JP2002505916A - 酵素インヒビターを含有するスキンケア組成物を有する使い捨て吸収性製品 - Google Patents

酵素インヒビターを含有するスキンケア組成物を有する使い捨て吸収性製品

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、少なくともその一部がスキンケア組成物を有する吸収性製品を提供し、その組成物は酵素インヒビターを含有して、通常の接触、装着者の動きおよび/または身体の熱の結果として製品の装着者の皮膚に製品から少なくとも部分的に移動する。酵素インヒビターは、スキンケア組成物とともに皮膚に移動し、皮膚/尿および皮膚/糞便界面において、皮膚の上での酵素活性を低減するため、および炎症の発生を低減または防止するために役立てられる。同様に処理された製品を装着者の皮膚に繰り返し適用することは、長い時間の間に連続的に皮膚に移動する酵素インヒビターを伴なう有用な原料を与えて、オムツ皮膚炎の処置および/または予防のための有害な酵素に対する予備活性された防御を与えることを促進する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オムツ、幼児のしつけ用ズボン、成人失禁用製品、女性用衛生製品
などのような吸収性製品に係り、それは、酵素インヒビターを含有するスキンケ
ア組成物を、好ましくは装着者接触面に有する。製品の通常の装着の間、酵素イ
ンヒビターは、スキンケア組成物とともに装着者の皮膚の少なくとも一部に移動
し、ここで糞便酵素を不活性化して、体液へ皮膚を長時間曝した後に生じるおそ
れのある赤みや炎症を低減するために役立てられる。
【0002】
【従来の技術】
オムツかぶれは、オムツで通常に覆われる乳幼児の身体の一部の痛みや炎症の
一般的な状態である。この状態はまた、オムツ皮膚炎、ナプキン皮膚炎、ナプキ
ンかぶれおよびオムツかぶれ(nappy rash)とも呼ばれる。この状態
は、乳幼児の間により一般的であるが、実際には乳幼児に限定されない。吸収性
製品の使用が必要な程度まで失禁になやむ人々は、この状態が生じるかもしれな
い。影響を受けやすいのは、新生児からより大きな、危篤のまたは入院の患者に
まで及ぶ。21C.F.R.333.503では、オムツかぶれは、“次の要因
;水分、閉じ込め、すりむき、尿または糞便またはその両方との連続した接触、
または機械的または化学的刺激、の1つ以上により引き起こされるオムツ領域(
会陰、臀部、下腹部、および内腿)の炎症を起こした皮膚の状態”として定義す
る。真のオムツかぶれまたはオムツ皮膚炎は次のような状態であり、これは、最
も単純な段階において、尿、または糞便またはその両方との皮膚の長時間の接触
に起因した接触刺激性皮膚炎であることが、医学の専門家により一般的に受け入
れられている。オムツかぶれに関連した最も通常に受け入れられる要因は、アン
モニア、糞便酵素、微生物作用の生成物、尿のpH、およびカンジダアルビカン
ス(Candida albicans)である。
【0003】 オムツ、幼児のしつけ用スボン、成人用失禁用品、生理用ナプキン、パンティ
ライナー、などのような使い捨て吸収性製品の多くのタイプは、尿および他の身
体放出物を吸収するための高い能力を有することが有効である。このタイプの使
い捨て製品は、一般に、ある種の液体透過性のトップシート材料、吸収性コア、
および液体不浸透性のバックシート材料を含む。これらのタイプの吸収性構造体
は、液体の吸収のためには非常に効果的であるかもしれないものの、それらは糞
便を吸収することができない。典型的には、糞便は流体透過性のトップシートの
外側面と装着者の皮膚との間に閉じ込められて、そのほとんどは装着者の皮膚に
付着する。こうして、皮膚はしばしば長時間、糞便との接触に曝されて、糞便中
に存在する刺激物の影響を受けやすい。その刺激物は、オムツかぶれを生じさせ
る、またはオムツかぶれに関与するおそれがある。
【0004】 酵素は、植物、かび、バクテリア、牛乳および乳製品の中に、ほとんど全ての
動物組織中と同様に、胃腸管内の消化液に広く分布されているため、それは、ヒ
トの排泄物で汚された場合には、オムツの領域にほとんど常に存在する。糞便中
に存在する酵素は、タンパク質分解酵素、リパーゼ酵素および他のエステラーゼ
およびジエステラーゼ、ウレアーゼおよび、アミラーゼ、エラスターゼ、ニュー
クレアーゼなどのようなものを含む他の酵素を含む。皮膚への刺激に対する酵素
の異なるタイプの相対的な関与は知られていないものの、少なくとも腸のおよび
/またはすい液に由来するタンパク質分解および脂質分解酵素は、オムツかぶれ
の皮膚炎症を引き起こす直接的な役割を有する。
【0005】 プロテアーゼの種々のタイプの酵素活性を抑制するために設計されたインヒビ
ターの研究は、セリンプロテアーゼ、システインプロテアーゼおよびメタロプロ
テアーゼが、糞便の全般的なタンパク質分解酵素について、最も確実であること
を示してきた。セリンプロテアーゼトリプシンおよびキモトリプシンは、特に、
通常の小さな子供の便に非常に多量にほとんど常に存在し、より少ないが検出可
能な量で通常の大人の便に存在する。ダイエタリートリグリセライドを加水分解
するエステラーゼを含むリパーゼもまた、通常の便の中に見られ、ヒトの皮膚に
あるトリグリセライドおよび他のグリセライドを加水分解して、刺激性の脂肪酸
およびグリセロール副生成物を生成することができる。したがって、身体放出物
中に存在するリパーゼおよびプロテアーゼのような酵素に皮膚が曝されると、皮
膚の、特にバリア層(角質層)の脂質含有成分およびタンパク質含有成分は分解
されて、オムツかぶれの痛みおよび炎症を引き起こすおそれがある。さらに、皮
膚のバリアの乱れは、尿および糞便の他の成分、アンモニア、バクテリア、およ
びそれ自体では刺激性でないかもしれないものが、弱められた皮膚のバリアを通
って移動して、付加的な痛み、および起こり得る汚染を生じるのを許す。
【0006】 胆汁塩もまた、身体放出物中に存在することが知られている。これらの胆汁塩
は、体内の脂質を乳化して、リパーゼ酵素が脂質/水界面で作用するのを可能に
することが通常知られている。また胆汁塩は、糞便または他の放出物中に排出さ
れた場合にも活性であり、補酵素として作用することができ、体放出物に曝され
た皮膚の角質層における脂質を攻撃するリパーゼの活性を高める。
【0007】 皮膚に対する糞便の酵素活性の刺激の影響は、尿中に存在する場合および/ま
たは皮膚が閉じ込められる場合に増幅されるようである。細菌の酵素ウレアーゼ
の尿への作用による水酸化アンモニウムの生成は、例えば7.0以上のレベルま
でのpHの増加を引き起こし、このとき、糞便中に存在するプロテアーゼおよび
リパーゼのような他の酵素の酵素活性は高められる。例えば、ウレアーゼ活性の
ための最適なpHは6.4〜6.9であり、トリプシンについては7.8〜8.
2、リパーゼについては7.5〜9.5である。7.0より大きなpHにおいて
は、遊離アンモニアが毒性の付加的な皮膚刺激物として尿から放出される。尿そ
れ自体もまた、オムツ環境に水を加えることによってオムツかぶれに寄与するお
それがある。水、特に尿の状態の水は、皮膚のバリア特性の低減に特に影響を及
ぼし、それによって糞便酵素の刺激に対する皮膚の感受性を高める。尿と糞便と
は、通常的に吸収性製品中に同時に存在するので、皮膚を数時間曝すことは珍し
いことではなく、適切な条件および十分な時間は、こうした相互作用のために役
立てられて、結果として皮膚のダメージを引き起こす。アルカリ性糞便のpHは
、糞便の酵素活性を高めるのに寄与するさらなる要因である。例えば、母乳で育
てられた(breast−fed)乳児の糞便は、通常は酸性であるものの、ビ
ンに入った人工乳(bottle−fed)で育てられたおよびスプーンでの離
乳食(spoon−fed)で育てられた乳児の糞便は通常アルカリ性であり、
わずかにアルカリ性(pH7.2〜7.5)から非常なアルカリ性(pH8.7
以上)の範囲を有することがよく知られている。したがって、特に、人工乳およ
び離乳食で育てられた乳児は、pHで高められた糞便酵素の活性に起因して、オ
ムツかぶれが特に現れる傾向があるかもしれない。
【0008】 糞便の酵素活性を高めるアルカリpHの寄与の点において、緩衝剤または弱酸
のようなpH制御剤の、吸収性製品内でのまたは局所的に塗布されるスキンケア
製品の成分としての使用によって皮膚のpHを維持するいくつかの試みがなされ
ている。その本来の酸性の状態(すなわち、約3.0ないし約5.5)に皮膚の
pHを効果的に維持することは、アンモニアの刺激の影響を相殺して、糞便酵素
の活性を低減する。この手法により皮膚上での酵素活性を低減することは、しか
しながら、排便の後に糞便が皮膚に直接おかれるような場合には潜在的に困難で
ある。
【0009】 ある種の抗酵素化合物は、身体放出物とのヒトの皮膚の長時間の接触により引
き起こされるオムツかぶれの処置または予防のために局所的に適用される組成物
中に取り込まれてきた。例えば、米国特許第4,556,560号には、水溶性
のリパーゼインヒビターを含有する組成物が記載されており、それは、好ましく
は、プロピレングリコールのようなバリア状キャリア中の塩化亜鉛のような金属
塩である。オムツのトップシートまたは吸収性コアの中に取り込まれると、オム
ツが尿でぬれた際に、リパーゼインヒビターは、皮膚に移動するための水溶性ま
たはエタノールのような揮発性のキャリア中に好ましくは存在する。米国特許第
5,091,193号には、オムツを交換する際に皮膚に塗布するための組成物
が記載されており、それは、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)
などのようなキレート剤を含有し、それは、ウレアーゼおよびプロテアーゼが活
性のための共同因子として必要とする金属の有用性を制限する。組成物は、脂肪
アルコールのようなリパーゼ基質、または飽和または不飽和の直鎖または分岐し
た2ないし22の炭素原子の脂肪酸の亜鉛塩のような付加的な抗酵素、またはプ
ロピオニルシステイン、プロピオニルヒドロキシプロリンまたはカプロイルシス
テインのようなアミノ化されたアシレート化酸をさらに含有する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
酵素活性のある種のインヒビターを含有するオムツかぶれの処置のための組成
物が開示されてきたが、オムツ皮膚炎の処置または予防のための治療プログラム
(regimen)であって、酵素インヒビターを含有するスキンケア組成物が
、処理された製品の通常の装着の間に装着者の皮膚に自動的に移動するために吸
収性製品に取り込まれることによるもの、またはそのような吸収性製品の使用、
好ましくは繰り返しの使用が、糞便の浸透および酵素活性に対する防御を与える
ために有効なレベルの酵素インヒビターを装着者の皮膚の選ばれた領域に移動さ
せることの、以前の記載は全く存在しない。さらに、装着者接触面、好ましくは
トップシートとに固定化された(室温において)酵素インヒビターを含有するス
キンケア組成物を有する吸収性製品であって、スキンケア組成物が身体の熱まで
暖められた際に、スキンケア組成物および酵素インヒビターが装着者の皮膚に移
動する吸収性製品の以前の記載は全く存在しない。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、酵素インヒビターを含有するスキンケア組成物を、少なくともその
一部が含む吸収性製品であって、酵素インヒビターを含有するスキンケア組成物
は、通常の接触、装着者の動きおよび/または体温の結果として、少なくとも部
分的に製品から製品の装着者の皮膚に移動する吸収性製品を提供する。酵素イン
ヒビターは、以下に説明するようにおいて、好ましくは約500マイクロモル(
μM)以下のIC50において、1種以上の酵素の活性を抑制する任意の材料であ
る。本発明の製品中での使用に適切な酵素インヒビターは、以下を含むが限定さ
れず、プロテアーゼインヒビター、リパーゼインヒビター、エラスターゼインヒ
ビター、ウレアーゼインヒビター、アミラーゼインヒビターなどのようなもの、
および、それが存在しなければリパーゼ活性のための共同因子として作用する胆
汁塩の不活性化剤をさらに含む。スキンケア組成物は、好ましくは約0.001
%ないし約50%の、典型的には約0.01%ないし約25%、より典型的には
約0.1%ないし約10%、もっとも典型的には約0.1%ないし約5%の酵素
インヒビターを含有する。
【0012】 酵素インヒビターを含有するスキンケア組成物の特性は、広く変化させること
ができるが、一つの好ましい態様においては、室温(20℃)において固体また
は半固体である。特に好ましい態様において、スキンケア組成物は、20℃にお
いて塑性または流体粘稠度を有する軟化剤を約5%ないし約95%さらに含有す
る。最も好ましくは、スキンケア組成物は、製品中に軟化剤を固定することがで
きる薬剤を約5%ないし約95%含有し、それは少なくとも約35℃の融点を有
する。好ましくは、酵素インヒビターを含有するスキンケア組成物を含む吸収性
製品の一部は、装着者接触面であり、より好ましくは液体透過性のトップシート
である。
【0013】 酵素インヒビターは、スキンケア組成物とともに皮膚に移動するので、インヒ
ビターは皮膚/尿および皮膚/糞便界面において、皮膚上での酵素活性を抑制し
て炎症の発生を低減または防止するために役立てられる。同様に処理された製品
を装着者の皮膚に繰り返し適用することは、長い時間の間に連続的に皮膚に移動
する酵素インヒビターを伴なう有用な原料を与えて、オムツ皮膚炎の処置および
/または予防のための有害な酵素に対する予備活性された防御を与えることを促
進する。
【0014】
【発明の実施の形態】
1.定義 本明細書において用いられる際、“含む”という用語は、種々の構成要素、成
分、または工程が本発明の実施に共同して用い得ることを意味する。したがって
、“含む”という用語は、比較的制限された用語である“から実質的になる”お
よび“からなる”を包含する。
【0015】 本明細書において用いられる際、“処理された製品”という用語は、その上に
、または製品の少なくとも1つの装着者接触面に移動可能なスキンケア組成物を
有する吸収性製品を意味する。
【0016】 本明細書において用いられる際、吸収性製品の“装着者接触面”は、装着の間
のある時間において、装着者に接触する製品の任意の構成要素の1つまたはこれ
以上の面である。装着者接触面は、トップシート、レッグカフス、ウエスト領域
、サイドパネル、固定タブなどのようなものの一部を含むが限定されず、これら
は使用中に装着者に接触する。
【0017】 本明細書において用いられる際、“スキンケア組成物”という用語は、酵素イ
ンヒビターを含有する任意の組成物を指し、それは製品が装着されているときに
、通常の接触、装着者の動きおよび/または身体の熱の結果として処理された製
品の装着者の皮膚に移動する。
【0018】 本明細書において用いられる際、“IC50”という用語は、物質(インヒビタ
ー)の抑止粘度(例えば、マイクロモル粘度、μM)を意味し、これは、以下に
説明される標準生体外(in vitro)酵素活性分析により測定された際、
50%までの酵素の基質分裂率を低減する。IC50は、下記式 IC50=[I]/[(v/vi)−1] にしたがって算出され、ここで、[I]は、試験されるインヒビター濃度、vは
インヒビターが存在しない場合の基質分裂速度であり、viはインヒビターが存 在する場合の基質分裂速度である。以下にさらに説明されるように、本発明によ
る酵素インヒビターのIC50は、精製酵素(Purified Enzyme)
法または糞便酵素(Fecel Enzyme)法により測定することができる
【0019】 他の用語は、最初に論じられる際に定義する。
【0020】 本明細書において用いられる全てのパーセンテージ、比および割合は、特に断
らない限り重量で表わされる。
【0021】 II.酵素活性 酵素活性のインヒビターは、よく知られており、競合インヒビター(それは、
酵素の活性部位に結合して基質と競合する)および非競合インヒビター(それは
、活性部位ではない部位に結合して、酵素を不活性化する)に典型的に分類され
る。メタロプロテアーゼのような多くの酵素は、金属基で酵素に結合した基質に
より抑制される。キレート剤は他の酵素の効果的なインヒビターであり、それは
、カルシウム、コバルト、銅、マグネシウム、マンガン、ナトリウム、カリウム
、または亜鉛のイオンのような金属イオンの存在を活性のために必要とする。酵
素はタンパク質であるので、特定の酵素に対して高められた抗体もまた、効果的
な酵素インヒビターである。
【0022】 本明細書に説明される吸収性製品において有用な酵素インヒビターは、典型的
に約500μM以下の、より典型的には約250μM以下の、さらにより典型的
には約100μM以下のIC50値を有するであろう。ある種の酵素インヒビター
(例えば、EDTA)は、より高いIC50値を有するが、本明細書において説明
される吸収性製品に依然として有用であることが理解されるであろう。材料につ
いての分子量は決定されず、そのような材料は、5重量%以下の量でスキンケア
組成物の少なくとも50%の濃度まで典型的に酵素活性を低減するであろう。酵
素の抑制活性を測定するための代表的な方法は、以下に説明される。
【0023】 限定されることなく、任意のタイプの酵素インヒビターを、本発明の吸収性製
品から装着者の皮膚に移動可能なスキンケア組成物中に用いることができ、植物
、微生物および/または動物に起因した(ヒトを含む)天然に存在するインヒビ
ター、および合成により得られた化学インヒビターを含む。酵素インヒビターは
、性質において親水性または疎水性とすることができ、水溶性または疎水性のビ
ヒクル中に可溶性とすることができる。酵素インヒビターは、好ましくは重量で
約0.001%ないし約50%、典型的には約0.01%ないし約25%、より
典型的には約0.1%ないし約10%、最も典型的には約0.1%ないし約5%
の濃度で、スキンケア組成物中に存在する。種々の酵素インヒビターが本発明に
用いられるので、それぞれのインヒビターの有効濃度は、当業者に知られている
ように、別個に決定するべきである。
【0024】 酵素インヒビターは、単独でまたはインヒビターの“混合薬(cocktai
l)”のような酵素インヒビターの混合物として単一の吸収性製品に用いること
ができる。さらに、異なる酵素インヒビターを、単一の吸収性製品の異なる位置
におけるスキンケア組成物に用いることもできる。
【0025】 多種の酵素が糞便および他の身体放出物中に存在するので、以下に説明するよ
うに、ある種の酵素(例えば、プロテアーゼ)を抑制するものは、特定された以
外の基質(例えば、タンパク質およびペプチド)を分裂する酵素を抑制できるこ
とが無理なく予測される。したがって、プロテアーゼを抑制するインヒビターは
、また、リパーゼおよび他のエステラーゼ、アミラーゼおよび/またはウレアー
ゼも抑制することができ、逆の場合も同じである。
【0026】 糞便または他の身体放出物中に最も頻繁にみられる酵素および/または補酵素
のインヒビターは、本発明の吸収性製品のスキンケア組成物中に存在することが
好ましい。こうして、酵素インヒビターは、好ましくは、トリプシン、キモトリ
プシン、アミノペプチダーゼおよびエラスターゼ;リパーゼ;胆汁塩;アミラー
ゼ;および/またはウレアーゼのようなタンパク質分解酵素のインヒビターであ
る。
【0027】 本発明における使用のためのプロテアーゼの典型的な適切なインヒビターは、
次いでに言えばプロテアーゼのタイプを抑制することが信じられており、次のも
のを含むが限定されない:すなわち、大豆トリプシンインヒビターおよび他の植
物誘導トリプシンインヒビター、ライマメプロテアーゼインヒビター、コーンプ
ロテアーゼインヒビターなどのようなもの;ボウマン−ビルク(Bowman−
Birk)インヒビター(セリン、トリプシン類似プロテアーゼインヒビター)
;パンクレアチンインヒビター、ウシのパンクレアチン塩基トリプシンインヒビ
ターおよび他の動物由来のパンクレアチントリプシンインヒビターのようなもの
;卵白トリプシンインヒビター(セリン、トリプシン類似プロテアーゼインヒビ
ター);ニワトリまたは七面鳥の卵白からのようなオボムコイド含有オボインヒ
ビター(トリプシンおよびキモトリプシンインヒビター);キモスタチン(セリ
ン、キモトリプシン類似プロテアーゼインヒビター);アプロチニン(セリンプ
ロテアーゼインヒビター);ロイペプチンおよびその類似物、プロピニル−ロイ
ペプチン、N−α−t−BOC−デアセチルロイペプチン(セリンおよびシステ
インプロテアーゼインヒビター)のようなもの;ベスタチンおよびその類似物、
エピベスタチンおよびニトロベスタチン(アミノペプチターゼメタロプロテアー
ゼインヒビター)のようなもの;アマスタチンおよびその類似物、エピアマスタ
チン(アミノペプチダーゼインヒビター)のようなもの;アンチパイン(トリプ
シンインヒビター);アンチトロンビンIII(セリンプロテアーゼインヒビター );ヒルジン(トロンビン状セリンプロテアーゼインヒビター);シスタチン(
卵白システインプロテアーゼインヒビター);E−64(トランス−エポキシス
クシニル−L−ロイシルアミド−(4−グアニジノ)−ブタン)およびその類似 物(システインプロテアーゼインヒビター);α2−マクログロブリン(ユニバ ーサルエンドプロテアーゼインヒビター);α1−アンチトリプシン(トリプシ ンインヒビター);ペプスタチンおよびその類似物、アセチルペプスタチン、ペ
プスタチンA、Nle−Sta−Ala−Sta(アスパーチルプロテアーゼイ
ンヒビター)のようなもの;アパスチン(アミノペプチダーゼPインヒビター)
;(2R)−2−メルカプトメチル−4−メチルパンタノイル−b−(2−ナフ
チル)−Ala−Alaアミド(マトリックスメタロプロテアーゼインヒビター
);(2R)−2−メルカプトメチル−4−メチルペンタノイル−Phe−Al
aアミド(マトリックスメタロプロテアーゼインヒビター);N−アセチル−L
eu−Leu−メチオニナル(カルパインインヒビター);N−アセチル−Le
u−Leu−ノルロイシナル(カルパインインヒビター);p−アミノベンゾイ
ル−Gly−Pro−D−Leu−D−Alaヒドロキサム酸(マトリックスメタ
ロプロテアーゼインヒビター);2(R)−[N−(4−メトキシフェニルスル
フォニル)−N−(3−ピリジルメチル)アミノ]−3−メチルブタノ−ヒドロ
キサム酸(メタロプロテアーゼインヒビター);L−1−クロロ−3−[4−ト
シルアミド]−7−アミノ−2−ヘプタノン−HCl(TLCK);L−1−ク
ロロ−3−[4−トシルアミド]−4−フェニル−2−ブタノン(TPCK)、
トラネキサム酸、甘草酸;18−β−グリシレチン酸およびその対応する塩、ス
テアリルグリシレチネート、コロイダルオート抽出物、エルヒビン、亜鉛塩、ヨ
ードアセテート、フェニルメチルスルフォニルフルオライド、フォスフォルアミ
ドン、4−(2−アミノエチル)−ベンゼンスルフォニルフルオライドHCl、
3,4−ジクロロイソ−クマリン、ケルセチン、などのようなもの、およびその
混合物である。
【0028】 キレート剤もまた、約0.1%ないし約2%の濃度において、プロテアーゼお
よびウレアーゼの両方のインヒビターとして有用であることが見出された。代表
的なキレート剤は、フィチン酸、ニトロトリ酢酸、EDTA、ジエチルトリアミ
ノ五酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、および1992年2月2
5日にEnjolrasに発行された米国特許第5,091,193号に記載さ
れている対応する塩であり、その文献は参照として取り込まれて本明細書を構成
する。
【0029】 本発明の吸収性製品における使用のために好ましいプロテアーゼインヒビター
は、抑制活性を示す化合物であり、それはプロテアーゼの単一の種類に制限され
る必要はない。そのような化合物は、次のものを含むが限定されない:ヘキサジ
アミンおよびその塩;ペンタジアミンおよびその塩;ベンズアミジンおよびその
塩およびその誘導体、p−アミノベンズアミジンおよびその塩および誘導体;お
よびグアニジノ安息香酸およびその塩および誘導体であって、1994年12月
27日にImaki et al.に発行された米国特許第5,376,655
号に記載されているようなものであり、その文献は、参照として取り込まれて本
明細書を構成する。他の好ましいプロテアーゼインヒビターはグアニジノ安息香
酸のポリマー誘導体を含み、それは、T.L.Underiner et al
.の名前で1998年3月12日に本件とともに出願された本出願人の係属中の
米国特許出願シリアルNo.09/041,196に記載されており、そこで得
られている。その係属中の出願の開示は、参照として取り込まれて本明細書を構
成する。
【0030】 本発明の実施に好ましいプロテアーゼインヒビターは、大豆トリプシンインヒ
ビター、アプロチニン、ヘキサアミジン(例えば、ヘキサジアミンジイセチオネ
ート)、p−アミノベンズアミジン、ロイペプチン、ペプスタチンA、キモスタ
チンおよびグアニジノ安息香酸のポリマー誘導体(上で引用した本出願人の係属
中の米国特許出願シリアルNo.09/041,196に記載されて得られてい
る)。特に好ましいプロテアーゼインヒビターは、大豆トリプシンインヒビター
、ヘキサアミジン、p−アミドベンズアミジンおよび上述したグアニジノ安息香
酸のポリマー誘導体である。
【0031】 ウレアーゼは、銀、銅などのような重金属イオンの微量の存在のもとで抑制さ
れることが知られている。したがって、微量(0.001%以下のような少量)
のこれらの金属の塩は、ウレアーゼインヒビターとして有用である。ウレアーゼ
活性の他の典型的なインヒビターは、次のものを含むが限定されない:アセチル
ヒドロキサム酸およびその誘導体、シンナモイルヒドロキサム酸および他のアル
キルヒドロキサム酸、対応する塩および誘導体のようなもの;フォスフォルアミ
デートおよびその誘導体である。そのような化合物は、約2マイクロモル(μM
)の濃度においてウレアーゼのインヒビターと競合する。キレート剤もまた、約
0.1%ないし約2%の濃度においてプロテアーゼおよびウレアーゼの両方のイ
ンヒビターとして有用であることが見出された。代表的なキレート剤は、フィチ
ン酸、ニトリル三酢酸、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ジエチレントリ
アミノ五酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、および上で引用した
米国特許第5,091,193号に記載されている対応する塩である。他のウレ
アーゼ抑制化合物は、1976年2月3日にKraskinに発行された米国特
許第3,935,862号に記載されており、この文献の開示は参照として取り
込まれて本明細書を構成する。また、ヒドロキシアルキルアミノ酸、スルフィド
リルアミノ酸、アミノスルホン酸、アミノホスフォン酸化合物のようなアミノ酸
化合物、およびメトキシエチルイミノ二酢酸、エチレン−ビス−(オキシプロピ
ルアミノ二酢酸)、エチレン−ビス−(オキシエチルイミノ二酢酸)、アミノ−
メチルホスフォン酸(N,N−二酢酸)のようなエーテルアミノ酸化合物などの
ようなもの、アミノポリカルボン酸化合物も含まれ、酸および塩ジエチレントリ
−アミノ五酢酸(DTPA)、N−ヒドロキシ−エチレンジアミン三酢酸(HE
DTA)などが含まれる。
【0032】 ウレアーゼの他の適切なインヒビターは、1995年4月25日にPolak
et al.に発行された米国特許第5,409,903号に開示されており
、この文献は参照として取り込まれて本明細書を構成する。この特許には、二塩
基マグネシウムホスフェート、ジアルデヒドポリサッカライドおよびゼオライト
が記載されており、単独でまたは互いに組み合わせて、またはカルシウム化合物
、酢酸カルシウム、塩化カルシウム、カルシウムグルコナートおよびカルシウム
ラクタートと同様に、マグネシウム化合物、塩化マグネシウムおよびクエン酸マ
グネシウムと組み合わせて、ウレアーゼの抑制のために用いられる。
【0033】 適切なリパーゼインヒビターは、次のものを含むが限定されず、カドミウム、
コバルト、銅、鉄、モリブデン、銀、ランタン、スズおよび亜鉛のような金属に
水溶性塩である。代表的なリパーゼ抑制化合物は、米国特許第4,556,56
0号に記載されており、この文献は参照として取り込まれて本明細書を構成する
。塩化亜鉛、酢酸亜鉛、硝酸亜鉛三水和物、硝酸亜鉛六水和物、硫酸亜鉛、硫酸
亜鉛七水和物、硫酸亜鉛六水和物、塩化鉄(II)、塩化鉄(II)四水和物、塩化
鉄(III)、塩化鉄(III)一水和物、塩化鉄(III)六水和物、乳酸鉄(II)、 乳酸鉄(III)、リンゴ酸鉄(III)、硝酸鉄(II)、硝酸(III)六水和物、硝 酸鉄(III)9H2O、硫酸鉄(II)およびその水和物、硫酸鉄(III)およびそ の水和物、硫酸銅五水和物、塩化スズ、塩化コバルトおよび塩化ランタン、約6
ないし12の炭素原子を有する飽和および不飽和の両方のモノカルボン酸の亜鉛
塩、ポリエチレンオキサイドとエチレンオキサイドとのブロック共重合体(例え
ば、BASF社から市販されているプルロニック(Pluronic(登録商標
))およびテトロニック(Tetronic(登録商標)))、トリアセチンの
ような約2ないし約20の炭素原子を有する脂肪酸のグリセロールトリエステル
などである。他の有用なリパーゼインヒビターは、米国特許第5,091,19
3号に記載されており、この文献は参照として取り込まれて本明細書を構成する
。脂肪アルコールのエステル、10ないし20の炭素原子を含む飽和または不飽
和の、直鎖または分岐したアルキルアセテート、ラクテートまたはプロピオネー
トのようなもの;2ないし22の炭素原子を含む脂肪酸の飽和または不飽和の、
直鎖または分岐した亜鉛塩、プロピオン酸イソブチル酸、カプロイル酸、ウンデ
シレニル酸、などのようなもの;アミノ化されたアシレート化酸の亜鉛塩、プロ
ピオニルシステイン、プロピオニル−ヒドロキシプロリンまたはカプロイルシス
テインなどのようなものなどが含まれる。上述したようなリパーゼインヒビター
は、約0.01%ないし約10%の濃度で有用であることが見出されている。
【0034】 さらに他の有用なリパーゼインヒビターは、G.Palumbo et al
.の名前で1997年11月26日に出願された本出願人の係属中の特許出願E
P97/120,699に記載されており、この文献は参照として取り込まれて
本明細書を構成する。糞便リパーゼのための置換基質として作用し、それにより
リパーゼインヒビターと競合する特別なエステル化合物が含まれる。これらのエ
ステル化合物は、下記式を有する。
【0035】
【化1】
【0036】 ここで、R1および各R2は、独立して、2ないし22の炭素原子を有するアシ
ル基、または1ないし24の炭素原子を有するアルキル基、アルケニル基、アリ
ールアルキル基、ヒドロキシアルキル基、または水素であり、R1およびR2の少
なくとも1種はアシル基のようなものであり、R3、R4、R5、R6、R7、R8
よびR9は、独立して、1ないし24の炭素原子を有するアルキル基、アルケニ ル基、アリールアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ヒドロキシ
ル基、または水素;R10およびR11は独立して、2ないし24の炭素原子を有す
るアルキル基、アルケニル基、アリールアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ア
ルコキシ基、ヒドロキシ基または水素であり;AおよびBは独立してC1〜C6
直鎖または分岐したアルキレン基、アルケニレン基、アルコキシレン基、ヒドロ
キシアルキレン基であり;xの値は独立して、0ないし15であり;yの値は独
立して0または1である;ただし、x=2およびy=0の場合、少なくとも1つ
のR2は1ないし24の炭素原子を有するアルキル基、アルケニル基、アリール アルキル基、ヒドロキシアルキル基、または水素である。
【0037】 リパーゼインヒビターのまたさらなる例は、米国特許第5,643,874号
に記載されており、この文献は参照として取り込まれて本明細書を構成する。そ
れは、(2S,3S,5S)−5−[(S)−2−ホフムアミド−4−メチル−
バレリルオキシ]−2−ヘキシル−3−ヒドロキシ−ヘキサデカン 1,3酸ラ
クトン、テトラヒドロリプシタチンとしても知られている;(2S,3S,5S
,7Z,10Z)−5−[(S)−2−フォルムアミド−4−メチル−バレリル
オキシ]−2−ヘキシル−3−ヒドロキシ−7,10−ヘキサデカジエン1,3
酸ラクトン、リプスタチンとしても知られている;1−(トランス−4−イソブ
チルシクロヘキシル)−2−(フェニルスルホニルオキシ)エタノン、FL−3
86としても知られている;4−メチルピペリジン−1−カルボン酸−4−フェ
ノキシフェニルエステル、WAY−121898としても知られている;N−[
3−クロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル−]N’−[3−(トリオフ
ルオロメチル)−フェニル]ウレア、BAY−N−3176としても知られてい
る;N−フォルミル−L−バリン−(S)−1−[[(2S,3S)−3−ヘキ
シル−4−オキソ−2−オキセタニル]メチル]ヘキシルエステル、バリラクト
ンとしても知られている;(2S,3S,5S,7Z,10Z)−5−[(S)
−2−アセトアミド−3−カルバモイルプロピオニルオキシ]−2−ヘキシル−
3−ヒドロキシ−7,10−ヘキサデカジエノンラクトン、エステラスチンとし
ても知られている;(3S,4S)−4−[(1S,5R,7S,8R,9R,
E)−8−ヒドロキシ1,3,5,7,9−ペンタメチル−6−オキソ−3−ウ
ンデセニル]−3−メチル−2−オキセタノン、エベラクトンAとしても知られ
ている;(3S,4S)−3−エチル−4−[(1S,5R,7S,8R,9R
,E)−8−ヒドロキシ−1,3,5,7,9−ペンタメチル−6−オキソ−3
−ウンデセニル]−2−オキセタノン、エベラクトンBとしても知られている;
および1,6−ジ(O−(カルバモイル)シクロヘキサノンオキシム)ヘキサン
、RHC80267としも知られている、を含む。
【0038】 脂質分解酵素のための補酵素であり、本発明の吸収性製品中のリパーゼ酵素イ
ンヒビターとして有用な胆汁塩の代表的な例は、限定されないが、G.Palu
mbo et al.の名前で1997年11月26日に出願された本出願人の
係属中の特許出願EP97/120,700に記載されており、この文献は本明
細書を構成する。そのような化合物は、下記式を有する。
【0039】
【化2】
【0040】 または両性化合物、および好ましくは酸性源であり、両性化合物はその等電点
において下記式を有する。
【0041】
【化3】
【0042】 ここで、R1、R2、R3およびR4は、独立して、C1〜C22のアルキル基、ア ルケニル基、アリール基、アリールアルキル基、アミドアルキル基、(ポリ)ア
ルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、またはアシル基であり、あるいはR1、R2 、R3およびR4の2つ以上の基は、互いに1つ以上の環構造を形成し;R5、R6 およびAは独立して、C1〜C22のアルキレン基、アルケニレン基、(ポリ)ア ルコキシレン基、ヒドロキシアルキレン基、アリールアルキレン基またはアミド
アルキレン基であり;R7およびR8は、独立してC1〜C4のアルキル基、アルケ
ニル基、アルコキシ基またはヒドロキシ基または水素であり;R9およびR10は 独立して、C1〜C22のアルキル基、アルケニル基、アリール基、アリールアル キル基、アミドアルキル基、(ポリ)アルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、ま
たはアシル基であり、あるいはR1、R9およびR10の2つ以上の基は互いに1つ
以上の環構造を形成し;BHはプロトン供与基であり;xは2ないし4であり;
-は対イオンである。
【0043】 もう一つの代表的な適切な胆汁塩はコレスチラミンであり、“Cholest
yramine Ointment to Treat Buttocks R
ash and Anal Excoriation in an Infan
t”というタイトルのC.Michael White et al.の文献(
The Annals of Pharmacotherapy 30:945
−956,1996年9月)に記載されている。
【0044】 p−グアニジノ安息香酸の誘導体、特にp−グアニジノ安息香酸のエステルは
、エラスターゼのインヒビターとして述べられてきた。そのようなインヒビター
は、本発明の吸収性製品のスキンケア組成物中に有用であり、1994年12月
27日にImaki et al.に発行された米国特許第5,376,655
号に記載されている。この文献は、参照として取り込まれて本明細書を構成する
【0045】 適切なアミラーゼインヒビターおよび/またはグルコシダーゼアミラーゼイン
ヒビターは、米国特許第5,643,874号に記載されているようなものを含
み、これは本明細書を構成するが、O−4,6−ジデオキシ−4−[[[1S−
(1α,4α,5β,6α)]−4,5,6−トリヒドロキシ−3−(ヒドロキ
シメチル)−2−シクロヘキセン−1−イル]アミノ]−α−D−グルコピラノ
シル−(1→4)O−α−D−グルコピラノシル−(1→4)−D−グルコース
、アカルボーゼとしても知られている;2(S),3(R),4(S),5(S
)−テトラヒドロキシ−N−[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)−エ
チル]−5−(ヒドロキシメチル)−1(S)−シクロヘキサアミン、ヴォグリ
ボーゼとしても知られている;1,5−ジデオキシ−1,5−[(2−ヒドロキ
シエチル)イミノ]−D−グルシトール、ミギリトールとしても知られている;
1,5−ジデオキシ−1,5−[2−(4−エトキシカルボニルフェノキシ)−
エチルイミノ]−D−グルシトール、エミグリテートとしても知られている;2
,6−ジデオキシ−2,6−イミノ−7−(β−D−グルコピラノシル)−D−
グリセノ−L−グロヘプチトール、MDL−25637としても知られている;
1,5−ジデオキシ−1,5−(6−デオキシ−1−O−メチル−α−D−グル
コピラノス−6−イルイミノ)−D−グルシトール、カミグリボーゼとしても知
られている;1,5,9,11,14−ペンタヒドロキシ−3−メチル−8,1
3−ジオキソ−5,6,8,13−テトラヒドロベンゾ[a]−ナフタセン−2
−カルボン酸、プラジミシンQとしても知られている;またアジポシンとしても
知られている;および1,2−ジデオキシ−2−[2(S),3(S),4(R
)−トリヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)−5−シクロヘキセン−1(S
)−イルアミノ]−L−グルコプラノーゼ、サルボスタチンとしても知られてい
る、を含む。他の適切なアミラーゼインヒビターは、テンダミスタト(tend
amistat)、トレスタチンズ(trestatins)、および植物、特
に、コムギ、コメ、トウモロコシ、オオムギおよび他の穀粒、マメ、および海草
から誘導されたものを含む。
【0046】 III.吸収性製品 本明細書において用いられる際、“吸収性製品”という用語は、身体放出物を
吸収して収容するデバイスをさす。“使い捨て”という用語は、ここで用いられ
る際、一回の使用後には洗濯されること、または吸収性製品として再保管または
再使用されることが意図されない吸収性製品を表わす。使い捨て吸収性製品の例
は、生理用ナプキン、パンティライナーおよびタンポンのような女性用衛生用品
、オムツ、失禁用ブリーフ、失禁用パッド、オムツホルダー、幼児のしつけ用ズ
ボンなどを含む。
【0047】 使い捨て吸収性製品は、液体透過性のトップシート、液体不浸透性のバックシ
ート、およびトップシートとバックシートとの間に位置する吸収性コアを典型的
に含む。使い捨て吸収性製品およびその構成要素は、トップシート、バックシー
ト、吸収性コア、およびこれらの構成要素の任意の個々の層を含むが、身体側面
と衣類側面とを有する。本明細書において用いられる際、“身体側面”は、装着
者の身体に向いてまたは隣接して付けられることが意図される製品または成分の
面を意味し、一方、“衣類側面”は対向する側であり、使い捨て吸収性製品が装
着される際に、装着者の衣類または下着に向いて付けられるまたは隣接して置か
れることが意図される。
【0048】 以下の記述は、使い捨て吸収性製品に有用な吸収性コア、トップシート、およ
びバックシートを一般的に説明する。これらの一般的な説明は、一般にここに説
明される他の使い捨て吸収性製品のものに加えて、図1に示されて以下にさらに
説明される特定の吸収性製品のこれらの成分に適用されることが理解されるべき
である。
【0049】 一般的に、吸収性コアは液体(例えば、月経血、尿、および/または他の身体
放出物)を吸収して保持することができる。吸収性コアは、好ましくは圧縮可能
で、従順であって、装着者の皮膚に対して刺激がない。吸収性コアは、種々の広
い範囲のサイズおよび形状(例えば、矩形、楕円形、砂時計状、“T”字状、ド
ッグボーン状、非対称等)とすることができる。吸収性複合体に加えて、吸収性
コアは、吸収性製品に通常用いられる広い範囲の液体吸収性材料、粉砕された木
質パルプのようなものを含むことができ、それは一般にエアフェルト(airf
elt)と称される。吸収性コアでの使用のための他の適切な吸収性材料の例は
、クレープ化されたセルロースワッディング;コフォーム(coform)を含
む溶融ブローされた(meltblown)ポリマー;化学的に強化され、改質
または架橋されたセルロース系繊維;クリンプ化されたポリエステル繊維のよう
な合成繊維;ピートモス;テッシューラップおよびテッシューラミネートを含む
テッシュー;吸収性発泡体;吸収性スポンジ;複合体を含む超吸収体ポリマー;
吸収性ゲル化材料;または任意の同等の材料または材料の組み合わせ、またはそ
れらの混合物を含む。
【0050】 吸収性コアの形状および構成は、変化させることができる(例えば、吸収性コ
アは、変化したキャリパー領域を有するおよび/または中央部でより厚いような
プロファイル、親水性勾配、吸収性複合体の勾配;超吸収体勾配、またはより低
密度およびより低平均基準重量の領域、例えば捕捉領域を有することができ;あ
るいは、1つ以上の層または構造を有することができる)。吸収性コアの全吸収
容量は、しかしながら、吸収性製品の設計溜め、および意図される用途に適合す
るべきである。さらに、吸収性コアのサイズおよび吸収容量は、オムツ、失禁用
パッド、パンティライナー、レギュラーサイズの生理用ナプキン、および夜用生
理用ナプキンのような異なる用途に適合して、および幼児から成人の範囲の装着
者に適応するために、変化させることができる。吸収性コアは、また、吸収性製
品にしばしば用いられる他の吸収性成分を含むことができ、例えば、ダスティン
グ層、尿の一時的な保持のための高いロフト捕捉層のような吸い上げまたは捕捉
層、または装着者の安心感を高めるための二次的なトップシートである。
【0051】 トップシートは、好ましくは形状合致性でソフトな感触で、装着者の皮膚に対
して刺激がない。さらに、トップシートは、液体透過性であり、その厚さを通し
て液体(例えば、月経血および/または尿)が容易に浸透するのを可能とする。
適切なトップシートは、織布および不織布材料(例えば、繊維の不織布ウェブ)
のような広い範囲の材料から製造することができ、孔あき不織布;孔あき成形熱
可塑性フィルム、孔あきプラスチックフィルム、および油圧成形された熱可塑性
フィルムのようなポリマー材料;多孔質発泡体;網状発泡体;網状熱可塑性フィ
ルム;および熱可塑性スクリムを含む。適切な織布および不織布材料は、天然繊
維(例えば、木質または綿繊維)、合成繊維(例えば、ポリエステル、ポリプロ
ピレン、またはポリエチレン繊維のようなポリマー繊維)から構成することがで
き、または天然および合成繊維の組み合わせから得られる。トップシートが不織
布ウェブを含む場合、ウェブは多くの公知の技術により製造することができる。
例えば、ウェブは、スピン結合、スピンレースカード、湿式敷設(wet−la
id)、溶融ブローされた(meltblown)、水中からみ合い(hydr
oentangled)、水中成形(hydroformed)、水中孔あけ(
hydroapertured)、上述の組み合わせなどを行なうことができる
。織布または不織布材料で構成されているかにかかわらず、トップシートは、以
下にさらに説明するような酵素インヒビターを含有するスキンケア組成物を含む
ことが好ましい。
【0052】 バックシートは、液体(例えば、月経血および/または尿)に対して不浸透性
であり、好ましくは薄いプラスチックフィルムを含むが、他のフレキシブルな液
体不浸透性材料もまた用いることができる。本明細書において用いられる際、“
フレキシブル”という用語は、形状合致性であって人体の全体的形状および輪郭
に容易に合致する材料をさす。バックシートは、吸収性コアに吸収されて収容さ
れた放出物が、ベッドシート、パンツ、パジャマおよび下着のような吸収性製品
に接触している製品をぬらすのを防止する。バックシートは、織布または不織布
材料、ポリエチレンまたはポリプロピレンの熱可塑性フィルムのようなポリマー
フィルム、またはフィルムコートされた不織布材料のような複合材料を含むこと
ができる。適切なバックシートは、約0.012mm(0.5mil)から約0
.051mm(2.0mils)の厚さを有するポリエチレンフィルムである。
代表的なポリエチレンフィルムは、シンシナティ、オハイオのクロペイ社(Cl
opay Corporation)からP18−1401の商品名で、および
テラハウテ(Terre Haute)、インディアナのトレデガーフィルムプ
ロダクツ(Tredegar Film Products)によりXP−39
385の商品名で製造されている。バックシートは、好ましくは、より布的な外
観を付与するためにエンボス加工および/またはマット仕上げされる。さらにバ
ックシートは、吸収性コアから蒸気を放散するのを許す(すなわち、バックシー
トは呼吸性である)一方で、放出物がバックシートを通過するのを防止する。バ
ックシートのサイズは、吸収性コアおよび選ばれた実際の吸収性製品のサイズに
より左右される。
【0053】 バックシートおよびトップシートは、吸収性コアの衣類側面および身体側面に
それぞれ隣接しておかれる。吸収性コアは、好ましくは、トップシート、バック
シート、またはその両方に、従来よく知られているような取り付け手段(図1に
は示されていない)によって、知られているような手法で接続される。しかしな
がら、吸収性コアの一部またはその全体が、トップシート、バックシート、また
はその両方のいずれにも取り付けられない吸収性製品の態様が考えられる。
【0054】 例えば、バックシートおよび/またはトップシートは、接着剤の均一な連続層
、接着剤のパターン化された層、または接着剤の別個の線、螺旋または点の配列
によって吸収性コアに、または互いにしっかりと取り付けることができる。満足
であることが見出された接着剤は、セントポール、ミネソタのエイチビーフラー
社(H.B.Fuller Company)により製造されHL−1258ま
たはH−2031として市販されている。取り付け手段は、好ましくは接着剤の
フィラメントのまばらなパターンネットワークであり、1986年3月4日にM
inetola et al.に発行された米国特許第4,573,986号に
記載されているようなものである。この文献は、参照として取り込まれて本明細
書を構成する。フィラメントのまばらなパターンネットワークの代表的な取り付
け手段は、螺旋パターンに巻かれた接着剤フィラメントのいくつかの線を含み、
それは、1975年10月7日にSprague,Jr.に発行された米国特許
第3,911,173号;1978年11月22日にZwieker et a
l.に発行された米国特許第4,785,996号;および1989年6月27
日にWereniczに発行された米国特許第4,842,666号に示されて
いる装置および方法により説明されるようなものである。これらの特許のそれぞ
れは、参照として取り込まれて本明細書を構成する。あるいは、取り付け手段は
、熱的結合、圧力結合、超音波結合、ダイナミックメカニカル結合(dynam
ic mechcanical bonds)、または他の任意の取り付け手段
、または従来知られているようなこれらの取り付け手段の組み合わせを含むこと
ができる。
【0055】 本発明の好ましい使い捨て吸収性製品は、少なくともその一部が、内部に取り
込まれた酵素インヒビターを有し、より好ましくは、酵素インヒビターを含有す
るスキンケア組成物で処理された装着者接触面を有するオムツである。本明細書
において用いられる際、“オムツ”という用語は、幼児および失禁の患者により
一般に装着され、装着者の胴体の下部の周りに装着される吸収性製品をさす。言
い換えれば、“オムツ”という用語は、幼児用オムツ、幼児のしつけ用ズボン、
成人の失禁用品などを含む。
【0056】 図1は、本発明のオムツ50の平坦な収縮されない状態(すなわち、収縮を引
き起こす伸縮材が引っ張られている)における平面図であり、オムツ50の構成
をより明確に示すために切り取られた構造の部分と、装着者から離れて(外側面
)観測者側に向いたオムツ50の部分とを含む。図1に示されるように、オムツ
50は、好ましくは、液体透過性のトップシート520、トップシート520に
結合された液体不浸透性のバックシート530、トップシート520とバックシ
ート530との間に介在する吸収性コア540を含み、吸収性コア540は、衣
類側面542、身体側面544、横端546、ウエスト端548、および耳状部
分549を有する。オムツ50は、好ましくは伸縮化されたレッグカフス550
、および560として複合的に示される伸縮化されたウエスト部材(featu
re)、および570として一般に複合的に示される取り付けシステムをさらに
含むことができる。
【0057】 オムツ50は、外側面52、外側面52に対向する身体側面に相当する内側面
54、第1のウエスト領域56、第2のウエスト領域58、および、長手端が5
5で表され、端部端が57で示されるオムツ50の外側端によって画定される周
縁51をもって図1に示されている。(オムツは、一対にウエスト領域と、この
ウエスト領域の間の股部領域とを有することによって通常説明される一方で、本
出願において用語の簡素化のために、オムツ50は、股部領域の一部のように典
型的に示されるオムツの部分を含む単なるウエスト領域を有するとして説明され
ることを、当業者は理解するであろう)。オムツ50の身体側面54は、使用中
に装着者の身体に隣接して置かれるオムツ50の部分を含む。身体側面54は、
少なくともトップシート520の一部と、トップシート520に接続される他の
構成要素、レッグカフス550のようなもの、およびそれに対してトップシート
は広がらないが、ウエスト領域560、サイドパネルなどのような任意の領域に
より形成される。外側面52は、装着者の身体から離れて置かれるオムツ50の
部分を含む(すなわち、外側面52は、バックシート530の少なくとも一部と
、バックシート530に接合される他の構成要素とによって一般に形成される)
。第1のウエスト領域56および第2のウエスト領域58は、周縁51の端部端
57からオムツ50の横中心線53にそれぞれ広がる。図1はまた、長手の中心
線59を示している。
【0058】 図1は、トップシート520とバックシート530とが、吸収性コア540の
ものより一般に大きな長さおよび幅寸法を有するオムツ50の好ましい態様を示
す。伸縮化されたレッグカフス550およびバックシート530は、吸収性コア
540の端を越えて広がり、それによってオムツ50の周縁51を形成する。
【0059】 本発明のオムツは、多くのよく知られている形状を有することができ、その吸
収性コアは本発明に適用される。典型的な形状は、1975年1月14日にBu
ellに発行された米国特許第3,860,003号;1992年9月29日に
Buell et al.に発行された米国特許第5,151,092号;19
93年6月22日にBuell et al.に発行された米国特許第5,22
1,274号に一般に記載されている。これらの特許は、それぞれ本明細書を構
成する。本発明を容易に適応し得るもう一つのオムツの形状は、米国特許第5,
554,145号に記載されており、この文献の開示は参照として取り込まれて
本明細書を構成する。
【0060】 オムツ50中での使用に特に適切なトップシート520は、織物業界の当業者
によく知られた方法によって、カードまたは熱的に結合される。本発明に満足の
いくトップシートは、約2.2のデニールを有するステープル長ポリプロピレン
繊維を含む。ここで用いられる際、“ステープル繊維長”という用語は、少なく
とも約15.9mm(0.625インチ)の長さを有する繊維をさす。好ましく
は、トップシートは、1平方メートル当たり約14ないし約25グラムの基準重
量を有する。適切なトップシートは、ワルポール、マサチューセッツのVera
tec,Inc.,a Division of International
Paper CompanyによりP−8の商品名で製造されている。
【0061】 オムツ50のトップシート520は、トップシートを通る液体(例えば、尿)
の迅速な移動を促進するために親水性の材料で作製されることが好ましい。トッ
プシートが疎水性の材料で作製される場合には、液体がより迅速にトップシート
を通過するように、少なくともトップシートの上側面は親水性となるように処理
される。これは、身体の放出物がトップシートを通って引き出されて吸収性コア
により吸収されずに、むしろトップシートから溢れて流れ出るおそれを低減する
。トップシートは、界面活性剤での処理によって親水性の傾向とすることができ
る。界面活性剤によりトップシートを処理するための適切な方法は、界面活性剤
をトップシートにスプレーすること、および界面活性剤の中に材料を浸漬するこ
とを含む。そのような処理および親水性化のより詳細な説明は、1991年1月
29日にReising,et al.に発行された米国特許第4,988,3
44号、および米国特許第4,988,345号に記載されており、これらは本
明細書を構成する。
【0062】 あるいは、トップシートは、孔あき成形フィルムの形状とすることができ、こ
れは、女性用の衛生吸収性製品に好ましい。孔あき成形フィルムは、体液に対し
て透過性であるが非吸収性であり、液体がそれを通過して戻って装着者の皮膚を
再度ぬらすのを可能にする傾向が低いので有用である。したがって、身体に接触
する成形フィルムの表面はドライに保たれ、それによって、身体の汚れを低減し
、装着者により快適な感触を与える。適切な成形フィルムは、1975年12月
30日にThompsonに発行された米国特許第3,929,135号;19
82年4月13日にMullane,et al.に発行された米国特許第4,
324,246号;1982年8月3日にRadel.et al.に発行され
た米国特許第4,342,314号;1984年7月31日にAhr et a
l.に発行された米国特許第4,463,045号;および、1991年4月9
日にBaridに発行された米国特許第5,006,394号に記載されている
。これらの特許のそれぞれは、参照として取り込まれて本明細書を構成する。特
に好ましい微孔トップシートは、1986年9月2日にCurro et al
.に発行された米国特許第4,609,518号、および1986年12月16
日にCurro et al.に発行された米国特許第4,629,643号に
記載されており、これらは本明細書を構成する。女性用衛生製品における使用の
ために好ましいトップシートは、上述した特許の1つ以上に記載されている成形
フィルムおよびProcter&Gamble Company(シンシナティ
、オハイオ)から“DRI−WEAVE(登録商標)”として市販されている。
【0063】 液体が、吸収性構造体中に流れて吸収されずに、むしろトップシートから溢れ
て流れるおそれを低減するために身体側面を親水性としなかった場合よりも、ト
ップシートを通して液体をより迅速に移動させるのを助けるために、成形フィル
ムトップシートの身体側面は親水性とすることができる。好ましい態様において
、界面活性剤は、1997年7月1日に公開されたAziz et al.の米
国法定発明登録(U.S.Statutory Invention Regi
stration)No.H1670に記載されているような成形フィルムトッ
プシートのポリマー材料中に取り込まれる。その文献は本明細書を構成する。あ
るいは、トップシートの身体側面は、米国特許第4,950,254号に記載さ
れているような界面活性剤で処理することによって親水性にすることができ、こ
の文献は本明細書を構成する。本発明の別の態様(示していないが)において、
吸収性製品は、トップシートと装着者の皮膚との間の接触を改善するための手段
を具備することができる。一つの態様において、吸収性製品は伸縮材手段を具備
することができ、1990年1月9日にDesMarais,et al.に発
行された米国特許第4,892,536号、1991年2月5日にFreedl
andに発行された米国特許第4,990,147号、および1992年12月
18日にFreelandの名で出願された米国特許出願シリアルNo.07.
993,198号に記載されているようなものであり、これにおいては、トップ
シートを持ち上げて、装着者の会陰領域との接触を改善する。もう一つの態様に
おいては、1992年12月15日にDrier,et al.に発行された米
国特許第5,171,236号に記載されているように、オムツはトップシート
を持ち上げるための間隔手段を具備する。さらにもう一つの態様においては、1
997年10月7日にRoe,et al.の名前で公開された米国法定発明登
録H1687に記載されているように、吸収性製品は、臀部ブロックデバイスを
具備して、それは装着者の臀部の溝にトップシートを持ち上げる。
【0064】 本明細書に記載されているようなオムツの好ましい態様において、バックシー
ト530は、オムツ周縁全体の回りに約1.3cmから約6.4cm(約0.5
ないし約2.5インチ)の最少距離を有して、吸収性コアを越えて広がる、幾分
修正された砂時計状である。
【0065】 吸収性コア540は、オムツ50に適合する任意のサイズまたは形状とするこ
とができる。オムツ50の一つの好ましい態様は、第1のウエスト領域に耳状の
部分を有するが、第2のウエスト領域においては一般に矩形状である、幾分修正
された非対称のT字状コア540を有する。本発明の方法に有用な製品の吸収性
コアとしての使用のために典型的な吸収性材料は、1986年9月9日にWei
sman et al.に発行された米国特許第4,610,678号;198
7年6月16日にWeisman et al.に発行された米国特許第4,6
73,402号;1989年12月19日にAngstadtに発行された米国
特許第4,888,231号、および1989年5月30日にAlemany
et al.に発行された米国特許第4,834,735号に記載されている。
吸収性コアは、1993年8月10日にAlemany et al.に発行さ
れた米国特許第5,234,423号;および1992年9月15日にYoun
g,La VonおよびTaylorに発行された米国特許第5,147,34
5号に詳細に記載されているような、吸収性貯蔵コアの上に位置する化学的に強
化された繊維の捕捉/分配コアを含む二重コアシステムをさらに含むことができ
る。これらの全ての特許は、参照として取り込まれて本明細書を構成する。
【0066】 好ましい態様において、オムツ50は、液体および他の身体からの放出物での
汚れを改善するための伸縮化されたレッグカフス550;フィット感および汚れ
を改善するための伸縮性のウエスト部材(feature)560;および固定
システム570をさらに含み、システムは、装着者の上にオムツをとどめるため
にオムツの周辺の回りで横方向の引っ張りが維持されるように、第1のウエスト
領域56と第2のウエスト領域58とが重なった形状を維持する横の囲いを形成
する。オムツ50は、また、より快適で輪郭に沿ったフィット感、およびオムツ
50のより効果的な使用を与える伸縮性の広がり部材を付与するために、ウエス
ト領域56および58に、伸縮化されたウエストバンド(図示せず)および/ま
たは伸縮化されたサイドパネル(同様に図示せず)を含んでもよい。
【0067】 伸縮化されたレッグカフス550は、複数の異なる形状で構成することができ
、米国特許第3,860,003号;1990年3月20日にAziz et
al.に発行された米国特許第4,909,803号;1987年9月22日に
Lawsonに発行された米国特許第4,695,278号;および1989年
1月3日にDragooに発行された米国特許第4,795,454号に記載さ
れているようなものを含む。これらのそれぞれの開示は、参照として取り込まれ
て本明細書を構成する。本発明において有用な組成物で処理され、伸縮化された
レッグカフスを有する吸収性製品は、係属中の米国特許出願シリアルNo.08
/766,386および08/840,039に記載されており、これらはそれ
ぞれ1996年12月3日および1997年4月24日に出願され、その両方の
開示は、参照として取り込まれて本明細書を構成する。
【0068】 伸縮化されたウエスト部材は、好ましくは伸縮化されたウエストバンド(図示
せず)を含み、それは複数の異なる形状で形成されてもよく、1985年5月7
日にKievit et al.に発行された米国特許第4,515,595号
;1991年6月25日にRobertsonに発行された米国特許第5.02
6,364号;および上述した1992年9月29日にBuell et al
.に発行された米国特許第5,151,092号に記載されているようなものを
含む。これらのそれぞれの開示は、本明細書を構成する。
【0069】 伸縮化されたサイドパネルは、複数の形状で構成することができる。オムツの
耳(耳状フラップ)内に位置する伸縮化されたサイドパネルを有するオムツの例
は、1989年8月15日にWood,et al.に発行された米国特許第4
,857,067号;1983年5月3日にSciaraffa,et al.
に発行された米国特許第4,381,781号;1990年7月3日にVan
Gompel,et al.に発行された米国特許第4,938,753号;お
よび1992年9月29日にBuell et al.に発行された米国特許第
5,151,092号に記載されており、これらのそれぞれの開示は、参照とし
て取り込まれて本明細書を構成する。
【0070】 典型的な固定システム570は、1989年7月11日にScrippsに発
行された米国特許第4,846,815号;1990年1月16日にNeste
gardに発行された米国特許第4,894,060号;1990年8月7日に
Battrellに発行された米国特許第4,946,527号;1974年1
1月19日にBuellに発行された米国特許第3,848,594号;198
7年5月5日にHirotsu et al.に発行された米国特許第4,66
2,875号;および1992年9月29日にBuell et al.に発行
された米国特許第5,151,092号に記載されており;これらのそれぞれの
開示は、本明細書を構成する。
【0071】 オムツ50は、オムツのウエスト領域の一方、好ましくは第2のウエスト領域
58を装着者の背中の下にあてて、もう一方のウエスト領域、好ましくは第1の
ウエスト領域56が装着者の身体の前にわたって位置するように、オムツの残り
の部分を装着者の脚の間に引き込むことによって、好ましくは適用される。固定
システムは、その後、横の囲いをもたらすために適用される。
【0072】 もちろん、任意の吸収性製品のデザインは、以下に説明されるように、酵素イ
ンヒビターおよび/または、製品の装着の間にインヒビターを装着者の皮膚に移
動させるデリバリーシステムを含むために本発明に用いることができることが理
解されるであろう。上述した説明は、単に例示の目的のみである。
【0073】 本発明は、また、酵素インヒビターを含む吸収性製品としてトレーニングパン
ツにも用いることができる。“トレーニングパンツ”という用語は、ここで用い
られる際、固定された側部と脚開口部とを有する、小児または大人の装着者のた
めの使い捨て衣類をさす。トレーニングパンツ(“プルオン”製品とも従来呼ば
れる)は、脚開口部に装着者の脚を挿入し、装着者の胴の下部の周りにトレーニ
ングパンツをすべらせることによって装着者につけられる。適切なトレーニング
パンツは、1993年9月21日にHasse,et al.に発行された米国
特許第5,246,433号、1996年10月29日にBuell et a
l.に発行された米国特許第5,569,234号、1990年7月10日にV
an Gompel et al.に発行された米国特許第4,490,464
号、および1992年3月3日にNomura et al.に発行された米国
特許第5,092,861号に記載されており、これらのそれぞれの開示は、参
照として取り込まれて本明細書を構成する。
【0074】 本発明における使用のためのもう一つの使い捨て吸収性製品は、失禁用製品で
ある。“失禁用製品”という用語は、パッド、下着(ベルトなどのような同様の
タイプの吊りシステムにより適所に保たれるパッド)、吸収性製品のための挿入
物、吸収性製品のための容量ブースター(booster)、ブリーフ、ベッド
パッドなどのようなもので、成人または他の失禁の人のいずれによって装着され
るかに拘わらない同様のものをさす。適切な失禁用製品は、1981年3月3日
にStrickland,et al.に発行された米国特許第4,253,4
61号;Buellに発行された米国特許第4,597,760号および同第4
,597,761号;上述した米国特許第4,704,115号;Ahr,et
al.に発行された米国特許第4,909,802号;1990年10月23
日にGispon,et at.に発行された米国特許第4,964,860号
;および1994年4月19日にNoel,et al.に発行された米国特許
第5,304,161号に記載されている。これらの文献のそれぞれの記載は、
本明細書を構成する。
【0075】 本発明における使用のためのもう一つの使い捨て吸収性製品は、生理用ナプキ
ンのような女性用衛生製品である。適切な女性用衛生製品は、1985年12月
3日にSwanson et al.に発行された米国特許第4,556,14
6号;1993年4月27日にVan Tilbergに発行された米国特許第
4,589,876号;1997年8月18日にVan Tilburgに発行
された米国特許第4,687,478号;1990年8月21日にOsborn
,IIIに発行された米国特許第4,950,264号;1991年4月23日に Osborn,IIIに発行された米国特許第5,009,653号;1993年 12月7日にVan Tilburgに発行された米国特許第5,267,99
2号;1995年2月14日にLavash et al.に発行された米国特
許第5,389,094号;1995年5月9日にRoach et al.に
発行された米国特許第5,413,568号;1995年10月24日にEme
naker et al.に発行された米国特許第5,460,623号;19
96年2月6日にVan Tilburgに発行された米国特許第5,489,
283号;1996年10月29日にEmenaker et al.に発行さ
れた米国特許第5,569,231号;および1997年4月15日にBamb
erに発行された米国特許第5,620,430号に記載されており、これらの
それぞれの開示は、参照として取り込まれて本明細書を構成する。
【0076】 IV.酵素抑制評価 酵素活性、および酵素活性の抑制についての標準生体外(in vitro)
評価は、よく知られている。これらの試験を行なうために用いられる試薬は、一
般的に市販されている。一般に、単純なシステムは、酵素特定基質を含み、それ
は、酵素により加水分解された際に着色された生成物を生じる。酵素の活性は、
所定の時間にわたる着色された生成物の発生の程度(すなわち、色変化の速度)
として分光分析法により測定される。酵素活性の抑制は、インヒビターが存在し
ている場合の同等の時間にわたる色変化の速度の測定可能な減少として示される
。以下は、a)糞便中に存在すると知られている精製された酵素に対する、およ
びb)糞便それ自体の酵素活性に対する酵素インヒビターの抑制活性を決定する
ために用いられる代表的な方法である。しかしながら、当業者に知られているよ
うな、他の方法、他の基質、他のインヒビターなどのようなものを、広い範囲の
糞便酵素に対して活性を試験するために用いることができるので、これらの方法
は限定されることが意図されない。
【0077】 以下の代表的な精製されたプロテアーゼ(Purified Proteas
e)評価、糞便プロテアーゼ(Fecel Protease)評価、精製され
たリパーゼ(Purified Lipase)評価、糞便リパーゼ(Fece
l Lipase)評価、精製されたウレアーゼ(Purified Urea
se)評価、糞便ウレアーゼ(Fecel Urease)評価、精製されたア
ミラーゼ(Purified Amylase)評価、および糞便アミラーゼ(
Fecel Amylase)評価のそれぞれについて、試験される各インヒビ
ターについてのIC50は、以下の式にしたがって算出することができる。
【0078】 IC50=[I]/[(v/vi)−1]、 ここで、[I]は試験されるインヒビターの濃度、vはインヒビターが存在し
ない場合の基質分裂の速度、およびviはインヒビターが存在する場合の基質分 裂の速度である。
【0079】 方法において、vおよびviは、与えられた波長/時間(例えば、分)におけ る吸光度(光学密度OD)の変化として測定される。
【0080】 A.精製されたプロテアーゼ法 1.精製されたトリプシン 精製されたトリプシンに対するプロテアーゼインヒビターの有効性を試験する
ために、0.05mLの架空のインヒビターとトリプシン緩衝剤(50mM T
RIS、20mLのCaCl2、pH8.2)中の32nMトリプシン(例えば 、シグマ(Sigma)、セントルイス、ミズーリー、カタログナンバーT64
24)0.125mLを、マイクロキュベットに加える。キュベットは、25℃
で10分間培養される。この混合物に対して、トリプシン緩衝剤中の基質(4m
MのChz−アルジミン−p−ニトロアニド、例えば、シグマ、セントルイス、
ミズーリー、カタログno.C4893)を0.025mL、キュベットに加え
、混合して、405nmでの吸光度を25℃で10分間測定する。インヒビター
の存在下での基質分裂の速度(vi)は、時間に対する405nmでの吸光度の プロットの傾きである。架空のインヒビターを用いない以外は、同様の手順が繰
り返される。インヒビターが存在しない場合の基質分裂の速度(v)は、時間に
対する405nmでの吸光度に関連するプロットの傾きである。速度、vi、お よびv、およびインヒビター濃度[I]は、上で表わされた等式にしたがってI
50を算出するために用いられる。
【0081】 2.精製されたキモトリプシン 精製されたキモトリプシンに対するプロテアーゼインヒビターの有効性を試験
するために、架空のインヒビターを0.05mLと、キモトリプシン緩衝剤(5
0mMのTRIS、10mMのCaCl2、pH7.6)中の19nMキモトリ プシン(例えば、シグマ、セントルイス、ミズーリー、カタログno.C894
6)0.125mLとを、マイクロキュベットに加える。キュベットは、25℃
で10分間培養される。この混合物に対して、キモトリプシン緩衝剤中の基質(
0.6mMのN−Succ−Ala−Ala−Pro−Pre−p−ニトロアニ
ド、例えば、シグマ、セントルイス、ミズーリー、カタログno.S7388)
を0.025mL、キュベットに加え、混合して、405nmでの吸光度を25
℃で10分にわたって測定する。インヒビターの存在下での基質分裂の速度(v i )は、時間に対する405nmでの吸光度のプロットの傾きである。架空のイ ンヒビターを用いない以外は、同様の手順が繰り返される。インヒビターが存在
しない場合の基質分裂の速度(v)は、時間に対する405nmでの吸光度に関
連するプロットの傾きである。速度、vi、およびv、およびインヒビター濃度 [I]は、上で表わされた等式にしたがってIC50を算出するために用いられる
【0082】 3.精製されたロイシンアミノペプチダーゼ 精製されたロイシンアミノペプチターゼ(LAP)に対するプロテアーゼイン
ヒビターの有効性を試験するために、LAP緩衝剤(50mMのリン酸ナトリウ
ム、pH7.2)中の0.06U/mLのLAP(例えば、シグマ、セントルイ
ス、ミズーリー、カタログno.L5006)0.0125mLを、マイクロキ
ュベットに加える。キュベットは、25℃で10分間培養される。この混合物に
対して、LAP緩衝剤中の基質(2.4mMのL−ロイシン−p−ニトロアニリ
ン、例えば、シグマ、セントルイス、ミズーリー、カタログno.L9125)
を0.025mLキュベットに加え、混合して、405nmでの吸光度を25℃
で10分にわたって測定する。インヒビターの存在下での基質分裂の速度(vi )は、時間に対する405nmでの吸光度のプロットの傾きである。架空のイン
ヒビターを用いない以外は、同様の手順が繰り返される。インヒビターが存在し
ない場合の基質分裂の速度(v)は、時間に対する405nmでの吸光度に関連
するプロットの傾きである。速度、vi、およびv、およびインヒビター濃度[ I]は、上で表わされた等式にしたがってIC50を算出するために用いられる。
【0083】 B.特定の糞便プロテアーゼ法 以下は、糞便プロテアーゼ法(Fecal Protease Method
s)での使用に適切な糞便のサンプルを得るための方法の一般的な説明である。
しかしながら、当業者は、特に説明なしに、以下に列挙される特定の糞便プロテ
アーゼ法(すなわち、リパーゼ、ウレアーゼ、およびアミラーゼ)の任意での使
用に適切な糞便の適切なサンプルを得るための方法に適用できるであろう。
【0084】 貯められたサンプル糞便がプロテアーゼ抑制活性を評価するための要求酵素活
性を示すことを保証する陽性の制御を確かめるために、以下の手順は、糞便プロ
テアーゼ法のそれぞれについて行なわれる。貯められた幼児の糞便(少なくとも
5つのサンプル)は、尿および汚染物質を含まないように集められ、水と混合さ
れて重量による(w/w)混合物(例えば、1:50w/w)を得る。この混合
物は、その後、完全に混合されて、均質化または音波粉砕によって均一な懸濁物
を得る。貯められた糞便懸濁物は、以下に説明されるようなプロテアーゼ活性の
原料として用いられ、インヒビターなしの場合に、1分当たり0.005OD40 5 ないし1分あたり0.020OD405の範囲の基質転換率を示すであろう。(ま
た、完全な直線性を保証するために、最終吸光度は1.5OD405ユニットを決 して越えないべきである。)貯められた幼児の糞便の吸光度がこの範囲から外れ
る場合には、架空プロテアーゼインヒビターについてのIC50値を正確に決定す
ることができない。しかしながら、酵素活性の範囲は、それぞれの酵素について
の希釈因子を増加または減少させることによって、調節することができる。これ
が不可能な場合には、異なる群の被験者を用いて、サンプル貯留を得るべきであ
る。
【0085】 1.糞便トリプシン活性 糞便中のトリプシン活性に対するプロテアーゼインヒビターの有効性を試験す
るために、インヒビターおよびトリプシン緩衝剤(50mMのTRIS、20m
MのCaCl2、pH8.2)をキュベットに加えて、0.8mLの最終体積を 得る。この混合物に対し、0.1mLの基質(3mMのCbz−アルジニン−p
−ニトロアニリド)をキュベットに加える。キュベットは反転により混合し、2
5℃で5分間培養する。糞便懸濁物の0.1mLの体積をキュベットに加えて、
405nmにおける吸光度と490nmにおける吸光度との差を25℃で5分に
わたって測定する。(490nmにおける吸光度は、粒子状の糞便物質に起因す
るバックグラウンド吸光度(すなわち、干渉)のための補正ファクターである。
)インヒビターなしの場合の基質分裂の速度(vi)は、時間に対する過剰の吸 光度(即ち、405nmにおける吸光度と490nmにおける吸光度との差)の
プロットの傾きである。架空のインヒビターを用いない以外は、同様の手順が繰
り返される。インヒビターが存在する場合の基質分裂の速度(v)は、時間に対
する過剰吸光度のプロットの傾きである。速度、viおよびv、およびインヒビ ター濃度[I]は、上で表わされた式にしたがってIC50を算出するために用い
られる。
【0086】 2.糞便キモトリプシン活性 糞便中のキモトリプシン活性に対するプロテアーゼインヒビターの有効性を試
験するために、インヒビターおよびキモトリプシン緩衝剤(50mMのTRIS
、10mMのCaCl2、pH7.6)をキュベットに加えて、0.92mLの 最終体積を得る。この混合物に対し、0.04mLの基質(1.25mMのN−
Succ−Ala−Ala−Pro−Phe−p−ニトロアニリド)をキュベッ
トに加える。キュベットは反転により混合し、25℃で5分間培養する。糞便懸
濁物の0.04mLの体積をキュベットに加えて、405nmにおける吸光度と
490nmにおける吸光度との差を25℃で5分にわたって測定する。インヒビ
ターなしの場合の基質分裂の速度(vi)は、時間に対する過剰の吸光度(すな わち、405nmにおける吸光度と490nmにおける吸光度との差)のプロッ
トの傾きである。架空のインヒビターを用いない以外は、同様の手順が繰り返さ
れる。インヒビターが存在する場合の基質分裂の速度(v)は、時間に対する過
剰吸光度のプロットの傾きである。速度、viおよびv、およびインヒビター濃 度[I]は、上で表わされた式にしたがってIC50を算出するために用いられる
【0087】 3.糞便LAP活性 糞便中のLAP活性に対するプロテアーゼインヒビターの有効性を試験するた
めに、インヒビターおよびLAP緩衝剤(50mMのリン酸ナトリウム、pH7
.2)をキュベットに加えて、0.95mLの最終体積を得る。この混合物に対
し、0.03mLの基質(6mMのL−ロイシン−p−ニトロアニリド)をキュ
ベットに加える。キュベットは反転により混合し、25℃で5分間培養する。糞
便懸濁物の0.02mLの体積をキュベットに加えて、405nmにおける吸光
度と490nmにおける吸光度との差を25℃で5分にわたって測定する。イン
ヒビターなしの場合の基質分裂の速度(vi)は、時間に対する過剰の吸光度( すなわち、405nmにおける吸光度と490nmにおける吸光度との差)のプ
ロットの傾きである。架空のインヒビターを用いない以外は、同様の手順が繰り
返される。インヒビターが存在する場合の基質分裂の速度(v)は、時間に対す
る過剰吸光度のプロットの傾きである。速度、viおよびv、およびインヒビタ ー濃度[I]は、上で表わされた式にしたがってIC50を算出するために用いら
れる。
【0088】 上で述べた、精製されたプロテアーゼおよび糞便プロテアーゼ評価を用いて、
本発明の吸収性製品に用いられる代表的なプロテアーゼインヒビターのプロテア
ーゼ抑制活性を測定し、試験の結果を表1にまとめる。
【0089】
【表1】
【0090】 表1に示されるように、代表的な化合物のそれぞれは、精製されたプロテアー
ゼおよび/または用いられる糞便プロテアーゼ法により試験されるプロテアーゼ
の少なくとも1種を抑制する。
【0091】 D.精製されたリパーゼ法 リパーゼインヒビター有効性を試験するために、架空のインヒビターを0.0
5mLと、1mMのCaCl2(pH8.0)を含有する50mMのTRIS緩 衝剤中の160mMパンクレアチンリパーゼ(例えば、シグマ、セントルイス、
ミズーリーカタログナンバーL0382)を0.125mLとを、マイクロキュ
ベットに加える。キュベットは、25℃で10分間培養される。この混合物に対
して、基質(1.25mMのp−ニトロフェノールカプリレート、例えば、シグ
マ、セントルイス、ミズーリー、カタログno.N0752)を0.025mL
、キュベットに加えて、さらに5分間培養する。405nmにおける吸光度は、
25℃で10分にわたって測定される。インヒビターの存在下での基質分裂の速
度(vi)は、時間に対する405nmでの吸光度のプロットの傾きである。架 空のインヒビターを用いない以外は、同様の手順が繰り返される。インヒビター
が存在しない場合の基質分裂の速度(v)は、時間に対する405nmでの吸光
度に関連するプロットの傾きである。速度、vi、およびv、およびインヒビタ ー濃度[I]は、上で表わされた等式にしたがってIC50を算出するために用い
られる。
【0092】 E.糞便のリパーゼ活性 糞便中のリパーゼ活性に対するリパーゼインヒビターの有効性を試験するため
に、インヒビターおよびリパーゼ緩衝剤(1mMのCaCl2を含有する50m MのTRIS緩衝剤、pH8.0)をキュベットに加えて、0.8mLの最終体
積を得る。この混合物に対し、0.1mLの基質(1.25mMのp−ニトロフ
ェノールカプリレート)をキュベットに加える。キュベットは反転により混合し
、25℃で5分間培養する。糞便懸濁物の0.1mLの体積をキュベットに加え
て、405nmにおける吸光度と490nmにおける吸光度との差を25℃で5
分にわたって測定する。(490nmにおける吸光度は、粒子状の糞便物質に起
因するバックグラウンド吸光度(すなわち、干渉)のための補正ファクターであ
る。)インヒビターなしの場合の基質分裂の速度(vi)は、時間に対する過剰 の吸光度(即ち、405nmにおける吸光度と490nmにおける吸光度との差
)のプロットの傾きである。架空のインヒビターを用いない以外は、同様の手順
が繰り返される。インヒビターが存在する場合の基質分裂の速度(v)は、時間
に対する過剰吸光度のプロットの傾きである。速度、viおよびv、およびイン ヒビター濃度[I]は、上で表わされた式にしたがってIC50を算出するために
用いられる。
【0093】 F.精製されたウレアーゼ活性 ウレアーゼインヒビターの有効性を試験するために、架空のインヒビターを0
.05mLと、45mMのリン酸ナトリウム緩衝剤(pH6.8)中の0.08
U/mL ジャックビーン(Jack Bean)ウレアーゼ(シグマカタログ
U2125)0.125mLとを、マイクロキュベットに加える。キュベットは
、25℃で10分間培養される。この混合物に対して、基質(300mMのウレ
ア、例えば、シグマ U0631)を0.025mL、キュベットに加え、さら
に5分間培養する。アンモニアの遊離は、市販のアンモニア検出用具(シグマダ
イアノスティックス(Sigma Diagnostics)、セントルイス、
ミズーリー、プロセデュー(Procedure)171)を用いて迅速に決定
される。
【0094】 G.糞便のウレアーゼ活性 糞便中のウレアーゼ活性に対するウレアーゼインヒビターの有効性を試験する
ために、インヒビターおよびウレアーゼ緩衝剤(45mMのリン酸ナトリウム、
pH6.8)をキュベットに加えて、0.8mLの最終体積を得る。この混合物
に対し、0.1mLの基質(375mMのウレア)をキュベットに加える。キュ
ベットは反転により混合し、25℃で5分間培養する。糞便懸濁物の0.1mL
の体積をキュベットに加えて混合し、さらに5分間培養する。アンモニアの遊離
は、市販のアンモニア検出用具(シグマダイアノスティックス、セントルイス、
ミズーリー、プロセデュー171)を用いて迅速に決定される。
【0095】 H.精製されたアミラーゼ活性 アミラーゼ活性は、シグマ診断手順(Sigma Diagnostics
Procedure)577を用いて決定される。アミラーゼインヒビターの有
効性を試験するために、架空のインヒビターを0.010mLと、ヒトのサリバ
リーα−アミラーゼ(シグマ#A0521;シグマダイアグノスティックス、手
順577により測定された際に、100ないし2000U/L)は、水中でキュ
ベットに加える。キュベットは、37℃で10分間培養される。この混合物に対
して、1.00mLの基質をキュベットに加えて、混合物はさらに2分間培養さ
れる。405nmにおける吸光度は、37℃で2分にわたって測定される。イン
ヒビターなしの基質分裂の速度(vi)は、時間に対する405nmでの吸光度 のプロットの傾きである。架空のインヒビターを用いない以外は、同様の手順が
繰り返される。インヒビターが存在する場合の基質分裂の速度(v)は、時間に
対する405nmにおける吸光度のプロットの傾きである。速度、viおよびv 、およびインヒビター濃度[I]は、上で述べられた等式にしたがってIC50
算出するために用いられる。
【0096】 I.糞便のアミラーゼ活性 アミラーゼ活性は、シグマ診断手順(Sigma Diagnostics
Procedure)577を用いて決定される。糞便中のアミラーゼ活性に対
するアミラーゼインヒビターの有効性を試験するために、架空のインヒビターを
0.010mLと、0.010mLの糞便懸濁物(シグマダイアグノスティック
ス、手順577により測定された際に、100ないし2000U/L)は、キュ
ベットに加える。キュベットは、37℃で10分間培養される。この混合物に対
して、1.00mLのアミラーゼ基質をキュベットに加えて、混合物はさらに2
分間培養される。405nmにおける吸光度と490nmにおける吸光度との差
は、37℃で2分にわたって測定される。インヒビターなしの基質分割の速度(
i)は、時間に対する405nmでの吸光度のプロットの傾きである。架空の インヒビターを用いない以外は、同様の手順が繰り返される。インヒビターが存
在する場合の基質分割の速度(v)は、時間に対する405nmにおける吸光度
のプロットの傾きである。速度、viおよびv、およびインヒビター濃度[I] は、上で述べられた等式にしたがってIC50を算出するために用いられる。
【0097】 V.スキンケア組成物 本発明の吸収性製品における使用に適切なスキンケア組成物は、1997年9
月10日に出願された米国特許出願シリアルナンバー08/926,532およ
び同08/926,533;1997年3月4日に発行された米国特許第5,6
07,760号;1997年3月11日に発行された米国特許第5,609,5
87号;1997年6月3日に発行された米国特許第5,635,191号;お
よび1997年7月1日に発行された米国特許第5,643,588号に記載さ
れている。これらのそれぞれの開示は、参照として取り込まれて本明細書を構成
する。示されるように、スキンケア組成物は、通常の接触、装着者の動きおよび
/または身体の熱によって、処理された製品の装着者の皮膚に移動する。そのよ
うな、酵素インヒビターを含有するスキンケア組成物の移動は、装着者への製品
の適用の際に始まって、装着の期間にわたって続く。こうして、酵素インヒビタ
ーは、身体放出物で汚れる前に装着者の皮膚に一般的に存在する。
【0098】 最少のインヒビター濃度の酵素インヒビターを装着者の皮膚に運ぶための媒介
物としての機能に加えて、酵素インヒビターを含有するスキンケア組成物は、ま
た、好ましくは、例えば、皮膚への糞便の付着を低減する(例えば、糞便物質の
清浄の容易さを向上させるための)成分、皮膚/糞便バリア機能を与える(例え
ば、糞便の付着を防止するために皮膚を覆うための)成分を含有する。その一方
で、こうした成分は液体に対して比較的不透過性であるが、蒸気に対して透過性
であり、あるいは、皮膚に対する他の治療的利点(例えば、皮膚の柔らかさを完
全し、皮膚の健康状態を維持または改善する)を与える。スキンケア組成物は、
種々の状態とすることができ、エマルジョン、ローション、クリーム、軟膏、膏
薬、懸濁液、カプセル、ジェルなどのようなものを含むが、限定されない。
【0099】 効果的な濃度の酵素インヒビターを長時間にわたって吸収性製品を介して皮膚
に運ぶために、製品の1つ以上の装着者接触面に塗布されるまたは移動するスキ
ンケア組成物の効果的な量は、たいていは、用いられる特定の組成物に依存する
であろう。吸収性製品の装着者接触面の少なくとも一部における組成物の量は、
好ましくは約0.05mg/in2(0.0078mg/cm2)ないし約80m
g/in2(12mg/cm2)、より好ましくは約1mg/in2(0.16m g/cm2)ないし約40mg/in2(6mg/cm2)、さらにより好ましく は約4mg/in2(0.6mg/cm2)ないし約26mg/in2(4mg/ cm2)の範囲であろう。しかしながら、これらの範囲は、例示のためのみであ り、組成物の特性が、効果的な濃度の酵素インヒビターを輸送するために適用さ
れなければならないレベルに影響する可能性があること、および所望のレベルは
、本発明の開示を鑑みてルーチン的な実験により確かめられることを、当業者は
認識するであろう。
【0100】 吸収性製品に適用されるスキンケア組成物の量は、本発明の重要な局面である
一方、より重要なものは、一つ以上の処理された製品の使用中に装着者の皮膚に
運ばれる組成物の量である。皮膚に移ばれる酵素インヒビター含有組成物の量は
、用いられる組成物の特性および酵素インヒビターの有効性にある程度依存する
ものの、酵素インヒビターの最少の抑制濃度を与えつつ、比較的少ない量が皮膚
に運ばれる。これは、例1に記載されているような好ましい組成物について特に
当てはまるであろう。
【0101】 約3時間の間(典型的な日中の装着時間)に装着される1つの処理された製品
の使用中に装着者に移動するスキンケア組成物のレベルに関しては、特に、例1
に記載されているような好ましいスキンケア組成物について、好ましくは少なく
とも約0.01mg/in2(0.0016mg/cm2)、より好ましくは少な
くとも約0.05mg/in2(0.078mg/cm2)、さらにより好ましく
は少なくとも約0.1mg/in2(0.016mg/cm2)の組成物が、3時
間の装着期間にわたって皮膚に移動する。典型的に、処理された一つの製品によ
って移動する組成物の量は、3時間の使用期間の間にわたって、約0.01mg
/in2(0.0016mg/cm2)ないし約5mg/in2(0.78mg/ cm2)、より好ましくは約0.05mg/in2(0.0078mg/cm2) ないし約3mg/in2(0.47mg/cm2)、さらにより好ましくは約0.
1mg/in2(0.016mg/cm2)ないし約2mg/in2(0.31m g/cm2)であろう。
【0102】 処理された製品の、24時間の期間のような連続した使用(言い換えれば、交
換は通常の使用パターンに一致して起こり、これは、1日の間に3から4時間ご
とに交換すること、および夜間の睡眠前の新たな製品を典型的に含む)について
、好ましくは少なくとも約0.03mg/in2(0.0047mg/cm2)、
より好ましくは少なくとも約0.1mg/in2(0.016mg/cm2)、さ
らにより好ましくは少なくとも約0.3mg/in2(0.047mg/cm2
の組成物が24時間にわたって装着者の皮膚に移動する。典型的に、処理された
製品がそれぞれの交換時において適用される場合、24時間後に移ばれる組成物
の量は、約0.03mg/in2(0.0047mg/cm2)ないし約18mg
/in2(2.79mg/cm2)、より典型的には約0.1mg/in2(0. 016mg/cm2)ないし約10mg/in2(1.55mg/cm2)、さら により典型的には約0.3mg/in2(0.047mg/cm2)ないし約6m
g/in2(0.93mg/cm2)であろう。処理された製品の装着中に皮膚に
運ばれるスキンケア組成物の量を決定するための方法は、以下に説明される。
【0103】 本発明にしたがって皮膚に運ばれる酵素インヒビター含有スキンケア組成物に
有用な多くの材料が存在することが認識され、安全で効果的なスキンケア剤であ
ると思われてきたそれらは、本発明における使用のために論理にかなった材料で
ある。そのような材料は、アメリカ合衆国連邦食料医薬品局(FDA)の“一般
市販薬の使用のための皮膚保護薬品における暫定的最終モノグラフ”(Tent
ative Final Monograph on Skin Protec
tant Drug Products for Over−the−Coun
ter Human Use)(21C.F.R.§347)により定義されて
いるようなカテゴリーIを含み、現在、アラントイン(allantoin)、
水酸化アルミニウムゲル、カラミン、カカオ脂、ジメチコン、タラ肝油(組み合
わせで)、グリセリン、カオリン、ワセリン、ラノリン、ミネラルオイル、鮫油
、白色ワセリン、タルク、トピカルスターチ(topical starch)
、酢酸亜鉛、炭酸亜鉛、酸化亜鉛などのようなものを含む。他の潜在的に有用な
材料は、アメリカ合衆国連邦食料医薬品局(FDA)の“一般市販薬の使用のた
めの皮膚保護薬品における暫定的最終モノグラフ”(21C.F.R.§347
)により定義されているようなカテゴリーIIIを含み、現在、生酵母菌誘導体、 アルジオキサ(aldioxa)、酢酸アルミニウム、微孔質セルロース、コレ
カルシフェロール、コロイダルオートミール、システイン塩酸塩、デキスパンテ
ノール、ペルビアン(Peruvian)バルサムオイル、プロテイン加水分解
物、ラセミックメチオニン(racemic methionine)、ビカー
ボネートナトリウム、ビタミンAなどのようなものを含む。
【0104】 FDAのモノグラフに挙げられたスキンケア成分の多くは、現在市販されてい
るスキンケア製品、AおよびD(登録商標)オイントメント(Ointment
)、ワセリン(Vaseline)(登録商標)ペトレウムジェリー(Petr
oleum Jelly)、デシティン(Desitin)(登録商標)ダイア
パーラッシュオイントメント(Diaper Rash Ointment)お
よびデイリーケア(Daily Care)(登録商標)軟膏、ゴールドボンド
(Gold Bond)(登録商標)メディケイテッドベイビーパウダー(Me
dicated Baby Powder)、アクアフォー(Aquaphor
)(登録商標)ヒーリングオイントメント(Healing Ointment
)、ベイビーマジック(Baby Magic)(登録商標)ベイビーローショ
ン(Baby Lotion)、ジョンソンズウルトラセンシティブ(John
son’s Ultra Sensistive)(登録商標)ベイビークリー
ム(Baby Cream)などに用いることができる。効果的な濃度の酵素イ
ンヒビターは、これらの市販の製品の任意のものに含有させることができ、吸収
性製品に適用して、本発明における使用のための処理された製品を得ることがで
きる。
【0105】 以下にさらに述べるように、装着者の皮膚に酵素インヒビターを運ぶために有
用なスキンケア組成物は、室温においては比較的動かず、製品の装着者接触面に
集中され、体温で装着者に容易に移動でき、過酷な保存条件のもとで完全に液体
ではないような溶融プロファイルを有することが好ましいが、必ずしも必要では
ない。この点に関して、組成物は、通常の接触、装着者の動き、および/または
身体の熱によって少なくとも部分的に皮膚に移動ができる。組成物は、製品の装
着者接触面で実質的に移動しないことが好ましいので、比較的低いレベルの組成
物が、所望のスキンケア利益を与えるために必要とされる。さらに、特別なバリ
アまたは包装材料は、本発明の方法に有用な処理された製品の包装に必要とされ
ないであろう。
【0106】 好ましい態様において、本発明に有用なスキンケア組成物は、オイル中に水を
含む(water−in−oil)エマルジョンであり、これにおいて酵素イン
ヒビターは、水相に存在する。しかしながら、スキンケア組成物自体は、20℃
、すなわち室温において固体、または、より多くの場合には半固体である。“半
固体”という用語によって、疑似塑性または塑性液体の特色をよく示すレオロジ
ーを有する組成物が意味される。剪断が適用されない場合、組成物は半固体の外
観を有することができるが、剪断速度が増加するにしたがって流れることができ
る。このことは、組成物は主として固体成分を含む一方、それは、少量の液体成
分もまた含むという事実に起因する。好ましくは、本発明の酵素インヒビター含
有組成物は、約1.0×106センチポアズから約1.0×108センチポアズの
間のゼロ剪断(zero shear)粘度を有する。より好ましくは、ゼロ剪
断粘度は、約5.0×106センチポアズないし約5.0×107センチポアズの
間である。本明細書において用いられる際、“ゼロ剪断粘度”という用語は、プ
レートアンドコーン(plate and cone)粘度計(適切な装置は、
ニューキャッスル、デラウェアのティーエーインストゥルメンス(TA Ins
truments)からモデルナンバーCSL 100として入手可能である)
を用いて測定された非常に低い剪断速度(例えば1.0sec-1)において測定
された粘度をさす。高融点成分(以下に示すような)以外の手段を、そのような
組成物について測定される同様の粘度を与えるために用いることができることを
、当業者は認識するであろう。そのような手段は、そのような組成物について粘
度に対する剪断測度のプロットを、約20℃の温度におけるゼロの剪断速度へ外
挿することによって測定することができる。
【0107】 好ましい組成物は、使用前に吸収性製品内への組成物の移動を最小限にするた
めに、室温において少なくとも半固体である。さらに、組成物は、好ましくは、
潜在的な“ストレスの多い(stressful)”保存条件を越える最終融点
(100%液体)を有し、それは45℃(例えば、アリゾナでの倉庫、フロリダ
での車のトランクなど)より高くすることができる。こうした溶融特性を有する
典型的な組成物は、米国特許第5,643,588号、米国特許第5,607,
760号、米国特許第5,609,587号および米国特許第5,635,19
1号に詳細に記載されており、これらの文献のそれぞれの開示は、参考として取
り込まれて本明細書を構成する。具体的には、好ましい組成物は、以下の溶融プ
ロファイルを有するであろう。
【0108】
【表2】
【0109】 室温で固体または半固体であることによって、酵素インヒビターを含有する好
ましい組成物は、それらが適用される製品の望ましくない場所に著しい程度まで
流れて移動するという傾向を有しない。このことは、所望の治療的で、保護的な
および/またはコンディショニングの利点を与えるために、より少ないスキンケ
ア組成物が必要とされることを意味する。
【0110】 好ましい組成物の不動性を高めるために、処方された組成物の粘度は、望まれ
ない位置まで製品の中に流れることを防止できるように、できるだけ高くするべ
きである。残念なことに、ある場合には、より高い粘度は装着者の皮膚への組成
物の移動を妨げるかもしれない。それゆえ粘度は、製品の表面に集中する組成物
を保つために充分に高いが、装着者の皮膚への移動を妨げるほど高くないように
、バランスが達成されるべきである。組成物についての適切な粘度は、回転粘度
計(適切な粘度計は、メルローズパーク、イリノイのラブラインインスツルメン
ツ(Lab Line Instruments)からモデル(Model)4
537として入手することができる)を用いた60℃における測定で、典型的に
は約5ないし約500センチポアズ、好ましくは約5ないし約300センチポア
ズ、より好ましくは約5ないし約100センチポアズである。粘度計は、ナンバ
ー2のスピンドルを用いて60rpmで操作される。
【0111】 酵素インヒビターから導かれる利益に加えて、治療的および/または皮膚の保
護的利点を与えるために仕組まれた組成物について、これらの組成物に有用な活
性体(active)は、1種またはこれ以上の皮膚保護剤(protecta
nts)または軟化剤である。本明細書において用いられる際、“軟化剤”とい
う用語は、ぬれや刺激に対して皮膚を保護し、皮膚を滑らかにし、和らげ、柔軟
にし、覆って、潤滑にし、水分を与え、保護するおよび/または清浄にする材料
である。(上で列挙されたモノグラフの活性体のいくつかは、本明細書において
用いられる用語としての“軟化剤”であることが認識されるであろう)。好まし
い態様において、これらの軟化剤は、室温すなわち20℃において塑性、または
液体粘稠度のいずれかを有するであろう。
【0112】 本発明において有用とされる代表的な軟化剤は、次のものを含むが限定されな
い:すなわち、鉱油ベースの軟化剤;スクロースエステル脂肪酸;ポリエチレン
グリコールおよびその誘導体;潤滑剤;脂肪酸エステルタイプ;アルキルエトキ
シレートタイプ;脂肪酸エステルエトキシレート;脂肪アルコールタイプ;ポリ
シロキサンタイプ;プロピレングリコールおよびその誘導体;グリセリンおよび
その誘導体であり、C12〜C28脂肪酸のグリセリド、アセトグリセリド、および
エトキシル化されたグリセリドを含む;トリエチレングリコールおよびその誘導
体;鯨ロウまたは他のワックス;脂肪酸;脂肪アルコールエーテル、特にステア
リン酸のようにその脂肪鎖に12ないし28の炭素原子を有するもの;プロポキ
シ化された脂肪アルコール;ポリヒドロキシアルコールの他の脂肪エステル;ラ
ノリンおよびその誘導体;カオリンおよびその誘導体;上で列挙されたモノグラ
フのスキンケア剤の任意のもの;またはこれらの軟化剤の混合物である。適切な
鉱油ベースの軟化剤は、16ないし32の炭素原子の鎖長を有する炭化水素、ま
たはこうした炭化水素の混合物を含む。このような鎖長を有する鉱油ベースの炭
化水素は、ミネラルオイル(“液体ワセリン”としても知られている)およびワ
セリン(“ミネラルワックス”、“鉱油ゼリー”および“ミネラルゼリー”とし
ても知られている)を含む。ミネラルオイルは、16ないし20の炭素原子を有
する炭化水素を含む、粘性のより小さい混合物を通常さす。ワセリンは、16な
いし32の炭素原子を有する炭化水素を含む、粘性のより大きな混合物を通常さ
す。ワセリンおよびミネラルオイルは、本発明の組成物のための特に好ましい軟
化剤である。
【0113】 適切な脂肪酸エステルタイプの軟化剤は、C12〜C28脂肪酸、好ましくはC16 〜C22の飽和脂肪酸と、短鎖(C1〜C8、好ましくはC1〜C3)の一価アルコー
ルとから誘導されたものを含む。そのようなエステルの典型的な例は、パルミチ
ン酸メチル、ステアリン酸メチル、ラウリン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソ
プロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチルヘキシル、およびそ
れらの混合物を含む。また、適切な脂肪酸エステル軟化剤は、長鎖の脂肪アルコ
ール(C12〜C28、好ましくはC12〜C16)と短鎖の脂肪酸、例えば、乳酸とか
ら誘導することができ、乳酸ラウリルおよび乳酸セチルのようなものである。
【0114】 適切なアルキルエトキシレートタイプの軟化剤は、約2ないし約30の平均エ
トキシ化度を有するC12〜C22の脂肪アルコールエトキシレートを含む。好まし
くは、脂肪アルコールエトキシレート軟化剤は、ラウリル、セチル、およびステ
アリルエトキシレート、およびその混合物からなる群から選択され、約2ないし
約23の範囲の平均エトキシ化度を有する。そのようなアルキルエトキシレート
の典型的な例は、ラウレース(laureth)−3(3の平均エトキシ化度を
有するラウリルエトキシレート)、ラウレース−23(23の平均エトキシ化度
を有するラウリルエトキシレート)、セテース(ceteth)−10(10の
平均エトキシ化度を有するセチルアルコールエトキシレート)およびステアレー
ス(steareth)−10(10の平均エトキシ化度を有するステアリルア
ルコールエトキシレート)を含む。用いられる場合、これらのアルキルエトキシ
レート軟化剤は、ワセリンのような鉱油ベースの軟化剤と組み合わせて典型的に
用いられ、鉱油ベースの軟化剤に対するアルキルエトキシレート軟化剤の重量比
は、約1:1ないし約1:5、好ましくは約1:2ないし約1:4である。
【0115】 適切な脂肪アルコールタイプの軟化剤は、C12〜C22の脂肪アルコール、好ま
しくはC16〜C18の脂肪アルコールを含む。典型的な例は、セチルアルコールお
よびステアリルアルコール、およびそれらの混合物を含む。用いられる場合、こ
れらの脂肪アルコール軟化剤は、ワセリンのような鉱油ベースの軟化剤と組み合
わせて典型的に用いられ、鉱油ベースの軟化剤に対する脂肪アルコールの重量比
は、約1:1ないし約1:5、好ましくは約1:1ないし約1:2である。
【0116】 本発明における使用に適切な他のタイプの軟化剤は、ポリシロキサン化合物を
含む。一般に、本発明での使用に適切なポリシロキサン材料は、以下の構造のモ
ノマーシロキサン単位を含むものである。
【0117】
【化4】
【0118】 ここで、各独立したシロキサンモノマー単位ついてのR1およびR2は、それぞ
れ独立に水素、または任意のアルキル、アリール、アルケニル、アルクアリール
(alkaryl)、アラキル(arakyl)、シクロアルキル、ハロゲン化
炭化水素、または他の基とすることができる。そのような基の任意のものは、置
換または非置換とすることができる。任意の特定のモノマー単位についてのR1 およびR2は、隣接するモノマー単位の対応する官能基と異なっていてもよい。 さらに、ポリシロキサンは、直鎖、分岐鎖のいずれとしてもよく、あるいは環構
造を有することができる。基R1およびR2は、さらに加えて、独立して、他のシ
ランを含む(silaceous)官能基とすることができ、シロキサン、ポリ
シロキサン、シラン、およびポリシランのようなものであるが限定されない。基
1およびR2は、種々の有機官能基の任意のものを含んでもよく、例えば、アル
コール、カルボン酸、フェニルおよびアミン官能基である。
【0119】 典型的なアルキル基は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキ
シル、オクチル、デシル、オクタデシルなどのようなものを含む。典型的なアル
ケニル基は、ビニル、アリルなどのようなものを含む。典型的なアリール基は、
フェニル、ジフェニル、ナフチルなどのようなものを含む。典型的なアルクアリ
ール基は、トイル(toyl)、キシリル、エチルフェニルなどのようなものを
含む。典型的なアラルキル基は、ベンジル、アルファ−フェニルエチル、ベータ
−フェニルエチル、アルファ−フェニルブチルなどのようなものを含む。典型的
なシクロアルキル基は、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどの
ようなものを含む。典型的なハロゲン化炭化水素基は、クロロメチル、ブロモメ
チル、テトラフルオロエチル、フルオロエチル、トリフルオロエチル、トリフル
オロトルオイル(trifluorotloyl)、ヘキサフルオロキシリルな
どのようなものを含む。
【0120】 有用なポリシロキサンの粘度は、吸収性製品への適用のためにポリシロキサン
が流動可能である、または流動可能になる限り、ポリシロキサンの粘度が一般に
変化するように広く変化させることができる。これは、約5センチストークス(
37℃においてガラス粘度計により測定した際)のような低い粘度から約20,
000,000センチストークスまでを含むが、限定されない。好ましくは、ポ
リシロキサンは、37℃において、約5ないし約5,000センチストークス、
より好ましくは約5ないし約2,000センチストークス、最も好ましくは約1
00ないし約1000センチストークスの範囲の粘度を有する。それ自体では流
動するのに抵抗を有する高粘度のポリシロキサンは、次のような方法によって製
品の上に効果的に堆積させることができる。例えば、界面活性剤中にポリシロキ
サンを乳化させる方法、あるいは、ヘキサンのような溶媒の助けをかりてポリシ
ロキサンを溶液中に与えるような方法であるが、これらは例示のためのみに挙げ
られる。吸収性製品にポリシロキサン軟化剤を塗布するための特定の方法は、以
下でより詳細に説明される。
【0121】 本発明における使用のために好ましいポリシロキサン化合物は、1991年1
0月22日に発行された米国特許第5,059,282号(Ampulski
et al.)に記載されており、この文献は参照として取り込まれて本明細書
を構成する。本発明の組成物における軟化剤としての使用のために特に好ましい
ポリシロキサン化合物は、フェニル官能性ポリメチルシロキサン化合物(例えば
、ダウコーニング(Dow Corning)556 化粧品等級流体(Cos
metic−Grade Fluid):ポリフェニルメチルシロキサン)、お
よびセチルまたはステアリル官能化されたジメチコン類(dimethicon
es)であり、それぞれダウ(Dow)2502およびダウ2503ポリシロキ
サン液体のようなものである。フェニル官能基またはアルキル基でのそのような
置換に加えて、効果的な置換は、アミノ基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、
エーテル基、ポリエーテル基、アルデヒド基、ケトン基、アミド基、エステル基
およびチオール基で行なうことができる。これらの効果的な置換基のなかで、フ
ェニル基、アミノ基、アルキル基、カルボキシル基およびヒドロキシル基を含む
基の群は、他のものより好ましく;フェニル官能基が最も好ましい。
【0122】 適切な脂肪エステルタイプの軟化剤は、また、1997年3月11日にRoe
に発行された米国特許第5,609,587号に記載されているポリオールポ
リエステルを含み、その文献の記載は参照として取り込まれて本明細書を構成す
る。典型的なポリオールは、ペンタエリスリトールのような多価化合物類;ラフ
ィノース、マルトデキストロース、ガラクトース、スクロース、グルコース、キ
シロース、フラクトース、マルトース、ラクトース、マンノースおよびエリスロ
ースのような糖類;およびエリスリトール、キシリトール、マリトール、マンニ
トールおよびソルビトールのような糖アルコールを含むが限定されない。そのよ
うなポリオールは、脂肪酸で、および/または少なくとも2つの炭素原子で30
までの炭素原子を有する他の有機基でエステル化される。ポリオールのヒドロキ
シ基の全てがエステル化される必要はないが、本発明の好ましいポリオールポリ
エステル軟化剤は、実質的に全て(例えば、少なくとも85%)のヒドロキシ基
がエステル化される。特に好ましいのは、スクロースポリコットナート(pol
ycottonate)、スクロースポリソイエート(polysoyate)
、およびスクロースポリベヘナート(polybehenate)などのような
スクロースポリオールポリエステルである。そのようなポリオールポリエステル
の混合物もまた、本発明に適切な軟化剤である。
【0123】 適切な湿潤剤は、グリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール、トリヒ
ドロキシステアリンなどのようなものを含む。
【0124】 存在する場合、組成物中に含有することができる軟化剤の量は、種々の要因に
依存し、それは、含有される特定の軟化剤、所望される皮膚への利点、組成物中
の他の成分などのような要因を含むであろう。組成物は、全重量に対して0ない
し約100%の軟化剤を含有することができる。好ましくは、組成物は、重量で
約10ないし約95%、より好ましくは約20ないし約80%、最も好ましくは
約40ないし約75%の軟化剤を含有するであろう。
【0125】 本発明に有用な酵素インヒビター含有スキン組成物のもう一つの任意の好まし
い成分は、組成物(酵素インヒビター、好ましい軟化剤および/または他のスキ
ンコンディショニング/保護的成分を含む)を、処理された製品の中または上の
所望の位置に固定化することができる薬剤である。組成物中の好ましい成分のい
くらかは、20℃において塑性または液液粘稠度を有するので、中程度のずれに
供された場合でも、それは流動または移動する傾向を有するであろう。吸収性製
品の装着者接触面または他の位置に適用された際、特に溶かされたまたは溶解し
た状態において、そのような成分は、処理された領域の中または上に主としてと
どまらないおそれがある。それよりむしろ、軟化剤は、製品の望まれない領域に
移動して流れる傾向を有するであろう。
【0126】 具体的には、スキンケア組成物中の任意の成分が製品の内部に移動すると、製
品のコアの吸収性に望ましくない影響を及ぼすおそれがあり、それは、例えば、
本発明の製品に有用な組成物に使用される軟化剤および他のスキンコンディショ
ニング剤の疎水的な特性に起因する。それはまた、所望の皮膚の利点を得るため
に、より多くのスキンケア組成物が製品に適用されなければないことを意味する
。スキンケア組成物のレベルを高めることは、コストを増大させるのみならず、
製品のコアの吸収性における望ましくない影響、および処理された製品の加工/
変形の間の組成物の望ましくない移動を悪化させる。
【0127】 固定化剤は、組成物が適用された製品の表面または領域の中に主として集中さ
れたスキンケア組成物を保つことによって、スキンケア組成物が移動または流れ
る傾向を相殺する。これは、固定化剤が、組成物の融点および/または粘度を、
流動性の成分のそれよりも高めるという事実に部分的に起因すると信じられる。
【0128】 それが適用された製品の装着者接触面または領域に、固定化剤を“閉じ込める
(lock)”することもまた、有利である。このことは、製品への適用の際に
迅速に硬化(例えば、固化)する固定化剤を用いることによって達成することが
できる。さらに、ブロワー、ファン、冷却ローラーなどによる処理された製品の
外部からの冷却も、固定化剤の結晶化を促進することができる。
【0129】 固定化剤は、好ましくは、室温で固体または半固体の組成物を与えるような溶
融プロファイルを有するであろう。この点に関して、好ましい固定化剤は、少な
くとも約35℃の融点を有することができる。そういうわけで、軟化剤自体は移
動または流動する傾向を有しないであろう。好ましい固定化剤は、少なくとも約
40℃の融点を有することができる。典型的には、固定化剤は、約50℃から約
150℃の範囲内の融点を有するであろう。
【0130】 用いられる場合、ここで有用な固定化剤は、スキンケア組成物の酵素抑制特性
が本明細書に記載されている皮膚利益を与える限り、多くの薬剤の任意のものか
ら選択することができる。ある種の軟化剤または軟化剤の群もまた、固定化剤と
して適切な溶融特性を有することが理解されるであろう。そのような材料は、軟
化剤と固定化剤との両方の作用を有する。好ましい固定化剤は、C14〜C22の脂
肪アルコール、C12〜C22の脂肪酸、および2ないし約30の範囲の平均エトキ
シ化度を有するC12〜C22の脂肪アルコールエトキシレート、およびその混合物
からなる群から選択されるものを含むことができる。好ましい固定化剤は、C16 〜C18の脂肪アルコール、最も好ましくは、セチルアルコール、ステアリルアル
コール、ベヘニルアルコール、およびその混合物からなる群から選択される結晶
性の高融点材料を含む。(これらの材料の直鎖構造は、処理された吸収性製品上
での固化を促進することができる。)セチルアルコールとステアリルアルコール
との混合物は、特に好ましい。他の好ましい固定化剤は、C16〜C18の脂肪酸、
最も好ましくは、パルミチン酸、ステアリン酸およびその混合物からなる群から
選択される。パルミチン酸とステアリン酸との混合物は、特に好ましい。さらに
他の好ましい固定化剤は、約5ないし約20の範囲の平均エトキシ化度を有する
16〜C18の脂肪アルコールエトキシレートを含む。好ましくは、脂肪アルコー
ル、脂肪酸および脂肪アルコールは直鎖状である。重要なことに、C16〜C18
脂肪アルコールのようなこれらの好ましい固定化剤は、組成物の結晶化の速度を
増加させて、基材の表面で組成物を迅速に結晶化させる。
【0131】 本発明において用いることができる他のタイプの固定化剤は、ポリヒドロキシ
脂肪酸エステル、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド、およびその混合物を含む。好ま
しいエステルおよびアミドは、ポリヒドロキシ部分に3つ以上の遊離ヒドロキシ
基を有して、典型的にノニオン性である。こうした組成物が塗布された製品を用
いる起こり得る皮膚の感受性のために、これらのエステルおよびアミドもまた、
比較的穏やかで皮膚に対して刺激を与えないべきである。
【0132】 本発明における使用に適切なポリヒドロキシ脂肪酸エステルは、以下の式で表
わされるであろう。
【0133】
【化5】
【0134】 ここで、RはC5〜C31のハイドロカルビル基、好ましくは直鎖でC7〜C19
アルキルまたはアルケニル、より好ましくは直鎖でC〜C17のアルキルまたは
アルケニル、最も好ましくは直鎖でC11〜C17のアルキルまたはアルケニル、ま
たはその混合物であり;Yは鎖に直接結合した少なくとも2つの遊離ヒドロキシ
をともなうハイドロカルビル鎖を有するポリヒドロキシハイドロカルビル部分で
あり;nは少なくとも1である。適切なY基は、グリセロール、ペンタエリスリ
トールのようなポリオール;ラフィノース、マルトデキストロース、ガラクトー
ス、スクロース、グルコース、キシロース、フラクトース、マルトース、ラクト
ース、マンノースおよびエリスロースのような糖;エリスリトール、キシリトー
ル、マリトール、マンニトールおよびソルビトールのような糖アルコール;およ
びソルビタンのような糖アルコールの無水物から誘導することができる。
【0135】 本発明における使用のために適切なポリヒドロキシ脂肪酸エステルの1つの種
類は、ある種のソルビタンエステル、好ましくはC16〜C22の飽和脂肪酸のソル
ビタンエステルを含む。それらが典型的に製造される方法のために、これらのソ
ルビタンエステルは、モノ−、ジ−、トリ−などのようなエステルの混合物を通
常含有する。適切なソルビタンエステルの典型例は、ソルビタンパルミチン酸エ
ステル(例えば、SPAN40)、ソルビタンステアリン酸エステル(例えば、
SPAN60)、およびソルビタンベヘン酸エステルを含み、それらは、こうし
たソルビタンエステルのモノ−、ジ−およびトリ−型の1種またはそれ以上を含
有し、例えば、ソルビタンモノ−、ジ−およびトリ−パルミチン酸エステル、ソ
ルビタンモノ−、ジ−およびトリ−ステアリン酸エステル、ソルビタンモノ−、
ジ−およびトリ−ベヘン酸エステルを、混合された獣脂脂肪酸ソルビタンモノ−
、ジ−およびトリ−エステルとともに含む。異なるソルビタンエステルの混合物
もまた用いることができ、ソルビタンステアリン酸エステルをともなうソルビタ
ンパルミチン酸エステルのようなものである。特に好ましいソルビタンエステル
は、ソルビタンステアリン酸エステルであり、典型的にはSPAN 60のよう
なモノ−、ジ−およびトリ−エステル(加えて、いくらかのテトラエステル)の
混合物、およびGLYCOMUL−Sの商品名でロンザ社(Lonza,Inc
.)から市販されているソルビタンステアリン酸エステルのようなものである。
これらのソルビタンエステルは、モノ−、ジ−およびトリ−、加えていくらかの
テトラエステルの混合物を典型的に含有するが、モノおよびジエステルは、これ
らの混合物中で、通常主要な成分である。
【0136】 本発明における使用のために適切なポリヒドロキシ脂肪酸エステルのもうひと
つの種類は、ある種のグリセリルモノエステル、好ましくはC16〜C22の飽和脂
肪酸のグリセリルモノエステルを含み、グリセリルモノステアリン酸エステル、
グリセリルモノパルミチン酸エステル、およびグリセリルモノベヘン酸エステル
のようなものである。ここでも、ソルビタンエステルと同様に、グリセリルモノ
エステル混合物は、ジおよびトリエステルを典型的に含むであろう。しかしなが
ら、そのような混合物は、本発明において有用となるグリセリルモノエステル種
を主に含有するべきである。
【0137】 本発明における使用のために適切なポリヒドロキシ脂肪酸エステルのもうひと
つの種類は、ある種のスクロース脂肪酸エステル、好ましくはスクロースのC12 〜C22の飽和脂肪酸エステルを含む。スクロースのモノエステルおよびジエステ
ルは特に好ましく、スクロースモノ−およびジ−ステアリン酸エステル、および
スクロースモノ−およびジ−ラウリン酸エステルを含む。
【0138】 本発明での使用に適切なポリヒドロキシ脂肪酸アミドは、次の式で表されるで
あろう。
【0139】
【化6】
【0140】 上記式中、R1はH、C1〜C4のハイドロキシカルビル、2−ヒドロキシエチ ル、2−ヒドロキシプロピル、メトキシエチル、メトキシプロピル、またはそれ
らの混合物、好ましくはC1〜C4のアルキル、メトキシエチルまたはメトキシプ
ロピル、より好ましくはC1またはC2のアルキルまたはメトキシプロピル、最も
好ましくはC1アルキル(すなわちメチル)またはメトキシプロピルであり;R2 はC5〜C31のハイドロカルビル基、好ましくは直鎖でC7〜C19のアルキルまた
はアルケニル、より好ましくは直鎖でC9〜C17のアルキルまたはアルケニル、 最も好ましくは直鎖でC11〜C17のアルキルまたはアルケニル、またはその混合
物であり;Zは鎖に直接結合した少なくとも3つのヒドロキシルをともなう直鎖
のハイドロカルビル鎖を有するポリヒドロキシハイドロカルビル部分である。1
992年12月29日に発行された米国特許第5,174,927号(Hons
a)(これは参照として取り込まれて本明細書を構成する)を参照されたい。こ
の文献には、これらのポリヒドロキシ脂肪酸アミドが、その調製とともに記載さ
れている。
【0141】 Z部分は、還元的アミノ化反応において還元糖から誘導することができ;最も
好ましくはグリシチル(glycityl)である。適切な還元糖は、グルコー
ス、フラクトース、マルトース、ラクトース、ガラクトース、マンノースおよび
キシロースを含む。高デキストロースのコーンシロップ、高フラクトースのコー
ンシロップ、および高マルトースのコーンシロップは、上で列挙した個々の糖と
同様に用いることができる。これらのコーンシロップは、Z部分に糖成分の混合
物を与えることができる。
【0142】 Z部分は、好ましくは、−CH2−(CHOH)n−CH2OH、−CH(CH2O H)−[(CHOH)n-1]−CH2OH、−CH2OH−CH2−(CHOH)2(CHO R3)−(CHOH)−CH2OHからなる群から選択されるであろう。ここで、n は3ないし5の整数であり、R3はHまたは環状または脂肪族単糖類である。最 も好ましいのはnが4のグリシチル、特に−CH2−(CHOH)4−CH2OHで ある。
【0143】 上述した式において、R1は、例えば、N−メチル、N−エチル、N−プロピ ル、N−イソプロピル、N−ブチル、N−2−ヒドロキシエチル、N−メトキシ
プロピルまたはN−2−ヒドロキシプロピルとすることができる。R2は、例え ば、コカミド類(cocamides)、ステアルアミド類(stearami
des)、オレアミド類(oleamides)、ラウラミド類(lauram
ides)、ミリストアミド類(myristamides)、カプリックアミ
ド類(capricamides)、パルミトアミド類(palmitamid
es)、タローアミド類(tallowamides)などを与えるために選択
することができる。Z部分は、1−デオキシグルシチル(deoxygluci
tyl)、2−デオキシフルクチチル(deoxyfructityl)、1−
デオキシマルチチル(deoxymaltityl)、1−デオキシラクチチル
(deoxylactityl)、1−デオキシガラクチチル(deoxyga
lactityl)、1−デオキシマンニチル(deoxymannityl)
、1−デオキシマルトトリオチチル(deoxymaltotriotityl
)などとすることができる。
【0144】 最も好ましいポリヒドロキシ脂肪酸アミドは、次の一般式を有する。
【0145】
【化7】
【0146】 ここで、R1はメチルまたはメトキシプロピル;R2はC11〜C17で直鎖のアル
キルまたはアルケニル基である。これらは、N−ラウリル−N−メチルグルカミ
ド、N−ラウリル−N−メトキシプロピルグルカミド、N−ココイル−N−メチ
ルグルカミド、N−ココイル−N−メトキシプロピルグルカミド、N−パルミチ
ル−N−メトキシプロピルグルカミド、N−タロイル−N−メチルグルカミド、
またはN−タロイル−N−メトキシプロピルグルカミドを含む。
【0147】 すでに言及したように、固定化剤のいくつかは、軟化剤中への溶解のために乳
化剤を必要とするかもしれない。これは、少なくとも約7のHLB値を有するN
−アルキル−N−メトキシプロピルグルカミドのようなある種のグルカミドの場
合に顕著である。適切な乳化剤は、約7未満のHLB値を有するものを典型的に
含むであろう。この点については、約4.9以下のHLB値を有するソルビタン
ステアリン酸エステルのような上述したソルビタンエステルは、ワセリン中にこ
れらのグルカミド固定化剤を溶解するために有用であることが見出された。他の
適切な乳化剤は、ステアレース−2(式CH3(CH2)17(OCH2CH2)nOH( ここでnは2の平均値を有する)にしたがうステアリルアルコールのポリエチレ
ングリコールエーテル)、ソルビタントリステアリン酸エステル、イソソルバイ
ドラウリン酸エステル(isosorbide laurate)、およびグリ
セリルモノステアリン酸エステルを含む。乳化剤は、実質的に均質な混合物が得
られるように、軟化剤中に固定化剤を溶解するのに充分な量で含有させることが
できる。例えば、N−ココイル−N−メチルグルカミドとワセリンとの約1:1
混合物は、通常は単一相の混合物に溶融しないものであるが、乳化剤としてステ
アレース−2とソルビタントリステアリン酸エステルとの1:1混合物を20%
添加した際には、単一相の混合物に溶融するであろう。
【0148】 単独で、あるいは上述した固定化剤との組み合わせのいずれかで固定化剤とし
て用いることができる他のタイプの成分は、カルナウバ、オゾケライト、みつろ
う、カンデリラ、パラフィン、セレシン、エスパルト、オーリクリ、レゾワック
ス、イソパラフィン、および他の知られている臭ろう(mined and m
ineral wax)のようなワックスを含む。これらの材料の高い融点は、
組成物が製品の所望の表面または位置で不動化するのを助けることができる。さ
らに、微結晶ワックスは、有効な固定化剤である。微結晶ワックスは、スキンケ
ア組成物中に低分子量の炭化水素を、“閉じ込める(locking up)”
ことを助けることができる。好ましくは、ワックスはパラフィンワックスである
。特に好ましい別の固定化剤の例は、私書箱1098 ウエストバビロン、ニュ
ーヨーク11704のシュトラールアンドピッチ社(Strahl and P
itsch Inc.)のパラフィンエスピー(Parrafin S.P.)
434のようなパラフィンワックスである。
【0149】 組成物中に含有することができる任意の固定化剤の量は、種々の要因に依存し
、含まれる活性成分(例えば軟化剤)、含まれる特定の固定化剤、もしあれば、
組成物中の他の成分、固定化剤を他の成分に溶解するために乳化剤が必要とされ
るかどうか、などのような要因を含む。存在する場合、組成物は、約5ないし約
90%の固定化剤を典型的に含有するであろう。好ましくは、組成物は、約5な
いし約50%、最も好ましくは約10ないし約40%の固定化剤を含有するであ
ろう。
【0150】 製品のトップシートの少なくとも一部は、トップシートを通過する液体(例え
ば、尿)の迅速な移動を促進するために、親水性の材料で構成されることが非常
に望ましい。同様に、液体がトップシートを迅速に通過して移動することを確実
にするために、組成物は十分にぬれやすいことが望まれるであろう。あるいは、
疎水性のスキンケア組成物は、トップシートの流体処理特性が適切に維持される
ように適用される限りは用いることができる。(例えば、以下に説明するように
、トップシートへの組成物の不均一な適用は、この目的を達成するための一つの
手段である。)これは、身体放出物が、トップシートを通して引き込まれて吸収
性コアに吸収されないで、むしろ組成物処理されたトップシートから流れるよう
な傾向を低減する。
【0151】 親水性の組成物が望まれる場合、組成物中に用いられる特定の成分に依存して
、親水性界面活性剤(または、親水性界面活性剤の混合物)は、ぬれ性を改善す
るために必要とすることができるが、必要としなくてもよい。例えば、N−ココ
イル(cocoyl)−N−メトキシプロピルグルカミドのようなある種の固定
化剤は、少なくとも約7のHLB値を有し、親水性界面活性剤の添加なしに充分
に濡れることができる。約7未満のHLB値を有するC16〜C18の脂肪アルコー
ルのような他の固定化剤は、ぬれ性を改善するために、組成物が製品のトップシ
ートに適用される際に親水性界面活性剤の添加が必要であろう。同様に、ワセリ
ンのような疎水性軟化剤も、親水性の組成物が必要とされるならば、親水性界面
活性剤の添加を必要とするであろう。もちろん、ぬれ性に関する懸念は、考えら
れている装着者接触面が製品のトップシート以外の場合、あるいは、トップシー
トの流体処理特性が他の手段(例えば、不均一な適用)によって適切に維持され
る場合には、要因ではない。
【0152】 適切な親水性界面活性剤は、よく混ざり合った混合物を形成するために、好ま
しくはスキンケア組成物の他の成分に混和性であろう。組成物が適用される使い
捨て吸収性製品を用いる潜在的な皮膚の感受性のために、これらの界面活性剤も
また、皮膚に対して比較的穏やかであるべきで、刺激を有してはならない。典型
的に、これらの親水性界面活性剤は、皮膚に刺激を与えないためのみならず、処
理された製品内における任意の他の構造体への望ましくない影響を避けるために
も、非イオン性である。例えば、ティッシューラミネートの引張り強度、接着結
合の十分さにおける低減などのようなものである。
【0153】 適切な非イオン性界面活性剤は、好ましくは、製品に組成物が適用された後に
実質的に非移動性であり、約4ないし約20、好ましくは約7ないし約20のH
LB値を典型的に有するであろう。非移動性とするために、これらの非イオン性
界面活性剤は、貯蔵、輸送、販売、および使い捨て吸収性製品の使用の間に通常
さらされる温度、例えば少なくとも約30℃より高い溶融温度を、典型的に有す
るであろう。この点については、これらの非イオン性界面活性剤は、好ましくは
上述した固定化剤と同程度の軟化点を有するであろう。
【0154】 製品に、少なくともオムツの液体放出領域に適用されうる組成物における使用
のために適切な非イオン性界面活性剤は、アルキルグリコサイド;1977年3
月8日に発行された米国特許第4,011,389号(Langdon,et
al.)(この文献は本明細書を構成する)に記載されているようなアルキルグ
リコサイドエーテル;ペゴスパーゼ(Pegosperse)1000MS(ロ
ンザ社(Lonza,inc.)、フェアラウン、ニュージャージーから入手可
能)のようなアルキルポリエトキシル化エーテル、約2ないし約20、好ましく
は約2ないし約10の平均エトキシ化度を有するC12〜C18の脂肪酸のエトキシ
化されたソルビタンモノ−、ジ−および/またはトリ−エステルであってTWE
EN60(約20の平均エトキシ化度を有するステアリン酸のソルビタンエステ
ル)およびTWEEN61(約4の平均エトキシ化度を有するステアリン酸のソ
ルビタンエステル)のようなもの、および約1ないし約54モルのエチレンオキ
サイドでの脂肪族アルコールの縮合生成物を含む。脂肪族アルコールのアルキル
鎖は、典型的に直鎖(直線状)の構造であり、約8ないし約22の炭素原子を含
む。特に好ましいのは、約11ないし約22の炭素原子を含むアルキル基を有す
るアルコールの、アルコール1モル当たり約2ないし約30モルのエチレンオキ
サイドでの縮合生成物である。そのようなエトキシ化アルコールの例は、アルコ
ール1モル当たり7モルのエチレンオキサイドでのミリスチルアルコールの縮合
生成物、約6モルのエチレンオキサイドでのココナッツアルコール(10ないし
14の炭素原子長で変化するアルキル鎖を有する脂肪アルコールの混合物)の縮
合生成物を含む。多くの適切なエトキシ化アルコールが市販されており、ユニオ
ンカーバイド社(Union Carbide Corporation)によ
り市販されているテルギトール(TERGITOL)15−S−9(9モルのエ
チレンオキサイドでのC11〜C15の直鎖アルコールの縮合生成物);プロクター
アンドギャンブル社(The Procter&Gamble Co.)により 市販されているKYRO EOB(9モルのエチレンオキサイドでのC13〜C15 の直鎖アルコールの縮合生成物)、シェルケミカル社(Shell Chemi
cal Co.)により市販されているネオドール(NEODOL)のブランド
名の界面活性剤、特にNELDOL25−12(12モルのエチレンオキサイド
でのC12〜C15の直鎖アルコールの縮合生成物)、およびNELDOL23−6
.5T(蒸留(揮発成分の蒸留)してある種の不純物を除去したエチレンオキサ
イド6.5モルでのC12〜C13の直鎖アルコールの縮合生成物)、およびバスフ
社(BASF Corp.)により市販されているプルラファック(PLURA
FAC)ブランド名の界面活性剤、特にPLURAFAC A−38(27モル
のエチレンオキサイドでのC18の直鎖アルコールの縮合生成物)を含む。(親水
性界面活性剤のいくらか、特にNEODOL 25−12のようなエトキシ化ア
ルコールは、アルキルエトキシレート軟化剤としても作用することができる。)
好ましいエトキシ化アルコール界面活性剤の他の例は、ブリジ(Brij)界面
活性剤のアイシーアイ(ICI)類およびその混合物を含み、Brij72(す
なわちステアレース(Steareth)−2)、およびBrij76(すなわ
ちステアレース−10)が特に好ましい。また、セチルアルコールと、約10な
いし約20の平均エトキシ化度にエトキシ化されたステアリルアルコールとの混
合物もまた、親水性界面活性剤として用いることができる。
【0155】 組成物における使用のために適切な界面活性剤のもうひとつのタイプは、アメ
リカンシアナミド社(American Cyanamid Company)
により市販されているスルホコハク酸ナトリウムのジオクチルエステル、エアロ
ゾルオーティー(Aerosol OT)を含む。
【0156】 組成物中での使用に適切な界面活性剤のさらにもう1つの例は、ゼネラルエレ
クトリック(General Electric)SF1188(ポリジメチル
シロキサンとポリオキシアルキレンエーテルとの共重合体)およびGenera
l Electric SF1228(シリコーンポリエーテル共重合体)のよ
うなシリコーン共重合体を含む。これらのシリコーン界面活性剤は、エトキシ化
アルコールのような上述した他のタイプの親水性界面活性剤と組み合わせて用い
ることができる。これらのシリコーン界面活性剤は、組成物の重量の0.1%の
ような低い濃度で、好ましくは約0.25ないし約1.0%の濃度において効果
的であることが見出されている。
【0157】 親水性の組成物が望まれる場合、組成物のぬれ性を所望のレベルまで高めるた
めに必要とされる親水性界面活性剤の量は、固定化剤のHLB値およびレベル、
仮にあれば、用いられる界面活性剤のHLB値などの要因に、幾分依存するであ
ろう。組成物は、組成物のぬれ特性を高めるために必要とされる場合、約0.1
ないし約50%の親水性界面活性剤を含有することができる。好ましくは、組成
物は、ぬれ性を高めるために必要とされる場合には、約1ないし約25%、最も
好ましくは約10ないし約20%の親水性界面活性剤を含有する。
【0158】 組成物は、このタイプのエマルジョン、クリーム、軟膏、ローション、懸濁液
などに典型的に存在する他の成分を含有することができる。これらの成分は、水
、粘度改質剤、香料、消毒抗菌性活性剤、抗ウィルス剤、ビタミン、薬学的活性
剤、膜形成剤、防臭剤、不透明化剤、収れん剤、溶媒、保存剤などのようなもの
を含む。加えて、安定化剤は、組成物の貯蔵寿命を延ばすために添加することが
でき、セルロース誘導体、プロテイン、およびレシチンのようなものである。こ
れらの材料の全ては、そのような処方のための添加剤として従来よく知られてお
り、本発明での使用のための組成物中に適切な量で用いることができる。
【0159】 水ベースのスキンケア組成物が用いられる場合には、保存剤が必要とされるで
あろう。適切な保存剤は、プロピルパラベン、メチルパラベン、ベンジルアルコ
ール、ベンジルコニウム(benzylkonnium)、三塩基リン酸カルシ
ウム、BHT、あるいは、クエン酸、酒石酸、マレイン酸、乳酸、リンゴ酸、安
息香酸、サリチル酸などのような酸を含む。適切な粘度上昇剤は、効果的な固定
化剤として述べられた薬剤のいくつかを含む。他の適切な粘度上昇剤は、アルキ
ルガラクトマンナン、シリカ、タルク、マグネシウムケイ酸塩、ソルビトール、
コロイダルシリコーン二酸化物、マグネシウムアルミニウムケイ酸塩、ステアリ
ン酸亜鉛、ウールワックスアルコール、ソルビトン、セスキオレエート、セチル
ヒドロキシエチルセルロースおよび他の改質されたセルロースを含む。適切な溶
媒は、プロピレングリコール、グリセリン、シクロメチコン、ポリエチレングリ
コール、ヘキサングリコール、ジオールおよび多水酸基ベースの(multi−
hydroxy based)溶媒を含む。適切なビタミンは、A、D3、E、 B5およびE酢酸塩を含む。
【0160】 VI.組成物での製品の処理 本発明の方法を実施する吸収性製品の製造において、酵素インヒビターを含有
するスキンケア組成物は、装着の間、組成物の少なくとも一部が処理された製品
から装着者の皮膚に移動するように塗布される。すなわち、スキンケア組成物は
、1つ以上の装着者接触面に直接塗布することができ、あるいは、別の場所にま
たは1つ以上の装着者接触面から使用者/介護者の介入なしに使用中にスキンケ
ア組成物が容易に移動するのに役立てられるように、塗布することができる。(
例えば、装着者接触面の下に位置する材料、カプセル化された組成物など)。も
ちろん、皮膚の粗さにもっとも敏感なそれらの身体の領域への組成物の移動を引
き起こすために、トップシートおよびカフスの一部に組成物を含むことが好まし
く、こうした部分は、装着者の臀部、生殖器、間擦部(intertrigin
ous)および肛門の領域に、装着中に接触するであろう。あるいは、組成物は
、装着者の臀部、背中、腰、わき腹、大腿部などの一つ以上への移動のために、
製品の他の領域に塗布することができる。適切な方法は、スプレー、プリント(
例えば、フレキソ印刷)、コーティング(例えば、コンタクトスロットコーティ
ング、グラヴィアコーティング)、押し出しまたはこれらの塗布技術の組み合わ
せ、例えば、カレンダーロールのような回転している表面にスキンケア組成物を
スプレーし、次いで製品の所望の部分に組成物を移動させることを含む。酵素イ
ンヒビターを含有するスキンケア組成物は、種々の方法の任意のもの、例えば押
し出しによって固体材料として塗布することもできる。
【0161】 製品のトップシートに塗布される場合、製品への組成物の塗布は、組成物が疎
水性の場合にはトップシートが、少なくとも製品の液体放出領域に対応する領域
において、組成物で飽和されないようにするべきである。トップシートが液体放
出領域において組成物で飽和されると、組成物がトップシートの開口を塞いで、
下層の吸収性コアへ液体を運ぶトップシートの性能が低下するおそれが大きくな
る。また、トップシートの飽和は、治療的および/または保護的利点を得るため
に必要とされない。同様に、処理された製品の他の構成要素の飽和は、所望の皮
膚利益に十分な組成物を移動するために必要ではなく、所望されないであろう。
特に好ましい塗布方法は、製品のトップシートの外側面に主として組成物を塗布
することであろう。
【0162】 製品の装着者接触面に塗布されるべき酵素インヒビターを含有する組成物の最
少のレベルは、組成物が本発明にしたがって運ばれる際に、治療的、保護的およ
び/またはスキンコンディショニングの利益を与えるのに有効な量である。塗布
される組成物のレベルは種々の要因に依存し、それは、処理される製品の構成要
素、組成物で処理されない装着者接触面の表面積の相対的な量、組成物の含有量
などのようなものを含む。一般的に、比較的疎水性でトップシートの実質的にす
べてに塗布される組成物の場合、組成物は、好ましくは約0.1mg/in2( 0.016mg/cm2)ないし約15mg/in2(2.33mg/cm2)、 より好ましくは約1mg/in2(0.16mg/cm2)ないし約10mg/i
2(1.55mg/cm2)の範囲の量で製品のトップシートに適用される。よ
り高いレベルのスキンケア組成物は、流体処理特性が損なわれない場合に、製品
の他の構成要素(例えば、カフス、ウエストバンド、サイドパネルなど)に適用
できることが理解されるであろう。比較的親水性で、より高い付加の(add−
on)レベルの組成物は、許容し得ない程度まで流体処理特性に悪影響を与える
ことなくトップシートに使用できることもまた、理解されるであろう。反対に、
の親水性組成物のより高いレベルは、トップシート以外の構成要素(例えば、カ
フス、ウエスト)に塗布される場合には、漏れを引き起こすおそれのある製品の
端への放出物の浸出を防ぐために望まれないであろう。
【0163】 組成物は、処理された領域の表面に実施的に固定されるのが好ましいので、比
較的少量の組成物が効果的な量の酵素インヒビターを運ぶために必要とされる。
所望の皮膚利益を与えるために低いレベルを使用できる性能は、製品が装着され
た際に、組成物が連続的に自動的に運ばれるという事実に起因することが信じら
れる。示されるように、スキンケア組成物の比較的低いレベルを使用する性能は
、製品のトップシートが液体放出領域におけるその液体移動特性を維持すること
を可能にする。
【0164】 スキンケア組成物は、製品の装着者接触面に不均一に塗布することができる。
“不均一”によって、組成物の量、位置、分配のパターンなどを、装着者接触面
にわたって変化させ得ることが意味され、製品の特定の領域にわたってさらに変
化させてもよいことが意味される。例えば、トップシートの液体処理性能を維持
するために、特に組成物が疎水性である場合には、組成物をトップシートに不均
一に塗布することが望ましいであろう。これに関して、製品の処理された表面の
いくらかの部分(およびその領域)は、より多くのまたはより少ない量の組成物
を有することができ、その上に組成物を全く有しない表面の部分を含む。組成物
が比較的疎水性の場合、一つの好ましい態様において、トップシートの面は、特
に製品の股領域に相当するトップシートの領域において、組成物が全く塗布され
ない領域を有するであろう。本明細書において用いられる際、製品の股部領域は
矩形であり、以下に定義されるように、製品の股部点(crotch poin
t)のまわりで長手方向および横方向の中心にある。“股部点”は、製品を装着
者につけて装着者を完全に立たせた状態とし、その後、伸縮性の細糸を脚の周り
に数字の8のように配置することによって決定される。細糸の交差する点に対応
する製品の点は、製品の股部点であると考えられる。(股部点は、意図される方
法で装着者に吸収性製品をつけて、交差した細糸が製品に接触する場所を決める
ことによって決定されることが理解される)。失禁用デバイス(例えば、オムツ
、成人用失禁製品)に関して、股領域の長さは、吸収性製品全体の長さ(すなわ
ち、y方向)の40%に相当する。生理用ナプキンに関しては、股部領域の長さ
は、吸収性製品全体の長さの約80%に相当する。股部領域の幅は、股点におい
て測定された際に吸収性コア要素の最も広い幅と同等である。(本明細書におい
て用いられる際、“吸収性コア”要素は、体液を捕捉し、移動させて、分配およ
び/または収容する材料を含む。そのように、吸収性コアという用語は、吸収性
製品のトップシートまたはバックシートを含まない。)例示のために、20イン
チの長さで股部点において4インチのコア幅を有する失禁用製品については、股
部領域は矩形であり、股点を中央に有して、8インチの長さと4インチの幅とを
有する。
【0165】 驚くべきことに、組成物を含むトップシートまたは他の構成要素は、不均一に
(例えば、微視的または巨視的に組成物が全く塗布されない領域)塗布される一
方で、製品の装着の間、組成物は、トップシートまたは他の構成要素内における
未処理の領域に相当する皮膚の領域にさえ、装着者に移動する。皮膚に移動する
組成物の量および不均一性は、いくつかの要因に依存することが信じられ、それ
は、例えば、スキンケア組成物の塗布パターン、処理された製品の表面への装着
者の皮膚の接触、装着者の皮膚と処理された領域との間で装着中に生じる摩擦、
装着者から生じて組成物の移動を高める熱、組成物の特性、組成物を構成する材
料などのようなものを含む。
【0166】 組成物が不均一に塗布される場合、任意のパターンを用いることができ、例え
ば、小さな滴(例えば、スプレーによって得られる)、分離したドット(例えば
、グラビア印刷によって得られる)、製品の長手または横方向に延びるストライ
プ(例えば、コンタクトスロットコーティングによって得られる)、長手または
横方向に延びる螺旋、など、パターン化された印刷などを含む。トップシートが
分離した未処理の領域を含む態様において、製品の股部領域に相当するトップシ
ートの領域のパーセント開口領域は、非常に大きい。(本明細書において用いら
れる際、トップシートの“パーセント開口領域”は、(i)股部領域を覆うトッ
プシートの表面積を測定し、(ii)トップシートのこの部分内の未処理領域の全
表面積を測定し、および(iii)(i)における測定値で(ii)における測定値 を割ることによって、決定される。本明細書において用いられる際、“未処理”
は、約0.001mg/in2(0.0016mg/cm2)未満の組成物を有す
るトップシートの領域を意味する。これに関連して、パーセント開口領域は、約
1%ないし約99%、約5%ないし約95%、約10%ないし約90%、約15
%ないし約85%、約20%ないし約80%、約25%ないし約75%、約30
%ないし約70%、約35%ないし約65%とすることができる。トップシート
の所望の組成物効果および所望の液体処理特性を達成するために必要とされるパ
ーセント領域は、組成物の特性(特に組成物の含有量およびその相対疎水性/親
水性特性)によって、大きく左右されるであろう。所望のパーセント開口領域を
ルーチン的な実験により容易に決定することを、当業者は行なうであろう。
【0167】 一般に、比較的疎水性で、トップシートの領域が組成物で覆われないように塗
布される組成物の場合、組成物は、好ましくは約0.05mg/in2(0.0 078mg/cm2)ないし約35mg/in2(5.43mg/cm2)、より 好ましくは約1mg/in2(0.16mg/cm2)ないし約25mg/in2 (3.88mg/cm2)、さらにより好ましくは約4mg/in2(0.62m
g/cm2)ないし約20mg/in2(3.1mg/cm2)の範囲の量で製品 のトップシートに塗布される。比較的親水性の組成物について、より高い付加レ
ベルは、許容し得ない程度までトップシートの液体処理性能に悪影響を与えるこ
となく用いることができる。もちろん、股部に比較的高いパーセント領域を有す
る製品について、より高い付加レベルはトップシートによる液体処理に反対に作
用せずに得ることができる。
【0168】 本発明の方法を行なうための一つの好ましい態様において、用いられる製品の
トップシートは、製品の長手方向に延びる組成物のストライプを含む。これらの
ストライプ(または螺旋)は、長手方向のストライプによって分離され、それは
より少ない組成物が塗布された、または全く塗布されないトップシートの領域で
ある。これらの態様において、組成物のそれぞれのストライプは、典型的には約
0.1インチないし約0.75インチ、より典型的には約0.1インチないし約
0.5インチの幅を有し、組成物を全く含まないストライプの幅は、典型的には
約0.1インチないし約1インチ、より典型的には約0.15インチないし約0
.5インチであろう。これらの範囲は、典型的な幼児用オムツデザインに適用す
ることができる。成人用の失禁用品のようなより大きな製品については、これら
の範囲はより大きくなるであろう。
【0169】 スキンケア組成物は、製品の他の構成要素の上に、不均一なパターンで塗布す
ることもできる。このような場合、開口領域は、スキンケア組成物の周縁で定義
される矩形によって計算される。
【0170】 スキンケア組成物は、組み合わせて製造する間の任意の時点で製品に適用する
ことができる。例えば組成物は、それが包装される前に完成された使い捨て吸収
性製品に適用することができる。また組成物は、構成成分を他の材料物質と組み
合わせて完成された使い捨て吸収性製品を得る前に、加工場所において、または
材料製造業者によって、与えられる構成成分(例えば、トップシート、カフス、
サイド、ウエストなど)に適用することもできる。ここでも、組成物は、組成物
が使用中に1つ以上の装着者接触面に移動するように製品の他の領域に適用する
ことができる。
【0171】 組成物は、典型的にはその溶融物から製品に適用される。好ましい態様におい
ては、組成物は室温より著しく高い温度で溶融するので、それは、加熱された組
成物として製品に通常適用される。典型的に、組成物は、製品に適用される前に
、約35°から約150℃、好ましくは40°ないし約100℃の範囲の温度に
加熱される。酵素インヒビターは、加熱の前または後に組成物に加えることがで
きる。加熱前に加えられる場合、組成物が加熱される温度は、酵素インヒビター
を変性させないように選択される。あるいは、酵素インヒビターは、予備加熱さ
れた組成物に加えることができ、そのとき、予備加熱された組成物は、酵素イン
ヒビターに影響を及ぼさないが製品に塗布するのに依然として十分に液体状態で
ある温度まで冷却されている。溶融された組成物が製品にいったん適用されると
、それは冷えて固化する。好ましくは、塗布プロセスは、組成物の冷却/硬化の
助けとなるために設計されることが好ましい。
【0172】 製品への組成物の適用において、コンタクトスロットコーティング、スプレー
、グラビア印刷、押し出しコーティング法が好ましい。一つのそのような方法は
、トップシートを他の原材料と組み合わせて最終製品を得た後に、製品のトップ
シートに組成物へのスロットコーティングを含む。
【0173】 VII.試験方法 A.装着者の皮膚へのスキンケア組成物および酵素インヒビターの移動 概観 この方法は、時間の制御された期間にわたって装着者の皮膚の上におかれる除
去可能な皮膚類似(skin analog)材料を使用する。皮膚類似物が除
去された後、それは適切な溶媒を用いて抽出され、その上に堆積されたスキンケ
ア組成物の量またはプロテアーゼインヒビターの量が、公知の分析法を用いて決
定される。方法は、ここで定義されるように、プロテアーゼインヒビターを含有
するスキンケア組成物を含む幼児用オムツの使用について説明される。当業者は
、他のスキンケア組成物、プロテアーゼインヒビター、吸収性製品、または装着
者のタイプについての適切な変更がわかるであろう。
【0174】 被験者 ほぼ同数の男児および女児が、以下の包括および除外基準を用いて選ばれるべ
きである。試験のすべての面で完結する被験者が、条件および移動時間について
少なくとも15人存在するのを確実にするために、十分な数の幼児が選ばれるべ
きである。
【0175】 包括基準 a.健康な幼児 b.介護者はローション、クリーム、パウダーまたは他の皮膚調製剤を、試
験の間にわたってオムツの領域に用いない。
【0176】 c.常時、使い捨てオムツを装着する幼児。
【0177】 d.介護者は、調査の前の晩に子供を入浴させ、調査が完了するまで再度入
浴させない。
【0178】 e.介護者は、調査の前の晩から調査が完了するまで、子供を水に浸けるの
を差し控えなける。
【0179】 除外基準 a.幼児は、過去4日間のうちに病気にかかった。
【0180】 b.試験前の4日の間のいずれかに下痢(軟便)。
【0181】 c.排便の頻度を高める薬物治療(例えば、経口抗生物質、抗菌剤、コルチ
コステロイド)。
【0182】 d.試験部位の中または周囲で皮膚の損傷(例えば、日焼け、活性皮膚障害
、などのようなもの)。
【0183】 e.接着剤または皮膚ケア剤からの公知のアレルギーまたは炎症。
【0184】 材料 生体内移動 皮膚類似物:皮膚科学(Dermatological)テープ、セントポー
ル、ミネソタの3Mヘルスケアーズ(Health Cares)から入手可能
なテガダーム(TEGADERM)テープNo.1622W サンプル容器:ウエストチェスター、ペンシルヴァニアのVWRサイエンティ
フック(Scientific)からカタログナンバー15900−242とし
て市販されている密閉ふた付きのガラス瓶。
【0185】 テープ剥離パウダー:ニューブランクスウィック、ニュージャージーのジョン
ソン&ジョンソン(Johnson&Johnson)から市販されているベイ
ビーパウダー(タルクおよび香料のみを含む) 外科用手袋:メンロ、ジョージアのベストマニュファクチャリング社(Bes
t Manufacturing Co.)から製品6005PRMとして市販
されている。
【0186】 スキンケア組成物の抽出および分析 抽出溶媒:セントルイス、ミズーリーのシグマ−アルドリッチ(Sigma−
Aldrich)から270560−3として市販されているジクロロメタン ステアリルアルコール:アルドリッチ25876−8 1−ヘキサデカノール:アルドリッチ25874−1 ディスペンサブルフラスコ:10mL ガスクロマトグラフ:フレームイオン化ディテクター、ヒューレットパッカー
ドモデル(Hewlett Packard Model)5800が適してい
る。
【0187】 カラム:キャピラリーカラム:クロムパック(Chrompack)CP S
il−5 CB、2メーター×0.25mm、id,0.12ミクロン厚の溶融
シリカキャピラリー(代用なし)。
【0188】 機器データシステム:問題のピークの領域を再現して決定可能でなければなら
ない。
【0189】 典型的な酵素(例えばプロテアーゼ)インヒビター(例えばヘキサアミジン)
の抽出および分析 抽出溶媒:セントルイス、ミズーリーのシグマ−アルドリッチ(Sigma−
Aldrich)から270560−3として市販されているジクロロメタン ディスペンサブルフラスコ:10mL カラム:ヒューレットパッカードゾルバックス(Hewlett Packa
rd Zorbax)SB−CN、狭口径5ミクロン、2.1×150mmで、
ウォーターボンダパック(Water Bondapak)CN 10ミクロン
3.9×20mmのガードカラムを伴なう。
【0190】 機器データシステム:問題のピークの領域を再現して決定可能でなければなら
ない。
【0191】 方法 生体内移動 A.被験者が過去24時間のうちに入浴したこと、およびローション、パウダ
ーなどが、入浴以来、被験者のオムツの領域に塗布されなかったことを、被験者
の介護者から確認する。
【0192】 B.外科用手袋をつけて、被験者を試験台の上に置き、彼/彼女のオムツをは
ずす。
【0193】 C.被験者をうつぶせにする。
【0194】 D.剥離ライナーをTEGADERMテープから取り除いて、J&Jベイビー
パウダーを接着面にわたって軽くブラシで付ける(テープの汚染を防止するため
に、塗布の間は外科用手袋またはそのようなものをつける)。端を除いたテープ
の全ての領域にわたって、軽いコートが存在するように、十分にパウダーを与え
る(この工程は、テープが子供の皮膚に強力に接着するのを避けるために行なわ
れる)。
【0195】 E.図2および図3は、TEGADERMテープの設置場所を示し、これらの
図においてテープ700として示される。テープ700を子供の右の臀部に貼る
。テープ700は、子供の臀部の溝の中ではなく、それにすぐに隣接した子供の
臀部の最も高い点に貼られるべきである。2番目のテープ700は、2つの時間
増分における移動または付加的なオムツの効果を測定するために貼ることができ
る。2番目のテープが用いられる場合、上で述べた手順を用いて、左の臀部にテ
ープ700を貼る。
【0196】 F.次のプロトコールにしたがって、オムツを交換する:3時間の移動時間−
1つのオムツ;6時間の移動時間−2つのオムツ(3時間で交換する);介護者
の随意による24時間の移動時間。24時間の移動時間について、以下の付加的
な指示がなされるべきである: 1.試験の持続の間、オムツの付けられていた領域を清浄するために、水お
よび浴用タオルのみを用いる。手または任意の清浄用具でテープの周りの領域に
触れることを避ける。
【0197】 2.試験の持続の間、スキンケア製品(ローション、軟膏、クリーム、石鹸
など)を使用しない。
【0198】 3.試験の持続の間、被験者を入浴させない。
【0199】 4.試験オムツのみを用いる。それぞれのオムツの交換の時間を記録する。
【0200】 5.任意の排便の時間を記録し、被験者を水および浴用タオルできれいにす
る。
【0201】 G.全ての試験オムツについて、それぞれのオムツが適用された時間を記録す
る。
【0202】 H.予め決定された移動時間の終わり近くに、被験者を呼び戻す。
【0203】 I.試験オムツをはずす。子供が排便した場合には、試験者は、テープ700
を取り除いてそれを廃棄するべきである(被験者は、その後、試験を完了し、そ
の被験者からのデータは分析には含まれない)。被験者が排尿した場合には、テ
ープ700は、以下に述べるような解析のために許容されるであろう。
【0204】 J.試験を手助けする人は、外科用手袋を付け、ピンセットでテープ700の
端をつかみ、皮膚からテープ700の残りの部分を静かに剥がすことによって、
テープ700を取り除くべきである。
【0205】 K.ビンを確認し、残りを静かに剥がして、後のサンプル同定のために適切に
ラベルを付ける。
【0206】 L.試験の完了時、以下に述べるような分析のために全てのサンプルをビンの
中に集める。
【0207】 1.スキンケア組成物についての試験サンプルの抽出および分析 この方法は、好ましいスキンケア組成物、表4のスキンケア組成物を使用する
ために予定される。当業者は、他のスキンケア組成物のレベルを抽出して分析す
るために適応が必要とされることを認識するであろう。原理において:1)組成
物の主成分の一つは、適切な溶媒を用いて皮膚類似物から抽出される;2)ガス
クロマトグラフまたは他の適切な定量分析技術は、抽出物の主成分のレベルを決
定するために、次いで用いられる;3)スキンケア組成物の量は、抽出物中の主
成分の量およびテープの面積に基づいて、単位面積当たりで計算される。
【0208】 内部標準/抽出溶媒 小さなビーカー中に100±2mgの1−ヘキサデカノールを正確に秤量する
ことによって、内部標準/抽出溶媒を調製する。1−ヘキサデカノールをジクロ
ロメタンに溶解して、1リットルのメスフラスコに移す。ビーカーをジクロロメ
タンでさらに3回リンスし、それぞれのリンス部分をメスフラスコに移す。メス
フラスコを容積まで満たして、よく混合する。この溶液は、内部標準抽出スキン
ケア組成物をテープから渡すために用いられるであろう。使用しない場合には、
溶媒の蒸発を防ぐために、この容器はふたをしっかりとしめるべきである。
【0209】 検定標準液 10±1mgのステアリルアルコールを正確に(±0.1mg)100mlの
メスフラスコに秤量することによって、既知の濃度の検定標準液を調製する。用
いられたステアリルアルコールの重量を記録する。内部標準/抽出溶媒をフラス
コに加え、混合して溶解する。容積まで満たしてよく混合する。用いられない場
合には、溶媒の蒸発を防ぐために、この容器はふたをしっかりとしめるべきであ
る。この溶液は、装置の検定のために1−ヘキサデカノール内部標準液に対する
ステアリルアルコールの相対的な感応を決定するために用いられるであろう。
【0210】 ガスクロマトグラフの準備および検定 全ての備品は、製造元の勧告にしたがって取り付け、操作し、保持するべきで
ある。
【0211】 カラムを設置し、100℃のカラムオーブンと操作温度の注入口およびディテ
クターとでガス流量をチェックする。GCは、以下の条件の下で操作されるであ
ろう。
【0212】 キャリアーガス:水素(ヘリウムを用いてもよい);流量1.5ml/min 注入口:325℃;スプリットベント流量30ml/min;隔壁パージ2m
l/min;グラスウールプラグを備えた直線状ライナー;マーリン(Merl
in)マイクロシール。
【0213】 注入体積:2μl 分割 FIDディテクター:350℃;製造元の示唆にしたがって流量を設定する。
典型的なガス流量は、空気について400ml/分、水素について30ml/分
、および補足(メイクアップ)ガスについて30ml/分である。
【0214】 カラムオーブン:100℃、325℃まで15℃/分で昇温;10分間保持 全ての接続部がきつく締められて、漏れがないことを確認する。ディテクター
を点火し、それを安定にさせる。325℃で30分間、カラムを調節する。必要
に応じて、シリンジをジクロロメタンで清浄する。シリンジは、また、それぞれ
の注入後にジクロロメタンで数回リンスするべきである。ジクロロメタンの注入
でいくつかのブランク実験を行なって、優れたベースラインが得られること、お
よび無関係のピークがクロマトグラム中に存在しないことを確認する。無関係の
ピークが存在する場合、またはベースラインが安定でない場合には、問題を解決
したり補正する。
【0215】 すでに調製した検定標準液を用いて装置を検定する。適切な一連の操作のため
に、データシステム製造元の指示を参考にする。検定は、所望される結果を得る
ために、以下の計算の部分に記載されているのと同様の手法で行なわれるべきで
ある。
【0216】 サンプル分析手順 1)サンプルビンからふたを取り除き、調合フラスコを用いて10mlの標準
溶液/内部標準溶液を加える。ふたをもとに戻し、内容物をかき混ぜて、テープ
700がビンの側面に付着せず溶媒中に完全に沈むことを確実にする。全てのサ
ンプルについて繰り返す。
【0217】 2)サンプルを16時間放置する(典型的に一晩行なわれる)。
【0218】 3)ビンの内容物をかき混ぜて混合する。ホールピペットを用いて、サンプル
抽出物の分取を、適切にラベル付けされたオートサンプラーバイアルビンに移す
。バイアルビンにキャップをする。ビンのふたをもとに戻し、分析が完了するま
で保持する。全てのサンプルについて繰り返す。
【0219】 4)バイアルビンをオートサンプラーにランダムな順番でおき、上で述べた状
態に調節されたGCを用いて分析を開始する。最初のバイアルビンは、ジクロロ
メタンブランクとするべきである。
【0220】 実行中にわたって正確な操作を確証するために、いくつかの“チェック”標準
液が置かれるべきである(約20個のサンプルごと)。
【0221】 5)実行の完了時、それぞれのクロマトグラムを調べて、適切な分析を保証す
る。問題が疑われる場合には、問題を解決して補正する。必要に応じて、サンプ
ルを再度分析する。
【0222】 計算 それぞれのサンプル抽出物中のステアリルアルコールの全マイクログラム数は
、1−ヘキサデカノール内部標準液のピークに対するステアリルアルコールのピ
ークの相対的な感応に基づいて計算される。ピーク面積の比は、相対感応ファク
ター(装置の検定のときに決定される)および抽出物中における内部標準液のミ
リグラム数を掛けて、サンプル中のステアリルアルコールの全μgを得る。
【0223】 装置の検定 ステアリルアルコールおよび内部標準液についての機器相対感応ファクターを
、検定標準液クロマトグラム中のステアリルアルコールおよび1−ヘキサデカノ
ールのピークの面積に基づいて決定する。
【0224】
【数1】
【0225】 ここで、 Areainst=内部標準液についてのGCピーク面積 Areasa=ステアリルアルコールについてのGCピーク面積 weightinst=内部標準/抽出溶媒を調製するために用いられた内部標
準液のマイクログラム数 weightsa=検定標準液を調製するために用いられたステアリルアルコ
ールのマイクログラム数 サンプルの計算 サンプルクロマトグラムからのピーク面積を用いて、各サンプル中のステアリ
ルアルコールの全マイクログラム数を以下の式で計算する。
【0226】
【数2】
【0227】 ここで、 Areainst=内部標準液についてのGCピーク面積 Areasa=ステアリルアルコールについてのGCピーク面積 weightinst=内部標準/抽出溶媒を調製するために用いられた内部標
準液のマイクログラム数 移動したスキンケア組成物の量をmg/cm2で記録する。ここで、
【数3】
【0228】 上で述べられた方法について、組成物中のステアリルアルコールの濃度は41
%であり、テープパッチは4.4cm×4.4cmの寸法である。
【0229】 移動した組成物 =(0.001×ステアリルアルコールのμm)/(0.41×4.4cm×4.4cm) =0.000126×ステアリルアルコールのμg(mg/cm2) 2.プロテアーゼインヒビターについての試験サンプルの抽出および分析 この方法は、表1のプロテアーゼインヒビターを含有するスキンケア組成物の
使用のために仕組まれる。当業者は、他のプロテアーゼインヒビターのレベルを
抽出して分析するために適応が必要とされることを認識するであろう。原理にお
いて、1)プロテアーゼインヒビターは、適切な溶媒を用いて皮膚類似物から抽
出される;2)HPLCまたは他の適切な定量分析技術は、抽出物中のインヒビ
ターのレベルを決定するために、次いで用いられる;3)プロテアーゼインヒビ
ターの量は、抽出物中のインヒビターの量およびテープの面積に基づいて、単位
面積当たりで計算される。
【0230】 標準液の調製 ヘキサアミジンの10μg/mL標準溶液を調製するために、0.10グラム
+/−0.02グラムの試薬等級のヘキサアミジンジイセチオナートを秤量し、
これをHPLC移動相(10%の氷酢酸および17.5%のメタノール)溶液に
溶解する。10μg/mLの標準溶液を分取することによって、付加的なヘキサ
アミジン標準液を表2に示すように調製し、100mLのフラスコ内でHPLC
移動相溶液を用いて容積まで希釈する。
【0231】
【表3】
【0232】 サンプルの調製 1.移動テープサンプルを40mLのガラス製バイアルビンにいれる。
【0233】 2.調合フラスコを用いて10mLのジクロロメタンをバイアルビンに加えて
、バイアルビンにきつくふたをする。
【0234】 3.バイアルビンをリストアクションシェーカーにしっかりと取り付けて、3
0分間振とうする。
【0235】 4.バイアルビンをシェーカーから取り外し、バイアルビンのふたをはずして
、10mLのHPLC移動相溶液をバイアルビンに加える。バイアルビンに再び
ふたをして、リストアクションシェーカーにバイアルをしっかりと取り付ける。
【0236】 5.サンプルを30分間振とうして、ヘキサアミジンを水相に溶解する。
【0237】 6.バイアル/サンプルを立てて、続行前に少なくとも30分間、層を分離す
る。
【0238】 7.サンプルが分離された後、ディスペンサブルシリンジで水(上層)をバイ
アルビンから取り除き、0.45ミクロンのフィルターを通してHPLCサンプ
ルバイアルビンに水相をろ過する。
【0239】 サンプルの分析 1.表3に示される条件のもとで、標準液およびサンプルのクロマトグラフに
よって分析する。
【0240】
【表4】
【0241】 計算 1.標準濃度(mg/mL) Si(mg/mL)=W(mg)/100×(V1/100) (1) W=原料標準溶液についてのヘキサアミジンの重量 V1=標準液(表1)を調製するために用いられたヘキサアミジン原料溶液の 体積 2.検定曲線 A.それぞれの標準液(Si)中のヘキサアミジンのmg/mL、およびそ れぞれの標準溶液についてのレスポンス(ピーク面積またはピーク高さ)Riを 表にする。
【0242】 B.式2の最小自乗法を行なって検定曲線を得る。
【0243】 Ri=mSi+b (2) 3.試験サンプル A.測定されたレスポンスRと検定式とを用いて、サンプル抽出液中のヘキ
サアミジンの量(H1)を計算する。
【0244】 H1=(R−b)/m (3) B.式4にしたがって、サンプル中のヘキサアミジンの量(H)をmgで計
算する。
【0245】 H=H1×10 (4) C.ヘキサアミジンの量(H)をテープ面積で割って、皮膚類似物の単位面
積当たりのヘキサアミジンの濃度を決定する。
【0246】 VIII.具体例 以下は、(a)オムツのトップシートをスキンケア組成物で処理すること、お
よび(b)そのようなトップシートを含む製品を用いる本発明の方法の具体的な
例示である。同様の手法は、本発明の方法おける使用のための処理された製品を
与えるための他の構成要素を処理するために用いることができる。
【0247】 例1 スキンケア組成物および酵素インヒビターを含むトップシートを有する吸収性
製品の準備および試験 A.スキンケア組成物の調製 組成物1 スキンケア組成物は、次の成分を混合することによって調製される:85部の
SEFAコットナート(シンシナティ、オハイオのプロクターアンドギャンブル
により製造されたスクロースポリコットナート)と、15部のSEFAベヘナー
ト(シンシナティ、オハイオのプロクターアンドギャンブルにより製造されたス
クロースポリベヘナート)とを含む溶融された(例えば、液体)ベース組成物を
99部、およびアセトヒドロキサム酸(シグマケミカルズ、セントルイス、ミズ
ーリー)を1部。
【0248】 組成物2 スキンケア組成物は、次の成分を混合することによって調製される:58部の
ワセリン(ホワイトプロトペット(White Protopet)として、グ
リーンウィッチ、コネチカットのウィトコ社(Witco Corp.から入手
可能);41部のステアリルアルコール(CO1897として、シンシナティ、
オハイオのプロクターアンドギャンブルから入手可能);および1部のアロエ抽
出物(ヴァーゲルリポイドインカイドール(Veragel Lipoid i
n Kaydol)としてS.ハッケンサック、ニュージャージーのマディスボ
タニカル社(Madis Botanicals,Inc)から入手可能)を含
む溶融された(例えば、液体)ベース組成物を99部、およびトラネキサム酸(
シグマケミカルズ、セントルイス、ミズーリー)を1部。
【0249】 組成物3 組成物は、トラネキサム酸の代わりにトリアセチン(シグマケミカルズ(Si
gma Chemicals))を用いた以外は組成物2と同様に調製される。
【0250】 組成物4 スキンケア組成物は、次の成分を混合することによって調製される:58部の
ワセリン(ホワイトプロトペット(White Protopet)として、グ
リーンウィッチ、コネチカットのウィトコ社(Witco Corp.から入手
可能);41部のステアリルアルコール(CO1897として、シンシナティ、
オハイオのプロクターアンドギャンブルから入手可能);および1部のアロエ抽
出物(ヴァーゲルリポイドインカイドール(Veragel Lipoid i
n Kaydol)としてS.ハッケンサック、ニュージャージーのマディスボ
タニカル社(Madis Botanicals,Inc)から入手可能)を含
む溶融された(例えば、液体)ベース組成物を9部、9部のツイーン(Twee
n)60(ICIサーファクタンツ(Surfactants))と1部のヘキ
サアミジンジイセチオナート(エレスタブ(Elestab)HP100として
ラボラトリーズセロバイロジクス(Laboratories Serobil
ogiques)、プルノイ(Pulnoy)、フランスから入手可能)を含有
する加熱された(すなわち60℃)インヒビター組成物を1部。
【0251】 B.コンタクトスロットコーティングにより処理された製品の準備 表1から選択された組成物は、170°Fの温度で操作する加熱されたタンク
内に収容される。組成物は、次いでコンタクトアプリケーター(例えば、5つの
スロットを具備し、170°Fの温度で操作するメルテックス(Meltex)
EP45ホットメルト接着剤アプリケーターヘッドを用いる)で、製品のトップ
シートの上にストライプ状のパターンで塗布され、ここで、ストライプは、製品
の長手方向に延びる。具体的には、5本のストライプが塗布され、それぞれのス
トライプは、0.25インチの幅(すなわち、製品の横方向において)と11.
75インチの長さとの寸法を、付加(add−on)レベル=7.7mg/in 2 (12g/m2、1.19mg/cm2)において有する。ストライプの間の距 離は0.31インチである。
【0252】 例2 皮膚の健康状態を改善する方法 絶えず吸収性製品を使用して穏やかな紅斑を継続して有している体重165ポ
ンドの影響を与える失禁になやむ成人は、例1のオムツに類似する成人用失禁製
品を少なくとも約5日間の期間使用する。被験者の製品は、使用者のルーチン的
なパターンにしたがって交換される。(典型的な交換パターンは、日中4ないし
5時間ごとの交換、および夜間の睡眠前に新たな製品を適用することからなる)
。皮膚保護または防水製品の手を使った適用の状態で使用者による介在は、この
期間中に全く生じない。5日の期間の終了時、被験者は紅斑が低減または消散し
たことが観察された。
【0253】 例3 皮膚の健康状態の改善の方法 穏やかなオムツかぶれおよび紅斑を示している体重32ポンドの幼児は、例1
のオムツを用いて少なくとも5日の期間、夜の睡眠の間のみオムツを付ける。(
すなわち、未処理の製品が日中使用される)。幼児のオムツは、介護者のルーチ
ン的なパターンにしたがって交換される。皮膚保護または防水製品の手を使った
適用の状態で介護者による介在は、この期間中に全く生じない。5日の期間の終
了時、被験者は紅斑が低減または消散したことが観察された。
【0254】 例4 皮膚の健康状態の維持の方法 オムツかぶれまたは紅斑を全く示していない体重25ポンドの幼児は、中耳炎
と診断されて、浸透性の抗生物質の手段が処方される。従来の(未処理の)オム
ツを用いた実験に基づいて、下痢に起因した紅斑および/またはオムツかぶれが
幼児に生じることを介護者は予測する。結果として、例1に示されたようなオム
ツは、抗生物質の投与の期間にわたって連続的に用いられる。皮膚保護または防
水製品の手を使った適用の状態で介護者による介在は、この期間中に全く行なわ
れない。抗生物質投与の期間にわたって、被験者は紅斑またはオムツかぶれを示
さない。
【0255】 全ての特許、特許出願(発行された任意の特許のみならず、対応する公開され
た外国特許出願もまた)、および本明細書において言及された文献の記載は、参
照として取り込まれて本明細書を構成する。参照として取り込まれた文献は、し
かしながら本発明を示唆または開示することは、明らかに認められない。
【0256】
【発明の効果】
本発明の特定の態様を例示して説明したが、本発明の趣旨および範囲から逸脱
せずに種々の他の変更や修正が可能であることは、当業者に明らかであろう。そ
れゆえ、本発明の範囲内である全てのそのような変更や修正は、請求の範囲に包
含されることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるオムツの状態の吸収性製品の概略図。
【図2】 スキンケア組成物の移動試験および/またはプロテアーゼインヒビター移動試
験に用いられる皮膚類似物の配置を示す平面図。
【図3】 スキンケア組成物の移動試験および/またはプロテアーゼインヒビター移動試
験に用いられる皮膚類似物の配置を示す平面図。
【符号の説明】
50…オムツ 51…周縁 52…外側面 53…横中心線 54…内側面 55…長手端 56…第1のウエスト領域 57…端部端 58…第2のウエスト領域 59…長手中心線 520…トップシート 530…バックシート 540…吸収性コア 542…衣類側面 544…身体側面 546…横端 548…ウエスト端 549…耳状部分 550…伸縮化されたレッグカフス 560…ウエスト部材 570…取り付けシステム 700…テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // A61K 31/19 A61F 13/18 B 4C206 35/78 A61L 15/03 38/55 A61K 37/64 45/00 A61P 17/00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,GE,G H,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (71)出願人 ONE PROCTER & GANBL E PLAZA,CINCINNATI, OHIO,UNITED STATES OF AMERICA (72)発明者 ルアーケ、フランシス・ジェームス アメリカ合衆国、オハイオ州 45241 シ ャロンビル、ドリフトウッド・レーン 6977 (72)発明者 オズボーン、スコット・エドワード アメリカ合衆国、オハイオ州 45044 ミ ドルタウン、ウィルヘルミナ・ドライブ 7071 Fターム(参考) 3B029 BA12 BA15 BA17 BB03 BB05 BB06 BC03 BC06 BC07 BD22 4C003 AA24 4C081 AA02 AA12 BA17 CD35 CE02 CE11 DA16 4C084 AA16 BA44 MA63 MA70 NA20 ZA891 ZA892 ZA901 ZA902 ZB111 ZB112 ZB131 ZB132 ZC201 ZC202 4C088 AA12 AB59 AB73 AB74 AB78 MA63 NA10 NA20 ZA89 ZA90 ZB11 ZB13 ZC80 4C206 AA02 DA04 DB48 FA55 HA08 HA10 HA31 MA83 NA10 NA20 ZA89 ZB11 ZB13

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともその一部が酵素インヒビターを含有するスキンケ
    ア組成物を含む吸収性製品であって、 酵素インヒビターを含有するスキンケア組成物は、通常の接触、装着者の動き
    、および/または身体の熱の結果として、製品から製品の装着者の皮膚に少なく
    とも部分的に移動することを特徴とする吸収性製品。
  2. 【請求項2】 酵素インヒビターは、プロテアーゼインヒビター、リパーゼ
    インヒビター、胆汁塩不活性剤、エラスターゼインヒビター、ウレアーゼインヒ
    ビター、アミラーゼインヒビター、またはその混合物から選択されることを特徴
    とする請求項1記載の使い捨て吸収性製品。
  3. 【請求項3】 スキンケア組成物は、20℃において固体または半固体であ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の吸収性製品。
  4. 【請求項4】 スキンケア組成物は、20℃において塑性または流体粘稠度
    を有する軟化剤を5%ないし95%、好ましくは、製品内の軟化剤を不動にする
    ことが可能であり少なくとも35℃の融点を有する薬剤を5%ないし95%、さ
    らに含有することを特徴とする請求項1、2または3に記載の吸収性製品。
  5. 【請求項5】 製品の部分は、装着者接触表面、好ましくはトップシートで
    ある請求項1ないし4のいずれか1項に記載の吸収性製品。
  6. 【請求項6】 酵素インヒビターを含有するスキンケア組成物は、トップシ
    ートの1つ以上の領域が、スキンケア組成物で処理されないようにトップシート
    に塗布され、好ましくは酵素インヒビターを含有するスキンケア組成物は、スキ
    ンケア組成物を有しない複数のストライプによって分離された複数のストライプ
    の状態でトップシートに塗布されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれ
    か1項に記載の吸収性製品。
  7. 【請求項7】 スキンケア組成物は、0.001%ないし50%の酵素イン
    ヒビター、好ましくは0.1%ないし10%の酵素インヒビターを含有すること
    を特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の吸収性製品。
  8. 【請求項8】 酵素インヒビターは、500μM以下のIC50を有すること
    を特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の吸収性製品。
  9. 【請求項9】 スキンケア組成物は、鉱油ベースの軟化剤;脂肪酸エステル
    タイプの軟化剤;アルキルエトキシレートタイプの軟化剤;脂肪酸エステルエト
    キシレート軟化剤;脂肪アルコールタイプの軟化剤;ポリシロキサンタイプの軟
    化剤;スクロースエステル脂肪酸;ポリエチレングリコールおよびその誘導体、
    ソルビトールおよびその誘導体、トリヒドロキシステアリンおよびその誘導体;
    湿潤剤;ジメチコン;ワセリン;ポリエチレングリコールおよびその誘導体;グ
    リセリンおよびその誘導体;トリエチレングリコールおよびその誘導体;鯨ろう
    または他のワックス;脂肪酸;脂肪アルコールエーテル;プロポキシル化脂肪ア
    ルコール;ポリヒドロキシアルコールの脂肪エステル;ラノリンおよびその誘導
    体;カオリンおよびその誘導体;アラントイン;水酸化アルミニウムゲル;カラ
    ミン;カカオ脂;タラ肝油;カオリン;ラノリン;ミネラルオイル;鮫油;白色
    ワセリン;タルク;トピカルスターチ;酢酸亜鉛;炭酸亜鉛;酸化亜鉛;生酵母
    菌誘導体;アルジオキサ;酢酸アルミニウム;多孔質セルロース;カルシフェロ
    ール;コロイダルオートミール;システインハイドロクロライド;デキシパンタ
    ノール;ペルビアンバルサムオイル;プロテイン加水分解物;ラセミックメチコ
    ン;ビカーボネートナトリウム;ビタミンA、D3、E、B5およびEアセテート
    、およびその混合物からなる群から選択される成分をさらに含有する請求項1に
    記載の製品。
  10. 【請求項10】 酵素インヒビターを含有するスキンケア組成物の少なくと
    も0.01mg/in2(0.0016mg/cm2)、好ましくは少なくとも0
    .05mg/in2(0.0078mg/cm2)、より好ましくは0.01mg
    /in2(0.0016mg/cm2)ないし5mg/in2(0.78mg/c m2)が、スキンケア組成物で処理された製品の使用中に装着者の皮膚に移動す る請求項1に記載の製品。
  11. 【請求項11】 少なくとも一部がスキンケア組成物を有する吸収性製品で
    あって、その組成物は20℃において固体または半固体であり、(i)0.00
    1%ないし50%の酵素インヒビター、(ii)20℃において塑性または流体粘
    稠度を有する軟化剤を5%ないし95%、および(iii)軟化剤を製品中に固定 することができる薬剤を5%ないし95%含有し、固定化剤は少なくとも35℃
    の融点を有することを特徴とする吸収性製品。
  12. 【請求項12】 酵素インヒビターは、大豆トリプシンインヒビターおよび
    他の植物誘導トリプシンインヒビター;ボウマン−ビルク(Bowman−Bi
    rk)インヒビター;パンクレアチントリプシンインヒビター;オボムコイド;
    キモスタチン;アプロチニン;ロイペプチンおよびその類似物;ベスタチンおよ
    びその類似物;アンチパイン;アンチトロンビンIII;ヒルジン;シスタチン; α2−マクログロブリン;α1−アンチトリプシン;ペプスタチンおよびその類似
    物;TLCK;TPCK;トラネキサム酸およびその塩;甘草酸およびその塩;
    ステアリルグリシレチネート;18−β−グリシレチン酸およびその塩、コロイ
    ダルオート抽出物、エルヒビン;4−(2−アミノエチル)−ベンゼンスルフォ
    ニルフルオライドHCl;ケルセチン;フィチン酸およびその塩;エチレンジア
    ミン四酢酸(EDTA)およびその塩;ヘキサアミジンおよびその塩;ペンタア
    ミジンおよびその塩;ベンズアミジンおよびその塩およびその誘導体;p−アミ
    ノベンズアミジンおよびその塩および誘導体;グアニジノ安息香酸およびその塩
    および誘導体、そのポリマー誘導体を含む;アルキルヒドロキサム酸およびその
    対応する塩および誘導体;ホスフォルアミデートおよびその誘導体;金属の水溶
    性塩;飽和および不飽和のモノカルボン酸の亜鉛塩;トリアセチンのような脂肪
    酸のグリセロールエステル;ポリエチレンオキサイドおよびエチレンオキサイド
    のブロック共重合体;クロルへキシジン;コレスチルアミン;アルカボーゼ;ヴ
    ォグリボーゼ;ミギリトール;エミグリテート;カミグリボーゼ;プラジミシン
    Q;サルボスタチン;テンダミスタト;トレスタチンズ;植物、特に、コムギ、
    コメ、トウモロコシ、オオムギおよび他の穀粒、マメ、および海草から誘導され
    るインヒビター;リプスタチン;ヴァリラクトン;エステラチン;エベラクトン
    AおよびB;1,6−ジ(O−(カルバモイル)シクロヘキサノンオキシム)ヘ
    キサン;およびその混合物からなる群から選択される請求項1の製品。
  13. 【請求項13】 吸収性製品の装着者の皮膚の一部での糞便酵素の酵素活性
    を低減するための方法であって、(i)その少なくとも一部が、酵素インヒビタ
    ーを含有するスキンケア組成物を含む製品を与える工程、および(ii)製品の装
    着の間に装着者の皮膚へスキンケア組成物の一部を移動させる工程を含む方法。
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