JP2002503249A - 癌の治療方法 - Google Patents

癌の治療方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、抗腫瘍薬である化合物とプレニル−タンパク質トランスフェラーゼの阻害剤である化合物とを組み合わせて使用して癌を治療する方法に関し、本方法は抗腫瘍薬である化合物と、プレニル−タンパク質トランスフェラーゼの阻害剤である化合物とからなる群より選択される少なくとも2種類の治療薬のある量を、前記哺乳動物に対して、任意の順序による連続的投与または同時投与のいずれかを行うことを含む。また本発明は、このような組成物の調製方法にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】 癌の治療方法 発明の背景 本発明は抗新生物剤およびプレニルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤の組 み合わせを用いた癌の治療方法に関する。 化学療法、即ち、血液循環系を介して身体全体を移動する抗新生物剤の全身投 与と、それに伴う、あるいは、関連して行われる外科的処置と放射線治療は、種 々の癌の治療において長年広範に利用されてきた。残念ながら、現在使用できる 化学療法薬剤は、健康な細胞も多く殺傷するため重篤な副作用をもたらし、これ が医師の使用する用量を制限するすため、患者を救えていない。 イソプレノイド生合成経路の中間体によるタンパク質のプレニル化は翻訳後修 飾の1つのクラスを示す(Glomset,J.A.,Gelb,M.H.,a nd Farnsworth,C.C.(1990).Trends Bioc hem.Sci.15,139−142;Maltese,W.A.(1990 ).FASB J.4,3319−3328)。この修飾は典型的 にはこれらのタンパク質の膜局在化と機能のために必要となる。プレニル化タン パク質は共通して特徴的なCaaX(C、Cys;通常は脂肪族アミノ酸;X、 他のアミノ酸)、XXCCまたはXCXCを含むC末端配列を有する。これらの 翻訳後プロセシング段階はC末端CaaX配列を有するタンパク質について記載 されており、Cys残基への15炭素(ファルネシル)または20炭素(ゲラニ ルゲラニル)イソプレノイドの何れかの付加、最後の3アミノ酸のタンパク質分 解による切断、および、新しいC末端カルボキシレートのメチル化が記載されて いる(Cox,A.D.and Der,C.J.(1992a).Criti cal Rev.Oncogenesis 3:365−400;Newman ,C.M.H.and Magee,A.I.(1993).Biochim. Biophys.Acta 1155:79−96)。一部のタンパク質はまた 第4の修飾:ファルネシル化Cysに対してN末端のCys残基1つまたは2つ のパルミトイル化も有する。XCXCで終わる一部の哺乳類細胞タンパク質はカ ルボキシルメチル化されているが、カルボキシメチル化がXXCCモチーフで終 わるタンパク質のフェニル化に続くものであるかどうか明確ではない (Clarke,S.(1992).Annu.Rev.Biochem.61 ,355−386)。プレニル化タンパク質の全てにつき、イソプレノイドの付 加は第1段階であり、その後の段階のために必要である(Cox,A.D.an d Der,C.J.(1992a).Critical Rev.Oncog enesis 3:365−400;Cox,A.D.and Der,C.J .(1992b).Current Opinion Cell Biol.4 :1008−1016)。 これらの酵素は、タンパク質プレニル化を触媒すると記載されており、ファル ネシル−タンパク質トランスフェラーゼ(FPTase)、ゲラニルゲラニルタ ンパク質トランスフェラーゼI型(GGPTase−I)およびゲラニルゲラニ ルタンパク質トランスフェラーゼII型(GGPTase−II、別名Rab GGPTase)が記載されている。これらの酵素は酵母と哺乳類細胞の両方に 存在する(Clarke,1992;Schafer,W.R,and Rin e,J.(1992)Annu.Rev.Genet.30:209−237) 。これらの酵素の各々はイソプレノイド供与体としてファルネシルジホスフェー ト(FPP)またはゲラニルゲラニルジホスフェ ートを選択的に用いており、タンパク質基質を選択的に認識する。FPTase はSer、Met、Cys、GlnまたはAlaで終わるCaaX含有タンパク 質をファルネシル化する。FTPaseに対しては、CaaXテトラペプチドは タンパク質基質と酵素の相互作用のために必要な最低の領域を有している。これ らの3種の酵素の酵素学的な特性化によれば、他の酵素に対して阻害作用を殆ど 示すことなく、1つの酵素のみを選択的に阻害することが可能である(Moor es,S.L.,Schaber,M.D.,Mosser,S.D.,Ran ds,E.,O’Hara,M.B.,Garsky,V.M.,Marsha ll,M.S.,Pompliano,D.L.,and Gibbs,J.B .,J.Biol.Chem.,266:17438(1991),米国特許第 5,470,832号)。 プレニル化反応は一般的に種々のタンパク質の機能に必須であることがわかっ ている(Clarke,1992;Cox and Der,1992a;Gi bbs,J.B.(1991).Cell 65:1−4;Newman an d Magee,1993;Schafer and Rine,1992)。 この必要性はタンパク質がもはやプレニル化されないようにCaaX Cys受 領体を突然変異させることにより明らかにされる場合が多い。得られるタンパク 質は中心生物活性を有さない。これらの試験はプレニル化の阻害剤がプレニル化 タンパク質により調節される生理学的応答を変化させることができることを示す 遺伝的「原理証拠」を与える。 Rasタンパク質は細胞増殖を開始する核シグナルに細胞表面の生育因子受容 体を連結するシグナリング経路の一部である。Rasの作用の生物学的および生 化学的研究によれば、RasはG−調節タンパク質と同様に機能することが示さ れている。不活性状態においては、RasはGDPに結合している。生育因子受 容体の活性化により、RasはGDPからGTPへの交換が起こるように誘導さ れ、コンホーメーションの変化を起こす。RasのGTP結合型は生育刺激シグ ナルをそのシグナルがRasの内因性GTPase活性により停止されるまで増 幅させ、これによりタンパク質はその不活性なGDP結合型に戻る(D.R.L owy and D.M.Willumsen,Ann.Rev.Bioche m.62.851−891(1993))。Rasの活性化はMAPキナーゼ経 路および Rho/Rac経路を含む複数の細胞内シグナルトランスダクション経路の活性 化をもたらす(Joneson等.,Science 271:810−812 )。 突然変異を起こしたras遺伝子は、結腸直腸癌、内分泌膵臓癌、および、骨 髄性白血病を含む多くのヒト癌で検出されている。コレラの遺伝子のタンパク質 産物はそのGTPase活性を欠き、構造的に生育刺激シグナルを伝達する。 Rasタンパク質は翻訳後プレニル化を起こすことが知られている幾つかのタ ンパク質の1つである。ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼはファルネ シルピロホスフェートを利用してファルネシル基を有するRas CAAXボッ クスのCysチオール基を共有結合的に修飾する(Reiss等.,Cell, 62:81−88(1990);Schaber等.,J.Biol.Chem .,265:14701−14704(1990);Schafer等.,Sc ience,249:1133−1139(1990);Manne等a.,P roc.Natl.Acad.Sci USA,87:7541−7545(1 990))。 Rasは正常機能および発癌機能の双方のために原形質膜上 に局在しなければならない。少なくとも3種の翻訳後修飾がRas膜局在化に関 与しており、3種全ての修飾がRasのC末端において起こる。RasのC末端 は「CAAX」または「Cys−Aaa1−Aaa2−Xaa」ボックスと称され る配列モチーフを含んでいる(Cysはシステイン、Aaaは脂肪族アミノ酸、 Xaaは何れかのアミノ酸)(Willumsen等,Nature 310: 583−586(1984))。特異的な配列に応じて、このモチーフはそれぞ れC15またはC20イソプレノイドを有するCAAXモチーフのシステイン残基の アルキル化を触媒する酵素ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼまたはゲ ラニルゲラニルタンパク質トランスフェラーゼのシグナル配列として機能する( S.Clarke.,Ann.Rev.Biochem.61:355−386 (1992);W.R.Schafer and J.Rine,Ann.Re v.Genetics 30:209−237(1992))。 他のファルネシル化タンパク質にはRas関連GTP結合タンパク質、例えば RhoB、カビ接合因子、核ラミンおよびトランスデュシンのガンマサブユニッ トが含まれる。James等(J.Biol.Chem.269,14182( 1994)) はやはりファルネシル化されるパーオキシソーム関連タンパク質Pxfを検出し ている。James等はまた上記したものの他に未知の構造および機能を有する ファルネシル化タンパク質が存在することも示唆している。 ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼの阻害剤は2種の一般的クラスと して報告されている。第1のクラスはFPPの類似体を含み、第2のクラスは酵 素のタンパク質基質(例えばRas)に関するものである。記載されているペプ チド由来阻害剤は一般的にタンパク質のプレニル化のためのシグナルであるCA AXモチーフに関わるシステイン含有分子である(Schaber等,前出、R eiss等、前出;Reiss等.,PNAS,88:732−736(199 1))。このような阻害剤はファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ酵素の 代替基質として機能しつつタンパク質のプレニル化を阻害するか、または、単純 に競合的阻害剤である場合がある(米国特許第5,141,851号、テキサス 大学;N.E.Kohl等.,Science,260:1934−1937(19 93);Graham等a.,J.Med.Chem.,37,725(199 4))。 哺乳類細胞は4種のRasタンパク質(H−,N−,K4A−およびK4B− Ras)を発現し、このうちK4B−Rasがヒト癌におけるRasの最も頻繁 に見られる突然変異型である。ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼの阻 害により軟質寒天中でH−ras−形質転換細胞の生育がブロックされ、その形 質転換表現型の別の特徴が修飾されることが解かっている。さらにまた、ファル ネシルタンパク質トランスフェラーゼの特定の阻害剤がH−Ras発癌タンパク 質のプロセシングを細胞内で選択的にブロックすることも解かっている(N.E .Kohl等.,Science,260:1934−1937(1993)お よびG.L.James等.,Science,260:1937−1942( 1993))。最近、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼの阻害剤がヌ ードマウスにおいてH−ras依存性腫瘍の生育をブロックし(N.E.Koh l等.,Proc.Natl.Acad.Sci USA.,91:9141− 9145(1994)、H−ras遺伝子導入マウスにおいて乳癌および唾液腺 癌の後退を誘発する(N.E.Kohl等.,Nature Medicine 、1:792−797(1995))することが解かった。 ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼのインビボの間接的阻害がロバス タチン(Merck&Co.,Rahway,NJ)およびコンパクチンで認め られている(Hancock等、前出;Casey等.,前出;Schafer 等.,Science 245:379(1989))。これらの薬剤はファル ネシルピロホスフェートを含むポリイソプレノイドの生成のための律速酵素であ るHMG−CoA還元酵素を阻害する。HMG−CoA還元酵素の阻害によるフ ァルネシルピロホスフェート生合成の抑制により、培養細胞中のRas膜局在化 がブロックされる。プレニルピロホスフェートは多くの生合成過程における中間 体であるため、プレニルタンパク質トランスフェラーゼの直接阻害はより特異的 であり、イソプレン生合成の一般的阻害剤の所要用量で生じるものと比較して副 作用が少ない。 本発明の目的は、組み合わせにおける治療効果が単独使用時の抗新生物剤の用 量よりも少ない用量での抗新生物剤の使用を可能とし、これにより従来の化学療 法に通常伴っていた望ましくない副作用を軽減する抗新生物剤およびプレニルタ ンパク質トランスフェラーゼ阻害剤を含有する組成物を提供することで ある。 抗新生物剤およびプレニルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤の医薬的に有 効な組み合わせは、本発明においては、単独投与の抗新生物剤拮抗剤またはプレ ニルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤による治療に対しては感受性の低い腫 瘍細胞のような癌の治療に用いる。発明の要旨 抗新生物剤およびプレニルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤の組み合わせ の有効量を、癌の治療の必要な哺乳類治療対象に投与することを包含する癌の治 療方法を開示する。好ましくは、抗新生物剤およびファルネシルタンパク質トラ ンスフェラーゼ阻害剤はこのような組み合わせで用いる。図面の簡単な説明 図1:MCF−7細胞に対するパクリタキセルと組み合わせたファルネシルタン パク質トランスフェラーゼ阻害剤の作用 0.02μM化合物Aの存在下または非存在下に1日予備インキュベートし、 次いで、種々の濃度のパクリタキセルで4時間処理を行ったMCF−7細胞(A TCC HTB−22;J.Natl.Cancer Inst(Bethes da) 51:1409−1416(1973))の細胞増殖。パクリタキセルで処理後 細胞を更に7日間0.02μM化合物Aの存在下または非存在下にインキュベー トした。「ヒト腫瘍細胞アッセイのインビトロ生育抑制」のプロトコールB参照 。図2:MDA MB−468細胞に対するパクリタキセルと組み合わせたファル ネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤の作用 種々の濃度のパクリタキセルで4時間処理したMDA MB−468細胞(A TCC HTB−132;In Vitro(Rockville)14:91 1−915(1978))の細胞増殖。パクリタキセルで処理後細胞を更に9日 間0.02μMまたは0.05μMの化合物Aの存在下または非存在下にインキ ュベートした。「ヒト腫瘍細胞アッセイのインビトロ生育抑制」のプロトコール A参照。図2A:MDA MB−468細胞に対するパクリタキセルと組み合わせたファ ルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤の作用 0.2μMまたは0.5μMの化合物Aの存在下または非存在下に予備インキ ュベートしたMDA MB−468細胞の細 胞増殖。24時間の終了時に細胞を種々の濃度のパクリタキセルに4時間曝露し た。パクリタキセルで処理後、細胞を洗浄し、予備インキュベートの濃度の化合 物Aの存在下28日間インキュベートした。「ヒト腫瘍細胞アッセイのインビト ロ生育抑制」のプロトコールB参照。図2B:MDA MB−468細胞に対するパクリタキセルと組み合わせたファ ルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤の作用 MDA MB−468細胞の細胞増殖を6日間0.2μMまたは0.5μMの 化合物Aの存在下または非存在下、種々の濃度のパクリタキセルに曝露した。「 ヒト腫瘍細胞アッセイのインビトロ生育抑制」のプロトコールC参照。図3Aおよび3B:DU145細胞に対するパクリタキセルと組み合わせたファ ルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤の作用 パクリタキセルで4時間処理し、次いで洗浄したDU145ヒト前立腺癌細胞 (ATCC HTB−81,Cancer Res.37:4049−4405 8(1977),Int.J.Cancer,21:274−281(1978 ))を、 0.2μM、2μMおよび20μMの化合物Aの存在下および非存在下に、固定 剤依存性および非依存性の生育試験において投与した。固定剤非依存性生育に対 するパクリタキセルおよび化合物Aの組み合わせの作用を示す図3Aについては 、「ヒト腫瘍細胞アッセイのインビトロ生育抑制」のプロトコールD−1参照。 固定剤依存性生育に対するパクリタキセルおよび化合物Aの組み合わせの作用を 示す図3Bについては、「ヒト腫瘍細胞アッセイのインビトロ生育抑制」のプロ トコールD−2参照。図4および4A−4L:MCF−7細胞に対するパクリタキセルと組み合わせた ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤の作用: MCF−7細胞を1日間予備インキュベートし、その後、1μMの化合物Aの 存在下または非存在下で種々の濃度のパクリタキセルで24時間処理した。次い で細胞のDNA含有量を「インビトロ細胞周期試験」に記載の方法に従って評価し た。次ぎに種々のDNA量を有する細胞の数を測定し、グラフにより分析した。 図4は種々の処理の組み合わせを示す12の細胞DNA含有量ヒストグラムの組 である。図4A−4Lは個々のヒス トグラムをより詳細に示したものである。図4A−4Fは化合物Aの非存在下の 漸増濃度のパクリタキセルによる処理のヒストグラムである(図4の左コラム) 。図4G−4Lは1μMの化合物Aの存在下の漸増濃度のパクリタキセルによる 投与のヒストグラムである(図4の右コラム)。化合物Aの添加によりパクリタ キセルがMCF−7細胞においてG2/M期の停止を起こすモル力価が増大する 。図5:MCF−7細胞の細胞周期に対するパクリタキセルと組み合わせたファル ネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤の特異的作用: 図4および4A−4Lに関して上記した試験で得られた2倍のDNA含有量を 有する細胞を分析して、パクリタキセル処理に化合物Aを組み合わせることによ り、どの特定の細胞周期段階が影響をうけるかを調べた。即ち、種々のパクリタ キセル/化合物A投与につき、細胞集団の一部を10分間3%パラホルムアルデ ヒドに固定し、PBS中で洗浄し、PBS中24μg/mlのビスベンズイミド で染色した。有糸分裂細胞と中間期細胞との識別は、特徴的染色質濃縮により蛍 光顕微鏡下に行い、各実験処理群において1000個の細胞を人的操作により計 数 することにより有糸分裂指数を求めた。上記計数結果を図5に示す。結果によれ ば、細胞周期のG2/M期におけるブロックの増強は大部分はM期に対する作用 に由来するものである。図6:DU145細胞に対するパクリタキセルと組み合わせたファルネシルタン パク質トランスフェラーゼ阻害剤の作用: 4時間種々の濃度のパクリタキセルで処理したDU145細胞の細胞増殖。細 胞を30,000/6ウエルプレートで播種した。パクリタキセルで処理後、細 胞を5日間、種々の濃度の化合物Aの存在下または非存在下でインキュベートし た。「ヒト腫瘍細胞アッセイのインビトロ生育抑制」のプロトコールA参照。図7:T47D細胞に対するパクリタキセルと組み合わせたファルネシルタンパ ク質トランスフェラーゼ阻害剤の作用: 4時間種々の濃度のパクリタキセルで処理したT47D細胞の細胞増殖。細胞 を20,000/6ウエルプレートで播種した。パクリタキセルで処理後、細胞 を10日間、種々の濃度の化合物Aの存在下または非存在下でインキュベートし た。「ヒト腫瘍細胞アッセイのインビトロ生育抑制」のプロトコールA参照。図8:MDA−231細胞に対するパクリタキセルと組み合わせたファルネシル タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤の作用: 4時間種々の濃度のパクリタキセルで処理したMDA−231細胞(ATCC HTB−26;J.Natl.Cancer Inst.(Bethesda )53:661−674(1974))の細胞増殖。細胞を5,000/6ウエ ルプレートで播種した。パクリタキセルで処理後、細胞を7日間、種々の濃度の 化合物Aの存在下または非存在下でインキュベートした。「ヒト腫瘍細胞アッセ イのインビトロ生育抑制」のプロトコールA参照。図9:SK−OV−3細胞に対するパクリタキセルと組み合わせたファルネシル タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤の作用: 4時間種々の濃度のパクリタキセルで処理したSK−OV−3細胞(ATCC HTB−77,J.Natl.Cancer Inst.(Bethesda) 58:209−214(1977))の細胞増殖。細胞を20,000/6ウエル プレートで播種した。パクリタキセルで処理後、細胞を4日間、種々の濃度の化 合物Aの存在下または非存在下でインキュベートした。「ヒト腫瘍細胞アッセイ のインビトロ生育抑制」のプロトコールA参照。図10:A549細胞に対するパクリタキセルと組み合わせたファルネシルタン パク質トランスフェラーゼ阻害剤の作用: 4時間種々の濃度のパクリタキセルで処理したA549細胞(ATCC CC L−185,J.Natl.Cancer Inst.(Bethesda)5 1:1417−1423(1973))の細胞増殖。細胞を25,000/6ウ エルプレートで播種した。パクリタキセルで処理後、細胞を3日間、種々の濃度 の化合物Aの存在下または非存在下でインキュベートした。「ヒト腫瘍細胞アッ セイのインビトロ生育抑制」のプロトコールA参照。図11:SkBr3細胞に対するパクリタキセルと組み合わせたファルネシルタ ンパク質トランスフェラーゼ阻害剤の作用: 4時間種々の濃度のパクリタキセルで処理したSkBr3細胞(ATCC H TB−30)の細胞増殖。細胞を40,000/6ウエルプレートで播種した。 パクリタキセルで処理後、細胞を6日間、種々の濃度の化合物Aの存在下または 非存在下で インキュベートした。「ヒト腫瘍細胞アッセイのインビトロ生育抑制」のプロト コールA参照。図12:PC3細胞に対するパクリタキセルと組み合わせたファルネシルタンパ ク質トランスフェラーゼ阻害剤の作用: 4時間種々の濃度のパクリタキセルで処理したPC3細胞(ATCC CRL −1435;Invest.Urol.17:16−23(1979));Ca ncer Res.40:524−534(1980))の細胞増殖。細胞を2 5,000/6ウエルプレートで播種した。パクリタキセルで処理後、細胞を5 日間、種々の濃度の化合物Aの存在下または非存在下でインキュベートした。「 ヒト腫瘍細胞アッセイのインビトロ生育抑制」のプロトコールA参照。図13:MCF−7細胞に対するara−Cと組み合わせたファルネシルタンパ ク質トランスフェラーゼ阻害剤の作用: 4時間種々の濃度のara−Cで処理したMCF−7細胞の細胞増殖。細胞を 20,000/6ウエルプレートで播種した。ara−Cで処理後、細胞を7日 間、種々の濃度の化合物Aの存在下または非存在下でインキュベートした。「ヒ ト腫瘍細胞アッセイのインビトロ生育抑制」のプロトコールA参照。図14:MCF−7細胞に対するビンブラスチンと組み合わせたファルネシルタ ンパク質トランスフェラーゼ阻害剤の作用: 4時間種々の濃度のビンブラスチンで処理したMCF−7細胞の細胞増殖。細 胞を20,000/6ウエルプレートで播種した。ビンブラスチン投与後、細胞 を7日間、種々の濃度の化合物Aの存在下または非存在下でインキュベートした 。「ヒト腫瘍細胞アッセイのインビトロ生育抑制」のプロトコールA参照。図15:MCF−7細胞に対する5−フルオロウラシルと組み合わせたファルネ シルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤の作用: 4時間種々の濃度の5−フルオロウラシルで処理したMCF−7細胞の細胞増 殖。細胞を20,000/6ウエルプレートで播種した。ビンブラスチンで処理 後、細胞を7日間、種々の濃度の化合物Aの存在下または非存在下でインキュベ ートした。「ヒト腫瘍細胞アッセイのインビトロ生育抑制」のプロトコールA参 照。図16:MDA−468細胞に対するコルヒチンと組み合わせたファルネシルタ ンパク質トランスフェラーゼ阻害剤の作用: 24時間種々の濃度の化合物Aの存在下または非存在下、種々の濃度のコルヒ チンで処理したMDA−468細胞の細胞増殖。細胞を20,000/6ウエル プレートで播種した。コルヒチンおよび化合物Aで処理後、細胞を洗浄し、次い で、8日間、種々の濃度の化合物Aの存在下または非存在下でインキュベートし た。「ヒト腫瘍細胞アッセイのインビトロ生育抑制」のプロトコールC参照。図17:MCF−7細胞に対するビンブラスチンと組み合わせたファルネシルタ ンパク質トランスフェラーゼ阻害剤の作用: 種々の濃度の化合物Aの存在下または非存在下、7日間、種々の濃度のビンブ ラスチンで処理したMCF−7細胞の細胞増殖。細胞を10,000/6ウエル プレートで播種した。「ヒト腫瘍細胞アッセイのインビトロ生育抑制」のプロト コールB参照。図18:MDA−468細胞に対するドキソルブシンと組み合わせたファルネシ ルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤の作用: 4時間種々の濃度のドキソルブシンで処理したMDA−468細胞の細胞増殖 。細胞を20,000/6ウエルクラスターで 播種した。ドキソルブシンで処理後、細胞を10日間、種々の濃度の化合物Aの 存在下または非存在下でインキュベートした。「ヒト腫瘍細胞アッセイのインビ トロ生育抑制」のプロトコールA参照。図19:MCF−7細胞に対するドキソルブシンと組み合わせたファルネシルタ ンパク質トランスフェラーゼ阻害剤の作用: 4時間種々の濃度のドキソルブシンで処理したMCF−7細胞の細胞増殖。細 胞を20,000/6ウエルクラスターで播種した。ドキソルブシンで処理後、 細胞を7日間、種々の濃度の化合物Aの存在下または非存在下でインキュベート した。「ヒト腫瘍細胞アッセイのインビトロ生育抑制」のプロトコールA参照。図20:MDA−468細胞に対するシスプラチンと組み合わせたファルネシル タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤の作用: 4時間種々の濃度のシスプラチンで処理したMDA−468細胞の細胞増殖。 細胞を20,000/6ウエルクラスターで播種した。シスプラチンで処理後、 細胞を10日間、種々の濃度の化合物Aの存在下または非存在下でインキュベー トした。 「ヒト腫瘍細胞アッセイのインビトロ生育抑制」のプロトコールA参照。図21:MCF−7細胞に対するシスプラチンと組み合わせたファルネシルタン パク質トランスフェラーゼ阻害剤の作用: 4時間種々の濃度のシスプラチンで処理したMCF−7細胞の細胞増殖。細胞 を20,000/6ウエルクラスターで播種した。シスプラチンで処理後、細胞 を7日間、種々の濃度の化合物Aの存在下または非存在下でインキュベートした 。「ヒト腫瘍細胞アッセイのインビトロ生育抑制」のプロトコールA参照。図22:MDA−468細胞に対するビンブラスチンと組み合わせたファルネシ ルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤の作用: 4時間種々の濃度のビンブラスチンで処理したMDA−468細胞の細胞増殖 。細胞を20,000/6ウエルクラスターで播種した。ビンブラスチンで処理 後、細胞を7日間、種々の濃度の化合物Aの存在下または非存在下でインキュベ ートした。「ヒト腫瘍細胞アッセイのインビトロ生育抑制」のプロトコールA参 照。図23:MDA−468細胞に対するデソキシエポチロンAと組み合わせたファ ルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤の作用: 4時間種々の濃度のデソキシエポチロンAで処理したMDA−468細胞の細 胞増殖。細胞を20,000/6ウエルクラスターで播種した。デソキシエポチ ロンAで処理後、細胞を7日間、種々の濃度の化合物Aの存在下または非存在下 でインキュベートした。「ヒト腫瘍細胞アッセイのインビトロ生育抑制」のプロ トコールA参照。図24:DU145細胞に対するエポチロンAと組み合わせたファルネシルタン パク質トランスフェラーゼ阻害剤の作用: 4時間種々の濃度のエポチロンAで処理したDU145細胞の細胞増殖。細胞 を20,000/6ウエルクラスターで播種した。エポチロンAで処理後、細胞 を7日間、種々の濃度の化合物Aの存在トまたは非存在下でインキュベートした 。「ヒト腫瘍細胞アッセイのインビトロ生育抑制」のプロトコールA参照。図25:DU145細胞に対するエポチロンBと組み台わせたファルネシルタン パク質トランスフェラーゼ阻害剤の作用: 4時間種々の濃度のエポチロンBで処理したDU145細胞の細胞増殖。細胞 を20,000/6ウエルクラスターで播種した。エポチロンBで処理後、細胞 を7日間、種々の濃度の化合物Aの存在下または非存在下でインキュベートした 。「ヒト腫瘍細胞アッセイのインビトロ生育抑制」のプロトコールA参照。図26:DU145細胞に対するデソキシエポチロンAと組み合わせたファルネ シルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤の作用: 4時間種々の濃度のデソキシエポチロンAで処理したDU145細胞の細胞増 殖。細胞を20,000/6ウエルクラスターで播種した。デソキシエポチロン Aで処理後、細胞を7日間、種々の濃度の化合物Aの存在下または非存在下でイ ンキュベートした。「ヒト腫瘍細胞アッセイのインビトロ生育抑制」のプロトコ ールA参照。図27:DU145細胞に対するデソキシエポチロンBと組み合わせたファルネ シルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤の作用: 4時間種々の濃度のデソキシエポチロンBで処理したDU 145細胞の細胞増殖。細胞を20,000/6ウエルクラスターで播種した。 デソキシエポチロンBで処理後、細胞を7日間、種々の濃度の化合物Aの存在下 または非存在下でインキュベートした。「ヒト腫瘍細胞アッセイのインビトロ生 育抑制」のプロトコールA参照。図28:DU145細胞に対するエトポシドと組み合わせたファルネシルタンパ ク質トランスフェラーゼ阻害剤の作用: 4時間種々の濃度のエトポシドで処理したDU145細胞の細胞増殖。細胞を 20,000/6ウエルクラスターで播種した。エトポシドで処理後、細胞を7 日間、種々の濃度の化合物Aの存在下または非存在下でインキュベートした。「 ヒト腫瘍細胞アッセイのインビトロ生育抑制」のプロトコールA参照。図29:DU145細胞に対するドキソルブシンと組み合わせたファルネシルタ ンパク質トランスフェラーゼ阻害剤の作用: 4時間種々の濃度のドキソルブシンで処理したDU145細胞の細胞増殖。細 胞を20,000/6ウエルクラスターで播種した。エトポシドで処理後、細胞 を7日間、種々の濃度の化合物Aの存在下または非存在下でインキュベートした 。「ヒト腫瘍細胞アッセイのインビトロ生育抑制」のプロトコールA参 照。図30:DU145細胞に対するエストラムスチンと組み合わせたファルネシル タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤の作用: 4時間種々の濃度のエストラムスチンで処理したDU145細胞の細胞増殖。 細胞を20,000/6ウエルクラスターで播種した。エストラムスチンで処理 後、細胞を7日間、種々の濃度の化合物Aの存在下または非存在下でインキュベ ートした。「ヒト腫瘍細胞アッセイのインビトロ生育抑制」のプロトコールA参 照。図31:DU145細胞に対するシスプラチンと組み合わせたファルネシルタン パク質トランスフェラーゼ阻害剤の作用: 4時間種々の濃度のシスプラチンで処理したDU145細胞の細胞増殖。細胞 を20,000/6ウエルクラスターで播種した。シスプラチンで処理後、細胞 を7日間、種々の濃度の化合物Aの存在下または非存在下でインキュベートした 。「ヒト腫瘍細胞アッセイのインビトロ生育抑制」のプロトコールA参照。図32:LNCaP細胞に対するビカルタミドと組み合わせたファルネシルタン パク質トランスフェラーゼ阻害剤の作用: 4時間種々の濃度のビカルタミドで処理したLNCaP細胞の細胞増殖。細胞 を20,000/6ウエルクラスターで播種した。ビカルタミドで処理後、細胞 を7日間、種々の濃度の化合物Aの存在下または非存在下でインキュベートした 。「ヒト腫瘍細胞アッセイのインビトロ生育抑制」のプロトコールA参照。図33:DU145細胞に対するγ線照射と組み合わせたファルネシルタンパク 質トランスフェラーゼ阻害剤の作用: 種々の量のγ線を照射したDU145細胞の細胞増殖。細胞を20,000/ 6ウエルクラスターで播種した。細胞には20mMの化合物Aを予備処理するか 、照射後に20mMの化合物Aを処理するか、または、FTI未処理とした。本発明の詳細な説明 本発明は抗新生物剤およびプレニルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤の組 み合わせの有効量を、癌の治療が必要な哺乳類治療対象に投与することを包含す る癌の治療方法に関する。タンパク質のプレニル化の抑制と同時にDNA複製の 妨害およ び/またはアポトーシスの誘発を行う本発明の癌治療方法は、プレニルタンパク 質トランスフェラーゼ阻害剤または抗新生物剤を単独で使用していた従来の方法 と比較して、プレニルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤と抗新生物剤の本発 明の組み合わせの抑制活性および用量が治療対象となる癌細胞の性質に応じて独 立して変化させることができる点において、有利である。抗新生物剤として作用 する如何なる化合物およびプレニルタンパク質トランスフェラーゼを阻害する如 何なる化合物も本発明の方法において用いることができる。好ましくは本発明の 組み合わせにおいて使用する化合物は抗新生物剤およびファルネシルタンパク質 トランスフェラーゼ阻害剤である。本発明の方法を実施する際には、抗新生物剤 およびプレニルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤を何れかの順序で逐次的に 、または、同時に投与してよい。 本発明の組成物の治療効果は抗新生物剤およびプレニルタンパク質トランスフ ェラーゼ阻害剤を単独で投与した場合に必要となる量より少ない量の抗新生物剤 およびプレニルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤で達成されるため、同じ治 療効果を達成するために十分な単独の抗新生物剤またはプレニルタンパ ク質トランスフェラーゼ阻害剤の量の投与から生じる如何なる非機序由来の有害 毒性作用を回避できる。また本発明の組成物が相乗作用的な治療効果を達成し、 あるいは、単独投与時の成分化合物の何れの作用も超える予期できなかった治療 上の利点が発揮されることも期待される。 本明細書においては、抗新生物剤とは細胞がDNAを複製する能力を妨害する ことにより癌細胞の倍加を防止するか、または、癌細胞のアポトーシスを誘発す る化合物を指す。 プレニルタンパク質トランスフェラーゼ阻害化合物とは、プレニルタンパク質 トランスフェラーゼをコードする遺伝子の発現またはそのタンパク質産物の活性 に対し、拮抗、抑制または対抗作用を示す化合物を指す。 ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害化合物は同様に、ファルネシ ルタンパク質トランスフェラーゼをコードする遺伝子の発現またはそのタンパク 質産物の活性に対し、拮抗、抑制または対抗作用を示す化合物を指す。 本明細書では選択的という用語は、プレニルタンパク質トランスフェラーゼの 活性またはファルネシルタンパク質トランスフェラーゼの活性に対する特定の化 合物の阻害活性を指すもの とする。好ましくは、例えば、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼの選 択的阻害剤は、別の受容体または酵素活性に対するその作用と比較した場合に、 少なくとも20倍大きい作用をファルネシルタンパク質トランスフェラーゼに対 して示す。より好ましくは、選択性は少なくとも100倍以上である。 本発明の方法を構成する2種の阻害剤の選択性の水準は、癌の治療のために単 独の抗新生物剤またはプレニルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤を用いる従 来の方法にはなかった本発明の方法の利点に影響する場合がある。特に、補間的 ではあるが本質的には重複しない活性を有する2種の独立した医薬的活性成分を 用いることにより、本発明の治療方法の使用者は、特定の医薬的活性の特徴を有 する単独の薬剤を合成する必要を伴うことなく、組み合わせの抑制活性を独立し て、そして、正確に変えることができる。 「相乗作用的な」という用語は、本明細書では、本発明の方法および組成物に より達成される作用が本発明のプレニルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤お よび抗新生物剤を個別に、そして、本発明の方法および組成物において用いられ る量で使用した方法および組成物から得られる作用の合計よりも大きい ことを指す。このような2種の活性成分の間の相乗作用は用量を低下かさせ、複 合薬剤耐性の獲得を防止ないしは遅延させる。 本発明の組成物により得られる好ましい治療効果は癌の治療および特に癌腫瘍 細胞の生育の抑制および/または癌細胞の退行である。本明細書に記載した発明 に従って治療することのできる癌は脳、乳房、結腸、泌尿器管、リンパ系、膵臓 、直腸、胃、喉頭、肝臓、肺および前立腺の癌を包含する。特にこのような癌に は組織球リンパ種、肺腺癌、膵臓癌、結腸直腸癌、小細胞肺癌および神経腫瘍が 包含される。 本発明の組成物はまた他の遺伝子の癌性突然変異の結果としてRasタンパク 質が異常に活性化される(即ちRas遺伝子そのものは発癌型への突然変異によ り活性化されるわけではない)良性および悪性の他の増殖性疾患の抑制にも有用 であり、その場合の抑制は上記治療の必要な哺乳類に本発明の組成物の有効量を 投与することにより達成される。例えば、NF−1の成分は良性増殖性疾患であ る。 本発明の組成物はまた新内膜形成を抑制することにより経皮経管冠動脈血管形 成術の後の再狭窄の防止においても有用である(C.Indolfi等.,Na ture medicine, 1:541−545(1995))。 本発明の組成物はまた多嚢胞性腎臓疾患の治療および防止にも有用である(D .L.Schaffner等.,American Journal of P athology,142:1051−1060)1993)およびB.Cow ley,Jr等.,FASEB Journal,2:A3160(1988) )。 本発明の医薬組成物は哺乳類好ましくはヒトに対し、単独で、または、好まし くは医薬上許容できる担体または希釈剤と組み合わせて、そして任意に、公知の 補助剤、例えば硫酸アルミニウムとともに、医薬組成物として標準的な製薬慣行 に従って投与してよい。化合物は経口または非経口で投与することができ、例え ば、静脈内、筋肉内、腹腔内、皮下、直腸および局所投与などの投与経路を用い てよい。 本発明の化学療法複合薬の内服使用の際には、選択された組み合わせまたは化 合物を例えば錠剤またはカプセルの形態で、または、水性の溶液または懸濁液の 形態で投与してよい。内服用錠剤の場合は、一般的に使用されている担体はラク トース及びコーンスターチであり、そしてステアリン酸マグネシウムの ような潤滑剤を一般的には添加する。カプセル形態で経口投与する場合は、有用 な希釈剤としては乳糖および乾燥コーンスターチが挙げられる。経口投与に水性 懸濁液を用いる場合は、活性成分を乳化剤および懸濁剤と混合する。所望により 、特定の甘味料および/または香味剤を添加してよい。筋肉内、腹腔内、皮下お よび静脈内投与の場合は、活性成分の滅菌溶液を通常どおり調製し、溶液のpH を適宜調節し、緩衝作用を持たせる。静脈内投与の場合は、溶質の総濃度は製剤 が等張液となるよう適宜調節する。 本発明の組み合わせはまた、治療すべき症状に対する特別の有用性のために選 択された他の公知の治療薬と同時投与してよい。 固定された用量として処方する場合は、その複合薬品は上記した用量範囲内の 本発明の組み合わせおよび許容用量範囲の他の薬剤活性物質を使用する。あるい は、本発明の組み合わせは、多重複合製剤が不適切である場合には公知の医薬上 許容できる物質と逐次的に使用してもよい。 本発明は抗新生物剤およびプレニルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤を同 時または逐次的に投与する治療法を包含する。 即ち、抗新生物剤およびプレニルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤を含有す る医薬製剤は、1種の特定の治療のために組み合わせたものを投与する際に好都 合なものであるが、組み合わせの成分を逐次的に投与することも別の治療におい て好都合である場合がある。抗新生物剤およびプレニルタンパク質トランスフェ ラーゼ阻害剤の本発明の組み合わせは、放射線療法および外科的処置を含む癌お よび/または腫瘍を治療するための他の方法と併用してもよい。 外部からの照射や小型放射線源の移植により与えられるX線またはγ線を含む 放射線療法は、癌を治療するためのプレニルタンパク質トランスフェラーゼ阻害 剤単独と組み合わせて使用してもよい。プレニルタンパク質トランスフェラーゼ 阻害剤は放射線療法と同時に投与するか、または放射線の使用の前に投与してよ い。 放射線療法を組み合わせること、および、プレニルタンパク質トランスフェラ ーゼ阻害剤を投与することよりなる方法の特に有用な例においては、2(S)− [2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]−プロピルアミノ−3(S )−メチル]−ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニルメチオニン スルホンイソプロピルエステル(化合物A)であるファルネシルタンパク質トラ ンスフェラーゼ阻害剤を、放射線療法の適用の前に投与する。 放射線療法を組み合わせること、および、プレニルタンパク質トランスフェラ ーゼ阻害剤を投与することよりなる方法の別の特に有用な例においては、1−( 3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリル メチル]−2−ピペラジンまたは医薬上許容できるその塩であるファルネシルタ ンパク質トランスフェラーゼ阻害剤を放射線療法の適用の前に投与する。 放射線療法を組み合わせること、および、プレニルタンパク質トランスフェラ ーゼ阻害剤を投与することよりなる方法の別の特に有用な例においては、(R) −1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミ ダゾリルメチル]−5−[2−(エタンスルホニル)メチル]−2−ピペラジノ ンまたは医薬上許容できるその塩であるファルネシルタンパク質トランスフェラ ーゼ阻害剤を、放射線療法の適用の前に投与する。 放射線療法を組み合わせること、および、プレニルタンパク 質トランスフェラーゼ阻害剤を投与することよりなる方法の別の特に有用な例に おいては、4−[1−(5−クロロ−2−オキソ−2H−[1,2’]ビピリジ ニル−5’−イルメチル)−1H−ピロル−2−イルメチル]−ベンゾニトリル または医薬上許容できるその塩であるファルネシルタンパク質トランスフェラー ゼ阻害剤を、放射線療法の適用の前に投与する。 放射線療法を組み合わせること、および、プレニルタンパク質トランスフェラ ーゼ阻害剤を投与することよりなる方法の別の特に有用な例においては、1−[ N−(1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル)−N(4−シア ノベンジル)アミノ]−4−(フェノキシ)ベンゼンまたは医薬上許容できるそ の塩であるファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤を、放射線療法の 適用の前に投与する。 本発明はまた医薬上許容できる担体または希釈剤を用いるか用いることなく、 本発明の組み合わせの治療有効量を投与することを包含する癌の治療において有 用な医薬組成物を包含する。本発明の適当な組成物は本発明の化合物および医薬 上許容できる担体、例えば塩水をあるpH水準、例えば7.4で含有する水溶液 を包含する。溶液は局所単回注射により患者の血流中に 導入してよい。 本発明の組み合わせをヒトを対象として投与する場合は、一日当たり用量は通 常は担当医師により決定されるが、用量は一般的に年齢、体重、患者個体の応答 、並びに、患者の症状の重症度に応じて変化する。 1つの例示的適用においては、適当な量の抗新生物剤およびプレニルタンパク 質トランスフェラーゼ阻害剤を癌の治療を受けている哺乳類に投与する。投与は 各種の阻害剤の量として、一日当たり約0.1mg/kg体重〜約60mg/k g体重、好ましくは、一日当たり約0.5mg/kg体重〜約40mg/kg体 重の範囲で行う。本発明の組成物を含有する特定の治療用量は、抗新生物剤約0 .01mg〜約500mg、および、プレニルタンパク質トランスフェラーゼ阻 害剤約0.01mg〜約500mgを含む。好ましくは、用量は抗新生物剤約1 mg〜約100mg、および、プレニルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤約 1mg〜約100mgを含有する。 抗新生物剤の例としては、一般的に、微細管安定化剤(例えばパクリタキセル (Taxol(登録商標)としても知られている)、ドセタキセル(Taxot ere(登録商標)として も知られている)、エポチロンA、エポチロンB、デソキシエポチロンA、デソ キシエポチロンBまたはその誘導体);微細管破壊剤;アルキル化剤、抗代謝剤 ;フーゼル毒;エピドフィロトキシン;抗新生物性酵素;トポイソメラーゼ阻害 剤;プロカルバジン;ミトキサントロン;白金配位錯体;生物応答改変剤および 生育抑制剤;ホルモン/抗ホルモン治療薬および造血性生育因子が挙げられる。 抗新生物剤のクラスの例としては、例えば、アントラサイクリン類の薬剤、ビ ンカ剤、マイトマイシン類、ブレオマイシン類、細胞毒性ヌクレオシド、タキサ ン類、エポチロン類、ジスコデルモリド、プテリジン類薬剤、ジイネン類および ポドフィロトキシン類が挙げられる。特に有用な上記クラスの物質は、例えば、 ドキソルブシン、カルミノマイシン、ダウノルブシン、アミノプテリン、メトト レキセート、メトプテリン、ジクロロメトトレキセート、マイトマイシンC、ポ ルフィロマイシン、5−フルオロウラシル、6−メルカプトプリン、ゲムシタビ ン、サイトシンアラビノシド、ポドフィロトキシンまたはポド−フィロトキシン 誘導体、例えばエトポシド、エトポシドホスフェートまたはテニポシド、メルフ ァラン、ビンブラスチン、ビン クリスチン、ロイロシジン、ビンデシン、ロイロシン、パクリタキセル等が挙げ られる。他の有用な抗新生物剤としては、エストラムスチン、シスプラチン、カ ルボプラチン、シクロホスファミド、ブレオマイシン、タモキシフェン、イフォ サミド、メルファラン、ヘキサメチルメラミン、チオテパ、シタラビン、イダト レキセート、トリメトレキセート、ダカルバジン、L−アスパラギナーゼ、カン プトテシン、CPT−11、トポテカン、ara−C、ビカルタミド、フルタミ ド、ロイプロリド、ピリドベンゾインドール誘導体、インターフェロン類および インターロイキン類が挙げられる。 好ましい抗新生物剤のクラスはタキサン類であり、好ましい抗新生物剤はパク リタキセルである。 ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害化合物の例は下記: (a)下記式(II−a)〜(II−c)の化合物: であり、ここで、下記式(II−a):および医薬上許容できるその塩に関しては、 R1aおよびR1bは独立して、下記: a)水素、 b)アリール、ヘテロ環、C3〜C10シクロアルキル、C2〜C6アルケニル、C2 〜C6アルキニル、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、 NO2、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3 、−N(R102またはR11OC(O)NR10−、 c)非置換か、または、アリール、ヘテロ環、C3〜C10シクロアルキル、C2〜 C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O )NR10−、CN、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC (O)−、N3、−N(R102またはR11OC(O)NR10−で置換されたC1 〜C6アルキル、 から選択され; R2およびR3は独立してH;非置換または置換されたC18アルキル、非置換ま たは置換されたC28アルケニル、非置換または置換されたC28アルキニル、 非置換または置換されたアリール、非置換または置換されたヘテロ環、 から選択され、 ここで置換された基は下記: 1)非置換であるか、または、下記: a)C14アルキル、 b)(CH2pOR6、 c)(CH2pNR67、 d)ハロゲン、 で置換されたアリールまたはヘテロ環、 2)C36シクロアルキル、 3)OR6、 4)SR6、S(O)R6、SO26、 5)−NR67または、 の1つ以上で置換されるか、または、 R2とR3は同じC原子に結合し、一緒になって−(CH2u−を形成し、ここで 炭素原子の1つは任意にO、S(O)m、−NC(O)−および−N(COR10 )−から選択される部分で置き換えられており; R4およびR5は独立してHおよびCH3から選択され;そして R2、R3、R4およびR5の何れか2つは任意に同じ炭素原子に結合しており; R6、R7およびR7aは独立してH;非置換であるか、または、下記: a)C14アルコキシ、 b)アリールまたはヘテロ環、 c)ハロゲン、 d)HO、 e) f)−SO211、または、 g)N(R102、 で置換された、C14アルキル、C36シクロアルキル、ヘテロ環、アリール、 アロイル、ヘテロアロイル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニルか ら選択されるか;または、 R6とR7は一緒になって環を形成し; R7とR7aは一緒になって環を形成し; R8は独立して、下記: a)水素、 b)アリール、ヘテロ環、C3〜C10シクロアルキル、C2〜C6アルケニル、 C2〜C6アルキニル、パーフルオロアルキル、F、Cl、Br、R10O−、R11 S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、NO2、(R102N−C(NR10 )−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N(R102またはR11OC (O)NR10−、 c)非置換か、または、アリール、ヘテロ環、C3〜C10シクロアルキル、C2 〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、パーフルオロアルキル、F、Cl、B r、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NH−、CN、H2N−C(NH )−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N(R102またはR11OC (O)NH−で置換されたC1〜C6アルキル、 から選択され; R9は、下記: a)水素、 b)C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、パーフルオロアルキル、F、 Cl、Br、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、NO2 、(R102N−C−(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、 −N(R102またはR11OC(O)NR10−、および、 c)非置換か、または、パーフルオロアルキル、F、Cl、Br、R10O−、 R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、(R102N−C(NR10)− 、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N(R102またはR11OC(O )NR10−で置換されたC1〜C6アルキル、 から選択され; R10は独立して、水素、C1〜C6アルキル、ベンジルおよびアリールから選択さ れ; R11は独立して、C1〜C6アルキルおよびアリールから選択され; A1およびA2は独立して、結合、−CH=CH−、−C≡C−、 −C(O)−、−C(O)NR10−、−NR10C(O)−、O、−N(R10)− 、−S(O)2N(R10)−、−N(R10)S(O)2−またはS(O)mから選 択され; Vは下記: a)水素、 b)ヘテロ環、 c)アリール、 d)C1〜C20アルキル、ただし炭素原子0〜4個はO、SおよびNから選択 されるヘテロ原子で置き換えられているもの、 e)C2〜C20アルケニル、 から選択されるが、 ただし、A1がS(O)mである場合はVは水素ではなく、A1が結合であり、n が0であり、そしてA2がS(O)mである場合はVは水素ではなく; Wはヘテロ環であり; Xは−CH2−、−C(=O)−または−S(=O)m−であり; Yは非置換であるか、または、下記: 1)非置換であるか、下記: a)C14アルコキシ、 b)NR67、 c)C36シクロアルキル、 d)アリールまたはヘテロ環、 e)HO、 f)−S(O)m6、または、 g)−C(O)NR67、 で置換されたC14アルキル、 2)アリールまたはヘテロ環、 3)ハロゲン、 4)OR6、 5)NR67、 6)CN、 7)NO2、 8)CF3、 9)−S(O)m6、 10)−C(O)NR67、または、 11)C3〜C6シクロアルキル、 の1つ以上で置換されたアリール、ヘテロ環であり; mは、0、1または2であり; nは0、1、2、3または4であり; pは0、1、2、3または4であり; rは0〜5であるが、Vが水素である場合はrは0であり; sは0または1であり; tは0または1であり;そして、 uは4または5であり; 下記式(II−b): および医薬上許容できるその塩に関しては、 R1a、R1b、R10、R11、m、R2、R3、R6、R7、p、R7a、u、R8、A1、 A2、V、W、X、n、p、r、s、tおよびuは式(II−a)に関して前述 した通り定義され; R4はHおよびCH3から選択され; そしてR2、R3およびR4の何れか2つは任意に同じ炭素原子に結合しており; R9は、下記: a)水素、 b)アルケニル、アルキニル、パーフルオロアルキル、F、Cl、Br、R10 O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、NO2、(R102N− C−(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N(R102ま たはR11OC(O)NR10−、および、 c)非置換か、または、パーフルオロアルキル、F、Cl、Br、R10O−、 R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、(R102N−C(NR10)− 、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N(R102またはR11OC(O )NR10−で置換されたC1〜C6アルキル、 から選択され; GはH2またはOであり; Zは非置換であるか、または、下記: 1)非置換であるか、下記: a)C14アルコキシ、 b)NR67、 c)C36シクロアルキル、 d)アリールまたはヘテロ環、 e)HO、 f)−S(O)m6、または、 g)−C(O)NR67、 で置換されたC14アルキル、 2)アリールまたはヘテロ環、 3)ハロゲン、 4)OR6、 5)NR67、 6)CN、 7)NO2、 8)CF3、 9)−S(O)m6、 10)−C(O)NR67、または、 11)C3〜C6シクロアルキル、 の1つ以上で置換されたアリール、ヘテロアリール、アリールメチル、ヘテロア リールメチル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニルであり; 下記式(II−c): および医薬上許容できるその塩に関しては、 R1a、R1b、R10、R11、m、R2、R3、R6、R7、p、u、R7a、R8、A1、 A2、V、W、X、n、rおよびtは式(II−a)に関して前述した通り定義 され; R4はHおよびCH3から選択され; そしてR2、R3およびR4の何れか2つは任意に同じ炭素原子に結合しており; GはOであり; Zは非置換であるか、または、下記: 1)非置換であるか、下記: a)C14アルコキシ、 b)NR67、 c)C36シクロアルキル、 d)アリールまたはヘテロ環、 e)HO、 f)−S(O)m6、または、 g)−C(O)NR67、 で置換されたC14アルキル、 2)アリールまたはヘテロ環、 3)ハロゲン、 4)OR6、 5)NR67、 6)CN、 7)NO2、 8)CF3、 9)−S(O)m6、 10)−C(O)NR67、または、 11)C3〜C6シクロアルキル、 の1つ以上で置換されたアリール、ヘテロアリール、アリールメチル、ヘテロア リールメチル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニルであり; そして、 sは1であるもの; (b)下記式(II−d)の化合物: であり、ここで、 R1aおよびR1bは独立して、下記: a)水素、 b)アリール、ヘテロ環、C3〜C10シクロアルキル、C2〜C6アルケニル、 C2〜C6アルキニル、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、R1 1 C(O)O−、(R102NC(O)、−R10 2N−C(NR10)−、CN、N O2、R10C(O)−、N3、−N(R102またはR11OC(O)NR10−、 c)非置換かまたは置換されたC1〜C6アルキルであり、置換されたC1〜C6 アルキル上の置換基は、非置換であるか、置換されたアリール、ヘテロ環、C3 〜C10シクロアルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、R10O−、 R11S (O)m−、R10C(O)NR10−、(R102NC(O)−、(R102N−C (NR10)−、CN、R10C(O)−、N3、−N(R102およびR11OC(O )−NR10−から選択されるもの; から選択され; R2、R3、R4およびR5は独立して下記: a)水素、 b)非置換であるか置換されたアリール、非置換であるか置換されたヘテロ環 、C3〜C10シクロアルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、ハロ ゲン、C1〜C6パーフルオロアルキル、R12O−、R11S(O)m−、R10C( O)NR10−、(R102NC(O)−、R11C(O)O−、R10 2N−C(NR10 )−、CN、NO2、R10C(O)、N3、−N(R102またはR11OC(O )NR10−、 c)非置換のC1〜C6アルキル、 d)置換されたC1〜C6アルキル、ただし置換されたC1〜C6アルキル上の置 換基は非置換であるか置換されたアリール、非置換かまたは置換されたヘテロ環 、C3〜C10シクロアルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、R12 O−、 R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、(R102NC(O)−、R10 2N− C(NR10)−、CN、R10C(O)−、N3、−N(R102およびR11OC( O)−NR10−から選択されるもの; から選択され; R6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eは独立して下記: a)水素、 b)非置換であるか置換されたアリール、非置換であるか置換されたヘテロ環 、C3〜C10シクロアルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、ハロ ゲン、C1〜C6パーフルオロアルキル、R12O−、R11S(O)m−、R10C( O)NR10−、(R102NC(O)−、R11C(O)O−、R10 2N−C(NR10 )−、CN、NO2、R10C(O)、N3、−N(R102またはR11OC(O )NR10−、 c)非置換のC1〜C6アルキル、 d)置換されたC1〜C6アルキル、ただし置換されたC1〜C6アルキル上の置 換基は非置換であるか置換されたアリール、非置換かまたは置換されたヘテロ環 、C3〜C10シクロアルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、R12 O−、 R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、(R102NC(O)−、R10 2N− C(NR10)−、CN、R10C(O)−、N3、−N(R102およびR11OC( O)−NR10−から選択されるもの; から選択され; そして、隣接する炭素原子上のR6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eのいずれか2 つは一緒になって−CH=CH−CH=CH−、−CH=CH−CH2−、−( CH24および−(CH23−から選択されるジラジカルを形成し; R7はH;非置換であるかまたは下記: a)C14アルコキシ、 b)アリールまたはヘテロ環、 c)ハロゲン、 d)HO、 e) f)−SO211、 g)N(R102、または、 h)C14パーフルオロアルキル、 で置換されたC14アルキル、C36シクロアルキル、ヘテロ環、アリール、ア ロイル、ヘテロアロイル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニルから 選択され; R8は独立して、下記: a)水素、 b)アリール、置換アリール、ヘテロ環、置換ヘテロ環、C3〜C10シクロア ルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、パーフルオロアルキル、F 、Cl、Br、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、(R102 NC(O)−、−R10 2N−C(NR10)、CN、NO2、R10C(O)−、N3 、−N(R102またはR11OC(O)NR10−、および、 c)非置換かまたはアリール、シアノフェニル、ヘテロ環、C3〜C10シクロ アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、パーフルオロアルキル、 F、Cl、Br、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NH−、(R102 NC(O)−、(R102N−C(NR10)−、CN、R10C(O)−、N3、− N(R102またはR10OC(O)NH−で置換されたC1〜C6アルキル、 から選択され; R9は独立して下記: a)水素、 b)C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C1〜C6パーフルオロアルキ ル、F、Cl、Br、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、( R102NC(O)−、R10 2N−C(NR10)−、CN、NO2、R10C(O) −、N3、−N(R102またはR11OC(O)NR10−、および、 c)非置換か、または、C1〜C6パーフルオロアルキル、F、Cl、Br、R10 O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、(R102NC(O)−、R10 2 N−C(NR10)−、CN、R10C(O)−、N3、−N(R102またはR1 1 OC(O)NR10−で置換されたC1〜C6アルキル、 から選択され; R10は独立して水素、C1〜C6アルキル、2,2,2−トリフルオロエチル、ベ ンジルおよびアリールから選択され; R11は独立してC1〜C6アルキルおよびアリールから選択され; R12は独立して水素、C1〜C6アルキル、C1〜C6アラルキ ル、C1〜C6置換アラルキル、C1〜C6ヘテロアラルキル、C1〜C6置換ヘテロ アラルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、 C1〜C6パーフルオロアルキル、2−アミノエチルおよび2,2,2−トリフル オロエチルから選択され; A1およびA2は結合、−CH=CH−、−C≡C−、−C(O)−、−C(O) NR10−、−NR10C(O)−、O、−N(R10)−、−S(O)2N(R10) −、−N(R10)S(O)2−またはS(O)mから選択され; Vは下記: a)水素、 b)ヘテロ環、 c)アリール、 d)C1〜C20アルキル、 ただし炭素原子0〜4個はO、SおよびNから選択されるヘテロ原子で置き換え られているもの、および、 e)C2〜C20アルケニル、 から選択されるが、ただし、A1がS(O)mである場合はVは水素ではなく、A1 が結合であり、nが0であり、そしてA2が S(O)mである場合はVは水素ではなく; Wはヘテロ環であり; Xは結合、−CH=CH−、O、−C(=O)−、−C(O)NR7、−NR7C (O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NR7C(O)−、− NR7−、−S(O)2N(R10)−、−N(R10)S(O)2−または−S(= O)m−であり; mは0、1または2であり; nは独立して0、1、2、3または4であり; pは独立して0、1、2、3または4であり; qは0、1、2または3であり; rは0〜5であるが、ただしVが水素である場合はrは0であり; tは0または1であるもの; (c)下記式(II−e)の化合物: であり、ここで、 R1a、R1b、R2、R3、R4、R5、R7、R8、R9、R10、R11、A1、A2、V 、W、m、n、p、q、rおよびtは式(II−d)に関して前述した通り定義 され; fの1〜3個は独立してNであり、残りのfは独立してCR6であり;そして、 各R6は独立して、下記: a)水素、 b)非置換であるか置換されたアリール、非置換であるか置換されたヘテロ環 、C3〜C10シクロアルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、ハロ ゲン、C1〜C6パーフルオロアルキル、R12O−、R11S(O)m−、R10C( O)NR10−、(R102NC(O)−、R11C(O)O−、R10 2N−C(NR10 )−、CN、NO2、R10C(O)−、N3、−N(R102またはR11OC( O)NR10−、 c)非置換のC1〜C6アルキル、 d)置換されたC1〜C6アルキル、ただし置換されたC1〜C6アルキル上の置 換基は非置換であるか置換されたアリール、非置換かまたは置換されたヘテロ環 、C3〜C10シクロアルキ ル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、R12O−、R11S(O)m−、 R10C(O)NR10−、(R102NC(O)−、R10 2N−C(NR10)−、C N、R10C(O)−、N3、−N(R102およびR11OC(O)−NR10−から 選択されるもの; から選択されるか;または、 隣接する炭素原子上のR6のいずれか2つは一緒になって−CH=CH−CH= CH−、−CH=CH−CH2−、−(CH24および−(CH23−から選択 されるジラジカルを形成するもの; (d)下記式(II−f)の化合物: であり、ここで、 R3、R4、R5、R6a-e、R7、R8、R9、R10、R11、A1、A2、V、W、m、 n、p、q、rおよびtは式(II−d) に関して前述した通り定義され; fの1〜2個は独立してNであり、残りのfは独立してCHであり;そして、 R1およびR2は独立して、下記: a)水素、 b)アリール、ヘテロ環、C3〜C10シクロアルキル、C2〜C6アルケニル、 C2〜C6アルキニル、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、R1 1 C(O)O−、(R102NC(O)−、−R10 2N−C(NR10)−、CN、 NO2、R10C(O)−、N3、−N(R102またはR11OC(O)NR10−、 c)非置換かまたは置換されたC1〜C6アルキルであり、置換されたC1〜C6 アルキル上の置換基は、非置換であるか、置換されたアリール、ヘテロ環、C3 〜C10シクロアルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、R10O−、 R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、(R102NC(O)−、(R102 N−C(NR10)−、CN、R10C(O)−、N3、−N(R102およびR11O C(O)−NR10−から選択されるもの; から選択されるものであるもの; (f)下記式(II−g)の化合物: であり、ここで、 R3、R4、R5、R7、R8、R9、R10、R11、A1、A2、V、W、m、n、p、 q、rおよびtは式(II−d)に関して前述した通り定義され; fの1〜2個は独立してNであり、残りのfは独立してCHであり; gの1〜3個は独立してNであり、残りのfは独立してCR6であり; R1およびR2は独立して、下記: a)水素、 b)アリール、ヘテロ環、C3〜C10シクロアルキル、C2〜C6アルケニル、 C2〜C6アルキニル、R10O−、R11S (O)m−、R10C(O)NR10−、R11C(O)O−、(R102NC(O)− 、−R10 2N−C(NR10)、CN、NO2、R10C(O)−、N3、−N(R10 2またはR11OC(O)NR10−、 c)非置換かまたは置換されたC1〜C6アルキルであり、置換されたC1〜C6 アルキル上の置換基は、非置換であるか、置換されたアリール、ヘテロ環、C3 〜C10シクロアルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、R10O−、 R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、(R102NC(O)−、(R102 N−C(NR10)−、CN、R10C(O)−、N3、−N(R102およびR11O C(O)−NR10−から選択されるもの; から選択され; 各R6は独立して、下記: a)水素、 b)非置換であるか置換されたアリール、非置換であるか置換されたヘテロ環 、C3〜C10シクロアルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、ハロ ゲン、C1〜C6パーフルオロアルキル、R12O−、R11S(O)m−、R10C( O) NR10−、(R102NC(O)−、R11C(O)O−、R10 2N−C(NR10) −、CN、NO2、R10C(O)、N3、−N(R102またはR11OC(O)N R10−、 c)非置換のC1〜C6アルキル、 d)置換されたC1〜C6アルキル、ただし置換されたC1〜C6アルキル上の置 換基は非置換であるか置換されたアリール、非置換かまたは置換されたヘテロ環 、C3〜C10シクロアルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、R12 O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、(R102NC(O)−、R10 2 N−C(NR10)−、CN、R10C(O)−、N3、−N(R102およびR11 OC(O)−NR10−から選択されるもの; から選択され; 隣接する炭素原子上のR6のいずれか2つは一緒になって−CH=CH−CH= CH−、−CH=CH−CH2−、−(CH24および−(CH23−から選択 されるジラジカルを形成するもの; (g)下記式(II−h)の化合物: であり、ここで、 Rcは下記: から選択され; R1は水素、アルキル基、アラルキル基、アシル基、アラシル基、アロイル基、 アルキルスルホニル基、アラルキルスルホニル基またはアリールスルホニル基で あり、ここでアルキルおよびアシル基は炭素原子1〜6個を有する直鎖または分 枝鎖の炭化水素を有し; R2およびR3はメチオニンスルホキシドまたはメチオニンスルホンであることの できる酸化型を含む天然のアミノ酸の側鎖であるか、または、置換されたまたは 非置換の脂肪族、芳香族、またはヘテロ芳香族基、例えば、アリル、シクロヘキ シル、フ ェニル、ピリジル、イミダゾリルまたは分枝鎖または非分枝鎖であってよい炭素 原子2〜8個の飽和鎖であってよく、ここで脂肪族置換基は芳香族またはヘテロ 芳香族の環で置換されていてよく; R4は水素またはアルキル基であり、ここでアルキル基は炭素原子1〜6個の直 鎖または分枝鎖の炭化水素を有し; R5は下記: a)天然のアミノ酸の側鎖、 b)メチオニンスルホキシドおよびメチオニンスルホンから選択される天然の アミノ酸の側鎖の酸化型、 c)置換された、または非置換の脂肪族、芳香族またはヘテロ芳香族の基、例 えば、アリル、シクロヘキシル、フェニル、ピリジル、イミダゾリルまたは分枝 鎖または非分枝鎖であってよい炭素原子2〜8個の飽和鎖、ここで脂肪族置換基 は任意に芳香族またはヘテロ芳香族の環で置換されているもの、および、 d)−CH2CH2OHまたは−CH2CH2CH2OH、 から選択され; R6は置換された、または非置換の脂肪族、芳香族またはヘテロ芳香族の基、例 えば、炭素原子1〜8個の飽和鎖であり、これ は分枝鎖または非分枝鎖であってよく、ここで脂肪族置換基は芳香族またはヘテ ロ芳香族の環で置換されていてよく; TはOまたはS(O)mであり; mは0、1または2であり; nは0、1または2であるもの; (h)下記式(II−i)の化合物: であり、ここで、 R1aおよびR1bは独立して、下記: a)水素、 b)非置換または置換されたアリール、非置換または置換されたヘテロ環、非 置換または置換されたC3〜C6シクロアルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6 アルキニル、R8O−、R9S(O)m−、R8C(O)NR8−、CN、NO2、( R82N−C(NR8)−、R8C(O)−、R8OC(O)−、N3、−N(R8 2またはR9OC(O)NR8−、 c)非置換であるか、または、非置換かまたは置換されたア リール、非置換かまたは置換されたヘテロ環、非置換かまたは置換されたC3〜 C6シクロアルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、R8O−、R9 S(O)m−、R8C(O)NR8−、CN、(R82N−C(NR8)−、R8C (O)−、R8OC(O)−、N3、−N(R82またはR9OC(O)−NR8− で置換されたC1〜C6アルキル、 から選択され; R2a、R2bおよびR3は独立して、下記: a)水素、 b)非置換であるか、C2〜C6アルケニル、R8O−、R9S(O)m−、R8C (O)NR8−、CN、N3、(R82N−C(NR8)−、R8C(O)−、R8 OC(O)−、−N(R82またはR9OC(O)NR8−で置換されたC1〜C6 アルキル、 c)非置換であるかまたは置換されたアリール、非置換であるかまたは置換さ れたヘテロ環、非置換であるかまたは置換されたシクロアルキル、アルケニル、 R8O−、R9S(O)m、R8C(O)NR8、CN、NO2、(R82N−C(N R8)−、R8C(O)、R8OC(O)−、N3、−N(R82、ハ ロゲンまたはR9OC(O)NR8−、および、 d)アリール、ヘテロ環およびC3〜C10シクロアルキルから選択される非置換 であるか置換された基で置換されたC1〜C6アルキル、 から選択され; R4およびR5は独立して下記: a)水素、および、 b)から選択され; R6は独立して下記: a)水素、 b)非置換であるかまたは置換されたアリール、非置換であるかまたは置換さ れたヘテロ環、非置換であるかまたは置換されたC3〜C6シクロアルキル、C2 〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C1〜C6パーフルオロアルキル、F、 Cl、Br、R8O−、R9S(O)m−、R8C(O)NR8−、CN、NO2、 (R82N−C(NR8)−、R8C(O)−、R8OC(O)−、N3、−N(R82またはR9OC(O)NR8−、および、 c)非置換であるか、または、非置換かまたは置換されたアリール、非置換か または置換されたヘテロ環、非置換かまたは置換されたC3〜C6シクロアルキル 、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C1〜C6パーフルオロアルキル、 F、Cl、Br、R8O−、R9S(O)m−、R8C(O)NH−、CN、H2N −C(NH)−、R8C(O)、R8OC(O)−、N3、−N(R82またはR8 OC(O)NH−で置換されたC1〜C6アルキル、 から選択され; R7は下記: a)水素、 b)C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C1〜C6パーフルオロアルキ ル、F、Cl、Br、R8O−、R9S(O)m−、R8C(O)NR8−、CN、 NO2、(R82N−C(NR8)−、R8C(O)−、R8OC(O)−、N3、 −N(R82またはR9OC(O)NR8−、および、 c)非置換であるか、または、C1〜C6パーフルオロアルキ ル、F、Cl、Br、R8O−、R9S(O)m−、R8C(O)NR8−、CN、 (R82N−C(NR8)−、R8C(O)−、R8OC(O)−、N3、−N(R82またはR9OC(O)NR8−で置換されたC1〜C6アルキル、 から選択され; R8は独立して水素、C1〜C6アルキル、置換されたまたは非置換のC1〜C6ア ラルキルおよび置換されたまたは非置換のアリールから選択され; R9は独立してC1〜C6アルキルおよびアリールから選択され; R10は独立して水素、C1〜C6アルキル、置換されたまたは非置換のC1〜C6ア ラルキルおよび置換されたまたは非置換のアリールから選択され; A1およびA2は独立して結合、−CH=CH−、−C≡C−、−C(O)−、− C(O)NR8−、−NR8C(O)−、O、−N(R8)−、−S(O)2N(R8 )−、−N(R8)S(O)2−またはS(O)mから選択され; Vは下記: a)水素、 b)ヘテロ環、 c)アリール、 d)C1〜C2アルキル、ただし炭素原子0〜4個はO、SおよびNから選択さ れるヘテロ原子で置き換えられているもの、および、 e)C2〜C20アルケニル、 から選択されるが、 ただし、A1がS(O)mである場合はVは水素ではなく、A1が結合であり、n が0であり、そしてA2がS(O)mである場合はVは水素ではなく; Wはヘテロ環であり; Yは、結合、−C(R10)=C(R10)−、−C≡C−、−C(O)−、−C( R102−、−C(OR10)R10−、−CN(R10210−、−OC(R102 −、NR10C(R102−、−C(R102O−、−C(R102NR10−、−C (O)NR10−、−NR10C(O)−、O、−NC(O)R10−、−NC(O) OR10−、−S(O)2N(R10)−、−N(R10)S(O)2−またはS(O)m から選択され; ZはH2またはOであり; mは、0、1または2であり; nは0、1、2、3または4であり; pは0、1、2、3または4であり; rは0〜5であるが、Vが水素である場合はrは0であり;そして、 uは0または1であるもの; (e)下記式(II−m)の化合物: であり、ここで、 Qは、QがYに結合するために介在する窒素原子、および、更に0〜2個の、N 、SおよびOから選択されるヘテロ原子を有し、更に、またカルボニル、チオカ ルボニル、−C(=NR13)−またはスルホニル部分をYに結合する窒素原子に 隣接して有する4、5、6または7員の複素環環であり; Yは5、6または7員の炭素環であり、ここで炭素原子0〜3個はN、Sおよび Oから選択されるヘテロ原子で置き換えられており、そして、Yは炭素原子を介 してQに結合しており; R1およびR2は独立して、下記: a)水素、 b)アリール、ヘテロ環、C3〜C10シクロアルキル、C2〜C6アルケニル、 C2〜C6アルキニル、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、R1 1 C(O)O−、(R102NC(O)−、−R10 2N−C(NR10)、CN、N O2、R10C(O)−、N3、−N(R102またはR11OC(O)NR10−、 c)非置換かまたは置換されたC1〜C6アルキルであり、置換されたC1〜C6 アルキル上の置換基は、非置換であるか、置換されたアリール、ヘテロ環、C3 〜C10シクロアルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、R10O−、 R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、(R102NC(O)−、(R102 N−C(NR10)−、CN、R10C(O)−、N3、−N(R102およびR11O C(O)−NR10−から選択されるもの; から選択され; R3、R4およびR5は独立して下記: a)水素、 b)非置換であるか置換されたアリール、非置換であるか置換されたヘテロ環 、C3〜C10シクロアルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、ハロ ゲン、C1〜C6パーフルオロアルキル、R12O−、R11S(O)m−、R10C( O)NR10−、(R102NC(O)−、R11C(O)O−、R10 2N−C(NR10 )−、CN、NO2、R10C(O)、N3、−N(R102またはR11OC(O )NR10−、 c)非置換のC1〜C6アルキル、 d)置換されたC1〜C6アルキル、ただし置換されたC1〜C6アルキル上の置 換基は非置換であるか置換されたアリール、非置換かまたは置換されたヘテロ環 、C3〜C10シクロアルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、R12 O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、(R102NC(O)−、R10 2 N−C(NR10)−、CN、R10C(O)−、N3、−N(R102およびR11 OC(O)−NR10−から選択されるもの; から選択され; R6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eは独立して下記: a)水素、 b)非置換であるか置換されたアリール、非置換であるか置換されたヘテロ環 、C3〜C10シクロアルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、ハロ ゲン、C1〜C6パーフルオロアルキル、R12O−、R11S(O)m−、R10C( O)NR10−、(R102NC(O)−、R11S(O)2NR10、(R102NS (O)2−、R11C(O)O−、R10 2N−C(NR10)−、CN、NO2、R10 C(O)、N3、−N(R102またはR11OC(O)NR10−、 c)非置換のC1〜C6アルキル、 d)置換されたC1〜C6アルキル、ただし置換されたC1〜C6アルキル上の置 換基は非置換であるか置換されたアリール、非置換かまたは置換されたヘテロ環 、C3〜C10シクロアルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、R12 O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、(R102NC(O)−、R11 S(O)2NR10、(R102NS(O)2−、R10 2N−C(NR10)−、CN、 R10C(O)−、N3、− N(R102およびR11OC(O)−NR10−から選択されるもの; から選択され; 隣接する炭素原子上のR6a、R6b、R6c、R6dおよびR6eのいずれか2つは一緒 になって−CH=CH−CH=CH−、−CH=CH−CH2−、−(CH24 および−(CH2)3−から選択されるジラジカルを形成し; R7はH;非置換であるかまたは下記: a)C14アルコキシ、 b)アリールまたはヘテロ環、 c) d)−SO211、 e)N(R102、または、 f)C14パーフルオロアルキル、 で置換されたC14アルキル、C36シクロアルキル、ヘテロ環、アリール、ア ロイル、ヘテロアロイル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニルから 選択され; R8は独立して、下記: a)水素、 b)アリール、置換アリール、ヘテロ環、置換ヘテロ環、C3〜C10シクロア ルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、パーフルオロアルキル、F 、C1、Br、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、(R102 NC(O)−、R11S(O)2NR10−、(R102NS(O)2−、−R10 2N− C(NR10)−、CN、NO2、R10C(O)−、N3、−N(R102またはR1 1 OC(O)NR10−、および、 c)非置換かまたはアリール、シアノフェニル、ヘテロ環、C3〜C10シクロ アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、パーフルオロアルキル、 F、Cl、Br、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、(R10 2NC(O)−、R11S(O)2NR10−、 (R102NS(O)2−、 (R102N−C(NR10)−、CN、R10C(O)−、N3、−N(R102ま たはR10OC(O)NH−で置換されたC1〜C6アルキル、 ら選択され; R9は独立して下記: a)水素、 b)アルケニル、アルキニル、パーフルオロアルキル、F、Cl、Br、R10 O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、(R102NC(O)−、R10 2 N−C(NR10)−、CN、NO2、R10C(O)−、N3、−N(R102また はR11OC(O)NR10−、および、 c)非置換か、または、パーフルオロアルキル、F、Cl、Br、R10O−、 R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、(R102NC(O)−、R10 2N− C(NR10)−、CN、R10C(O)−、N3、−N(R102またはR11OC( O)NR10−で置換されたC1〜C6アルキル、 から選択され; R10は独立して水素、C1〜C6アルキル、ベンジル、2,2,2−トリフルオロ エチルおよびアリールから選択され; R11は独立してC1〜C6アルキルおよびアリールから選択され; R12は独立して水素、C1〜C6アルキル、C1〜C6アラルキル、C1〜C6置換ア ラルキル、C1〜C6ヘテロアラルキル、C1〜C6置換ヘテロアラルキル、アリー ル、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、C1〜C6パーフルオ ロアルキル、2−アミノエチルおよび2,2,2−トリフルオロエチルから選択 され; R13は水素、C1〜C6アルキル、シアノ、C1〜C6アルキルスルホニルおよびC1 〜C6アシルから選択され; A1およびA2は独立して結合、−CH=CH−、−C≡C−、−C(O)−、− C(O)NR10−、−NR10C(O)−、O、−N(R10)−、−S(O)2N (R10)−、−N(R10)S(O)2−またはS(O)mから選択され; Vは下記: a)水素、 b)ヘテロ環、 c)アリール、 d)C1〜C2アルキル、ただし炭素原子0〜4個はO、SおよびNから選択さ れるヘテロ原子で置き換えられているもの、および、 e)C2〜C20アルケニル、 から選択されるが、 ただし、A1がS(O)mである場合はVは水素ではなく、A1が結合であり、n が0であり、そしてA2がS(O)mである場合はVは水素ではなく; Wはヘテロ環であり; Xは、結合、−CH=CH−、ON−C(=O)−、−C(O)NR7、−NR7 C(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NR7C(O)−、 −NR7−、−S(O)2N(R10)−、−N(R10)S(O)2−または−S( =O)m−であり; mは0、1または2であり; nは独立して0、1、2、3または4であり; pは独立して0、1、2、3または4であり; qは0、1、2または3であり; rは0〜5であるが、 ただしVが水素である場合はrは0であり; tは0または1であるもの; (f)下記式(II−n)の化合物: であり、ここで、 R1、R2、R3、R4、R5、R6a-e、R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13、 A1、A2、V、W、m、n、p、q、rおよびtは式(II−m)に関して前述 した通り定義され; Qは、QがYに結合するために介在する窒素原子、および、更に0〜2個の、N 、SおよびOから選択されるヘテロ原子を有し、更に、またカルボニル、チオカ ルボニル、−C(=NR13)−またはスルホニル部分をYに結合する窒素原子に 隣接して有する4、5、6または7員の複素環環であるが、ただし、Qは下記の 基: ではなく; Yは5、6または7員の炭素環であり、ここで炭素原子0〜3個はN、Sおよび Oから選択されるヘテロ原子で置き換えられており、そして、Yは炭素原子を介 してQに結合しているもの; または、医薬上許容できるその塩またはそのジスルフィド化合物である。 ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼを選択的に阻害する化合物の例と しては、以下のものが挙げられる: 2(S)−ブチル−1−(2,3−ジアミノプロプ−1−イル)−1−(1−ナ フトイル)ピペラジン; 1−(3−アミノ−2−(2−ナフチルメチルアミノ)プロプ−1−イル)−2 (S)−ブチル−4−(1−ナフトイル)ピペラジン; 2(S)−ブチル−1−{5−[1−(2−ナフチルメチル)]−4,5−ジヒ ドロイミダゾール}メチル−4−(1−ナフトイル)ピペラジン; 1−[5−(1−ベンジルイミダゾール)メチル]−2(S)−ブチル−4−( 1−ナフトイル)ピペラジン; 1−{5−[1−(4−ニトロベンジル)]イミダゾリルメチル}−2(S)− ブチル−4−(1−ナフトイル)ピペラジン; 1−(3−アセトアミドメチルチオ−2(R)−アミノプロプ−1−イル)−2 (S)−ブチル−4−(1−ナフトイル)ピペラジン; 2(S)−ブチル−1−[2−(1−イミダゾリル)エチル]スルホニル−4− (1−ナフトイル)ピペラジン; 2(R)−ブチル−1−イミダゾリル−4−メチル−4−(1−ナフトイル)ピ ペラジン; 2(S)−ブチル−4−(1−ナフトイル)−1−(3−ピリジルメチル)ピペ ラジン; 1−2(S)−ブチル−(2(R)−(4−ニトロベンジル)アミノ−3−ヒド ロキシプロピル)−4−(1−ナフトイル)ピペラジン; 1−(2(R)−アミノ−3−ヒドロキシヘプタデシル)−2(S)−ブチル− 4−(1−ナフトイル)−ピペラジン; 2(S)−ベンジル−1−イミダゾリル−4−メチル−4−(1−ナフトイル) ピペラジン; 1−(2(R)−アミノ−3−(3−ベンジルチオ)プロピル)−2(S)−ブ チル−4−(1−ナフトイル)ピペラジン; 1−(2(R)−アミノ−3−[3−(4−ニトロベンジルチオ)プロピル]) −2(S)−ブチル−4−(1−ナフトイル)ピペラジン; 2(S)−ブチル−1−[(4−イミダゾリル)エチル]−4−(1−ナフトイ ル)ピペラジン; 2(S)−ブチル−1−[(4−イミダゾリル)メチル]−4−(1−ナフトイ ル)ピペラジン; 2(S)−ブチル−1−[(1−ナフト−2−イルメチル)− 1H−イミダゾール−5−イル)アセチル]−4−(1−ナフトイル)ピペラジ ン; 2(S)−ブチル−1−[(1−ナフト−2−イルメチル)−1H−イミダゾー ル−5−イル)エチル]−4−(1−ナフトイル)ピペラジン; 1−(2(R)−アミノ−3−ヒドロキシプロピル)−2(S)−ブチル−4− (1−ナフトイル)ピペラジン; 1−(2(R)−アミノ−4−ヒドロキシブチル)−2(S)−ブチル−4−( 1−ナフトイル)ピペラジン; 1−(2−アミノ−3−(2−ベンジルオキシフェニル)プロピル)−2(S) −ブチル−4−(1−ナフトイル)ピペラジン; 1−(2−アミノ−3−(2−ヒドロキシフェニル)プロピル)−2(S)−ブ チル−4−(1−ナフトイル)ピペラジン; 1−[3−(4−イミダゾリル)プロピル]−2(S)−ブチル−4−(1−ナ フトイル)−ピペラジン; 2(S)−n−ブチル−4−(2,3−ジメチルフェニル)−1−(4−イミダ ゾリルメチル)−ピペラジン−5−オン; 2(S)−n−ブチル−1−[1−(4−シアノベンジル)イ ミダゾール−5−イルメチル]−4−(2,3−ジメチルフェニル)ピペラジン −5−オン; 1−[1−(4−シアノベンジル)イミダゾール−5−イルメチル]−4−(2 ,3−ジメチルフェニル)−2(S)−(2−メトキシエチル)ピペラジン−5 −オン; 2(S)−n−ブチル−4−(1−ナフトイル)−1−[1−(1−ナフチルメ チル)イミダゾール−5−イルメチル]−ピペラジン; 2(S)−n−ブチル−4−(1−ナフトイル)−1−[1−(2−ナフチルメ チル)イミダゾール−5−イルメチル]−ピペラジン; 2(S)−n−ブチル−1−[1−(4−シアノベンジル)イミダゾール−5− イルメチル]−4−(1−ナフトイル)ピペラジン; 2(S)−n−ブチル−1−[1−(4−メトキシベンジル)イミダゾール−5 −イルメチル]−4−(1−ナフトイル)ピペラジン; 2(S)−n−ブチル−1−[1−(3−メチル−2−ブテニル)イミダゾール −5−イルメチル]−4−(1−ナフトイル) ピペラジン; 2(S)−n−ブチル−1−[1−(4−フルオロベンジル)イミダゾール−5 −イルメチル]−4−(1−ナフトイル)ピペラジン; 2(S)−n−ブチル−1−[1−(4−クロロベンジル)イミダゾール−5− イルメチル]−4−(1−ナフトイル)ピペラジン; 1−[1−(4−ブロモベンジル)イミダゾール−5−イルメチル]−2(S) −n−ブチル−4−(1−ナフトイル)ピペラジン; 2(S)−n−ブチル−4−(1−ナフトイル)−1−[1−(4−トリフルオ ロメチルベンジル)イミダゾール−5−イルメチル]−ピペラジン; 2(S)−n−ブチル−1−[1−(4−メチルベンジル)イミダゾール−5− イルメチル]−4−(1−ナフトイル)−ピペラジン; 2(S)−n−ブチル−1−[1−(3−メチルベンジル)イミダゾール−5− イルメチル]−4−(1−ナフトイル)−ピペラジン; 1−[1−(4−フェニルベンジル)イミダゾール−5−イルメチル]−2(S )−n−ブチル−4−(1−ナフトイル)−ピペラジン; 2(S)−n−ブチル−4−(1−ナフトイル)−1−[1−(2−フェニルエ チル)イミダゾール−5−イルメチル]−ピペラジン; 2(S)−n−ブチル−4−(1−ナフトイル)−1−[1−(4−トリフルオ ロメトキシ)イミダゾール−5−イルメチル]ピペラジン; 1−{[1−(4−シアノベンジル)−1H−イミダゾール−5−イル]アセチ ル}−2(S)−n−ブチル−4−(1−ナフトイル)ピペラジン; (S)−1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5 −イミダゾリルメチル]−5−[2−(メタンスルホニル)エチル]−2−ピペ ラジノン; (S)−1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5 −イミダゾリルメチル]−5−[2−(エタンスルホニル)エチル]−2−ピペ ラジノン; (R)−1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シア ノベンジル)−5−イミダゾリルメチル]−5−[2−(エタンスルホニル)メ チル]−2−ピペラジノン; (S)−1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5 −イミダゾリルメチル]−5−[N−エチル−2−アセトアミド]−2−ピペラ ジノン; (±)−5−(2−ブチニル)−1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4 −シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル]−2−ピペラジノン; 1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダ ゾリルメチル]−2−ピペラジノン; 5(S)−ブチル−4−[1−(4−シアノベンジル−2−メチル)−5−イミ ダゾリルメチル]−1−(2,3−ジメチルフェニル)−ピペラジン−2−オン ; 4−[1−(2−(4−シアノフェニル)−2−プロピル)−5−イミダゾリル メチル]−1−(3−クロロフェニル)−5(S)−(2−メチルスルホニルエ チル)ピペラジン−2−オン; 5(S)−n−ブチル−4−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリル メチル]−1−(2−メチルフェニル)ピペ ラジン−2−オン; 4−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル]−5(S)−( 2−フルオロエチル)−1−(3−クロロフェニル)ピペラジン−2−オン; 4−[3−(4−シアノベンジル)ピリジン−4−イル]−1−(3−クロロフ ェニル)−5(S)−(2−メチルスルホニルエチル)−ピペラジン−2−オン ; 4−[5−(4−シアノベンジル)−1−イミダゾリルエチル]−1−(3−ク ロロフェニル)ピペラジン−2−オン; 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]−ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−ホモセリ ンラクトン、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−ホモセリン 、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]ペンチルオキシ−2−メチル−3−フェニルプロピオニル −ホモセリンラクトン、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト] プロピルアミノ−3(S)−メチル]ペンチルオキシ−2−メチル−3−フェニ ルプロピオニル−ホモセリン、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト)プロピルアミノ −3(S)−メチル]ペンチルオキシ−4−ペンテノイル−ホモセリンラクトン 、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]−ペンチルオキシ−4−ペンテノイル−ホモセリン、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]ペンチルオキシペンタノイル−ホモセリンラクトン、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]ペンチルオキシペンタノイル−ホモセリン、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]5−ペンチルオキシ−4−メチルペンタノイル−ホモセリ ンラクトン、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]ペンチルオキシ−4−メ チルペンタノイル−ホモセリン、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−メチルブタノイル−ホモセリンラク トン、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−メチルブタノイル−ホモセリン、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−フェニルブタノイル−ホモセリンラ クトン、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]−ペンチルオキシ−3−フェニルブタノイル−ホモセリン 、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]ペンチルチオ−2−メチル−3−フェニルプロピオニル− ホモセリンラクトン、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]ペンチルチオ−2−メチル−3−フェニルプロピオニル− ホモセリン、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]ペンチルスルホニル−2−メチル−3−フェニルプロピオ ニル−ホモセリンラクトン、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]−ペンチルスルホニル−2−メチル−3−フェニルプロピ オニル−ホモセリン、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]−ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオニ ンメチルエステル、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオニン 、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオニン スルホンメチルエステル(化合物5)、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオニン スルホン(化合物6)、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]−ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオニ ンスルホンイソプロピルエステル、 2−(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミ ノ−3(S)−メチル]−ペンチルオキシ−3−ナフト−2−イル−プロピオニ ル−メチオニンスルホンメチルエステル、 2−(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミ ノ−3(S)−メチル]−ペンチルオキシ−3−ナフト−2−イル−プロピオニ ル−メチオニンスルホン、 2−(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミ ノ−3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−ナフト−1−イル−プロピオニル −メチオニンスルホンメチルエステル、 2−(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミ ノ−3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−ナフト−1−イル−プロピオニル −メチオニンスルホン、 2−(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプ ト]プロピルアミノ−3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−メチブタノイル −メチオニンメチルエステル、 2−(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミ ノ−3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−メチブタノイル−メチオニン、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)メチル]ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−ホモセリンラ クトンのジスルフィド、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−ホモセリン のジスルフィド、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)メチル]ペンチルオキシ−3−メチルブタノイル−メチオニンメチル エステルのジスルフィド、 1−(4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノベンジル)イミダゾール 1−(4−シアノベンジル)−5−(4’−フェニルベンズアミド)エチル−イ ミダゾール 1−(2’−トリフルオロメチル−4−ビフェニルメチル)− 5−(4−シアノベンジル)イミダゾール 1−(4−ビフェニルエチル)−5−(4−シアノベンジル)イミダゾール 1−(2’ブロモ−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノベンジル)イミ ダゾール 1−(2’−メチル−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノベンジル)イ ミダゾール 1−(2’−トリフルオロメトキシ−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シア ノベンジル)イミダゾール 1−(4−(3’,5’−ジクロロ)−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノ ベンジル)イミダゾール 1−(2’−メトキシ−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノベンジル) イミダゾール 1−(2’−クロロ−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノベンジル)イ ミダゾール 1−(2−クロロ−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノベンジル)イミ ダゾール 1−(3−クロロ−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノベンジル)イミ ダゾール 1−(4−(3’,5’−ビス−トリフルオロメチル)−ビフェニルメチル)− 5−(4−シアノベンジル)イミダゾール 1−(2’−トリフルオロメチル−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノ ベンジル)−4−メチルイミダゾール 1−(4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノフェニルオキシ)−イミダゾ ール 5−(4−シアノフェニルオキシ)−1−(2’−メチル−4−ビフェニルメチ ル)−イミダゾール 5−(4−ビフェニルオキシ)−1−(4−シアノベンジル)−イミダゾール 5−(2’−メチル−4−ビフェノキシ)−1−(4−シアノベンジル)−イミ ダゾール 5−(4−(3’,5’−ジクロロ)ビフェニルメチル)−1−(4−シアノベ ンジル)イミダゾール 1−(4−ビフェニルメチル)−5−(1−(R,S)−アセトキシ−1−(4 −シアノフェニル)メチルイミダゾール 1−(4−ビフェニルメチル)−5−(1−(R,S)−ヒドロキシ−1−(4 −シアノフェニル)メチルイミダゾール 1−(4−ビフェニルメチル)−5−(1−(R,S)−アミ ノ−1−(4−シアノフェニル)メチルイミダゾール 1−(4−ビフェニルメチル)−5−(1−(R,S)−メトキシ−1−(4− シアノフェニル)−メチルイミダゾール 1−(4−シアノベンジル)−5−(1−ヒドロキシ−1−(4−ビフェニル) −メチルイミダゾール 1−(4−シアノベンジル)−5−(1−オキソ−1−(4−ビフェニル)−メ チルイミダゾール 1−(4−シアノベンジル)−5−(1−ヒドロキシ−1−(3−フルオロ−4 −ビフェニル)−メチル)−イミダゾール 1−(4−シアノベンジル)−5−(1−ヒドロキシ−1−(3−ビフェニル) メチル−イミダゾール 5−(2−[1,1’−ビフェニル]ビニレン)−1−(4−シアノベンジル) イミダゾール 1−[N−(1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル)アミノ] −3−メトキシ−4−フェニルベンゼン 1−(4−ビフェニルメチル)−5−(4−ブロモフェニルオキシ)−イミダゾ ール 1−(3’−メチル−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノベンジル)イ ミダゾール 1−(4’−メチル−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノベンジル)イ ミダゾール 1−(3’−トリフルオロメチル−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノ ベンジル)イミダゾール 1−(4’−トリフルオロメチル−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノ ベンジル)イミダゾール 1−(3’−クロロ−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノベンジル)イ ミダゾール 1−(4’−クロロ−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノベンジル)イ ミダゾール 1−(2’3’−ジクロロ−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノベンジ ル)イミダゾール 1−(2’4’−ジクロロ−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノベンジ ル)イミダゾール 1−(2’5’−ジクロロ−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノベンジ ル)イミダゾール 1−(3’−トリフルオロメトキシ−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シア ノベンジル)イミダゾール 1−(2’−フルオロ−4−ビフェニルメチル)−5−(4− シアノベンジル)イミダゾール 1−(4−(2’−トリフルオロメチルフェニル)−2−クロロフェニルメチル )−5−(4−シアノベンジル)イミダゾール 1−{1−(4−(2’−トリフルオロメチルフェニル)フェニル)エチル}− 5−(4−シアノベンジル)イミダゾール 1−(2’−トリフルオロメチル−4−ビフェニルプロピル)−5−(4−シア ノベンジル)イミダゾール 1−(2’−N−t−ブトキシカルボニルアミノ−4−ビフェニルメチル)−5 −(4−シアノベンジル)イミダゾール 1−(2’−アミノメチル−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノベンジ ル)イミダゾール 1−(2’−アセチルアミノメチル−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シア ノベンジル)イミダゾール 1−(2’−メチルスルホニルアミノメチル−4−ビフェニルメチル)−5−( 4−シアノベンジル)イミダゾール 1−(2’−エチルアミノメチル−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノ ベンジル)イミダゾール 1−(2’−フェニルアミノメチル−4−ビフェニルメチル) −5−(4−シアノベンジル)イミダゾール 1−(2’−グリシニルアミノメチル−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シ アノベンジル)イミダゾール 1−(2’−メチル−4−ビフェニルメチル)−2−クロロ−5−(4−シアノ ベンジル)イミダゾール 1−(2’−メチル−4−ビフェニルメチル)−4−クロロ5−(4−シアノベ ンジル)イミダゾール 1−(3’−クロロ−2−メチル−4−ビフェニルメチル)−4−(4−シアノ ベンジル)イミダゾール 1−(3’−クロロ−2−メチル−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノ ベンジル)イミダゾール 1−(3’−トリフルオロメチル−2−メチル−4−ビフェニルメチル)−4− (4−シアノベンジル)イミダゾール 1−(3’−トリフルオロメチル−2−メチル−4−ビフェニルメチル)−5− (4−シアノベンジル)イミダゾール 1−(3’−メトキシ−2−メチル−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シア ノベンジル)イミダゾール 1−(2’−クロロ−4’−フルオロ−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シ アノベンジル)イミダゾール 1−(2’−エチル−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノベンジル)イ ミダゾール 1−(2’−(2−プロピル)−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノベ ンジル)イミダゾール 1−(2’−(2−メチル−2−プロピル)−4−ビフェニルメチル)−5−( 4−シアノベンジル)イミダゾール 1−(2’−エチル−4−ビフェニルメチル)−5−(4−(1H−テトラゾー ル−5−イル))ベンジル)イミダゾール 1−[1−(4−シアノベンジル)イミダゾール−5−イルメトキシ]−4−( 2’−メチルフェニル)−2−(3−N−フタルイミド−1−プロピル)ベンゼ ン 1−(3’,5’−ジトリフルオロメチル−2−メチル−4−ビフェニルメチル )−5−(4−シアノベンジル)イミダゾール 1−(3’,5’−クロロ−2−メチル−4−ビフェニルメチル)−5−(4− シアノベンジル)イミダゾール 1−(3’,5’−ジメチル−2−メチル−4−ビフェニルメチル)−5−(4 −シアノベンジル)イミダゾール 1−(3−(N−Boc−アミノメチル)−4−ビフェニルメ チル)−5−(4−シアノベンジル)−イミダゾール 1−(3−アミノメチル−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノベンジル )イミダゾール 1−(4−シアノベンジル)−2−メチル−5−(2’−メチルビフェニル−4 −イルオキシ)イミダゾール 5−(4−シアノベンジル)−1−(3−シアノ−2’−トリフルオロメチルビ フェニル−4−イルメチル)−イミダゾール 2−アミノ−5−(ビフェニル−4−イルメチル)−1−(4−シアノベンジル )イミダゾール 2−アミノ−1−(ビフェニル−4−イルメチル)−5−(4−シアノベンジル )イミダゾール 1−(3−ブチルビフェニル−4−イルメチル)−5−(4−シアノベンジル) −イミダゾール 1−(3−プロピルビフェニル−4−イルメチル)−5−(4−シアノベンジル )−イミダゾール 1−(4−ビフェニルメチル)−4−(4−シアノベンジル−2−メチルイミダ ゾール 1−(4−シアノベンジル)−5−[(3−フルオロ−4−ビフェニル)メチル ]イミダゾール 1−(4−シアノベンジル)−5−[1−(4−ビフェニル)−1−ヒドロキシ ]エチル−2−メチルイミダゾール 1−(4−シアノベンジル)−5−(4−ビフェニルメチル)−2−メチルイミ ダゾール 1−(4−シアノベンジル)−5−[1−(4−ビフェニル)]エチル−2−メ チルイミダゾール 1−(4−シアノベンジル−5−[1−(4−ビフェニル)]ビニリデン−2− メチルイミダゾール、および 1−(4−シアノベンジル)−5−[2−(4−ビフェニル)]ビニレン−2− メチルイミダゾール 1−(4−[ピリド−2−イル]フェニルメチル)−5−(4−シアノベンジル )イミダゾール 1−(4−[3−メチルピラジン−2−イル]フェニルメチル)−5−(4−シ アノベンジル)イミダゾール 1−(4−(ピリミジニル−5−イル)フェニルメチル)−5−(4−シアノベ ンジル)イミダゾール 1−(2−フェニルピリド−5−イルメチル)−5−(4−シアノベンジル)イ ミダゾール 1−(2−フェニル−N−オキソピリド−5−イルメチル)− 5−(4−シアノベンジル)イミダゾール 1−(3−フェニルピリド−6−イルメチル)−5−(4−シアノベンジル)イ ミダゾール 1−(3−フェニル−N−オキソピリド−6−イルメチル)−5−(4−シアノ ベンジル)イミダゾール 1−(2−(3−トリフルオロメトキシフェニル)−ピリド−5−イルメチル) −5−(4−シアノベンジル)イミダゾール 1−(2−(2−トリフルオロメチルフェニル)−ピリド−5−イルメチル)− 5−(4−シアノベンジル)イミダゾール 1−(3−フェニル−2−クロロピリド−6−イルメチル)−5−(4−シアノ ベンジル)イミダゾール 1−(3−フェニル−4−クロロピリド−6−イルメチル)−5−(4−シアノ ベンジル)イミダゾール 1−(2−アミノ−3−フェニルピリド−6−イルメチル)−5−(4−シアノ ベンジル)イミダゾール 1−(2−[ピリド−2−イル]ピリド−5−イルメチル)−5−(4−シアノ ベンジル)イミダゾール N−{1−(4−シアノベンジル)−1H−イミダゾール−5−イル)メチル} −5−(ピリド−2−イル)−2−アミノ− ピリミジン N,N−ビス(4−イミダゾールメチル)アミノ−3−[(3−カルボキシフェ ニル)オキシ]ベンゼン N,N−ビス(4−イミダゾールメチル)アミノ−4−[(3−カルボキシフェ ニル)オキシ]ベンゼン N,N−ビス(4−イミダゾールメチル)アミノ−3−[(3−カルボメトキシ フェニル)−オキシ]ベンゼン N,N−ビス(4−イミダゾールメチル)アミノ−4−[(3−カルボメトキシ フェニル)−オキシ]ベンゼン N−(4−イミダゾールメチル)−N−(4−ニトロベンジル)アミノメチル− 3−[(3−カルボキシフェニル)オキシ]ベンゼン N−(4−イミダゾールメチル)−N−(4−ニトロベンジル)アミノメチル− 3−[(3−カルボメトキシフェニル)オキシ]ベンゼン N−(4−イミダゾールメチル)−N−(4−ニトロベンジル)アミノ−3−( フェノキシ)ベンゼン N−(4−イミダゾールメチル)−N−(4−ニトロベンジル)アミノ−4−( フェノキシ)ベンゼン N−(4−イミダゾールメチル)−N−(4−ニトロベンジル)アミノ−4−( フェニルチオ)ベンゼン N−ブチル−N−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾールメチル]ア ミノ−4−(フェノキシ)ベンゼン N−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾールメチル]アミノ−4−( フェノキシ)ベンゼン N−(4−イミダゾールメチル)アミノ−3−[(3−カルボキシフェニル)オ キシ]ベンゼン 1−[N−(1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル)−N−( 4−シアノベンジル)アミノ]−4−(フェノキシ)ベンゼン (±)−4−[(4−イミダゾリルメチル)アミノ]ペンチル−1−(フェノキ シ)ベンゼン 1−[(N−(1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル)−N− (n−ブチル)アミノ)メチル]−4−(フェノキシ)ベンゼン 4−[N−(1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル)−N−( n−ブチル)アミノ]−1−(フェニルチオ)ベンゼン (±)−4−[N−(1−(4−シアノベンジル)−4−イミダゾリルメチル) −N−(n−ブチル)アミノ]−1−(フェニルスルフィニル)ベンゼン 3−[N−(4−イミダゾリルメチル)−N−(n−ブチル)アミノ]−N−( フェニル)ベンゼンスルホンアミド、および1−[N−(1−(4−シアノベン ジル)−5−イミダゾリルメチル)アミノ]−3−メトキシ−4−フェニルベン ゼン 4−{3−[4−(−2−オキソ−2−H−ピリジン−1−イル)ベンジル]− 3−H−イミダゾール−4−イルメチル]ベンゾニトリル 4−{3−[4−3−メチル−2−オキソ−2−H−ピリジン−1−イル)ベン ジル]−3−H−イミダゾール−4−イルメチル]ベンゾニトリル 4−{3−[4−(−2−オキソ−ピペリジン−1−イル)ベンジル]−3−H −イミダゾール−4−イルメチル]ベンゾニトリル 4−{3−[3−メチル−4−(2−オキソピペリジン−1−イル)−ベンジル ]−H−イミジゾール−4−イルメチル}−ベンゾニトリル (4−{3−[4−(2−オキソ−ピロリジン−1−イル)−ベンジル]−3H −イミジゾール−4−イルメチル}−ベンゾニトリル 4−{3−[4−(3−メチル−2−オキソ−2−H−ピラジン−1−イル)− ベンジル−3−H−イミジゾール−4−イルメチル}−ベンゾニトリル 4−{3−[2−メトキシ−4−(2−オキソ−2−H−ピリジン−1−イル) −ベンジル]−3−H−イミジゾール−4−イルメチル}−ベンゾニトリル 4−{1−[4−(5−クロロ−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル)−ベ ンジル]−1H−ピロール−2−イルメチル}−ベンゾニトリル 4−[1−(2−オキソ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−イルメチル )−1H−ピロール−2−イルメチル]−ベンゾニトリル 4−[1−(5−クロロ−2−オキソ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’ −イルメチル)−1H−ピロール−2−イルメチル]−ベンゾニトリル 4−[3−(2−オキソ−1−フェニル−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル メチル)−3H−イミダゾール−4−イルメチル]ベンゾニトリル 4−{3−[1−(3−クロロ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロピ リジン−4−イルメチル]−3H−イミダゾール−4−イルメチル}ベンゾニト リル または、それらの医薬上許容できる塩、ジスルフィド、または光学異性体が挙げ られる。 ファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤の具体的な例としては、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]−プロピルアミ ノ3(S)−メチル]−ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオニ ンスルホンイソプロピルエステル(化合物A) 1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダ ゾリルメチル]−2−ピペラジノン; (R)−1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5 −イミダゾリルメチル]−5−[2−(エタンスルホニル)メチル]−2−ピペ ラジノン; 4−[1−(5−クロロ−2−オキソ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’ −イルメチル)−1H−ピロール−2−イルメチル]−ベンゾニトリル、および 1−[N−(1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル)−N−( 4−シアノベンジル)アミノ]−4−(フェノキシ)ベンゼン; あるいは、それらの医薬上許容できる塩、ジスルフィド、または光学異性体が挙 げられる。 本発明の方法の特に有用な実施例は、パクリタキセルと、ファルネシル−タン パク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]−プロピルアミ ノ−3(S)−メチル]−ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオ ニンスルホンイソプロピルエステル(化合物A)との組み合わせの有効量を投与 することを 含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、ビンブラスチンと、ファルネシル− タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]−プロピルアミ ノ−3(S)−メチル]−ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオ ニンスルホンイソプロピルエステル(化合物A)との組み合わせの有効量を投与 することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、5−フルオロウラシルと、ファルネ シル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]−プロピルアミ ノ−3(S)−メチル]−ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオ ニンスルホンイソプロピルエステル(化合物A)との組み合わせの有効量を投与 することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、コルヒチンと、ファルネシル−タン パク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト] −プロピルアミノ−3(S)−メチル]−ペンチルオキシ−3−フェニルプロピ オニル−メチオニンスルホンイソプロピルエステル(化合物A)との組み合わせ の有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、エストラムスチンと、ファルネシル −タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]−プロピルアミ ノ−3(S)−メチル]−ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオ ニンスルホンイソプロピルエステル(化合物A)との組み合わせの有効量を投与 することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、エトポシドと、ファルネシル−タン パク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]−プロピルアミ ノ−3(S)−メチル]−ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオ ニンスルホンイソプロピルエステル(化合物A)との組み合わせの有効量を投与 することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、ドキソルビシンと、ファルネシル− タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]−プロピルアミ ノ−3(S)−メチル]−ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオ ニンスルホンイソプロピルエステル(化合物A)との組み合わせの有効量を投与 することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、シスプラチンと、ファルネシル−タ ンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]−プロピルアミ ノ−3(S)−メチル]−ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオ ニンスルホンイソプロピルエステル(化合物A)との組み合わせの有効量を投与 することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、ビカルタミドと、ファルネシル−タ ンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]−プロピルアミ ノ−3(S)−メチル]−ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオ ニン スルホンイソプロピル エステル(化合物A)との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、エポチロンAと、ファルネシル−タ ンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]−プロピルアミ ノ−3(S)−メチル]−ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオ ニン スルホンイソプロピルエステル(化合物A)との組み合わせの有効量を投 与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、エポチロンBと、ファルネシル−タ ンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]−プロピルアミ ノ−3(S)−メチル]−ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオ ニン スルホンイソプロピルエステル(化合物A)との組み合わせの有効量を投 与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、デソキシエポチロンAと、ファルネ シル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤であり: 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]−プロピルアミ ノ3(S)−メチル]−ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオニ ンスルホンイソプロピルエステル(化合物A)との組み合わせの有効量を投与す ることを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、デソキシエポチロンBと、ファルネ シル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]−プロピルアミ ノ−3(S)−メチル]−ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオ ニンスルホンイソプロピルエステル(化合物A)との組み合わせの有効量を投与 することを含む。 本発明の方法の特に有用な実施例は、パクリタキセルと、ファルネシル−タン パク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダ ゾリルメチル]−2−ピペラジノン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、ビンブラスチンと、ファルネシル− タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダ ゾリルメチル]−2−ピペラジノン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、5−フルオロウラシルと、ファルネ シル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダ ゾリルメチル]−2−ピペラジノン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、コルヒチンと、ファルネシル−タン パク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダ ゾリルメチル]−2−ピペラジノン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、エストラムスチンと、ファルネシル −タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダ ゾリルメチル]−2−ピペラジノン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、エトポシドと、ファルネシル−タン パク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダ ゾリルメチル]−2−ピペラジノン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、ドキソルビシンと、ファルネシル− タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダ ゾリルメチル]−2−ピペラジノン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、シスプラチンと、ファルネシル−タ ンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダ ゾリルメチル]−2−ピペラジノン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、ビカルタミドと、ファルネシル−タ ンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダ ゾリルメチル]−2−ピペラジノン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、エポチロンAと、ファルネシル−タ ンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダ ゾリルメチル]−2−ピペラジノン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、エポチロンBと、 ファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダ ゾリルメチル]−2−ピペラジノン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、デソキシエポチロンAと、ファルネ シル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダ ゾリルメチル]−2−ピペラジノン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、デソキシエポチロンBと、ファルネ シル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダ ゾリルメチル]−2−ピペラジノン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な実施例は、パクリタキセルと、ファルネシル−タン パク質トランスフェラーゼ阻害剤である: (R)−1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5 −イミダゾリルメチル]−5−[2−(エタンスルホニル)メチル]−2−ピペ ラジノン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、ビンブラスチンと、ファルネシル− タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: (R)−1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5 −イミダゾリルメチル]−5−[2−(エタンスルホニル)メチル]−2−ピペ ラジノン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、5−フルオロウラシルと、ファルネ シル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: (R)−1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5 −イミダゾリルメチル]−5−[2−(エタ ンスルホニル)メチル]−2−ピペラジノン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、コルヒチンと、ファルネシル−タン パク質トランスフェラーゼ阻害剤である: (R)−1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5 −イミダゾリルメチル]−5−[2−(エタンスルホニル)メチル]−2−ピペ ラジノン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、エストラムスチンと、ファルネシル −タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: (R)−1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5 −イミダゾリルメチル]−5−[2−(エタンスルホニル)メチル]−2−ピペ ラジノン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、エトポシドと、フ ァルネシル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: (R)−1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5 −イミダゾリルメチル]−5−[2−(エタンスルホニル)メチル]−2−ピペ ラジノン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、ドキソルビシンと、ファルネシル− タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: (R)−1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5 −イミダゾリルメチル]−5−[2−(エタンスルホニル)メチル]−2−ピペ ラジノン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、シスプラチンと、ファルネシル−タ ンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: (R)−1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5 −イミダゾリルメチル]−5−[2−(エタンスルホニル)メチル]−2−ピペ ラジノン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与 することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、ビカルタミドと、ファルネシル−タ ンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: (R)−1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5 −イミダゾリルメチル]−5−[2−(エタンスルホニル)メチル]−2−ピペ ラジノン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、エポチロンAと、ファルネシル−タ ンパタ質トランスフェラーゼ阻害剤である: (R)−1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5 −イミダゾリルメチル]−5−[2−(エタンスルホニル)メチル]−2−ピペ ラジノン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、エポチロンBと、ファルネシル−タ ンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: (R)−1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5 −イミダゾリルメチル]−5−[2−(エタ ンスルホニル)メチル]−2−ピペラジノン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例はデソキシエポチロンAと、ファルネシ ル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: (R)−1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5 −イミダゾリルメチル]−5−[2−(エタンスルホニル)メチル]−2−ピペ ラジノン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、デソキシエポチロンBと、ファルネ シル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: (R)−1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5 −イミダゾリルメチル]−5−[2−(エタンスルホニル)メチル]−2−ピペ ラジノン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、パクリタキセルと、ファルネシル− タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 4−[1−(5−クロロ−2−オキソ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’ −イルメチル)−1H−ピロール−2−イルメチル]−ベンゾニトリル; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、ビンブラスチンと、ファルネシル− タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 4−[1−(5−クロロ−2−オキソ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’ −イルメチル)−1H−ピロール−2−イルメチル]−ベンゾニトリル; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、5−フルオロウラシルと、ファルネ シル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 4−[1−(5−クロロ−2−オキソ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’ −イルメチル)−1H−ピロール−2−イル メチル]−ベンゾニトリル; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、コルヒチンと、ファルネシル−タン パク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 4−[1−(5−クロロ−2−オキソ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’ −イルメチル)−1H−ピロール−2−イルメチル]−ベンゾニトリル; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、エストラムスチンと、ファルネシル −タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 4−[1−(5−クロロ−2−オキソ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’ −イルメチル)−1H−ピロール−2−イルメチル]−ベンゾニトリル; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、エトポシドと、フ ァルネシル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 4−[1−(5−クロロ−2−オキソ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’ −イルメチル)−1H−ピロール−2−イルメチル]−ベンゾニトリル; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、ドキソルビシンと、ファルネシル− タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 4−[1−(5−クロロ−2−オキソ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’ −イルメチル)−1H−ピロール−2−イルメチル]−ベンゾニトリル; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、シスプラチンと、ファルネシル−タ ンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 4−[1−(5−クロロ−2−オキソ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’ −イルメチル)−1H−ピロール−2−イルメチル]−ベンゾニトリル; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与 することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、ビカルタミドと、ファルネシル−タ ンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 4−[1−(5−クロロ−2−オキソ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’ −イルメチル)−1H−ピロール−2−イルメチル]−ベンゾニトリル; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、エポチロンAと、ファルネシル−タ ンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 4−[1−(5−クロロ−2−オキソ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’ −イルメチル)−1H−ピロール−2−イルメチル]−ベンゾニトリル; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、エポチロンBと、ファルネシル−タ ンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 4−[1−(5−クロロ−2−オキソ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’ −イルメチル)−1H−ピロール−2−イル メチル]−ベンゾニトリル; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、デソキシエポチロンAと、ファルネ シル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 4−[1−(5−クロロ−2−オキソ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’ −イルメチル)−1H−ピロール−2−イルメチル]−ベンゾニトリル; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、デソキシエポチロンBと、ファルネ シル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 4−[1−(5−クロロ−2−オキソ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’ −イルメチル)−1H−ピロール−2−イルメチル]−ベンゾニトリル; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、パクリタキセルと、ファルネシル− タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 1−[N−(1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル)−N−( 4−シアノベンジル)アミノ]−4−(フェノキシ)ベンゼン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、ビンブラスチンと、ファルネシル− タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 1−[N−(1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル)−N−( 4−シアノベンジル)アミノ]−4−(フェノキシ)ベンゼン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、5−フルオロウラシルと、ファルネ シル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 1−[N−(1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル)−N−( 4−シアノベンジル)アミノ]−4−(フェ ノキシ)ベンゼン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、コルヒチンと、ファルネシル−タン パク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 1−[N−(1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル)−N−( 4−シアノベンジル)アミノ]−4−(フェノキシ)ベンゼン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、エストラムスチンと、ファルネシル −タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 1−[N−(1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル)−N−( 4−シアノベンジル)アミノ]−4−(フェノキシ)ベンゼン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、エトポシドと、フ ァルネシル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 1−[N−(1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル)−N−( 4−シアノベンジル)アミノ]−4−(フェノキシ)ベンゼン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、ドキソルビシンと、ファルネシル− タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 1−[N−(1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル)−N−( 4−シアノベンジル)アミノ]−4−(フェノキシ)ベンゼン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、シスプラチンと、ファルネシル−タ ンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 1−[N−(1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル)−N−( 4−シアノベンジル)アミノ]−4−(フェノキシ)ベンゼン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、ビカルタミドと、ファルネシル−タ ンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 1−[N−(1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル)−N−( 4−シアノベンジル)アミノ]−4−(フェノキシ)ベンゼン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、エポチロンAと、ファルネシル−タ ンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 1−[N−(1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル)−N−( 4−シアノベンジル)アミノ]−4−(フェノキシ)ベンゼン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、エポチロンBと、ファルネシル−タ ンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 1−[N−(1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル)−N−( 4−シアノベンジル)アミノ]−4−(フェノキシ)ベンゼン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、デソキシエポチロンAと、ファルネ シル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 1−[N−(1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル)−N−( 4−シアノベンジル)アミノ]−4−(フェノキシ)ベンゼン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 本発明の方法の特に有用な別の実施例は、デソキシエポチロンBと、ファルネ シル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤である: 1−[N−(1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル)−N−( 4−シアノベンジル)アミノ]−4−(フェノキシ)ベンゼン; またはその医薬上許容できる塩との組み合わせの有効量を投与することを含む。 ファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼの阻害剤として記載され、従っ て本発明に有用となりうる化合物、およびそれらの合成方法は、以下の特許、係 属出願、および出版物に見ることができ、これらの記載内容を引用により本明細 書に援用する。 ファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼの阻害剤であり、従って本発明 に有用となりうる化合物、およびそれらの合成方法は、以下の特許、係属出願、 および出版物に見ることができ、これらの記載内容を引用により本明細書に援用 する。 記載されたすべての特許、出版物、および係属特許出願を引用により本明細書に 援用する。 式II−aからII−nの化合物に関して以下の定義を適用する。 「アルキル」という用語は、他に定義しない限りは、1〜15個の炭素原子を 含む1価のアルカン(炭化水素)に由来する基を意味する。アルキルは、直鎖、 分岐鎖、または環状であってもよい。好ましい直鎖または分岐鎖アルキル基とし ては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、およびt−ブチルが 挙げられる。好ましいシクロアルキル基としては、シクロペンチルとシクロヘキ シルが挙げられる。 置換アルキルが存在する場合、これは各用語で定義される1〜3個の基で置換 された上述の直鎖、分岐鎖、または環状アルキル基を意味する。 ヘテロアルキルは、2〜15個の炭素原子を有し、O、S、およびNから選択 されるヘテロ原子1〜4個が間に入り込むアルキル基を意味する。 「アルケニル」という用語は、2〜15個の炭素原子と、少なくとも1つの炭 素−炭素二重結合とを含む直鎖、分岐鎖、または環状炭化水素基を意味する。好 ましくは、1つの炭素−炭素二重結合が存在し、4つまでの非芳香族(非共鳴) 炭素−炭素二重結合が存在することができる。アルケニル基の例としては、ビニ ル、アリル、イソプロペニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、シクロプ ロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、1−プロペ ニル、2−ブテニル、2−メチル−2−ブテニル、イソプレニル、ファルネシル 、ゲラニル、ゲラニルゲラニル等が挙げられる。好ましいアルケニルしては、エ テニル、プロペニル、ブテニル、およびシクロヘキセニルが挙げられる。アルキ ルに関して前述した場合と同様に、アルケニル基の直鎖、分岐鎖、または環状部 分は、二重結合を含むことができ、置換アルケニル基が存在する場合には置換さ れることができる。 「アルキニル」という用語は、2〜15個の炭素原子と、少なくとも1つの炭 素−炭素三重結合とを含む直鎖、分岐鎖、または環状炭化水素基を意味する。3 つまでの炭素−炭素三重結合が存在することができる。好ましいアルキニル基と しては、エテニル、プロピニル、およびブチニルが挙げられる。アルキルに関し て前述した場合と同様に、アルキニル基の直鎖、分岐鎖、または環状部分は、三 重結合を含むことができ、置換アルキニル基が存在する場合には置換されること ができる。 アリールとは、例えば、フェニル、置換フェニル等の基である芳香族環を意味 し、ナフチル等の縮合環も含まれる。従って、アリールは、少なくとも6つの原 子を有する少なくとも1つの環を含み、このような環は2つまで存在することが でき、その環には10原子まで含むことができ、隣接する炭素原子間は交互(共 鳴)二重結合となる。好ましいアリール基は、フェニルおよびナフチルである。 アリール基も同様に、以下に定義するように置換されてもよい。好ましい置換ア リールとしては、1つまたは2つの基で置換されたフェニルおよびナフチルが挙 げられる。ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤に関しては、 「アリール」として意図するものには、任意の安定な単環式、二環式、または三 環式炭素環で、各環が7員環までであり、少なくとも1つの環が芳香環であるも のが含まれる。アリール基の例としては、フェニル、ナフチル、アントラセニル 、ビフェニル、テトラヒドロナフチル、インダニル、フェナントレニル等が挙げ られる。 「ヘテロアリール」という用語は、5または6個の環原子を含む単環式芳香族 炭化水素基、または8〜10個の原子を有する二環式芳香族基であり、少なくと も1つのヘテロ原子O、SまたはNを含み、その中の炭素原子または窒素原子が 結合部位であり、別の1つの炭素原子がOまたはSから選択されるヘテロ原子で 任意に置き換わり、1〜3個の別の炭素原子が窒素原子で任意に置き換わったも のを意味する。ヘテロアリール基は、3つまでの基で任意に置換される。 従って、ヘテロアリールには、1つ以上のヘテロ原子を含む芳香族基および部 分的に芳香族の基が含まれる。この種の例は、チオフェン、プリン、イミダゾピ リジン、ピリジン、オキサゾール、チアゾール、オキサジン、ピラゾール、テト ラゾール、 イミダゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、およびトリアジンである。部 分的な芳香族基の例は、以下に定義するような、テトラヒドロ−イミダゾ[4, 5−c]ピリジン、フタリジル、およびサッカリニルである。 ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤に関しては、本明細書で使用する複素 環または複素環式という用語は、安定な5〜7員環の単環式、または安定な8〜 11員環の二環式、または安定な11〜15員環の三環式の複素環であり、飽和 でも不飽和であってもよく、炭素原子とN、O、およびSからなる群より選択さ れる1〜4個のヘテロ原子とから構成されるものを意味し、これらの定義の複素 環の任意のものがベンゼン環と縮合した任意の二環式基もこれに含まれる。複素 環は、安定な構造を得ることができる任意のヘテロ原子または炭素原子で結合す ることができる。このような複素環基の例としては、限定するものではないが、 アゼピニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾイソキサゾリル、ベンゾフラニル、ベ ンゾピラニル、ベンゾチオピラニル、ベンゾフリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾ チエニル、ベンゾオキサゾリル、クロマニル、シンノリニル、ジヒドロベ ンゾフリル、ジヒドロ−ベンゾチエニル、ジヒドロベンゾチオピラニル、ジヒド ロベンゾチオ−ピラニルスルホン、フリル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル 、イミダゾリル、インドリニル、インドリル、イソクロマニル、イソインドリニ ル、イソキノリニル、イソチアゾリジニル、イソチアゾリル、イソチアゾリジニ ル、モルホリニル、ナフチリジニル、オキサジアゾリル、2−オキソゼピニル、 2−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロリジニル、 ピペリジル、ピペラジニル、ピリジル、ピリジル−N−オキシド、ピリドニル、 ピラジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピロ リル、キナゾリル、キノリニル、キノリニル−N−オキシド、キノキサリニル、 テトラヒドロフリル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロ−キノリニル 、チアモルホリニル、チアモルホリニルスルホキシド、チアゾリル、チアゾリニ ル、チエノフリル、チエノチエニル、およびチエニルが挙げられる。好ましくは 、複素環は、イミダゾリル、2−オキソピロリジニル、ピペリジル、ピリジル、 およびピロリジニルから選択される。 ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤に関して、「置換アリール」、「置換 複素環」、および「置換シクロアルキル」という用語の意図するものには、F、 Cl、Br、CF3、NH2、N(C1〜C6アルキル)2、NO2、CN、(C1〜 C6アルキル)O−、−OH、(C1〜C6アルキル)S(O)m−、(C1〜C6ア ルキル)C(O)NH−、H2N−C(NH)−、(C1〜C6アルキル)C(O )−、(C1〜C6アルキル)OC(O)−、N3、(C1〜C6アルキル)OC( O)NH−、およびC1〜C20アルキルを含むが、これらに限定されるものでは ない群より選択される1または2個の置換基で置換された環状基が含まれる。 本発明の方法では、開示されるアミノ酸は、以下に示すように従来の3文字お よび1文字の省略形で示される。 本発明の方法で使用する化合物は、不斉中心を含むことがあり、ラセミ体、ラ セミ混合物、および個々のジアステレオマーとして生成することがあり、光学異 性体を含む全ての可能な異性体も本発明に含まれる。他に明記しなければ、名称 で記載するアミノ酸は天然のL立体配置を有するものと理解されたい。 式II−dおよびII−fのファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼ阻 害剤に関して、構造 で示される置換基は、5つの置換基(水素および/または非水素)を有するフェ ニル環を簡潔に表したものであり、構造: で表すこともできる。 式II−dおよびII−fのファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼ阻 害剤に関して、 として記載される部分(式中、隣接する炭素原子に結合したR6a、R6b、R6c、 R6d、およびR6eの任意の2つが結合して、−CH=CH−CH=CH、−CH =CH−CH−、−(CH24−、および−(CH24−から選択される二価の 基を形成する)には、以下の構造: が含まれる。このような縮合環部分は、前述の定義による残りのR6a、R6b、R6c 、R6d、および/またはR6eでさらに置換されてもよいことは理解できるであ ろう。 式II−eおよびII−gのファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼ阻 害剤に関して、以下の構造: で示される部分は、芳香族6員複素環を表し、以下の環構造: を含み、式中R6は前述の定義の通りである。 式II−eおよびII−gのファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼ阻 害剤に関して、以下の構造 で示される部分(式中、隣接する炭素原子上の任意の2つのR6が結合して、− CH=CH−CH=CH−、−CH=CH−CH−、−(CH24−、および− (CH24−から選択される二価の基を形成する)は、限定するものではないが 、以下の構 造: を含む。このような縮合環部分は、前述の定義の残りのR6でさらに置換されて もよいことは理解できるであろう。 式II−fおよびII−gのファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼ阻 害剤に関して、以下の構造: で示される部分は、芳香族6員複素環を表し、以下の環構造:を含むものであり、ここで環の炭素原子の1つは でそれぞれ置換されることは理解できるであろう。 式II−mのファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤に関して、 構造: で表される置換基は、Qを、Yおよび、N、S、およびOから選択される別の0 〜2個のヘテロ原子と結合させる窒素原子を含み、さらに、Yと結合する窒素原 子に隣接するカルボニル、チオカルボニル、−C(=NR13)、またはスルホニ ル部分を含む4、5、6、または7員環の複素環を表し、この置換基と しては以下の環系:が含まれる。このような環が、前述の定義のR6a、R6b、R6c、R6d、および/ またはR6eで置換されてもよいことは理解できるであろう。 式II−mのファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤に関して、 と記載される部分(式中、隣接する炭素上の任意の2つのR6a、 R6b、R6c、R6d、およびR6eは結合して、−CH=CH−CH=CH、−CH =CH−CH−、−(CH24−、および−(CH24−から選択される2価の 基を形成する)は、限定するものではないが、以下の構造:を含む。このような縮合環部分が、前述の定義のR6a、R6b、R6c、R6d、およ び/またはR6eで置換されてもよいことは理解できるであろう。 式II−mのファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤に関して、 構造: で表される置換基は、0〜3個の炭素原子が、N、S、およびOから選択される ヘテロ原子で置き換わり、Yが炭素原子によってQと結合する5、6、または7 員環の環状炭素を表し、この置換基としては以下の環系:が含まれる。 式II−nのファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤に関して、 構造: で示される置換基は、QをYおよび、N、S、およびOから選択される0〜2個 のヘテロ原子と結合させる窒素原子を含み、さらにYと結合する窒素原子に隣接 するカルボニル、チオカルボニル、−C(=NR13)−、またはスルホニル部分 も含む4、5、6、または7員環の複素環を表し、この置換基としては以下の環 構造: が含まれる。 式II−nのファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤に関して、 構造: で示される置換基は、0〜3個の炭素原子がN、S、およびOから選択されるヘ テロ原子で置き換わり、Yが炭素原子によってQと結合する5、6、または7員 環の環状炭素を表し、この置換基としては以下の環系:が含まれる。 式II−nのファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤に関して、 で示される部分(式中、隣接する炭素原子上のR6a、R6b、R6c、R6d、および R6eの任意の2つが結合して、−CH=CH−CH=CH、−CH=CH−CH −、−(CH24−、および−(CH24−から選択される2価の基を形成する )としては、限定するものではないが以下の構造: が含まれる。このような縮合環部分が、前述の定義のR6a、 R6b、R6c、R6d、および/またはR6eで置換されてもよいことは理解できるで あろう。 R2とR3が結合して−(CH2u−が形成される場合には、環状部分が形成さ れる。このような環状部分の例としては、限定するものではないが: が挙げられる。 さらに、このような環状部分は、任意に1つ以上のヘテロ原子を含むことがで きる。このようなヘテロ原子を含む環状部分の例としては、限定するものではな いが:が挙げられる。 R6とR7、またはR7とR7aが、結合して−(CH2u−が形成される場合に は、環状部分が形成される。このような環 状部分の例としては、限定するものではないが: が挙げられる。 本発明の化合物の医薬上許容できる塩には、例えば無毒性の無機酸または有機 酸から生成される本発明の化合物の従来の無毒性塩が含まれる。例えば、このよ うな従来の無毒性塩としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン 酸、硝酸等の無機塩類から誘導されるもの:および酢酸、プロピオン酸、コハク 酸、グリコール酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコ ルビン酸、パモ酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル−酢酸、グル タミン酸、安息香酸、サリチル酸、スルファニル酸、2−アセトキシ−安息香酸 、フマル酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンニスルホン酸、シ ュウ酸、イセチオン酸、トリフルオロ酢酸等の有機酸類から調製される塩が挙げ られる。 分子の特定の位置の任意の置換基または変形(例えばR10、Z、n、等)の定 義は、その分子について別に定義したものと独立であることを意図している。従 って、−N(R102は、 −NHH、−NHCH3、−NHC25等を表している。化学的に安定で、当技 術分野において公知の技術および後述する方法で容易に合成可能である化合物を 提供するように、本発明の化合物における置換基と置換の種類を、通常の当業者 であれば選択できることは理解できるであろう。 本発明の化合物の医薬上許容できる塩は、塩基部分を含む本発明の化合物から 従来の化学的方法によって合成することができる。一般に、これらの塩は、遊離 塩基を、希望する塩を生成する無機または有機酸の化学量論的量または過剰量と 、適切な溶媒中または種々の組み合わせの溶媒中で反応させることで調製される 。 式(II−h)の化合物は、従来のペプチド合成技術および以下に記載する別 の方法によって、その構成要素のアミノ酸から合成することができる。ペプチド 合成の標準的な方法は、例えば、以下の研究:Schroeder et al .,”The Peptides”,Vol.I,Academic Pres s 1965、またはBodanszky et al.,”Peptide Synthesis”,Interscience Publishers,1 966、または McOmie(ed.)“Protective Groups in Org anic Chemistry”,Plenum Press,1973、また はBarany et al.,“The Peptides:Analysi s,Synthesis,Biology”2,Chapter 1,Acad emic Press,1980、またはStewart et al.,”S olid Phase Peptide Synthesis”,Second Edition,Pierce Chemical Company,198 4に開示されている。また、特定の天然でないアミノ酸残基の合成例の有用なも のが、欧州特許出願番号第0 350 163 A2号(特に51〜52ページ )、およびJ.E.Baldwin et al.Tetrahedron,5 0:5049−5066(1994)に記載されている。C末端に(β−アセチ ルアミノ)アラニン残基を含む本発明の化合物の合成に関しては、市販のNα− Z−L−2,3−ジアミノプロピオン酸(Fluka)を出発物質として使用す ることが好ましい。 化合反応の表記および以下の実施例で使用する略語は以下のものである: Ac2O 無水酢酸; Boc t−ブトキシカルボニル; DBU 1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン; DMAP 4−ジメチルアミノピリジン; DME 1,2−ジメトキシエタン; DMF ジメチルホルムアミド; EDC 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチル−カルボジ イミド塩酸塩; HOBT 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物; Et3N トリエチルアミン; EtOAc 酢酸エチル; FAB 高速原子衝撃法; HOOBT 3−ヒドロキシ−1,2,2−ベンゾトリアジン−4(3H) −オン; HPLC 高速液体クロマトグラフィー; MCPBA m−クロロ過安息香酸; MsCI メタンスルホニルクロリド; NaHMDS ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド; Py ピリジン; TFA トリフルオロ酢酸; THF テトラヒドロフラン。 本発明の化合物は、種々の医薬上許容できる塩の形態で使用することができる 。「医薬上許容できる塩」という用語は、薬剤師にとって明らかである塩の形態 、すなわち、実質的に無毒性であり、希望する薬物動力学的性質、嗜好性、吸収 、体内分布、代謝、または排泄が得られるような塩の形態を意味する。これとは 別に選択において重要となる、性質上より実際的な他の要因は、原材料のコスト 、結晶化の容易さ、得られる薬物全体の収率、安定性、吸湿性、および流動性で ある。好都合なことに、医薬組成物は、有効成分と医薬上許容できる担体を組み 合わせて調製することができる。 医薬上許容できる塩には、例えば無毒の無機または有機酸から生成する従来の 無毒性塩または四級アンモニウム塩が含まれる。無毒性塩としては、塩酸、臭化 水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、硝酸等の無機酸から誘導される塩;お よび酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、ステアリン酸、乳酸、リン ゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、パモ酸スルフアニル酸、2−アセト キシ安息香酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタン二ス ルホン酸、シュウ酸、イセチオン酸、トリフルオロ酢酸等の有機酸から調製され る塩 が挙げられる。 本発明の医薬上許容できる塩は、従来の化学的方法によって合成することがで きる。一般に、これらの塩は、遊離塩基または酸を、化学量論的量または過剰量 の希望の塩を形成する無機または有機酸または塩基と、適当な溶媒中または溶媒 の組み合わせ中において反応させることで調製される。 式(II−a)から(II−c)のファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤は 、文献において公知であるものや実験手順において例示されるエステル加水分解 、保護基の開裂などの他の標準的な操作に加え、図式1〜22に従うことで合成 することができる。図式中に示される置換基R、Ra、およびRbは、置換基R2 、R3、R4、およびR5を表すが、これらの環構造に結合する部位は単に例示的 なものであり、限定の意味は含んでいない。 これらの反応は、本発明の化合物を得るために直線的な順序で使用することが できるし、またはこれらの反応は断片の合成に使用した後で図式に示されるアル キル化反応によって結合させることもできる。図式1−22の概要: 必要な中間体は、一部は市販されている場合もあるし、大部分は文献による手 順に従って調製することもできる。例えば、図式1では、2−アルキル置換ピペ ラジン類の合成の概要が示されており、これは基本的にJ.S.Kielyおよ びS.R.Priebeにより、Organic Preparations and Proceedings Int. ,1990,22,761−768 に記載されているものである。市販されておりまたは当業者には公知である手順 によって得ることもできるBoc保護アミノ酸Iは、DCC(ジシクロヘキシカ ロボジイミド)またはEDC−HCl(1−エチル−3−(3−ジメチル−アミ ノプロピル)カルボジイミド塩酸塩)などの種々の脱水剤を、塩化メチレン、ク ロロホルム、ジクロロエタンなどの溶媒、またはジメチルホルムアミド中で使用 することで、N−ベンジルアミノ酸エステルと結合させることができる。次に、 その生成物IIに、例えば、クロロホルムまたは酢酸エチル中の塩酸、または塩 化メチレン中のトリフルオロ酢酸などの酸を使用して脱保護して、弱塩基条件に おいて環化してジケトピペラジンIIIを得る。水素化アルミニウムリチウムを 還流 エーテル中で使用してIIIを還元して、ピペラジンIVを得て、これを保護し てBoc誘導体Vを得る。N−ベンジル基は、水素化の標準的な条件下、例えば 、10%パラジウム担持炭素と60psi水素をParr装置で使用して24〜 48時間処理することで開裂させることができる。酸塩化物またはカルボン酸を 標準的な脱水条件下で使用して生成物VIを処理することで、カルボキサミドV IIを得る;前述したように最後に酸を脱保護して中間体VIII(図式2)を 得る。中間体VIIIは、IXなどの種々のアルデヒドを加えて還元的にアルキル 化することができる。このようなアルデヒド類は、O.P.Goel,U.Kr olls,M.Stier and S.KestenによるOrganic Syntheses ,1988,67,69−75に記載されるような標準的な 手順によって、適当なアミノ酸から調製することができる(図式3)。還元的ア ルキル化は、pH5〜7において、トリアセトキシホウ水素化ナトリウムまたは シアノホウ水素化ナトリウムなどの種々の還元剤を、ジクロロエタン、メタノー ルまたはジメチルホルムアミドなどの溶媒中で使用することで行うことができる 。生成物Xは、塩化メチレン中においてトリフルオロ酢酸を使用することで脱 保護して、最終化合物XIを得ることができる。この最終生成物XIは、例えば トリフルオロ酢酸塩、塩酸塩、または酢酸塩の塩形態で単離される。生成物のジ アミンXIを、さらに選択的に保護してXIIを生成し、続いてこれに第2のア ルデヒドを加えて還元的にアルキル化してXIIIを得る。文献による手順を使 用して、保護基を除去してジヒドロイミダゾールXVなどの環化生成物に転化す ることができる。 別の方法では、保護したピペラジン中間体VIIに、1−トリチル−4−イミ ダゾリル−カルボキサルデヒドまたは1−トリチル−4−イミダゾリルアセトア ルデヒドなどの他のアルデヒドを使用して還元的にアルキル化して、XVIなど の生成物を得ることができる(図式4)。トリチル保護基をXVIから除去して XVIIを得ることができるし、または別の方法としてXVIを最初にハロゲン 化アルキルで処理して次に続いて脱保護してアルキル化イミダゾールXVIII を得ることもできる。一方、中間体VIIIは、標準的な技術によってアシル化 またはスルホニル化することができる。イミダゾール酢酸XIXは、標準的な手 順によって酢酸エステルXXIに転化することができ、XXIはまずハロゲン化 アルキルと反応させて、次に メタノールを加えて還流させることで処理して、位置特異的にアルキル化された イミダゾール酢酸エステルXXIIを得ることができる。ピペラジンVIIIを 加えて、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(E DC)などの縮合剤の存在下で加水分解および反応させることで、XXIVなど のアシル化生成物生成物が得られる。 ピペラジンVIIIが図式6のXXVのように同じく保護された水酸基を有す るアルデヒドを加えることで還元的にアルキル化される場合、続いて水酸基の保 護基を除去することができる(図式6、7)。得られたアルコールは、標準的な 条件下で酸化させて例えばアルデヒドにすることができ、次にこれをグリニャー ル試薬などの種々の有機金属試薬と反応させてXXIXのような二級アルコール を得ることができる。さらに、完全に脱保護したアミノアルコールXXXは、種 々のアルデヒドを加えて還元的にアルキル化(前述の条件下で)してXXXIな どの二級アミン(図式7)または三級アミンを得ることができる。 Bocで保護したアミノアルコールXXVIIは、XXXIIなどの2−アジ リジニルメチルピペラジン(図式8)の合成に利用することもできる。XXVI Iを、1,1’−スルホニル ジイミダゾールおよび水素化ナトリウムと、ジメチルホルムアミドなどの溶媒中 で処理することで、アジリジンXXXIIが生成した。このアジリジンをチオー ルなどの求核試薬の存在下、塩基の存在下で反応させて、開環生成物XXXII Iを生成した。 さらに、標準的な方法に従って、ピペラジンVIIIをO−アルキル化チロシ ンなどのアミノ酸から誘導されるアルデヒドと反応させることでXXXIXなど の化合物を得ることができる。R’がアリール基の場合、まずXXXIXを水素 化してフェノールのマスクを外し、さらに酸によってアミノ基を脱保護してXL を得ることができる。あるいは、XXXIXのアミン保護基を除去して、XLI などのO−アルキル化フェノール性アミンを生成することができる。 アミノ酸Iの種類次第で、いろいろな側鎖をピペラジン中に組み込むことがで きる。例えば、IがBocで保護されたアスパラキン酸のβ−ベンジルエステル である場合、図式10に示すようにn=1およびR=ベンジルの場合の中間体ジ ケトピペラジンXLIIが得られる。続いて水素化アルミニウムリチウム還元に よりこのエステルをアルコールXLIIIに還元して、 次にこれを、例えばジメチルホルムアミド中またはテトラヒドロフラン中の水素 化ナトリウムなどの塩基性条件下で、例えばヨウ化アルキルなどの種々のアルキ ル化剤と反応させることができる。次に得られたエーテルXLIVをさらに図式 3〜9に記載されるように反応させて、最終生成物を得ることができる。 N−アリールピペラジンを、図式11に記載されるように調製することができ る。アリールアミンXLVをビス−クロロエチルアミン塩酸塩(XLVI)と、 還流n−ブタノール中で反応させて化合物XLVIIを得る。次に、得られたピ ペラジンXLVIIを図式3〜9に記載されるようにさらに反応させて、最終生 成物を得ることができる。 ピペラジン−5−オンを図式12に示すように調製することができる。Boc 保護アミノアルデヒドXLIX(Iから前述したように調製した)の還元的アミ ノ化によって、化合物Lが生成する。次にこれを、Schotten−Baum ann条件下においてブロモアセチルブロミドと反応させる;ジメチルホルムア ミドなどの極性非プロトン性溶媒中における水素化ナトリウムなどの塩基によっ て閉環が起こりLIが得られる。カルバメート保護基を、塩化メチレン中のトリ フルオロ酢酸、ま たはメタノールまたは酢酸エチル中の塩化水素ガスなどの酸性条件下で除去して 、次に得られたピペラジンを図式3〜9に記載されるようにさらに反応を進行さ せて、最終生成物を得ることができる。 異性体のピペラジン−3−オンは、図式13に記載されるように調製すること ができる。アリールカルボキサミドLIIと2−アミノグリシナルジエチルアセ タール(LIII)から生成したイミンを、ジクロロエタン中のトリアセトキシ ホウ水素化ナトリウムなどの種々の条件下で還元して、アミンLIVを生成する ことができる。標準的な条件下でアミノ酸IをアミンLIVと結合させることが でき、得られるアミドLVをテトラヒドロフラン中の水溶性酸で処理すると、環 化して不飽和のLVIを生成することができる。標準的条件下における触媒的水 素化によって、必要な中間体LVIIが得られ、次にこれを図式3〜9に記載の ように合成することで最終生成物が得られる。 別の置換ピペラジンを生成する方法を図式14に記載している。トリフルオロ 酢酸で脱保護した後で、N−ベンジルピペラジンVは、アリールカルボン酸でア シル化することができる。 得られたN−ベンジルアリールカルボキサミドLIXは、触媒の存在下で水素化 して、ピペラジンカルボキサミドLXを得ることができ、次にこれを図式3〜9 に記載のように反応を進行させることで最終生成物を得ることができる。 反応図式15は、本発明の化合物において置換基R2とR3が結合して−(CH2u−を形成するものの合成例を説明するものである。例えば、1−アミノシク ロヘキサン−1−カルボン酸LXIは、図式1および2に概要を説明した手順に 実質的に従うことで、スピロピペラジンLXVTに転化することができる。ピペ ラジン中間体LXIXを、前述のように脱保護し、図式3〜9に記載のように反 応させて最終生成物を得ることができる。2−(ナフチル)である置換基Yおよ びイミダゾリルアルキル置換基を導入するために使用した試薬は、当技術分野に おいて公知となっている他の試薬で容易に置き換えることができ、ピペラジン上 に他のN−置換基を導入するために容易に利用することができるということは理 解できるであろう。 図式12のアルデヒドXLIXは、図式16に示すようにアニリンによって還 元的にアルキル化することもできる。その生成物LXXIは、クロロアセチルク ロリドによるアシル化によ ってピペラジノンに転化してLXXIIを得ることができ、続いて塩基により誘 導される環化によってLXXIIIが得られる。脱保護して、続いて保護したイ ミダゾールカルボキサルデヒドで還元的にアルキル化することでLXXVが生成 し、これをハロゲン化アリールメチルでアルキル化してイミダゾリウム塩LXX VIを得ることができる。最後に、メタノールなどの低級アルキルアルコールに よる加溶媒分解、またはトルフルオロ酢酸の存在下における塩化メチレン中のト リエチルシランによる処理、のいずれかによって保護基を除去して、最終生成物 LXXVIIを得る。 図式17は、任意に置換されたホモセリンラクトンLXXIXを使用してBo c保護ピペラジノンLXXXIIを調製する方法を説明するものである。中間体 LXXXIIは、これまでの図式で説明したように、脱保護して還元的にアルキ ル化またはアシル化することができる。あるいは、中間体LXXXIIの水酸基 部分をメシル化し、さらにエタンチオールのナトリウム塩などの適当な求核分子 で置換して、中間体LXXXIIIを得ることができる。中間体LXXXIIは 、酸化することによって中間体LXXXIVのカルボン酸を生成することもでき 、 これをエステルまたはアミド部分を形成するために使用することができる。 天然のアミノ酸には見られない側鎖を有する一般式LXXXVIのアミノ酸は 、図式18に示す反応によって、容易に調製されるイミンLXXXVを出発物質 として調製することができる。 図式19〜22は、本発明の化合物の合成に有用となる適切に置換したアルデ ヒドの合成を説明するものであり、ここでは変形Wはピリジル部分として存在し ている。他の複素環部分を変形Wとして含むアルカノール類の同様の合成計画は 、当技術分野においても公知である。図式1 図式2 図式3 図式3(続き) 図式4 図式5 図式5(続き) 図式6 図式6(続き) 図式7 図式8 図式9 図式9(続き) 図式10 図式11 図式12 図式12(続き) 図式13 図式14 図式15 図式15(続き) 図式16 図式16(続き) 図式17 図式17(続き) 図式18 反応図式19 反応図式20 反応図式21 反応図式22 式(IT−d)のファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤は、エステル加水分 解、保護基の開裂などの文献や実験手順に例示されることもある標準的操作に加 え、図式23〜36に従って 合成することができる。図式に示される置換基R2、R6、およびR8は、置換基 R2、R3、R4、R5、R6a、R6b、R6c、R6d、およびR8を表し、これらのR2 、R6、またはR8の1つのみが図式の中間体および生成物に存在するが、このよ うなアリールまたはヘテロアリール部分が複数の置換基を含む場合にも、説明す る反応を適用できることを理解されたい。図式23−36の概要においてローマ 数字で示した化合物は、Iから出発して連続的に番号を付け、XXVで終わるよ うになっている。 これらの反応は、本発明の化合物を得るために順番通りに進めていくこともで きるし、断片の合成に使用して続いてこれらの断片を図式に示されるアルキル化 反応で結合させることもできる。アリール−アリール結合については、“Com prehensive Organic Functional Group Transformations”,Katritskyら編著,472〜47 3ページ,Pergamon Press(1995)に一般的な説明がある。図式23−36の概要: 必要な中間体は、市販されている場合もあるが、大部分は文献の手順に従って 合成することができる。図式23−35は、 好ましいベンジルイミダゾリル側鎖が含まれる式II−dの化合物の合成を説明 するものである。図式23では、例えば、市販されていないビアリール中間体を 、当技術分野において公知である方法で合成することができる。例えば、適宜置 換したフェニルホウ酸Iは、Suzukiのカップリング条件(PureApp l.Chem.,63:419(1991))において、4−ブロモ安息香酸な どの適宜置換したハロゲン化安息香酸と反応させて、ビアリールカルボン酸II を得ることができる。この酸は還元することができ、続いて中間体アルコールI IIのトリフラートをその場で生成して適宜置換したベンジルイミダゾリルIV と結合させ脱保護の後、本発明の化合物Vを生成することができる。 図式24−27は、重要なアルコール中間体の別の合成方法を説明するもので あり、この中間体は続いて図式23に記載のように反応させることができる。従 って、図式24には、ハロゲン化ビアリールアルデヒドから出発する一連の類似 のビアリールアルコール合成反応を示している。 図式25は、Suzukiカップリングにより末端フェニル部分をハロゲン化 反応物質として導入する反応を示している。 このようなカップリング反応は、図式26に示すように、反応物質の1つが適切 に保護された水酸基を含む場合にも適用できる。 Negishiの化学反応(Org.Synth.,66:67(1988) )も、図式27に示すように、本発明の化合物のビアリール成分を形成するため に使用することができる。このように、適宜置換した臭化亜鉛付加体は適宜置換 したハロゲン化アリールとニッケル(II)の存在下でカップリングして、ビア リールVIIを生成することができる。ハロゲン化アリールと臭化亜鉛付加体は 出発試薬の入手のしやすさに基づいて選択することができる。 図式28は、適宜置換した臭化ビフェニルメチルの調製を説明するものであり 、これは図式1に示すような保護したイミダゾールとの反応に利用することもで きる。 図式29に示すように、カップリング反応の順序は、ビフェニルリンカーが最 後に形成されるように修正することができる。従って、適宜置換されたイミダゾ ールを、まず適宜置換されたハロゲン化ベンジルを用いてアルキル化して中間体 VIIIを生成することができる。次に中間体VIIIは、適宜置換され たフェニルホウ酸とSuzuki型カップリングを進行させることができる。 図式30は、非水素のR9bが本発明の化合物に含まれる本発明の化合物の合成 を示している。このように、容易に入手できる4−置換イミダゾールIXを、選 択的にヨウ化して5−ヨードイミダゾールXを生成することができる。次にこの イミダゾールを保護し、適宜置換したベンジル部分とカップリングさせて中間体 XIを得ることができる。次に中間体XIについて、前述したアルキル化反応を 進行させることができる。 図式31は、アルキルアミノ、スルホンアミド、またはアミド結合によってビ アリールと結合した好ましいイミダゾリル部分を含む本発明の化合物の合成を説 明するものである。このように、一級アミンがフタルイミドとして保護された4 −アミノアルキル−イミダゾールXIIは、選択的にアルキル化され、続いて脱 保護されてアミンXIIIを得る。次に、アミンXIIIを、当技術分野で公知 である条件において、種々の活性化ビアリール部分と反応させて、図式に示すよ うな本発明の化合物を得ることができる。 A1(CR1a 2n2(CR1a 2nリンカーが酸素である 本発明の化合物は、例えば図式32に示すように、当技術分野において公知の方 法で合成することができる。適宜置換されたフェノールXIVは、メチルN−( シアノ)メタンイミダートと反応させて4−フェノキシイミダゾールXVを生成 することができる。イミダゾリル窒素のうちの1つを選択的に保護した後、中間 体XVIについて前述のベンジルイミダゾールの場合のようなアルキル化反応を 進行させることができる。 図式33は、本発明の化合物の(CR1b 2pX(CR1b 2pリンカーが水素で ある場合の類似の一連の反応を説明するものである。このように、例えば適宜置 換されたハロアリールアルコールをメチルN−(シアノ)メタンイミダートと反 応させて、中間体XVIを生成する。次に、中間体XVIを保護して、好ましい 実施例の化合物を生成した場合には、適宜保護したベンジルでアルキル化する。 次に、中問体XVIIを、Suzuki反応によって第2のアリール部分とカッ プリングさせて本発明の化合物を生成することができる。 A1(CR1a 2n2(CR1a 2n結合が置換メチレンである本発明の化合物は 、図式34に示すように合成することができる。このように、N−保護ヨウ化イ ミダゾリルXVIII を、グリニャール条件において適宜保護したベンズアルデヒドと反応させて、ア ルコールXIXを得る。アシル化の後、前述の図式(特に図式23)で説明した 手順によるアルキル化で、本発明の化合物XXを得る。他のR1置換基を希望す る場合は、この図式に示すようにアセチル部分を操作することができる。 図式35に示すように、ビアリールと好ましいW(イミダゾリル)の間に置換 アルキル結合を形成するためにグリニャール反応を利用することもできる。図式 34に示すような同様の置換基操作を、R1b水酸基部分を含むすべてに官能基を 有する化合物に対して行うこともできる。 図式36は、本発明の化合物に含まれる部分が置換イミダゾール含有基以外である場合の反応を示している。 このように、これまでの図式で合成方法を示した中間体、および市販品を入手 できるか容易に合成できる他のビヘテロアリール中間体を、種々のアルデヒドと カップリングさせることが できる。アルデヒド類は、O.P.Goel、U.Krolls、M.Stie rおよびS.KestenによるOrganic Syntheses,198 8,67,69−75、などに記載されるような標準的な手順によって適当なア ミノ酸から調製することができる(図式14)。図式36に示すように、グリニ ャール反応を利用してビアリール部分を導入することもできる。例えば、適宜置 換した置換ビアリールグリニャール試薬をアルデヒドと反応させると、C−アル キル化した本発明の化合物XXIが生成する。化合物XXIを、触媒的水素化な どの当技術分野において公知である方法で脱酸素化して、次に塩化メチレン中の トリフルオロ酢酸で脱保護することで、最終化合物XXIIを生成することがで きる。この最終生成物XXIIは塩の形態で単離することができ、例えば、特に トリフルオロ酢酸塩、塩酸塩、または酢酸塩として単離することができる。生成 したジアミンXXIIをさらに選択的に保護してXXIIIを得、続いてこれを 第2のアルデヒドで還元的にアルキル化してXXIVを得ることができる。保護 基の除去、およびジヒドロイミダゾールXXVなどの環化した生成物への転化は 、文献の手順によって行うことができる。 適当なアルデヒド出発物質を経た他の部分の導入は、図式36に示すようにし て反応させ、前述の図式4〜9で示したように中間体を操作することで達成する ことができる。 図式23 図式23(続き) 図式24 図式25 図式26 図式27 図式28 図式29 図式30 図式31 図式32 図式33 図式34 図式34(続き) 図式35 図式36 図式36(続き) 式(II−e)のファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤は、エステル加水分 解、保護基の開裂などの文献で知ることができるか実験手順によって例示される かする標準的操作に加え、図式37〜52に従うことで合成することができる。 図式に示される置換基R2、R6、およびR8は、置換基R2、R3、R4、R5、R6 、およびR8を表すものである;これらのR2、R6、またはR8は1つのみが図式 の中間体および生成物に存在するが、このようなアリールまたはヘテロアリール 部分が複数の置換基を含む場合にも、説明する反応を適用できることを理解され たい。図式37〜52の概要においてローマ数字で示した化合物は、Iから開始 してXXVで終わるように連続的に番号を付けている。 これらの反応は、本発明の化合物を得るために順番通りに進めていくこともで きるし、フラグメントの合成に使用し続いてこれらのフラグメントを図式に示さ れるアルキル化反応で結合させることもできる。ヘテロアリール部分の調製に有 用な他の反応については、“Comprehensive Organic C hemistry,Volume 4:Heterocyclic Compo unds”P.G.Sammes編著, Oxford(1979)、およびその引用文献に記載されている。アリール− アリールカップリングについては、”Comprehensive Organ ic Functional Group Transformations, ”Katritskyら編著,472〜473ページ,PergamonPre ss(1995)に一般的な説明がある。図式37−52の概要: 必要な中間体は市販されている場合もあるが、大部分は文献の手順に従って合 成することができる。図式37〜51は、好ましいベンジルイミダゾリル側鎖を 含む本発明のアリールヘテロアリール化合物の合成を示している。例えば図式3 7においては、市販されていないアリールヘテロアリール中間体を当技術分野で 公知の方法で合成することができる。このように、適宜置換されたピリジルホウ 酸Iを、Suzukiカップリング条件(Pure Appl.Chem.,6 3:419(1991))において、4−ブロモ安息香酸などの適宜置換したハ ロゲン化安息香酸と反応させて、アリールヘテロアリールカルボン酸IIを生成 することができる。この酸は還元することができ、得られた中間体アルコールI IIのトリフラートをその場で生成し、 適宜置換されたベンジル−イミダゾリルIVとカップリングさせ、脱保護の後に 本発明の化合物Vを得ることができる。 図式38〜41は、主要アルコール中間体の他の合成方法を示しており、次に この中間体は図式1に記載したように反応させることができる。例えば、図式3 8は、ハロゲン化アリールアルデヒドを出発物質とするアリールヘテロアリール アルコール生成反応の類似の一連の反応を示している。 図式39は、「末端」ヘテロアリール部分をハロゲン化反応物質としてSuz ukiカップリングにより使用する反応を示している。このようなカップリング 反応は、図式40に示すように、反応物質の1つが適切に保護された水酸基を含 む場合にも適用できる。 図式41に示すように、Negishi反応(Org.Synth.,66: 67(1988))も本発明の化合物のアリールヘテロアリール成分の形成に使 用することができる。このように、適宜置換された臭化亜鉛付加体を、ニッケル (II)の存在下で、適宜置換されたハロゲン化アリールとカップリングさせて 、アリールヘテロアリールVIIを生成することができる。ハロゲン化アリール と臭化亜鉛付加体は、出発試薬の入 手しやすさを基準にして選択することができる。 図式42は、ピリジルトルエンから、適宜置換されたアリールヘテロアリール メタノールを調製する方法を示している。 図式43は、アラニンを出発物質として、適宜置換されたピラジニルアリール メタノールを調製する方法を示している。 図式44に示すように、カップリング反応の順序は、アリールヘテロアリール 結合を最後に形成するように修正することができる。従って、適宜置換されたイ ミダゾールをまず適宜置換されハロゲン化ベンジルによりアルキル化して、中間 体VIIIを生成することができる。次に、中間体VIIIは、適宜置換された ヘテロアリールホウ酸とSuzuki型カップリング反応を進行させることがで きる。 図式45は、本発明の化合物の合成を示しており、ここでの本発明の化合物は 非水素のR9bを含むものである。このように、容易に入手可能な4−置換イミダ ゾールIXを選択的にヨウ化して、5−ヨードイミダゾールXを生成することが できる。次にこのイミダゾールを保護し、適宜置換されたベンジル部分とカップ リングさせて中間体XIを得ることができる。次に、中間体XIについて、前述 のアルキル化反応を進行させることが できる。 図式46は、アルキルアミノ、スルホンアミド、またはアミドリンカーによっ てアリールヘテロアリールと結合した好ましいイミダゾリル部分を含む本発明の 合成を示している。このように、一級アミンがフタルイミドとして保護された4 −アミノアルキルイミダゾールXIIを選択的にアルキル化して、次に脱保護し てアミンXIIIを得る。次に、このアミンXIIIを、当技術分野において公 知の条件において、種々の活性化アリールヘテロアリール部分と反応させて、図 式に示した本発明の化合物を生成することができる。 A1(CR1a 2n2(CR1a 2nリンカーが酸素である場合の本発明の化合物 は、例えば図式47に示すように、当技術分野において公知の方法で合成するこ とができる。適宜置換されたフェノールXIVを、メチルN−(シアノ)メタン イミダートと反応させて、4−フェノキシイミダゾールXVを得ることができる 。イミダゾリル窒素のうちの1つを選択的に保護した後、得られた中間体XVI について、フェニルメチルイミダゾールの場合で前述したようなアルキル化反応 を進行させることができる。 図式48は、本発明の化合物の(CR1b 2pX(CR1b 2pリンカーが酸素で ある場合の類似の一連の反応を示している。このように、4−ブロモフェノール などの適宜置換されたハロアリールアルコールを、メチルN−(シアノ)メタン イミダートと反応させて、中間体XVIを得る。次に、中間体XVIを保護して 、好ましい実施形態の化合物を生成したい場合には、適宜保護されたベンジルで アルキル化する。次に得られた中間体XVIIを、Suzuki反応によってヘ テロアリール部分とカップリングさせて本発明の化合物を得ることができる。 A1(CR1a 2n2(CR1a 2nリンカーが置換メチレンである場合の本発明 の化合物は、図式49に示す方法によって合成することができる。例えば、N− 保護ヨウ化イミダゾリルXVIIIを、グリニャール条件下で適宜保護されたベ ンズアルデヒドと反応させて、アルコールXIXが得られる。アシル化の後に、 これまでの図式(特に図式37)に示したアルキル化手順を使用して、本発明の 化合物XXを得る。他のR1置換基を希望する場合には、アセチル部分をこの図 式に示すように操作することができる。 図式50に示すように、種々の求核試薬をイミダゾリルアル デヒドへ付加することで、アリールヘテロアリールと好ましいW(イミダゾリル )の間に置換アルキルによる架橋を形成することもできる。例えば、4−(3− ピリジル)ブロモ−ベンゼンなどのハロゲン化アリールヘテロアリールのハロゲ ンを金属に置換し、適宜置換されたイミダゾリルアルデヒドと反応させてアセチ ル化して、アルコールを生成することができる。次に、図式49に示すような同 様の置換基操作を、R2水酸基部分を含むすべて置換された化合物に対して行う ことができる。 図式51は、適宜置換されたピリミジンブロモベンゼンの合成を示しており、 これは図式49に示す反応に使用することができる。この反応、およびヘテロア リール部分の調製に有用な他の反応については、“Comprehensive Organic Chemistry,Volume 4:Heterocy c1ic Compounds”P.G.Sammes編著,Oxford(1 979)に記載されている。 図式52は、本発明の化合物に含まれる部分 が置換イミダゾール含有基以外により表される場合の反応を示している。 このように、これまでの図式で合成法を示した中間体と、市販品を入手できる か容易に合成できる他のアリールヘテロアリール中間体は、種々のアルデヒドと カップリングさせることができる。これらのアルデヒドは、O.P.Goel, U.Krolls,M.StierおよびS.KestenのOrganic Syntheses ,1988,67,69−75、に記載されるような標準的 手順によって、適当なアミノ酸から調製することができる。図式52に示すよう に、アリールヘテロアリール部分を導入するために、金属化反応を利用すること ができる。例えば、その場で調製した適宜置換されたアリールヘテロアリールリ チウム試薬を、アルデヒドと反応させて、C−アルキル化した本発明の化合物X XIを得る。化合物XXIを、触媒的水素化などの当技術分野において公知の方 法によって脱酸素化して、次に塩化メチレン中のトリフルオロ酢酸によって脱保 護して、最終化合物XXIIを得ることができる。この最終生成物XXIIは、 例えば、特にトリフルオロ酢酸塩、塩酸塩、または酢酸塩の塩の形態で単離する ことがで きる。生成したジアミンXXIIは、さらに選択的に保護してXXIIIを得る ことができ、続いてこれを第2のアルデヒドで還元的にアルキル化してXXIV を得ることができる。保護基を除去して、転化させてジヒドロイミダゾールXX Vなどの環化生成物を得るには、文献の手順によって行うことができる。 適当なアルデヒド出発物質を経由して他の部分を導入するには、図式52に示 すように反応させ、前述の図式4〜9に示すように中間体を操作することで実現 することができる。 図式37 図式37(続き) 図式38 図式39 図式40 図式41 図式42 図式43 図式44 図式45 図式46 図式47 図式48 図式49 図式49(続き) 図式50 図式51 図式52 図式52(続き) 式(II−f)のファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤は、エステル加水分 解、保護基の開裂などの文献で知ることができるか実験手順によって例示される かする標準的操作に加えて、図式53〜66に従うことで合成することができる 。図式に示される置換基R3、R6、およびR8は、置換基R3、R4、R5、R6a、 R6b、R6c、R6d、R6e、およびR8を表したものである;このようなR3、R6 、またはR8は1つのみが図式の中間体および生成物に存在するが、このような アリールまたはヘテロアリール部分が複数の置換基を含む場合にも、図式に示さ れる反応を適用できることを理解されたい。図式53〜66の概要においてロー マ数字で示した化合物は、Iから始まりXXXで終わるように連続的に番号付け している。 これらの反応は、本発明の化合物を得るために順番通りに進めていくこともで きるし、フラグメントの合成に使用し続いてこれらのフラグメントを図式に示す アルキル化反応で結合させることもできる。図式に記載した反応は単に説明的な ものであり、限定を意味するものではない。ヘテロアリール部分の調製に有用な 他の反応については、“Comprehensive Organic Che mistry,Volume 4: Heterocyclic Compounds”,P.G.Sammes編 著,Oxford(1979)、およびその参考文献に記載されている。アリー ル−アリールカップリングについては、”Comprehensive Org anic Functional Group Transformation s”,Katritskyら編著,472〜473ページ,Pergamon Press(1995)、に一般的な説明がある。図式53〜66の概要 : 必要な中間体は市販されている場合もあるが、大部分は文献の手順に従って合 成することができる。図式53〜64は、好ましいベンジルイミダゾリル側鎖を 含む本発明のアリール−ヘテロアリール化合物の合成を示している。そこで例え ば、図式53では、市販されていないアリールヘテロアリール中間体を当技術分 野において公知の方法によって合成することができる。このように、適宜置換さ れたフェニルホウ酸Iを、Suzukiカップリング条件(pure Appl .Chem.,63:419(1991))において、4−ブロモニコチン酸な どの適宜置換されたハロゲン化ニコチン酸と反応させて、アリール ヘテロアリールカルボン酸IIを得ることができる。この酸は還元することがで き、得られた中間体アルコールIIIのトリフラートをその場で生成し、適宜置 換されたベンジルイミダゾリルIVとカップリングさせて、脱保護の後、本発明 の化合物Vを得ることができる。 図式54〜55は、主要アルコール中間体の他の合成方法を示しており、後で この中間体は図式53に示される反応に使用することができる。例えば、図式5 4は、ニコチン酸メチルホウ酸から出発して、末端フェニル部分をSuzuki カップリング反応におけるハロゲン化反応物質として使用する、アリールヘテロ アリールアルコール生成の一連の類似の反応を示している。図式55に示すよう に、このようなカップリング反応は、反応物質の1つが適宜保護された水酸基を 含む場合にも適用できる。 図式56に示すように、Negishi反応(Org.Synth.,66: 67(1988))も本発明の化合物のアリールヘテロアリール成分の形成に使 用することができる。このように、適宜置換された臭化亜鉛付加体を、ニッケル (II)の存在下で、適宜置換されたハロゲン化ヘテロアリールとカッ プリングさせて、アリールヘテロアリールVIIを得ることができる。ハロゲン 化ヘテロアリールと臭化亜鉛付加体は、出発試薬の入手しやすさに基づいて選択 することができる。 図式57は、適宜置換された3−ヒドロキシメチル−5−フェニルピリジンの 調製方法を示しており、この物質は図式53に示す保護イミダゾールとの反応に 使用することもできる。適宜置換された5−ヒドロキシメチル−2−フェニルピ リジンの調製についても別に示している。 図式58に示すように、カップリング反応の順序は、アリール−ヘテロアリー ル結合が最後に形成されるように修正することができる。従って、適宜置換され たイミダゾールを最初に適宜置換されたハロゲン化ベンジルによってアルキル化 して中間体VIIIを得ることができる。次に、中間体VIIIについて、適宜 置換されたフェニルホウ酸とのSuzuki型カップリング反応を進行させるこ とができる。 図式59は、本発明の化合物の合成を示しており、ここでの本発明の化合物は 非水素のR9bを含むものである。このように、容易に入手できる4−置換イミダ ゾールIXを選択的にヨウ化して5−ヨードイミダゾールXを得ることができる 。次に、こ のイミダゾールを保護して、適宜置換されたベンジル部分とカップリングさせて 、中間体XIを得ることができる。次に、中間体XIは、前述したようにアルキ ル化反応を進行させることができる。 図式60は、アルキルアミノ、スルホンアミド、またはアミドリンカーによっ てビアリールと結合した好ましいイミダゾリル部分を含む本発明の合成を示して いる。このように、一級アミンがフタルイミドとして保護された4−アミノアル キル−イミダゾールXIIを選択的にアルキル化して、次に脱保護してアミンX IIIを得る。次にこのアミンXIIIを、当技術分野において公知の条件にお いて、種々の活性化アリールヘテロアリール部分と反応させて、この図式に示す 本発明の化合物を得ることができる。 A1(CR1 2n2(CR1 2nリンカーが酸素によるものである場合の本発明 の化合物は、例えば図式61に示すような、当技術分野において公知である方法 で合成することができる。適宜置換されたフェノールXIVを、メチルN−(シ アノ)メタンイミダートと反応させて、4−フェノキシイミダゾールXVを得る ことができる。イミダゾリル窒素のうちの1つを選 択的に保護した後、得られた中間体XVIについて、ベンジルイミダゾールの場 合に前述したアルキル化反応を進行させることができる。 図式62は、本発明の化合物の(CR2 2pX(CR2 2pリンカーが酸素によ るものである場合の類似の一連の反応を示している。このように、3−クロロ− 2−ピリジノールなどの適宜置換されたハロピリジノールを、メチルN−(シア ノ)メタンイミダートと反応させて中間体XVIを得る。次に、中間体XVIを 保護して、好ましい実施例の化合物を生成したい場合には、適切に保護されたベ ンジルでアルキル化する。次に、この中間体XVIIを、Suzuki反応によ ってアリール部分とカップリングさせて、本発明の化合物を生成することができ る。 A1(CR1 2n2(CR1 2nリンカーが置換メチレンである場合の本発明の 化合物は、図式63に示す方法によって合成することができる。このように、N −保護ヨウ化イミダゾリルXVIIIを、グリニャール条件において、適切に保 護したベンズアルデヒドと反応させて、アルコールXIXを得る。アシル化の後 、これまでの図式(特に図式53)に示したアルキ ル化手順を進行させて、本発明の化合物XXを得る。他のR1置換基を希望する 場合には、この図式に示すようにアセチル部分を操作することができる。 図式64に示すように、種々の求核試薬のイミダゾリルアルデヒドへの付加に よっても、置換アルキル架橋をビヘテロアリールと好ましいW(イミダゾリル) の間に形成することができる。例えば、適宜置換したフェニルリチウムをピリジ ンと反応させて、2−置換N−リチオ−1,2−ジヒドロピリジンXXaを生成 することができる。次に、中間体XXaをアルデヒドと反応させて、適宜置換さ れた本発明の化合物を得ることができる。図式63に示すような同様の置換基操 作を、R2水酸基部分が含まれるすべて置換された化合物において行うことがで きる。 図式65は、本発明の化合物に含まれる部分 が置換イミダゾール含有基以外である場合の反応を示している。 このように、これまでの図式で合成方法を示している中間体、および市販品を 入手できるか容易に合成できるかである他のア リールヘテロアリール中間体は、種々のアルデヒドとカップリングさせることが できる。これらのアルデヒドは、O.P.Goel,U.Krolls,M.S tierおよびS.KestenのOrganic Syntheses,19 88,67,69−75、に記載されるような標準的手順によって、適当なアミ ノ酸から調製することができる。図式65に示すように、リチオヘテロアリール 反応を利用して、アリールヘテロアリール部分を導入することができる。このよ うに、適宜置換されたアリールヘテロアリールN−リチオ試薬をアルデヒドと反 応させて、C−アルキル化された本発明の化合物XXIを得る。化合物XXIは 、触媒的水素化などの当技術分野において公知である方法によって脱酸素化する ことができ、続いて塩化メチレン中のトリフルオロ酢酸によって脱保護して、最 終化合物XXIIを得ることができる。最終生成物XXIIは、例えば、特にト リフルオロ酢酸塩、塩酸塩、または酢酸塩である塩の形態で単離することができ る。生成物のジアミンXXIIはさらに選択的に保護することでXXIIIが得 られ、続いてこの化合物を第2のアルデヒドで還元的にアルキル化してXXIV を得ることができる。保護基の除去と、ジヒドロイミダゾールXXVなどの環化 生成物への転化は、文献による手順によって 行うことができる。 アリールヘテロアリールサブユニット試薬を、図式66のXXVIのような保 護された水酸基も有するアルデヒドと反応させる場合は、後で保護基を除去して 水酸基を露出させることができる。こうして得たアルコールは、標準的な条件に おいて酸化して例えばアルデヒドにすることができ、次にこれをアルキルリチウ ム試薬などの種々の有機金属試薬と反応させて、XXXのような二級アルコール を得ることができる。 適当なアルデヒド出発物質を経由した他の部分の導入は、図式65〜66に示 すように反応させて、前述の図式4〜9に示したように中間体操作を行うことで 実現することができる。 図式53 図式53(続き) 図式54 図式55 図式56 図式57 図式58 図式59 図式60 図式61 図式62 図式63 図式63(続き) 図式64 図式65 図式65(続き) 図式66 図式66(続き) 式(II−g)のファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤は、エステル加水分 解、保護基の開裂などの文献で知ることができるか実験手順によって例示される かする標準的操作に加えて、図式67〜78に従うことで合成することができる 。図式に示される置換基R3、R6、およびR8は、置換基R3、R4、R5、R6、 およびR8を表したものである;このようなR3、R6、またはR8は1つのみが図 式の中間体および生成物に存在するが、このようなアリールまたはヘテロアリー ル部分が複数の置換基を含む場合にも、図式に示される反応を適用できることを 理解されたい。図式67〜78の概要においてローマ数字で示 した化合物は、Iで開始してXXで終わるように連続的に番号を付けている。 これらの反応は、本発明の化合物を得るために順番通りに進めていくこともで きるし、フラグメントの合成に使用し続いてこれらのフラグメントを図式に示す アルキル化反応で結合させることもできる。図式に記載した反応は単に説明的な ものであり、限定を意味するものではない。ヘテロアリール部分の調製に有用な 他の反応については、“Comprehensive Organic Che mistry,Volume 4:Heterocyclic Compoun ds”,P.G.Sammes編著,Oxford(1979)、およびその参 考文献に記載されている。アリール−アリールカップリングについては、”Co mprehensive Organic Functional Group Transformations”,Katritskyら編著,472〜4 73ページ,Pergamon Press(1995)、に一般的な説明があ る。図式67〜78の概要: 必要な中間体は市販されている場合もあるが、大部分は文献 の手順に従って合成することができる。図式67〜78は、好ましいベンジルイ ミダゾリル側鎖を含む本発明のビヘテロアリール化合物の合成を示している。そ こで例えば、図式67では、市販されていないビヘテロアリール中間体を当技術 分野において公知の方法によって合成することができる。このように、適宜置換 されたピリジルホウ酸Iを、Suzukiカップリング条件(Pure App l.Chem.,63:419(1991))において、4−ブロモニコチン酸 などの適宜置換されたハロゲン化ニコチン酸と反応させて、ビヘテロアリールカ ルホン酸IIを得ることができる。この酸は還元することができ、得られた中間 体アルコールIIIのトリフラートをその場で生成し、適宜置換されたベンジル イミダゾリルIVとカップリングさせて、脱保護の後、本発明の化合物Vを得る ことができる。 図式68〜71は主要アルコール中間体の他の合成方法を示しており、後でこ の中間体は図式67に示す反応に使用することができる。例えば、図式68は、 ニコチン酸メチルホウ酸から出発して、末端ヘテロアリール部分をSuzuki カップリング反応におけるハロゲン化反応物質として使用する、ビヘテロアリー ルアルコール生成の一連の類似の反応を示している。 図式69に示すように、このようなカップリング反応は、反応物質の1つが適宜 保護された水酸基を含む場合にも適用できる。 図式70に示すように、Negishi反応(Org.Synth.,66: 67(1988))も本発明の化合物のビヘテロアリール成分の形成に使用する ことができる。このように、適宜置換された臭化亜鉛付加体を、ニッケル(II )の存在下で、適宜置換されたハロゲン化ヘテロアリールとカップリングさせて 、ビヘテロアリールVIIを得ることができる。ハロゲン化ヘテロアリールと臭 化亜鉛付加体は、出発試薬の入手しやすさに基づいて選択することができる。 図式71は、3−メチルピリジンから出発したピリジルメタノール中間体の調 製を説明するものである。 図式72に示すように、カップリング反応の順序は、ヘテロアリール−ヘテロ アリール結合が最後に形成されるように修正することができる。従って、適宜置 換されたイミダゾールを、適宜置換されたハロゲン化ベンジルでまずアルキル化 して、中間体VIIIを得ることができる。次に、中間体VIIIについて、適 宜置換されたピリジルホウ酸とのSuzuki型カップリング反応を進行させる ことができる。 図式73は、本発明の化合物の合成を示すものであり、この場合非ハロゲンR9b が本発明の化合物に含まれる。このように、容易に入手できる4−置換イミダ ゾールIXを、選択的にヨウ化して、5−ヨードイミダゾールXを得ることがで きる。次にこのイミダゾールを保護して、適宜置換されたベンジル部分とカップ リングさせて中間体XIを得ることができる。次に、中間体XIは、前述のアル キル化反応を進行させることができる。 図式74は、アルキルアミノ、スルホンアミド、またはアミドリンカーを介し てビアリールと結合した好ましいイミダゾリル部分を含む本発明の化合物の合成 を示している。このように、一級アミンがフタルイミドとして保護された4−ア ミノアルキル−イミダゾールXIIを選択的にアルキル化し、次に脱保護してア ミンXIIIを得る。次にこのアミンXIIIを、当技術分野において公知であ る条件で、種々の活性化ビヘテロアリール部分と反応させて、図式に示す本発明 の化合物を得ることができる。 A1(CR1 2n2(CR1 2nリンカーが酸素によるものである場合の本発明 の化合物は、例えば図式75に示すように、当技術分野において公知である方法 で合成することができる。 適宜置換されたフェノールXIVを、メチルN−(シアノ)メタンイミダートと 反応させて、4−フエノキシイミダゾールXVを得ることができる。イミダゾリ ル窒素のうちの1つを選択的に保護した後に、得られた中間体XVIについて、 ベンジルイミダゾールの場合に前述したアルキル化反応を進行させることができ る。 図式76は、本発明の化合物の(CR2 2pX(CR2 2pリンカーが酸素によ るものである場合の類似の一連の反応を示している。このように、3−クロロ− 2−ピリジノールなどの適宜置換されたハロピリジノールを、メチルN−(シア ノ)メタンイミダートと反応させて、中間体XVIを得る。次に、中間体XVI を保護して、好ましい実施例の化合物を生成したい場合には、適宜保護したベン ジルでアルキル化する。次に、この中間体XVIIを、Suzuki反応によっ てヘテロアリール部分とカップリングさせて、本発明の化合物を得ることができ る。 A1(CR1 2n2(CR1 2nリンカーが置換メチレンである場合の本発明の 化合物は、図式77に示す方法で合成することができる。このように、N−保護 ヨウ化イミダゾリル XVIIIを、グリニャール条件下で、適宜保護したベンズアルデヒドと反応さ せて、アルコールXIXを得る。アシル化の後、これまでの図式(特に図式67 )に示したアルキル化手順を実施して、本発明の化合物XXを得る。他のR1置 換基を希望する場合には、この図式に示すようにアセチル部分を操作することが できる。 図式78は、本発明の化合物の調製における、ハロゲン化2−アミノ−ピリミ ジンの使用を説明するものである。 図式67 図式67(続き) 図式68 図式69 図式70 図式71 図式72 図式73 図式74 図式75 図式76 図式77 図式77(続き) 図式78 式(II−j)のファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤は、エステル加水分 解、保護基の開裂などの文献で知ることができるか実験手順によって例示される かする標準的操作に加えて、図式79〜88に従うことで合成することができる 。図式に示される置換基R3、R6、およびR8は、置換基R3、R4、R5、R6a、 R6b、R6c、R6d、R6e、およびR8を表したものである;このようなR3、R6 、またはR8は1つのみが図式の中間体および生成物に存在するが、このような アリールまたは複素環部分が複数の置換基を含む場合にも、図式に示される反応 を適用できることを理解されたい。 これらの反応は、本発明の化合物を得るために順番通りに進めていくこともで きるし、フラグメントの合成に使用し続いてこれらのフラグメントを図式に示す アルキル化反応で結合させることもできる。図式に記載した反応は単に説明的な ものであり、限定を意味するものではない。ヘテロアリール部分の調製に有用な 他の反応については、”“Comprehensive Organic Ch emistry,Volume 4:Heterocyclic Compou nds”,P.G.Sammes編著,Oxford(1979)、およびその 参 考文献に記載されている。図式79−88の概要: 必要な中間体は市販されている場合もあるし、文献の手順に従って合成するこ ともできる。図式79〜88は、好ましいベンジルイミダゾリル側鎖を含む本発 明の二環式化合物の合成を示している。このように図式79では、例えば、市販 されていない二環式中間体は、当技術分野において公知の方法で合成することが できる。例えば、適宜置換されたピリジノン1を、カップリング条件において、 適宜置換されたヨードベンジルアルコールと反応させて、中間体アルコール2を 得ることができる。この中間体アルコール2は、対応する臭化物3に転化するこ とができる。この臭化物3を、適宜置換されたベンジルイミダゾリル4とカップ リングさせて、脱保護の後に、本発明の化合物5を得ることができる。 図式80〜82は、関連または類似の重要アルコール中間体の合成方法を示し ており、これらは図式79に示す合成に後で使用することができる。このように 図式80は、適宜置換されたヨードニコチン酸エステル6を出発物質としたピリ ジノニルピリジルアルコール生成反応を示している。 図式81は、末端ラクタム環が飽和した中間体アルコール9の調製を示してい る。適宜置換された4−アミノベンジルアルコール7を適宜置換された臭素化し た塩化アシルでアシル化して、ビスアシル化中間体8を得る。ラクタム環を閉環 させた後、残留アシル基をけん化して、中間体アルコールを得る。図式82には 、同族の飽和ラクタム10の調製を示す。 図式83は、末端ピラジノン部分を含むアルコール中間体13の合成を示して いる。このように、適宜置換されたアミノ酸11のアミドを生成し、グリオキサ ールと反応させてピラジン12を生成して、続いてUllmannカップリング によって中間体13を生成する。 図式84は本発明の化合物の合成を示しており、ここでは非水素のR9bが本発 明の化合物に含まれる。このように、容易に入手できる4−置換イミダゾール1 4を選択的にヨウ化して5−ヨードイミダゾール15を得ることができる。次に このイミダゾールを保護して、適宜置換されたベンジル部分とカップリングさせ て中間体16を得ることができる。続いて、中間体16について、前述のアルキ ル化反応を進行させることができる。 図式85は、アルキルアミノ、スルホンアミド、またはアミドリンカーによっ て二環式部分と結合した好ましいイミダゾリル部分を含む本発明の化合物の合成 を示している。このように、一級アミンをフタルイミドとして保護した4−アミ ノアルキルイミダゾール17を選択的にアルキル化して、次に脱保護してアミン 18を得る。次に、このアミン18を、当技術分野において公知である条件にお いて、種々の活性化二環式部分と反応させて、図式に示す本発明の化合物を得る ことができる。 A1(CR1 2n2(CR1 2nリンカーが酸素である場合の本発明の化合物は 、例えば図式86に示すような、当技術分野において公知である方法によって合 成することができる。適宜置換されたフェノール19を、メチルN−(シアノ) メタンイミダートと反応させて、4−フェノキシイミダゾール20を得ることが できる。イミダゾリル窒素のうちの1つを選択的に保護した後に、得られた中間 体21について、ベンジルイミダゾールの場合に前述したアルキル化反応を進行 させることができる。 A1(CR1 2n2(CR1 2nリンカーが置換メチレンの場合の本発明の化合 物は、図式87に示す方法で合成すること ができる。このように、N−保護ヨウ化イミダゾリル22を、グリニャール条件 下で、適宜保護したベンズアルデヒドと反応させて、アルコール23を得る。ア シル化の後、これまでの図式(特に図式79)に示したアルキル化手順を進行さ せて、本発明の化合物24を得る。他のR1置換基が望ましい場合は、この図式 に示すようにアセチル部分を操作することができる。 図式88は、本発明の化合物の(CR2 2pX(CR2 2pリンカーとしてアセ チル部分を導入する方法を示している。このように容易に入手できるメチルフェ ノン25についてUllmann反応を進行させ、次にそのアセチルを臭素化し て中間体26を得る。イミダゾリル試薬4と反応させて脱保護の後に、本発明の 化合物27を得る。図式79 図式79(続き) 図式80 図式81 図式82 図式83 図式84 図式85 図式86 図式87 図式87(続き) 図式88 図式88(続き) 式(II−k)のファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤は、エステル加水分 解、保護基の開裂などの文献で知ることができるか実験手順によって例示される かする標準的操作に加えて、図式89〜97に従うことで合成することができる 。図式に示される置換基R3、R6、およびR8は、置換基R3、R4、R5、R6a、 R6b、R6c、R6d、R6e、およびR8を表したものである;このようなR3、R6 、またはR8は1つのみが図式の中間体および生成物に存在するが、このような アリールまたは複素環部分が複数の置換基を含む場合にも、図式に示される反応 を適用できることを理解されたい。 これらの反応は、本発明の化合物を得るために順番通りに進 めていくこともできるし、フラグメントの合成に使用し続いてこれらのフラグメ ントを図式に示すアルキル化反応で結合させることもできる。図式に記載した反 応は単に説明的なものであり、限定を意味するものではない。ヘテロアリール部 分の調製に有用な他の反応については、”Comprehensive Org anic Chemistry,Volume 4:Heterocyclic Compounds”,P.G.Sammes編著,Oxford(1979 )、およびその参考文献に記載されている。図式89−97の概要: 必要な中間体は市販されている場合もあるし、文献の手順に従って合成するこ ともできる。図式89〜96は、好ましいベンジルイミダゾリル側鎖を含む本発 明の二環式化合物の合成を示している。従って、図式89では、例えば市販され ていない二環式中間体を、当技術分野において公知である方法によって合成する ことができる。このように、適宜置換されたピリジノニルアルコール29は、対 応するイソニコチン酸エステル28を出発物質として、Boekelhiede およびLehn(J.Org.Chem.,26:428−430(1961)) に より記載された手順に従って合成することができる。次にこのアルコールを保護 して、Ullmannカップリング条件において、適宜置換されたヨウ化フェニ ルと反応させて、中間体二環式アルコール30を得る。この中間体アルコール3 0は、対応する臭化物31に転化することができる。この臭化物31を、適宜置 換されたベンジルイミダゾリル32とカップリングさせ、脱保護の後、本発明の 化合物33を得ることができる。 図式90〜92は、関連またはアルコール中間体の合成方法を示しており、こ れらは図式89に示すように後に反応させることができる。例えば、図式90は 、適宜置換されたハロゲン化複素環を出発物質とした、ピリジルピリジノニルア ルコールおよびチエニルピリジノニルアルコールの調製について示している。 図式91は、好ましいピリジノンを飽和ラクタムで置き換えた中間体臭化物3 6の調製を示している。適宜置換されたアニリン34を適宜置換された臭素化し た塩化アシルでアシル化して、アシル化中間体35を得る。ラクタム環を閉環し て中間体アルコールが得られ、これを前述したように臭化物に転化する。 図式92は、本発明の化合物の合成を示すものであり、ここ では非水素のR9bが本発明の化合物に含まれる。このように、容易に入手可能な 4−置換イミダゾール37を選択的にヨウ化して、5−ヨードイミダゾール38 を得ることができる。次にこのイミダゾール38を保護して、適宜置換されたベ ンジル部分とカップリングさせて中間体39を得ることができる。次に、中間体 39について、前述のアルキル化反応を進行させることができる。 図式93は、アルキルアミノ、スルホンアミド、またはアミドリンカーによっ てビアリールと結合した好ましいイミダゾリル部分を含む本発明の合成を示して いる。このように、一級アミンをフタルイミドとして保護した4−アミノアルキ ルイミダゾール40を選択的にアルキル化して、次いで脱保護してアミン41を 得る。次にこのアミン41を、当技術分野において公知である条件下で、種々の 活性化アリールヘテロアリール部分と反応させて、図式に示す本発明の化合物を 得ることができる。 A1(CR1 2n2(CR1 2nリンカーが酸素である場合の本発明の化合物は 、例えば図式94に示すような、当技術分野において公知である方法によって合 成することができる。適宜置換されたフェノール42を、メチルN−(シアノ) メタン イミダートと反応させて4−フェノキシイミダゾール43を得ることができる。 イミダゾリル窒素のうちの1つを選択的に保護した後に、得られた中間体44に ついて、ベンジルイミダゾールの場合に前述したアルキル化反応を進行させるこ とができる。 A1(CR1 2n2(CR1 2nリンカーが置換メチレンである場合の本発明の 化合物は、図式95に示す方法によって合成することができる。このように、N −保護ヨウ化イミダゾリル45を、グリニャール条件において、適宜保護したベ ンズアルデヒドと反応させて、アルコール46を得る。アシル化の後、これまで の図式(特に図式89)に示したアルキル化手順を実施して、本発明の化合物4 7を得る。他のR1置換基が望ましい場合には、この図式に示すようにアセチル 部分を操作することができる。 図式96は、本発明の(CR2 2pX(CR2 2pリンカーとしてのアセチル部 分の導入を示すものである。このように、適宜置換されたアセチルピリジン48 を対応するピリジノンに転化させ、続いて適宜置換されたヨウ化フェニルとUl lmann反応を進行させる。次に、得られたアセチルを臭素化して中間 体49を得る。イミダゾリル試薬32と反応させて、脱保護の後、本発明の化合 物50を得る。 図式97は、本発明の化合物に含まれる部分 が置換イミダゾール含有基以外を表す場合の反応を示している。 例えば、図式に合成方法を示した中間体、および市販品を入手できたり容易に 合成できる他のピリジノン炭素環式およびピリジノン複素環式中間体は、種々の アルデヒドとカップリングさせることができる。これらのアルデヒドは、O.P .Goel,U.Krolls,M.StierおよびS.KestenのOr ganic Syntheses ,1988,67,69−75、に記載される ような標準的な方法によって、適当なアミノ酸から調製することができる。図式 97に示すように、Knochel反応を利用して、アリールピリジノン部分を 導入することができる。例えば、前述のように適宜置換された4−(ブロモ)− ピリジンを対応するピリジノン51に転化させて、このピリジノンを前述したよ うに適宜置換されたヨウ化フ ェニルとカップリングさせる。得られた臭化物52を亜鉛(0)で処理して、得 られた臭化亜鉛試薬53をアルデヒドと反応させて、C−アルキル化された本発 明の化合物54を得る。化合物54を、触媒的水素化などの当技術分野において 公知である方法によって脱酸素化して、次に塩化メチレン中のトリフルオロ酢酸 を用いて脱保護して、最終化合物55を得ることができる。この化合物55は、 例えば、特にトリフルオロ酢酸塩、塩酸塩、または酢酸塩としての塩の形態で単 離することができる。この生成物のジアミン55は、さらに選択的に保護して5 6を得ることができ、続いてこの化合物を第2のアルデヒドで還元的にアルキル 化して化合物57を得ることができる。保護基の除去およびジヒドロイミダゾー ル58などの環化生成物への転化は、文献の手順によって行うことができる。図式89 図式89(続き) 図式90 図式91 図式92 図式93 図式94 図式95 図式95(続き) 図式96 図式96(続き) 図式97 図式97(続き) 図式97(続き) 式(II−i)のファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤は、エステル加水分 解、保護基の開裂などの文献で知ることができるか実験手順によって例示される かする標準的操作に加えて、反応図式に従うことで合成することができる。本発 明の化合物のアミノジフェニル部分を形成するために利用するいくつかの重要な 反応を示す。 これらの反応は、本発明の化合物を得るために順番通りに進めていくこともで きるし、フラグメントの合成に使用し続いてこれらのフラグメントを反応図式に 示すアルキル化反応で結合させることもできる。 反応図式A〜Pは、適宜置換されたアニリン中間体の調製について記載したも のであり、これらの中間体は反応図式Q〜Yで記載する方法によってさらに反応 させて本発明の化合物を得ることができる。 反応図式A〜Dは、Ullman反応を利用して、容易に入手できる完全に置 換されたフェノール/チオフェノール/アニリンおよびハロゲン化アリールから 、ジフェニルエーテル、アミン、およびスルフィドを得る方法を示している。こ れらの合成では、希望するアミン部分は、通常はニトロ基として保護さ れ、後で当技術分野において公知である方法によって還元される。p−ニトロフ ルオロベンゼンを使用したジフェニルエーテルの別の合成方法について反応図式 Eに示す。 反応図式Fは、標準的な酸−アミンカップリングにより、還元に置換されたN −フェニルベンズアミドを得る方法を示している。反応図式Gは、適宜置換され たベンズアルデヒドの還元的アミノ化を経たアミノメチルスペーサーの形成方法 を示している。 反応図式Hは、適宜置換されたアニリンと容易に入手できるフェニルスルホニ ルクロリドのカップリングを示している。反応図式Iは、アミノベンゾフェノン を得る方法を示しており、カルボニルの還元によって非置換メチルスペーサーを 形成する方法も示している。ベンゾフェノン中間体を生成する別の方法を反応図 式Jに示している。反応図式Jには、得られたカルボニルの還元によって、アミ ン置換メチルスペーサーを形成する方法も示している。反応図式Kに示す、ベン ゾフェノン中間体を得るための別の方法は、アリールスタンナンを用いたSti lle反応である。 反応図式LとMは、パラジウムの媒介したオレフィンおよび アセチレンスペーサー単位の形成を示している。反応図式Nは、適宜置換された ベンジルエーテルの生成を示している。反応図式Pは、Claisen転移反応 を利用して、さらに反応することができるビニル基などの置換基を有するメチル スペーサーを形成する方法を示している。反応図式A 反応図式B 反応図式C 反応図式D 反応図式E 反応図式F 反応図式G 反応図式H 反応図式I 反応図式J 反応図式K 反応図式L 反応図式M 反応図式N 反応図式P 反応図式Q〜Sは、本発明の化合物のスルフヒドリル含有部分をアミノジフェ ニルサブユニットに結合させて本発明の化合物を得る反応を示している。 例えば、アミノジフェニルサブユニットを、1−トリチル−4−カルボキサル デヒドまたは1−トリチル−4−イミダゾリルアセトアルデヒドなどのアルデヒ ドで還元的にアルキル化して、VIII(反応図式Q)のような生成物を得るこ とができる。VIIIからトリチル保護基を除去してIXを得ることができるし 、またはVIIIをまずハロゲン化アルキルで処理して、次に脱保護してアルキ ル化イミダゾールXを得ることもできる。一方、アミノメチルベンズアミドサブ ユニットは、標準的な方法によってアシル化またはスルホニル化することができ る。 イミダゾール酢酸XIは、標準的手順によって酢酸エステルXIIIに転化さ せることができ、XIIIはまずハロゲン化アルキルと反応させて、次に還流メ タノールで処理して位置特異的なアルキル化イミダゾール酢酸エステルXIVを 生成することができる。加水分解して、続いて1−(3−ジメチルアミノプロピ ル)−3−エチルカルボジイミド(EDC)などの縮 合剤の存在下でアミノジフェニルサブユニットと反応させて、XVのようなアシ ル化生成物が得られる。他の適宜置換されたアルデヒドとのカップリング反応は 、前述の図式3および6〜9に示すように行うことができる。 反応図式Sは、N−末端窒素を2種類の異なる非スルフヒドリル含有部分で置 換した本発明の化合物のワンポット合成を示している。このように、アミノジフ ェニルサブユニットを、1当量の適当なアルデヒドで処理して、次に還元的付加 体が生成した後に、その場で生成する中間体を1当量の別のアルデヒドで処理す る。反応図式Q 反応図式R 反応図式R(続き) 反応図式S これらの反応図式中、R’はR1aであり;R”は(R6r−V−A1−(CR1a n−であり;R’’’は、R’’’CH2−がR8となるように選択され;Rxお よびRyは、RxCH2−およびRyCH2−がR4またはR5のいずれかとなるよう に選択される。 実施例 下記の実施例は、本発明のさらなる理解を助けることを目的とする。用いられ る特定の物質、化学種および条件は、本発明のさらなる例示であり、本発明の正 当な範囲を限定するものではない。 実施例において言及される標準的な操作は、溶媒抽出、ならびに適する場合に は、10%クエン酸、10%重炭酸ナトリウム、および食塩水による有機溶液の 洗浄をさす。溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、ロータリーエバポレーターで溶媒 を減圧下で蒸発させた。実施例1 (S)−1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−イ ミダゾリルメチル]−5−[2−(メタンスルホニル)エチル]−2−ピペラジ ノン二塩酸塩 工程A:1−トリフェニルメチル−4−(ヒドロキシメチル)−イミダゾール 4−(ヒドロキシメチル)イミダゾール塩酸塩(35.0g、260mmol )を溶解した250mlの乾燥DMFに、室温で、トリエチルアミン(90.6 mL、650mmol)を加えた。白色固体が溶液から沈澱した。クロロトリフ ェニルメタン(76.1g、273mmol)を含む500mLのDMFを滴下 して加えた。反応混合物を20時間攪拌した後、氷に注ぎ、ろ過し、次いで氷水 で洗浄した。得られた生成物を冷ジオキサンでスラリーにして、ろ過し、減圧下 で乾燥して表題生成物を白色固体として得た。これは、次の工程で使用するには 十分な純度であった。工程B:1−トリフェニルメチル−4−(アセトキシメチル)−イミダゾール 工程Aのアルコール(260mmol、上記のようにして調 製)を500mLのピリジンに懸濁した。無水酢酸(74mL、780mmol )を滴下して加え、反応混合物を48時間攪拌した。その間に反応液は均一にな った。この溶液を2LのEtOAcに注ぎ、水(3×1L)、5%HCl水溶液 (2×1L)、飽和NaHCO3液および食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4) し、ろ過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。酢酸を、次の工程で使用す るのに十分な純度を有する白色粉末として単離した。工程C:1−(4−シアノベンジル)−5−(アセトキシメチル)−イミダゾー ル臭化水素酸塩 工程Bの生成物(85.8g、225mmol)およびα−ブロモ−p−トル ニトリル(50.1g、232mmol)を溶解した500mLのEtOAcを 60℃で20時間攪拌した。この間に、淡い黄色沈澱が生成した。反応混合物を 室温に冷却し、ろ過して固体のイミダゾリウム臭化物の塩を得た。ろ液を減圧下 で200mLの容量に濃縮した後、60℃で2時間再度加熱し、次いで室温に冷 却して再度ろ過した。ろ液を減圧下で100mLの容量に濃縮した後、60℃で さらに2時間再度加熱し、次いで減圧下で濃縮して淡黄色固体を得た。すべての 固 体物質を一緒にして500mLのメタノールに溶解し、60℃に加熱した。2時 間後、溶液を減圧下で再度濃縮し、ヘキサンで粉末化して可溶性物質を除いた白 色固体を得た。残留溶媒を減圧下で除くことによって、表題生成物である臭化水 素酸塩を白色固体として得た。これをさらに精製することなく次の工程で使用し た。工程D:1−(4−シアノベンジル)−5−(ヒドロキシメチル)−イミダゾー 工程Cの酢酸エステル(50.4g、150mmol)を溶解した1.5Lの THF/水(3:1)に、0℃で、水酸化リチウム一水塩(18.9g、450 mmol)を加えた。1時間後に反応混合物を減圧下で濃縮し、EtOAc(3 L)で希釈して、水、飽和NaHCO3水溶液および食塩水で洗浄した。次いで 、溶液を乾燥(Na2SO4)し、ろ過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を淡黄 色の綿毛状固体として得た。これは、さらに精製することなく次の工程で使用す るのに十分な純度であった。工程E:1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾールカルボキサアルデヒド 工程Dのアルコール(21.5g、101mmol)を溶解した500mLの DMSOに、室温で、トリエチルアミン(56mL、402mmol)を加え、 次いでSO3−ピリジン錯体(40.5g、254mmol)を加えた。45分 後、反応混合物を2.5LのEtOAcに注ぎ、水(4×1L)および食塩水で 洗浄した後、乾燥(Na2SO4)し、ろ過し、次いで減圧下で濃縮してアルデヒ ドを白色粉末として得た。これは、さらに精製することなく次の工程で使用する のに十分な純度であった。工程F:(S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−N−メトキシ −N−メチル−4−(メチルチオ)ブタンアミド L−N−Boc−メチオニン(30.0g、0.120mol)、N,O−ジ メチル−ヒドロキシルアミン塩酸塩(14.1g、0.144mol)、EDC 塩酸塩(27.7g、0.144mol)およびHOBT(19.5g、0.1 44mol)を、窒素下で、乾燥DMF(300mL)中で20℃で攪拌した。 N,O−ジメチル−ヒドロキシルアミン塩酸塩(2.3g、0.23mmol) をさらに加えて、pHを7〜8にした。反 応物を一晩攪拌し、DMFを高減圧下で最初の容量の半分にまで留去し、残渣を 酢酸エチルおよび飽和Na2CO3溶液の間で分配した。有機相を飽和重炭酸ナト リウム、水、10%クエン酸、および食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し た。溶媒を減圧下で除き、表題化合物を得た。工程G:(S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−(メチル チオ)ブタナール 水素化アルミニウムリチウム(5.02g、0.132mol)を懸濁させた エーテル(500mL)を室温で1時間攪拌した。この溶液を窒素下で−50℃ に冷却し、工程Fの生成物(39.8g、0.約120mol)を含むエーテル (200mL)を、温度を−40℃未満に保ちながら、30分かけて加えた。添 加が終了したとき、反応物を5℃に加温し、次いで−45℃に再度冷却した。t lcによる分析は、反応が完了していないことを示した。溶液を5℃に再度加温 し、30分間攪拌し、次いで−50℃に冷却した。硫酸水素カリウム(72g、 0.529mol)を溶解した200mLの水を、温度を−20℃未満に維持し ながらゆっくり加えた。混合物を5℃に加温し、セライトでろ過した後、減圧下 で濃縮して表題のアルデ ヒドを得た。工程H:(S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−N−(3−ク ロロフェニル)−4−(メチルチオ)ブタンアミン 3−クロロアニリン(10.3mL、97.4mmol)、工程Gの生成物( 23.9g、97.4mmol)および酢酸(27.8mL、487mmol) を溶解したジクロロエタン(250mL)に、窒素下で、トリアセトキシホウ水 素化ナトリウム(41.3g、195mmol)を加えた。反応物を一晩攪拌し 、次いで反応を飽和重炭酸ナトリウム溶液で停止させた。溶液をCHCl3で希 釈し、有機相を、水、10%クエン酸および食塩水で洗浄した。溶液を硫酸ナト リウムで乾燥し、減圧下で濃縮して粗生成物(34.8g)を得た。この粗生成 物をシリカゲルでクロマトグラフィー処理し、20%酢酸エチル/ヘキサンによ って表題化合物を得た。工程I:(S)−4−(tert−ブトキシカルボニル)−1−(3−クロロフ ェニル)−5−[2−(メチルチオ)エチル]ピペラジン−2−オン 工程Hの生成物(22.0g、63.8mmol)を溶解し た酢酸エチル(150mL)を0℃で飽和重炭酸ナトリウム(150mL)とと もに激しく攪拌した。クロロアセチルクロリド(5.6mL、70.2mmol )を滴下して加え、反応物を0℃で2時間攪拌した。層を分離し、酢酸エチル相 を10%クエン酸および飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧 下で濃縮した後、得られた粗生成物(27.6g)をDMF(300mL)に溶 解し、アルゴン下で0℃に冷却した。炭酸セシウム(63.9g、196mmo l)を加え、室温に加温しながら、反応混合物を2日間攪拌した。さらなる量の 炭酸セシウム(10g、30mmol)を加え、反応物を16時間攪拌した。D MFを減圧下で蒸留した後、残渣を酢酸エチルおよび水の間で分配した。有機相 を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。粗生成物をシリカゲルでク ロマトグラフィー処理し、20%〜25%酢酸エチル/ヘキサンによって表題化 合物を得た。工程J:(S)−4−(tert−ブトキシカルボニル)−1−(3−クロロフ ェニル)−5−[2−(メタンスルホニル)エチル]ピペラジン−2−オン 工程Iの生成物(14.2g、37mmol)を溶解したメ タノール(300mL)を0℃に冷却し、モノペルオキシフタル酸マグネシウム (54.9g、111mmol)を溶解した210mLのMeOHを20分かけ て加えた。氷浴を除き、溶液を室温に加温した。45分後、反応物を減圧下で最 初の容量の半分にまで濃縮し、次いで、反応を2N Na223溶液の添加に より停止させた。溶液をEtOAcおよび飽和NaHCO3溶液に注ぎ、有機相 を食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、ろ過した後、減圧下で濃縮して粗ス ルホンを得た。この物質をシリカゲルでクロマトグラフィー処理し、60%〜1 00%酢酸エチル/ヘキサンによって表題化合物を得た。工程K:(S)−1−(3−クロロフェニル)−5−[2−(メタンスルホニル )エチル]ピペラジン−2−オン 工程JのBoc保護ピペラジノン(1.39g、3.33mmol)を溶解し た30mLのEtOAcに、0℃で、無水HClガスを通じた。この飽和溶液を 35分間攪拌し、次いで減圧下で濃縮して塩酸塩を白色粉末として得た。この物 質をEtOAcに懸濁し、希NaHCO3水溶液で処理した。水相をEtOAc で抽出し、次いで有機相を一緒にして食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)した 後、減圧下で濃縮した。得られた アミンをトルエンから再度濃縮して、次の工程での使用に適する表題の物質を得 た。工程L:(S)−1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジ ル)イミダゾリルメチル]−5−[2−メタンスルホニル]−エチル]−2−ピ ペラジノン二塩酸塩 工程Kのアミン(898mg、2.83mmol)および工程Eのイミダゾー ルカルボキサアルデヒド(897mg、4.25mmol)を溶解した15mL の1,2−ジクロロエタンに、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(1.21 g、5.7mmol)を加えた。反応混合物を23時間攪拌し、次いで0℃で飽 和NaHCO3溶液により反応を停止させた。溶液をCHCl3に注ぎ、水相をC HCl3で逆抽出した。有機相を一緒にして食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4 )し、ろ過した後、減圧下で濃縮した。得られた生成物をシリカゲルクロマトグ ラフィー(95:5:0.5〜90:10:0のEtOAc:MeOH:NH4 Cl)によって精製した。得られた生成物をEtOAc/メタノールに溶解し、 2.1当量の1N HCl/エーテル溶液で処理した。減圧下で濃縮した後、生 成物の二塩酸塩を白色粉末として単離した。実施例2 1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)イミダゾリル −メチル]−2−ピペラジノン二塩酸塩 工程A:N−(3−クロロフェニル)エチレンジアミン塩酸塩 3−クロロアニリン(30.0mL、284mmol)を溶解した500mL のジクロロメタンに、0℃で、4N HClの1,4−ジオキサン溶液(80m L、320mmolのHCl)を滴下して加えた。溶液を室温に加温し、次いで 減圧下で乾固するまで濃縮して白色粉末を得た。この粉末と2−オキサゾリジノ ン(24.6g、282mmol)との混合物を、窒素雰囲気下、160℃で1 0時間加熱した。この間に、固体は融解し、ガスの発生が認められた。反応物を 冷却し、粗ジアミン塩酸塩が淡茶色固体として得られた。工程B:N−(tert−ブトキシカルボニル)−N’−(3−クロロフェニル )エチレンジアミン 工程Aのアミン塩酸塩(約282mmol、上記のように調製された粗物質) を500mLのTHFおよび500mLの飽和NaHCO3水溶液に溶解し、0 ℃に冷却して、ジ−tert−ブチルピロカーボネート(61.6g、282m mol)を 加えた。30時間後、反応混合物をEtOAcに注ぎ、水および食塩水で洗浄し て、乾燥(Na2SO4)し、ろ過した後、減圧下で濃縮して表題のカルバメート を茶色油状物として得た。これをさらに精製することなく次の工程で使用した。工程C:N−[2−(tert−ブトキシカルバモイル)エチル]−N−(3− クロロフェニル)−2−クロロアセトアミド 工程Bの生成物(77g、約282mmol)およびトリエチルアミン(67 mL、480mmol)を溶解した500mLのCH2Cl2を0℃に冷却した。 クロロアセチルクロリド(25.5mL、320mmol)を滴下して加え、反 応混合物を攪拌しなから0℃で維持した。3時間後、さらなる量のクロロアセチ ルクロリド(3.0mL)を滴下して加えた。30分後、反応混合物をEtOA c(2L)に注ぎ、水、飽和NH4Cl水溶液、飽和NaHCO3水溶液および食 塩水で洗浄し、溶液を乾燥(Na2SO4)し、ろ過した後、減圧下で濃縮してク ロロアセトアミドを茶色油状物として得た。これをさらに精製することなく次の 工程で使用した。工程D:4−(tert−ブトキシカルボニル)−1−(3−クロロフェニル) −2−ピペラジノン 工程Cのクロロアセトアミド(約282mmol)を溶解した700mLの乾 燥DMFにK2CO3(88g、0.64mol)を加えた。溶液を油浴で70℃ 〜75℃で20時間加熱した後、室温に冷却し、減圧下で濃縮して約500mL のDMFを除いた。残った物質を33%EtOAc/ヘキサンに注ぎ、水および 食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、ろ過した後、減圧下で濃縮して生成物 を茶色油状物として得た。この物質をシリカゲルクロマトグラフィー(25%〜 50%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、純粋な生成物を、極性の低い 不純物を含有する生成物サンプル(HPLCにより約65%の純度)とともに得 た。工程E:1−(3−クロロフェニル)−2−ピペラジノン 工程DのBoc保護ピペラジノン(17.19g、55.4mmol)を溶解 した500mLのEtOAcに、−78℃で、乾燥HClガスを通じた。この飽 和溶液を0℃に加温し、12時間攪拌した。窒素ガスを反応液に通じて、過剰の HClを除き、混合物を室温に加温した。溶液を減圧下で濃縮して、塩酸塩を白 色粉末として得た。この物質を300mLのCH2Cl2に溶解して、希NaHC O3水溶液で処理した。水相を、tlc 分析により完全な抽出が示されるまでCH2Cl2で抽出した(8×300mL) 。一緒にした有機混合物を乾燥(Na2SO4)して、ろ過した後、減圧下で濃縮 して表題の遊離アミンを淡い茶色油状物として得た。工程F:1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)イミ ダゾリルメチル]−2−ピペラジノン二塩酸塩 工程Eのアミン(55.4mmol、上記のようにして調製)を溶解した20 0mLの1,2−ジクロロエタンに、0℃で、粉末化4Åモレキュラーシーブ( 10g)を加え、その後、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(17.7g、 83.3mmol)を加えた。実施例4の工程Eのイミダゾールカルボキサアル デヒド(11.9g、56.4mmol)を加えて、反応物を0℃で攪した。2 6時間後、反応物をEtOAcに注ぎ、希NaHCO3水溶液で洗浄し、水相を EtOAcで逆抽出した。有機相を一緒にして食塩水で洗浄し、乾燥(Na2S O4)して、ろ過した後、減圧下で濃縮した。得られた生成物を500mLのベ ンゼン:CH2Cl2(5:1)に溶解し、プロピルアミン(20mL)を加えた 。混合物を12時間攪拌し、次いで、 減圧下で濃縮して淡黄色泡状物を得た。この物質をシリカゲルクロマトグラフィ ー(2%〜7%MeOH/CH2Cl2)によって精製して、得られた白色泡状物 をCH2Cl2に溶解し、2.1当量の1M HCl/エーテル溶液で処理した。 減圧下で濃縮した後、生成物の二塩酸塩を白色粉末として得た。 実施例3 N−(2(R)−アミノ−3−メルカプトプロピル)−バリル−イソロイシル− ロイシンメチルエステル(化合物3−1)の調製 工程A:N−(2(R)−t−ブトキシカルボニル−アミノ−3−トリフェニル −メチルメルカプトプロピル)−バリル−イソロイシル−ロイシンメチルエステ トリペプチドエステルのバリル−イソロイシル−ロイシンメチルエステルを、 従来の液相ペプチド合成法を使用して合成した。このトリペプチドのトリフルオ ロ酢酸塩(360mg、0.77mmol)を、5mLのメタノールに、147 mg(1.5mmol)の酢酸カリウムとともに溶解した。次いで、670mg (1.5mmol)のN−Boc−S−トリチルシステイナール(N−Boc− ロイシナールの調製に関するGoel、 Krolls、StierおよびKesten Org.Syn.67:69〜 74(1988)の方法を使用して調製)を加えた。シアノホウ水素化ナトリウ ム(47mg、0.75mmol)を加え、混合物を一晩攪拌した。混合物をエ ーテルで希釈し、水、5%水酸化アンモニウムおよび食塩水で洗浄した。溶液を 乾燥(硫酸ナトリウム)し、溶媒を蒸発させて、白色泡状物を得た。これをクロ マトグラフィーによって精製した(1%〜15%アセトン/塩化メチレン)。表 題化合物を油状物質として得た。工程B:N−(2(R)−アミノ−3−メルカプトプロピル)−バリル−イソロ イシル−ロイシンメチルエステルの調製 工程Aに記載されているようにして調製した保護された擬ペプチドのサンプル (728mg、0.92mmol)を100mLの塩化メチレンに溶解し、50 mLのTFAを加え、得られた黄色溶液を直ちに0.80mL(5mmol)の トリエチルシランで処理した。45分後、溶媒を蒸発させ、残渣をヘキサンおよ び0.1%水性TFAの間で分配した。水相を凍結乾燥した。この物質を逆相H PLC(5%〜95%アセトニトリル/0.1%TFA/水)によってさらに精 製して、表題化合 物を得た。1H NMR(CD3OD)δ8.65(1H、d)、4.45(1H 、m)、4.3(1H、d)、3.7(3H、s)、3.4(1H、m)、3. 15(1H、d)、2.75〜2.95(m)、0.8〜1.05(18H、m )、FAB質量スペクトル、m/z=447(M+1)。 分析計算値(C214244S・1.8TFA): C,45.24;H,6.75;N,8.56 実測値:C,45.26;H,6.77;N,8.50 実施例4 N−(2(R)−アミノ−3−メルカプトプロピル)−バリル−イソロイシル− ロイシン(化合物7−2) 工程A:N−(2(R)−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−トリフェニルメ チルメルカプトプロピル)−バリル−イソロイシル−ロイシン 実施例3の工程Aの生成物(60mg、0.076mmol)を1mLのメタ ノールに溶解し、150μLの1N NaOHを加えた。一晩攪拌した後、溶液 を150μLの10%クエン酸で酸性化し、生成物をエーテルで抽出した。エー テル溶液を水および食塩水で洗浄して、乾燥(硫酸ナトリウム)した。蒸 発させて表題化合物を固体として得た。工程B:N−(2(R)−アミノ−3−メルカプトプロピル)−バリル−イソロ イシル−ロイシンの調製 実施例3の工程Bの方法を使用して、保護基をTFAおよびトリエチルシラン で除去して、表題化合物を得た。FAB質量スペクトル、m/z=433(M+ 1)。 分析計算値(C204044S・2TFA): C,43.63;H,6.41;N,8.48 実測値:C,43.26;H,6.60;N,8.49 実施例5 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]−プロピルアミ ノ−3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−ホモセリ ンラクトン(化合物5−1)および2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ −3−メルカプト]−プロピルアミノ−3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3 −フェニル−プロピオニル−ホモセリン(化合物5−2)の調製 工程A:N−(α−クロロアセチル)−L−イソロイシノールの調製 L−イソロイシノール(20g、0.17mol)およびトリエチルアミン( 28.56ml、0.204mol)を溶解したCH2Cl2(500ml)に、 −78℃で攪拌しながら、クロロアセチルクロリド(16.3ml、0.204 mol)を5分かけて加えた。冷却浴を除き、溶液を−20℃に加温した。混合 物をEtOAcで希釈し、1M HClおよび食塩水で順次洗浄して、乾燥(N a2SO4)した。減圧下で蒸発させて、表題のアミド化合物(35g、100% )を得た。Rf=0.3 CH2Cl2:MeOH(95:5);1H NMR( CDCl3)δ6.80(1H、brd、J=5Hz)、4.10(2H、s) 、3.84(1H、m)、3.79(2H、m)、2.65(1H、brs)、 1.72(1H、m)、1.55(1H、m)、1.17(1H、m)、0.9 6(3H、d、J=6Hz)、0.90(3H、t、J=6Hz)。工程B:5(S)−[1(S)−メチル]プロピル−2,35,6−テトラヒド ロ−4H−1,4−オキサジン−3−オンの調製 N−(a−クロロアセチル)−L−イソロイシノール(7.4 g、0.038mol)を溶解したTHF(125ml)に、アルゴン下で、0 ℃で攪拌しながら、水素化ナトリウム(鉱油中の60%懸濁物の2.2g、0. 055mol)を徐々に加えた。ガスが同時に発生した。添加が終了した後、混 合物を室温(R.T.)に加温して、16時間攪拌した。水(2.8ml)を加 え、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣をCHCl3(70ml)に溶解し、飽和 NaCl水溶液で洗浄した。有機層を乾燥(Na2SO4)した後、減圧下で蒸発 させた。残渣を、シリカゲルを使用してクロマトグラフィー処理し、CH2Cl2 :MeOH(96:4)で溶出して、表題のラクタム化合物(4.35g、72 %)を白色固体として得た。Rf=0.35 CH2Cl2:MeOH(95:5 );1H NMR(CDCl3)δ6.72(1H、brs)、4.20(1H、 d、J=14.5Hz)、4.10(1H、d、J=14.5Hz)、3.88 (1H、dd、J=9Hzおよび3.5Hz)、3.58(1H、dd、J=9 Hzおよび6.5Hz)、3.45(1H、brqt、J=3.5Hz)、1. 70〜1.45(2H、m)、1.34〜1.15(1H、m)、0.96(3 H、t、J=6.5Hz)、0.94(3H、d、 J=6.5Hz)。工程C:N−(tert−ブトキシカルボニル)−5(S)−[1(S)−メチ ル]プロピル−2,3,5,6−テトラヒドロ−4H−1,4−オキサジン−3 −オンの調製 5(S)−[1(S)−メチル]プロピル−2,3,5,6−テトラヒドロ4 H−1,4−オキサジン−3−オン(12.2g、0.0776mol)および DMAP(18.9g、0.155mol)を、アルゴン下で、室温で塩化メチ レン(120ml)に溶解した。Boc無水物(33.9g、0.155mol )を、攪拌した溶液に少量ずつ加えた。ガスが同時に発生した。混合物を室温で 16時間攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させた後、残渣を酢酸エチルに溶解して 、10%クエン酸、50%NaHCO3、最後に食塩水で順次洗浄した。有機抽 出液を乾燥(Na2SO4)した後、減圧下で蒸発させた。残渣をシリカゲルでク ロマトグラフィー処理し、20%EtOAc/ヘキサン類で溶出して、表題化合 物(14.1g、71%)を白色固体として得た。 Rf=0.75 EtOAc:ヘキサン類(20:80);融点59〜60℃ 分析計算値(C13234N): C,60.68;H,9.01;N,5.44 実測値:C,60.75;H,9.01;N,5.581 H NMR (CDCl3)δ4.25(1H、d、J=15Hz)、4.15 (1H、d、J=15Hz)、4.15〜4.00(2H、m)、3.73(1 H、dd、J=10Hzおよび2Hz)、1.88(1H、qt、J=6Hz) 、1.55(9H、s)、1.50〜1.36(1H、m)、1.35〜1.1 9(1H、m)、1.00(3H、d、J=6Hz)、0.95(3H、d、J =6.5Hz)。工程D:N−(tert−ブトキシカルボニル)−2(S)−ベンジル−5(S )−[1(S)−メチル]プロピル−2,35,6−テトラヒドロ−4H−1, 4−オキサジン−3−オンの調製 N−(tert−ブトキシカルボニル)−5(S)−[1(S)−メチル]プ ロピル−2,3,5,6−テトラヒドロ−4H−1,4−オキサジン−3−オン (5.75g、22.34mmol)を溶解したDME(500ml)を、アル ゴン下で−60℃に冷却した。冷却した溶液を、カニューレを介して、ア ルゴン下で−78℃のビス(トリメチルシリル)アミドナトリウム(THFの1 M溶液の24.58ml、24.58mmol)を含有する第2のフラスコに移 した。10分間攪拌した後、臭化ベンジル(2.25ml、18.99mmol )を5分かけて加え、得られた混合物を−78℃で3時間攪拌した。その後、反 応混合物を、カニューレを介して、アルゴン下で−78℃のビス(トリメチルシ リル)アミドナトリウム(THFの1M溶液の24.58ml、24.58mm ol)を含有する別のフラスコに移した。さらに5分間攪拌した後、反応を飽和 塩化アンモニウム水溶液(24.6ml)の添加によって停止させ、室温に加温 した。この混合物を食塩水(50ml)および水(20ml)で希釈し、次いで 酢酸エチルで抽出した(2×100ml)。有機抽出液を食塩水(50ml)で 洗浄した後、減圧下で蒸発させて油状物を得た。残渣をシリカゲル(230メッ シュ〜400メッシュ、300g)でクロマトグラフィー処理し、10%〜20 %酢酸エチル/ヘキサン類で溶出して、表題化合物(5.12g、67%)を透 明な油状物として得た。Rf=0.25 EtOAc:ヘキサン類(20:80 );1H NMR(CDCl3)δ7.35〜7.15(5H、m)、 4.31(1H、dd、J=6Hzおよび2Hz)、4.03(1H、d、J= 12Hz)、3.88(1H、dd、J=6Hzおよび1Hz)、3.66(1 H、dd、J=12Hzおよび2Hz)、3.29(1H、dd、J=12Hz および3Hz)、1.54(9H、s)、3.12(1H、dd、J=12Hz および7Hz)、1.47(1H、m)、1.25(1H、m)、1.10(1 H、m)、0.83(3H、d、J=6Hz)、0.80(3H、t、J=6H z)。工程E:N−(tert−ブトキシカルボニル)−2(S)−[2(S)−アミ ノ−3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−フェニル−プロピオン酸の調製 N−(tert−ブトキシカルボニル)−2(S)−ベンジル−5(S)−[ 1(S)−メチル]−プロピル−2,3,5,6−テトラヒドロ−4H−1,4 −オキサジン−3−オン(5.1g、14.7mmol)を溶解したTHF(1 50ml)および水(50ml)に、0℃で攪拌しながら、過酸化水素(30% 水溶液の15ml、132mmol)および水酸化リチウム(3.0g、63. 9mmol)を加えた。30分間攪拌した後、反応を、亜硫酸ナトリウム(28 .25g、0.224m ol)を溶解した水(70ml)を加えた。THFを減圧下で蒸発させ、水相を 10%クエン酸溶液の添加によってpH3〜4に酸性化して、EtOAcで抽出 した。有機抽出液を乾燥(Na2SO4)した後、減圧下で蒸発させ、残渣をシリ カゲルでクロマトグラフィー処理し、4%MeOH/CH2Cl2で溶出すること によってラクタムの2(S)−ベンジル−5(S)−[1(S)−メチル]プロ ピル−2,3,5,6−テトラヒドロ−4H−1,4−オキサジン−3−オン( 0.82g、22%)が得られ、次いで20%MeOH/CH2Cl2で溶出する ことによって表題化合物(4.03g、75%)が粘稠性油状物として得られた 。 Rf=0.4 MeOH:CH2Cl2(5:95)+0.3%AcOH;1H NMR(d6DMSO)δ7.35〜7.10(5H、m)、6.68(1H、 br、s)、3.75(1H、dd、J=7.5Hzおよび2.5Hz)、3. 54(1H、m)、3.5〜3.2(2H、m)、2.99(1H、dd、J= 12.5Hzおよび2.5Hz)、2.75(1H、dd、J=12.5Hzお よび7.5Hz)、1.50〜1.35(1H、m)、 0.98(1H、sept、J=6Hz)、0.78(3H、t、J=6Hz) 、0.65(3H、d、J=6Hz);FAB MS 366 (MH+) 2 66(MH2 +−CO2 tBu)。工程F:N−(tert−ブトキシカルボニル)−2(S)−[2(S)−アミ ノ−3(S)−メチル]−ペンチルオキシ−3−フェニル−プロピオニル−ホモ セリンラクトンの調製 N−(tert−ブトキシカルボニル)−2(S)−[2(S)−アミノ−3 (S)−メチル]−ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオン酸(0.53g、 1.45mmol)および3−ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアジン−4 (3H)−オン(HOOBT)(0.26g、1.6mmol)を溶解したDM F(15ml)に、室温で、EDC(0.307g、1.6mmol)およびL −ホモセリンラクトン塩酸塩(0.219g、6.0mmol)を加えた。pH をNEt3の添加によりpH=6.5に調節した(pHは、反応混合物の一部を 湿らしたpH試験紙に付けることによってモニターした)。室温で16時間攪拌 した後、反応混合物をEtOAcで希釈し、洗浄を飽和NaHCO3で、次いで 食塩水で行い、乾燥(NaSO4)し た。(DMFを除去するのに十分な)減圧下で蒸発させた後、シリカゲルでのク ロマトグラフィー処理を行い、5%アセトン/CH2Cl2で溶出して表題化合物 (520mg、80%)を白色固体として得た。融点115〜117℃。 Rf=0.3 アセトン:CH2Cl2(5:95)。1H NMR(CDCl3) δ7.73(1H、brd、J=5Hz)、7.40〜7.15(5H、m)、 4.68(1H、dt、J=9Hzおよび7.5Hz)、4.65〜4.35( 2H、m)、4.33〜4.18(1H、m)、4.20(1H、dd、J=7 Hzおよび3Hz)、3.78(1H、m)、3.49(1H、dd、J=7. 5Hzおよび4.0Hz)、3.37(1H、dd、J=7.5Hzおよび6. 5Hz)、3.15(1H、dd、J=11.5Hzおよび2Hz)、2.86 (1H、dd、J=11.5Hzおよび7.5Hz)、2.68(1H、m)、 2.11(1H、q、J=9Hz)、1.55〜1.30(11H、m)、1. 07(1H、m)、0.87(3H、t、J=6.3Hz)、0.79(3H、 d、J=6Hz)。工程G:2(S)−[2(S)−アミノ−3(S)−メチル]−ペンチルオキシ −3−フェニルプロピオニル−ホモセリンラクトン塩酸塩の調製 無水HClガスを、N−(tert−ブトキシカルボニル)−2(S)−[2 (S)−アミノ−3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニ ル−ホモセリンラクトン(3.0g、6.7mmol)を溶解した酢酸エチル( 120ml)の冷溶液(0℃)に、飽和溶液が得られるまで通じた。得られた混 合物を0℃で1時間攪拌した。溶液に窒素を通じ、混合物を減圧下で濃縮して、 表題化合物を粘着性泡状物として得た。これをさらに精製することなく使用した 。1H NMR(d6DMSO)δ8.60(1H、d、J=7Hz)、8.08 (3H、brs)、7.35〜7.15(5H、m)、4.60(1H、qt、 J=8Hz)、4.36(1H、t、J=7.5Hz)、4.22(1H、q、 J=7.5Hz)、4.15〜3.95(2H、m)、3.64(1H、dd、 J=9Hzおよび2.5Hz)、3.15〜3.00(2H、m)、2.92( 1H、dd、J=12.5Hzおよび5.0Hz)、2.40〜2.15(2H 、m)、1.65(1H、m)、 1.43(1H、m)、1.07(1H、m)、0.82(3H、t、J=6H z)、0.72(3H、t、J=6.0Hz)。工程H:2(S)−[2(S)−[2(R)−(tert−ブトキシカルボニル )−アミノ−3−トリフェニルメチルメルカプト]−プロピルアミノ−3(S) −メチル]−ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−ホモセリンラクトン の調製 2(S)−[2(S)−アミノ−3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−フ ェニルプロピオニル−ホモセリン塩酸塩(6.7mmol)およびN−(ter t−ブトキシカルボニル)−S−トリフェニルメチルシステインアルデヒド(0 .74g、7.5mmol)(Goel、O.P.;Krolls,U.;St ier;Keston,S.Org.Syn.1988、67、69の方法によ って、N−(tert−ブトキシカルボニル)−S−トリフェニルメチルシステ インから調製)および酢酸カリウム(3.66g、8.2mmol)をメタノー ル(48ml)に溶解した。活性化した4Aモレキュラーシーブ(6g)、次い でNa(CN)BH3(0.70g、10.7mmol)を添加し、得られたス ラリーをアルゴン下で室温で16時間攪拌した。固体をろ過によって除き、ろ液 を 減圧下で蒸発させた。残渣をEtOAcに溶解し、飽和NaHCO3水溶液およ び食塩水で順次洗浄し、乾燥(Na2SO4)した。減圧下で蒸発させて油状物を 得た。この油状物をシリカゲルでクロマトグラフィー処理し、30%〜50%E tOAc/ヘキサンの勾配溶出を行い、少量の対応メチルエステルが混入した表 題化合物(2.34g、45%)を得た。1H NMR(CD3OD)δ7.60 〜7.05(20H、m)、4.64(1H、d、J=9.0Hz)、4.39 (1H、brt、J=9HZ)、4.25(1H、m)、3.93(1H、m) 、3.75〜3.60(1H、m)、3.55(1H、dd、J=9.0Hzお よび2Hz)、3.20(1H、dd、J=9.0Hzおよび6.0Hz)、3 .04(1H、dd、J=15.0Hzおよび5.0Hz)、2.85(1H、 dd、J=15.0Hzおよび9.0Hz)、2.60(1H、dd、J=12 .0Hzおよび5.0Hz)、2.50〜2.15(7H、m)、1.45(9 H、s)、1.40〜1.20(1H、m)、1.07(1H、m)、0.87 (3H、t、J=6Hz)、0.67(3H、d、J=6.0Hz)。工程I:2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]−プロ ピルアミノ−3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル− ホモセリンラクトンの調製 2(S)−[2(S)−[2(R)−(tert−ブトキシカルボニル)−ア ミノ−3−トリフェニルメチルメルカプト]−プロピルアミノ−3(S)−メチ ル]ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−ホモセリンラクトン(2.7 2g、3.49mmol)を溶解したCH2Cl2(90ml)に、攪拌しながら 、HSiEt3(2.16ml、13.5mmol)およびTFA(43.2m l、0.56mmol)を加えた。溶液を室温でアルゴン下で2時間攪拌した。 溶媒を減圧下で蒸発させて、残渣を0.1%水性TFA(200ml)およびヘ キサン類(100ml)の間で分配した。水層を分離し、ヘキサン類(20ml )で洗浄し、凍結乾燥した。得られた白色の凍結乾燥物を、ウォーターズ(Wa ters)プレパックカートリッジ(C−18、15〜20mM 100A)で 、5等量部でクロマトグラフィー処理し、95:5〜5:95の0.1%TFA /水:0.1%TFA/CH3CNの勾配を用いて100ml/分で60分かけ て溶出した。所望の化合物は19分後に 溶出した。CH3CNを減圧下で蒸発させた後、水溶液を凍結乾燥して、表題化 合物を(1.95g、77%)TFA塩として得た。 得られた塩は吸湿性であり、溶液で放置して空気に曝した場合、ジスルフィド を形成しやすい。1H NMR(CD3OD)δ7.40〜7.15(5H、m) 、4.55〜5.40(2H、m)、4.33(1H、m)、4.18(1H、 m)、3.90〜3.62(3H、m)、3.53(1H、dd、J=10.5 Hzおよび4.0Hz)、3.37(1H、dd、J=10.5Hzおよび6. 0Hz)、3.23(1H、m)、3.15〜2.95(2H、m)、2.88 (1H、dd、J=12.5Hzおよび5.0Hz)、2.55〜2.25(2 H、m)、1.92(1H、m)、1.49(1H、m)、1.23(1H、m )、0.94(3H、t、J=6Hz)、0.90(3H、d、J=6.0Hz )。FAB MS 873(2M−H+) 438(MH+) 361(MH±P h) 分析計算値(C223643S・2.6TFA): C,43.58;H,5.25;N,5.82 実測値:C,43.62;H,5.07;N,5.80工程J:2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]−プロ ピルアミノ−3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル− ホモセリンの調製 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]−プロピルア ミノ−3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−ホモセ リンラクトン(0.00326mmol)をメタノール(0.0506ml)に 溶解し、1N水酸化ナトリウム(0.0134ml)を加え、その後、メタノー ル(0.262ml)を加えた。ラクトンのヒドロキシ酸への変換をHPLC分 析およびNMRによって確認した。 実施例6 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]−プロピルアミ ノ−3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオニ ンの調製 工程A:2(S)−[2(S)−[2(R)−(tert−ブトキシカルボニル )−アミノ−3−トリフェニル−メチルメルカプト]−プロピルアミノ−3(S )−メチル]ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオニンの調製 2(S)−[2(S)−[2(R)−(tert−ブトキシ カルボニル)−アミノ−3−トリフェニルメチルメルカプト]−プロピルアミノ −3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオニン メチルエステル(120mg、0.143mmol)を溶解したメタノール(4 ml)に、水酸化ナトリウム(1N、0.57ml、0.57mmol)を加え た。得られた混合物を室温で3時間攪拌した。さらなる量の水酸化ナトリウム( 1N、0.25ml)を加え、攪拌を0.5時間続けた。反応混合物を濃縮して 、残渣を最少量の水に溶解し、塩酸(1N、0.87ml)で中和した。この水 溶液を酢酸エチルで3回抽出した。抽出液を合わせて乾燥(Na2SO4)し、濃 縮して、表題化合物を得た(110mg、0.133mmol、93%)。NM R(CD3OD)δ0.70(3H、d、J=6Hz)、0.80(3H、t、 J=6Hz)、1.05(H、m)、1.34(9H、s)、1.60(H、m )、1.95(3H、S)、2.7〜2.9(3H、m)、2.95〜3.1( 2H、m)、3.95(H、dd、J=8.4Hz)、4.27(H、dd、J =8.6Hz)、7.1〜7.4(20H、m)。工程B:2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]−プロ ピルアミノ−3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル− メチオニンの調製 表題化合物を、実施例5の工程Iに記載されている方法と同じ方法で調製した 。しかし、2(S)−[2(S)−[2(R)−(tert−ブトキシカルボニ ル)−アミノ−3−トリフェニルメチルメルカプト]−プロピルアミノ−3(S )−メチル]ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオニンを、2( S)−[2(S)−[2(R)−(tert−ブトキシカルボニル)−アミノ− 3−トリフェニルメチルメルカプト]−プロピルアミノ−3(S)−メチル]ペ ンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−ホモセリンラクトンの代わりに使用 した。NMR(CD3OD)δ0.82(3H、d、J=6Hz)、0.95( 3H、t、J=6Hz)、1.20(H、m)、1.40(H、m)、1.85 (H、m)、2.10(3H、s)、2.4〜2.6(2H、m)、3.1〜3 .2(2H、m)、3.35(H、dd、J=14Hz、6Hz)、3.55( H、dd、J=14Hz、5Hz)、4.20(H、dd、J=10Hz、5H z)、4.63(H、dd、J=10.6 Hz)、7.27(5H、m)。 分析計算値(C2339342・2CF3CO2H・2H2O): C,43.25;H,6.05;N,5.60 実測値:C,43.09;H,6.01;N,5.46 実施例7 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]−プロピルアミ ノ−3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオニ ンスルホンメチルエステル(化合物7−1)の調製 工程A:メチオニンスルホンメチルエステルの調製 塩化チオニル(2.63ml、36mmol)を、N−Boc−Metスルホ ン(5g、18mmol)を溶解し、0℃に冷却したメタノール(40ml)に 攪拌しながら滴下して加えた。添加終了後、得られた混合物を室温に加温して、 一晩攪拌した。反応混合物を0℃に再度冷却し、固体の重炭酸ナトリウムとゆっ くり反応させて、pHを7に調節した。この混合物を減圧下で濃縮して、メタノ ールを除いた。残渣を最少量の水に溶解し(溶液のpHは約10である)、酢酸 エチルで4回抽出した。合わせた抽出液を一緒にして、乾燥(Na2SO4)した 後、濃 縮して表題化合物(1.5g)を得た。NMR(CD3OD)δ2.04(H、 m)、2.21(H、m)、2.98(3H、s)、3.23(2H、t、J= 7Hz)、3.63(H、dd、J=8.6Hz)、3.77(3H、s)。工程B:N−(tert−ブトキシカルボニル)−2(S)−[2(S)−アミ ノ−3(S)−メチル]−ペンチルオキシ−3−フェニル−プロピオニル−メチ オニンスルホンメチルエステルの調製 表題化合物を、実施例8の工程Fに記載されている方法と類似する方法で調製 した。しかし、メチオニンスルホンメチルエステルを、ホモセリンラクトン塩酸 塩の代わりに使用した。NMR(CD3OD)δ0.80(3H、d、J=6H z)、0.88(3H、d、J=6Hz)、1.12(H、m)、1.47(9 H、s)、2.10(H、m)、2.32(H、m)、2.93(3H、s)、 3.5〜3.7(2H、m)、3.74(3H、s)、4.01(H、dd、J =7.4Hz)、4.60(H、dd、J=9.5Hz)、6.60(H、d、 J=8Hz)、7.25(5H、m)。工程C:2(S)−[2(S)−アミノ−3(R)−メチル]−ペンチルオキシ −3−フェニルプロピオニル−メチオニンスルホンメチルエステル塩酸塩の調製 表題化合物を、実施例5の工程Gに記載されている方法と同じ方法で調製した 。しかし、N−(tert−ブトキシカルボニル)−2(S)−[2(S)−ア ミノ−3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオ ニンスルホンメチルエステルを、N−(tert−ブトキシカルボニル)−2( S)−[2(S)−アミノ−3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−フェニル プロピオニル−ホモセリンラクトンの代わりに使用した。NMR(CD3OD) δ0.85(3H、d、J=6Hz)、0.94(3H、t、J=6Hz)、1 .20(H、m)、1.52(H、m)、1.72(H、m)、2.14(H、 m)、2.38(H、m)、2.98(3H、s)、3.57(H、dd、J= 12Hz、6Hz)、3.73(H、dd、J=12Hz、9Hz)、3.78 (3H、s)、4.15(H、dd、J=8.6Hz)、4.63(H、dd、 J=8.5Hz)、7.30(5H、m)。工程D:2(S)−[2(S)−[2(R)−(tert−ブトキシカルボニル )−アミノ−3−トリフェニルメチルメルカプト]−プロピルアミノ−3(S) −メチル]ペンチルオキシ−3−フェニル−プロピオニル−メチオニンスルホン メチルエステルの調製 表題化合物を、実施例5の工程Hに記載されている方法と類似する方法で調製 した。しかし、2(S)−[2(S)−アミノ−3(S)−メチル]ペンチルオ キシ−3−フェニルプロピオニル−メチオニンスルホンメチルエステル塩酸塩を 、2(S)−[2(S)−アミノ−3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−フ ェニルプロピオニル−ホモセリンラクトン塩酸塩の代わりに使用した。NMR( CD3OD)δ0.70(3H、d、J=6Hz)、0.88(3H、t、J= 6Hz)、1.10(H、m)、1.47(9H、s)、2.15(H、m)、 2.67(H、m)、2.92(3H、s)、3.67(H、m)、4.68( H、dd、J=10Hz、6Hz)、7.15〜7.45(20H、m)。工程E:2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]−プロ ピルアミノ−3(R)−メチル]ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル− メチオニンスルホンメチルエステルの調製 表題化合物を、実施例5の工程Iに記載されている方法と類似する方法で調製 した。しかし、2(S)−[2(S)−[2(R)−(tert−ブトキシカル ボニル)アミノ−3−トリフェニルメチルメルカプト]プロピルアミノ−3(S )−メチル]ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオニンスルホン メチルエステルを、2(S)−[2(S)−[2(R)−(tert−ブトキシ カルボニル)−アミノ−3−トリフェニルメチルメルカプト]プロピルアミノ− 3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−ホモセリンラ クトンの代わりに使用した。NMR(CD3OD)δ0.83(3H、d、J= 6Hz)、0.93(3H、t、J=6Hz)、1.20(H、m)、1.51 (H、m)、1.80(H、m)、2.22(H、m)、2.43(H、m)、 3.00(3H、s)、3.78(3H、s)、4.20(H、dd、J=8. 4Hz)、4.72(H、dd、J=10Hz、6Hz)、7.30 (5H、m)。 FAB MS m/z 532(MH+)。 実施例8 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]−プロピルアミ ノ−3(R)−メチル]−ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオ ニンスルホン(化合物8−1)の調製 工程A:2(S)−[2(S)−[2(R)−(tert−ブトキシカルボニル )−アミノ−3−トリフェニルメチルメルカプト]−プロピルアミノ−3(S) −メチル]ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオニンスルホンの 調製 表題化合物を、実施例6の工程Aに記載されている方法と類似する方法で調製 した。しかし、2(S)−[2(S)−[2(R)−(tert−ブトキシカル ボニル)アミノ−3−トリフェニルメチルメルカプト]プロピルアミノ−3(S )−メチル]ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオニンスルホン メチルエステルを、2(S)−[2(S)−[2(R)−(tert−ブトキシ カルボニル)アミノ−3−トリフェニルメチルメルカプト]プロピルアミノ−3 (S)−メチル]ペ ンチルオキシ−メチオニンメチルエステルの代わりに使用した。NMR(CD3 OD)δ0.79(3H、d、J=6Hz)、0.90(3H、t、J=6Hz )、1.47(9H、s)、2.92(3H、s)、4.08(H、m)、4. 32(H、m)、7.15〜7.35(20H、m)。工程B:2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]−プロ ピルアミノ−3(S)−メチル]−ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル −メチオニンスルホンの調製 表題化合物を、実施例5の工程Iに記載されている方法と類似する方法で調製 した。しかし、2(S)−[2(S)−[2(R)−(tert−ブトキシカル ボニル)アミノ−トリフェニルメチルメルカプト]プロピルアミノ−3(S)− メチル]ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオニンスルホンを、 2(S)−[2(S)−[2(R)−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ −3−トリフェニルメチルメルカプト]プロピルアミノ−3(S)−メチル]ペ ンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−3(S)−メチル]ペンチルオキシ −3−フェニルプロピオニル−ホモセリンラクトンの代わりに 使用した。NMR(CD3OD)δ0.84(3H、d、J=6Hz)、0.9 4(3H、t、J=6Hz)、1.21(H、m)、1.50(H、m)、1. 82(H、m)、2.24(H、m)、2.47(H、m)、2.98(3H、 s)、3.6〜3.75(3H、m)、4.20(H、dd、J=9.5Hz) 、4.64(H、dd、J=9.6Hz)、7.30(5H、m)。 分析計算値(C2339362・3CF3CO2H): C,40.51;H,4.92;N,4.89 実測値:C,40.47;H,5.11;N,4.56 実施例9 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミ ノ−3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオニ ンスルホンイソプロピルエステル(化合物A)の調製 表題化合物を、実施例7の方法A〜方法Eを使用して調製したが、方法Aは使 用しなかった。メチオニンスルホンイソプロピルエステルを、ジシクロヘキシル カルボジイミド(DCC)および4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)を使 用してt−ブチルオキシカルボニル−メチオニンスルホンをイソプロピルアルコ ールとカップリングし、その後、EtOAc中でHClを用いて脱保護すること によって調製した。NMR(CD3OD)δ0.83(3H、d、J=6Hz) 、0.94(3H、t、J=6Hz)、1.11〜1.56(2H、m)、1. 28(6H、d、J=6Hz)、1.8〜1.96(1H、m)、2.12〜2 .27(1H、m)、2.89〜3.0(2H、m)、3.01(3H、s)、 3.06〜3.3(4H、m)、3.42(H、dd、J=6Hz、13Hz) 、3.65(H、dd、J=6Hz、13Hz)、3.68〜3.91(3H、 m)、4.2〜4.27(1H、m)、4.61〜4.7(1H、m)、4.9 6〜5.12(2H、m)7.19〜7.44(5H、m)。 分析計算値(C2645362・2CF3CO2H): C,44.07;H,5.67;N,4.97 実測値:C,44.35;H,5.68;N,5.23実施例10 4−[1−(5−クロロ−2−オキソ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’ −イルメチル)−1H−ピロール−2−イルメチル]−ベンゾニトリル 工程1:5−クロロ−5’−メチル−[1,2’]ビピリジニル−2−オン 5−クロロ−2−ピリジノール(2.26g、17.4mmol)、2−ブロ モ−5−メチルピリジン(3.00g、17.4mmol)、銅(0.022g 、0.35mmol)およびK2CO3(2.66g、19.2mmol)を18 0℃で16時間加熱した。茶色の反応混合物を冷却して、EtOAcで希釈し、 飽和NaHCO3で洗浄した。水層をEtOAc(2×)で抽出し、有機抽出液 を一緒にして食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)した後、減圧下で蒸発させた 。残渣をクロマトグラフィー処理(シリカゲル、EtOAc:CH2Cl2の20 :80〜50:50による勾配溶出)して、表題化合物を白色固体として得た。1 H NMR(400MHz、CDCl3)δ8.37(s、1H)、7.96( d、J=3.0Hz、1H)、7.83(d、 J=8.4Hz、1H)、7.65(dd、J=2.4Hzおよび8.2Hz、 1H)、7.32(dd、J=2.9Hzおよび9.7Hz、1H)、6.61 (d、J=9.7Hz、1H)、および2.39(s、3H)ppm。工程2:5’−ブロモメチル−5−クロロ−[1,2’]ビピリジニル−2−オ 工程1のピリジン(1.00g、4.53mmol)、N−ブロモスクシンイ ミド(0.81g、4.53mmol)およびAIBN(0.030g、0.1 8mmol)を溶解したCCl4(40mL)を加熱して2時間還流した。固体 をろ過し、ろ液を集めた。溶媒を減圧下で蒸発させた後、残渣をクロマトグラフ ィー処理(シリカゲル、EtOAc:CH2Cl2の25:75〜50:50によ る勾配溶出)して、表題の臭化物を得た。1H NMR(400MHz、CDC l3)δ8.55(s、1H)、8.04(d、J=2.9Hz、1H)、8. 01(d、J=8.4Hz、1H)、7.88(dd、J=2.4Hzおよび8 .6Hz、1H)、7.34(dd、J=2.9Hzおよび9.8Hz、1H) 、6.61(d、J=9.9Hz、1H)、および4.51(s、2H)ppm 。工程3:4−[1−(5−クロロ−2−オキソ−2H−[12’]ビピリジニル −5’−イルメチル)−1H−ピロール−2−イルメチル]−ベンゾニトリル塩 酸塩 工程2の臭化物(0.750g、2.50mmol)および4−(1−トリチ ル−1H−イミダゾル−4−イルメチル)−ベンゾニトリル(1.06g、2. 50mmol)を、CH3CN(10mL)中で、60℃で加熱した。反応物を 室温に冷却し、固体をろ過によって集め、EtOAc(10mL)で洗浄した。 固体をメタノール(50mL)に懸濁し、加熱して1時間還流した後、冷却した 。溶媒を減圧下で蒸発させた。粘着性残渣をEtOAc(40mL)中で4時間 攪拌し、得られた固体の臭化水素酸塩をろ過によって集め、EtOAc(40m L)で洗浄した後、減圧下で乾燥した。この臭化水素酸塩を飽和NaHCO3お よびCH2Cl2の間で分配し、CH2Cl2で抽出した。有機抽出液を乾燥(Na2 SO4)して、減圧下で蒸発させた。残渣をクロマトグラフィー処理(シリカゲ ル、MeOH:CH2Cl2の4:96〜5:95による勾配溶出)して、遊離塩 基を得た。この塩基を塩酸塩に変換して、表題化合物を白色固体として得た。1 H NMR(400MHz、CD3OD)δ9.11(s、1H)、8.35( s、1H)、8.03(d、J=2.9Hz、1H)、7.83(d、J=8. 4Hz、1H)、7.76(dd、J=2.4Hzおよび9.6Hz、1H)、 7.68〜7.58(m、3H)、7.48(s、1H)、7.31(d、J= 8.6Hz、2H)、6.68(d、J=9.3Hz、1H)、5.53(s、 2H)、および4.24(s、2H)ppm。 分析計算値(C22165OCl:1.75HCl,0.15EtOAc): C,56.69;H,3.99;N,14.62 実測値:C,56.72;H,4.05;N,14.54 実施例11 (R)−1−(3−クロロフェニル)−4−[1−シアノベンジル]−5−イミ ダゾリルメチル]−5−[2−(エタンスルホニル)メチル]−2−ピペラジノ ン二塩酸塩の調製 工程A:(R)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−N−(3−ク ロロフェニル)−3−[(トリフェニルメチル)チオ]−1−プロパンアミンの 調製 3−クロロアニリン(0.709mL、6.70mmol) を溶解した30mLのジクロロメタンに、室温で、1.2gの粉砕した4Åモレ キュラーシーブを加えた。トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(3.55g、 16.7mmol)を加え、その後、N−メチルモルホリンを滴下してpHを6 .5にした。L−S−トリチル−N−Boc−システイナール(3.15g、7 .04mmol)(S.L.Graham等、J.Med.Chem.(199 4)第37巻、725〜732に従って調製)を滴下して加え、溶液を48時間 攪拌した。反応を飽和NaHCO3水溶液で停止させ、EtOAcで希釈し、層 を分離した。有機物質を食塩水で洗浄して、乾燥(Na2SO4)し、ろ過した後 、減圧下で濃縮して油状物を得た。これをシリカゲルクロマトグラフィー(15 %EtOAc/ヘキサン)によって精製して、表題のアミンを得た。工程B:(R)−N−[2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−( (トリフェニルメチル)チオ)プロピル]−2−クロロ−N−(3−クロロフェ ニル)アセトアミドの調製 工程Aのアニリン誘導体(2.77g、4.95mmol)を73mLのEt OAcおよび73mLの飽和NaHCO3水溶液に溶解し、次いで0℃に冷却し た。激しく攪拌しながら、 クロロアセチルクロリド(0.533mL、6.69mL)を滴下して加えた。 3時間後、反応混合物を水およびEtOAcで希釈して、有機層を食塩水で洗浄 し、乾燥(Na2SO4)し、ろ過した後、減圧下で濃縮して表題のクロロアセト アミドを粗生成物として得た。これをさらに精製することなく使用した。工程C:(R)−4−(tert−ブトキシカルボニル)−1−(3−クロロフ ェニル)−5−[S−(トリフェニルメチル)チオメチル]ピペラジン−2−オ ンの調製 工程Bのクロロアセトアミド(3.29g、粗生成物、理論的には4.95m mol)を溶解した53mLのDMFを、0℃で、炭酸セシウム(4.84g、 14.85mmol)を加えた。室温に加温して、溶液を48時間攪拌した。溶 液をEtOAcに注ぎ、水および食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、ろ過 した後、減圧下で濃縮して粗生成物を油状物として得た。この油状物をシリカゲ ルクロマトグラフィー(20%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、生成 物を白色固体として得た。工程D:(R)−4−(tert−ブトキシカルボニル)−1−(3−クロロフ ェニル)−5−[(チオメチル)ピペラジン−2−オンの調製 脱気したEtOAc(38mL)およびEtOH(12mL)に工程Cのピペ ラジノンを含む溶液を30℃に加温した。AgNO3(177mg、1.04m mol)およびピリジン(0.084mL、1.04mmol)を溶解した8m LのEtOHの溶液を加えた。溶液を加熱して還流した。45分後、反応混合物 を減圧下で濃縮し、次いで26mLの脱気したEtOAcに再度溶解した。この 溶液に、H2Sガスを2.5分間通じ、次いで活性炭を4分後に加えた。この物 質をセライトによりろ過した後、脱気したEtOAcですすぎ、減圧下で濃縮し 、次いで脱気CH2Cl2から再度濃縮して粗生成物を得た。これをさらに精製す ることなく使用した。工程E:(R)−4−(tert−ブトキシカルボニル)−1−(3−クロロフ ェニル)−5−[(エチルチオ)メチル]ピペラジン−2−オンの調製 工程Dのチオール(約1.04mmol)を溶解した3mLのTHFを、カニ ューレを介して、NaH(51.4mg、鉱油中の60%分散液、1.28mm ol)を葱濁させた2mLのTHFに0℃で加えた。10分後、ヨードエタン( 0.079mL、0.988mmol)を加えて、溶液を1.5時間攪拌 した。反応物をEtOAcに注ぎ、飽和NaHCO3および食塩水で洗浄し、乾 燥(Na2SO4)し、ろ過した後、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。この物質 をシリカゲルクロマトグラフィー(1%MeOH/CH2Cl2)によって精製し て、表題生成物を得た。工程F:(R)−4−(tert−ブトキシカルボニル)−1−(3−クロロフ ェニル)−5−[(エタンスルホニル)メチル]ピペラジン−2−オンの調製 工程Eのスルフィド(217mg、0.563mmol)を3mLのMeOH に含む溶液に、0℃で、モノペルオキシフタル酸マグネシウム(835mg、1 .69mmol)を溶解した2mLのMeOHを加えた。室温に加温して、反応 物を一晩撹拌した。溶液を0℃に冷却し、反応を4mLの2N Na223溶 液の添加によって停止させた。次いで、減圧下で濃縮した。残渣をEtOAcと 飽和NaHCO3溶液との間で分配し、有機層を食塩水で洗浄し、乾燥(Na2S O4)し、ろ過した後、減圧下で濃縮して粗スルホンを白色のワックス状固体と して得た。工程G:(R)−1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジ ル)−5−イミダゾリルメチル]−5−[2−(エタンスルホニル)メチル]− 2−ピペラジノン二塩酸塩の調製 工程FのBoc保護ピペラジノン(224mg、0.538mmol)を溶解 した5mLのジクロロメタンに、0℃で、2.5mLのトリフルオロ酢酸(TF A)を加えた。45分後、反応物を減圧下で濃縮し、次いで、ベンゼンとの共沸 により過剰なTFAを除去した。残渣を4mLの1,2−ジクロロエタンに取り 、0℃に冷却した。この溶液に、粉末化した4Åモレキュラーシーブ(340m g)を加え、その後、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(285mg、1. 34mmol)を加え、そして数滴のトリエチルアミンを加えて、pHを6にし た。実施例42の工程Eのイミダゾールカルボキサアルデヒド(125mg、0 .592mmol)を加え、反応物を0℃で攪拌した。2日後、反応混合物をE tOAcに注ぎ、稀NaHCO3水溶液および食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4 )し、ろ過した後、減圧下で濃縮した。粗生成物をメタノールに溶解し、分取 HPLCカラムに注入し、15%〜50%のアセトニ トリル/0.1%TFA;85%〜50%の0.1%水性TFAの60分間の混 合勾配で精製した。減圧下で濃縮した後、得られた生成物をジクロロメタンおよ び飽和NaHCO3水溶液の間で分配し、水相をCH2Cl2で抽出した。有機溶 液を食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、ろ過した後、乾固するまで濃縮し て、生成物の遊離塩基を得た。これをCH2Cl2に溶解し、2.1当量の1M HCl/エーテル溶液で処理した。減圧下で濃縮した後、生成物の二塩酸塩を白 色粉末として単離した。生物学的アッセイ 本発明の化合物のガン阻害能は、下記のアッセイを使用して明らかにすること ができる。 ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼのインビトロ阻害 トランスフェラーゼアッセイ。イソプレニルタンパク質トランスフェラーゼ活 性アッセイを、別途記載しない限り、30℃で行った。典型的な反応には、(5 0μLの最終容量において)下記のものが含まれた:[3H]ファルネシルジホ スフェートまたは[3H]ゲラニルゲラニルジホスフェート、Rasタンパク質 、50mM HEPES(pH7.5)、5mM MgCl2、 5mMジチオスレイトール、およびイソプレニルタンパク質トランスフェラーゼ 。アッセイに用いたFPTaseは、Omer,C.A.、Kral,A.M. 、Diehl,R.E.Prendergast,G.C.、Powers,S .、Allen,C.M.Gibbs,J.B.およびKohl,N.E.(1 993)Biochemistry 32:5167〜5176に記載されてい るようにして、組換え発現によって調製した。アッセイに用いたI型ゲラニルゲ ラニルタンパク質トランスフェラーゼは、米国特許第5,470,832号(こ れは参考により援用される)に記載されているようにして調製した。酵素を含ま ないアッセイ混合物を熱的に予め平衡化させた後、イソプレニルタンパク質トラ ンスフェラーゼを添加することにより反応を開始し、1M HCl/エタノール (1mL)を添加することにより所定の時間(典型的には、15分)で反応を停 止させた。停止させた反応液を、(沈澱処理を完全にするために)15分間放置 した。2mLの100%エタノールを添加した後、反応液をワットマン(Wha tman)GF/Cフィルターで減圧ろ過した。フィルターを2mL量の100 %エタノールで4回洗浄し、シンチレーション液(10mL)と 混合し、次いで、ベックマン(Beckman)LS3801シンチレーション カウンターで計数した。 阻害剤は100%ジメチルスルホキシドの濃厚溶液として調製し、20倍に希 釈して酵素アッセイ混合物に入れること以外は、阻害研究に関して、アッセイを 上記のように行った。IC50値は、KM濃度に近い両方のトランスフェラーゼ基 質を用いて決定した。阻害剤のIC50決定に関して基質が飽和しない条件は下記 の通りであった:FTase、650nM Ras−CVLS、100nMファ ルネシルジホスフェート;GGPTase−I、500nM Ras−CAIL 、100nMゲラニルゲラニルジホスフェート。インビボでのrasプレニル化アッセイ このアッセイで使用した細胞株は、いずれかのウイルスHa−ras;v−H a−rasのC末端超可変領域をN−ras遺伝子由来の対応領域で置換したN −rasキメラ遺伝子;またはras−CVIL、C末端エキソンがセリンの代 わりにロイシンをコードし、コードされるタンパク質がGGPTaseIによる ゲラニルゲラニル化の基質になるv−Ha−ras変異体で形質転換された、R at1細胞またはNIH3T3細胞 のいずれかからなった。アッセイはまた、ヒトHa−ras、N−ras、また はKi4B−rasで形質転換された細胞株を使用して行うことができる。アッ セイは、本質的には、DeClue,J.E.等、Cancer Resear ch 51:712〜717(1991)に記載されているように行われる。1 0cm培養皿において50%〜70%の集密になった細胞を試験化合物で処理す る(溶媒(メタノールまたはジメチルスルホキシド)の最終濃度は0.1%であ る)。37℃で4時間後、細胞を、10%の規定のDMEM、2%ウシ胎児血清 、400μCi[35S]メチオニン(1000Ci/mmol)および試験化合 物を補充した3mlの無メチオニンDMEMで標識する。イソプレノイド生合成 経路の律速段階を阻害することによって細胞内のRasプロセシングを阻止する (Hancock,J.F.等Cell、57:1167(1989);DeC lue,J.E.等Cancer Res.、51:712(1991);Si nensky,M.等J.Biol.Chem.、265:19937(199 0))化合物であるロバスタチンで処置した細胞は、このアッセイで陽性対照と して役に立つ。さらに20時間経った後、細胞を1mlの溶解緩 衝液(1% NP40/20mM HEPES(pH7.5)/5mM MgC l2/1mM DTT/10mg/mlアプロチネン/2mg/mlロイペプチ ン/2mg/mlアンチパイン/0.5mM PMSF)に溶解し、溶解物を1 00,000×gで45分間の遠心分離によって澄明化する。あるいは、標識培 地を添加した4時間後に培地を除き、細胞を洗浄して、同じ試験化合物または異 なる試験化合物を含有する3mlの培地を加える。さらに16時間のインキュベ ーションを行った後に、上記のように溶解する。等しい酸沈澱カウント数を含有 する溶解物の一部をIP緩衝液(DTTを含有しない溶解緩衝液)で1mlにし 、ras特異的モノクローナル抗体Y13−259(Furth,M.E.等、 J.Virol.43:294〜304(1982))を用いて免疫沈降を行う 。抗体とのインキュベーションを4℃で2時間行った後、ウサギ抗ラットIgG でコーティングしたプロテインA−セファロースの25%懸濁液の200μlを 45分間加える。免疫沈降物をIP緩衝液(20nM HEPES(pH7.5 )/1mM EDTA/1% Triton−X100、0.5%デオキシコー ル酸塩/0.1% SDS/0.1M NaCl)で4回洗浄し、 SDS−PAGEサンプル緩衝液中で煮沸し、13%アクリルアミドゲルに負荷 する。色素の先端が底に達したとき、ゲルを固定化し、エンライトニング(En lightening)に浸し、乾燥してオートラジオグラフィーを行う。プレ ニル化Rasタンパク質および非プレニル化Rasタンパク質に対応するバンド の強度を比較して、タンパク質へのプレニル転移の阻害割合を測定する。Ras形質転換細胞アッセイのインビボ増殖阻害 FPTase阻害の生物学的結果を決定するために、v−ras、v−raf 、またはv−mosのいずれかのオンコジーンで形質転換されたRat1の足場 非依存性増殖に対する本発明の化合物の影響を調べる。ヒトHa−ras、N− ras、またはKi4B−rasで形質転換された細胞株もまた用いることがで きる。v−Rafおよびv−Mosによる形質転換細胞は、Ras誘導の細胞形 質転換に関する本発明の化合物の特異性を評価するために分析に含めることがで きる。 v−ras、v−raf、またはv−mosのいずれかで形質転換されたRa t1細胞を、1×104細胞/プレート(直径:35mm)の密度で、底部アガ ロース層(0.6%)に重 層した培地A(10%ウシ胎児血清を補充したダルベッコ改変イーグル培地)の 0.3%上層アガロース層に播種する。両方の層は、0.1%メタノールまたは 適切な濃度の本発明の化合物(アッセイで使用する最終濃度の1000倍でメタ ノールに溶解)を含有する。細胞に、0.1%メタノールまたはそのような濃度 の本発明の化合物を含有する培地Aの0.5mlを週に2回与える。細胞を播種 した約16日後に写真を撮り、比較する。 さらに、ガンの処置および/または腫瘍増殖の阻害に関する本発明の化合物の 活性は、Kohl等、PNAS 91(1994)9141〜45に記載されて いるヌードマウスの腫瘍異種移植片アッセイを用いて確認することができる。ヒト腫瘍細胞アッセイのインビトロ増殖阻害 ガン細胞(MCF−7、MDA−468、T47D、MDA−231、SkO v3、A549、SkBr3、PC3、LNCaPまたはDU−145)を、6 ウェルクラスターに10,000細胞/ウェルまたは20,000細胞/ウェル で播種する。細胞アッセイにおいて用いられる増殖培地は、5%または10%の ウシ胎児血清、グルタミン、ペニシリンおよびストレ プトマイシンを補充したRPMI培地[キブコ(GIBCO)]である。次いで 、細胞を、下記のプロトコールのいずれかで処置する:プロトコールA 増殖培地での1日後に、細胞を様々な濃度の抗腫瘍剤に4時間曝す。次いで、 細胞を2回洗浄し、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤(FTI )を含有する増殖培地に置床し、インキュベーションを7日間〜10日間行う。 インキュベーションの終了時に、細胞をトリプシン処理によって集め、コールタ ー(Coulter)カウンターで計数する。プロトコールB 細胞を、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤(FTI)を含有 する増殖培地に置床する。FTI含有増殖培地での1日後に、細胞を様々な濃度 の抗腫瘍剤に4時間曝す。次いで、細胞を2回洗浄し、ファルネシルタンパク質 トランスフェラーゼ阻害剤(FTT)を含有する増殖培地に置床し、インキュベ ーションを7日間〜10日間行う。インキュベーションの終了時に、細胞をトリ プシン処理によって集め、コールターカウンターで計数する。プロトコールC 細胞を、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤(FTI)および 様々な濃度の抗腫瘍剤を含有する増殖培地に置床する。細胞のインキュベーショ ンを7日間〜10日間行う。インキュベーションの終了時に、細胞をトリプシン 処理によって集め、コールターカウンターで計数する。プロトコールD−1 細胞を、様々な濃度で抗腫瘍剤を含有する増殖培地に4時間置床することがで きる。次いで、細胞の単層を培地から分離し、PBSで4回洗浄する。細胞をト リプシン処理し、コールターカウンターで計数する。20,000個の細胞を、 6ウェルプレートで、0.7%寒天層に重層した0.35%寒天に再度置床する 。両方の寒天層は、賦形剤単独、0.2μM、2μMまたは20μMのファルネ シルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤を含有する。細胞にFTIまたは賦形 剤単独を、週に2回与えて処置する。12日間のインキュベーションが終了した ときに、細胞を二連のウェルから手作業で評価する。プロトコールD−2 細胞を、抗腫瘍剤を含有する増殖培地に4時間置床する。次 いで、細胞の単層を培地から分離し、PBSで4回洗浄する。細胞をトリプシン 処理し、コールターカウンターで計数する。10,000個の細胞を、12ウェ ルプレートで、上記の標準的なRPMI培地に再度置床する。この培地は、賦形 剤単独、0.2μMまたは2μMのファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ 阻害剤を含有する。細胞にFTIまたは賦形剤単独を、週に2回与えて処置する 。この時に、コロニーを二連のウェルから手作業で評価する。7日間のインキュ ベーションが終了したときに、細胞を二連のウェルから手作業で評価する。プロトコールE−1 プロトコールAに類似するプロトコールであるが、細胞は4,000細胞/ウ エル〜10,000細胞/ウエルで置床される。FTIとともに5日間のインキ ュベーションが終了したときに、5mg/mlのMTT()ストック溶液の1μ Lを加え、細胞をさらに4時間インキュベーションした。次いで培地を除き、細 胞を1mlのイソプロパノールで2分間〜3分間可溶化した。次いで、細胞の光 学密度を570nmの波長で読み取った。プロトコールE−2 プロトコールBに類似するプロトコールであるが、細胞は4,000細胞/ウ エル〜10,000細胞/ウエルで置床される。FTIとともに5日間のインキ ュベーションが終了したときに、5mg/mlのMTT()ストック溶液の1μ Lを加え、細胞をさらに4時間インキュベーションした。次いで培地を除き、細 胞を1mlのイソプロパノールで2分間〜3分間可溶化した。次いで、細胞の光 学密度を570nmの波長で読み取った。プロトコールE−3 プロトコールBに類似するプロトコールであるが、細胞は4,000細胞/ウ エル〜10,000細胞/ウエルで置床される。FTIおよび抗腫瘍剤とともに 5日間のインキュベーションが終了したときに、5mg/mlのMTT()スト ック溶液の1μLを加え、細胞をさらに4時間インキュベーションした。次いで 培地を除き、細胞を1mlのイソプロパノールで2分間〜3分間可溶化した。次 いで、細胞の光学密度を570nmの波長で読み取った。インビトロ細胞周期アッセイ ガン細胞(MCF−7、MDA−468またはDU−145)を10cm培養 皿に1,000,000細胞/培養皿で播種する。増殖培地での1日後に、細胞 を、賦形剤(PBS)または1μMのFTIを含む賦形剤とともに様々な濃度の 抗腫瘍剤に曝す。それらの組合せまたは抗腫瘍剤に24時間曝した後に、細胞を トリプシン処理し、臭化エチジウムで染色する。染色された核をフローサイトメ トリーによって分析して、DNA含有量を評価する。インビボ腫瘍増殖阻害アッセイ(ヌードマウス) ガン遺伝子的に変異したヒトHa−rasまたはKi−rasで形質転換した 醤歯類の繊維芽細胞(1mlのDMEM塩類中に106細胞/動物)を、8週齢 〜12週齢の雌性ヌードマウス(Harlan)の左脇腹に皮下注射した(0日 目)。各ガン遺伝子群のマウスを、無作為に、賦形剤処置群、化合物処置群、ま たは組合せ処置群に割り当てる。動物には、皮下への投薬を、1日目に開始し、 そして実験の期間中は毎日行う。あるいは、ファルネシルタンパク質トランスフ ェラーゼ阻害剤は、連続的な注入ポンプによって投与してもよい。化合物、化合 物の組合 せ、または賦形剤は、総量が0.1mlで送達される。賦形剤処置群のすべての 動物が0.5cm〜1.0cmの直径の病巣を示したとき、典型的には、細胞を 注射してから11日後〜15日後に、腫瘍を摘出し、重量を測定する。各細胞株 に関して、それぞれの処置群における腫瘍の平均重量を計算する。 下記の投薬群を用いて、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤( FTI)および抗腫瘤剤(薬剤)の組合せの効き目を測定する: O群:賦形剤コントロール A群:最大無効果用量でのFTI B群:最少効果用量でのFTI C群:最大無効果用量での薬剤 D群:最少効果用量での薬剤 E群:A+C F群:A+D G群:B+C H群:B+D FTIおよび薬剤のさらなる用量は、必要なときに選択することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/495 A61K 31/495 31/496 31/496 31/497 31/497 31/506 31/506 35/00 35/00 A61P 43/00 111 A61P 43/00 111 // C07C 323/25 C07C 323/25 C07D 233/64 103 C07D 233/64 103 105 105 106 106 241/04 241/04 307/33 401/04 401/04 401/06 401/06 401/10 401/10 401/14 401/14 403/06 403/06 403/10 403/10 403/12 403/12 307/32 P (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CN,CU,CZ,EE,GE,GW,HU,I D,IL,IS,JP,KG,KR,KZ,LC,LK ,LR,LT,LV,MD,MG,MK,MN,MX, NO,NZ,PL,RO,RU,SG,SI,SK,S L,TJ,TM,TR,TT,UA,US,UZ,VN ,YU (72)発明者 ローゼン,ニール アメリカ合衆国、ニユー・ヨーク・10021、 ニユー・ヨーク、ヨーク・アベニユー・ 1275 (72)発明者 セツプ−ロレンチノ,ローラ アメリカ合衆国、ニユー・ヨーク・10021、 ニユー・ヨーク、ヨーク・アベニユー・ 1275 (72)発明者 モーサー,マーク・エム アメリカ合衆国、ニユー・ヨーク・10021、 ニユー・ヨーク、ヨーク・アベニユー・ 1275 (72)発明者 オリフ,アレン・アイ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 ギブズ,ジヤクソン・ビー アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 コール,ナンシー アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 グラハム,サミユエル・エル アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 プレンダー−ガスト,ジヨージ・シー アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 治療の必要な哺乳動物に対して治療効果を得る方法であって、 a)プレニル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤と、 b)抗腫瘍薬と、 からなる群より選択される少なくとも2種類の治療薬のある量を前記哺乳動物に 投与することを含む方法。 2. ある量のプレニル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤と、ある量の抗 腫瘍薬とを同時に投与する請求項1に記載の方法。 3. ある量の抗腫瘍薬と、ある量のプレニル−タンパク質トランスフェラーゼ 阻害剤とを連続して投与する請求項1に記載の方法。 4. 前記治療効果が癌の治療である請求項1に記載の方法。 5. 前記治療効果が、癌性腫瘍成長の阻害および癌性腫瘍の抗体から選択され る請求項4に記載の方法。 6. 前記抗腫瘍薬が: a)微小管安定薬; b)微小管阻害薬; c)アルキル化剤; d)代謝拮抗物質; e)エピドフィロトキシン; f)抗腫瘍性酵素; g)トポイソメラーゼ阻害剤; h)プロカルバジン; i)ミトキサントロン; j)白金配位錯体; k)生物学的応答調節剤; l)成長阻害剤; m)ホルモン性/抗ホルモン性治療薬;および n)造血成長因子、 より選択される請求項4に記載の方法。 7. 前記抗腫瘍薬が、ある分類の抗腫瘍薬であって、前記分類が:アントラサ イクリン系薬物、ビンカ薬、マイトマイシン類、ブレオマイシン類、細胞障害性 ヌクレオシド、タキサン類、エポチロン類、ディスコデルモリド、プテリジン系 薬物、ジイネン類、アロマターゼ阻害剤、およびポドフィロトキシン類、 から選択される請求項4に記載の方法。 8. 前記抗腫瘍薬が:パクリタキセル、ドセタキセル、エポチロンA、エポチ ロンB、デソキシエポチロンA、デソキシエポチロンB、ドキソルビシン、カル ミノマイシン、ダウノルビシン、アミノプテリン、メトトレキサート、メトプテ リン、ジクロロメトトレキサート、マイトマイシンC、ポルフィロマイシン、5 −フルオロウラシル、6−メルカプトプリン、ゲムシタビン、シトシンアラビノ シド、ポドフィロトキシン、エトポシド、リン酸エトポシド、テニポシド、メル ファラン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ロイロシジン、ビンデシン、ロイ ロシン、エストラムスチン、シスプラチン、カルボプラチン、シクロホスファミ ド、ブレオマイシン、タモキシフェン、イホスファミド、メルファラン、ヘキサ メチルメラミン、チオテパ、シタラビン、イダトレキサート、トリメトレキサー ト、ダカルバジン、L−アスパラギナーゼ、カンプトテシン、CPT−11、ト ポテカン、ara−c、ビカルタミド、フルタミド、ロイプロリド、ピリドベン ゾインドール誘導体、インターフェロン、およびインターロイキンから選択され る請求項4に記載の方法。 9. 前記抗腫瘍薬が:パクリタキセル、エポチロンA、エポチロンB、デソキ シエポチロンA、デソキシエポチロンB、ドキソルビシン、ダウノリビシン、5 −フルオロウラシル、エトポシド、ビンブラスチン、エストラムスチン、シスプ ラチン、ara−C、およびビカルタミドから選択される請求項4に記載の方法 。 10. 前記プレニル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤が: 2(S)−ブチル−1−(2,3−ジアミノプロプ−1−イル)−1−(1−ナ フトイル)ピペラジン; 1−(3−アミノ−2−(2−ナフチルメチルアミノ)プロプ−1−イル)−2 (S)−ブチル−4−(1−ナフトイル)ピペラジン; 2(S)−ブチル−1−{5−[1−(2−ナフチルメチル)]−4,5−ジヒ ドロイミダゾール}メチル−4−(1−ナフトイル)ピペラジン; 1−[5−(1−ベンジルイミダゾール)メチル]−2(S)−ブチル−4−( 1−ナフトイル)ピペラジン; 1−{5−[1−(4−ニトロベンジル)]イミダゾリルメチ ル}−2(S)−ブチル−4−(1−ナフトイル)ピペラジン; 1−(3−アセトアミドメチルチオ−2(R)−アミノプロプ−1−イル)−2 (S)−ブチル−4−(1−ナフトイル)ピペラジン; 2(S)−ブチル−1−[2−(1−イミダゾリル)エチル]スルホニル−4− (1−ナフトイル)ピペラジン; 2(R)−ブチル−1−イミダゾリル−4−メチル−4−(1−ナフトイル)ピ ペラジン; 2(S)−ブチル−4−(1−ナフトイル)−1−(3−ピリジルメチル)ピペ ラジン; 1−2(S)−ブチル−(2(R)−(4−ニトロベンジル)アミノ−3−ヒド ロキシプロピル)−4−(1−ナフトイル)ピペラジン; 1−(2(R)−アミノ−3−ヒドロキシヘプタデシル)−2(S)−ブチル− 4−(1−ナフトイル)−ピペラジン; 2(S)−ベンジル−1−イミダゾリル−4−メチル−4−(1−ナフトイル) ピペラジン; 1−(2(R)−アミノ−3−(3−ベンジルチオ)プロピル)−2(S)−ブ チル−4−(1−ナフトイル)ピペラジン; 1−(2(R)−アミノ−3−[3−(4−ニトロベンジルチオ)プロピル]) −2(S)−ブチル−4−(1−ナフトイル)ピペラジン; 2(S)−ブチル−1−[(4−イミダゾリル)エチル]−4−(1−ナフトイ ル)ピペラジン; 2(S)−ブチル−1−[(4−イミダゾリル)メチル]−4−(1−ナフトイ ル)ピペラジン; 2(S)−ブチル−1−[(1−ナフト−2−イルメチル)−1H−イミダゾー ル−5−イル)アセチル]−4−(1−ナフトイル)ピペラジン; 2(S)−ブチル−1−[(1−ナフト−2−イルメチル)−1H−イミダゾー ル−5−イル)エチル]−4−(1−ナフトイル)ピペラジン; 1−(2(R)−アミノ−3−ヒドロキシプロピル)−2(S)−ブチル−4− (1−ナフトイル)ピペラジン; 1−(2(R)−アミノ−4−ヒドロキシブチル)−2(S)−ブチル−4−( 1−ナフトイル)ピペラジン; 1−(2−アミノ−3−(2−ベンジルオキシフェニル)プロピル)−2(S) −ブチル−4−(1−ナフトイル)ピペラジ ン; 1−(2−アミノ−3−(2−ヒドロキシフェニル)プロピル)−2(S)−ブ チル−4−(1−ナフトイル)ピペラジン; 1−[3−(4−イミダゾリル)プロピル]−2(S)−ブチル−4−(1−ナ フトイル)−ピペラジン; 2(S)−n−ブチル−4−(2,3−ジメチルフェニル)−1−(4−イミダ ゾリルメチル)−ピペラジン−5−オン; 2(S)−n−ブチル−1−[1−(4−シアノベンジル)イミダゾール−5− イルメチル]−4−(2,3−ジメチルフェニル)ピペラジン−5−オン; 1−[1−(4−シアノベンジル)イミダゾール−5−イルメチル]−4−(2 ,3−ジメチルフェニル)−2(S)−(2−メトキシエチル)ピペラジン−5 −オン; 2(S)−n−ブチル−4−(1−ナフトイル)−1−[1−(1−ナフチルメ チル)イミダゾール−5−イルメチル]−ピペラジン; 2(S)−n−ブチル−4−(1−ナフトイル)−1−[1−(2−ナフチルメ チル)イミダゾール−5−イルメチル]−ピペラジン; 2(S)−n−ブチル−1−[1−(4−シアノベンジル)イミダゾール−5− イルメチル]−4−(1−ナフトイル)ピペラジン; 2(S)−n−ブチル−1−[1−(4−メトキシベンジル)イミダゾール−5 −イルメチル]−4−(1−ナフトイル)ピペラジン; 2(S)−n−ブチル−1−[1−(3−メチル−2−ブテニル)イミダゾール −5−イルメチル]−4−(1−ナフトイル)ピペラジン; 2(S)−n−ブチル−1−[1−(4−フルオロベンジル)イミダゾール−5 −イルメチル]−4−(1−ナフトイル)ピペラジン; 2(S)−n−ブチル−1−[1−(4−クロロベンジル)イミダゾール−5− イルメチル]−4−(1−ナフトイル)ピペラジン; 1−[1−(4−ブロモベンジル)イミダゾール−5−イルメチル]−2(S) −n−ブチル−4−(1−ナフトイル)ピペラジン; 2(S)−n−ブチル−4−(1−ナフトイル)−1−[1− (4−トリフルオロメチルベンジル)イミダゾール−5−イルメチル]−ピペラ ジン; 2(S)−n−ブチル−1−[1−(4−メチルベンジル)イミダゾール−5− イルメチル]−4−(1−ナフトイル)−ピペラジン; 2(S)−n−ブチル−1−[1−(3−メチルベンジル)イミダゾール−5− イルメチル]−4−(1−ナフトイル)−ピペラジン; 1−[1−(4−フェニルベンジル)イミダゾール−5−イルメチル]−2(S )−n−ブチル−4−(1−ナフトイル)−ピペラジン; 2(S)−n−ブチル−4−(1−ナフトイル)−1−[1−(2−フェニルエ チル)イミダゾール−5−イルメチル]−ピペラジン; 2(S)−n−ブチル−4−(1−ナフトイル)−1−[1−(4−トリフルオ ロメトキシ)イミダゾール−5−イルメチル]ピペラジン; 1−{[1−(4−シアノベンジル)−1H−イミダゾール−5−イル]アセチ ル}−2(S)−n−ブチル−4−(1−ナ フトイル)ピペラジン; (S)−1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5 −イミダゾリルメチル]−5−[2−(メタンスルホニル)エチル]−2−ピペ ラジノン; (S)−1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5 −イミダゾリルメチル]−5−[2−(エタンスルホニル)エチル]−2−ピペ ラジノン; (R)−1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5 −イミダゾリルメチル]−5−[2−(エタンスルホニル)メチル]−2−ピペ ラジノン; (S)−1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5 −イミダゾリルメチル]−5−[N−エチル−2−アセトアミド]−2−ピペラ ジノン; (±)−5−(2−ブチニル)−1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4 −シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル]−2−ピペラジノン; 1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダ ゾリルメチル]−2−ピペラジノン; 5(S)−ブチル−4−[1−(4−シアノベンジル−2−メ チル)−5−イミダゾリルメチル]−1−(2,3−ジメチルフェニル)−ピペ ラジン−2−オン; 4−[1−(2−(4−シアノフェニル)−2−プロピル)−5−イミダゾリル メチル]−1−(3−クロロフェニル)−5(S)−(2−メチルスルホニルエ チル)ピペラジン−2−オン; 5(S)−n−ブチル−4−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリル メチル]−1−(2−メチルフェニル)ピペラジン−2−オン; 4−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル]−5(S)−( 2−フルオロエチル)−1−(3−クロロフェニル)ピペラジン−2−オン; 4−[3−(4−シアノベンジル)ピリジン−4−イル]−1−(3−クロロフ ェニル)−5(S)−(2−メチルスルホニルエチル)−ピペラジン−2−オン ; 4−[5−(4−シアノベンジル)−1−イミダゾリルエチル]−1−(3−ク ロロフェニル)ピペラジン−2−オン; 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]−ペンチルオキシ−3− フェニルプロピオニル−ホモセリンラクトン、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−ホモセリン 、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]ペンチルオキシ−2−メチル−3−フェニルプロピオニル −ホモセリンラクトン、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]ペンチルオキシ−2−メチル−3−フェニルプロピオニル −ホモセリン、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト)プロピルアミノ −3(S)−メチル]ペンチルオキシ−4−ペンテノイル−ホモセリンラクトン 、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]−ペンチルオキシ−4−ペンテノイル−ホモセリン、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]ペンチルオキシペンタノイル−ホモセリンラクトン、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]ペンチルオキシペンタノイル−ホモセリン、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]5−ペンチルオキシ−4−メチルペンタノイル−ホモセリ ンラクトン、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]ペンチルオキシ−4−メチルペンタノイル−ホモセリン、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−メチルブタノイル−ホモセリンラク トン、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−メチルブタノイル−ホモセリン、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−フェニルブタノイル−ホモセリンラ クトン、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト] プロピルアミノ−3(S)−メチル]−ペンチルオキシ−3−フェニルブタノイ ル−ホモセリン、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]ペンチルチオ−2−メチル−3−フェニルプロピオニル− ホモセリンラクトン、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]ペンチルチオ−2−メチル−3−フェニルプロピオニル− ホモセリン、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]ペンチルスルホニル−2−メチル−3−フェニルプロピオ ニル−ホモセリンラクトン、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]−ペンチルスルホニル−2−メチル−3−フェニルプロピ オニル−ホモセリン、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]−ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオニ ンメチルエステル、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−フ ェニルプロピオニル−メチオニン、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオニン スルホンメチルエステル、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオニン スルホン(化合物6)、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]−ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオニ ンスルホンイソプロピルエステル、 2−(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミ ノ−3(S)−メチル]−ペンチルオキシ−3−ナフト−2−イル−プロピオニ ル−メチオニンスルホンメチルエステル、 2−(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミ ノ−3(S)−メチル]−ペンチルオキシ−3−ナフト−2−イル−プロピオニ ル−メチオニンスルホン、 2−(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプ ト]プロピルアミノ−3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−ナフト−1−イ ル−プロピオニル−メチオニンスルホンメチルエステル、 2−(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミ ノ−3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−ナフト−1−イル−プロピオニル −メチオニンスルホン、 2−(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミ ノ−3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−メチブタノイル−メチオニンメチ ルエステル、 2−(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミ ノ−3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−メチブタノイル−メチオニン、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)メチル]ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−ホモセリンラ クトンのジスルフィド、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]プロピルアミノ −3(S)−メチル]ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−ホモセリン のジスルフィド、 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト] プロピルアミノ−3(S)メチル]ペンチルオキシ−3−メチルブタノイル−メ チオニンメチルエステルのジスルフィド 1−(4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノベンジル)イミダゾール 1−(4−シアノベンジル)−5−(4’−フェニルベンズアミド)エチル−イ ミダゾール 1−(2’−トリフルオロメチル−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノ ベンジル)イミダゾール 1−(4−ビフェニルエチル)−5−(4−シアノベンジル)イミダゾール 1−(2’−ブロモ−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノベンジル)イ ミダゾール 1−(2’−メチル−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノベンジル)イ ミダゾール 1−(2’−トリフルオロメトキシ−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シア ノベンジル)イミダゾール 1−(4−(3’,5’−ジクロロ)−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノ ベンジル)イミダゾール 1−(2’−メトキシ−4−ビフェニルメチル)−5−(4− シアノベンジル)イミダゾール 1−(2’−クロロ−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノベンジル)イ ミダゾール 1−(2−クロロ−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノベンジル)イミ ダゾール 1−(3−クロロ−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノベンジル)イミ ダゾール 1−(4−(3’,5’−ビス−トリフルオロメチル)−ビフェニルメチル)− 5−(4−シアノベンジル)イミダゾール 1−(2’−トリフルオロメチル−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノ ベンジル)−4−メチルイミダゾール 1−(4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノフェニルオキシ)−イミダゾ ール 5−(4−シアノフェニルオキシ)−1−(2’−メチル−4−ビフェニルメチ ル)−イミダゾール 5−(4−ビフェニルオキシ)−1−(4−シアノベンジル)−イミダゾール 5−(2’−メチル−4−ビフェノキシ)−1−(4−シアノベンジル)−イミ ダゾール 5−(4−(3’,5’−ジクロロ)ビフェニルメチル)−1−(4−シアノベ ンジル)イミダゾール 1−(4−ビフェニルメチル)−5−(1−(R,S)−アセトキシ−1−(4 −シアノフェニル)メチルイミダゾール 1−(4−ビフェニルメチル)−5−(1−(R,S)−ヒドロキシ−1−(4 −シアノフェニル)メチルイミダゾール 1−(4−ビフェニルメチル)−5−(1−(R,S)−アミノ−1−(4−シ アノフェニル)メチルイミダゾール 1−(4−ビフェニルメチル)−5−(1−(R,S)−メトキシ−1−(4− シアノフェニル)−メチルイミダゾール 1−(4−シアノベンジル)−5−(1−ヒドロキシ−1−(4−ビフェニル) −メチルイミダゾール 1−(4−シアノベンジル)−5−(1−オキソ−1−(4−ビフェニル)−メ チルイミダゾール 1−(4−シアノベンジル)−5−(1−ヒドロキシ−1−(3−フルオロ−4 −ビフェニル)−メチル)−イミダゾール 1−(4−シアノベンジル)−5−(1−ヒドロキシ−1−(3−ビフェニル) メチル−イミダゾール 5−(2−[1,1’−ビフェニル]ビニレン)−1−(4− シアノベンジル)イミダゾール 1−[N−(1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル)アミノ] −3−メトキシ−4−フェニルベンゼン 1−(4−ビフェニルメチル)−5−(4−ブロモフェニルオキシ)−イミダゾ ール 1−(3’−メチル−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノベンジル)イ ミダゾール 1−(4’−メチル−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノベンジル)イ ミダゾール 1−(3’−トリフルオロメチル−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノ ベンジル)イミダゾール 1−(4’−トリフルオロメチル−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノ ベンジル)イミダゾール 1−(3’−クロロ−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノベンジル)イ ミダゾール 1−(4’−クロロ−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノベンジル)イ ミダゾール 1−(2’,3’−ジクロロ−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノベン ジル)イミダゾール 1−(2’,4’−ジクロロ−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノベン ジル)イミダゾール 1−(2’,5’−ジクロロ−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノベン ジル)イミダゾール 1−(3’−トリフルオロメトキシ−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シア ノベンジル)イミダゾール 1−(2’−フルオロ−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノベンジル) イミダゾール 1−(4−(2’−トリフルオロメチルフェニル)−2−クロロフェニルメチル )−5−(4−シアノベンジル)イミダゾール 1−{1−(4−(2’−トリフルオロメチルフェニル)フェニル)エチル}− 5−(4−シアノベンジル)イミダゾール 1−(2’−トリフルオロメチル−4−ビフェニルプロピル)−5−(4−シア ノベンジル)イミダゾール 1−(2’−N−t−ブトキシカルボニルアミノ−4−ビフェニルメチル)−5 −(4−シアノベンジル)イミダゾール 1−(2’−アミノメチル−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノベンジ ル)イミダゾール 1−(2’−アセチルアミノメチル−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シア ノベンジル)イミダゾール 1−(2’−メチルスルホニルアミノメチル−4−ビフェニルメチル)−5−( 4−シアノベンジル)イミダゾール 1−(2’−エチルアミノメチル−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノ ベンジル)イミダゾール 1−(2’−フェニルアミノメチル−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シア ノベンジル)イミダゾール 1−(2’−グリシニルアミノメチル−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シ アノベンジル)イミダゾール 1−(2’−メチル−4−ビフェニルメチル)−2−クロロ−5−(4−シアノ ベンジル)イミダゾール 1−(2’−メチル−4−ビフェニルメチル)−4−クロロ5−(4−シアノベ ンジル)イミダゾール 1−(3’−クロロ−2−メチル−4−ビフェニルメチル)−4−(4−シアノ ベンジル)イミダゾール 1−(3’−クロロ−2−メチル−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノ ベンジル)イミダゾール 1−(3’−トリフルオロメチル−2−メチル−4−ビフェニ ルメチル)−4−(4−シアノベンジル)イミダゾール 1−(3’−トリフルオロメチル−2−メチル−4−ビフェニルメチル)−5− (4−シアノベンジル)イミダゾール 1−(3’−メトキシ−2−メチル−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シア ノベンジル)イミダゾール 1−(2’−クロロ−4’−フルオロ−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シ アノベンジル)イミダゾール 1−(2’−エチル−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノベンジル)イ ミダゾール 1−(2’−(2−プロピル)−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノベ ンジル)イミダゾール 1−(2’−(2−メチル−2−プロピル)−4−ビフェニルメチル)−5−( 4−シアノベンジル)イミダゾール 1−(2’−エチル−4−ビフェニルメチル)−5−(4−(1H−テトラゾー ル−5−イル))ベンジル)イミダゾール 1−[1−(4−シアノベンジル)イミダゾール−5−イルメトキシ]−4−( 2’−メチルフェニル)−2−(3−N−フタルイミド−1−プロピル)ベンゼ ン 1−(3’,5’−ジトリフルオロメチル−2−メチル−4− ビフェニルメチル)−5−(4−シアノベンジル)イミダゾール 1−(3’,5’−クロロ−2−メチル−4−ビフェニルメチル)−5−(4− シアノベンジル)イミダゾール 1−(3’,5’−ジメチル−2−メチル−4−ビフェニルメチル)−5−(4 −シアノベンジル)イミダゾール 1−(3−(N−Boc−アミノメチル)−4−ビフェニルメチル)−5−(4 −シアノベンジル)−イミダゾール 1−(3−アミノメチル−4−ビフェニルメチル)−5−(4−シアノベンジル )イミダゾール 1−(4−シアノベンジル)−2−メチル−5−(2’−メチルビフェニル−4 −イルオキシ)イミダゾール 5−(4−シアノベンジル)−1−(3−シアノ−2’−トリフルオロメチルビ フェニル−4−イルメチル)−イミダゾール 2−アミノ−5−(ビフェニル−4−イルメチル)−1−(4−シアノベンジル )イミダゾール 2−アミノ−1−(ビフェニル−4−イルメチル)−5−(4−シアノベンジル )イミダゾール 1−(3−ブチルビフェニル−4−イルメチル)−5−(4− シアノベンジル)−イミダゾール 1−(3−プロピルビフェニル−4−イルメチル)−5−(4−シアノベンジル )−イミダゾール 1−(4−ビフェニルメチル)−4−(4−シアノベンジル−2−メチルイミダ ゾール 1−(4−シアノベンジル)−5−[(3−フルオロ−4−ビフェニル)メチル ]イミダゾール 1−(4−シアノベンジル)−5−[1−(4−ビフェニル)−1−ヒドロキシ ]エチル−2−メチルイミダゾール 1−(4−シアノベンジル)−5−(4−ビフェニルメチル)−2−メチルイミ ダゾール 1−(4−シアノベンジル)−5−[1−(4−ビフェニル)]エチル−2−メ チルイミダゾール 1−(4−シアノベンジル−5−[1−(4−ビフェニル)]ビニリデン−2− メチルイミダゾール、および 1−(4−シアノベンジル)−5−[2−(4−ビフェニル)]ビニレン−2− メチルイミダゾール 1−(4−[ピリド−2−イル]フェニルメチル)−5−(4−シアノベンジル )イミダゾール 1−(4−[3−メチルピラジン−2−イル]フェニルメチル)−5−(4−シ アノベンジル)イミダゾール 1−(4−(ピリミジニル−5−イル)フェニルメチル)−5−(4−シアノベ ンジル)イミダゾール 1−(2−フェニルピリド−5−イルメチル)−5−(4−シアノベンジル)イ ミダゾール 1−(2−フェニル−N−オキソピリド−5−イルメチル)−5−(4−シアノ ベンジル)イミダゾール 1−(3−フェニルピリド−6−イルメチル)−5−(4−シアノベンジル)イ ミダゾール 1−(3−フェニル−N−オキソピリド−6−イルメチル)−5−(4−シアノ ベンジル)イミダゾール 1−(2−(3−トリフルオロメトキシフェニル)−ピリド−5−イルメチル) −5−(4−シアノベンジル)イミダゾール 1−(2−(2−トリフルオロメチルフェニル)−ピリド−5−イルメチル)− 5−(4−シアノベンジル)イミダゾール 1−(3−フェニル−2−クロロピリド−6−イルメチル)−5−(4−シアノ ベンジル)イミダゾール 1−(3−フェニル−4−クロロピリド−6−イルメチル)− 5−(4−シアノベンジル)イミダゾール 1−(2−アミノ−3−フェニルピリド−6−イルメチル)−5−(4−シアノ ベンジル)イミダゾール 1−(2−[ピリド−2−イル]ピリド−5−イルメチル)−5−(4−シアノ ベンジル)イミダゾール N−{1−(4−シアノベンジル)−1H−イミダゾール−5−イル)メチル} −5−(ピリド−2−イル)−2−アミノ−ピリミジン N,N−ビス(4−イミダゾールメチル)アミノ−3−[(3−カルボキシフェ ニル)オキシ]ベンゼン N,N−ビス(4−イミダゾールメチル)アミノ−4−[(3−カルボキシフェ ニル)オキシ]ベンゼン N,N−ビス(4−イミダゾールメチル)アミノ−3−[(3−カルボメトキシ フェニル)−オキシ]ベンゼン N,N−ビス(4−イミダゾールメチル)アミノ−4−[(3−カルボメトキシ フェニル)−オキシ]ベンゼン N−(4−イミダゾールメチル)−N−(4−ニトロベンジル)アミノメチル− 3−[(3−カルボキシフェニル)オキシ]ベンゼン N−(4−イミダゾールメチル)−N−(4−ニトロベンジル)アミノメチル− 3−[(3−カルボメトキシフェニル)オキシ]ベンゼン N−(4−イミダゾールメチル)−N−(4−ニトロベンジル)アミノ−3−( フェノキシ)ベンゼン N−(4−イミダゾールメチル)−N−(4−ニトロベンジル)アミノ−4−( フェノキシ)ベンゼン N−(4−イミダゾールメチル)−N−(4−ニトロベンジル)アミノ−4−( フェニルチオ)ベンゼン N−ブチル−N−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾールメチル]ア ミノ−4−(フェノキシ)ベンゼン N−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾールメチル]アミノ−4−( フェノキシ)ベンゼン N−(4−イミダゾールメチル)アミノ−3−[(3−カルボキシフェニル)オ キシ]ベンゼン 1−[N−(1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル)−N−( 4−シアノベンジル)アミノ]−4−(フェノキシ)ベンゼン (±)−4−[(4−イミダゾリルメチル)アミノ]ペンチル −1−(フェノキシ)ベンゼン 1−[(N−(1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル)−N− (n−ブチル)アミノ)メチル]−4−(フェノキシ)ベンゼン 4−[N−(1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル)−N−( n−ブチル)アミノ]−1−(フェニルチオ)ベンゼン (±)−4−[N−(1−(4−シアノベンジル)−4−イミダゾリルメチル) −N−(n−ブチル)アミノ]−1−(フェニルスルフィニル)ベンゼン 3−[N−(4−イミダゾリルメチル)−N−(n−ブチル)アミノ]−N−( フェニル)ベンゼンスルホンアミド、および 1−[N−(1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル)アミノ] −3−メトキシ−4−フェニルベンゼン 4−{3−[4−(−2−オキソ−2−H−ピリジン−1−イル)ベンジル]− 3−H−イミダゾール−4−イルメチル]ベンゾニトリル 4−{3−[4−3−メチル−2−オキソ−2−H−ピリジン−1−イル)ベン ジル]−3−H−イミダゾール−4−イルメ チル]ベンゾニトリル 4−{3−[4−(−2−オキソ−ピペリジン−1−イル)ベンジル]−3−H −イミダゾール−4−イルメチル]ベンゾニトリル 4−{3−[3−メチル−4−(2−オキソピペリジン−1−イル)−ベンジル ]−3−H−イミジゾール−4−イルメチル}−ベンゾニトリル (4−{3−[4−(2−オキソ−ピロリジン−1−イル)−ベンジル]−3H −イミジゾール−4−イルメチル}−ベンゾニトリル 4−{3−[4−(3−メチル−2−オキソ−2−H−ピラジン−1−イル)− ベンジル−3−H−イミジゾール−4−イルメチル}−ベンゾニトリル 4−{3−[2−メトキシ−4−(2−オキソ−2−H−ピリジン−1−イル) −ベンジル]−3−H−イミジゾール−4−イルメチル}−ベンゾニトリル 4−{1−[4−(5−クロロ−2−オキソ−2H−ピリジン−1−イル)−ベ ンジル]−1H−ピロール−2−イルメチル}−ベンゾニトリル 4−[1−(2−オキソ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−イルメチル )−1H−ピロール−2−イルメチル]−ベンゾニトリル 4−[1−(5−クロロ−2−オキソ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’ −イルメチル)−1H−ピロール−2−イルメチル]−ベンゾニトリル 4−[3−(2−オキソ−1−フェニル−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル メチル)−3H−イミダゾール−4−イルメチル]ベンゾニトリル 4−{3−[1−(3−クロロ−フェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロピ リジン−4−イルメチル]−3H−イミダゾール−4−イルメチル}ベンゾニト リル またはそれらの医薬上許容できる塩、ジスルフィドまたは光学異性体、から選択 される請求項4に記載の方法。 11. 前記プレニル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤が: 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]−プロピルアミ ノ−3(S)−メチル]−ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオ ニンスルホンイソプロピルエ ステル(化合物A) 1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダ ゾリルメチル]−2−ピペラジノン; (R)−1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5 −イミダゾリルメチル]−5−[2−(エタンスルホニル)メチル]−2−ピペ ラジノン; 4−[1−(5−クロロ−2−オキソ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’ −イルメチル)−1H−ピロール−2−イルメチル]−ベンゾニトリル;および 1−[N−(1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル)−N−( 4−シアノベンジル)アミノ]−4−(フェノキシ)ベンゼン、 またはそれらの医薬上許容できる塩、ジスルフィド、または光学異性体から選択 される請求項4に記載の方法。 12. 前記抗腫瘍薬がパクリタキセルであり、前記プレニル−タンパク質トラ ンスフェラーゼ阻害剤が 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]−プロピルアミ ノ−3(S)−メチル]−ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオ ニンスルホンイソプロピルエステル(化合物A)である請求項4に記載の方法。 13. 治療の必要な哺乳動物の癌を治療する方法であり、前記哺乳動物にある 量のプレニル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤を投与し、前記哺乳動物に 放射線治療を行うことを含む方法。 14. 前記ある量のプレニル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤の投与と 前記放射線治療を同時に行う請求項13に記載の方法。 15. 前記ある量のプレニル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤をまず投 与して、前記プレニル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤を投与した後に前 記放射線治療を行う請求項13に記載の方法。 16. 前記プレニル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤が: 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]−プロピルアミ ノ−3(S)−メチル]−ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオ ニンスルホンイソプロピルエステル(化合物A) 1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダ ゾリルメチル]−2−ピペラジノン; (R)−1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5 −イミダゾリルメチル]−5−[2−(エタンスルホニル)メチル]−2−ピペ ラジノン; 4−[1−(5−クロロ−2−オキソ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’ −イルメチル)−1H−ピロール−2−イルメチル]−ベンゾニトリル;および 1−[N−(1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル)−N−( 4−シアノベンジル)アミノ]−4−(フェノキシ)ベンゼン; またはそれらの医薬上許容できる塩、ジスルフィド、または光学異性体から選択 される請求項13に記載の方法。 17. 前記プレニル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤が: 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]−プロピルアミ ノ−3(S)−メチル]−ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオ ニンスルホンイソプロピルエステル(化合物A) またはそれらの医薬上許容できる塩、ジスルフィド、または光学異性体から選択 される請求項13に記載の方法。 18. 前記プレニル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤が: 1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダ ゾリルメチル]−2−ピペラジノン; またはその医薬上許容できる塩である請求項13に記載の方法。 19. 前記プレニル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤が: (R)−1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5 −イミダゾリルメチル]−5−[2−(エタンスルホニル)メチル]−2−ピペ ラジノン; またはそれらの医薬上許容できる塩または光学異性体から選択される請求項13 に記載の方法。 20. 前記プレニル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤が: 4−[1−(5−クロロ−2−オキソ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’ −イルメチル)−1H−ピロール−2−イルメチル]−ベンゾニトリル、および またはその医薬上許容できる塩から選択される請求項13に記載の方法。 21. 前記プレニル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤が: 1−[N−(1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル)−N−( 4−シアノベンジル)アミノ]−4−(フェノキシ)ベンゼン またはその医薬上許容できる塩から選択される請求項13に記載の方法。 22. 前記哺乳動物にある量の抗腫瘍薬を投与することをさらに含む請求項1 3に記載の方法。 23. 前記ある量のプレニル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤と前記あ る量の抗腫瘍薬を同時に投与する請求項22に記載の方法。 24. 前記ある量の抗腫瘍薬と前記ある量のプレニル−タンパク質トランスフ ェラーゼ阻害剤を連続して投与する請求項22に記載の方法。 25. 前記プレニル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤が: 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]−プロピルアミ ノ−3(S)−メチル]−ペンチルオキシ−3−フェニルプロピオニル−メチオ ニンスルホンイソプロピルエステル(化合物A)1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5−イミダ ゾリルメチル]−2−ピペラジノン; (R)−1−(3−クロロフェニル)−4−[1−(4−シアノベンジル)−5 −イミダゾリルメチル]−5−[2−(エタンスルホニル)メチル]−2−ピペ ラジノン; 4−[1−(5−クロロ−2−オキソ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’ −イルメチル)−1H−ピロール−2−イルメチル]−ベンゾニトリル;および 1−[N−(1−(4−シアノベンジル)−5−イミダゾリルメチル)−N−( 4−シアノベンジル)アミノ]−4−(フェ ノキシ)ベンゼン; またはそれらの医薬上許容できる塩、ジスルフィドまたは光学異性体から選択さ れる請求項22に記載の方法。 26. a)プレニル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤と、 b)抗腫瘍薬と、 からなる群より選択される少なくとも2種類の薬物のある量を含む治療の必要な 哺乳動物に治療効果を得るための医薬組成物。 27. ある量のプレニル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤とある量の抗 腫瘍薬とを含む請求項26に記載の医薬組成物。 28. 前記治療効果が癌の治療である請求項26に記載の医薬組成物。 29. 前記治療効果が、癌性腫瘍成長の抑制および癌性腫瘍の後退から選択さ れる請求項26に記載の医薬組成物。 30. 前記抗腫瘍薬がパクリタキセルであり、前記プレニル−タンパク質トラ ンスフェラーゼ阻害剤が 2(S)−[2(S)−[2(R)−アミノ−3−メルカプト]−プロピルアミ ノ−3(S)−メチル]−ペンチルオキシ−3 −フェニルプロピオニル−メチオニンスルホンイソプロピルエステル(化合物A ) である請求項27に記載の組成物。 31. a)プレニル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤と、 b)抗腫瘍薬と、 からなる群から選択される少なくとも2種類の治療薬のある量を混合することを 含む治療の必要な哺乳動物に対して治療効果が得られる医薬組成物の調製方法。 32. ある量のプレニル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤とある量の抗 腫瘍薬とを混合することを含む請求項26に記載の医薬組成物の調製方法。
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