JP2002503240A - カルボニルジイミダゾール、そのエステル誘導体およびその製造方法 - Google Patents

カルボニルジイミダゾール、そのエステル誘導体およびその製造方法

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    • C07D233/72Two oxygen atoms, e.g. hydantoin
    • C07D233/80Two oxygen atoms, e.g. hydantoin with hetero atoms or acyl radicals directly attached to ring nitrogen atoms

Abstract

(57)【要約】 本発明は一般式(Ia)、(Ib)、(Ic): を有するカルボニルジイミダゾールまたはその混合物に関する。これらの式中では、R1はC1〜C4−アルキル基であり、R2は水素またはメチル基である。また本発明は前記のカルボニルジイミダゾールから誘導されるt−ブチルエステルに関する。

Description

【発明の詳細な説明】 カルボニルジイミダゾール、そのエステル誘導体およびその製造方法 本発明は一定のカルボニルジイミダゾール、これから誘導されるエステル、そ の製造方法およびその使用に関する。 アミノ酸からのペプチドの合成において、反応に影響しない官能基の保護は、 相同の生成物を得るためには絶対的に必要である。工業的にも使用されるアミノ 酸のアミノ基のために最も重要な保護基はt−ブチルオキシカルボニル基であり 、通常これはBOCと略称される。この場合においては、アミノ官能価をウレタ ンとして保護し、かつ保護基は緩酸性条件下で再び除去することができる。 通常ウレタンはアミノ酸とクロロホルメートとの反応によって製造される。し かしながらt−ブチルクロロホルメートは極めて不安定であり、従って困難を伴 ってのみ取り扱うことができる。従ってBOC保護基の導入には不適である。ア ミノ酸のBOCでの保護に使用するための多数の化合物は文献に記載されている 。 BOC保護基の導入のために主に使用される化合物はジ−t−ブチルジカルボ ネートであり、これはジ− t−ブチルピロカルボネートまたは無水BOC((CH33C−O−CO−O− CO−O−C(CH33)とも呼ばれている。無水BOCの製造方法は、例えば US5,162,565号および同第5,162,565号ならびにEP−A− 0468404号に開示されている。無水BOCの製造方法は多段階であり、高 価な化学物質を使用する加工段階を有する。このことが、無水BOCが非常に高 価であり、工業的反応での化合物としての使用を避けられる所以である。 BOC保護基の導入のための他の化合物の一例は、Liebigs Ann. Chem.716(1968)175−185に記載されるようなフッ化BOC である。 J.Org.Chem.50(1985)3951−3953はt−ブチル炭 酸1,2,2,2−テトラクロロエチル(1,2,2,2-tetrachloroethyl tert-butyl carbonate)の製造ならびにそのBOC保護基の導入のための使用を記載してい る。 Helv.Chim.Acta 44(1961),2151,Spec.C hem.13(1993),67−69およびEP−A−0236888号はカ ルボニルジイミダゾールからのt−ブチルオキシカルボニルイミダゾールの製造 ならびにそのBOC保護基の導入のための使用を記載している。 一方、フッ化BOCは、製造のために加工されるフ ッ化塩化カルボニルを介してのみ合成でき、従ってあまり重要ではなく、2種の 他の化合物は単離および精製のための加工技術を必要とする固体である。他のB OC導入試薬はその不安定性のため工業的に重要でない。 本発明の課題は、容易に得られる化合物から殆どの加工段階を介さず、容易に 得られるBOC保護基の導入のための化合物を提供することである。更に該化合 物は室温で液体であり、減圧下で分解せずに蒸留可能であるべきである。更にこ れらは長期の保存寿命を有し、公知化合物の欠点を回避するべきである。 前記課題は式IIIaおよび式IIIb: [式中、 R1はC1〜C4−アルキルであり、 R2は水素またはメチルである]のイミダゾールカルボン酸エステルまたはその混 合物によって解決されることが判明した。 式IIIa、式IIIbのイミダゾールカルボン酸エステルまたはその混合物 は式Ia、式Ib、式Ic: [式中、 R1はC1〜C4−アルキルであり、 R2は水素またはメチルである] のカルボニルイミダゾールまたはその混合物とt−ブタノールとを溶剤としての 置換された芳香族炭化水素中で反応させ、生成反応混合物を水で抽出し、形成す る式IIaおよび式IIb:[式中、 R1およびR2は前記のものである]のイミダゾールを除去することによって製造 することができる。 式Ia、式Ib、式Icのカルボニルジイミダゾールまたはその混合物は、少 なくとも1種の式IIaおよび式IIbのイミダゾールとホスゲンとを溶剤とし ての置換された芳香族炭化水素中で反応させ、形成する式IIaおよび式IIb の少なくとも1種のイミダ ゾールの塩酸塩を相分離によって反応混合物から溶融物として除去することによ って得ることができる。 一般にイミダゾールおよびホスゲンからのカルボニルジイミダゾールの製造は EP−A−0692476号に開示されている。しかしながら、その反応(例1 参照)によって塩酸イミダゾールが固体として得られ、これを濾過する必要があ る。これは反応混合物の移動を必要とし不利である。それというのも形成するカ ルボニルジイミダゾールは非常に感湿性であり、この理由のため後処理を困難に するからである。 本発明により、式IIaおよび式IIbのイミダゾールの塩酸塩は反応条件下 で液体(溶融物)として生成し、従ってこれを生成混合物から簡単な相分離によ って実質的に完全に除去することができる。このようにして得られる塩酸塩を中 和によって式IIaおよび式IIbのイミダゾールに変換し直し、合成に戻すこ とができる。 このようにEP−A−0692476号に記載の方法と比較して、塩酸塩の除 去はかなり容易になり、必要なカルボニルジイミダゾールの分解の危険が減少す る。 式Ia、式Ibおよび式Icのカルボニルジイミダゾールは式IIaおよび/ または式IIbのイミダゾールの反応によって混合物として形成する。イミダゾ ールにおける二重結合およびプロトンのシフトは反応 の間に可能であり、結果として生成混合物が式IIaおよび式IIbの個々の化 合物からでさえも得られる。しかしながら、主に得られる生成物は二重結合およ びプロトンのシフトを必要としないものである。式Ia、式Ib、式Icのカル ボニルジイミダゾールまたはその混合物を反応混合物の冷却による沈殿によって 単離することができる。しかしながら、これらを反応混合物中で直接更に加工し てもよく、その際イミダゾールの塩酸塩の除去後に単離を必要としない。更に熱 い粗製溶液を更なる後処理なしに使用可能である。 式Ia、式Ib、式Icのカルボニルジイミダゾールまたはその混合物は多数 の反応のため、例えば相応のイミダゾール−1−カルボン酸t−ブチルの製造の ため、カルボニル基の転移、または脱水のために使用することができ、特にカル ボン酸からエステルおよびアミドを製造するために使用することができる。 一般にホスゲンを式IIaおよび式IIbの少なくとも1種のイミダゾールに 溶剤中で、60〜130℃、有利には80〜130℃、特に90〜130℃で導 通させる。使用できる溶剤はこの目的のために適当な全ての置換された芳香族炭 化水素である。有利に使用される溶剤の例はクロロベンゼン、キシレンおよびo −ジクロロベンゼンである。未反応のホスゲンを不活性ガス、例えば窒素による ストリッピングによって分離することができる。生成反応混合物を、必要であれ ば液体の2相系が形成し、相分離が可能になるまで更に加熱してよい。 式Ia、式Ib、式Icのカルボニルジイミダゾールまたはその混合物の式I IIaおよび式IIIbのイミダゾールカルボン酸エステルまたはその混合物へ の変換を溶剤としての置換された芳香族炭化水素中でのt−ブタノールとの反応 によって実施する。有利には、前記に定義した溶剤、特に第1反応工程で使用さ れる溶剤と同じ溶剤が使用される。このように第1反応工程で得られる反応混合 物を更なる溶剤の除去なしに使用することができる。有利にはt−ブタノールと の反応は50〜140℃、特に有利には60〜120℃、特に70〜90℃で実 施する。この場合においては、より低い温度において収量が増加することがある 。式Ia、式Ib、式Icのカルボニルジイミダゾールまたはその混合物とt− ブタノールとの反応によって、必要なt−ブチルエステルだけでなく、式IIa および式IIbのイミダゾールも形成する。これらのイミダゾールを生成反応混 合物の水での抽出によって分離することができる。次いでこれらを水性のイミダ ゾール相から単離し、カルボニルジイミダゾールの製造プロセスに戻すことがで きる。 本発明により、生成反応混合物を、式IIIa、式IIIbのイミダゾールカ ルボン酸エステルまたはその混合物の分解(加水分解)なしに水で抽出すること ができる。従って簡単な水での抽出が可能であり、その際、必要なイミダゾール カルボン酸エステルは有機相中に保持される。これを減圧下での溶剤の除去後に 分別蒸留し、式IIIa、式IIIbの純粋なイミダゾールカルボン酸エステル またはその混合物を得ることができる。 また本発明は、式IIaおよび式IIbのイミダゾールまたはその混合物なら びに式IIIaおよび式IIIbのイミダゾールカルボン酸エステルまたはその 混合物を含有する反応混合物からイミダゾールを水での反応混合物の抽出によっ て除去する方法に関する。 式IIIa、式IIIbのイミダゾールカルボン酸エステルまたはその混合物 を少なくとも1種の式IIaおよび式IIbのイミダゾールとピロ炭酸ジ−t− ブチル(無水BOC)との反応によって製造することもできる。この場合に生成 する副生成物は二酸化炭素およびt−ブタノールである。しかしながら本発明に よれば、無水BOCが高価であるため前記の方法が有利である。 前記式の化合物において、R1はC1〜C4−アルキルであり、R2は水素または メチルである。R1がC1〜C4−アルキルであり、R2が水素であるのが有利であ る。この点において、R1はメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n −ブチル、i−ブチルまたはt−ブチルである。R1は有利にはC1〜C3−アル キルで あり、特にメチルまたはエチルであり、殊にメチルである。 従って、特に有利な式Ia、式Ib、式Icのカルボニルジイミダゾールはカ ルボニルジ−4−メチルイミダゾール、カルボニル−4−メチルイミダゾール− 5−メチルイミダゾールおよびカルボニルジ−5−メチルイミダゾールである。 これらの場合に使用される式IIaおよび式IIbのイミダゾールは4−メチル イミダゾールおよび5−メチルイミダゾールである。4−メチルイミダゾールは 合成において特に有利に使用される。この場合には主にカルボニルジ−4−メチ ルイミダゾールが得られる。 異性体のカルボニルジメチルイミダゾールとt−ブタノールとの反応によって 5−および4−メチルイミダゾール−1−カルボン酸t−ブチルが式IIIa、 式IIIbのイミダゾールカルボン酸エステルとして得られる。4−メチルイミ ダゾールを初めから独占的に使用する場合に、主に4−メチルイミダゾール異性 体が得られる。5−メチルイミダゾール異性体の含有率は約6〜7%である。生 成混合物を約63〜64℃の沸点(0.4バール下)で分解せずに蒸留すること ができる。 式IIIaおよび式IIIbのイミダゾールカルボン酸エステルまたはその混 合物を使用して、BOC保護基をアミノ官能価に導入することができる。このた めの一般的な方法はSpec.Chem.13(1993),67−69に記載 されている。これはアミノ官能価を有する化合物と式IIIaおよび式IIIb のイミダゾールカルボン酸エステルまたはその混合物との反応を伴う。この間に イミダゾールが再び遊離し、結果として使用されるカルボン酸エステル異性体に 関係なく相同の保護基が得られる。 本発明による方法において式IIIa、式IIIbのイミダゾールカルボン酸 エステルおよびその混合物を、廉価なコストで容易に得られる化学物質から中間 生成物の後処理がない1ポット工程で製造することが可能であり、該エステルは 室温で液体であり、容易に蒸留可能である。 本発明を以下に例によって詳細に説明する。 実施例 例1 カルボニルジ−4−メチルイミダゾールの製造 4−メチルイミダゾール2モルを、分留(partial distillation)によって脱 水したクロロベンゼン中に溶解させた。次いで、60℃でホスゲン0.5モルを 導通させた(ホスゲンは還流させた)。導入が完了した後に反応を1時間持続さ せ、次いで過剰のホスゲンを窒素でストリッピングした。形成した懸濁液を80 〜100℃で加熱して、下相を完全に溶融させた。次いで下相を完全に分離した 。これは独占的にに塩酸メ チルイミダゾールを含有していた。 上相はカルボニルジ−4−メチルイミダゾールを含有し、これは冷却によって 不完全に晶出した。カルボニルジ−4−メチルイミダゾールを減圧下での溶剤の 蒸発によって単離するか、または直接溶液中で更に加工してもよい。カルボニル ジ−4−メチルイミダゾールは常に異性体のカルボニル−4−メチルイミダゾー ル−5−メチルイミダゾールの割合を有し、これは他のN原子とのホスゲン反応 (phosgen reacting)によって生ずる。このことは生成物の更なる使用のために は不十分である。それというのも適当なアミノ酸の保護のための使用によって標 的分子中にイミダゾール残基が残らないからである。 カルボニルジ−4−メチルイミダゾールの融点:101〜107℃ 単離後の収率:89% IR:1717cm-1でのカルボニルバンド C9104Oに関する計算値:C:56.83、H:5.30、N:29.4 6 実測値:C:56.50、H:5.30、N:29.60 例2 4−メチルイミダゾール−1−カルボン酸t−ブチルの製造 4−メチルイミダゾール2モルを、分留によって脱 水したキシレン中に溶解させた。次いで60℃でホスゲン0.5モルを導通させ た(ホスゲンは還流させた)。導入が完了した後に反応を1時間持続させ、次い で過剰のホスゲンを窒素でストリッピングした。形成した懸濁液を130℃で加 熱して、下相を完全に溶融させた。下相を完全に分離した。 カルボニルジ−4−メチルイミダゾールのキシレン溶液(上相)を等モル量の t−ブタノールと混合し、2時間還流させた。変換率をGCで確認した。(4− メチルイミダゾールおよび4−メチルイミダゾール−1−カルボン酸t−ブチル のバンドが形成し、t−ブタノールおよびカルボニルジ−4−メチルイミダゾー ルのバンドが消失した) 変換の完了後に、反応溶液を水で2回抽出し、溶液から4−メチルイミダゾー ルを分離した。 有機相を分別蒸留した。生成物(t−ブチルオキシカルボニル−4−メチルイ ミダゾール)を63〜64℃および0.4ミリバールで蒸留した。 IR:1752cm-1でのカルボニルバンド C91422に関する計算値:C:59.32、H:7.74、N:15. 37 実測値:C:59.10、H:7.60、N:15.50 生成物は異性体の5−メチルイミダゾール−1−カルボン酸t−ブチルの割合 (6〜7%)を有していた 。これは保護基の試薬としての使用に重要ではない。それというのもBOC基を 独占的に転移するからである。 例3 選択的な合成経路 ピロカルボン酸ジ−t−ブチル(無水BOC)47.96g(0.22モル) を約1分間かけて無水アセトニトリル250ml中の4−メチルイミダゾール1 6.4g(0.2モル)および4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)1.2 g(0.01モル)の溶液にN2下で添加し、18℃で撹拌した。反応溶液を5 分間かけて22℃に加温し、次いで1時間撹拌した。45℃で10〜20ミリバ ール下に回転蒸発器において濃縮した後に、液体残留物37.5gが残留し、残 留物を1ミリバール下でショートパス蒸留(short-path distillation)した。 塔底温度82℃および塔頂温度65℃で、主留分28.0gが澄明な流動性の 液体として得られ、これはGCおよびNMR分析による以下の組成を有していた : 4−メチルイミダゾール−1−カルボン酸t−ブチル83.0% 5−メチルイミダゾール−1−カルボン酸t−ブチル11.0% 初留分(6.5g)は更に4−メチルイミダゾール −1−カルボン酸t−ブチル5.4gおよび5−メチルイミダゾール−1−カル ボン酸t−ブチル0.5gを含有していた。(蒸留残滓:0.7g)。 4−メチルイミダゾール−1−カルボン酸t−ブチルの全収量は32.2g( 0.18モル)、88%であった。 例4 改善した方法 クロロベンゼン1020gをクロロベンゼン20gの留去によって脱水した。 4−メチルイミダゾール164g(2モル)を添加して溶融し、溶解させた。ホ スゲン50g(0.5モル)を30分間かけて内部温度60〜70℃で導通させ た。引き続き1時間反応させ、窒素でのストリッピングを実施し、加熱を持続し 、固体の下相を完全に溶融させた(内部温度95℃)。次いで下相を95℃で分 離した(156g)。 t−ブタノール74g(1モル)を10分間かけてクロロベンゼン相に82〜 76℃で滴下し、反応溶液を80℃で5時間撹拌した。排出物を毎回水100m lを使用して抽出した。減圧下での蒸留による溶剤の除去後の残留物(85g) を分別蒸留した。主画分を78〜83℃で1.5ミリバール下に蒸留した。4− メチルイミダゾール−1−カルボン酸t−ブチル66.2gが蒸留され、これは 収率72.7%に相当する。生成物は約4%の5−メチルイミダゾール異性体を 含有していた。 例5 D,L−アラニンのアミノ基へのBOC保護基の導入 D,L−アラニン8.9g(0.1モル)、DMF75gおよびジアザビシク ロウンデセン(“DBU”0.2モル)を混合した。4−メチルイミダゾール− 1−カルボン酸t−ブチル23g(0.12モル)を温度が5℃より上昇しない ように10分間かけて滴下した。混合物を室温で20時間撹拌した。排出物を1 0%濃度のHClを使用して0〜5℃でpH2.5に調整した。これをメチル t−ブチルエーテル(MTBE)で1回抽出した。有機相を減圧下で濃縮し、結果 として残留物が部分的に晶出した。シクロヘキサンでの懸濁によって融点105 〜106℃の無色の結晶が得られた。NMRスペクトルおよび元素分析は参考文 献のデータと一致した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アロイス キンドラー ドイツ連邦共和国 D―67454 ハスロッ ホ アニリンシュトラーセ 73アー (72)発明者 ミヒャエル ヘニングゼン ドイツ連邦共和国 D―67227 フランケ ンタール トゥルペンシュトラーセ 7 (72)発明者 イェルク ボッツェム ドイツ連邦共和国 D―67117 リムブル ガーホーフ アルベルト―アインシュタイ ン―アレー 8ツェー

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式Ia、式Ib、式Ic: [式中、 R1はC1〜C4−アルキルであり、 R2は水素またはメチルである]のカルボニルジイミダゾールまたはその混合物。 2.請求項1記載の式Ia、式Ib、式Icのカルボニルジイミダゾールまた はその混合物を、少なくと も1種の式IIaまたは式IIb:[式中、 R1およびR2は請求項1記載のものである]のイミダゾールとホスゲンとの溶剤 としての置換された芳香族炭化水素中での反応によって製造する方法において、 形成する少なくとも1種の式IIaまたは式IIbのイミダゾールの塩酸塩を相 分離によって反応混合物から溶融物として分離することを特徴とする方法。 3.相応のイミダゾール−1−カルボン酸t−ブチルの製造、カルボニル基の 転移、または脱水のための、請求項1記載の式Ia、式Ib、式Icのカルボニ ルジイミダゾールまたはその混合物の使用。 4.式IIIaもしくは式IIIb:[式中、 R1はC1〜C4−アルキルであり、 R2は水素またはメチルである]のイミダゾールカルボン酸エステルまたはその混 合物。 5.請求項4記載の式IIIa、式IIIbのイミダゾールカルボン酸エステ ルまたはその混合物の製造方法において、請求項1記載の式Ia、式Ib、式I cのカルボニルジイミダゾールまたはその混合物とt−ブタノールとを溶剤とし ての置換された芳香族炭化水素中で反応させ、生成反応混合物を水で抽出し、形 成する請求項2記載の式IIaおよび式IIbのイミダゾールを分離することを 特徴とする方法。 6.請求項2記載の式IIaおよび式IIbのイミダゾールまたはその混合物 、ならびに請求項4記載の 式IIIaおよび式IIIbのイミダゾールカルボン酸エステルまたはその混合 物を含有する反応混合物からイミダゾールを、反応混合物の水での抽出によって 分離する方法。 7.請求項4記載の式IIIa、式IIIbのイミダゾールカルボン酸エステ ルまたはその混合物を、請求項2記載の式IIaまたは式IIbの少なくとも1 種のイミダゾールとピロ炭酸ジ−t−ブチルとの反応によって製造する方法。 8.アミノ官能価にBOC保護基を導入するための請求項4記載の式IIIa もしくは式IIIbのイミダゾールカルボン酸エステルまたはその混合物の使用 。 9.アミノ官能価を有する化合物と請求項4記載の式IIIaおよび式III bのイミダゾールカルボン酸エステルまたはその混合物との反応によってアミノ 官能価にBOC保護基を導入する方法。 10.R1がメチルであり、R2が水素である請求項1から9までのいずれか1 項記載の化合物、方法または使用。
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