JPH11155592A - アグリコンイソフラボン強化植物性タンパク質乳清、乳清タンパク質物質、アグリコンイソフラボン物質、高ゲニステイン含有物質、及び高ダイドゼイン含有物質、並びにこれらの植物性タンパク質乳清からの製造法 - Google Patents
アグリコンイソフラボン強化植物性タンパク質乳清、乳清タンパク質物質、アグリコンイソフラボン物質、高ゲニステイン含有物質、及び高ダイドゼイン含有物質、並びにこれらの植物性タンパク質乳清からの製造法Info
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- JPH11155592A JPH11155592A JP9300299A JP30029997A JPH11155592A JP H11155592 A JPH11155592 A JP H11155592A JP 9300299 A JP9300299 A JP 9300299A JP 30029997 A JP30029997 A JP 30029997A JP H11155592 A JPH11155592 A JP H11155592A
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Abstract
乳清からの、アグリコンイソフラボン強化植物性タンパ
ク質物質の製造法を提供する。 【解決手段】 イソフラボン複合体を含む植物性タンパ
ク質乳清からの、アグリコンイソフラボン強化植物性タ
ンパク質乳清の製造法であって: a)前記植物性タンパク質乳清を、イソフラボン複合体を
イソフラボン配糖体に転化するのに十分な時間、ある温
度及びpHで処理する工程;及び b)前記植物性タンパク質乳清中のイソフラボン配糖体
を、酵素と、少なくともイソフラボン配糖体の大部分
が、アグリコンイソフラボンに転化するのに十分な時
間、ある温度及びpHで接触する工程を含む製造法。
Description
ラボン強化植物性タンパク質乳清、アグリコンイソフラ
ボン強化乳清タンパク質物質、アグリコンイソフラボン
物質、高ゲニステイン含有物質、及び高ダイドゼイン含
有物質、並びにこれらの植物性タンパク質乳清からの製
造法に関する。
物性タンパク質物質を有する、様々なマメ科の植物で生
成される。この化合物は、ダイジン、6"-OAcダイジン、
6"-OMal ダイジン、ダイドゼイン、ゲニスチン、6"-OAc
ゲニスチン、6"-OMal ゲニスチン、ゲニステイン、グリ
シチン(glycitin)、6"-OAcグリシチン、6"-OMal グリシ
チン、グリシテイン(glycitein) 、ビオカニンA 、ホル
ムオノネチン、及びクメストロール(coumestrol)を含
む。典型的にはこれらの化合物は、ダイズ種子固有の苦
味に関連している。
うな市販されている製品の製造において、これらの物質
の除去が焦点となっている。例えば、ダイズフレークを
水性アルカリ媒質で抽出したダイズタンパク質単離物製
造の通常の方法において、これらのイソフラボンの多く
が、ダイズタンパク質と共にその抽出物中に溶解され
る。このタンパク質は、この抽出物の酸性化により、抽
出物から沈殿され、かつ分離され、単離物を形成し、可
溶性イソフラボンを多く含む乳清を残す。酸性で沈殿し
たタンパク質単離物中に残された残留イソフラボンは、
通常この単離物を排気洗浄(exhaustive washing)するこ
とにより除去される。この乳清及び洗浄液は、通常廃棄
される。この植物性タンパク質乳清中のイソフラボン
は、イソフラボン配糖体(グリコン)、イソフラボン複
合体、及びアグリコンイソフラボンを含む。イソフラボ
ン配糖体は、この化合物のイソフラボン部分に結合した
グルコース分子を有する。イソフラボン複合体は、グル
コース分子に結合した付加部分を有し、例えば6"-OAcゲ
ニスチンは、グルコース分子の6位に結合した酢酸基を
有する。アグリコンイソフラボンは、結合したグルコー
ス分子を伴わないイソフラボン部分からなる。
びアグリコンの一員を有する3種のイソフラボン化合物
“系”を含み:これはゲニステイン系、ダイドゼイン系
及びグリシテイン系である。ゲニステイン系は、配糖体
ゲニスチン;複合体6"-OMalゲニスチン(ゲニスチンの
6"- マレイン酸エステル)、及び6"-OAcゲニスチン(ゲ
ニスチンの6"- 酢酸エステル);及びアグリコンゲニス
テインを含む。ダイドゼイン系は、配糖体ダイジン;複
合体6"-OMal ダイジン、及び6"-OAcダイジン;及びアグ
リコンダイドゼインを含む。グリシテイン系は、配糖体
グリシチン;複合体6"-OMal グリシチン;及びアグリコ
ングリシテインを含む。
において興味深いものであるが、アグリコン類が、最も
興味深い特異的イソフラボンである。ゲニステイン及び
ダイドゼインは、心血管系の危険因子を著しく低下する
ことができる。論文“雌サルにおける血漿脂質に対する
植物及び哺乳類のエストロゲンの作用(Plant and Mamma
lian Estrogen Effects on Plasma Lipids of Female M
onkeys) ”、Circulation 、90:1259 頁(1994 年、10
月) 参照。ゲニステイン及びダイドゼインは、同様に女
性において内因性エストロゲン濃度の低下又は変化によ
って引き起こされる症状、例えば閉経又は月経前症候群
などを緩和すると考えられている。更に、下記の論文に
記載されているように、ダイズ種子などの植物性物質中
に含まれるアグリコンイソフラボンが、ヒトの癌細胞、
例えば乳癌細胞及び前立腺癌細胞などの増殖を阻害する
ことが、最近になって認められている:Peterson及びBa
rnesの論文、“エストロゲン受容器及び多剤耐性遺伝子
とは無関係の、ヒト乳癌細胞増殖のゲニステインによる
阻害(Genistein Inhibition of the Growth of HumanBr
east Cancer Cells, Independence from Estrogen Rece
ptors and the Multi-Drug Resistance Gene)”、Bioch
emical and Biophysical Research Communications 、1
79(1): 661-667 頁(1991 年8月30日) ;Peterson及びB
arnesの論文“ヒト前立腺癌細胞増殖のゲニステイン及
びビオカニンA による阻害及び上皮増殖因子受容体自己
リン酸化の非阻害(Genistein and Biochanin A Inhibit
the Growth of Human Prostate Cancer Cells but not
Epidermal Growth Factor Receptor Tyrosine Autopho
sphorylation) ”、The Prostate、22:335-345頁(1993
年);及びBarnesらの論文“乳癌モデルにおける哺乳類
の腫瘍のダイズ種子による阻害(Soybeans Inhibit Mamm
ary Tumors in Models of Breast Cancer)”、Mutagens
and Carcinogens in the Diet、239-253 頁(1990年)
である。
ダイドゼイン、ゲニステイン及びグリシテインを含む。
これらのアグリコンは、下記一般式を有する:
OCH3からなる群から選択することができる。)。ゲニス
テインは、R1=OH 、R2=H、R3=OH 及びR4=OH である上記
式を有し、ダイドゼインは、R1=OH 、R2=H、R3=H及びR4
=OH である上記式を有し、並びにグリシテインは、R1=O
H 、R2=OCH3 、R3=H及びR4=OH である上記式を有する。
従って本発明が言及しているのは、これらの化合物のア
グリコン及び植物性タンパク質乳清の濃縮物及び乳清タ
ンパク質物質、並びに特に高ゲニステイン含有物質、高
ダイドゼイン含有物質、及びアグリコンイソフラボン物
質である。本発明は更に、アグリコン強化植物性タンパ
ク質乳清、アグリコン強化植物性乳清タンパク質物質、
高ゲニステイン含有物質、高ダイドゼイン含有物質、及
びアグリコンイソフラボン物質の製造法について言及し
ている。
アグリコンイソフラボンに転化する一般的方法は公知で
あり、本出願の譲受人が所有する、現在係属中である、
1995年6月7日出願の米国特許出願第08/477,102号にお
いて記載されている。植物性タンパク質乳清中のイソフ
ラボン配糖体を、アグリコンイソフラボンに転化する方
法も公知である。イソフラボン配糖体をアグリコンイソ
フラボンに転化する方法は、本出願の譲受人が所有す
る、現在係属中である国際特許出願第PCT/U.S./94/1069
9 号において提供されている。Obata らの日本国特許出
願第258,669 号に記載されているような、イソフラボン
配糖体をアグリコンイソフラボンへ転化する別の方法
も、当該技術分野において公知である。このような方法
は、イソフラボン複合体のアグリコンイソフラボンへの
転化は提供しないが、高ゲニステイン含有物質、高ダイ
ドゼイン含有物質、又はアグリコンイソフラボン物質を
提供する。更にこれらの方法は、これらの配糖体のアグ
リコンへの中等度の転化のみを達成し、かつこの中等度
の転化をもたらすための実質的時間が必要である。従っ
て、このような方法は、大規模な商業的操作にとって望
ましいものではない。
は、アグリコンイソフラボン強化植物性タンパク質乳
清、及びこれを植物性タンパク質乳清から製造する方法
を提供することである。更に本発明の目的は、アグリコ
ンイソフラボン乳清タンパク質物質、及びこれを植物性
タンパク質乳清から製造する方法を提供することであ
る。別の本発明の目的は、高ゲニステイン含有物質、及
びこれを植物性タンパク質乳清から製造する方法を提供
することである。更に別の本発明の目的は、高ダイドゼ
イン含有物質、及びこれを植物性タンパク質乳清から製
造する方法を提供することである。本発明の他の目的
は、アグリコンイソフラボン物質、及びこれを植物性タ
ンパク質乳清から製造する方法を提供することである。
これら及び他の目的は、以下の本発明の詳細な説明に記
されたように、特異的に達成される。
ソフラボン強化植物性タンパク質乳清、及びイソフラボ
ン複合体を含む植物性タンパク質乳清からの、アグリコ
ンイソフラボン強化植物性タンパク質乳清の製造法であ
る。この方法は、イソフラボン複合体を含む植物性タン
パク質乳清を、イソフラボン複合体のイソフラボン配糖
体への転化に十分な時間、ある温度及びpHで、処理する
ことを含む。酵素を、植物性タンパク質乳清中のイソフ
ラボン配糖体と、少なくともイソフラボン配糖体の大部
分のアグリコンイソフラボンへの転化に十分な時間、あ
る温度及びpHで、接触する。本発明のある実施態様にお
いて、これらのイソフラボン複合体は、植物性タンパク
質乳清を、温度約2℃〜約121 ℃及びpH約6〜約13.7で
処理することにより、イソフラボン配糖体に転化され
る。本発明の別の実施態様において、これらのイソフラ
ボン配糖体は、植物性タンパク質乳清中の酵素と、該イ
ソフラボン配糖体を、温度約5℃〜約75℃及びpH約3〜
約9で接触することにより、アグリコンイソフラボンに
転化される。イソフラボン複合体のイソフラボン配糖体
への、及びイソフラボン配糖体のアグリコンイソフラボ
ンへの、高い転化率が認められている。ある実施態様に
おいて、イソフラボン複合体の少なくとも80%は、イソ
フラボン配糖体に転化され、かつイソフラボン配糖体の
少なくとも80%は、アグリコンイソフラボンへと転化さ
れる。
イソフラボン乳清タンパク質物質、及びイソフラボン複
合体を含有する植物性タンパク質乳清からのアグリコン
イソフラボン乳清タンパク質物質の製造法である。タン
パク質及びアグリコンイソフラボンを含有するアグリコ
ンイソフラボン乳清タンパク質物質は、アグリコン強化
植物性タンパク質乳清から回収される。本発明のある実
施態様において、アグリコンイソフラボン乳清タンパク
質物質は、限外ろ過、加熱凝固及び脱水の少なくとも1
種により回収される。更に別の態様において、本発明
は、高ゲニステイン含有物質、及びイソフラボン複合体
を含有する植物性タンパク質乳清からの高ゲニステイン
含有物質の製造法である。植物性タンパク質乳清に由来
するアグリコンイソフラボン乳清タンパク質物質は、水
性アルコール抽出剤で抽出され、アグリコンイソフラボ
ン強化抽出物を生成する。この抽出物は、吸着剤と、こ
の抽出物から高ゲニステイン含有物質を分離するのに十
分な時間、接触される。別の態様において、本発明は、
高ダイドゼイン含有物質、及びイソフラボン複合体を含
有する植物性タンパク質乳清からの高ダイドゼイン含有
物質の製造法である。植物性タンパク質乳清に由来する
アグリコンイソフラボン乳清タンパク質物質は、水性ア
ルコール抽出剤で抽出され、アグリコンイソフラボン強
化抽出物を生成する。この抽出物は、吸着剤と、この抽
出物から高ダイドゼイン含有物質を分離するのに十分な
時間、接触される。
コンイソフラボン物質、及びイソフラボン複合体を含有
する植物性タンパク質乳清からのアグリコンイソフラボ
ン物質の製造法である。植物性タンパク質乳清に由来す
るアグリコンイソフラボン乳清タンパク質物質は、水性
アルコール抽出剤で抽出され、アグリコンイソフラボン
強化抽出物を生成する。この抽出物は、その当初の容積
の約15〜約30%の範囲に濃縮され、かつこの抽出物に水
を添加することによって、アグリコンイソフラボン物質
が抽出物から沈殿する。ある実施態様において、高ゲニ
ステイン含有物質は、アグリコンイソフラボン物質から
分離される。このアグリコンイソフラボン物質は、アル
コール水溶液中に溶媒和され、かつこのアルコール水溶
液は、吸着剤と、高ゲニステイン含有物質を分離するの
に十分な時間、接触される。更に別の実施態様におい
て、高ダイドゼイン含有物質は、アグリコンイソフラボ
ン物質から分離される。このアグリコンイソフラボン物
質は、アルコール水溶液中に溶媒和され、かつこのアル
コール水溶液は、吸着剤と、高ダイドゼイン含有物質を
分離するのに十分な時間、接触される。
清であり、ここで植物性タンパク質乳清は、可溶性タン
パク質、イソフラボンの水溶液、及び植物性タンパク質
抽出物から植物性タンパク質のカードを除去した後に残
存する他の水溶性化合物と定義されている。好ましい実
施態様において、この方法が、ダイズ種子物質からの、
アグリコンイソフラボン強化乳清、アグリコンイソフラ
ボン乳清タンパク質物質、高ゲニステイン含有物質、高
ダイドゼイン含有物質、及びアグリコンイソフラボン物
質の製造に特に適しているので、出発原料は、ダイズ種
子乳清である。この植物性タンパク質乳清出発原料は、
イソフラボン複合体、イソフラボン配糖体、及びアグリ
コンイソフラボンを含んでいる。例えばダイズ乳清は、
イソフラボン配糖体−ゲニスチン、ダイジン及びグリシ
チン;イソフラボン複合体−ゲニスチン、ダイジン及び
グリシチンの6"- マレイン酸エステル、並びにゲニスチ
ン及びダイジンの6"- 酢酸エステル;並びにアグリコン
イソフラボン−ゲニステイン、ダイドゼイン及びグリシ
テインを含有している。ダイズ乳清出発原料中のこれら
のイソフラボンは、主にイソフラボン複合体である。
には通常の植物性タンパク質単離物製造工程の副産物と
して得ることができる。油分が溶媒抽出により除去され
たダイズ種子フレークのような、植物性タンパク質源
を、この植物性タンパク質源中のタンパク質の等電点よ
りも高いpHを有する水性抽出剤で抽出することができ、
この抽出により該植物性タンパク質源から可溶化された
タンパク質、イソフラボン、及びその他の化合物を含有
する抽出物を生成することができる。この抽出物を、該
抽出物中には溶解しない植物性物質から分離する。その
後、得られる可溶化したタンパク質及びイソフラボンを
含有する抽出物のpHを、タンパク質を抽出物から沈殿す
るために、該タンパク質の等電点にほぼ等しいように、
ダイズタンパク質については約4.4 〜4.6 に調節する。
この沈殿したタンパク質を分離し、植物性タンパク質単
離物を生じ、植物性タンパク質乳清出発原料を残す。ほ
とんどのイソフラボンは、この乳清中に可溶化して残留
する。乳清中のイソフラボンの回収を最大にするため
に、更に沈殿したタンパク質を洗浄することが望まし
く、各洗浄液を該乳清に添加する。
中でスラリー化された植物性タンパク質乳清を、噴霧乾
燥してよい。取扱いを簡略化するために、この植物性タ
ンパク質乳清を、噴霧乾燥し、乳清タンパク質(タンパ
ク質単離物を沈殿した後も、依然として乳清中に存在す
るタンパク質)、イソフラボン、及び他の化合物を固形
物として回収することができる。この噴霧乾燥した物質
を、水に添加し、植物性タンパク質乳清出発原料を再構
成することができる。好ましい実施態様において、スラ
リーは、水100gにつき噴霧乾燥した物質を約2〜10g 含
み、乳清が粘稠すぎないことを確実にする一方で、所望
のアグリコンイソフラボン強化乳清、アグリコンイソフ
ラボン乳清タンパク質物質、高ゲニステイン含有物質、
高ダイドゼイン含有物質及びアグリコンイソフラボン物
質を製造するのに十分なイソフラボンを提供する。
タンパク質乳清出発原料中のイソフラボン複合体は、イ
ソフラボン配糖体に転化され、イソフラボン配糖体強化
植物性タンパク質乳清を生成する。この転化は、該乳清
のpH及び温度によって左右されることが判っている。イ
ソフラボン複合体のイソフラボン配糖体への転化のため
のpHの範囲は、約6〜約13.5である。この植物性タンパ
ク質乳清のpHは、必要であるならば、所望のpHに調節さ
れなければならない。ダイズタンパク質乳清は、典型的
には、約4.4〜4.6 のpHを有し、かつ所望のpH範囲に、
塩基又は塩基性試薬を用いて調節されなければならな
い。このpHは、この系のpHを上昇するような、いずれか
適当な塩基、カセイ試薬、又は塩基性試薬で調節するこ
とができ、これらは水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、及び水酸化カルシウムを含む。この転化は、比較的
強アルカリ条件下、好ましくはpH9〜11で、より容易に
進行することが判っている。イソフラボン配糖体−ゲニ
スチン、ダイジン及びグリシチン、特にダイジンは、pH
12以上では分解する傾向があるので、これらのpHは、pH
12以下に維持されなければならない。この反応は、より
低いpH条件、例えばpH約6では、より遅く進行するが、
この反応は、より高い温度及び/又は加圧下では促進さ
れるであろう。
への転化の温度範囲は、約2℃〜約121 ℃である。転化
が容易に生じるような温度範囲は、乳清のpHによって決
まる。本発明者は、pHが比較的高い場合には、より低温
で転化が容易に生じることを発見した。例えば、乳清の
pHが約11であるならば、この転化は、約5℃〜約50℃の
温度範囲で、迅速かつ効率的に生じる。乳清のpHが約9
であるならば、転化は、約45℃〜約73℃の温度範囲で、
効率的に生じる。この乳清のpHが比較的低い場合は、転
化はより高い温度で生じる。例えば、乳清のpHが6であ
るならば、転化は、約80℃〜121 ℃の温度範囲で生じ
る。好ましい実施態様において、転化は、約35℃、乳清
のpHが約11でもたらされる。別の好ましい実施態様にお
いて、この転化は、約73℃、乳清のpHが約9でもたらさ
れる。
への実質的に完全な転化が生じるために必要な時間は、
その植物性タンパク質乳清のpH及び温度によって決ま
る。時間は、15分から24時間までの範囲である。転化
は、より高いpH及びより高い温度において、より迅速に
生じる。pHが約9〜10においては、転化は、73℃で、約
4から約6時間で実質的に完了する。pHが約10〜11にお
いては、転化は、35℃で、約30分〜1時間で実質的に完
了する。最も好ましい実施態様において、このイソフラ
ボン複合体は、pHが約11及び温度が35℃において、約45
分で、イソフラボン配糖体に転化される。第一の転化工
程は、非常に効果的であり、約80%から約100 %のイソ
フラボン複合体を、イソフラボン配糖体に転化する。典
型的には、少なくとも95%の転化率が認められる。これ
らの高い転化率は、特に大規模な商業的操作における使
用の際に魅力的である。
工程で製造されたイソフラボン配糖体、それに加え該乳
清中にあらかじめ存在しているイソフラボン配糖体は、
酵素反応により、アグリコンイソフラボンに転化され
る。この転化は、イソフラボン配糖体強化乳清から、ア
グリコンイソフラボン強化植物性タンパク質乳清を生成
する。第二の転化工程は、該乳清中に存在する酵素の濃
度、及びその特性によって左右されることが判ってい
る。この転化をもたらすのに必要な酵素は、イソフラボ
ン配糖体のイソフラボン部分及びグルコース分子の間の
グリコシド結合を切断することができる酵素である。好
ましい実施態様において、これらの酵素は、1,4-グリコ
シド結合を切断することができるサッカリダーゼ酵素で
ある。イソフラボン配糖体のアグリコンイソフラボンへ
の転化に必要なこれらの酵素の濃度は、乳清中に存在す
る酵素の種類、酵素濃度の分布、酵素活性、イソフラボ
ン配糖体の濃度、並びに転化時の乳清のpH及び温度を含
む、様々な因子によって左右される。
清中に天然に存在するか、乳清中の微生物の増殖により
存在するか、もしくは乳清に補充物として添加すること
ができる。本願明細書においては、天然に存在するか、
もしくは乳清中の微生物の増殖により存在する酵素は
“残留”酵素と称し、乳清に添加される酵素は“補充”
酵素と称する。イソフラボン配糖体の少なくとも大部分
を、好ましくは実質的に全てを、アグリコンイソフラボ
ンへと転化するために十分な酵素が、乳清中に存在しな
ければならない。一般に乳清中の残存酵素が転化をもた
らすのに十分でないならば、補充酵素が乳清に添加され
なければならない。前述のように、様々な因子により、
これらの酵素が転化を実行するのに適当な濃度で存在す
るかどうかが決定される。補充酵素が添加される場合
は、この補充酵素は、存在する酵素の全濃度が、乾燥主
成分について乳清固形物の約0.1 重量%から約10重量%
になるように添加されなければならない。好ましい実施
態様において、補充酵素の追加は、配糖体のアグリコン
への実質的に完全な転化をもたらすのに必要な時間を劇
的に減少するので、十分な残存酵素が、該乳清中に存在
するかどうかにかかわらず、補充酵素が乳清に添加され
る。
の至適活性、及び費用効果を基に選択される。これらの
補充酵素は、イソフラボン配糖体のイソフラボン部分及
びグルコース部分の間の結合を切断することができる酵
素であり、例えば1,4-グリコシド結合を切断することが
できるサッカリダーゼ酵素である。好ましい補充酵素
は、市販されているα−及びβ−グルコシダーゼ酵素、
β−ガラクトシダーゼ酵素、グルコアミラーゼ酵素、及
びペクチナーゼ酵素である。特に好ましいのは、酵素バ
イオペクチナーゼ100L(pH範囲約3〜約6で使用するこ
とが好ましい)、バイオペクチナーゼ300L(至適pH範囲
は約3〜約6)、バイオペクチナーゼOK70L (至適pH範
囲は約3〜約6)、バイオラクターゼ30,000(至適pH範
囲は約3〜約6)、及びニュートラルラクターゼ(至適
pH範囲は約6〜約8)のような酵素であり、これらは全
てクエスト・インターナショナル社(1833 57th Stree
t, Post Office Box 3917, Sarasota, Florida 34243
)から市販されている。同様に特に好ましいのは、ラ
クターゼF (至適pH範囲は約4〜約6)、及びラクター
ゼ50,000(至適pH範囲は約4〜約6)であり、これらは
アマノ・インターナショナルエンザイム社(Post Offic
e Box 1000, Troy, Virginia 22974)から市販されてい
る。その他の特に好ましい補充酵素は、下記を含む:エ
ンザイムデベロップメント社(2 Penn Plaza, Suite,24
39, New York,New York 10121 )から入手できる、G-Zy
me G990 (至適pH範囲は約4〜約6)及びエンゼコファ
ンガルラクターゼ濃縮物(至適pH範囲は約4〜約6);
ノボ・ノルディスク・バイオインダストリアル社(33 T
urner Road, Danbury, Connecticut 06813)から入手で
きるラクトザイム3000L (至適pH範囲は約6〜約8)及
びα−Gal 600L(至適pH範囲は約4〜約6.5 );ファイ
ザーフードサイエンスグループ(205 East 42nd Stree
t, New York, New York 10017)から入手できる、ニュ
ートラルラクターゼ(至適pH範囲は約6〜約8);並び
にギスト・ブロケード・フードイングレディエンツ社
(King of Prussia,Pennsylvania 19406)から入手でき
る、マキシラクトL2000 (至適pH範囲は約4〜約6)で
ある。
と、もしくは両方であろうと、一旦十分な濃度の酵素が
存在するならば、これらの酵素は、乳清中のイソフラボ
ン配糖体と、あるpH及び温度で、少なくとも大部分の、
好ましくは実質的に全てのイソフラボン配糖体がアグリ
コンイソフラボンに転化するのに十分な時間、接触す
る。必要であるならば、イソフラボン配糖体強化乳清の
pHは、これらの酵素がイソフラボン配糖体と活性を示し
ながら反応するようなpH範囲内に調節しなければならな
い。残存酵素及び補充酵素が一緒にイソフラボン配糖体
と反応するpH範囲は、約3〜約9である。本発明者は、
この反応中は、乳清のpHは低下すると考えられるにもか
かわらず、乳清中の残存酵素が、pHが約7〜約9の範囲
で活性を示していることを発見した。補充酵素は、いく
つかの特定の酵素については前述したように、酵素の製
造業者によって特定された至適pH範囲内で活性を示す。
典型的には、これらの補充酵素は、約6〜約8の中性pH
範囲、又は約4〜約6の酸性pH範囲のいずれかにおいて
活性を示す。更に酸性酵素は、pH約3で活性を示す。ほ
とんどの場合、この乳清のpHは、第一工程の比較的高い
又は塩基性のpHから低下するように、酢酸、硫酸、リン
酸、塩酸のような、1種以上の適当な酸、又は他の適当
な試薬を添加することによって調節することができる。
これらの使用される試薬は、食品用の酸性試薬又は酸で
あることが好ましい。
ボンへの転化の温度範囲は、約5℃から約75℃である。
この温度は、前述の酵素の活性に、従って転化率に、著
しい影響を及ぼす。前述の補充酵素は、約72.5℃以上で
活性化され、例えばα-Gal 600L は、75℃で活性がある
が、しかし酵素の失活を避けるために、より低い温度で
転化が行われることが好ましい。好ましい実施態様にお
いて、この転化は、約35℃〜約45℃の範囲でもたらされ
る。好ましくはこの酵素反応は、第一転化工程と同じ温
度で行われ、従って第一転化工程後に、乳清の温度を変
更する必要がない。更に好ましくは、第二転化工程及び
第一転化工程は、両方とも35℃で行われる。更にイソフ
ラボン配糖体のアグリコンイソフラボンへの転化を通じ
て、一定の温度が維持されることも好ましい。しかし一
部の場合においては、この反応時に、温度の上昇、下
降、もしくは変動が生じることが望ましい。
した因子、特に濃度、及び乳清の温度及びpHによって決
まる。ほとんどの場合、完全な転化を24時間以内に達成
することが可能であるが、しかし補充酵素を添加して、
反応速度を劇的に早めることは好ましい。選択された補
充酵素、酵素濃度、pH及び温度は、2時間以内に、及び
最も好ましくは1時間以内に、実質的に完全な転化を生
じるものであることが好ましい。第二転化工程における
イソフラボン配糖体のアグリコンイソフラボンへの転化
の程度は、驚くべきことに、典型的には少なくとも約80
%から100 %までである。イソフラボン配糖体のアグリ
コンイソフラボンへの少なくとも95%の転化が、一般に
達成される。
ラボンへの転化の後、このアグリコンイソフラボン強化
乳清を、乾燥するか、もしくは乳清中のタンパク質を除
去することなく、所望のように使用することができ、あ
るいはかわりに該タンパク質物質中のアグリコンイソフ
ラボンを濃縮し、アグリコンイソフラボン乳清タンパク
質物質を、回収することができる。本願明細書において
使用されるアグリコンイソフラボン乳清タンパク質物質
は、タンパク質、アグリコンイソフラボン、及び植物性
タンパク質乳清から沈殿しかつ分離することができる残
留植物性化合物を含有する物質として定義される。アグ
リコンイソフラボン強化タンパク質物質は、限外ろ過、
加熱凝固、及び脱水のような、通常の方法で回収するこ
とができる。こうして得られるアグリコンイソフラボン
乳清タンパク質物質は、通常の方法で脱水乾燥すること
ができる。更にこのアグリコンイソフラボン乳清タンパ
ク質物質は、前記乳清を深冷することによって、乳清か
ら回収することができる。アグリコンイソフラボン乳清
タンパク質物質は、深冷された乳清中では不溶性であ
り、かつこの深冷された乳清を遠心分離することによっ
て、乳清から沈殿として分離することができる。この乳
清は、約4℃に深冷され、タンパク質物質を沈殿するこ
とが好ましい。好ましい実施態様において、前述の乳清
は、アグリコンイソフラボン乳清タンパク質物質の回収
を確実にするために濃縮される。この乳清の濃縮によ
る、乳清中の固液比の増加は、該乳清からのアグリコン
イソフラボン乳清タンパク質物質の捕獲を増すことが判
っている。この乳清は、加熱するか、又は減圧下に乳清
を静置するか、もしくは両方により、濃縮することがで
きる。好ましくは、この乳清は、固液比が約1:3 から約
1:6 に、最も好ましくは約1:3 に濃縮される。
ン含有物質は、前述の回収されたアグリコンイソフラボ
ン乳清タンパク質物質から生成することができる。本願
明細書において、高ゲニステイン含有物質とは、少なく
とも40%のゲニステインを、最も好ましくは少なくとも
90%のゲニステインを、高ゲニステイン含有物質がダイ
ズ乳清から回収される場合は残留ダイズ物質であるよう
な残留植物物質と共に含有する、植物性物質と定義され
る。高ダイドゼイン含有物質は、少なくとも40%のダイ
ドゼインを、残留植物物質と共に含む。高ゲニステイン
含有物質及び高ダイドゼイン含有物質を製造するため
に、前述のアグリコンイソフラボン乳清タンパク質を、
まず洗浄し、所望でない塩及び糖質を除去し、その後乾
燥する。アグリコンイソフラボン乳清タンパク質物質を
洗浄するために、この物質を、好ましくは約1%〜約6
%固形物であるように、最も好ましくは約2%固形物で
あるように、水で希釈する。この洗浄水は、いずれの温
度であってもよいが、約25℃〜約75℃の範囲で洗浄され
ることが好ましく、約60℃が最も好ましい。アグリコン
イソフラボン乳清タンパク質物質を洗浄した後、この物
質を、洗浄液から分離し、乾燥する。好ましい実施態様
において、この物質は、該物質の遠心分離、及び該物質
から上清をデカントすることにより分離される。
タンパク質物質を、水性アルコール抽出剤で抽出し、こ
の乳清タンパク質からアグリコンイソフラボンを取り出
し、かつアグリコンイソフラボン強化抽出物を生成する
ことができる。メタノール、及び特にエタノールのよう
な、低分子量アルコールが、この抽出剤のアルコール成
分としては好ましい。このアグリコンイソフラボンは、
この抽出物の殆ど全てのアルコール濃度で溶解すること
が判っている。アグリコンイソフラボンは、この抽出剤
が約30%〜約90%のアルコールを、最も好ましくは約60
%〜約80%のアルコールを含む場合に、特に可溶性であ
る。水性アルコールが好ましい溶媒であるにもかかわら
ず、水、アセトニトリル、塩化メチレン、アセトン及び
酢酸エチルを含む他の溶媒、並びにこれらの溶媒の混合
物も、前述の乳清タンパク質物質からのアグリコンイソ
フラボンの抽出に使用することができる。
される。抽出剤のアグリコンイソフラボン乳清タンパク
質物質に対する重量比は、11:1を越えないことが好まし
い。ある実施態様において、この物質は、抽出剤の物質
に対する重量比が約6:1 から約8:1 の間であるような、
向流抽出法を用いて抽出することができる。別の実施態
様において、この物質は、該抽出剤の2部分で抽出する
ことができ、一緒にした抽出剤の物質に対する重量比
は、11:1を越えることはない。この抽出はあらゆるpHで
実行できるが、該抽出剤が、アグリコンイソフラボン乳
清タンパク質物質中のタンパク質の等電点とほぼ等しい
pHを有し、タンパク質の抽出剤への溶解度を最小化する
ことが好ましい。好ましくは、この抽出剤は、乳清タン
パク質がダイズ乳清タンパク質である場合には、pH値は
約3〜約6、最も好ましくは約4.5 である。この抽出
は、抽出剤の沸点までのあらゆる温度で行うことがで
き、好ましくは約25℃〜約70℃の間で行われる。アグリ
コンイソフラボン乳清タンパク質物質からのアグリコン
イソフラボンの抽出の時間を短くするために、抽出を、
室温よりも高い温度で行うことが好ましく、最も好まし
くは約60℃である。
イドゼイン含有物質を、アグリコンイソフラボン強化抽
出物から、この抽出物を吸着剤と、抽出物から高ゲニス
テイン含有物質及び高ダイドゼイン含有物質を分離する
のに十分な時間、接触することによって、分離すること
ができる。好ましい実施態様において、高ゲニステイン
含有物質及び高ダイドゼイン含有物質は、逆相高速液体
クロマトグラフィー(“HPLC”)によって、該抽出物か
ら分離される。ゲニステイン及びダイドゼインは、化合
物に特異的な方法でゲニステイン、ダイドゼイン、その
他のイソフラボン類及び不純物を分離可能であるように
結合し、これによりこれらの個々の化合物を分離するこ
とが可能である吸着剤の粒子を通して、該抽出物を溶離
することによって、この抽出物中の他のイソフラボン類
及び不純物から分離される。アグリコンイソフラボン強
化抽出物を、最初にろ過し、HPLCカラムを詰まらせるよ
うな不溶性物質を除去する。HPLCカラムは、化合物に特
異的な方法でゲニステイン、ダイドゼイン、他のイソフ
ラボン類及び不純物を分離可能であるように結合する粒
状吸着剤を、通常の市販のHPLCカラムに充填することに
よって調製する。この吸着剤は、あらゆる逆相HPLC用充
填剤であることができるが、好ましい充填剤は、負荷能
力、分離効率及び費用の判断基準により、選択すること
ができる。このような好ましい充填剤の1種は、エカ・
ノーベル、ノーベル・インダストリー社(スウェーデ
ン)から入手できる、16μm 、100 ÅビーズであるKrom
asil C18である。
流出液中のイソフラボンの出現によって検出される、こ
のカラムの全ての結合部位がイソフラボンで完全に飽和
される時点まで、充填されたHPLCカラムを通過させる。
その後このHPLCカラムを、極性溶離剤で溶離し、効果的
に分離することができる。好ましい実施態様において、
この溶離剤は水性アルコールである。この水性アルコー
ル溶離剤は、約30%〜約90%のアルコール含有量であ
り、好ましくは約50%のアルコール含有量が、イソフラ
ボンの良好な分離及び良好な溶解度の両方を提供する。
このアルコールは、好ましくはメタノール又はエタノー
ルであり、ここで高ゲニステイン又は高ダイドゼインの
含有生成物質が、食品又は医薬品の用途で使用される場
合には、エタノールが好ましい。
ン含有物質は、カラム流出液から収集される。ダイドゼ
インを含有する流出液の分画は、カラムから最初に溶離
し、その後グリシテイン分画が、これに続いてより極性
のゲニステイン分画が溶離する。ダイドゼイン及びグリ
ステイン分画は、カラムから溶離する際に収集される。
所望であるならば、グリシテイン分画も収集することが
できる。これらの分画中のアルコールは、蒸発により除
去することができ、その後高ゲニステイン含有物質及び
高ダイドゼイン含有物質、並びに高グリシテイン含有物
質を、遠心分離又はろ過のような通常の分離法で、回収
することができる。回収された高ゲニステイン含有物質
は、ゲニステインをダイズ乳清から回収する場合には残
留ダイズ物質であるような、残留植物性物質と共に、少
なくとも40%のゲニステインを、好ましくは少なくとも
90%のゲニステインを含有する。回収された高ダイドゼ
イン含有物質は、典型的には有意量のグリシテインを含
有する残留植物性物質と共に、少なくとも40%のダイド
ゼインを含有する。
ンイソフラボン物質は、アグリコンイソフラボン強化抽
出物から生成される。本願明細書において使用されるア
グリコンイソフラボン物質は、少なくとも10%のゲニス
テイン及び少なくとも5%のダイドゼイン、更にはその
他のイソフラボン類及び残留植物性化合物を含有する物
質と定義される。アグリコンイソフラボン乳清タンパク
質物質の抽出後、このアグリコンイソフラボン強化抽出
物は濃縮され、該抽出物からのアグリコンイソフラボン
の沈殿を促進することができる。この抽出物は、抽出物
を加熱するか、減圧下に抽出物を静置するか、もしくは
これらの両方により、濃縮することができる。好ましい
実施態様において、この抽出物は、その当初の容積の約
15%〜約30%の間に濃縮される。アグリコンイソフラボ
ン物質は、該抽出物に水を添加することによって、抽出
物から沈殿する。好ましい実施態様において、濃縮され
た抽出物1部につき約6〜約8部の水を添加する。抽出
物に水を添加すると同時に、一部のアグリコンイソフラ
ボンが沈殿する。
ボン物質の回収率を最大にするために、抽出物及び水を
十分に混合し、その後深冷する。抽出物及び水は、互い
に一定時間、好ましくは約30分から約1時間混合する。
好ましい実施態様において、抽出物及び水は、温度約50
℃〜約75℃、最も好ましくは約70℃で混合する。水及び
抽出物を完全に混合した後、この混合物を深冷し、アグ
リコンイソフラボン物質を沈殿させる。好ましくは、こ
の抽出物/水混合物は、約5℃〜約20℃、最も好ましく
は約10℃に、アグリコンイソフラボン物質が実質的に全
て沈殿するのに十分な時間、深冷する。この沈殿したア
グリコンイソフラボン物質は、その後抽出物/水混合物
から、遠心分離又はろ過のような通常の方法で分離す
る。
質を、水で洗浄する。好ましい実施態様において、この
アグリコンイソフラボン物質は、温度約70℃の水で、約
5分間洗浄し、ここで該物質に対する水洗浄液の重量比
は、約0.8:1 から約2:1 の間である。アグリコンイソフ
ラボン物質は、この洗浄液から、ろ過又は遠心分離のよ
うな通常の方法で分離し、かつ乾燥する。この回収され
たアグリコンイソフラボン物質は、典型的には少なくと
も20%のゲニステイン及び少なくとも10%のダイドゼイ
ンを含有し、この物質の残りの含有物は、他のアグリコ
ンイソフラボン類を含む残留植物性物質である。この残
留植物性物質は、アグリコンイソフラボン物質をダイズ
乳清から単離する場合には、ダイズ物質である。回収さ
れたアグリコンイソフラボン物質は、更に精製し、少な
くとも40%のゲニステイン、好ましくは少なくとも90%
のゲニステインを含有する、高ゲニステイン含有物質、
及び少なくとも40%のダイドゼインを含有する高ダイド
ゼイン含有物質を生成することができる。このアグリコ
ンイソフラボン物質は、水性アルコール溶媒中に溶媒和
することができる。この溶媒のアルコール成分として
は、低分子量アルコールが好ましく、ここでは食品及び
医薬品の用途のためには、その毒性が低いことから、エ
タノールが最も好ましい。この溶媒のアルコール含有量
は、約30%〜約90%が好ましく、アグリコンイソフラボ
ン物質の良好な溶媒和を提供するためには、約80%のア
ルコール含有量が最も好ましい。
含有するアルコール水溶液は、高ゲニステイン含有物質
及び高ダイドゼイン含有物質を、アルコール水溶液から
分離するのに十分な時間、吸着剤と接触することができ
る。好ましい実施態様において、高ゲニステイン含有物
質及び高ダイドゼイン含有物質は、アルコール水溶液か
ら、逆相HPLCにより分離する。HPLCカラムは、前述のよ
うに調製し、アグリコンイソフラボン物質を含有するア
ルコール水溶液を、このカラムに負荷し、高ゲニステイ
ン含有物質及び高ダイドゼイン含有物質を、前述の方法
でカラムから流出す。高ゲニステイン含有物質は、少な
くとも40%のゲニステイン、好ましくは少なくとも90%
のゲニステインを、ゲニステインがダイズ乳清から回収
される場合は残留ダイズ物質であるような残留植物性物
質と共に含有する。高ダイドゼイン含有物質は、少なく
とも40%のダイドゼインを、残留植物性物質と共に含有
する。
ズ乳清を使用する、下記の実施例により、更に詳細に説
明される。これらの実施例は、詳細に説明することを意
図するものであり、いかなる場合も、本発明の範囲の限
定、あるいは制限を意図するものではない。前述のよう
に、ダイズ乳清は、対応する配糖体、複合体及びアグリ
コン員を有するイソフラボンのゲニステイン、ダイドゼ
イン、及びグリシテイン“系”を含み、ここでゲニステ
イン系は、複合体6"-OMal ゲニスチン及び6"-OAcゲニス
チン、配糖体ゲニスチン、及びアグリコンゲニステイン
を含み;ダイドゼイン系は、複合体6"-OMal ダイジン及
び6"-OAcダイジン、配糖体ダイジン、及びアグリコンダ
イドゼインを含み;並びにグリシテイン系は、複合体6"
-OMal グリシチン、配糖体グリシチン、及びアグリコン
グリシテインを含む。下記表において、イソフラボン類
の相対濃度は、イソフラボン系の百分率として測定し
た。例えば、ゲニステイン系において:ゲニスチン%+
6"-OMal ゲニスチン%+6"-OAcゲニスチン%+ゲニステ
イン%=100 %である。複合体の配糖体への、及び配糖
体のアグリコンへの転化の程度は、イソフラボン系の化
合物の各種類の百分率を比較することによって決定する
ことができる。
ボン配糖体への転化を試験した。転化の程度は、イソフ
ラボン系のマロン酸エステル及び酢酸エステルの百分率
の定量的減少の、これらのイソフラボン系の配糖体の百
分率の対応する定量的増加との組合わせによって決定し
た。イソフラボン複合体のイソフラボン配糖体への第一
工程の転化に対する様々なpHの影響を、2種の異なる温
度で測定した。噴霧乾燥したダイズ乳清を、水中でスラ
リーにし、固形物が2重量%のダイズ乳清懸濁液とし
た。このダイズ乳清を、4試料づつの2群に分けた。各
群の試料pHを、各々、6.0 、7.0 、9.0 及び11.0に調節
した。これらの試料群を、一方の試料群は45℃で、他方
の試料群は72.5℃で、24時間インキュベートした。各試
料について、0、2、4、6、8及び24時点で、定期的
分析を行い、これらの試料のイソフラボン含有量を測定
した。表1は、この実施例の経時的イソフラボンの変化
及び分布を示した。
合物の相対濃度の減少、及びこれに対応する配糖体ゲニ
スチン、ダイジン、及びグリシチンの濃度の増加によっ
て示されるように、第一の転化工程は、より高いより塩
基性のpH条件、及びより高温において、最も迅速かつ完
全であった。イソフラボン複合体のイソフラボン配糖体
への実質的に完全な転化は、pH9及び11の試料におい
て、45℃及び72.5℃の両方で生じた。更にこの転化は、
pH6及び7の試料において、72.5℃で、ほとんど完全に
進行した。
ンイソフラボンへの転化を調べた。第一の転化工程にお
いて生成したイソフラボン配糖体の豊富な乳清を用い
て、第二の転化工程を調べた。転化の程度は、イソフラ
ボン系の配糖体の百分率の定量的減少の、これらのイソ
フラボン系のアグリコンの百分率の対応する定量的増加
との組合わせによって測定した。ダイズ乳清は、この乳
清のpHを11.0に調節し、かつ35℃で30分間インキュベー
トすることにより、イソフラボン配糖体強化乳清に転化
した。この配糖体強化乳清の1試料は、45℃で24時間、
インキュベートし、この乳清中の残存酵素によるイソフ
ラボン配糖体のアグリコンイソフラボンへの転化を測定
した。別の配糖体の豊富な乳清の試料を、下記の市販の
酵素類と混合(inoculate) した:バイオペクチナーゼ10
0L、バイオペクチナーゼ300L、バイオペクチナーゼOK70
L 、ラクターゼF 、α−Gal 600L、G-Zyme G990 、クエ
ストバイオラクターゼ30,000、ノボラクトザイム3000L
、マキシラクトL2000 、エンゼコ真菌ラクターゼ、フ
ァイザーニュートラルラクターゼ、及びクエストニュー
トラルラクターゼである。混合前にpHを4.5 に調節し
た、α−Gal 600L、G-Zyme G990 、バイオペクチナーゼ
100L、バイオペクチナーゼ3000L 、マキシラクトL2000
、エンゼコファンガルラクターゼと、試料を混合し
た。混合前にpH4.5 及び7.0 に調節した、ノボラクトザ
イム3000L 、マキシラクトL2000 、ファイザーニュート
ラルラクターゼ、クエストバイオラクターゼ30,000、及
びクエストニュートラルラクターゼと、試料を混合し
た。その後、35℃でインキュベートしたラクターゼF の
試料、並びに40℃でインキュベートしたバイオペクチナ
ーゼ300L及びバイオペクチナーゼOK70L の試料以外は、
これらの補充酵素の試料を、50℃でインキュベートし
た。少量の試料を、間隔をおいて採取し、イソフラボン
含有量を測定した。表2は、本実施例の経時的イソフラ
ボン分布を示した。
各々、ゲニステイン、ダイドゼイン及びグリシテインへ
の転化によって示されるように、イソフラボン配糖体の
アグリコンイソフラボンへの実質的に完全な転化が達成
された。これらの補充酵素は、転化率を著しく増加し、
ある補充酵素により1時間以内に実質的に完全な転化が
もたらされた。pH4.5 で最も効果的な補充酵素は、バイ
オペクチナーゼ100L、バイオペクチナーゼ300L、ラクタ
ーゼF 、α−Gal 600L、G-Zyme G990 、クエストバイオ
ラクターゼ30,000、及びエンゼコファンガルラクターゼ
であった。pH7.0 で最も効果的な補充酵素は、クエスト
バイオラクターゼ30,000及びクエストニュートラルラク
ターゼであった。
ンパク質物質を、アグリコンイソフラボン強化ダイズ乳
清から回収した。第一の試料は、1000 gのアグリコンイ
ソフラボン強化ダイズ乳清中に、ゲニステイン30mg、ダ
イドゼイン37mg、及びグリシテイン7mg を含み、これを
低温加熱による蒸発により、163gに濃縮した(濃度比
は、1:6.1 )。この濃縮した乳清を加熱し、乳清中のタ
ンパク質物質を凝固し、かつ遠心分離し、更にこの乳清
タンパク質物質を濃縮した。前述の乳清から、ゲニステ
イン25mg、ダイドゼイン32mg、及びグリシテイン6mg を
含む乳清タンパク質物質21g を分離した。この回収した
乳清タンパク質物質は、一緒にした乳清及び乳清タンパ
ク質物質中に、ゲニステイン82%、ダイドゼイン88%、
及びグリシテイン77%を含有していた。
ボン強化ダイズ乳清中に、ゲニステイン12mg、ダイドゼ
イン15mg、及びグリシテイン3mg を含み、これを加熱
し、乳清を濃縮せずに、乳清中のタンパク質物質を凝固
した。この凝固した乳清タンパク質物質及び乳清を遠心
分離し、更に乳清タンパク質物質を濃縮した。ゲニステ
イン5mg 、ダイドゼイン7mg 、及びグリシテイン1mg を
含む乳清タンパク質物質8.7gを回収した。この回収した
乳清タンパク質物質は、一緒にした乳清及び乳清タンパ
ク質物質中に、ゲニステイン44%、ダイドゼイン47%、
及びグリシテイン34%を含有していた。第一及び第二の
試料の乳清タンパク質物質を比較し、乳清タンパク質物
質を分離する以前に、アグリコンイソフラボン強化乳清
を濃縮すると、乳清タンパク質物質中のアグリコンイソ
フラボンの捕獲量の増加をもたらすことが明らかになっ
た。
を、水性アルコール抽出剤による、アグリコンイソフラ
ボン乳清タンパク質物質の抽出、及びこの抽出物からの
アグリコンイソフラボン物質の沈殿により回収した。こ
の乳清中のイソフラボン複合体及びイソフラボン配糖体
のアグリコンイソフラボンへの転化、並びにこの乳清か
らのアグリコンイソフラボン乳清タンパク質物質の回収
により、タンパク質乾燥主成分86%、ゲニステイン4.7
g、ダイドゼイン2.2g、及びグリシテイン0.36g を含む
アグリコンイソフラボン乳清タンパク質物質821gを得
た。このアグリコンイソフラボン乳清タンパク質物質
を、エタノール/水が80:20 重量%の溶液6360g で、60
℃で45分間、抽出した(溶液/アグリコンイソフラボン
乳清タンパク質物質は、7.7:1 )。抽出後、得られたス
ラリーを25℃に冷却し、かつワットマンNo.4ろ紙上で吸
引ろ過した。固形物798g、ゲニステイン0.8g、ダイドゼ
イン0.4g、及びグリシテイン0.02g を含有する湿ったケ
ーキ1584g と、固形物23g 、ゲニステイン3.9g、ダイド
ゼイン1.8g、及びグリシテイン0.34g を含有する透明な
抽出物3397g とを回収した。
が80:20 重量%の溶液2000g で、25℃で5分間、抽出し
た(溶液/アグリコンイソフラボン乳清タンパク質物質
は、2.3:1 )。2回目の抽出後、得られたスラリーを、
再度ワットマンNo.4ろ紙上でろ過した。固形物794g、ゲ
ニステイン0.3g、ダイドゼイン0.1g、及びグリシテイン
0.01g を含有する湿ったケーキ1542g と、固形物4.0g、
ゲニステイン0.5g、ダイドゼイン0.3g、及びグリシテイ
ン0.01g を含有する第二抽出物2042g とを回収した。こ
れらの抽出物を一緒にし、かつ最初は、アグリコンイソ
フラボン乳清タンパク質物質中にゲニステイン94%及び
ダイドゼイン95%を含有した。この抽出物を、真空下で
Buchi 蒸発装置で、70℃で蒸発することにより、1528g
に濃縮した(当初の一緒にした抽出物の容積の20%)。
脱イオン水6000g を、この濃縮した抽出物に添加した
(水/抽出物は4:1 )。水を添加した際に、白色のイソ
フラボン沈殿が生成した。この沈殿スラリーを、70℃で
45分間加熱した。その後このスラリーを、4℃で24時間
冷蔵保存し、イソフラボン沈殿を形成沈降させた。上澄
み7300g を、沈殿からデカントし、残ったスラリーを遠
心分離し、沈殿を回収した。この回収した沈殿を、再度
脱イオン水600gで、70℃で15分間洗浄した。この沈殿
を、遠心分離により回収し、真空50℃で乾燥した。重量
7.3g、並びにゲニステイン49%、ダイドゼイン19%、及
びグリシテイン4%を含む、乾燥したアグリコンイソフ
ラボン物質を得た。
ダイドゼイン含有物質を、アグリコンイソフラボン物質
から、逆相HPLCにより分離した。ゲニステイン55%、ダ
イドゼイン21%、及びグリシテイン4%、乾燥主成分を
含むアグリコンイソフラボン物質2gに、メタノール/水
の50:50 重量%溶液1リットルを添加した。この溶液を
ワットマンNo.5ろ紙で、次に0.45μフィルターでろ過し
た。次にこの溶液を、Kromsil 充填剤(Kromisil C18、
16μm 、100 Åビーズ)を充填した、直径5cm (2イン
チ)、長さ25cmのHPLCカラムに負荷した。メタノール/
水の50:50 重量%溶液からなる移動相を、このカラム
に、流速64ml/分で通した。カラム流出液中のダイドゼ
イン、グリシテイン及びゲニステインの出現を、UV吸収
で検出した。ダイドゼインを、第一分画に収集し、かつ
ゲニステインを、第二分画に収集した。このダイドゼイ
ン及びゲニステイン分画を蒸発し、アルコールを除去
し、高ゲニステイン含有物質及び高ダイドゼイン含有物
質を、各々の分画中で沈殿した。この沈殿した高ゲニス
テイン含有物質及び高ダイドゼイン含有物質を、遠心分
離により回収し、真空炉で乾燥した。この回収した高ゲ
ニステイン含有物質は、約95%のゲニステインを含有
し、及び回収した高ダイドゼイン含有物質は、約45%の
ダイドゼインを含有していた。前述の実験において、6"
-OMal-ゲニスチン、6"-OAc- ゲニスチン、6"-OMal-ダイ
ジン、6"-OAc- ダイジン、6"-OMal-グリシチン及びグリ
シテインに関し示された百分率は、全て計算値である。
酵素濃度を示す百分率は、乳清固形物100gについて、も
しくは各試料100gについての、市販の酵素調製品のグラ
ム数から算出した。
を、下記に示す。イソフラボン類は、試料0.75g (噴霧
乾燥又は微粉砕した粉末)を、メタノール/水の80/20
溶媒50mlと混合することによって、ダイズ製品から抽出
した。この混合物を、オービタル振盪機を用い、室温で
2時間振盪した。2時間後、残留している不溶性の物質
を、ワットマンNo.42 ろ紙でろ過して取り除いた。この
ろ液5ml を、水4ml 及びメタノール1ml で希釈した。こ
の抽出したイソフラボン類を、ヒューレットパッカード
社のC18 ハイパーシル逆相カラムを用いる、HPLC(高速
液体クロマトグラフィー)で分離した。これらのイソフ
ラボンを、カラムに注入し、メタノール88%、水10%及
び氷酢酸2%から始まる溶媒勾配で溶出した。流速0.4m
l /分で、ゲニスチン、6"-Oアセチルゲニスチン、6"-O
マロニルゲニスチン、ゲニステイン、ダイジン、6"-Oア
セチルダイジン、6"-Oマロニルダイジン、ダイドゼイ
ン、グリシチン、6"-Oマロニルグリシチン、及びグリシ
テインを含む全てのイソフラボン類を、明確に分解し
た。ピークの検出は、260nm のUV吸収で行った。これら
のピークの同定は、HPLC−質量分析計で行った。
erville,N.J.)から購入した標準純物質(ゲニスチン、
ゲニステイン、ダイジン及びダイドゼイン)を使用して
行った。レスポンス因子(responce factor) (積分した
面積/濃度)を、前述の化合物の各々について算出し、
かつ未知の試料の定量に使用した。純物質が入手できな
い複合した形状については、レスポンス因子は、親分子
のそれから推定し、分子量の差を補正した。グリシチン
に関するレスポンス因子は、ゲニスチンに関するそれか
ら推定し、分子量の差を補正した。この方法は、各個別
のイソフラボン量を提供する。便宜上、総ゲニステイ
ン、総ダイドゼイン、及び総グリシテインを計算するこ
とができ、かつこれらは、複合形が全てそれぞれの非複
合形に転化される場合には、これらの化合物の凝集重量
(aggregate weight)を表す。これらの合計は、更に、酸
加水分解を用い非複合形に転化する方法により、直接測
定することもできる。
施態様である。添付されたクレームにおいて述べられて
いる本発明の精神及びその広範な態様を逸脱することな
く、様々な変化及び変更を行うことができ、これは均等
論を含む特許法の法則に従って理解される。
Claims (66)
- 【請求項1】 下記の工程を含む、イソフラボン複合体
を含む植物性タンパク質乳清からの、アグリコンイソフ
ラボン強化植物性タンパク質乳清の製造法: a)前記植物性タンパク質乳清を、イソフラボン複合体を
イソフラボン配糖体に転化するのに十分な時間、所定の
温度及びpHで処理する工程;及び b)前記植物性タンパク質乳清中のイソフラボン配糖体
を、酵素と、少なくともイソフラボン配糖体の大部分
が、アグリコンイソフラボンに転化されるのに十分な時
間、所定の温度及びpHで接触させる工程。 - 【請求項2】 前記植物性タンパク質乳清を、pH値が約
6〜約13.7の範囲、及び温度が約2℃〜約121 ℃の範囲
で処理して、イソフラボン複合体をイソフラボン配糖体
に転化する、請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 前記植物性タンパク質乳清を、pH値が約
9〜約10の範囲、及び温度が約45℃〜約73℃の範囲で処
理する、請求項2記載の方法。 - 【請求項4】 前述のイソフラボン複合体をイソフラボ
ン配糖体に転化する時間が、約4〜約6時間である、請
求項3記載の方法。 - 【請求項5】 前記植物性タンパク質乳清を、pH値が約
10〜約11の範囲、及び温度が約5℃〜約50℃の範囲で処
理する、請求項2記載の方法。 - 【請求項6】 前述のイソフラボン複合体をイソフラボ
ン配糖体に転化する時間が、約0.5 〜約1時間である、
請求項5記載の方法。 - 【請求項7】 前記イソフラボン複合体の少なくとも大
部分を、イソフラボン配糖体に転化する、請求項1記載
の方法。 - 【請求項8】 前記イソフラボン複合体の少なくとも80
%を、イソフラボン配糖体に転化する、請求項7記載の
方法。 - 【請求項9】 前記イソフラボン複合体の少なくとも90
%を、イソフラボン配糖体に転化する、請求項8記載の
方法。 - 【請求項10】 前記酵素を、植物性タンパク質乳清中
のイソフラボン配糖体と、温度が約5℃〜約75℃、及び
pH値が約3〜約9の範囲で接触させる、請求項1記載の
方法。 - 【請求項11】 前記酵素を、植物性タンパク質乳清中
のイソフラボン配糖体と、温度が約35℃〜約45℃の範囲
で接触させる、請求項10記載の方法。 - 【請求項12】 前記植物性タンパク質乳清中のイソフ
ラボン配糖体と、酵素との接触が、該植物性タンパク質
乳清に有効量の補充酵素を添加することを含む、請求項
10記載の方法。 - 【請求項13】 前記補充酵素が、1,4-グリコシド結合
を切断することができるサッカリダーゼ酵素を含む、請
求項12記載の方法。 - 【請求項14】 前記補充酵素が、α−グルコシダーゼ
酵素、β−グルコシダーゼ酵素、β−ガラクトシダーゼ
酵素、グルコアミラーゼ酵素、ペクチナーゼ酵素、及び
これらの混合物を含む群から選択される、請求項13記載
の方法。 - 【請求項15】 前記イソフラボン配糖体の少なくとも
80%を、アグリコンイソフラボンに転化する、請求項1
記載の方法。 - 【請求項16】 前記イソフラボン配糖体の少なくとも
90%を、アグリコンイソフラボンに転化する、請求項15
記載の方法。 - 【請求項17】 前記植物性タンパク質乳清が、ダイズ
種子乳清を含む、請求項1記載の方法。 - 【請求項18】 更に、前述のアグリコンイソフラボン
強化植物性タンパク質乳清から、タンパク質及びアグリ
コンイソフラボンを含有するアグリコンイソフラボン乳
清タンパク質物質を回収する工程を含む、請求項1記載
の方法。 - 【請求項19】 前記アグリコンイソフラボン乳清タン
パク質物質を、限外ろ過、加熱凝固及び脱水の少なくと
も1種により回収する、請求項18記載の方法。 - 【請求項20】 前記アグリコンイソフラボン乳清タン
パク質物質を、該植物性タンパク質乳清の冷却し、かつ
この冷却された乳清から、アグリコンイソフラボン乳清
タンパク質物質を分離して回収する、請求項18記載の方
法。 - 【請求項21】 前記アグリコンイソフラボン乳清タン
パク質物質を、濃縮された植物性タンパク質乳清から回
収する、請求項18記載の方法。 - 【請求項22】 更に下記の工程を含む、請求項18記載
の方法: a)前記アグリコンイソフラボン乳清タンパク質物質を、
水性アルコール抽出剤により抽出し、アグリコンイソフ
ラボン強化抽出物を生成する工程;及び b)前記抽出物を、吸着剤と、この抽出物から高ゲニステ
イン含有物質を分離するのに十分な時間、接触させる工
程。 - 【請求項23】 前記水性アルコール抽出剤が、約30〜
約90%のアルコールを含む、請求項22記載の方法。 - 【請求項24】 前記水性アルコール抽出剤が、該アグ
リコンイソフラボン乳清タンパク質物質中のタンパク質
の等電点とほぼ等しいpH値を有する、請求項22記載の方
法。 - 【請求項25】 前記水性アルコール抽出剤が、約3〜
約6の範囲のpH値を有する、請求項24記載の方法。 - 【請求項26】 前記アグリコンイソフラボン乳清タン
パク質物質を、抽出剤の乳清タンパク質物質に対する重
量比が約11:1を越えないような抽出剤で抽出する、請求
項22記載の方法。 - 【請求項27】 前記アグリコンイソフラボン乳清タン
パク質物質が、抽出剤部分の乳清タンパク質物質に対す
る一緒にした重量比が、総重量比約11:1を越えないよう
な、水性アルコール抽出剤の2部分で抽出される、請求
項22記載の方法。 - 【請求項28】 前記吸着剤が、粒状である、請求項22
記載の方法。 - 【請求項29】 前述の抽出物の吸着剤との接触が、更
に抽出物中のゲニステインと吸着剤との分離可能な結合
を含む、請求項22記載の方法。 - 【請求項30】 前記抽出物が、溶離剤により該吸着剤
を通って溶離され、該抽出物から高ゲニステイン含有物
質が分離される、請求項22記載の方法。 - 【請求項31】 前述の高ゲニステイン含有物質が、少
なくとも40%のゲニステインを含有する、請求項22記載
の方法。 - 【請求項32】 前述の高ゲニステイン含有物質が、少
なくとも90%のゲニステインを含有する、請求項31記載
の方法。 - 【請求項33】 下記の工程を更に含む、請求項18記載
の方法: a)前記アグリコンイソフラボン乳清タンパク質物質を、
水性アルコール抽出剤により抽出し、アグリコンイソフ
ラボン強化抽出物を生成する工程;及び b)前記抽出物を、吸着剤と、この抽出物から高ダイドゼ
イン含有物質を分離するのに十分な時間、接触させる工
程。 - 【請求項34】 前記水性アルコール抽出剤が、約30〜
約90%のアルコールを含む、請求項33記載の方法。 - 【請求項35】 前記水性アルコール抽出剤が、該アグ
リコンイソフラボン乳清タンパク質物質中のタンパク質
の等電点とほぼ等しいpH値を有する、請求項33記載の方
法。 - 【請求項36】 前記水性アルコール抽出剤が、約3〜
約6の範囲のpH値を有する、請求項35記載の方法。 - 【請求項37】 前記アグリコンイソフラボン乳清タン
パク質物質が、抽出剤の乳清タンパク質物質に対する重
量比が約11:1を越えないような抽出剤で抽出される、請
求項33記載の方法。 - 【請求項38】 前記アグリコンイソフラボン乳清タン
パク質物質が、抽出剤部分の乳清タンパク質物質に対す
る一緒にした重量比が、総重量比約11:1を越えないよう
な、水性アルコール抽出剤の2部分で抽出される、請求
項33記載の方法。 - 【請求項39】 前記吸着剤が、粒状である、請求項33
記載の方法。 - 【請求項40】 前述の抽出物の吸着剤との接触が、更
に該抽出物中のダイドゼインの該吸着剤との分離可能な
結合を含む、請求項33記載の方法。 - 【請求項41】 前記抽出物が、溶離剤により、該吸着
剤を通って溶離され、該抽出物から高ダイドゼイン含有
物質が分離される、請求項33記載の方法。 - 【請求項42】 前述の高ダイドゼイン含有物質が、少
なくとも40%のダイドゼインを含有する、請求項33記載
の方法。 - 【請求項43】 下記の工程を更に含む、請求項18記載
の方法: a)前記アグリコンイソフラボン乳清タンパク質物質を、
水性アルコール抽出剤により抽出し、アグリコンイソフ
ラボン強化抽出物を生成する工程;及び b)前記抽出物を、吸着剤と、この抽出物から高グリシテ
イン含有物質を分離するのに十分な時間接触させる工
程。 - 【請求項44】 下記の工程を更に含む、請求項18記載
の方法: a)前記アグリコンイソフラボン乳清タンパク質物質を、
水性アルコール抽出剤により抽出し、アグリコンイソフ
ラボン強化抽出物を生成する工程; b)前述のアグリコンイソフラボン強化抽出物を、その当
初の容積の約15〜約30%に濃縮する工程;及び c)前記抽出物に水を添加することによって、アグリコン
イソフラボン物質を沈殿する工程。 - 【請求項45】 前記水性アルコール抽出剤が、約30〜
約90%のアルコールを含む、請求項44記載の方法。 - 【請求項46】 前記アグリコンイソフラボン乳清タン
パク質物質が、抽出剤の乳清タンパク質物質に対する重
量比が約11:1を越えないような抽出剤で抽出される、請
求項44記載の方法。 - 【請求項47】 前記アグリコンイソフラボン乳清タン
パク質物質が、抽出剤部分の乳清タンパク質物質に対す
る一緒にした重量比が、総重量比約11:1を越えないよう
な、水性アルコール抽出剤の2部分で抽出される、請求
項44記載の方法。 - 【請求項48】 前記水性アルコール抽出剤が、該アグ
リコンイソフラボン乳清タンパク質物質中のタンパク質
の等電点とほぼ等しいpH値を有する、請求項44記載の方
法。 - 【請求項49】 前記水性アルコール抽出剤が、約3〜
約6の範囲のpH値を有する、請求項48記載の方法。 - 【請求項50】 前記抽出物に、水の抽出物に対する重
量比が、約6:1 〜約8:1 の範囲であるように、水が添加
される、請求項44記載の方法。 - 【請求項51】 更に、沈殿したアグリコンイソフラボ
ン物質を、水で洗浄し、この場合の水のアグリコンイソ
フラボン物質に対する重量比が、約0.8:1 〜約2:1 の範
囲である工程を含む、請求項44記載の方法。 - 【請求項52】 更に前記抽出物及び水を冷却し、アグ
リコンイソフラボン物質の沈殿を最大にする工程を含
む、請求項44記載の方法。 - 【請求項53】 更に下記の工程を含む、請求項44記載
の方法: a)前記アグリコンイソフラボン物質を、アルコール水溶
液中で溶媒和する工程;及び b)前述の溶媒和したアグリコンイソフラボン物質を含む
アルコール水溶液を、吸着剤と、高ゲニステイン含有物
質をアルコール水溶液から分離するのに十分な時間、接
触させる工程。 - 【請求項54】 更に下記の工程を含む、請求項44記載
の方法: a)前記アグリコンイソフラボン物質を、アルコール水溶
液中で溶媒和する工程;及び b)前述の溶媒和したアグリコンイソフラボン物質を含む
アルコール水溶液を、吸着剤と、高ダイドゼイン含有物
質をこのアルコール水溶液から分離するのに十分な時
間、接触させる工程。 - 【請求項55】 請求項1記載の方法で製造された、ア
グリコンイソフラボン強化植物性タンパク質乳清。 - 【請求項56】 請求項18記載の方法で製造された、ア
グリコンイソフラボン乳清タンパク質物質。 - 【請求項57】 請求項22記載の方法で製造された、高
ゲニステイン含有物質。 - 【請求項58】 請求項33記載の方法で製造された、高
ダイドゼイン含有物質。 - 【請求項59】 請求項53記載の方法で製造された、高
ゲニステイン含有物質。 - 【請求項60】 請求項54記載の方法で製造された、高
ダイドゼイン含有物質。 - 【請求項61】 請求項44記載の方法で製造された、ア
グリコンイソフラボン物質。 - 【請求項62】 乳清タンパク質及びアグリコンイソフ
ラボンを含有する、アグリコンイソフラボン乳清タンパ
ク質物質。 - 【請求項63】 ダイズ種子物質、少なくとも10%のゲ
ニステイン、及び少なくとも5%のダイドゼインを含有
する、アグリコンイソフラボン物質。 - 【請求項64】 ダイズ種子物質、及び少なくとも40%
のゲニステインを含有する、高ゲニステイン含有物質。 - 【請求項65】 少なくとも90%のゲニステインを含有
する、請求項64記載の高ゲニステイン含有物質。 - 【請求項66】 ダイズ種子物質、及び少なくとも40%
のダイドゼインを含有する、高ダイドゼイン含有物質。
Priority Applications (8)
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US08/627,301 US5851792A (en) | 1996-04-03 | 1996-04-03 | Aglucone isoflavone enriched vegetable protein whey whey protein material aglucone isoflavone material high genistein content material and high daidzein content material and process for producing the same from a vegetable protein whey |
DE69704861T DE69704861T2 (de) | 1996-04-03 | 1997-08-07 | Herstellung einer Aglukon-Isoflavon-angereicherten pflanzlichen-Protein Molke |
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Cited By (2)
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EP1254131A4 (en) * | 2000-01-11 | 2003-04-23 | Biorex Health Ltd | FLAVONOID EXTRACTION |
JP2005333973A (ja) * | 2004-05-28 | 2005-12-08 | Nippon Medicine:Kk | イソフラボンアグリコン含有食品素材およびその製造法 |
-
1997
- 1997-10-31 JP JP9300299A patent/JPH11155592A/ja active Pending
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JP2005333973A (ja) * | 2004-05-28 | 2005-12-08 | Nippon Medicine:Kk | イソフラボンアグリコン含有食品素材およびその製造法 |
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