JP2002501116A - 多層洗浄錠剤 - Google Patents

多層洗浄錠剤

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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 a)第一洗浄活性成分を有するコア;b)該コアを囲み、第二洗浄活性成分を有する第1カプセル化層;c)該第1カプセル化層を囲み、第三洗浄活性成分及び破裂系を有する第2カプセル化層;を含有し、第2カプセル化層が、第二洗浄活性成分の放出より前に、少なくとも25%の第三洗浄活性成分が放出されるように破裂する多層洗浄錠剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は複数の層を有する洗浄錠剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
錠剤状の洗浄組成物は、当該技術分野で知られている。錠剤状の洗剤組成物は
、粒子状又は液体状の洗剤組成物に比べ、取り扱い、輸送及び保存の容易さのよ
うな幾つかの利点を有する。これらの利点により、錠剤状の洗剤組成物は洗剤製
品の消費者の間に次第に普及しつつある。
【0003】 洗浄錠剤は、最も一般的には、組成物の成分を予め混合し、予め混合した成分
を、錠剤プレスを用いて成分を圧縮することにより調製される。しかしながら、
従来の錠剤圧縮法は、洗剤組成物の一部の成分が錠剤プレスの圧縮圧力により悪
影響を受けることをはじめとしてこれに限らず顕著な欠点を有する。従って、こ
れらの特定成分は、従来の洗浄錠剤には含ませても性能の損失を伴うものであっ
たから含ませられなかった。これらの特定成分が圧縮の結果、不安定又は不活性
になる場合もあった。
【0004】 加えて洗剤組成物の成分が錠剤プレス中で圧縮されるので、各成分が互いにぎ
っしり近接し、特定成分の反応、不安定化、不活性化、又は該成分の活性形態の
消耗をもたらすこともあった。
【0005】 上述の欠点を避けるため、従来の洗浄錠剤は、洗剤組成物が錠剤状に圧縮され
たとき潜在的に互いに反応する洗剤組成物の成分を分離することを試みてきた。
この成分の分離は、例えば、反応性成分が異なる層に含有されている多層錠剤を
調製すること、又は反応性成分のカプセル化及び被覆化により達成できる。この
ような従来の多層錠剤は伝統的には多段圧縮法により調製されている。従って一
回より多い圧縮に供される錠剤層は、蓄積的で、潜在的により大きな総圧縮圧を
受けることになる。加えて、錠剤プレスの圧縮圧の上昇は、錠剤の溶解速度を減
少させ、多層錠剤が使用時に充分に溶解しないという影響をもたらすことが知ら
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って、家庭の洗浄法において活性な洗剤成分を提供し、優れた性能をもたら
す改良洗浄錠剤が要請される。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この要請は、コア、第1カプセル化層、及び第2カプセル化層を有する本発明
の洗浄錠剤が提供されることにより達成される。本発明の錠剤は、潜在的に反応
性の成分を効果的に分離することに加えて、従来は洗浄錠剤には許容できないと
みなされていた洗剤成分を含有するものである。加えて、本発明の洗浄錠剤は、
従来の錠剤に比べ、特に家庭用自動食器洗い機において優れた洗浄性能をもたら
す。
【0008】 本発明の第一の態様によれば、洗浄錠剤が提供される。該錠剤は a)第一洗浄活性成分を有するコア; b)該コアを囲み、第二洗浄活性成分及び随意的に破裂系を有する第1カプセル
化層; c)該第1カプセル化層を囲み、第三洗浄活性成分及び破裂系を有する第2カプ
セル化層; を含有する多層洗浄錠剤からなる。 ここで、該第2カプセル化層の破裂は、該第二洗浄活性成分の放出より前に、
少なくとも25%、好ましくは35%、より好ましくは45%、更により好まし
くは50%の該第三洗浄活性成分が、放出されるようにし、第1カプセル化層が
随意的に好適な破裂系を含有するとき、該第1カプセル化層の破裂は、該第一洗
浄活性成分の放出より前に、少なくとも25%、好ましくは35%、より好まし
くは45%、更により好ましくは50%の該第二洗浄活性成分が、放出されるも
のである。
【0009】 本発明の第二の態様によれば洗浄錠剤が提供される。該錠剤は a)第一洗浄活性成分を有するコア; b)該コアを囲み、第二洗浄活性成分及び随意的に破裂系を有する第1カプセル
化層; c)該第1カプセル化層を囲み、第三洗浄活性成分及び破裂系を有する第2カプ
セル化層; を含有する多層洗浄錠剤からなる。 ここで、該第2カプセル化層の破裂は、該第三洗浄活性成分が、該第二洗浄活
性成分の放出より、少なくとも2分、好ましくは少なくとも3分、より好ましく
は少なくとも5分、更により好ましくは少なくとも10分前に放出されるように
するものである。
【0010】 本発明の第三の態様によれば洗浄錠剤が提供される。該錠剤は a)第一洗浄活性成分を有するコア; b)該コアを囲み、第二洗浄活性成分及び随意的に破裂系を有する第1カプセル
化層; c)該第1カプセル化層を囲み、第三洗浄活性成分及び破裂系を有する第2カプ
セル化層; を含有する多層洗浄錠剤である。 ここで、該第2カプセル化層の破裂は、水性クリーニング環境中で、25℃以
下、好ましくは15℃以下、より好ましくは10℃以下の温度で起き、該第二洗
浄活性成分の放出は、水性クリーニング環境中で、30℃以上、好ましくは35
℃以上、より好ましくは40℃以上の温度で起きものである。
【0011】 本発明の第四の態様によれば、食卓用器具の洗浄方法が提供される。該方法は
、家庭用の自動食器洗い機で食卓用器具を洗浄することからなり、該方法は汚れ
た食卓用器具を自動食器洗い機中で前述のいずれかの態様による多層洗浄錠剤に
より処理することからなる。
【0012】 従って、本発明のさらなる面は、家庭洗浄方法において素早くかつ効率的に洗
浄活性成分を供給する多層洗浄錠剤を提供することにある。本発明の、これらの
及び他の面、特徴並びに効果は、以下の詳細な説明及び添付した請求の範囲から
、当業者に容易に明らかになるであろう。
【0013】 ここに述べる%、比及び比率は、特に指定しない限り全て重量による。全ての
温度は特に指定しない限り摂氏(℃)である。全ての引用文献は関連部分を参照
することにより本発明に含める。
【0014】定義 ここで用いられる「カプセル化」とは、層が前の層又は核を全体的に覆う又は
ケースに入れることを意味する。即ち、カプセル化された層又は核とその中の洗
浄活性成分は、外部環境と直接の接触がない。外部環境との接触は、カプセル化
された層が、水性洗浄環境下で起こるように、部分的又は全体的に除かれたとき
のみに起こる。例えば、第2カプセル化層は第1カプセル化層を全体的に覆い、
第1カプセル化層が外部環境と直接接触を持つまで、第二洗浄活性成分は全く放
出されない。これは所定時間後又は所定量の第三洗浄活性成分が放出された後の
どちらかに起こる。
【0015】好ましい発明の実施形態の詳細説明 本発明は、多層洗浄錠剤、特に自動食器洗い機用の洗浄錠剤からなり、コアを
有し、第1カプセル化層及び第2カプセル化層からなる。
【0016】 従って本発明によれば、錠剤形成に用いられる圧縮圧により以前は悪影響を受
けた洗浄錠剤の洗浄活性成分を洗浄錠剤中に含ませることができる。これらの成
分の例には漂白剤及び酵素が含まれる。加えて、これらの洗浄活性成分は、錠剤
のコア、第1カプセル化層又は第2カプセル化層のどれか一つに1以上の適合性
化合物を含有させることにより、互いに隔離される。相互作用し、隔離を要する
成分の例には、漂白剤、漂白活性剤又は触媒及び酵素;漂白剤及び漂白触媒又は
活性剤;漂白剤及び界面活性剤;アルカリ源及び酵素が含まれる。
【0017】 洗浄水に異なる溶解速度で溶解する、コア、第1カプセル化層及び第2カプセ
ル化層を用いることが有利である。それぞれの相対的な溶解速度を制御し、それ
ぞれの部分の洗浄活性成分を選択することにより、それらの成分の洗浄水への放
出順序は制御でき、洗浄錠剤のクリーニング効果は改善できる。例えば、多くの
場合、酵素が漂白剤及び/又は漂白活性剤より前に洗浄液に供給されることが好
ましい。アルカリ源が洗浄水中に洗浄錠剤の他の成分より早く放出されることも
また好適である。錠剤のある特定の成分の放出が他の成分に比べ遅れる本発明の
洗浄錠剤を調製することが有利であると思われる。また第一洗浄活性成分が、任
意の洗い機、すなわち、洗濯機又は自動食器洗い機のリンスサイクルまで放出さ
れないことが好ましい。
【0018】 本発明の洗浄錠剤は、悪臭又は有害臭がないほうが好ましい。このような匂い
がある場合は、マスク又は除去されるべきである。これにはマスキング剤、香料
、サイクロデキストリン等のような匂い吸収剤、の添加を包含する。
【0019】 洗浄錠剤は透明、不透明又はこれらの間で任意の陰をつけてもよい。コア、第
1カプセル化層及び第2カプセル化層は同一又は異なる透明度を有していてもよ
く、即ち完全透明から不透明の範囲にわたっていてもよい。しかし、それら異な
っていることが好ましい。異なる層とコアもまたどのような色であってもよいが
、各層が異なる色である場合が好ましい。
【0020】 本発明の洗浄錠剤は、好ましくは重量が15〜100g、より好ましくは重量
が18〜80g、さらに好ましくは重量が20〜60gである。ここで記載の洗
浄錠剤であって自動食器洗い法に用いるのに適したものは、最も好ましくは重量
が20〜40gである。織編布洗濯法に用いるのに適した洗浄錠剤は、重量が最
も好ましくは40〜100g、より好ましくは40〜80g、最も好ましくは重
量が40〜65gである。
【0021】錠剤の形態 コアは第一洗浄活性成分を含有するが、一以上の洗浄活性成分の混合物からな
っていてもよい。コアはまた破裂系を含んでいてよい。第1カプセル化層は第二
洗浄活性成分を含有しなければならないが、一以上の洗浄活性成分の混合物から
なっていてもよい。第1カプセル化層はまた破裂系を含んでいてよい。第2カプ
セル化層は第三洗浄活性成分を含有しなければならないが、一以上の洗浄活性成
分の混合物からなっていてもよい。第2カプセル化層はまた破裂系を含んでいな
ければならない。
【0022】 コア、第1カプセル化層及び第2カプセル化層は、錠剤に用いるのに適した形
態であればどのような物理的な形態を有していてもよい。即ち、例えば、それら
は圧縮若しくは非圧縮固体、ゲル、液体、液体−ゲルのどれでもよい。加えて、
コア、第1カプセル化層及び第2カプセル化層のどれかが固体であるとき、それ
は「圧縮固体」であることが好ましい。「圧縮固体」とは、第1カプセル化層、
第2カプセル化層又はコア中の洗浄活性成分が、好ましくは粒子状で、随意的に
はキャリアー又はバインダー(例えばPEG)で互いに結合し、次いで後でより
詳細に記述する圧縮された錠剤、ブロック、レンガ、又はブリケットをそれぞれ
形成するのに適したいずれかの装置を用いて圧縮されたことを意味する。多層洗
浄錠剤は物理的形態のどのような可能な組み合わせであってもよく、例えば、コ
アが液体又はゲルで、第1カプセル化層及び第2カプセル化層が、随意的に圧縮
固体である固体である。また、コアが圧縮又は非圧縮のどちらかの固体で、第1
カプセル化層及び第2カプセル化層が双方とも非圧縮ゲルの形態である。
【0023】 ここで記載の洗浄錠剤の圧縮固体部分は、Child Bite Strength(CBS)が一 般的に10Kgより大きく、好ましくは12Kgより大きく、最も好ましくは1
4Kgより大きい。CBSは米国消費者製品安全委員会試験規格により測定され
る。
【0024】 Child Bite Strength Test Method:この方法によれば錠剤を二つの金属製の細
片/板の間に水平に設置する。上板と下板は、人間のあごに似たように片側でち
ょうつがい式に取付ける。錠剤が壊れるまで、あごを閉じる動作を真似るように
、上板に増加する下方向への力をかける。錠剤のCBSは、錠剤が壊れるのに必
要な力をキログラムで測定した値である。
【0025】 さらに、コア、第1カプセル化層及び第2カプセル化層のいずれかがゲル又は
液体ゲルのとき、それらは「非圧縮」であることが好ましい。「非圧縮」とは、
第1カプセル化層、第2カプセル化層又はコア中の洗浄活性成分が、後により詳
細に記述するように、一緒に組み合わされ圧縮されていないことを意味する。
【0026】圧縮された固体 洗浄錠剤の第1カプセル化層、第2カプセル化層及び/又はコアは少なくとも
一つの洗浄活性剤成分からなるが、随意的に圧縮固体であってよい一つより多い
洗浄剤成分の混合物からなっていてもよい。公知の洗浄錠剤に従来から用いられ
ているどのような錠剤成分も本発明の洗浄錠剤の圧縮固体中に入れるのに適して
いる。好ましい洗浄活性成分は後述する。このような洗浄活性成分の非限定例は
、ビルダー、ポリマー性分散剤、着色剤、界面活性剤、漂白剤、漂白活性剤、キ
レート剤、漂白スカベンジャー、泡抑制系、漂白触媒、酵素、pH緩衝剤、アル
カリ源及びこれらの混合物を包含する。
【0027】非圧縮 第1カプセル化層、第2カプセル化層及び/又はコアが圧縮されていないとき
、これらに含有させるのに好適な洗浄活性成分は、他の層又はコアに存在する一
以上の洗浄活性成分と相互作用する成分を包含する。第1カプセル化層、第2カ
プセル化層及び/又はコアが圧縮されていないとき、特に好ましい成分は、例え
ば圧縮錠剤プレスの圧縮圧により悪影響を受ける洗浄活性剤である。このような
洗浄活性成分は、界面活性剤、漂白剤、漂白活性剤、漂白触媒、酵素、腐蝕防止
剤、香料、及びアルカリ源を包含するがこれらに限定されない。これらの成分は
より詳細に後述する。さらに、洗浄錠剤の製造中に粒を破壊又は破損することな
く、粒状の酵素を洗浄錠剤に含ませることができる。第1カプセル化層、第2カ
プセル化層及び/又はコアが圧縮されていないとき、洗浄活性成分に加えて、随
意的にキャリアー成分を入れてもよい。洗浄活性成分は、キャリアー成分と組み
合わせる前には、固体、ゲル又は液体の形態で存在する。
【0028】 第1カプセル化層、第2カプセル化層及び/又はコアが圧縮されていないとき
、洗浄錠剤のこれらの部分は、固体、ゲル、液体又は液体ゲルである。
【0029】 第1カプセル化層、第2カプセル化層及び/又はコアが圧縮されていないとき
、これらは粉末又は顆粒のような粒状物からなっていてもよい。粒状物は例えば
従来の噴霧乾燥、顆粒化、カプセル化又は凝集のような公知の方法で調製するこ
とができる。粒状物は、バインダーを含有させることにより、又は第1カプセル
化層、第2カプセル化層及び/又はコア上に被覆層を形成することにより、圧縮
固体層又はコアに付着させてもよい。
【0030】 第1カプセル化層、第2カプセル化層及び/又はコアの二以上が圧縮されてい
ないゲルとき、これらの異なる非圧縮層及び/又はコアは、平均粒子寸法が実質
的に異なる粒状物からなる。実質的に異なる平均粒子寸法とは、第一及び第二及
び/又はそれに続く成分の平均粒子寸法の違いが、より平均粒子寸法の小さいも
のより、5%より大きく、好ましくは10%より大きく、より好ましくは15%
より大きく、さらに20%より大きいことを意味する。
【0031】 本明細書で使用する洗浄活性成分の平均粒子寸法はテイーラー篩のシリーズを
使用し計算する。このシリーズはそれぞれが異なった孔の大きさを有する多数の
篩からなる。洗浄活性成分の組成物のサンプルを篩のシリーズ(典型的には五つ
の篩)にかける。篩に残ったサンプル組成物の重量を篩の孔径に対してプロット
する。組成物の粒子の平均粒子寸法は、50重量%のサンプル組成物が通過する
孔径として定義される。
【0032】 また、二以上の活性洗浄成分を含有する層及び又はコアは、実質的に異なる密
度を有することができる。例えば、層及び/又はコア中の二つの洗浄活性成分の
密度の違いは、低い方の密度よりも、約5%大きく、より好ましくは約10%大
きく、さらに好ましくは約15%大きく、さらには約20%大きくすることがで
きる。洗浄活性成分の粒状組成物の密度は、粒状物の密度を測定するのに適した
公知の方法で測定することができる。
【0033】 好ましくは、洗浄活性成分の組成物の密度は、漏斗の下に軸を一致させ設置し
た円筒状のカップの中に漏斗の内容物をすっかり移すために下端に設けられたフ
ラップバルブを有し、ベース上に堅固に成形された円錐漏斗からなる、単純な漏
斗とカップ装置を用いて測定する。漏斗は高さが130mmで内径が上端及び下
端でそれぞれ130mmと40mmである。漏斗はベースの上面の140mm上
に固定される。カップは全高が90mmで、内高が87mmで、内径が84mm
である。公称容積は500mlである。
【0034】 密度測定は組成物を手で漏斗に注ぎ込むことにより行なう。漏斗がいっぱいに
なったら、フラップ弁を開け、粉末を漏斗を通して流しカップを過剰に満たす。
満杯になったカップはフレームからはずし、過剰の粉末を、例えばナイフのよう
な端が直線状の道具をその上端に沿って横切らせてカップから取り除く。充填さ
れたカップの重量を計り、粉末の重量により得られた値を二倍にすればグラム/
リットルで表わされるかさ密度が得られる。所望により計測を反復する。
【0035】 錠剤が、コア、第1カプセル化層及び第2カプセル化層の一以上が圧縮されて
おらず粒子状物からなるとき、平均粒子寸法及び/又は密度は、コア、第1カプ
セル化層及び第2カプセル化層のそれぞれにおいて異なることが好ましい。
【0036】 コア、第1カプセル化層及び/又は第2カプセル化層が圧縮されておらず、固
形化した溶融物からなる場合、溶融物は、洗浄活性成分と任意キャリアー成分と
を含む組成物をその融点以上の温度に加熱して流動性溶融物となすことにより調
製される。流動性溶融物は次に型に注ぎ込まれ冷却される。溶融物は冷却される
と固体となり周囲温度で型の形状となる。錠剤のコアが圧縮された固体で、第1
カプセル化層が非圧縮体でそれぞれなければならないときには、第1カプセル化
層がコア全体を覆うようにコアを型中に設置する。さらに任意的なキャリアー及
び組成物が加熱されるべき温度は、若干の溶媒がコアへ移動する場合もあるが、
活性成分組成を大きく変化させないように選択されるべきである。
【0037】 第2カプセル化層が圧縮されていないときも同様である。非圧縮層によりカプ
セル化される第1カプセル化層又はコアも流動性溶融物の非圧縮物であるとき、
任意的キャリアー及び組成物が加熱されるべき温度は、反応が起こらず、カプセ
ル化される層のコアが再溶融せず、コア又はコア中に含まれる第一活性成分を損
なわない又は変化させないように選択されるべきである。組成物が一種以上のキ
ャリアー成分を含むとき、キャリアー成分は融点以上に加熱し、洗浄活性成分を
添加してもよい。固体化した溶融物を調製するのに適したキャリアー成分は、典
型的には融点より高く加熱して液体となり、冷却して洗浄活性成分を効率的に捕
捉する分子間マトリックスを形成する不活性成分である。好適な不活性キャリア
ー成分は周囲温度で固体の有機ポリマーである。好ましくは不活性洗剤成分はポ
リエチレングリコール(PEG)である。洗浄錠剤の圧縮部分は溶融物を収容す
る少なくとも一つの型となる。
【0038】 流動性で非圧縮の、コア、第1カプセル化層及び/又は第2カプセル化層は溶
解又は懸濁の形態からなる洗浄活性成分であってもよい。流動性の非圧縮コア、
第1カプセル化層及び/又は第2カプセル化層は、上述の方法により時間ととも
に固体化して、固体、半固体又は高度に粘性の、非圧縮、コア、第1カプセル化
層及び/又は第2カプセル化層を形成する。特に、流動性の非圧縮、コア、第1
カプセル化層及び/又は第2カプセル化層は、溶媒の蒸発又は溶媒のコア中への
移動により硬化する。使用に好適な溶媒はバインダー剤が溶解する公知の溶媒を
包含する。好ましい溶媒は極性又は非極性であることができ、水、アルコール(
例えばエタノール、アセトン)及びアルコール誘導体を包含し、非極性が最も好
ましい。他の具体例によれば、2以上の溶媒が使われる。
【0039】 流動性で非圧縮の、コア、第1カプセル化層及び/又は第2カプセル化層は、
一種以上のバインダー剤を含んでいてもよい。組成物を長時間にわたって固体、
半固体又は高度に粘性にする効果を有する任意のバインダー剤を本発明に使用す
ることが考えられる。理論に拘束されることを望むものではないが、バインダー
剤が非固体組成物を固体、半固体又は高度に粘性にする機構は:化学反応(化学
架橋のような)、又は流動性組成物の2以上の成分の相互作用;バインダー剤と
組成物の成分との化学的又は物理的な相互作用を包含する。
【0040】 好ましいバインダー剤は、糖/ゼラチンの組み合わせ、デンプン、グリセロー
ル及び有機ポリマーを包含する。糖は、単糖類(例えばグルコース)、二糖類(
例えばスクロース又はマルトース)又は多糖類のいずれでもよい。最も好ましい
糖は一般的に入手可能なスクロースである。本発明の目的には、例えばシグマ社
からのタイプA又はBのゼラチンを使用できる。タイプAのゼラチンは、タイプ
Bに比べアルカリ条件下でより大きな安定性を有しているので好適である。好ま
しいゼラチンはブルーム強度が65〜300で、最も好ましくは75〜100で
ある。好ましい有機ポリマーは、分子量500〜10,000、好ましくは75
0〜8000、最も好ましくは1000〜6000の、例えばヘキストから入手
可能なポリエチレングリコール(PEG)を包含する。また、高分子量PEG好
ましくは分子量10,000〜20,000及び低分子量PEG好ましくは分子
量2,000〜8,000、の混合物が加工性、硬度を最大化するために使用さ
れる。
【0041】 非圧縮のコア、第1カプセル化層及び/又は第2カプセル化層が押出物の場合
、押出物は洗浄活性成分を随意的なキャリアー成分と予め混合して粘性ペースト
を形成することにより調製することができる。粘性ペーストはその後、例えばAP
V Baker, Peterborough, U.K.の一又は二スクリュウー押出機のような一般的に 使用可能な好適な押出機を用いて押し出す。押出物はその後、従来法でコア、第
1カプセル化層及び/又は第2カプセル化層に形成される。
【0042】 非圧縮のコア、第1カプセル化層及び/又は第2カプセル化層は、追加的に乾
燥剤を含んでいてよい。従来の任意の乾燥剤を使用できる。本発明に参考文献と
して含めるVogels Text book of Practical Organic Chemistry, 5th Edition(1
989) Longman Scientific & Technical, pp. 165-168を参照。例えば、好ましい
乾燥剤は、無水CaSO4、無水Na2SO4、亜硫酸ナトリウム、塩化カルシウ ム及びMgSO4である。好適な乾燥剤の選択は錠剤の最終使用目的による。低 温の自動食器洗い組成物用の洗浄錠剤の乾燥剤は好ましくは亜硫酸ナトリウム又
は塩化カルシウムであり、無水CaSO4はより高い使用温度に用いてもよい。 乾燥剤を存在させる場合は、約0.1〜約15重量%、より好ましくは約0.1
〜約10重量%、さらに好ましくは約0.5〜約7重量%含有させる。乾燥剤は
その脱水温度が処理温度を上回るように選択することが好適である。
【0043】 非圧縮のコア、第1カプセル化層及び/又は第2カプセル化層がゲル又は液体
−ゲルのとき、ゲル中に分散又は懸濁された固体成分を含んでいてもよい。固体
成分は、増粘剤とともにゲル製剤形態の粘度調整を助ける。固体成分が存在する
場合には、非圧縮のコア、第1カプセル化層及び/又は第2カプセル化層は普通
、少なくとも約15%の固体成分、より好ましくは少なくとも約30%の固体成
分、最も好ましくは少なくとも約40%固体成分を含む。しかしながら送液性及
びプロセス上の理由から、本発明の非圧縮のコア、第1カプセル化層及び/又は
第2カプセル化層は、ゲルの形態をとるとき90%を超える固体成分を含有しな
い。
【0044】増粘系 前述したように本発明の洗浄錠剤は、非圧縮の、コア、第1カプセル化層及び
/又は第2カプセル化層がゲル状のとき、適当なゲル部分の粘度又は濃度を提供
するために、増粘系を含んでいてもよい。増粘系は典型的には非水系液希釈剤及
び有機又はポリマー状ゲル添加剤を包含する。
【0045】 a)液体希釈剤 ここで用いられる「希釈剤」という用語は、増粘系の液体部分のことを意味す
る。ここで、本発明組成物の必須成分及び/又は任意成分のいくつかは「希釈剤
」含有相中に実際に溶解するが、他の成分は「希釈剤」含有相中に分散した粒子
として存在する。従って、「希釈剤」という用語は溶剤が添加された洗剤組成物
成分の全てを実際に溶解することができることを意味するものではない。ここで
非水系増粘系に有用な好ましいタイプの希釈剤は、グリセロールトリアセテート
が最も好ましいが、アルキレングリコールモノ低級アルキルエーテル、プロピレ
ングリコール、エトキシル化又はプロポキシル化エチレン又はプロピレン、グリ
セロールエステル、グリセロールトリアセテート、低分子量ポリエチレングリコ
ール、低分子量メチルエステル及びアミドなどを包含する。
【0046】 ここで用いられる好ましいタイプの非水性希釈剤は、モノ−、ジ−、トリ−又
はテトラ−C2−C3アルキレングリコールモノC2−C6アルキルエーテルである
。このような化合物の特定例は、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テ
トラエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチ
ルエーテル及びジプロピレングリコールモノブチルエーテルを包含する。ジエチ
レングリコールモノブチルエーテル及びジプロピレングリコールモノブチルエー
テルが特に好ましい。このタイプの化合物はDowanol、Carbitol及びCellosolve という商品名で商品化されている。
【0047】 ここで有用な他の好ましいタイプの非水性希釈剤は低分子量ポリエチレングリ
コール(PEGs)である。この材料は少なくとも約150の分子量を有する。
分子量約200〜600のPEGsが最も好ましい。
【0048】 他の好ましいタイプの非水性希釈剤は低分子量メチルエステルからなる。この
ような材料は一般式:R1−C(O)−OCH3(式中R1は1〜18の範囲であ る)で表わされるメチルエステルである。好ましい低分子量メチルエステルの例
は、メチルアセテート、メチルプロピオネート、メチルオクタノエート及びメチ
ルドデカノエートを包含する。
【0049】 用いられる非水性有機希釈剤はもちろん、本発明の洗浄錠剤に用いられる例え
ば酵素のような他の成分と適合性を有し且つ非反応性であるべきである。このよ
うな希釈剤は一般的に組成物の約10〜約60重量%用いることができる。より
好ましくは、非水性、低極性有機希釈剤は組成物の約20〜約50重量%、最も
好ましくは組成物の約30〜約50重量%からなる。
【0050】b)ゲル添加剤 前述したように、ゲル化剤又は添加剤は、本発明の非水性希釈剤へ添加し、増
粘系を完成する。非圧縮、非カプセル部分の好ましい相安定性及び許容できるレ
オロジーを満足するゲルを形成するため、有機ゲル化剤は典型的には約99:1
〜約1:1の範囲、より好ましくは約19:1〜約4:1の比の範囲の希釈剤:
ゲル化剤の比で通常存在させる。
【0051】 本発明の好ましいゲル化剤は、ヒマシ油誘導体、プロピレングリコール、ポリ
エチレングリコール、ソルビトール及び関連した有機チキゾトープ、有機クレイ
、セルロース及びセルロース誘導体、プルロニック(登録商標)、ステアレート
及びステアレート誘導体、糖/ゼラチンの組み合わせ、デンプン、グリセロール
、N−ラウリル−L−グルタミン酸ジ−n−ブチルアミドのような有機酸アミド
並びにこれらの混合物から選ばれる。
【0052】 好ましいゲル化剤はヒマシ油誘導体である。ヒマシ油はほとんどが熱帯又は亜
熱帯地域で育つヒマの種から得られる天然産のトリグリセライドである。ヒマシ
油トリグリセライド中の主要脂肪酸はリシノール酸(12−ヒドロキシオレイン
酸)である。それは脂肪酸残基の90%の割合を占める。残りはジヒドロキシス
テアリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレイ
ン酸及びエイコサン酸残基からなる。ヒマシ油の水素化(例えば加圧下の水素に
より)は脂肪酸残基の二重結合を単結合に変換し、ヒマシ油を「硬化」する。ヒ
ドロキシル基はこの反応に影響を受けない。
【0053】 得られる水素化ヒマシ油は、それゆえ分子当たり平均約3個のヒドロキシル基
を有する。これらのヒドロキシル基の存在は、その脂肪酸鎖中にヒドロキシル基
を有するヒマシ油を含有しない類似の液体洗剤組成物に比べ、非圧縮の、コア、
第1カプセル化層及び/又は第2カプセル化層に与えられる優れた構造特性の大
きな部分を占めると信じられる。本発明の組成物に用いるにはヒマシ油はよう素
価が20未満、好ましくは10未満まで水素化されるべきである。よう素価は油
の不飽和度の指標で、当業者に知られている「ウイス」法によって測定される。
水素化されないヒマシ油のよう素化は約80から90である。
【0054】 水素化ヒマシ油は商品として販売されている製品で、例えばNL Industries, I
nc., Highstown, New JerseyによってCASTORWAX.RTM.という商標で種々の等級が
ある。他の好ましい水素化ヒマシ油誘導体は、Rheox, Laporteの Thixcin R、Th
ixcin E、Thixatrol ST、Perchem R 及びPerchem STである。特にThixatrol ST が好ましい。
【0055】 溶媒というよりはゲル化剤としてポリエチレングリコールを使用する場合は、
分子量約1,000〜約20,000、好ましくは約2,000〜約12,000
の低分子量の材料が好ましく、4,000〜10,000が最も好ましい。
【0056】 本発明に用いるセルロース及びセルロース誘導体は好ましくは、i)セルロー
スアセテート及びセルロースアセテートフタレート(CAP);ii)ヒドロキ
シプロピルメチルセルロース(HPMC);iii)カルボキシメチルセルロー
ス(CMC);及びこれらの混合物を包含する。ヒドロキシプロピルメチルセル
ロースポリマーは好ましくは数平均分子量約50,000〜125,000で、
25℃の2重量%の水性溶液(ADTMD2363)の粘度は約50,000〜
約100,000cpsである。特に好ましいヒドロキシプロピルセルロースポ
リマーはMethocel(登録商標)J75MS-Nで、25℃の2重量%の水性溶液の粘度 は約75,000cpsである。
【0057】 糖は、単糖類(例えばグルコース)、二糖類(例えばスクロース又はマルトー
ス)又は多糖類のいずれでもよい。最も好ましい糖は一般的に入手可能なスクロ
ースである。本発明の目的には、例えばシグマ社からのタイプA又はBのゼラチ
ンを使用できる。タイプAのゼラチンは、タイプBに比べアルカリ条件下でより
大きな安定性を有しているので好適である。好ましいゼラチンはブルーム強度が
65と300の間で、最も好ましくは75と100の間である。 ポリエチレングリコールは好ましいゲル化剤である。
【0058】 本発明の非圧縮の、コア、第1カプセル化層及び/又は第2カプセル化層は、
前述の増粘剤に加えて種々の他の成分及び次に詳述する洗浄活性成分を含んでい
てよい。香料、染料のような成分も含んでいてよく、同様に、洗浄液中で非圧縮
のコア、第1カプセル化層及び/又は第2カプセル化層が溶解又は壊れるのを助
ける又は余剰の希釈剤の吸収を助けるカルボキシメチルセルロース及びデンプン
のような膨潤剤/吸収剤も含んでいてよい。加えて所望によりゲルの硬度を調節
するために、硬度改変剤も増粘系に加えてもよい。このような硬度調節剤は普通
、種々のポリマー及びポリエチレングリコールから選ばれ、これが含まれる場合
には増粘系中の溶媒の約20重量%未満、より好ましくは約10重量%未満の量
で使用することができる。例えば、高分子量PEG、好ましくは分子量1000
0〜20000、のような硬化剤はコア、第1カプセル化層及び/又は第2カプ
セル化層の硬化時間を減少させるため添加することができる。
【0059】 本発明の非圧縮コア、第1カプセル化層及び/又は第2カプセル化層が、ゲル
又は液体ゲルのとき、ゲルがポンプ送液可能で洗浄錠剤を製造するのに増大した
融通性を持たせるため約30℃以上の少し上昇した温度で流動性を有し、しかし
周囲温度では高度に粘性となるか又は硬化して、洗浄錠剤の出荷及び取り扱いに
おいて洗浄錠剤の形態が維持できるように製剤化される。そのような非圧縮コア
、第1カプセル化層及び/又は第2カプセル化層の硬化は、例えば、(i)ゲル
の流動温度より冷却することにより、(ii)希釈剤の蒸発により(iii)ゲ
ル化剤の重合により行なうことができる。好ましくはゲルは、ゲルが充分に硬化
するとプローブをくぼみ中に押入れるのに必要な最大力が好ましくは0.5Nか
ら40Nの範囲になるように調製される。この力は、ひずみゲージに取り付けた
プローブをゲル中へ所定距離押入れるのに必要な最大力を測定することにより特
定される。所定距離は、ゲルの総深さの40〜80%の間である。この力は5m
mの直径のプローブを用いQTS 25 テスターで測定することができる。測
定した力は普通、1Nから25Nの範囲である。
【0060】被覆 好ましい態様において、非圧縮のコア、第1カプセル化層及び/又は第2カプ
セル化層は、被覆層で被覆されている。被覆は非圧縮の第1カプセル化層及び/
又は第2カプセル化層を、圧縮された固体の又は非圧縮のコア及び/又は第1カ
プセル化層に固定するのに用いることもできる。非圧縮の第1カプセル化層及び
/又は第2カプセル化層が流動性の粒子、ゲル又は液体からなる場合特に有利で
ある。
【0061】 被覆層がある場合、普通、被覆層はコア、第1カプセル化層及び/又は第2カ
プセル化層の、好ましくは少なくとも約0.05%、より好ましくは少なくとも
約0.1%、さらに好ましくは少なくとも約1%、さらに好ましくは少なくとも
約2%、よりさらに好ましくは少なくとも約5%のレベルで存在する。しかしな
がら洗浄錠剤が自動食器洗い機用のとき、被覆剤は脂肪酸でないことが好ましい
【0062】 他の態様として、被覆層は多層洗浄剤をカプセル化してもよい。この態様では
、被覆層は、洗浄錠剤の少なくとも約4%、より好ましくは少なくとも約5%、
最も好ましくは少なくとも約10%のレベルで存在する。
【0063】 第1カプセル化層、第2カプセル化層及び/又はコアは、また、それらを保護
するため水溶性材料の被覆を備えていてもよい。被覆層は前記層及び/又はコア
と接触すると、好ましくは15分未満内に、より好ましくは10分未満内に、さ
らにより好ましくは5分未満内に、最も好ましくは60秒未満内に、固体になる
材料である。被覆層は水溶性のものが好ましい。好ましい被覆層は、脂肪酸、ア
ルコール、ジオール、エステル及びエーテル、アジピン酸、カルボン酸、ジカル
ボン酸、ポリビニルアセテート(PVA)、ポリビニルピロリドン(PVP)、
ポリ酢酸、ポリエチレングリコール(PEG)及びこれらの混合物から構成され
る群から選ばれる材料からなる。
【0064】 好ましいカルボン酸又はジカルボン酸は好ましくは偶数個の炭素原子からなる
。好ましいカルボン酸又はジカルボン酸は少なくとも4個、より好ましくは、よ
り好ましくは少なくとも6個、さらに好ましくは少なくとも8個、最も好ましく
は8〜13個の炭素原子からなる。好ましいジカルボン酸としては、アジピン酸
、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカンジカルボン酸、ドデカン
ジカルボン酸、トリドデカンジカルボン酸及びこれらの混合物を包含する。好ま
しい脂肪酸はC12からC22、最も好ましくはC18からC22の炭素鎖長を
有するものである。ここで被覆層は、洗浄錠剤の、普通、少なくとも0.05%
、好ましくは少なくとも0.1%、より好ましくは少なくとも1%、最も好まし
くは少なくとも2%、さらに少なくとも5%のレベルでさえ存在する。しかしな
がら洗浄錠剤が自動食器洗い機用のとき、被覆剤は脂肪酸でないことが好ましい
【0065】破壊系 第1カプセル化層、第2カプセル化層は破壊系を含有しなければならない。コ
アは随意的に破壊系を含有させることができる。破壊系は砕解剤又は発泡剤であ
ってよい。好ましい砕解剤は、水との接触によって膨潤する薬剤、又は、圧縮及
び/又は非圧縮−非カプセル部分に流路を形成し水の流入及び/又は流出を促進
する薬剤である。洗濯用又は食器洗い用に適した任意の公知の砕解剤又は発泡剤
を本発明に使用することができる。好ましい砕解剤は、デンプン、デンプン誘導
体、アルギン酸塩、カルボキシメチルセルロース(CMC)、セルロース系ポリ
マー、酢酸ナトリウム、酸化アルミニウムを包含する。好ましい発砲剤は水と接
触してガスを生成するものである。好ましい発砲剤は、酸素、二酸化窒素又は二
酸化炭素−発生種である。好ましい発砲剤の例として過ほう酸塩、過炭酸塩、炭
酸塩、重炭酸塩及びクエン酸又はマレイン酸のようなカルボン酸からなる群から
選ばれる。
【0066】 本発明の洗浄錠剤に破壊系を含有させる利点は、洗浄能力に悪影響を与えるこ
となく、洗浄錠剤の硬度を上げることにより、輸送、保存、取り扱い性が達成で
きることである。
【0067】洗浄活性成分 コアは第一洗浄活性成分を含有しなければならない。第1カプセル化層は第二
洗浄活性成分を含有しなければならない。第2カプセル化層は第三洗浄活性成分
を含有しなければならない。これら三つの洗浄活性成分は、洗濯用及び自動食器
洗い用組成物のような洗浄組成物に用いられる従来の成分のどのようなものでも
よい。
【0068】 洗浄活性剤が圧縮された固体の層又はコア中にある場合、洗浄活性成分は、ビ
ルダー、界面活性剤、酵素、漂白剤、アルカリ源、着色剤、香料、石灰石鹸分散
剤、ポリマー性染料移動防止剤及びポリマー性分散剤のような有機ポリマー性化
合物、結晶成長抑制剤、重金属イオン封鎖剤、キレート剤、漂白スカベンジャー
、金属イオン塩、酵素安定剤、腐蝕防止剤、泡抑制剤、溶媒、織編布柔軟剤、蛍
光増白剤、ヒドロトロープを含む種々の成分であることができる。
【0069】 洗浄活性剤が非圧縮固体の層又はコア中にある場合、洗浄活性成分は、界面活
性剤、酵素、酵素粒、漂白剤、ポリマー性分散剤、アルカリ源、着色剤、香料、
キレート剤、漂白スカベンジャー、銀保護剤、酵素安定剤、腐蝕防止剤、泡抑制
剤、ビルダーを含む種々の成分であることができる。圧縮固体中の洗浄活性成分
は、普通、ビルダー、界面活性剤、珪酸塩、pH制御剤すなわち緩衝剤、キレー
ト剤、漂白スカベンジャー、ポリマー性分散剤、酵素及び漂白剤である。次に本
発明に有用な洗浄活性成分を説明する。
【0070】界面活性剤 好ましい界面活性剤は、アニオン性、カチオン性、非イオン性、両性及び双性
イオン性界面活性剤及びこれらの混合物から選ばれる。自動食器洗浄機用製品は
、その性質上、泡の少ないものであるべきであり、食器洗いに使われる界面活性
剤系の泡立ちは抑制されるべきであり、又は、より好ましくは低泡立ち、典型的
にはその性質上非イオン性であるべきである。洗濯クリーニング法に用いられる
界面活性剤系によって生じる泡は、食器洗いに必要な程度と同じほど抑制する必
要はない。
【0071】 典型的な、アニオン性、非イオン性、両性及び双性イオン性の界面活性剤のク
ラスとこれら界面活性剤種のリストは、米国特許3,929,678号(197
5年12月30日ラフリン及びフューリングへ発行)に示されている。好適なカ
チオン性界面活性剤のリストは、米国特許4,259,217号(1981年3
月31日マーフィーへ発行)に示されている。自動食器洗い用洗剤組成物に含有
させる典型的な界面活性剤のリストは、例えば、EP−A−0414549号と
PCT出願WO93/08876号及びWO93/08874号に示されている
【0072】 本発明により提供される完全に調合された洗剤組成物に含有させる洗浄界面活
性剤は、使用される特定の界面活性剤及び要求効果にもよるが、洗剤組成物の少
なくとも0.01重量%、好ましくは約0.5〜約50重量%含まれる。高度に
好ましい具体例では、洗浄界面活性剤は洗剤組成物の約0.5〜約20重量%含
まれる。
【0073】 洗浄界面活性剤は、非イオン性、アニオン性、両性、双性イオン性又はカチオ
ン性である。これらの界面活性剤の混合物も使用できる。好ましい洗剤組成物は
、アニオン性洗浄界面活性剤又はアニオン性洗浄界面活性剤と他の界面活性剤、
特に非イオン性界面活性剤との混合物からなる。
【0074】非イオン性界面活性剤 本発明の好適な自動食器洗い用組成物(ADD)における特に好ましい界面活
性剤は低泡性の非イオン性界面活性剤(LFNI)である。LFNIは、0.0
1〜約10重量%、好ましくは約0.1〜約10重量%、最も好ましくは約0.
25〜約4重量%の量で存在させてもよい。LFNIは、LFNIがADD製品
に付与する改善された水被覆作用(特にガラスからの)のために最も普通に使用
される。LFNIは、後述する、自動食器洗いに見られる食品汚れの泡消として
知られている非−シリコン、非−ホスフェートポリマー性材料をも包含する。
【0075】 好ましいLFNIには、非イオン性アルコキシ化界面活性剤、特に第一アルコ
ール由来のエトキシ化物、及びこれらとポリオキシプロピレン/ポリオキシエチ
レン/ポリオキシプロピレン(PO/EO/PO)逆ブロックポリマーのような
より高性能な界面活性剤との混合物が挙げられる。PO/EO/POポリマー型
界面活性剤は、特に卵のような普通の食品汚れ成分に関係する泡抑制又は消泡作
用を有していることは良く知られている。
【0076】 本発明は好ましい実施態様として、LFNIを含有し、この成分が約95°F
(35℃)で固体で、より好ましくは約77°F(25℃)で固体である実施態
様を包含する。製造の容易さから、好ましいLFNIは融点が約77°F(25
℃)〜約140°F(60℃)、より好ましくは約80°F(26.6℃)〜約
110°F(43.3℃)である。
【0077】 好ましい実施態様では、LFNIは、約8〜約20の炭素原子を含むモノヒド
ロキシアルコール又はアルキルフェノールと、アルコール又はアルキルフェノー
ル1モル当たり平均約6〜約15モルのエチレンオキシドとの、反応から得られ
るエトキシ化界面活性剤である。
【0078】 特に好ましいLFNIは、アルコール1モル当たり平均約6〜約15モル、好
ましくは約7〜約12モル、最も好ましくは約7〜約9モルのエチレンオキシド
と縮合した、約16〜約20の炭素原子をもつアルコール(C16−C20アルコー
ル)、好ましくはC18アルコールを含有する直鎖脂肪族アルコールから得られる
エトキシル化界面活性剤である。好ましくは、このようにして得られたエトキシ
化非イオン性界面活性剤は、平均に比べ狭いエトキシ化分布を有する。
【0079】 LFNIは随意的にプロピレンオキシドを約15重量%まで含んでいてもよい
。他の好ましいLFNI界面活性剤は参考文献として本発明に含める米国特許4
,223,163号(1980年9月16日発行、ブイロティ)に記載の方法で
調製することができる。
【0080】 高度に好適なADDは、エトキシル化モノヒドロキシアルコール又はエトキシ
ル化アルキルフェノールを使用し、且つ追加的にポリオキシエチレン、ポリオキ
シプロピレンブロックポリマー化合物をも含有;LFNI中のエトキシル化モノ
ヒドロキシアルコール又はエトキシル化アルキルフェノール成分の割合が全LF
NIの約20〜100%、好ましくは約30から70%であるLFNIを含有す
るADDである。
【0081】 前述の要件を満足する好ましいポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブ
ロックポリマー化合物は、活性水素開始剤として、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、グリセロール、トリメチロールプロパン及びエチレンジアミン
をベースとするものを包含する。C12−18の脂肪族アルコールのような1個
の活性水素原子を有する開始剤化合物からの、逐次エトキシ化及びプロポキシ化
により得られるポリマー化合物は、普通本発明のADDのにおいて充分な泡制御
をもたらさない。 BASF-Wyandotte社(ウエインドット、ミシガン)のPLURONIC (登録商標)、 TETRONIC(登録商標)というブロックポリマー界面活性剤化合 物が本発明のADD組成物に好ましい。
【0082】 特に好ましいLFNIは、約40〜約70%のポリオキシプロピレン/ポリオ
キシエチレン/ポリオキシプロピレン−ブロックポリマーブレンドを含有し、該
ブレンドの約75重量%は、17モルのエチレンオキシド及び44モルのプロピ
レンオキシドを含有するポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン−逆ブロッ
ク共重合体で、該ブレンドの約25重量%は、1モルのトリメチルロールプロパ
ン当たり99モルのプロピレンオキシド及び24モルのエチレンオキシドを含有
し、トリメチルロールプロパンで開始された、ポリオキシエチレン−ポリオキシ
プロピレン−ブロック共重合体である。
【0083】 ADD組成物中のLFNIとして使用するのに好ましいのは、比較的低い曇点
と高い親水−親油バランス(HLB)を有するものである。1%水溶液の曇り点
は、全範囲の水温で最大の泡制御を得るためには、普通約32℃、好ましくはこ
れ以下例えば10℃がよい。
【0084】 含有させてもよいLFNIには、オリン社の非イオン性界面活性剤であるPOLY
-TERGENT(登録商標)SLF-18及び上述の融点を有する生分解性LFNIを包含す
る。 これらと他の非イオン性界面活性剤は当該技術分野でよく知られ、本発明に参
考文献として含める、Kirk Othmer's Encyclopedia of Chemical Technology 3r
d Ed., Vol. 22, pp. 360-379の「界面活性剤及び洗浄系」に詳細に記載されて いる。
【0085】 下記により決められる泡発生(シリコン泡制御剤なしで)が50.8mm未満
(2インチ未満)、好ましくは25.4mm未満(1インチ未満)である混合界
面活性剤からなるADD組成物が好ましい。 これらの測定に有用な装置は、透明プレキシガラスドア、Labview Excel Soft
ware付きのIBMコンピューターデータ収集装置、SCXIインターフェースを使用
する近接センサー(ニューアーク社−モデル95F5203)及びプラスチック
定規を備えたワープール食器洗い機(モデル900)である。
【0086】 データは次のように収集される。近接センサーを食器洗い機の取付け具上の底
部ラックに固定する。センサーは、食器洗い機の底部の回転アームに向けて下向
きにする(回転アームからの距離は約2cm)。回転アームの通過毎に近接セン
サーで測定し記録する。30秒間隔でコンピューターで測定した周期を計測する
ことにより、底部アームの1分間当たりの回転数(RPM)に変換する。アーム
の回転速度は、食器洗い機及びポンプ中の泡の量に直接比例する(即ち、泡が生
成するほど回転が遅くなる)。
【0087】 プラスチック定規を食器洗い機の底部ラックにクリップで留め、床部に突き出
す。洗浄サイクルの終わりに、泡の高さをプラスチック定規により測定し(透明
な扉から目視する)、泡の高さとして記録する。
【0088】 ADD組成物の泡生成並びに非イオン性界面活性剤の効用を評価するためにさ
らに次の手順を行なう。(非イオン性界面活性剤の独立した評価として、食器洗
い機にガラス小瓶で独立して添加した非イオン性界面活性剤と一緒に 、カスケード粉末のような基礎ADD組成を使用した。)
【0089】 第一に、食器洗い機に水を満たし(水を所定の温度と硬度とに調節する)、リ
ンスサイクルを進める。ADD製品(又は界面活性剤)を添加することなくリン
スサイクル中(約2分)RPMをモニターする(機械が正しく機能することを確
認する品質制御チェック)。洗浄サイクルのために、水を満たすのに従い、再び
水の温度と硬度を調節し、ADD製品は食器洗い機の底から添加される(独立し
て界面活性剤を評価する場合、ADDベース組成物を最初に食器洗い機の底部に
添加し、食器洗い機の架台(ラック)の上で界面活性剤が入った小瓶をさかさま
にすることにより添加する。その後、RPMを洗浄サイクル中モニターする。洗
浄サイクルの終わりにプラスチック定規を使い泡の高さを記録する。食器洗い機
に再度水をみたし(水を所定の温度及び硬度に調節する)、次のリンスサイクル
を行なう。このサイクル中RPMをモニターする。
【0090】 最初のリンス、主洗浄、最後のリンスの平均RPMを計算する。テスト界面活
性剤における平均RPMを、制御系での平均RPM(非イオン性界面活性剤なし
のベースADD組成)で割ることにより、%RPM効率を計算する。界面活性剤
の全体泡プロフイルを把握するためRPM効率及び泡高さ測定が用いられる。
【0091】非イオン性エトキシ化アルコール界面活性剤 脂肪族アルコールと約1〜約25モルのエチレンオキシドとのアルキルエトキ
シレート縮合物がここで使用するのに好適である。脂肪族アルコールのアルキル
鎖は、直鎖又は分枝鎖のどちらであってもよく、第一又は第二アルコールであっ
てもよく、そして、通常6〜22の炭素原子を含む。特に好ましいのは、炭素数
8〜20のアルキル基を有するアルコールと、アルコール1モル当たり約2〜約
10モルのエチレンオキシドとの縮合生成物である。
【0092】エンド−キャップされたアルキルアルコキシレート界面活性剤 好ましいエンド−キャップされたアルキルアルコキシレート界面活性剤は、式:
【化1】 で表わされるエポキシ−キャップされた、ポリ(オキシアルキレーテッド)アル
コールである。
【0093】 ここでR1は約4〜約18の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖の脂肪族炭化水 素基であり;R2は約2〜約26の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖の脂肪族炭 化水素基であり;xは、平均値0.5〜約1.5、より好ましくは約1の整数で
;yは少なくとも約15、より好ましくは少なくとも約20の値を有する整数で
ある。
【0094】 好ましくは、式Iの界面活性剤は、少なくとも約10の炭素原子を末端エポキ
シ単位[CH2CH(OH)R2]中に有する。本発明によれば、式Iの好適な表
面活性剤は、例えばWO94/22800号(1994年10月13日に公開、
オリンコーポレーション)に記載のPOLY−TERGENT(登録商標)SL
F−18B 非イオン性界面活性剤である。
【0095】エーテル−キャップされたポリ(オキシアルキレーテッド)アルコール ここで使用するのに好ましい界面活性剤は、式:
【化2】 を有するエーテル−キャップされたポリ(オキシアルキレーテッド)アルコール
である。
【0096】 ここでR1及びR2は約1〜約30の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖の飽和又
は不飽和、脂肪族又は芳香族の炭化水素基であり;R3は水素原子又は約1〜約 4の炭素原子を有する直鎖脂肪族炭化水素基であり;xは、平均値約1〜約30
の整数である。ここで、xが約2以上のとき、R3は同一又は異なり、k及びj は平均値約1から約12、より好ましくは約1〜約5の値を有する。
【0097】 R1及びR2は、好ましくは約6〜約22、最も好ましくは約8〜約18、の炭
素原子を有する直鎖又は分枝鎖の飽和又は不飽和、脂肪族又は芳香族の炭化水素
基である。R3には水素原子又は1〜2の炭素原子を有する直鎖脂肪族炭化水素 基が最も好ましい。好ましくは、xは平均値約1〜約20、最も好ましくは約6
〜約15の整数である。
【0098】 上述したように好ましい態様において、xが2以上のときR3は同一又は異な る。即ち、R3は上述のアルキレンオキシ単位の内で任意のものをとりうる。例 えば、xが3のとき、R3はエチレンオキシ(EO)又はプロピレンオキシ(P O)を形成するように選ばれ、(EO)(PO)(EO);(EO)(EO)(PO);(EO)(EO)(EO);(PO)(
EO)(PO); (PO)(PO)(EO)及び(PO)(PO)(PO)のように順序が変化する。もちろんこ の整数3は例のためにだけ選ばれたもので、xについてより大きな値を持つよう
にはるかに大きく変化でき、例えば複数の(EO)単位及び大変少ない数の(P
O)単位を包含するようになる。
【0099】 上述の特に好ましい界面活性剤は約20℃より低い曇り点を有するものを包含
する。これらの低曇り点界面活性剤は、優れた油脂洗浄効果を有するものとして
下記に詳述する高曇り点の界面活性剤と一緒に用いることができる。
【0100】 最も好ましいエーテル−キャップされたポリ(オキシアルキレーテッド)アル
コール界面活性剤は、kが1でjが1で式:
【化3】 を有する界面活性剤である。
【0101】 ここでR1、R2及びR3は上に定義された通りで、xは、平均値約1〜約30 、好ましくは約1〜約20、より好ましくは約6〜約18の整数である。最も好
ましい界面活性剤は、R1及びR2が約9〜約14、R3がエチレンオキシを形成 する水素原子で、xは約6〜約15である。
【0102】 エーテル−キャップされたポリ(オキシアルキレーテッド)アルコール界面活
性剤は、3つの一般的な成分、すなわち直鎖又は分枝鎖アルコール、アルキレン
オキシド及びアルキルエーテルエンドキャップからなる。アルキルエーテルエン
ドキャップ及びアルコールは分子中の疎水性−油溶解性部分として働くが、アル
キレンオキシド基は分子中の親水性−水溶解性部分として働く。 これらの界面活性剤は、高曇り点界面活性剤と一緒に使用した場合、従来の界
面活性剤に比べ、スポット化及びフィルム化特性及び油脂汚れ除去に優れた改良
を示す。
【0103】 一般的にいって、本発明のエーテル−キャップされたポリ(オキシアルキレン
)アルコール界面活性剤は、脂肪族アルコールをエポキシと反応させエーテルを
形成し、生成したエーテルは塩基と反応し第二のエポキシドを形成することによ
り製造される。第二のエポキシドはアルコキシ化アルコールと反応させ、本発明
の新規な化合物を生成する。エーテル−キャップされたポリ(オキシアルキレー
テッド)アルコール界面活性剤の製造例は後述する。
【0104】12/14アルキルグリシジルエーテルの調製12/14脂肪族アルコール(100.00g,0.515モル)及び塩化錫( IV)(0.58g,2.23ミリモル、アルドリッチから入手可能)を、コン
デンサー、アルゴン注入装置、添加漏斗、磁気攪拌機及び内部温度検出端を有す
る500mLの三つ口丸底フラスコ中で混合した。混合物を60℃まで加熱した
。エピクロヒドリン(47.70g、0.515モル、アルドリッチから入手可
能)を温度を60−65℃に保つように滴加した。その後60℃でさらに1時間
攪拌し、混合物を室温まで冷却した。機械的に攪拌しながら混合物を水酸化ナト
リウム(61.80g、0.773モル、50%)の50%溶液で処理した。添
加が終了してから、混合物は1.5時間で90℃まで加熱し、冷却しエタノール
を使いろ過した。ろ液を分離し、有機相を水洗し(100mL)、MgSO4上 で乾燥し、ろ過し濃縮した。100−120℃(0.1mmHg)での油分の蒸
留によりオイルとしてグリシジルエーテルを得る。
【0105】12/14アルキル−C9/11エーテルキャップドアルコール界面活性剤の調製 Neodol(登録商標)91−8(20.60g、0.0393モル、シェル化学
より入手可能なエトキシ化アルコール)及び塩化錫(IV)(0.58g,2.
23ミリモル)を、コンデンサー、アルゴン注入装置、添加漏斗、磁気攪拌機及
び内部温度検出端を有する250mLの三つ口丸底フラスコ中で混合した。混合
物を60℃まで加熱し、C12/14アルキルグリシジルエーテル(11.00g、 0.0393モル)を15分にわたり滴加した。60℃で18時間攪拌した後、
混合物を室温まで冷却し、同割合のジクロロメタンに溶解した。溶液をシリカゲ
ルの1インチパッドを通過させジクロロメタンを溶離させた。ろ液をロータリー
エバポレーターにより濃縮し、Kugelrohr oven(100℃、0.5mmHg)中
でストリップし、界面活性剤をオイルとして得た。
【0106】 これらについての詳細と他の好ましい非イオン性界面活性剤は、参考文献とし
て本発明に含める米国特許願60/054,702(ドケット番号6781P)
60/054,688(ドケット番号6779P)60/057,025(ドケ
ット番号6780P)を参照。
【0107】非イオン性エトキシ化/プロポキシ化脂肪族アルコール界面活性剤 エトキシ化C6−C18の脂肪族アルコール、及びC6−C18混合エトキシ化/プ
ロポキシ化脂肪族アルコールが、ここで用いられる好適な界面活性剤であり、特
に水溶性のものが好適である。好ましくは、エトキシ化脂肪族アルコールは、C 10 −C18エトキシ化脂肪族アルコールであってエトキシ化度が約3〜約50、最
も好ましくは、C12−C18エトキシ化脂肪族アルコールであってエトキシ化度が
約3〜40のものである。好ましくは、混合エトキシ化/プロポキシ化脂肪族ア
ルコールは約10〜約18の炭素原子のアルキル鎖長を有し、且つエトキシ化度
が3〜30で、プロポキシ化度が約1〜約10のものである。
【0108】プロピレングリコールとの非イオン性EO/PO縮合物 エチレンオキシドと、プロピレンオキシドとプロピレングリコールとの縮合に
より形成された疎水性基本単位との、縮合生成物が本発明で用いられるのに好適
である。これらの化合物の疎水性部分は、好ましくは分子量約1500から約1
800であり、水不溶性を示す。このタイプの化合物の例には、商業的に入手可
能なBASF製Pluronic(登録商標)のいくつかを含む。
【0109】プロピレンオキシド/エチレンジアミン付加物との非イオン性EO縮合物 プロピレンオキシドとエチレンジアミンとの反応生成物と、エチレンオキシド
との縮合生成物がここで好適に用いられる。これらの縮合生成物の疎水性部分は
、エチレンジアミンと過剰のプロピレンオキシドとの反応生成物からなり、分子
量は通常約2500〜約3000である。このタイプの非イオン性界面活性剤の
例には、商業的に入手可能なBASF製のTetronic(登録商標)のいく
つかを含む。
【0110】混合非イオン性界面活性剤 本発明の好ましい態様として、少なくとも一つの低曇り点非イオン性界面活性
剤と少なくとも一つの高曇り点非イオン性界面活性剤を含有する混合非イオン性
界面活性剤を含有する洗浄錠剤が挙げられる。 ここで用いられる「曇り点」とは、温度上昇とともにより溶けにくくなること
によりもたらされる非イオン性界面活性剤に良く知られた性質であって、第二相
の出現する温度で、「曇り点」と呼ばれる(Kirk Othmer's Encyclopedia of Ch
emical Technology, 3rd Ed. Vol.22,pp.360-379を参照)。
【0111】 ここで用いられる「低曇り点」界面活性剤は、約30℃未満、好ましくは約2
0℃未満、最も好ましくは約10℃未満の曇り点を有する非イオン性界面活性剤
系成分として定義される。典型的な低曇り点界面活性剤には、非イオン性アルコ
キシ化界面活性剤、特に第一アルコールからのエトキシ化誘導体及びポリオキシ
プロピレン/ポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレン(PO/EO/PO)
逆ブロックポリマーが含まれる。低曇り点界面活性剤には、例えばエトキシ化プ
ロポキシ化アルコール[例えばオリン社のPoly-Tergent(登録商標) SLF18]、エ
ポキシキャップ化ポリ(オキシアルキル化)アルコール[例えば、WO94/2 2800(1994年10月13日公開、オリン社)に記載のオリン社の非イオ
ン性のPoly-Tergent(登録商標) SLF18Bシリーズ]及びエーテル−キャップ化ポ
リ(オキシアルキル化)アルコール界面活性剤を包含する。
【0112】 非イオン性界面活性剤は随意的にプロピレンオキシドを約15重量%まで含む
ことができる。他の好ましい非イオン性界面活性剤は、参考文献として本発明に
含める米国特許4,223,163号(1980年9月16日発行、ブイロティ
)に記載の方法で調製することができる。
【0113】 低曇り点非イオン性界面活性剤には、さらにポリオキシエチレン−ポリオキシ
プロピレン−ブロックポリマー化合物が含まれる。ポリオキシエチレン−ポリオ
キシプロピレン−ブロックポリマー化合物には、活性水素開始剤化合物としてエ
チレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール、トリメチロールプロ
パン及びエチレンジアミンに基づく化合物が含まれる。BASF-Wyandotte Corp.(W
yandotte,Michigan)のPLURONIC(登録商標)、REVERSED PLURONIC(登録商標) 及びTETRONIC(登録商標)のようなブロックポリマー界面活性剤が本発明のAD
D組成物に好適である。好ましい例には、REVERSED PLURONIC(登録商標)25R2 及びTETRONIC(登録商標)702 が含まれ、このような界面活性剤は通常低曇り点
非イオン性界面活性剤として本発明に有用である。
【0114】 ここで用いられる「高曇り点」非イオン性界面活性剤は、約40℃より高い、
好ましくは約50℃より高い、最も好ましくは約60℃より高い曇り点を有する
非イオン性界面活性剤系成分として定義される。好ましくは非イオン性界面活性
剤系には、約8〜約20の炭素原子を含有するモノヒドロキシアルコール又はア
ルキルフェノールと、アルコール又はアルキルフェノール1モル当たり平均で約
6〜約15モルのエチレンオキシドとの、反応で得られるエトキシ化界面活性剤
誘導体が含まれる。このような高い曇り点非イオン性界面活性剤には例えばTerg
itol 15S9(ユニオンカーバイド製)、Rhodasurf TMD 8.5(ローヌプラン製)、
Neodol 91-8(シェル製)がある。
【0115】 高曇り点非イオン性界面活性剤はさらに親水−親油バランス(「HLB」;前
述のKirk Othmerを参照)が約9〜約15、好ましくは約11〜約15の範囲で あることが本発明の目的に好適である。このような材料として例えばTergitol 1
5S9(ユニオンカーバイド製)、Rhodasurf TMD 8.5(ローヌプラン製)、Neodol
91-8(シェル製)がある。
【0116】 他の好適な高曇り点非イオン性界面活性剤は、第二アルコール及び分岐鎖第一
アルコールを包含する、約6〜約20の炭素原子を含有する(C6−C20アルコ ール)直鎖アルコール又は好ましくは分枝鎖アルコール又は第二脂肪族アルコー
ルから得られる。 好ましくは高曇り点非イオン性界面活性剤は、アルコール1モル当たり、約6〜
約15、好ましくは約6〜約12、最も好ましくは約6〜約9モルのエチレンオ
キシドと縮合した分枝又は第二アルコールエトキシレート、より好ましくはC9
/11又はC11/15混合分枝鎖アルコールエトキシレートである。このよう
にして誘導されたエトキシ化非イオン性界面活性剤は平均に比べ狭いエトキシ化
分布を有することが好ましい。
【0117】 好ましい態様において、このような混合界面活性剤系を含む洗浄錠剤はまた、
継続中の英国特許出願(代理人事件番号CM1573F)に記載されているよう
に、25℃脱イオン水で測定した導電率が3ミリシーメンス/cmより大きく、
好ましくは4ミリシーメンス/cmより大きく、最も好ましくは4.5ミリシー
メンス/cmより大きくなる量の水溶性塩を含有する。
【0118】 他の好ましい態様において、混合界面活性系は、継続中の米国特許出願(代理
人事件番号6252)に記載されているように任意の好適な冷水使用の自動食器
洗い機中の硬度1.246ミリモル/Lの水に溶解し、45℃未満、好ましくは
40℃未満、最も好ましくは35℃未満で、表面張力が4ダイン/cm2未満の 溶液を提供する。
【0119】 他の好ましい態様においては、同時係属出願の米国特許願(代理人事件番号6
252)に記載のように、混合界面活性系の高曇り点界面活性剤及び低曇り点界
面活性剤は、高曇り点又は低曇り点界面活性剤のどちらか一方が第一のマトリッ
クス中に存在し、他方が第二のマトリックス中に存在するように分離される。本
発明の目的には、第一のマトリックスが第一の粒子で、第二のマトリックスが第
二の粒子であってもよい。界面活性剤は適当な公知の方法、好ましくは粒子に噴
霧することにより粒子に適用できる。好ましい一面においては、第一のマトリッ
クスが本発明洗浄錠剤のコア又は第1カプセル化層で、第二のマトリックスが本
発明洗浄錠剤の第1カプセル化層又は第2カプセル化層である。好ましくは、低
曇り点界面活性剤が本発明の洗浄錠剤のコア又は第1カプセル化層に存在し、高
曇り点界面活性剤が本発明洗浄錠剤の第1カプセル化層又は第2カプセル化層に
存在する。
【0120】 その全てをここに参考文献として含める同時係属出願に係る米国特許願60/
031,917号(事件番号6404)に開示された分岐鎖非イオン性界面活性
剤も好ましい。これらの分岐鎖非イオン性界面活性剤は適用に際して、従来の直
鎖界面活性剤に比べ改良されたスポット化及びフィルム化効果を示す。
【0121】アニオン性界面活性剤 洗剤用に有用なアニオン性の界面活性剤であれば、本質的にどのようなもので
も適している。これらには、アニオン性硫酸塩、スルホン酸塩、カルボン酸塩及
びサルコシン塩(例えば、ナトリウム、カリウム、アンモニウム及びモノ−ジ−
及びトリエタノールアミン塩のような置換アンモニウム塩を含む)界面活性剤を
含む。アニオン性硫酸塩界面活性剤が好ましい。
【0122】 ここで有用な界面活性剤の非限定例には、従来のC11−C18直鎖又は分岐鎖ア
ルキルベンゼンスルホネート並びに第一、第二、直鎖、分枝鎖及びランダムアル
キル硫酸塩、C10−C18アルキルアルコキシ硫酸塩、C10−C18アルキルポリグ
リコシド及びそれらに対応する硫酸塩化ポリグリコシド、C12−C18アルファス
ルホン酸化脂肪酸エステル、C12−C18アルキル及びアルキルフェノールアルコ
キシ化物(特にエトキシ化およびエトキシ化/プロポキシ化の混合物)、C12
18ベタイン及びスルホベタイン(スルタイン)、C10−C18アミンオキシドな
どがある。他の従来の有用な界面活性剤は標準テキストにリストされている。
【0123】 他のアニオン性界面活性剤には、アシルイセチオネートのようなイセチオネー
ト、N−アシルタウレート、メチルタウリドの脂肪酸アミド、アルキルスクシネ
ートとスルホスクシネート、スルホスクシネートのモノエステル(特に飽和及び
不飽和のC12−C18モノエステル)、スルホスクシネートのジエステル(特に飽
和及び不飽和のC6−C14ジエステル)、N−アシルサルコシネートを包含する 。ロジン、水素化ロジンのような樹脂酸と水素化樹脂酸、そして、牛脂油由来又
はその中に存在する樹脂酸と水素化樹脂酸もまた好適である。
【0124】 特に好ましい界面活性剤は途中鎖分枝界面活性剤である。これらには、途中鎖
分枝アルキルスルフェート及び途中鎖分枝アルキルアルコキシスルフェートがあ
る。特に好ましい分枝界面活性剤には二つのタイプがあり、それらはsasolタイ プとシェルタイプである。sasolタイプ界面活性剤系は、混合分枝鎖界面活性剤 からなり、該混合分枝鎖界面活性剤は途中鎖分枝界面活性剤及び直鎖界面活性剤
からなり、該直鎖界面活性剤は混合分枝鎖界面活性剤の少なくとも約25重量%
を超え、約70重量%未満であり、途中鎖分枝界面活性剤は式:
【化4】 の化合物である。
【0125】 ここでAbは約10から約18の総炭素を有する疎水性残基で、最長鎖と少な くとも1個の短鎖に分断され、最長鎖は約9〜約17の炭素原子であり、1以上
のC1−C3アルキル基が長鎖から分枝し、但し、少なくとも1個の分枝アルキル
基は最長炭素直鎖の第三位炭素(B残基に結合した炭素を第一炭素と数える)か
らω−2位(ωは末端炭素)の範囲で長鎖に直接結合し、Bは、OSO3M、( EO/PO)、(EO/PO)mOSO3M及びこれらの混合物からなる群から選
ばれる親水性基であり、ここでEO/POはエトキシ、プロポキシ及びこれらの
混合物からなる群より選ばれるアルコキシ基で、mは少なくとも約1〜約30で
、Mは水素原子又は塩形成性カチオンで、但し混合分枝鎖界面活性剤のAb残基 中の平均総炭素数は約11〜約14.5の範囲である。
【0126】 シェルタイプ界面活性剤系は、混合分枝鎖界面活性剤からなり、該混合分枝鎖
界面活性剤は途中鎖分枝界面活性剤及び直鎖界面活性剤からなり、該直鎖界面活
性剤は混合分枝鎖界面活性剤の約25重量%未満であり、途中鎖分枝界面活性剤
は式:
【化5】 の化合物である。
【0127】 ここでAbは約10〜約18の総炭素を有する疎水性残基で、最長鎖と少なく とも1個の短鎖に分断され、最長鎖は約9〜17の炭素原子であり、1以上のC 1 −C3アルキル基が最長鎖から分枝し、但し、少なくとも1個の分枝アルキル基
は長鎖の第三位炭素(B残基に結合した炭素を第一炭素と数える)からω−2位
(ωは末端炭素)の範囲で長鎖に結合している、BはOSO3M、(EO/PO )、(EO/PO)mOSO3M及びこれらの混合物からなる群から選ばれる親水
性基であり、ここでEO/POはエトキシ、プロポキシ及びこれらの混合物から
なる群より選ばれるアルコキシ基で、mは少なくとも約1〜約30で、Mは水素
原子又は塩形成性カチオンで、但し混合分枝鎖界面活性剤のAb残基中の平均総 炭素数は約11〜約14.5の範囲である。
【0128】 米国特許願60/061,971号[(事件番号6881P)1997年10 月14日出願]、60/061,975号[(事件番号6882P)1997年1
0月14日出願]、60/062,086号[(事件番号6883P)1997年
10月14日出願]、60/061,916号[(事件番号6884P)1997
年10月14日出願]、60/061,970号[(事件番号6885P)199
7年10月14日出願]、60/062,407号[(事件番号6886P)19
97年10月14日出願]を参照。他の好ましい途中鎖分枝界面活性剤は、これ ら全てを参考文献として本発明に含める米国特許願60/031,845号(事
件番号6402P)及び60/031,916号(事件番号6403P)に開示
されている。
【0129】 本発明に用いるのに好適なアニオン性スルフェート界面活性剤は直鎖及び分枝
鎖第一及び第二アルキルスルフェート、アルキルエトキシスルフェート、脂肪酸
オレオイルグリセロールスルフェート、アルキルフェノールエチレンオキシドエ
ーテルスルフェート、C5−C17アシル−N−(C1−C4アルキル)グルカミン スルフェート及びC5−C17アシル−N−(C1−C2ヒドロキシルアルキル)グ ルカミンスルフェート並びにアルキルポリグリコシドのスルフェート(ここに記
載されている非イオン性スルフェート化合物)のようなアルキルポリサッカライ
ドスルフェートを包含する。
【0130】 アルキルスルフェート界面活性剤は、好ましくは直鎖及び分枝鎖第一C10−C 18 アルキルスルフェート、より好ましくはC11−C15分枝鎖アルキルスルフェー
ト及びC12−C14直鎖アルキルスルフェートから選ばれる。
【0131】 アルキルエトキシスルフェート界面活性剤は、1分子当たり0.5〜20モル
のエチレンオキシドでエトキシ化されたC10−C18アルキルスルフェートからな
る群より選ばれる。より好ましくはアルキルエトキシスルフェート界面活性剤は
1分子当たり0.5〜7、好ましくは1〜5モルのエチレンオキシドでエトキシ
化されたC11−C18、最も好ましくはC11−C15アルキルスルフェートである。
【0132】 本発明の特に好ましい一面は、好ましいアルキルスルフェート界面活性剤及び
アルキルエトキシスルフェート界面活性剤の混合物を使用することである。この
ような混合物はPCT出願WO93/18124号に開示されている。
【0133】 本発明に好適に用いるアニオン性スルホネート界面活性剤は、C5−C22直鎖 又は分枝鎖アルキルベンゼンスルホネート、アルキルエステルスルホネート、C 6 −C22第一又は第二アルカンスルホネート、C6−C24オレフィンスルホネート
、スルホネン化ポリカルボン酸、アルキルグリセロールスルホネート、脂肪酸ア
シルグリセロールスルホネート、脂肪酸オレイルグリセロールスルホネート及び
これらの任意の混合物を包含する。 好ましいアニオン性カルボキシレート界面活性剤はアルキルエトキシカルボキ
シレート界面活性剤、アルキルポリエトキシポリカルボキシレート界面活性剤及
び石鹸(アルキルカルボキシル)特にここに記載されている第二石鹸を包含する
【0134】 好ましいアルキルエトキシカルボキシレートは、式RO(CH2CH2O)XC H2COO-+の化合物を包含し、ここでRはC6〜C18アルキル基、xは0〜1
0で、エトキシ化分布はxが0の材料が重量基準で20%未満で、Mがカチオン
である。好ましいアルキルポリエトキシポリカルボキシレート界面活性剤には式
RO−(CHR1−CHR2−O)−R3を包含し、ここでRはC6〜C18アルキル
基、xは1〜25で、R1及びR2は水素原子、酢酸残基、コハク酸残基、ヒドロ
キシコハク酸残基及びこれらの混合物からなる群から選ばれる。R3は水素原子 、1〜8の炭素原子を有する置換若しくは非置換炭化水素及びこれらの混合物か
らなる群から選ばれる。
【0135】 好ましい石鹸界面活性剤は第2炭素に結合したカルボキシル単位を含む第二石
鹸界面活性剤が挙げられる。ここで用いられる好ましい第二石鹸界面活性剤は、
2−メチル−1−ウンデカン酸、2−エチル−1−デカン酸、2−プロピル−1
−ノナン酸、2−ブチル−1−オクタン酸、2−ペンチル−1−ヘプタン酸の水
溶性塩からなる群から選ばれる水溶性塩である。
【0136】 他の好ましいアニオン性界面活性剤は式R−CON(R1)CH2COOMのア
ルカリ金属サルコシン酸塩であり、ここでRはC5−C17直鎖若しくは分枝鎖ア ルキル又はアルケニル基で、R1はC1−C4アルキル基で、Mはアルカリ金属イ オンである。好ましい例はナトリウム塩の形態のミリストイル及びオレオイルメ
チルサルコシネートである。
【0137】両性の界面活性剤 ここで用いられる好適な両性界面活性剤には、アミンオキシド界面活性剤及び
アルキル両性カルボン酸が含まれる。 好ましいアミンオキシドには、式R3(OR4XO(R52を有する化合物が
含まれる、ここで、R3は8〜26の炭素原子を有する、アルキル、ヒドロキシ アルキル、アシルアミドプロピル及びアルキルフェニル基もしくはこれらの混合
物から選ばれる;R4は2〜3の炭素原子を有するアルキレン若しくはヒドロキ シアルキレン基又はこれらの混合物;xは0〜5、好ましくは0〜3;R5はそ れぞれ1〜3の炭素原子を有するアルキル若しくはヒドロキシアルキル基、又は
1〜3のエチレンオキシド基を含有するポリエチレンオキシド基である。好まし
くは、C10−C18アルキルジメチルアミンオキシド、及びC10−C18のアシルア
ミドアルキルジメチルアミンオキシドである。 アルキル両性ジカルボン酸の好適な例は、米国、ニュージャジー州デイトンの
ミラノール社により生産されているMiranol(登録商標)C2M Con
c.である。
【0138】双性イオン界面活性剤 双性イオン界面活性剤もまた本発明の洗剤組成物に含有させることができる。
これらの界面活性剤は、第二アミンと第三アミンの誘導体、ヘテロ環式第二アミ
ンと第三アミンの誘導体、又は、第四アンモニウム、第四ホスホニウム若しくは
第三スルホニウム化合物の誘導体として広く記載されている。ベタイン及びスル
タイン(sultaine)界面活性剤はここで用いられる双性イオン界面活性剤の具体
例である。
【0139】 好ましいベタインは、R(R12+2COO-の式を有する化合物であり、 ここで、RはC6−C18炭化水素基、それぞれのR1は通常C1−C3アルキルで、
2はC1−C5の炭化水素基である。好適なベタインはC12-18ジメチルアンモニ
ウムヘキサン酸塩及びC10-18アシルアミドプロパン(又はエタン)ジメチル( 又はジエチル)ベタインである。コンプレックスベタイン界面活性剤もここで好
適に使用できる。
【0140】カチオン性界面活性剤 本発明で使用されるカチオン性エステル界面活性剤は、好ましくは、少なくと
も一個のエステル(すなわち、−COO−)結合と少なくとも一個のカチオン荷
電基を含む、界面活性剤の性質を有する水分散性化合物である。他の好ましいカ
チオン性エステル界面活性剤は、例えば米国特許4228042号、42396
60号及び4260529号に開示されたコリンエステル界面活性剤を包含する
。 好適なカチオン性界面活性剤は、モノC6−C16好ましくはC6−C10N−アル
キル又はアルケニルアンモニウム界面活性剤(ここで残りのN位はメチル、ヒド
ロキシエチル又はヒドロキシプロピル基により置換されている)から選ばれる第
四アンモニウム界面活性剤を包含する。
【0141】洗浄ビルダー 本発明は製品組成物中に随意的なビルダーを含んでいてよい。洗浄塩/ビルダ
ーのレベルは組成物の最終用途及び要求される物理的形状により大きく変動する
。ビルダーを含有させる場合、組成物は通常少なくとも約1重量%、より一般的
には約10〜約80重量%、さらに一般的には約15〜約50重量%の洗浄ビル
ダーを含有する。これより低い又は高いレベルも除外されるものではない。
【0142】 無機又はリン含有洗浄ビルダーには、ポリリン酸のアルカリ金属塩、アンモニ
ウム塩及びアルカノールアンモニウム塩(トリポリホスフェート、ピロホスフェ
ート、ガラス状ポリマー性メタホスフェート)、ホスホン酸、フィチン酸、ケイ
酸、炭酸(重炭酸、セスキ炭酸を含む)、硫酸及びアルミノケイ酸のそれぞれの
アルカリ金属塩、アンモニウム塩及びアルカノールアンモニウム塩が含まれるが
これらに限定されない。しかしながら非リン酸塩が要求される地方もある。重要
なことは本発明の組成物は クエン酸塩のようないわゆる「弱い」(ホスフェー
トに比べ)ビルダーの存在下で、又はゼオライト若しくは層状ケイ酸塩ビルダー
で発生するかも知れない「良く出来きていない」状況下で驚くほどよく機能する
ことである。
【0143】 ケイ酸塩ビルダーの例としては、特に米国特許4,664,839号(198
7年5月12日発行、エイチ・ピー・リーク)に記載の層状ケイ酸ナトリウムの
ようにSiO2:Na2O比が1.6:1〜3.2:1の範囲の層状アルカリ金属
ケイ酸塩がある。NaSKS−6(一般的に「SKS−6」と省略される)はヘ
キストにより販売されている結晶層状ケイ酸塩の商標である。ゼオライトビルダ
ーとは異なり、NaSKS−6ケイ酸塩ビルダーはアルミニウムを含有しない。
NaSKS−6は層状ケイ酸塩のデルタ−Na2SiO5形態を有する。これはド
イツDE−A−3,417,649号及びDE−A−3,742,043号に記
載の方法で調製することができる。SKS−6は本発明に使用するのに高度に好
ましい層状珪酸塩であるが、一般式NaMSiX2X+1・yH2O(ここでMはナ
トリウム又は水素原子で、xは1.9〜4の数、好ましくは2で、yは0〜20
の数、好ましくは0である)を有する層状ケイ酸塩も使用することができる。ヘ
キスト製の種々の他の層状ケイ酸には、アルファ、ベータ、ガンマ形態のNaS
KS−5、NaSKS−7、NaSKS−11が包含される。上述したように、
デルタ−Na2SiO5(NaSKS−6形態)が本発明に使用するのに最も好ま
しい。粒状組成物中でクリスプ剤として働き、酸素漂白剤の安定剤として働き、
泡制御系成分として作用する、例えばケイ酸マグネシウムのような他のケイ酸塩
もまた有用である。
【0144】 ビルダーとしての炭酸塩の例は、ドイツ特許願2,321,001号(197
3年11月15日公開)に開示されているようにアルカリ土類金属及びアルカリ
金属炭酸塩である。
【0145】 本発明にはアルミノケイ酸塩ビルダーを洗剤塩として添加してもよい。アルミ
ノケイ酸塩ビルダーは現在流通している大部分の高負荷粒状洗剤組成物に重要な
ものである。アルミノケイ酸塩ビルダーは実験式:
【化6】 を有するものを含む。 ここでz、w及びyは少なくとも6の整数で、z:y及びz:wのモル比は1.
0〜約0.5の範囲で、xは約15〜約264の整数である。
【0146】 有用なアルミノケイ酸塩イオン交換材は商品として入手可能である。このよう
なアルミノケイ酸塩は構造上、結晶質又は非晶質で天然又は合成のものである。
アルミノケイ酸塩イオン交換材の製造方法は米国特許3,985,669号(ク
ルムメルら、1976年10月12日発行)に開示されている。本発明に有用な
好ましい合成結晶質アルミノケイ酸塩イオン交換材は、ゼオライトA、ゼオライ
トP(B)、ゼオライトMAP及びゼオライトXという名称で入手できる。特に
好ましい態様として式:
【化7】 の結晶質アルミノケイ酸塩イオン交換材がある。
【0147】 ここでxは約20〜約30、特に約27である。この材料はゼオライトAとし
て知られている。脱水ゼオライト(x=0−10)も使用することができる。好
ましくはアルミノケイ酸塩は直径約0.1−10ミクロンの粒子寸法を有する。
【0148】 本発明の目的に適した有機洗浄ビルダーには、多種類のポリカルボキシレート
化合物があるがこれらに限定されない。ここで言う「ポリカルボキシレート」と
は、複数のカルボキシレート基、好ましくは少なくとも3個のカルボキシレート
基を有する化合物である。ポリカルボキシレートビルダーは普通、酸の形態で添
加するが、中和塩の形態で添加しても良い。塩の形態で使用するときは、ナトリ
ウム、カリウム、リチウムのようなアルカリ金属の形態又はアルカノールアンモ
ニウム塩の形態が好ましい。
【0149】 種々の範疇の有用な材料がポリカルボキシレートビルダーに包含される。ポリ
カルボキシレートビルダーの一つの重要な範疇には、米国特許3,128,28
7号(ベルグ、1964年4月7日発行)及び米国特許3,635,830号(
ランベルティら、1972年1月18日発行)に開示のオキシジスクシネートを
含むエーテルポリカルボキシレートが挙げられる。米国特許4,663,071
号(ブッシュら、1987年5月5日発行)の「TMS/TDS」ビルダーを参
照。好ましいエーテルポリカルボキシレートは環状化合物、特に米国特許3,9
23,679号;3,835,163号;4,158,635号;4,120,
874号及び4,102,903号に記載の脂環式化合物を包含する。
【0150】 他の有用な洗浄ビルダーにはエーテルヒドロキシポリカルボキシレート、マレ
イン酸無水物とエチレン又はビニルメチルエーテルとの共重合体、1,3,5−
トリヒドロキシベンゼン−2,4,6−トリスルホン酸、及びカルボキシメチル
オキシコハク酸が含まれ、エチレンジアミンテトラ酢酸及びニトリロトリ酢酸の
ようなポリ酢酸の種々のアルカリ金属塩、アンモニウム塩及び置換アンモニウム
塩、並びに、メリット酸、コハク酸、オキシジコハク酸、ポリマレイン酸、ベン
ゼン1,3,5−トリカルボン酸、カルボキシメチルオキシコハク酸のようなポ
リカルボン酸塩及びこれらの水溶性塩が含まれる。
【0151】 例えばクエン酸及びその水溶性塩(特にナトリウム塩)のようなクエン酸ビル
ダーは、特に重要なポリカルボン酸ビルダーである。オキシジスクシネートもま
た本発明の組成物とクエン酸ビルダーとの組み合わせに特に有用である。
【0152】 本発明の洗剤組成物には、米国特許4,566,984号(ブッシュ、198
6年1月28日発行)に開示の3,3−ジカルボキシ−4−オキサ−1,6−ヘ
キサンジオネート及び関連化合物がまた好ましい。有用なコハク酸ビルダーには
5−C20アルキルコハク酸及びC5−C20アルケニルコハク酸並びにこれらの塩
が含まれる。このタイプの特に好ましい化合物はドデセニルコハク酸である。コ
ハク酸塩ビルダーの特定例として、コハク酸ラウリル、コハク酸ミリスチル、コ
ハク酸パルミチル、コハク酸−2−ドデセニル(好適)、コハク酸−2−ペンタ
デセニルのようなものがある。コハク酸ラウリルはこのグループで好ましいビル
ダーで、欧州特許願86200690.5/0,200,263号(1986年
11月5日公開)に記載されている。
【0153】 他の好ましいポリカルボキシレートは米国特許4,144,226号(クラッ
チフィールドら、1979年3月13日発行)及び米国特許3,308,067
号(ディール、1967年3月7日発行)に開示されている。ディールの米国特
許3,723,322号もまた参照。 脂肪酸、例えばC12−C18モノカルボン酸もまた本発明の組成物に単独で、又
は上述のビルダー、特にクエン酸塩ビルダー及び/又はコハク酸塩ビルダーと組
み合わせて含有させ、付加的なビルダー活性を付与することができる。脂肪酸の
このような使用は一般的に泡発生を減少させるので配合する際に考慮すべきであ
る。
【0154】漂白剤 本発明の漂白剤は塩素及び酸素漂白系の双方を包含する。過酸化水素源は参考
文献として含めるKirk Othmer's Encyclopedia of Chemical Technology, 4th E
d(1992, John Wiley & Sons),Vol.4,pp.271-300の「漂白剤(調査)」に詳細に 記載され、過ホウ酸ナトリウム、過炭酸ナトリウムの種々の形態を包含し、これ
らの被覆及び改変形態を包含する。過酸化水素源の「有効量」とは、消費者が汚
れた食器をアルカリの存在下で家庭用自動食器洗い機で洗浄した場合、過酸化水
素なし組成物と比べて、汚れた食器からのしみ除去(特に茶のしみ)改善効果が
測定可能な量のことをいう。
【0155】 より一般的には本発明の過酸化水素源は消費者の使用条件で有効量の過酸化水
素を提供する簡便な化合物又は混合物である。レベルは広範囲で変動するが普通
本発明の組成物の約0.1〜約70重量%、より典型的には約0.5〜30重量
%の範囲である。
【0156】 本発明で使用される好ましい過酸化水素源は任意の簡便材料であり、過酸化水
素そのものも包含する。例えば、過ホウ酸ナトリウム(任意の水和物好ましくは
1水塩又は4水塩)で例示される過ホウ酸塩、炭酸ナトリウム過酸化水和物又は
同等な過炭酸塩、ピロリン酸ナトリウム過酸化水和物、尿素過酸化水和物又は過
酸化ナトリウムを本発明で使用することができる。過硫酸塩漂白剤(例えばDuPo
n社で生産のOXONE)のような有効酸素源が有用である。過ホウ酸ナトリウム1水
塩及び過炭酸ナトリウムが特に好ましい。任意の簡易過酸化水素源の混合物を使
用することができる。
【0157】 好ましい過炭酸塩漂白剤は平均粒子寸法が約500〜約1000マイクロメー
ターの範囲で、約10重量%以下の粒子が約200マイクロメーターより小さく
、約10重量%以下の粒子が約1,250マイクロメーターより大きい乾燥粒子
からなる。随意的に過炭酸塩はケイ酸塩、ホウ酸塩又は水溶性界面活性剤で被覆
してもよい。過炭酸塩はFMC,Solvay及びTokai Denkaのよ
うな商品供給源から入手可能である。
【0158】 本発明の組成物は漂白剤として塩素−タイプの漂白剤を含有していてもよい。
このような漂白剤は当該技術分野で良く知られており、例えばジクロロイソシア
ヌル酸ナトリウム(NaDCC)又は次亜塩素酸ナトリウム(NaOCl)を包
含する。塩素漂白剤が存在するときは、それらは漂白感応性の酵素又は洗浄活性
剤と分離することが重要である。さらに塩素漂白剤を使う場合、漂白感応性の酵
素又は洗浄活性剤が洗浄液中に放出される前に、漂白剤が漂白スカベンジャーに
より除去又は中和されることが重要である。
【0159】(a)漂白活性剤 好ましくは組成物中の過酸化漂白成分は活性剤(過酸前駆体)とともに配合さ
れる。活性剤は組成物の約0.01〜約15重量%、好ましくは約0.5〜約1
0重量%、より好ましくは約1〜約8重量%のレベルで存在させることができる
。好ましい活性剤は、テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、ベンゾイ
ルカプロラクタム(BzCL)、4−ニトロベンゾイルカプロラクタム、3−ク
ロロベンゾイルカプロラクタム、ベンゾイルオキシベンゼンスルホネート(BO
BS)、ノナノイルオキシベンゼンスルホネート(NOBS)、フェニルベンゾ
エート(PhBz)、デカノイルオキシベンゼンスルホネート(C10−OBS)
、ベンゾイルバレロラクタム(BZVL)、オクタノイルオキシベンゼンスルホ
ネート(C8−OBS)、過酸化水素化性エステル及びこれらの混合物からなる 群より選ばれ、最も好ましいのはベンゾイルカプロラクタム及びベンゾイルバレ
ロラクタムである。pHが約8〜約9.5の範囲で特に好ましい漂白活性剤はO
BL又はVL離脱基を有するものが選ばれる。
【0160】 好ましい漂白活性剤は、米国特許5,130,045号(ミッシェルら)、米
国特許4,412,934号(チャングら)、及び係属中の米国特許願08/0
64,624号、08/064,623号、08/064,621号、08/0
64,562号、08/064,564号、08/082,270号、並びに係
属中の米国特許願08/133,691号[エム・バーンズ、エイ・ディー・ウ イリー、アール・ティ・ハートショーン、シー・ケイ・ゴーシュ(P&D事件番
号4890R)、「酵素と一緒に用いるペルオキシ酸活性剤からなる漂白化合物
」]に記載されている。これらの文献はすべてこれを参照することにより本明細 書に援用される。
【0161】 本発明において、過酸化漂白剤化合物(AvO)と漂白活性剤とのモル比は、
普通少なくとも1:1、好ましくは約20:1〜約1:1、より好ましくは約1
0:1〜 約3:1の範囲である。
【0162】 第四級置換漂白活性剤もまた含まれる。本発明の洗剤組成物は好ましくは第四
級置換漂白活性剤(QSBA)又は四置換過酸(QSP)、より好ましくは前者
を含有する。好ましいQSBA構造は、参考例として本発明に含める係属中の米
国特許願5,460,747号、5,584,888号、5,578,136号
にさらに記載されている。
【0163】(b)有機過酸化物、特にジアシル過酸化物 これらは参考文献として本発明に含めるKirk Othmer's Encyclopedia of Chem
ical Technology,Vol.17, John Wiley and Sons,1982の27-90頁特に63-72頁に包
括的に記載されている。ジアシル過酸化物を使用する場合、スポット化/フィル
ム化に最小の悪影響を及ぼすものが好ましい。ジベンゾイルペルオキシドが好ま
しい。
【0164】(c)金属含有漂白触媒 本発明の組成物と方法とは、ADD組成物に使用するのに効果的な金属含有漂
白触媒を使用することができる。好ましいのはマンガン及びコバルト含有漂白触
媒である。
【0165】 金属含有漂白触媒の一つのタイプは銅、鉄、チタン、レニウム、タングステン
、モリブデン又はマンガンカチオンのような明確な漂白触媒活性を有する遷移金
属カチオン、亜鉛又はアルミニウムカチオンのように触媒活性をほとんど有しな
い又は全く有しない金属カチオン助剤、並びに、触媒性金属カチオン及び金属カ
チオン助剤に対して一定の安定係数を持つ金属イオン封鎖剤、特にエチレンジア
ミンテトラ酢酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)及びそれらの
水溶性塩を包含する。このような触媒は米国特許4,430,243号に開示さ
れている。
【0166】 他のタイプの漂白触媒は、米国特許5,246,621号及び米国特許5,2
44,594号に開示のマンガン系の錯体を包含する。これらの触媒の好ましい
例には、MnIV 2(u−O)3(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザ
シクロノナン)2−(PF62(「MnTACN」)、MnIII 2(u−O)1(u
−OAc)2(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)2 −(ClO42、MnIV 4(u−O)6(1,4,7−トリアザシクロノナン)4 −(ClO42、MnIIIMnIV 4(u−O)1(u−OAc)2-(1,4,7− トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)2−(ClO43、及びこれ らの混合物が包含される。欧州特許願公開549,272号も参照。ここで使用
するのに適した他のリガンドには、1,5,9−トリメチル−1,5,9−トリ
アザシクロドデカン、2−メチル−1,4,7−トリアザシクロノナン、2−メ
チル−1,4,7−トリアザシクロノナン、及びこれらの混合物が包含される。
【0167】 自動食器洗い機用組成物に有用な漂白触媒及び濃縮粉末洗剤組成物は本発明に
適当として選択することができる。たとえば、好ましい漂白触媒は、米国特許4
,246,612号及び米国特許5,227,084号を参照。
【0168】 他の漂白触媒は、例えば、欧州特許願公開408,131号(コバルト錯体触
媒)、欧州特許願公開384,503号及び306,089号(メタロ−ポルフ
ィリン触媒)、米国特許4,728,455号(マンガン/マルチデンテートリ
ガンド触媒)、米国特許4,711,748号及び欧州特許願公開224,95
2号(アルミノシリケート触媒上の吸着マンガン)、米国特許4,601,84
5号(マンガン及び亜鉛又はマグネシウム塩の付いたアルミノシリケートサポー
ト)、米国特許4,626,373号(マグネシウム/リガンド 触媒)、米国
特許4,119,557号(鉄錯体触媒)、ドイツ特許明細書2,054,01
9号(コバルトキレート触媒)、カナダ特許866,191号(遷移金属含有塩
)、米国特許4,430,243号(マンガンカチオン及び非触媒性金属カチオ
ンの付いたキレート)及び米国特許4,728,455号(グルコン酸マンガン
触媒)に記載されている。
【0169】 好ましいこのタイプのコバルト触媒は式:
【化8】 を有する。
【0170】 ここでnは3〜5の整数(好ましくは4又は5;最も好ましくは5);M’は
変化しやすい配位残基、好ましくは塩素、臭素、ヒドロキシド、水及びこれらの
組み合わせ(mが1より大きいとき)からなる群より選ばれる;mは1〜3の整
数(好ましくは1又は2;最も好ましくは1);m+n=6;Yは、適宜選ばれ
た、数がyの対アニオンで、yは電荷のバランスした塩を得るためには1から3
の整数(好ましくは2〜3;Yがa−1価のアニオンのとき最も好ましくは2)
である。 本発明に有用なこのタイプの好ましいコバルト触媒は、式[Co(NH35
l]Yy及び特に[Co(NH35Cl]Cl2の式を有するペンタアンミンクロ
ライド塩である。
【0171】 式:
【化9】 を有するコバルト(III)漂白触媒を使用する本発明組成物がより好ましい。
【0172】 ここで、コバルトは+3酸化状態で;nは4又は5(好ましくは5);Mは一
つの位置でコバルトに配位した1以上のリガンドで;mは0又は1又は2(好ま
しくは1);Bは二つの位置で配位したリガンドで;bは0又は1(好ましくは
0)、b=0のときm+n=6で、b=1のときm=0及n=4である;Tは1
以上の適宜選ばれ、数をyで表わす対アニオンで、ここで、電荷のバランスした
塩を得るためには、yは整数(好ましくはyは1から3;Tがa−1価のアニオ
ンのとき最も好ましくは2である);さらに該触媒は塩基加水分解速度係数が0
.23M-1-1(25℃)未満である。
【0173】 好ましいTは、塩素イオン、よう素イオン、I3 -、ぎ酸イオン、硝酸根、亜硝
酸根、硫酸根、亜硫酸根、クエン酸イオン、酢酸イオン、炭酸イオン、臭素イオ
ン、PF6 -、BF4 -、B(Ph)4 -、リン酸根、亜リン酸根、シリケート、トシ
ラート、メタンスルホネート及びこれらの組み合わせからなる群より選ばれる。
もしT中に例えば、HPO4 2-、HCO3 -、H2PO4 -等のように1をこえるアニ
オン基が存在するとき、Tは適宜プロトン化することができる。さらに、Tはア
ニオン性表面活性剤(例えば直鎖アルキルベンゼンスルホネート(LAS)、ア
ルキルスルフェート(AS)、アルキルエトキシスルホネート(AES)等)の
ような非慣用的な無機アニオン及び/又はアニオン性ポリマー(例えば、ポリア
クリレート、ポリメタクリレート、等)からなる群から選ばれる。
【0174】 M残基は、例えば、F-、SO4 -2、NCS-、SCN-、S23 -2、NH3、P O4 3-及びカルボキシレート(これは好ましくはモノカルボキシレート、しかし 、コバルトへの結合が残基あたり1個のカルボキシレートだけによるものであり
、この場合M残基中の他のカルボキシレートはプロトン化又は塩形態になってい
る限りにおいて、1をこえるカルボキシレートが残基中に存在してもよい)を包
含するがこれらに限定されない。適宜、1より多いアニオン基(HPO4 2-、H CO3 -、H2PO4 -、HOC(O)CH2C(O)O-等)がM中に存在するなら 、Mはプロトン化される。好ましいM残基は、式:
【化10】 の置換及び非置換のC1−C30カルボン酸である。
【0175】 式中、Rは好ましくは、水素原子及びC1−C30(好ましくはC1−C18)非置
換及び置換アルキル、C6−C30(好ましくはC6−C18)非置換及び置換アリ−
ル並びにC3−C30(好ましくはC5−C18)非置換及び置換ヘテロアリ−ルから
なる群から選ばれ、置換基は−NR’3、−NR’4 +、−C(O)OR’、−O R’、−C(O)NR’2からなる群から選ばれ、ここで、R’は水素原子及び C1−C6残基からなる群から選ばれる。このような置換されたRはそれゆえ−(
CH2nOH及び−(CH2nNR’4 +基を包含し、ここで、nは1〜約16の
整数、好ましくは約2〜約10、最も好ましくは約2〜約5である。
【0176】 最も好ましくは、Mは、上記の化学式を有するカルボン酸であって、Rは水素
原子、メチル、エチル、プロピル、直鎖又は分枝鎖C4−C12アルキル、及びベ ンジルからなる群より選ばれる。最も好ましいRはメチルである。好ましいカル
ボン酸M残基は、ぎ酸、安息香酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ドデカン
酸、マロン酸、マレイン酸、コハク酸、アジピン酸、フタル酸、2−エチルヘキ
サン酸、ナフトエ酸、オレイン酸、パルミチン酸、トリフラート、酒石酸、ステ
アリン酸、酪酸、クエン酸、アクリル酸、アスパラギン酸、フマル酸、ラウリン
酸、リノール酸、乳酸、リンゴ酸及び特に酢酸が含まれる。
【0177】 B残基はカーボネート、ジ−及びより高級カルボン酸残基(例えばオキサレー
ト、マロネート、リンゴ酸、コハク酸、マレエート)、ピコリン酸、及びアルフ
ァ及びベータアミノ酸(例えばグリシン、アラニン、ベータ−アラニン、フェニ
ルアラニン)を包含する。
【0178】 本発明に有用なコバルト漂白触媒は公知で、例えば、M. L. Tobe「遷移金属錯
体の塩基加水分解」、Adv. Inorg. Bioinorg. Mech.,(1983),2,page 1-94 にそ の塩基加水分解速度とともに記載されている、例えば、第17頁の表1には、オ
キサレート(kOH=2.5×10-4-1-1(25℃))、NCS-(kOH=5 .0×10-4-1-1(25℃))、ホルメート(kOH=5.8×10-4-1 -1 (25℃))、及びアセテート(kOH=9.6×10-4-1-1(25℃))
と錯体化したコバルトペンタアンミン触媒の塩基加水分解速度(kOHと称されて
いる)が示されている。 本発明に有用な最適なコバルト触媒は、式[Co(NH35OAc]Tyを有 するコバルトペンタアンミン酢酸塩であり、ここでOACはアセテート残基を表 わし、特にコバルトペンタアンミン酢酸クロライド、[Co(NH35OAc]
Cl2;並びに[Co(NH35OAc](OAc)2;[Co(NH35OAC ](PF62;[Co(NH35OAC](SO4);[Co(NH35OAC] (BF42;及び[Co(NH35OAC](NO32が好ましい。
【0179】 本発明のコバルト触媒は米国特許5,559,261号、5,581,005
号及び5,597,936号に開示された合成経路に従い調製でき、これらを参
考文献として本発明に含める。
【0180】 これらの触媒は、所望により審美的な製品が望まれるときには、色への影響を
減少させるため助剤と一緒に調製するか、又は後で例示する酵素含有粒子に含ま
せるか、組成物が触媒の「スペックル(斑点)」を含有するように製造できる。
【0181】 限定としてではなく実施上、本発明の洗剤組成物及び洗浄方法においては水性
洗浄液中に活性漂白触媒種を少なくとも1憶分の1のオーダーで含有させるよう
に調節する必要があり、好ましくは約0.01〜約25ppm、より好ましくは
約0.05〜約10ppm、最も好ましくは約0.1〜約5ppmの漂白触媒種
を洗浄液中に提供する。自動食器洗い法の洗浄液中においてこのようなレベルを
達成するためには、普通、本発明の自動食器洗い用組成物は、洗浄組成物の約0
.0005〜0.2重量%、より好ましくは約0.004〜0.08重量%の漂
白触媒を含有する。
【0182】制御された放出速度−手段 洗浄錠剤は漂白剤の放出速度を制御する手段、特に洗浄液への酸素漂白剤の放
出速度を制御する手段を具備していてもよい。 漂白剤の放出速度を制御する手段は、洗浄液へのペルオキシド種の制御された
放出を行なわさせることにある。このような手段は、例えば、洗浄液に対して過
酸化水素源として働く無機過酸化水素化物の放出を制御することを包含する。 漂白剤の制御された放出の好ましい手段として、漂白剤をコア、第1カプセル
化層又は第2カプセル化層に閉じ込めることが挙げられる。
【0183】 漂白剤の放出速度を制御する他の手段は、漂白剤を制御された放出をもたらす
ように設計された被覆剤により被覆することを包含する。被覆はそれゆえ、例え
ば、難水溶性材料からなるか、又は十分な厚さからなり被覆厚さの溶解動力学が
制御された放出速度をもたらすものを含む。
【0184】 被覆剤はさまざまな方法を使って適用することができる。どのような被覆剤で
も、典型的には、被覆剤と漂白剤の重量比で約1:99から約1:2、好ましく
は約1:49から約1:9で存在させることができる。
【0185】 好ましい被覆剤にはトリグリセライド(部分的)水素化野菜油、大豆油、綿種
油、モノ−又はジグリセライド、マイクロクリスタリンワックス、ゼラチン、セ
ルロース、脂肪酸及びこれらの混合物を包含する。 他の好ましい被覆剤は、炭酸カルシウム及びシリカを含むアルカリ及びアルカ
リ土類金属の硫酸塩、珪酸塩、及び炭酸塩を包含する。
【0186】 好ましい被覆剤、特に無機過酸化水素化物漂白剤について好ましい被覆剤とし
ては、SiO2:Na2O比が1.8:1から3.0:1、好ましくは1.8:1
から2.4:1の珪酸ナトリウム、及び/又は、好ましくは無機過酸化水素化物
の重量当たり、2〜10%(普通3〜5%)のSiO2レベルで適用されるメタ 珪酸ナトリウムを挙げることができる。珪酸マグネシウムもまた被覆剤に含めら
れる。
【0187】 任意の無機塩被覆剤も有機バインダー剤と組み合わせて、無機塩/有機バイン
ダー複合被覆剤を提供することができる。好ましいバインダーは、アルコール1
モル当たり5−100モルのエチレンオキシドを含有するC10−C20アルコール
エトキシ化物、及びより好ましくはアルコール1モル当たり20−100モルの
エチレンオキシドを含有するC15−C20第一アルコールエトキシ化物を包含する
【0188】 他の好ましいバインダーは、特定のポリマー状材料を包含する。平均分子量1
2,000〜700,000のポリビニルピロリドン、平均分子量600〜5×
106好ましくは1000〜400,000、最も好ましくは1000〜10, 000のポリエチレングリコール(PEG)はこのようなポリマー性材料の例で
ある。マレイン酸無水物とエチレン、メチルビニルエーテル又はメタクリル酸と
の共重合体で、マレイン酸無水物がポリマーの少なくとも20モル%を構成する
ものもバインダー剤として有用なポリマー状材料である。これらのポリマー状材
料はそれ自体使うことができるし、また水、ポリプロピレングリコール、上述の
、モル当たり5−100モルのエチレンオキシドを含有するC10−C20アルコー
ルエトキシ化物のような溶媒と組み合わせて使うことができる。バインダーの更
なる例として、C10−C20のモノ−及びジグリセロールエーテル及びC10−C20 の脂肪酸を含む。
【0189】 メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース及びヒドロキシエチルセルロ
ースのようなセルロース誘導体、並びにホモ−又はコ−ポリマー性ポリカルボン
酸又はこれらの塩が本発明に好適なバインダーの他の例である。
【0190】 被覆剤を適用する一つの方法は凝集にある。好ましい凝集方法は上述の有機バ
インダーのいずれかを使用することを包含する。平鍋、回転ドラム及び垂直ブレ
ンダータイプを含む従来の凝集機/ミキサーを使用することができるがこれらに
限定されるものではない。溶融被覆剤組成物もまた、漂白剤の移動床の上に注ぎ
込む又は噴霧アトマイズのどちらかにより適用することができる。
【0191】 要求される制御された放出を提供する他の手段は、漂白剤の物理的特性を変え
て、溶解性と放出速度を制御する手段を包含する。好ましい方法は、圧縮、機械
的射出、手動射出、及び粒状成分の粒子の大きさを選択することによる漂白剤の
溶解度の調節を包含する。
【0192】 粒子の大きさの選択は、粒子成分の組成及び所望の制御された放出動力学に合
致する要請の双方によっているので、粒子の大きさは500マイクロメーターよ
り大きく、好ましくは平均粒径800〜1200マイクロメーターであることが
好ましい。
【0193】漂白スカベンジャー 本発明の塩素漂白剤含有組成物は、約0.001〜約10重量%、好ましくは
約0.005〜約8重量%、最も好ましくは約0.01〜約6重量%の漂白スカ
ベンジャーを含有する。漂白スカベンジャーは洗浄酵素に適合性がある任意の漂
白スカベンジャーでよい。好ましい漂白スカベンジャーには、過ホウ酸塩、チオ
硫酸塩のような還元剤、硫酸アンモニウムのようなアンモニウム塩があり、この
中で過ホウ酸塩が好ましい。
【0194】洗浄酵素 本発明の組成物は少なくとも1種の洗浄酵素を含んでいてよい。ここで用いら
れる「洗浄酵素」とは組成物中のクリーニング効果、しみ除去効果、又は他の有
益な効果を有する任意の酵素のことを意味する。好ましい洗浄酵素はプロテアー
ゼ、アミラーゼ及びリパーゼのような加水分解酵素である。自動食器洗いに高度
に好ましい酵素は、アミラーゼ及び/又はプロテアーゼで、現在商品として入手
可能なタイプと、より良い漂白剤適合性を有しているが漂白剤不活性化感受性度
も残存している改良タイプの双方を包含する。
【0195】 普通、上述のように本発明の組成物は好ましくは1以上の洗浄酵素を含有する
。1種の酵素を使用する場合、自動食器洗い用にはでんぷん分解酵素が好ましい
。自動食器洗い用には蛋白質分解酵素とでんぷん分解酵素の混合物が大変好まし
い。さらに一般的には、含有させる酵素には、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパ
ーゼ、セルラーゼ及びペルオキシダーゼ、並びにこれらの混合物を包含する。他
のタイプの酵素もまた含有させることができる。これらは、野菜由来、動物由来
、細菌由来、菌由来、酵母由来のような任意の好適な由来のものであってよい。
しかし選択は、pH活性、及び/又は安定最適条件、温度安定性、並びに活性洗
剤、ビルダーなどに対する安定性のようないくつかの要素に支配される。この点
で細菌性アミラーゼ及びプロテアーゼ並びに菌性セルラーゼのような細菌性、菌
性の酵素が好ましい。
【0196】 本発明の洗剤組成物中に酵素は普通「洗浄有効量」に充分なレベルで入れられ
る。「洗浄有効量」とは、織編物、食器のような基材に対しクリーニング効果、
しみ除去効果、汚れ除去効果をもたらす量のことをいう。酵素は触媒性材料であ
るのでこの量は大変少ない。現在の製品の実用条件は、普通量は、組成物1g当
たり重量で約5mgまで、より一般的には約0.01mg〜約3mgの活性酵素
である。特に言及しない限り、本発明の組成物は、普通、約0.001〜約6重
量%、好ましくは0.01〜1重量%の酵素製品を含有する。プロテアーゼ酵素
は普通製剤品中に、1グラムの組成物当たり0.005〜0.1 Anson unit (A
U)の活性もたらすのに充分なレベルで存在する。自動食器洗い用には、含有させ
る非触媒性活性材料の総量を最小にし、スポット化/フィルム化を改良するため
、商業製品の活性酵素含有量を増加させることが好ましい。
【0197】 好ましいプロテアーゼの例は、B. subtilis and B. licheniformisの特殊な菌
株から得られるサブチリジンである。他の好ましいプロテアーゼは、Bacillus菌
株から得られ、pHの範囲8−12で最大の活性を有し、デンマークのノボイン
ダストリー A/Sで開発され、 ESPERASE(登録商標)として販売されているも
のである。この酵素とその類似物の調製はノボ社の英国特許明細書1,243,
784号に記載されている。蛋白質系しみを除去するのに適した蛋白質分解酵素
は商品として入手可能で、ノボインダストリー A/S(デンマーク)よりALCAL
ASE(登録商標)及びSAVINASE(登録商標)、International Bio-Synthetics, I
nc.(オランダ)よりMAXATASE(登録商標)及びGCIよりPURAFECT(登録商標)と いう商品名で販売されている。他の蛋白質加水分解酵素には、プロテアーゼA[ (欧州特許出願130,756号(1985年1月9日公開)参照]、プロテアー
ゼB[欧州特許出願87303761.8号(1987年4月28日出願)及び 欧州特許出願130,756号(ボットら、1985年1月9日公開)を参照]が
ある。
【0198】 特に好ましいプロテアーゼは、「プロテアーゼD」と称し、カルボニル加水分
解酵素の変異体であって、アミノ酸配列は自然界で存在していないが、WO95
/10615号(Genencor International、1995年4月20日公開)に記載
の、Bacillus amyloliquefaciens subtilisinの番号付に従うと、カルボニル加
水分解酵素の位置番号+76に対応する位置と、好ましくは、+99、+101
、+103、+104、+107、+123、+27、+105、+109、+
126、+128、+135、+156、+166、+195、+197、+2
04、+206、+210、+216、+217、+218、+222、+26
0、+265、及び/又は+274から構成される群から選ばれた位置に対応す
る1以上のアミノ酸残基の位置とを組み合わせた位置において、カルボニル加水
分解酵素中の複数のアミノ酸残基を異なるアミノ酸で置換することによりカルボ
ニル加水分解酵素前駆体から得られるものである。
【0199】 他の好ましいプロテアーゼ酵素は、プロテアーゼ酵素であって、カルボニル加
水分解酵素の変異体であって、 アミノ酸配列は自然界で存在していないが、カ ルボニル加水分解酵素前駆体中の複数のアミノ酸残基を異なるアミノ酸で置換す
ることにより得られるもので、前駆体酵素中の置換される複数のアミノ酸残基は
位置番号+210と1以上の次の残基:+33、+62、+67、+76、+1
00、+101、+103、+104、+107、+128、+129、+13
0、+132、+135、+156、+158、+164、+166、+167
、+170、+209、+215、+217、+218及び+222であり、こ
こで、位置番号は、自然界で発生する Bacillus amyloliquefaciens からのsubt
ilisinの位置番号、又は他のカルボニル加水分解酵素中の同等なアミノ酸残基の
位置番号又はsubtilisin(Bacillus lentus subtilisinのような) 位置番号に対
応する。好ましい酵素は+210、+76、+103、+104、+156及び
+166の位置で置換されたものを包含する。
【0200】 有用なプロテアーゼは、PCT公開:WO95/30010(The Procter &
Gamble Companyにより1995年11月9日公開);WO95/30011(Th
e Procter & Gamble Company、1995年11月9日公開);WO95/299
79(The Procter & Gamble Company、1995年11月9日公開);に記載さ
れている。
【0201】 ここで好ましいアミラーゼとして、例えば英国特許明細書1,296,839
号(Novo)に記載のα−アミラーゼ、RAPIDASE[(登録商標)、International Bi
o-Synthetics, Inc.]、ENDOLASE(登録商標) 及びTERMAMYL[(登録商標)Novo
Industries]がある。 ここで好ましいアミラーゼは、1、2又は複数のアミラーゼ菌種が直接の前駆
体であるか否かに拘わらず、1以上のBacillusアミラーゼ、特にBacillusアルフ
ァ−アミラーゼからの位置特異的変異を使って得られる集団である。
【0202】 言及したように、「酸化安定性強化」アミラーゼは、本発明が必須成分ではな
く「任意的であるが好ましい」材料とする事実にも拘わらず、本発明に使用する
のに好ましい成分である。このようなアミラーゼは非限定的に以下のようなもの
がある:
【0203】 (a)上に含められたWO94/02597号(Novo Nordisk A/S、1994
年2月3日公開)のアミラーゼであり、さらに説明するとB.licheniformis アル
ファ−アミラーゼの197位のメチオニン残基がアラニン又はスレオニン(好ま
しくはスレオニン)により置換した変異体でTERMAMYL(登録商標)と知られてい
るもの、或いは、B.amyloliquefaciens、 B.subtilis 又は B.stearothermophil
usのような類似した親株アミラーゼの均等位置変異体;
【0204】 (b)207th American Chemical Society National Meeting(1994年3月
13−17日、C.ミチンソン)で発表された Genencor Internationalの論文
「酸化耐性アルファ−アミラーゼ」に記載の安定性強化アミラーゼ。その論文に
は自動食器洗い機用洗剤中の漂白剤はアルファ−アミラーゼを不活性にするが、
改良酸化安定アミラーゼがB.licheniformis NCIB8061からGenencorにより作られ
たことが記載されている。メチオニン(Met)が最も改変に好適な残基である
ことがわかった。メチオニンは一度に1個づつ、8,15,197,256,3
04,366及び438の位置で置換され特定の変異体となり、特に重要なもの
がM197L及びM197Tで、M197T変異体が最も安定性を示した変異体
である。安定性はCASCADE(登録商標)及びSUNLIGHT(登録商標)で測定した。
【0205】 (c)Novo Nordisk A/SからDURMAMYL(登録商標)という商品名で入手可能な
直接の親株をさらに改変したアミラーゼ改変体もまた好ましい;
【0206】 (d)特に好ましいのはWO95/26397号に開示のアミラーゼ変異体及
びNovo Nordiskの係属中のPCT/DK96/00056号に開示の、温度25
℃から55℃の範囲で、pH値が8から10の範囲で、Phadebas(登録商標)α
−アミラーゼ活性分析で測定した比活性がTermamyl(登録商標)の比活性より、
少なくとも25%高い活性を有し、N末端がHis-His-Asn-Gly-Thr-Asn-Gly-Thr-
Met-Met-Gln-Tyr-Phe-Glu-Trp-Tyr-Leu-Pro-Asn-Aspのアミノ酸配列を有する好 アルカリ性Bacillus種(NCIB 12289、NCIB 12512、NCIB 12513及びDSM 935のよ うな株)から得られることで特徴付けられるα−アミラーゼ変異体である。
【0207】 本発明に使用できるが好ましくないセルラーゼは細菌性及び菌性のセルラーゼ
である。これらは普通、最適pHが5〜9.5である。好ましいセルラーゼは米
国特許4,435,307号(バーベスゴードら、1984年3月6日発行)に
開示されている、そしてその特許には、Humicola insolens及び Humicola strai
n DSM1800又はAeromonas属に属するセルラーゼ212産生菌から産生される菌セ
ルラーゼ及び海洋性軟体類(Dolabella Auricula Solander)の肝すい臓からの抽
出されたセルラーゼが開示されている。好ましいセルラーゼはまた、GB−A−
2.075.028号;GB−A−2.095.275号及びDE−OS−2.
247.832号に開示されている。CAREZYME[登録商標(Novo)]が特に有用であ
る。
【0208】 洗剤用途に好適なリパーゼ酵素には、英国特許1,372,034号に開示さ
れている、Pseudomonas stutzeri ATCC 19.154のようなPseudomonas グループの
微生物により産生されるものが含まれる。日本特許出願53,20487号(1
978年2月24日公開)のリパーゼを参照。このリパーゼは、アマノ製薬株式
会社(名古屋、日本)より商品名Lipase P 「Amano」、以降「Amano-P」という 、で入手可能である。
【0209】 他の商品リパーゼは、Amano-CES、lipases ex Chromobacter viscosum 例えば
、Toyo Jozo Co. Tagata,日本から商的に入手可能なChromobacter viscosum var
. lipolyticum NRRLB 3673; U.S.Biochemical Corp.,米国 及び Disoynth Co.,
オランダから商的に入手可能なChromobacter viscosumリパーゼ、及びlipases e
x Pseudomonas gladioliがある。Humicola lanuginosa 由来でNovo(EPO34
1,947号を参照)から入手可能なLIPOLASE (登録商標)酵素が本発明に使用
するのに有用なリパーゼである。他の好ましいリパーゼ酵素は、WO92/05
249号及びResearch Disclosure No. 35944(1994年3月10日)、双方 共Novoにより公開、に記載されているような未変性Humicola lanuginosa リパー
ゼのD96L変異体である。普通、脂肪分解酵素は、本発明の自動食器洗い用の
態様において、アミラーゼ及び/又はプロテアーゼに比べ好適性は劣る。
【0210】 ペルオキシダーゼ酵素は、例えば過炭酸塩、過ホウ酸塩、過硫酸塩、過酸化水
素等の酸素源と組み合わせて使用される。これらは「溶液漂白」、すなわち、洗
浄中の基材から除去された染料又は顔料が、洗浄液中の他の基材に移動するのを
防止するのに使われる。ペルオキシダーゼ酵素は当該技術分野で良く知られ、例
えば、ホースラディッシュペルオキシダーゼ、リグニナーゼ及びクロロ−及びブ
ロモ−ペルオキシダーゼのようなハロペルオキシダーゼを包含する。ペルオキシ
ダーゼ含有洗剤組成物は、例えば、PCT国際出願WO89/099813号(
1989年10月19日公開、O. Kirk、Novo Industries A/Sに譲渡)に記載さ れている。本発明はペルオキシダーゼを含有していない自動食器洗い機用組成物
の態様も包含する。
【0211】 広範囲の酵素材料と合成洗剤組成物へ含有させる手段は、また米国特許3,5
53,139号(1971年1月5日発行マッカーティら)に開示されている。
酵素はさらに米国特許4,101,457号(プレイスら、1978年7月18
日発行)及び米国特許4,507,219号(ヒューズ、1985年3月26日
発行)に開示されている。洗剤に使われる酵素はさまざまな技術により安定化さ
れる。酵素安定化技術は、米国特許3,600,319号(1971年8月17
日発行、ジェッジら)、欧州特許公開199,405号、特許願8620058
6.5号(1986年10月29日公開、ベネガス)に開示、例示されている。
酵素安定化システムもまた例えば、米国特許3,519,570号に開示されて
いる。
【0212】pH及び緩衝変性 本発明の洗浄錠剤組成物は緩衝されていてよい。即ち酸性汚れの存在下でのp
H降下に比較的抵抗性がある。しかしながら例外的に低い緩衝能力を有する組成
物、緩衝されていない組成物もある。推奨使用pHに制御、変化させる技術には
、緩衝剤のみならず、当業者によく知られた、アルカリ、酸、pH−ジャンプ系
の添加、区画容器等を包含する。
【0213】 本発明の好ましい組成物は、水溶性アルカリ無機塩及び水溶性の有機又は無機
ビルダーから選ばれるpH調整成分を含有する。pH調節成分は、組成物が水に
1,000〜10,000ppmの濃度で溶解したとき、pHが約8より上の範
囲、好ましくは約9.5〜約11にとどまるように選択される。本発明の好まし
い非ホスフェートpH調整成分は、 (i)炭酸ナトリウム又はセスキ炭酸ナトリウム; (ii)珪酸ナトリウム、好ましくはSiO2:Na2O比が約1:1〜約2:1
の含水珪酸ナトリウム、及び珪酸ナトリウムと限られた量のメタ珪酸ナトリウム
との混合物; (iii)クエン酸ナトリウム; (iv)クエン酸; (v)重炭酸ナトリウム; (vi)ホウ酸ナトリウム、好ましくはホウ砂; (vii)水酸化ナトリウム;及び (viii)(i)〜(vii)の混合物 からなる群から選ばれる。
【0214】 好ましい態様においては低レベルの珪酸塩を含有する(即ち約3%〜約10%
のSiO2) 本発明組成物のpH調整成分量は好ましくは組成物の約1重量%〜約50重量
%である。好ましい態様においてpH調整成分は組成物中に約5重量%〜約40
重量%、好ましくは約10重量%〜約30重量%存在させる。
【0215】水溶性珪酸塩 本発明の組成物はさらに水溶性珪酸塩を含有できる。ここで珪酸塩はADD組
成物のスポット化/フィルム化特性に悪影響を及ぼさない程度に水溶性である任
意の珪酸塩である。
【0216】 例示珪酸塩は、メタ珪酸ナトリウムで、より一般的には、メタ珪酸アルカリで
特にSiO2:Na2O比が1.6:1〜3.2:1、好ましくはSiO2:Na2 O比が約1.0〜約3.0のもの;及び米国特許4664839号(1987年
5月12日発行、エイチ・ピー・リーク)に記載の層状珪酸ナトリウムのような
層状珪酸塩である。NaSKS−6(登録商標)は結晶性層状珪酸塩で、ヘキス
トにより販売されている(普通「SKS−6」と略す)。ゼオライトビルダーと
は異なり、NaSKS−6及び本発明に有用な他の水溶性珪酸塩はアルミニウム
を含有しない。NaSKS−6はδ−Na2SiO5の形態の層状珪酸塩で、ドイ
ツDE−A−3,417,649号、DE−A−3,742,043号に記載の
方法により調製できる。
【0217】 SKS−6は本発明で用いるのに好ましい層状珪酸塩である、しかし一般式N
aMSiX2X+1・yH2O(Mはナトリウム又は水素原子、xは1.9〜4の数
、好ましくは2、yは0〜20の数、好ましくは0)で表わされる他の層状珪酸
塩も用いることができる。ヘキストからの種々の他の層状珪酸塩には、α−、β
−及びγ−形態のNaSKS−5,NaSKS−7及びNASKS−11がある
。例えば、顆粒状製剤のクリスプニング剤として、酸素漂白剤の安定剤として、
泡制御系の成分として働く、珪酸マグネシウムのような他の珪酸塩もまた有用で
ある。
【0218】 自動食器洗い(ADD)に特に有用な珪酸塩には、PQ Corp.からのBRITESIL(
登録商標)H20のような粒状含水−SiO2:Na2O比が2の珪酸塩及び普通の 供給からのBRITESIL(登録商標)H24が包含される。ADD組成物が液状のとき は、種々の珪酸塩の液状等級を使用することができる。洗浄pHを要求レベルに
押し上げるため、安全限度内においてメタ珪酸ナトリウム若しくは水酸化ナトリ
ウム単独又は他の珪酸塩との組み合わせをADDに用いてもよい。
【0219】キレート化剤 本発明の組成物は任意的に1以上の遷移金属選択性金属イオン封鎖剤、「キラ
ント」又は「キレート化剤」、例えば鉄及び/又は銅及び/又はマンガンキレー
ト化剤、を含有していてもよい。ここで好適に使用できるキレート化剤は、アミ
ノカルボキシレート、ホスホネート(特にアミノホスホネート)、多官能性−置
換芳香族キレート化剤、及びこれらの混合物よりなる群より選ぶことができる。
理論に拘束される意図はないが、これら材料の利点の一部は、過酸化水素及び/
又は漂白活性剤を分解することで知られる洗浄液中の鉄、銅、及びマンガンを制
御する例外的な能力によるものと信じられ;他の利点として無機フィルム化防止
又は水垢防止効果がある。ここで用いられる商品キレート化剤には、DEQUEST( 登録商標)シリーズ、及びモンサント、デュポン、ナルコ社のキラントがある。
【0220】 任意的なキレート化剤として有用なアミノカルボキシレートはさらにエチレン
ジアミンテトラアセテート、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミントリアセテ
ート、ニトリロトリアセテート、エチレンジアミンテトラプロピオネート、トリ
エチレンテトラアミンヘキサアセテート、ジエチレントリアミン−ペンタアセテ
ート、及びエタノールジグリシン、それらのアルカリ金属、アンモニウム、置換
アンモニウム塩と記載できる。普通キラント混合物は、複数の遷移金属制御、製
品の長期安定及び/又は沈殿した遷移金属酸化物及び/又は水酸化物の制御のよ
うな機能の組み合わせのために使用してもよい。
【0221】 複数の官能基が置換した芳香族キレート化剤もまた本発明の組成物に有用であ
る。米国特許3,812,044号(1974年5月21日発行、コンノアら)
を参照。酸の形態でこのタイプの好適な化合物は、1,2−ジヒドロキシ−3,
5−ジスルホベンゼンのようなジヒドロキシジスルホベンゼンである。
【0222】 本発明に用いるのに高度に好ましい生分解性キレート剤はエチレンジアミンジ
スクシネート(「EDDS」)、特に米国特許4、704、233号(1987
年11月3日発行、ハートマン及びパーキン)に記載(しかしこれに限定されな
い)の[S,S]異性体が好ましい。マグネシウム塩のような他の形態も有用であ
るが3ナトリウム塩が好ましい。
【0223】 アミノホスホネートもまた、洗剤組成物中に少なくとも低いレベルの総リン分
が許容されるときには本発明の組成物中のキレート化剤として使用するのに適し
ており、エチレンジアミンテトラキス(メチレンホスホネート)及びジエチレン
トリアミンペンタキス(メチレンホスホネート)を包含する。これらのアミノホ
スホネートは約6個より多い炭素原子のアルキル又はアルケニル基を含有しない
ことが好ましい。使用する場合、キレート化剤又は遷移金属選択性金属イオン封
鎖剤は、本発明の組成物の好ましくは約0.001重量%〜約10重量%、より
好ましくは約0.05重量%〜約1重量%含有する。
【0224】結晶成長阻害成分 洗剤組成物は、好ましくは結晶成長阻害成分、好ましくは有機ジホスホン酸成
分を、組成物当たり、より好ましくは0.01〜5重量%、さらにより好ましく
は0.1〜2重量%のレベルで含有していてもよい。
【0225】 ここで有機ジホスホン酸とは、化学構造の一部として窒素を含有しない有機ジ
ホスホン酸のことを意味する。従ってこの定義は、本発明の組成物に重金属イオ
ン封鎖剤成分として含有させても良い有機アミノホスホネートを除外する。
【0226】 有機ジホスホン酸は、好ましくはC1−C4ジホスホン酸で、より好ましくはエ
チレンジホスホン酸のようなC2ジホスホン酸、最も好ましくはエタン1−ヒド ロキシ−1,1−ジホスホン酸(HEDP)であり、部分的又は全体がイオン化
された形態でも良く、特に塩又は錯体で存在する。
【0227】分散剤ポリマー 本発明の好適な組成物はさらに分散剤ポリマーを含有していてもよい。本発明
の組成物中に分散剤ポリマーは普通、組成物の0〜約25重量%、好ましくは約
0.5〜約20重量%、さらに好ましくは約1〜約8重量%の範囲の量で含有さ
れる。分散剤ポリマーは本発明の組成物のフィルム化性能の改良に有用で、特に
洗浄pHが約9.5を超える高pH態様において有用である。特に食器上への炭
酸カルシウム又は珪酸マグネシウムの析出を抑制するポリマーが好ましい。
【0228】 本発明で使用するのに適した分散剤ポリマーは、さらに米国特許4,379,
080号(マーフィー、1983年4月5日発行)に記載のフィルム形成性ポリ
マーにより説明されている。 好適なポリマーは、好ましくは、ポリカルボン酸が少なくとも部分的に中和さ
れた、アルカリ金属塩、アンモニウム塩又は置換アンモニウム塩(例えばモノー
、ジー又はトリエタノールアンモニウム)である。アルカリ金属塩、特にナトリ
ウム塩が最も好ましい。ポリマーの分子量は広範囲に変化するが、約1,000
〜約500,000、より好ましくは、約1,000〜約250,000、最も
好ましくは、特に組成物が北米自動食器洗い機用である場合、約1,000から
約5,000である。
【0229】 他の好適な分散剤ポリマーは、米国特許3,308,067号(1967年3
月7日発行、ディール)に開示のポリマーを包含する。重合して好適な分散剤ポ
リマーを形成する不飽和モノマー酸には、アクリル酸、マレイン酸、(マレイン
酸無水物)、フマル酸、イタコン酸、アコニット酸、メサコン酸、シトラコン酸
、メチレンマロン酸がある。メチルビニルエーテル、スチレン、エチレン等のカ
ルボキシレート残基を含有しないモノマーセグメントが好ましい、但し、該モノ
マーセグメントが分散剤ポリマーの50重量%を超えて構成することがないこと
を条件とする。
【0230】 分子量約3,000〜約100,000、好ましくは約4,000〜約20,
000で、アクリルアミドの含有量が分散剤ポリマーの約50%未満、好ましく
は約20%未満の、アクリルアミドとアクリレートとの共重合体もまた使用する
ことができる。最も好ましくはこのような分散剤ポリマーは分子量約4,000
〜約20,000で、アクリルアミド含有量がポリマーの約0〜約15重量%で
ある。
【0231】 特に好ましい分散剤ポリマーは、低分子量改変ポリアクリレート共重合体であ
る。この共重合体は、モノマー単位として:a)約90〜約10重量%、好まし
くは約80〜約20重量%のアクリル酸又はその塩、及び、b)約10〜約90
重量%、好ましくは約20〜約80重量%の置換アクリル酸又はその塩で、一般
式:−[(CR2)C(R1)(C(O)OR3)]で表わされるモノマー単位を有し
、ここで明らかに満たされていない原子価は、事実上、水素原子で占められ、且
つ置換基R1、R2又はR3の少なくとも1個、好ましくはR1又はR2は1〜4個 の炭素アルキル又はヒドロキシアルキル基であるか;R1又はR2は水素原子で、
3は水素原子又はアルカリ金属塩であってもよい。最も好ましいのはR1がメチ
ル、R2が水素、R3がナトリウムである置換アクリルモノマーである。
【0232】 好ましい低分子量ポリアクリレート分散剤ポリマーは分子量約15,000未
満、好ましくは約500〜約10,000、最も好ましくは約1,000〜約5
,000である。本発明に使用する最も好ましいポリアクリレート共重合体は分
子量約3,500で、完全に中和された形態のポリマーで、約70重量%のアク
リル酸及び約30重量%のメタクリル酸からなる。
【0233】 他の好ましい改変ポリアクリレート共重合体は、米国特許4,530,766
号及び5,084,535号に開示された不飽和脂肪族カルボン酸の低分子量共
重合体である。
【0234】 凝集体状の本発明の組成物は、凝集体を作製するのに液体バインダーとしてポ
リマー分散体の水性液を使用してもよい(特に、組成物がクエン酸ナトリウム及
び炭酸ナトリウムの混合物からなるとき)。特に好ましいのは、平均分子量約1
,000〜約10,000のポリアクリレート、及び、平均分子量約2,000
〜約80,000で、アクリレートセグメント:マレエート若しくはフマレート
セグメントの比が約30:1〜約1:2のアクリレート/マレエート若しくはア
クリレート/フマレート共重合体である。このような不飽和モノ−及びジ−カル
ボキシレートモノマーの混合物に基づく共重合体の例は欧州特許願66,915
号(1982年12月15日公開)に開示されている。
【0235】 本発明に有用な他の分散剤ポリマーは、分子量約950〜約30,000のポ
リエチレングリコール及びポリプロピレングリコールで、ミシガン州ミッドラン
ドのダウケミカル社から入手可能である。このような化合物は、例えば、融点約
30℃〜約100℃で、分子量1,450、3,400,4,500、6,00
0、7,400、9,500及び20,000のものが入手可能である。
【0236】 このような化合物は、対応するポリエチレングリコール又はポリプロピレング
リコールについて所望の分子量及び融点が得られるように、エチレングリコール
又はプロピレングリコールを必要なモル数のエチレンオキシド又はプロピレンオ
キシドと重合させることにより形成できる。ポリエチレン、ポリプロピレン及び
混合グリコールは式:
【化11】 を使用して示される。式中、m、n及びoは、上記の分子量、温度条件を満足す
る整数である。
【0237】 さらに本発明に有用な他の分散剤ポリマーは、セルロースアセテートスルフェ
ート、セルローススルフェート、ヒドロキシエチルセルローススルフェート、メ
チルセルローススルフェート及びヒドロキシプロピルセルローススルフェートの
ようなセルローススルフェートエステルを包含する。セルロース硫酸ナトリウム
がこのグループの中で最も好ましいポリマーである。セルロースアセテート、セ
ルロース、ヒドロキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロース及びカルボキシメチルセルロースのようなセルロース誘導体も好ま
しい。このような分散剤ポリマーはまたプラスチックのような疎水性表面上のス
ポット化及びフィルム化を減少させる追加的利点を有する。
【0238】 他の好ましい分散剤ポリマーは、米国特許3,723,322号(ディール、
1973年3月27日発行)に記載のカルボキシレーテッドポリサッカライド、
特にスターチ、セルロース及びアルギン酸塩;米国特許3,929,107号(
トンプソン、1975年11月11日発行)に開示のポリカルボン酸のデキスト
リンエステル;米国特許3,803,285号(ジェンセン、1974年4月9
日発行)に記載のヒドロキシアルキルスターチエーテル、スターチエステル、酸
化スターチ、デキストリン及びスターチ加水分解物;米国特許3,629,12
1号(エルディブ、1971年12月21日発行)に記載のカルボキシレーテッ
ドスターチ;米国特許4,141,841号(マクドナルド、1979年2月2
7日発行)に記載のデキストリンスターチである。 さらに他の許容できる分散剤は、ポリアスパルテートのような天然に存在する
有機分散剤ポリマーである。
【0239】ポリマー性しみ抜き剤 公知のポリマー性しみ抜き剤、以降「SRA」又は「SRA’s」という、を
随意的に本発明の錠剤組成物に使用することができる。使用する場合、SRA’
sは、普通、組成物の0.01〜10.0重量%、典型的には0.1〜5重量%
、好ましくは0.2〜3.0重量%含有する。
【0240】 好適なSRA’sは、ポリエステル及びナイロンのような疎水性繊維の表面を
親水性化する親水性セグメント、及び、疎水性繊維に付着し、洗浄及びリンスサ
イクルが完了するまで付着して親水性セグメントのアンカーとして作用する疎水
性セグメントを有する。これにより、SRAによる処理に後続して起こるしみを
、後の洗浄工程でより容易に除去できる。また、自動食器洗い機用組成物におい
て、これらの疎水性的変性ポリマーはプラスチックのような疎水表面への再付着
を防止する作用があり、疎水性表面へのスポット化及びフィルム化を改良する付
加的利点がある。これらの応用に最も好ましいポリマーは、疎水性的変性ポリア
クリレートである。
【0241】 SRA’sは、種々の荷電、例えばアニオン性、カチオン性でさえ(米国特許
4956477号参照)、同様に非荷電モノマー単位のものがあり、構造は線状
、分枝状又は星状のものさえある。これらは分子量を制御したり、物理的又は表
面活性を変更するのに特に効果的なキャップ基を包含する。構造と荷電分布は、
異なる繊維又は織物タイプ、種々の洗剤又は洗剤添加物への適用のために調整さ
れる。
【0242】 好ましいSRA’sは、多くの場合チタン(IV)アルコキシドのような金属
触媒により、典型的に少なくとも一つのエステル交換/オリゴマー化を伴う方法
で調製されるオリゴマー性テレフタル酸エステルを包含する。このようなエステ
ルは、もちろん全体構造において集中的に架橋を形成することなく、1,2,3
,4又はより多くの位置で、エステル構造中に含有させることができる追加モノ
マーを使用して製造される。
【0243】 好ましいSRA’sは、テレフタロイル及びオキシアルキレンオキシ繰り返し
単位のオリゴマー性エステル主鎖及びその主鎖に共有結合により結合したアリル
由来スルホン化末端残基からなる実質的に線状のエステルオリゴマーのスルホン
化物であり、例えば、米国特許4,968,451号(1990年11月6日発
行、ジェイ.ジェイ.シェイベル及びイー.ピー.ゴセリンク)に記載されてい
る:このようなエステルオリゴマーは(a)アリルアルコールをエトキシ化し、
(b)生成物(a)をテレフタル酸ジメチル(「DMT」)及び1,2−ポリエ
チレングリコール(「PG」)と2段階エステル交換/オリゴマー化操作で反応
させ、(c)生成物(b)を水中でメタ重亜硫酸ナトリウムと反応させることに
より調製することができる; 米国特許4,711,730号(1987年12月8日発行、ゴセリンクら)の
非イオン性エンド−キャップ1,2−プロピレン/ポリオキシエチレン−テレフ
タレートポリエステエル、例えばこれらは、ポリ(エチレングリコール)メチル
エーテル、DMT、PG及びポリ(エチレングリコール)(「PEG」)のエス
テル交換/オリゴマー化により製造される; エチレングリコール(「EG」)、PG、DMT及びNa−3,6−ジオキサ
−8−ヒドロキシオクタンスルホネートからのオリゴマーのような、米国特許4
,721,580号(1988年1月26日、ゴセリンク)の、部分−及び全−ア
ニオン性−エンド−キャップ−オリゴマーエステル; 例えばDMT、Me−キャップ−PEG、EG及び/又はPGから製造され、
又はDMT、EG及び/又はPG、Me−キャップ−PEG並びにNa−ジメチ
ル−5−スルホイソフタレートの組み合わせから製造される米国特許4,702,
857号(1987年10月27日発行、ゴセリンク)の非イオン性−キャップ
−ブロックポリエステルオリゴマー化合物; 米国特許4,877,896号(1989年10月31日発行、マルドナド、ゴ
セリングら)のアニオン性、特にスルホアロイル−エンドキャップテレフタレー
トエステル、後者は普通、洗濯及び織編物コンディショニング製品に有用なSR
A’sであり、例えば、m−スルホ安息香酸モノナトリウム塩、PG及びDMT
、任意であるが好ましくはさらに添加PEG、例えばPEG3400から製造さ
れるエステル組成物である。
【0244】 SRA’sにはまたエチレンテレフタレート又はプロピレンテレフタレートと
ポリエチレンオキシド又はポリプロピレンオキシドテレフタレートとの単純共重
合ブロック(米国特許3,959,230号(ヘーズ、1976年5月25日発
行)及び米国特許3,893,929号(バサダー、1975年7月8日発行)
を参照);ダウからMETHOCELとして入手可能なヒドロキシエーテルセルロース系
ポリマーのようなセルロース誘導体;C1−C4アルキルセルロース及びC4ヒド ロキシアルキルセルロース(米国特許4,000,093号(1976年12月
28日発行、ニコルら)を参照)、を包含する。
【0245】 ポリ(ビニルエステル)疎水性セグメントにより特徴付けられる好ましいSR
A’sには、例えば、ポリアルキレンオキシド主鎖に、C1−C6ビニルエステル
、好適にはポリ(ビニルアセテート)がグラフトしたポリ(ビニルエステル)の
グラフト共重合体が包含される(欧州特許願0219048号(1987年4月
22日公開、クッドら)を参照)。商品として入手可能な例としてドイツのBASF
からのSOKALAN HP-22のようなSOKALAN SRA's がある。他のSRA'sには10〜15
重量%のエチレンテレフタレートと90〜80重量%の平均分子量300〜5,
000のポリオキシエチレングリコールからのポリオキシエチレンテレフタレー
ト繰り返し単位を含有するポリエステルがある。商品例としてDuponのZELCON 51
26及びICIのMILEASE Tがある。
【0246】 他の好ましいSRAは、実験式(CAP)2(EG/PG)5(T)5(SIP )1を有するオリゴマーであり、これは1個のスルホイソフタロイル単位、5個 のテレフタロイル単位、5個の好ましくは約0.5:1〜約10:1の明確な比
のオキシエチレンオキシ及びオキシ−1,2−プロピレンオキシ単位及び2個の
2−(2−ヒドロキシエトキシ)−エタンスルホン酸ナトリウム由来の末端封鎖
基からなるオリゴマーにおけるように、テレフタロイル(T)単位、スルホイソ
フタロイル(SIP)単位、オキシエチレンオキシ及びオキシ1,2−プロピレ
ン(EG/PG)単位を含み、好ましくは改変性イセチオネートで末端封鎖(C
AP)されてなる。
【0247】 該SRAは、好ましくはさらに上記オリゴマーの0.5〜20重量%の結晶−
減少性−安定剤オリゴマー、例えば、線状ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム又はキシレン−、クメン−及びトルエンスルホン酸塩若しくはこれらの混合物
から選ばれるアニオン性界面活性剤を含有する。これらの安定剤又は改変剤は、
米国特許5,415,807号(ゴセリンク、パン、ケレット及びハル、199
5年5月16日発行)に教示されているように合成槽に導入される。上記のSR
A用の好ましいモノマーには2−(2−ヒドロキシエトキシ)−エタンスルホン
酸ナトリウム、DMT、ジメチル−5−スルホイソフタル酸ナトリウム、EG及
びPGが包含される。
【0248】 更に他のグル−プの好ましいSRA’sは、 (1)(a)ジヒドロキシスルホネート、ポリヒドロキシスルホネートからなる
群から選ばれる少なくとも1個の単位、及びこれらの組み合わせで、該単位はエ
ステル結合がオリゴマー主鎖から分枝するように形成された少なくとも3官能性
である;(b)テレフタロイル残基である少なくとも1個の単位;及び(c)1
,2−オキシアルキレンオキシ残基である少なくとも1個の非ホスホネート単位
からなる主鎖;及び (2)アルコキシ化イソチアネート好ましくはエトキシ化イソチアネート、アル
コキシ化プロパンスルホネート、アルコキシ化プロパンジスルホネート、アルコ
キシ化フェノールスルホネート、スルホアロイル誘導体及びこれらの混合物のよ
うな非イオン性キャップ単位、アニオン性キャップ単位から選ばれる1以上のキ
ャップ単位; からなるオリゴマー性エステルである。
【0249】 このようなエステルで好ましいのは実験式:
【化12】 のエステルである。 式中、CAP、EG/PG、PEG、T及びSIPは上に定義した通りである。
(DEG)はジ(オキシエチレン)オキシ単位;(SEG)はグリセリンのスル
ホエチルエーテル及び関連残基単位;(B)は少なくとも3官能でエステル結合
がオリゴマー主鎖から分枝するように形成される分枝鎖単位;xは約1〜約12
;y'は約0.5〜約25;y''は約0〜約12;y'''は0〜約10;y'+y' '+'''は合計約0.5〜約25;zは約1.5〜約25;z'は0〜約12;z
+z'は合計約1.5〜約25;qは約0.05〜約12、mは約0.01〜約 10;x、y'、y''、'''、z、z'、q及びmは、分子量約500〜約5, 000を有する該エステル1モル当たりの対応する単位の平均モル数である。
【0250】 上記エステルの好ましいSEG及びCAPモノマーは2−(2−,3−ジヒド
ロキシプロポキシ)エタンスルホン酸ナトリウム(「SEG」)、2−{2−( 2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ}エタンスルホン酸ナトリウム(「SE3」 )、及びその同族体及びこれらの混合物及びエトキシ化−スルホン化−アリルア
ルコールを包含する。このクラスの好ましいSRAエステルは、適当なチタン(
IV)触媒を使用した2−{2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ}エタンス
ルホン酸ナトリウム及び/又は2−[2−{2−(2−ヒドロキシエトキシ)エ トキシ}エトキシ]エタンスルホン酸ナトリウム、DMT、2−(2−,3−ジ ヒドロキシプロポキシ)エタンスルホン酸ナトリウム、EG、PGのエステエル
交換及びオリゴマー化生成物で、(CAP)2(T)5(EG/PG)1.4(SE G)2.5(B)0.13で表わされ、式中CAPは(Na+-3S[CH2CH2O]3
.5)−で、Bはグリセリン由来の単位で、EG/PGモル比は、加水分解完了
後に従来のガスクロマトグラフィーで測定し約1.7:1である。
【0251】 さらなる他のクラスのSRA’sは、 (I)ポリマー性エステル構造に結合するジイソシアネートカップリング剤を使
用する非イオン性テレフタレートがあり、米国特許4,201,824号(バイ
オランドら)及び米国特許4,240,918号(ラガスら)を参照。; (II)トリメリト酸無水物を公知のSRA’sに付加し、末端のヒドロキシ基
をトリメリト酸エステルに変換することにより調製されるカルボキシレート末端
基を有するSRA’sがある。好適な触媒選択により、トリメリト酸無水物は、
無水物結合の開環によることなく、トリメリト酸無水物の離れたカルボン酸のエ
ステルを介し、ポリマー末端に結合を形成する。非イオン性又はアニオン性のS
RA’sのどちらかを、それらがエステル化されうるヒドロキシ末端を有する限
り、出発物質として使用できる。米国特許4,525,524号(トゥングら)
参照。
【0252】 (III)ウレタン結合改変体アニオン性テレフタレート系SRA’sがある。
米国特許4,201,824号(ビオランドら)参照。; (IV)ポリ(ビニルカプロラクタム)及びビニルピロリドン及び/又はジメチ
ルアミノエチルメタクリレートのようなモノマーとの関連共重合体で、非イオン
性及びカチオン性のポリマーの双方を含むものがある。米国特許4,579,6
81号(ルパートら)参照。 (V)BASF からの SOKALAN タイプに加えて、スルホン化ポリエステルにアクリ
ルモノマーをグラフトしたグラフト共重合体がある;これらSRA’sは、公知
のセルロースエーテルと同様に、しみ除去及び再付着防止活性を有することが明
らかになっている。EP279,134A(1998年Rhone-Poulenc Chemie)
参照。 (VI)アクリル酸及びビニルアセテートのようなビニルモノマーがカゼインの
ような蛋白にグラフトしたものがある、BASFのEP457,205A号(199
1)参照。; (VII)特にポリアミド織編物を扱うために適したアジピン酸、カプロラクタ
ム及びポリエチレングリコールを縮合することにより調製されるポリエステル−
ポリアミドSRA’sがある、DE2,335,044号(ビーバンら、ユニリ
ーバ、N.V.、1974年); 他の有用なSRA’sは、米国特許4,240,918号、4,787,98
9号、4,525,524号及び4,877,896号に記載されている。
【0253】粘土汚れ除去剤/再付着防止剤 本発明の組成物はまた任意的に粘土汚れ除去及び再付着防止効果を有する水溶
性エトキシ化アミンを含有していてもよい。このような化合物を含有する顆粒状
組成物は、約0.01〜約10.0重量%の水溶性エトキシ化アミンを含有し;
液体洗剤組成物は普通約0.01〜約5重量%含有する。
【0254】 最も好ましい粘土汚れ除去及び再付着防止剤はエトキシ化テトラエチレンペン
タアミンである。エトキシ化アミンはさらに米国特許4,597,898号(バ
ンデルメール、1986年7月1日発行)に記載されている。他のグループの好
ましい粘土汚れ除去−再付着防止剤は、欧州特許願111,965号(オー及び
ゴセリンク、1984年6月27日公開)に開示のカチオン性化合物である。使
用できる他の粘土汚れ除去−再付着防止剤は、欧州特許願111,984号(ゴ
セリンク、1984年6月27日公開)に開示のエトキシ化アミンポリマー;欧
州特許願112,592号(ゴセリンク、1984年7月4日公開)に開示の双
性ポリマー;及び米国特許4,548,744号(コンノア、1985年10月
22日発行)に開示のアミンオキシドである。
【0255】 公知の他の粘土汚れ除去及び/又は再付着防止剤も、本発明に使用することが
できる。米国特許4,891,160号(バンデルメール、1990年1月2日
発行)及びWO95/32272号(1995年11月30日公開)を参照。他
のタイプの好ましい再付着防止剤は、カルボキシメチルセルロース(CMC)材
料である。このような材料は当業者に良く知られている。
【0256】腐蝕防止剤化合物 本発明の洗浄錠剤で食器洗い法に適したものは、好ましくは有機銀被覆剤特に
パラフィン、窒素含有腐蝕防止剤化合物、及びMn(II)化合物特に有機リガ
ンドのMn(II)塩から選ばれた腐蝕防止剤を含有してもよい。
【0257】 有機銀被覆剤はPCT公開WO94/16047号と係属中の欧州特許願EP
−A−690122号に記載されている。窒素含有腐蝕防止剤化合物は係属中の
欧州特許願EP−A−634,478号に記載されている。腐蝕防止に用いられ
るMn(II)化合物は欧州特許願EP−A−672749号に記載されている
。 有機銀被覆剤は、存在させる場合には全組成物の重量あたり、好適には約0.
05〜約10重量%、より好ましくは約0.1〜約5重量%のレベルで入れても
よい。
【0258】 銀被覆剤の機能的役割は、本発明の組成物が適用される洗浄対象物の任意の銀
食器部分上にも「使用時の」保護被覆層を形成するためである。銀被覆剤はその
ため、特に、固体銀表面を扱う水性洗浄液及び水性漂白液の成分として存在する
場合、固体銀表面に結合する高い親和力を有すべきである。
【0259】 好ましい有機銀被覆剤は、炭化水素鎖中に約1〜約40の炭素原子を有する1
価又は多価アルコール脂肪酸エステルを包含する。 脂肪酸エステルの脂肪酸部分は、炭化水素鎖中に約1〜約40の炭素原子を有
するモノ−又はポリ−カルボン酸から得られる。モノカルボキシ脂肪酸の好まし
い例は、ベヘン酸、ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、
ラウリン酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、乳酸、グリコール
酸、及びβ,β’−ジヒドロキシイソ酪酸を包含する。好適なポリカルボン酸の
例として、n−ブチル−マロン酸、イソクエン酸、クエン酸、マレイン酸、リン
ゴ酸及びコハク酸が挙げられる。
【0260】 脂肪酸エステル中の脂肪族アルコール残基は、炭化水素鎖中に炭素原子約1〜
40を有する1価又は多価アルコールで表わすことが出来る。好ましい脂肪族ア
ルコールは、ベヘニル、アラキジル、ココイル、オレイル及びラウリルアルコー
ル、エチレングリコール、グリセロール、エタノール、イソプロパノール、ビニ
ルアルコール、ジグリセロール、キシリトール、しょ糖、エリスリトール、ペン
タエリスリトール、ソルビトール又はソルビタンを包含する。 好ましくは、脂肪酸エステル補助剤の脂肪酸及び/又は脂肪族アルコール基は
、アルキル鎖中に約1〜約24の炭素原子を有する。
【0261】 本発明の好ましい脂肪酸エステルは、エチレングリコール、グリセロール、及
びソルビタンの脂肪酸エステルで、エステルの脂肪酸部分は通常ベヘン酸、ステ
アリン酸、オレイン酸、パルミチン酸又はミリスチン酸から選ばれる種からなる
。 グリセロールのエステルもまた高度に好適である。これらは、グリセロールと
上述の脂肪酸のモノ−、ジ−、トリ−エステルである。
【0262】 ここで用いられる脂肪アルコールエステルの例として:特にステアリルアセテ
ート、パルミチルジ−ラクテート、ココイルイソブチレート、オレイルマレエー
ト、オレイルジマレエート及びタロウイルプロピオネートが含まれる。ここで有
用な脂肪酸エステルには:キシリトールモノパルミテエート、ペンタエリスリト
ールモノステアレート、スクロースモノステアレート、グリセロールモノステア
レート、エチレングリコールモノステアレート、ソルビタンエステルが含まれる
。好ましいソルビタンエステルには、ソルビタンモノステアレート、ソルビタン
パルミテート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノミリステート、ソル
ビタンモノベヘネート、ソルビタンモノ−オレエート、ソルビタンジラウレート
、ソルビタンジステアレート、ソルビタンジベヘネート、ソルビタンジオレエー
ト及びタロウアルキルソルビタンのモノ−及びジ−エステルの混合物を包含する
【0263】 グリセロールモノステアレート、グリセロールモノ−オレエート、グリセロー
ルモノパルミテート、グリセロールモノベヘネート及びグリセロールジステアレ
ートは、本発明において好ましいグリセロールエステルである。
【0264】 好ましい有機銀被覆剤には、トリグリセライド、モノ又はジグリセライド及び
全部又は部分が水素化されたその誘導体、及びこれらの任意の混合物を包含する
。好ましい脂肪酸エステル源は、野菜、魚油及び動物脂肪である。好ましい植物
オイルには、大豆油、綿種油、ヒマシ油、オリーブ油、ピーナッツ油、ベニハナ
油、ひまわり油、菜種油、ぶどう種油、ヤシ油及びトウモロコシ油が包含される
【0265】 マイクロクリスタリンワックスを包含するワックスが本発明において有機銀被
覆剤として好適である。好ましいワックスは融点が35℃から約110℃で一般
的に約12〜約70の炭素原子からなる。好ましいのは、長鎖飽和炭化水素から
なるパラフィン及びマイクロクリスタリン型の石油ワックスである。 アルギネート及びゼラチンが本発明の組成物に使用できる好ましい有機銀被覆
剤である。
【0266】 約C12〜約C20メチルアミンオキシドのようなジアルキルアミンオキシド、及
び約C12〜約C20メチルアンモニウムハライドのようなジアルキル第4級アンモ
ニウム化合物もまた好ましい。
【0267】 他の好適な有機銀被覆剤は、特定のポリマー状の材料を包含する。平均分子量
約12,000〜約700,000のポリビニルピロリドン、平均分子量約60
0〜約10,000のポリエチレングリコール(PEG)、ポリアミンN−オキ
シドポリマー、N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾールの共重合体、メ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース及びヒドロキシエチルセルロース
のようなセルロールの誘導体が、このようなポリマー状の材料の例である。
【0268】 特定の香料物質、特に金属表面に高い直接付着性を有するものが、有機銀被覆
剤として本発明に有用である。 ポリマー性しみ抜き剤も有機銀被覆剤として用いることが出来る。
【0269】 好ましい有機銀被覆剤は、パラフィンオイルで、典型的には、主として分枝鎖
からなり、炭素原子数が約20〜約50の脂肪族炭化水素であり;好ましいパラ
フィンオイルは主として分枝鎖でC25-45のもので、環状と非環状の炭化水素の 比が約1:10〜約2:1、好ましくは約1:5〜約1:1のものから選ばれる
。これらの性質に合致し、環状と非環状炭化水素の比が約32:68のパラフィ
ンオイルはWintershall, Salzbergen, GermanyによりWINOG 70 という名称で販 売されている。
【0270】 好ましい窒素含有腐蝕防止剤化合物は、イミダゾール、ベンズイミダゾール、
2−ヘプタデシルイミダゾールのようなイミダゾール誘導体並びにチェコスロバ
キア特許139,279号及びイミダゾール化合物の製造方法についても開示す
る英国特許GB−A−1,137,741号に記載のイミダゾール誘導体のよう
なイミダゾールとその誘導体を包含する。
【0271】 窒素含有腐蝕防止剤化合物としてピラゾール化合物及びその誘導体で、特にピ
ラゾールが、1、3、4又は5の位置のいずれかで、置換基R1、R3、R4及び R5で置換されたものもまた好ましい。ここでR1はH、CH2OH、CONH3
はCOCH3のいずれか、R3及びR5はC1−C20アルキル又はヒドロキシルのい
ずれか、R4はH、NH2、NO2のいずれかである。
【0272】 他の好ましい窒素含有腐蝕防止剤化合物は、ベンゾトリアゾール、2−メルカ
プトベンゾチアゾール、1−フェニル−5−メルカプト−1,2,3,4−テト
ラゾール、チオナリド、モルホリン、メラミン、ジステアリルアミン、ステアロ
イルステアラミド、シアヌル酸、アミノトリアゾール、アミノテトラゾール及び
インダゾールを包含する。 アミン、特に、ジステアリルアミンのような窒素含有化合物並びにアンモニウ
ムクロライド、アンモニウムブロマイド、アンモニウムスルフェート又はジアン
モニウムハイドロジェンクエン酸塩のようなアンモニウム化合物もまた好適であ
る。
【0273】 本発明の洗浄錠剤は、Mn(II)腐蝕防止剤化合物を含有していてもよい。
Mn(II)化合物は、組成物の重量当たり、好ましくは約0.005〜約5重
量%、より好ましくは約0.01〜約1重量%、最も好ましくは約0.02〜約
0.4重量%のレベルで入れてもよい。好ましくは、Mn(II)化合物は、任
意の漂白剤液中にMn(II)イオンの重量で、約0.1〜約250ppm、よ
り好ましくは約0.5〜約50ppm、最も好ましくは約1〜約20ppmとな
るレベルで添加することができる。
【0274】 Mn(II)化合物は、無水物又は水和物の形態の無機塩であってよい。好ま
しい塩は、硫酸マンガン、炭酸マンガン、燐酸マンガン、硝酸マンガン、酢酸マ
ンガン及び塩化マンガンを包含する。Mn(II)化合物は、酢酸マンガン又は
ステアリン酸マンガンのような有機脂肪酸の塩又は錯体であってもよい。 Mn(II)化合物は、有機リガンドの塩又は錯体であってもよい。一つの好
ましい面において、有機リガンドは重金属イオン封鎖剤である。他の好ましい有
機リガンドは結晶成長阻害剤である。
【0275】 他の好ましい追加的な腐蝕防止剤化合物は、メルカプタン、ジオール、特に、
ラウリルメルカプタン、チオフェノール、チオナフトール、チオナリド及びチオ
アントラノールを含む約4〜約20の炭素原子のメルカプタンを包含する。飽和
又は不飽和のC10−C20脂肪酸又はそれらの塩、特にアルミニウムトリステアレ
ートも好ましい。C12−C20ヒドロキシ脂肪酸又はそれらの塩もまた好ましい。
ホスホン化オクタデカン及びベータヒドロキシトルエン(BHT)のような他の
酸化防止剤もまた好適である。
【0276】 ブタジエンとマレイン酸との共重合体、特にポリサイエンス社の商品名no.
07787は腐蝕防止剤として特に有用であることが分かっている。
【0277】 本発明に有用な他の洗剤活性成分は、典型的には、主として長鎖からなり、炭
素原子数が約20〜約50の範囲の脂肪族炭化水素の炭化水素オイルであり;好
ましい炭化水素は飽和及び/又は分枝鎖のもので;好ましい炭化水素オイルは主
として分岐鎖でC25-45のもので、環状と非環状の炭化水素の比が約1:10〜 約2:1、好ましくは約1:5〜約1:1のものから選ばれる。好ましい炭化水
素オイルはパラフィンである。上記に概略記載した性質に合致し、環状と非環状
炭化水素の比が約32:68のパラフィンオイルはWintershall, Salzbergen, G
ermanyによりWINOG 70 という名称で販売されている。
【0278】 食器洗い用に好適な本発明の洗浄錠剤は水溶性ビスマス化合物を含有していて
もよく、組成物の重量当たり、好ましくは約0.005〜約20重量%、より好
ましくは約0.01〜約5重量%、最も好ましくは約0.1〜約1重量%含有さ
せてもよい。
【0279】 水溶性ビスマス化合物は、本質的に任意の無機又は有機の対アニオンと、ビス
マスとの、本質的にどのような塩又は錯体であってもよい。好ましい無機ビスマ
ス塩は、トリハロゲン化ビスマス、硝酸ビスマス、及び燐酸ビスマスから選ばれ
る。酢酸ビスマス及びクエン酸ビスマスが有機対アニオンを有する好ましい塩で
ある。
【0280】着色剤 ここで使用される「着色剤」という用語は、可視光スペクトルから特定波長光
を吸収する物質のことをいう。このような着色剤は洗剤組成物に添加されたとき
見える色を変化させ、洗剤組成物の外観を変化させる効果を有する。着色剤は例
えば染料又は顔料のどちらでもよい。着色剤は含有させられる組成物中で安定で
あることが好ましい。従って高pH組成物中では好ましくはアルカリ安定性で、
低pH組成物中では好ましくは酸安定性である。
【0281】 コア、第1カプセル化層及び/又は第2カプセル化層は、圧縮部分、コア、第
1カプセル化層及び/又は第2カプセル化層が異なる外観を有するように、着色
剤、着色剤の混合物、着色粒子又は着色粒子の混合物を含有してもよい。好まし
くはコア、第1カプセル化層及び/又は第2カプセル化層の内の一つが着色剤を
含有することが好ましい。またコア、第1カプセル化層及び/又は第2カプセル
化層は一色で、他の色の粒子又はスペックル(斑点)を含有していてもよい。例
えば、コアは白色で青いスペックルを有し、第1カプセル化層が青色であるよう
にすることができる。
【0282】 好ましい染料は反応性染料、直接染料、アゾ染料を包含する。好適な染料はフ
タロシアニン染料、アントラキノン染料、キノリン染料、モノアゾ、ジアゾ、ポ
リアゾを包含する。より好ましいのはアントラキノン染料、キノリン染料、モノ
アゾ染料である。好適な染料は、Clariant UK の SANDOLAN E-HRL 180%(商品名
)、SANDOLAN MILLING BLUE(商品名)、TURQUOISE ACID BLUE(商品名)及びSA
NDOLAN BRILLIANT GREEN(商品名);Pointings, UK の HEXACOL QUINOLINE YEL
LOW(商品名)及びHEXACOL BRILLIANT BLUE(商品名); Holliday の ULTRA MAR
INE BLUE(商品名)又は Bayer, USA の LEVAFIX TURQUISE BLUE EBA (商品名 )がある。
【0283】 更に、着色剤は、自動食器洗い機やプラスチック性の食器類のようなプラスチ
ックに、複数回のサイクル好ましくは1〜50回のサイクルの後に、目に見える
しみを生じさせないものが好ましい。
【0284】 着色剤はコア、第1カプセル化層及び/又は第2カプセル化層に適当な方法で
含有させることができる。好適な方法には、洗浄活性成分の全部又は一部を着色
剤とドラム中で混合する方法、或いは洗浄活性成分の全部又は一部と着色剤を回
転ドラム中で噴霧する方法がある。また着色剤を組成物に添加する前に予め相容
性の溶媒に溶解することにより、着色剤の色相を改善することができる。
【0285】 着色剤が圧縮部分の成分として存在する場合、約0.001〜約1.5%、好
ましくは約0.01〜約1.0%、最も好ましくは約0.1〜約0.3%のレベ
ルで含有させる。被覆層に含有させる場合、着色剤は約0.01〜約0.5%、
より好ましくは約0.02〜約0.1%、最も好ましくは約0.03〜約0.0
6%のレベルで含有させる。
【0286】泡抑制系 本発明の洗浄錠剤は、機械洗浄組成物用に調製された場合は、好ましくは泡抑
制系を含有し、組成物の重量に対して、好ましくは0.01〜15重量%、より
好ましくは0.05〜10重量%、最も好ましくは0.1〜5重量%のレベルで
存在させる。
【0287】 本発明で用いる好ましい泡抑制系は、例えば、シリコーン−消泡化合物、2−
アルキル及びアルカノール消泡化合物を包含する本質的に任意の公知の消泡化合
物からなっていてもよい。好ましい泡抑制系及び消泡化合物はPCT特許願WO
93/08876号及びEP−A−705324号に開示されている。
【0288】 本発明の組成物は任意的にアルキルホスフェートエステル泡抑制剤、シリコー
ン泡抑制剤、又はこれらの組み合わせを含有することができる。 本発明に有用なシリコーン泡抑制剤技術及び他の消泡剤は、本発明に含める「
消泡、理論と工業的応用」(Ed.,P.R. Garrett, Marcel Dekker, N.Y., 1973, IS
BN 0-8247-8770-6)に広く開示されている。米国特許3,933,672号及び 4,136,045号を参照。
【0289】 高度に好ましいシリコーン泡抑制剤は、これまで高負荷液体洗剤にのみ用いら
れてきたタイプも本組成物に含有させることができるが、高負荷顆粒のような洗
濯洗剤用として知られているコンパウンドタイプである。例えば、トリメチルシ
リル末端封鎖単位又は互いに異なる末端封鎖単位を有するポリジメチルシロキサ
ンをシリコーンとして使用することができる。これらはシリカ及び/又は界面活
性非シリコーンと混合し、12%シリコーン/シリカ、18%ステアリルアルコ
ール及び70%でんぷんからなる顆粒状の泡抑制剤とすることができる。シリコ
ーン活性化合物の好適な商品源はダウコーニング社である。
【0290】 ホスフェートエステルを使用することが要求される場合、好ましい化合物は本
発明に含める米国特許3,314,891号(1967年4月18日発行、シュ
モルカら)に開示されている。好ましいアルキルホスフェートエステルは16〜
20個の炭素原子を含有する。高度に好ましいアルキルホスフェートエステルは
、モノステアリル酸ホスフェート、モノオレイル酸ホスフェート又はこれらの塩
であり、特にアルカリ金属塩又はそれらの混合物である。
【0291】 食器上に付着するので、本発明組成物中の消泡剤として単純カルシウム沈殿性
石鹸の使用を避けたほうが望ましいことが明らかになっている。ホスフェートエ
ステルは完全にこの問題がないわけではなく、調剤者は普通、本発明の組成物中
に潜在沈殿性の消泡剤の含有量を最小限にするようにする。
【0292】酵素安定系 本発明で好ましい酵素含有組成物は、約0.001〜約10重量%、好ましく
は約0.005〜約8重量%、最も好ましくは約0.01〜約6重量%の酵素安
定系を含むことができる。酵素安定系は、洗剤酵素と適合性であればどのような
安定系であってもよい。そのような安定系は、カルシウムイオン、ホウ酸、プロ
ピレングリコール、短鎖カルボン酸、ホウ酸及びこれらの混合物からなることが
できる。このような安定系は又は可逆プロテアーゼ阻害剤のような可逆酵素阻害
剤もまた包含する。他の好適な酵素安定剤とその系については米国特許4,53
7,706号(セヴェルソン)を参照。
【0293】石灰石鹸分散剤化合物 本組成物の洗浄活性成分の組成物は石灰石鹸分散剤化合物を含有していてもよ
く、組成物の重量に対して、好ましくは約0.1〜約40重量%、より好ましく
は約1〜約20重量%、最も好ましくは約2〜約10重量%のレベルで存在させ
る。 石灰石鹸分散剤は、脂肪酸のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、アミン塩のカ
ルシウム又はマグネシウムイオンによる沈殿を防止するものである。好ましい石
灰石鹸分散剤化合物はPCT特許願WO93/08877号に開示されている。
【0294】ポリマー性染料転移抑制剤 本発明の洗浄錠剤は、約0.01〜約10重量%、好ましくは約0.05〜約
0.5重量%のポリマー性染料転移抑制剤を含んでいてもよい。 ポリマー性染料転移抑制剤は、好ましくはポリアミンN−オキシドポリマー、
N−ビニルピロピドンとN−ビニルイミダゾールとの共重合体、ポリビニルピロ
リドンポリマー又はこれらの組み合わせとの共重合体から選ばれる。
【0295】蛍光増白剤 本発明の洗濯洗浄用の洗浄錠剤は、任意的に重量で約0.005〜約5重量%
の特定タイプの親水性蛍光増白剤を含むことができる。
【0296】 ここで有用な親水性蛍光増白剤には構造式:
【化13】 のようなものを含む。 ここで、R1はアニリノ基、N−2−ビス−ヒドロキシエチル基及びNH−2 −ヒドロキシエチル基から選ばれる;R2はN−2−ビス−ヒドロキシエチル基 、N−2−ヒドロキシエチル−N−メチルアミノ基、morphilino、塩素及びアミ
ノ基より選ばれる;Mはナトリウム又はカリウムのような塩形成性のカチオンで
ある。
【0297】 上記式においてR1がアニリノ基、R2がN−2−ビス−ヒドロキシエチル基で
Mがナトリウムのようなカチオンのとき、増白剤は、4,4’−ビス[(4−ア ニリノ−6−(N−2−ビス−ヒドロキシエチル)−s−トリアジン−2−イル
)アミノ]−2,2’−スチルベンジスルホン酸ジナトリウム塩である。この特 定の増白剤種はチバガイギー社によりTinopal-UNPA-GXという商品名で商品化さ れている。Tinopal-UNPA-GXは、本発明の洗剤組成物に有用な親水性蛍光増白剤 である。
【0298】 上記式においてR1がアニリノ基、R2がN−2−ヒドロキシエチル−N−2−
メチルアミノ基でMがナトリウムのようなカチオンのとき、増白剤は、4,4’
−ビス[(4−アニリノ−6−(N−2−ヒドロキシエチル−N−メチルアミノ )−s−トリアジン−2−イル)アミノ]2,2’−スチルベンジスルホン酸ジ ナトリウム塩である。この特定の増白剤種はチバガイギー社によりTinopal-5BM-
GXという商品名で商品化されている。
【0299】 上記式においてR1がアニリノ、R2がmorphilinoで、Mがナトリウムのような
カチオンのとき、増白剤は、4,4’−ビス[(4−アニリノ−6−モルフィリ ノ−s−トリアジン−2−イル)アミノ]2,2’−スチルベンジスルホン酸ジ ナトリウム塩である。この特定の増白剤種はチバガイギー社によりTinopal-AMS-
GXという商品名で商品化されている。
【0300】クレー軟化系 洗濯洗浄法に使用するのに適した洗浄錠剤はクレー鉱物化合物及び任意的にク
レー凝集剤からなるクレ−軟化系を含有していてもよい。 クレー鉱物化合物は、好ましくはスメクタイトクレー化合物である。スメクタ
イトは米国特許3,862,058号、3,948,790号、3,954,6
32号及び4,062,647号に開示されている。プロクターアンドガンブル
社の欧州特許EP−A−299,575号及びEP−A−313,146号は、
好適な有機ポリマー性クレー凝集剤を記載する。
【0301】カチオン性織編物柔軟剤 本発明によれば、組成物中に、洗濯洗浄法に使用するのに好適なカチオン性織
編物柔軟剤も添加してもよい。好ましいカチオン性織編物柔軟剤としては、GB
−A−1514276号及びEP−B0011340号に開示された水不溶性三
級アミン又はジロング鎖アミド剤が挙げられる。 カチオン性織編物柔軟剤は、典型的には、約0.5〜約15重量%、通常約1
%〜約5重量%の総レベルで添加することができる。
【0302】補助剤 本組成物に任意的に含有される洗浄成分又は補助剤には、クリーニング性能を
補助又は強化する材料、基材クリーニング処理材料、製造を助ける材料、又は組
成物の美観を改良する材料、の1以上を包含する。補助剤は、本発明の組成物に
従来技術で確立された使用レベルで(一般に補助剤は組成物の約30〜約99.
9重量%、好ましくは約70〜約95重量%)含ませることができ、着色スペッ
クル、フィラー、リンス助剤(非イオン性界面活性剤、溶剤、ポリマー性分散剤
等)、殺菌剤、ヒドロトープ、酸化防止剤、香料、可溶化剤、キャリアー及び製
造助剤のような他の活性剤成分を含有する。
【0303】 要求される、ち密度の大小によりフィラー材料を本発明組成物に含有させるこ
とができる。これらには、組成物の約70%まで、好ましくは0〜約40%の量
のスクロース、スクロースエステル、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム等が包含さ
れる。好ましいフィラーは硫酸ナトリウム、特に極微量の不純物しか含有しない
高等級のものである。
【0304】 ここで使用する硫酸ナトリウムは漂白剤と非反応性であることを確実にする充
分な純度を有することが好ましく;硫酸ナトリウムは低レベルの、ホスホネート
又はマグネシウム塩形態のEDDSのような金属イオン封鎖剤で処理してもよい
。漂白剤の分解を避けるのに充分な純度に関しての優先性は、またpH調整剤成
分、特に本発明で使用される任意の珪酸塩にも当てはまる。
【0305】 洗浄錠剤はまた洗浄錠剤の製造を助ける製造助剤を含有してもよい。例えば、
コア、第1カプセル化層及び/又は第2カプセル化層が圧縮されるとき、圧縮さ
れた層又はコアの錠剤圧縮機ダイからの取り外し容易性を増すために、ステアリ
ン酸のような錠剤化助剤を含有してもよい。 ベンゼンスルホン酸ナトリウム、トルエンスルホン酸ナトリウム、クメンスル
ホン酸ナトリウム等のようなヒドロトロープ材料を、例えば界面活性剤の分散性
向上のため含有させることができる。
【0306】 米国特許4,714,562号(ロゼールら、1987年12月22日発行)
に開示の、漂白剤安定性の香料(匂いに関して安定);及び漂白剤安定性染料も
また本発明の組成物に適当量含有させることができる。
【0307】 本発明の組成物は、水感受性成分又は一緒に水性環境にさらされたときに相互
に反応する成分を含有してもよく、遊離水分の含有量が最小、例えば組成物の7
%以下、好ましくは5%以下に保つことが好ましく;実質的に水及び二酸化炭素
不透過性の包装を用いることが好ましい。成分を互いに保護し空気及び湿度から
保護する方法を例示するために、ここに被覆手段を記載する。詰替え可能、リサ
イクル可能なタイプを含むプラスチックボトルと同様に従来のバリアーカートン
又はボックスも最大の放置貯蔵安定性を確保する有効な手段である。上述したよ
うに、成分が高度に適合性でない場合、そのような成分の少なくとも一つを保護
のため低泡性非イオン性界面活性剤で被覆することがさらに望ましい。このよう
な非適合性成分の好ましい被覆粒子を形成するのに容易に用いられる多くのワッ
クス性材料がある;しかし調剤者は、プラスチック性のものを含む食器上に沈殿
したりフィルム化する顕著な傾向を有しない材料を好む。
【0308】組成物の形態 洗浄錠剤は任意の設計できる形態とすることができる。コア、第1カプセル化
層及び/又は第2カプセル化層は同じ形状でも異なった形状でもよい。錠剤の寸
法も同様に制限はない。好ましくは、寸法は貯蔵容易性、使用容易性により選択
され、錠剤は、クリーニングに使用する任意の投入デバイス例えば自動食器洗い
機の洗剤投入器に適合するように選ばれる。
【0309】 コア、第1カプセル化層及び/又は第2カプセル化層は、規則正しい又は不規
則な形状であってよい。これらは、凹面体、凸面体、立方体、球状、円錐台、(
円錐の断片)、長方体、プリズム、円筒形、円盤、角錐、四面体、十二面体、八
面体、円錐、楕円体、八の字体、又は斜方面体のような任意の規則又は不規則な
幾何学的形態であってよい。CRC Standard Mathematical Tables, 26th Ed, Dr.
William H. Beyer Editor, 127,128及び276頁を参照。それらは、コーポレート
ロゴ、漫画のキャラクター、チームロゴ又はマスコットのような字体、シンボル
、漫画、商標、イメージであってもよい。可能な形状と組み合わせのリストには
きりがない。
【0310】 錠剤の任意の部分が直線の端部を有する場合には、端部は面取りされるか丸み
を付けることが好ましい。加えて、錠剤の部分が角を有する場合、角に丸みを付
けることが好ましい。
【0311】方法 本発明の多層洗浄錠剤は、カプセル化された多層洗浄錠剤を製造する任意の従
来法で製造できる。これには、成形型、錠剤プレス、被覆又は噴霧が含まれるが
、これらに限定されない。例えばコアを成形型中で形成し、そしてコアのまわり
に錠剤プレスで第1カプセル化層を覆う、次に第2カプセル化層を第1カプセル
化層に噴霧することにより製造できる。
【0312】 本発明の洗浄錠剤の一つの製造法として、コア、第1カプセル化層及び/又は
第2カプセル化層を独立して調製し、それらを組み合わせ多層洗浄錠剤を製造す
る方法がある。
【0313】 コア、第1カプセル化層及び/又は第2カプセル化層が圧縮固体のとき、洗浄
活性成分を用意し、任意的にキャリアー成分と予備混合し、続いて下記の操作を
経て調製できる。予備混合は適当な混合機で行なうことができる;例えば平鍋混
合機、回転ドラム、垂直ブレンダー又は高せん断混合機で行なうことができる。
好ましくは、乾燥粒子成分は上述のように混合機で混合し、液状成分は乾燥粒子
成分に、例えば液状成分を乾燥粒子成分に直接噴霧することにより適用される。
得られた組成物はその後、圧縮工程で公知の好適な装置により圧縮固体に形成さ
れる。好ましくは、組成物は錠剤プレスを使用して圧縮固体に形成される、ここ
で錠剤は上部及び下部パンチの間で組成物を圧縮することにより調製される。本
発明の好ましい態様において、組成物は錠剤プレスのパンチのキャビティに導入
され、圧縮部分を形成するように、好ましくは6.3KN/cm2より大きい、 より好ましくは9KN/cm2より大きい、最も好ましくは14.4KN/cm2 より大きい圧力を用い圧縮される。
【0314】 前に詳述したように、コア、第1カプセル化層及び/又は第2カプセル化層が
非圧縮のとき、非圧縮の、コア、第1カプセル化層及び/又は第2カプセル化層
中の洗浄活性成分及び他の成分は、公知の好適な混合装置により予備混合される
【0315】 コア、第1カプセル化層及び/又は第2カプセル化層が非圧縮のとき、非圧縮
部分は適宜、洗浄活性成分が結合するキャリアーを含むことができる。非圧縮の
、コア、第1カプセル化層及び/又は第2カプセル化層は非圧縮の固体又は流動
性の形態で調製される。カプセル化すべきコア又は層を含有してもよい非圧縮、
非カプセル化部分は成形型に、手動、ノズルフィーダー押し出し機又は他の好適
な手段を使って導入する。好ましくは非圧縮材料は成形型に正確な送出装置、例
えばOptima, Germanyのa loss in weight screw feederのようなノズルフィーダ
ー又はエクストルーダーを使用して導入される。
【0316】 コア、第1カプセル化層及び/又は第2カプセル化層が流動性非圧縮で粒状形
態のとき、製造方法は、流動性非圧縮非カプセル化部分を供給工程で圧縮部分に
供給し、非圧縮非カプセル化部分の少なくとも一部を、被覆層が非圧縮部分と圧
縮部分とを実質的に接着する効果を有するように、被覆層で被覆する。
【0317】 第2カプセル化層が流動性非圧縮のとき、第2カプセル化層は第1カプセル化
層に硬化により固着され、製造方法は、第2カプセル化層が第1カプセル化層全
体を覆うように、第2カプセル化層が第1カプセル化層に供給される供給工程、
及び非圧縮第2カプセル化層が硬化される次ぎの調整工程からなる。このような
調整工程は、非圧縮、非カプセル化部分の乾燥、冷却、結合、重合等からなり、
この工程で非圧縮、非カプセル化部分が固体、半固体又は高粘性となる。乾燥工
程に加熱を使用してもよい。重合工程で、重合を進めるために熱又は放射線照射
を使用することができる。第1カプセル化層が流動性で非圧縮のとき、この方法
はまたコアを覆うときに用いられる。
【0318】 洗浄錠剤は、洗浄錠剤が一般に用いられる自動食器洗い及び織編物洗濯を含み
これらに限定されない従来の任意の家庭用洗浄方法に用いられる。
【0319】機械食器洗い法 汚れたテーブルウエアの機械洗浄又はクリーニングであれば、どのような方法
でも行なうことができる。好ましい機械食器洗い法は、陶器、ガラス製食器、銀
食器、金属類及び刃物類並びにこれらの混合物から選ばれる汚れた物品を、本発
明の洗浄錠剤組成物の有効量を溶解又は分散させた水性液で処理することからな
る。洗浄錠剤組成物の有効量とは、従来の機械食器洗い法で一般的に用いられる
典型的な洗浄錠剤製品の適用量及び洗浄溶液量である、8gから60gの製品を
、3から10リットルの量の洗浄溶液に、溶解又は分散させたものを意味する。
好ましくは、洗浄錠剤は重量で15〜40g、より好ましくは重量で20〜35
gである。
【0320】洗濯法 機械洗濯法は、汚れた洗濯物を、本発明の機械洗濯用の洗浄錠剤組成物の有効
量を溶解又は分散させた洗濯機中の水性洗浄液で処理することからなる。洗剤錠
剤組成物の有効量とは、従来の機械洗濯法に一般的に用いられる典型的な洗浄錠
剤製品適用量及び洗浄溶液量である、40〜300gの製品を、5〜65リット
ルの量の洗浄溶液に、溶解又は分散させたものを意味する。
【0321】 洗浄法において投入デバイスを用いることが好ましい。投入デバイスは、洗剤
製品が充填され、洗浄サイクルの開始前に洗浄機のドラム内に洗剤製品を直接導
入するように用いられる。その容量は、洗浄方法で普通用いられるのに充分な洗
剤製品が入るような容量である。
【0322】 洗浄機が洗濯物で充填されたら、洗剤を含有する投入デバイスはドラムの中に
設置される。洗浄機の洗浄サイクルの開始時に、水はドラムに導入され、ドラム
は周期的に回転する。投入デバイスの設計は、乾燥した洗剤製品を納入でき、洗
浄サイクルの間に、ドラム回転に伴う攪拌に対応し、また洗浄水との接触により
、この製品を放出させるようにするべきである。
【0323】 洗浄の間、洗剤製品を放出させるため、デバイスは製品が通過する多くの開口
部を有していてもよい。或いはまた、デバイスは、溶解した洗剤製品を放出する
ことのできる、液体透過性であるが固体不透過性の材料で作られていてもよい。
好ましくは、洗剤製品が洗浄サイクルの開始時に急速に放出され、洗浄サイクル
のこの段階で、洗浄機のドラム中において、製品の過渡的で局所的な高い濃度を
提供できることが好ましい。 好ましい投入デバイスは再使用ができ、乾燥状態及び洗浄サイクルの双方にお
いて、容器の完全性が維持されるように設計されるべきである。
【0324】 投入デバイスはバッグ又はパウチのような可撓性の容器であってもよい。バッ
グは、欧州公開特許願0018678号に開示されているように、中身を保持す
るため水不透過性保護材料で被覆された繊維状構造物でもよい。また、それは、
欧州公開特許願0011500号、0011501号、0011502号及び0
011968号に開示されているように、エッジシール又は栓が水性媒体により
破れるように設計された、水−不溶性の合成ポリマー性材料で形成されていても
よい。簡便な水で破け易い栓は、ポリエチレン又はポリプロピレンのような水不
透過性ポリマーフィルムで形成されたパウチ一端に添ってシールした水溶性接着
剤を備える。
【0325】
【実施例】
次の非限定実施例により、さらに本発明を詳述する。例示された組成物は自動
食器洗い機用及び洗濯用の双方の組成物を包含する。実施例で使われる省略記号 洗剤組成物において、略号成分は次の意味を有する。
【0326】 STPP: トリポリ燐酸ナトリウム Zeolite: ゼオライトA Citrate: クエン酸トリナトリウム二水塩 Bicarbonate: 炭酸水素ナトリウム Citric Acid: 無水クエン酸 Carbonate: 無水炭酸ナトリウム Silicate: 非晶質珪酸ナトリウム(SiO2:Na2O比=1.6−3 .2) Metasilicate: メタ珪酸ナトリウム(SiO2:Na2O比=1.0)
【0327】 PB1: 過ホウ酸ナトリウム一水塩 PB4: 過ホウ酸ナトリウム四水塩であって公称の式NaBO2. 3H2O.H22で表わされるもの TAED: テトラアセチルエチレンジアミン Plurafac: C13−C15混合エトキシ化/プロポキシ化脂肪族アルコールで 平均エトキシ化率が3.8で、平均プロポキシ化率が4.5の BASFより商品名Plurafacで販売されているもの Tergitol: ユニオンカーバイドの商品名Tergitol 15S9 という 非イオン性界面活性剤 SLF18: WO 94/22800 の実施例 IIIのエポキシ−キャップポリ (オキシアルキレーテッド)アルコールで、1,2−エポキシデ カンが1,2−エポキシドデカンとなっているもので、オリン 社から商品名Polytergent SLF18D で販売されているもの。
【0328】 HEDP: 1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸エタン DETPMP: ジエチルトリアミンペンタ(メチレン)ホスホネート、 商品名Dequest2060でモンサントより販売されている。 PAAC: ペンタアンミンアセテートコバルト(III)塩 BzP: 過酸化ベンゾイル Paraffin: ウインターシャルによりWinog 70という商品名で販売されるパ ラフィンオイル Protease: 蛋白質分解酵素 Amylase: でんぷん分解酵素 480N: 平均分子量約3,500の7:3アクリレート/メタクリレ ートのランダム共重合体 Sulphate: 無水硫酸ナトリウム
【0329】 PEG 3000: ヘキスト社の分子量約3000のポリエチレングリコール PEG 6000: ヘキスト社の分子量約6000のポリエチレングリコール Sugar: 家庭用スクロース Gelatine: シグマ社の65ブルーム強度のゼラチンタイプA CMC: カルボキシメチルセルロース Dodecanodionic Acid: C12ジカルボン酸 Adipic Acid: C6ジカルボン酸 Lauric Acid: C12モノカルボン酸 BTA: ベンゾトリアゾール PA30: 平均分子量約4,500のポリアクリル酸 pH: 20℃の蒸留水中の1%溶液で測定したもの
【0330】実施例1 本発明の洗浄錠剤を例えば以下のようして調製した。実施例2に示した洗剤組
成物、例えば組成物Aのような洗剤組成物を調製し通常のロータリープレスに供
給した。これが錠剤のコアを形成する。実施例2に記載のゲルマトリックス組成
物、組成物Aを調製した。適当量の非水性溶媒をミキサーに供給し溶媒に適度な
速度で(2,500〜5,000rpm)せん断力をかけた。適当量のゲル化剤
を、混合物が均質になるまで、せん断力をかけながら、徐々に溶媒に加えた。混
合物のせん断力を徐々に10,000rpm付近の高せん断力まで上昇させた。
混合物の温度は55〜60℃まで上昇した。次にせん断を止め混合物を35〜4
5℃まで冷却し、低せん断力ミキサーを用い、残りの成分を混合物に固体として
加えた。最終混合物は圧縮固体コアを含有する成形型に計量して供給した。コア
は第1カプセル化層で覆われる。錠剤はゲルが硬化するか又は流動性がなくなる
まで放置される。第2カプセル化層を錠剤に噴霧し、第1カプセル化層をカプセ
ル化した。
【0331】実施例1 本発明の洗浄錠剤は例えば以下のように調製した。実施例2に示すようなゲル
マトリックス組成物である組成物Aを調製した。適当量の非水性溶媒をミキサー
に供給し溶媒に適度な速度で(2,500〜5,000rpm)せん断力をかけ
た。適当量のゲル化剤を、混合物が均質になるまで、せん断力をかけながら、徐
々に溶媒に加えた。混合物のせん断力を徐々に上昇させ、10,000rpm付
近の高せん断力まで上昇させた。混合物の温度は55〜60℃まで上昇した。せ
ん断を止め、混合物を35〜45℃まで冷却した。低せん断力ミキサーを用い残
りの成分を混合物に固体として加えた。最終混合物は所望の形状の成形型に計量
して供給し、ゲルが硬化するか又は流動性がなくなるまで放置した。
【0332】実施例2
【表1】
【0333】
【表2】
【0334】
【表3】
【0335】 1.Protease 酵素は、Savinase(登録商標)又は米国特許5,677,272 号に開示の酵素のどちらかである。 2.アミラーゼ酵素はNovo Nordisk の出願PCT/DK96/00056号に 開示のもので、好アルカリ性Bacillus 株から得られるN−末端配列:His-His-As
n-Gly-Thr-Asn-Gly-Thr-Met-Met-Gln-Tyr-Phe-Glu-Trp-Tyr-Leu-Pro-Asn-Aspの もの、又はTermamyl(登録商標)である。 3.分子量4,000〜8,000 4.SKS−6水溶性珪酸塩
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 ONE PROCTER & GANBL E PLAZA,CINCINNATI, OHIO,UNITED STATES OF AMERICA (72)発明者 フォーリー,ピーター ロバート アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 ワン、リルト、プレイス、ミーリング、ウ ェイ 621、アパートメント 906 (72)発明者 スピード,リンダ アン イギリス国、ニューカッスル、アポン、タ イン、エヌイー3、4エイチイー、ゴスフ ォース、メイフィールド、ロード 21 (72)発明者 ソン,シャオキン アメリカ合衆国オハイオ州、ウエスト、チ ェスター、タイラーズ、クロシング 6594 Fターム(参考) 4H003 AC08 BA17 DA01 DA19 EA09 EA12 EA15 EA16 EA20 EA24 EB02 EB06 EB08 EB09 EB10 EB12 EB20 EB24 EB26 EB30 EB36 EB41 EB44 EC01 EC02 ED02 EE05 EE06 FA15 FA32 FA43

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)第一洗浄活性成分を有するコア; b)該コアを囲み、第二洗浄活性成分を有する第1カプセル化層; c)該第1カプセル化層を囲み、第三洗浄活性成分及び破裂系を有する第2カプ
    セル化層; を含有し、該第2カプセル化層が、該第二洗浄活性成分の放出より前に、少なく
    とも25%の該第三洗浄活性成分が放出されるように破裂する多層洗浄錠剤。
  2. 【請求項2】 a)第一洗浄活性成分を有するコア; b)該コアを囲み、第二洗浄活性成分を有する第1カプセル化層; c)該第1カプセル化層を囲み、第三洗浄活性成分及び破裂系を有する第2カプ
    セル化層; を含有し、該第三洗浄活性成分が、該第二洗浄活性成分の放出より少なくとも2
    分前に放出されるように該第2カプセル化層が破裂する多層洗浄錠剤。
  3. 【請求項3】 a)第一洗浄活性成分を有するコア; b)該コアを囲み、第二洗浄活性成分を有する第1カプセル化層; c)該第1カプセル化層を囲み、第三洗浄活性成分及び破裂系を有する第2カプ
    セル化層; を含有し、該第2カプセル化層の破裂が水性クリ−ニング環境中で25℃以下の
    温度で起き、該第二洗浄活性成分の放出が水性クリ−ニング環境中で30℃以上
    の温度で起きる多層洗浄錠剤。
  4. 【請求項4】 該第一洗浄活性成分が、界面活性剤、漂白系、キレート剤、
    漂白スカベンジャー、泡抑制系、酵素、ビルダー、ポリマー性分散剤、銀保護剤
    、珪酸塩、緩衝剤、しみ抜き剤、腐蝕防止剤、ガラス保護剤及びこれらの混合物
    からなる群から選ばれる請求項1〜3のいずれかに記載の多層洗浄錠剤。
  5. 【請求項5】 該第二洗浄活性成分が、界面活性剤、漂白系、キレート剤、
    漂白スカベンジャー、泡抑制系、酵素、ビルダー、ポリマー性分散剤、銀保護剤
    、珪酸塩、緩衝剤、しみ抜き剤、腐蝕防止剤、ガラス保護剤及びこれらの混合物
    からなる群から選ばれる請求項1〜4のいずれかに記載の多層洗浄錠剤。
  6. 【請求項6】 該第三洗浄活性成分が、界面活性剤、漂白系、キレート剤、
    泡抑制系、酵素、ビルダー、ポリマー性分散剤、銀保護剤、珪酸塩、緩衝剤、し
    み抜き剤、腐蝕防止剤、ガラス保護剤及びこれらの混合物からなる群から選ばれ
    る請求項1〜5のいずれかに記載の多層洗浄錠剤。
  7. 【請求項7】 該第三洗浄活性成分が酵素で、該第二洗浄活性成分が漂白系
    であり、該第一洗浄活性成分が非イオン性界面活性剤及びポリマー性分散剤であ
    る請求項1〜6のいずれかに記載の多層洗浄錠剤。
  8. 【請求項8】 第1カプセル化層が破裂系を含有し、該第一洗浄活性成分の
    放出の前に、少なくとも25%の該第二洗浄活性成分が放出されるものである請
    求項1〜7のいずれかに記載の多層洗浄錠剤。
  9. 【請求項9】 該第三洗浄活性成分が低pH酵素で、該第二洗浄活性成分が
    高pH酵素である請求項1〜14のいずれかに記載の多層洗浄錠剤。
  10. 【請求項10】 該第一洗浄活性成分がリンス助剤である請求項1〜15の
    いずれかに記載の多層洗浄錠剤。
  11. 【請求項11】 家庭用自動食器洗い機で食卓用器具を洗浄する方法であっ
    て、該方法は汚れた食卓用器具を自動食器洗い機中で請求項1〜10のいずれか
    に記載の多層洗浄錠剤で処理することからなる方法。
  12. 【請求項12】 織編布の洗濯方法であって、該方法は該織編布を請求項1
    〜10のいずれかに記載の洗浄錠剤で処理することからなる方法。
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