JP2002505211A - 積層製品および同製品の製造方法 - Google Patents

積層製品および同製品の製造方法

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glass
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ジェレル チャールズ アンダーソン
イオアニス ブイ. ブレットソス
ジョン ダブリュー. ターンブル
バート シー. ウォン
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イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー
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Abstract

(57)【要約】 少なくとも1層のガラスと接着制御剤を含有する可塑化PVBの1枚のシートとからなる積層構造体が提供される。この積層体では、核形成剤を可塑化PVBとともに添加することによって、核形成剤でシートまたはガラス表面を被覆することによって、組成物中の核形成剤とともにPVBシートを押出すことによって、または、押出または積層工程の間にin situで核形成剤を形成することにより、前記シート内に封入され、合一して前記構造体の層剥離を引き起こす空気のピンポイントポケット、遅延して現れる層剥離および関連する欠陥が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) 積層体製造業者は、積層ガラス構造体における視覚的欠陥を低減または除去す
る試みを常に行っている。いくつかの欠陥はガラスの品質が直接の原因となり得
るが、多くは積層工程、さらに具体的には一般的に使用されるポリビニルブチラ
ール(PVB)中間層に関連すると考えられる。欠陥は、気泡または細長い虫食
い状もしくは樹枝状の形状の空気のポケットのように見える。細長い虫食い状ま
たは樹枝状の欠陥は、しばしば層剥離と呼ばれる。幾つかの欠陥はオートクレー
ブ処理直後に目に見えるものもであるが、その他は、積層後数時間または数日か
けて成長する。真空を用いて脱気を行う積層体製造業者は、暖かい気候において
より高い欠陥率を経験する傾向がある。
【0002】 従来から、層剥離はガラスとPVB中間層との間の接着結合不良の結果と見ら
れている。すなわち接着力が、ガラス内での不整合ならびに間隙やゆがみによる
応力に耐えられないためである。積層体の縁部近くの欠陥は、環境からPVBが
水分を吸収し、それが接着レベルを低下させて欠陥形成を招くと、一般に説明さ
れている。それ故、暖かく湿潤な季節の間には、水分が高比率で吸収され、した
がってより多くの欠陥を引き起こすと理論的に説明される。
【0003】 積層業界では、間隙やゆがみが欠陥を引き起こすとの全体的合意がある。事実
、高さ約0.1mmで5cmの距離におよぶ間隙は、欠陥を引き起こす疑いがあ
る。0.1mmの間隙またはひずみを生ずるのに必要な負荷を力学的に計算する
ことができ、それは驚くほど低く、厚さ2.1mmのガラスで1.0N/cmで
ある。このため、接着力では多くの欠陥形成を説明することはできない。
【0004】 接着レベルが欠陥の主たる原因ならば、接着レベルを高くするほど、より強い
応力に耐えることができ、したがって、欠陥を引き起こさずに、より大きな間隙
やひずみを許容するはずである。しかしながら本発明者等の知見は、そうでない
ことを示している。
【0005】 水分吸収に関しては、接着中間層は平衡に至るまで環境から水分を吸収する。
その平衡レベルは相対湿度に依存し、異種の中間層では異なる可能性がある。水
分吸収の機構は拡散であり、これは拡散媒の濃度が、相界面で(すなわち積層体
の縁部で)最も高いことを意味する。相対湿度95%、40℃に1週間曝露され
たPVB積層体の典型的水分プロフィルは、縁部から3〜4mm以内の中間層で
だけ含水率は1.5%より高く、縁部から約8mm内では含水率はほとんど変化
しないことを示している。観察される大半の欠陥は、縁部から約3〜12mm離
れた所で発生し、一部は僅かに内側に広がる。水分レベルが最も高く、接着レベ
ルが最も低いと予想される、縁部に開口している欠陥はほとんどない。虫食い状
欠陥は、フロントガラスが高温高湿の環境で保存される間に、自然に消失するこ
とが観察されている。
【0006】 高湿度下で積層した場合でも、最終的接着力が自動車のフロントガラスでの使
用に適するようにPVB中間層の接着力を調整することが可能である。しかしな
がら、このようにして製造された積層体は、高い周囲温度下で運転されるか、ま
たはそうした周囲温度に曝露される自動車に装着された場合、不具合を生じる。
PVB中間層を積層前に50%より高い相対湿度で平衡させた積層体では、10
0℃未満の温度で気泡が容易に形成される。こうした積層体は、国内および国際
規格(例えばANSI Z26,JIS R−3212,ECR R−43その
他)で要求されるベーク試験または沸騰試験にほとんどパスしそうもない。
【0007】 水分侵入が多くの欠陥の説明とならない別の理由は、高水分がない状態でさえ
、30℃での接着力が、室温での接着力の数分の一にすぎないことである。それ
故、室温でのガラスと接着中間層との間の接着力を高めても、高温下で生じる傾
向のある欠陥を除去する助けにはならない。さらに、パンメル試験のような室温
より充分に低い温度で実施される試験データと層剥離との相関関係は、すくなく
とも疑問の余地がある。
【0008】 層剥離問題を解決しようとするときの典型的なアプローチは、シートとガラス
板の間の接着結合力を増大させるために、接着シートに種々の添加剤を含めるこ
とであった。そのようなアプローチは、接着レベルを変化させ、ある程度まで層
剥離を減少させるには有効であるが、接着性を高めると、許容可能な積層製品を
提供するのに必要な微妙な接着バランスが崩れてしまう。接着レベルが高すぎる
と、積層体がモノリシックなガラス片のように不適格なものになり、衝撃で多く
のエネルギーを吸収できなくなり、または接着力が低すぎる場合、衝撃で構造体
から大きなガラスの破片が飛散してしまうことは周知である。いずれの場合にも
、接着レベルが変わると積層体が受け容れ難いものになってしまう。
【0009】 本発明者等は、空気の存在が積層ガラスにおける欠陥形成において最も重要な
役割を果たしていることを見出した。欠陥をさけるために、オートクレーブ処理
の前に、脱気および縁部の封止を、予備プレス段階の積層体でできるだけ完全に
行わなければならない。脱気が不十分なことが、フロントガラスが製造場所から
出荷された後の、その層剥離に関連していた。いくつかのケースでは、層剥離に
より自動車組み立てラインにおいて製造が中断し、自動車製造業者に大きな経済
的損失を負わせた。積層製造者にとり、積層体での脱気が完全かどうかを決定す
るのが難しいことが、しばしば問題となる。なぜなら積層工程の最終段階である
オートクレーブ処理の間に高圧下でPVB中間層中に空気が溶解してしまうため
、フロントガラスが透明となってしまうからである。
【0010】 今回、遅延して出てくる層剥離が、フロントガラスおよび他の積層構造体中の
過剰の空気に対する指示剤として、驚くべきことにほんの少量の核形成剤を使用
することにより回避できることが見出された。
【0011】 (発明の概要) 本発明によれば、少なくとも1層のガラスおよび可塑化ポリビニルブチラール
(PVB)シートを含み、遅延した層剥離が生じにくいガラス/接着剤シートの
積層構造体であって、可塑化ポリビニルブチラール(PVB)のシートが1種ま
たは複数の核形成剤を用いて安定化された積層構造体が提供される。そのような
核形成剤はPVB中に含ませていてもよいし、PVBシート材の表面に塗布して
もよいし、またはPVBシート材に接着されるガラス層中に塗布してもよい。沸
石と同様に、核形成剤は相転移のエネルギー障壁を低下させ、小さい気泡の形成
を促進する。充分な量が供給されれば、気泡は小さくなりかつ孤立して存在し、
PVB中間層中の過飽和空気による応力が解放され、シート材に封入された空気
の微小な核またはポケットが合一して虫食い状層剥離を形成するのを防止する。
接着力のような積層構造体の他の特性は、核形成剤の使用により、必ずしも変化
される必要はない。PVBには、ガラスの層およびPVBシートとの間に予め選
択された接着レベルを提供する接着制御剤がその中に混合されている。選択され
た量の核形成剤を、PVBと混合することができる。核形成剤をPVBの表面に
、または相互に接触するガラスの表面に塗布してもよい。その量はさらに、ガラ
スの層とPVBのシートの間の接着レベルが有意に変化しない、すなわち接着の
絶対値の約20%を越えて変化しないように選択される。
【0012】 一般に、可塑化PVB中間層内に過飽和空気がある場合、PVB樹脂100重
量部あたり核形成剤約0.0001から0.1重量部で、接着レベルが実質的に
変化せずに、小さな核を形成することができる。PVB中間層に容易に溶解しな
いか、または混和性でない化合物を選ぶべきである。例としては、コロイド状シ
リカ、アルカリ土類金属の不溶性水酸化物などの不活性固体、アルミニウムおよ
びジルコニアのクロロハイドレートのような保湿剤または収斂剤、ポリエチレン
グリコールおよびポリジメチルシロキサンのような温和な非相溶性化合物、およ
びn−ヘプタン酸および炭素数4またはそれ以上の他のカルボン酸のマグネシウ
ム、カルシウムおよび亜鉛の塩のようなPVBシートの押出しの間または積層時
の間にin situで生じる固体が含まれる。
【0013】 (詳細な説明) 可塑化PVBシート材は、当該技術で周知の方法で調製される。可塑化PVB
の好ましい調製方法は、フィリップス(Philips)の米国特許第4,27
6,351号に開示されている。これを、引用により本明細書に組み入れる。広
範囲の接着制御剤が、ポリビニルブチラールのシート材と共に使用できる。本発
明において、PVBシートは、トリエチレングリコールジ−n−ヘプタノエート
またはエステル類およびテトラエチレングリコールジ−n−ヘプタノエートから
なる群から選ばれた相容可能な量のエステルで、またはトリエチレングリコール
ジ−2−エチルブチレートおよびトリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサ
ノエートのような相容可能な量の同様の分岐または非分岐のグリコールジエステ
ルで可塑化され、接着制御剤として、アルカリまたはアルカリ土類金属のギ酸塩
、酢酸塩、硫酸塩のような塩を含んでいる。そのようなシート材の調製方法は、
モイニハン(Moynihan)の米国特許第4,292,372号に開示され
ている。これを、引用により本明細書に組み入れる。他の適切な接着制御剤には
、酢酸カリウム、ギ酸マグネシウム、酢酸マグネシウム、ネオデカン酸マグネシ
ウム、種々の有機酸の亜鉛およびカルシウム塩が含まれる。
【0014】 上記のように、本発明では種々の物質を核形成剤として使用することができる
。すなわち、これらはコロイド状シリカ、アルミニウムおよびジルコニウムのク
ロロハイドレート、ポリエチレングリコール、ポリ(ポロピレングリコール)−
ブロック−ポリ(エチレングリコール)およびポリ(プロピレングリコール)−
ブロック−ポリ(エチレングリコール)−ブロック−ポリ(プロピレングリコー
ル)のようなポリエチレングリコールの共重合体、ポリジメチルシロキサン、可
塑化PVB中間層に不溶性またはほんの少量のみ溶解する化合物の塩である。化
合物のいくつかは、中間層の押出し処方に添加してもよいし、または中間層に被
覆してもよく、他のものは積層されるガラスの表面に塗布してもよく、さらに他
のものは中間層または積層製品の製造工程中に形成させてもよい。
【0015】 本発明の実施例においては、非ブチラール化ビニルアルコール基が公称23重
量%である乾燥PVBフレーク100部を、共回転式二軸スクリュー押出機中で
連続的に、可塑化剤であるテトラエチレングリコールジ−n−ヘプタノエート、
および可塑化剤中に前混合された光安定化剤(チヌビンP(Tinuvin P)チバガ イギー(Ciba Geigy)または同様の混合物)および抗酸化剤35〜40部と混合
する。いくつかの実施例では、組成物を混練する。他の実施例では、組成物を2
軸スクリュー押出機で連続的に押出す。光安定化剤および抗酸化剤に加え、接着
制御剤を、PVB組成物に含める。着色剤および紫外線吸収剤のような核形成剤
および接着制御剤の機能に悪影響を与えない他の薬剤を、PVB組成物に含ませ
てもよい。核形成剤は添加してもよく、または押出し工程の間に形成させてもよ
い。それらを、被覆によりPVB中間層の表面に導入してもよい。
【0016】 当技術分野では、積層構造体の製作は周知である。また積層構造体の表面間か
ら空気の大半を効果的に除去するためにPVBシート材の表面を粗くしておくこ
とも公知である。これは、PVBシートの押出し中に、エンボス加工またはメル
トフラクチャによって機械的に行うことができる。表面粗さの保持は、積層体調
製時の封入された空気の効果的な脱気を容易にするために不可欠である。表面粗
さRzは、国際標準化機構(International Organization for Standardization
)のISO−R468に従って10ポイント平均粗さ(10-point average rough
ness)により、ミクロン単位で示す。約0.76mmを越える厚さを持つシート
材では、空気の封入を防ぐのに、60ミクロンまでのRzで充分である。間への
挟み込みなしに、または抗ブロッキング剤なしに、シート材をロールに巻く場合
、ブロッキングを防止するために最低約20ミクロンのRzが必要である。熱可
塑性樹脂シート材の表面粗さと、表面粗さの特徴付けおよび定量化の方法は、A
NSSI/ASME B46.1(1995)に記載されている。
【0017】 空気とPVBのような2つの非相溶性の相の間の境界領域を、「界面」と呼ん
でいる。肉眼スケールでは、界面は、一方のバルク相から他方のバルク相への化
学的および物理的特性の急激な変移を表している。顕微鏡スケールでは、この変
移はほんの数個の分子サイズでの距離にわたって起こる。ここで、PVB/ガラ
ス積層体中での気泡および層剥離に関して、慣習に従い、一相は空気なので、「
表面」という語を用いる。具体的には、PVBの「表面エネルギー」は、任意の
PVB/空気界面(そのような界面はどこにでも、すなわち積層体中の気泡また
は層剥離の境界、またはPVBシート材とその周囲との界面に存在する。)での
PVBの「界面エネルギー」と同義である。
【0018】 PVB中間層に溶解または分散された空気は、その平衡溶解度を超えると、揮
発化する傾向がある。沸騰のような相変化を含むあらゆるプロセスの場合と同様
に、核形成剤によって提供されるような既存の界面が存在すると、核と呼ばれる
微小な気泡の形成が促進され、その際、溶解状態から気体状態への空気の変移が
促進される。これらの微小な核は、存在する過剰空気の量に依存して、成長する
可能性がある。しかし、充分な核部位が存在する場合、十分な量の過剰空気が早
期に揮発して、生じた気泡が合一して虫食い状層剥離を形成するための必要な駆
動力を持たなくなる。
【0019】 試験方法 接着試験 積層体の接着力、すなわちPVB中間層のガラスへの接着力は、添付図に示し
たジグ10,12を用いた圧縮せん断力試験を用いて決定される。まず積層前に
ポリビニルブチラール中間層を相対湿度23±3%の環境下で23℃+2℃で一
夜コンディショニングすることにより、接着力決定用の積層体を調製する。次に
、添付図に従って、洗浄し脱ミネラル水ですすいだサイズ12インチ×12イン
チ(305mm×305mm)、公称厚さ2.5mmのアニール化した2枚のフ
ロートガラス16および20の間に中間層18を挟む。次にガラス/PVB/ガ
ラスのアセンブリを90〜100℃に設定したオーブンで30分間加熱する。そ
の後、ガラスと中間層の間のボイド空間に存在する空気を押し出すために1組の
ニップロールにそれを通し、アセンブリの縁部を封止する。この段階でのそのア
センブリをプレプレスと呼ぶ。次にプレプレスを空気オートクレーブにいれ、温
度を135℃に上げ、圧力を200psig(14.3バール)に上げる。これ
らの条件を20分間維持し、その後、空気を冷却する。その間オートクレーブに
はさらなる空気を加えない。20分間冷却後、オートクレーブ内の空気温度が5
0℃よりも低くなったとき、過剰の空気圧を排気する。
【0020】 上記のように調製した積層体の圧縮せん断力を、ここに詳しく記載する方法を
用いて決定する。1インチ×1インチ(25mm×25mm)チップを6個積層
体から切り出す。チップを試験前に23℃±2℃および相対湿度50%±1%に
制御された部屋で1時間コンディショニングに供する。チップの圧縮せん断力を
添付図に示したジグを用いて決定する。チップ16、18、20をジグ12の下
半分の切り出し部上に置き、次に上半分の部分10をチップの上部に置く。クロ
スヘッドを毎分0.1インチ(毎分2.5mm)の速度で、これが装置の上部に
接するまで下げる。クロスヘッドが下方に移動し続けるにつれ、チップの一片が
他方に対して相対的に滑り始める。チップの圧縮せん断力は、接着の破壊を引き
起こすのに必要なせん断応力である。この試験の精度は、1つの標準偏差が、典
型的には、6つのチップの平均の結果の6%となるようなものである。このよう
にして接着力を試験して、圧縮せん断力が1400psiから4000psi(
1000N/cm2から2700N/cm2)である中間層は、自動車のフロント
ガラスおよび自動車のサイドガラスおよびバックライトに使用するのに適すると
見なされる。
【0021】 過酷(torture)試験 過酷試験用の積層体は、積層体サイズを150mm×300mmとした以外は
、圧縮せん断力試験のものと同様の方法で調製する。積層後に、それぞれの積層
体について、気泡、虫食い状または指状の層剥離のような目に見える欠陥を検査
する。目に見える欠陥が積層体で見つかった場合、それを取り除き、その代りに
別の積層体を過酷試験用に調製する。それぞれのPVB中間層から150mm×
300mmの積層体を2個、過酷試験の目的で作成する。
【0022】 目に見える何れの欠陥もない積層体を、水を満たした容器に入れる。緩く合っ
た蓋で容器を覆い、容器を動かす間にはね散るのを避ける。蓋つきの容器全体を
空気オートクレーブ内に置き、温度を140℃に上げ、圧力を150psig(
10.2バール)に上げる。これらの条件を4.5時間維持し、その後、理想気
体の法則に従った温度の低下により圧力を低下させながら、オートクレーブ内の
空気を75分間で冷却する。容器をオートクレーブから取り出し、蓋を外すと、
水温がたった約60℃であるにもかかわらず、水から空気が泡だっているのを見
ることができる。
【0023】 積層体を室温で一晩放置する。数時間のうちに、しかし通常は一夜で、層剥離
と一般に呼ばれる虫食い状欠陥および気泡が、いくつかの試験積層試料中に発生
する。各々の試料において虫食い状層剥離が占める縁部の長さを記録する。虫食
い状欠陥のある縁部の長さとは、その試料の欠陥のすべての長さの総和である。
観測を記録した後、積層体を大気圧下で2時間80℃のオーブンでベークして、
残留空気および過酷なオートクレーブサイクルの間に吸収した可能性のある水分
を溶液から追い出す。積層体を室温まで冷却後、欠陥を再度調べる。それぞれの
積層体の虫食い状層剥離の長さを記録する。同じ試料における欠陥の長さの変化
を、このベークステップの結果として可塑化ポリビニルブチラール中間層のバル
クの表面エネルギーと相関させることができる。
【0024】 曇り率試験 積層体を前述のように調製する。拡散光透過および全透過を、ASTM D−
1003に従って、ヘイズガードXL211曇り試験器(Hazegard XL211 Hazem
eter)(BYKガードナー−USA)を用いて測定する。曇り率は、全光透過に
対する拡散光透過の百分率である。曇り率が0.35%を越える積層体は、自動
車での使用に特にフロントガラスには不適と見なされる。
【0025】 (実施例) 以下の実施例は、本発明をさらに例示するものであり、この実施例においては
、別段の指定がない限り、部およびパーセントは重量基準である。
【0026】 比較例C1 E.I.du Pont de Nemours社からブタサイト(登録商標
)(Butacite)の商標で市販されているポリビニルブチラールシートであるテト
ラエチレングリコールジヘプタノエートを可塑材とする可塑化ポリビニルブチラ
ールシート材を使って、上記の方法に従って積層体を調製した。この組成物は、
接着制御剤としてギ酸カリウムを含んでいた。本比較例での積層体は、脱ミネラ
ル水ではなく工業用水ですすいだガラスを用いて作製した。積層体の接着レベル
は、圧縮せん断力で1657psi(1144N/cm2)であった。上記のよ うに過酷試験用に2つの積層体を調製した。過酷なオートクレーブサイクル後、
両方の積層体に虫食い状層剥離が発生した。層剥離は、実質的にベーク後に成長
した。積層体は透明であった。
【0027】 実施例1 本実施例のPVB中間層は、比較例C1におけるものと同様である。中間層を
含水率の状態を調整する前の固体分0.018%に稀釈したコロイド状シリカ(
ルドックス(Ludox)(登録商標)LS、E.I.du Pont de Ne mours社の商標)の分散液に浸漬した以外は、積層体を比較例C1と同様の
方法で調製した。接着力は、1637psi(1130N/cm2)であった。 過酷試験用の2つの積層体を、上記のように調製した。試料のうち1つに、5つ
の小さな気泡が見られ、オートクレーブ過酷サイクル直後に他の試料の縁部に沿
って直径1mm未満の20個の小さな気泡が見られた。[いずれの試料において
も、虫食い状欠陥は発生していなかった。]
【0028】 比較例2 100部の乾燥ポリビニルブチラール樹脂を、38.5部のテトラエトレング
リコールジ−n−ヘプタノエートと混合した。この混合物に、接着制御剤として
のギ酸カリウムと、0.0008部のアルミニウムクロロハイドレートおよび0
.005部のポリジメチルシロキサンを添加した。この組成物をガラスジャー内
で一夜混転させ、150℃で20分混練りした。その後、組成物を公称厚0.7
6mmのフィルムに成形した。一方の積層体を接着力決定用に、他方を過酷試験
用に作製した。この配合で作製した積層体とガラスを工業用水ですすいだ接着力
は、4218psi(2192N/cm2)を越えていた。過酷試験では、虫食 い状層剥離は観察されなかった。この積層体は不透明であり、したがって自動車
のフロントガラスとして使用には適していなかった。
【0029】 実施例2 PVB中間層を、アルミニウムクロロハイドレートの量がほこりほどの少量(
測定できないほどの)のみである以外は、比較例C2に記載の同様の方法で作製
した。得られた積層体の接着力は、2340psi(1616N/cm2)であ った。過酷試験直後に、積層体の縁部に沿って気泡が存在した。虫食い状層剥離
は発生しなかった。この積層体は比較例C1でのものと同様に透明であった。
【0030】 実施例3 100重量部のポリビニルブチラールを、抗酸化剤(オクチルフェノール)お
よび紫外線吸収剤(チヌビンP(Tinuvin P)、チバガイギー(Ciba Ge igy))を添加した可塑剤である、部分的に加水分解されたテトラエチレング
リコールジ−ヘプタノエート38.5部と押出機で混合する。混合物をスリット
ダイに通すと、これは上記に詳細を示したプロセスで公称0.76mmのシート
になる。0.08部の湿潤剤(シルウェット(登録商標)L−7604、OSi
Specialities社)を、溶融物の流れに添加した。ギ酸マグネシウ
ムを押出機中の溶融物に、シート中のマグネシウムレベルが50ppmになるよ
うに添加した。一部のギ酸塩は押出機内で分解した。ギ酸マグネシウムの分解物
の1つは、水酸化マグネシウムであり、可塑化PVBマトリックス中で不溶性で
ある。マグネシウムイオンの一部はまた、可塑剤の加水分解からのヘプタノン酸
と反応し、可塑化PVBマトリックス中で非常に低溶解性の塩を形成する。試料
は、圧縮せん断力で、2287psi(1579N/cm2)の接着レベルを有 していた。2つの積層体を、上記の方法を用いて調製した。それらを上記の過酷
試験に供した。過酷試験では、いずれの積層体にも虫食い状層剥離はなかった。
オートクレーブ過酷サイクル直後にいくつかの気泡が見えた。核形成剤の存在が
この実施例では明瞭である。なぜなら積層体の曇り率は0.36%であり、比較
例C1からの積層体におけるものよりかなり高かったからである。
【0031】 比較例C3 本比較例のPVB中間層は、積層体を積層前に脱ミネラル水ですすいだガラス
で作製した以外は、比較例C1におけるものと同様である。接着制御剤としてギ
酸カリウムを用いた。試料は、圧縮せん断力で、2967psi(2047N/
cm2)の接着レベルを有していた。2つの積層体を上記のように調製した。過 酷試験のベークサイクル後、試料の半分に層剥離が発生した。
【0032】 実施例4 100重量部のポリビニルブチラールを、抗酸化剤(オクチルフェノール)お
よび紫外線吸収剤(チヌビンP、チバガイギー)を添加した38.5部の可塑剤
であるテトラエチレングリコールジ−ヘプタノエートと押出機中で混合した。混
合物をスリットダイに通すと、これは、上記に詳細を示したプロセスで公称0.
76mmのシート材となった。分子量2000のポリエチレングリコール0.0
07部を水溶液として溶融物の流れに添加した。ギ酸カリウムを押出機中の溶融
物に、シート中のカリウムレベルが255ppmになるように添加した。試料は
、圧縮せん断力で、3071psi(2119N/cm2)の接着レベルを有し ていた。3つの積層体を、上記の方法で、脱ミネラル水ですすいだガラスを用い
て調製した。それら上記のように過酷試験に供した。過酷試験に供したいずれの
積層体にも、虫食い状層剥離はなかった。オートクレーブ過酷サイクル直後に気
泡が見えた。
【0033】 比較例C4 本比較例のPVB中間層は、いずれのポリエチレングリコールも含まない以外
は、実施例4におけるものと同様である。ギ酸カリウムを押出機中の溶融物に、
シート中のカリウムレベルが249ppmになるように添加した。試料は、圧縮
せん断力で、3207psi(2214N/cm2)の接着レベルを有していた 。3つの積層体を、上記の方法で、脱ミネラル水ですすいだガラスを用いて調製
した。それらを上記のように過酷試験に供した。過酷試験後、3つの試料のうち
の2つに層剥離が発生した。
【図面の簡単な説明】
本発明を説明する際に添付の図面を参照する。
【図1】 積層体の圧縮せん断強さの決定に使用されるジグを示す概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ブレットソス イオアニス ブイ. アメリカ合衆国 261025 ウェストバージ ニア州 ビエナ 51 ストリート 1108 (72)発明者 ターンブル ジョン ダブリュー. アメリカ合衆国 19808 デラウェア州 ウィルミントン ハイド ラン ドライブ 610 (72)発明者 ウォン バート シー. アメリカ合衆国 45750 オハイオ州 マ リエッタ ボール ドライブ 405 Fターム(参考) 4F100 AA17B AA19B AA20B AA27B AG00A AK23B AK54B AT00A BA02 CA04B CA04H CA30B CA30H DD21B EH17 EH46 GB07 GB32 JK06 JL11 JL11B 4G061 AA02 BA01 BA02 CA02 CB03 CB07 CB12 CB19 CD02 CD03 CD12 CD18 DA23 DA46

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1層のガラスと可塑化ポリビニルブチラールのシ
    ートとを含むガラス/接着剤シートの積層構造体であって、前記ポリビニルブチ
    ラールが、前記ガラスの層と前記ポリビニルブチラールのシートとの間に予め選
    択された接着レベルを提供するために接着制御剤をその中に混合しており、前記
    構造体は前記シート内に封入された空気のピンポイントポケットを有し、前記構
    造体が前記ポリビニルブチラールに不溶性であるか、またはこれと非相溶性であ
    る核形成剤を含み、前記核形成剤が、前記構造体の遅延層剥離を防ぐが、前記ガ
    ラスの層とポリビニルブチラールのシートの間の接着のレベルを有意に変化させ
    ないのに十分な量だけ存在することを特徴とする前記積層構造体。
  2. 【請求項2】 前記接着制御剤が、アルカリ金属またはアルカリ土類金属ま
    たは遷移金属の塩から選ばれることを特徴とする請求項1記載の積層構造体。
  3. 【請求項3】 前記核形成剤が、中間層中のポリビニルブチラール樹脂10
    0部当たり、約0.0001から約0.1重量部の量で存在することを特徴とす
    る請求項1記載の積層構造体。
  4. 【請求項4】 前記核形成剤がコロイド状シリカであることを特徴とする請
    求項1記載の積層構造体。
  5. 【請求項5】 前記核形成剤がポリエチレングリコールおよび/またはポリ
    エチレングリコールの共重合体であることを特徴とする請求項1記載の積層構造
    体。
  6. 【請求項6】 前記核形成剤がアルミニウムまたはジルコニウムのクロロハ
    イドレートであることを特徴とする請求項1記載の積層構造体。
  7. 【請求項7】 前記核形成剤がポリビニルブチラールに不溶性である金属の
    水酸化物から選ばれることを特徴とする請求項1記載の積層構造体。
  8. 【請求項8】 前記核形成剤が可塑化ポリビニルブチラールに低溶解性のカ
    ルボン酸から選ばれることを特徴とする請求項1記載の積層構造体。
  9. 【請求項9】 少なくとも1層のガラスと可塑化ポリビニルブチラール接着
    剤のシートから構成され、前記シートに空気のピンポイントポケットが封入され
    ているガラス/接着剤構造体において層剥離を防ぐ方法において、可塑化ポリビ
    ニルブチラールのバルク組成物を調製するステップであって、前記ポリビニルブ
    チラールに、前記ガラスと前記シートとの間に予め選択された接着レベルを提供
    する接着制御剤を混合することによりバルク組成物を製造する工程と、積層する
    前に、前記空気のポケットが合一し、層剥離を引き起こすのを防ぐのに十分な量
    の核形成剤を、前記シートの表面または前記ガラス層の表面に塗布する工程とを
    特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 核形成剤が可塑化ポリビニルブチラールの押出しシート上
    に被覆されることを特徴とする請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 混練または押出しの間に可塑化ポリビニルブチラールのバ
    ルクに核形成剤を添加することを特徴とする請求項9記載の方法。
  12. 【請求項12】 核形成剤が可塑化ポリビニルブチラール中の微量成分の化
    学反応によりin situで形成されることを特徴とする請求項9記載の方法
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