JP2002373072A - 印刷コスト算出システム - Google Patents
印刷コスト算出システムInfo
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Landscapes
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- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
Abstract
トし、その情報をネットワークを介して受信することに
より、効率的且つ迅速に印刷コストを算出可能な印刷コ
スト算出システムを提供することを目的とする。 【解決手段】 印刷装置20により着色材を用いて印刷
物を作成する場合の印刷コストを算出する印刷コスト算
出システムであって、印刷装置20で消費した着色材の
消費量をカウントする着色材消費量カウント手段と、着
色材消費量カウント手段によりカウントされた着色材の
消費量に関する情報を、ネットワークNWを介して受信
する情報受信手段と、情報受信手段により受信した情報
に基づいて、印刷コストを算出する印刷コスト算出手段
と、を備えたものである。
Description
色材を用いて印刷物を作成する場合の印刷コストを算出
する印刷コスト算出システムに関するものである。
色材は、カートリッジで供給されており、その供給され
るカートリッジに対して、料金(着色材代)が支払われ
ていた。例えば、カラー印刷装置を用いる場合、M(マ
ゼンタ)、C(シアン)、Y(イエロー)、K(ブラッ
ク)など、複数種類のカートリッジが必要となるが、印
刷会社は、各色のカートリッジの在庫数を管理しなが
ら、必要本数分の注文を行い、さらに、この注文に対し
て料金を支払っていた。
ステムでは、印刷会社は常にカートリッジの在庫数を管
理していなければならない。特に、複数種類の印刷装置
を使用し、それぞれの印刷装置で使用するカートリッジ
タイプが異なる場合は、在庫管理が煩雑となると共に注
文の手間も増加してしまう。そこで、印刷会社側で在庫
管理を行うのではなく、着色材を供給する側で各印刷会
社の在庫管理を行うと共に、供給者への着色材代の支払
いなど経理処理も効率的に行い得るシステムの要望が高
まりつつあった。
消費した着色材の消費量をカウントし、その情報をネッ
トワークを介して受信することにより、効率的且つ迅速
に印刷コストを算出する印刷コスト算出システムを提供
することを目的とする。
システムは、印刷装置により着色材を用いて印刷物を作
成する場合の印刷コストを算出する印刷コスト算出シス
テムであって、印刷装置で消費した着色材の消費量をカ
ウントする着色材消費量カウント手段と、着色材消費量
カウント手段によりカウントされた着色材の消費量に関
する情報を、ネットワークを介して受信する情報受信手
段と、情報受信手段により受信した情報に基づいて、印
刷コストを算出する印刷コスト算出手段と、を備えたこ
とを特徴とする。
色材の消費量をカウントした結果を、ネットワークを介
して受信し、これに基づいて印刷コストを算出すること
ができる。すなわち、着色材の消費量に関する情報を、
ネットワークを介して受信するため、印刷装置の設置場
所から離れた場所においても効率的且つ迅速に印刷コス
トを算出することができる。
材の消費量と当該消費量における着色材価格とを関連づ
けた着色材価格テーブルを参照して印刷コストを算出す
る手段が含まれることが好ましい。
量毎の着色材価格とを関連づけた着色材価格テーブルを
参照して印刷コストを算出することができる。すなわ
ち、複雑な計算プログラムを用いることなく、印刷コス
トを算出することができる。
着色材が用いられる場合、着色材消費量カウント手段に
は、色別に着色材の消費量をカウントする手段が含ま
れ、印刷コスト算出手段には、着色材の消費量と当該消
費量における色別の着色材価格とを関連づけた色別着色
材価格テーブルを参照して印刷コストを算出する手段が
含まれることが好ましい。
をカウントし、この結果に基づいて、着色材の消費量と
色別の着色材価格とを関連づけた色別着色材価格テーブ
ルを参照することにより、印刷コストを算出することが
できる。すなわち、色別に着色材の価格(単価)が異な
る場合であっても、複雑な計算プログラムを用いること
なく、印刷コストを算出することができる。
構成されていることが好ましい。
たり、種々の条件によって着色材の価格(単価)が一定
とならない場合など、その変動に見合った印刷コストを
算出することができる。すなわち、より正確な印刷コス
トを算出することができる。
任意の時点または常時受信可能であることが好ましい。
る情報を、任意の時点または常時受信可能であるため、
情報を受信する側のニーズに合わせて、情報を受信する
ことができる。すなわち、より効率的に印刷コストを算
出することができる。
ネットまたはLANで構成されることが好ましい。
LANで構成される既存のネットワークを用いるため、
新たなネットワークを構築する必要が無くなる。また、
インターネットなどの広域ネットワークを利用すること
により、更なる広域展開にも容易に対応できる。
トナーが含まれることが好ましい。
て印刷を行う場合に、効率的に印刷コストを算出可能な
本システムを利用することができる。
ット方式または電子写真方式のプリンタが含まれること
が好ましい。
たは電子写真方式のプリンタで印刷物を作成する場合
に、効率的に印刷コストを算出可能な本システムを利用
することができる。
には、印刷物の作成以外のために消費される着色材の量
を差し引いて着色材の消費量をカウントする手段が含ま
れることが好ましい。
めに消費される着色材の量を差し引いて着色材の消費量
をカウントすることができる。すなわち、実際に印刷物
を作成するために消費した着色材に対してのみ、印刷コ
ストが算出されることにより、着色材を消費する側にと
っては無駄な着色代を支払う必要が無くなるため、不利
益を生じることが無い。
される着色材には、印刷装置のメンテナンス作業によっ
て消費される着色材が含まれることが好ましい。
装置のメンテナンス作業によって消費される着色材につ
いては、印刷コスト算出の対象から除外される。すなわ
ち、着色材を消費する側にとっては、印刷装置のメンテ
ナンス作業のための、無駄な着色代を支払う必要が無く
なる。
方式のプリンタである場合、印刷物の作成以外のために
消費される着色材には、インクジェットヘッドからのイ
ンクの吐出状態を良好に保つための自動クリーニングに
消費される着色材が含まれることが好ましい。
ット方式のプリンタである場合、インクジェットヘッド
からのインクの吐出状態を良好に保つための自動クリー
ニングに消費される着色材については、印刷コストの算
出の対象から除外される。すなわち、着色材を消費する
側にとっては、自動クリーニングのための、無駄な着色
代を支払う必要が無くなる。
方式のプリンタである場合、印刷物の作成以外のために
消費される着色材には、インクジェットヘッドから定期
的にインクを吐出する定期フラッシングに消費される着
色材が含まれることが好ましい。
ット方式のプリンタである場合、インクジェットヘッド
から定期的にインクを吐出する定期フラッシングに消費
される着色材については、印刷コストの算出の対象から
除外される。すなわち、着色材を消費する側にとって
は、定期フラッシングのための、無駄な着色代を支払う
必要が無くなる。
は、インクジェットヘッドからのインクの吐出回数に基
づき、着色材の消費量をカウントする手段が含まれるこ
とが好ましい。
からのインクの吐出回数に基づいて、着色材の消費量を
カウントするため、正確な着色材の消費量をカウントす
ることができる。すなわち、正確な印刷コストを算出す
ることができる。
複数の単位吐出量でインクの吐出が可能である場合、着
色材消費量カウント手段には、単位吐出量別にインク吐
出回数をカウントする手段が含まれることが好ましい。
吐出回数をカウントするため、インクジェットヘッドか
らの1回当たりの吐出量が一定でない場合、より正確な
着色材の消費量をカウントすることができる。すなわ
ち、より正確な印刷コストを算出することができる。
印刷装置による着色材の消費量に関する情報を送信可能
なユーザ端末と、着色材の消費量に関する情報をネット
ワークを介して受信可能なホスト端末と、により構成さ
れる印刷コスト算出システムであって、ホスト端末は、
ユーザ端末より受信した情報に基づいて、印刷コストを
算出すると共に、印刷装置への着色材供給の発注処理を
行うことを特徴とする。
端末よりネットワークを介して着色材の消費量に関する
情報を受信可能であるため、ホスト端末とユーザ端末
(印刷装置の設置場所)とが離れた場所にあっても、効
率的且つ迅速に印刷コストを算出することができる。ま
た、ホスト端末は、着色材の消費量に基づいて印刷装置
への着色材供給の発注処理を行うため、ユーザ端末側に
おいて、着色材の消費管理を行う必要がなくなる。一
方、ホスト端末側にとっても、印刷コストの算出と着色
材供給の発注処理を平行して行うことで、作業効率を向
上させることができる。なお、「着色材供給の発注処
理」とは、着色材の供給を他人(他会社)に指示するこ
とや、着色材供給のための電子処理(書類作成)を行う
ことを指すものである。
ト方式のプリンタである場合、着色材の消費量は、イン
クジェットヘッドからのインクの吐出回数に基づいて算
出されることが好ましい。
ェット方式のプリンタである場合、インクジェットヘッ
ドからのインクの吐出回数に基づいて、着色材の消費量
を算出するため、正確な印刷コストを算出することがで
きる。すなわち、より正確に印刷コストの算出および着
色材供給の発注処理を行うことができる。
印刷コスト算出システムを適用した印刷物発行システム
について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
ム1は、本システム1を運用・管理する管理会社3と、
ネットワークNWと、ネットワークNWを介して管理会
社3と種々の情報を送受信すると共に印刷物を作成する
(インクを消費する)複数(1つだけ図示)の印刷会社
2とにより構成されている。そして、管理会社3は、印
刷会社2から、印刷装置20(インクジェットプリン
タ)で消費するインク(着色材)に関する情報を受信す
ることでインク消費量を管理し、インク消費量に応じた
インク代(印刷コスト)の請求を行う。また、同じくイ
ンク消費量に応じて、管理会社3は印刷会社2に対しイ
ンクの供給やメンテナンスサービスを行う。
20と、印刷装置20とインターフェースを介して接続
されると共にネットワークNWを介して通信を行うパー
ソナルコンピュータ1(ユーザ端末:以下、「PC1」
と言う)とにより構成されている。印刷装置20は、イ
ンクジェット式のプリンタ(インクジェットプリンタ)
が用いられ、インク粒子をインクジェットヘッドに複数
配列された細いノズルから吐出させ、ノズルに対向して
置かれた被印刷媒体に印刷を行う。一方、PC1は、イ
ンクジェットプリンタ20において消費されるインク消
費量に関する情報を保存すると共にこれらの情報をディ
スプレイD1上に表示する。
20におけるインクの消費量、インクが供給された旨の
確認、メンテナンスサービスが実施された旨の確認など
に関する情報(以下、順に「a.インク消費情報」、
「b.インク供給確認情報」、「c.メンテナンス完了
確認情報」と言う)を管理会社3に対して送信する。さ
らに、PC1は、管理会社3から送信される種々の情報
もディスプレイD1上に表示可能となっている。表示内
容は、図2、3および4の「インク消費リスト」、図5
の「在庫管理リスト」に示すとおりであるが、詳細につ
いては後述する。
トワークNWを介して通信可能なパーソナルコンピュー
タ2(ホスト端末:以下、「PC2」と言う)を備え、
印刷会社2から送信されるインク消費量に関する情報を
受信し、これに基づいてインクの配送(供給)指示、メ
ンテナンスサービス実施の指示、インク代の請求など様
々な管理を行う。具体的には、管理会社3(PC2)
は、印刷会社2(PC1)に対し、印刷会社2から送信
された「a.インク消費情報」を基にして算出した集計
結果、インクの供給予定、メンテナンスサービスの実施
予定に関する情報(以下、順に「a.インク消費量算出
情報」、「b.インク配送予定情報」、「c.メンテナ
ンス予定情報」と言う)を送信し、さらに、インクの配
送(印刷会社2への供給)、メンテナンスサービスの実
施、インク代の請求などを行う。また、PC2は、PC
1と同様、種々の情報をディスプレイD2上に表示可能
となっている。表示内容は、図2、3および4の「(会
社別)インク消費リスト」、図6の「インク配送管理リ
スト」、図7の「メンテナンス管理リスト」に示すとお
りであるが、詳細については後述する。
はLANにより構築されている。このように、既存のネ
ットワークを利用することにより、新たなネットワーク
を構築する必要がなくなる。また、インターネット等の
広域ネットワークを利用すれば、更なる広域展開にも容
易に対応可能となる。なお、本システム1のための新た
なネットワークを構築することも当然可能である。
20について説明する。前述のとおり、ここでは印刷装
置20としてインクジェットプリンタが用いられ、カラ
ー印刷可能に構成されている。そして、インクジェット
ヘッド(ノズル)からインクを吐出することで被印刷媒
体に対して印刷を行い、印刷物を作成する。印刷インク
はM(マゼンタ)、C(シアン)、Y(イエロー)、L
M(ライトマゼンタ)、LC(ライトシアン)、K(ブ
ラック)の6色が使用され、それぞれインクカートリッ
ジに充填された状態で供給される。したがって、インク
が不足した場合には、6色全てではなく、不足したイン
クのみを供給することが可能となっている。
判断される。具体的には、インクカートリッジ1本当た
り、1(l(リットル))のインクが充填されたものを
使用する場合、この最初のインク量からインク消費量を
減じることで、インク残量を算出し、これが限りなく0
に近づいたときにインク不足と判断する。インクが不足
したカートリッジはユーザにより脱着され、新たなカー
トリッジに交換されるが、その間、インクジェットプリ
ンタ20は印刷処理を中止し、インクカートリッジが完
全に装着されたことを検出した後、印刷処理を再開す
る。
インクジェットプリンタ20はインクジェットヘッド
(ノズル)からのインクの吐出状態を良好に保つため
(目詰まりを防ぐため)、「自動クリーニング」を行
う。「自動クリーニング」とは、インクジェットヘッド
を被印刷媒体に対向した位置からホームポジションに移
動させた状態で、インク吸引キャップをインクジェット
ヘッドに対して下方から接触させることにより、インク
を吸引するものである。吸引されたインクはインク吸引
キャップと接続された廃インク貯留タンクに蓄えられ
る。したがって、廃インク貯留タンクに所定量以上の廃
インクが貯留した場合は、メンテナンスサービスの際、
サービスマンによってこれを回収することが好ましい。
なお、「自動クリーニング」は、インクカートリッジの
交換時(印刷処理再開時)以外に、電源ONの直後にも
行われる。また、印刷の掠れなどが目立ってきた場合、
ユーザの指示によって強制的に行うことも可能である。
として、インクジェットプリンタ20は、インクジェッ
トヘッド(ノズル)の目詰まり防止(インクの乾燥防
止)のために、定期的に所定量のインクを吐出する「定
期フラッシング」を行う。この「定期フラッシング」
は、印刷処理中において10〜20秒に1回の割合で、
インク廃棄ポジションにインクジェットヘッドを移動さ
せた状態で、所定量のインクを吐出させることにより行
うものである。インク廃棄ポジションには、繊維質の廃
インク吸収体が収容された廃インク貯留容器が配設され
ており、吐出されたインクはこの廃インク吸収体に吸収
される。したがって、廃インク吸収体が飽和状態となっ
た場合は、メンテナンスサービスの際、サービスマンに
よってこれを回収し、新たな廃インク吸収体と交換され
ることが好ましい。なお、廃棄ポジションまでのインク
ジェットヘッドの移動時間の短縮を計るため、被印刷媒
体上の非画像部分に対してインクを吐出することによ
り、定期フラッシングを行わせることも可能である。
るインク消費量の算出方法について説明する。図8
(a)の「単位吐出量(ドットサイズ)別インク消費量
テーブル」に示すとおり、インクジェットヘッド(ノズ
ル)からは、1回当たり、5(pl)、10(pl)、
20(pl)のインクの吐出が可能となっており、これ
により、それぞれs(スモール)サイズ、m(ミディア
ム)サイズ、l(ラージ)サイズのドット(網点)が描
写される。したがって、インク消費量は、このインク単
位吐出量(ドットサイズ)別に、インクの吐出回数を乗
じた結果(インク単位吐出量別インク消費量)を加算す
ることによって算出される。また、インク消費量の算出
は上記6色のインク色別に行われる(図2(a)参
照)。
ットサイズ)は、上記3種類に限定されるものではな
く、より多種類の単位吐出量の設定が可能であるものと
しても良い。また、インク色の種類においても、上記6
色に限定されるものではなく、M(マゼンタ)、C(シ
アン)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色であっ
ても良いし、6色以上のインクを用いるようにしても良
い。
する情報(「a.インク消費情報」)は、PC1のディ
スプレイD1上に表示されると共に、ネットワークNW
を介して管理会社3に送信され、PC2のディスプレイ
D2上においても表示される。すなわち、インク消費量
に関する情報は、PC1とPC2で共通の内容(画面)
が確認できるようになっている。また、管理会社3にお
いて「a.インク消費情報」を基に算出した、印刷コス
ト(図2(c)参照)、月別累計(図3参照)、年間累
計(図4参照)に関する情報は、PC2のディスプレイ
D2上に表示されると共に、ネットワークNWを介して
印刷会社2に送信され、PC1のディスプレイD1上に
おいても表示される。すなわち、これらの情報も、PC
1とPC2で共通の内容(画面)が確認できるようにな
っている。
いて説明する。インクの配送は、管理会社3が、印刷会
社2から「a.インク消費情報」を受信し、これに基づ
いて指示および管理を行う。上記の通り、最初のインク
量からインク消費量を減じ、インク色別にインク残量を
算出することによって、印刷会社2ではインクジェット
プリンタ20におけるインクの不足をインク色別に判断
することができる。そして、管理会社3は、インク残量
が残り僅かである(例えば、0.05(l)以下であ
る)との算出結果を得た時点で、印刷会社2に供給指示
(インクカートリッジの交換指示)を行う。供給指示
は、図5の「在庫管理リスト」に示すように、PC1の
ディスプレイD1上において、色別に供給指示時間が赤
色表示される(「供給指示」欄参照)ことにより行わ
れ、これを印刷会社2側のユーザが確認することでイン
ク不足を判断する。
ッジの供給指示が為される(供給指示時間が赤色表示さ
れる)と、ユーザはMカートリッジを交換する。この交
換が完了すると、インクジェットプリンタ20はこれを
検出し、この情報は、PC1およびネットワークNWを
介して管理会社3(PC2)に送信される。そして、P
C1のディスプレイD1上において「本日使用本数」、
またPC2のディスプレイD2上において「配送予定本
数」として、カートリッジの交換回数が表示される(P
C2のディスプレイD2については、図6「インク配送
管理リスト」参照)。なお、このカートリッジの交換
が、実質、管理会社3へのインクカートリッジの配送依
頼となるが、管理会社3はこの交換を確認することなく
(インク不足を判断しただけで)インクカートリッジの
配送(供給)を行うようにしても良い。また、この場
合、印刷会社2と管理会社3との間で(管理会社3が印
刷会社2からの了解を得ることなくインクカートリッジ
の供給を行う旨の)契約が、予め為されていることが好
ましい。
本数のMカートリッジの配送予定に関する情報(「b.
インク配送予定情報」)を印刷会社2に送信すると共に
ディスプレイD2上に表示する(図5「本日使用分供給
予定日」欄、図6「本日使用分配送予定日」欄参照)。
なお、ディスプレイD1,D2上に表示される各リスト
(図5「在庫管理リスト」、図6「インク配送管理リス
ト」)の詳細については後述する。
ついて説明する。メンテナンスサービスは、管理会社3
が印刷会社2から送信された「a.インク消費情報」に
基づいて指示および管理を行う。上記のとおり、「a.
インク消費情報」には、インク色別のインクの吐出回数
に関する情報が含まれているが(図2(a)参照)、こ
のインク色別のインクの吐出回数合計(ドットサイズ
s、m、lにおける吐出回数の合計)が、所定回数(例
えば、1×1010(回))に達した時点でメンテナンス
の指示が為される。
指示が為された日から3日後を実施予定日として設定
し、図7の「メンテナンス管理リスト」に示すように、
管理会社3側(PC2)では、その予定をディスプレイ
D2上で確認することができる。また、管理会社3は、
メンテナンスサービスの実施予定に関する情報(「c.
メンテナンス予定情報」)を印刷会社2に送信する。こ
のため、印刷会社2側(PC1)でも、ディスプレイD
1上でこれを確認することができる(図3「インク消費
リスト<月間累計>」の「メンテナンス」欄参照)。な
お、ディスプレイD2上に表示されるリスト(図7「メ
ンテナンス管理リスト」)の詳細については後述する。
について説明する。インク代は、「a.インク消費情
報」に基づき、色別のインク消費量に色別のインク単価
を乗じることで、算出可能である。インク単価について
は、図8(b)の「色別インク単価テーブル」に示すと
おりであり、日付毎に設定されている。これは、日毎に
使用するインクの種類が異なるためである。なお、この
他、種々の条件(管理会社3側の在庫過剰によるインク
代の割引や、特定の印刷会社2側への供給数の増加に伴
う割引など、管理会社3、印刷会社2の双方におけるメ
リットを得るための割引など)によりインク単価の変動
が考えられるが、状況に応じてその都度単価を変動する
ことも可能である。また、1日の中でも時間帯別にイン
ク単価を変動させることが可能である。
スト)の算出に当たり、単に使用された全インク消費量
に、色別のインク単価を乗じることにより印刷コストを
算出しているのではなく、実際に印刷物を作成するため
に使用されたインク消費量に対して印刷コストの算出を
行っている。すなわち、全インク消費量から印刷以外を
目的として使用されたインク消費量を差し引いたインク
消費量に対して印刷コストの算出を行っている。
たインク消費量(印刷対象外消費量)」について説明す
る。図2(b)に示すように、これらの中には、「メン
テナンスサービスを行う際のテスト印刷等に使用された
インク消費量(メンテナンス)」、「自動クリーニング
の際に吸引されたインク消費量(自動クリーニン
グ)」、「定期フラッシングの際に吐出されたインク消
費量(定期フラッシング)」が含まれている。したがっ
て、それぞれに使用したインク消費量を全て加算するこ
とで、「印刷以外を目的として使用されたインク消費量
(印刷対象外消費量合計)」を算出することができる。
スが行われなかった場合は、その日の「メンテナンスサ
ービスを行う際に使用されたインク消費量」は0(ゼ
ロ)となる。また、「メンテナンス」、「定期フラッシ
ング」におけるインク消費量は、上記のインク消費量の
算出の場合と同様に、インク単位吐出量別に吐出回数を
乗じ、それらをすべて(s、m、l)のサイズの単位吐
出量について加算した結果によって、算出することがで
きる。なお、「メンテナンス」、「定期フラッシング」
の際の単位吐出量は上記(s、m、l)に限らず、通常
の印刷時とは異なるインクの吐出量で行われるものとし
ても良い。また、「自動クリーニング」に関しては、吸
引キャップにより吸引したインク量をインク消費量とし
て算出する。
用されたインク消費量(印刷対象外消費量合計)」を算
出した後、全インク消費量合計からこれを差し引くこと
で、実際に印刷物を作成するために使用されたインク消
費量(差引消費量合計)」を算出する。そして、この
「差引消費量合計」に、図8(b)の「色別インク単価
テーブル」に示す色別インク単価を乗じることにより、
インク代(印刷コスト)を算出することができる(図2
(c)参照)。
価とを関連づけた「色別インク単価テーブル」(図8
(b)参照)を使用し、これにインク消費量(差引消費
量合計)を乗じることで、色別の印刷コストを算出した
が、インク消費量とその消費量における色別のインク価
格とを関連づけた「インク価格テーブル(着色材価格テ
ーブル)」を用いて(参照して)、印刷コストを算出す
るようにしても良い。この構成によれば、テーブルを参
照するだけで、計算プログラムを用いることなく印刷コ
ストを算出することができる。
D1,D2上に表示される各リストについて説明する。
前述のとおり、印刷会社2側(PC1)では、図2、
3、4に示す「インク消費量リスト」および図5に示す
「在庫管理リスト」を表示可能であり、管理会社3側
(PC2)では、図2、3、4に示す「インク消費量リ
スト」の他、図6に示す「インク配送管理リスト」およ
び図7に示す「メンテナンス管理リスト」を表示可能と
なっている。
れ図2の<現在の算出結果>、図3の<月別累計>、図
4の<年間累計>に分類されており、図2の<現在の算
出結果>を基に集計された結果が、図3の<月別累計>
および図4の<年間累計>である。また、「インク消費
量リスト」は、管理会社3側(PC2)においては「会
社別」にリストが作成されるが、ここに示すリストは、
「印刷会社A」におけるリストを示すものである。した
がって、管理会社3側では、これらのリストの一部(例
えば表題として)に「印刷会社A」のリストである旨が
表示されることが好ましい。なお、印刷会社2側(PC
1)としては「印刷会社A」における表示画面を示すも
のとする。
全て5月1日(月)17:30現在の表示を示している
(時間の経過に伴って、リストの内容は更新されてい
く)。まず、図2(a)は、インク色別且つ単位吐出量
(s、m、l:ドットサイズ)別にインクの吐出回数を
カウントし、これに各単位吐出量を乗じることによって
色別に「全インク消費量合計」を算出したものである。
この「全インク消費量合計」とは、目的の如何を問わ
ず、その日(17:30現在までに)消費された全ての
インク消費量を指すものである。
8(a)に示すインク単位吐出量と、インク消費量とを
関連づけた「単位吐出量(ドットサイズ)別インク消費
量テーブル」を参照して求めたものである。ここで、図
2(a)における「s」欄、「m」欄、「l」欄の値に
ついては、PC1で算出(カウント)された情報であ
り、「全インク消費量合計」欄の値については、これら
の情報に基づき、PC2で「単位吐出量(ドットサイ
ズ)別インク消費量テーブル」(PC2内に記憶されて
いる)を参照した結果、算出された情報である。
用されたインク消費量(印刷対象外消費量)」をカウン
トした結果を示すものであり、具体的にはインク色別に
「メンテナンス」、「自動クリーニング」、「定期フラ
ッシング」において消費されたインク消費量を示し、こ
れらを加算したものである。また、「差引消費量合計」
は、上記の「全インク消費量合計」から、「印刷対象外
消費量合計」を減じたものである。ここで、「メンテナ
ンス」欄、「自動クリーニング」欄、「定期フラッシン
グ」欄の値については、PC1で算出(カウント)され
た情報であり、「印刷対象外消費量合計」および「差引
消費量合計」欄の値については、これらの情報に基づい
て、PC2で算出された情報である。
ク色別の「インク単価」を乗じた結果得られる「印刷コ
スト」を示すものである。「インク単価」は、図8
(b)に示す、インク色とインク単価とを関連づけた
「色別インク単価テーブル」を参照して得られた値であ
る。また、これを参照して色別に算出された印刷コスト
を、6色全て加算することで合計印刷コスト(5,07
0.5(円))」が得られる。これは、5月1日の1
7:30現在において、印刷物作成のために消費された
印刷コストを示すものである。ここで、「インク単価」
欄の値は、PC2内に記憶された「色別インク単価テー
ブル」により得られた情報であり、「印刷コスト」欄の
値は、この情報に基づいて、PC2で算出された情報で
ある。
1ヶ月分を集計した「インク消費量リスト<月別累計
>」であり、本日(5月1日(月))の行を網掛表示し
ている。ここに表示するインク消費量は、「印刷物を作
成するために用いられたインク消費量(差引消費量合
計)」を示すものである。また、「合計印刷コスト」
は、図2(c)の最終段に示したものを表示している。
>」には、メンテナンスサービスの実施(完了)日時、
および実施予定日時が表示される。これは、管理会社3
から派遣されたサービスマンがメンテナンスの完了指示
(例えば、メンテナンス完了ボタンを押下するなど)を
行った時点で、実施時間と完了した旨(例えば5月1日
(月)の場合、13:00完了)をPC1に表示するも
のである。この情報は管理会社3(PC2)にも送信さ
れ、図7に示す「メンテナンス管理リスト」(「メンテ
ナンス完了」欄参照)に反映される。また、実施予定日
時については、管理会社3から送信された情報に基づい
て表示する。さらに、本リストの最終段の「合計」に
は、(5月1日(月)17:30現在までの)月間累計
を表示する。なお、ここに表示される値は、全てPC2
で算出された情報である。
分を集計した「インク消費量リスト<年間累計>」であ
り、今月(5月)の行を網掛表示している。ここに表示
するインク消費量は、図3の最終段に示す「合計」に示
したものを表示している。また、「印刷コスト」欄に示
す金額に基づいて、印刷会社2は管理会社3から、イン
ク代が請求される。例えば、4月分のインク代は10
9,871(円)(小数点以下切り捨ての場合;ディス
プレイD1,D2上でも小数点以下を表示しないよう構
成しても良い)となる。また、「インク消費リスト(年
間累計)」の最終段の「合計」には、年間累計を表示す
る。なお、ここに表示される値は、全てPC2で算出さ
れた情報である。
な「在庫管理リスト」であり、図6の管理会社3側(P
C2)で確認可能な「インク配送管理リスト」に対応し
たものである。「在庫管理リスト」の上段表は、自社
(印刷会社A)における「在庫管理数」(在庫としてス
トックされるべきインクカートリッジの本数)、「現在
の在庫数」(「在庫管理数」からその日の使用本数を減
じたもの)、「プリンタ型番」、「カートリッジタイプ
(種類)」を示している。
ンク不足と判断された時点の時間を赤色表示し(「供給
指示」欄)、ユーザによりカートリッジが交換される
と、「本日使用本数」として、カートリッジ本数をイン
クリメントすると共に、赤色表示した時間を黒色表示に
変える。この、インクの不足(供給指示)は、管理会社
3から情報が送信され、カートリッジの交換(本日使用
本数)は、印刷会社2から管理会社3へ、カートリッジ
を交換した旨の情報(「b.インク供給確認情報」)を
送信することで表示が更新される。また、印刷会社2
(PC1)から管理会社3(PC2)へカートリッジを
交換した旨の情報が送信されると、管理会社3はこれに
対して、インクカートリッジの配送(供給)予定日に関
する情報(「b.インク配送予定情報」)を送信する。
この情報は、「本日使用分供給予定日」欄に表示し、図
示では、M(マゼンタ)のインクカートリッジ2本(そ
の他、C(シアン)1本、Y(イエロー)1本、K(ブ
ラック)3本)が、5月3日(水)に配送されることを
示している。
在)のインクカートリッジの供給予定を示している。図
示では、例えばM(マゼンタ)の場合、4月29日に供
給指示された1本のインクカートリッジが、本日供給さ
れる予定となっており(「本日供給予定本数」欄参
照)、その供給確認を14:20に行ったことを示す
(「供給確認」欄参照)。この「供給確認」欄は、印刷
会社2が供給を確認した時点で、(例えば色別供給確認
ボタンを押下することで)管理会社3にその情報を送信
した時点で網掛表示される。
能な「(会社別)インク配送管理リスト」であり、上段
表は、図5の「在庫管理リスト」の上段表と同様の情報
を表示すると共に、このリストが「印刷会社A」のもの
であることを示している。また、下段左側表の「配送指
示」欄、「配送予定本数」欄、「本日使用分配送予定
日」欄は、図5の下段左側表における「供給指示」欄、
「本日使用本数」欄、「本日使用分供給予定日」欄に対
応している。また、下段右側表の「本日配送予定本数」
欄、「配送確認」欄は、図5の下段右側表における「本
日供給予定本数」欄、「供給確認」欄に対応したもので
ある。
能な「メンテナンス管理リスト」であり、本日(5月1
日)分を示す表を網掛表示している。また、日別にメン
テナンスサービスの予定を表示しており、ここに示す
「メンテナンス管理リスト」は、5月1日現在のもので
あるため、5月2日以降は、その予定のみを表示してい
る。例えば、5月1日(月)の「印刷会社A」を担当す
る担当者は、「メンテナンス担当」欄に示すように「山
田」であり、この指示は「メンテナンス指示」欄に示す
ように、4月28日の10:20に為されたものであ
る。メンテナンスの指示は、色別のインクの吐出回数
が、所定回数(例えば、1×1010(回))に達した時
点で行われ、この情報(「c.メンテナンス予定情
報」)は印刷会社2に送信されると共に、図3に示す
「インク消費リスト<月間累計>」(「メンテナンス」
欄参照)に反映される。
テナンスサービスが完了した時間を、印刷会社2から情
報(「c.メンテナンス完了確認情報」)が送信された
時点で表示する。さらに、「備考」欄には、メンテナン
スの内容(例えば、印刷会社Aの場合は、クリーニング
およびヘッド交換)を表示する。この「備考」欄に示す
情報は、インクジェットプリンタ20がメンテナンス箇
所(点検箇所)を自己検出した結果を、PC1を介して
PC2に送信した情報に基づいて表示されるものであ
る。なお、「備考」欄の情報は、メンテナンスサービス
を担当したサービスマンが、電話等の手段によって報告
したものを表示するようにしても良い。
行システム1では、印刷会社2と管理会社3が、ネット
ワークNWを介して種々の情報を送受信し、それらの情
報をディスプレイD1,D2上で確認することができ
る。したがって、管理会社3は、遠隔地においても、印
刷会社2におけるインク消費量を迅速に把握することが
できると共に、インクの配送(供給)、メンテナンスサ
ービス、インク代(印刷コスト)の算出など様々な管理
を効率良く行うことができる。
適切な(純正の)インクの供給を行うため、印刷会社2
が誤って不適切なインクを印刷装置20に供給してしま
うことがない。すなわち、不適切なインクを使用するこ
とで生じやすい、インクジェットヘッド(ノズル)の目
詰まりや(インクカートリッジからインクジェットヘッ
ドまでの)インクの循環器系の不具合などによる印刷品
質の低下、機械故障を防ぐことができる。
によれば、管理会社3は印刷会社2に対し、印刷装置2
0で算出したインクの消費量に基づいてインクの供給を
行うため、印刷会社2は、自社内の印刷装置20におけ
るインク消費について、管理を行う手間を省くことがで
きると共に安定した供給を受けることができる。一方、
管理会社3にとっても、印刷コストの算出とインクの供
給を平行して行うことで、作業効率を向上させることが
できる。
印刷装置20における全インク消費量から印刷物の作成
以外のために消費されるインク消費量(「メンテナン
ス」、「自動クリーニング」、「定期フラッシング」な
ど)を差し引いた量を対象として(実際に印刷物を作成
するために消費したインク消費量を対象として)行うた
め、印刷会社2は、無駄なインク代を支払う必要が無く
なり、不利益を生じることが無い。
算出(集計)は管理会社3側(PC2)で行うものとし
たが、印刷会社2側(PC1)で、図2(a)の「全イ
ンク消費量合計」と、同図(b)の「印刷対象外消費量
合計」および「差引消費量合計」を算出し、これらに基
づいて(c)の「印刷コスト(合計印刷コスト)」まで
算出するようにしても良い。また、この場合、その結果
(合計印刷コスト)に関する情報のみを管理会社3に送
信するようにしても良い。この構成によれば、送信する
情報量を減らすことができるため、印刷会社2と管理会
社3との間の情報の送受信をスムーズに行うことができ
る。
コストを算出する場合)、インク単価は、印刷会社2側
で把握する必要がある。したがって、インクカートリッ
ジをインクジェットプリンタ20に装着することで、こ
のカートリッジ種類(インク種類)を検出可能に構成
し、インク種類に応じてインク単価が一定の金額に設定
されることが好ましい。この構成によれば、印刷会社2
側で、インク単価を確認することができる。なお、イン
クジェットプリンタ20でインク種類を検出するのでは
なく、カートリッジケース等に記載されたインク種類
を、ユーザが視認によって確認するようにしても良い。
コスト」に関する情報のみを管理会社3に送信する場
合)、管理会社3側でメンテナンス時期の管理を行うこ
とができなくなるため、メンテナンスサービスの実施に
関しては印刷会社2側からそれを依頼するか、またはイ
ンク消費量(吐出量)に係わらず定期的に実施すること
が好ましい。また、インクの供給においても、管理会社
3側での正確な管理が困難となる(合計印刷コストに関
する情報だけでは、管理会社3側が正確なインク消費量
を算出することができない)ため、印刷会社2側で適当
な時期にインクの供給を依頼することが好ましい。
吐出回数合計が、所定回数(例えば、1×10
10(回))に達した時点で、管理会社3からメンテナン
スサービスの指示が為されるものとしたが、ノズル別に
インク吐出回数をカウントし、1のノズルが所定回数に
達した時点でメンテナンスサービスを行うようにしても
良い。また、インク色に関係なく全ノズルからの吐出回
数の合計が所定回数に達した時点でメンテナンスサービ
スを行うようにしても良い。
「自動クリーニング」、「定期フラッシング」で消費さ
れたインクは、印刷コストの算出対象とならないものと
したが、管理会社3と印刷会社2との契約により、これ
らのうちのいずれか、または全てを印刷コストの算出対
象とするようにしても良い。すなわち、印刷装置20に
より消費されたインクについては、全て印刷会社2側で
負担するといった形態も可能である。
グ」によって吸引されたインク量を管理し、(吸引され
た廃インクを貯留する)廃インク貯留タンクに所定量以
上の廃インクが貯留したことを検出した場合、これを回
収するためのメンテナンスサービスを指示するようにし
ても良い。また、この場合、メンテナンスサービスの実
施予定に関する情報(好ましくは実施内容に関する情報
も含めて)が、印刷会社2に送信されることが好まし
い。同様に、管理会社3は、「定期フラッシング」によ
って吐出されたインク量を管理し、(吐出された廃イン
クを吸収する)廃インク吸収体が飽和状態となったこと
を検出した場合、この廃インク吸収体を回収し、新たな
廃インク吸収体と交換するためのメンテナンスサービス
を指示するようにしても良い。また、この場合も、メン
テナンスサービスの実施予定に関する情報が、印刷会社
2に送信されることが好ましい。これらの構成によれ
ば、管理会社3によって廃インク貯留タンクの貯留量や
廃インク吸収体の吸収量などが管理されるため、印刷会
社2は印刷装置20のメンテナンス管理の手間を省くこ
とができる。
の配送(供給)を行うものとしたが、(管理会社3とは
別の)インク配送(供給)を行う会社に、管理会社3か
らインクの配送指示を行うようにしても良い。この場
合、インク配送(供給)を行う会社でも、図6に示す
「インク配送管理リスト」を参照可能に構成されること
が好ましい。また、同様に、メンテナンスサービスの実
施においても、(管理会社3とは別の)メンテナンスサ
ービスを行う会社に、管理会社3からメンテナンスサー
ビスの指示を行うようにしても良い。この場合、メンテ
ナンスサービスを行う会社でも、図7に示す「メンテナ
ンス管理リスト」を参照可能に構成されることが好まし
い。これらの構成によれば、各業務をそれぞれの会社が
専門に行うことで、印刷会社2に対し充実したサービス
を行うことができる。
な、管理会社3と印刷会社2とをネットワークNWを介
して接続した構成とするのではなく、印刷装置20と、
印刷装置20におけるインク消費量をカウントするPC
1と、インク消費量に基づき印刷コストを算出するPC
2とを単にインターフェースを介して接続した構成とし
てもよい。この構成によれば、印刷会社2が、自社内に
おいて、単に印刷物を作成するための消耗品に対するコ
ストを把握したい場合などに、簡単なネットワーク構成
で、本システム1を利用することができる。
は、RS−232C、USB、IEEE1394、セン
トロニクスなどの有線通信の規格に従った通信が可能で
あるが、印刷装置20はこれらのインターフェース規格
(これらの規格に準拠したものも含む)に対応している
ことが好ましい。この構成によれば、シリアルデータ通
信(RS−232C、USB、IEEE1394等)に
も、パラレルデータ通信(セントロニクス等)にも対応
できる。なお、インターフェースとして、無線通信の利
用も可能であることは言うまでもない。
ント)方法におけるアルゴリズムを、記憶媒体(CD−
ROMやMOなど)や、プリンタドライバソフトに格納
して、これを利用しても良い。また、これらのアルゴリ
ズムを記憶媒体(ROMなど)に格納し、これを印刷装
置20内に内蔵しても良い。すなわち、PC1における
種々の機能(通信機能、表示機能等)を印刷装置20に
組み込むことにより、印刷会社2はこの印刷装置20の
みで(パーソナルコンピュータ等の端末機を必要とする
ことなく)、本システム1を利用することができる。
印刷会社2が情報の送受信操作を行ったとき(情報の送
受信を希望する任意の時点)に限り行われるようにして
も良いし、常時、送受信可能にしても良い。この構成に
よれば、前者の場合、ネットワークNWへの接続料金の
軽減を計ることができる(ネットワーク接続料金が必要
となる場合)と共にセキュリティ面での安全性も高い。
また、後者の場合、管理会社3および印刷会社2のいず
れにとっても常に最新の情報が得られるため、作業(処
理)の迅速化を計ることができる。
(リットル))単位で行うものとしたが、インクの消費
量に合わせて供給するようにしても良い。例えば、印刷
会社2における1日の消費量が、0.2(l)であった
場合、翌日には管理会社3により、0.2(l)分のイ
ンクが供給される(この場合、カートリッジによる供給
ではなく、インクそのものの供給となる)ようにしても
良い。この構成によれば、印刷会社の規模(インク消費
量)に見合ったインクの供給を行うことができる。ま
た、消費量に合わせてインクを供給することで、インク
の劣化を防ぐことができる。
インクジェット式プリンタを例に挙げたが、ピエゾ素子
の変形によってインクを吐出させる方式(ピエゾ方式)
のインクジェットプリンタを用いることが好ましい。こ
れによれば、電圧を加えると変形するピエゾ素子の原理
を用いるため、インク滴を正確に真っ直ぐに押し出すこ
とができると共に、インクの1回あたりの単位吐出量を
少なくすることができる。すなわち、1つ1つのドット
を小さくすることができるため、高精度・高解像度の印
刷が可能となる。また、インクの1回あたりの単位吐出
量を少なくすることで、一定時間内にインクを吐出でき
る回数(インクの周波数)を増やすことができる。従っ
て、ヘッドの移動速度を高速化することで、同じ解像度
であれば高速印字が可能となり、周波数を高めてヘッド
の移動速度を従来通りとすれば、ヘッド移動方向のDP
I値を向上させることができる。また、インクジェット
プリンタに使用するインクは、染料インク、顔料イン
ク、昇華インク、油性インク、UVインク、水性導電性
インクの他、ステルスインクや有機ELなど、直接画像
を形成しない特殊な着色材(吐出物)でも良い。
装置を使用することも可能である。ここで、他の方式の
印刷装置として電子写真式プリンタを用いた場合のイン
ク消費量の算出方法について簡単に説明する。電子写真
式プリンタは、パーソナルコンピュータなどから送られ
る文字や絵柄の1ページ分の情報を、プリンタコントロ
ーラにより複数サイズの微少ドットの集合体として画像
に変換し、各ドットの画像の有無に対応して光書き込み
系(レーザダイオード、LEDアレイ等)の微少な光源
をオン・オフさせることにより転写紙上に画像を形成す
るものである。なお、この光書き込み系の書き込み時間
の長さによりドットサイズの変更が可能である。また、
着色材としてトナーを用いるが、M(マゼンタ)、C
(シアン)、Y(イエロー)、K(ブラック)など色分
解された画像信号によって各色毎に階調を有する画像を
作成して重ね合わせることにより、カラーの印刷物を作
成することが可能である。
インク消費量は、インクジェットプリンタを用いる場合
と同様、(トナー)色別、ドットサイズ別にカウントし
た結果から算出される。その他、印刷コストの算出方
法、(トナー)カートリッジの供給やメンテナンスサー
ビスの管理等についても、印刷装置20としてインクジ
ェットプリンタを用いた場合と同様のシステム構成が応
用可能である。なお、この場合、電子写真式プリンタに
用いるトナーは、粉体トナー、液体トナーのいずれであ
っても良い。
ステム構成や運用形態等あるいは印刷方法その他につい
て、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更も可能
である。
システムによれば、印刷装置で消費した着色材の消費量
をカウントした結果を、ネットワークを介して受信し、
これに基づいて印刷コストを算出することができること
ができるため、印刷装置の設置場所から離れた場所にお
いても効率的且つ迅速に印刷コストを算出することがで
きる、などの効果がある。
である。
「インク消費リスト<現在の算出結果>」を示す説明図
である。
「インク消費リスト<月別累計>」を示す説明図であ
る。
「インク消費リスト<年間累計>」を示す説明図であ
る。
ト」を示す説明図である。
リスト」を示す説明図である。
理リスト」を示す説明図である。
ク消費量テーブル」を示し、(b)は「色別インク単価
テーブル」を示す説明図である。
端末) PC2 パーソナルコンピュータ(管理会社:ホスト
端末)
Claims (16)
- 【請求項1】 印刷装置により着色材を用いて印刷物を
作成する場合の印刷コストを算出する印刷コスト算出シ
ステムであって、 前記印刷装置で消費した着色材の消費量をカウントする
着色材消費量カウント手段と、 前記着色材消費量カウント手段によりカウントされた着
色材の消費量に関する情報を、ネットワークを介して受
信する情報受信手段と、 前記情報受信手段により受信した情報に基づいて、印刷
コストを算出する印刷コスト算出手段と、を備えたこと
を特徴とする印刷コスト算出システム。 - 【請求項2】 前記印刷コスト算出手段には、前記着色
材の消費量と当該消費量における着色材価格とを関連づ
けた着色材価格テーブルを参照して前記印刷コストを算
出する手段が含まれることを特徴とする請求項1に記載
の印刷コスト算出システム。 - 【請求項3】 前記印刷装置において複数色の着色材が
用いられる場合、前記着色材消費量カウント手段には、
色別に前記着色材の消費量をカウントする手段が含ま
れ、 前記印刷コスト算出手段には、前記着色材の消費量と当
該消費量における色別の着色材価格とを関連づけた色別
着色材価格テーブルを参照して前記印刷コストを算出す
る手段が含まれることを特徴とする請求項1または2に
記載の印刷コスト算出システム。 - 【請求項4】 前記着色材価格は、変動可能に構成され
ていることを特徴とする請求項2または3に記載の印刷
コスト算出システム。 - 【請求項5】 前記情報受信手段は、前記情報を、任意
の時点または常時受信可能であることを特徴とする請求
項1ないし4のいずれかに記載の印刷コスト算出システ
ム。 - 【請求項6】 前記ネットワークは、インターネットま
たはLANで構成されることを特徴とする請求項1ない
し5のいずれかに記載の印刷コスト算出システム。 - 【請求項7】 前記着色材には、インクまたはトナーが
含まれることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか
に記載の印刷コスト算出システム。 - 【請求項8】 前記印刷装置には、インクジェット方式
または電子写真方式のプリンタが含まれることを特徴と
する請求項1ないし7のいずれかに記載の印刷コスト算
出システム。 - 【請求項9】 前記着色材消費量カウント手段には、前
記印刷物の作成以外のために消費される着色材の量を差
し引いて前記着色材の消費量をカウントする手段が含ま
れることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記
載の印刷コスト算出システム。 - 【請求項10】 前記印刷物の作成以外のために消費さ
れる着色材には、前記印刷装置のメンテナンス作業によ
って消費される着色材が含まれることを特徴とする請求
項9に記載の印刷コスト算出システム。 - 【請求項11】 前記印刷装置がインクジェット方式の
プリンタである場合、前記印刷物の作成以外のために消
費される着色材には、インクジェットヘッドからのイン
クの吐出状態を良好に保つための自動クリーニングに消
費される着色材が含まれることを特徴とする請求項9ま
たは10に記載の印刷コスト算出システム。 - 【請求項12】 前記印刷装置がインクジェット方式の
プリンタである場合、前記印刷物の作成以外のために消
費される着色材には、インクジェットヘッドから定期的
にインクを吐出する定期フラッシングに消費される着色
材が含まれることを特徴とする請求項9、10または1
1に記載の印刷コスト算出システム。 - 【請求項13】 前記着色材消費量カウント手段には、
前記インクジェットヘッドからのインクの吐出回数に基
づき、前記着色材の消費量をカウントする手段が含まれ
ることを特徴とする請求項12に記載の印刷コスト算出
システム。 - 【請求項14】 前記インクジェットヘッドから複数の
単位吐出量でインクの吐出が可能である場合、前記着色
材消費量カウント手段には、単位吐出量別にインク吐出
回数をカウントする手段が含まれることを特徴とする請
求項13に記載の印刷コスト算出システム。 - 【請求項15】 印刷装置による着色材の消費量に関す
る情報を送信可能なユーザ端末と、 前記着色材の消費量に関する情報をネットワークを介し
て受信可能なホスト端末と、により構成される印刷コス
ト算出システムであって、 前記ホスト端末は、前記ユーザ端末より受信した情報に
基づいて、印刷コストを算出すると共に、前記印刷装置
への着色材供給の発注処理を行うことを特徴とする印刷
コスト算出システム。 - 【請求項16】 前記印刷装置が、インクジェット方式
のプリンタである場合、前記着色材の消費量は、インク
ジェットヘッドからのインクの吐出回数に基づいて算出
されることを特徴とする請求項15に記載の印刷コスト
算出システム。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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