JP2002523615A - 洗剤タブレット - Google Patents

洗剤タブレット

Info

Publication number
JP2002523615A
JP2002523615A JP2000567661A JP2000567661A JP2002523615A JP 2002523615 A JP2002523615 A JP 2002523615A JP 2000567661 A JP2000567661 A JP 2000567661A JP 2000567661 A JP2000567661 A JP 2000567661A JP 2002523615 A JP2002523615 A JP 2002523615A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
weight
phase
detergent
preferred
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000567661A
Other languages
English (en)
Inventor
ボールドウィン マクガワン,スティヴン
ルイス ワイテイカー,ジョアン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Procter and Gamble Co
Original Assignee
Procter and Gamble Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Procter and Gamble Co filed Critical Procter and Gamble Co
Publication of JP2002523615A publication Critical patent/JP2002523615A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/02Inorganic compounds ; Elemental compounds
    • C11D3/04Water-soluble compounds
    • C11D3/06Phosphates, including polyphosphates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D17/00Detergent materials or soaps characterised by their shape or physical properties
    • C11D17/0047Detergents in the form of bars or tablets
    • C11D17/0065Solid detergents containing builders
    • C11D17/0073Tablets
    • C11D17/0078Multilayered tablets

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 洗濯機で使用するための洗剤タブレットであって、該タブレットは1つ以上の相を有し、少なくとも1つの相は、ナトリウムトリポリホスフェートを含有する圧縮された粒状固体の形態であり、その際該ナトリウムトリポリホスフェートは重量で約25%〜約70%のナトリウムトリポリホスフェートヘキサヒドレート、約1%〜約18%のフェーズI無水ナトリウムトリポリホスフェート及び約12%〜約74%のフェーズII無水ナトリウムトリポリホスフェートを含有する混合物である洗剤タブレット。タブレットは、優れた溶解性と共に、特に長期の貯蔵において改良された強度を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 技術分野 本発明は洗剤タブレットに関する。特に、優れた溶解性と共に、特に長期の貯
蔵において改良された強度を有する単相及び多相洗剤タブレットに関する。
【0002】 発明の背景 タブレット形態の洗剤組成物は当該技術において公知である。タブレット形態
の洗剤組成物は、粒状形態の洗剤組成物を超える幾つかの利点、例えば投与、取
り扱い、搬送及び貯蔵の容易さを有するものと理解されている。
【0003】 洗剤タブレットは、最も普通には、洗剤組成物の成分を予備混合し、予備混合
された洗剤成分を適当な装置、好ましくはタブレットプレスを用いて、タブレッ
トに成形することにより製造される。タブレットは典型的には、製造されたタブ
レットが損傷を受けることなく取り扱い及び輸送に耐えるのに十分であるように
、洗剤組成物の成分を圧縮することにより形成される。タブレットは、結着性で
あることに加えて、十分に速く溶解されて、洗剤組成物が洗濯サイクルの最初に
出来るだけ速く洗濯水中に解放されなければならない。
【0004】 しかしながら、圧縮力が増大するとタブレットの溶解速度は遅くなる。一方、
低い圧力はタブレット強度を下げて溶解性を改良する。この問題は、慣用のタブ
レット組成物が長期貯蔵安定性が比較的劣り、その保証のために、高圧縮仕様で
製造されなければならないという事実によって折り合いが付けられる。従って、
本発明は強度及び強靭さに関して改良された長期貯蔵安定性を有するが、同時に
良好なタブレット溶解性をも有するタブレット組成物を提供することを探求する
ものである。
【0005】 ナトリウムトリポリホスフェート(STPP)は周知の洗剤組成物のビルダー
成分であり、1つの水和形態及び2つの結晶性無水形態−フェーズI及びフェー
ズIIが存在することが知られている。水和及び無水STPP物質のある種の混
合物が長期貯蔵安定性に関して改良された強度及び強靭さを有しながら、同時に
優れた溶解性を与える洗剤タブレットを提供するために特に有益であることがわ
かった。
【0006】 従って、本発明は、自動皿洗い、ランドリーなどに使用するための、優れた溶
解性と共に改良された強度、特に長期貯蔵安定性を有する単相及び多相洗剤タブ
レットを提供するものである。
【0007】 発明の要約 本発明の第1の観点によれば、洗濯機で使用するための洗剤タブレットが提供
され、該タブレットは1つ以上の相を有し、少なくとも1つの相は、ナトリウム
トリポリホスフェートを含有する圧縮された粒状固体の形態であり、その際該ナ
トリウムトリポリホスフェートは重量で約25%〜約70%のナトリウムトリポ
リホスフェートヘキサヒドレート、約1%〜約18%のフェーズI無水ナトリウ
ムトリポリホスフェート及び約12%〜約74%のフェーズII無水ナトリウム
トリポリホスフェートを含有する混合物である。
【0008】 好ましい態様においては、ここでの使用に適するナトリウムトリポリホスフェ
ート混合物はで約30重量%〜約65重量%、好ましくは約40重量%〜約60
重量%のナトリウムトリポリホスフェートヘキサヒドレート;約2重量%〜約1
5重量%、好ましくは約3重量%〜約10重量%のフェーズI無水ナトリウムト
リポリホスフェート;及び約28重量%〜約60重量%、好ましくは約33重量
%〜約55重量%、より好ましくは約37重量%〜約50重量%のフェーズII
無水ナトリウムトリポリホスフェートを含有する。ナトリウムトリポリホスフェ
ートは個々の成分を特定の量で混合することにより造ることができるが、より通
常の方法は高いフェーズI含量の無水トリポリホスフェートの水和に基づくもの
である(フェーズISTPPはフェーズIISTPPより速く水和する)。本発
明の洗剤タブレットの製造において、ナトリウムトリポリホスフェートを含有す
る粒状固体は通常少なくとも約40kg/cm2、好ましくは約250kg/cm2、より好
ましくは約350kg/cm2の圧力量で圧縮される。一般に、本発明の洗剤タブレッ
トは、タブレットの約5重量%〜約75重量%、好ましくは約12重量%〜約6
5重量%、より好ましくは約25重量%〜約55重量%のナトリウムトリポリホ
スフェート混合物を含有する。
【0009】 本発明の洗剤タブレットは単相及び多相タブレットの両方を包含する。ここで
の使用に適する多相洗剤タブレットは通常1つ以上の第2相(時々「任意の続く
相」ということがある)と接着して接する第1相を含有するであろう。好ましい
態様においては、第1相は、少なくとも約250kg/cm2、好ましくは少なくとも
約350kg/cm2 (3.43kN/cm2又は34.3Mpa)、より好ましくは約400kg/cm2〜約
2000kg/cm2、特に約600kg/cm2〜約1200kg/cm2の適用圧縮圧力により
製造された圧縮造形体である(ここでの圧縮圧力は、適用した力を平な断面のタ
ブレットの断面積、実際上はロータリープレスのダイの横断面積で割ったもので
ある)。一方、第2相は、約350kg/cm2未満、好ましくは約40〜約300kg
/cm2、より好ましくは約70kg/cm2〜約270kg/cm2の範囲の圧縮圧力で成形さ
れることが好ましい。好ましい態様においては、第1相は第2相へ適用される圧
力より大きい圧力で圧縮することにより形成される。これらの態様において、第
1相と第2相に適用される圧縮圧力は、一般に少なくとも約1.2:1、好まし
くは少なくとも約2:1、より好ましくは少なくとも約4:1の割合であろう。
ここに定義されたナトリウムトリポリホスフェート混合物は通常第1相の部分と
して混入されるであろう。
【0010】 ここでの使用には簡単な多層タブレットが考えられるが、最適な製品結着性、
(例えばChild Bite Strength[CBS]テストにより測定された)強度及び溶解性の
見地から、第1相はそこに少なくとも1つの型を有する造形体の形態であり;そ
して第2相は該型内に圧縮された粒状固体の形態であるタブレットが好ましい。
このような態様については、「型」(mould)態様ということがある。本発明のタ
ブレットは、型態様であるもの及びそうでないもの共に、少なくとも約8kg、好
ましくは約10kgより高い、より好ましくは約12kgより高い、特に約14kgよ
り高いCBSを有することが好ましいであろう。CBSはUS Consumer Product
Safety Commission Test Specificationにより測定される。
【0011】 本発明の多相態様においては、本発明の第1及び第2相は比較的高い重量比、
例えば約6:1、好ましくは少なくとも約10:1の割合であることが好ましく
、またタブレット組成物は、タブレットの第2相中に主に集中されている1種以
上の洗剤活性剤(例えば酵素、漂白剤、漂白活性剤、漂白触媒、界面活性剤、キ
レート剤など)を含有することが好ましく、例えば(タブレット中の活性剤の全
重量当たり)少なくとも約50重量%、好ましくは少なくとも約60重量%、特
に少なくとも約80重量%がタブレットの第2相中にある。また、このような組
成物は、例えば、洗濯プロセスの開始から10、5、4又は3分以内に、少なく
とも50重量%、好ましくは少なくとも60重量%、より好ましくは少なくとも
80重量%の洗剤活性剤が洗濯液に配給されるように、洗濯液中に溶解しうるタ
ブレット組成物を与えるタブレット強度、溶解性、洗浄性、pH調節性のために
最適である。
【0012】 発明の詳細な記述 本発明の目的は、取り扱い及び輸送に耐えるのに十分に強く、且つその少なく
とも重要な部分が、洗剤活性剤が迅速に配給されうるように、洗濯水中に素早く
溶解する洗剤タブレットを提供することにある。タブレットの少なくとも1つの
相は、自動皿洗い機又はランドリー洗濯機の洗浄サイクルの最初の10分以内、
好ましくは5分以内、より好ましくは4分以内に洗濯水に溶解することが好まし
い。洗浄機は自動皿洗い器又はランドリー洗濯機であることが好ましい。多相タ
ブレット又はその相又は洗剤活性成分が溶解する時間は、Boschから入手可能な
皿洗い機を用いて18°Hの水硬度により通常65℃の洗浄プログラムで、6回
の反復実験の最小値又は再現性が保証される有意な数を使用して、DIN 44
990により決定される。
【0013】 本発明の多相洗剤タブレットは、第1相及び、多相タブレットの態様において
は第2相及び任意の続く相を包含する。第1相は下記するような1種以上の洗剤
成分を含有する洗剤組成物の造形体の形態である。上記のナトリウムトリポリホ
スフェート混合物以外に、第1相の好ましい洗剤成分としては、他のビルダー成
分、漂白剤、酵素及び界面活性剤がある。洗剤組成物の成分は、例えば乾いた成
分の混合又は液状成分のスプレーにより、一緒に混合される。ついで、成分は適
当な装置を用いて第1相に形成されるが、圧縮により、例えばタブレットプレス
中で形成するのが好ましい。
【0014】 型の態様においては、第1相は造形体の表面に少なくとも1つの型を有するよ
うに製造される。好ましい態様においては、型は特別にデザインされたタブレッ
トプレスを用いて造られ、その際タブレットプレスが洗剤組成物と接触し且つ押
し付けるときに1つの又は複数の型を多相洗剤タブレットの第1相中に押し込む
ように、洗剤組成物と接するパンチの表面が形作られている。型は、第2相との
改良された接着性を与えるために、内方への窪みを有するか、全体として窪んだ
表面を有することが好ましいであろう。
【0015】 本発明のタブレットは、以下に記載するような1種以上の洗剤成分を含有する
組成物又は複数の組成物から製造された1つ以上の付加的な相も包含する。少な
くとも1つの相(ここでは第2相という)は、層として、或は第2相自身が造形
体の形態であるように洗剤タブレットの第1相の1つ以上の型の中に圧縮された
粒状固体(この用語は粉末、細粒、凝集体、及びそれらと液状バインダー、融解
性固体、スプレー付着物との混合物を含む他の粒状固体、などを包含する)の形
態を有する。好ましい洗剤成分としては、ビルダー、着色剤、バインダー、界面
活性剤、破裂剤及び酵素、特にアミラーゼ及びプロテアーゼ酵素がある。本発明
の他の好ましい観点においては、第2相及び任意の続く相は崩壊剤又は発泡剤か
ら選ぶことができる破裂剤を含有する。適当な崩壊剤としては、水と接して膨潤
するか、或は洗剤タブレット中に水路を形成することにより水の流入又は流出を
促進する薬剤がある。ランドリー又は皿洗い用の使用に適する公知の崩壊剤又は
発泡剤はいずれもここでの使用が考えられる。適当な崩壊剤としては、澱粉、澱
粉誘導体、例えばRottenmaierから入手可能なAbrocel(商品名)、Vivapur(商品名
)、Metsa-serlaから入手可能なNymcel(商品名)、アルギン酸塩、3水和酢酸、ブ
ルカイト、式Na2CO3・H2Oの1水和炭酸塩、カルボキシメチルセルロース(CMC)、
CMCベースのポリマー、酢酸ナトリウム、酸化アルミニウムがある。適当な発泡
剤は、水と接触してガスを生じるものである。適当な発泡剤は酸素、二酸化窒素
、又は二酸化炭素を放出するものであることができる。好ましい発泡剤の例は、
スルファミン酸及び/又はカルボン酸、例えばくえん酸、リンゴ及びマレイン酸
のような無機酸と組み合せて、パーボレート、パーカーボネート、カーボネート
、ビカーボネート、及びそれらの混合物からなる群から選ぶことができる。
【0016】 洗剤組成物の成分は、例えば乾燥した成分をプレミックスし、好ましくはスプ
レーにより接着剤と他の液状成分を混ぜることにより、一緒に混合される。つい
で、第2相及び任意の続く相の成分が圧縮されて1つ以上の層に形成されるか、
第1相により与えられた型内に供給又は保持される。
【0017】 本発明の好ましい型の態様は2つの相、即ち第1相及び第2相を含有する。第1
相は通常は1つの型を含有し、第2相は通常は単一の洗剤活性組成物からなるで
あろう。しかしながら、第1相は1つより多い型を含有し、第2相は1つより多
い洗剤活性組成物から製造されることができるものと考えられる。さらに、第2
相は1つの型内に含有された1つより多い洗剤活性組成物を含有することができ
るものと考えられる。幾つかの洗剤活性組成物は別々の型内に含有されているこ
とも考えられる。この手法において、化学的に感受性である可能性のある洗剤組
成物は、一緒に反応し且つ不活性となり又は消尽されてしまう可能性のある成分
により引き起こされる性能のロスを避けるために、別々にすることができるもの
と考えられる。
【0018】 本発明の好ましい観点においては、第1相、第2相及び/又は任意の続く相は
バインダーを含有することができる。バインダーが存在する場合は、有機ポリマ
ー、例えば約1000〜約12000の平均分子量を有する、特に400、60
00及び9000の分子量のポリエチレングリコール及び/又はポリプロピレン
グリコール、ポリビニルピロリドン(PVP)、特に90000の分子量のPVP、ポリアク
リレート、糖及び糖誘導体、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)
及びカルボキシメチルセルロース(CMC);及びヘキサメタホスフェートのような
無機ポリマーからなる群から選ばれる。ポリエチレングリコールバインダーがこ
こでは非常に好ましい。液状接着剤とバインダーの組み合せは、改良された内部
接着性及び強さを与える見地から、特に価値がある。
【0019】 本発明の好ましい観点においては、第1相は5gより重い重量である。より好
ましくは、第1相は10g〜30g、特により好ましくは15g〜25g、最も
好ましくは18g〜24gの重量である。より好ましくは、第2相及び任意の続
く相は1g〜3.5g、最も好ましくは1.3g〜2.5gの重量である。
【0020】 洗剤タブレットはいかなる適当な装置を用いても製造される。好ましくは、多
相タブレットは型を含有するタブレットを製造しうるタブレットプレス中で圧縮
することにより製造される。本発明の特に好ましい態様においては、第1相は特
別にデザインされたタブレットプレスを用いて製造される。このタブレットプレ
スのパンチは、洗剤組成物と接するパンチの表面が窪んだ表面を有するように改
造されている。
【0021】 上記に定義されたナトリウムトリポリホスフェート混合物を含有する第1洗剤
組成物がタブレットプレスのダイに供給され、ついでパンチが洗剤組成物と接触
させ、ついで圧縮させるために下げられて、第1相が形成される。第1洗剤組成
物は少なくとも250kg/cm2、好ましくは350kg/cm2〜2000kg/cm2、より
好ましくは500kg/cm2〜1500kg/cm2、最も好ましくは600kg/cm2〜12
00kg/cm2の適用圧力を用いて圧縮される。ついで、パンチが上げられ、型を有
する第1相が露呈される。ついで、第2及び任意の続く洗剤組成物が型内に供給
される。特別にデザインされたタブレットプレスパンチはつぎの時間下げられ、
ついで第2及び任意の続く洗剤組成物を少し圧縮して第2及び任意の続く相が形
成される。任意の続く相が存在する本発明の他の態様においては、任意の続く相
は上記の第2圧縮工程と実質的に類似の任意の続く圧縮工程で製造される。第2
及び任意の続く洗剤組成物は、好ましくは350kg/cm2未満、より好ましくは4
0kg/cm2〜300kg/cm2、最も好ましくは70kg/cm2〜270kg/cm2の圧力で圧
縮される。第2洗剤組成物の圧縮後に、パンチがつぎの時間上げられ、多相洗剤
タブレットがタブレットプレスから取り出される。型のない単相及び多相洗剤タ
ブレットは、平らな表面を有するタブレットパンチを使用する以外は、類似の方
法で製造することができる。
【0022】 本発明の洗剤タブレットは洗剤活性成分を含有する1種以上の組成物を圧縮す
ることにより製造される。該組成物は、ビルダー化合物、界面活性剤、酵素、漂
白剤、アルカリ源、着色剤、香料、ライムソープ分散剤、高分子染料移動防止剤
含む有機高分子化合物、結晶成長抑制剤、重金属イオン封鎖剤、金属イオン塩、
酵素安定剤、腐蝕抑制剤、泡抑制剤、溶剤、織物軟化剤、蛍光増白剤及びヒドロ
トロープを含む種々の異なる洗剤成分を包含することが適している。以下では、
特記しないかぎり、これらの活性化合物の割合は活性洗剤成分の対応する組成物
の重量により与えられる。
【0023】 多相タブレットにおいて、第1相の非常に好ましい洗剤成分としては、ビルダ
ー化合物、界面活性剤、酵素及び蛍光漂白剤がある。第2相の非常に好ましい洗
剤成分としては、ビルダー、酵素及び破裂剤がある。
【0024】 ここでの使用に適するビルダーとしては、水溶性のビルダー、例えばくえん酸
塩、炭酸塩及びポリ燐酸塩;部分的に水溶性の又は不溶性のビルダー、例えば結
晶層状シリケート(EP-A-016514及びEP-A-0293640)及びゼオライトA、B、P、
X、HS及びMAPを含むアミノシリケートがある。ビルダーは典型的には、組
成物の約1重量%〜約80重量%、好ましくは約10重量%〜約70重量%、最
も好ましくは約20重量%〜約60重量%のレベルで存在する。
【0025】 1.8〜3.0、好ましくは1.8〜2.4、最も好ましくは2.0のSiO 2 :Na2O比を有する非晶性ナトリウムシリケートここで使用することができる
が、長期貯蔵安定性の観点から約22%未満、好ましくは約15%未満の全(非
晶性及び結晶性)シリカを含有する組成物が適当である。
【0026】 ここで適する界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、例えばアルキルス
ルフェート、アルキルエーテルスルフェート、アルキルベンゼンスルホネート、
アルキルグリセリルスルホネート、アルキル及びアルケニルスルホネート、アル
キルエトキシカルボキシレート、N-アシルサルコシネート、N-アシルタウレート
及びアルキルスクシネート及びスルホスクシネートがあり、その際アルキル、ア
ルケニル又はアシル部分はC5−C20、好ましくはC10−C18の線状又は分岐状
であり;カチオン性界面活性剤、例えばコリンエステル(US-A-4228042,US-A-42
39660及びUS-A-4260529)及びモノC6−C16N-アルキル又はアルケニルアンモニ
ウム界面活性剤で、その際残りのN位置はメチル、ヒドロキシメチル又はヒドロ
キシプロピル基で置換されているもの;ノニオン性アルコキシル化界面活性剤(
特にC6−C18の1級アルコールから導かれるエトキシレート)を含む低及び高曇
り点のノニオン性界面活性剤及びそれらの混合物、エトキシル化-プロポキシル
化アルコール(例えばOlin Corp.のPoly-Tergent(商品名)SLF18)、エトキシキャ
ップドポリ(オキシアルキル化)アルコール(例えばOlin Corp.のPoly-Tergent(商
品名)SLF18B,WO-A-94/22800参照)、エーテルキャップドポリ(オキシアルキル化
)アルコール界面活性剤、及びブロックポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレ
ン高分子化合物、例えばBASF-Wyandottte Corp.のPLURONIC(商品名)、REVERSED
PLURONIC(商品名)及びTETRONIC(商品名);両性界面活性剤、例えばアミンオキシ
ド及びアルキルアンフォカルボン酸界面活性剤、例えばMiranol(商品名) C2M;
及び双性界面活性剤、例えばベタイン及びスルタイン;及びそれらの混合物があ
る。ここで適する界面活性剤は、例えばUS-A-3,929,678、US-A-4,259,217、EP-A
-0414549、WO-A-93/08876及びWO-A-93/08874に記載されている。界面活性剤は典
型的には、組成物の約0.2重量%〜約30重量%、より好ましくは約0.5重
量%〜約10重量%、最も好ましくは約1重量%〜約5重量%のレベルで存在す
る。
【0027】 ここで適する酵素としては、バクテリア及び菌性のセルラーゼ、例えばCarezy
me及びCelluzyme(Novo Nordisk A/S);パーオキシダーゼ;リパーゼ、例えばAma
no-P(天野製薬)、MI Lipase及びLipomax(商品名, Gist-Brocades)、及びLipolas
e(商品名)及びLipolase Ultra(商品名)(Novo);クチナーゼ;プロテアーゼ、例
えばEsperase(商品名)、Alcalase(商品名)、Durazym(商品名)及びSavinase(商品
名)(Novo)、及びMaxatase(商品名)、Maxacal(商品名), Properase(商品名)及びM
axapem(商品名)(Gist-brocades);及びα及びβアミラーゼ、例えばPurafect Ox
Am(商品名)(Geneecor)、及びTermamyl(商品名)、Ban(商品名)、Fungamyl(商品
名)、Duramyl(商品名)及びNatalase(商品名) (Novo);及びそれらの混合物があ
る。酵素はここでは、プリル、顆粒、又は共顆粒として、純粋の酵素で組成物の
約0.0001重量%〜約2重量%のレベルで加えられることが好ましい。
【0028】 ここで適する漂白剤としては、塩素及び酸素漂白剤、特に無機の過水和塩、例
えば、解放速度の調節のために場合により被覆されたナトリウムパーボレートモ
ノ-及びテトラ-ヒドレート及びナトリウムパーカーボネート(例えばGB-A-146679
9参照)、予備形成有機パーオキシ酸及びそれらと有機パーオキシ酸漂白剤先駆体
及び/又は遷移金属含有漂白触媒(特にマンガン又はコバルト)との混合物がある
。無機の過水和塩は典型的には、組成物の約1重量%〜約40重量%、好ましく
は約2重量%〜約30重量%、より好ましくは約5重量%〜約25重量%の範囲
のレベルで混入される。ここでの使用に好ましいパーオキシ酸漂白剤先駆体とし
ては、過安息香酸及び置換過安息香酸の先駆体;過酢酸先駆体、例えばTAED、ナ
トリウムアセトキシベンゼンスルホネート及びペンタアセチルグルコース;パー
ノナン酸先駆体、例えば3,5,5-トリメチルヘキサノイロキシベンゼンスルホネー
ト(イソ-NOBS)及びナトリウムノナノイロキシベンゼンスルホネート(NOBS);ア
ミド置換アルキルパーオキシ酸先駆体(EP-A-017038);及びベンゾキサジンパー
オキシ酸先駆体(EP-A-0332294及びEP-A-0482807)がある。漂白剤先駆体は典型的
には、組成物の約0.5重量%〜約25重量%、好ましくは約1重量%〜約10
重量%の範囲のレベルで混入されるが、予備形成有機パーオキシ酸自身は典型的
には、組成物の約0.5重量%〜約25重量%、より好ましくは約1重量%〜約
10重量%の範囲のレベルで混入される。ここでの使用に好ましい漂白触媒とし
てはマンガントリアザシクロノナン及び関連の錯体(US-A-4246612,US-A-522708
4);Co、Cu、Mn及びFeビスピリジルアミン及び関連の錯体(US-A-511461
1);及びペンタミン酢酸コバルト及び関連の錯体(US-A-4810410)がある。
【0029】 ここでの他の適当な成分としては、分散剤、抗再沈着剤、汚れ解放剤又は他の
洗剤特性を有する有機ポリマーがあり、組成物の約0.1重量%〜約30重量%
、好ましくは約0.5重量%〜約15重量%、最も好ましくは約1重量%〜約1
0重量%のレベルである。好ましい抗再沈着性ポリマーとしては、ここではアク
リル酸含有ポリマー、例えばSokalan PA30、PA20、PA15、PA10及びSokalan CP10
(BASF GmbH)、Acusol 45N、480N、460N(Rohm & Haas)、アクリル酸/マレイン酸
コポリマー、例えばSokalan CP5及びアクリル酸/メタクリル酸コポリマーがあ
る。ここでの好ましい汚れ解放剤としては、アルキル及びヒドロキシアルキルセ
ルロース(US-A-4,000,093)、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、及び
それらのコポリマー、及びエチレングリコール、プロピレングリコール及びそれ
らの混合物のテレフタレートをベースとするノニオン性及びアニオン性ポリマー
がある。
【0030】 重金属封鎖剤及び結晶成長抑制剤は、一般的には組成物の約0.005重量%
〜約20重量%、好ましくは約0.1重量%〜約10重量%、より好ましくは約
0.25重量%〜約7.5重量%、最も好ましくは約0.5重量%〜約5重量%
のレベルでここでの使用に適しており、例えばジエチレントリアミンペンタ(メ
チレンホスホネート)、エチレントリアミンテトラ(メチレンホスホネート)、ヘ
キサメチレンジアミンテトラ(メチレンホスホネート)、エチレンジホスホネート
、ヒドロキシエチレン-1,1-ジホスホネート、ニトリロトリアセテート、エチレ
ンジアミノテトラアセテート、エチレンジアミン-N,N’-ジスクシネートがあり
、それらの塩又は遊離の酸の形態である。
【0031】 特に皿洗い用の本発明の組成物は有機銀被覆剤のような腐蝕抑制剤(特にWint
ershallより販売されているWinog 70のようなパラフィン)を、組成物の約0.
05重量%〜約10重量%、好ましくは約0.1重量%〜約5重量%のレベルで
、窒素含有腐蝕抑制剤化合物(例えば、ベンゾトリアゾール及びベンツイミダゾ
ール;GB-A-1137741参照)及びMn(II)化合物、特に有機リガンドのMn(II
)塩を組成物の約0.005重量%〜約5重量%、好ましくは約0.01重量%
〜約1重量%、より好ましくは約0.02重量%〜約0.4重量%のレベルで含
有することができる。
【0032】 ここでの他の適当な成分としては、着色剤、水溶性ビスマス化合物、例えば酢
酸ビスマス及びくえん酸ビスマスで、約0.01重量%〜約5重量%のレベルで
あり;酵素安定剤、例えばカルシウムイオン、硼酸、プロピレングリコール及び
塩素漂白除去剤で、約0.01重量%〜約6重量%のレベルであり;ライムソー
プ分散剤(WO-A-93/08877参照)、泡抑制剤(WO-93/08876及びEP-A-0705324参照)、
高分子染料移動抑制剤、蛍光増白剤、香料、充填剤、及びクレー及びカチオン性
織物軟化剤である。
【0033】 ここでの使用に適する洗剤成分については、後記の「記述についての追加」の
項でより詳細に述べる。
【0034】 本発明の洗剤タブレットはあまり高くないpH、好ましくは蒸留水中1%溶液
で約8.0〜約12.5、より好ましくは約9.0〜約11.8、最も好ましく
は約9.5〜約11.5のpHを有するように配合されることが好ましい。
【0035】 好ましい機械的皿洗い法は、陶磁器、ガラス製品、銀製品、金属品、刃物類、
及びそれらの混合から選ばれる汚れた物品を、ここに記載の組成物の有効量が溶
解又は分散されている水性液体で処理することからなる。有効量とは、3〜10
リットル容量の洗濯液中に溶解又は分散された8g〜60gの製品を意味し、こ
れは慣用の機械的皿洗い法で通常使用される典型的な製品の投与量及び洗濯水容
量である。洗剤タブレットは重量で好ましくは15g〜40g、より好ましくは
20g〜35gである。
【0036】 本発明での機械的洗濯法は、典型的には汚れた洗濯物を上記の組成物の有効量
が溶解又は分散されている洗濯機中の水性洗濯液で処理することからなる。有効
量とは、5〜65リットル容量の洗濯液中に溶解又は分散された40g〜300
gの製品を意味し、これは慣用の機械的洗濯法に通常使用される典型的な製品の
投与量及び洗濯水容量である。
【0037】 好ましい使用の面では、洗濯法において分散装置が使用される。分散装置は洗
剤製品が詰められ、洗濯サイクルの開始前に洗濯機のドラムへ直接製品を導入さ
せるために使用される。その容積は、洗濯法で通常使用されるような十分な洗剤
製品を含有しうる容量であるべきである。
【0038】 洗濯中に洗剤製品を解放させるために、上記装置は製品が通過することのでき
る多くの開口を有することができる。代わりに、該装置は液体を透過するが、固
体の製品を透過させない材料で造られていることができ、該装置は溶解された製
品を解放する。洗剤製品は洗濯サイクルの開始時に素早く解放されることが好ま
しく、それによって洗濯サイクルのこの段階において洗濯機のドラム中で製品の
一時的に局在した高濃度が与えられる。
【0039】 好ましい分散装置は再使用され、容器の完全性が乾燥状態及び洗濯サイクル中
の両方で維持されるようにデザインされる。
【0040】 代わりに、分散装置は可撓性の容器、例えばバッグ又はポーチであることがで
きる。バッグは、EP-A-0018678に記載のような、内容物が保持されるように、水
不透過性保護材料で被覆された織物構造であることができる。代わりに、バッグ
はEP-A-0011500、EP-A-0011501、EP-A-0011502及びEP-A-0011968に記載のような
、水性媒体中で破れるようにデザインされた末端シール又は閉鎖を与える水不溶
性の合成高分子材料で形成されていることができる。水で壊れやすい閉鎖の慣用
の形態は、それに沿って塗布された水溶性接着剤及びポリエチレン又はポリプロ
ピレンのような水不透過性高分子フィルムで造られたポーチの一端をシールする
ことからなる。
【0041】
【実施例】実施例で使用される略号 洗剤組成物において、略記された成分は下記の意味を有する: STPP :ナトリウムトリポリホスフェート;50%ヘキサヒドレ ート;6%フェーズI及び44%フェーズII ビカーボネート :ナトリウム水素カーボネート くえん酸 :無水くえん酸 カーボネート :無水ナトリウムカーボネート シリケート :無水ナトリウムシリケート(SiO2:Na2O比=2.0) SKS−6 :式δ-Na2Si2O5の結晶層状シリケート PB1 :無水ナトリウムパーボレートモノヒドレート ノニオニック :平均エトキシル化度3.8及び平均プロポキシル化度4.5 を有するC13−C15の混合エトキシル化/プロポキシル 化脂肪アルコール、BASFよりPluarafacの商品名で販売 TAED :テトラアセチルエチレンジアミン HEDP :エタン1-ヒドロキシ-1,1-ジホスホン酸 PAAC :ペンタミンアセテートコバルト(III)塩 パラフィン :パラフィン油;WintershallによりWinog 70の商品名 で販売 プロテアーゼ :蛋白質分解酵素 アミラーゼ :アミラーゼ分解酵素 BTA :ベンゾトリアゾール スルフェート :無水ナトリウムスルフェート PEG3000 :Hoechstから入手可能な分子量約3000のポリエチレ ングリコール PEG6000 :Hoechstから入手可能な分子量約6000のポリエチレ ングリコール
【0042】 下記の実施例において、全てのレベルは重量部である。実施例I−IV 以下に、皿洗い機への使用に適する本発明の洗剤タブレットの例を説明する。
【0043】 I II III IV V VI 相 1 STPP 9.62 9.62 10.45 9.57 9.57 11.47 シリケート 0.50 0.67 1.60 1.00 1.00 2.40 SKS−6 1.5 1.50 2.30 2.25 カーボネート 2.33 2.74 3.5 3.59 4.10 5.25 HEDP 0.18 0.18 0.18 0.28 0.28 0.28 PB1 2.45 2.45 2.45 3.68 3.68 3.68 PAAC 0.002 0.002 0.002 0.003 0.004 0.004 アミラーゼ 0.148 0.110 0.110 0.252 0.163 0.163 プロテアーゼ 0.06 0.06 0.06 0.09 0.09 0.09 ノニオニック 0.04 0.80 0.80 1.20 1.20 1.20 PEG6000 0.4 0.26 0.26 0.38 0.39 0.39 BTA 0.04 0.04 0.04 0.06 0.06 パラフィン 0.10 0.10 0.10 0.15 0.15 0.15 香料 0.02 0.02 0.02 0.013 0.013 0.013 スルフェート 0.502 0.05 2.843 合 計 17.75g 18.55g 19.57g 23.0g 23.0g 23.0g
【0044】 I II III IV V VI 相 2 アミラーゼ 0.30 0.35 0.25 0.30 0.35 0.25 プロテアーゼ 0.25 0.22 0.30 0.25 0.22 0.30 くえん酸 0.3 0.20 0.3 0.30 スルファミン酸 0.3 0.3 ビカーボネート 1.09 0.45 0.45 1.09 0.45 0.45 カーボネート 0.55 0.55 シリケート 0.64 0.64 CaCl2 0.07 0.07 PEG3000 0.06 0.06 0.06 0.06 0.06 0.06 合 計 2.0g 2.0g 2.0g 2.0g 2.0g 2.0g
【0045】 タブレット組成物は次のように製造される。顆粒及び液状成分を混ぜ合わせ、
ついで慣用のロータリープレスのダイを通すことにより、相1の洗剤活性組成物
が製造される。プレスは型を形成するのに適した形状のパンチを有する。ダイの
断面はほぼ30×38mmである。組成物は、ついで940kg/cm2の圧縮力を受
け、ついでパンチが上げられて、その上表面に型を有するタブレットの第1相が
現れる。相2の洗剤活性組成物は類似の方法で製造され、ダイ中でプレスされる
。ついで、粒状活性成分は170kg/cm2の圧縮力を受け、パンチが上げられ、多
相タブレットがタブレットプレスから取り出される。得られたタブレットは上記
したように、12分以内で洗濯機中で溶解又は崩壊し、タブレットの相2は5分
以内で溶解する。このタブレットは、優れた溶解性と共に、長期の貯蔵において
改良された強度示す。
【0046】 記述についての付加 ビルダー 水溶性ビルダー化合物 適当な水溶性ビルダー化合物としては、水溶性低分子ポリカルボキシレート、
又はその酸形態、単独又は共重合ポリカルボン酸又はその塩(該ポリカルボン酸
は互いに2以下の炭素原子により分離されている少なくとも2つのカルボキル残
基を有する)、カーボネート、ビカーボネート、ボレート、ホスフェート、及び
それらの混合物がある。
【0047】 カルボキシレート又はポリカルボキシレートビルダーは、タイプとして低分子
又は低重合体であることができるが、低分子ポリカーボネートがコスト及び性能
の理由で一般に好ましい。
【0048】 1つのカルボキシ基を有する適当なカルボキシレートとしては、乳酸、グリコ
ール酸、及びそれらのエーテル誘導体の水溶性塩がある。2つのカルボキシ基を
有するポリカルボキシレートとしては、琥珀酸、マロン酸、(エチレンジオキシ
)ジ酢酸、リンゴ酸、ジグリコール酸、酒石酸、タロン酸、及びフマル酸の水溶
性塩、並びにエーテルカルボキシレート及びスルフィニルカルボキシレートがあ
る。3つのカルボキシ基を有するポリカルボキシレートとしては、特に水溶性ク
エン酸塩、アコニン酸塩及びシトラコン酸塩、並びに琥珀酸誘導体、例えばカル
ボキシメチルオキシ琥珀酸(GB-A-1,379,241に記載)、ラクトキシ琥珀酸(GB-A
-1,389,732に記載)、及びアミノ琥珀酸(NL-A-7205873に記載)、及びオキシポ
リカルボキシレート、例えば2-オキサ-1,1,3-プロパントリカルボキシレート(G
B-A-1,387,447に記載)がある。
【0049】 4つのカルボキシ基を有するポリカルボキシレートとしては、オキシジ琥珀酸
(GB-A-1,261,829に開示),1,1,2,2-エタンテトラカルボキシレート、1,1,3,3-
プロパンテトラカルボキシレート、及び1,1,2,3-プロパンテトラカルボキシレー
トがある。スルフォ置換基を有するポリカルボキシレートとしては、スルフォ琥
珀酸誘導体(GB-A-1,398,421、GB-A-1,398,422及びUS-A-3,936,448に開示)、及
びスルホン化され熱分解されたクエン酸塩(GB-A-1,439,000に記載)がある。
【0050】 脂環式及び複素環式ポリカルボキシレートとしては、シクロペンタン-シス,シ
ス,シス-テトラカルボキシレート、シクロペンタジエニドペンタカルボキシレー
ト、2,3,5,5-テトラヒドロフラン-シス,シス,シス-テトラカルボキシレート、2,
5-テトラヒドロフラン-シス-ジカルボキシレート、2,2,5,5-テトラヒドロフラン
-テトラカルボキシレート、1,2,3,4,5,6-ヘキサン-ヘキサカルボキシレート、及
びソルビトール、マニトール及びキシリトールのような多価アルコールのカルボ
キシメチル誘導体がある。芳香族ポリカルボキシレートとしては、メリット酸及
びフタル酸誘導体(GB-A-1,425,343に開示)がある。
【0051】 上記のうち、好ましいポリカルボキシレートは、分子あたり3つまでのカルボ
キシ基を有するヒドロキシカルボキシレート、特にクエン酸塩である。
【0052】 低分子又は低重合のポリカルボキシレートキレート剤、又はそれらとそれらの
塩の混合物の元の酸、例えばクエン酸又はクエン酸塩/クエン酸混合物も有用な
ビルダー成分として考慮される。
【0053】 ボレートビルダー、並びに洗剤の貯蔵中又は洗濯条件下で硼酸塩を生成しうる
硼酸塩形成物質を含有するビルダーも使用しうるが、50℃未満、特に40℃未
満の洗濯条件においては好ましくない。
【0054】 カーボネートビルダーの例は、ナトリウムカーボネート及びセスキカーボネー
ト、及びそれらと超微細カルシウムとの混合物(DE-A-2,321,00に記載)を含む
アルカリ土類及びアルカリ金属カーボネートである。
【0055】 本発明の組成物への使用に非常に好ましいビルダー化合物は水溶性ホスフェー
トビルダーである。水溶性ホスフェートビルダーの特定の例は、アルカリ金属ト
リポリホスフェート、ナトリウム、カリウム及びアンモニウムピロホスフェート
、ナトリウム、カリウム及びアンモニウムピロホスフェート、ナトリウム及びカ
リウムオルソホスフェート、6〜21の範囲の重合度のナトリウムポリメタ/ホ
スフェート、及びフチン酸の塩である。
【0056】 水溶性ホスフェートビルダーの特定の例は、アルカリ金属トリポリホスフェー
ト、ナトリウム、カリウム及びアンモニウムピロホスフェート、ナトリウム、カ
リウム及びアンモニウムピロホスフェート、ナトリウム及びカリウムオルソホス
フェート、6〜21の重合度範囲のナトリウムポリメタ/ホスフェート、及びフ
チン酸の塩である。
【0057】部分的に可溶な又は不溶性ビルダー化合物 本発明の組成物は部分的に可溶な又は不溶性ビルダー化合物を含有することが
できる。部分的に可溶な又は不溶性ビルダー化合物は特にランドリークリーニン
グ法に使用するために製造されるタブレットへの使用に適する。部分的に可溶な
又は不溶性ビルダー化合物の例としては、例えばEP-A-0164514及びEP-A-0293640
に記載の結晶層状シリケートがある。下記一般式の結晶層状シリケートが好まし
い: NaMSix2+1・yH2O 式中、Mはナトリウム又は水素であり、xは1.9〜4の数であり、yは0〜2
0の数である。このタイプの結晶層状ナトリウムシリケートは、EP-A-0164514及
びEP-A-0293640に記載のように、所謂δ-層状構造のような2次元「シート」構
造を有することが好ましい。このタイプの結晶層状シリケートの製法はDE-A-341
7649及びDE-A-3742043に記載されている。本発明のためには、上記一般式のxは
2、3又は4の値を有し、好ましくは2である。
【0058】 最も好ましい結晶層状シリケート化合物は式:δ-Na2Si2O5を有し、これはHoe
chst A.G.から入手可能なNASKS-6として知られている。
【0059】 結晶層状ナトリウムシリケート物質は、WO-A-92/18594に記載の固体水溶性の
イオン化性物質と緊密に混合された粒状物として、特に粒状洗剤組成物に加える
ことができる。固体水溶性のイオン化性物質は有機酸、有機及び無機酸塩、及び
それらの混合物から選ばれ、クエン酸が好ましい。
【0060】 大部分が水不溶性のビルダーの例としてはナトリウムアルミノシリケートがあ
る。適当なアルミノシリケートとしては、単位セル式:Naz[(AlO2)z(SiO2)y]・x
H2O(式中、z及びyは少なくとも6であり;zとyのモル比は1.0〜0.5
であり;xは少なくとも5、好ましくは7.5〜276、より好ましくは10〜
264である)を有するアルミノシリケートゼオライトである。アルミノシリケ
ート物質は水和形態であり、好ましくは結合形態の水を10%〜28%、より好
ましくは18%〜22%含有する結晶状である。
【0061】 アルミノシリケートゼオライトは天然に生ずる物質であるが、合成的に導くこ
とが好ましい。合成結晶状アルミノシリケートイオン交換物質は、ゼオライトA
,ゼオライトB,ゼオライトP,ゼオライトX,ゼオライトHS及びそれらの混
合物として入手可能である。
【0062】 アルミノシリケートゼオライトの好ましい合成法はSchoemanらにより記述され
ており(Zeolite(1994),14(2),110-116に公表)、そこにはコロイド状アルミノシ
リケートゼオライトの製造法が記載されている。著者は、コロイド状アルミノシ
リケートゼオライト粒子は、好ましくは5%以下の粒子が直径1μmより大きな
サイズであり且つ粒子の5%以下の粒子が直径0.05μm以下のサイズでなけ
ればならないと述べている。アルミノシリケートゼオライト粒子は好ましくは、
0.01μm〜1μm、より好ましくは0.05μm〜0.9μm、最も好まし
くは0.1μm〜0.6μmの平均粒度直径を有する。
【0063】 ゼオライトAは、式:Na12[(AlO)12(SiO)12]・xH2O(式中、xは20〜30、
特に27である)を有する。ゼオライトXは、式:Na86[(AlO)86(SiO)106]・276
H2Oを有する。ゼオライトMPAはEP-B-384,070に開示されており、ここでの適
当なビルダーである。
【0064】 好ましいアルミノシリケートゼオライトはコロイド状アルミノシリケートゼオ
ライトである。洗剤組成物の成分としてコロイド状アルミノシリケートゼオライ
ト、特にコロイド状ゼオライトAが使用された場合は、高いビルダー性能、特に
改良された汚れ除去性、減少された織物外被性及び改良された織物白さ保持性を
与える。コロイド状ゼオライトAとコロイド状ゼオライトYの混合物も、優れた
カルシウムイオン及びマグネシウムイオン封鎖性能を与えるのでここでは好まし
いものである。
【0065】界面活性剤 界面活性剤は、アニオン性、カチオン性、ノニオン性、両性及び双性界面活性
剤、及びそれらの混合物から選ばれる。自動皿洗い機製品は低発泡性であるべき
であり、従って、皿洗いに使用するための界面活性剤系の発泡は抑えられるか、
又はより好まくは低発泡性でなければならず、典型的にはノニオン性である。ラ
ンドリークリーニング法で使用される界面活性剤系により生ずる泡は、皿洗いに
は必要であるのと同じように抑制させる必要はない。
【0066】 アニオン性、ノニオン性、両性及び双性界面活性剤のクラス及びこれらの界面
活性剤の個々のものの典型的なリストは、US-A-3,929,678に与えられている。適
当なカチオン性界面活性剤のリストは、US-A-4,259,217に与えられている。自動
皿洗い洗剤組成物に典型的包含される界面活性剤のリストは、EP-A-0414 549及
びWO-A-93/08876及びWO-A-93/08874に与えられている。
【0067】ノニオン性界面活性剤 ノニオン性エトキシル化アルコール界面活性剤 脂肪族アルコールと1〜25モルのエチレンオキシドとのアルキルエトキシル
化縮合生成物はここでの使用に適している。脂肪族アルコールのアルキル鎖は、
直鎖又は分岐鎖、1級又は2級であることができ、一般に6〜22の炭素原子を
有する。8〜20の炭素原子を有するのアルキル基を持ったアルコールと2〜1
0モルのエチレンオキシドとの縮合が特に好ましい。
【0068】エンドキャップドアルキルアルコキシレート界面活性剤 適当なキャップドアルキルアルコキシレート界面活性剤は、下記式で表わされ
るエーテルキャップドポリ(オキシアルキル化)アルコールである: R1O[CH2CH(CH3)O]x[CH2CH2O]y[CH2CH(OH)R2](I) 式中、R1は4〜18の炭素原子を有する線状又は分岐の脂肪族炭化水素残基
であり;R2は2〜26の炭素原子を有する線状又は分岐の脂肪族炭化水素残基
であり;xは0.5〜1.5の平均値を有する整数であり;yは少なくとも15
、より好ましくは少なくとも20の値を有する整数である。
【0069】 式Iの界面活性剤は末端エポキシド単位[CH2CH(OH)R2]中に少なくと
も10の炭素原子があることが好ましい。本発明による式Iの好ましい界面活性
剤は、例えばWO-A-94/22800に記載のOlin Corp.のPOLY-TERGENT(商品名)SLF-18B
ノニオン性界面活性剤である。
【0070】エーテルキャップドポリ(オキシアルキル化)アルコール ここでの使用に適する他の界面活性剤としては下記式を有するエーテルキャッ
プドポリ(オキシアルキル化)アルコールがある: R1O[CH2CH(R3)O]x[CH]kCH(OH)[CH2]jOR2 式中、R1及びR2は1〜30の炭素原子を有する線状又は分岐の、飽和又は不
飽和の、脂肪族又は芳香族炭化水素ラジカルであり;R3はH、又は1〜4の炭
素原子を有する線状脂肪族炭化水素ラジカルであり;xは1〜30の平均値を有
する整数であり、xが2以上のときはR3は同じでも異なっていてもよく;k及
びjは1〜12、より好ましくは1〜5の平均値を有する整数である。
【0071】 R1及びR2は6〜22の炭素原子を有する線状又は分岐の、飽和又は不飽和の
、脂肪族又は芳香族炭化水素ラジカルであり、8〜18の炭素原子を有するもの
が最も好ましい。R3については、H又は1〜2の炭素原子を有する線状脂肪族
炭化水素ラジカルが最も好ましい。xは好ましくは1〜20、より好ましくは6
〜15の平均値を有する整数である。
【0072】 上記のように、好ましい態様においては、xが2より大きいときはR3は同じ
でも異なっていてもよい。即ち、R3は上記のようにアルキレンオキシ単位間で
変えることができる。例えば、xが3の場合は、R3はエチレンオキシ(EO)、
プロピレンオキシ(PO)から選ぶことができ、(EO)(PO)(EO)、(EO)(E
O)(PO);(EO)(EO)(EO);(PO)(EO)(PO);(PO)(PO)(EO)及
び(PO)(PO)(PO)の順序で変えられる。勿論、例えば整数3だけが選ばれ、
変数がxについて大きい整数値を有する、より大きくあることができ、例えば複
数の(EO)単位及びより少ない数の(PO)単位を包含する。
【0073】 上記したような特に好ましい界面活性剤としては20℃未満の低い曇り点を有
するものがある。これらの低曇り点界面活性剤はついで、優れた脂クリーニング
利益について以下に詳しく記述する高曇り点界面活性剤と組み合せて使用するこ
とができる。
【0074】 最も好ましいエーテルキャップドポリ(オキシアルキル化)アルコール界面活性
剤は下記式においてkが1でjが1であるものである: R1O[CH2CH(R3)O]xCH2CH(OH)CH2OR2 式中、R1、R2及びR3は上記と同義であり;xは1〜30、好ましくは1〜
20、さらにより好ましくは6〜18の平均値を有する整数である。R1及びR2 が9〜14の範囲にあり、R3がH形成性エチレンオキシであり、xが6〜15
の範囲である界面活性剤が最も好ましい。
【0075】 エーテルキャップドポリ(オキシアルキル化)アルコール界面活性剤は3つの一
般的な成分、即ち線状又は分岐アルコール、アルキレンオキシド及びアルキルエ
ーテル末端キャップを含有する。アルキルエーテル末端キャップ及びアルコール
は、アルキレンオキシド基が慣用の界面活性剤に比べて高い曇り点を形成しなが
ら、分子の疎水性油溶性部分として役立つ。 これらの界面活性剤は、高い曇り点の界面活性剤と共に使用されるときは、慣
用の界面活性剤に比べてスポット化及びフィルム化特性、及び脂汚れの除去につ
いて有意な改良を示す。
【0076】 一般的にいって、本発明のエーテルキャップドポリ(オキシアルキル化)アルコ
ール界面活性剤は、脂肪族アルコールとエポキシを反応させてエーテルを形成さ
せ、ついで塩基と反応させて第2エポキシドを形成させることにより製造するこ
とができる。ついで第2エポキシドはアリコキシル化アルコールと反応させて本
発明の新規化合物を形成させる。
【0077】ノニオン性エトキシル化/プロポキシル化脂肪アルコール界面活性剤 エトキシル化C6-C18脂肪アルコール及びC6-C18エトキシル化/プロポキシ
ル化混合脂肪アルコールは、特に水溶性である場合は、ここでの使用に適する界
面活性剤である。エトキシル化脂肪アルコールは3〜50のエトキル化度を有す
るC10-C18エトキシル化脂肪アルコールが好ましく、3〜40のエトキル化度
を有するC12-C18エトキシル化脂肪アルコールが最も好ましい。エトキシル化/
プロポキシル化混合脂肪アルコールは、10〜18炭素原子のアルキル鎖長、3
〜30のエトキル化度及び1〜10のプロポキシル化度を有することが好ましい
【0078】プロピレングリコールとのノニオン性EO/PO縮合物 プロピレンオキシドとプロピレングリコールの縮合により形成される疎水性塩
基とエチレンオキシドとの縮合生成物はここでの使用に適する。これらの化合物
の疎水性部分は1500〜1800の分子量を有し、水不溶性を示す。このタイプの化合
物の例としてはBASFより上市されている商業的に入手可能なPluronic(商品名)界
面活性剤がある。
【0079】プロピレンオキシド/エチレンジアミン付加物とのノニオン性EO縮合生成物 プロピレンオキシドとエチレンジアミンの反応から得られる生成物とエチレン
オキシドとの縮合生成物がここでの使用に適する。これらの生成物の疎水性部分
はエチレンジアミン及び過剰のプロピレンオキシドからなり、一般に2500〜3000
の分子量を有する。このタイプのノニオン性界面活性剤の例としてはBASFより上
市されているある種の商業的に入手可能なTetronic(商品名)化合物がある。
【0080】混合ノニオン性界面活性剤系 本発明の組成物は、少なくとも1つの低曇り点のノニオン性界面活性剤及び少
なくとも1つの高曇り点のノニオン性界面活性剤を含有する混合ノニオン性界面
活性剤系を包含することができる。
【0081】 ここで使用される「曇り点」は、温度の上昇により少し可溶になる界面活性剤
の結果であるノニオン性界面活性剤の周知の性質であり、第2相の出現を観察し
うる温度を「曇り点」という(Kirk OthmerのEncyclopedia of Chemical Techno
logy、3版,22巻,360-379頁参照)。
【0082】 ここで使用される「低曇り点」のノニオン性界面活性剤とは、約30℃未満、
好ましくは約20℃未満、最も好ましくは約10℃未満の曇り点を有するノニオ
ン性界面活性剤系成分として定義される。典型的な低曇り点の界面活性剤として
は、ノニオン性アルコキシル化界面活性剤、特に1級アルコールから導かれるエ
トキシレート、及びポリオキシプロピレン/ポリオキシエチレン/ポリオキシプロ
ピレン(PO/EO/PO)逆ブロックポリマーがある。また、このような低曇り点
のノニオン性界面活性剤としては、例えばエトキシル化-プロポキシル化アルコ
ール(例えば、Olin Corp.のPoly-Tergent(商品名)SLF18)、エポキシキャップ
ドポリ(オキシアルキル化)アルコール(例えば、Olin Corp.のPoly-Tergent(商
品名)SLF18Bシリーズのノニオン性界面活性剤で、例えばOlin Corp.のWO 94/228
00)に記載されている)及びエーテルキャップドポリ(オキシアルキル化)アルコ
ール界面活性剤がある。
【0083】 ノニオン性界面活性剤は場合により15重量%までの量でプロピレンオキシド
を含有することができる。他の適当なノニオン性界面活性剤は、US-A-4,223,163
に記載の方法により製造することができる。
【0084】 低曇り点の界面活性剤は、付加的にポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレ
ンブロック高分子化合物を含有することができる。ブロックポリオキシエチレン
-ポリオキシプロピレン高分子化合物としては、開始剤反応性水素化合物として
のエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール、トリメチロール
プロパン、及びエチレンジアミンがある。BASF-WyandotteよりPLURONIC、REVERS
ED PLURONIC及びTETRONIC(商品名)として指定の、ある種のブロックポリマー界
面活性剤化合物はここでは適している。好ましい例としては、REVERSED PLURONI
C 25R2及びTETRONIC 702(商品名)がある。このような界面活性剤は典型的には低
曇り点の界面活性剤としてここでは有用である。
【0085】 ここで使用される「高曇り点」のノニオン性界面活性剤とは、約40℃超過、
好ましくは約50℃超過、最も好ましくは約60℃超過の曇り点を有するノニオ
ン性界面活性剤として定義される。好ましいノニオン性界面活性剤としては、モ
ノヒドロキシアルコール又はアルキルフェノールと、該アルコール又はアルキル
フェノールモル当たり平均で8〜20モル、好ましくは6〜15のエチレンオキ
シドの反応から導かれるエトキシル化界面活性剤を含有する。このような高曇り
点の界面活性剤としては、例えばTergitol 15S9(Union Carbideから供給)、Rh
odasurf TMD 8.5(Rhone Poulencから供給)及びNeodol 91-8(Shellから供給)
がある。
【0086】 高曇り点のノニオン性界面活性剤は、さらに9〜15、好ましくは11〜15
の範囲内の親水性-疎水性バランス(HLB、上記のKirk Othmer参照)を有する
ことが好ましい。 このような物質としては、例えば Tergitol 15S9 (Union Ca
rbideから供給)、Rhodasurf TMD 8.5(Rhone Poulencから供給)及びNeodol 91
-8(Shellから供給)がある。
【0087】 他の好ましい高曇り点のノニオン性界面活性剤は、2級アルコール及び分岐鎖
1級アルコールを含む、6〜20の炭素原子を有する直鎖又は好ましくは分岐鎖
の又は2級の脂肪アルコール(C6−C20アルコール)から導かれる。高曇り点の
ノニオン性界面活性剤は、好ましくは分岐又は2級アルコールエトキシレートで
あり、より好ましくは、アルコールモル当たり平均6〜15モル、好ましくは6
〜12モル、より好ましくは6〜9モルのエチレンオキシドと縮合された混合C
9/11又はC11/15分岐アルコールエトキシレートである。そのように導かれたエ
トキシル化ノニオン性界面活性剤は平均のものと比べて狭いエトキシレート分布
を有することが好ましい。
【0088】アニオン性界面活性剤 洗剤の目的に有用なアニオン性界面活性剤はいずれも本質的に適している。こ
れらはアニオン性スルフェート、スルホネート、カルボキシレート、及びサルコ
シネート界面活性剤の塩(例えば、ナトリウム、カリウム、アンモニウム及び置
換アンモニウム塩、例えばモノ-、ジ-及びトリエタノールアミン塩を含む)を包
含することができる。アニオン性スルフェート界面活性剤が好ましい。
【0089】 他のアニオン性界面活性剤としては、アシルイセチオネートのようなイセチオ
ネート、N-アシルタウレート、メチルタウレートの脂肪酸アミド、アルキルス
クシネート及びスルホスクシネート、スルホスクシネートのモノエステル(特に
飽和及び不飽和C12-C18モノエステル)、スルホスクシネートのジエステル(特
に飽和及び不飽和C6-C14ジエステル)、N-アシルサルコシネートがある。ロジ
ン、水素化ロジンのような樹脂酸及び水素化樹脂酸も適当であり、樹脂酸及び水
素化樹脂酸はタロウ油中に存在し又はそれから導かれる。
【0090】アニオン性スルフェート界面活性剤 ここでの使用に適するアニオン性スルフェート界面活性剤としては、線状又は
分岐の1級及び2級アルキルスルフェート、アルキルエトキシスルフェート、脂
肪オレオイルグリセロールスルフェート、アルキルフェノールエチレンオキシド
エーテルスルフェート、C5-C17アシル-N-(C1-C4アルキル)及び-(C1-C2
ドロアルキル)グルカミンスルフェート、アルキルポリサッカリドのスルフェー
ト、例えばアルキルポリグルコシド(ノニオン性非スルフェート化合物はここに
記載される)がある。
【0091】 アルキルスルフェート界面活性剤は、好ましくは線状又は分岐1級C10-C18
アルキルスルフェート、より好ましくはC11-C15分岐鎖アルキルスルフェート
及びC12-C14線状鎖アルキルスルフェートからなる群から選ばれる。
【0092】 アルキルエトキシスルフェートは、分子当たり0.5〜20モルのエチレンオ
キシドでエトキシル化されているC10-C18アルキルスルフェートからなる群か
ら選ぶのが好ましい。特に好ましくは、アルキルエトキシスルフェートは、分子
当たり0.5〜7モル、好ましくは1〜5モルのエチレンオキシドでエトキシル
化されているC11-C18、最も好ましくはC11-C15アルキルスルフェートである
。アルキルスルフェート界面活性剤とアルキルエトキシスルフェート界面活性剤
との混合物もここでは適している(WO-A-93/18124)。
【0093】アニオン性スルホネート界面活性剤 ここでの使用に適するアニオン性スルホネート界面活性剤としては、C5-C20 線状又は分岐アルキルベンゼンスルホネート、アルキルエステルスルホネート、
6-C221級又は2級アルカンスルホネート、C6-C24オレフィンスルホネート
、スルホン化ポリカルボン酸、アルキルグリセロールスルホネート、脂肪アシル
グリセロールスルホネート、脂肪オレイルグリセロールスルホネート、及びそれ
らの混合物がある。
【0094】アニオン性カルボキシレート界面活性剤 適当なアニオン性カルボキシレート界面活性剤としては、アルキルエトキシカ
ルボキシレート、アルキルポリエトキシポリカルボキシレート界面活性剤及び石
鹸(アルキルカルボキシル)、特に上記のようなある種の2級石鹸がある。
【0095】 適当なアルキルエトキシカルボキシレートとしては、式:RO(CH2CH2O)
xCH2COO-+を有するものであり、式中RはC6-C18アルキル基であり、
xは0〜10の範囲であり、エトキシレート分布は、xが0の場合の物質の量が
重量基準で20%未満であるようであり、Mはカチオンである。適当なアルキル
ポリエトキシポリカルボキシレート界面活性剤としては、式:RO-(CHR1-C
HR2-O)-R3であり、式中RはC6-C18アルキル基であり、xは1〜25であ
り、R1及びR2は水素、メチル酸ラジカル、琥珀酸ラジカル、ヒドロキシ琥珀酸
ラジカル、及びそれらの混合物からなる群から選ばれ、R3は水素、1〜8の炭
素原子を有する置換又は非置換炭化水素、及びそれらの混合物からなる群から選
ばれる。
【0096】 適当な石鹸界面活性剤としては2級炭素に結合している1つのカルボキシル単
位を有する2級石鹸界面活性剤がある。ここでの使用に好ましい2級石鹸界面活
性剤は、2-メチル-ウンデカン酸、2-エチル-デカン酸、2-プロピル-1-ノナン酸
、2-ブチル-1-オクタン酸及び2-ペンチル-1-ヘプタン酸の水溶性塩からなる群か
ら選ばれる水溶性のものである。ある種の石鹸も泡抑制剤として包含される。
【0097】アルカリ金属サルコシネート界面活性剤 他の適当なアニオン性界面活性剤は、式:R-CON(R1)CH2COOMのア
ルカリ金属サルコシネートであり、式中RはC5-C17線状又は分岐アルキル又は
アルケニル基であり、R1はC1-C4アルキル基であり、Mはアルカリ金属イオン
である。好ましい例は、ナトリウム塩の形態のミリスチル及びオレイルメチルサ
ルコシネートである。
【0098】両性界面活性剤 ここでの使用に適する両性界面活性剤としてはアミンオキシド界面活性剤及び
アルキルアンフォカルボン酸がある。 適当なアミンオキシドとしては式:R3(OR4)x0(R5)2を有する化合物があ
り、式中R3は8〜26の炭素原子を有するアルキル、ヒドロキシアルキル、ア
シルアミドプロピル、及びアルキルフェニル基、及びそれらの混合物からなる群
から選ばれ;R4は2〜3の炭素原子を有するアルキレン又はヒドロキシアルキ
レン基又はそれらの混合物であり;xは0〜5、好ましくは0〜3であり;R5
の各々は1〜3の炭素原子を有するアルキル又はヒドロキシアルキル基、又は1
〜3のエチレンオキシド基を有するポリエチレンオキシド基である。C10-C18
アルキルジメチルアミンオキシド及びC10-C18アシルアミドアルキルジメチル
アミンオキシドが好ましい。 アルキルアンフォジカルボン酸の適当な例はMiranol Inc.により製造されてい
るMiranol(商品名)C2M Conc.である。
【0099】双性界面活性剤 双性界面活性剤も本発明の洗剤組成物に混入することができる。これらの界面
活性剤は2級及び3級アミンの誘導体、複素環2級及び3級アミンの誘導体、又
は4級アンモニウム、4級ホスホニウム又は3級スルホニウム化合物の誘導体と
して幅広く記載されることができる。ベタイン及びスルタイン界面活性剤はここ
での使用に例示される双性界面活性剤である。
【0100】 適当なベタインは式:R(R1)2+2COO-を有する化合物であり、式中R
はC6-C18ヒドロカルビル基であり、R1の各々は典型的にはC1-C3アルキルで
あり、R2はC1-C5ヒドロカルビル基である。好ましいベタインはC12-C18
メチル-アンモニオヘキサノエート及びC10-C18アシルアミドプロパン(又はエ
タン)ジエチル(又はジエチル)ベタインである。コンプレックスベタイン界面
活性剤もここでの使用に適する。
【0101】カチオン性界面活性剤 本発明に使用されるカチオン性エステル界面活性剤は、少なくとも1つのエス
テル(即ち-COO-)結合及び少なくとも1つのカチオン帯電基を持った界面活性
を有する水分散性の化合物が好ましい。塩素エステル界面活性剤を含む他の適当
なカチオン性エステル界面活性剤は、例えばUS-A-4228042,US-A-4239660及びUS-
A-4260529に開示されている。
【0102】 適当なカチオン性界面活性剤としては、モノC6-C16、好ましくはC6-C10
、残りのN位がメチル、ヒドロキシメチル又はヒドロキシプロピル基で置換され
ているN-アルキル又はアルケニルアンモニウム界面活性剤からなる群から選ば
れる4級アンモニウム界面活性剤がある。
【0103】酵素 ここでの使用に適する酵素としては、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、パーオキ
シダーゼ、プロテアーゼ、グルコアミラーゼ、アミラーゼ、キシラナーゼ、リパ
ーゼ、ホスホリパーゼ、エステラーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、ケラタナー
ゼ、リダクターゼ、オキシターゼ、フェノロキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リ
グニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペトサナーゼ、マラナーゼ、β-グル
カナーゼ、アラビノシダーゼ、ヒアルロナイダーゼ、コンドロイチナーゼ、ラッ
カーゼ、及びそれらの混合物がある。
【0104】 好ましい酵素としては、1つ以上の植物細胞壁降格酵素に関連して、プロテア
ーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、パーオキシダーゼ、クチナーゼ及び/又はセルラ
ーゼとがある。
【0105】 本発明において有用なセルラーゼとしてはバクテリア又は菌セルラーゼの両方
がある。これらは5〜12のpH最適値及び50CEVU(セルロース粘度単位)以上
の活性を有することが好ましいであろう。適当なセルラーゼはUS-A-4,435,307、
J61078384及びWO-A-96/02653に記載されており、これらにはそれぞれHumicola i
nsolens、Trichoderma、Thielavia及びSporotrichumから造られる菌セルラーゼ
が開示されている。EP-A-0739982には、新規なバチルス種から単離されたセルラ
ーゼが記載されている。適当なセルラーゼはGB-A-2075028、GB-A-2095275、DE-A
-2,247,832及びWO-A-95/26398にも開示されている。
【0106】 このようなセルラーゼの例は、Humicola insolensの株(Humicola grisea var.
thermoidea)、特にHumicola strain DSM1800により造られる。他の適当なセル
ラーゼは、Humicola insolensから創作され、50Kdaの分子量、5.5の等電点
を有し且つ415のアミノ酸を含有するセルラーゼ;である。Humicola insolen
s DSM1800から導かれ、セルラーゼ活性を示す〜43kDエンドグルカナーゼ;好
ましいグルカナーゼ成分はWO-A-91/17243に開示のアミ酸シーケンスを有する;
である。また、適当なセルラーゼはWO-A-94/21801に記載のTrichdermaからのEGI
IIセルラーゼである。特に適当なセルラーゼはカラーケア利益を有するセルラー
ゼである。このようなセルラーゼの例は、ヨーロッパ特許出願第91202879.2号(1
991年11月6日出願)(Novo)に記載のセルラーゼである。Carezyme及びCelluzyme(N
ovo Nordisk A/S)は特に有用である。WO-A-91/17244及びWO-A-91/21801参照。織
物保護及びクリーニング性のために適当な他のセルラーゼはWO-A-96/34092、WO-
A-96/17994及びWO-A-95/24471に記載されている。
【0107】 前記セルラーゼは通常は、組成物の0.0001重量%〜2重量%の活性酵素
のレベルで洗剤組成物に混入される。
【0108】 パーオキシダーゼ酵素は、酸素源、例えばパーカーボネート、パーボレート、
パースルフェート、過酸化水素などと組み合せて使用される。これらは溶液漂白
剤として、即ち洗濯中に物質から除去される染料又は顔料が洗濯液中の他の物質
へ移動するのを防ぐために、使用される。パーオキシダーゼ酵素は従来公知であ
り、例えばホースラディッシュパーオキシダーゼ、リグニナーゼ及びハロパーオ
キシダーゼ、例えばクロロ−、及びブロモ−パーオキシダーゼがある。パーオキ
シダーゼ含有洗剤組成物は、例えばWO-A-89/099813、WO-A-89/09813及びヨーロ
ッパ特許出願第91202882.6号(1991年11月6日出願)、及び第96870013.8号(1996年
2月20日出願)に開示されている。ラッカーゼ酵素も適している。
【0109】 好ましい増強剤(enhancer)は置換フェンチアジン及びフェノキサシン10-フェ
ノチアジンプロピオン酸(PPT)、10-エチルフェノチアジン-4-カルボン酸(E
PC)、10-フェノキサジンプロピオン酸(POP)及び10-メチルフェノキサジン
(WO-A-94/12621に記載)及び置換シリンゲート(syringate)(C3−C5置換アル
キルシリンゲート)及びフェノールである。ナトリウムパーカーボネート又はパ
ーボレートは過酸化水素の好ましいソースである。
【0110】 前記セルラーゼ及び/又はパーオキシダーゼは通常は、組成物の0.0001
重量%〜2重量%の活性酵素のレベルで洗剤組成物に混入される。
【0111】 本発明の洗剤組成物中に包含することのできる他の適当な酵素としてはリパー
ゼがある。洗剤への使用に適したリパーゼ酵素としては、GB-A-1,372,034に記載
のPseudomonas stutzeri ATTC 19.154のようなシュードモナス属の微生物により
製造されるものがある。適当なリパーゼとしては、リパーゼの抗体との正免疫学
的交叉反応を示し、微生物Pseudomonas fluoresent IAM 1057により産生される
ものがある。このリパーゼは天野製薬から、Lipase P ”Amano”(以下”Amano-
P”という)の商品名で入手可能である。他の適当な商業的リパーゼとしては、A
mano-CES、Chromobactor viscosum、例えばChromobactor viscosum var. lipoly
ticum NRRLB 3673からのリパーゼ(東洋醸造);U.S.Biochemical Corp.及びDi
soynth Co.からのChromobactor viscosumリパーゼ、及びPseudomonas gladioli
からのリパーゼがある。特に適当なリパーゼは、M1 Lipase(商品名)及びLipomax
(商品名) (Gist-Brocades)及びLipolase(商品名)及びLipolase Ultra(商品名) (
Novo)のようなリパーゼであり、 これらは本発明の組成物と組み合せて使用した
場合に非常に有効であることがわかった。また、EP-A-0258068、WO-A-92/05249
、WO-A-95/22615、WO-A-94/03578、WO-A-95/35381及びWO-A-96/14964に記載の脂
肪分解促進酵素も適している。
【0112】 特別の種類のリパーゼとして考慮することのできるクチナーゼ[EC3.1.1.50]、
即ち界面活性化を必要としないリパーゼも適する。クチナーゼの洗剤組成物への
添加については、例えばWO-A-88/09367、WO-A-90/09446、WO-A-94/14963及びWO-
A-94/14964に記載されている。
【0113】 リパーゼ及び/又はクチナーゼは通常、組成物の0.0001重量%〜2重量
%の活性酵素のレベルで洗剤組成物に混入される。
【0114】 適当なプロテアーゼは、B.subtilis及びB.licheniformis(BPN及びBPN’)の
特定の株から得られるサブチリスである。1つの適当なプロテアーゼはBacillus
の株から得られ、8〜12のpH範囲で最高活性を有し、Novo Industries A/S(
以下、Novoという)により開発され、ESPERASE(商品名)として販売されている。
この酵素及び類似体酵素の製造については、NovoのGB-A-1,243,784に記載されて
いる。他の適当なプロテアーゼとしては、ALCALAZE(商品名)、DURAZYM(商品名)
及びSAVINASE(商品名) (Novoから)、及びMAXATASE(商品名)、MAXACAL(商品名)、
PROPERASE(商品名)及びMAXAPEM(蛋白設計Maxacal)(商品名) (Gist-Brocadesから
)がある。蛋白質分解酵素は変異バクテリアセリンプロテアーゼ、例えばヨーロ
ッパ特許出願第87303761.8号(1987年4月28日出願)の特に17,24及び98頁に記載さ
れ、ここでは「プロテアーゼB」と呼ぶもの、及びEP-A-0199404に記載され、こ
こでは「プロテアーゼA」と呼ぶ変異バクテリアセリン蛋白質分解酵素であるも
のがある。27位でリシン置換されたアルギニン、104位でチロシン置換され
たバリン、123位でセリン置換されたアスパラギン、及び274でアラニン置
換されたスレオニンである、Bucillusからのアルカリ置換スレオニンの変異種で
ある、ここでは「プロテアーゼC」と呼ぶものが適している。プロテアーゼCは
WO-A-91/06637に記載されている。特にプロテアーゼの一般的に変異された変異
株もここでは包含される。、
【0115】 「プロテアーゼD」という、適当なプロテアーゼは、天然には見出せないアミ
ノ酸シーケンスを有するカルボニルヒドラーゼ変異体であり、WO 95/10591及びC
.Ghoshらの米国特許出願第08/322,677号(1994年10月13日出願)に記載のBacillus
amyloliquefacients subtilisinサブチリシンの番号による+76の位置に等し
い前記カルボニルヒドラーゼ中の位置で、好ましくは+99、+101、+10
3、+104、+107、+123、+27、+105、+109、+126、
+128、+135、+156、+166、+195、+197、+204、+
206、+210、+216、+217、+218、+222、+260、+2
65及び/又は+274からなる群から選ばれる位置に等しい1種以上のアミノ
酸残基の位置との組み合せの位置で、異なるアミノ酸を複数のアミノ酸残基に置
き換えることにより、先駆体カルボニルヒドロラーゼから導かれる。
【0116】 EP-A-0251446及びWO-A-91/06637に記載のプロテアーゼ、WO-A-91/02792に記載
のプロテアーゼBLAP(商品名)及びWO-A-95/23221に記載のそれらの変異株も適し
ている。
【0117】 WO-A-93/18140に記載のBacillus sp.NCIMB 40338からの高pHプロテアーゼも
参照。プロテアーゼ、1つ以上の他の酵素を含有する酵素洗剤、及び可逆性プロ
テアーゼ抑制剤については、WO-A-92/03529に記載されている。望ならば、WO-A-
95/07791に記載のように、吸収性が減少され且つ加水分解性が増加したプロテア
ーゼは利用可能である。ここで適する洗剤用の組換え型トリプシン類似のプロテ
アーゼはWO-A-94/25583に記載されている。他の適当なプロテアーゼはEP-A-0516
200に記載されている。
【0118】 他の適当なプロテアーゼ酵素としては、天然には見出せないアミノ酸シーケン
スを有するカルボニルヒドラーゼ変異体であり、それは、先駆体カルボニルヒド
ラーゼの複数のアミノ酸残基が異なるアミノ酸で置き換えられることにより導か
れ、その際先駆体酵素中で置き換えられた複数のアミノ酸残基は、1つ以上の次
記の残基:Bacillus amyloliquefacients からの天然に生じるサブチリシンに
相当するか、又は他のカルボニルヒドロラーゼ又は(Bacillus lentus subtilisi
nのような) サブチリシンと等価である、+33、+62、+67、+76、+
100、+101、+103、+104、+107、+128、+129、+1
30、+132、+135、+156、+158、+164、+166、+16
7、+170、+209、+215、+217、+218及び+222と組み合
せて、+210の位置に相当している。好ましい酵素は+210、+76、+1
03、+104、+156、及び+166の位置変化を有するものがある。
【0119】 蛋白質分解酵素は、組成物の0.0001重量%〜2重量%、好ましくは0.
001重量%〜0.2重量%、より好ましくは0.005重量%〜0.1重量%
の活性酵素のレベルで洗剤組成物に混入される。
【0120】 アミラーゼ(α及び/又はβ)はカルボヒドレートベースの株の除去のために
包含させることができる。WO-A-94/02597にはミュータントアミラーゼが混入さ
れたクリーニング組成物が記載されている。WO-A-95/10603も参照。クリーニン
グ組成物への使用に公知の他のアミラーゼとしては、α-及びβ-アミラーゼの両
方がある。α-アミラーゼは公知であり、US-A-5,003,257;EP-A-0252666;WO-A-
91/00353;FR-A-2,676,456;EP-A-0285123;EP-A-525610 EP-A-;0368341及びWO-
A-96/05295に記載されているものがある。他の適当なアミラーゼはWO-A-94/1831
4及びWO-A-96/05295に記載の安定性が高められたアミラーゼ、及び95/10603に記
載の、Novoから入手可能な直接親株に付加的変異を有するアミラーゼ変異種であ
る。EP-A-0277216、WO-A-95/26397及びWO-A-96/23873に記載のアミラーゼも適し
ている。
【0121】 商業的なα-アミラーゼ製品の例は、Purafect Ox Am(商品名)(Genencorから)
、及びTermamyl(商品名)、Ban(商品名)、Fungamyl(商品名)及びDuramyl(商品名)
、Natalase(商品名)(全てNovoから入手可能)である。WO-A-95/26397には、他の
適当なアミラーゼ:25℃〜55℃の温度範囲で、8〜10の範囲のpH値で、
Phadebasα-アミラーゼ活性アッセイにより測定された、Termamylの特定の活性
よりも少なくとも25%高い特定活性を有する特徴を有するα-アミラーゼが記
載されている。WO-A-96/23873に記載の、上記酵素の変異種も適している。活性
レベルに関して改良された性質を有する他の澱粉分解酵素、及び熱安定性の組み
合せ、及びより高い活性レベルについてはWO-A-95/35382に記載されている。
【0122】 好ましいアミラーゼ酵素としては、WO-A-95/26397及びNovoの係続出願中のPCT
/DK96/00056に記載のものがある。
【0123】 澱粉分解酵素は、組成物の0.0001重量%〜2重量%、好ましくは0.0
0018重量%〜0.06重量%、より好ましくは0.00024重量%〜0.
048重量%の活性酵素のレベルで洗剤組成物に混入される。
【0124】 特に好ましい態様においては、本発明の組成物はアミラーゼ酵素、特にWO-A-9
5/26397及びNovoの係続出願中のPCT/DK96/00056に記載のものを相補性アミラー
ゼと組み合せて含有する。
【0125】 「相補性」とは、洗剤用に有用な1種以上のアミラーゼを付加することを意味
する。相補性アミラーゼ(α及び/又はβ)の例を下記する。WO-A-94/02597及
びWO-A-95/10603には、ミュータントアミラーゼが混入されたクリーニング組成
物が記載されている。クリーニング組成物に使用するための公知の他のアミラー
ゼとしてはα-及びβ-アミラーゼがある。α-アミラーゼは公知であり、US-A-5,
003,257;EP-A-0252666;WO-A-91/00353;FR-A-2,676,456;EP-A-0285123;EP-A
-525610、 EP-A-;0368341及びGB-A-1,296,839に記載されているものがある。他
の適当なアミラーゼはWO-A-94/18314及びWO-A-96/05295に記載の安定性が高めら
れたアミラーゼ、及びWO-A-95/10603に記載の、Novoから入手可能な直接親株に
付加的変異を有するアミラーゼ変異種である。EP-A-0277216、WO-A-95/26397及
びWO-A-96/23873に記載のアミラーゼも適している。商業的なα-アミラーゼ製品
の例は、Purafect Ox Am(商品名)(Genencorから)、及びTermamyl(商品名)、Ban(
商品名)、Fungamyl(商品名)及びDuramyl(商品名)、Natalase(商品名)(Novoから
入手可能)である。WO-A-95/26397には、他の適当なアミラーゼ:25℃〜55℃
の温度範囲で、8〜10の範囲のpH値で、Phadebasα-アミラーゼ活性アッセ
イにより測定された、Termamylの特定の活性よりも少なくとも25%高い特定活
性を有する特徴を有するα-アミラーゼが記載されている。WO-A-96/23873に記載
の、上記酵素の変異種も適している。活性レベルに関して改良された性質を有す
る他の澱粉分解酵素、及び熱安定性の組み合せ、及びより高い活性レベルについ
てはWO-A-95/35382に記載されている。本発明の好ましい相補性アミラーゼは、W
O-A-94/18314及びWO-A-96/05295に記載のGenencorから販売されているPurafect
Ox Am(商品名)、及びNovoから入手可能なTermamyl(商品名)、Ban(商品名)、Fung
amyl(商品名)、Duramyl(商品名)及びNatalase(商品名)、及びGist-brocadesから
のMaxamyl(商品名)である。
【0126】 相補性アミラーゼは、一般に組成物の0.0001重量%〜2重量%、好まし
くは0.00018重量%〜0.06重量%、より好ましくは0.00024重
量%〜0.048重量%の活性酵素のレベルで洗剤組成物に混入される。特定の
アミラーゼと相補性アミラーゼとの純酵素の重量割合は9:1〜1:9、より好
ましくは4:1〜1:4、最も好ましくは2:1〜1:2である。
【0127】 上記した酵素は、適当な生物、例えば植物、動物、バクテリア、菌及びイース
ト生物であることができる。さらに生物は、中温性又はエクストリフリック(ext
remophilic)(好冷性、寒冷栄養性、好熱性、好圧性、好アルカリ性、好酸性、
好塩性など)であることができる。これらの酵素の精製又は非精製形態を使用す
ることができる。天然の酵素のミュータントも包含される。ミュータントは、例
えば天然の酵素のプロテイン及び/又は遺伝工学の化学的及び/又は物理的変異
化により得ることができる。普通に行われることは、宿主生物を介した酵素の発
現であり、その際酵素の産生に応答しうる遺伝物質はクローン化されている。
【0128】 酵素は通常組成物の0.0001重量%〜2重量%の活性酵素のレベルで洗剤
組成物に混入される。酵素は別の単一成分として(1つの酵素を含有するプリル
、顆粒、安定化された液体など)として、或は2つ以上の酵素の混合物(例えば
共顆粒)として、加えることができる。
【0129】 添加することができる他の適当な洗剤成分は酵素酸化脱除剤であり、ヨーロッ
パ特許出願第92870018.6号(1992年1月31日出願)に記載されている。このような
酵素酸化脱除剤の例はエトキシル化テトラエチレンポリアミンである。
【0130】 酵素物質の範囲及びそれらの合成洗剤組成物への混入手段はWO-A-93/07263、W
O-A-93/07260及びUS-A-3,553,139にも記載されている。さらに、酵素はUS-A-4,1
01,457及びUS-A-4,507,219にも記載されている。液体洗剤組成物に有用な酵素物
質及びそれらの配合物への混入は、US-A-4,261,868に開示されている。洗剤に使
用するための酵素は種々の技法のより安定化させることができる。酵素の安定化
技法はUS-A-3,600,319、EP-A-0199405及びEP-A-0200586に開示及び例示されてい
る。酵素安定化系についても、例えばUS-A-3,519,570に記載されている。プロテ
アーゼ、キシラナーゼ及びセルラーゼを与える有用なBacillus, sp.AC13はWO-A-
94/01532に記載されている。
【0131】漂白剤 本発明の適当な漂白剤としては塩素又は酸素放出漂白剤がある。好ましい1つ
の観点においては、酸素放出漂白剤は過酸化水素源及び有機パーオキシ酸漂白剤
先駆体化合物を含有する。有機パーオキシ酸の生成は先駆体と過酸化水素源との
その場での反応により行われる。過酸化水素の好ましい源としては無機パーヒド
レート漂白剤がある。他の観点においては、予備形成有機パーオキシ酸が組成物
中に直接混入される。予備形成有機パーオキシ酸と組み合せて、過酸化水素源と
有機パーオキシ酸先駆体の混合物を含有する組成物が考慮される。
【0132】無機パーヒドレート漂白剤 無機パーヒドレート塩の例としては、パーボレート、パーカーボネート、パー
ホスフェート、パースルフェート及びパーシリケート塩がある。無機パーヒドレ
ート塩は通常アルカリ金属塩である。無機パーヒドレート塩は付加的な保護なし
で結晶状の固体として含有されうる。しかしながら、ある種のパーヒドレート塩
については、良好な貯蔵安定性を与えるために、物質が被覆された形態が用いら
れる。
【0133】 ナトリウムパーボレートは名目式:NaBO222のモノヒドレート又はN
aBO222・3H2Oの形態であることができる。アルカリ金属パーカーボネ
ート、特にナトリウムパーカーボネートはここでは好ましいパーヒドレートであ
る。ナトリウムパーカーボネートは2Na2CO3・3H22に相当する式を有す
る付加化合物であり、結晶状固体として商業的に入手可能である。ナトリウムパ
ーカーボネートは、過酸化水素付加化合物であり、溶解して非常に速く過酸化水
素を放出する傾向があって、局在的に高い漂白剤濃度を上げる傾向を高めること
ができる。パーカーボネートは製品中の安定性を与える被覆された形態で組成物
の混入することが最も好ましい。
【0134】 製品安定性を与えるのに適当な被覆する物質は、水溶性アルカリ金属スルフェ
ートとカーボネートの混合塩である。このような被覆は、被覆法と共に、GB-A-1
,466,799に記載されている。混合塩被覆物質とパーカーボネートとの重量割合は
、1:200〜1:4、より好ましくは1:99〜1:9、最も好ましくは1:
49〜1:19の範囲にある。一般式:Na2SO4・nNa2CO3(式中、nは
0.1〜3、好ましくは0.3〜1.0、最も好ましくは0.2〜0.5である
)を有するナトリウムスルフェートとナトリウムカーボネートの混合塩が好まし
い。製品安定性を与える他の適当な被覆物質は、SiO2:Na2O比が1.8:
1〜3.0:1、好ましくは1.8:1〜2.4:1のナトリウムシリケート、
及び/又はナトリウムメタシリケートを含有し、無機パーヒドレート塩の2重量
%〜10重量%(通常3重量%〜5重量%)のSiO2のレベルで適用すること
が好ましい。マグネシウムシリケートも被覆に包含させることができる。シリケ
ート及びボレート塩又は硼酸又は他の無機物を含有する被覆も適している。ワッ
クス、オイル、脂肪石鹸を含有する他の被覆もここでは使用することができる。
【0135】 カリウムパーオキシモノパースルフェートは本発明の組成物に使用される他の
無機パーヒドレート塩である。
【0136】パーオキシ酸漂白剤先駆体 パーオキシ酸漂白剤先駆体は過加水分解反応中に過酸化水素と反応してパーオ
キシ酸を生ずる化合物である。一般に、パーオキシ酸漂白剤先駆体は下記式で表
わされる:
【0137】
【化1】
【0138】 式中、Lは離脱基であり、Xは本質的に、過加水分解において生成されるパー
オキシ酸の構造が
【0139】
【化2】
【0140】 であるような官能基である。
【0141】 適当なパーオキシ酸漂白剤先駆体化合物は典型的には、1つ以上のN-又はO
−アシル基を有しており、広い範囲のクラスから選ぶことができる。適当なクラ
スとしては、無水物、エステル、イミド、ラクタム、及びイミダゾール及びオキ
シムのアシル化誘導体がある。これらのクラス内の有用な物質の例はGB-A-15867
89に記載されている。適当なエステルはGB-A-836988、GB-A-864798, GB-A-11478
71、GB-A-2143231及びEP-A-0170386に開示されている。
【0142】離脱基 離脱基(以下、L基という)は、最適な時間の枠内(例えば洗濯サイクル)で
起こる過加水分解反応に対して十分に反応性でなければならない。しかしながら
、Lが反応性でありすぎると、この活性剤は漂白組成物への使用のために安定化
することが困難であろう。 好ましいL基は、
【0143】
【化3】
【0144】 及びそれらの混合物からなる群から選ばれる。式中、R1は1〜14の炭素原
子を有するアルキル、アリール又はアルカリール基であり;R3は1〜8の炭素
原子を有するアルキル鎖であり;R4はH又はR3であり;R5は1〜8の炭素原
子を有するアルケニル鎖であり、YはH又は可溶化基である。R1,R3及びR4
のいずれも、例えばアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、アミン、ニ
トロシル、アミド及びアンモニウム又はアルキルアンモニウム基を含む本質的に
官能性の基で置換されていることができる。
【0145】 好ましい可溶化基は-SO3 -+、-CO2 -+, -SO4 -+、-N+(R3)4-
びO<-N+(R3)3であり、最も好ましくは-SO3 -+及び-CO2 -+である。式
中、R3は1〜4の炭素原子を有するアルキル鎖であり、Mは漂白活性剤に溶解
性を与えるカチオンであり、Xは漂白活性剤に溶解性を与えるアニオンである。
好ましくは、Mはアルカリ金属、アンモニウム又は置換アンモニウムカチオンで
あり、ナトリウム及びカリウムが最も好ましく、Xはハライド、水酸化物、メチ
ルスルフェート又は酢酸アニオンである。
【0146】過安息香酸先駆体 過安息香酸先駆体化合物は過加水分解において過安息香酸を与える。 適当なO-アシル化過安息香酸先駆体化合物としては、例えばベンゾイルオキ
シベンゼンスルホネート:
【0147】
【化4】
【0148】 を含む置換及び未置換のベンゾイルオキシベンゼンスルホネートがある。 また、ソルビトール、グルコース及び全てのサッカリドをベンゾイル化剤でベ
ンゾイル化した生成物、例えば下記のもの(Ac=COCH3;Bz=ベンゾイ
ル)も適している。
【0149】
【化5】
【0150】 イミドタイプの過安息香酸先駆体化合物としては、N-ベンゾイルスクシンイ
ミド、テトラベンゾイルエチレンジアミン及びN-ベンゾイル置換ウレアがある
。適当なイミダゾールタイプの過安息香酸先駆体化合物としては、N-ベンゾイ
ルイミダゾール及びN-ベンゾイルベンツイミダゾールであり、他の有用なN-ア
シル基含有過安息香酸先駆体化合物としては、N-ベンゾイルピロリドン、ジベ
ンゾイルタウリン及びベンゾイルピログルタミン酸がある。
【0151】 他の過安息香酸先駆体としては、ベンゾイルジアシルパーオキシド、ベンゾイ
ルテトラアシルパーオキシド、及び下記式を有する化合物、及びそれらの混合物
がある:
【0152】
【化6】
【0153】 無水フタル酸は他の適当な過安息香酸先駆体化合物である:
【0154】
【化7】
【0155】 適当なN-アシル化ラクタム過安息香酸先駆体は下記式(式中、nは0〜8、
好ましくは0〜2であり、R6はベンゾイル基である)を有する:
【0156】
【化8】
【0157】過安息香酸誘導体先駆体 過安息香酸誘導体先駆体は過加水分解において置換過安息香酸を与える。 適当な置換過安息香酸誘導体先駆体としては、例えばアルキル、ヒドロキシ、
アルコキシ、ハロゲン、アミン、ニトロシル及びアミド基を含む正に帯電してい
ない(即ち非カチオン性の)本質的に官能性の基によって置換されている、ここに
開示の過安息香酸先駆体がある。
【0158】 置換過安息香酸先駆体化合物の好ましいクラスは下記一般式のアミド置換化合
物である:
【0159】
【化9】
【0160】 式中、R1は1〜14の炭素原子を有するアリール又はアルカリール基であり
;R2は1〜14の炭素原子を有するアリーレン又はアルカリーレンであり;R5 はH又は1〜10の炭素原子を有するアルキル、アリール、アルカリール基であ
り;Lは本質的に離脱基であることができる。R1は6〜12の炭素原子を有す
ることが好ましい。R2は4〜8の炭素原子を有することが好ましい。R1はアリ
ール、分岐及び/又は置換基を有する置換アリール又はアルカリールであること
ができ、例えば合成源又はタロウ脂肪を含む天然源をソースとすることができる
。R2については類似構造の変種も差し支えない。置換基としてはアルキル、ア
リール、ハロゲン、窒素、硫黄、及び他の典型的な置換基又は有機化合物を含む
ことができる。R5はH又はメチルが好ましい。R1及びR5は全部で18より多
い炭素原子を含有すべきではない。このタイプのアミド置換漂白活性剤化合物は
EP−A−0170386に記載されている。
【0161】カチオン性パーオキシ酸先駆体 カチオン性パーオキシ酸先駆体化合物は過加水分解において、カチオン性パー
オキシ酸を生成する。 典型的には、カチオン性パーオキシ酸先駆体は、適当なパーオキシ酸先駆体化
合物のパーオキシ部分を正帯電官能基、例えばアンモニウム又はアルキルアンモ
ニウム基、好ましくはエチル又はメチルアンモニウム基で置換することにより形
成される。カチオン性パーオキシ酸先駆体は、典型的には、適当なアニオン、例
えばハライドイオン又はメチルスルフェートイオンとの塩として組成物中に存在
する。
【0162】 カチオン性に置換されるべきパーオキシ先駆体は、過安息香酸、又はその置換
誘導体、前記した先駆体化合物であることができる。また、パーオキシ先駆体化
合物は、後記するようなアルキルパーカルボン酸先駆体化合物又はアミド置換ア
ルキルパーオキシ酸先駆体であることができる。
【0163】 カチオン性パーオキシ酸先駆体は、US−A−4,904,406;US−A−4,751,015;US
−A−4,988,451;US−A−4,397,757;US−A−5,269,962;US−A−5,127,852;US
−A−5,093,022;US−A−5,106,528;GB−A−1,382,594;EP−A−0475512;EP−A
−0458396、EP−A−0284292及びJP87-318332に記載されている。
【0164】 適当なカチオン性パーオキシ酸先駆体としては、アンモニウム又はアルキルア
ンモニウム置換アルキル又はベンゾイルオキシベンゼンスルホネート、N-アシル
化カプロラクタム、及びモノベンゾイルテトラアセチルグルコースベンゾイルパ
ーオキシドがある。
【0165】 好ましいカチオン性置換ベンゾイルオキシベンゼンスルホネートは、ベンゾイ
ルオキシベンゼンスルホネートの4-(トリメチルアンモニウム)メチル誘導体であ
る:
【0166】
【化10】
【0167】 好ましいカチオン性置換アルキルオキシベンゼンスルホネートは、下記式を有
する:
【0168】
【化11】
【0169】 N-アシル化カプロラクタムクラスの好ましいカチオン性パーオキシ酸先駆体と
しては、トリアルキルアンモニウムメチレンベンゾイルカプロラクタム、特にト
リメチルアンモニウムメチレンベンゾイルカプロラクタムがある:
【0170】
【化12】
【0171】 N-アシル化カプロラクタムクラスの他の好ましいカチオン性パーオキシ酸先駆
体としては、トリアルキルアンモニウムメチレンアルキルカプロラクタムがある
。下記式中、nは0〜12、特に1〜5である:
【0172】
【化13】
【0173】 他の好ましいカチオン性パーオキシ酸先駆体は2-(N,N,N-トリメチルアンモニ
ウム)エチルナトリウム-4-スルホフェニルカーボネートクロリドである。
【0174】アルキルパーカルボン酸漂白剤先駆体 アルキルパーカルボン酸漂白剤先駆体は過加水分解においてパーカルボン酸を
形成する。このタイプの好ましい先駆体は過加水分解において、過酢酸を与える
【0175】 イミドタイプの好ましいアルキルパーカルボン酸先駆体化合物としては、N,N,
N’,N’テトラアセチル化アルキレンジアミンがあり、その際アルキレン基は1
〜6の炭素原子を有し、特にアルキレン基が1、2及び6の炭素原子を有する化
合物である。テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)が特に好ましい。
【0176】 他の好ましいアルキルパーカルボン酸先駆体化合物としては、ナトリウム3,5,
5-トリ-メチルヘキサノイルオキシベンゼンスルホネート(イソ-NOBS)、ナトリウ
ムノナノイルオキシベンゼンスルホネート(NOBS)、ナトリウムアセトキシベンゼ
ンスルホネート(ABS)及びペンタアセチルグルコースがある。
【0177】アミド置換アルキルパーオキシ酸先駆体 アミド置換アルキルパーオキシ酸先駆体も適しており、下記一般式のものがあ
る:
【0178】
【化14】
【0179】 式中、R1は1〜14の炭素原子を有するアルキル基であり;R2は1〜14の
炭素原子を有するアルキレン基であり;R5は1〜10の炭素原子を有するアル
キル基であり;Lは本質的に脱離基である。R1は好ましくは6〜12の炭素原
子を有する。R2は好ましくは4〜8の炭素原子を有する。R1は分岐及び/又は
置換基を有する直鎖又は分岐鎖アルキルであることができ、合成源又は例えばタ
ロウ脂肪を含む天然源をソースとすることができる。R2については類似構造の
変種も差し支えない。置換基としてはアルキル、アリール、ハロゲン、窒素、硫
黄、及び炭素原子典型的な置換基又は有機化合物を含むことができる。R5はH
又はメチルが好ましい。R1及びR5は全部で18より多い炭素原子を含有すべき
ではない。このタイプのアミド置換漂白活性剤化合物はEP−A−0170386に記載さ
れている。
【0180】ベンゾオキサジン有機パーオキシ酸先駆体 例えばEP-A-0332294及び/又はEP-A-0482807に開示のようなベンゾオキサジン
タイプの先駆体化合物、特に下記式のものも適しており:
【0181】
【化15】
【0182】 下記タイプの置換ベンゾオキサジンが含まれる:
【0183】
【化16】
【0184】 式中、R1はアルキル、アルカリール、アリール、アルアルキルであり;R2
3、R4及びR5は同じか、異なっていてもよく、H、ハロゲン、アルキル、ア
ルケニル、アリール、ヒドロキシ、アルコキシル、アミノ、アルキルアミノ、C
OOR6(R6はH又はアルキル基)及びカルバノイル官能基から選ばれる。
【0185】 特に好ましいベンゾオキサジンタイプの先駆体は下記式のものである:
【0186】
【化17】
【0187】予備形成有機パーオキシ酸 有機パーオキシ酸の適するクラスは下記一般式のアミド置換化合物である:
【0188】
【化18】
【0189】 式中、R1は1〜14の炭素原子を有するアルキル、アリール、又はアルカリ
ール基であり;R2は1〜14の炭素原子を有するアルキレン、アリーレン、及
びアルカリーレン基であり;R5はH又は1〜10の炭素原子を有するアルキル
、アリール、又はアルカリール基である。R1は好ましくは6〜12の炭素原子
を有する。R2は好ましくは4〜8の炭素原子を有する。R1は分岐及び/又は置
換基を有する直鎖又は分岐鎖アルキル、置換アリール又はアルカリールであるこ
とができ、合成源又は例えばタロウ脂肪を含む天然源をソースとすることができ
る。R2については類似構造の変種も差し支えない。置換基としてはアルキル、
アリール、ハロゲン、窒素、硫黄、及び他の典型的な置換基又は有機化合物を含
むことができる。R5はH又はメチルが好ましい。R1及びR5は全部で18より
多い炭素原子を含有すべきではない。このタイプのアミド置換漂白活性剤化合物
はEP−A−0170386に記載されている。
【0190】 他の有機パーオキシ酸としては、テトラアシルパーオキシド、特にジパーオキシ
ドデカンジオン酸、ジパーオキシテトラデカンジオン酸、ジパーオキシヘキサデ
カンジオン酸がある。ジベンゾイルパーオキシドは好ましい有機パーオキシ酸で
ある。モノ及びジパーアゼライン酸、モノ及びジパーブラシル酸、及びN-フタロ
イルアミノパーオキシカプロン酸もここでは適している。
【0191】調節された放出速度−手段 漂白剤、特に酸素漂白剤の洗濯液への放出速度を調節する手法を与えることが
できる。 漂白剤の放出速度を調節するための手段は、過酸化物種の洗濯液への調節され
た放出を与えることができる。このような手段は、例えば過酸化水素源として働
く無機パーヒドレート塩の洗濯液への放出の調節を包含することができる。
【0192】 漂白剤の放出の調節の適当な手段は、漂白剤を組成物の一部分に閉じ込めるこ
とを包含することができる。漂白剤の放出速度の調節の他のメカニズムは、漂白
剤を、調節された放出を与えるようにデザインされた被覆でコーティングするこ
とによる。従って、コーティングは、例えば水溶性の劣る物質を含有し、又は厚
い被覆の溶解速度が調節された放出速度を与える十分な厚さの被覆であることが
できる。
【0193】 被覆物質は種々の方法で塗付することができる。被覆物質は、それと漂白剤の
重量比が典型的には1:99〜1:2、好ましくは1:49〜1:9であるよう
に存在させることができる。適当な被覆物質としては、トリグリセリド(例えば
部分的に水素化された植物油、大豆油、綿種油)モノ又はジグリセリド、微結晶
ワックス、ゼラチン、セルロース、脂肪酸及びそれらの混合物がある。他の適当
な被覆物質はアルカリ及びアルカリ土類金属スルフェート、カルシウムカーボネ
ート及びシリケートを含むシリケート及びカーボネートを含有することができる
【0194】 特に、無機のパーヒドレート塩漂白剤源用の好ましい被覆物質は、SiO2
Na2O比が1.8:1〜3.0:1、好ましくは1.8:1〜2.4:1のナ
トリウムシリケート、及び/又はナトリウムメタシリケートを、好ましくは無機
パーヒドレート塩の2重量%〜10重量%(通常は3%〜5%)のSiO2のレ
ベルで含有する。マグネシウムシリケートも被覆に包含させうる。
【0195】 無機塩被覆物質は、複合無機塩/有機結合剤被覆を与えるために、有機バイン
ダー物質と組み合せることができる。適当なバインダーとしては、アルコールモ
ル当たり5−100モルのエチレンオキシドを含有するC10-C20アルコールエ
トキシレート、より好ましくはアルコールモル当たり20−100モルのエチレ
ンオキシドを含有するC15-C20アルコールエトキシレートがある。
【0196】 好ましいバインダーとしてはある種の高分子物質がある。12,000〜700,000の
平均分子量を有するポリビニルピロリドン及び600〜5×106、好ましくは1
000〜400,000、最も好ましくは1000〜10,000の平均分子量を有するポリエチレン
グリコール(PEG)はこのような高分子物質の例である。無水マレイン酸をポリマ
ーの少なくとも20モル%含有する無水マレイン酸とエチレン、メチルビニルエ
ーテル又はメタクリレートのコポリマーは、バインダーとして有用な高分子物質
のさらなる例である。これらの高分子物質はそのまま又は溶剤、例えば水、プロ
ピレングリコール、及びモル当たり5−100モルのエチレンオキシドを含有す
る上記のC10-C20アルコールエトキシレートと組み合せて使用することができ
る。バインダーのさらなる例としては、C10-C20モノ-及びジグリセロールエー
テル及びC10-C20脂肪酸がある。
【0197】 セルロース誘導体、例えばメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、
及びヒドロキシエチルセルロース、及びポリカルボン酸のホモ-又はコポリマー
、又はそれらの塩はここでの使用に適するバインダーの他の例である。
【0198】 被覆物質を塗付する一つの方法は凝集に関するものである。好ましい凝集法と
しては、上記の有機結合剤物質の何れかの使用がある。パン、ロータリードラム
及び垂直ブレンダータイプを含む慣用の凝集器/混合器を使用することができる
がこれらに限定されない。溶融された被覆組成物は漂白剤の移動床へ注ぐこと、
或はスプレー噴霧するにより塗付することができる。
【0199】 要求される調節された放出を与える他の手法としては、漂白剤の物理的性質を
変えて、その溶解度及び放出速度をコントロールすることである。このような手
法は、圧縮、機械的押し出し、手動押し出し、及び粒状成分の粒度の選択による
漂白化合物の溶解度の調節を包含することができる。
【0200】 粒度の選択は、粒状成分の組成、及び所望の調節された放出速度の双方に依存
するであろうが、粒度が500μmより大きく、好ましくは800〜1200μ
mの平均直径を有することが望ましい。
【0201】 調節された放出を与える付加的手法としては、組成物が洗濯液に導入されたと
きにそこに与えられたイオン強度環境が必要な調整された放出速度を達成するこ
とを可能にするように、洗剤組成物マトリックスの他の成分の適当な選択を包含
する。
【0202】金属含有漂白触媒 本発明の漂白剤含有組成物は付加的に金属含有漂白触媒を含有することができ
る。金属含有漂白触媒は遷移金属含有漂白触媒であることが好ましく、特にマン
ガン又はコバルト含有漂白触媒であることがより好ましい。
【0203】 漂白触媒の好ましいタイプは限定された漂白活性の重金属カチオン、例えば銅
、鉄カチオン、殆ど又は全く漂白活性を有しない補助金属カチオン、例えば亜鉛
又はアルミニウムカチオン、及び触媒及び補助金属カチオンに対して限定された
安定定数を有する金属イオン封鎖剤、特にエチレンジアミンテトラ酢酸、エチレ
ンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)及びそれらの水溶性塩を含有する触媒系
である。このような触媒はUS-A-4,430,243に開示されている。
【0204】 漂白触媒の好ましいタイプとしては、US-A-5,246,621及びUS-A-5,244,594に開
示のマンガンベースの錯体がある。これらの触媒の好ましい例としては、MnIV 2 (u-O)3(1,4,7-トリメチル-1,4,7-トリアザシクロノナン)2-(PF6)2、MnIII 2 (u-O)1(u-OAc)2(1,4,7-トリメチル-1,4,7-トリアザシクロノナン)2-(Cl
4)2、MnIV 4(u-O)6(1,4,7-トリアザシクロノナン)4-(ClO4)2、MnIII
MnIV 4(u-O)1(u-OAc)2(1,4,7-トリメチル-1,4,7-トリアザシクロノナン
2-(ClO4)3、及びそれらの混合物がある。他のものはEP-A-0549,272に記載
されている。ここでの使用に適する他のリガンドとしては、1,5,9-トリメチル-1
,5,9-トリアザシクロドデカン、2-メチル-1,4,7-トリアザシクロノナン、2-メチ
ル-1,4,7-トリアザシクロノナン、1,2,4,7-テトラメチル-1,4,7-トリアザシクロ
ノナン、及びそれらの混合物がある。適当な漂白触媒の他の例についてはUS-A-4
,246,612及びUS-A-5,227,084参照。1核のマンガン(IV)錯体、例えばMn(1,4,7
-トリメチル-1,4,7-トリアザシクロノナン)(OCH3)3-(PF6)を教示するUS-A-
5,194,416も参照。
【0205】 US-A-5,114,606に記載されているような、他の漂白触媒は、少なくとも3つの
連続したC-OH基を有する非カルボキシレートポリヒドロキシ化合物であるリ
ガンドを有するマンガン(III)及び/又は(IV)の水溶性錯体である。好ましいリ
ガンドとしては、ソルビトール、イジトール、マンニトール、キシリトール、ア
ルビトール、アドニトール、メソ-エリスリトール、メソ−イノシトール、タク
トース、及びそれらの混合物がある。
【0206】 US-A-5,114,611は、非-(マクロ)-環状リガンドを有する、Mn,CO,Fe又
はCuを含む、遷移金属の錯体を含有する。該リガンドは下記式で示される:
【0207】
【化19】
【0208】 式中、R1、R2、R3及びR4は、R1-N=C-R2 とR3-N=C-R4とが5又
は6員環を形成するように、各々H、置換アルキル、アリール基から選ぶことが
できる。該環はさらに置換されていることができる。BはO,S,CR56、N
7及びC=Oから選ばれるブリッジ基である(R5、R6及びR7は、各々H、置
換又は未置換のアルキル又はアリール基であることができる)。好ましいリガン
ドとしては、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、イミダゾール、ピ
ラゾール及びトリアゾールがある。場合により、前記環は、アルキル、アリール
、アルコキシ、ハライド及びニトロで置換されていてもよい。リガンド2,2’-ビ
スピリジアミンが特に好ましい。好ましい漂白触媒としては、Co,Cu,Mn
,Fe-ビスピリジルメタン及び-ビスピリジルアミン錯体がある。非常に好まし
い触媒としては、Co(2,2’-ビスピリジルアミン)Cl2、ジ(イソチオシアネー
ト)ビスピリジルアミン-コバルト(II)、トリスピリジルアミン-コバルト(II
) パークロレート、Co(2,2’-ビスピリジルアミン)22ClO4、ビス-(2,2’
-ビスピリジルアミン)銅(II)パークロレート、トリス(ジ-2-ピリジルアミン)
鉄(II) パークロレート、及びそれらの混合物がある。
【0209】 好ましい例としては、テトラ-N-デンテート及びビ-N-デンテートリガンドを有
する2核のMn錯体があり、N4MnIII(u-O)2MnIV4 +及び[Bipy2MnIII(
u-O)2MnIVbipy2]-(ClO4)3が含まれる。
【0210】 漂白を触媒するマンガン錯体の構造は一般にはっきりされていないが、カルボ
ニル及び窒素原子とマンガンカチオンとの相互反応から生ずるキレート又は他の
水和された配位錯体からなるものと推測することができる。同様に、触媒プロセ
ス中のマンガンカチオンの酸化状態も明かではないが、(+II)、(+III)、(+IV)
又は(+V)価状態であろう。マンガンカチオンへのリガンドの可能な6つの接点に
より、多核体及び/又は鳥かご構造が水性漂白媒体中に存在するものと合理的に
推測することができる。実際に存在する活性なMnリガンド種の形がどうであろ
うとも、それは、漂白性能、及び紅茶、ケチャップ、コーヒー、ワイン、ジュー
スなどのような強固な汚れを改良させるための明らかな触媒的手法に働く。
【0211】 他の漂白触媒は、例えばEP-A-408,131(コバルト錯体触媒)、EP-A-348,503及
び306,089(メタロポルフィリン触媒)、US-A-4,728,455(マンガン/多座リガン
ド触媒)、US-A-4,711,748及びEP-A-224,952(アルミノシリケートに吸収されたマ
ンガン触媒)、US-A-4,601,845(マンガン及び亜鉛又はマンガン塩を有するアルミ
ノシリケート支持体)、US-A-4,626,373(マンガン/リガンド触媒)、US-A-4,119,5
57(第2鉄錯体触媒)、DE-A-2,045,019(コバルト触媒)、CA-A-866,191(遷移金属含
有塩)、US-A-4,430,243(マンガンカチオン及び非触媒金属カチオンを有するキレ
ート)、及びUS-A-4,728,455(マンガングロコネート触媒)がある。
【0212】 他の好ましい例としては、式: Co[(NH3)nM’mB’bT’tqp]Yy を有するコバルト(III)触媒がある。 式中、コバルトは+3の酸化状態にあり;nは0〜5(好ましくは4又は5、
最も好ましくは5)の整数であり;M’はモノデンテートリガンドであり;mは
0〜5(好ましくは1又は2、最も好ましくは1)の整数であり;B’はジテンテ
ートリガンドであり;bは0〜2の整数であり;T’はトリデンテートリガンド
であり;tは0又は1であり;Qはテトラデンテートリガンドであり;qは0又
は1であり;Pはペンタデンテートリガンドであり;pは0又は1であり;n+
m+2b+3t+4q+5p=6;Yは数yに存在する適宜選択された1つ以上
の対イオンであり、yは1〜3(好ましくは2〜3;Yがa−1帯電イオンの場
合に、最も好ましくは2)の整数であり;帯電がバランスした塩を得るために、
好ましいYはクロリド、ニトレート、ニトリット、スルフェート、シトレート、
アセテート、カーボネート、及びそれらの組み合せからなる群から選ばれ;その
際さらにコバルトに接する配位サイトの少なくとも1つは自動皿洗い使用条件下
で不安定であり、且つアルカリ条件下でコバルト(III)をコバルト(II)へ還元
する能力が通常の水素電子対して0.4ボルト未満(好ましくは0.2ボルト未
満)であるように、残りの配位サイトは自動皿洗い使用条件下でコバルトを安定
化する。
【0213】 このタイプの好ましいコバルト触媒は式: [Co(NH3)n(M’)m]Yy を有する。式中、nは3〜5(好ましくは4又は5、最も好ましくは5)の整数
であり;M’は不安定な配位部分であり、好ましくは塩素、臭素、水酸化物、水
、及び(mが1より大きいときは)それらの組み合せからなる群から選ばれ;mは
1〜3(好ましくは1又は2、最も好ましくは1)の整数であり;m+nは6で
あり;Yは数y中に存在する適当に選択される対イオンであり、帯電バランス塩
を得る為にyは1〜3(好ましくは1又は2、Yがa−1帯電アニオンであると
きは最も好ましくは2)の整数である。
【0214】 ここで有用なこのタイプの好ましいコバルト触媒は式: [Co(NH3)5Cl]Yy、特に[Co(NH3)5Cl]Cl2 を有するコバルトペンタミンクロリド塩である。
【0215】 式:[Co(NH3)n(M)m(B)b]Ty を有するコバルト(III)漂白触媒を利用する本発明の組成物がより好ましい。
式中、コバルトは+3の酸化状態にあり;nは4又は5(好ましくは5)であり;
Mは一つのサイトによりコバルトに配位した1つ以上のリガンドであり;mは0
、1又は2(好ましくは0)であり;Bは二つのサイトによりコバルトに配位した
1つのリガンドであり;bは0又は1(好ましくは0)であり;b=0のときはM
+n=6、及びb=1のときはm=0及びn=4であり;Tは数y中に存在する
適当に選択される対イオンであり、yが帯電バランス塩を得る為の整数(好まし
くはyは1〜3であり;最も好ましくはTがa−1帯電アニオンであるときは2
)であり、さらに該触媒は0.23/M-1-1(25℃)未満の塩基加水分解速度
定数を有する。
【0216】 好ましいTは、クロリド、イオジド、I3 -、ホルメート、ニトレート、ニトリ
ット、スルフェート、スルフィット、シトレート、アセテート、カーボネート、
ブロミド、PF6 -、BF4,B(Ph)4 -、ホスフェート、ホスフィット、シリケ
ート、トシレート、メタンスルホネート、及びそれらの組み合せからなる群から
選ばれる。場合により、TはT中に1つより多いアニオン基、例えばHPO4 2-
,HCO3 -,H2PO4 -などが存在するときは、プロトン化されていることがで
きる。さらに、Tは非遷移無機アニオン、例えばアニオン性界面活性剤(線状ア
ルキルベンゼンスルホネート(ABS)、アルキルスルフェート(AS)、アルキルエト
キシスルフェート(AES)など)及び/又はアニオン性ポリマー(例えばポリアク
リレート、ポリメタクリレートなど)からなる群から選ばれる。
【0217】 M部分としては、例えばF-,SO4 -2、NCS-、SCN-,S23 -2、NH3
,PO4 3-、及び/又はカルボキシレート(好ましくはモノカルボキシレートで
あるが、コバルトが部分当たり1つのだけのカルボキシレートにより結合されて
いる限り1つより多いカルボキシレートが部分中に存在し、その際Mは部分中の
他のカルボキシレートはプロトン化され、或はその塩の形態であることができる
)があるが、これらに限定されない。場合により、Mは、M中に1つより多いア
ニオン基、(例えばHPO4 2-,HCO3 -,H2PO4 -、HOC(O)CH2C(O)O
-など)が存在するときは、プロトン化されていることができる。好ましいM部
分は、式: RC(O)O− を有する置換又は未置換C1-C30カルボン酸であり、式中Rは水素、C1-C30 (好ましくはC1-C18)置換又は未置換アルキル、C6-C30(好ましくはC6-C 18 )置換又は未置換アリール、及びC3-C30(好ましくはC5-C18)置換又は未
置換ヘテロアリールからなる群から選ばれるのが好ましく、その際置換基は-N
R’3、-NR’4 +、-C(O)OR’、-OR’、-C(O)NR’2(R’は水素及び
1-C6部分からなる群から選ばれる)からなる群から選ばれる。従って、この
ような置換基Rとしては、-(CH2)nOH、及び-(CH2)nNR’4 +(nは約1
〜約16、好ましくは約2〜約10、最も好ましくは約2〜約5である)がある
【0218】 最も好ましいMは上記式においてRが水素、メチル、エチル、プロピル、直鎖
又は分岐鎖C4-C12アルキル、及びベンジルからなる群から選ばれる。最も好ま
しいMはメチルである。好ましいカルボン酸M部分としては、ぎ酸、安息香酸、
オクタン酸、ノナノン酸、デカノン酸、マロン酸、マレイン酸、スクシン酸、ア
ジピン酸、フタル酸、2-エチルヘキサン酸、ナフテノン酸、オレイン酸、パルミ
チン酸、トリフレート酸、タータレート酸、ステアリン酸、ブチリン酸、クエン
酸、アクリル酸、アスパラギン酸、フマル酸、ラウリン酸、リノレイン酸、乳酸
、リンゴ酸、及び特に酢酸がある。
【0219】 B部分としては、カーボネート、ジ-及び高級カルボキシレート(例えばオキサ
レート、マロネート、リンゴ酸塩、スクシネート、マレエート)、ピコリン酸、
及びα-及びβ-アミノ酸(例えばグリシン、β-アラニン、アラニン、フェニル
アラニン)がある。
【0220】 ここで有用なコバルト漂白触媒は公知であり、例えばM.L.Tobeの”Base Hydro
lysis of Transition-Metal Complexes” Adv.Inorg.Bioinorg.Mech., (1983),2
,1-94頁に、塩基加水分解速度と共に記載されている。例えば、17頁の表1は、
オキサレート(kOH=2.5×10-4/Ms(25℃))、NSC−(kOH=5.0×10-4/Ms(
25℃))、ホルメート(kOH=5.8×10-4/Ms(25℃))、及びアセテート(kOH =9.6×10-4/Ms(25℃))で錯化されたコバルトペンタミン触媒についての塩基
加水分解速度(そこにkOHとして指定)を提供している。ここで有用な最も好まし
いコバルト触媒は式:[Co(NH3)5OAc]Ty(式中OAcはアセテート部分
である)を有するコバルトペンタミンアセテートであり、特にコバルトペンタミ
ンアセテートクロリド[Co(NH3)5OAc]Cl2,並びに[Co(NH3)5OAc]
(OAc)2; [Co(NH3)5OAc](PF6)2; [Co(NH3)5OAc](SO4);
[Co(NH3)5OAc](BF4)2; [Co(NH3)5OAc](NO3)2(ここでは「
PAC」という)である。
【0221】 これらのコバルト触媒は公知の手順で容易に製造される。例えば、上記し且つ
例えばここに参考として引用されるTobeの論文、US−A−4,810,410(Diakunら、1
987年3月7日発行)、J.Chem.Ed.(1989),66(12),1043-45;The Synthesis and Char
acterization of Inorganic Compounds, W.L.Jolly (Prentice-Hall) (1970), p
p.461-3;Inorg.Chem.,16,1497-1502(1979);Inorg. Chem., 21,2881-2885 (198
2);Inorg.Synthesis,173-176(1960);及びJournal of Physical Chemistry, 56
,22-25(1952);並びに下記する合成例に教示されている。
【0222】 本発明の洗剤タブレットに混入するのに適するコバルト触媒は、US-A-5,559,2
61、US-A-5,581,005及びUS-A-5,597,936に開示の合成ルートにより造られる。
【0223】 これらの触媒は、製品の美感を望ならば色の影響を減じ、或は酵素含有粒子に
包含されるように、後で例示する補助物質を用いて共処理することができ、或は
組成物は触媒の「斑点」(speckle)を含有するために製造することができる。
【0224】有機高分子化合物 有機高分子化合物は本発明による洗剤タブレットの好ましい成分として加える
ことができる。有機高分子化合物とは、分散剤、抗再沈着剤、汚れ解放剤又は他
の洗浄性を有する洗剤組成物に通常見出される有機高分子化合物を本質的に意味
する。
【0225】 有機高分子化合物の例としては、水溶性有機単一又共重合ポリカルボン酸、変
性ポリカルボキシレート又はそれらの塩があり、その際ポリカルボン酸は2つ以
下の炭素原子によって互いに分離された少なくとも2つのカルボキシル基を有す
る。後者のタイプのポリマーはGB-A-1,596,756に記載されている。このような塩
の例は、分子量2000-10000のポリアクリレート、及び変性アクリル、フマル、マ
レイン、イタコン、アコニン、メサコニン、シトラコニン及びメチレンマロン酸
又はそれらの塩、無水マレイン酸、アクリルアミド、アルキレン、ビニルメチル
エーテル、スチレン及びそれらの混合物を含む適当な他のモノマー単位とのコポ
リマーである。20000-100000の分子量を有するアクリル酸と無水マレイン酸のコ
ポリマーが好ましい。
【0226】 好ましい商業的に入手可能な15000以下の分子量を有するアクリル酸含有ポリ
マーとしては、Sokalan PA30,PA20,PA15,PA10 及びSokalan CP10の商品名でBASF
から販売されているもの、及びAcusol 45N,480N,460N商品名でRohm and Haasか
ら販売されているものがある。
【0227】 好ましいアクリル酸含有ポリマーとしては、モノマー単位として、a)90重
量%〜10重量%、好ましくは80重量%〜20重量%のアクリル酸又はその塩
、及びb)90重量%〜10重量%、好ましくは80重量%〜20重量%の一般
式:-[CR2-CR1(CO-O-R3)]-を有する置換アクリル酸モノマー又はその塩
を含有するものがある。上記式中、置換基R1,R2及びR3の少なくとも1つ、
好ましくはR1又はR2は1〜4の炭素のアルキル又はヒドロキシアルキル基であ
り、R1又はR2は水素であることができ、R3は水素まアルカリ金属塩であるこ
とができる。R1がメチルで、R2が水素である置換アクリルモノマー(即ちメタ
クリル酸モノマー)が最も好ましい。このタイプの最も好ましいコポリマーは35
00の分子量を有し、60重量%〜80重量%のアクリル酸及び40重量%〜20
重量%のメタクリル酸を含有する。
【0228】 ポリアミン及び変性ポリアミン化合物はここでは有用であり、EP-A-0305282、
EP-A-0305283及びEP-A-0351629に開示されているようなアスパラギン酸から導か
れるものがある。
【0229】 他の任意のポリマーは、変性及び非変性のポリビニルアルコール及びアセテー
ト、セルロース、及び変性セルロース、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピ
レン、及びそれらのコポリマー、エチレン又はプロピレングリコール又はそれら
の混合物とポリオキシアルキレン単位との変性及び非変性テレフタレートエステ
ルである。適当な例は、US-A-5,591,703、US-A-5,597,789及びUS-A-4,490,271に
開示されている。
【0230】汚れ解放剤 適当な高分子汚れ解放剤としては、(a) (i)少なくとも2の重合度を有するポ
リオキシエチレンセグメント、又は(ii)2〜10の重合度を有するオキシプロピ
レン又はポリオキシプロピレンセグメント、その際前記親水性セグメントは、各
々の末端でエーテル結合により隣接する部分と結合していないならば、オキシプ
ロピレン単位を包含しない、又は(iii)オキシエチレンを含有するオキシエチレ
ン単位と1〜30のオキシプロピレン単位の混合物で、前記親水性セグメントが
好ましくは少なくとも25%のオキシエチレン単位、より好ましくは、特に20
〜30のオキシプロピレン単位を有する成分については、少なくとも50%のオ
キシエチレン単位を含有するもの、から本質的になる1つ以上のノニオン性親水
性成分、又は(b)(i)C3オキシアルキレンテレフタレートセグメント、その際
疎水性成分がオキシエチレンテレフタレートを含有する場合は、オキシエチレン
テレフタレートとC3オキシアルキレンテレフタレート単位の割合は2:1以下
である、(ii)C4−C6アルキレン又はオキシC4−C6アルキレンセグメント、又
はそれらの混合物、(iii)少なくとも2の重合度を有するポリ(ビニルエステル)
セグメント、好ましくはポリビニルアセテート、又は(iv)C1−C4アルキルエー
テル又はC4ヒドロキシアルキルエーテル置換体、又はそれらの混合物で、該置
換体はC1−C4アルキルエーテル又はC4ヒドロキシアルキルエーテルセルロー
ス誘導体、又はそれらの混合物の形態で存在するを含有するもの、を含有する1
つ以上の疎水性成分、又は(a)及び(b)の組み合せを有する汚れ解放剤がある。
【0231】 より高いレベル、好ましくは3〜150、より好ましくは6〜100の重合度
のものを使用することができるが、典型的には、(a)(i)のポリオキシエチレン
セグメントは200の重合度を有するであろう。適当なオキシC4−C6アルキレ
ン疎水性セグメントとしては、高分子汚れ解放剤の末端キャップ物、例えばUS-A
-4,721,580に開示のMO3S(CH2)nOCH2CH2O-(式中、Mはナトリウムで
あり、nは4−6の整数である)があるが、これらに限定されない。
【0232】 ここで有用な高分子汚れ解放剤としては、セルロース性誘導体、例えばヒドロ
キシエーテルセルロースポリマー、エチレンテレフタレート又はプロピレンテレ
フタレートとポリエチレンオキシド又はポリプロピレンオキシドテレフタレート
との共重合ブロックなどがある。このような剤は商業的に入手可能であり、METH
OCEL(Dow)のようなセルロースのヒドロキシエーテルがある。ここで使用される
セルロース性汚れ解放剤としては、C1−C4アルキル及びC4ヒドロキシアルキ
ルセルロースからなる群から選ばれるものがある:US-A-4,000,093参照。
【0233】 ポリ(ビニルエステル)疎水性セグメントにより特徴づけられる汚れ解放剤とし
ては、ポリ(ビニルエステル)、例えばC1−C6ビニルエステルのグラフトコポリ
マー、好ましくはポリアルキレンオキシド骨格、例えばポリエチレンオキシド骨
格にグラフトしたポリ(ビニルアセテート)がある。EP-A-0219048参照。
【0234】 他の適当な汚れ解放剤は、エチレンテレフタレートとポリエチレンオキシド(P
EO)テレフタレートンとのランダムブロックを有するコポリマーである。この高
分子汚れ解放剤の分子量は25,000〜55,000の範囲にである。US-A-3,959,230及び
US-A-3,893,929参照。
【0235】 他の適当な汚れ解放剤は、エチレンテレフタレート単位の繰り返し単位を有す
るポリエステルであり、90〜80重量%のポリオキシエチレンテレフタレート
単位と共に10〜15重量%のエチレンテレフタレート単位を含有し、平均分子
量300〜500のポリオキシエチレングリコールから導かれる。
【0236】 他の適当な汚れ解放剤は、テレフタロイル及びオキシアルキレンオキシ繰り返
し単位の低重合エステル骨格、及び骨格に共有結合した末端部分を含有する実質
的に線状のエステルオリゴマーのスルホン化生成物である。これらの汚れ解放剤
はUS-A4,968,451に詳しく記載されている。他の適当な高分子汚れ解放剤として
は、US-A-4,711,730のテレフタレートポリエステル、US-A-4,721,580のアニオン
性エンドキャップドオリゴマーエステル、及びUS-A-4,702,857のブロックポリエ
ステルオリゴマー化合物がある。他の適当な高分子汚れ解放剤としては、アニオ
ン性、特にスルホアロリルエンドキャップドテレフタレートエステルを記載する
US-A-4,877,896の汚れ解放剤がある。
【0237】 他の適当な汚れ解放剤は、テレフタレート単位の繰り返し単位、スルホイソテ
レフタロイル単位、オキシエチレンオキシ及びオキシ-1,2-プロピレン単位を有
するオリゴマーである。繰り返し単位はオリゴマーの骨格を形成し、変性された
イソチオネートエンドキャップで停止されていることが好ましい。このタイプの
特に好ましい汚れ解放剤は、1つのスルホイソテレフタロイル単位、5つのテレ
フタロイル単位、1.7:1.8の比率のオキシエチレンオキシ及びオキシ-1,2
-プロピレン単位、及び2つのナトリウム2-(2-ヒドロキシエトキシ)-エタンスル
ホネートのエンドキャップ単位を含有する。
【0238】重金属イオン封鎖剤 本発明のタブレットは任意成分として重金属イオン封鎖剤を含有することが好
ましい。重金属イオン封鎖剤とは、重金属イオンの封鎖(キレート化)のために
働く成分をここでは意味する。これらの成分は、カルシウム及びマグネシウムキ
レート化能力を有するが、鉄、マンガン及び銅のような重金属イオンを結合する
選択性を示すことが好ましい。
【0239】 本来酸性であり、例えばホスホン酸又はカルボン酸官能性を有する重金属イオ
ン封鎖剤は、酸性形態で、又は適当な対カチオン、例えばアルカリ又はアルカリ
金属イオン、アルミニウム又は置換アルミニウムイオン、又はそれらの混合物と
の錯体/塩として存在することができる。塩/錯体は水溶性であることが好ましい
。前記対カチオンと重金属イオン封鎖剤とのモル比は少なくとも1:1であるこ
とが好ましい。
【0240】 ここでの使用に適する重金属イオン封鎖剤としては、有機ホスホネート、例え
ばアミノアルキレンポリ(アルキレンホスホネート)、アルカリ金属エタン1-ヒド
ロキシジホスホネート、及びニトリロトリメチレンホスホネートがある。上記の
うち好ましいものは、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホネート)、エ
チレンジアミンテトラ(メチレンホスホネート)、ヘキサメチレンジアミンテトラ
(メチレンホスホネート)、及びヒドロキシ-エチレン-1,1-ジホスホネートである
【0241】 ここでの使用に適当な他の重金属イオン封鎖剤としては、ニトリロトリ酢酸及
びポリアミノカルボン酸、例えばエチレンジアミノテトラ酢酸、エチレントリア
ミンペンタ酢酸、エチレンジアミンジ琥珀酸、エチレンジアミンジグルタル酸、
2-ヒドロキシプロピレンジアミンジ琥珀酸、又はそれらの塩がある。
【0242】 エチレンジアミン-N,N-ジ琥珀酸(EDDS)又はそれらのアルカリ金属、アルカリ
土類金属、アンモニウム、又は置換アンモニウム塩、又はそれらの混合物が特に
好ましい。好ましいEDDS化合物は遊離酸形態、及びナトリウム又はマグネシ
ウム塩、又はその錯体である。
【0243】結晶成長抑制成分 洗剤タブレットは結晶成長抑制成分、好ましくは有機ジホスホン酸成分を含有
することが好ましく、組成物の約0.01重量%〜約5重量%、より好ましくは
約0.1重量%〜約2重量%のレベルで混入されることが好ましい。
【0244】 有機ジホスホン酸成分とは、その化学構造の一部として窒素を含有しない有機
ジホスホン酸をここでは意味する。従って、この定義は有機アミノホスホネート
を除外するが、それを本発明の組成物中に重金属イオン封鎖剤成分として含有す
ることができる。
【0245】 有機ジホスホン酸はC1-C4のジホスホン酸が好ましく、C2のジホスホン酸、
例えばエチレンジホスホン酸がより好ましく、エタン1-ヒドロキシ-1,1-ジホス
ホン酸(HEDP)が最も好ましく、部分的に又は完全にイオン化された形態で、特に
塩又は錯体として存在することができる。
【0246】水溶性スルフェート塩 本発明の組成物は場合により、水溶性スルフェート塩を含有する。水溶性スル
フェート塩が存在する場合は、組成物の0.1重量%〜40重量%、より好まし
くは1重量%〜30重量%、最も好ましくは5重量%〜25重量%のレベルであ
る。
【0247】 水溶性スルフェート塩は本質的には、スルフェートと対カチオンとのいずれの
塩であることもできる。好ましい塩はアルカリ及びアルカリ土類金属のスルフェ
ートから選ばれ、特にナトリウムスルフェートである。
【0248】アルカリ金属シリケート 適当なアルカリ金属シリケートは、1.8〜3.0、好ましくは1.8〜2.
4、最も好ましくは2.0のSiO2:Na2O比を有するナトリウムシリケートである
。ナトリウムシリケートは20重量%未満、好ましくは1重量%〜15重量%、
最も好ましくは3重量%〜12重量%のSiO2レベルで存在させることが好ましい
。アルカリ金属シリケートは無水塩又は水和塩の形態であることができる。
【0249】 本発明の組成物はナトリウムメタシリケートを含有することもでき、少なくと
も0.4重量%SiO2のレベルで存在する。ナトリウムメタシリケートは通常1.0
のSiO2:Na2O比を有する。ナトリウムシリケートとナトリウムメタシリケートの
重量比は好ましくは50:1〜5:4、より好ましくは15:1〜2:1、最も
好ましくは10:1〜5:2である。
【0250】着色剤 ここで使用される「着色剤」とは、可視光線から特定の波長の光を吸収する物
質を意味する。このような着色剤が洗剤組成物に添加された場合は目に見える色
を変える、従って洗剤組成物の外観を変える効果を有する。着色剤、例えば染料
又は顔料であることができる。着色剤はそれが混入される組成物中で安定である
ことが好ましい。従って、高いpHの組成物中では、着色剤はアルカリ安定性で
あることが好ましく、低いpHの組成物中では、酸安定性であることが好ましい
【0251】 適当な染料の例としては、反応性染料、直接染料、アゾ染料がある。好ましい
染料としては、フタロシアニン染料、アンソラキノン染料、キノリン染料、モノ
アゾ、ジアゾ、及びポリアゾ染料がある。より好ましい染料としては、アンソラ
キノン染料、モノアゾ染料がある。好ましい染料としては、SANDOLAN E-HRL 180
% (商品名)、MILLING BLUE(商品名)、TURQUOISE ACID BLUE(商品名)及びBRILLIA
NT GREEN(商品名)(全てClariant UKから入手可能)、HEXACOL BRILLIANT BLUE
及びHEXACOL BRILLIANT YELLOW(両者はPointings,UKから入手可能)、ULTRA MA
RINE BLUE((商品名)Hollidayから入手可能)又はLEVAFIX TURQUISE BLUE(商品
名)(Bayer,U.S.A.から入手可能)がある。
【0252】 着色剤は適当な方法で混入することができる。適当な方法としては、全部の又
は選ばれた洗剤成分を着色剤と共にドラム中で混合するか、全部の又は選ばれた
洗剤成分を着色剤と共に回転ドラム中でスプレーするか、がある。
【0253】 着色剤は典型的には、組成物の0.001重量%〜約1.5重量%、より好ま
しくは0.01重量%〜1.0重量%、最も好ましくは0.1重量%〜0.3重
量%のレベルで加えられる。
【0254】腐蝕抑制化合物 特に皿洗い用の、本発明の組成物は、好ましくは有機銀被覆剤、特にパラフィ
ン、窒素含有腐蝕抑制化合物及びMn(II)化合物、特に有機リガンドのMn(II)
塩からなる群から選ばれる腐蝕抑制剤を含有することができる。
【0255】 有機銀被覆剤はWO-A-94/16047及びEP-A-690122に記載されている。窒素含有腐
蝕抑制化合物はEP-A-0634487に記載されている。腐蝕抑制のために使用されるM
n(II)化合物はEP-A-672,749に記載されている。
【0256】 銀被覆剤の機能的役目は、使用中に、本発明の組成物が塗付される洗濯物の銀
器要素上に保護被覆層を形成することである。従って特に固体銀表面を処理する
水性洗濯液及び漂白液の成分として存在するときは、有機銀被覆剤は固体銀表面
への付着のための高い親和性を有するべきである。
【0257】 ここで適当な有機銀被覆剤としては、炭化水素鎖中に1〜40の炭素原子を有
する1価−又は多価アルコールの脂肪エステルがある。
【0258】 脂肪エステル中の脂肪酸部分は、炭化水素鎖中に約1〜約40の炭素原子を有
する1価−又は多価カルボン酸から得ることができる。1価のカルボン脂肪酸の
適当な例としては、ベヘニン酸、ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸、ミ
リスチン酸、ラウリン酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、バレリー酸(V
alerie acid)、乳酸、グリコール酸、及びβ,β’-ジヒドロキシイソ酪酸がある
。適当な多価カルボン酸の例としてはn-ブチル-マロン酸、イソクエン酸、クエ
ン酸、マレイン酸、リンゴ酸及び琥珀酸がある。
【0259】 脂肪エステル中の脂肪アルコールラジカルは、炭化水素鎖中に1〜40の炭素
原子を有する1価−又は多価アルコールで表わすことができる。適当な脂肪アル
コールの例としては;ベヘニル、アラキジニル、ココイル、オレイル、及びラウ
リルアルコール、エチレングリコール、グリセロール、エタノール、イソプロパ
ノール、ビニルアルコール、ジグリセロール、キシリトール、スクロース、エリ
スリトール、ペンタエリスリトール、ソルビトール又はソルビタンがある。 脂肪エステル付属物質の脂肪酸及び/又は脂肪アルコール基はアルキル鎖中に
1〜24の炭素原子を有する。
【0260】 ここで好ましい脂肪エステルはエチレングリコール、グリセロール及びソルビ
タンエステルであり、その際エステルの脂肪酸部分は通常、ベヘニン酸、ステア
リン酸、オレイン酸、パルミチン酸又はミリスチン酸から選ばれる種を含有する
。 グリセロールエステルが非常に好ましい。これらは上記のグリセロール及び上
記の脂肪酸のモノ−、ジ-又はトリエステルである。
【0261】 ここで使用される脂肪アルコールエスエルの特定の例としては;ステアリルア
セテート、パルミチルジラクテート、ココイルイソブチレート、オレイルマレエ
ート、オレイルジマレエート、及びタロイルプロピオネートがある。ここで有用
な幾つかの脂肪酸エステルとしては;キシリトールモノパルミテート、ペンタエ
リスリトールモノステアレート、スクロースモノステアレート、グリセロールモ
ノステアレート、エチレングリコールモノステアレート、ソルビタンエステルが
ある。適当なソルビタンエステルとしては、ソルビタンモノステアレート、ソル
ビタンパルミテート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノオレエート、
ソルビタンジラウレート、ソルビタンジステアレート、ソルビタンジベヘネート
、ソルビタンジオレエート、及び混合タロウソルビタンアルキルモノ及びジエス
テルがある。
【0262】 グリセロールモノステアレート、グリセロールモノオレエート、グリセロール
モノパルミテート、グリセロールモノベヘネート、及びグリセロールジステアレ
ートがここでの好ましいグリセロールエステルである。
【0263】 適当な有機銀被覆剤としては、トリグリセリド、モノ及びジグリセリド、及び
全部又は部分的に水素化されたそれらの誘導体、及びそれらの混合物がある。適
当な脂肪酸エステル源としては、植物性油及び魚油及び動物性油脂がある。適当
な植物性油としては、大豆油、綿種油、ひまし油、オリーブ油、ピーナッツ油、
サフラワー油、ひまわり油、菜種油、ぶどう種油、パーム油及びコーン油がある
【0264】 微結晶ワックスを含むワックスはここでの適当な有機銀被覆剤である。好まし
いワックスは35℃〜110℃の範囲の融点を有し且つ一般に12〜70の炭素
原子を有する。長鎖飽和炭化水素化合物からなるパラフィン及び微結晶タイプの
石油ワックスが好ましい。 アルギネート及びゼラチンはここでの組成物に使用しうる適当な有機銀被覆剤
である。 ジアルキルアミンオキシド、例えばC12〜C20のメチルアミンオキシド、及び
ジアルキル4級アンモニウム化合物及び塩、例えばC12〜C20のメチルアンモニ
ウムハライドも適している。
【0265】 他の適当な有機銀被覆剤としてはある種の高分子物質がある。重量12,000〜70
0,000の平均分子量を有するポリビニルピロリドン、重量600〜10,000の平均分
子量を有するポリエチレングリコール(PEG)、ポリアミンN-オキシドポリマー、
N-ビニルピロリドンとN-ビニルイミダゾールのコポリマー、及びセルロース誘導
体、例えばメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロースはこのような高分子物質の例である。
【0266】 ある種の香料物質、特に金属表面に高い持続性を示すものは、ここでの有機銀
被覆剤としても有用である。 高分子汚れ解放剤は有機銀被覆剤としても使用することができる。
【0267】 好ましい有機銀被覆剤はパラフィン油、典型的には20〜50の範囲の炭素原
子数を有する主に分岐した脂肪族炭化水素であり、好ましくは、環状と非環状炭
化水素の割合が1:10〜2:1、好ましくは1:5〜1:1の主に分岐したC 25-45 炭化水素から選ばれるパラフィン油である。これらの特性に合致するパラ
フィン油は環状と非環状炭化水素の割合が32:68であり、WINOG 70の商品名
でWintershallから販売されている。
【0268】窒素含有腐蝕抑制化合物 適当な窒素含有腐蝕抑制化合物としては、イミダゾール及びそれらの誘導体、
例えばベンツイミダゾール、2-ヘプタデシルイミダゾール、及びチェコ特許第13
9,279号及びGB-A-1,137,741に記載のイミダゾールがあり、該英国特許にはイミ
ダゾール化合物の製法も開示されている。、
【0269】 また、ピラゾール化合物及びそれらの誘導体、特にピラゾールが1、3、4又
は5位のいずれかで置換基R1,R3,R4及びR5(R1はH,CH2OH,CON
3又はCOCH3であり;R3及びR5はC1−C20アルキル又はヒドロキシルで
あり、R4はH,NH2又はNO2である)により置換されているものが、窒素含有
腐蝕抑制化合物として適している。
【0270】 他の適当な窒素含有腐蝕抑制化合物としては、ベンゾトリアゾール、2-メルカ
プトベンゾチアゾール、1-フェニル-5-メルカプト-1,2,3,4-テトラゾール、チア
ナリド、モルホリン、メラミン、ジステアリルアミン、ステアロイルステアラミ
ドシアヌール酸、アミノトリアゾール、アミノテトラゾール及びインダゾールが
ある。 窒素含有化合物、例えばアミン、特にジステアリルアミン、及びアンモニウム
化合物、例えば塩化アンモニウム、臭化アンモニウム、アンモニウムスルフェー
ト又はジアンモニウム水素シトレートも適している。
【0271】Mn(II)腐蝕抑制化合物 Mn(II)化合物は、漂白液中に、好ましくは0.1ppm〜250ppm、より好ま
しくは0.5ppm〜50ppm、最も好ましくは1ppm〜20ppmのMn(II)イオンを
与えるようなレベルで混入させることが好ましい。
【0272】 Mn(II)化合物は、無水形又は水和形の無機塩であることができる。適当な塩
としては、マンガンスルフェート、マンガンカーボネート、マンガンホスフェー
ト、マンガンニトレート、マンガンアセテート及びマンガンクロリドがある。M
n(II)化合物は、有機脂肪酸の塩又は錯体、例えばマンガンアセテート、マンガ
ンステアレートであることができる。 Mn(II)化合物は、有機リガンドの塩又は錯体であることができる。一つの好
ましい観点においては、有機リガンドは重金属イオン封鎖剤である。他の観点に
おいては、有機リガンドは結晶成長抑制剤である。
【0273】他の腐蝕抑制化合物 他の適当な付加的な腐蝕抑制化合物としては、メルカプタン及びジオール、特
にラウリルメルカプタンを含む4〜20の炭素原子を有するメルカプタン、チオ
フェノール、チオナフトール、チオナリド、及びチオナアンスラノールがある。
また、飽和又は不飽和C10−C20脂肪酸又はそれらの塩、特にアルミニウムトリ
ステアレートも適している。C12−C20ヒドロキシ脂肪酸又はそれらの塩も適し
ている。ホスホネート化オクタデカン及び他の抗酸化剤、例えばベータヒドロキ
シトルエン(BHC)も適している。
【0274】 ブタジエンとマレイン酸のコポリマー、特にPolysciences Inc.から商品番号0
7787として供給されるものは、腐蝕抑制化合物として特に利用しうることが分か
った。
【0275】水溶性ビスマス化合物 特に皿洗い用の本発明の組成物は、水溶性ビスマス化合物を含有することがで
き、特に組成物の好ましくは0.005重量%〜20重量%、より好ましくは重
量0.01%〜5重量%、さらにより好ましくは0.1重量%〜1重量%のレベ
ルで存在する。
【0276】 水溶性ビスマス化合物は、本質的には、ビスマスと本質的に無機又は有機対イ
オンとの塩又は錯体であることができる。好ましい無機ビスマス塩は3塩化ビス
マス、硝酸ビスマス及び燐酸ビスマスから選ばれる。酢酸ビスマス及びくえん
酸ビスマスは有機対アニオンを有する好ましい塩である。
【0277】酵素安定化系 ここで好ましい酵素含有組成物は、0.001重量%〜10重量%、好ましく
は0.005重量%〜8重量%、最も好ましくは0.01重量%〜6重量%の酵
素を安定化する系を含有することができる。酵素安定化系は洗剤酵素と混和性で
ある酵素安定化系のいずれであることもできる。このような酵素安定化系は、カ
ルシウムイオン、硼酸、プロピレングリコール、短鎖のカルボン酸、硼素酸、塩
素漂白脱除剤、及びそれらの混合物を含有することができる。このような酵素安
定化系は可逆酵素抑制剤、例えば可逆プロテアーゼ抑制剤を含有することもでき
る。
【0278】ライム石鹸分散剤化合物 本発明の組成物は、ライム石鹸分散剤化合物を、特に組成物の0.1重量%〜
40重量%、より好ましくは1重量%〜20重量%、最も好ましくは2重量%〜
10重量%のレベルで含有することができる。 ライム石鹸分散剤は、カルシウム又はマグネシウムイオンにより脂肪酸のアル
カリ金属、アンモニウム又はアミン塩の沈殿を防止する物質である。好ましいラ
イム石鹸分散剤はWO 93/08877に開示されている。
【0279】泡抑制系 本発明の組成物は、組成物の0.01重量%〜15重量%、好ましくは0.0
5重量%〜10重量%、最も好ましくは0.1重量%〜5重量%のレベルで泡抑
制系を含有する。 ここでの使用に適する泡抑制系は、例えばシリコーン消泡化合物、2-アルキル
及びアルカノール消泡化合物を含む公知の消泡化合物を本質的に含有することが
できる。好ましい泡抑制系及び消泡化合物は WO-A-93/08876及びEP-A-705 324に
開示されている。
【0280】高分子染料移動抑制剤 本発明の組成物は、0.01重量%〜10重量%、好ましくは0.05重量%
〜0.5重量%の高分子染料移動抑制剤を含有することもできる。 高分子染料移動抑制剤は、ポリアミンN-オキシドポリマー、N-ビニルピロリ
ドンとN-ビニルイミダゾールのコポリマー、ポリビニルピロリドンポリマー、
及びそれらの組み合せから選ぶことが好ましい。
【0281】蛍光増白剤 組成物は、0.005重量%〜5重量%のある種のタイプの親水性蛍光増白剤
も含有することができる。 ここでの使用に有用な親水性蛍光増白剤は下記構造式を有するものがある:
【0282】
【化20】
【0283】 式中、R1はアニリノ、N-2-ビス-ヒドロキシエチル、及びNH-2-ヒドロキシ
エチルから選ばれ;R2はN-2-ビス-ヒドロキシエチル、及びNH-2-ヒドロキシ
エチル-N-メチルアミノ、モルホリノ、クロロ、及びアミノから選ばれ;Mはナ
トリウム又はカリウムのような塩形成性カチオンである。
【0284】 上記式において、R1がアニリノで、R2がN-2-ビス-ヒドロキシエチルであり
且つMがナトリウムのようなカチオンであるときは、蛍光増白剤は4,4’-ビス[(
4-アニリノ-6-(N-2-ビス-ヒドロキシエチル)-s-トリアジン-2-イル)アミノ] -2
,2’-スチルベンジスルホン酸ジナトリウム塩である。この特定の蛍光増白剤はC
iba-Geigy Corp.より商品名Tinopal-UNPA-GXとして商業的に入手可能である。Ti
nopal-UNPA-GXは本発明の洗剤組成物において有用な好ましい親水性蛍光増白剤
である。
【0285】 上記式において、R1がアニリノで、R2がN-2-ヒドロキシエチル-N-2-メチ
ルアミノであり且つMがナトリウムのようなカチオンであるときは、蛍光増白剤
は4,4’-ビス[(4-アニリノ-6-(N-2-ヒドロキシエチル-N-2-メチルアミノ)-s-
トリアジン-2-イル)アミノ] -2,2’-スチルベンジスルホン酸ジナトリウム塩で
ある。この特定の蛍光増白剤はCiba-Geigy Corp.より商品名Tinopal-5BM-GXとし
て商業的に入手可能である。
【0286】 上記式において、R1がアニリノで、R2がはモルホリノであり及びMがナトリ
ウムのようなカチオンであるときは、蛍光増白剤は4,4’-ビス[(4-アニリノ-6-
モルホリノ-s-トリアジン-2-イル)アミノ] -2,2’-スチルベンジスルホン酸ジナ
トリウム塩である。この特定の蛍光増白剤はCiba-Geigy Corp.より商品名Tinopa
l-AMX-GXとして商業的に入手可能である。
【0287】クレー軟化系 本発明の組成物は、クレー鉱物性化合物及び場合によりクレー凝集剤を含有す
るクレー軟化系を含有することができる。 クレー鉱物性化合物はスメクタイトクレー化合物が好ましい。 スメクタイトクレーは、US-A-3,862,058、US-A-3,948,790、US-A-3,954,632及
びUS-A-4,062,647に開示されている。EP-A-299,575及びEP-A-313,146は適する有
機高分子クレー凝集剤を記載している。
【0288】カチオン性織物軟化剤 適当なカチオン性織物軟化剤としては、GB-A-1,515,276及びEP-B-0 011 340に
開示のようなジ長鎖アミド物質又は水不溶性3級アミンがある。 カチオン性性織物軟化剤は、典型的には0.5重量%〜15重量%、通常1重
量%〜5重量%の合計レベルで混入される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 ONE PROCTER & GANBL E PLAZA,CINCINNATI, OHIO,UNITED STATES OF AMERICA (72)発明者 ワイテイカー,ジョアン ルイス イギリス国、ニューカッスル、アポン、タ イン、エヌイー12、0ジーディ、キリング ワース、アシュリー、クローズ 27 Fターム(参考) 4H003 AC08 AC23 BA17 DA01 EA09 EA12 EA15 EA16 EA20 EA24 EB02 EB20 EB24 EB26 EB36 EC01 EC02 EE05 FA16 FA32

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯機で使用するための洗剤タブレットであって、該タブレ
    ットは1つ以上の相を有し、少なくとも1つの相は、ナトリウムトリポリホスフ
    ェートを含有する圧縮された粒状固体の形態であり、その際該ナトリウムトリポ
    リホスフェートはその重量で約25%〜約70%のナトリウムトリポリホスフェ
    ートヘキサヒドレート、約1%〜約18%のフェーズI無水ナトリウムトリポリ
    ホスフェート及び約12%〜約74%のフェーズII無水ナトリウムトリポリホ
    スフェートを含有する混合物である洗剤タブレット。
  2. 【請求項2】 前記ナトリウムトリポリホスフェート混合物は、約30%〜
    約65%、好ましくは約40重量%〜約60重量%のナトリウムトリポリホスフ
    ェートヘキサヒドレートを含有する請求項1項記載の洗剤タブレット。
  3. 【請求項3】 前記ナトリウムトリポリホスフェート混合物は、約2%〜約
    15%、好ましくは約3重量%〜約10重量%のフェーズIナトリウムトリポリ
    ホスフェートを含有する請求項1又は2記載の洗剤タブレット。
  4. 【請求項4】 前記ナトリウムトリポリホスフェート混合物は、約28%〜
    約60%、好ましくは約33重量%〜約55重量%、より好ましくは約37重量
    %〜約50重量%のフェーズIIナトリウムトリポリホスフェートを含有する請
    求項1〜3のいずれか1項記載の洗剤タブレット。
  5. 【請求項5】 前記ナトリウムトリポリホスフェート混合物をタブレットの
    約5重量%〜約75重量%、好ましくは約12重量%〜約65重量%、より好ま
    しくは約25重量%〜約55重量%含有する請求項1〜4のいずれか1項記載の
    洗剤タブレット。
  6. 【請求項6】 少なくとも約8kg、好ましくは約14kgより大きいチル
    ドバイト強度(CBS)を有する請求項1〜5のいずれか1項記載の洗剤タブレ
    ット。
  7. 【請求項7】 前記ナトリウムトリポリホスフェートを含有する粒状固体が
    少なくとも約40kg/cm2、好ましくは少なくとも250kg/cm2、より好ましくは
    少なくとも350kg/cm2の圧力で圧縮される請求項1〜6のいずれか1項記載の
    洗剤タブレット。
  8. 【請求項8】 a)その中に少なくとも1つの型を有する造形体の形態であ
    る第1相;及びb)前記型内に圧縮された粒状固体の形態である第2相を有する
    請求項1〜6のいずれか1項記載の洗剤タブレット。
  9. 【請求項9】 前記第2相が350kg/cm2未満の圧力で圧縮される請求項8
    記載の洗剤タブレット。
  10. 【請求項10】 前記第1相が少なくとも350kg/cm2の圧力で圧縮される
    請求項8又は9記載の洗剤タブレット。
  11. 【請求項11】 付加的に破裂剤を含有する請求項1〜10のいずれか1項
    記載の洗剤タブレット。
JP2000567661A 1998-08-28 1999-08-27 洗剤タブレット Withdrawn JP2002523615A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB9818716A GB2340841A (en) 1998-08-28 1998-08-28 Detergent Tablet
GB9818716.4 1998-08-28
PCT/US1999/019861 WO2000012671A1 (en) 1998-08-28 1999-08-27 Detergent tablet

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002523615A true JP2002523615A (ja) 2002-07-30

Family

ID=10837940

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000567661A Withdrawn JP2002523615A (ja) 1998-08-28 1999-08-27 洗剤タブレット

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2002523615A (ja)
GB (1) GB2340841A (ja)
WO (1) WO2000012671A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1466964A1 (en) * 2003-02-11 2004-10-13 Unilever N.V. Cleaning compositions
EP1466965A1 (en) * 2003-02-11 2004-10-13 Unilever N.V. Cleaning compositions

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH471891A (de) * 1963-12-31 1969-04-30 Unilever Nv Verfahren zur Herstellung einer Reinigungsmitteltablette
US4460490A (en) * 1980-12-18 1984-07-17 Jeyes Group Limited Lavatory cleansing blocks
DE3315950A1 (de) * 1983-05-02 1984-11-15 Henkel KGaA, 4000 Düsseldorf Verfahren zur herstellung von reinigungsmitteltabletten
DE3541146A1 (de) * 1985-11-21 1987-05-27 Henkel Kgaa Mehrschichtige reinigungsmitteltabletten fuer das maschinelle geschirrspuelen
EP0719325B1 (en) * 1993-09-13 1998-02-11 Unilever N.V. Tableted detergent, method of manufacture and use
CA2215206C (en) * 1995-03-22 2008-02-12 Unilever Plc Process for forming tableted high-caustic detergent
GB2321466A (en) * 1997-01-25 1998-07-29 Procter & Gamble Process for making tabletted detergent compositions

Also Published As

Publication number Publication date
WO2000012671A1 (en) 2000-03-09
GB2340841A (en) 2000-03-01
GB9818716D0 (en) 1998-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2203933C2 (ru) Многофазная детергентная таблетка, способ мытья в моечной машине
US6770616B1 (en) Detergent tablet
US20020160930A1 (en) Detergent tablet
JP2001524594A (ja) 洗剤タブレット
JP2001512177A (ja) 錠剤型洗剤
JP2001524593A (ja) 洗剤タブレット
JP4132678B2 (ja) 洗剤タブレット
RU2205869C2 (ru) Многофазная детергентная таблетка, способ ее получения и способ мытья в моечной машине
US6974789B1 (en) Detergent tablet
RU2203934C2 (ru) Многофазная таблетка моющего средства и способ мытья в посудомоечной машине
JP2002520475A (ja) 洗剤タブレット
JP2002520479A (ja) 洗浄錠剤
JP2002520476A (ja) 錠剤型洗浄剤
WO2002033038A2 (en) Detergent tablet
CA2362955C (en) Multi-phase detergent tablet
JP2002523615A (ja) 洗剤タブレット
WO2001060965A1 (en) Detergent tablet
WO2004003124A1 (en) Detergent compositions
GB2340842A (en) Detergent tablet
CA2455703C (en) A multi-phase detergent tablet
GB2340840A (en) Detergent tablet
MXPA01007413A (en) Detergent tablet

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20061107