JP2003527165A - 金属フタロシアニン物質を含有する臭い低減層を使用した使い捨て吸収製品 - Google Patents

金属フタロシアニン物質を含有する臭い低減層を使用した使い捨て吸収製品

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吉久 川上
ラジャゴパラン、ビジャイ
君夫 植田
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、使い捨て吸収製品に関するものである。本発明の使い捨て吸収製品は、トップシートとバックシートの間に配置され、身体対向表面及びその反対側に衣類対向表面を有する流体貯蔵層を含む。流体貯蔵層には超吸収性物質が含まれる。使い捨て吸収製品は更に臭い低減層を含有し、この臭い低減層は流体貯蔵層の身体対向表面側又は衣類対向表面のいずれか一方に配置される。この臭い低減層は金属フタロシアニン物質を含有する。使い捨て吸収製品は更に隔離手段を含む。この隔離手段は、超吸収性物質と臭い低減層の間に配置され、金属フタロシアニン物質が超吸収性物質の少なくとも一部と接触しないように隔離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は使い捨て吸収製品に関する。更に詳しくは、本発明は金属フタロシア
ニン物質を含有する臭い低減層を使用した使い捨て吸収製品に関する。これらの
使い捨て吸収製品の例としては、使い捨て下着、プルオンおむつ及びトレーニン
グパンツを含む使い捨て紙おむつ(成人用及び子供用)、生理用使い捨てパンツ
、生理用ナプキンを含む使い捨て吸収パッドが挙げられる。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
多種多様な使い捨て吸収製品が、体液(例えば、尿、血液、経血など)を十分
に吸収できるだけでなく、衛生的かつ快適に使用できるように設計されており、
これらの製品は文献により知られている。この種の使い捨て吸収製品は、一般的
に流体透過性のトップシート材料、吸収性コア(又は、流体貯蔵層)、及び流体
不透過性のバックシート材料から構成される。これらの製品の多様な形状、サイ
ズ、厚さは、より快適でかつ便宜的に使用できるように開発されてきたものであ
る。 最近では、これらの使い捨て吸収製品の研究においては、主に製品の吸収能力
が重視されている。その結果、高い吸収力を有する多様な吸収性ポリマーが開発
されてきた。これらの超吸収性物質で既知のものは、(ヒドロゲル形成性の吸収
性ポリマーとしても知られているが)、ポリマー1g当たり約30〜60gの水
を吸収することができる。
【0003】 ごく最近では、悪臭の除去や、使い捨て吸収製品を比較的長時間使用すること
で生じる、皮膚炎、発疹、及び赤みのような皮膚病の予防に研究の重点が置かれ
ている。体液の多くは不快臭(又は、悪臭)を有し、あるいは長時間空気及び/
又は細菌に接触すると不快臭を発生する。更に、吸収製品に吸収された尿及び/
又はその他の排出物は、皮膚上に通常生息する微生物の一種である皮膚細菌によ
って生成される尿素分解酵素により、アンモニアへと変わる。続いてこのアンモ
ニアが、皮膚炎、発疹、及び/又はその他の皮膚刺激状態を引き起こすことがあ
る。乳児におけるこれらの皮膚病は深刻な医療問題にもなり、重症の場合には死
に至ることもある。 抗菌物質及び殺菌剤は一般的に化学合成品であり、微生物汚染や、製品、材料
、系の変質を防ぐために使用される。このような抗菌物質及び殺菌剤は、既に体
液を吸収した使い捨て吸収製品から発生する不快臭を除去又は削減する場合にも
有効に作用する。しかし、抗菌物質又は殺菌剤を使い捨て吸収製品に適用する方
法によっては、これらの抗菌物質及び殺菌剤が、使い捨て吸収製品の吸収能力に
影響を与える傾向があることが知られている。
【0004】 例えば、特公平4−17058号において、内部に抗菌物質を含有した超吸収
性物質を含む吸収層を使用した使い捨て紙おむつが開示されている。同様に、特
開平5−277143号では、消臭物質を含有した超吸収性物質を用いた使い捨
て紙おむつが開示されている。金属フタロシアニン誘導体は、特開平5−227
143号において、消臭物質の例として開示されている。更に、特開昭64−2
5856号では、生理用ナプキンが開示されており、この製品には超吸収性物質
と、消臭物質として金属フタロシアニン誘導体を含有した吸収シートが使用され
ている。これらの開示された吸収製品の構造では、抗菌物質又は消臭物質は超吸
収性物質と接しており、その結果、抗菌物質又は消臭物質のせいで、超吸収性物
質の吸収能力が低下する傾向が見られる。 以上のことから、消臭物質として金属フタロシアニン又はその誘導体を使用し
ても、吸収能力に影響を受けない使い捨て吸収製品が必要とされる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、使い捨て吸収製品に関するものである。本発明の使い捨て吸収製品
は、トップシート、及びトップシートに結合されたバックシートを含む。使い捨
て吸収製品は、更にトップシートとバックシートの間に配置され、身体対向表面
及びその反対側に衣類対向表面を有する流体貯蔵層を含む。流体貯蔵層には超吸
収性物質が含まれる。本発明の一部では、使い捨て吸収製品は更に、流体貯蔵層
の身体対向表面側又は身体対向表面側のいずれか一方に配置される臭い低減層を
含む。この臭い低減層は金属フタロシアニン物質を含有する。使い捨て吸収製品
は更に隔離手段を含む。この隔離手段は、超吸収性物質と臭い低減層の間に配置
され、金属フタロシアニン物質が超吸収性物質の少なくとも一部と接触しないよ
うに隔離する
【0006】 本発明の別の一部では、使い捨て吸収製品は更に、流体貯蔵層の少なくとも一
部を包み込む臭い低減層を含む。この臭い低減層は金属フタロシアニン物質を含
有する。使い捨て吸収製品は更に隔離手段を含む。この隔離手段は、超吸収性物
質と臭い低減層の間に配置され、金属フタロシアニン物質が超吸収性物質の少な
くとも一部と接触しないように隔離する 以上のことから、消臭物質として金属フタロシアニン又はその誘導体を使用し
ても、吸収能力に影響を受けない使い捨て吸収製品が必要とされる。 本発明のこれら及び他の性質、観点及び利点は、本開示を読むことにより当業
者にとって明らかとなる。 全ての引例は、完全な形で参照することにより本明細書に組み入れている。い
かなる参考文献の引用も、特許請求した発明の従来技術としての有用性を限定す
ることについて容認しない。
【0007】 本明細書において、「包含する」や「含有する」という用語は、最終結果に影
響を与えないその他の要素や工程を追加してもよいことを意味する。これらの用
語は、「・・・から成る」や「本質的に・・・から成る」という用語を包んでい
る。 本明細書における「不織」という用語は、織物を織る方法を使用せずに製造し
たすべての材料を含んでもよい。この織物を織る方法とは、識別可能な方法で織
られる個々の繊維構造を製造するものである。好ましい不織の製造方法には、カ
ード不織方法、スパンボンドされている不織方法、メルトブロウン不織方法など
が挙げられる。 本明細書における「層」という用語は、必ずしもその要素を材料の単一層に限
定していない。ここでの層は、実際には複数の不可欠な種類の材料のシート又は
ウェブのラミネート又は組み合せから構成されてもよい。
【0008】 ここで、「結合される」又は「結合している」という用語は、一つの構成要素
を他の構成要素に直接付着させることによって、その構成要素が他の構成要素に
直接固着される形状と、一つの構成要素を中間部材に付着させ、次にそれらを他
の構成要素に付着させることによって、その構成要素が他の構成要素に間接的に
固着される形状を包括している。 本明細書における「金属フタロシアニン物質」という用語は、金属フタロシア
ニン、その誘導体、及びこれらの混合物質のいずれも包括している。 本明細書は、本発明を詳しく指摘し、明瞭に請求する請求項が記載されている
が、本発明は好ましい実施態様の以下の説明からより良く理解されると考えられ
る。この好ましい実施態様は、添付された図面と共に引用され、表記のように実
質的に同一の要素を指定するために用いられる。
【0009】 本発明の吸収構造は、かなりの量の体液(例えば、尿、体排出物における水分
)を吸収できる使い捨て吸収製品に利用することができる。これらの使い捨て吸
収製品の例としては、使い捨て下着、プルオンおむつ及びトレーニングパンツを
含む使い捨て紙おむつ(成人用及び子供用)、生理用使い捨てパンツ、生理用ナ
プキンを含む使い捨て吸収パッドが挙げられる。 本発明の使い捨て吸収製品は、トップシート、及びトップシートに結合された
バックシートを含む。本発明の使い捨て吸収製品には、一般的に次の3つの基本
構成要素が含まれる。(1)トップシートとバックシートの間に配置され、超吸
収性物質を含有する流体貯蔵層、(2)身体対向表面側又は身体対向表面のいず
れか一方に配置され、金属フタロシアニン物質を含有する臭い低減層、及び(3
)超吸収性物質と臭い低減層の間に配置され、金属フタロシアニン物質が超吸収
性物質の少なくとも一部と接触しないように、好ましくは全く接触しないように
するために配置される隔離手段。好ましい実施態様では、臭い低減層は流体貯蔵
層の身体対向表面側又は衣類対向表面のいずれか一方に隣接して配置される。
【0010】 臭い低減層は、好ましくはトップシートと流体貯蔵層の間に配置される。臭い
低減層はバックシートと流体貯蔵層の間に配置されてもよい。隔離手段は、好ま
しくは流体貯蔵層と臭い低減層の間に配置される。更に好ましくは、臭い低減層
は、流体貯蔵層の身体対向表面側又は衣類対向表面のいずれか一方に隣接して配
置される。このとき、臭い低減層は流体貯蔵層と接触する可能性がある。トップ
シートは液体透過性又は液体不透過性のいずれであってもよい。好ましい実施態
様では、トップシートは液体透過性である。また、バックシートも液体透過性又
は液体不透過性のいずれであってもよい。好ましい実施態様では、バックシート
は液体不透過性である。液体透過性のトップシート及びバックシートは、当業界
では公知の仕上げオイル又は界面活性剤で処理することにより形成することがで
きる。更に、液体不透過性バックシートは、不透過性の薄いプラスチックフィル
ムを使用することにより形成することができる。好ましい実施態様では、使い捨
て吸収製品は更に、液体透過性トップシート、及びトップシートと結合された液
体不透過性バックシートを含む。
【0011】 好ましい実施態様では、トップシートは本発明の臭い低減層を含有し、臭い低
減層としても機能する。この実施態様では、隔離手段は流体貯蔵層とトップシー
トの間に配置される。 更に好ましい実施態様では、使い捨て吸収製品は、更に基端縁及び先端縁を有
するバリアカフを含む。基端縁はトップシートに結合され、先端縁はトップシー
トの身体対向表面から離れた位置に配置される。この実施態様では、バリアカフ
は本発明の臭い低減層を含有する。トップシートは、このような実施態様では隔
離手段として機能する。 なお一層好ましい実施態様では、使い捨て吸収製品は、更に本発明の臭い低減
層を含有するウエストバンドを含む。 このような実施態様では、臭い低減層を
トップシートの上又はトップシートの下に配置することができる。 更に好ましい実施態様では、使い捨て吸収製品は、更に本発明の臭い低減層を含
有するサイドパネル(又は、耳パネル)を含む。
【0012】 本発明の臭い低減層は、本質的に100%金属フタロシアニン物質である単一
層から構成されることができる。あるいは、本発明の臭い低減層は、キャリア手
段も含有することができる。好ましくは、臭い低減層は、質量において少なくと
も約0.001〜約10%の金属フタロシアニン物質、及び約90〜約99.99
9%のキャリア手段を含有する。更に好ましくは、臭い低減層は、質量において
少なくとも約0.002〜約0.6%の金属フタロシアニン物質、及び約99.9
98〜約99.4%のキャリア手段を含有する。好ましい実施態様では、臭い低
減層は、約0.3%の金属フタロシアニン物質、及び約99.7%のキャリア手段
を含有する。金属フタロシアニン物質は、臭い低減層に含有させることができ、
いかなる形態であっても臭い低減層に含有されることができる。
【0013】 体液の多くは不快臭(又は、悪臭)を有し、あるいは長時間空気及び/又は細
菌に接触すると不快臭を発生する。更に、流体貯蔵層に吸収された尿及び/又は
その他の排出物は、皮膚上に通常生息する微生物の一種である皮膚細菌によって
生成される尿素分解酵素により、アンモニアへと変わる。続いてこのアンモニア
が、皮膚炎、発疹、及び/又はその他の皮膚刺激状態を引き起こすことがある。
臭い低減層の主な機能はこれらの不快臭を削減することである。これらの不快臭
は、流体貯蔵層に吸収、保持された体液にもともと含まれている臭い、及び/又
はその体液から発生する可能性ある臭いのことである。金属フタロシアニン物質
は、体液と接触すると、吸収された体液中に含まれるアンモニア成分を中和反応
によって中和する。
【0014】 臭い低減層は多くの形状及びサイズのものが可能である。例えば、臭い低減層
は典型的には、長方形で、中央部がくびれた、あるいは非対称の形である。臭い
低減層は、一般的に約0.25〜約10.0mmの厚さ又は直径を有する。吸収製
品に使用する場合、好ましいのは、約250ミクロン以上の厚さを有する長方形
の臭い低減層である。臭い低減層は、好ましくは約0.5〜約3mm、典型的に
は約1mmの厚さを有する。 以上に示されたように、臭い低減層は金属フタロシアニン物質を含有する。好
ましい金属フタロシアニン物質は次の化学構造式を有する。
【0015】
【化1】
【0016】 金属フタロシアニン物質は、遷移元素から選択された中心金属(上記化学構造
式では「M」で示される)を有する。好ましい実施態様では、金属フタロシアニ
ン物質の中心金属は、Ni(II)、Fe(III)、Co(II)、Mn(II)、C
u、又はZn(II)である。 使い捨て紙おむつに使用する場合、更に好ましい実施態様では、金属フタロシ
アニン物質の中心金属は、Fe(III)又はCo(II)である。 好ましい金属フタロシアニン誘導体は、官能基としてカルボシキル基を有する
。このような好ましい金属フタロシアニン誘導体は、ジ、テトラ、又はオクタの
カルボシキル基のいずれかを有することができる。あるいは、金属フタロシアニ
ン誘導体は、モノ〜オクタのSO3Na基から成る群から選択されたいずれの形
態も有することができる。
【0017】 好ましい実施態様では、臭い低減層は、物理的又は化学的結合によって流体貯
蔵層の内部に金属フタロシアニン物質を保持又は維持したキャリア手段を含有す
る。当業界で既知のいずれの物質も、内部に金属フタロシアニン物質を保持又は
維持できる限り、キャリア手段として使用することができる。好ましいキャリア
手段は繊維物質を含有する。この繊維物質には、例えば、不織ウェブ、ティッシ
ュウェブ、及び合成繊維又は天然繊維の綿毛があり、この天然繊維には、例えば
、セルロース繊維や、発泡体、有孔高分子繊維ウェブ又はフィルムなどがある。
金属フタロシアニン物質は、好ましくは質量において少なくとも95%、更に好
ましくは少なくとも99%がキャリア手段の成分物質と物理的に結合しており、
残りの金属フタロシアニン物質は、キャリア手段の成分物質に結合していないか
、又は化学的に結合した状態にあることができる。
【0018】 好ましい実施態様では、キャリア手段は不織布材である。更に好ましくは、こ
の不織布材はポリエチレンテレフタレート(PET)繊維から形成された樹脂結
合した不織布材である。キャリア手段として使用することができる好ましい樹脂
結合した不織布材は、PGI Nonwovens(米国)がコード番号68500として
市販している。 別の好ましい実施態様では、キャリア手段は天然繊維物質から形成される。こ
の天然繊維物質には、例えば、綿毛の形態のセルロース繊維があり、これは従来
から利用されていて、一般的に吸収性コア(又は、流体貯蔵層)中では「エアフ
ェルト」と呼ばれている。
【0019】 好ましい実施態様では、金属フタロシアニン物質はキャリア手段全体に均一に
分散される。別の好ましい実施態様では、金属フタロシアニン物質はキャリア手
段中に均一には分散されない。例えば、金属フタロシアニン物質の坪量が、臭い
低減層内部で水平方向、垂直方向、あるいはその両方で変化している。例えば、
臭い低減層は、水平方向に勾配を持って金属フタロシアニン物質を含有すること
ができる。例えば、流体処理の必要性が比較的高い部分(つまり、流体が排出さ
れる部分の周辺)に金属フタロシアニン物質をより多く配置し、必要性がより低
い部分には金属フタロシアニン物質を少なく配置する。別の実施例では、金属フ
タロシアニン物質の坪量が、臭い低減層の垂直方向(つまり、厚さの方向)で変
化することがある。
【0020】 ある実施態様では、金属フタロシアニン物質は独立した粒子の形で存在する。
好ましい実施態様では、金属フタロシアニン物質の粒子は、キャリア手段の繊維
物質中に分布され、臭い低減層を形成する。このような臭い低減層は、典型的に
エアレイイングによって製造される。エアレイイングでは、金属フタロシアニン
物質の粒子の気流は、キャリア手段の繊維物質の気流の中で計量される。あるい
は、金属フタロシアニン物質の粒子は、繊維物質(例えば、不織布材)の2つ以
上のウェブ間でラミネートすることができ、臭い低減層を形成する。 好ましい実施態様では、臭い低減層の坪量は、約0.002〜0.012g/c
m2、より好ましくは約0.003〜0.008g/cm2、更に好ましくは約0
.004から0.007g/cm2の範囲に及ぶことができる。
【0021】 臭い低減層の密度及び坪量は、層全体で均一である必要はない。臭い低減層は
、密度及び坪量が比較的高い部分と比較的低い部分を含むことができる。臭い低
減層の密度は、制限圧力0.2psi(1.43kPa)で測定された坪量及び層
の厚さから計算される。 臭い低減層の製造時の補助として、その他の物質又は化学薬品を金属フタロシ
アニン物質と共に用いることができる。好ましい実施態様では、 金属フタロシ
アニン物質と共に水を使用する。水は、キャリア手段の表面で金属フタロシアニ
ン物質が均一に分散するように、またキャリア手段の表面領域に金属フタロシア
ニン物質が浸透するように促す機能を果たす。水は、キャリア手段の質量を10
0としたとき、質量において約20未満(0〜約20)、好ましくは約0.01
〜約20、更に好ましくは約0.1〜約10の割合で使用される。使用される水
の実際の量は、成分物質及びキャリア手段の種類によって異なる。 より好ましい実施態様では、更に粘度制御剤及び/又は結合剤が金属フタロシア
ニン物質と共に使用される。 粘度制御剤は、キャリア手段の表面で金属フタロシアニン物質が均一に分散す
るように、またキャリア手段の表面領域に金属フタロシアニン物質が浸透するよ
うに促す働きをする。好ましい粘度制御剤はメトロースである。
【0022】 結合剤は、金属フタロシアニン物質とキャリア手段の成分物質との物理的結合
が、より強力でより可とう性に優れたものになるように促す。好ましい結合剤は
、カルボキシメチルセルロース、ポリウレタン、ポリフィックス、ポリアミン、
及びこれらの混合物から成る群から選択される。 好ましい実施態様において、キャリア手段がポリプロピレン繊維製の樹脂結合
した不織布材であるものでは、粘度制御剤及び結合剤として、それぞれメトロー
ス及びカルボキシメチルセルロースが用いられる。粘度制御剤は、キャリア手段
の質量を100としたとき、質量において約40未満(0〜約40)、好ましく
は約0.001〜約40、更に好ましくは約0.01〜約30の割合で使用される
。結合剤は、キャリア手段の質量を100としたとき、質量において約40未満
(0〜約40)、好ましくは約0.001〜約30、更に好ましくは約0.1〜約
20の割合で使用される。使用される粘度制御剤及び結合剤の実際の量及び種類
は、金属フタロシアニン物質及び不織布材の成分物質の種類によって異なる。
【0023】 別の好ましい実施態様において、キャリア手段がポリエチレンテレフタレート
(PET)繊維製の樹脂結合した不織布材であるものでは、金属フタロシアニン
物質が、水、粘度制御剤(例えば、メトロース)、及び結合剤(例えば、カルボ
キシメチルセルロース)の混合物中に加えられる。水を使用すると、金属フタロ
シアニン物質の分散において必要な均一性が得られる一方、金属フタロシアニン
物質がキャリア手段へ良好に浸透できるようになる。しかし、水、粘度制御剤、
及び結合剤の混合物がより好まれるのは、キャリア手段へ浸透する金属フタロシ
アニン物質の量を管理するためである。 また別の好ましい実施態様において、キャリア手段がポリエチレンテレフタレ
ート(PET)繊維製の樹脂結合した不織布であるものでは、金属フタロシアニ
ン物質が水及び2種類以上の結合剤の混合物中に加えられる。
【0024】 好ましい実施態様では、これらの結合剤はポリウレタン及びポリアミンの混合
物である。ポリウレタンは、キャリア手段の質量を100としたとき、質量にお
いて約40未満(0〜約40)、好ましくは約0.001〜約40、更に好まし
くは約0.01〜約30の割合で使用される。ポリアミンは、キャリア手段の質
量を100としたとき、質量において約40未満(0〜約40)、好ましくは約
0.001〜約30、更に好ましくは約0.01〜約20の割合で使用される。 別の好ましい実施態様では、これらの結合剤は、カルボキシメチルセルロース
、ポリウレタン、及びポリフィックスの混合物である。カルボキシメチルセルロ
ースは、キャリア手段の質量を100としたとき、質量において約40未満(0
〜約40)、好ましくは約0.01〜約40、更に好ましくは約0.1〜約30の
割合で使用される。ポリウレタンは、キャリア手段の質量を100としたとき、
質量において約40未満(0〜約40)、好ましくは約0.01〜約30、更に
好ましくは約0.1〜約20の割合で使用される。ポリフィックスは、キャリア
手段の質量を100としたとき、質量において約40未満(0〜約40)、好ま
しくは約0.01〜約30、更に好ましくは約0.1〜約20の割合で使用される
【0025】 金属フタロシアニン物質の溶液では、金属フタロシアニン物質及びそこに結合
した官能基の種類に応じて、pHを管理(又は選択)する必要がある。例えば、
好ましい実施態様のうち、金属フタロシアニン物質が官能基としてテトラカルボ
キシル基又はモノ〜テトラスルホン酸基を有するものでは、金属フタロシアニン
物質の溶液をpH約3〜6、好ましくはpH約4〜5で管理する。 金属フタロシアニン物質溶液をキャリア手段に適用する際は、溶液を物質に適
用するために用いられる多様な技術、装置のうち、いずれのものも使用すること
ができる。これらの技術、装置には、キャリア手段上に溶液を塗被(コーティン
グ)、放下(dumping)、注入、スプレー、噴霧、又は浸漬するものが含まれる
。好ましい実施態様では、金属フタロシアニン物質溶液はキャリア手段の少なく
とも一部に適用される。好ましくは、金属フタロシアニン物質溶液は、キャリア
手段の表面全体の大部分、好ましくは全てに塗被される。 あるいは、金属フタロシアニン物質溶液は、一般的にキャリア手段の形成前に
、キャリア手段の成分繊維と混合することができる。この混合方法は、キャリア
手段の成分繊維が金属フタロシアニン物質溶液で十分塗被されることができれば
、当業界で既知の多数の混合技術、混合装置のうち、いずれのものも用いること
ができる。成分繊維が金属フタロシアニン物質溶液で完全に塗被された後に、臭
い低減層を形成するために、キャリア手段の形成が行われる。
【0026】 流体貯蔵層は、本質的に100%超吸収性物質である単一層を含有することが
できる。好ましくは、流体貯蔵層は超吸収性物質と、超吸収性物質用のキャリア
手段を含有する。キャリア手段は、通常、使い捨て紙おむつや、その他の吸収製
品(例えば、一般的にエアフェルトと呼ばれる粉砕木材パルプ)に使用される多
種多様な液体−吸収性素材から製造することができる。その他のキャリア手段の
例としては、捲縮セルロース塊、メルトブローポリマー(コフォームを含む)、
化学的に剛化、修飾、又は-架橋されたセルロース繊維、ティッシュ(ティッシ
ュラップ及びティッシュラミネートを含む)、吸収性フォーム、吸収性スポンジ
、又はこれらと同等の物質やこれら物質の組み合せが挙げられる。 流体貯蔵層は、質量において少なくとも15%、好ましくは少なくとも25%
の超吸収性物質(より詳しい定義は後述する)、及び0〜約85%、好ましくは
約75%未満のキャリア手段を含有する。流体貯蔵層の主な機能は、排出された
体液を吸収し、着用者が動いて圧力が生じてもこれらの体液を保持し続けること
である。
【0027】 以上のことから、流体貯蔵層は超吸収性物質を含有する。この超吸収性物質に
は、例えば、吸収性ゲル化物質及び超吸収体繊維物質(例えば、繊維をグラフト
したアクリレート、セルロース繊維を修飾した超吸収体)の独立した粒子がある
が、必ずしもこれらに限定される訳ではない。超吸収性物質は、流体貯蔵層を形
成するためにキャリア手段の繊維物質中に含有されることができれば、いずれの
形態であってもよい。以下に、超吸収性物質についてより詳細に説明する。超吸
収性物質は、水又は体液のような流体に接触すると、これらの流体を吸収する。
使い捨て吸収製品へ排出され、流体貯蔵層に移動した流体は、超吸収性物質に捕
捉され、保持されることができる。これによって、本発明の製品が吸収能力を高
め、及び/又は流体保持機能の改良を提供する。
【0028】 超吸収性物質とは、後述する吸収能力試験に従って測定するとき、1g当たり
少なくとも約10g、好ましくは少なくとも約15g、更に好ましくは少なくと
も約20gの合成尿(1.0%塩化ナトリウム水溶液)を吸収できるものである
。 本発明で用いる超吸収性物質は、典型的には吸収性ゲル化物質の独立した粒子
の形で存在する。これらの粒子は、好ましくはキャリア手段の繊維物質中に分散
している。流体貯蔵層のうち、キャリア手段の繊維物質中に分散した吸収性ゲル
化物質の粒子を有するものは、典型的にエアレイイングによって製造される。エ
アレイイングでは、吸収性ゲル化物質の粒子の気流を、キャリア手段の繊維物質
の気流の中で計量する。超吸収体繊維物質には、合成繊維又は天然繊維が含まれ
る。キャリア手段として好適な天然繊維物質には、綿毛の形態のセルロース繊維
がある。これは、例えば、従来から利用されており、一般的に吸収性コア(又は
、流体貯蔵層)中では「エアフェルト」と呼ばれているものである。
【0029】 キャリア手段を含む流体貯蔵層の平均乾燥密度は、一般的に約0.06〜約0.
5g/cm3、好ましくは約0.10〜約0.4g/cm3、更に好ましくは約0
.15〜約0.3g/cm3、より好ましくは約0.15〜約0.25g/cm3で
ある。流体貯蔵層の坪量は、典型的に約0.02〜0.12g/cm2、好ましく
は約0.04〜0.08g/cm2、更に好ましくは約0.05〜0.07g/cm
2である。 流体貯蔵層の密度及び坪量は、層全体で均一である必要はない。流体貯蔵層は
、密度及び坪量が比較的高い部分と比較的低い部分を含むことができる。流体貯
蔵層の密度は、制限圧力0.2psi(1.43kPa)で測定された坪量及び、
層の厚さから計算される。この密度及び坪量の値には、超吸収性物質の重量が含
まれる。更に、流体貯蔵層は、勾配を持った超吸収性物質を含有することができ
る。例えば、流体処理の必要性が比較的高い部分(つまり、流体が排出される部
分の周辺)に超吸収性物質をより多く配置し、必要性がより低い部分には超吸収
性物質を少なく配置する。
【0030】 好ましくは、流体貯蔵層に用いる超吸収性物質は、実質的に水不溶性で、ごく
一部が架橋し、部分的に中和したポリマー吸収性ゲル化物質である。この物質は
水に接触するとヒドロゲルを形成する。このようなポリマー素材は、重合可能な
不飽和の酸含有モノマーから調製することができる。ポリマーゲル化物質の調製
に用いられる好適な不飽和酸性モノマーには、米国特許4,654,039号(
Brandtら、1987年3月31日発行)及び米国特許RE32,649号(19
88年4月19日再発行)に開示されたものが含まれる。好ましいモノマーには
、アクリル酸、メタクリル酸、及び2−アクリルアミド−2−メチルプロパンス
ルホン酸が挙げられる。アクリル酸は特にポリマーゲル化剤物質の調製に使われ
ることが多い。
【0031】 不飽和酸含有モノマーから形成されたポリマー成分は、他の種類のポリマー部
分(例えば、デンプン、セルロース)にグラフトされることがある。この種類の
ポリアクリレートをグラフトしたデンプン物質も特に好まれる。 一般的な種類のモノマーから調製できる好ましいポリマー吸収性ゲル化物質に
は、加水分解アクリロニトリルをグラフトしたデンプン、ポリアクリレートをグ
ラフトしたデンプン、ポリアクリレート、無水マレイン酸を基にしたコポリマー
、及びこれらの組み合せが挙げられる。特に好まれるのは、ポリアクリレート及
び、ポリアクリレートをグラフトしたデンプンである。
【0032】 ヒドロゲル形成性のポリマー吸収性ゲル化物質において、その粒子の塩基性ポ
リマー成分がどのような種類であっても、これらの物質は一般的にごく一部が架
橋していると考えられる。架橋剤は、ヒドロゲル形成性ポリマーゲル化物質を実
質的に水不溶性にする働きをする。したがって、部分的な架橋により、使用され
たポリマーゲル化剤から形成されたヒドロゲルのゲルボリューム及び得られたポ
リマーの特性が決まる。好適な架橋剤は当業界では公知であり、この中には、例
えば、米国特許4,076,663号(Masudaら、1978年2月28日発行)
で詳細に記述されたものが含まれる。好ましい架橋剤は、多価アルコールを有す
る不飽和モノ又はポリカルボン酸のジ又はポリエステル、ビスアクリルアミド、
及びジ又はトリアリルアミンである。その他の好ましい架橋剤は、N,N'−メ
チレンビスアクリルアミド、トリメチロールプロパントリアクリレート、及びト
リアリルアミンである。架橋剤は、一般的に、生成されたヒドロゲル形成性ポリ
マー物質の約0.001〜5モル%を構成することができる。より好ましくは、
架橋剤は、本発明で用いられるヒドロゲル形成性ポリマーゲル化粒子の約0.0
1〜3モル%を構成すると考えられる。
【0033】 ごく一部が架橋したヒドロゲル形成性ポリマーゲル化物質の粒子は、一般的に
部分的に中和された形で使用される。こられの物質は、ポリマー形成に用いられ
るモノマーの少なくとも25モル%、好ましくは少なくとも50モル%が塩生成
カチオンで中和されている酸性基含有モノマーであるとき、部分的に中和されて
いるとみなされる。好適な塩生成カチオンには、アルカリ金属、アンモニウム、
置換型アンモニウム、及びアミンが含まれる。酸性基含有モノマーを中和する、
利用された総モノマーのこの割合を、本明細書では「中和度」という。 あるいは、吸収性ゲル化物質の粒子は、2つ又はそれ以上の繊維物質のウェブ
間でラミネートされて、米国特許4,578,068号(Kramerら、1986年
3月25日発行)に例示されているような流体貯蔵層を形成することができる。
【0034】 隔離手段は、金属フタロシアニン物質を超吸収性物質から分離させることがで
きる構造であればどのような構造からも、形成することができる。このような分
離構造では、臭い低減層中の金属フタロシアニン物質が超吸収性物質の少なくと
も一部と接触しないように、好ましくは全く接触しないように配置する構造であ
れば、いずれの構造であってもよい。好ましい実施態様では、隔離手段は臭い低
減層と超吸収性物質の間に配置された割り込み物質である。隔離手段にとって好
ましい割り込み物質は、繊維物質を含有する。この繊維物質には、例えば、不織
ウェブ、ティッシュウェブ、及び合成繊維又は天然繊維の綿毛があり、この天然
繊維には、例えば、セルロース繊維や、発泡体、有孔高分子繊維ウェブ又はフィ
ルムなどがある。好ましい実施態様では、隔離手段が、流体貯蔵層と臭い低減層
の間に配置されたティッシュ層又は不織層である。更に好ましい実施態様では、
これらのティッシュ層又は不織層は、流体貯蔵層の少なくとも一部、好ましくは
全体を包み込むためにも用いられる。
【0035】 別の好ましい実施態様では、臭い低減層は、流体貯蔵層の少なくとも一部、好
ましくは全体を包み込み、この流体貯蔵層は、超吸収性物質及び超吸収性物質用
のキャリア手段を含有する。この実施態様では、キャリア手段は隔離手段として
も機能する。好ましくは、臭い低減層はティッシュ層又は不織層から形成される
。この特定の実施態様において好ましい隔離手段は、流体貯蔵層のキャリア手段
として使用されるいずれの物質によっても形成することができる。好ましい実施
態様では、隔離手段は、流体貯蔵層中に超吸収性物質と共に含有される粉砕木材
パルプ(例えば、エアフェルト)である。 隔離手段の坪量は、約0.001〜0.008g/cm2、好ましくは約0.0
012〜0.006g/cm2、更に好ましくは約0.0013〜0.005g/
cm2の範囲に及ぶことができる。好ましい実施態様のうち、割り込み物質が不
織布材であるものでは、ティッシュ物質の坪量は約0.0049g/cm2であ
る。
【0036】 割り込み物質の密度及び坪量は、物質全体で均一である必要はない。割り込み
物質は、密度及び坪量が比較的高い部分と比較的低い部分を含むことができる。
割り込み物質の密度は、制限圧力0.2psi(1.43kPa)で測定された坪
量及び物質の厚さから計算される。割り込み物質として用いられる好ましいティ
ッシュ物質は、Fripa Co., Ltd.からコード番号1110000として入手可能
である。
【0037】 使い捨て吸収製品の特に好ましい実施態様は、図面を引用することにより下記
に開示している。本明細書における「吸収製品」という用語は、体排出物を吸収
し、保持する考案物を表す。より具体的には、着用者の体の近く又はごく近くに
配置され、体から排出される様々な排出物を吸収し、保持する考案物を表す。本
明細書における「使い捨て」という用語は、洗濯することを意図しない、あるい
は吸収製品として復元または再使用することを意図しない吸収製品を、本明細書
で説明するために使用される(つまり、1回使用後に捨てられることを意図する
。好ましくはリサイクルされるか、堆肥にされるか、あるいは環境に適した方法
で捨てられることを意図する)。本発明の使い捨て吸収製品の好ましい実施態様
は、図面に示された一体型使い捨て紙おむつ20である。本明細書における「一
体型」吸収製品とは、適切な位置に配置した本体を形成するために、共に結合さ
れた独立した部分から構成される吸収製品を表す。この製品は、別にホルダーや
ライナーのような独立した操作部分を必要としない。本明細書における「おむつ
」という用語は、一般的に幼児及び失禁者が着用し、着用者の胴体下部付近に配
置される吸収製品を表す。ただし、本発明のその他の使い捨て吸収製品への適用
も当然考えられる。これらの使い捨て吸収製品には、例えば、使い捨て下着、プ
ルオンおむつ及びトレーニングパンツを含む使い捨て紙おむつ(成人用及び子供
用)、生理用使い捨てパンツ、生理用ナプキンを含む使い捨て吸収性パッドなど
がある。
【0038】 図面は、使い捨て紙おむつ20の平面図で、不完全な縮小状態(つまり、順応
性を持って縮小を加え、一部を抜粋した状態)のものであり、おむつ20の構造
をより明確に示すために(内部が見えるように)表面を一部切りとった構造部分
とともに、身体対向表面40を手前にして、おむつ20の着用者側の部分を示し
ている。図面に示したように、おむつ20は、好ましくはシャーシ22を含み、
このシャーシ22は、液体透過性トップシート24、トップシートに結合した液
体不透過性バックシート26、及びトップシート24とバックシート26の間に
配置した流体貯蔵層28を含む。流体貯蔵層28は、2つの向かい合った長手方
向縁部60を有する。おむつは、好ましくは更にサイドパネル30、弾性脚部カ
フス32、伸縮性ウエストバンド34、及び締着装置36を含み、この締着装置
36は、好ましくは2つの固定部材37及びランディング部材38から構成され
る。
【0039】 図面に示されたおむつ20は、身体対向表面40(図面手前側)、身体対向表
面40と向かい合った衣類対向表面42、後側領域44、後側領域44と向かい
合った前側領域46、後側領域44と前側領域46の間に配置した股領域48、
及びおむつ20の外縁又はエッジにより画定される周辺部を有し、この中で側部
エッジは50、末端部エッジは52で示される。おむつ20の身体対向表面40
は、使用時に着用者の体に隣接して配置されるおむつ20の一部分を有する(つ
まり、身体対向表面40は、一般的に、少なくともトップシート24の一部分と
、トップシート24と結合した他の構成要素から形成される)。衣類対向表面4
2は、着用者の体から離れて配置されるおむつ20の一部分を有する(つまり、
衣類対向表面42は、一般的に、少なくともバックシート26の一部分と、バッ
クシート26と結合した他の構成要素から形成される)。後側領域44及び前側
領域46は、周辺部の末端部エッジ52から股領域48までに及ぶ。
【0040】 おむつ20は、長手方向中心線100及び横中心線110の2本の中心線も有
する。本明細書では「長手方向」という用語は、おむつ20の平面図における線
、軸線、又は方向を表し、一般的におむつ20が着用されたとき、起立した着用
者を左右半分に二分する垂直平面と一列に並ぶ(例えば、大体平行に並ぶ)もの
を表す。本明細書では「横断方向」及び「横方向」という用語は、同義語として
用いられおむつの平面内にある線、軸線、又は方向を表し、一般的に長手方向に
対して垂直である(着用者を前側及び後側の半分に分ける)ものを表す。
【0041】 シャーシ22は、トップシート24、バックシート26、及び流体貯蔵層28
を含み、この流体貯蔵層は、2つの向かい合った長手方向縁部60、身体対向表
面、及び衣類対向表面を有する。身体対向表面は、一般的に着用者の体に面して
おり、衣類対向表面は、一般的に着用者の体から離れた位置にある(そして、着
用者の衣類に面している)。吸収製品が独立したホルダー及びライナーを含む場
合、一般的にシャーシ22がホルダー及びライナーを含む(つまり、シャーシ2
2は、ホルダーを画定するため、1又はそれ以上の物質層を含み、ライナーは、
トップシート、バックシート、流体貯蔵層などの吸収複合体を含む)。一体型吸
収製品では、シャーシ22は、好ましくはおむつのトップシート24、バックシ
ート26、流体貯蔵層28を含み、更にその他の機能も加えられて、複合体おむ
つ構造を形成している。
【0042】 図面に示された実施態様では、トップシート24及びバックシート26は、一
般的に流体貯蔵層28より長く、幅も広い。トップシート24及びバックシート
26は、流体貯蔵層28のエッジより長く伸びており、そのためにおむつ20の
周辺部を形成している。トップシート24、バックシート26、及び流体貯蔵層
28は、公知の様々な配置方法で組み合わせることができるが、代表的なシャー
シの配置は、一般的に米国特許3,860,003号「Contractible Side Port
ions for Disposable Diaper」(Kenneth B. Buell、1975年1月14日発行
)及び米国特許5,151,092号「Absorbent Article With Dynamic Elast
ic Waist Feature Having A Predisposed Resilient Flexural Hinge」(Kennet
h B. Buellら、1992年9月29日発行)に記述されている。
【0043】 流体貯蔵層28は、一般的に圧縮、成形でき、着用者の皮膚に刺激がなく、液
体(例えば、尿及びその他の体排出物)を吸収、保持できれば、いずれの吸収部
材であってもよい。図面に示したように、流体貯蔵層28は、衣類に面する側、
身体に面する側、2つのサイドエッジ、及び2つのウエストエッジを有する。流
体貯蔵層28は、多種多様なサイズ及び形状(例えば、長方形、中央部がくびれ
た形、T−型、非対称形など)で製造することができる。好ましくは、流体貯蔵
層28は、超吸収性物質及び超吸収性物質用のキャリア手段を含む。この実施態
様では、好ましくはキャリア手段は、一般的にエアフェルトと呼ばれる粉砕木材
パルプから形成される。 流体貯蔵層28の配置及び構造は、様々に変化させてもよい。(例えば、流体
貯蔵層は、キャリパーゾーン、親水性勾配、超吸収性勾配、又は低平均密度及び
低平均坪量獲得区域を変化をさせることができ、あるいは、1又はそれ以上の層
又は構造から構成させることができる)。更に、流体貯蔵層28のサイズ及び吸
収能力も、幼児から成人までの着用者に合わせて、変化をさせることができる。
ただし、流体貯蔵層28の総吸収能力は、設計負荷及びおむつの使用目的に適っ
ているべきである。
【0044】 おむつ20のある実施態様は、非対称、変形T型の流体貯蔵層28を有し、前
側領域には耳があり、後側領域は概して長方形である。流体貯蔵層28の使用に
おける代表的な吸収構造は、広く受け入れられており、商業的成功を収めており
、これらは米国特許4,610,678号「High−Density Absorbent Structur
es」(Weismanら、1986年9月9日発行)、米国特許4,673,402号
「Absorbent Articles With Dual-Layered Cores」(Weismanら、1987年6
月16日発行)、米国特許4,888,231号「Absorbent Core Having A Du
sting Layer」(Angstadt、1989年12月19日発行)、及び米国特許4,
834,735号「High Density Absorbent Members Having Lower Density an
d Lower Basis Weight Acquisition Zones」(Alemanyら、1989年5月30
日発行)に記述されている。更に、流体貯蔵層は、流体貯蔵層の上に配置された
化学剛化繊維の捕捉/分配コアを包含した二重コアシステムを含むことがある。
これは米国特許5,234,423号「Absorbent Article With Elastic Waist
Feature and Enhanced Absorbency」(Alemanyら、1993年8月10日発行
)及び米国特許5,147,345号「High Efficiency Absorbent Articles F
or Incontinence Management」(Young、LaVon、及びTaylor、1992年9月1
5日発行)。に記述されている 好ましい実施態様では、おむつ20は更に、トップシート24と流体貯蔵層2
8の間に配置される本発明の臭い低減層(図面には示されていない)を含む。あ
るいは、臭い低減層はバックシート26と流体貯蔵層28の間に配置されること
もある。
【0045】 これらの実施態様では、隔離手段(図面には示されていない)は、キャリア手
段の物質の少なくとも一部、好ましくは全体を包み込んでいるティッシュ物質又
は不織布材から形成されている。流体貯蔵層と臭い低減層の間に配置された分離
層部分は、金属フタロシアニン物質が流体貯蔵層28に含まれる超吸収性物質に
接触しないように分離している。好ましくは、臭い低減層は、流体貯蔵層28の
身体対向表面側又は衣類対向表面のいずれか一方に配置される。このとき、臭い
低減層は流体貯蔵層と接触する可能性がある。
【0046】 別の好ましい実施態様では、隔離手段(図面には示されていない)は、流体貯
蔵層が包み込んでいるような物質(例えば、ティッシュ物質又は不織布材)とは
異なる物質によって形成される。好ましくは、このような異なる物質(例えば、
隔離手段)は、臭い低減層と流体貯蔵層28の間に配置される。この異なる物質
は不織布材であるのが好ましい。 トップシート24は、好ましくは流体貯蔵層28の身体対向表面に隣接して配
置され、好ましくは当業界で公知の接着手段(示されていない)により、流体貯
蔵層及びバックシート26に結合される。流体貯蔵層28にバックシート26を
結合する場合について好適な接着手段を記述する。好ましい実施態様では、トッ
プシート24及びバックシート26は、おむつの周辺部で直接結合し合っている
。また、両シートは好適な接着手段で流体貯蔵層28とそれぞれ直接結合してい
ることから、互いに間接的に結合している。
【0047】 トップシート24は、柔軟で柔らかい感触を有し、着用者の皮膚を刺激しない
ものが好ましい。更に、トップシート24は好ましくは液体透過性で、液体(例
えば、尿)をシートの厚さを通して容易に浸透させる。好適なトップシート24
は、織物材料または不織布材や穴あき形成熱可塑性フィルム、孔あきプラスチッ
クフィルムおよびハイドロフォーム化された熱可塑性フィルム等の高分子材料、
多孔質発泡体、網状発泡体、網状熱可塑性フィルム、および熱可塑性スクリム織
物等の広い範囲の材料から製造することができる。好適な織物又は不織布材は、
天然繊維(例えば、木部繊維又は木綿繊維)、合成繊維(例えば、ポリエステル
繊維、ポリプロピレン繊維、又はポリエチレン繊維のような高分子繊維)、ある
いは天然繊維及び合成繊維の組み合せから構成されることができる。トップシー
ト24にとって好ましい不織布材は、ポリプロピレンのカード不織布材であり、
Amoco Fabrics からコード番号 Soft P-10、23 Stly 007 として入手可能である
【0048】 トップシート24は、好ましくは疎水性物質から形成される。これは、トップ
シート24を通過して流体貯蔵層28に保持された液体から着用者の肌を隔離す
るため(再度濡れるのを防ぐため)である。トップシート24が疎水性物質から
形成されている場合、液体がトップシートをより速く通り抜けるように、少なく
ともトップシート24の身体対向表面は親水性に処理される。これにより、体排
出物がトップシート24を通って流体貯蔵層28に吸収される代わりに、トップ
シート24から溢れ出てしまう可能性が減少する。トップシート24は、界面活
性剤で処理することにより親水性になることができる。界面活性剤でトップシー
ト24を処理する適切な方法には、トップシート24の物質を界面活性剤で噴霧
する方法、及びその物質を界面活性剤中に浸漬する方法がある。これらの処理及
び親水性に関するより詳細な記述は、米国特許4,988,344号「Absorben
t Articles with Multiple Layer Absorbent Layers」(Reisingら、1991年
1月29日発行)及び米国特許4,988,345号「Absorbent Articles wit
h Rapid Acquiring Absorbent Cores」(Reising、1991年1月29日発行)
に示されている。
【0049】 別の好ましいトップシート24は、孔あき成形フィルムを含む。孔あき成形フ
ィルムはトップシートの形成の際に好んで使われる。それは、このフィルムが体
排出物を通し易く、吸収剤を含まないうえ、液体が逆流して着用者の肌を再度濡
らすことが少ないためである。従がって、体と接触している形成フィルムの表面
は乾いた状態が保たれるので、体が汚れることが少なく、着用者に、より快適な
感触を与える。好適な形成フィルムは米国特許3,929,135号「Absorpti
ve Structures Having Tapered Capillaries」(Thompson、1975年12月3
0日発行)、米国特許4,324,246号「Disposable Absorbent Article H
aving A Stain Resistant Topsheet」(Mullaneら、1982年4月13日発行
)、米国特許4,342,314号「Resilient Plastic Web Exhibiting Fiber
-Like Properties」(Radelら、1982年8月3日発行)、米国特許4,46
3,045号「Macroscopically Expanded Three-Dimensional Plastic Web Exh
ibiting Non-Glossy Visible Surface and Cloth-Like Tactile Impression」(
Ahrら、1984年7月31日発行)、及び米国特許5,006,394号「Mul
tilayer Polymeric Film」(Baird、1991年4月9日発行)に記述されてい
る。
【0050】 好ましい実施態様では、トップシートは本発明の臭い低減層(図面には示され
ていない)を含む。更に好ましくは、これらのトップシートは、本発明の金属フ
タロシアニン物質で処理された不織布材から形成されればなお良い。これにより
、トップシートは本発明の臭い低減層として機能することができる。トップシー
ト24にとって好ましい不織布材は、ポリプロピレンのカード不織布であり、Am
oco Fabrics からコード番号 Soft P-10、23 Stly 007 として入手可能である。
これらの実施態様では、隔離手段はトップシート24と流体貯蔵層28の間に配
置された割り込み物質、又はトップシート24と流体貯蔵層28の分離を助ける
何らかの構造を有するものであることができる。
【0051】 バックシート26はおむつ20の一部分で、一般的に着用者の肌から離して配
置され、流体貯蔵層28に吸収、保持された排出物が、ベッドシーツや失禁用下
着のようなおむつ20に接触する物を濡らさないようにするものである。このよ
うに、バックシート26は、好ましくは液体(例えば、尿)不透過性で、好まし
くは薄いプラスチックフィルムから製造される。あるいは、他の可とう性の液体
不透過性材料も使用できる。(「可とう性」という用語が、本明細書で使用され
るときは、成形し易く、人体の形や輪郭にすぐに適応できる材料を表す。)ただ
し、バックシート26はおむつ20から気体を逃がすことはできる。バックシー
ト26にとって好適な材料は、厚さ約0.012〜約0.051mm(約0.5
〜約2.0mil)で、好ましくはポリエチレン又はポリプロピレンから成る熱
可塑性フィルムである。
【0052】 バックシート26は、好ましくは流体貯蔵層28の衣類対向表面に隣接して配
置され、好ましくは当業界で既知のいずれかの好適な接着手段によって流体貯蔵
層と結合される。例えば、バックシート26は、均一で連続した接着剤層、模様
付きの接着剤層、又は接着剤の個別線、螺旋線、点の配列により、流体貯蔵層2
8に固定することができる。有用性が認められている接着剤は、H. B. Fuller C
ompany(ミネソタ、セントポール)が製造し、HL−1258 として市販している。
好適な接着手段の例は、接着剤フィラメントの開放模様網を含めて、米国特許4
,573,986号「Disposable Waste−Containment Garment」(Minetolaら
、1986年3月4日発行)に開示されている。別の好適な接着手段は、螺旋模
様を描いた接着剤フィラメントの複数列を含めて、米国特許3,911,173
号(Sprague, Jr.、1975年10月7日発行)、米国特許4,785,996
号(Zieckerら、1978年11月22日発行)、及び米国特許4,842,6
66号(Werenicz、1989年6月27日発行)に示された装置及び方法により
説明されている。あるいは、装着手段は、加熱接着、圧力接着、超音波結合、動
的機械的接着、もしくは当業界で既知の他の適切な接着手段又はこれらの接着手
段の組合せを含むことができる。
【0053】 実施態様も同様に考慮されており、その中で流体貯蔵層28は、前側領域46
及び後側領域44に更に伸長性を持たせるために、バックシート26及び/又は
トップシート24に結合されない。別の実施態様も考慮されており、その中では
、液体不透過性バリア材料(示されていない)のような追加部材が、流体貯蔵層
28の衣類対向表面とバックシート26の間に配置されている。このようなバリ
ア部材はいずれも、流体貯蔵層28に結合していることも、結合していないこと
もある。また、バックシート26も、バックシート26と流体貯蔵層28の間に
配置されたいずれかのバリアシートに、結合していることも、結合していないこ
ともある。
【0054】 おむつ20には、好ましくは更に外カバー(図面には示されていない)を含む
。この外カバーは、ラミネートを形成するバックシート26の衣類対向表面の少
なくとも一部に結合している。外カバーは好ましくは不織布材から成る。(ただ
し、考慮されている実施態様では、外カバーは、例えば織物ウェブ、発泡体、ス
クリム、フィルム、粗織り繊維、あるいは他のいずれかの材料又は当業界で既知
の材料の組合せから構成され、これによっておむつに布のような外観及び/又は
感触を与え、空気透過性を最小限にしている。)外カバーは、バックシート26
の衣類対向表面の全体又は実質的な全体を覆うことができ、あるいは別のあらか
じめ設定した部分のみを覆うことができる。好ましい実施態様では、外カバーの
不織布材は、おむつに布のような外観及び感触を与えるために、バックシート2
6の全体又は実質的な全体を覆っている。更に、外カバーはおむつに低コストの
ランディング領域を与えることができる。このランディング領域は、フック及び
ループ型ファスナのフックを固定することができる。(このようなランディング
領域は、主に締着装置部分として、又は汚れたおむつを捨てるための媒体として
、利用することができる。)あるいは、外カバーはバックシート26の特定部分
(例えば、サイドパネル30の衣類対向表面)だけを覆うことができる。このよ
うな実施態様のひとつでは、外カバーは、通気性を有するサイドパネル30の中
に含まれる。このように、外カバーは通気性サイドパネル30に望ましい、十分
な強度、大きさ、美的外観、又はその他の特徴を与えることができる。
【0055】 外カバーに含まれる不織布材は、好ましくは液体及び気体透過性である。不織
布材は、天然繊維(例えば、木綿繊維又は木部繊維)を含むことができ、あるい
はポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の繊維、又はこれらのいずれ
かの組合せを含むことができる。更に、不織布は、カード、スパンメルト、メル
トブロウン、又はエアースルー接着することができ、あるいは、その他のいずれ
の特徴も有することができ、当業界で既知の方法でも製造することができる。好
ましくは、不織布はおむつの他の構成要素に材料を熱接着することを考慮して、
十分な熱可塑性材料から構成される。
【0056】 おむつ20は、好ましくは更に、液体及びその他の体排出物の封じ込めを改善
するために、弾性脚部カフス32を有する。弾性脚部カフ32はそれぞれ、脚部
領域における体排出物の漏れを減らすために、複数の異なる実施態様を有するこ
とができる。(脚部カフは、レッグバンド、サイドフラップ、バリアカフス、又
は伸縮性カフスと同じものである可能性があり、このように呼ばれることもある
。)米国特許3,860,003号は、弾性脚部カフ(ガスケッティングカフ)
を得るために、サイドフラップ及び1つ又はそれ以上の伸縮性部材を有する収縮
性脚開口部を備えた使い捨て紙おむつについて記述している。米国特許4,90
9,803号「Disposable Absorbent Article Having Elasticized Flaps」(A
zizら、1990年3月20日発行)では、脚部領域の封じ込めを改善するため
に、「スタンドアップ」伸縮性フラップ(バリアカフス)を有した使い捨て紙お
むつについて記述している。米国特許4,695,278号「Absorbent Articl
e Having Dual Cuffs」(Lawson、1987年9月22日発行)及び米国特許4
,795,454号「Absorbent Article Having Leakage-Resistant Dual Cuff
s」(Dragoo、1989年1月3日発行)では、ガスケッティングカフス及びバ
リアカフを含む二重カフスを有した使い捨て紙おむつについて記述している。米
国特許4,704,115号「Disposable Waist Containment Garment」(Buel
l、1987年11月3日発行)は、衣類内部に遊離した液体を保持するために
設計したサイドエッジ漏れ防止溝を有する使い捨て紙おむつ又は失禁用衣類につ
いて開示している。
【0057】 弾性脚部カフ32はそれぞれ、少なくとも上述の米国特許4,909,803
号において記述したような、バリアフラップ68及び空隙部成分69を有する内
部バリアカフ70を含むことが好ましい。好ましい実施態様では、弾性脚部カフ
32は、更に1つ又はそれ以上の伸縮性ストランド65を備えた伸縮性ガスケッ
ティングカフ63を含む。この伸縮性ストランド65は、上述の米国特許4,6
95,278号において記述したようなバリアカフの外側寄りに配置されている
。更に、弾性脚部カフ32は、好ましくは基端縁33及び先端縁35を有する。
弾性脚部カフ32の先端縁35は、おむつが着用されているとき、おむつのシャ
ーシ22から離れて配置される弾性脚部カフ32の一部分である。基端縁33は
、おむつ20のシャーシ22に結合した弾性脚部カフ32の一部分である。基端
縁33は、一般的におむつ20の周辺部の中央寄りに、横方向に配置される。
【0058】 好ましい実施態様では、バリアフラップ68は、本発明の臭い低減層(図面に
は示されていない)を含む。更に好ましくは、このようなバリアフラップ68は
、本発明の臭い低減層として機能できるように、本発明の金属フタロシアニン物
質で処理された不織布材から形成される。バリアフラップ68として好ましい不
織布材は、ポリプロピレンのカード不織布材であり、BBA Nonwovens(米国)か
らコード番号E−Hとして入手可能である。これらの実施態様では、隔離手段は
トップシート24から、又はバリアフラップ68と流体貯蔵層28の分離を助け
る何らかの構造から形成されることができる。
【0059】 好ましい実施態様では、サイドパネル30は第1不織カバーストック層及び第
2不織カバーストック層のラミネートを含む。好ましくは、第1及び第2不織カ
バーストック層の少なくとも1つが、本発明の臭い低減層によって形成される。
更に好ましくは、第1及び第2不織カバーストック層の少なくとも1つが、本発
明の臭い低減層を含む外カバー又はバリアフラップ68の一部分によって形成さ
れる。別の好ましい実施態様では、本発明の臭い低減層はサイドパネル30の第
1及び第2不織カバーストック層の間に配置される。
【0060】 また、サイドパネル30の全体又は一部にある延伸性又は弾性を、おむつ20
に付与することも好ましい。(本明細書における「延伸性」という用語は、少な
くとも一方向にある程度まで過度に破裂することなく、延伸することができる材
料を指す。ここで、「弾性」および「弾性的に伸長可能」という用語は、材料を
伸長させた力が取り除かれた後、ほぼ当初の寸法に復帰する能力を備えた伸長可
能な材料を指している。本明細書で使用するとき、「延伸性」であると記述され
た材料又は要素はいずれも、他に規定されない限り、弾性的に伸長可能でもある
。)延伸性サイドパネル30は、初めにおむつの形を着用者に合わせることによ
り、より快適で体形に合ったフィット感を与えることができる。また、サイドパ
ネルがおむつのサイドを伸び縮みさせるので、おむつに排出物が多量に保持され
ていても、着用中はこのフィット感を持続することができる。延伸性サイドパネ
ル30は更に、より有効なおむつ20の着用方法を提供する。それは、着用者が
着用中に一方のサイドパネル30を他方のサイドパネルより遠くに(非対称に)
引っ張っていても、おむつ20は着用中に「自己調整」を行うことができる。延
伸性サイドパネル30は、様々な配置方法で構成することが可能であるが、米国
特許4,857,067号「Disposable Diaper Having Shirred Ears」(Wood
ら、1989年8月15日発行)、米国特許4,381,781号(Sciaraffa
ら、1983年5月3日発行)、米国特許4,938,752号(Van Gompelら
、1990年7月3日発行)、及び米国特許5,151,092号(Buellら、
1992年9月29日発行)に伸長性サイドパネルを有するおむつの例が開示さ
れている。
【0061】 おむつ20には、好ましくは更に、より良いフィット感及び封じ込め力を与え
る弾性ウエストバンド34を含む。弾性ウエストバンド34は、おむつ20の一
部分又は一領域であり、弾性をもって伸び縮みするように意図され、着用者のウ
エストに自動的にフィットする。弾性ウエストバンド34は、好ましくは流体貯
蔵層28のウエストエッジの少なくとも一方から、縦方向に外に向かって伸びて
おり、一般的におむつ20の末端部エッジの少なくとも一部分を形成する。使い
捨て紙おむつは、1つの弾性ウエストバンドで構成されることもできるが、一般
的には2つの弾性ウエストバンドを有するように構成され、1つは後側領域に、
もう1つは前側領域に配置される。更に、弾性ウエストバンド34又はその構成
要素のいずれかは、おむつ20に固着された独立した要素を含むことができる。
ただし、弾性ウエストバンド34は、おむつの他の要素(例えば、バックシート
26又はトップシート24、好ましくはバックシート26とトップシート24の
両方)の延長部分として構成されることもある。弾性ウエストバンド34は、米
国特許4,515,595号「Disposable Diapers With Elastically Contract
ible Waistbands」(Kievit 及び Osterhage、1985年5月7日発行)及び米
国特許5,151,092号「Absorbent Article With Dynamic Elastic Waist
Feature Having A Predisposed Resilient Flexural Hinge」(Buell、Clear
及び Falcone、1992年9月29日発行)に記述されたものを含め、多数の異
なる配置で構成することができる。また、以前に引用したWO95/03765
号に記述されているような、SELF(structural elastic-like film)ウェブ
から形成された弾性ウエストバンドもある。
【0062】 好ましい実施態様では、弾性ウエストバンド34は、第1不織カバーストック
層のラミネート、エラストマー層、及びより好ましくは第2不織カバーストック
層を含む。また、第1及び第2不織カバーストック層の少なくとも1つが、本発
明の臭い低減層によって形成されるのが好ましい。エラストマー層は、当業界で
既知のエラストマー材料のいずれかによって形成されることができる。弾性ウエ
ストバンド34は、好ましくはトップシート24の身体対向表面又は衣類対向表
面上に配置され、弾性ウエストバンド34を体に巻きつけるために、弾性を付け
て縮めた状態でトップシート24に有効的に結合される。
【0063】 おむつ20はまた、サイドファスナを形成する締着装置36を含む。このサイ
ドファスナでは、後側領域44及び前側領域46は重ねて配置される。このとき
、横方向の張力はおむつの外周部で維持され、着用者がおむつを着用した状態を
保てるようにする。代表的な締着装置は、米国特許3,848,594号(Buel
l、1974年11月19日発行)、米国特許4,662,875号(Hirotsu
及び Robertson、1987年5月5日発行)、米国特許4,869,724号(
Scripps、1989年9月26日発行)、米国特許4,846,815号(Scrip
ps、1989年7月11日発行)、米国特許4,894,060号(Nestegard
、1990年1月16日発行)、米国特許4,946,527号(Battrell、1
990年8月7日発行)、及び米国特許5,326,612号「Nonwoven Femal
e Component For Refastenable Fastening Device And Method of Making the S
ame」(David J. K. Goulait、1994年7月5日発行)に開示されている。
【0064】 本明細書で示した実施例および実施形態は説明のためだけのものであって、本
発明の範囲から逸脱することなく、様々な修正または変更が当業者に提案されて
いることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の使い捨て吸収製品におけるある好ましい実施態様の平面図を
簡略化したものであり、吸収製品の身体に面する側を示した、非縮小状態の平面
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61F 13/49 A41B 13/02 E 13/511 G // A61L 2/16 A61F 13/18 380B 330 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 川上 吉久 兵庫県神戸市東灘区本山中町4−10−22 ラフィーネ21−4シー (72)発明者 ラジャゴパラン、ビジャイ 兵庫県神戸市東灘区向陽町中5−1−524、 ウエスト・コート 4、707号室 (72)発明者 植田 君夫 兵庫県神戸市東灘区住吉宮町2丁目18−14 (72)発明者 レザイ、エブラヒム 兵庫県神戸市東灘区向陽町中5−15−1302 Fターム(参考) 3B028 KA00 3B029 BB06 BD11 BD22 4C003 DA06 HA01 4C058 AA03 AA05 BB07 JJ03 JJ05 4C098 AA09 CC03 CE06 CE13 DD06 DD10 DD25

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使い捨て吸収製品であって、 トップシート、 トップシートと結合したバックシート、 トップシートとバックシートの間に配置され、身体対向表面及びこの身体対向
    表面と反対側の衣類対向表面を有し、超吸収性物質を含有する流体貯蔵層、 流体貯蔵層の身体対向表面又は身体対向表面のいずれか一方に配置され、金属
    フタロシアニン物質を含有する臭い低減層、及び 金属フタロシアニン物質が超吸収性物質の少なくとも一部と接触しないように
    隔離するための、超吸収性物質と臭い低減層の間に配置された隔離手段、を備え
    る使い捨て吸収製品。
  2. 【請求項2】 前記金属フタロシアニン物質が遷移元素から選択された中心
    金属を有する、請求項1記載の使い捨て吸収製品。
  3. 【請求項3】 前記中心金属が、Ni(II)、Fe(III)、Co(II)、
    Mn(II)、Cu、又はZn(II)である、請求項2記載の使い捨て吸収製品。
  4. 【請求項4】 前記臭い低減層が、重量で少なくとも約0.001〜約10
    %の金属フタロシアニン物質、及び約90〜約99.999%のキャリア手段を
    含有する、請求項1記載の使い捨て吸収製品。
  5. 【請求項5】 前記臭い低減層が、流体貯蔵層の身体対向表面又は衣類対向
    表面のいずれか一方に隣接して配置されている、請求項1記載の使い捨て吸収製
    品。
  6. 【請求項6】 前記キャリア手段が不織布材である、請求項4記載の使い捨
    て吸収製品。
  7. 【請求項7】 前記隔離手段が、流体貯蔵層と臭い低減層の間に配置された
    ティッシュ層又は不織層である、請求項1記載の使い捨て吸収製品。
  8. 【請求項8】 前記臭い低減層が粘度制御剤又は結合剤をさらに含有する、
    請求項1記載の使い捨て吸収製品。
  9. 【請求項9】 前記結合剤が、カルボキシメチルセルロース、ポリウレタン
    、ポリフィックス、ポリアミン、及びそれらの混合物から成る群から選択される
    、請求項1記載の使い捨て吸収製品。
  10. 【請求項10】 前記トップシートが臭い低減層を含む、請求項1記載の使
    い捨て吸収製品。
  11. 【請求項11】 基端縁及び先端縁を有するバリアカフをさらに備え、前記
    基端縁がトップシートに結合され、前記先端縁がトップシートの身体対向表面か
    ら離れて存在し、前記バリアカフが臭い低減層を含有する、請求項1記載の使い
    捨て吸収製品。
  12. 【請求項12】 臭い低減層を含むウエストバンドをさらに備える、請求項
    1記載の使い捨て吸収製品。
  13. 【請求項13】 臭い低減層を含むサイドパネルをさらに備える、請求項1
    記載の使い捨て吸収製品。
  14. 【請求項14】 使い捨て吸収製品であって、 トップシート、 トップシートと結合したバックシート、 トップシートとバックシートの間に配置され、身体対向表面及びその反対側に
    衣類対向表面を有し、超吸収性物質を含有する流体貯蔵層、 流体貯蔵層の少なくとも一部を包み込み、金属フタロシアニン物質を含有する
    臭い低減層、及び 金属フタロシアニン物質が超吸収性物質の少なくとも一部と接触しないように
    隔離するための、超吸収性物質と臭い低減層の間に配置された隔離手段、を備え
    る使い捨て吸収製品。
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