JP2002373732A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2002373732A
JP2002373732A JP2001216881A JP2001216881A JP2002373732A JP 2002373732 A JP2002373732 A JP 2002373732A JP 2001216881 A JP2001216881 A JP 2001216881A JP 2001216881 A JP2001216881 A JP 2001216881A JP 2002373732 A JP2002373732 A JP 2002373732A
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slider
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hood portion
hood
housing
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JP2001216881A
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Michiaki Okamoto
道明 岡本
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雄ハウジングのフード部の広がり変形を全周
にわたって押さえる。 【解決手段】 雄ハウジング10は、角に丸みの付けら
れた小フード部12を設けた形状に形成され、雌ハウジ
ング20は、小フード部12内に嵌合可能なタワー部2
1の回りに、小フード部12の外側に嵌合可能な一回り
大きい大フード部30が設けられた形状となっている。
大フード部30の上面の上方と、下面の下方とにはそれ
ぞれカバー部33が形成され、両カバー部33と大フー
ド部30の上下の面との間に、それぞれスライダ40の
摺動板41が挿通される挿通路35が形成される。スラ
イダ40の摺動板41には、小フード部12の外面に立
てられたフォロワピン16と係合するカム溝44が形成
されている。小フード部12の角を含めた全周面が大フ
ード部30によって押さえられ、熱等で広がり変形する
ことが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスライダ式のコネク
タに関し、特に防水機能を備える場合に用いて好適な構
造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】防水コネクタは一般に、フード部を有す
る雄ハウジングと、このフード部内に嵌合される雌ハウ
ジングとを備え、雌ハウジングの外周面に嵌着したシー
ルリングをフード部の内周面との間で弾性的に挟持する
ことによって、雌雄のハウジング間をシールするように
なっている。ここで、シールリングを挟着する雌ハウジ
ングと雄ハウジングのフード部との対向した周面は、シ
ールリングを全周にわたって隙間なく密着できるよう
に、ともに長円形等の角に丸みを付けた形状に形成され
ている。また、雄ハウジングのフード部は薄肉であるこ
とから、熱の影響等で広がり変形しやすく、洩れが生ず
るおそれがあるため、雌ハウジング側にフード部の外側
に嵌まってその広がりを押さえるべく保護筒を設けるこ
とも行われている。
【0003】一方従来、防水タイプでかつスライダ式の
コネクタとして、米国特許第6,113,407号に開
示されたものが知られている。このものは、フード部を
有する雄ハウジングと、フード部の内側に嵌合可能なタ
ワー部を有しかつその回りにフード部の外側に嵌合可能
な保護筒を設けた雌ハウジングとを備えており、タワー
部の外周面とフード部の内周面との間でシールリングが
挟着されてシールが取られるようになっている。また、
雌ハウジングにおける保護筒の内面と面一に、カム溝を
有するスライダが嵌合方向とは交差する方向の進退可能
に設けられる一方、雄ハウジングのフード部の外面にカ
ム溝と係合可能なフォロワピンが設けられていて、スラ
イダの進退に伴いフォロワピンがカム溝に沿って変位す
ることにより、雌雄のハウジングが嵌合・離脱されるよ
うになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したス
ライダ式のコネクタでは、スライダが保護筒の一部を構
成していて、これが雄ハウジングのフード部を押さえる
ことに機能するのであるが、スライダはフード部の外周
面上で嵌合方向と直交する方向に摺動するのであるか
ら、その摺動を許容するために平板な形状とせざるを得
ない。そうすると、既述したように、シールリングの密
着性を考慮して丸みの付けられたフード部の角の部分で
は、平板形状のスライダとの間にどうしても隙間でき
る。その結果、フード部の角の部分では熱等による広が
り変形を押さえることができず、シールリングとの間の
密着性が薄れて洩れが生じたり、またスライダと干渉し
てその摺動の妨げとなるおそれもあった。本発明は上記
のような事情に基づいて完成されたものであって、その
目的は、雄ハウジングのフード部の広がり変形を全周に
わたって押さえられるようにするところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、フード部を有する
雄ハウジングと、前記フード部の内側に嵌合可能なタワ
ー部を有しかつその回りにフード部の外側に嵌合可能な
保護筒を設けた雌ハウジングとを備え、この雌ハウジン
グの保護筒の内面側には、カム溝を有するスライダが嵌
合方向とは交差する方向の進退可能に設けられるととも
に、前記雄ハウジングのフード部の外面には前記カム溝
と係合可能なフォロワピンが設けられ、前記スライダの
進退に伴い前記フォロワピンが前記カム溝に沿って変位
することにより、前記両コネクタハウジングが嵌合・離
脱されるようにしたコネクタにおいて、前記雌ハウジン
グにおける保護筒の内面には、前記スライダの移動を許
容しつつ前記フード部の角部と整合してこれを押さえる
押さえ壁が設けられている構成としたところに特徴を有
する。請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおい
て、前記保護筒が二重壁構造とされ、内壁の内面が前記
フード部の角部を含む外面を押圧可能な形状に形成され
ているとともに、内外の壁の間に前記スライダが進退可
能に挿通されているところに特徴を有する。
【0006】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>押さえるこ
とが難しかったフード部の角の部分が押さえ壁で確実に
押さえられるから、フード部の全周を押さえて熱等で広
がり変形することが防止できる。もって、全周にわたっ
て確実なシールを期することができ、またスライダの円
滑な摺動も担保される。 <請求項2の発明>内壁の全面がフード部の角の部分を
含む外面を押さえることで、フード部の広がり変形がよ
り確実に防止され、また内外の壁の間にスライダが挿通
されることで、その進退の操作性をさらに高めることが
できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
ないし図9に基づいて説明する。この実施形態では、ス
ライダによるてこ機能を利用して嵌合・離脱を助勢する
形式のコネクタを例示しており、図1及び図2に示すよ
うに、互いに嵌合される雄側のコネクタハウジング10
(以下、雄ハウジングという)と、雌側のコネクタハウ
ジング20(以下、雌ハウジングという)とを備え、こ
の雌ハウジング20にスライダ40が装着されるように
なっている。
【0008】雄ハウジング10は合成樹脂製であって、
図3及び図4にも示すように、横長のブロック状をなす
本体部11の前面に小フード部12が突設された形状に
形成されている。この小フード部12は正面から見て、
図3に示すように、横長のほぼ長方形をなす筒状で、四
つの角には丸みが付けられている。この雄ハウジング1
0には、タブ状をなす大雄端子14Lと小雄端子14S
とが装着され、小フード部12の奥面における正面から
見た右端の領域に、図示4本の大雄端子14Lが格子状
に配されて突設されているとともに、残りの領域に、小
雄端子14Sが図示14本ずつの列となって3段に分か
れて突設されている。
【0009】雌ハウジング20は同じく合成樹脂製であ
って、図5にも示すように、上記した雄ハウジング10
の小フード部12内に嵌合可能な扁平なタワー部21の
回りに、小フード部12の外側に嵌合可能な大フード部
30が設けられた形状となっている。タワー部21は、
図2に示すように、前止まり部21Aが予め別ピースと
して形成されて後付けにより一体結合されており、全体
として、角に丸みの付けられた横長のブロック状に形成
されている。このタワー部21の付け根側の外周面に
は、シールリング22を装着可能な装着溝23が全周に
わたって形成されている。
【0010】タワー部21内には、図5に示すように、
その正面から見た左端の領域に、4個の大キャビティ2
5Lが格子状の配置で形成され、残りの領域には、小キ
ャビティ25Sが14個ずつの列となって3段に分かれ
て形成されている。大キャビティ25L内には、電線の
端末に固着された大雌端子27L(図9の鎖線参照)が
後方から挿入され、その底面に設けられた大ランス28
Lにより一次係止され、一方小キャビティ25S内に
は、図2に示すように、相対的に細い電線の端末に固着
された小雌端子27Sが後方から挿入され、天井面に設
けられた小ランス28Sにより一次係止されるようにな
っている。また、タワー部21には側面からリテーナ2
9が挿入可能とされ、本係止位置まで押し込まれること
で、上記した大小の雌端子27L,27Sがそれぞれ二
重係止されるようになっている。
【0011】一方の大フード部30は、図9に詳細に示
されるように、横長のほぼ長方形をなす筒状でかつ四つ
の角に丸みが付けられた形状であって、雄ハウジング1
0の小フード部12の外側にほぼ緊密に嵌合されるよう
に、一回り大きく形成されている。なお、大フード部3
0の開口縁の回りには、図5に示すように、外形が正面
から見て横長の長方形をなす前面板31が形成されてい
るとともに、大フード部30の奥縁の回りにも、同じ外
形形状をなす後面板32が形成されている。
【0012】雌ハウジング20には、スライダ40が装
着されるようになっている。そのため、大フード部30
の上面の上方と、下面の下方とには、それぞれ前面板3
1と後面板32の突出縁の間にわたされるようにしてカ
バー部33が形成されており、両カバー部33と大フー
ド部30の上下の面との間に、それぞれスライダ40の
摺動板41が挿通される挿通路35が形成されている。
したがってこの挿通路35は、左右両面に開口している
のに対して、前後両面は塞がれている。
【0013】スライダ40は両ハウジング10,20と
同じく合成樹脂製であって、図1及び図9に示すよう
に、一対の摺動板41の基端側同士を連結板42で繋い
だ門形形状に形成され、両摺動板41を雌ハウジング2
0の上下の挿通路35に挿通しつつ左右いずれかの側面
側から差し込み装着されるようになっている。両摺動板
41には、カム溝44が形成されている。カム溝44
は、摺動板41の先端側から長さ方向の中央部にわた
り、幅方向の後縁に向けて次第に傾いた傾斜状に形成さ
れている。このカム溝44の始端部44Aには、摺動板
41の前縁に直角に開口した入口45が連設されてい
る。
【0014】これに対して雄ハウジング10側では、図
1及び図2に示すように、小フード部12の上下両面に
おける前縁に寄った位置で、横幅方向の中央部に、上記
したカム溝44に嵌合可能なフォロワピン16が立てら
れている。また、雌ハウジング20における上下の挿通
路35の前面板31には、図5に示すように、その横幅
方向の中央部に、フォロワピン16の進入を許容する通
孔31Aが開口されている。なお、カム溝44における
入口45から少し中に入った部分には、図6に示すよう
に、傾斜が急となった引き込み部47が形成されている
とともに、入口45から少し入った位置の一方の壁面に
は、フォロワピン16に抜け止め状に係止する抜け止め
突部48が形成されている。
【0015】スライダ40の両摺動板41における基端
側の外面には、スライダ40を抜き差し操作する際に利
用する掴み部50が設定されている。この掴み部50
は、図1に示すように、先端側に丸みの付けられた、い
わば半長円形形状に形成され、複数の滑り止め突条51
が形成されている。ただし、片方の掴み部50は、図9
に示すように、その裏面側が薄肉に削成され、また回り
にスリットが入れられることで、撓み変形可能なロック
片52に兼用されている。このロック片52側では、先
端の滑り止め突条がロック爪53となっている。
【0016】一方、雌ハウジング20における上下のカ
バー部33の左右両端部には、例えば正面から見た左側
の端部を例に取ると、上側のカバー部33には、図1に
示すように、スライダ40の掴み部50を嵌めて逃がす
逃がし溝55が形成され、一方の下側のカバー部33に
は、図1の右側に参照して示すように、ロック片52が
進入可能な逃がし溝55が形成され、ただしこの逃がし
溝55の先端側には橋部56が差し渡されて、ロック片
52のロック爪53が嵌まって係止するロック孔57が
形成されている。右側の端部では、左側とは上下反対に
形成されている。
【0017】スライダ40の両摺動板41には、図6に
示すように、カム溝44の長さ方向のほぼ中央部に対応
する位置で、かつ後縁に寄った位置に、仮ロック片60
が形成されている。この仮ロック片60は、摺動板41
の基端側を向いて片持ち状に突設されて撓み変形可能と
なっており、突出端の外面側に突部61が形成されてい
る。一方、雌ハウジング20におけるカバー部33に
は、図1に示すように、その後縁に沿った位置の長さ方
向の中央部に係止溝63が形成されている。この係止溝
63内には、仮ロック片60の突部61が移動自由に嵌
合可能であって、長さ方向の両端部で表面側が塞がれて
いる。
【0018】スライダ40が例えば雌ハウジング20の
挿通路35に図1の左側から挿通され、仮ロック片60
の突部61が、係止溝63における同図の左側の端縁に
係止することで、スライダ40は後退位置に抜け止め状
態に保持される。この後退位置では、カム溝44の入口
45が雌ハウジング20の通孔31Aに整合した状態と
なる。一方、連結板42が雌ハウジング20の左側面に
当たるまで押し込まれたところが前進位置であって、こ
の前進位置では、図9に示すように、ロック片52のロ
ック爪53がカバー部33のロック孔57に嵌まってロ
ックされるようになっている。なお、スライダ40を雌
ハウジング20の右側面側から装着した場合も、上記と
同様の作用を呈するので、重複した説明は省略する。す
なわち、コネクタの配設位置によって、スライダ40の
差し込み作業等がしやすい方を左右選択することができ
る。
【0019】本実施形態は上記のような構造であって、
続いて組み付け手順の一例を説明する。雌ハウジング2
0側では、図2に示すように、タワー部21の付け根部
分の装着溝23にシールリング22が装着されたのち、
前止まり部21Aが一体結合され、併せてシールリング
22の抜け止めが図られる。それとともにリテーナ29
は、大小の雌端子27L,27Sの挿入が許容される仮
係止位置に組み付けられる。この状態から、大小の雌端
子27L,27Sが対応するキャビティ25L,25S
内に挿入されてランス28L,28Sにより一次係止さ
れ、続いてリテーナ29が本係止位置に押し込まれるこ
とで、大小の雌端子27L,27Sがそれぞれ二重係止
される。
【0020】それとともに、雌ハウジング20にスライ
ダ40が予め装着される。スライダ40は例えば雌ハウ
ジング20の左側面側から挿通路35に挿入されて、一
旦前進位置まで押し込まれる。すなわち、まず仮ロック
片60を撓み変形させつつ押し込まれ、途中で仮ロック
片60が復元変形しつつ係止溝63に嵌まってそれに沿
って進む。押し込みの終盤では、ロック爪53が橋部5
6に乗り上げることでロック片52が撓み変形し、連結
板42が雌ハウジング20の左側面に当たったところ
で、図9に参照して示すように、ロック爪53が橋部5
6を越えることにより、ロック片52が復元変形しつつ
ロック爪53がロック孔57に嵌まり、前進位置に保持
される。
【0021】雌ハウジング20は、上記のようにスライ
ダ40を前進位置に装着した状態で、雄ハウジング10
との嵌合作業現場へと搬入される。そして、両ハウジン
グ10,20を嵌合することに先立ち、スライダ40が
後退位置へ戻される。その場合は、スライダ40の上下
の掴み部50(一方はロック片52)を指で挟むように
して掴むと、ロック片52が内方に撓み変形することで
ロック爪53がロック孔57から抜け、ロックが解除さ
れるから、掴み部50を掴んだままでスライダ40を引
っ張る。この間、仮ロック片60が係止溝63に沿って
戻り、突部61が係止溝63の端縁に当たったところで
引っ張りを停止すると、スライダ40が図1に示す後退
位置に保持された状態となる。
【0022】そうしたら、図1の矢線に示すように、雄
ハウジング10が雌ハウジング20の大フード部30内
に嵌合される。これにより、雄ハウジング10側のフォ
ロワピン16が通孔31Aを通ってカム溝44の入口4
5に進入し、さらに雄ハウジング10を押し込むと、図
6に示すように、フォロワピン16が引き込み部47の
奥側の側縁(同図の上側の側縁)を押すことにより、そ
の傾斜に倣ってスライダ40が前進位置に向けて所定寸
法移動する。これにより、フォロワピン16がカム溝4
4の始端部44A側に入り込んだ状態となる。このこと
は併せて、フォロワピン16が引き込み部47の手前側
の側縁に引っ掛かることで、雄ハウジング10の外れ止
めを図ることになる。
【0023】続いて、図6の矢線に示すように、スライ
ダ40を前進位置に向けて押し込む。これにより、主に
カム溝44の手前側の側縁がフォロワピン16を押すこ
とによって、雄ハウジング10が次第に雌ハウジング2
0側に押し込まれる。スライダ40が前進位置まで押し
込まれると、図7に示すように、フォロワピン16もカ
ム溝44の終端部44Bに移動し、これにより図8に示
すように、雄雌のハウジング10,20が正規に嵌合さ
れた状態となる。スライダ40が前進位置まで押し込ま
れると、既述したように、ロック片52のロック爪53
がロック孔57に嵌まって抜け止め状態にロックされ
(図9)、併せて両ハウジング10,20が正規の嵌合
状態にロックされる。また図8に示すように、雌ハウジ
ング20のタワー部21の外周に嵌着されたシールリン
グ22が、雄ハウジング10の小フード部12との間で
弾性的に挟持され、両ハウジング10,20間のシール
が取られる。
【0024】なお、両ハウジング10,20の嵌合を外
すには、図7の状態からスライダ40の掴み部50を掴
むと、ロック片52が撓み変形してロックが解除される
から、引き続いてスライダ40を引っ張る。そうする
と、主にカム溝44の奥側の側縁がフォロワピン16を
押すことによって、雄ハウジング10が次第に雌ハウジ
ング20から離間する方向に押し出される。スライダ4
0が後退位置まで引き戻されると、フォロワピン16は
カム溝44の入口45まで戻されるため、続いて、雄ハ
ウジング10を引っ張れば、フォロワピン16を通孔3
1Aを通して手前に抜きつつ、雄ハウジング10を雌ハ
ウジング20から外すことができる。
【0025】以上説明したように本実施形態によれば、
雌ハウジング20側には、雄ハウジング10の小フード
部12と整合してその外周に嵌まる大フード部30が設
けられ、この大フード部30の上下両面の外側に配した
カバー部33との間にスライダ40の挿通路35を形成
した構造としたから、小フード部12の角を含めた全周
面が大フード部30によって押さえられ、熱等で広がり
変形することが防止される。そのため、シールリング2
2との間で密着性が損なわれることに起因してシール洩
れが生ずることが未然に防止される。また、スライダ4
0の摺動板41は、大フード部30の上下の面とカバー
部33との間に区画形成された挿通路35内を摺動する
のであるから、引っ掛かり等が出来難くてスムーズに進
退操作することができる。
【0026】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)雌ハウジングの大フード部において、その上下両
面の直線部分を開口してスライダが面一に臨むように
し、スライダにより小フード部の押さえの機能を持たせ
るようにしてもよい。言い換えると、スライダを押さえ
として機能させる場合は、それで賄えない小フード部の
角の部分と、左右の側面とを押さえるだけの押さえ壁を
設ければよく、そのような構造のものも本発明の技術的
範囲に含まれる。 (2)上記実施形態では、スライダが左右いずれの側か
らでも装着可能とされているが、いずれか一方のみであ
ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る雌雄のハウジングの
嵌合前の平面図
【図2】その縦断面図
【図3】雄ハウジングの正面図
【図4】その一部切欠平面図
【図5】雌ハウジングの正面図
【図6】雌雄のハウジングの初期嵌合状態を示す一部切
欠平面図
【図7】嵌合完了状態を示す一部切欠平面図
【図8】その縦断面図
【図9】その横断面図
【符号の説明】
10…雄ハウジング 12…小フード部(フード部) 16…フォロワピン 20…雌ハウジング 21…タワー部 30…大フード部(保護筒、内壁、押さえ部) 33…カバー部(外壁) 35…挿通路 40…スライダ 41…摺動板 44…カム溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フード部を有する雄ハウジングと、前記
    フード部の内側に嵌合可能なタワー部を有しかつその回
    りにフード部の外側に嵌合可能な保護筒を設けた雌ハウ
    ジングとを備え、この雌ハウジングの保護筒の内面側に
    は、カム溝を有するスライダが嵌合方向とは交差する方
    向の進退可能に設けられるとともに、前記雄ハウジング
    のフード部の外面には前記カム溝と係合可能なフォロワ
    ピンが設けられ、前記スライダの進退に伴い前記フォロ
    ワピンが前記カム溝に沿って変位することにより、前記
    両コネクタハウジングが嵌合・離脱されるようにしたコ
    ネクタにおいて、 前記雌ハウジングにおける保護筒の内面には、前記スラ
    イダの移動を許容しつつ前記フード部の角部と整合して
    これを押さえる押さえ壁が設けられていることを特徴と
    するコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記保護筒が二重壁構造とされ、内壁の
    内面が前記フード部の角部を含む外面を押圧可能な形状
    に形成されているとともに、内外の壁の間に前記スライ
    ダが進退可能に挿通されていることを特徴とする請求項
    1記載のコネクタ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008004271A (ja) * 2006-06-20 2008-01-10 Yazaki Corp コネクタ
JP2012018874A (ja) * 2010-07-09 2012-01-26 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ

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JP2008004271A (ja) * 2006-06-20 2008-01-10 Yazaki Corp コネクタ
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