JP2002373610A - 試料ホルダおよび試料固定方法 - Google Patents

試料ホルダおよび試料固定方法

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JP2002373610A
JP2002373610A JP2001178462A JP2001178462A JP2002373610A JP 2002373610 A JP2002373610 A JP 2002373610A JP 2001178462 A JP2001178462 A JP 2001178462A JP 2001178462 A JP2001178462 A JP 2001178462A JP 2002373610 A JP2002373610 A JP 2002373610A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反りや撓みを生じていない状態でウエハ試料
を試料ホルダに位置決め固定すること。 【解決手段】 試料載置面にウエハ試料Wを載置した状
態で、作動部材13を作動位置から離隔位置に移動する
と、ウエハ試料押圧部材8を支持するウエハ試料押圧用
移動部材6は試料自由位置から前記試料固定位置に向け
て移動する。ウエハ試料押圧部材8はウエハ試料Wを前
記試料位置決め部材5に押圧して位置決め固定する。こ
の状態で、前記作動部材13を離隔位置から作動位置に
移動させると、前記ウエハ試料押圧部材8は位置決め固
定されたウエハ試料Wから離隔してウエハ試料Wの移動
を自由にする。ここで、静電チャック4に、電圧を印加
して前記試料載置面に載置されたウエハ試料Wを静電吸
着すると、ウエハ試料Wに反りや撓みのない状態で吸着
固定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料に対する精密
作業を行う装置(電子顕微鏡装置、電子、X線等を用い
た分析装置)で使用する試料ホルダおよび試料ホルダに
試料を固定する試料固定方法に関する。本発明の試料ホ
ルダは、シリコンウエハのような面積の大きい薄い板状
の試料を保持して、顕微分析を行う試料ステージに搬送
する試料ホルダや前記試料ステージに固定配置された試
料ホルダ等に使用することができる。
【0002】
【従来の技術】前記試料ホルダとして、従来、下記(J
01)の技術が知られている。
【0003】(J01)図19ないし図20に示す技術 図19は試料に対して顕微分析作業を行う装置(電子顕
微鏡等)で使用される従来の試料ホルダの説明図で、図
19Aは試料ホルダのウエハ試料押圧用移動部材が試料
自由位置に移動した状態の上面図、図19Bは前記図1
9AのXIXB−XIXB線断面図である。図20は前記
図19の試料ホルダのウエハ試料押圧用移動部材が試料
固定位置に移動した状態における試料ホルダの説明図
で、図20Aは上面図、図20Bは前記図20AのXX
B−XXB線断面図である。なお、以後の説明の理解を
容易にするために、図面において、前後方向をX軸方
向、右左方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢
印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す
側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、
または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙
面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に
「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印
を意味するものとする。
【0004】図19ないし図20において、試料ホルダ
01は中央部に円孔02bが形成されたホルダベース0
2を有している。前記ホルダベース02の上面にはウエ
ハ試料Wを載置し且つ電圧印加時に前記ウエハ試料Wを
静電吸着するドーナツ状の静電チャック03が固定され
ている。また前記ホルダベース02の上面の左側部分
(−Y側部分)には前記ウエハ試料Wの外端部が当接し
て位置決めをする試料位置決め部材としての一対の試料
位置決めピン04が設けられている。
【0005】前記ホルダベース02の下面にはウエハ試
料押圧用移動部材05がスライド移動可能に配置されて
いる。前記ウエハ試料押圧用移動部材05の右側(+Y
側)部分の前後方向(X軸方向)両端には前記ホルダベ
ース02の上面側(+Z側)に突出したウエハ試料押圧
部材としての一対の試料位置決め押圧ローラ06が回転
可能に支持されている。前記ウエハ試料押圧用移動部材
05と前記試料位置決め押圧ローラ06とは、前記試料
位置決め押圧ローラ06が前記ウエハ試料Wを前記試料
位置決めピン04に押圧して位置決め保持する試料固定
位置(図20参照)と前記試料位置決め押圧ローラ06
が前記ウエハ試料Wから離隔して前記ウエハ試料Wの移
動が自由になる試料自由位置(図19参照)との間を一
体的に移動する。
【0006】前記ウエハ試料押圧用移動部材05と前記
ホルダベース02の下面との間には引張りバネで構成さ
れた一対の接近用バネ07が連結されており、前記一対
の接近用バネ07によって常時前記ウエハ試料押圧用移
動部材05を前記ホルダベース02の方向に接近させる
力が作用している。前記接近用バネ07によって作用す
る引張り力に対抗して前記ウエハ試料押圧用移動部材0
5の前記試料固定位置(図20参照)と前記試料自由位
置(図19参照)との間の移動を操作する試料位置決め
操作部材08が前記ウエハ試料押圧用移動部材05の左
端部に当接・離隔可能に設けられている。
【0007】前記試料位置決め操作部材08を前記接近
用バネ07の引張り力に対抗する方向である離隔方向
(+Y方向)に操作すると、前記試料押圧用移動部材0
5は前記試料自由位置に移動する。このとき、前記一対
の試料位置決め押圧ローラ06は前記一対の試料位置決
めピン04から離隔し、前記ウエハ試料Wを自由に着脱
させることが可能となる。また前記試料位置決め操作部
材08を前記接近用バネ07の引張り力と同じ方向であ
る接近方向(−Y方向)に操作することによって前記接
近用バネ07の引張り力によって前記試料押圧用移動部
材05は前記試料固定位置(図20に示す位置)に向か
って移動する。このとき、前記一対の試料位置決めロー
ラ06が前記ウエハ試料Wの右側外端部に当接し、前記
ウエハ試料Wを左方(−Y方向)に押圧移動させる。
【0008】このとき、前記ウエハ試料Wが前記一対の
試料位置決めピン04に当接して位置決めが行われる。
この状態で、前記静電チャック03に電圧が印加される
と前記ウエハ試料Wが前記静電チャック03の載置面に
静電吸着され固定保持される。この状態でウエハ試料W
に対して検査、描画等を行う。
【0009】検査、描画等の終了後は前記静電チャック
03への電圧の印加を停止して前記試料ウエハWを静電
吸着から開放する。その後、再び前記試料位置決め操作
部材08を操作して前記試料押圧用移動部材05を前記
試料固定位置から前記試料自由位置に移動させると、前
記ウエハ試料Wを自由に着脱させることが可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】(前記(J01)の問題
点)前記静電チャック03への電圧の印加を停止した
時、前記静電チャック03に残留電荷が残る。前記残留
電荷の有る静電チャック03の上面(試料載置面)に前
記ウエハ試料Wを載置して前記試料位置決め押圧ローラ
06によって押圧移動させようとした時に前記静電チャ
ック03上面のウエハ試料Wは前記残留電荷によって大
きな摩擦抵抗を受ける。前記摩擦抵抗に打ち勝って、前
記ウエハ試料Wを滑り移動させるためには大きな引張り
力を持った接近用バネ07を用いる必要がある。引張り
力の大きな接近用バネ07を用いて前記ウエハ試料Wを
前記試料位置決めピン04に押圧すると、前記ウエハ試
料Wに反りや撓みが生じることがあり、この状態で静電
吸着を行うと、ウエハ試料Wは正常な状態で固定されな
いことがある。この状況で検査、描画等を行っても適正
な結果が得られない。
【0011】このような正常でない状態で固定されるの
を避けるために、前記ウエハ試料Wを位置決めした後
に、前記試料押圧用移動部材05を前記試料自由位置に
移動させて、押圧ローラ06をウエハ試料Wから離隔さ
せた状態で静電吸着すれば前記ウエハ試料Wは反りや撓
みのない状態で固定される。しかし、この操作を行うた
めには前記試料位置決め操作部材08の操作回数が前記
従来の方法に比べ多くなる。
【0012】また、ウエハ試料Wを試料ホルダ01から
取り外す時にも、試料位置決め操作部材08を操作し
て、作業を行っていた前記試料固定位置から前記試料押
圧用移動部材05を前記試料自由位置に移動させないと
ウエハ試料Wを取り外すことができない。
【0013】本発明は、前述の事情に鑑み、下記の記載
内容を課題とする。 (O01)反りや撓みを生じていない状態でウエハ試料を
試料ホルダに位置決め固定すること。 (O02)反りや撓みを生じていない状態でウエハ試料を
試料ホルダに位置決め固定する作業を、位置決め操作部
材の操作回数を増やさずに行えるようにすること。
【0014】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決し
た本発明を説明するが、本発明の説明において本発明の
構成要素の後に付記したカッコ内の符号は、本発明の構
成要素に対応する後述の実施例の構成要素の符号であ
る。なお、本発明を後述の実施例の構成要素の符号と対
応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするた
めであり、本発明の範囲を実施例に限定するためではな
い。
【0015】(第1発明)前記課題を解決するために、
第1発明の試料ホルダは、下記の構成要件(A01)〜
(A06)を備えている。 (A01)ウエハ試料(W)を載置する試料載置面を有し
電圧印加時に前記試料載置面に載置されたウエハ試料
(W)を吸着する静電チャック(4)と前記ウエハ試料
(W)の外端が当接して位置決めされる試料位置決め部
材(5)とが上面に支持されたホルダベース(2)、
(A02)前記ホルダベース(2)の下面に配置されて先
端部に前記ホルダベース上面側に突出するウエハ試料押
圧部材(8)を支持し、且つ、前記ウエハ試料押圧部材
(8)が前記試料載置面上のウエハ試料(W)を前記試
料位置決め部材(5)に押圧して位置決め固定する試料
固定位置と前記ウエハ試料押圧部材(8)が前記ウエハ
試料(W)から離れてウエハ試料(W)の移動が自由に
なる試料自由位置との間で移動可能に支持されたウエハ
試料押圧用移動部材(6)、(A03)前記ウエハ試料押
圧用移動部材(6)を前記試料固定位置に移動させるよ
うに作用する接近用バネ(11)、(A04)前記ホルダ
ベース(2)の下面に配置されるとともに、前記ウエハ
試料押圧用移動部材(6)から離隔して前記ウエハ試料
押圧用移動部材(6)の前記試料自由位置から前記試料
固定位置に向けての移動を許す離隔位置と、前記ウエハ
試料押圧用移動部材(6)を押圧して前記ウエハ試料押
圧用移動部材(6)を前記試料固定位置から前記試料自
由位置に移動させる作動位置との間を移動可能に支持さ
れた作動部材(13,13′,30,30′,50)、
(A05)前記作動部材(13,13′,30,30′,
50)を前記作動位置に移動させるように作用し、前記
ウエハ試料押圧用移動部材(6)を前記接近用バネ(1
1)の作用力に抗して前記試料自由位置に向けて移動さ
せる移動用バネ(21)、(A06)操作部材(CB)に
より押圧されたときに、前記作動位置から前記離隔位置
に移動する前記作動部材(13,13′,30,3
0′,50)。
【0016】(第1発明の作用)前記構成を備えた第1
発明の試料ホルダ(1)に対して、通常は、操作部材
(CB)は前記作動部材(13,13′,30,3
0′,50)から離れた位置に保持される。この状態で
は、前記移動用バネ(21)の作用により前記作動部材
(13,13′,30,30′,50)は前記作動位置
(図5A参照)に保持され、前記ウエハ試料押圧用移動
部材(6)は前記試料自由位置(図5A参照)に保持さ
れる。
【0017】前記試料載置面にウエハ試料(W)を載置
した状態(図5A参照)で、前記操作部材(CB)によ
り前記作動部材(13,13′,30,30′,50)
を押圧すると、前記作動部材(13,13′,30,3
0′,50)は、前記作動位置(図5A参照)から前記
離隔位置(図5B参照)に移動する。前記作動部材(1
3,13′,30,30′,50)が前記離隔位置(図
5B参照)に移動すると、前記作動部材(13,1
3′,30,30′,50)は、前記ウエハ試料押圧用
移動部材(6)から離隔する。このとき、前記ウエハ試
料押圧用移動部材(6)は、接近用バネ(11)により
前記試料自由位置(図5A参照)から前記試料固定位置
(図5B参照)に向けて移動する。前記ウエハ試料押圧
用移動部材(6)が前記試料固定位置(図5B参照)に
移動したときには、前記ウエハ試料押圧用移動部材
(6)に支持される前記ウエハ試料押圧部材(8)は、
前記試料載置面に載置されたウエハ試料(W)を前記試
料位置決め部材(5)に押圧して位置決め固定する。
【0018】この状態で、前記操作部材(CB)を操作
して、前記作動部材(13,13′,30,30′,5
0)を前記離隔位置(図5B参照)から前記作動位置
(図5C参照)に移動させると、前記作動部材(13,
13′,30,30′,50)は、前記ウエハ試料押圧
用移動部材(6)を押圧して前記ウエハ試料押圧用移動
部材(6)を前記試料固定位置(図5B参照)から前記
試料自由位置(図5C参照)に移動させる。前記ウエハ
試料押圧用移動部材(6)が試料自由位置(図5C参
照)に移動したとき、前記ウエハ試料押圧部材(8)は
前記試料載置面上で位置決め固定されたウエハ試料
(W)から離隔する。この状態では前記ウエハ試料
(W)は、自由に移動できるので、前記試料固定位置
(図5B参照)で反りや撓み等の歪みが生じていてもそ
の歪みが無くなる。この状態で、前記静電チャック
(4)に、電圧を印加して前記試料載置面に載置された
ウエハ試料(W)を静電吸着すると、前記ウエハ試料
(W)が前記ウエハ試料押圧部材(8)により位置決め
部材に押圧されている状態で静電吸着される場合と比較
して、ウエハ試料(W)に反りや撓みのない状態で吸着
固定することができる。
【0019】(第2発明)第2発明の試料固定方法は、
ウエハ試料(W)を載置する試料載置面を有し電圧印加
時に前記試料載置面に載置されたウエハ試料(W)を静
電吸着する静電チャック(4)と、前記ウエハ試料
(W)の外端が当接して位置決めされる試料位置決め部
材(5)と、ウエハ試料押圧部材(8)を支持し且つ前
記ウエハ試料押圧部材(8)が前記試料載置面上のウエ
ハ試料(W)を前記試料位置決め部材(5)に押圧して
位置決めする試料固定位置と前記ウエハ試料押圧部材
(8)が前記ウエハ試料(W)から離れてウエハ試料
(W)の移動が自由になる試料自由位置との間で移動可
能に支持されたウエハ試料押圧用移動部材(6)と、前
記ウエハ試料押圧用移動部材(6)を常時は前記試料自
由位置に移動させる移動用バネ(21)とを備えた試料
ホルダ(1)にウエハ試料(W)を固定する試料固定方
法であって、下記の工程(B01)〜(B03)を備えたこ
とを特徴とする。 (B01)前記ウエハ試料押圧用移動部材(6)を前記試
料自由位置に移動させた状態で前記試料載置面にウエハ
試料(W)を載置する試料載置工程、(B02)前記ウエ
ハ試料押圧用移動部材(6)を試料固定位置に移動させ
て前記ウエハ試料押圧部材(8)により前記試料載置面
上のウエハ試料(W)を前記試料位置決め部材(5)に
押圧して位置決めする試料押圧位置決め工程、(B03)
前記ウエハ試料押圧用移動部材(6)を前記試料自由位
置に移動させることにより前記ウエハ試料押圧部材
(8)を前記位置決めされたウエハ試料(W)から離隔
させた状態で前記ウエハ試料(W)を静電吸着する静電
吸着工程。
【0020】(第2発明の作用)前記構成を備えた第2
発明の試料固定方法では、試料載置工程において、前記
ウエハ試料押圧用移動部材(6)を前記試料自由位置に
移動させた状態で前記試料載置面にウエハ試料(W)を
載置する。次に試料押圧位置決め工程において、前記ウ
エハ試料押圧用移動部材(6)を試料固定位置に移動さ
せて前記ウエハ試料押圧部材(8)により前記試料載置
面上のウエハ試料(W)を前記試料位置決め部材(5)
に押圧して位置決めする。次に静電吸着工程において、
前記ウエハ試料押圧用移動部材(6)を前記試料自由位
置に移動させることにより前記ウエハ試料押圧部材
(8)を前記位置決めされたウエハ試料(W)から離隔
させた状態で前記ウエハ試料(W)を静電吸着する。こ
の第2発明によれば、前記ウエハ試料(W)が前記ウエ
ハ試料押圧部材(8)により試料位置決め部材(5)に
押圧されている状態で静電吸着される従来の場合と比較
して、ウエハ試料(W)に反りや撓みのない状態で吸着
固定することができる。
【0021】(第1発明の実施の形態1)第1発明の実
施の形態1は、前記第1発明の試料ホルダ(1)におい
て、下記の要件(A07)を備えたことを特徴とする、
(A07)前記ホルダベース(2)の下面に配置された第
1作動部材(15,32)および第2作動部材(16,
33)と前記第1および第2作動部材(15,16,3
2,33)をそれらの一方が前記ウエハ試料押圧用移動
部材(6)に接近するように移動する時には他方が前記
ウエハ試料押圧用移動部材(6)から離隔するように連
結する連結部材(14+17,31)とを有する前記作
動部材(13,13′,30,30′,50)であっ
て、前記第2作動部材(16,33)が前記ウエハ試料
押圧用移動部材(6)から離隔し且つ前記第1作動部材
(15,32)が前記ウエハ試料押圧用移動部材(6)
を押圧して前記試料自由位置に移動させる第1作動位置
と、前記第1および第2作動部材(15,16,32,
33)が共に前記ウエハ試料押圧用移動部材(6)から
離隔して前記ウエハ試料押圧用移動部材(6)の前記試
料固定位置への移動を許す離隔位置と、前記第1作動部
材(15,32)が前記ウエハ試料押圧用移動部材
(6)から離隔し且つ前記第2作動部材(16,33)
が前記ウエハ試料押圧用移動部材(6)を押圧して前記
試料自由位置に移動させる第2作動位置とに移動可能な
前記作動部材(13,30)。
【0022】(第1発明の実施の形態1の作用)前記構
成を備えた第1発明の試料ホルダ(1)の実施の形態1
において、通常は、前記操作部材(CB)は前記作動部
材(13,30)から離れた位置に保持される。する
と、前記移動用バネ(21)の作用により前記作動部材
(13,30)は前記第1作動位置(図5A参照)に保
持され、前記ウエハ試料押圧用移動部材(6)は前記試
料自由位置(図5A参照)に保持されている。本実施の
形態1においてウエハ試料(W)を前記試料ホルダ
(1)に吸着固定するための操作部材(CB)の操作方
法が3つある。
【0023】(第1発明の実施の形態1における操作部
材(CB)の操作方法1およびその作用)実施の形態1
の操作部材(CB)の操作方法1は、前記第1発明の作
用と同様の操作部材(CB)の操作(図5参照)を行
い、同様の効果を得るので説明は省略する。
【0024】(第1発明の実施の形態1における操作部
材(CB)の操作方法2およびその作用)前記図5Aの
状態において、操作部材(CB)により前記作動部材
(13,30)を押圧すると、前記作動部材(13,3
0)は前記第1作動位置(図5A参照)から前記離隔位
置(図5B参照)に移動する。さらに操作部材(CB)
によって前記作動部材(13,30)を押圧すると、前
記作動部材(13,30)は前記離隔位置(図5B参
照)から前記第2作動位置(図6A参照)に移動する。
前記第2作動位置(図6A参照)において、前記試料載
置面にウエハ試料(W)を載置し、前記操作部材(C
B)を操作して−Y方向に移動させると前記作動部材
(13,30)は、移動用バネ(21)により前記離隔
位置(図6B参照)に移動する。この時、前記作動部材
(13,30)は、前記第1および第2作動部材(1
5,16,32,33)が共に前記ウエハ試料押圧用移
動部材(6)から離隔して前記ウエハ試料押圧用移動部
材(6)は、前記試料固定位置(図6B参照)へ移動す
る。このとき、前記ウエハ試料押圧部材(8)は前記試
料載置面上のウエハ試料(W)を前記試料位置決め部材
(5)に押圧して位置決め固定する。
【0025】この状態で、前記操作部材(CB)を操作
して、前記作動部材(13,30)を第1作動位置(図
6C参照)に移動させると、前記作動部材(13,3
0)は、前記第2作動部材(16,33)が前記ウエハ
試料押圧用移動部材(6)から離隔し且つ前記第1作動
部材(15,32)が前記ウエハ試料押圧用移動部材
(6)を押圧して前記試料自由位置(図6C参照)に移
動させる。このとき、前記静電チャック(4)に、電圧
を印加して前記試料載置面に載置されたウエハ試料
(W)を静電吸着すると、前記ウエハ試料(W)が前記
ウエハ試料押圧部材(8)により位置決め部材に押圧さ
れている状態で静電吸着される場合と比較して、ウエハ
試料(W)に反りや撓みのない状態で吸着固定すること
ができる。
【0026】(第1発明の実施の形態1における操作部
材(CB)の操作方法3およびその作用)操作部材(C
B)を操作せず、前記試料載置面にウエハ試料(W)を
載置した後、前記操作部材(CB)により前記作動部材
(13,30)が押圧されると、前記作動部材(13,
30)は前記第1作動位置(図5A参照)から前記離隔
位置(図5B参照)に移動する。このとき、前記ウエハ
試料押圧用移動部材(6)は前記試料固定位置(図5B
参照)へ移動し、ウエハ試料(W)は位置決め固定され
る。
【0027】この状態で、前記操作部材(CB)を操作
して、前記作動部材(13,30)を第2作動位置(図
6A参照)に移動させると、前記第1作動部材(15,
32)が前記ウエハ試料押圧用移動部材(6)を押圧し
て前記試料自由位置(図6A参照)に移動させる。この
とき、前記ウエハ試料(W)が前記ウエハ試料押圧部材
(8)により押圧されていないので、反りや撓みのない
状態で吸着固定することができる。
【0028】その後、前記作動部材(13,30)を前
記第2作動位置(図6A参照)から前記離隔位置(図6
B参照)を経て前記第1作動位置(図6C参照)に移動
するとき、前記離隔位置(図6B参照)において、ウエ
ハ試料(W)は前記ウエハ試料押圧部材(8)によって
前記試料位置決め部材(5)に押圧される。しかし、既
に反りや撓みのない状態で吸着固定されているため、前
記離隔位置においてウエハ試料(W)に反りや撓みが発
生し難く、位置決めされた位置からも移動しない。した
がって、前記操作部材(CB)が前記作動部材(13,
30)から離れた前記第1作動位置(図6C参照)にお
いてウエハ試料(W)は反りや撓みがなく、位置決めし
た位置に吸着固定されている。
【0029】
【実施例】次に図面を参照しながら、本発明の実施の形
態の具体例(実施例)を説明するが、本発明は以下の実
施例に限定されるものではない。
【0030】(実施例1)図1は真空試料室(真空作業
室)内に配置されたXYテーブルおよび回転テーブル
と、その上面の試料ホルダの説明図で、操作棒が試料ホ
ルダから離れている状態の説明図である。図2は真空試
料室(真空作業室)内に配置されたXYテーブルおよび
回転テーブルと、その上面の試料ホルダの説明図で、操
作棒が試料ホルダに当接している状態の説明図である。
【0031】図1および図2において、真空試料室A内
に配置された試料ステージU3は、ウエハWを検査用走
査型電子顕微鏡SEM1により検査を行う位置に移動さ
せるための装置である。試料ステージU3は、Yテーブ
ルSTyおよびXテーブルSTxを有するXYテーブル
(STx+STy)と、回転テーブルSTrとを有してい
る。試料ステージU3の前記YテーブルSTy上には前記
XテーブルSTxがX軸方向(前後方向)に移動可能に
支持されている。前記XテーブルSTx上にはベアリン
グSTbを介して円形の回転テーブルSTrが回転可能に
支持されている。回転テーブルSTrにはガイド溝Gb
が形成されている。また前記回転テーブルSTrはその
外周にギヤG1が形成されており、ギヤG1は回転テー
ブル駆動モータ(図示せず)により回転するウオームギ
ヤG2と噛み合っている。そして回転テーブルSTr
は、前記ウオームギヤG2の回転にともなって回転する
ように構成されている。
【0032】図1、図2において、回転テーブルSTr
には、図示しない搬送アームにより真空試料室A内に搬
送されたウエハWを受け取ったり、作業済のウエハWを
搬送アーム上に移動させるための上下動テーブルTが上
下動可能に支持されている。前記上下動テーブルTの下
端部にはバネ受けプレートPbが固定されている。バネ
受けプレートPbと前記回転テーブルSTr下面との間
には圧縮バネSが配置されている。前記圧縮バネSによ
り前記上下動テーブルTは、常時下方に付勢され(押し
下げられ)ている。
【0033】前記上下動テーブルTの下面には、扇形の
テコLが水平軸周りに回転可能に支持されている。前記
テコLのテーブル支持面Laは上下動テーブルTの下端
を支持している。テコLの被押圧面Lbには、ナットN
先端のボールNaが当接している。ナットNには被ガイ
ドバーNgが一体的に設けられており、被ガイドバーN
gは前記回転テーブルSTrに形成された前記ガイド溝
Gbに係合している。
【0034】前記回転テーブルSTrの下面には上下動
テーブル駆動モータMTが支持されており、上下動テー
ブル駆動モータMTにより回転するボルト軸(ネジが形
成された軸)Bjは前記ナットNと螺合している。した
がって、前記上下動テーブル駆動モータMTが回転した
ときにはボルト軸Bjが回転し、ナットNおよび被ガイ
ドバーNgは前記ガイド溝Gbに沿って移動し、そのと
き前記テコLが前記水平軸周りに回動するように構成さ
れている。そして、テコLの回動によりテコLのテーブ
ル支持面Laが上下し、それに連動して前記上下動テー
ブルTが上下動するように構成されている。なお、前記
ナットNおよび被ガイドバーNgの移動範囲の両端に
は、前記被ガイドバーNgとの接触により作動するリミ
ットスイッチLS1,LS2が配置されており、前記ナッ
トNの移動範囲は制限されている。
【0035】図1、図2において、真空試料室Aを形成
する外壁Uoの左側壁部ULにはウエハ試料Wを位置決
め操作する操作部材としての操作棒CBをスライド可能
に支持する操作棒支持部材Hが装着されている。
【0036】(試料ホルダ)図3は本発明の実施例1の
試料ホルダの作動部材が第2作動位置に移動した状態の
説明図で、図3Aは試料ホルダの上面図であり、図3B
は図3AのIIIB−IIIB線断面図である。図4は本発明
の実施例1の試料ホルダの位置決め固定操作時に作動す
る部材の要部説明図である。
【0037】図3において、試料ホルダ1はホルダベー
ス2を有している。前記ホルダベース2は中央部に前記
上下動テーブルTが上下動する時に通過するための円孔
2aが形成されている。前記ホルダベース2は四角形か
ら四隅が切り取られた形状をしており、右側(+Y側)
の前後両側部にはローラ対向面2bが形成されている。
前記ホルダベース2の下面には右側下面2c、左側下面
2dおよび前後一対の接触下面2eで形成されている。
前記接触下面2eは前記回転テーブルSTr上面に接触
して支持されている。前記右側下面2cおよび左側下面
2dは前記回転テーブルSTrに接触しないように形成
されており、前記右側下面2cは左側下面2dより突出
して形成されている。前記試料ホルダ1は、ホルダベー
ス2の四隅に設けられた貫通孔を貫通し、前記接触下面
2eを貫通する固定ネジ3によって、回転テーブルST
rに固定されている。前記固定ネジ3のネジ頭は、前記
ホルダベース2の上面から突出しないように前記ホルダ
ベース2上面に形成された孔の中に収容されている。
【0038】ホルダベース2の上面には、ウエハ試料W
を載置する試料載置面を有する静電チャック4が、前記
円孔2aを囲むように設けられている。前記静電チャッ
ク4は図示しない電圧印加手段によって電圧が印加され
た時に静電気を作用させ、上面に載置されたウエハ試料
Wを静電吸着し固定する。また、前記ホルダベース2上
面の左側(−Y側)にはウエハ試料Wのオリフラ(直線
状側端)を位置決めするための一対の位置決めピン5が
設けられている。
【0039】図3、図4において、左右方向(Y軸方
向)に延びる前後二対(計4つ)の長孔6a(図3A、
図4参照)が設けられたウエハ試料押圧用移動部材とし
てのローラ支持板6が、前記長孔6aを貫通するスライ
ド範囲規制ネジ7によって前記ホルダベース2の右側下
面2cにスライド移動可能に支持されている(図3B参
照)。前記長孔6aおよびスライド範囲規制ネジ7によ
ってローラ支持板6のスライド移動の範囲が試料自由位
置(試料が自由に移動できる位置、図5A、図5Cの位
置)と試料固定位置(試料が位置決めされる位置、図5
Bの位置)との間に規制される。前記ローラ支持板6の
右側(+Y側)部分にはホルダベース2の外側に向けて
前後(X軸方向)に突出する前後一対の突出部6bが形
成されており、各突出部6bの上面側に試料押圧部材と
しての押圧ローラ8が回転可能に支持されている。前記
押圧ローラ8は前記試料載置面よりも上方(+Z方向)
に突出して形成されている。
【0040】前記ローラ支持板6が前記試料自由位置か
ら前記試料固定位置に移動する際に、ローラ支持板6に
支持された押圧ローラ8は前記ローラ対向面2bに向か
って移動し、ウエハ試料Wを押圧する。すると、押圧ロ
ーラ8によって押圧されたウエハ試料Wのオリフラが前
記位置決めピン5に当接して、ウエハ試料Wが位置決め
される。尚、前記位置決め時にウエハ試料Wが上方にず
れないように、前記押圧ローラ8のホルダベース2の上
面より突出した部分と前記位置決めピン5は上方(+Z
方向)から下方(−Z方向)にかけて細くなるように形
成されている(図3B参照)。
【0041】前記ローラ支持板6の左端部には下側に折
り曲げられた押圧部材当接部6cが形成されており(図
3B参照)、前記押圧部材当接部6cの上端に上方(+
Z方向)に突出して前後一対の支持板側ピン9が設けら
れている(図3B参照)。前記ホルダベース2の左側下
面2dに、前記支持板側ピン9に対向する前後一対のベ
ース側ピン10が設けられている。前記一対の支持板側
ピン9と前記一対のベース側ピン10との間に接近用バ
ネとしての一対の支持板引張りバネ11が連結されてい
る。前記支持板引張りバネ11によって前記ローラ支持
板6は前記ホルダベース2の内側(−Y方向)に向けて
常時引っ張られている。前記支持板引張りバネ11は、
静電チャック4に残留電荷があり、この残留電荷によっ
てウエハ試料Wと静電チャック4との間に大きな摩擦抵
抗がある状態においても、ウエハ試料Wを押圧移動させ
る引張り力を作用させる。
【0042】図3、図4において、前記ホルダベース2
の左側下面2dに作動部材固定用のボルト12により、
作動部材13が前記ボルト12の回りに回転可能に支持
されている。前記作動部材13は主連結部材14を有し
ている。前記主連結部材14は、中央部および前後両端
の連結部14a,14b,14c(図3B、図4参照)
と、前記各連結部14a,14b,14cの間を接続す
る直線状の接続部14dとによって構成され、前記各部
14a,14b,14c,14dは一体に形成されてい
る。前記連結部14a,14b,14cは円筒状でその
円筒の中心部に貫通孔を有する。
【0043】前記中央部連結部14aはその貫通孔を鉛
直に貫通する前記ボルト12回りに回転可能である。前
記主連結部材14が回転作動中にブレを生じないよう
に、中央部連結部14aの上面は前記ホルダベース2の
左側下面2dに接触している。前側連結部14bおよび
後側連結部14cは、それらの上面と前記ホルダベース
2の左側下面2dとの間に回転作動時に摩擦抵抗が生じ
ないようにするため、前記上面と左側下面2dとが接触
しないよう形成されている(図3B参照)。なお、前記
各連結部14a,14b,14cの上面と前記左側下面
2dとの間にスペーサ等を用いて回転作動の安定と接触
による摩擦抵抗を低減させるように構成することも可能
である。また、接続部14dの、前側連結部14bの近
傍には、バネ連結孔14e(図4参照)が形成されてい
る。
【0044】前記作動部材13は同じ長さの前後一対の
ローラ支持板押圧棒15,16を有している。後側(−
X側)のローラ支持板押圧棒15は、作業(ウエハ試料
Wの位置決め、検査、描画等)を行っていない通常時
に、ローラ支持板6の押圧部材当接部6cに当接してロ
ーラ支持板6を押圧する第1作動部材としての通常時押
圧棒15である。また、前側(+X側)のローラ支持板
押圧棒16は、ウエハ試料Wの位置決めの過程でローラ
支持板6の押圧部材当接部6cに当接してローラ支持板
6を押圧する第2作動部材としての作動時押圧棒16で
ある。
【0045】前記通常時押圧棒15は、ローラ支持板側
の端部である支持板押圧端部15aと、その逆側の端部
である連結端部15bと、ピン貫通小孔15cとを有す
る。前記支持板押圧端部15aは半球形状に形成されて
おり(図3B、図4参照)、前記通常時にローラ支持板
6の押圧部材当接部6cに当接し、ローラ支持板6を右
方(+Y方向)に押圧する。前記連結端部15bはピン
貫通孔を有する円筒状に形成されており、前記主連結部
材14の後側連結部14cの下面にピンで回転自由に連
結されている(図3B、図4参照)。前記ピン貫通小孔
15cは、通常時押圧棒15の中央から連結端部15b
寄りに形成されている。
【0046】作動時押圧棒16も、前記通常時押圧棒1
5と同様に、支持板押圧端部16a(図3B、図4参
照)と、連結端部16b(図4参照)と、ピン貫通小孔
16c(図4参照)とを有しており、前記連結端部16
bは前記主連結部材14の前側連結部14bの下面にピ
ンで回転自由に連結されている(図4参照)。
【0047】図3、図4において、前記作動部材13は
主連結部材14と同じ長さの補助連結板17を有してい
る。前記補助連結板17の前後両端には、ピン貫通小孔
を有する前側接続部17aおよび後側接続部17bが形
成されている。前記前側接続部17aは前記作動時押圧
棒16のピン貫通小孔16cの下面にピンで回転自由に
接続され、後側接続部17bは通常時押圧棒15のピン
貫通小孔15cの下面にピンで回転自由に接続される。
また、前記ローラ支持板側連結板17は上下動テーブル
T(図1、図2参照)が前記ホルダベース2の円孔2a
を通過する時に邪魔にならないように配置される。前記
主連結部材14と補助連結板17とによって連結部材
(14+17)が構成される。また、前記連結部材(1
4+17)と、前記前後一対のローラ支持板押圧棒1
5、16とによって作動部材13が構成されている。
【0048】前記構成を備えた作動部材13では、前記
連結部材(14+17)と、前後一対のローラ支持板押
圧棒15、16とによって平行リンクが形成される。し
たがって、前記作動部材13の平行リンクがボルト12
(図3B、図4参照)回りに回転すると、通常時押圧棒
15および作動時押圧棒16は、それらの一方が前記ロ
ーラ支持板6から離隔する時は、他方がローラ支持板6
に接近する。
【0049】前記ホルダベース2の左側下面2dにおけ
る前記バネ連結孔14e(図4参照)と対向する位置
に、バネ連結ピン20が固定状態で支持されている(図
3B参照)。前記バネ連結ピン20とバネ連結孔14e
との間は移動用バネとしての作動部材引張りバネ21で
連結されている(図3B、図4参照)。前記作動部材1
3に操作部材CBによる力が作用していない場合、前記
作動部材引張りバネ21が、常時、バネ連結孔14eに
引張り力を作用させることによって、主連結部材14の
前部が左方(−Y方向)に引っ張られる。すると、前記
作動部材13がボルト12(図3B、図4参照)回りに
回転し、前記一対の支持板引張りバネ11の作用力に抗
して、通常時押圧棒15の支持板押圧端部15aがロー
ラ支持板6の押圧部材当接部6cに当接し、ローラ支持
板6が押圧され、前記試料自由位置(図5Cの位置)に
保持される。したがって、前記作動部材引張りバネ21
の引張り力は、前記一対の支持板引張りバネ11の引張
り力に抗して、ローラ支持板6を前記試料自由位置(図
5Cの位置)に保持する力を有する。
【0050】(実施例1の作用)図5は本発明の実施例
1の試料ホルダの操作時の作用説明図であり、図5Aは
作動部材が位置決め前の第1作動位置に移動している状
態を示す図、図5Bは離隔位置に移動した状態を示す
図、図5Cは位置決め後の第1作動位置に移動した状態
を示す図である。前記構成を備えた実施例1の試料ホル
ダ1では、作業(ウエハ試料Wの位置決め、検査、描画
等)が行われていない通常時、操作棒CBは試料ホルダ
1から離れた位置に保持されている。このとき、上述の
作動部材引張りバネ21の作用によって、通常時押圧棒
15の支持板押圧端部15aがローラ支持板6の押圧部
材当接部6cを押圧してローラ支持板6が試料自由位置
(図5Aの位置)に保持され、作動部材13の平行リン
クは第1作動位置(ローラ支持板6を試料自由位置に保
持する作動部材13の位置、図5Aの位置)に保持され
る。
【0051】ウエハ試料Wの位置決めをする前、前記ロ
ーラ支持板6は作動部材引っ張りバネ21により試料自
由位置(図5Aの位置)に保持されているので、この状
態でウエハ試料Wの着脱が可能である。図示しないウエ
ハ試料搬送アームにより回転テーブルSTr上に支持さ
れた試料ホルダ1の上方にウエハ試料Wを搬送し、上下
動駆動モータMTを回転させると、テコLが回動して、
上下動テーブルTが上昇し、上下動テーブルTの上面が
試料ホルダ1の試料載置面よりも突出する。このとき、
前記上下動テーブルTの上面にウエハ試料Wが載置され
る。前記ウエハ試料搬送アームは特開平9−15958
3号公報や特開2001−56306号公報等に記載さ
れている従来技術である。ウエハ試料W載置後、上下動
駆動モータMTを逆回転させると、テコLが逆に回動し
て、前記上下動テーブルTが下降し、上下動テーブルT
の上面に載置されていたウエハ試料Wは試料ホルダ1の
試料載置面(静電チャック4の上面)に載置される。
【0052】ウエハ試料Wを試料載置面に載置した後、
操作棒CBを試料ホルダ1に向けて押し込む。すると、
操作棒支持部材Hおよび図示しないガイド部材によって
ガイドされて前記操作棒CBは前記主連結部材14の前
側連結部14bに当接し、前記作動部材引張りバネ21
の引張り力に抗しながら、前側連結部14bを押圧す
る。そして、ウエハ試料Wの位置決め開始前の前記第1
作動位置(図5Aの位置)から離隔位置(通常時押圧棒
15と作動時押圧棒16がともにローラ支持板6から離
隔する位置、図5Bの位置)に作動部材13が回転作動
するまで、操作棒CBを押し込む。この時、作動部材1
3の平行リンクはボルト12の回りに反時計方向に回転
作動する。この回転動作に伴い、ローラ支持板6は最初
の試料自由位置(図5Aの位置)から前記試料固定位置
(図5Bの位置)に移動する。なお、このとき、操作棒
CBを押し込み過ぎて、作動部材13が前記離隔位置
(図5Bの位置)から後述する第2作動位置(図6Aの
位置)に移動しないように、操作棒CBの棒の一部や、
前記作動時押圧棒16とローラ支持板6との間にストッ
パー等を設けることが可能である。
【0053】すると、ローラ支持板6をホルダベース2
の外側(+Y方向)に向けて押圧する力が作用しないの
で、前記ローラ支持板6は前記一対の支持板引張りバネ
11によって引っ張られて前記試料自由位置(図5Aの
位置)から試料固定位置(図5Bの位置)に移動する。
このとき、ローラ支持板6に支持された押圧ローラ8が
ウエハ試料Wを押圧する方向に移動し、押圧されたウエ
ハ試料Wのオリフラ(直線状端部)が位置決めピン5に
当接する。なお、ウエハ試料Wと試料載置面との間に残
留電荷による強い摩擦抵抗が生じていても、支持板引張
りバネ11の引張り力によって、ウエハ試料Wはそのオ
リフラが位置決めピン5に当接するまで滑り移動する。
したがって、ウエハ試料Wは前後一対の位置決めピン5
および前後一対の押圧ローラ8によって4点で固定保持
されて、位置決めされる。このとき、ウエハ試料Wは薄
い円板状なので、押圧ローラ8による押圧力が強い場
合、ウエハ試料Wに反りや撓みが生じることがある。
【0054】ウエハ試料Wの位置決め後、操作棒CBを
引き出し、操作棒CBを前側連結部14bから離隔、す
なわち前記作動部材13から離隔させると、作動部材引
張りバネ21の作用によって、作動部材13は前記離隔
位置(図5Bの位置)から第1作動位置(図5Cの位
置)に移動する。このとき、前記ローラ支持板6の押圧
部材当接部6cは前記通常時押圧棒15の支持板押圧端
部15aに押圧されるので、ローラ支持板6は前記試料
固定位置(図5Bの位置)から試料自由位置(図5Cの
位置)に移動し、保持される。前記試料自由位置(図5
Cの位置)において、ウエハ試料Wは押圧ローラ8によ
って押圧されておらず、他にウエハ試料Wに作用する力
はないので、ウエハ試料Wに反りや撓みは発生しない。
また、試料固定位置(図5Bの位置)において反りや撓
みが生じていても、押圧ローラ8による押圧力がなくな
るので反りや撓みが解消する。
【0055】この状態で静電チャック4に電圧を印加し
てウエハ試料Wを静電吸着すると、ウエハ試料Wは反り
や撓みがなく、適切に位置決めされた状態で前記試料ホ
ルダ1に固定される。静電吸着後、前記試料ステージU
3を操作して前記検査用走査型電子顕微鏡SEM1でウ
エハ試料Wの検査行うと、ウエハ試料Wの反りや撓みの
影響が無く、正確な検査結果が得られる。
【0056】したがって、実施例1の試料ホルダ1を使
用することによって、操作棒CBを1度抜き差しするだ
けで、ウエハ試料Wを反りや撓みがなく試料ホルダ1に
位置決め固定することができる。
【0057】検査終了後は、前記静電チャック4への電
圧の印加を停止すると、ローラ支持板6は試料自由位置
(図5Cの位置)に保持されているので、ウエハ試料W
を押圧する力が作用せず、ウエハ試料Wは自由に着脱で
きる。したがって、操作棒CBを操作せず、この状態の
まま上下動テーブルTを上昇させれば、前記ウエハ試料
Wは試料載置面から持ち上げられ、図示しない前記ウエ
ハ試料搬送手段によって検査等の作業を終了したウエハ
試料Wを搬送することができる。したがって、操作棒C
Bを操作せずにウエハ試料Wを取り外すことができるた
め、実施例1の試料ホルダ1にウエハ試料Wを装着し、
反りや撓みがなく位置決め固定して、検査し、取り外す
全体の作業を通じて、操作棒CBは一度操作するだけよ
い。
【0058】(実施例1の操作棒CBの操作方法の変更
例1)前記実施例1の構成を備えた試料ホルダ1は、操
作棒CBを、前記図5で説明した実施例1の操作とは異
なるように操作をしても、前記実施例1と同様の作用効
果を得ることが可能である。図6は本発明の実施例1の
試料ホルダの操作方法の変更例1の作用説明図であり、
図6Aは作動部材が第2作動位置に移動した状態を示す
図、図6Bは離隔位置に移動した状態を示す図、図6C
は位置決め後の第1作動位置に移動した状態を示す図で
ある。
【0059】ウエハ試料Wの位置決めをする時、作動部
材13が、位置決め開始前の前記第1作動位置(図5A
の位置)から第2作動位置(作動時押圧棒16の支持板
押圧端部16aがローラ支持板6の押圧部材当接部6c
を押圧して、ローラ支持板6を試料自由位置に移動させ
る位置、図6Aの位置)に回転作動するまで、操作棒C
Bを押し込む。この時、ローラ支持板6は最初の試料自
由位置(図5Aの位置)から一度前記試料固定位置(図
5Bの位置)に移動した後、作動時押圧棒16によって
押圧されて試料自由位置(図6Aの位置)に移動する。
【0060】この状態で、ウエハ試料Wを試料ホルダ1
の試料載置面上に載置する。その後、操作棒CBを引き
出すと、前記作動部材13は前記第2作動位置(図6A
の位置)から離隔位置(図6Bの位置)に回転作動し、
ローラ支持板6は前記試料自由位置(図6Aの位置)か
ら試料固定位置(図6Bの位置)に移動する。このと
き、ウエハ試料Wは位置決めされる。
【0061】さらに操作棒CBを引き出すと、作動部材
13は前記離隔位置(図6Bの位置)から前記第1作動
位置(図6Cの位置)に移動する。したがって、ローラ
支持板6は試料自由位置(図6Cの位置)に移動するた
め、ウエハ試料Wは反りや撓みがなく、適切に位置決め
された状態で前記試料ホルダ1に固定される。
【0062】したがって、この変更例1の操作方法を行
うことによっても、図6に示したように操作棒CBを1
度抜き差しするだけで、ウエハ試料Wを反りや撓みがな
く試料ホルダ1に位置決め固定することができる。ま
た、試料ホルダ1にウエハ試料Wを装着し、反りや撓み
がなく位置決め固定して、検査し、取り外す全体の作業
を通じて、操作棒CBは一度操作するだけよい。
【0063】(実施例1の操作棒CBの操作方法の変更
例2)実施例1の操作棒CBの操作方法の変更例2で
は、図5Aの状態(通常時押圧棒15が押圧部材当接部
6cを押圧する第1作動位置に移動した状態)でウエハ
試料Wを試料ホルダ1の試料載置面上に載置する。その
後、操作棒CBを操作して、前記作動部材13を前記第
1作動位置(図5Aの位置)から離隔位置(図5Bの位
置)を経て第2作動位置(図6Aの位置)に回転作動さ
せる。この時、前記ローラ支持板6は試料自由位置(図
5Aの位置)から試料固定位置(図5Bの位置)を経て
試料自由位置(図6Aの位置)に移動する。したがっ
て、ウエハ試料Wは前記試料固定位置(図5Bの位置)
において位置決め固定され、試料自由位置(図6Aの位
置)において押圧力から開放されて、静電吸着される。
【0064】検査、描画等を行うためには、前記試料ス
テージU3のXYテーブル(STx+STy)と、回転テ
ーブルSTrを操作しなくてはならない。試料ステージ
U3に支持されている試料ホルダ1は試料ステージU3の
操作に伴い移動してしまうため、操作棒CBで作動部材
13を押圧した図6Aの状態では試料ステージU3を操
作できない。したがって、検査、描画等を行うために
は、前記操作棒CBを試料ホルダ1から離隔させなけれ
ばならない。
【0065】そこで、前記図6Aの状態で静電吸着後、
押し込んだ操作棒CBを引き出し、前記作動部材13か
ら離隔させる。この時、前記作動部材13は第2作動位
置(図6Aの位置)から離隔位置(図6Bの位置)を経
て、第1作動位置(図6Cの位置)に移動する。前記離
隔位置(図6Bの位置)において、前記ローラ支持板6
は試料固定位置(図6Bの位置)に移動するため、ウエ
ハ試料Wが押圧される。しかし、既にウエハ試料Wは反
りや撓みのない状態で静電吸着されているため、この押
圧によってウエハ試料Wに反りや撓みは発生しない。し
たがって、この後ローラ支持板6が試料自由位置(図5
Cの位置)に移動した時にウエハ試料Wに反りや撓みは
生じない。
【0066】したがって、この変更例2の操作を行うこ
とによって、操作棒CBを1度抜き差しするだけで、ウ
エハ試料Wを反りや撓みがなく試料ホルダ1に位置決め
固定することができる。また、試料ホルダ1にウエハ試
料Wを装着し、反りや撓みがなく位置決め固定して、検
査し、取り外す全体の作業を通じて、操作棒CBは一度
操作するだけよい。
【0067】(実施例2)図7は本発明の実施例2の試
料ホルダの作動部材が第2作動位置にした状態の説明図
で、前記実施例1の図3に対応する図である。図7Aは
試料ホルダの上面図であり、図7Bは図7AのVIIB−
VIIB線断面図、図7Cは図7AのVIIC−VIIC線断
面図である。図8は本発明の実施例2の試料ホルダの位
置決め固定操作時に作動する部材の要部説明図であり、
前記実施例1の図4に対応する図である。図9は本発明
の実施例2の試料ホルダの操作時の作用説明図であり、
図9Aは作動部材が第2作動位置に移動している状態を
示す図、図9Bは離隔位置に移動している状態を示す
図、図9Cは第1作動位置に移動している状態を示す図
であり、前記実施例1の図6に対応する図である。な
お、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成
要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その
詳細な説明を省略する。この実施例2は、下記の点で前
記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1
と同様に構成されている。
【0068】図7ないし図9において、作動部材30
は、連結部材としてのピニオンギア31と、前記ピニオ
ンギア31の後側(−X側)に配置される第1作動部材
としての通常時押圧ラック32と、前記ピニオンギア3
1の前側(+X側)に配置される第2作動部材としての
作動時押圧ラック33とによって構成されている。前記
ピニオンギア31はホルダベース2の左側下面2dにス
ペーサ34を介してピニオンギア固定ボルト31aによ
って回転自由に支持されている(図7B、図7C参
照)。
【0069】図7、図8において、前記通常時押圧ラッ
ク32は、左右方向(Y方向)に延びて上下方向(Z軸
方向)に幅広な板状の接続部32aと、前記接続部32
aの上端に沿って後方(−X方向)に突出するホルダベ
ース対向部32bと、前記接続部32aの下端に沿って
前方(+X方向)に突出してその前端には前記ピニオン
ギア31と噛み合うラックの歯が設けられた噛み合い歯
支持部32cとによって構成されている(図7C参
照)。前記ホルダベース対向部32bには、通常時押圧
ラック32のスライド移動可能な範囲を決定し、且つス
ライド移動する軌道をガイドする左右一対の長孔32d
が形成されている(図8参照)。前記通常時押圧ラック
32は長孔32dを貫通するネジ35(図7C、図8参
照)によってホルダベース2の左側下面2dにスライド
可能に支持されている(図7C参照)。前記接続部32
aの右端(+Y端)はローラ支持板6の押圧部材当接部
6cと当接して、これを押圧する。前記ホルダベース対
向部32bの右端はローラ支持板6に当接しないように
右端部に向けてテーパがかかっており、噛み合い歯支持
部32cの右端は接続部32aの途中までしか設けられ
ておらず、ローラ支持板6に当接しない。
【0070】前記作動時押圧ラック33は、前記通常時
押圧ラック32と前後対称の形状をしており、接続部3
3aと、前側(+X側)に突出したホルダベース対向部
33bおよび後側(−X側)に突出した噛み合い歯支持
部33cとによって構成されている(図8参照)。ま
た、前記ホルダベース対向部33bには長孔33dが形
成されており、前記長孔33dを貫通するネジ36(図
7C、図8参照)によって前記作動時押圧ラック33は
ホルダベース2の左側下面2dにスライド可能に支持さ
れている。操作棒CBは前記ホルダベース対向部33b
の後端に当接し(図7A、図8参照)、作動時押圧ラッ
ク33を左右方向にスライド移動させる。前記接続部3
3aの左端(−Y端)付近には、前後方向に貫通するバ
ネ連結孔33e(図8参照)が形成されており、前記バ
ネ連結孔33eに作動部材引張りバネ21の一端が連結
されている。したがって、前記作動時押圧ラック33は
前記作動部材引張りバネ21によって常時左方(−Y方
向)に引っ張られている。
【0071】前記ピニオンギア31と前後一対のラック
(通常時押圧ラック32および作動時押圧ラック33)
とによって構成される作動部材30は、実施例1の作動
部材13の平行リンクと同様の動作をする。したがっ
て、図9Bの状態から図9Cの状態に移行する時のよう
に、通常時押圧ラック32がローラ支持板6に接近する
と、噛み合う歯によってピニオンギア31がボルト31
a回りに反時計方向に回転し、作動時押圧ラック33が
通常時押圧ラック32と反対の方向、即ちローラ支持板
6から離隔する方向に移動する。逆に、図9Bの状態か
ら図9Aの状態に移行する時のように、作動時押圧ラッ
ク33がローラ支持板6に接近すると、噛み合う歯によ
ってピニオンギア31がボルト31a回りに時計方向に
回転し、通常時押圧ラック32が作動時押圧ラック33
と反対の方向、即ちローラ支持板6から離隔する方向に
移動する。
【0072】(実施例2の作用)前記構成を備えた実施
例2の試料ホルダ1は、操作棒CBの操作によって作動
部材30は実施例1の作動部材13と同様の動作をする
ため、ローラ支持板6および押圧ローラ8も同様に制御
される。したがって、実施例2における操作棒CBの操
作方法は、前記実施例1の操作方法と、操作方法の変更
例1および操作方法の変更例2に対応する3通りの方法
があり、3通りの方法それぞれで同じ作用効果が得られ
る。
【0073】したがって、実施例2の試料ホルダ1にお
いても、前記実施例1と同様に、操作棒CBを1度抜き
差しするだけで、ウエハ試料Wを反りや撓みがなく試料
ホルダ1に位置決め固定することができる。また、前記
実施例1と同様に、試料ホルダ1にウエハ試料Wを装着
し、反りや撓みがなく位置決め固定して、検査し、取り
外す全体の作業を通じて、操作棒CBは一度操作するだ
けよい。
【0074】(実施例3)図10は本発明の実施例3の
試料ホルダの作動部材が作動位置に移動した状態の説明
図で、前記実施例1の図3に対応する図である。図10
Aは試料ホルダの上面図であり、図10Bは図10Aの
XB−XB線断面図である。図11は本発明の実施例3
の試料ホルダの位置決め固定操作時に作動する部材の要
部説明図であり、前記実施例1の図4に対応する図であ
る。図12は本発明の実施例3の試料ホルダの操作時の
作用説明図であり、前記実施例1の操作棒の操作方法の
説明図である図5に対応する図である。図12Aは試料
位置決め前の作動位置に移動した状態を示す図、図12
Bは離隔位置に移動した状態を示す図、図12Cは試料
位置決め後に作動位置に移動した状態を示す図である。
なお、この実施例3の説明において、前記実施例1の構
成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、そ
の詳細な説明を省略する。
【0075】図10および図11において、実施例3の
ホルダベース2は前記実施例1,2のホルダベース2に
対して左右方向(Y軸方向)が長く形成されており、前
記ローラ支持板6全体を覆うように構成されている。前
記ローラ対向面2bの代わりに左右方向(Y軸方向)に
長い形状のベース長孔2fがホルダベース2に形成され
ている。前記押圧ローラ8はベース長孔2fを貫通して
ホルダベース2の上面側に突出しており、前記ローラ支
持板6が前記試料自由位置と前記試料固定位置との間を
移動する時に、前記押圧ローラ8は左右方向(Y軸方
向)に移動することが可能である。
【0076】図10ないし図12において、作動部材1
3′は、前記実施例1の作動部材13の前記作動時押圧
棒16に換えて連結部材接続棒25が用いられている。
前記連結部材接続棒25は、前記作動時押圧棒16より
も短く構成されている。前記連結部材接続棒25の右端
部にピン貫通小孔25cが形成されており、前記ピン貫
通小孔25cの下面に前記補助連結板17の前側接続部
17aがピンで回転自由に接続されている。したがっ
て、前記連結部材接続棒25はローラ支持板6を押圧せ
ず、支持板押圧端部は設けられていない。すなわち、実
施例3の作動部材13′において前記ローラ支持板6に
当接し、これを押圧する部材は通常時押圧棒15のみで
ある。
【0077】また、前記作動部材13′は、前記実施例
1の作動部材13のように前記ホルダベース2の左側下
面2dに支持されておらず、前記左側下面2dの下方に
配置され、回転テーブルSTr上面に作動部材固定用の
ボルト12′によって回転自由に固定される。これに伴
い、前記作動部材引張りバネ21の一端が連結されるバ
ネ連結ピン20′もホルダベース2の左側下面2dでは
なく回転テーブルSTr上面に設けられている。前記作
動部材引張りバネ21は主連結部材14のバネ連結孔1
4e(図11参照)とバネ連結ピン20′との間に連結
されている。
【0078】前記作動部材13′は、連結部材(14+
17)と、通常時押圧部材15および連結部材接続棒2
5によって構成されており、前記実施例1の作動部材1
3の平行リンクと同様の動作をするリンクを形成してい
る。
【0079】(実施例3の作用)図12と前記図6とを
比較してわかるように、図12の操作棒CBおよび作動
部材13′の動作は前記図5の操作棒CBおよび作動部
材13の動作と同じである。すなわち、前記構成を備え
た実施例3の試料ホルダ1の作動部材13′は、連結部
材接続棒25がローラ支持板6の押圧部材当接部6cに
当接しないため、前記実施例1における第2作動位置が
存在しない。即ち、作動部材13′がローラ支持板6の
押圧部材当接部6cを押圧して試料自由位置に保持する
作動位置は、実施例1における第1作動位置しか存在し
ない。したがって、実施例3における操作棒CBの操作
は、前記3つの操作方法において、第2作動位置を必要
とせず、操作棒CBの動きが小さい前記実施例1と同じ
操作を行うことが可能であり、その効果も同じである。
【0080】したがって、実施例3の試料ホルダ1を使
用することによって、操作棒CBを1度抜き差しするだ
けで、ウエハ試料Wを反りや撓みがなく試料ホルダ1に
位置決め固定することができる。また、前記各実施例と
同様に、試料ホルダ1にウエハ試料Wを装着し、反りや
撓みがなく位置決め固定して、検査し、取り外す全体の
作業を通じて、操作棒CBは一度操作するだけよい。
【0081】(実施例4)図13は本発明の実施例4の
試料ホルダの作動部材が作動位置に移動した状態の説明
図で、前記実施例2の図7に対応する図である。図13
Aは試料ホルダの上面図であり、図13Bは図13Aの
XIIIB−XIIIB線断面図である。図14は本発明の実施
例4の試料ホルダの位置決め固定操作時に作動する部材
の要部説明図であり、前記実施例2の図8に対応する図
である。図15は本発明の実施例4の試料ホルダの操作
時の作用説明図であり、前記実施例2の図9に対応する
図である。図15Aは作動部材が試料位置決め前の作動
位置に移動した状態を示す図、図15Bは離隔位置に移
動した状態を示す図、図15Cは試料位置決め後の作動
位置に移動した状態を示す図である。なお、この実施例
4の説明において、前記実施例2の構成要素に対応する
構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省
略する。
【0082】図13ないし図15において、作動部材3
0′は、前記実施例2の作動部材30における前記作動
時押圧ラック33に換えてバネ連結ラック40が用いら
れている。前記バネ連結ラック40は、通常時押圧ラッ
ク32よりも左右方向の長さが短く構成されている。前
記バネ連結ラック40は、前記作動時押圧ラック33と
同様に、接続部40aと、ホルダベース対向部40bお
よび噛み合い歯支持部40cによって構成されている
(図7C、図14参照)。前記ホルダベース対向部40
bには長孔40dが形成されており、前記長孔40dを
貫通するネジ36によって前記バネ連結ラック40はホ
ルダベース2の左側下面2dにスライド移動可能に支持
されている。また、前記接続部40aの後部には、前後
方向に貫通するバネ連結孔40e(図14参照)が形成
されており、作動部材引張りバネ21の一端が連結され
ている。
【0083】前記ピニオンギア31と通常時押圧ラック
32およびバネ連結ラック40とによって構成される作
動部材30′は、前記実施例2の作動部材30と同様の
挙動を示す。
【0084】(実施例4の作用)前記構成を備えた実施
例4の試料ホルダ1の作動部材30′は、バネ連結ラッ
ク40がローラ支持板6を押圧しないため、前記実施例
2における第2作動位置が存在せず、押圧ラックがロー
ラ支持板6を押圧して試料自由位置に保持する作動位置
は第1作動位置のみとなる。したがって、実施例4にお
ける操作棒CBの操作は、前記実施例3と同様に、前記
3つの操作方法において、第2作動位置を必要とせず、
操作棒CBの動きが小さくてすむ前記実施例1と同じ操
作を行うことが可能であり、その効果も同様である。
【0085】したがって、この実施例4試料ホルダ1を
使用することによって、操作棒CBを1度抜き差しする
だけで、ウエハ試料Wを反りや撓みがなく試料ホルダ1
に位置決め固定することができる。また、前記各実施例
と同様に、試料ホルダ1にウエハ試料Wを装着し、反り
や撓みがなく位置決め固定して、検査し、取り外す全体
の作業を通じて、操作棒CBは一度操作するだけよい。
【0086】(実施例5)図16は本発明の実施例5の
試料ホルダの作動部材が作動位置に移動した状態の説明
図で、前記実施例3の図10に対応する図である。図1
6Aは試料ホルダの上面図であり、図16Bは図16A
のXVIB−XVIB線断面図である。図17は本発明の
実施例5の試料ホルダの位置決め固定操作時に作動する
部材の要部説明図であり、前記実施例3の図11に対応
する図である。図18は本発明の実施例5の試料ホルダ
の操作時の作用説明図であり、前記実施例3の図12に
対応する図である。図18Aは試料位置決め前の作動位
置に移動した状態を示す図、図18Bは離隔位置に移動
した状態を示す図、図18Cは試料位置決め後に作動位
置に移動した状態を示す図である。なお、この実施例5
の説明において、前記各実施例の構成要素に対応する構
成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略
する。
【0087】図16ないし図18において、実施例5の
試料ホルダ1の作動部材50は、作動部材固定用のボル
ト12の回りに回転するバネ連結回転板51と、ローラ
支持板6を押圧する押圧スライド板52とによって構成
されている。前記バネ連結回転板51は、直線状に伸び
る板体の中央部に前記ボルト12が貫通するための孔が
形成された円筒状のボルト貫通部51a(図16B、図
17参照)が設けられている形状をしている。前記バネ
連結回転板51の後端部(−X端部)には、ピンが貫通
するスライド板連結長孔51b(図17参照)が設けら
れている。前記バネ連結回転板51の前端部(+X端
部)には、操作棒CBが当接する場所をガイドし、操作
棒CBの操作を確実にバネ連結回転板51に伝達するた
めのガイド面51c(図17参照)が形成されている。
また、前記バネ連結回転板51のガイド面51cの近傍
に、前記作動部材引張りバネ21の一端が連結されるバ
ネ連結孔51d(図17参照)が形成されている。
【0088】前記押圧スライド板52の右端には、前記
ローラ支持板6の押圧部材当接部6cに当接し、ローラ
支持板6を押圧する半円盤状の支持板当接端部52aが
形成されている。前記押圧スライド板52にはローラ支
持板6を押圧して移動させる時に、押圧スライド板52
がスライド移動する軌道と範囲を決定するための左右一
対のスライド軌道ガイド長孔52b(図17参照)が形
成されている。また、押圧スライド板52の左端の上面
には連結ピン53が固定されており、前記連結ピン53
は前記スライド板連結長孔51bに係合している。した
がって、前記バネ連結回転板51のボルト12の回りに
回転作動するとき、押圧スライド板52が左右方向(Y
軸方向)にスライド移動する。前記押圧スライド板52
は前記スライド軌道ガイド長孔52bを貫通する軌道ガ
イドピン54によってホルダベース2の左側下面2dに
スライド移動可能に支持されている。
【0089】(実施例5の作用)図18と前記図12と
を比較してわかるように、図18の操作棒CBおよび作
動部材50の動作は前記図12の操作棒CBおよび作動
部材13′の動作と同じである。すなわち、前記構成を
備えた実施例5の作動部材50は前記実施例3と同じ操
作を行うことで、前記各実施例における作用効果と同じ
作用効果が得られる。
【0090】したがって、実施例5の試料ホルダ1を使
用することによって、操作棒CBを1度抜き差しするだ
けで、ウエハ試料Wを反りや撓みがなく試料ホルダ1に
位置決め固定することができる。また、前記各実施例と
同様に、試料ホルダ1にウエハ試料Wを装着し、反りや
撓みがなく位置決め固定して、検査し、取り外す全体の
作業を通じて、操作棒CBは一度操作するだけよい。
【0091】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更
実施例を下記に例示する。 (H01)前記各実施例において試料ホルダ1を試料ステ
ージU3に固定するように構成したが、試料ホルダ1を
試料ステージU3に対して着脱可能に構成することが可
能である。 (H02)前記各実施例において、ウエハ試料Wがオリフ
ラ型でない場合は、位置決めピン5および押圧ローラ8
の位置の変更によって対応することが可能である。 (H03)前記各実施例において、ウエハ試料Wを載置す
る手段としてホルダベース2の中央を通過する上下動テ
ーブルの機構を用いない場合、ホルダベース2の円孔2
aを省略することが可能である。この場合、前記ローラ
支持板6を押圧する押圧部材が前記ローラ支持板6を押
圧する位置は、前記ローラ支持板6の前後方向(X軸方
向)の中心からずれた位置だけでなく、中心の位置を押
圧する構成とすることも可能である。 (H04)前記実施例3にあるように、作動部材をホルダ
ベース2の下面に支持せず、試料ステージU3の上面に
支持する構成はその他の各実施例1,2,4,5に適用
することが可能であり、また、実施例3において作動部
材がホルダベース2の下面に支持される構成とすること
も可能である。 (H05)前記実施例1,2,4,5において、各実施例
1,2,4,5のホルダベースに換えて、実施例3のホ
ルダベースを使用することが可能である。また、実施例
3のホルダベースに換えて、その他の各実施例1,2,
4,5のホルダベースを使用することも可能である。 (H06)前記各実施例において、ローラ支持板6に当接
する部分は半球状または半円盤状だけでなく、ローラ支
持板6に当接して押圧することが可能な任意の形状で構
成することが可能である。
【0092】
【発明の効果】前述の本発明の試料ホルダは、下記の効
果を奏することができる。 (E01)反りや撓みを生じていない状態でウエハ試料を
試料ホルダに位置決め固定することができる。 (E02)反りや撓みを生じていない状態でウエハ試料を
試料ホルダに位置決め固定する作業を、位置決め操作部
材の操作回数を増やさずに行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は真空試料室(真空作業室)内に配置さ
れたXYテーブルおよび回転テーブルと、その上面の試
料ホルダの説明図で、操作棒が試料ホルダから離れてい
る状態の説明図である。
【図2】 図2は真空試料室(真空作業室)内に配置さ
れたXYテーブルおよび回転テーブルと、その上面の試
料ホルダの説明図で、操作棒が試料ホルダに当接してい
る状態の説明図である。
【図3】 図3は本発明の実施例1の試料ホルダの作動
部材が第2作動位置に移動した状態の説明図で、図3A
は試料ホルダの上面図であり、図3Bは図3AのIIIB
−IIIB線断面図である。
【図4】 図4は本発明の実施例1の試料ホルダの位置
決め固定操作時に作動する部材の要部説明図である。
【図5】 図5は本発明の実施例1の試料ホルダの操作
時の作用説明図であり、図5Aは作動部材が位置決め前
の第1作動位置に移動している状態を示す図、図5Bは
離隔位置に移動した状態を示す図、図5Cは位置決め後
の第1作動位置に移動した状態を示す図である。
【図6】 図6は本発明の実施例1の試料ホルダの操作
方法の変更例1の作用説明図であり、図6Aは作動部材
が第2作動位置に移動した状態を示す図、図6Bは離隔
位置に移動した状態を示す図、図6Cは位置決め後の第
1作動位置に移動した状態を示す図である。
【図7】 図7は本発明の実施例2の試料ホルダの作動
部材が第2作動位置にした状態の説明図で、前記実施例
1の図3に対応する図である。図7Aは試料ホルダの上
面図であり、図7Bは図7AのVIIB−VIIB線断面
図、図7Cは図7AのVIIC−VIIC線断面図である。
【図8】 図8は本発明の実施例2の試料ホルダの位置
決め固定操作時に作動する部材の要部説明図であり、前
記実施例1の図4に対応する図である。
【図9】 図9は本発明の実施例2の試料ホルダの操作
時の作用説明図であり、図9Aは作動部材が第2作動位
置に移動している状態を示す図、図9Bは離隔位置に移
動している状態を示す図、図9Cは第1作動位置に移動
している状態を示す図であり、前記実施例1の図6に対
応する図である。
【図10】 図10は本発明の実施例3の試料ホルダの
作動部材が作動位置に移動した状態の説明図で、前記実
施例1の図3に対応する図である。図10Aは試料ホル
ダの上面図であり、図10Bは図10AのXB−XB線
断面図である。
【図11】 図11は本発明の実施例3の試料ホルダの
位置決め固定操作時に作動する部材の要部説明図であ
り、前記実施例1の図4に対応する図である。
【図12】 図12は本発明の実施例3の試料ホルダの
操作時の作用説明図であり、前記実施例1の操作棒の操
作方法の説明図である図5に対応する図である。図12
Aは試料位置決め前の作動位置に移動した状態を示す
図、図12Bは離隔位置に移動した状態を示す図、図1
2Cは試料位置決め後に作動位置に移動した状態を示す
図である。
【図13】 図13は本発明の実施例4の試料ホルダの
作動部材が作動位置に移動した状態の説明図で、前記実
施例2の図7に対応する図である。図13Aは試料ホル
ダの上面図であり、図13Bは図13AのXIIIB−XIII
B線断面図である。
【図14】 図14は本発明の実施例4の試料ホルダの
位置決め固定操作時に作動する部材の要部説明図であ
り、前記実施例2の図8に対応する図である。
【図15】 図15は本発明の実施例4の試料ホルダの
操作時の作用説明図であり、前記実施例2の図9に対応
する図である。図15Aは作動部材が試料位置決め前の
作動位置に移動した状態を示す図、図15Bは離隔位置
に移動した状態を示す図、図15Cは試料位置決め後の
作動位置に移動した状態を示す図である。
【図16】 図16は本発明の実施例5の試料ホルダの
作動部材が作動位置に移動した状態の説明図で、前記実
施例3の図10に対応する図である。図16Aは試料ホ
ルダの上面図であり、図16Bは図16AのXVIB−
XVIB線断面図である。
【図17】 図17は本発明の実施例5の試料ホルダの
位置決め固定操作時に作動する部材の要部説明図であ
り、前記実施例3の図11に対応する図である。
【図18】 図18は本発明の実施例5の試料ホルダの
操作時の作用説明図であり、前記実施例3の図12に対
応する図である。図18Aは試料位置決め前の作動位置
に移動した状態を示す図、図18Bは離隔位置に移動し
た状態を示す図、図18Cは試料位置決め後に作動位置
に移動した状態を示す図である。
【図19】 図19は試料に対して顕微分析作業を行う
装置(電子顕微鏡等)で使用される従来の試料ホルダの
説明図で、図19Aは試料ホルダのウエハ試料押圧用移
動部材が試料自由位置に移動した状態の上面図、図19
Bは前記図19AのXIXB−XIXB線断面図である。
【図20】 図20は前記図19の試料ホルダのウエハ
試料押圧用移動部材が試料固定位置に移動した状態にお
ける試料ホルダの説明図で、図20Aは上面図、図20
Bは前記図20AのXXB−XXB線断面図である。
【符号の説明】
CB…操作部材、W…ウエハ試料、1…試料ホルダ、2
…ホルダベース、4…静電チャック、5…試料位置決め
部材、6…ウエハ試料押圧用移動部材、8…ウエハ試料
押圧部材、11…接近用バネ、13,13′,30,3
0′,50…作動部材、14+17,31…連結部材、
15,32…第1作動部材、16,33…第2作動部
材、21…移動用バネ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の構成要件(A01)〜(A06)を備
    えたことを特徴とする試料ホルダ、(A01)ウエハ試料
    を載置する試料載置面を有し電圧印加時に前記試料載置
    面に載置されたウエハ試料を吸着する静電チャックと前
    記ウエハ試料の外端が当接して位置決めされる試料位置
    決め部材とが上面に支持されたホルダベース、(A02)
    前記ホルダベースの下面に配置されて先端部に前記ホル
    ダベース上面側に突出するウエハ試料押圧部材を支持
    し、且つ、前記ウエハ試料押圧部材が前記試料載置面上
    のウエハ試料を前記試料位置決め部材に押圧して位置決
    め固定する試料固定位置と前記ウエハ試料押圧部材が前
    記ウエハ試料から離れてウエハ試料の移動が自由になる
    試料自由位置との間で移動可能に支持されたウエハ試料
    押圧用移動部材、(A03)前記ウエハ試料押圧用移動部
    材を前記試料固定位置に移動させるように作用する接近
    用バネ、(A04)前記ホルダベースの下面に配置される
    とともに、前記ウエハ試料押圧用移動部材から離隔して
    前記ウエハ試料押圧用移動部材の前記試料自由位置から
    前記試料固定位置に向けての移動を許す離隔位置と、前
    記ウエハ試料押圧用移動部材を押圧して前記ウエハ試料
    押圧用移動部材を前記試料固定位置から前記試料自由位
    置に移動させる作動位置との間を移動可能な作動部材、
    (A05)前記作動部材を前記作動位置に移動させるよう
    に作用し、前記ウエハ試料押圧用移動部材を前記接近用
    バネの作用力に抗して前記試料自由位置に向けて移動さ
    せる移動用バネ、(A06)操作部材により押圧されたと
    きに、前記作動位置から前記離隔位置に移動する前記作
    動部材。
  2. 【請求項2】 ウエハ試料を載置する試料載置面を有し
    電圧印加時に前記試料載置面に載置されたウエハ試料を
    静電吸着する静電チャックと、前記ウエハ試料の外端が
    当接して位置決めされる試料位置決め部材と、ウエハ試
    料押圧部材を支持し且つ前記ウエハ試料押圧部材が前記
    試料載置面上のウエハ試料を前記試料位置決め部材に押
    圧して位置決めする試料固定位置と前記ウエハ試料押圧
    部材が前記ウエハ試料から離れてウエハ試料の移動が自
    由になる試料自由位置との間で移動可能に支持されたウ
    エハ試料押圧用移動部材と、前記ウエハ試料押圧用移動
    部材を常時は前記試料自由位置に移動させる移動用バネ
    とを備えた試料ホルダにウエハ試料を固定する試料固定
    方法であって、下記の工程(B01)〜(B03)を備えた
    ことを特徴とする試料固定方法、(B01)前記ウエハ試
    料押圧用移動部材を前記試料自由位置に移動させた状態
    で前記試料載置面にウエハ試料を載置する試料載置工
    程、(B02)前記ウエハ試料押圧用移動部材を試料固定
    位置に移動させて前記ウエハ試料押圧部材により前記試
    料載置面上のウエハ試料を前記試料位置決め部材に押圧
    して位置決めする試料押圧位置決め工程、(B03)前記
    ウエハ試料押圧用移動部材を前記試料自由位置に移動さ
    せることにより前記ウエハ試料押圧部材を前記位置決め
    されたウエハ試料から離隔させた状態で前記ウエハ試料
    を静電吸着する静電吸着工程。
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JP2020170764A (ja) * 2019-04-02 2020-10-15 株式会社荏原製作所 基板支持装置及び基板支持装置の制御方法
JP2021510010A (ja) * 2018-01-09 2021-04-08 バリアン・セミコンダクター・エクイップメント・アソシエイツ・インコーポレイテッド ウエハ操作のためのリフトピンシステム

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