JP2002500636A - マメ類からのイソフラボン類の製法 - Google Patents

マメ類からのイソフラボン類の製法

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Abstract

(57)【要約】 マメ科の植物に由来する植物材料を水、C1−C10の有機溶媒、及び好ましくはイソフラボングリコシドをアグルコンを形成するように分解する酵素と接触させ、混合物を形成し、混合物をアグルコン形のイソフラボン類が有機溶媒中に分配するのに充分な時間放置し、その後有機溶媒からイソフラボン類を回収することよりなるイソフラボン類の製造方法が記載されている。

Description

【発明の詳細な説明】 マメ類からのイソフラボン類の製法 イソフラボン類は植物性の化学物質で、マメ科に属する植物に広く存在する。 それらは、Carlsonら(1980)Journal of Chromatography 198巻193−19ページ( 参照することにより本明細書に援用する)よる例に記載されているように単純な ジフェノール環構造をしている。 700を越える種類のイソフラボン類が報告されており、これらは植物やイソフ ラボンを含んだ植物を食べるヒトも含めた動物で幅広い生物学的作用を果たして いる。 イソフラボン類には小さなサブグループかあり(ダイゼイン、ゲニステイン、 ビオカニン、ホルモノネチンおよびグリシテイン)、これらは動物(ヒトを含む )細胞上のエストロゲン受容体への結合能で区別されている。このことは、イソ フラボン類のジフェニール環の立体構造がエストラジオール、エストロンおよび エステリオールなどのエストロゲンのステロイド環構造に似ていることに起因し ている。ステロイドエストロゲンに比べて受容体への結合親和性はかなり低いが 、エストロゲンイソフラボン類は弱いエストロゲン作用を持つ。このグループは また動物細胞で、エストロゲン受容体とは別に見えるような多様な生物作用を示 す。これには抗酸化作用、利尿作用、抗鎮痙作用および抗癌作用が含まれる。最 近になって治療効果の可能性を持つこのような興味深い作用のためにイソフラボ ン類のこのグループは医学研究者の目を引くようになった。 植物の中ではイフフラボン類は様々な型で存在する。−(i)基本的なアグルコ ン型、(ii)β-グリコシド結合を介してグルコースなどのような糖と結合して いるグルコンとして(グリコシド型)(iii)グルコン型+マロニル部分、および上 述の(iv)Carlsonら(19 80)による例で示されたグルコン型+アセチル成分である。 グリコシド型(単独であれ、マロニル型あるいはアセチル型であれ)は水溶性 で、多くのマメ類のイソフラボン類では優勢型であり、輸送や保管に役だってい る。グリコシド型は熱や酸化あるいは紫外線照射といった分解要因に対しての安 定性を高める作用がある。イソフラボンが生物学的に作用する細胞内の部位では 、細胞内β-グリコシダーゼという酵素が糖部分を切り離し、生物学的にはさら に活性の高い、しかし水には溶けにくいアグルコン型になっている。 イソフラボン類はマメ科植物で優勢に見られるが、植物界ではかなり広く分布 している。エストロゲン様イソフラボン類(ゲニステイン、ビオカニン、ホルモ ノネチン、ダイゼイン、グリシテイン)はこの一般則に従い、マメ科属に大きく 限定されている。調べられたほとんどのマメ類ではこのような5つのエストロゲ ン様イソフラボン類の少なくとも一つ以上が検出範囲内で含まれていることが判 っているが、豊富に含んでいるマメ類は、大豆、ヒラマメ、ヒヨコマメ、コロハ 、クローバー、アルファルファおよび種々の豆である。これらの化合物をもっと も豊富に含んでいるのは、クローバー(アカツメクサ、地下クローバーを含む)お よび大豆(大豆全体あるいは脱脂大豆あるいは大豆粉、大豆胚軸および大豆糖液 を含む大豆を加工するための材料)である。クローバーや大豆におけるこれらの 化合物の量は、品種、季節、環境および植物の加齢要素によって変化する。クロ ーバーでのレベルは約0.5から3.5%の間(乾燥重量を基準にして)であり、大豆 では0.05から0.3%(乾燥重量)である。 イソフラボンは月経前症候群および更年期障害(米国特許第5569459号、第551 6528号、第5498631号)および骨粗鬆症(米国特許第5424331号)の治療薬として 、および食品添加物(米国特許第4366082号、第4390599号)として用いられる可 能性がある。このように重要な用途を考えると、植物からイソフラボン類を単離 し、濃縮する ことは利点となることである。 イソフラボン類の単離については様々な技術が提案されているが、本質的には 2つの方法がある。最初の方法は水溶性のグルコン型を不溶性のアグルコン型に 変換し、そのあとアルコールのような適当な有機溶媒でアグルコンを抽出しよう とするものである。この変換ステップは2つの方法のうちの1つで行うとして記 載されている; (a)低いpHで高熱(通常は80〜100℃)にさらして加水分解を起こさせることによ る(Wang K,Kuan SS,Francis OJ,Ware KM,Carman As,“大豆とその加工品 における植物性エストロゲンの測定に関する簡便なHPLC法”J.Agric.Food Che. ,38巻185-190ページ、1990年);あるいは(b)糖部分のβグリコシド結合を特異 的にはずす酵素(グルコース加水分解酵素、βグリコシダーゼ、あるいはβグル クロニダーゼ)にさらすことによる。酵素は反応に加えるか、または植物の中に 天然にあるβグリコシダーゼを利用することもできる。後者に関しては、方法が 記載されているが(日本特許89−345164/47)それによれば、大豆中の天然の酵 素活性は大豆粉末を45〜55℃に数時間加熱することによって利用できる。しかし 市販の大豆粉末における天然の酵素活性は変動が大きく、最大であっても存在す るグルコンの50〜60%を越える量を加水分解するには不充分である。 様々な加水分解反応の方法が(酵素的あるいは加熱/低pH)地上植物への水に 入れる添加剤として記載されている。加水分解過程の終わりに、不溶性の植物材 料を水相から分離して次のステップを促進する。いったんグルコンからアグルコ ンに変換し、水溶液を有機溶媒(水と混合できない)と接触させる。アグルコン は水に不溶なために有機溶媒相に抽出され、回収されることになる。 以前提案した方法は、グリコシド型のイソフラボン類を最初に水で抽出し、そ のままの型を保つか、あるいは続いてアグルコンに変換できるというものである 。この方法に記載された技術は、地上植物の材料を水に入れ、長い時間をかけて (数時間から数日)イソフ ラボンのグリコシド型が自然に水に溶けるようにするというものである。溶けな かった植物材料を水から分離したのち、水相のイソフラボン類を上述のどれかの 方法でアグルコンに変換し、続いて回収する。この方法の変形としては適当なイ オン交換樹脂での吸収によって水性混合物から選択的にアグルコン型を除くとい うものがある。続いて水と有機溶媒の混合物でイソフラボン類を溶出し、回転式 蒸発で濃縮し、酵素消化あるいは加熱/酸処理によってアグルコンに加水分解す る(日本特許95-272884/36)。 上述の技術の不利な点は、(a)ステップの煩雑さ、(b)加熱、および/あるいは 強酸および/あるいは強アルカリなどのような過激な処理、(c)イソフラボン類の 収量が相対的に低い、(d)加水分解酵素の費用が極めて高い、および(e)大規模に 多くのステップを踏んでイフフラボン類を商業的な質で抽出することに関連した 資本コストや稼動コストが高いことである。イソフラボンの抽出については現在 知られている方法はすべて、これらの不利な点の1つ以上の影響を受けていて、 商業的に成り立つことを大きく妨げている。エストロゲン様イソフラボン類は地 域医療に貢献するというような主旨が実感されるようになれば、一般社会にとっ てイソフラボン類は経済的に利用し易いものになるにちがいない。このようなこ とのために抽出方法を改良し、費用効率の良いものにしなければならない。 発明の概要 本発明の最もブロードな局面は、植物材料を、混合物を形成するため、水、C1 −C10有機溶媒、及び所望によりイソフラボン・グリコシドをアグルコン型に 切断する酵素と、接触すること、及び有機溶媒にアグルコン型のイソフラボン類 を有機溶媒中に区画するために、前記混合物を十分な時間インキュベートするこ と、及びその後、有機溶媒からイソフラボンを受け取ることよりなるマメ科属の 植物からイソフラボン類を生産するプロセスを提供することである。 前述の成分の組み合わせは、酵素及び植物材料を含有する水相及びその中にイ ソフラボン類が分配された有機相を含むことができる。その組み合わせ物は、代 替的に、有機溶媒と水の激しい混合によって形成されたエマルジョンを含むこと もできる。あるいは、水溶性の有機溶媒が用いられる場合、その組み合わせ物は 、水と有機溶媒の組み合わせである。 有機溶媒が水不溶性の場合、溶解したイソフラボン類を含有する当該有機溶媒 は、残留物を含有するイソフラボンを得るため、例えば蒸発することによって除 去される。その後、その残留物はイソフラボンが実質的に不溶性であるC1−C1 0 有機溶媒と混合され、イソフラボン類は沈殿し、続いて回収される。 有機溶媒が水溶性の場合、この組み合わせにおいて有機溶媒は、残留物と水を 含有するイソフラボンを得るため、例えば蒸発によって除去される。有機相及び 水相を得るため、イソフラボンを溶解している水不溶性のC1−C10有機溶媒と 混合することができる。溶解したイソフラボンを含有するその有機溶媒相は、集 められ、イソフラボン類はそこから回収される。有機溶媒は水を追加して蒸発さ れ、その後、イソフラボン類は水に不溶な凝集物質を形成し、続いて回収される 。 酵素がイソフラボン・グリコシドをアグルコン型に切断するために用いられる 場合、好ましくはβ−グルカナーゼを含有する。より好ましくは、その酵素は、 β−グルカナーゼとβ−ザイラナーゼの混合(又は、組み合わせ)である。 別の局面は、本発明のプロセスに従って生産されたイソフラボン類よりなる組 成物を提供することである。 発明の詳細な説明 本発明は、その最もブロードな局面において、マメ科属の植物からイソフラボ ン類を生産するプロセスを提供することであり、それ は植物材料を、水、C1−C10有機溶媒、及び所望によりイソフラボン・グリコ シドをアグルコン型に切断する酵素と接触させ、組み合わせ物を形成させて、及 び有機溶媒にアグルコン型のイソフラボンを有機溶媒中に分配するために、前記 組み合わせ物を十分な時間インキュベートしてその後、有機溶媒からイソフラボ ンを回収することよりなる。 植物材料、水、C1−C10有機溶媒、及び所望によりイソフラボン・グリコシ ドをアグルコン型に切断する酵素を一緒に結合することからもたらされた組み合 わせ物は、酵素及び植物材料を含む水相及び酵素による切断を伴うイソフラボン 類を分配する有機相からなる相分離した混合物の形であってもよい。この組み合 わせ物は、有機溶媒と水の激しい混合によって形成されたエマルジョンを含むこ ともできる。あるいは、有機溶媒が水溶性である場合、その組み合わせ物は、水 と有機溶媒の混合物であってもよい。その混合物がエマルジョンからなる場合、 イソフラボンのアグルコン型が有機溶媒中に分配されるに十分な時間の後に、エ マルジョンから粒状物質を濾過又は遠心などの標準的な分離プロセスを用いて除 去することが好ましい。その後、相分離が起こり、続いて有機溶媒成分からイソ フラボン類を回収することができる。 有機溶媒が水不溶性の場合、溶解したイソフラボン類を含有する該有機溶媒成 分を例えば蒸発によって除去してイソフラボン含有残留物を得る。その後、その 残留物はイソフラボンは実質的に不溶性であるC1−C10有機溶媒と混合され、 イソフラボンは沈降し、続いて回収される。 有機溶媒が水溶性の場合、この組み合わせ中の有機溶媒は、残留物と水を含有 するイソフラボンを得るため、例えば蒸発によって除去される。その後、有機相 及び水相を得るため、イソフラボンが溶解している水不溶性のC1−C10有機溶 媒をと混合することができる。溶解したイソフラボンを含有するその有機溶媒相 は集められ、 イソフラボン類はそこから回収される。有機溶媒を水を追加して蒸発し、その後 、イソフラボン類は水に不溶な凝集物質を形成し、続いて回収される。 イソフラボン・グリコシドをアグルコン型(以後、イソフラボンという)に切 断するために、所望により使用される酵素は、イソフラボンとその炭水化物(通 常、グルコース)部分の間の支配的な結合といわれているβ−グリコシド結合を 切断するために特に必要である。炭水化物化学の当業者は、これを達成するに最 も適正な酵素はβ−グルコシダーゼ及び多分β−グルカナーゼである、と推定し ている。表1に示すように、大豆イソフラボン類のグリコシド結合を切断する能 力における、異なる炭水化物酵素の相対効能を比較する実験において、β−グル コシダーゼが非常に効果的であることが見出された。β−グルクロニダーゼもま た予想に反し非常に効果的であることが見出された。β−グルカナーゼは予想に 反し比較的低い効能を有することが見出され、相当長い反応時間が要求される。 クローバーなどの植物のある種のイソフラボンについて、内因性β−グルコシダ ーゼ酵素活性は、一般的に、追加の切断酵素を必要とせずに、グルコン型の効果 的な切断に十分である。それゆえ、酵素の追加は、本発明のプロセスにおいて、 任意としてみなされる。表1 グリコシド型の大豆イソフラボン類(daidzin、genistin)のアグルコン型(d aidzein、genistein)への変換における炭水化物に作用する種々の酵素の作用比 較酵素のタイプ(注相対活性(変換%) β−グルコシダーゼ 90 β−グルクロニダーゼ 98 β−グルカナーゼ 40 1,4−bD−グルカン−ヒドロラーゼ 0 1,4−a−D−グルカン−ヒドロラーゼ 0 β−ザイラナーゼ;b−グルカナーゼ(10:1) 85 β−ザイラナーゼ;b−グルカナーゼ(1:1) 87 (注)全ての酵素は、イソフラボンの標準量に同一濃度で加えた。 β−グルカナーゼ/β−ザイラナーゼ酵素混合物はイソフラボングリコシドを アグルコン型への切断において比較的効果的であることが、本発明者らによって 見出された。全く予想外なことに、これは、β−キシラナーゼはイソフラボンの グルコン型におけるグリコシド結合の上記形に対してなんらかの効果を有するこ とを予測する理由は全然ないことを示している。有利なことに、この菌由来酵素 混合物は、有利な価格で商業的な大きな量で入手することができる。より特殊な β−グルコシダーゼ及びβ−グルクロニダーゼ酵素よりも若干劣る唯一の効果で はあるが、後者の酵素はバルクな商業規模の量で、又はコスト効果的な価格で入 手することができない。さらに、商業的なβ−グルカナーゼ/β−ザイラナーゼ 酵素混合物の低価格はイソフラボンの単位当たりの投与量を、若干低い効率を補 うより多くする。酵素を含む本プロセスの一実施態様において、有機溶媒は用い た酵素の顕著な不活性化を引き起こさない。 植物材料は、マメ科属の植物から誘導され、大豆、クローバー(つめくさ、レ ッドクローバー、及びその他のイソフラボンを含有するクローバーを含む)、エ ジプト豆、レンズ豆、豆類(そら豆、あおいまめ、いんげん豆(haricot、kidne y、navy)等)などの植物から得られる。これらは、一般的にその他のマメ科の 植物より高いレベルでイソフラボンを含有している。マメ科の他のイソフラボン 含有植物を本発明のプロセスに用いられないことはないけれども、大豆又はクロ ーバーから誘導される植物材料を用いることが好まし い。イソフラボン類をクローバーから抽出する場合、イソフラボングリコシイド を切断する酵素の使用は不必要である。 植物材料は、好ましくは、クローバー、大豆、その他の豆類、エジプト豆及び レンズ豆などの植物材料をすりつぶして、あるいはその他の処理を行って生成さ れた粉などの微粒子の形である。好ましい植物材料は大豆(Glycine max)又は レッドクローバーなどのクローバーである。本発明を制限することなく、抽出プ ロセスに曝すべき大量の材料を製造するために大部分のイソフラボン類を含有し ない植物の部分を可能な限り除去することが好ましい。例えば、収穫したクロー バーに含まれるイソフラボン類の約90%は葉にあり、約10%が茎及び葉柄に ある。したがって、茎から葉を分離することは有益であり、まず乾燥した植物を 脱穀し、次いで大きな茎から小さな葉を分離するために種々のふるいで分けるこ とによって達成される。もう1つの例として、大豆は殻を取る及び/又は脂肪を とり、殻を取ることができる。脂肪をとった大豆粉は商業的な量で容易に入手で きる。別の例では、通常の殻取り処理中に大豆の子葉から頻繁に取り去られ、ふ るい分けなどの標準的な方法で容易に収集される大豆の胚軸は、全体の大豆(約 0.05〜0.3%)に比較して極めて高いレベル(約0.5〜1.5%)でイ ソフラボン類を含有している。 本発明の種々の実施態様で用いる有機溶媒は、1〜10個の炭素(C1−C10 )からなり、水に親和性のない有機溶媒及び/又は水に親和性の有機溶媒を含む 。水親和性有機溶媒は、メタノール、エタノール、プロパノール及びイソプロパ ノール、酢酸、アセトン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルス ルホキシド、n−プロパノール、テトラヒドロフラン及びいずれかのこれらの溶 媒の混合物などのC1−C10アルコールを含む。イソフラボン溶解性である水に 親和性のない有機溶媒は、C4−C10アルコール(ブタノール、ヘキサノール及 びペンタノールなど)、C1−C10アル コキシ溶媒(エチルメチルケトン、メチルフェニルケトン、ヘキサン−2,4− ジオンなど)、C2−C10のエステル(酢酸エチル、エチルメチルマロネート、 ジメチルホスホネートなど)、C1−C8アルデヒド(ブタノン、ペンタノン、ヘ キサネディアル、シクロヘキサンカルボアルデヒド及びブタン−1,2,4−ト リカルボアルデヒドなど)、C2−C10エーテル、C2−C3アルケン、C2−C4 アルカン又はフェノール及びその誘導体(ベンゼン1,2,4−チオールなど) 及びいずれかのこれらの溶媒の混合物を含む。 イソフラボン類が実質的に不溶解性である有機溶媒は、C5−C10アルカン( ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン及びオクタンなど)及びC4−C10アルケ ン及びいずれかのこれらの溶媒の混合物を含む。使用する有機溶媒は、好ましく は、蒸発によって有機溶媒を除去できる揮発性を有するよう選択され(例えば、 蒸留、ロータリー蒸留など)、有機溶媒に溶解したイソフラボン化合物を回収す ることができる。 この方法で使用する水は市水からの蒸留水、脱イオン蒸留水などである。水に はこの分野で良く知られている微生物の生育を遅延させる保存剤、その他の添加 物を含む。水及び有機溶媒のそれぞれの割合は本発明においては制限するもので はない。一般的に、有機溶媒に対する水の割合は、例えば1:10から10:1 に変化させることができるが、等量の割合で水及び有機溶媒を使用する。 水と有機溶媒の混合物の組み合わせは有機相と水相を含み、各相をゆるやかに 混合し、攪拌する。これは、そのような相を混合することなくそれぞれ相を攪拌 できる垂直的に配置された攪拌機によって容易に行うことができる。 本発明の方法では、温度を上げる必要がなく、また環境温度条件、例えば5℃ 〜35℃で行うことができる。従って、環境条件は、抽出に高温を必要とする従 来技術に求められる複雑な温度制御をせずとも充分である。 一つの態様において、本発明の抽出プロセスは、ワンポット、1段階の反応で あり、主設備費用及び時間のコストの節約のような実質的に利益がある。本発明 の一態様に従って、1ステップで酵素消化及び溶媒抽出の有効性は、一般的な従 来技術に比べて、イソフラボン産物を非常に効率よく、かつ高収率で得ることが できる。 イソフラボン化合物は有機溶媒成分から、有機相の気化(蒸発)、例えば、回 転式蒸発、蒸留などによって回収される。アグルコンイソフラボンを含有する少 量の油分が引き続く有機相の除去でも残ることか見だされる。このイソフラボン に富んだ油は、イソフラボン類を濃縮するためにさらに抽出を続けることが好ま しいが、所望の最終生成物と見做すことができ、使用することができる。イソフ ラボン類を含有する油は、油に対し良く溶けるが、イソフラボン類に対する溶解 性が非常に低いヘキサン、ヘプタン及びオクタンのような適当な有機溶剤を添加 することにより除去することができる。ヘキサンが比較的コストが易く好ましく 使用される。溶媒(例えばヘキサン)は油に対する比率を約1:1と50:1の 間、好ましくは10:1で加える。油は直ちに有機溶媒相に分配され、イソフラ ボンと会合して溶液から除かれて容器の底に沈殿する。ヘキサン:油相、イオフ ラボンを含む残渣を残して除かれる。これを回収し例えばオーブンで50℃〜1 20℃の温度で乾燥して、微粉末とし、続いて、後記するように治療用途に製剤 化する。しかし、好ましくはヘキサン抽出工程を1〜3回繰り返して油を完全に 除去する。また、油を含むイソフラボンを、HPLCフラクショネーション、イ オン交換、クロマトグラフィまたはイソフラボンの豊富化/精製の分野で良く知 られたその他の技法に供する。 植物材料の抽出に用いるC1〜C10の有機溶媒は水と混じり(例えばエタノー ルのようなアルコール)、有機溶媒は蒸発(回転式蒸発、蒸留など)によって除 かれ、水中に油を含むイソフラボンを含有する濃縮物が得られる。この濃縮物を イソフラボン溶解するC1 〜C10の有機溶媒、例えば酢酸エチルと混合して、イソフラボン含有有機相と 水相とにする。有機相を集めて、そこからイソフラボン類を回収する。例えば、 有機溶媒は水を添加して、例えば蒸留機を用いて蒸留し、その後イソフラボン類 を水不溶性の凝集物とし、凝集物を回収し、薬学的/健康組成物に製剤化する。 この段階で抽出物はイソフラボン含有量が36〜70%と高く、一般的に出発 材料のイソフラボン類の比率と比較される。この材料はその状態で、例えば乾燥 し、製剤化して治療目的に使用される、または更にこの分野でよく知られている 処理に供してイソフラボンを精製する。さらに、精製は、HPLCフラクショネ ーション、イオン交換クロマトグラフィまたはこの分野で良く知られたその他の 技法に供する。例えばPLCフラクショネーションによってダイゼインまたはゲ ニステインを除くことができる。 大豆が出発材料である場合、抽出されたイソフラボン類は、ダイゼイン、ゲニ ステインおよびグリシテインである。残りの材料はフィトステロールと他の水不 溶性化合物であるクローバが出発材料である場合、抽出されたイソフラボン類は 、ダイゼイン、ゲニステイン、ホルモノネチン及びビオカニンである。フィトス テロールとクロロフィルを含む種々のフラボン類を残りの分離物のバルクとする 。 本発明の方法で製造したイソフラボン類は個々に精製する。例えば、ダイゼイ ンとゲニステインHPLC、または他のクロマトグラフ技法またはこの分野で知 られたこれら化合物精製の標準的は方法で精製することができる。 このイソフラボン類は薬学組成物、健康組成物、飲料、食品等に、この分野で 知られている適当な賦形剤、担体など、例えば薬学的添加剤ハンドブック第2版 、アメリカ薬学会〔Handbook of Pharmaceutical Excipients,Second Edition, America Pharmaceutical Association)1994年(参照することにより本明細書に 援用する)。薬学組成物または健康組成物は錠剤、カプセル、溶解粉末、シロッ プ などを含む。このような製剤に用いる標準的な担体/賦形剤には微結晶セルロー ス、リン酸水素カルシウム、ステアリンiiiマグネシウムおよびコロイド珪酸が 含まれる。イソフラボン類を含有する食品には、棒状食品、ビスケット、スナッ ク食品、この分野でよく知られているその他の標準的な形態を含む。飲料品には 芳香剤、バッハーなどを入れることができる。 他の視点では、本発明方法により製造するときは、イソフラボン類を、任意に 薬学的に許容される担体及び/または賦形剤とともに含む組成物を提供する。こ の組成物、食品組成物、例えば食品またはミューズリーバー類、ビスケット類、 飲料類などと関連させてもよい。 従来の技術ではイソフラボン類をグルコンからアグルコンの形同時に転換させ て、有機溶媒中のアグルコンイソフラボン類を回収するワンポット方法の利用は 、おおくの理由で意図されていなかったであろう。マメ科の植物のグルコシド型 の切断後にプロセスから残渣物を除去する必要があると思われていた。また、有 機溶媒はアグルコン型を形成するための酵素を不活性化するであろう考えられて いた。結果として先行技術では、水溶性グルコン型を水不溶性アグルコン型に、 多段階に転換して、続いてアグルコンをを適当な有機溶媒中に抽出することがが 行われていた。 本発明の具体例を以下の非制限的な実施例を参照して説明する。 〔実施例1〕 脱脂大豆粉2000kgを、図1に示すように、脱イオン水5000Lとβ−グルカナー ゼ/b−キシラナーゼ(Bio-Feed Beta CT:Novo Nordisk,Denmark)10kgの入った 10000Lの容器に入れた。酢酸エチル1000Lを水性懸濁液の表面に層を形成させて 2相の組み合わせとした。水相及び溶媒相の両相を垂直プロペラ攪拌機(図1) を使用してゆるやかに攪拌した。水相と有機溶媒相間の接触点で、アグルコン イソフラボンは水相から有機溶媒相に直ぐに移動する。水相を一定に攪拌するこ とは加水分解されたイソフラボン類を酢酸エチルに最大限に曝すことを意図して いる。酢酸エチルを一定に攪拌することは、両相間の高濃度イソフラボン勾配を 確かにするの助けとなり、それによって水不溶アグルコン型を酢酸エチルへの溶 解率を最大にする。任意に、両相間をさらに接触させてより濃度の低い水性懸濁 液を酢酸エチル相を循環させる。 約4〜約48時間後、好ましくは8時間程度で攪拌、再循環プロセスを停止し 、両相を最大限に分離させる。酢酸エチルは蒸留機を用いて蒸発させる。約20L の油が蒸発せずに残った。この油にヘキサン200Lを加ええて攪拌機によって約5 分激しく攪拌した。これを一夜(約18時間)攪拌することなく静置したアグル コン イソフラボン類を含む粒子が反応器の底に沈殿したのが見られた。ヘキサ ン:油相をスラッジを残してデカントした。さらに5Lのヘキサンをスラッジに 加えて残りの油を除去した。この混合物を1時間静置すると、粒子物質が再び沈 殿してきた。ヘキサン:油相をセミ−スラッジを残してデカントして、セミ−ス ラッジを集めてオーブンで約85℃で乾燥した。HPLC分析によってこの物質 が約36〜70パーセント(代表的には約60%)のイソフラボンを含むことが 分かった重要なことは抽出物中のイソフラボン類の比率が出発材料のイソフラボ ン類の比率と比較できることであり、イソフラボン収率は典型的には非常に高い (表2。この物質はそのまま使用することができ、またはイソフラボン類をさら に精製するためにさらなる処理に供することができる。 表2 実施例1に記載の抽出法を用いてのイソフラボン類の全大豆からの回収 イソフラボン 出発材料の回収% ダイゼイン 80.3 ゲニステイン 76.3 グリシテイン 75 〔実施例2〕 出発材料は、大豆胚軸(soy hypocotyls)と大豆子葉(soy cotyledons)との混合 物を含有し、イソフラボン類のより豊富な資源(全大豆粉の約0.2%に比べると 約10%)である粗びき大豆粕(soy grits)200kgである。この大豆粕200kgを脱イ オン水1000Lとグルカンヒドロラーゼ(glucan hydrolase)(Bio-Feed Beta CT:Nov o Nordisk,Denmark)2.5kgを含む3000L容器中に置く。酢酸エチル1000Lを加え、 水相と溶媒相とを1分間約200Lの能力を持つポンプを用いて激しく互いに混合し て二相間を効率的に接触させる、すなわち、エマルジョンを形成させる。この混 合を室温で1-24時間続けるが、しかし好ましくは4時間である。この混合物の中 の粒子状材料を、その後濾過または遠心分離のような通常の手段で液相から分離 する。この粒状材料の除去はエマルジョンを破壊し、得られた液相を約30分間放 置することによって、水相と酢酸エチル相との間の分離を効率的にする。この酢 酸エチルはイソフラボン類を含有しており、これを取出し、蒸留に付す。酢酸エ チルの蒸留後に残存する残滓油は上記の実施例1に概要を述べた手段によって処 理される。イソフラボンに富む材料を分離する。 〔実施例3〕 クローバー(clover)500kgを向流抽出ユニット(counter-current unit)中に導 入し、50%エタノール5000Lと6時間混合する。溶媒抽出物をポンプで吸い取り 貯蔵し、クローバーは廃棄する。このエタノールを温度80℃及び圧力(-80kPa)で ロータリーエバポレーショ ンすることによって回収して抽出濃縮物(水中に油を含有しているイソフラボン )500Lを得る。エタノール/水混合物4000Lを回収する。この濃縮物を酢酸エチ ルと比率1:4(すなわち、酢酸エチル2000L)と混合し、この混合物を水層と酢酸エ チル層とに分離させる。イソフラボン類は酢酸エチル層に溶解する。この酢酸エ チル層をポンプで蒸留装置中に導入し、水を添加して真空下で溶媒を蒸発させる 。湿潤フロック(wet floc)(活性成分)を貯蔵タンクにポンプで移動させる。こ の湿潤フロックの50%を噴霧乾燥剤と混合し、噴霧乾燥し、活性イソフラボン類 を回収する(25%)。残りの50%をヘキサンで洗浄し、脱水し、90℃で乾燥し、粉 砕し、錠剤にするために担体/賦形剤と混合する。 〔実施例4〕 上記実施例1〜3の乾燥製品(サンプル1)は、グリシティン(glycitein)と 共に/共にではなくゲニスティン(genistein)またはダイゼイン(daidzein)を濃 縮するための出発材料として用いられる。精製は、HPLC、イオン交換クロマトグ ラフィー及びその他のクロマトグラフィーを用いる分離を含む通常の方法によっ て行われる。この実施の一例は、実施例1〜3の乾燥製品3kgを分画してダイゼ イン及びゲニスティンを分離する。ダイゼインは、純度95-99%(典型的には純 度98.5%)で単離される。ゲニスティンは、同様の純度て回収される。 〔実施例5〕 上記実施例に従って、抽出された製品から医薬組成物を調製する。 1.次の組成物が錠剤の形で調製される: 実施例1に従って調製され、(ゲニスティン35重量%及びダイゼイン28重量% )を含む大豆粉抽出物を用いる。 抽出物 60mg 通常の錠剤のための不活性担体 340mg この組成物を錠剤としてゲニスティン20mgとダイゼイン17mgとを 含有する400mgの錠剤を調製する。 2.次の組成物がカプセルの形で調製される。 実施例2によって調製され、(デニスティン18重量%、ダイゼイン35重量%及 びグリシティン18重量%)を含有する大豆胚軸抽出物を用いる。 抽出物 60mg 通常の医薬不活性担体 190mg 全ては非毒性のゼラチンカプセルに含有され、ゲニスティン約11mg、ダイゼイ ン約21mg及びグリシティン約11mgを含有するカプセルを得る。 3.次の組成物が錠剤の形で調製される: 実施例4によって調製され、(ゲニスティン99.5重量%)を含有するゲニステ ィン抽出物を用いる。 抽出物 50mg 通常の錠剤の不活性担体 150mg この組成物は、錠剤にされ、ゲニスティン50mgを含有する200mgの錠剤を得る 。 4.次の組成物が錠剤の形で調製される: 実施例4によって調製されたイソフラボン類40mgと不活性賦形剤/担体460mg とを含有する500mgの錠剤。 上記の担体は、セルロース(マイクロクリスタリン)、リン酸水素カルシウム 、大豆ポリサッカライド、ステアリン酸マグネシウム及びコロイド状シリカ(無 水物)を含むものである。 本明細書及び後述の請求の範囲を通して、文脈か他のことを要しない限り、 “よりなる”という語、又は単数の“よりなる”または“よりなっている”のよ うなバリエーションは、述べられている整数又は工程あるいは複数の整数又は工 程のグループを含むと解釈され、他の複 数の整数又は工程あるいは整数又は工程のグループを排除していると解釈される べきではないと理解される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C12N 9/24 C12N 9/24 9/42 9/42 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 フアン,ジウ,リ オーストラリア ニューサウスウェールズ 2066,レイン コーブ,バーリ ストリ ート,23/9 (72)発明者 ディーコン−ショウ,マーク,ジー. オーストラリア ニューサウスウェールズ 2256,クールウォン,グレンロック パ レード 72 (72)発明者 ウォーリング,マーク,エイ. オーストラリア ニューサウスウェールズ 2010,エラノラ ヘイツ,エラノラ ロ ード 68

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.マメ科(genus Ieguminosae)の植物材料を、水、C1-C10の有機溶媒、及びイ ソフラボングリコシドをアグルコン(aglucone)の形に分解する酵素と接触させて 混合物を形成し、この混合物を、アグルコンの形のイソフラボンを有機溶媒中に 分配するのに充分な時間インキュベートし、そしてこの有機溶媒からイソフラボ ン類を回収することよりなるマメ科植物からイソフラボン類を製造する方法。 2.有機溶媒が回収され、有機溶媒がイソフラボン残滓を得るために除去され、 そして、この残滓がその中でイソフラボン類がイソフラボン類沈殿物のような実 質的に不溶性であり、そして続いて回収される有機溶媒と混合される、請求の範 囲1による方法。 3.そのなかに溶解されているイソフラボン類を含む混合物中で有機溶媒が水と 混和することができ、残滓と水とを含むイソフラボン類を得るために除去され、 そして、その後水と混和しないC1-C10のイソフラボン可溶化有機溶媒と混和し、 有機相と水性相とを生じさせ、イソフラボン類を溶解して含んでいるこの有機溶 媒相を集め、それからイソフラボン類を回収する請求の範囲1による方法。4. 有機溶媒相を水を添加して蒸発させ、その後イソフラボン類を水可溶性綿状固ま りを形成させる請求の範囲3による方法。 5.混合物か、酵素及び植物材料を含有する水性相、及びイソフラボン分配物を 含む有機相よりなる請求の範囲1による方法。 6.混合物が、有機溶媒と水との激しい混合によって形成されたエマルジョンよ りなるものである請求の範囲1による方法。 7.酵素がβ−グルカナーゼとβ−キシラナーゼの混和物である請求の範囲5に よる方法。 8.植物材料が水及び酵素と混合され、その後有機相と水性相とを、あるいは有 機溶媒と水の激しい混合によって形成されるエマルジョンを形成するように有機 溶媒が加えられる請求の範囲1による方法。 9.植物材料が水と混合され、その後酵素が有機溶媒とともに加えられる請求の 範囲1による方法。 10.植物材料が大豆またはクローバーに由来する請求の範囲1による方法。 11.温度10℃〜30℃で実施される請求の範囲1による方法。 12.植物材料が粒子の形態である請求の範囲1による方法。 13.植物材料か大豆粉である請求の範囲12による方法。 14.植物材料が大豆胚軸(soy hypocotyls)と大豆子葉(soy cotyledons)の量を変 えることのできる混合物である請求の範囲12による方法。 15.植物材料がクローバーである請求の範囲1による方法。 16.好ましくは医薬的に許容される担体及び/又は賦形剤と組み合わせた、請求 の範囲1によって得られるイソフラボン類よりなる組成物。 17.食品成分と組み合わせた、請求の範囲1によって得られるイソフラボン類よ りなる食品組成物。 18.回収されたイソフラボン類からダイゼインが精製される請求の範囲1による 方法。 19.請求の範囲1の方法によって得られるイソフラボン類。 20.回収されたイソフラボン類からゲニスティンが精製される請求の範囲1によ る方法。 21.請求の範囲18の方法によって得られるたダイゼイン。 22.請求の範囲20の方法によって得られたゲニスティン。
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