JP2002508331A - ファゴサイトーシスおよびicam−1発現を調節するための組成物および方法 - Google Patents
ファゴサイトーシスおよびicam−1発現を調節するための組成物および方法Info
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Abstract
Description
ることにより改善される哺乳類動物の異常症状の予防および治療に関する。すな
わち、本発明は多くの組成物、方法および製品を提供し、皮膚および免疫および
中枢神経系の異常等の広い範囲の異常症状に対処する。本発明はファゴサイトー
シスおよびICAM−1発現の調節のための機構の発見に基づく。
および破壊の過程である。脊椎動物において、このファゴサイトーシスは種々の
白血球および網内細胞の特徴的な機能である。すなわち、このファゴサイトーシ
スは微生物による感染、および異物粒子および組織破片による粘液面および組織
の閉塞に対する防御機構として作用する。このファゴサイトーシスはプラズマ膜
の陥入や剥がれによる細胞による流体の摂取であるピノサイトーシス(飲作用)
とは性質が異なる。なお、本明細書において、「ファゴサイトーシス」および「
細胞の摂取」は交換可能に使用される。
トーシスに関係している誘導可能な細胞表面糖タンパクである。特に、ICAM
−1の調節作用は炎症性の症状、敗血症性ショック、および神経系の異常におい
て有効である(van de Stolpe and van der Saag, J Mol Med 74:1,第13頁乃
至第33頁,1996年)。特に、ICAM−1は慢性関節リウマチおよび乾癬
のような自己免疫性の病気において高い効力を示す。また、ICAM−1のマウ
スにおける欠損により炎症性および免疫性の応答が損なわれる(Sligh et al.,
PNAS 90:第8529頁乃至第8533頁,1993年)。
連性を有している。このような関連性の多数の例を以下に示す。
積によりファゴサイトーシス中に脱顆粒化した好中球が増加する(Travis, et a
l., Am. J. Respir. Crit. Care Med. Vol. 150:第5143頁乃至第5146頁
,1994年)。
道の粘液づまりや、好酸球性肺炎および閉塞性細気管支炎を生じる。このような
病気の場合に、好中球エラスターゼ−分割免疫グロブリンおよび消化したC3b
レセプタは病原体のファゴサイトーシスを制限する(Greenberger, JAMA, Vol.
278, No.22,1997年)。さらに、ファゴサイトーシスを制限しながら好中球エ
ラスターゼを増加することは、特にCF患者の肺における持続性のある細菌感染
に対して有効である(Doring et al., Am. J. Respir. Crit. Care Med. 150:6
Pt 2, S114-7,1994年)。
和見感染性バクテリアの成長に進展する。気腫における免疫応答の場合に、好中
球は感染部位に増加した後に、これらは挫折したファゴサイトーシス中に脱顆粒
化する(Travis, et al., Am. J. Respir. Crit. Care Med. Vol. 150:第514
3頁乃至第5146頁,1994年)。歯周病患者からの多形核細胞(「PMN
」)によりオプソニン作用を受けた黄色ブドウ球菌の接着および摂取の速度は健
康な対照に対して顕著に減少する(MacFarlane, et al., J Periodontol 1992;
63:第908頁乃至第913頁,1992年)。
有する人、(組織移植、異物移植、弁置換または癌治療等の後のような)一次的
後天性の免疫抑制を有する人は二次感染を生じる場合が多い。
の殺傷性の両方の点で低下した食細胞作用を有することが報告されている(例え
ば、Musclow, et al., Cytobios, 65:第15頁乃至第24頁,1991年)。特
に、免疫応答における糖尿病の異常症状には、損なわれた走化性、損なわれたフ
ァゴサイトーシス性、および損なわれた接着性が含まれる(Grant-Theule, Peri
odontal Abstracts, Vol. 44, No. 3,1996年)。これらの患者は不所望な感
染症に罹る場合が多い。
より誘発する。アテローム硬化症の患部はコレステロール過多粒子を含み、これ
らの多くは集合してマクロファージファゴサイトーシスにより未調節状態で内在
化される。この食細胞プロセスはLDLまたはスカベンジャー(清掃)レセプタ
から独立している。泡沫細胞と呼ばれる脂質負荷状態のマクロファージはアテロ
ーム硬化症プラークの成長をさらに進行する(Hoff, et al., European Heart J
ournal, II (Supp. E),第105頁乃至第115頁,1990年; Robert, et a
l., Annals New York Acad. of Science, 673:第331頁乃至第341頁,19
92年)。
イドのプラーク原線維を含んでいると報告されている(El Hachimi and Foncin,
C. R. Acad. Sci. Paris. Science de la vie/Life sciences, 317:第445頁
乃至第451第,1994年)。小グリア細胞の老人斑核を食作用して除去する
能力は星状細胞−分泌の拡散可能な因子の存在下において抑制される。すなわち
、この因子は老人斑の除去を阻止して、当該老人斑のアルツハイマー病等の神経
病理学的な変性症状における存続を可能にする(DeWitt, et al., Experimental
Neurology, 149:第329頁乃至第340頁,1998年)。
(例えば、McAdams and Leonard, Prog. Neuro-Psychopharmacol. & Biol. Psyc
hiat., Vol. 17:第971頁乃至第984頁,1993年; Maes et al., J. Psyc
hiat. Res., Vol. 26, No. 2,第125頁乃至第134頁,1992年)。また 、恐怖症の患者はファゴサイトーシスが減少していて細胞破壊能力が低下してい
る。さらに、神経病理学的な異常症状の治療に用いられるベンゾジアゼピン化合
物はファゴサイトーシスを減少または阻害することが報告されている(例えば、
Covelli et al., Immunopharmacology and Immunotoxicology, 11(4):第701 頁乃至第714頁,1989年)。
組織のファゴサイトーシスにより生じるしわおよび老化した外観の出現により臨
床的に特徴付けられる(例えば、Fimiani, et al., Arch Dermatol Res., 287: 第152頁乃至第157頁,1995年)。
ば、白斑)、後天性(例えば、炎症後白色ひこう疹、特発性滴状メラニン減少症
、黒皮症)、および感染により伝染(例えば、なまず斑症)し得る。これらの異
常症状は良性および自己制限性(例えば、単離状態のカフェオレ斑、光接触皮膚
炎)でもあり、また、さらに深刻な潜在的な病気の徴候(例えば、多数のカフェ
オレ斑、悪性の黒色表皮症)にもなり得る(Hacker, Postgrad Med 99:第177
頁乃至第186頁,1996年)。
ことが知られている。この誘発作用は日焼けおよびPUVA療法の副作用として
報告されている。PUVA療法は乾癬、ICAM−1発現のアップレギュレーシ
ョンに伴う病気のような多数の皮膚の異常症状に対して使用される(例えば、Tr
onnier, et al., J. Cutan Pathol 1997, 24:278-85; Ahrens, et al., PNAS 19
97, 94:第6837頁乃至第6841頁)。
場合の炎症性の段階が病気の進行の理由となる。アクネ症に付随するほとんど全
ての問題はこの炎症性の症状によるものである。テトラサイクリン治療の患者か
らの好中球は走化性因子に対して比較的遅い移動速度を示し、インビトロでのラ
ンダムな移動が抑制されることを示す(例えば、Webster, J. Am. Acad. Dermat
ol.1995年, 33:第247頁乃至第253頁)。
「TR’」でPAR−1とも呼ばれるもの、およびPAR−3)およびその配列
内のPAR−4に関連するがこれらとは異なる7種類の膜貫通G−タンパク−結
合レセプタである。このプロテアーゼ活性化レセプタは細胞外ドメインにおける
アルギニン−セリン切断によりタンパク分解的に活性化される。この新しく形成
されたN−末端部はその後これらのレセプタを係留リガンドとして活性化する。
これら両方のレセプタはトリプシンにより活性化できるが、TR’およびPAR
−4のみがトロンビンにより活性化される。また、PAR−2のみがマスト細胞
トリプターゼにより活性化される。さらに、これらのレセプタはレセプタ切断に
独立してそれらのN−末端部に対応するペプチドにより活性化できる。マウスの
PAR−2−活性化ペプチドであるSLIGRLは人間の活性化ペプチドである
SLIGKVDと同様に人間のレセプタの活性化において同等の作用性を示す。
(例えば、Coughlin, PNAS 91:第9200頁乃至第9202頁,1994年; Br
ass and Molino, Thrombosis and Haemostasis 78:第234頁乃至第241頁, 1997年; Morley, et al., Can. J. Physilo Pharmacol 25:第832頁乃至 第841頁,1997年を参照されたい。)TRの機能に関しての報告は多いが
、PAR−2に関しての生物学的検討はまだ完全に行われていない。なお、ケラ
チノサイト増殖および分化の阻害におけるPAR−2の活性化の役割が最近にな
って報告されている(Derian et al., Cell Growth & Differentiation 8:第7 43頁乃至第749頁,1997年)。
を提供する。これらの組成物および関連する方法はファゴサイトーシスおよびI
CAM−1発現の調節のための機構の発見に基づく。本発明の組成物は以下のも
のを含む。 (1)適当な細胞内におけるファゴサイトーシスまたはICAM−1発現の増加
により改善される異常症状に罹った哺乳類動物を治療するための組成物であって
、(a)ファゴサイトーシスまたはICAM−1発現を増加する治療的に有効量
の薬剤と、(b)薬剤的または美容的に許容可能なキャリヤとから成る組成物。 (2)適当な細胞内におけるファゴサイトーシスまたはICAM−1発現の減少
により改善される異常症状に罹った哺乳類動物を治療するための組成物であって
、(a)ファゴサイトーシスまたはICAM−1発現を特異的に減少する治療的
に有効量の薬剤と、(b)薬剤的または美容的に許容可能なキャリヤとから成る
組成物。 (3)適当な細胞内におけるファゴサイトーシスまたはICAM−1発現の増加
により改善される異常症状を哺乳類動物において予防するための組成物であって
、(a)ファゴサイトーシスまたはICAM−1発現を特異的に増加する予防的
に有効量の薬剤と、(b)薬剤的または美容的に許容可能なキャリヤとから成る
組成物。 (4)適当な細胞内におけるファゴサイトーシスまたはICAM−1発現の減少
により改善される異常症状を哺乳類動物において予防するための組成物であって
、(a)ファゴサイトーシスまたはICAM−1発現を特異的に減少する予防的
に有効量の薬剤と、(b)薬剤的または美容的に許容可能なキャリヤとから成る
組成物。
量を変化する方法を提供する。第1に、本発明は哺乳類動物の細胞内におけるフ
ァゴサイトーシスまたはICAM−1発現を増加する方法を提供し、当該方法は
ファゴサイトーシスまたはICAM−1発現を特異的に増加する有効量の薬剤に
細胞を接触させる工程により構成されている。第2に、本発明は哺乳類動物の細
胞内におけるファゴサイトーシスまたはICAM−1発現を減少する方法を提供
し、当該方法はファゴサイトーシスまたはICAM−1発現を特異的に減少する
有効量の薬剤に細胞を接触させる工程により構成されている。
響を受ける異常症状に関する治療および予防の方法を提供する。特に、本発明は
以下の方法を提供する。 (1)適当な細胞内におけるファゴサイトーシスまたはICAM−1発現の増加
により改善される異常症状に罹った哺乳類動物を治療するための方法であって、
ファゴサイトーシスまたはICAM−1発現を特異的に増加する治療的に有効量
の薬剤を哺乳類動物に投与する工程により構成される方法。 (2)適当な細胞内におけるファゴサイトーシスまたはICAM−1発現の減少
により改善される異常症状に罹った哺乳類動物を治療するための方法であって、
ファゴサイトーシスまたはICAM−1発現を特異的に減少する治療的に有効量
の薬剤を哺乳類動物に投与する工程により構成される方法。 (3)適当な細胞内におけるファゴサイトーシスまたはICAM−1発現の増加
により改善される異常症状を哺乳類動物において予防するための方法であって、
ファゴサイトーシスまたはICAM−1発現を特異的に増加する予防的に有効量
の薬剤を哺乳類動物に投与する工程により構成される方法。 (4)適当な細胞内におけるファゴサイトーシスまたはICAM−1発現の減少
により改善される異常症状を哺乳類動物において予防するための方法であって、
ファゴサイトーシスまたはICAM−1発現を特異的に減少する予防的に有効量
の薬剤を哺乳類動物に投与する工程により構成される方法。
、当該製品は作用可能に上記組成物を定着した固体の供給ビヒクルにより構成さ
れている。
る方法を提供し、当該方法は(a)上記化合物および(b)組成物を哺乳類動物
に投与する工程から成り、当該組成物が薬剤用または美容用のキャリヤおよび上
記化合物の摂取が望まれる細胞内におけるファゴサイトーシスを十分に増加する
量で特異的にファゴサイトーシスを増加する薬剤により構成されており、当該組
成物が上記化合物の投与の前および/またはこれと同時に投与される。
M−1発現が特異的に変化し得ることの発見に基づく。この細胞機能を特異的に
増減する能力はファゴサイトーシスおよび/またはICAM−1発現の増減によ
り改善できる異常症状の治療および予防を可能にする。従って、本発明はファゴ
サイトーシスおよび/またはICAM−1発現の特異的な変化により改善される
異常症状の治療のための種々の組成物および方法を提供する。
防するための物質から成る多数の組成物を提供する。これらの組成物は以下のも
のを含む。 (1)適当な細胞内におけるファゴサイトーシスまたはICAM−1発現の増加
により改善される異常症状に罹った哺乳類動物を治療するための組成物であって
、(a)ファゴサイトーシスまたはICAM−1発現を増加する治療的に有効量
の薬剤と、(b)薬剤的または美容的に許容可能なキャリヤとから成る組成物。 (2)適当な細胞内におけるファゴサイトーシスまたはICAM−1発現の減少
により改善される異常症状に罹った哺乳類動物を治療するための組成物であって
、(a)ファゴサイトーシスまたはICAM−1発現を特異的に減少する治療的
に有効量の薬剤と、(b)薬剤的または美容的に許容可能なキャリヤとから成る
組成物。 (3)適当な細胞内におけるファゴサイトーシスまたはICAM−1発現の増加
により改善される異常症状を哺乳類動物において予防するための組成物であって
、(a)ファゴサイトーシスまたはICAM−1発現を特異的に増加する予防的
に有効量の薬剤と、(b)薬剤的または美容的に許容可能なキャリヤとから成る
組成物。 (4)適当な細胞内におけるファゴサイトーシスまたはICAM−1発現の減少
により改善される異常症状を哺乳類動物において予防するための組成物であって
、(a)ファゴサイトーシスまたはICAM−1発現を特異的に減少する予防的
に有効量の薬剤と、(b)薬剤的または美容的に許容可能なキャリヤとから成る
組成物。
量を変化する方法を提供する。第1に、本発明は哺乳類動物の細胞内におけるフ
ァゴサイトーシスまたはICAM−1発現を増加する方法を提供し、当該方法は
ファゴサイトーシスまたはICAM−1発現を特異的に増加する有効量の薬剤に
細胞を接触させる工程により構成されている。第2に、本発明は哺乳類動物の細
胞内におけるファゴサイトーシスまたはICAM−1発現を減少する方法を提供
し、当該方法はファゴサイトーシスまたはICAM−1発現を特異的に減少する
有効量の薬剤に細胞を接触させる工程により構成されている。
響を受ける異常症状に関する治療および予防の方法を提供する。特に、本発明は
以下の方法を提供する。 (1)適当な細胞内におけるファゴサイトーシスまたはICAM−1発現の増加
により改善される異常症状に罹った哺乳類動物を治療するための方法であって、
ファゴサイトーシスまたはICAM−1発現を特異的に増加する治療的に有効量
の薬剤を哺乳類動物に投与する工程により構成される方法。 (2)適当な細胞内におけるファゴサイトーシスまたはICAM−1発現の減少
により改善される異常症状に罹った哺乳類動物を治療するための方法であって、
ファゴサイトーシスまたはICAM−1発現を特異的に減少する治療的に有効量
の薬剤を哺乳類動物に投与する工程により構成される方法。 (3)適当な細胞内におけるファゴサイトーシスまたはICAM−1発現の増加
により改善される異常症状を哺乳類動物において予防するための方法であって、
ファゴサイトーシスまたはICAM−1発現を特異的に増加する予防的に有効量
の薬剤を哺乳類動物に投与する工程により構成される方法。 (4)適当な細胞内におけるファゴサイトーシスまたはICAM−1発現の減少
により改善される異常症状を哺乳類動物において予防するための方法であって、
ファゴサイトーシスまたはICAM−1発現を特異的に減少する予防的に有効量
の薬剤を哺乳類動物に投与する工程により構成される方法。
る。実施形態の一例において、本発明の組成物は薬剤的に許容可能なキャリヤお
よびファゴサイトーシスまたはICAM−1発現を特異的に変化する薬剤として
機能する1種類以上の別々の薬剤化合物により構成されている。また、別の実施
形態においては、上記組成物は天然に存在する組成物、またはその抽出物または
成分により構成されていて、当該成分は薬剤的または美容的に許容可能であると
考えられるものである。このような天然に存在する組成物は活性薬剤として機能
する特定の成分、および薬剤的または美容的キャリヤとして作用する他の多くの
成分を含有している。本発明の組成物は人工物、天然物、あるいはこれらの組合
せ物とすることができる。加えて、この組成物は液体(例えば、溶液、クリーム
、ローション、ゲル、注射可能物)、固体(例えば、錠剤、カプセル、パウダー
、顆粒物)、エアロゾル、およびコーティング剤のような当該技術分野において
既知の任意の物理的形態を採ることができる。
)のようなトリプシンを阻害する天然の化合物は本発明において使用できる。大
豆抽出物、アオイマメ抽出物およびこれに類似の抽出物、および豆乳、大豆ペー
スト、味噌、大豆またはアオイマメ等からのトリプシンインヒビタのような大豆
等の天然生成物もまた本発明の機構によりファゴサイトーシスを減少できる。好
ましい実施形態において、上記の天然に存在する組成物は豆乳またはSTIであ
る。さらに別のセリンプロテアーゼインヒビタの供給源としては、例えば、ナス
科植物(例えば、ポテト、トマト、オオブドウホオズキ等)、イネ科植物(例え
ば、コメ、ソバ、モロコシ、小麦、大麦、エンバク等)、ウリ科植物(例えば、
キュウリ、カボチャ、ヒョウタン、ヘチマ等)、および、好ましくは、マメ科植
物(例えば、豆、エンドウ、ヒラマメ、ピーナッツ等)のような植物が含まれる
。
配合物を含有できる。実施形態の一例において、このような配合物は大部分の豆
乳と、当該豆乳の物理的な安定性を維持する乳化剤と、必要に応じて、キレート
化剤、防腐剤、軟化剤、湿潤剤および/または増粘剤またはゲル化剤を含有して
いる。
物における薬剤は当該技術分野において既知のあらゆる種類の化合物とすること
ができる。例えば、このような薬剤の例として、有機分子、無機分子、ペプチド
、タンパク、炭水化物、核酸分子、脂質、およびこれらの任意の組合せ物が含ま
れるがこれらに限らない。例えば、セリンプロテアーゼおよびPAR−2アゴニ
ストがファゴサイトーシスを増加するために使用できる。一方、トリプシン、ト
リプターゼおよびトロンビンインヒビタおよびPAR−2アンタゴニストがファ
ゴサイトーシスを減少するために使用できる。
はSLIGRL、SAIGRL、またはSLIGKVDである。また、ファゴサ
イトーシスを減少するための好ましい実施形態において、上記の薬剤は大豆誘導
体(例えば、豆乳、大豆ペーストまたはSTI)または化合物Iである。化合物
Iは化学式(S)−N−メチル−D−フェニルアラニル−N−[4−[(アミノ
イミノメチル)アミノ]−1−(2−ベンゾチアゾイルカルボニル)ブチル]−
L−プロリンアミド(としてケミカルアブストラクトにおいて同定されている)
を有しており、以下の構造式を有している。
ed. Chem.,1996年, 39:第3039頁乃至第3043頁)に記載されている 。さらに、米国特許第5,523,308号は関連化合物を記載しており、この
化合物はセリンプロテアーゼインヒビタ(d−フェニルアラニン−プロリン−ア
ルギニンモチーフを有する化合物)として挙動し、それゆえ、ファゴサイトーシ
スおよびICAM−1発現を減少するために使用できる。さらに、化合物Iに関
連する別の化合物を以下の実施例において詳細に説明する。
カルデスクディクショナリー(Webster’s Medical Desk Dictionary 407 (19
86年))に定義されるような哺乳類に含まれる高等な脊椎動物における任意の動
物を意味し、人間を含む霊長類動物、豚、犬、およびげっし動物(免疫抑制処理
したマウス)を含むがこれらに限らない。なお、本発明の好ましい実施形態にお
いて、上記の哺乳類動物は人間である。
ファゴサイトーシスまたはICAM−1発現の増加または減少のいずれかにより
改善(すなわち、それ自体で異常症状に有効に作用する、あるいは、その二次的
な作用)できるあらゆる異常症状が含まれる。好ましい実施形態において、上記
のファゴサイトーシスはPAR−2媒介のものである。これらの異常症状には、
免疫系異常、糖尿病、炎症性異常、中枢神経系の異常、皮膚異常、身体傷、歯周
異常、および呼吸異常が含まれるがこれらに限らない。さらに、これらの異常症
状は、例えば、不所望な受精を含み、このような異常は、実施形態の一例におい
て、PAR−2経路を開始する精子プロテアーゼアクロシンのインヒビタ(すな
わち、PAR−2インヒビタ)を投与することにより予防できる。(アクロシン
についてはFox 他の文献(FEBS Lett 417:3,第267頁乃至第269頁,199
7年)を参照されたい)。
な異常症状として、例えば、接着異常があり、この異常は皮膚異常および免疫系
異常の両方として類別できる。従って、本明細書における特定の範疇の異常症状
(例えば、皮膚異常)であるという表現は、少なくとも、この異常症状がその範
疇の特徴を持っていることを意味する。しかしながら、この異常症状は別の範疇
の特徴も付加的に担持している可能性もある。
はその免疫応答性を高めると予想できる。例えば、単核の食細胞は慢性の微生物
感染において不活性であるが(Reiner, Immunol Today 15:8,第374頁乃至第 381頁,1994年)、これらを再活性化することによりこの病気を治療でき
ることが予想できる。あるいは、免疫系が過度に活性である異常症状がファゴサ
イトーシスを阻害することにより改善できると考えられる。
ズ、化学療法誘導の免疫欠損症、喘息、毒性物質への暴露による損傷(例えば、
アスベストまたは煙)、移植片および移植組織の宿主の拒絶、接着異常、軽い感
染症(例えば、一般的な風邪)、重い感染症(例えば、髄膜炎または「キラーバ
クテリア」)、傷(例えば、感染性、糖尿病、急性および慢性の傷)、再狭窄、
嚢胞性線維症、肺気腫、歯周病、およびおむつかぶれ)等が含まれる。
身体的な皮膚の不全(例えば、しわ)等が含まれる。具体的な一例において、白
斑患者は白斑部の色を濃くするためにファゴサイトーシス増加剤(例えば、SL
IGRL)と共にメラニン(リポソームを介してまたはプレイン(plain)に) により治療される。あるいは、このような患者は色の濃い部分を白色化するため
に化合物Iにより治療される(1998年7月6日に出願された米国特許出願第
09/110,409号)。皮膚の異常症状に関連する例において、白髪が理想
的にはシャンプーまたはクリーム内のメラニン(プレインにまたはリポソーム誘
導で)およびファゴサイトーシス増加剤(例えば、SLIGRL)により治療さ
れる。また、中枢神経系の異常症状には、アルツハイマー病等の老人斑異常症状
(アミロイド原線維のファゴサイトーシスのアップレギュレーションにより治療
される)、うつ病、恐怖症、およびベンゾジアゼピンの二次的な作用により生じ
る他の異常症状が含まれる。
発現細胞であり、例えば、ケラチノサイト、線維芽細胞、および「専門食細胞(
professional phagocytes)」(すなわち、一次機能としてファゴサイトーシスを
有する細胞)等が含まれるがこれらに限らない。さらに、専門食細胞としては、
例えば、好中球、マクロファージおよびマクロファージ類似細胞(例えば、ラン
ゲルハンス細胞およびクッパー(Kupfer)細胞)等が含まれる。なお、好ましい
実施形態において、哺乳類動物の細胞は人間の細胞である。
物に応答して変化する「適当な細胞」とは、治療または予防する異常症状の性質
に基づいて容易に決めることができる。例えば、治療する異常症状が脱色異常で
ある場合に、ファゴサイトーシスまたはICAM−1発現の変化を必要とする適
当な細胞はケラチノサイトである。
いて使用する用語である異常症状の「治療」とは、異常症状の進行の抑制、異常
症状の進行の停止、あるいは、異常症状の二次的な作用の停止または改善、異常
症状の進行の逆行化、好ましくは、異常症状の治療を意味する。また、本明細書
において使用する用語である異常症状の「予防」とは、異常症状の発生の徴候を
減少する、好ましくは、排除することを意味する。
て既知の種々の方法および供給システムの任意のものを用いて行うことができる
。例えば、この投与は、静脈内、経口、移植片、粘膜経由、局所的、経皮的、筋
肉内、皮下的、およびエアロゾル等の手段により行える。加えて、本発明の組成
物は日常的に使用される薬剤的または美容的に許容可能な1種類以上のキャリヤ
を含有しているのが好ましい。このようなキャリヤは当該技術分野における熟練
者において周知である。以下の供給システムは多くの日常的に使用されるキャリ
ヤを使用しており、本発明の組成物を投与する目的の多くの実施形態において例
示的目的のみにおいて使用される。
ャンプー、およびクリームが含まれ、溶解剤のような賦形剤、浸透性向上剤(例
えば、脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪族アルコールおよびアミノ酸)、親水性ポ
リマー(例えば、ポリカルボフィルおよびポリビニルピロリドン)、および接着
剤および粘着性付与剤(例えば、ポリイソブチレン、シリコーン系接着剤、アク
リレートおよびポリブテン)を含有することができる。
パクから成る組成物の幾つか局所的な供給はリポソームを用いて行うことができ
る。このリポソームは非イオン性であるのが好ましい。一例において、これらの
リポソームは(a)グリセロールジラウレート、(b)コレステロールに見られ
るステロイド骨格構造を有する化合物、(c)約12個乃至約18個の炭素原子
を有する脂肪酸エステルを含有しており、この場合に、リポソームの各成分化合
物は約37.5:12.5:33.3:16.7の比率で存在している。グリセ
ロールジラウレート/コレステロール/ポリオキシエチレン−10−ステアリル
エーテル/ポリオキシエチレン−9−ラウリルエーテルから成るリポソーム(「
GDL」リポソーム)が好ましい。実施形態の一例において、このリポソームは
、組成物の全容積に基づいて、約10mg/ml乃至約100mg/ml、好ま
しくは約15mg/ml乃至約50mg/mlの量で存在している。約37.5
:12.5:33.3:16.7の比率が好ましい。なお、リポソームを作成す
る方法はNiemiec他の文献(12 Pharm. Res. 第1184頁乃至第1188頁(1
995年))に開示されるように当該技術分野において周知である。
助剤、酸化防止剤、漂白剤、チロシナーゼインヒビタ、および他の既知の脱色剤
、アルファ−ヒドロキシ酸、界面活性剤、発泡剤、状態調節剤(conditioner) 、湿潤剤、芳香剤、増粘剤、緩衝剤、防腐剤、サンスクリーン剤のような他の成
分と組み合わせることができる。さらに、本発明の組成物は例えばトレチノイン
、レチノール、トレチノインおよび/またはレチノールのエステル等を含む有効
量のレチノイドを含有できる。
ームを含み、溶解剤のような賦形剤および向上剤(例えば、プロピレングリコー
ル、胆汁酸塩およびアミノ酸)、および他のビヒクル(例えば、ポリエチレング
リコール、脂肪酸エステルおよび誘導体、およびヒドロキシプロピルメチルセル
ロースおよびヒアルロン酸のような親水性ポリマー)を含有できる。
リマー状注射可能物を含み、溶解性変化剤のような賦形剤(例えば、エタノール
、プロピレングリコールおよびショ糖)およびポリマー(例えば、ポリカプリラ
クトンおよびPLGA)により構成できる。また、中枢神経系供給システムは、
例えば、血液脳バリヤを通過する脂質結合誘導体(例えば、DHA)を含む。さ
らに、移植可能なシステムは棒片および円板を含み、PLGAおよびポリカプリ
ラクトンのような賦形剤を含有できる。
ドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、およびその他のセ
ルロース剤およびスターチ)のような賦形剤、希釈剤(例えば、乳糖およびその
他の糖、スターチ、ジカルシウムホスフェートおよびセルロース剤)、崩壊剤(
例えば、スターチポリマーおよびセルロース剤)、および潤滑剤(例えば、ステ
アレートおよびタルク)等を含有できる。さらに、このような供給システムは、
例えば、歯磨き粉、マウスウォッシュ(口洗浄剤)、トローチ剤、および棒付き
キャンディの形態を含む。
(例えば、ガム、ザンタン(zanthans)、セルロース剤、および糖)のようなビ
ヒクル、湿潤剤(例えば、ソルビトール)、溶解剤(例えば、エタノール、水、
PEGおよびプロピレングリコール)、界面活性剤(例えば、ラウリル硫酸ナト
リウム、スパン(Spans)、トゥイーン(Tweens)、およびセチルピリジン)、防
腐剤および酸化防止剤(例えば、パラベン、ビタミンEおよびC、アスコルビン
酸、および天然抽出物)、抗ケーキング剤、コーティング剤、およびキレート剤
(例えば、EDTA)等を含む。さらに、当該技術分野における熟練者において
既知のオイル−イン−ウォーター形エマルジョン、ウォーター−イン−オイル形
エマルジョン、溶媒系配合物および水性ゲルもまた本発明の組成物の供給用ビヒ
クルとして利用できる。
与量を決定する方法は当該技術分野において既知である。例えば、このような有
効投与量は動物体における調査結果により容易に決定できる。
る場合に、皮膚表面の1平方センチメートルを基準として、約2μl/cm2乃 至約200μl/cm2のファゴサイトーシス変化剤が存在するように皮膚表面 に供給される。化合物Iまたはその類似体のようなトロンビンおよびトリプシン
インヒビタを使用する場合には、配合物において合成物または天然物として導入
される如何によらず、このような活性化合物は組成物の重量/容積の比で約0.
0001%乃至約15%の量で存在する。また、別の実施形態において、この活
性化合物は組成物の約0.0005%乃至約5%の量で存在する。好ましくは、
この活性化合物は組成物の約0.001%乃至約1%の量で存在している。
が本発明の組成物において約1%乃至約99%の濃度(重量/容量)、好ましく
は約75%乃至約95%の濃度で使用される。さらに別の例においては、天然抽
出物のフラクションおよびSTIのような天然物から得られるプロテアーゼイン
ヒビタが組成物の約0.01%乃至約20%、好ましくは約1%乃至約10%の
濃度範囲を有している。
当該製品は組成物を作用可能(すなわち、供給可能)に定着した固体の供給ビヒ
クルにより構成されている。この固体の供給ビヒクルは、供給ビヒクルとして使
用することを元来目的としているか否かによらず、身体に一時的または永久的に
接触するように構成された任意の装置でよい。この本発明の製品の例として、傷
治療のためのコーティング処理した包帯あるいは被覆帯、組織成長を促進または
阻止するためのコーティング処理した体内移植片(コーティング処理した内部足
場材を伴う移植片を含む)、および再狭窄を防ぐためのコーティング処理したバ
ルーンカテーテルおよびステント等が含まれる。
する方法を提供し、当該方法は哺乳類動物に対して(a)当該化合物、および(
b)薬剤的または美容的に有用なキャリヤおよび当該化合物の摂取が望まれる細
胞内におけるファゴサイトーシスを十分に増加する量で特異的にファゴサイトー
シスを増加する薬剤から成る組成物を投与する工程から成り、この場合に、組成
物が当該化合物の投与の前および/または当該投与と同時に投与される。
することができる。実施形態の一例において、上記の薬剤的化合物および組成物
は微視的な多孔質の生体崩壊性ビーズを介して一緒に投与した後に、適当な細胞
によるファゴサイトーシスにより摂取されてから薬剤的化合物が放出される。
おける熟練者であれば、これらの実施例は本発明の例示を目的とするのみであっ
て、本発明が特許請求の範囲およびその実施態様により完全に定められているこ
とが容易に分かる。加えて、本出願明細書において記載した種々の文献の開示お
よび内容は本明細書に参考文献として含まれ、本発明の技術段階をより完全に説
明するためのものである。
ンビトロモデルシステムを使用した。まず、一次性の人間のケラチノサイトまた
は人間のケラチノサイト細胞系を含有するシステムを使用した。この実施例およ
びこれに続く多数の実施例において、細胞を異なる時間量(1時間乃至3日間)
で試験化合物により処理した後に、サンプルを蛍光ミクロスフェアにより2時間
培養した。各細胞により摂取されたビーズを蛍光顕微鏡により写真撮影した。
ト細胞系HaCaTをインビトロモデルシステムとして使用してケラチノサイトファ ゴサイトーシスについてのPAR−2調節因子の作用効果を調べた。使用した人
間の一次性ケラチノサイトはClonetics (カリフォルニア州、サンディエゴ)か
ら市販されている。細胞を2個のチャンバー/スライドおよび60000個/チ
ャンバーの条件でチャンバースライド上で平板培養した。細胞を1日1回、2日
または3日間、化合物I(1μM)、SLIGRL(10μM)またはビヒクル
(Gibco-BRL(メリーランド州、ゲイセルスブルグ)からのリン酸緩衝液(「PB
S」))で処理した。試験化合物への暴露後2日または3日において、細胞を1
μm径のナイル−レッドまたはFITC蛍光ミクロスフェアに50個のミクロス
フェア/細胞で37℃において2時間暴露した。このミクロスフェアはMolecula
r Probes(オレゴン州、ユージーン)から販売されており、製造者の指示に従っ
て処理した。この処理に続いて、細胞を15%のウシ胎児血清(Gibco-BRLからの
「FBS」)により37℃で15分間培養した後にPBSで漱いだ。この時に、
チャンバーをスライドから分離して、スライドをグリセロールおよびカバーガラ
スで被覆した。その後、Zeiss Axiovert 35 またはNikon Optiphot-2顕微鏡によ
り蛍光顕微鏡観察を行なった。
人間の一次性ケラチノサイトの3種類の画像を示している図である。この図に示
すように、ミクロスフェアは対照のケラチノサイトにより摂取されており、細胞
核の周りに分布している。ミクロスフェアは細胞の周りにも見られるが、これは
多分、細胞により分泌された細胞外マトリックス成分に非特異的に付着したもの
と考えられる。摂取されたミクロスフェアの量は処理により変化している。すな
わち、PAR−2活性化のインヒビタである化合物Iによる処理は摂取されたミ
クロスフェアの量に顕著な減少を示した。一方、PAR−2活性化ペプチドであ
るSLIGRLによる処理は摂取されたミクロスフェアの数において顕著な増加
を示した。
Iおよび化合物Iを用いてケラチノサイトファゴサイトーシスにおけるこれらの
作用効果を調べた。これらの実験において、ミクロスフェアの細胞外蓄積物は洗
浄により除去できた。目視可能な唯一の粒子はケラチノサイトにより内在化され
たミクロスフェアだけであり、これらはこの細胞核の周りに蓄積していた。PA
R−2経路に作用し得るセリンプロテアーゼインヒビタである大豆トリプシンイ
ンヒビタ(「STI」)は化合物Iと同様にこの実験においてミクロスフェア摂
取を減少することを示した。一方、SLIGRLによる処理はミクロスフェア摂
取を増加している。これらの各実験を少なくとも3回繰り返した。これらの実験
は、まず、ケラチノサイトが食細胞能力を有していることを示した。また、これ
らの実験により、PAR−2経路を調節する化合物はケラチノサイトファゴサイ
トーシスの量を調節できることが分かった。
に、SLIGRLはミクロスフェア摂取における誘発作用を示さなかった。すな
わち、メラノサイトは上記のいずれの条件下においてもビーズを摂取しなかった
。SLIGRLがPAR−2のみを活性化し、メラノサイトはPAR−2を発現
しないために、これらの細胞はSLIGRLのシグナルに応答せずに、ファゴサ
イトーシスは影響を受けなかった。
、ロックビルのATCCから入手)を用いて繰り返した。線維芽細胞が食細胞能
力を有していることは知られていない。事実、未処理の線維芽細胞の場合に最小
のビーズ摂取が見られただけである。しかしながら、SLIGRL処理した線維
芽細胞は摂取されたビーズの数を増やした(図3)。SLIGRL−誘導線維芽
細胞のファゴサイトーシスは、線維芽細胞がインビボで食細胞機能を果たさない
ために、ケラチノサイトのファゴサイトーシスとは定量的に異なる。つまり、こ
の実験により、線維芽細胞は誘発し得るPAR−2食細胞能力を有することがま
ず分かった。言い換えれば、この実験はPAR−2経路を調節し得る化合物が線
維芽細胞のファゴサイトーシスの量を調節可能であることを示している。
から入手)を用いて繰り返した。この細胞は腹膜マクロファージと同様の特徴を
有する。ケラチノサイトおよび線維芽細胞の場合に示したように、化合物Iおよ
びSTIは「専門食細胞」である上記のマクロファージにより摂取されたミクロ
スフェアの数を減少し、一方、SLIGRLはこの数を増加した。
レゴン州、ユージーン)の「Vybrant(商標)ファゴサイトーシスアッセイキット」
を製造者の指示に従って使用し、IC−21細胞系に対する細胞培養条件に変更
を加えた。このキットはフルオレセイン−ラベル化した大腸菌K−12粒子を使
用しており、食細胞機能における薬物または他の環境的な因子の作用効果を定量
化するように構成されている。マクロファージを100nMの化合物I、5μM
のSLIGRL、または0.1mg/mlのSTI(全てPBS中に溶解)によ
り一晩処理した。処理したマクロファージの蛍光性大腸菌を摂取する能力をこの
キットにより測定した値として表1に示した。この実験を3回繰り返した。表1
は1回の実験から得たデータを示している。 表 1 処 理 %効果(摂取) 未処理の対照 100 SLIGRL 331.6 +/− 5.9 化合物I 89.9 +/− 13.6 STI 56.06 +/− 12.4
より調節可能であることを示している。また、この実験は合成化合物および天然
物から誘導した化合物の両方がPAR−2経路を介してファゴサイトーシスを調
節できることを示している。
投与量−応答性の実験を行った。マクロファージを0mg/ml,0.01mg
/ml,0.1mg/mlおよび1mg/mlのSTIにより処理して、実験を
実施例3において説明したように行った。図4Aに示すようにSTI濃度の増加
に伴って減少するファゴサイトーシスの投与量−応答性が観測された。さらに、
0.01nM,0.1nMおよび1nMにおける化合物Iについて同様の結果が
得られた一方、SLIGRL処理を行った結果ファゴサイトーシスにおける増加
が見られた(図4B)。各実験を3回繰り返した。この実験により、PAR−2
調節化合物のファゴサイトーシス効果は投与量−応答性を有していて定量化が可
能であることが分かる。
および10μMで増加する濃度のPAR−2ペプチド活性化剤およびアゴニスト
であるSLIGRLにより人間のケラチノサイトを処理した。SLIGRLの増
加する濃度に伴ってファゴサイトーシスが増加した。さらに、人間のケラチノサ
イトを2日間にわたって増加する濃度の化合物IおよびSTIにより処理した。
この結果、増加する濃度(1pMから1μM)の化合物IまたはSTI(0.0
1mg/ml乃至1mg/ml)による処理によって、ファゴサイトーシスにお
ける投与量依存性減少が生じることが分かった(表2参照)。
効果の定量化の別法として使用した。すなわち、画像を捕えるためにEmpire Ima
gins Database Version 1.1 をGateway 2000 P5-100コンピュータ(メリーラン ド州、シルバー・スプリングスのMedia Cybernetics)上で使用した。さらに、測
定用にImage Pro Plus Version 1.3を使用し、データ処理用にMicrosoft Excel
Version 5.0 を用いた。このケラチノサイト−ミクロスフェアシステムから得ら
れたデータはマクロファージ/大腸菌システムから得られたデータに完全に一致
した。 表 2 処 理 %摂取 未処理 100 +/− 12 STI,0.01% 76 +/− 15 STI,0.1% 55 +/− 14 STI,1% 41.6 +/− 11
ケラチノサイトの能力、すなわち、皮膚におけるメラノソーム摂取のための単純
化システムとしての機能を調べた。既に説明したのと同様にケラチノサイトをガ
ラスチャンバースライドにおいて平板培養して、2日間にわたってSLIGRL
、化合物IまたはSTIにより処理した。この時に、メラニンパウダー(ミズー
リー州、セントルイスのSigmaから入手)を滅菌したPBS内で10μg/ml で混合して、2時間かけて培養培地(1:10希釈)に加えた。その後、細胞を
PBSで洗浄して、Fontana-Mason(「F&M」)染色剤により染色した。この F&Mは硝酸銀−還元性分子を染色するので、ケラチノサイト内部のメラニンの
同定を可能にする。図5Aに示すように、未処理のケラチノサイトは培養培地か
らメラニンを摂取することができて、それらの核の周りに内在化したメラニンを
局在化させている。それゆえ、このシステムは皮膚のケラチノサイトがそれらの
核の上のUV保護キャップとしてメラニンを使用する場合のインビボでのメラノ
ソーム転移およびメラニン分布を模擬することができる。このキャップパターン
は実施例1および図1および図2において示したような摂取されたミクロスフェ
アにおいても見ることができる。さらに、図5AはPAR−2経路を開始するS
LIGRL処理がメラニンの内在化を増加して細胞核の周りにこれを配置するこ
とを顕著に示している。一方、化合物IおよびSTIはケラチノサイトによるメ
ラニンの摂取を顕著に減少している。従って、この実施例により、合成物および
天然物の両方から誘導されたPAR−2調節剤が表皮細胞における色素の分布に
影響を及ぼし得ることが分かる。さらに、S. Orlow他の文献(J. I. D. 100:第 55頁乃至第64頁(1993年))に記載される方法に従って単離したメラノ
ソームを用いた場合に同様の結果が見られた(図5B)。
ラチノサイトによるメラノソームファゴサイトーシスにおける化合物IおよびS
LIGRLの作用効果についてケラチノサイト−メラノサイトの接触の必要性を
調べた。一次性メラノサイト培養体(サンディエゴのCloneticsから市販されて いる)を表皮等価物(マサチューセッツ州アシュランドのMatTekのEpiDerm)下に
平板培養して、ケラチノサイトとメラノサイトの間が無接触状態の等価物−単層
−共培養体を形成した。これらの共培養体をメラノサイトが基底層に存在してい
るMelanoDerm等価物(MatTek)と比較した。さらに、培養体を化合物I、PAR
−2アゴニストのTFLLRNPNDK、およびPAR−2アゴニストのSLIGRLによ
り処理した。表3に記載するように、ケラチノサイトは「K」により示され、メ
ラノサイトは「M」により示され、ケラチノサイト−メラノサイト接触の無いこ
とが「K−M接触無し」で示されている。表3において示すように、色素沈着の
量として計測した場合に、上記薬剤により処理した等価物−単層−共培養体(ケ
ラチノサイト/メラノサイト接触無し)においてメラノソーム転移における影響
は全く見られなかった。メラノサイト含有等価物においては、化合物Iはメラノ
ソーム転移に影響を及ぼすことによる色素沈着を減少し、一方、SLIGRLは
この色素沈着を誘発した。さらに、ケラチノサイト/メラノサイト接触を有する
単層のケラチノサイト/メラノサイト共培養体において同様の結果が見られた。
これらの結果から、ケラチノサイト/メラノサイト接触がメラノソームファゴサ
イトーシスにおけるPAR−2の作用効果において必要であることが分かる。 表 3 処 理 単層共培養体 等価物単層共培養体 表皮等価物 (K−M接触) (K−M接触無し) (K−M接触) 化合物I 白色化 影響無し 白色化 SLIGRL 黒色化 影響無し 黒色化 TFLLRNPNDK 影響無し 影響無し 影響無し
LIGRLにより処理した。処理時間の終点において、各細胞を実施例1におい
て説明したようにミクロスフェアにより処理した。表4はこれらの化合物がファ
ゴサイトーシスに影響を及ぼすのに要する時間を示している表である。プラス(
+)の記号はファゴサイトーシスにおける影響が有ることを示しており、マイナ
ス(−)の記号はファゴサイトーシスにおける影響が無いことを示しており、プ
ラス/マイナス(+/−)の記号はファゴサイトーシスにおける境界的な影響を
示している。また、測定した影響は化合物Iの場合は減少して、SLIGRLの
場合は増加した。この実験により、PAR−2シグナル経路の活性化または阻害
に続いて、ケラチノサイトの食細胞能力を変化するのに少なくとも8時間が必要
であることが分かる。このことはPAR−2シグナルにより新しいタンパク合成
が生じたり、存在する関連タンパクを除去するために転換時間が必要な場合にタ
ンパク合成が減少したり、(細胞骨格成分の再組織化において生じるような)タ
ンパクの再配列が生じることを意味している。 表 4 処理時間 化合物I SLIGRL 1時間 − − 2時間 − − 4時間 − − 6時間 − − 8時間 −/+ −/+ 16時間 + + 24時間 + + 48時間 + +
およびファゴサイトーシスに関係する誘導可能な細胞表面糖タンパクである。そ
れゆえ、PAR−2調節のICAM−1における影響を調べた。ケラチノサイト
をチャンバースライド内で成長させてSLIGRL、化合物IおよびSTIによ
り既に説明したように処理した後に、標準的な処理方法によりICAM−1用の
免疫蛍光染色を行った。正常なロバ血清(1:5希釈で使用)をJackson Immuno
research Laboratory(ペンシルべニア州、ウエストグローブ)から入手した。 多クローン性のヤギ抗−ヒトICAM−1抗体(1:200希釈で使用)をR&D
Systems (ミネソタ州、ミネアポリス)から入手し、FITC−接合ロバ抗−ヤ
ギ抗体をJackson Immunoresearch Laboratory から入手した。図6Aに示すよう
に、ICAM−1の細胞内局在化がPAR−2経路を介して調節できる。未処理
のケラチノサイトにおいて、ICAM−1は主にプラズマ膜に局在化していて、
幾らかの染色が核膜において見られた。化合物IまたはSTI処理した後に、染
色の減少が細胞質膜において見られ、核膜においては染色の増加が見られた。一
方、SLIGRL処理は逆の効果を示し、細胞質膜において増加した分散状態の
染色が見られ、核膜において減少した染色が見られた。
たケラチノサイト内のICAMタンパクの量を評価した。図6Bに示すように、
SLIGRLはこれらの細胞におけるICAM−1発現の量を増加し、化合物I
は当該ICAM−1発現の量を減少した。
動を化合物IおよびSTIにより処理した細胞において検討した。人間のPMN
細胞をBoydenチャンバーの一方の側に標準的な技法により配置し、走化性ペプチ
ド(FMLP)を別のチャンバー内に配置した。細胞を第2のチャンバー内に自
由に移動させて、フィールド当たりの移動した細胞の数および移動距離を計算し
た。さらに、5mg/mlまたは0.5mg/mlのSTI、1μMまたは0.
1μMの化合物I、バッファービヒクル、および走化性ペプチド有りまたは無し
の条件の内の一つで予備処理したPMN細胞を用いてこの実験を繰り返した。未
処理の対照と同一距離だけ移動したフィールド当たりの細胞の数を計測した。こ
れらのデータを表5にまとめた。ペプチド無しおよび処理無しの場合は平均で1
9個の細胞/フィールドが80ミクロンの距離で移動した。また、走化性ペプチ
ドの添加により41個の細胞/フィールドが115ミクロン移動した。しかし、
両方の化合物はこのペプチドに向かう細胞の移動を完全に阻害した。言い換えれ
ば、115ミクロンにおいて細胞は全く(または5個以下/フィールドしか)認
められなかった。このことはこれらのインヒビタがファゴサイトーシスに影響す
るだけでなく細胞移動にも影響を及ぼすことを示している。このPMN移動を阻
害する能力は抗炎症性化合物の重要な条件である。 表 5 処 理 細胞(個)/フィールド 移動距離(μ) バッファ 19 80 FMLP 41 115 FMLP+化合物I <5 115 FMLP+STI <5 115
。6週間後に同一固体の移植片をビヒクル(エタノール:プロピレングリコール 70:30)、あるいは、50μMのSLIGRLにより処理した異なるマウス
に移植した。5日/週で毎日処理を行なった。治療の最後の数週間においてSL
IGRL処理した移植片の黒色化を目視で観察した(図7A参照)。66日目に
、実験動物を殺してこれらの皮膚を組織学的に分析した。F&M染色した断片に
より、図7Bに示すように、SLIGRL処理した移植片におけるメラニンの増
加が見られた。すなわち、この実験はSLIGRLの使用による人間の皮膚にお
ける無日光日焼けの誘発能力を示している。
験を繰り返した。ビヒクル(GDLリポソーム)または1%STIにより同一個
体の移植片を処理した。非イオン性リポソーム配合物が37.5:12.5:3
3.3:16.7の比率でグリセロールジラウレート(Emulsynt GDL, ISP Van
Dyk)/コレステロール(Croda)/ポリオキシエチレン−10−ステアリルエー
テル(Brij76, ICI)/ポリオキシエチレン−9−ラウリルエーテルを含有して いる点を除いてNiemiec他に記載される方法と同様にGDLリポソームを作成し た。Hepes バッファー、0.05M、pH7.4(メリーランド州、ゲイセルス
ブルグのGibco-BRL)をリポソームの作成における水性相として使用した。図7C
はこれらの移植片から得たF&M染色した皮膚断片を示している。この図から明
らかに分かるように、STIは人間の皮膚における色素沈着を減少する能力があ
る。
いる。それゆえ、走査型電子顕微鏡(SEM)により細胞の壁部(cell podia)
におけるPAR−2経路の影響を調べた。ケラチノサイトを化合物I(「SH0
0230」として同定される)、SLIGRLおよびバッファービヒクルにより
2日間処理した後に、標準的な技法によりSEM用に処理した。図8に示すよう
に、細胞壁の形状に顕著な変化が見られた。ビヒクル処理した対照に比して、化
合物Iで処理した細胞は顕著に短い細胞壁部を有している。言い換えれば、細胞
の「指」が短く変形して、対照の細胞と同様には目的物を把持することができな
くなっている。一方、SLIGRLで処理したサンプルは逆の効果を示している
。これらの壁部は数が増えて、幾分長くなって、かなり薄くなっている。言い換
えれば、これらの細胞は粒子との豊富な相互作用の可能性が大きい。図8におけ
る各SEM画像を比較した場合に、SLIGRL処理した細胞は粒子との相互作
用において比較的大きな能力を有するが、化合物I処理した細胞はこのような作
用効果が小さいことが明らかに分かる。
する。それゆえ、PAR−2調節の後のF−アクチンフィラメントの組織化を試
験した。ケラチノサイトを化合物I(10nM)、STI(0.1mg/ml)
、またはSLIGRL(5μM)により実施例1において説明したように処理し
て、標準的な技法によりF−アクチンに対して染色処理した。図9は上記の処理
の後のアクチンフィラメント組織化における顕著な変化を示している。すなわち
、SLIGRL処理により細胞移動およびファゴサイトーシスの制御において重
要な領域である細胞皮質の周りにアクチン重合化が誘発している。反対に、ST
Iおよび化合物Iは細胞皮質の目的の組織が減少して、細胞の移動および壁部を
調節する能力が減少している。
ち、ビーズ)に暴露した。これらの細胞を50μg/mlのマウス抗−ヒトIC
AM−1抗体(R&D System)により16時間予備処理した後に、ビーズと共に培
養する前に4時間増幅処理した。図10に示すように、ケラチノサイトにおける
表面のICAM−1分子の遮蔽によりビーズ摂取が減少している。それゆえ、こ
の実験はICAM−1とケラチノサイトファゴサイトーシスとの間の結び付きを
確立している。
たって処理した。近位端側の老化斑を20mg/mlのリポソームを含有するプ
ラシーボにより処理した。中央の老化斑は処理しなかった。遠位端側の老化斑を
リポソーム(20mg/ml)中に1%のSTIにより処理した。GDLリポソ
ームを以下の変更点を除いてNiemiec 他に記載される方法に従って作成した。す
なわち、この変更点は、非イオン性リポソーム配合物が37.5:12.5:3
3.3:16.7の比率でグリセロールジラウレート(Emulsynt GDL, ISP Van
Dyk)/コレステロール(Croda)/ポリオキシエチレン−10−ステアリルエー
テル(Brij76, ICI)/ポリオキシエチレン−9−ラウリルエーテルを含有して いる点である。Hepesバッファー、0.05M、pH7.4(メリーランド州、 ゲイセルスブルグのGibco-BRL)をリポソームの作成における水性相として使用 した。UVおよび可視光のデジタル写真を処理後の0週目,4週目および8週目
に撮影した。L★(明るさ)値をAdobe Photoshopを用いて画像から計算した。
白色化した。図11は4種類の写真を組合せたものである。すなわち、左のパネ
ルは手の可視光写真で、上の写真が処理の前で、下の写真が処理後8週間目の写
真である。この方向で、近位端側老化斑がプラシーボ処理され、中央の老化斑が
未処理で、遠位端側の老化斑がSTI処理されている。一方、右側のパネルはU
V写真による同一の手の同一時間の点を示している。UV光は皮膚のより深い場
所の色素を見えるようにできて、STI白色化効果が表面的でないことを示して
いる。すなわち、図11により、STI配合物が遠位端側の老化斑を白色化して
いることが明らかに分かる。15L★単位の増加はこのSTI処理した斑に対し
て計算したものであり、この処理の老化斑を白色化する能力がさらに示されてい
る。
Med. Chem., 1996, Vol.39,第3039頁乃至第3043頁)に記載されるもの
のような特定の化合物およびこれらの薬剤的に許容可能な塩はセリンプロテアー
ゼインヒビタ(すなわち、ファゴサイトーシスインヒビタ)として挙動し、以下
の構造式を有している。
ルC1-4 アルキル、フェニルC1-4 アルキル、置換フェニルC1-4 アルキル(こ
の場合のフェニル置換基はC1-4 アルキル、パーフルオロC1-4 アルキル、C1- 4 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミド、ニトロ、アミノ、C1-4 アルキ
ルアミノ、C1-4 ジアルキルアミノ、カルボキシまたはC1-4 アルコキシカルボ
ニルの1個以上から独立して選択される)、ホルミル、C1-4 アルコキシカルボ
ニル、C1-2 アルキルカルボニル、フェニルC1-4 アルコキシカルボニル、C3- 7 シクロアルキルカルボニル、フェニルカルボニル、置換フェニルカルボニル(
この場合のフェニル置換基はC1-4 アルキル、パーフルオロC1-4 アルキル、C 1-4 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミド、ニトロ、アミノ、C1-4 アル
キルアミノ、C1-4 ジアルキルアミノ、カルボキシまたはC1-4 アルコキシカル
ボニルの1個以上から独立して選択される)、C1-4 アルキルスルホニル、C1- 4 アルコキシスルホニル、パーフルオロC1-4 アルキルスルホニル、フェニルス
ルホニル、置換フェニルスルホニル(この場合のフェニル置換基はC1-4 アルキ
ル、パーフルオロC1-4 アルキル、C1-4 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、
アミド、ニトロ、アミノ、C1-4 アルキルアミノ、C1-4 ジアルキルアミノ、カ
ルボキシまたはC1-4 アルコキシカルボニルの1個以上から独立して選択される
)、10−カンファースルホニル、フェニルC1-4 アルキルスルホニル、置換フ
ェニルC1-4 アルキルスルホニル、C1-4 アルキルスルフィニル、パーフルオロ
C1-4 アルキルスルフィニル、フェニルスルフィニル、置換フェニルスルフィニ
ル(この場合のフェニル置換基はC1-4 アルキル、パーフルオロC1-4 アルキル
、C1-4 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミド、ニトロ、アミノ、C1-4 アルキルアミノ、C1-4 ジアルキルアミノ、カルボキシまたはC1-4 アルコキシ
カルボニルの1個以上から独立して選択される)、フェニルC1-4 アルキルスル
フィニル、置換フェニルC1-4 アルキルスルフィニル、1−ナフチルスルホニル
、2−ナフチルスルホニルまたは置換ナフチルスルホニル(この場合のナフチル
置換基はC1-4 アルキル、パーフルオロC1-4 アルキル、C1-4 アルコキシ、ヒ
ドロキシ、ハロゲン、アミド、ニトロ、アミノ、カルボキシまたはC1-4 アルコ
キシカルボニルの1個以上から独立して選択される)、1−ナフチルスルフィニ
ル、2−ナフチルスルフィニルまたは置換ナフチルスルフィニル(この場合のナ
フチル置換基はC1-4 アルキル、パーフルオロC1-4 アルキル、C1-4 アルコキ
シ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミド、ニトロ、アミノ、C1-4 アルキルアミノ、
C1-4 ジアルキルアミノ、カルボキシまたはC1-4 アルコキシカルボニルの1個
以上から独立して選択される)から成る群から選択され、あるいは、 上記構造式中に示した窒素原子にカルボキシ末端部において連結しているDま
たはLアミノ酸であって、アラニン、アスパラギン、2−アゼチジンカルボン酸
、グリシン、N−C1-8 アルキルグリシン、プロリン、1−アミノ−1−シクロ
C3-8 アルキルカルボン酸、チアゾリジン−4−カルボン酸、5,5−ジメチル
チアゾリジン−4−カルボン酸、オキサゾリジン−4−カルボン酸、ピペコリン
酸、バリン、メチオニン、システイン、セリン、トレオニン、ノルロイシン、ロ
イシン、tert−ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、1−ナフタラニン
、2−ナフタラニン、2−チエニルアラニン、3−チエニルアラニン、[1,2
,3,4]−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボン酸および[1,2,3,
4]−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボン酸から成る群から選択され、 上記アミノ酸のアミノ末端部がC1-4 アルキル、テトラゾール−5イル−C1- 2 アルキル、カルボキシC1-4 アルキル、C1-4 アルコキシカルボニルC1-4 ア
ルキル、フェニルC1-4 アルキル、置換フェニルC1-4 アルキル(この場合のフ
ェニル置換基はC1-4 アルキル、パーフルオロC1-4 アルキル、C1-4 アルコキ
シ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミド、ニトロ、アミノ、C1-4 アルキルアミノ、
C1-4 ジアルキルアミノ、カルボキシまたはC1-4 アルコキシカルボニルの1個
以上から独立して選択される)、1,1−ジフェニルC1-4 アルキル、3−フェ
ニル−2−ヒドロキシプロピオニル、2,2−ジフェニル−1−ヒドロキシエチ
ルカルボニル、[1,2,3,4]−テトラヒドロイソキノリン−1−カルボニ
ル、[1,2,3,4]−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボニル、1−メ
チルアミノ−1−シクロヘキサンカルボニル、1−ヒドロキシ−1−シクロヘキ
サンカルボニル、1−ヒドロキシ−1−フェニルアセチル、1−シクロヘキシル
−1−ヒドロキシアセチル、3−フェニル−2−ヒドロキシプロピオニル、3,
3−ジフェニル−2−ヒドロキシプロピオニル、3−シクロヘキシル−2−ヒド
ロキシプロピオニル、ホルミル、C1-4 アルコキシカルボニル、C1-12 アルキ ルカルボニル、パーフルオロC1-4 アルキル、C1-4 アルキルカルボニル、フェ
ニルC1-4 アルキルカルボニル、置換フェニルC1-4 アルキルカルボニル(この
場合のフェニル置換基はC1-4 アルキル、パーフルオロC1-4 アルキル、C1-4 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミド、ニトロ、アミノ、C1-4 アルキル
アミノ、C1-4 ジアルキルアミノ、カルボキシまたはC1-4 アルコキシカルボニ
ルの1個以上から独立して選択される)、1,1−ジフェニルC1-4 アルキルカ
ルボニル、置換1,1−ジフェニルC1-4 アルキルカルボニル(この場合のフェ
ニル置換基はC1-4 アルキル、パーフルオロC1-4 アルキル、C1-4 アルコキシ
、ヒドロキシ、ハロゲン、アミド、ニトロ、アミノ、C1-4 アルキルアミノ、C 1-4 ジアルキルアミノ、カルボキシまたはC1-4 アルコキシカルボニルの1個以
上から独立して選択される)、パーフルオロC1-4 アルキルスルホニル、C1-4 アルキルスルホニル、C1-4 アルコキシスルホニル、フェニルスルホニル、置換
フェニルスルホニル(この場合のフェニル置換基はC1-4 アルキル、パーフルオ
ロC1-4 アルキルアミノ、C1-4 ジアルキルアミノ、カルボキシまたはC1-4 ア
ルコキシカルボニルの1個以上から独立して選択される)、10−カンファース
ルホニル、フェニルC1-4 アルキルスルホニル、置換フェニルC1-4 アルキルス
ルホニル、パーフルオロC1-4 アルキルスルフィニル、C1-4 アルキルスルフィ
ニル、フェニルスルフィニル、置換フェニルスルフィニル(この場合のフェニル
置換基はC1-4 アルキル、パーフルオロC1-4 アルキル、C1-4 アルコキシ、ヒ
ドロキシ、ハロゲン、アミド、ニトロ、アミノ、C1-4 アルキルアミノ、C1-4 ジアルキルアミノ、カルボキシまたはC1-4 アルコキシカルボニルの1個以上か
ら独立して選択される)、1−ナフチルスルホニル、1,2−ナフチルスルホニ
ル、置換ナフチルスルホニル(この場合のナフチル置換基はC1-4 アルキル、パ
ーフルオロC1-4 アルキル、C1-4 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミド
、ニトロ、アミノ、C1-4 アルキルアミノ、C1-4 ジアルキルアミノ、カルボキ
シまたはC1-4 アルコキシカルボニルの1個以上から独立して選択される)、1
−ナフチルスルフィニル、2−ナフチルスルフィニル、および置換ナフチルスル
フィニル(この場合のナフチル置換基はC1-4 アルキル、パーフルオロC1-4 ア
ルキル、C1-4 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミド、ニトロ、アミノ、
C1-4 アルキルアミノ、C1-4 ジアルキルアミノ、カルボキシまたはC1-4 アル
コキシカルボニルの1個以上から独立して選択される)から成る群から選択され
る部分に接続しており、あるいは、 2つのアミノ酸から成るポリペプチドで、 第1のアミノ酸が上記構造式に示される窒素原子にカルボキシ末端部を介して
連結しているDまたはLアミノ酸であって、グリシン、N−C1-8 アルキルグリ
シン、アラニン、2−アゼチジンカルボン酸、プロリン、チアゾリジン−4−カ
ルボン酸、5,5−ジメチルチアゾリジン−4−カルボン酸、オキサゾリジン−
4−カルボン酸、1−アミノ−1−シクロC3-8 アルキルカルボン酸、3−ヒド
ロキシプロリン、4−ヒドロキシプロリン、3−(C1-4アルコキシ)プロリン 、4−(C1-4 アルコキシ)プロリン、3,4−デヒドロプロリン、2,2−ジ
メチル−4−チアゾリジンカルボン酸、2,2−ジメチル−4−オキサゾリジン
カルボン酸、ピペコリン酸、バリン、メチオニン、システイン、アスパラギン、
セリン、トレオニン、ロイシン、tert−ロイシン、イソロイシン、フェニルアラ
ニン、1−ナフタラニン、2−ナフタラニン、2−チエニルアラニン、3−チエ
ニルアラニン、[1,2,3,4]−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボン
酸、アスパラギン酸−4−C1-4 アルキルエステル、およびグルタミン酸−5−
C1-4 アルキルエステルから成る群から選択され、 第2のDまたはLアミノ酸が上記第1のアミノ酸のアミノ末端部に連結してい
て、フェニルアラニン、4−ベンゾイルフェニルアラニン、4−カルボキシフェ
ニルアラニン、4−(カルボキシC1-2 アルキル)フェニルアラニン、置換フェ
ニルアラニン(この場合のフェニル置換基はC1-4 アルキル、パーフルオロC1- 4 アルキル、C1-4 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミド、ニトロ、アミ
ノ、C1-4 アルキルアミノ、C1-4 ジアルキルアミノ、カルボキシまたはC1-4 アルコキシカルボニルの1個以上から独立して選択される)、3−ベンゾチエニ
ルアラニン、4−ビフェニルアラニン、ホモフェニルアラニン、オクタヒドロイ
ンドール−2−カルボン酸、2−ピリジルアラニン、3−ピリジルアラニン、4
−チアゾイルアラニン、2−チエニルアラニン、3−(3−ベンゾチエニル)ア
ラニン、3−チエニルアラニン、トリプトファン、チロシン、アスパラギン、3
−トリ−C1-4 アルキルシリルアラニン、シクロヘキシルグリシン、ジフェニル
グリシン、フェニルグリシン、メチオニンスルホキシド、メチオニンスルホン、
2,2−ジシクロヘキシルアラニン、2−(1−ナフチルアラニン)、2−(2
−ナフチルアラニン)、フェニル置換フェニルアラニン(この場合のフェニル置
換基はC1-4 アルキル、パーフルオロC1-4 アルキル、C1-4 アルコキシ、ヒド
ロキシ、ハロゲン、アミド、ニトロ、アミノ、C1-4 アルキルアミノ、C1-4 ジ
アルキルアミノ、カルボキシまたはC1-4 アルコキシカルボニルの1個以上から
独立して選択される)、アスパラギン酸、アスパラギン酸−4−C1-4 アルキル
エステル、グルタミン酸、グルタミン酸−5−C1-4 アルキルエステル、シクロ
C3-8 アルキルアラニン、置換シクロC3-8 アルキルアラニン(この環の置換基
はカルボキシ、C1-4 アルキルエステルである)、シクロC3-8 アルキルアラニ
ン、置換シクロC3-8 アルキルアラニン(この環の置換基はカルボキシ、C1-4 アルキルカルボキシ、C1-4 アルコキシカルボニルまたはアミノカルボニルであ
る)、2,2−ジフェニルアラニン、および上記の全てのアミノ酸誘導体の全て
のアルファ−C1-5 アルキル置換体から群から選択され、 上記第2のアミノ酸のアミノ末端部がホルミル、C1-12アルキル、テトラゾー
ル−5−イル、C1-2 アルキル、カルボキシC1-8 アルキル、カルボアルコキシ
C1-4 アルキル、フェニルC1-4 アルキル、置換フェニルC1-4 アルキル(この
場合のフェニル置換基はC1-4 アルキル、パーフルオロC1-4 アルキル、C1-4 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミド、ニトロ、アミノ、C1-4 アルキル
アミノ、C1-4 ジアルキルアミノ、カルボキシまたはC1-4 アルコキシカルボニ
ルの1個以上から独立して選択される)、1,1−ジフェニルC1-4 アルキル、
C1-6 アルコキシカルボニル、フェニルC1-6 アルコキシカルボニル、C1-2 ア
ルキルカルボニル、パーフルオロC1-4 アルキルカルボニル、C1-4 アルキルカ
ルボニル、フェニルC1-4 アルキルカルボニル、置換フェニルC1-4 アルキルカ
ルボニル(この場合のフェニル置換基はC1-4 アルキル、パーフルオロC1-4 ア
ルキル、C1-4 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミド、ニトロ、アミノ、
C1-4 アルキルアミノ、C1-4 ジアルキルアミノ、カルボキシまたはC1-4 アル
コキシカルボニルの1個以上から独立して選択される)、1,1−ジフェニルC 1-4 アルキル、パーフルオロC1-4 アルキル、C1-4 アルコキシカルボニル、1
0−カンファースルホニル、フェニルC1-4 アルキルスルホニル、置換フェニル
C1-4 アルキルスルホニル、C1-4 アルキルスルフィニル、パーフルオロC1-4 アルキルスルフィニル、フェニルスルフィニル、置換フェニルスルフィニル(こ
の場合のフェニル置換基はC1-4 アルキル、パーフルオロC1-4 アルキル、C1- 4 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミド、ニトロ、アミノ、C1-4 アルキ
ルアミノ、C1-4 ジアルキルアミノ、カルボキシまたはC1-4 アルコキシカルボ
ニルの1個以上から独立して選択される)、フェニルC1-4 アルキルスルフィニ
ル、置換フェニルC1-4 アルキルスルフィニル、1−ナフチルスルホニル、2−
ナフチルスルホニル、置換ナフチルスルホニル(この場合のナフチル置換基はC 1-4 アルキル、パーフルオロC1-4 アルキル、C1-4 アルコキシ、ヒドロキシ、
ハロゲン、アミド、ニトロ、アミノ、C1-4 アルキルアミノ、C1-4 ジアルキル
アミノ、カルボキシまたはC1-4 アルコキシカルボニルの1個以上から独立して
選択される)、1−ナフチルスルフィニル、2−ナフチルスルフィニル、および
置換ナフチルスルフィニル(この場合のナフチル置換基はC1-4 アルキル、パー
フルオロC1-4 アルキル、C1-4 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミド、
ニトロ、アミノ、C1-4 アルキルアミノ、C1-4 ジアルキルアミノ、カルボキシ
またはC1-4 アルコキシカルボニルの1個以上から独立して選択される)から成
る群から選択される基により一置換されているか未置換のものであり、 R1 は水素およびアルキルから成る群から選択され、 R2 はアミノC2-5 アルキル、グアニジノC2-5 アルキル、C1-4 アルキルグ
アニジノC2-5 アルキル、ジC1-4 アルキルグアニジノC2-5 アルキル、アミジ
ノC2-5 アルキル、C1-4 アルキルアミジノC2-5 アルキル、ジC1-4 アルキル
アミジノC2-5 アルキル、C1-3 アルコキシC2-5 アルキル、フェニル、置換フ
ェニル(この置換基はアミノ、アミジノ、グアニジノ、C1-4 アルキルアミノ、
C1-4 ジアルキルアミノ、ハロゲン、パーフルオロC1-4 アルキル、C1-4 アル
キル、C1-3 アルコキシまたはニトロの1個以上から独立して選択される)、ベ
ンジル、フェニル、置換ベンジル(この置換基はアミノ、アミジノ、グアニジノ
、C1-4 アルキルアミノ、C1-4 ジアルキルアミノ、ハロゲン、パーフルオロC 1-4 アルキル、C1-4 アルキル、C1-3 アルコキシまたはニトロの1個以上から
独立して選択される)、ヒドロキシC2-5 アルキル、C1-5 アルキルアミノC2- 5 アルキル、C1-5 ジアルキルアミノC2-5 アルキル、4−アミノシクロヘキシ
ルC0-2 アルキルおよびC1-5 アルキルから成る群から選択され、 pは0または1であり、 Bは以下の構造式で示すことができ、
あり、Bのカルボニル部分がEに連結しており、Eはオキサゾリン−2−イル、
オキサゾール−2−イル、チアゾール−2−イル、チアゾール−5−イル、チア
ゾール−4−イル、チアゾリン−2−イル、イミダゾール−2−イル、4−オキ
ソ−2−キノキサリン−2−イル、2−ピリジル、3−ピリジル、ベンゾ[b]
チオフェン−2−イル、トリアゾール−4−イル、トリアゾール−6−イル、ピ
ラゾール−2−イル、4,5,6,7−テトラヒドロベンゾチアゾール−2−イ
ル、ナフト[2,1−d]チアゾール−2−イル、ナフト[1−2−d]チアゾ
ール−2−イル、キノキサリン−2−イル、イソキノリン−1−イル、イソキノ
リン−3−イル、ベンゾ[b]フラン−2−イル、ピラジン−2−イル、キナゾ
リン−2−イル、イソチアゾール−5−イル、イソチアゾール−3−イル、プリ
ン−8−イル、および置換複素環(この置換基はC1-4 アルキル、パーフルオロ
C1-4 アルキル、C1-4 アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミド、ニトロ、
アミノ、C1-4 アルキルアミノ、C1-4 ジアルキルアミノ、カルボキシ、C1-4 アルコキシカルボニル、ヒドロキシまたはフェニルC1-4 アルキルアミノカルボ
ニル、インドール−2−イル、ベンズオキサゾール−2−イル、ベンズイミダゾ
ール−2−イルおよびベンゾチアゾール−2−イルから選択される)から成る群
から選択される複素環である。
いて蛍光ミクロスフェアに暴露した線維芽細胞系の細胞を示している図である。
ラフを示している図である。
ァージの投与−応答グラフを示している図である。
ラニン摂取を示している図である。
である。
。
ブロットを示している図である。
間の皮膚を示している図である。
間の皮膚の組織断面を示している図である。
膚の組織断面を示している図である。
果を示している図である。
。
Claims (69)
- 【請求項1】 適当な細胞内におけるファゴサイトーシスまたはICAM−
1発現の増加により改善される異常症状に罹った哺乳類動物を治療するための組
成物であって、(a)ファゴサイトーシスまたはICAM−1発現を増加する治
療的に有効量の薬剤と、(b)薬剤的または美容的に許容可能なキャリヤとから
成る組成物。 - 【請求項2】 適当な細胞内におけるファゴサイトーシスまたはICAM−
1発現の減少により改善される異常症状に罹った哺乳類動物を治療するための組
成物であって、(a)ファゴサイトーシスまたはICAM−1発現を特異的に減
少する治療的に有効量の薬剤と、(b)薬剤的または美容的に許容可能なキャリ
ヤとから成る組成物。 - 【請求項3】 適当な細胞内におけるファゴサイトーシスまたはICAM−
1発現の増加により改善される異常症状を哺乳類動物において予防するための組
成物であって、(a)ファゴサイトーシスまたはICAM−1発現を特異的に増
加する予防的に有効量の薬剤と、(b)薬剤的または美容的に許容可能なキャリ
ヤとから成る組成物。 - 【請求項4】 適当な細胞内におけるファゴサイトーシスまたはICAM−
1発現の減少により改善される異常症状を哺乳類動物において予防するための組
成物であって、(a)ファゴサイトーシスまたはICAM−1発現を特異的に減
少する予防的に有効量の薬剤と、(b)薬剤的または美容的に許容可能なキャリ
ヤとから成る組成物。 - 【請求項5】 前記組成物がPAR−2経路を活性化する薬剤により構成さ
れている請求項1または請求項3に記載の組成物。 - 【請求項6】 前記組成物がSLIGRL、SAIGRL、SLIGKVD
およびセリンプロテアーゼから成る群から選択される薬剤により構成されている
請求項5に記載の組成物。 - 【請求項7】 前記薬剤がSLIGRL、トリプシン、トロンビンおよびト
リプターゼから成る群から選択される請求項6に記載の組成物。 - 【請求項8】 前記組成物がPAR−2経路を阻害する薬剤により構成され
ている請求項2または請求項4に記載の組成物。 - 【請求項9】 前記組成物が大豆誘導体およびセリンプロテアーゼインヒビ
タから成る群から選択される薬剤により構成されている請求項2または請求項4
に記載の組成物。 - 【請求項10】 前記薬剤が豆乳、大豆ペースト、化合物I、トリプシンイ
ンヒビタ、トリプターゼインヒビタ、トロンビンインヒビタおよびSTIから成
る群から選択される請求項9に記載の組成物。 - 【請求項11】 前記適当な細胞がPAR−2発現細胞である請求項1、請
求項2、請求項3または請求項4に記載の組成物。 - 【請求項12】 前記適当な細胞がケラチノサイト、線維芽細胞、専門食細
胞から成る群から選択される請求項11に記載の組成物。 - 【請求項13】 前記適当な細胞がケラチノサイトである請求項12に記載
の組成物。 - 【請求項14】 前記適当な細胞が線維芽細胞である請求項12に記載の組
成物。 - 【請求項15】 前記適当な細胞が専門食細胞である請求項12に記載の組
成物。 - 【請求項16】 前記異常症状が皮膚の異常症状、免疫系の異常症状、炎症
性の異常症状、呼吸系の異常症状、および中枢神経系の異常症状から成る群から
選択される請求項1、請求項2、請求項3または請求項4に記載の組成物。 - 【請求項17】 前記異常症状が皮膚の異常症状である請求項16に記載の
組成物。 - 【請求項18】 前記異常症状が免疫系の異常症状である請求項16に記載
の組成物。 - 【請求項19】 前記異常症状が炎症性の異常症状である請求項16に記載
の組成物。 - 【請求項20】 前記異常症状が呼吸系の異常症状である請求項16に記載
の組成物。 - 【請求項21】 前記異常症状が中枢神経系の異常症状である請求項16に
記載の組成物。 - 【請求項22】 前記哺乳類動物が人間である請求項1、請求項2、請求項
3または請求項4に記載の組成物。 - 【請求項23】 哺乳類動物の細胞内におけるファゴサイトーシスまたはI
CAM−1発現を増加する方法において、ファゴサイトーシスまたはICAM−
1発現を特異的に増加する有効量の薬剤に前記細胞を接触させる工程から成る方
法。 - 【請求項24】 哺乳類動物の細胞内におけるファゴサイトーシスまたはI
CAM−1発現を減少する方法において、ファゴサイトーシスまたはICAM−
1発現を特異的に減少する有効量の薬剤に前記細胞を接触させる工程から成る方
法。 - 【請求項25】 前記薬剤がPAR−2経路を活性化する請求項23に記載
の方法。 - 【請求項26】 前記薬剤がSLIGRL、SAIGRL、SLIGKVD
およびセリンプロテアーゼから成る群から選択される請求項25に記載の方法。 - 【請求項27】 前記薬剤がSLIGRL、トリプシン、トロンビンおよび
トリプターゼから成る群から選択される請求項26に記載の方法。 - 【請求項28】 前記薬剤がPAR−2経路を阻害する請求項24に記載の
方法。 - 【請求項29】 前記薬剤が大豆誘導体およびセリンプロテアーゼインヒビ
タから成る群から選択される請求項24に記載の方法。 - 【請求項30】 前記薬剤が豆乳、大豆ペースト、化合物I、トリプシンイ
ンヒビタ、トリプターゼインヒビタ、トロンビンインヒビタおよびSTIから成
る群から選択される請求項29に記載の方法。 - 【請求項31】 前記哺乳類動物の細胞がPAR−2発現細胞である請求項
23または請求項24に記載の方法。 - 【請求項32】 前記哺乳類動物の細胞がケラチノサイト、線維芽細胞、専
門食細胞から成る群から選択される請求項31に記載の方法。 - 【請求項33】 前記哺乳類動物の細胞がケラチノサイトである請求項32
に記載の方法。 - 【請求項34】 前記哺乳類動物の細胞が線維芽細胞である請求項32に記
載の方法。 - 【請求項35】 前記哺乳類動物の細胞が専門食細胞である請求項32に記
載の方法。 - 【請求項36】 前記哺乳類動物の細胞が人間の細胞である請求項23また
は請求項24に記載の方法。 - 【請求項37】 適当な細胞内におけるファゴサイトーシスまたはICAM
−1発現の増加により改善される異常症状に罹った哺乳類動物を治療するための
方法において、ファゴサイトーシスまたはICAM−1発現を特異的に増加する
治療的に有効量の薬剤を哺乳類動物に投与する工程から成る方法。 - 【請求項38】 適当な細胞内におけるファゴサイトーシスまたはICAM
−1発現の減少により改善される異常症状に罹った哺乳類動物を治療するための
方法において、ファゴサイトーシスまたはICAM−1発現を特異的に減少する
治療的に有効量の薬剤を哺乳類動物に投与する工程から成る方法。 - 【請求項39】 適当な細胞内におけるファゴサイトーシスまたはICAM
−1発現の増加により改善される異常症状を哺乳類動物において予防するための
方法において、ファゴサイトーシスまたはICAM−1発現を特異的に増加する
予防的に有効量の薬剤を哺乳類動物に投与する工程から成る方法。 - 【請求項40】 適当な細胞内におけるファゴサイトーシスまたはICAM
−1発現の減少により改善される異常症状を哺乳類動物において予防するための
方法において、ファゴサイトーシスまたはICAM−1発現を特異的に減少する
予防的に有効量の薬剤を哺乳類動物に投与する工程から成る方法。 - 【請求項41】 前記薬剤がPAR−2経路を活性化する請求項37または
請求項39に記載の方法。 - 【請求項42】 前記薬剤がSLIGRL、SAIGRL、SLIGKVD
およびセリンプロテアーゼから成る群から選択される請求項41に記載の方法。 - 【請求項43】 前記薬剤がSLIGRL、トリプシン、トロンビンおよび
トリプターゼから成る群から選択される請求項42に記載の方法。 - 【請求項44】 前記薬剤がPAR−2経路を阻害する請求項38または請
求項40に記載の方法。 - 【請求項45】 前記薬剤が大豆誘導体およびセリンプロテアーゼインヒビ
タから成る群から選択される請求項38または請求項40に記載の方法。 - 【請求項46】 前記薬剤が豆乳、大豆ペースト、化合物I、トリプシンイ
ンヒビタ、トリプターゼインヒビタ、トロンビンインヒビタおよびSTIから成
る群から選択される請求項45に記載の方法。 - 【請求項47】 前記適当な細胞がPAR−2発現細胞である請求項37、
請求項38、請求項39または請求項40に記載の方法。 - 【請求項48】 前記適当な細胞がケラチノサイト、線維芽細胞、専門食細
胞から成る群から選択される請求項47に記載の方法。 - 【請求項49】 前記適当な細胞がケラチノサイトである請求項48に記載
の方法。 - 【請求項50】 前記適当な細胞が線維芽細胞である請求項48に記載の方
法。 - 【請求項51】 前記適当な細胞が専門食細胞である請求項48に記載の方
法。 - 【請求項52】 前記異常症状が皮膚の異常症状、免疫系の異常症状、炎症
性の異常症状、呼吸系の異常症状、および中枢神経系の異常症状から成る群から
選択される請求項37、請求項38、請求項39または請求項40に記載の方法
。 - 【請求項53】 前記異常症状が皮膚の異常症状である請求項52に記載の
方法。 - 【請求項54】 前記異常症状が免疫系の異常症状である請求項52に記載
の方法。 - 【請求項55】 前記異常症状が炎症性の異常症状である請求項52に記載
の方法。 - 【請求項56】 前記異常症状が呼吸系の異常症状である請求項52に記載
の方法。 - 【請求項57】 前記異常症状が中枢神経系の異常症状である請求項52に
記載の方法。 - 【請求項58】 前記哺乳類動物が人間である請求項37、請求項38、請
求項39または請求項40に記載の方法。 - 【請求項59】 請求項1、請求項2、請求項3または請求項4に記載の組
成物を哺乳類動物に投与するための製品において、作用可能に固着した前記組成
物を有する固体供給ビヒクルから成る製造物品。 - 【請求項60】 前記組成物がPAR−2経路を活性化する薬剤により構成
されている請求項59に記載の物品。 - 【請求項61】 前記組成物がSLIGRL、SAIGRL、SLIGKV
Dおよびセリンプロテアーゼから成る群から選択される薬剤により構成されてい
る請求項60に記載の物品。 - 【請求項62】 前記薬剤がSLIGRLである請求項61に記載の物品。
- 【請求項63】 前記組成物がPAR−2経路を阻害する薬剤により構成さ
れている請求項59に記載の物品。 - 【請求項64】 前記組成物が大豆誘導体およびセリンプロテアーゼインヒ
ビタから成る群から選択される薬剤により構成されている請求項59に記載の物
品。 - 【請求項65】 前記薬剤が豆乳、大豆ペースト、化合物I、トリプシンイ
ンヒビタ、トリプターゼインヒビタ、トロンビンインヒビタおよびSTIから成
る群から選択される請求項64に記載の物品。 - 【請求項66】 哺乳類動物に治療用、予防用、または美容用の化合物を投
与する方法において、(a)前記化合物および(b)組成物を投与する工程から
成り、当該組成物が薬剤用または美容用のキャリヤおよび前記化合物の摂取が望
まれる細胞内におけるファゴサイトーシスを十分に増加する量で特異的にファゴ
サイトーシスを増加する薬剤により構成されており、当該組成物を前記化合物の
投与の前および/またはこれと同時に投与する方法。 - 【請求項67】 前記組成物がPAR−2経路を活性化する薬剤により構成
されている請求項66に記載の方法。 - 【請求項68】 前記組成物がSLIGRL、SAIGRL、SLIGKV
Dおよびセリンプロテアーゼから成る群から選択される薬剤により構成されてい
る請求項67に記載の方法。 - 【請求項69】 前記薬剤がSLIGRLである請求項68に記載の方法。
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