JP2002501053A - S−アルキル(アリール)−置換されたイミダゾール誘導体の製造方法 - Google Patents

S−アルキル(アリール)−置換されたイミダゾール誘導体の製造方法

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JP2002501053A
JP2002501053A JP2000528544A JP2000528544A JP2002501053A JP 2002501053 A JP2002501053 A JP 2002501053A JP 2000528544 A JP2000528544 A JP 2000528544A JP 2000528544 A JP2000528544 A JP 2000528544A JP 2002501053 A JP2002501053 A JP 2002501053A
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methyl
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JP2000528544A
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ヴォルフガング・ホーラ
ベルント・ナピエルスキ
ハインツ−ペーター・レーベンシュトック
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アベンティス・ファーマ・ドイチユラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D233/00Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, not condensed with other rings
    • C07D233/54Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, not condensed with other rings having two double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D233/66Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, not condensed with other rings having two double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D233/90Carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals

Abstract

(57)【要約】 本発明は、式(I)、 【化1】 [式中、R(2)およびR(3)は、互いに独立して、−SR(4)または−COOR(5)を意味し、そしてR(1)、R(4)およびR(5)は、明細書で列挙した意味を有する]の化合物を生成する方法に関する。本発明の方法は、式(II)、 【化2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、S−アルキル(アリール)−置換されたイミダゾール誘導体類の製
造方法、および活性化合物の合成のための中間体としてのそれらの使用に関する
。 例えば心臓疾患および循環器系疾患のための医薬のような活性化合物の製造に
おいて、S−アルキル(アリール)−置換されたイミダゾール誘導体類は、それ
自体製造方法における重要な中間体であることが明らかとなった。例えば、US 5
350751、US 5482957またはUS 5604251には、活性化合物として、S−アルキル(
アリール)−置換されたイミダゾール基を有するアンギオテンシンII受容体拮抗
物質型の化合物を含有する降圧剤の製法が記載されている。
【0002】 ヨーロッパ特許出願出願番号98100595.2には、ナトリウム依存性塩素イオン/
炭酸水素イオン交換輸送体としてのビフェニルスルホニルシアナミド側鎖を有す
るS−アルキル(アリール)−置換されたイミダゾール誘導体が開示されており
、これらは、その薬理学的特性の結果として、なかんずく梗塞予防、梗塞治療お
よび狭心症の治療のための、心臓保護成分を有する抗不整脈薬として著しく適し
ている。
【0003】 非環式アミノアクリル酸エステル前駆物質を4−ジメチルアミノピリジン(D
MAP)およびPCl5と反応させて相当するイミダゾール化合物を得ることに よるS−アルキル(アリール)−置換されたイミダゾール誘導体の製造方法は、
US 5350751、US 5482957、US 5604251またはJ.C.Caille外、Synthesis 1995、
635−637、P.Deprez外、J.Med.Chem.1995、38、2357−2377に開示されてい る。得られたS−アルキル(アリール)イミダゾール誘導体は、次にシリカゲル
上のクロマトグラフィーによって精製され、記載された収率は、43〜84%で
ある(上記のJ.C.Caille外)。
【0004】 S−アルキル(アリール)イミダゾール誘導体の公知の環化および精製法は、
多くの不利な点を有する。 すなわち得られる収率は、多くの場合非常に低い。さらに、環化のために使用
する非常に高価な試薬DMAPは、大過剰に(約2当量)使用しなくてはならな
い。S−アルキル(アリール)イミダゾール誘導体はまた、面倒なシリカゲル上
のクロマトグラフィーなしには化学純度>99%で得ることはできず、大多数の
場合における結晶化または再結晶は、所望の化学純度には導かず;その上、この
ためには大量の溶媒が必要である。そのためこの方法は、工業規模(キロないし
トン量の製造)での活性化合物の生成にはあまり適していない。
【0005】 本発明の目的は、容易に入手できるアミノアクリル酸エステルを環化して(J.
C.Caille外、上記)所望のS−アルキル(アリール)イミダゾール誘導体を得
るための簡単で経済的な方法、およびこれらの化合物の実用的な精製方法の開発
であった。
【0006】 驚くべきことに、S−アルキル(アリール)イミダゾール誘導体は、安価で工
業的量で容易に入手できる無水アルキルホスホン酸、特に無水n−プロピルホス
ホン酸(PPA)、の存在において相当するアミノアクリル酸エステルを環化さ
せ、続いて適当な塩によって精製することによって、高収率および非常に高純度
で製造することができることがわかった。
【0007】 このため本発明は、式I、
【化3】 {式中 R(1)は、水素; 1、2、3、4、5、6、7または8個の炭素原子を有するアルキル[このア
ルキルは、未置換であるかまたはF、Cl、Br、CF3、メチル、メトキシ、 NO2またはNR(6)R(7)より成る群からの1、2または3個の同一または異 なる基によって置換されている]; 1、2、3、4、5、6または7個の炭素原子を有する−Cn2n−シクロア ルキル(ここでnは、0、1、2または3に等しい); 未置換であるかまたはF、Cl、Br、CF3、NO2、メチル、メトキシ、ヒ
ドロキシルまたはNR(6)R(7)より成る群からの1、2または3個の同一また
は異なる基によって置換されている、−Cn2n−フェニル(ここでnは、0、 1、2または3に等しい); 1、2、3、4、5、6、7、8または9個の炭素原子を有する−Cn2n− ヘテロアリール[この−Cn2n−ヘテロアリールは、未置換であるかまたはF 、Cl、Br、CF3、NO2、メチル、メトキシ、ヒドロキシルまたはNR(6)
R(7)より成る群からの1、2または3個の同一または異なる基によって置換さ
れている](ここでnは、0、1、2または3に等しい); であり、
【0008】 R(2)およびR(3)は、互いに独立して、 −SR(4)または−COOR(5)であり、 R(4)およびR(5)は、互いに独立して、 1、2、3、4、5、6、7または8個の炭素原子を有するアルキル[このア
ルキルは、未置換であるかまたはF、Cl、Br、CF3、メチル、NO2、メト
キシまたはNR(6)R(7)より成る群からの1、2または3個の同一または異な
る基によって置換されている]; 3、4、5、6または7個の炭素原子を有する−Cn2n−シクロアルキル( ここでnは、0、1、2または3に等しい); 未置換であるかまたはF、Cl、Br、CF3、CN、NO2、メチル、メトキ
シ、ヒドロキシルまたはNR(6)R(7)より成る群からの1、2または3個の同
一または異なる基によって置換されている、−Cn2n−フェニル(ここでnは 、0、1、2または3に等しい); 1、2、3、4、5、6、7、8または9個の炭素原子を有する−Cn2n− ヘテロアリール[この−Cn2n−ヘテロアリールは、未置換であるかまたはF 、Cl、Br、CF3、NO2、メチル、メトキシ、ヒドロキシルまたはNR(6)
R(7)より成る群からの1、2、または3個の同一または異なる基によって置換
されている](ここでnは、0、1、2または3に等しい); であり、
【0009】 R(6)およびR(7)は、互いに独立して、 1、2、3または4個の炭素原子を有するアルキルである} の化合物またはその塩の製造方法であって、式II
【化4】 [式中、R(1)、R(2)およびR(3)は、上で定義した意味を有する] の化合物を無水アルキルホスホン酸の存在において環化させて式(I)の化合物
を得ること、その後これらをそれ自体公知であるように塩形成および、もし適当
であるならば、それに続く再結晶によって精製すること、および場合によりそれ
自体公知の方法で他の官能基の保護のために導入された基を除去すること、より
成る方法に関する。
【0010】 この新規方法に従う適当な無水物は、1〜8個の炭素原子、好ましくは4個ま
での炭素原子、の鎖長を有する直鎖または分枝鎖状、場合により環状であっても
よいアルキルホスホン酸の無水物である。
【0011】 本発明に従って使用される無水アルキルホスホン酸は、室温で安定である。こ
れらは、ほとんどの非水溶媒に、特にクロロホルムまたは塩化メチレンのような
脂質溶媒に、容易に溶解することができるが、しかしまたDMFおよびDMAの
ような極性溶媒にも容易に溶解することができる。 本発明の意味内で特に適当なアルキルホスホン酸の無水物は、無水メチルホス
ホン酸、無水エチルホスホン酸、無水n−プロピルホスホン酸、無水n−ブチル
ホスホン酸、特に無水n−プロピルホスホン酸、である。
【0012】 無水アルキルホスホン酸は、例えばHouben-Weyl、Methoden der Organischen
Chemie[Methods of Organic Chemistry]、G.Thieme Verl.、シュツットガル ト 1963、第XII巻、第612ページ、に系統立てて述べられているようなそれ自体 公知の方法で製造することができる。無水n−プロピルホスホン酸(PPA)の
製造は、例えばWissmannおよびKleiner[Angew.Chem.92(1980)第2号、第12
9〜130ページ]によって記載された方法によって、可能である。 式(I)の化合物の製造のために必要な非環式前駆物質(II)は、文献(J.C
.Caille外、Synthesis 1995、635;P.Deprez外、J.Med.Chem.1995、38、23
57)から公知の方法によって容易に製造することができる。
【0013】 好ましい態様は、 R(1)が、水素; 1、2、3、4、5、6、7または8個の炭素原子を有するアルキル[このア
ルキルは、未置換であるかまたはF、Cl、CF3、メチル、メトキシ、NO2
たはNR(6)R(7)より成る群からの1または2個の同一または異なる基によっ
て置換されている]; 1、2、3、4、5、6または7個の炭素原子を有する−Cn2n−シクロア ルキル(ここでnは、0、1または2に等しい); 未置換であるかまたはF、Cl、CF3、NO2、メチル、メトキシ、ヒドロキ
シルまたはNR(6)R(7)より成る群からの1または2個の同一または異なる基
によって置換されている、−Cn2n−フェニル(ここでnは、0、1または2 に等しい); 1、2、3、4、5、6、7、8または9個の炭素原子を有する−Cn2n− ヘテロアリール[この−Cn2n−ヘテロアリールは、未置換であるかまたはF 、Cl、CF3、NO2、メチル、メトキシ、ヒドロキシルまたはNR(6)R(7)
より成る群からの基によって置換されている](ここでnは、0、1または2に
等しい); であり、
【0014】 R(2)およびR(3)が互いに独立して、 −SR(4)または−COOR(5)であり、 R(4)およびR(5)が互いに独立して、 1、2、3、4、5、6、7または8個の炭素原子を有するアルキル[このア
ルキルは、未置換であるかまたはF、Cl、CF3、メチル、NO2、メトキシま
たはNR(6)R(7)より成る群からの1または2個の同一または異なる基によっ
て置換されている]; 3、4、5、6または7個の炭素原子を有する−Cn2n−シクロアルキル( ここでnは、0、1または2に等しい); 未置換であるかまたはF、Cl、CF3、CN、NO2、メチル、メトキシ、ヒ
ドロキシルまたはNR(6)R(7)より成る群からの1または2個の同一または異
なる基によって置換されている、−Cn2n−フェニル(ここでnは、0、1ま たは2に等しい); 1、2、3、4、5、6、7、8または9個の炭素原子を有する−Cn2n− ヘテロアリール[この−Cn2n−ヘテロアリールは、未置換であるかまたはF 、Cl、CF3、NO2、メチル、メトキシ、ヒドロキシルまたはNR(6)R(7)
より成る群からの基によって置換されている](ここでnは、0、1または2に
等しい); であり、 R(6)およびR(7)がメチル である、式Iの化合物またはその塩を製造するものである。
【0015】 特に好ましい態様は、 R(1)が、水素; 1、2、3、4、5、6、7または8個の炭素原子を有するアルキル[このア
ルキルは、未置換であるかまたはF、Cl、CF3、メチル、メトキシ、NO2
たはNR(6)R(7)より成る群からの基によって置換されている]; 1、2、3、4、5、6または7個の炭素原子を有するシクロアルキル; 未置換であるかまたはF、Cl、CF3、NO2、メチル、メトキシ、ヒドロキ
シルまたはNR(6)R(7)より成る群からの基によって置換されているフェニル
; 1、2、3、4、5、6、7、8または9個の炭素原子を有するヘテロアリー
ル[このヘテロアリールは、未置換であるかまたはF、Cl、CF3、NO2、メ
チル、メトキシ、ヒドロキシルまたはNR(6)R(7)より成る群からの基によっ
て置換されている]; であり、
【0016】 R(2)およびR(3)が互いに独立して、 −SR(4)または−COOR(5)であり、 R(4)およびR(5)が互いに独立して、 1、2、3、4、5、6、7または8個の炭素原子を有するアルキル[このア
ルキルは、未置換であるかまたはF、Cl、CF3、メチル、NO2、メトキシま
たはNR(6)R(7)より成る群からの基によって置換されている]; 3、4、5、6または7個の炭素原子を有するシクロアルキル; 未置換であるかまたはF、Cl、CF3、CN、NO2、メチル、メトキシ、ヒ
ドロキシルまたはNR(6)R(7)より成る群からの基によって置換されているフ
ェニル; 1、2、3、4、5、6、7、8または9個の炭素原子を有するヘテロアリー
ル[このヘテロアリールは、未置換であるかまたはF、Cl、CF3、NO2、メ
チル、メトキシ、ヒドロキシルまたはNR(6)R(7)より成る群からの基によっ
て置換されている]; であり、 R(6)およびR(7)がメチル である、式Iの化合物またはその塩を製造するものである。
【0017】 特別に好ましい態様は、 R(1)が、水素; 1、2、3、4、5または6個の炭素原子を有するアルキル[このアルキルは
、未置換であるかまたはF、Cl、CF3、メチルまたはメトキシより成る群か らの基によって置換されている]; 1、2、3、4、5、6または7個の炭素原子を有するシクロアルキル; 未置換であるかまたはF、Cl、CF3、NO2、メチルまたはメトキシより成
る群からの基によって置換されているフェニル; 1、2、3、4、5、6、7、8または9個の炭素原子を有するヘテロアリー
ル[このヘテロアリールは、未置換であるかまたはF、Cl、CF3、メチルま たはメトキシより成る群からの基によって置換されている]; であり、
【0018】 R(2)およびR(3)が互いに独立して、 −SR(4)または−COOR(5)であり、 R(4)およびR(5)が互いに独立して、 1、2、3、4、5または6個の炭素原子を有するアルキル[このアルキルは
、未置換であるかまたはF、Cl、CF3、メチルまたはメトキシより成る群か らの基によって置換されている]; 3、4、5、6または7個の炭素原子を有するシクロアルキル; 未置換であるかまたはF、Cl、CF3、CN、メチルまたはメトキシより成 る群からの基によって置換されているフェニル; 1、2、3、4、5、6、7、8または9個の炭素原子を有するヘテロアリー
ル[このヘテロアリールは、未置換であるかまたはF、Cl、CF3、メチルま たはメトキシより成る群からの基によって置換されている]; である、式Iの化合物またはその塩を製造するものである。
【0019】 また、R(1)が1、2、3、4、5または6個の炭素原子を有するアルキルで
あり、そしてその他の基および変数が上に定義したとおりである式Iの化合物お
よびその塩の製法も好ましい。 さらにまた、 R(1)が1、2、3、4、5または6個の炭素原子を有するアルキルであり; R(2)およびR(3)が互いに独立して、 −SR(4)または−COOR(5)であり; R(4)が1、2、3、4、5または6個の炭素原子を有するアルキルまたは−
n2n−フェニル(ここでnは、0、1または2に等しい)であり;そして R(5)が1、2、3、4、5または6個の炭素原子を有するアルキル である、式Iの化合物またはその塩の製法も好ましい。
【0020】 さらに、R(2)が−SR(4)であり、そしてR(3)が−COOR(5)であり、
その他の基および変数が上に定義したとおりである式Iの化合物またはその塩の
製法は、好ましい。
【0021】 アルキルは、直鎖または分枝鎖状であることができる。1、2、3、4、5、
6、7または8個の炭素原子を有するアルキル基の例は:メチル、エチル、プロ
ピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、イソプロピル、イソ
ブチル、イソペンチル、ネオペンチル、イソヘキシル、3−メチルペンチル、s
ec−ブチル、tert−ブチル、tert−ペンチルである。
【0022】 シクロアルキル基は、特にシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、
シクロヘキシル、シクロヘプチルであるが、しかしながらこれらはまた、例えば
1、2、3または4個の炭素原子を有するアルキルによって置換されていること
もできる。あげることのできる置換されたシクロアルキル基の例は、4−メチル
シクロヘキシルおよび2,3−ジメチルシクロペンチルである。
【0023】 ヘテロアリールは、特に、1個または2個以上のCH基がNによって置き換え
られており、そして/または少なくとも2個の隣接するCH基がS、NHまたは
Oによって置き換えられている(5員環芳香環を形成する)、フェニルまたはナ
フチルから誘導される基を意味するものとして理解される。さらに、二環式基の
縮合部位の一方または両方の原子(インドリジニルにおけるような)もまた、窒
素原子であることができる。ヘテロアリールは、特に、フラニル、チエニル、ピ
ロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリ
ル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピリジル、ピラジニル、
ピリミジニル、ピリダジニル、インドリル、インダゾリル、キノリル、イソキノ
リル、フタラジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニルとして考え
られる。
【0024】 場合により生じる立体中心は、(R)または(S)配置のものであることがで
きる。 式IIの化合物は、E/Z異性体混合物として、または純粋なEまたはZ異性体
として使用することができる。E/Z異性体は、クロマトグラフィーによって個
々の異性体に分離することができる。
【0025】 式(II)の化合物の式(I)の化合物への環化は、好ましくは、非環式化合物
を適当な溶媒中で安価で市販されている無水n−プロピルホスホン酸(PPA、
H. WissmannおよびH.-J.Kleiner、Angew.Chem.1980、92、129)と反応させる
ことによって実施する。所望の式(I)の化合物は、反応混合物の中和によって
粗生成物として得られる。純粋な式(I)の化合物の単離のためには、この粗生
成物を適当な有機溶媒中で穏やかに冷却しながら、例えば硫酸のような適当な酸
で処理する。沈殿する塩を吸引濾過して取り、洗浄するかまたは適当な溶媒から
再結晶させる。この純粋な塩を塩基と反応させた後に、式(I)の化合物が高収
率および高化学純度で得られる。
【0026】 環化は、種々の溶媒中で実施することができる。適当な溶媒は、例えば、酢酸
エチル、酢酸tert−ブチルのようなエステル類、例えばtert−ブチルメ
チルエーテル、ジオキサン、THFのようなエーテル類、トルエンおよび塩化メ
チレンのような炭化水素類およびハロゲン化炭化水素類、である。例えばトルエ
ン/酢酸エチルのような種々の溶媒の混合物もまた使用することができる。
【0027】 試薬の添加の順序は、重要ではない。式(II)の非環式化合物または無水アル
キルホスホン酸、例えばPPA、のいずれかを最初に導入することができる。両
方の成分を反応容器中に同時に計量しながら供給することも可能である。しばし
ば、市販の、例えば酢酸エチル中の、PPAの溶液を使用することが有用である
【0028】 使用する無水アルキルホスホン酸の量は、式(II)の化合物1モル当たり無水
アルキルホスホン酸0.1〜5.0モル、好ましくは無水アルキルホスホン酸0. 2〜1.0モル、である。 環化は、一般に温度10〜130℃、好ましくは20〜80℃、で実施する。 反応時間は、0.25時間ないし3日、好ましくは1ないし48時間、である 。 中和のためには、無機および有機塩基の両方、例えば、アンモニアまたは例え
ばトリエチルアミンのようなアミン類、または例えばK2CO3またはNaHCO 3 のような塩類、が適当である。
【0029】 式(I)の化合物は、硫酸の塩として、例えば硫酸塩または硫酸水素塩として
、存在することができるが、しかしまたイミダゾール化合物の沈殿のために使用
することができるその他の酸の塩としても存在することができる。 式(I)の化合物は、例えばアンギオテンシンII受容体拮抗物質またはナトリ
ウム依存性塩素イオン/重炭酸水素イオン交換輸送体(NCBE)のような薬理
学的に活性な物質の製造のための重要な中間体である。式(I)の化合物の薬理
学的に活性な物質への変換は、この場合には、例えばUS 5350751、US 5482957、
US 5604251、ヨーロッパ特許出願番号98100595.2またはP.Deprez外、J.Med.C
hem.1995、38、2357〜2377に記載された合成法に従って、実施することができ る。
【0030】 実施例1: 2−n−ブチル−4−メチルチオ−1H−イミダゾール−5−カルボン酸エチル 14Lの50%濃度の酢酸エチル中のPPA溶液(22.9モル)を100L の酢酸エチル中に導入し、約20℃で30分間撹拌する。次に10.0kg(38.
42モル)の(E)および(Z)−3−アミノ−3−チオメチル−2(n−ブチ
ルカルボニル)アミノアクリル酸エチルを導入する。すべてのものが溶解するま
で混合物を約20℃で撹拌し、そして加熱還流させる。反応は、約2時間後に完
了する。反応混合物を20℃まで冷却し、60Lの飽和NaHCO3溶液で注意 深く中和し、各相を分離する。次に有機相を10℃まで冷却して、2.05Lの 濃硫酸で処理する。結晶化が完了するまで(約20分)混合物を撹拌してから、
イミダゾール塩を吸引濾過して取り、20〜30℃で真空で乾燥させる;イミダ
ゾール塩の収量:11.9kg(91%);融点150〜160℃。
【0031】 所望のイミダゾールの遊離のために、11.9kgの2−n−ブチル−4−メチ ルチオ−1H−イミダゾール−5−カルボン酸エチル×H2SO4を65Lの水に
溶解させた後、30LのMTBエーテルで処理し、次に中和のために6.2kgの 炭酸水素ナトリウムを数回に分けて加えて処理する。各相を分離する。有機相を
、Na2SO4を使用して完全に乾燥させる。濾液を濃縮乾燥させる。残留物を5
0Lの石油エーテルで処理して、すべてのものが溶解するまで加熱して還流させ
る。混合物を−5ないし0℃までゆっくり冷却し、さらに1時間撹拌し、その後
沈殿した生成物を濾過して取る。得られた固体を少量の冷却した石油エーテルで
洗浄する。生成物を20〜30℃で真空で乾燥させる。収量:7.85kg(92.
6%)。 C11H18N2O2Sの計算値 C 54.51 H 7.48 N 11.56 S 13.23 実測値 C 54.5 H 7.5 N 11.6 S 13.3 融点:74〜76℃。 1H-NMR(200 MHz、CDCl3):δ=0.93 (t,J=7.5Hz;3H)、1.4(m;5H)、1.
74(m;2H)、2.6(s,3H)、2.73(t,J=7.5Hz;2H)、4.35(q,J=7Hz;2H) 。 実施例2ないし5の化合物は、下記のようにして製造することができる。
【0032】 実施例2: 2−メチル−4−エチルチオ−1H−イミダゾール−5−カルボン酸エチル 14mlの50%濃度の酢酸エチル中のPPA溶液(0.023ミリモル)を1 00mlの酢酸エチル中に導入し、約20℃で30分間撹拌する。次に8.83g (0.038モル)の(E)−および(Z)−3−アミノ−3−チオエチル−2 (メチルカルボニル)アミノアクリル酸エチルを導入する。すべてのものが溶解
するまで混合物を約20℃で撹拌し、そして加熱して還流させる。反応は、約2
時間後に完了する。反応混合物を20℃まで冷却し、60mlの飽和NaHCO3 溶液で注意深く中和し、各相を分離する。次に有機相を10℃まで冷却して、約
2mlの濃硫酸で処理する。結晶化が完了するまで混合物を撹拌してから、イミ
ダゾール塩を吸引濾過して取り、20〜30℃で真空で乾燥させる。
【0033】 所望のイミダゾールの遊離のために、10.9g(0.035モル)の2−メチ
ル−4−エチルチオ−1H−イミダゾール−5−カルボン酸エチル×H2SO4
約70mlの水に溶解させた後、30〜40mlのMTBエーテルで処理し、次に中
和のために約6.2gの炭酸水素ナトリウムを数回に分けて加えて処理する。各 相を分離する。有機相を、Na2SO4を使用して完全に乾燥させる。濾液を濃縮
乾燥させる。残留物を50〜60mlの石油エーテルで処理して、すべてのものが
溶解するまで加熱して還流させる。混合物を−5ないし0℃までゆっくり冷却し
、さらに1時間撹拌し、その後沈殿した生成物を濾過して取る。得られた固体を
少量の冷却した石油エーテルで洗浄する。生成物を20〜30℃で真空で乾燥さ
せる。
【0034】 実施例3: 2−n−プロピル−4−エチルチオ−1H−イミダゾール−5−カルボン酸エチ
ル 14mlの50%濃度の酢酸エチル中のPPA溶液(0.023モル)を100m
lの酢酸エチル中に導入し、約20℃で30分間撹拌する。次に10g(0.03
8モル)の(E)−および(Z)−3−アミノ−3−チオエチル−2(n−プロ
ピルカルボニル)アミノアクリル酸エチルを導入する。すべてのものが溶解する
まで混合物を約20℃で撹拌し、そして加熱して還流させる。反応は、約2時間
後に完了する。反応混合物を20℃まで冷却し、60mlの飽和NaHCO3溶液 で中和し、各相を分離する。次に有機相を10℃まで冷却して、約2mlの濃硫酸
で処理する。結晶化が完了するまで混合物を撹拌してから、イミダゾール塩を吸
引濾過して取り、20〜30℃で真空で乾燥させる。
【0035】 所望のイミダゾールの遊離のために、11.6gの2−n−プロピル−4−エ チルチオ−1H−イミダゾール−5−カルボン酸エチル×H2SO4を約70mlの
水に溶解させた後、30〜40mlのMTBエーテルで処理し、次に中和のために
約6.2gの炭酸水素ナトリウムを数回に分けて加えて処理する。各相を分離す る。有機相を、Na2SO4を使用して完全に乾燥させる。濾液を濃縮乾燥させる
。残留物を50〜60mlの石油エーテルで処理して、すべてのものが溶解するま
で加熱して還流させる。混合物を−5ないし0℃までゆっくり冷却し、さらに1
時間撹拌し、その後沈殿した生成物を濾過して取る。得られた固体を少量の冷却
した石油エーテルで洗浄する。生成物を20〜30℃で真空で乾燥させる。
【0036】 実施例4: 2−n−ブチル−4−エチルチオ−1H−イミダゾール−5−カルボン酸メチル 製造は、実施例3と同様に実施することができる。(E)−および(Z)−3
−アミノ−3−チオエチル−2(n−プロピルカルボニル)アミノアクリル酸エ
チルの代わりに、今度は0.038モルの(E)および(Z)−3−アミノ−3 −チオエチル−2(n−ブチルカルボニル)アミノアクリル酸メチルを導入する
【0037】 実施例5: 2−n−ブチル−4−ベンジルチオ−1H−イミダゾール−5−カルボン酸エチ
ル 製造は、実施例3と同様に実施することができる。(E)−および(Z)−3
−アミノ−3−チオエチル−2(n−プロピルカルボニル)アミノアクリル酸エ
チルの代わりに、今度は12.8g(0.038モル)の(E)および(Z)−3
−アミノ−3−チオエチル−2(n−ブチルカルボニル)アミノアクリル酸エチ
ルを導入する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CN,CU,CZ,EE,GD,GE,G H,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP ,KE,KG,KR,KZ,LC,LK,LR,LS, LT,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N O,NZ,PL,RO,RU,SD,SG,SI,SK ,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US, UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ハインツ−ペーター・レーベンシュトック ドイツ連邦共和国デー−65439フレールス ハイム.レシングシュトラーセ11

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I、 【化1】 {式中 R(1)は、水素; 1、2、3、4、5、6、7または8個の炭素原子を有するアルキル[このア
    ルキルは、未置換であるかまたはF、Cl、Br、CF3、メチル、メトキシ、 NO2またはNR(6)R(7)より成る群からの1、2または3個の同一または異 なる基によって置換されている]; 1、2、3、4、5、6または7個の炭素原子を有する−Cn2n−シクロア ルキル(ここでnは、0、1、2または3に等しい); 未置換であるかまたはF、Cl、Br、CF3、NO2、メチル、メトキシ、ヒ
    ドロキシルまたはNR(6)R(7)より成る群からの1、2または3個の同一また
    は異なる基によって置換されている、−Cn2n−フェニル(ここでnは、0、 1、2または3に等しい); 1、2、3、4、5、6、7、8または9個の炭素原子を有する−Cn2n− ヘテロアリール[この−Cn2n−ヘテロアリールは、未置換であるかまたはF 、Cl、Br、CF3、NO2、メチル、メトキシ、ヒドロキシルまたはNR(6)
    R(7)より成る群からの1、2または3個の同一または異なる基によって置換さ
    れている](ここでnは、0、1、2または3に等しい); であり、 R(2)およびR(3)は、互いに独立して、 −SR(4)または−COOR(5)であり、 R(4)およびR(5)は、互いに独立して、 1、2、3、4、5、6、7または8個の炭素原子を有するアルキル[このア
    ルキルは、未置換であるかまたはF、Cl、Br、CF3、メチル、NO2、メト
    キシまたはNR(6)R(7)より成る群からの1、2または3個の同一または異な
    る基によって置換されている]; 3、4、5、6または7個の炭素原子を有する−Cn2n−シクロアルキル( ここでnは、0、1、2または3に等しい); 未置換であるかまたはF、Cl、Br、CF3、CN、NO2、メチル、メトキ
    シ、ヒドロキシルまたはNR(6)R(7)より成る群からの1、2または3個の同
    一または異なる基によって置換されている、−Cn2n−フェニル(ここでnは 、0、1、2または3に等しい); 1、2、3、4、5、6、7、8または9個の炭素原子を有する−Cn2n− ヘテロアリール[この−Cn2n−ヘテロアリールは、未置換であるかまたはF 、Cl、Br、CF3、NO2、メチル、メトキシ、ヒドロキシルまたはNR(6)
    R(7)より成る群からの1、2、または3個の同一または異なる基によって置換
    されている](ここでnは、0、1、2または3に等しい); であり、 R(6)およびR(7)は、互いに独立して、 1、2、3または4個の炭素原子を有するアルキルである} の化合物またはその塩の製造方法であって、式II 【化2】 [式中、R(1)、R(2)およびR(3)は、上記で定義した意味を有する] の化合物を無水アルキルホスホン酸の存在において環化させて式(I)の化合物
    を得ること、その後これらをそれ自体既知であるように塩形成および、もし適当
    であるならば、それに続く再結晶によって精製すること、および場合によりそれ
    自体既知の方法で他の官能基の保護のために導入された基を除去すること、より
    成る方法。
  2. 【請求項2】 R(1)が、水素; 1、2、3、4、5、6、7または8個の炭素原子を有するアルキル[このア
    ルキルは、未置換であるかまたはF、Cl、CF3、メチル、メトキシ、NO2
    たはNR(6)R(7)より成る群からの1または2個の同一または異なる基によっ
    て置換されている]; 1、2、3、4、5、6または7個の炭素原子を有する−Cn2n−シクロア ルキル(ここでnは、0、1または2に等しい); 未置換であるかまたはF、Cl、CF3、NO2、メチル、メトキシ、ヒドロキ
    シルまたはNR(6)R(7)より成る群からの1または2個の同一または異なる基
    によって置換されている、−Cn2n−フェニル(ここでnは、0、1または2 に等しい); 1、2、3、4、5、6、7、8または9個の炭素原子を有する−Cn2n− ヘテロアリール[この−Cn2n−ヘテロアリールは、未置換であるかまたはF 、Cl、CF3、NO2、メチル、メトキシ、ヒドロキシルまたはNR(6)R(7)
    より成る群からの基によって置換されている](ここでnは、0、1または2に
    等しい); であり、 R(2)およびR(3)が互いに独立して、 −SR(4)または−COOR(5)であり、 R(4)およびR(5)が互いに独立して、 1、2、3、4、5、6、7または8個の炭素原子を有するアルキル[このア
    ルキルは、未置換であるかまたはF、Cl、CF3、メチル、NO2、メトキシま
    たはNR(6)R(7)より成る群からの1または2個の同一または異なる基によっ
    て置換されている]; 3、4、5、6または7個の炭素原子を有する−Cn2n−シクロアルキル( ここでnは、0、1または2に等しい); 未置換であるかまたはF、Cl、CF3、CN、NO2、メチル、メトキシ、ヒ
    ドロキシルまたはNR(6)R(7)より成る群からの1または2個の同一または異
    なる基によって置換されている、−Cn2n−フェニル(ここでnは、0、1ま たは2に等しい); 1、2、3、4、5、6、7、8または9個の炭素原子を有する−Cn2n− ヘテロアリール[この−Cn2n−ヘテロアリールは、未置換であるかまたはF 、Cl、CF3、NO2、メチル、メトキシ、ヒドロキシルまたはNR(6)R(7)
    より成る群からの基によって置換されている](ここでnは、0、1または2に
    等しい); であり、 R(6)およびR(7)がメチル である、式Iの化合物またはその塩を製造する、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 R(1)が、水素; 1、2、3、4、5、6、7または8個の炭素原子を有するアルキル[このア
    ルキルは、未置換であるかまたはF、Cl、CF3、メチル、メトキシ、NO2
    たはNR(6)R(7)より成る群からの基によって置換されている]; 1、2、3、4、5、6または7個の炭素原子を有するシクロアルキル; 未置換であるかまたはF、Cl、CF3、NO2、メチル、メトキシ、ヒドロキ
    シルまたはNR(6)R(7)より成る群からの基によって置換されているフェニル
    ; 1、2、3、4、5、6、7、8または9個の炭素原子を有するヘテロアリー
    ル[このヘテロアリールは、未置換であるかまたはF、Cl、CF3、NO2、メ
    チル、メトキシ、ヒドロキシルまたはNR(6)R(7)より成る群からの基によっ
    て置換されている]; であり、 R(2)およびR(3)が互いに独立して、 −SR(4)または−COOR(5)であり、 R(4)およびR(5)が互いに独立して、 1、2、3、4、5、6、7または8個の炭素原子を有するアルキル[このア
    ルキルは、未置換であるかまたはF、Cl、CF3、メチル、NO2、メトキシま
    たはNR(6)R(7)より成る群からの基によって置換されている]; 3、4、5、6または7個の炭素原子を有するシクロアルキル; 未置換であるかまたはF、Cl、CF3、CN、NO2、メチル、メトキシ、ヒ
    ドロキシルまたはNR(6)R(7)より成る群からの基によって置換されているフ
    ェニル; 1、2、3、4、5、6、7、8または9個の炭素原子を有するヘテロアリー
    ル[このヘテロアリールは、未置換であるかまたはF、Cl、CF3、NO2、メ
    チル、メトキシ、ヒドロキシルまたはNR(6)R(7)より成る群からの基によっ
    て置換されている]; であり、 R(6)およびR(7)がメチル である、式Iの化合物またはその塩を製造する、請求項1または2に記載の方法
  4. 【請求項4】 R(1)が、水素; 1、2、3、4、5または6個の炭素原子を有するアルキル[このアルキルは
    、未置換であるかまたはF、Cl、CF3、メチルまたはメトキシより成る群か らの基によって置換されている]; 1、2、3、4、5、6または7個の炭素原子を有するシクロアルキル; 未置換であるかまたはF、Cl、CF3、NO2、メチルまたはメトキシより成
    る群からの基によって置換されているフェニル; 1、2、3、4、5、6、7、8または9個の炭素原子を有するヘテロアリー
    ル[このヘテロアリールは、未置換であるかまたはF、Cl、CF3、メチルま たはメトキシより成る群からの基によって置換されている]; であり、 R(2)およびR(3)が互いに独立して、 −SR(4)または−COOR(5)であり、 R(4)およびR(5)が互いに独立して、 1、2、3、4、5または6個の炭素原子を有するアルキル[このアルキルは
    、未置換であるかまたはF、Cl、CF3、メチルまたはメトキシより成る群か らの基によって置換されている]; 3、4、5、6または7個の炭素原子を有するシクロアルキル; 未置換であるかまたはF、Cl、CF3、CN、メチルまたはメトキシより成 る群からの基によって置換されているフェニル; 1、2、3、4、5、6、7、8または9個の炭素原子を有するヘテロアリー
    ル[このヘテロアリールは、未置換であるかまたはF、Cl、CF3、メチルま たはメトキシより成る群からの基によって置換されている]; である、式Iの化合物またはその塩を製造する、請求項1〜3のいずれか1項に
    記載の方法。
  5. 【請求項5】 R(1)が1、2、3、4、5または6個の炭素原子を有する
    アルキルである式Iの化合物またはその塩を製造する、請求項1〜4のいずれか
    1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 R(1)が1、2、3、4、5または6個の炭素原子を有する
    アルキルであり; R(2)およびR(3)が互いに独立して、 −SR(4)または−COOR(5)であり; R(4)が1、2、3、4、5または6個の炭素原子を有するアルキルまたは−
    n2n−フェニル(ここでnは、0、1または2に等しい)であり;そして R(5)が1、2、3、4、5または6個の炭素原子を有するアルキル である、式Iの化合物またはその塩を製造する、請求項1〜5のいずれか1項に
    記載の方法。
  7. 【請求項7】 R(2)が−SR(4)であり、そしてR(3)が−COOR(5)
    である式Iの化合物またはその塩を製造する、請求項1〜6のいずれか1項に記
    載の方法。
  8. 【請求項8】 使用する無水アルキルホスホン酸の量が、式(II)の化合物
    1モル当たり無水アルキルホスホン酸0.1〜5.0モルである、請求項1〜7の
    いずれか1項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 使用する無水アルキルホスホン酸の量が、式(II)の化合物
    1モル当たり無水アルキルホスホン酸0.2〜1.0モルである、請求項8に記載
    の方法。
  10. 【請求項10】 使用する無水アルキルホスホン酸が、無水n−プロピルホ
    スホン酸である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 環化を温度10〜130℃で実施する、請求項1〜10の
    いずれか1項に記載の方法。
  12. 【請求項12】 環化を温度20〜80℃で実施する、請求項11に記載の
    方法。
  13. 【請求項13】 反応時間が0.25時間〜3日である、請求項1〜12の いずれか1項に記載の方法。
  14. 【請求項14】 反応時間が1〜48時間である、請求項13に記載の方法
  15. 【請求項15】 活性化合物の合成のための中間体としての請求項1〜14
    のいずれか1項に記載の式Iの化合物の使用。
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