JP2003025686A - 印刷コスト算出システム - Google Patents

印刷コスト算出システム

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JP2003025686A
JP2003025686A JP2001211678A JP2001211678A JP2003025686A JP 2003025686 A JP2003025686 A JP 2003025686A JP 2001211678 A JP2001211678 A JP 2001211678A JP 2001211678 A JP2001211678 A JP 2001211678A JP 2003025686 A JP2003025686 A JP 2003025686A
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JP2001211678A
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Yoshiki Minowa
嘉樹 美濃羽
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Seiko Epson Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

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  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタル画像に基づき、印刷装置で消費され
る着色材の消費量を算出し、その算出結果に関する情報
をネットワークを介して受信することにより、正確な印
刷コストを効率的且つ迅速に算出可能な印刷コスト算出
システムを提供することを目的とする。 【解決手段】 デジタル画像6をデータ化したデジタル
画像データを入力するデジタル画像データ入力手段と、
デジタル画像データ入力手段で入力したデジタル画像デ
ータに基づき、印刷装置20において消費する着色材の
消費量を算出する着色材消費量算出手段と、着色材消費
量算出手段により算出された着色材の消費量に関する情
報を、ネットワークNWを介して受信する情報受信手段
と、情報受信手段により受信した情報に基づき、印刷コ
ストを算出する印刷コスト算出手段と、を備えたもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、離散的な数値デー
タで表現されるデジタル画像に基づき、着色材を用いて
印刷物を作成する場合の印刷コストを算出する印刷コス
ト算出システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷会社に印刷物の作成を依頼し
た場合、印刷物を作成するために必要となるイニシャル
費用は版下代や版代を基に計算されていた。例えば、印
刷物が2色刷の場合には、2枚の版下が必要となるため
5万円の版下代、また、印刷物が3色刷の場合には、3
枚の版下が必要となるため7万円の版下代が必要であっ
た場合(ここでは、版下代や版代に基材代やインク代等
が含まれているものとする)、仮に作成枚数が5,00
0枚であるとすると、単純に印刷物1枚当たりの印刷コ
ストは、2色刷の場合は10円、3色刷の場合は14円
となる。このように、印刷物の色数が増えると必要とな
る版下数も増え、印刷代金も増加する。一方、仮に作成
枚数が10,000枚であるとすると、単純に印刷物1
枚当たりの印刷コストは、2色刷の場合は5円、3色刷
の場合は7円となり、印刷物1枚当たりの印刷コスト
は、作成枚数の増加に伴って減少することになる。
【0003】ところで、近年、版下を必要とせず、離散
的な数値データで表現されるデジタル画像に基づいて印
刷を行う、いわゆる「デジタル印刷」が広く普及してい
る。しかし、実際には、ランニングコストが高いという
理由で、その利用分野は限定されている。「デジタル印
刷」の場合、このランニングコストを左右するのは、主
に必要となる着色材の消費量であるが、着色材の消費量
は単純に作成枚数に比例するため、少数枚数の印刷であ
っても、多数枚数の印刷であっても、1枚当たりの印刷
コストに変化はない。したがって、この「デジタル印
刷」は、従来のように版下を用いる印刷とは異なり、少
数枚数の印刷を行う場合にコスト的に有利となる。
【0004】そこで、ユーザは、具体的にどの程度の作
成枚数内であれば、「デジタル印刷」の利用がコスト的
に有利かを検討することで、印刷方法の選定に役立てる
ことができるが、「デジタル印刷」は、画質(解像度)
や印刷濃度に応じてコストメリットが大きく変化するた
め、印刷コストを正確に予測することが困難であった。
また、仮に着色材の消費量を想定することで、ある程度
印刷コストを予測可能であったとしても、実際にビジネ
ス上で、印刷コストを予測する(見積もる)ようなサー
ビス(システム)は存在しなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題に
鑑み、デジタル画像に基づき、印刷装置で消費される着
色材の消費量を算出し、その算出結果に関する情報をネ
ットワークを介して受信することにより、正確な印刷コ
ストを効率的且つ迅速に算出可能な印刷コスト算出シス
テムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の印刷コスト算出
システムは、離散的な数値データで表現されるデジタル
画像をデータ化したデジタル画像データを入力可能な印
刷装置において、着色材を用いて印刷物を作成する場合
の印刷コストを算出する印刷コスト算出システムであっ
て、デジタル画像データを入力するデジタル画像データ
入力手段と、デジタル画像データ入力手段で入力したデ
ジタル画像データに基づき、印刷装置において消費する
着色材の消費量を算出する着色材消費量算出手段と、着
色材消費量算出手段により算出された着色材の消費量に
関する情報を、ネットワークを介して受信する情報受信
手段と、情報受信手段により受信した情報に基づき、印
刷コストを算出する印刷コスト算出手段と、を備えたこ
とを特徴とする。
【0007】この構成によれば、離散的な数値データに
より表現されるデジタル画像に基づいて着色材の消費量
を算出し、さらにこの着色材の消費量から印刷コストを
算出するため、正確な印刷コストを把握することができ
る。すなわち、デジタル画像に基づいて印刷する場合の
印刷コストは、版下などを用いないため、色数などに関
係なく、実際に消費する着色材の消費量によって変動す
るが、この実際に消費する着色材の消費量から印刷コス
トを算出するため、正確且つ効率的に印刷コストを算出
することができる。また、着色材の消費量に関する情報
を、ネットワークを介して受信するため、印刷装置の設
置場所から離れた場所においても迅速に印刷コストを算
出することができる。
【0008】上記において、デジタル画像が加法混色に
より表現される場合、当該デジタル画像を減法混色によ
り表現される減法混色デジタル画像に変換する色変換手
段を更に備え、デジタル画像データ入力手段には、色変
換手段により色変換された減法混色デジタル画像をデー
タ化した減法混色デジタル画像データを入力する手段が
含まれることが好ましい。
【0009】この構成によれば、デジタル画像が加法混
色(R、G、B等)により表現される場合、これを減法
混色(M、C、Y、K等)により表現される減法混色デ
ジタル画像へ変換する(色変換を行う)。すなわち、こ
の色変換により、実際に印刷物を作成する着色材の色
(M、C、Y、K等)で表現される減法混色デジタル画
像データに基づいて、着色材の消費量を算出することが
できるため、より正確な印刷コストを算出することがで
きる。
【0010】これらの場合、着色材消費量算出手段に
は、デジタル画像データに対しディザ法による疑似階調
処理を行うことにより階調別に着色材の消費量を算出し
た結果を用いて、着色材の消費量を算出する手段が含ま
れることが好ましい。
【0011】この構成によれば、デジタル画像データに
対し階調処理の方法としては一般的なディザ法によっ
て、疑似階調処理を行うことにより、階調別に着色材の
消費量を算出し、この階調別に算出した着色材の消費量
に基づいて(階調別に算出した着色材の消費量を合計し
た結果に基づいて)、着色材の消費量を算出することが
できる。したがって、一般的且つ容易なデータ処理で、
印刷コストを算出することができる。
【0012】上記において、印刷装置において複数サイ
ズのドットで印刷が行われる場合、着色材消費量算出手
段には、着色材の消費量をドットサイズ別に算出した結
果を用いて、着色材の消費量を算出する手段が含まれる
ことが好ましい。
【0013】この構成によれば、印刷装置において複数
サイズのドットで印刷が行われる場合、ドットサイズを
加味して着色材の消費量を算出することができる。すな
わち、ドットサイズが一定でない場合、より正確な印刷
コストを算出することができる。
【0014】これらの場合、印刷物の作成枚数を指定す
る作成枚数指定手段を更に備え、印刷コスト算出手段に
は、作成枚数指定手段により指定された作成枚数にした
がって印刷コストを算出する手段が含まれることが好ま
しい。
【0015】この構成によれば、指定された作成枚数に
したがって(作成枚数を考慮して)印刷コストを算出す
ることができる。なお、ここでいう「指定された作成枚
数にしたがって」とは、印刷枚数に比例して、消費する
着色材の消費量は多くなることから印刷コストもこれに
比例するものとして、「1枚当たりの印刷コストに作成
枚数を乗じた結果に従って」という意味の概念と、「1
枚当たりの印刷コストに作成枚数を乗じた結果から作成
枚数の増加に伴う割引率を差し引いた結果に従って」と
いう概念のいずれをも含むものである。
【0016】この場合、印刷コスト算出手段には、印刷
物1枚当たりの印刷コストを算出する手段と、作成枚数
指定手段により指定された作成枚数分の合計印刷コスト
を算出する手段とが含まれることが好ましい。
【0017】この構成によれば、印刷物1枚当たりのコ
スト(単価)と、指定された作成枚数分の合計コスト
(合計価格)とを算出することができる。
【0018】これらの場合、印刷コスト算出手段には、
着色材の消費量と当該消費量における着色材価格とを関
連づけた着色材価格テーブルを参照して印刷コストを算
出する手段が含まれることが好ましい。
【0019】この構成によれば、着色材の消費量とその
消費量における着色材価格とを関連づけた着色材価格テ
ーブルを参照して、印刷コストを算出することができ
る。すなわち、複雑な計算プログラムを用いることな
く、印刷コストを算出することができる。
【0020】上記において、印刷装置において複数色の
着色材が用いられる場合、着色材消費量算出手段には、
色別に着色材の消費量を算出する手段が含まれ、印刷コ
スト算出手段には、着色材の消費量と当該消費量におけ
る色別の着色材価格とを関連づけた色別着色材価格テー
ブルを参照して印刷コストを算出する手段が含まれるこ
とが好ましい。
【0021】この構成によれば、印刷装置において複数
色の着色材が用いられる場合(カラー印刷が行われる場
合)、着色材の消費量とその消費量における色別の着色
材価格とを関連づけた着色材価格テーブルを参照して、
印刷コストを算出することができる。すなわち、色別に
着色材単価が異なる場合であっても、複雑な計算プログ
ラムを用いることなく、印刷コストを算出することがで
きる。
【0022】これらの場合、着色材価格は、変動可能に
構成されていることが好ましい。
【0023】この構成によれば、着色材の種類が変わっ
たり、種々の条件によって着色材の価格(単価)が一定
とならない場合など、その変動に見合った印刷コストを
算出することができる。すなわち、より正確な印刷コス
トを算出することができる。
【0024】これらの場合、情報受信手段は、情報を、
任意の時点または常時受信可能であることが好ましい。
【0025】この構成によれば、着色材の消費量に関す
る情報を、任意の時点または常時受信可能であるため、
情報を受信する側のニーズに合わせて、情報を受信する
ことができる。すなわち、より効率的に印刷コストを算
出することができる。
【0026】これらの場合、ネットワークは、インター
ネットまたはLANで構成されることが好ましい。
【0027】この構成によれば、インターネットまたは
LANで構成される既存のネットワークを用いるため、
新たなネットワークを構築する必要が無くなる。また、
インターネットなどの広域ネットワークを利用すること
により、更なる広域展開にも容易に対応できる。
【0028】これらの場合、着色材には、インクまたは
トナーが含まれることが好ましい。
【0029】この構成によれば、インクやトナーを用い
て印刷を行う場合に、効率的に印刷コストを算出可能な
本システムを利用することができる。
【0030】これらの場合、印刷装置には、インクジェ
ット方式または電子写真方式のプリンタが含まれること
が好ましい。
【0031】この構成によれば、インクジェット方式ま
たは電子写真方式のプリンタで印刷物を作成する場合
に、効率的に印刷コストを算出可能な本システムを利用
することができる。
【0032】これらの場合、着色材消費量算出手段に
は、印刷物の作成以外のために消費される着色材の量を
付加して着色材の消費量を算出する手段が含まれること
が好ましい。
【0033】この構成によれば、印刷物の作成以外のた
めに消費される着色材の量を付加して着色材の消費量を
算出することができる。すなわち、実際に印刷装置で消
費される着色材量に見合った正確な印刷コストを算出す
ることができる。
【0034】この場合、印刷物の作成以外のために消費
される着色材には、印刷装置のメンテナンスサービス作
業によって消費される着色材が含まれることが好まし
い。
【0035】この構成によれば、印刷装置のメンテナン
スサービス作業によって消費される着色材を付加して着
色材の消費量を算出することができる。すなわち、実際
に印刷装置で消費される着色材量に見合った、より正確
な印刷コストを算出することができる。
【0036】上記において、印刷装置がインクジェット
方式のプリンタである場合、印刷物の作成以外のために
消費される着色材には、インクジェットヘッドからのイ
ンクの吐出状態を良好に保つための自動クリーニングに
消費される着色材が含まれることが好ましい。
【0037】この構成によれば、印刷装置がインクジェ
ット方式のプリンタである場合、インクジェットヘッド
からのインクの吐出状態を良好に保つため(目詰まりを
防ぐため)の自動クリーニングに消費される着色材量を
付加して着色材の消費量を算出することができる。すな
わち、実際に印刷装置で消費される着色材量に見合っ
た、より正確な印刷コストを算出することができる。
【0038】上記において、印刷装置がインクジェット
方式のプリンタである場合、印刷物の作成以外のために
消費される着色材には、インクジェットヘッドから定期
的にインクを吐出する定期フラッシングに消費される着
色材が含まれることが好ましい。
【0039】この構成によれば、印刷装置がインクジェ
ット方式のプリンタである場合、インクの乾燥防止のた
め、インクジェットヘッドから定期的にインクを吐出す
る定期フラッシングに消費される着色材量を付加して着
色材の消費量を算出することができる。すなわち、実際
に印刷装置で消費される着色材量に見合った、より正確
な印刷コストを算出することができる。
【0040】本発明の他の印刷コスト算出システムは、
離散的な数値データで表現されるデジタル画像をデータ
化したデジタル画像データを入力可能な印刷装置におい
て、印刷物を作成するために消費する着色材の消費量を
当該デジタル画像データに基づいて算出すると共に、当
該着色材の消費量に関する情報を送信可能なユーザ端末
と、着色材の消費量に関する情報を、ネットワークを介
して受信すると共に印刷物を作成するための印刷コスト
を算出可能なホスト端末と、により構成される印刷コス
ト算出システムであって、ホスト端末は、ユーザ端末に
対し、印刷コストに関する情報を送信することを特徴と
する。
【0041】この構成によれば、ユーザ端末は、離散的
な数値データにより表現されるデジタル画像に基づいて
着色材の消費量を算出するため、正確な着色材の消費量
を算出することができる。また、ホスト端末は、ユーザ
端末よりネットワークを介して着色材の消費量に関する
情報を受信可能であるため、ホスト端末とユーザ端末
(印刷装置の設置場所)とが離れた場所にあっても、効
率的且つ迅速に印刷コストを算出することができる。ま
た、ホスト端末は、ユーザ端末に対し、印刷コストに関
する情報を送信することができるため、ユーザ端末側に
おいても印刷コストに関する情報を確認することができ
る。
【0042】この場合、ホスト端末は、ユーザ端末より
受信した着色材の消費量に関する情報に基づいて、印刷
装置への着色材供給の発注処理を行うことが好ましい。
【0043】この構成によれば、ホスト端末は、ユーザ
端末より受信した着色材の消費量に関する情報に基づい
て、印刷装置への着色材供給の発注処理を行うため、ユ
ーザ端末側において、着色材の消費管理を行う必要がな
くなる。一方、ホスト端末側にとっても、印刷コストの
算出と着色材供給の発注処理を平行して行うことで、作
業効率を向上させることができる。なお、「着色材供給
の発注処理」とは、着色材の供給を他人(他会社)に指
示することや、着色材供給のための電子処理(書類作
成)を行うことを指すものである。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
印刷コスト算出システムを適用した印刷物発行システム
について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0045】図1に示すように、この印刷物発行システ
ム1は、本システム1を運用・管理する管理会社3と、
ネットワークNWと、ネットワークNWを介して管理会
社3と種々の情報を送受信すると共に印刷物を作成する
複数(1つだけ図示)の印刷会社2とにより構成されて
いる。そして、管理会社3は、印刷会社2から、印刷装
置20で消費されると予測されるインク(着色材)の予
測消費量に関する情報を受信することで、インクの供給
やメンテナンスサービスの管理を行うと共に、インク代
(印刷コスト)の算出や請求を行う。
【0046】印刷会社2は、印刷物を作成する印刷装置
20と、印刷装置20とインターフェースを介して接続
されると共にネットワークNWを介して通信を行うパー
ソナルコンピュータ1(ユーザ端末:以下、「PC1」
と言う)とにより構成されている。印刷装置20は、イ
ンクジェット式のプリンタ(インクジェットプリンタ)
が用いられ、インク粒子をインクジェットヘッドに複数
配列された細いノズルから吐出させることにより、ノズ
ルに対向して置かれた被印刷媒体に印刷を行う。一方、
PC1は、印刷対象となるデジタル画像6を入力すると
共に、これに基づいてインクの予測消費量の算出を行な
い、これらの情報をディスプレイD1上に表示する。
【0047】また、PC1は、インクの予測消費量、印
刷装置20にインクが供給された旨の確認、メンテナン
スサービスが実施された旨の確認などに関する情報(以
下、順に「a.インク予測消費量情報」、「b.インク
供給確認情報」、「c.メンテナンス完了確認情報」と
言う)を管理会社3に対して送信する。さらに、PC1
は、管理会社3から送信される種々の情報もディスプレ
イD1上に表示可能となっている。表示内容は、図3の
「印刷コスト見積もり依頼リスト」、図4の「印刷コス
ト見積もり算出リスト」、図5および図6の「インク消
費リスト」、図7の「インク供給予定リスト」に示すと
おりであるが、詳細については後述する。
【0048】管理会社3は、印刷会社2のPC1とネッ
トワークNWを介して通信可能なパーソナルコンピュー
タ2(ホスト端末:以下、「PC2」と言う)を備え、
印刷会社2から送信されるインクの予測消費量に関する
情報を受信し、これに基づいて様々な管理を行う。具体
的には、管理会社3(PC2)は、印刷会社2(PC
1)に対し、印刷会社2から送信された「a.インク予
測消費量情報」を基にして算出した印刷コストの見積も
り、インクの供給予定、メンテナンスサービスの実施予
定に関する情報(以下、順に「a.印刷コスト見積もり
算出情報」、「b.インク供給予定情報」、「c.メン
テナンス予定情報」と言う)を送信する。さらに、管理
会社3は、印刷会社2に対し、インク(インクカートリ
ッジ)の供給、メンテナンスサービスの実施、インク代
(印刷コスト)の請求などを行う。
【0049】また、PC2は、PC1と同様、種々の情
報をディスプレイD2上に表示可能となっており、表示
内容は、図3の「印刷コスト見積もり依頼リスト」、図
4の「印刷コスト見積もり算出リスト」、図5および図
6の「(会社別)インク消費リスト」、図7の「(会社
別)インク供給予定リスト」、図8の「メンテナンス予
定リスト」に示すとおりであるが、詳細については後述
する。
【0050】ネットワークNWは、インターネットまた
はLAN(WAN)により構築されている。このよう
に、既存のネットワークを利用することにより、新たな
ネットワークを構築する必要がなくなる。また、インタ
ーネット等の広域ネットワークを利用すれば、更なる広
域展開にも容易に対応可能となる。なお、本システム1
のための新たなネットワークを構築することも当然可能
である。
【0051】ここで、本発明の印刷物発行システム1に
おける全体の概略フローについて、図2を参照して説明
する。上記のとおり、本発明は、管理会社3が印刷会社
2から、印刷装置20で消費されると予測されるインク
予測消費量に関する情報をネットワークNWを介して受
信することにより、インクの供給指示、メンテナンスサ
ービス実施の指示、インク代(印刷コスト)の算出およ
び請求など様々な管理を行うものである。そこで、ここ
では、印刷会社2と管理会社3との情報の送受信に関す
る内容を中心に説明する。
【0052】同図に示すように、まず、印刷会社2にお
いて、PC1に印刷対象となるデジタル画像6の入力が
行われる(S11)。次に、このデジタル画像6に対す
る印刷条件(解像度、ラベルサイズ、ラベル枚数など)
がユーザにより指定され(S12)、これに基づいてイ
ンクの予測消費量を算出する(S13)。そして、印刷
会社2は、これらの情報を基に、管理会社3に対して印
刷コストの見積もりを依頼する(S14;図3参照)。
見積もりの依頼はネットワークNWを介して行われ、情
報を受信した管理会社3は、印刷会社2から送信された
情報にしたがって印刷コストの見積もりを算出する(S
15;図4参照)。
【0053】次に、管理会社3は、印刷コストの見積も
り算出(結果)に関する情報を印刷会社2に送信する。
これに対し、印刷会社2は、見積もり内容を許諾する場
合は、発注依頼を行い、許諾しない場合はキャンセルす
る旨の情報を送信する(S16)。ここで、印刷会社2
から発注依頼が行われた場合、管理会社3は、インクの
予測消費量および算出した印刷コストの見積もりに関す
る情報を、インク消費量および印刷コストの累計に追加
する(S17;図5および図6参照)。
【0054】その後、管理会社3は、上記のインク消費
量の累計に基づき、インクの供給指示(S21)および
メンテナンスサービス実施の指示(S26)を行い、印
刷コストの累計に基づき、印刷コストの請求(S31)
を行う。まず、インクの供給指示に関しては、管理会社
3が、インクの供給予定に関する情報(供給予定日、供
給内容など)を印刷会社2に送信する(S18)。印刷
会社2は、この予定を確認し(S19)、インクの供給
を許諾する場合はその旨の情報を送信する(S20)。
これに対し、管理会社3は、インクの供給指示(S2
1)を行うと共に、インクの供給(実際にはインクカー
トリッジにて供給される)を行う(S22)。そして、
印刷会社2は、インクが供給された時点で、インクの供
給を確認した旨の情報を送信する(S23;図7参
照)。
【0055】一方、メンテナンスサービス実施の指示に
関しては、管理会社3が、メンテナンスの実施予定に関
する情報を送信し(S24)、印刷会社2はこれを確認
する(S25)。また、同時に管理会社3は、メンテナ
ンスの実施指示を行う(S26)と共に、メンテナンス
サービスを実施する(S27)。そして、印刷会社2
は、メンテナンスサービスが実施された時点でメンテナ
ンスの実施完了を確認した旨の情報を送信する(S2
8;図5および図8参照)。すなわち、メンテナンスサ
ービスに関しては、管理会社3は印刷会社2に対して実
施の要否についての確認は行わない。
【0056】また、印刷コストの請求に関しては、月間
合計印刷コストに基づいて行うため、管理会社3は、月
毎に月間合計印刷コストを算出する(S29;図6参
照)。そして、管理会社3は、この月間合計印刷コスト
に関する情報を送信し、印刷会社2はこれを確認する
(S30)。また、管理会社3は、印刷会社2に対し印
刷コストの請求を行う(S31)。以上のとおり、印刷
会社2と管理会社3との間で、情報の送受信が行われる
が、送受信される情報は、印刷会社2、管理会社3の双
方において、ディスプレイD1,D2上で確認可能とな
っている(図8「メンテナンス予定リスト」については
管理会社3側のディスプレイD2上のみで確認可能)。
また、印刷コストの見積もりに対する発注、並びにイン
クの供給の要否についての確認もディスプレイD1,D
2を介して行われる。
【0057】ここで、印刷会社2で使用される印刷装置
20について説明する。上記のとおり、ここでは印刷装
置20としてインクジェットプリンタが用いられ、カラ
ー印刷可能に構成されている。そして、インクジェット
ヘッド(ノズル)からインクを吐出することで被印刷媒
体に対して印刷を行い、印刷物を作成する。印刷インク
はM(マゼンタ)、C(シアン)、Y(イエロー)、L
M(ライトマゼンタ)、LC(ライトシアン)、K(ブ
ラック)の6色が使用され、それぞれインクカートリッ
ジに充填された状態で供給される。したがって、インク
が不足した場合には、6色全てではなく、不足したイン
クのみを供給(交換)することが可能となっている。
【0058】インクの不足は、インクジェットプリンタ
20において、インクジェットヘッド(ノズル)から吐
出されるインク吐出量(実際に消費されるインク消費
量)に基づいて印刷会社2側(PC1)で判断される
(実際に消費されるインク消費量の算出方法については
後述する)。具体的には、インクカートリッジ1本当た
り、1(l(リットル))のインクが充填されたものを
使用する場合、この最初のインク量からインク消費量を
減じることで、インク残量を算出し、これが限りなく0
に近づいたときにインク不足と判断する。インクが不足
したカートリッジはユーザにより脱着され、新たなカー
トリッジに交換されるが、その間、インクジェットプリ
ンタ20は印刷処理を中止し、インクカートリッジが完
全に装着されたことを検出した後、印刷処理を再開す
る。
【0059】ところで、この印刷処理を再開するとき、
インクジェットプリンタ20はインクジェットヘッド
(ノズル)からのインクの吐出状態を良好に保つため
(目詰まりを防ぐため)、「自動クリーニング」を行
う。「自動クリーニング」とは、インクジェットヘッド
を被印刷媒体に対向した位置からホームポジションに移
動させた状態で、インク吸引キャップをインクジェット
ヘッドに対して下方から接触させることにより、インク
を吸引するものである。吸引されたインクはインク吸引
キャップと接続された廃インク貯留タンクに蓄えられ
る。したがって、廃インク貯留タンクに所定量以上の廃
インクが貯留した場合は、メンテナンスサービスの際、
サービスマンによってこれが回収されることが好まし
い。なお、「自動クリーニング」は、インクカートリッ
ジの交換時(印刷処理再開時)以外に、電源ONの直後
にも行われる。また、印刷の掠れなどが目立ってきた場
合、ユーザの指示によって強制的に行うことも可能であ
る。
【0060】また、この他、印刷画質の低下防止の一環
として、インクジェットプリンタ20は、インクジェッ
トヘッド(ノズル)の目詰まり防止(インクの乾燥防
止)のために、定期的に所定量のインクを吐出する「定
期フラッシング」を行う。この「定期フラッシング」
は、印刷処理中において10〜20秒に1回の割合で、
インク廃棄ポジションにインクジェットヘッドを移動さ
せた状態で、所定量のインクを吐出させることにより行
うものである。インク廃棄ポジションには、繊維質の廃
インク吸収体が収容された廃インク貯留容器が配設され
ており、吐出されたインクはこの廃インク吸収体に吸収
される。したがって、廃インク吸収体が飽和状態となっ
た場合は、メンテナンスサービスの際、サービスマンに
よってこれを回収し、新たな廃インク吸収体と交換され
ることが好ましい。なお、廃棄ポジションまでのインク
ジェットヘッドの移動時間の短縮を計るため、被印刷媒
体上の非画像部分に対してインクを吐出することによ
り、定期フラッシングを行わせることも可能である。
【0061】次に、インクジェットプリンタ20におい
て吐出されるインク吐出量(実際に消費されるインク消
費量)の算出方法について説明する。図9(a)の「単
位吐出量(ドットサイズ)別インク消費量テーブル」に
示すとおり、インクジェットヘッド(ノズル)からは、
1回当たり、5〔pl〕、10〔pl〕、20〔pl〕
のインクの吐出が可能となっており、これにより、それ
ぞれs(スモール)サイズ、m(ミディアム)サイズ、
l(ラージ)サイズのドット(網点)が描写される。し
たがって、インク消費量は、このインク単位吐出量(ド
ットサイズ)別に、インクの吐出回数を乗じた結果(イ
ンク単位吐出量別のインク消費量)を加算することによ
って算出される。また、インク消費量の算出は、上記6
色のインク色別に行われる。
【0062】なお、1回当たりのインク単位吐出量(ド
ットサイズ)は、上記3種類に限定されるものではな
く、より多種類の単位吐出量の設定が可能であるものと
しても良い。また、インク色の種類においても、上記6
色に限定されるものではなく、M(マゼンタ)、C(シ
アン)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色であっ
ても良いし、6色以上のインクを用いるようにしても良
い。
【0063】以上のとおり、インクジェットプリンタ2
0において実際に消費されるインク消費量がPC1によ
って算出され、この算出結果に基づいてインクカートリ
ッジ内のインク残量が残り僅かであること(インクの不
足)が判断されると共にインクの交換がなされる。な
お、インクの不足の判断は、管理会社3側(PC2)で
行うようにしても良い。この場合、インク吐出量(イン
ク消費量)に関する情報が、ネットワークNWを介して
管理会社3に送信され、PC1とPC2でインク吐出量
に関する共通の内容(画面)が確認できるよう構成され
ることが好ましい。この構成によれば、印刷会社2側か
ら送信されるインク吐出量に関する情報に基づき、管理
会社3側でインク不足の判断を行い(判断する際のイン
ク消費量の算出方法についてはPC1で行う場合と同
様)、インクの交換の指示をディスプレイD1を介して
行うことができる。また、印刷会社2側でインクカート
リッジの交換を行った場合、交換した旨の情報も管理会
社3側のディスプレイD2上で確認できるよう構成すれ
ば、管理会社3側で印刷会社2におけるインクカートリ
ッジの在庫数をリアルタイムで確認(把握)することが
できる。
【0064】次に、(印刷物の作成を目的として消費さ
れる)インクの予測消費量の算出方法について説明す
る。上記のとおり、インク不足の判断(インクカートリ
ッジの交換時期の判断)については、実際のインク消費
量(インク吐出量)に基づいて判断が行われるが、その
他、インクの供給、メンテナンスサービスの実施、印刷
コストの算出および請求については、インクの予測消費
量に基づいて管理が行われる。そこで、デジタル画像6
と印刷条件に基づき、インクジェットプリンタ20で消
費されると予測されるインクの予測消費量の算出方法に
ついて詳細に説明する。
【0065】まず、PC1にデジタル画像6をデータ化
したデジタル画像データを入力し、所定のLUT(ルッ
クアップテーブル)にしたがって色変換を行う。具体的
には、ディスプレイD1,D2上において、加法混色
(R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)等)で
表現されるデジタル画像6を、「加法混色」と「減法混
色」の所定の相関関係に基づいて、印刷装置20(イン
クジェットプリンタ)で印刷(出力)可能な減法混色
(M(マゼンタ)、C(シアン)、Y(イエロー)、K
(ブラック)等)に変換する。なお、印刷装置20に
は、印刷インクとして、M(マゼンタ)、C(シア
ン)、Y(イエロー)、LM(ライトマゼンタ)、LC
(ライトシアン)、K(ブラック)の6色が用意されて
いるため、ここではこれら6色に色変換を行う。なお、
色変換の際に、カラー出力アルゴリズムにしたがって、
加法混色のRGB値を適宜変更することが好ましい。こ
の構成によれば、印刷時に印刷装置20の特性に合わせ
た美しい印刷物を作成することができる。
【0066】次に、色変換を行ったデジタル画像データ
(減法混色デジタル画像データ)を、種々の方法により
プリントデータ化する。プリントデータ化の方法として
は、ラスタデータ化、マイクロウィーブ化、ESC/P
化などの方法があるが、ここでは、ラスタデータ化を採
用するものとする。
【0067】ところで、一般にレーザスキャン方式の普
通紙プリンタやイメージセッタというラスター型出力機
では、DTPシステムで作成した画像データをRIP
(Raster Image Processor)で
ビットマップに展開して出力するが、本発明でもこれと
同様に、RIPで処理することによりラスタデータ化を
行う。
【0068】なお、RIP以前にアプリケーションまた
はPostScriptプリンタドライバにより、減法
混色によって表現されるラスタデータ(分解データ)を
作成するようにしても良い。また、Windows(登
録商標)のGDIモードやPDFはJPEGのRGBデ
ータであるが、PostScript3(いずれも登録
商標)対応のRIPを用いて、これらを直接RIPで処
理するようにしても良い。
【0069】このようにRIPで処理することにより、
プリントデータ化(ラスタデータ化)されたデータは、
上記の6色に対して数値化が行われると共にドットサイ
ズが規定される。なお、解像度が変化した場合は、当然
ここで規定されるドットサイズも変化する(例えば、解
像度720〔dpi〕の場合と解像度1,220〔dp
i〕の場合は後者の方が小さいドットサイズの割合が高
くなる)。そして、このプリントデータ化されたデータ
に基づき、色別およびドットサイズ別にインク予測吐出
回数を算出する。さらに、このインク予測吐出回数から
色別にインク予測消費量を算出する。以下、図11およ
び図12を参照し、これらの算出方法について説明す
る。
【0070】図11(a)に示すように、プリントデー
タ化されたデジタル画像データ6から、種々の印刷条件
(解像度など;ここでは720〔dpi〕とする)に従
い、ラスタデータを作成する。ラスタデータは、ドット
サイズ別、色別に数値化されるが、同図はそのデータの
一部を分かりやすく表記したものである。なお、ここで
は、ドットサイズは「s(スモール)」、「m(ミディ
アム)」、「l(ラージ)」の3種類に分類されるが、
当然、それ以上の種類に分類することも可能である。
【0071】続いて、上記のデータに基づき、同図
(b)に示すように、色別およびドットサイズ別にイン
ク予測吐出回数をカウントする。この場合、解像度が7
20〔dpi〕であるため、各色の最大予測吐出回数
は、720×720=518,400〔回〕となる。し
たがって、各色のドットサイズs、m、lの合計が、5
18,400〔回〕以下となっている。例えば、M(マ
ゼンタ)の場合は、ドットサイズsが20,000
(2.0×104)〔回〕、ドットサイズmが60,0
00(6.0×104)回、ドットサイズlが80,0
00(8.0×104)〔回〕であるから、合計16
0,000(16.0×104)〔回〕のインク吐出回
数となる。
【0072】次に、図12に示すように、色別のインク
予測消費量を算出する。インク予測消費量は、図9
(a)に示す、ドットサイズとインク消費量とを関連づ
けた「単位吐出量(ドットサイズ)インク消費量テーブ
ル」にしたがって算出する。図9(a)に示すように、
上記で算出したインク予測吐出回数に、ドットサイズ別
のインク予測消費量を乗じ、さらにその合計を出すこと
で、色別のインク予測消費量を算出する。例えば、M
(マゼンタ)の場合は、ドットサイズsが(2.0×1
4)×5=10×104〔pl〕、ドットサイズmが
(6.0×104)×10=60×104〔pl〕、ドッ
トサイズlが(8.0×104)×20=160×104
〔pl〕であるから、合計230×104〔pl〕のイ
ンク予測消費量となる。
【0073】さらに、他のインク5色についても同様
に、インク予測消費量を算出し、これを加算すること
で、1画像当たりのインク予測消費量を算出することが
できる。したがって、この1画像当たりのインク予測消
費量に、ラベル枚数を乗じることで、所定枚数分のイン
ク予測消費量を算出することができる。なお、インク予
測消費量の算出方法は上記の方法に限らず、デジタル画
像データ6に対しディザ処理を行うなどして色別且つ階
調値別にインク予測消費量を算出し、これらを全て加算
してインク予測消費量を算出するようにしても良い。
【0074】以上のとおり、算出されたインクの予測消
費量に関する情報(「a.インク予測消費量情報」)
は、PC1のディスプレイD1上に表示されると共に、
ネットワークNWを介して管理会社3に送信され、PC
2のディスプレイD2上においても表示される。すなわ
ち、インクの予測消費量に関する情報は、PC1とPC
2で共通の内容(画面)が確認できるようになってい
る。
【0075】ところで、本発明では、インクの予測消費
量の算出に当たり、単にデジタル画像6に基づいて算出
された予測消費量(印刷物の作成を目的として消費され
るインク消費量(印刷対象消費量);図11および図1
2参照)だけでなく、印刷物の作成以外を目的として使
用されるインク予測消費量を付加することで、インクの
供給並びに印刷コストの請求対象となるインクの予測消
費量を算出している。
【0076】ここで、「印刷物の作成以外を目的として
消費されるインク消費量(印刷対象外消費量)」につい
て説明する。図4(b)に示すように、これらの中に
は、「メンテナンスサービスを行う際に使用されるイン
ク消費量(メンテナンス)」、「自動クリーニングの際
に吸引されるインク消費量(自動クリーニング)」、
「定期フラッシングの際に吐出されるインク消費量(定
期フラッシング)」が含まれている。したがって、それ
ぞれに消費すると予測されるインク予測消費量を全て加
算することで、「印刷物の作成以外を目的として消費さ
れるインク消費量の合計(印刷対象外消費量合計)」を
算出することができる。
【0077】印刷対象外消費量の算出は、「メンテナン
ス」の場合、印刷物の作成を目的として吐出されるイン
ク予測吐出量を色別、ドットサイズ別に累計した結果に
基づいて算出される。すなわち、インク予測吐出量を色
別、ドットサイズ別に累計した結果のいずれかが、前回
のメンテナンスサービス実施時からカウントして1.0
×1012〔回〕に達した時点で行われ、1回のメンテナ
ンスサービスで、5.0×108〔pl〕ずつ消費され
るものとして算出される。したがって、図4(b)は、
5月1日(月)にメンテナンスサービスが1回行われる
予定であることを示している(「メンテナンス」欄参
照)。なお、当然であるが、色別、ドットサイズ別のい
ずれかの累計が1.0×1012〔回〕に達しないと予測
される日は、メンテナンスサービスが行われないため、
その日の「メンテナンスサービスを行う際に使用される
インク消費量」は0(ゼロ)となる。
【0078】また、「自動クリーニング」の場合、印刷
物の作成を目的として消費されるインク予測消費量(印
刷対象消費量)の各色の累計が、印刷開始時の他、前回
の自動クリーニング実施時から1.0×1012〔pl〕
=1〔l〕に達する毎に行われ、1回の自動クリーニン
グで、各色0.5×108〔pl〕ずつ消費されるもの
として算出される。したがって、図4(b)は、5月1
日に、自動クリーニングが全色1回づつ行われる(すな
わち印刷開始時のみ)予定であることを示している
(「自動クリーニング」欄参照)。なお、インクカート
リッジの交換をPC2において検出できる場合は、各色
の累計がインクカートリッジの交換時から1.0〔l〕
に達する毎に行われるものとして(すなわちインクカー
トリッジの交換に合わせて自動クリーニングが行われる
ものとして)算出されることが好ましい。
【0079】さらに、「定期フラッシング」の場合は、
各色、印刷物の作成を目的として消費されるインク予測
消費量(印刷対象消費量)の2%分が消費されるものと
して算出される。したがって、図4(b)は、5月1日
に、M(マゼンタ)が定期フラッシングとして、23
0.0×108〔pl〕×0.02=4.6×108〔p
l〕だけ消費される予定であることを示している(「定
期フラッシング」欄参照)。
【0080】なお、印刷対象外消費量の算出は、それぞ
れ「メンテナンス」、「自動クリーニング」、「定期フ
ラッシング」別に算出するのではなく、まとめて全体の
印刷対象消費量の数%として算出されても良い(例え
ば、全体の印刷対象消費量の5%として算出する場合、
M(マゼンタ)の印刷対象消費量を230.0×108
〔pl〕とすると、230.0×108〔pl〕×0.
05=11.5×108〔pl〕が、印刷対象外消費量
となる)。また、予測吐出回数が、所定回数に達した時
点で、インクが印刷対象外消費量として所定量ずつ消費
されるものとして、算出されても良い(例えば、予測吐
出回数が、1.0×108〔回〕に達した時点で0.5
×108〔pl〕のインクが印刷対象外消費量として消
費される場合、図4(a)のM(マゼンタ)は、予測吐
出回数が(s,m,l合計)16.0×108〔回〕で
あるから、0.5×108〔pl〕×(16.0/1.
0)=8.0×108〔pl〕が、印刷対象外消費量と
なる)。
【0081】上記のとおり、インクの供給並びに印刷コ
ストの請求対象となるインクの予測消費量(全消費量合
計)は、「印刷物の作成を目的として消費されるインク
消費量(印刷対象消費量合計)」に「印刷物の作成以外
を目的として消費されるインク消費量(印刷対象外消費
量合計)」を加算することで算出される。そして、この
「全消費量合計」に、色別のインク単価(図9(b)参
照)を乗じることにより、インク代(印刷コスト)を算
出することができる。
【0082】ここで、インク代(印刷コスト)の見積も
り算出の方法について説明する。インク代は、上記のと
おり、「全消費量合計(a.インク予測消費量情報)」
に、図9(b)の「色別インク単価テーブル」示す色別
インク単価を乗じることにより算出することができる。
同図に示すとおり、インク単価は、日付毎に設定されて
いる。これは、日毎に使用するインクの種類が異なるた
めである。なお、この他、種々の条件(管理会社3側の
在庫過剰によるインク代の割引や、特定の印刷会社2側
への供給数の増加に伴う割引など、管理会社3、印刷会
社2の双方におけるメリットを得るための割引など)に
よりインク単価の変動が考えられるが、状況に応じてそ
の都度単価を変動することも可能である。また、1日の
中でも時間帯別にインク単価を変動させることが可能で
ある。
【0083】なお、管理会社3において「a.インク予
測消費量情報」を基に算出した、印刷コストの見積もり
(図4参照)に関する情報は、PC2のディスプレイD
2上に表示されると共に、ネットワークNWを介して印
刷会社2に送信され、PC1のディスプレイD1上にお
いても表示される。すなわち、これらの情報は、PC1
とPC2で共通の内容(画面)が確認できるようになっ
ている。
【0084】また、上記の例では、インク色とインク単
価とを関連づけた「色別インク単価テーブル」(図9
(b)参照)を使用し、これにインク消費量(差引消費
量合計)を乗じることで、色別の印刷コストを算出した
が、インク消費量とその消費量における色別のインク価
格とを関連づけた「インク価格テーブル(着色材価格テ
ーブル)」を用いて(参照して)、印刷コストを算出す
るようにしても良い。この構成によれば、テーブルを参
照するだけで、計算プログラムを用いることなく印刷コ
ストを算出することができる。
【0085】次に、インク供給の管理方法について説明
する。インクの供給は、管理会社3が、印刷会社2から
「a.インク予測消費量情報」を受信し、印刷対象消費
量に印刷対象外消費量を加算した「全消費量」に基づい
て指示および管理を行う。上記のとおり、インクの予測
消費量(全消費量)を算出することで、管理会社3は、
インクカートリッジの使用本数を予測することができ
る。したがって、例えば、5月1日にM(マゼンタ)の
カートリッジが2本消費されることが予測されている場
合、5月1日の前日までに、Mカートリッジ2本が供給
されるよう供給指示を行うと共に供給予定に関する情報
を印刷会社2に送信する。供給予定に関する情報は、図
7の「インク供給予定リスト」に示すように、色別にイ
ンクカートリッジの供給予定本数とその供給指示日とし
て表示される(「供給予定本数/供給指示日」欄参
照)。
【0086】ここでは、5月1日(月)に、消費される
と予測されるカートリッジ本数(M,C,LC:各1
本)の供給が4月30日(日)に行われ、これらの指示
がいずれも4月25日に為されたことを示している。そ
して、4月25日付の供給指示を確認した後、印刷会社
2が4月26日にこれを承諾し(「供給予定確認」欄参
照)、実際にカートリッジの供給が為された後、印刷会
社2が4月30日(日)の13:30にこれを確認した
ことを示している(「供給確認」欄参照)。なお、管理
会社3は印刷会社2からの供給指示に対する承諾(「供
給予定確認」欄参照)を確認することなく、供給予定に
関する情報を送信すると共にインクカートリッジの供給
指示(発注処理)を行うようにしても良い。また、この
場合、印刷会社2と管理会社3との間で(管理会社3が
印刷会社2からの承諾を得ることなくインクカートリッ
ジの供給を行う旨の)契約が、予め為されていることが
好ましい。
【0087】次に、メンテナンスサービスの管理方法に
ついて説明する。メンテナンスサービスは、管理会社3
が印刷会社2から送信された「a.インク予測消費量情
報」に基づいて指示および管理を行う。上記のとおり、
「a.インク予測消費量情報」には、インクの予測吐出
回数に関する情報が含まれているが(図3参照)、イン
ク色別、ドットサイズ別に累計した結果のいずれかが、
前回のメンテナンスサービス実施時からカウントして
1.0×1012〔回〕に達すると予測された時点でメン
テナンスの指示が為される。
【0088】メンテナンスサービスは、インクジェット
プリンタ20のインクの予測吐出回数の累計が、所定回
数に達すると予測される前日を実施予定日として設定
し、図8の「メンテナンス予定リスト」に示すように、
管理会社3側(PC2)では、会社別にその予定をディ
スプレイD2上で確認することができる。また、管理会
社3は、メンテナンスサービスの実施予定に関する情報
(「c.メンテナンス予定情報」)を印刷会社2に送信
する。このため、印刷会社2側(PC1)でも、ディス
プレイD1上でこれを確認することができる(図5「イ
ンク消費リスト<月間累計>」の「メンテナンス」欄参
照)。
【0089】次に、PC1およびPC2のディスプレイ
D1,D2上に表示される各リストについて説明する。
ここでは、印刷会社2が、図10に示すようなラベル5
の印刷の見積もりを管理会社3に依頼した場合の、これ
に基づく管理会社3との情報の送受信を中心に説明す
る。前述のとおり、印刷会社2側(PC1)では、図3
に示す「印刷コスト見積もり依頼リスト」、図4に示す
「印刷コスト見積もり算出リスト」、図5および図6に
示す「インク消費リスト」および図7に示す「インク供
給予定リスト」を表示可能であり、管理会社3側(PC
2)では、これらの他、図8に示す「メンテナンス予定
リスト」も表示可能となっている。
【0090】なお、「メンテナンス予定リスト」以外
は、管理会社3側(PC2)においては「会社別」にリ
ストが作成され、ここに示すリストは、「印刷会社A」
におけるリストを示すものである。したがって、管理会
社3側では、これらのリストの一部(例えば表題とし
て)に「印刷会社A」のリストである旨が表示されるこ
とが好ましい。なお、印刷会社2側(PC1)は、「印
刷会社A」における表示画面を示すものとする。また、
各画面は同日の同時間における表示画面を示すものでは
ないため、各画面の説明の際に、時間の経過についても
合わせて説明する。
【0091】まず、図3は、印刷会社2側で作成される
(情報の入力が行われる)「印刷コスト見積もり依頼リ
スト」であり、「印刷情報」、「印刷条件」および「デ
ジタル画像」の他、これらを基にPC1で算出した「イ
ンク予測消費量」を示している。ここに示すように、見
積もりの依頼は、4月24日(月)12:00に行わ
れ、実際の印刷は5月1日(月)に行われる予定となっ
ている。このように、見積もり依頼日と印刷(予定)日
にタイムラグがあるのは、この見積もり依頼の内容に基
づき、印刷日前に管理会社3がインクの供給を行うため
である。したがって、印刷会社2からの見積もり依頼の
期限が、例えば印刷日の6日前などと定められているこ
とが好ましい。
【0092】同図の上段表には、「印刷情報」、「印刷
条件」および「デジタル画像」を表示しており、「印刷
情報」としては、上記の印刷を行う予定日となる印刷日
の他、画像No.など画像を識別するための情報を表示
する。また、「印刷条件」としては、解像度、ラベルサ
イズ、ラベル枚数を表示する。さらに、上段表の右側に
は、PC1に入力した、印刷対象となる「デジタル画
像」が表示される(図10参照)。
【0093】一方、下段表に表示される「インク予測消
費量」は、インク色別且つ単位吐出量(s、m、l:ド
ットサイズ)別にインクの予測吐出回数を算出し、これ
に各単位吐出量を乗じることによって色別に「印刷対象
消費量合計」を算出したものである。この「印刷対象消
費量合計」とは、印刷物の作成を目的として消費される
インク予測消費量を指すものである。
【0094】また、ドットサイズ別の単位吐出量は、図
9(a)に示すインク単位吐出量(PC1内に記憶され
ている)と、インク消費量とを関連づけた「単位吐出量
(ドットサイズ)別インク消費量テーブル」を参照して
求めたものである。ここで、図3の下段表における
「s」欄、「m」欄、「l」欄のインク予測吐出回数の
値並びに「印刷対象消費量合計」欄のインク消費量の値
については、PC1で算出された情報である。なお、
「印刷コスト見積もり依頼リスト」に表示される情報
は、下段表のみであっても良い。この構成によれば、送
信する情報量を減らすことができる。
【0095】次に、図4に示す「印刷コスト見積もり算
出リスト」について説明する。このリストは、図3に示
す「印刷コスト見積もり依頼リスト」に基づいて管理会
社3が作成したものであり、上段表並びに下段表(a)
の内容については、「印刷コスト見積もり依頼リスト」
と同内容である。ここに示すように、「印刷コスト見積
もり算出リスト」は、(4月24日(月)12:00に
為された見積もり依頼に対して翌日の)4月25日
(火)10:00に作成(算出)したものである。ま
た、これに対して、発注依頼またはキャンセルの期限日
が4月26日(水)と設定されている。これは、このイ
ンクの発注依頼の内容に基づき、印刷日前に管理会社3
がインクの供給を行うためである。したがって、印刷会
社2からの発注依頼またはキャンセルの期限日が、例え
ば印刷日の5日前などと定められていることが好まし
い。
【0096】同図の下段表(b)は、「印刷物の作成以
外を目的として使用されるインク消費量(印刷対象外消
費量)」を算出した結果を示すものであり、具体的には
インク色別に「メンテナンス」、「自動クリーニン
グ」、「定期フラッシング」において消費されると予測
されるインク予測消費量を示し、これらを加算したもの
である。また、「全消費量合計」は、上記の「印刷対象
消費量合計」に「印刷対象外消費量合計」を加算したも
のである。ここに示す「メンテナンス」欄、「自動クリ
ーニング」欄、「定期フラッシング」欄、「印刷対象外
消費量合計」および「全消費量合計」欄の値について
は、下段表(a)の値に基づいて、PC2で算出された
情報である。
【0097】同図の下段表(c)は、「全消費量合計」
にインク色別の「インク単価」を乗じた結果得られる
「印刷コスト」を示すものである。「インク単価」は、
図9(b)に示す、インク色とインク単価とを関連づけ
た「色別インク単価テーブル」を参照して得られた値で
ある。また、これを参照して色別に算出された印刷コス
トを、6色全て加算することで合計印刷コスト(5,8
77.0〔円〕)」が得られる。これは、5月1日
(月)に印刷されるラベル1,000〔枚〕を印刷する
ために必要となる印刷コストを示すものである。ここ
で、「インク単価」欄の値は、PC2内に記憶された
「色別インク単価テーブル」により得られた情報であ
り、「印刷コスト」欄の値は、この情報に基づいて、P
C2で算出された情報である。なお、印刷会社Aにおい
て、5月1日(月)に印刷されるラベル5は、ここで印
刷コストの算出対象となったものに限るものとして、以
下説明する。
【0098】次に、図5および図6に示す「インク消費
リスト」について説明する。「インク消費リスト」は、
図5の<月間累計>、図6の<年間累計>に分類されて
おり、図4の「印刷コスト見積もり算出リスト」を基に
集計された結果に基づいて作成される。なお、ここで
は、「印刷コスト見積もり算出リスト」に対し、印刷会
社2から発注依頼された直後、すなわち4月25日
(火)11:00における表示画面を示している。
【0099】図5の「インク消費リスト<月別累計>」
は、印刷対象消費量と印刷対象外消費量を合計した「全
消費量合計」と、「印刷コスト見積もり算出リスト」
(図4(c))の最終段に示した「合計印刷コスト」を
表示している。また、「メンテナンス」欄には、メンテ
ナンスサービスの実施完了日時、および実施予定日時が
表示される。メンテナンスサービスの実施完了日時は、
図示しないが、管理会社3から印刷会社2に派遣された
サービスマンがメンテナンスの完了指示(例えば、メン
テナンス完了ボタンを押下するなど)を行った時点で、
実施時間と完了した旨を表示するものである。この情報
は管理会社3(PC2)にも送信され、図8に示す「メ
ンテナンス予定リスト」(「メンテナンス完了」欄参
照)に反映される。また、実施予定日時については、管
理会社3から送信された情報に基づいて表示する。さら
に、本リストの最終段の「合計」には、(4月25日
(火)11:00現在までに発注された分の)月別の月
間累計を表示する。なお、ここに表示される値は、全て
PC2で算出された情報である。
【0100】図6は、図5の<月間累計>を基に、1年
分を集計した「インク消費リスト<年間累計>」であ
り、ここに表示するインク消費量は、図5の最終段に示
す「合計」に示したものを表示している。また、「合計
印刷コスト」欄に示す金額に基づいて、印刷会社2は管
理会社3から、インク代が請求される。例えば、4月分
のインク代は109,871(円)(小数点以下切り捨
ての場合;ディスプレイD1,D2上でも小数点以下を
表示しないよう構成しても良い)となる。また、「イン
ク消費リスト(年間累計)」の最終段の「合計」には、
年間累計を表示する。なお、ここに表示される値は、全
てPC2で算出された情報である。
【0101】次に、図7に示す「インク供給予定リス
ト」について説明する。「インク供給予定リスト」の上
段表は、自社(印刷会社A)における「在庫管理数」
(在庫としてストックされるべきインクカートリッジの
本数)、「プリンタ型番」、「カートリッジタイプ(種
類)」を示している。
【0102】また、下段表においては、また、本日(4
月30日(日))分を示す行を網掛表示すると共に、イ
ンク色別に、供給予定本数とこれを指示した供給指示日
とを表示し(「供給予定本数/供給指示日」欄)、これ
に対して印刷会社2が供給を依頼する場合は、その依頼
日(確認日)を表示する(「供給予定確認」欄)。ま
た、インク(インクカートリッジ)が実際に供給された
場合は、その供給が確認された時間を表示する(「供給
確認」欄参照)。この「供給確認」欄は、印刷会社2が
供給を確認した時点で、(例えば供給確認ボタンを押下
することで)管理会社3にその情報を送信した時点で表
示される。したがって、図示では、4月25日に供給指
示された3本のインクカートリッジの供給予定確認(供
給依頼)を4月26日に行い、さらに実際にインクが供
給されたことの確認を4月30日(日)の13:30に
行ったことを示している。
【0103】次に、図8に示す「メンテナンス予定リス
ト」について説明する。この「メンテナンス予定リス
ト」は、管理会社3側(PC2)のみで確認可能なリス
トであり、本日(4月30日(日))分を示す表を網掛
表示している。また、日別にメンテナンスサービスの予
定を表示している。ここに示す「メンテナンス管理リス
ト」は、4月30日(日)17:00現在のものである
ため、当日以降の表については予定のみを表示してい
る。例えば、4月30日(日)の「印刷会社A」を担当
する担当者は、「メンテナンス担当」欄に示すように
「山田」であり、この指示は「メンテナンス指示」欄に
示すように、4月25日の11:00に為されたもので
ある。メンテナンスの指示は、色別のインクの吐出回数
が、所定回数(例えば、1.0×1012〔回〕)に達し
た時点で行われ、この情報(「c.メンテナンス予定情
報」)は印刷会社2に送信されると共に、図5に示す
「インク消費リスト<月間累計>」(「メンテナンス」
欄参照)に反映される。
【0104】また、「メンテナンス予定」欄には、メン
テナンスサービスの実施予定時間を、各担当者とスケジ
ュール調整の結果確定した時間を、確定した時点で表示
する。また、「メンテナンス完了」欄には、メンテナン
スサービスが完了した時間を、印刷会社2から情報
(「c.メンテナンス完了確認情報」)が送信された時
点で表示する。さらに、「備考」欄には、メンテナンス
の内容(例えば、4月30日(日)の印刷会社Aの場合
は、クリーニングおよびヘッド交換)を表示する。この
「備考」欄に示す情報は、インクジェットプリンタ20
がメンテナンス箇所(点検箇所)を自己検出した結果
を、PC1を介してPC2に送信した情報に基づいて表
示されるものである。なお、「備考」欄の情報は、メン
テナンスサービスを担当したサービスマンが、電話等の
手段によって報告したものを表示するようにしても良
い。
【0105】以上、説明したとおり、本発明の印刷物発
行システム1では、印刷会社2と管理会社3が、ネット
ワークNWを介して種々の情報を送受信し、それらの情
報をディスプレイD1,D2上で確認することができ
る。したがって、管理会社3は、遠隔地においても、印
刷会社2におけるインク予測消費量をリアルタイムで把
握することができるため、インクの供給、メンテナンス
サービス、インク代(印刷コスト)の算出など様々な管
理を迅速且つ効率良く行うことができる。
【0106】また、管理会社3が印刷装置20に合った
適切な(純正の)インクの供給を行うため、印刷会社2
が誤って不適切なインクを印刷装置20に供給してしま
うことがない。すなわち、不適切なインクを使用するこ
とで生じやすい、インクジェットヘッド(ノズル)の目
詰まりや(インクカートリッジからインクジェットヘッ
ドまでの)インクの循環器系の不具合などによる印刷品
質の低下、機械故障を防ぐことができる。
【0107】また、本発明の印刷コスト算出システムに
よれば、印刷会社2において、デジタル画像6に基づい
てインクの消費量を算出し、さらにこのインクの消費量
から印刷コストを算出するため、正確な印刷コストを把
握することができる。また、管理会社は、インクの消費
量に関する情報を、印刷会社2からネットワークNWを
介して受信するため、印刷装置20の設置場所から離れ
た場所においても効率的且つ迅速に印刷コストを算出す
ることができる。また、管理会社3にとっても、印刷コ
ストの算出とインクの供給を平行して行うことで、作業
効率を向上させることができる。
【0108】また、印刷コスト(インク代)の算出は、
印刷物の作成を目的として消費されるインク消費量(印
刷対象消費量)に、印刷物の作成以外を目的として消費
されるインク消費量(印刷対象外消費量:「メンテナン
ス」、「自動クリーニング」、「定期フラッシング」な
ど)を加算した全消費量に基づいて算出する。したがっ
て、実際に印刷装置で消費される着色材量に見合った、
より正確な印刷コストを算出することができる。
【0109】なお、上記の例において、印刷物の作成以
外を目的として消費されるインク消費量(印刷対象外消
費量)の算出や印刷コストの算出は、管理会社3側(P
C2)で行うものとしたが、印刷会社2側(PC1)
で、これを行うようにしても良い。すなわち、印刷会社
2側(PC1)において、図4(a)の「印刷対象消費
量合計」、同図(b)の「印刷対象外消費量合計」およ
び「全消費量合計」、同図(c)の「印刷コスト(合計
印刷コスト)」まで算出可能に構成しても良い。また、
この場合、その結果(合計印刷コスト)に関する情報の
みを管理会社3に送信するようにしても良い。この構成
によれば、送信する情報量を減らすことができるため、
印刷会社2と管理会社3との間の情報の送受信をスムー
ズに行うことができる。
【0110】なお、この場合(印刷会社2側で「合計印
刷コスト」を算出する場合)、インク単価は、印刷会社
2側で把握する必要がある。したがって、インクカート
リッジをインクジェットプリンタ20に装着すること
で、このカートリッジ種類(インク種類)を検出可能に
構成し、インク種類に応じてインク単価が一定の金額に
設定されることが好ましい。この構成によれば、印刷会
社2側で、インク単価を確認することができる。なお、
インクジェットプリンタ20でインク種類を検出するの
ではなく、カートリッジケース等に記載されたインク種
類を、ユーザが視認によって確認するようにしても良
い。
【0111】また、この場合(印刷会社2が「合計印刷
コスト」に関する情報のみを管理会社3に送信する場
合)、管理会社3側でメンテナンス時期の管理を行うこ
とができなくなるため、メンテナンスサービスの実施に
関しては印刷会社2側からそれを依頼するか、またはイ
ンク消費量(吐出量)に係わらず定期的に実施すること
が好ましい。また、インクの供給においても、管理会社
3側での正確な管理が困難となる(合計印刷コストに関
する情報だけでは、管理会社3側が正確なインク予測消
費量を算出することができない)ため、印刷会社2側で
適当な時期にインクの供給を依頼することが好ましい。
【0112】また、上記の場合とは逆に、印刷物の作成
を目的として消費されるインク消費量の算出(印刷対象
消費量)から、印刷コストの算出まで、全て管理会社3
側(PC2)で行うようにしても良い。すなわち、この
場合、印刷会社2は、図4の上段表に表示される情報
(印刷情報、印刷条件およびデジタル画像)のみを、管
理会社3に送信すればよいため、送信する情報量を減ら
すことができ、印刷会社2と管理会社3との間の情報の
送受信をスムーズに行うことができる。
【0113】また、上記の例では、インク色別、ドット
サイズ別のインク吐出回数の累計が、所定回数(例え
ば、1.0×1012〔回〕)に達した時点で、管理会社
3からメンテナンスサービスの指示が為されるものとし
たが、ノズル別にインク吐出回数をカウントし、1のノ
ズルが所定回数に達した時点でメンテナンスサービスを
行うようにしても良い。また、インク色に関係なく全ノ
ズルからの吐出回数の合計が所定回数に達した時点でメ
ンテナンスサービスを行うようにしても良い。
【0114】また、上記の例では、「メンテナンス」、
「自動クリーニング」、「定期フラッシング」で消費さ
れると予測されるインクは、全て印刷コストの算出対象
となるものとしたが、管理会社3と印刷会社2との契約
により、これらのうちのいずれか、または全てを印刷コ
ストの算出対象外とするようにしても良い。すなわち、
印刷物の作成を目的として消費されたインクのみを、印
刷コストの算出対象とするといった形態も可能である。
【0115】また、管理会社3は、「自動クリーニン
グ」によって吸引されるインク量をインク予測消費量に
基づいて管理し、(吸引された廃インクを貯留する)廃
インク貯留タンクに所定量以上の廃インクが貯留するこ
とを予測した場合、これを回収するためのメンテナンス
サービスを指示するようにしても良い。また、この場
合、メンテナンスサービスの実施予定に関する情報(好
ましくは実施内容に関する情報も含めて)が、印刷会社
2に送信されることが好ましい。同様に、管理会社3
は、「定期フラッシング」によって吐出されるインク量
をインク予測消費量に基づいて管理し、(吐出された廃
インクを吸収する)廃インク吸収体が飽和状態となるこ
とを予測した場合、この廃インク吸収体を回収し、新た
な廃インク吸収体と交換するためのメンテナンスサービ
スを指示するようにしても良い。また、この場合も、メ
ンテナンスサービスの実施予定に関する情報が、印刷会
社2に送信されることが好ましい。これらの構成によれ
ば、管理会社3によって廃インク貯留タンクの貯留量や
廃インク吸収体の吸収量などが管理されるため、印刷会
社2は印刷装置20のメンテナンス管理の手間を省くこ
とができる。
【0116】また、上記の例では、管理会社3がインク
の供給を行うものとしたが、(管理会社3とは別の)イ
ンク供給を行う会社に、管理会社3からインクの供給指
示を行うようにしても良い。この場合、インク供給を行
う会社でも、図7に示す「インク供給予定リスト」を参
照可能に構成されることが好ましい。また、同様に、メ
ンテナンスサービスの実施においても、(管理会社3と
は別の)メンテナンスサービスを行う会社に、管理会社
3からメンテナンスサービスの指示を行うようにしても
良い。この場合、メンテナンスサービスを行う会社で
も、図8に示す「メンテナンス予定リスト」を参照可能
に構成されることが好ましい。これらの構成によれば、
各業務をそれぞれの会社が専門に行うことで、印刷会社
2に対し充実したサービスを行うことができる。
【0117】また、本発明のインク予測消費量の算出方
法におけるアルゴリズムを、記憶媒体(CD−ROMや
MOなど)や、プリンタドライバソフトに格納して、こ
れを利用しても良い。また、これらのアルゴリズムを記
憶媒体(ROMなど)に格納し、これを印刷装置20内
に内蔵しても良い。すなわち、PC1における種々の機
能(通信機能、表示機能等)を印刷装置20に組み込む
ことにより、印刷会社2はこの印刷装置20のみで(パ
ーソナルコンピュータ等の端末機を必要とすることな
く)、本システム1を利用することができる。
【0118】また、情報の送受信は、管理会社3または
印刷会社2が情報の送受信操作を行ったとき(情報の送
受信を希望する任意の時点)に限り行われるようにして
も良いし、常時、送受信可能にしても良い。この構成に
よれば、前者の場合、ネットワークNWへの接続料金の
軽減を計ることができる(ネットワーク接続料金が必要
となる場合)と共にセキュリティ面での安全性も高い。
また、後者の場合、管理会社3および印刷会社2のいず
れにとっても常に最新の情報が得られるため、作業(処
理)の迅速化を計ることができる。
【0119】また、インクの供給は、カートリッジ(l
(リットル))単位で行うものとしたが、インクの消費
量に合わせて供給するようにしても良い。例えば、印刷
会社2における所定日の消費量が、0.2〔l〕であっ
た場合、その前日には管理会社3により、0.2〔l〕
分のインクが供給される(この場合、カートリッジによ
る供給ではなく、インクそのものの供給となる)ように
しても良い。この構成によれば、印刷会社2の規模(イ
ンク消費量)に見合ったインクの供給を行うことができ
る。また、消費量に合わせてインクを供給することで、
インクの劣化を防ぐことができる。
【0120】また、上記の例では、印刷装置20として
インクジェット式プリンタを例に挙げたが、ピエゾ素子
の変形によってインクを吐出させる方式(ピエゾ方式)
のインクジェットプリンタを用いることが好ましい。こ
れによれば、電圧を加えると変形するピエゾ素子の原理
を用いるため、インク滴を正確に真っ直ぐに押し出すこ
とができると共に、インクの1回あたりの単位吐出量を
少なくすることができる。すなわち、1つ1つのドット
を小さくすることができるため、高精度・高解像度の印
刷が可能となる。また、インクの1回あたりの単位吐出
量を少なくすることで、一定時間内にインクを吐出でき
る回数(インクの周波数)を増やすことができる。した
がって、ヘッドの移動速度を高速化することで、同じ解
像度であれば高速印字が可能となり、周波数を高めてヘ
ッドの移動速度を従来とおりとすれば、ヘッド移動方向
のDPI値を向上させることができる。また、インクジ
ェットプリンタに使用するインクは、染料インク、顔料
インク、昇華インク、油性インク、UVインク、水性導
電性インクの他、ステルスインクや有機ELなど、直接
画像を形成しない特殊な着色材(吐出物)でも良い。
【0121】また、印刷装置20として他の方式の印刷
装置を使用することも可能である。ここで、他の方式の
印刷装置として電子写真式プリンタを用いた場合のイン
ク消費量の算出方法について簡単に説明する。電子写真
式プリンタは、パーソナルコンピュータなどから送られ
る文字や絵柄の1ページ分の情報を、プリンタコントロ
ーラにより複数サイズの微少ドットの集合体として画像
に変換し、各ドットの画像の有無に対応して光書き込み
系(レーザダイオード、LEDアレイ等)の微少な光源
をオン・オフさせることにより転写紙上に画像を形成す
るものである。なお、この光書き込み系の書き込み時間
の長さによりドットサイズの変更が可能である。また、
着色材としてトナーを用いるが、M(マゼンタ)、C
(シアン)、Y(イエロー)、K(ブラック)など色分
解された画像信号によって各色毎に階調を有する画像を
作成して重ね合わせることにより、カラーの印刷物を作
成することが可能である。
【0122】したがって、電子写真式プリンタにおける
インク予測消費量は、インクジェットプリンタ20を用
いる場合と同様、(トナー)色別、ドットサイズ別に予
測ドット数(インクジェットプリンタ20を用いる場合
のインク予測吐出回数に相当する)をカウントした結果
から算出される。その他、印刷コストの算出方法、(ト
ナー)カートリッジの供給やメンテナンスサービスの管
理等についても、印刷装置20としてインクジェットプ
リンタを用いた場合と同様のシステム構成が応用可能で
ある。なお、この場合、電子写真式プリンタに用いるト
ナーは、粉体トナー、液体トナーのいずれであっても良
い。
【0123】なお、上述した実施例によらず、例えばシ
ステム構成や運用形態等あるいは印刷方法その他につい
て、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更も可能
である。
【0124】
【発明の効果】上述のように、本発明の印刷コスト算出
システムによれば、デジタル画像に基づき、印刷装置で
消費される着色材の消費量を算出し、その算出結果に関
する情報をネットワークを介して受信することにより、
正確な印刷コストを効率的且つ迅速に算出することがで
きる、などの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷物発行システムのシステム構成図
である。
【図2】本発明の印刷物発行システムの概略フローを示
す説明図である。
【図3】印刷会社および管理会社において確認可能な
「印刷コスト見積もり依頼リスト」を示す説明図であ
る。
【図4】印刷会社および管理会社において確認可能な
「印刷コスト見積もり算出リスト」を示す説明図であ
る。
【図5】印刷会社および管理会社において確認可能な
「インク消費リスト<月別累計>」を示す説明図であ
る。
【図6】印刷会社および管理会社において確認可能な
「インク消費リスト<年間累計>」を示す説明図であ
る。
【図7】印刷会社および管理会社において確認可能な
「インク供給予定リスト」を示す説明図である。
【図8】管理会社において確認可能な「メンテナンス予
定リスト」を示す説明図である。
【図9】(a)は「単位吐出量(ドットサイズ)別イン
ク消費量テーブル」を示し、(b)は「色別インク単価
テーブル」を示す説明図である。
【図10】本発明の印刷物発行システムで発行される印
刷物の一例を示す図である。
【図11】本発明のインク予測吐出回数算出方法の一例
を示す説明図である。
【図12】本発明のインク予測消費量算出方法の一例を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 印刷物発行システム 2 印刷会社 3 管理会社 5 ラベル 6 デジタル画像(デジタル画像データ) 20 印刷装置(インクジェットプリンタ) D1 ディスプレイ(印刷会社) D2 ディスプレイ(管理会社) NW ネットワーク PC1 パーソナルコンピュータ(印刷会社:ユーザ
端末) PC2 パーソナルコンピュータ(管理会社:ホスト
端末)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/60 318 B41J 3/04 102Z 502 101Z

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 離散的な数値データで表現されるデジタ
    ル画像をデータ化したデジタル画像データを入力可能な
    印刷装置において、着色材を用いて印刷物を作成する場
    合の印刷コストを算出する印刷コスト算出システムであ
    って、 前記デジタル画像データを入力するデジタル画像データ
    入力手段と、 前記デジタル画像データ入力手段で入力したデジタル画
    像データに基づき、前記印刷装置において消費する着色
    材の消費量を算出する着色材消費量算出手段と、 前記着色材消費量算出手段により算出された着色材の消
    費量に関する情報を、ネットワークを介して受信する情
    報受信手段と、 前記情報受信手段により受信した情報に基づき、前記印
    刷コストを算出する印刷コスト算出手段と、を備えたこ
    とを特徴とする印刷コスト算出システム。
  2. 【請求項2】 前記デジタル画像が加法混色により表現
    される場合、当該デジタル画像を減法混色により表現さ
    れる減法混色デジタル画像に変換する色変換手段を更に
    備え、 前記デジタル画像データ入力手段には、前記色変換手段
    により色変換された前記減法混色デジタル画像をデータ
    化した減法混色デジタル画像データを入力する手段が含
    まれることを特徴とする請求項1に記載の印刷コスト算
    出システム。
  3. 【請求項3】 前記着色材消費量算出手段には、前記デ
    ジタル画像データに対しディザ法による疑似階調処理を
    行うことにより階調別に着色材の消費量を算出した結果
    を用いて、前記着色材の消費量を算出する手段が含まれ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の印刷コス
    ト算出システム。
  4. 【請求項4】 前記印刷装置において複数サイズのドッ
    トで印刷が行われる場合、前記着色材消費量算出手段に
    は、前記着色材の消費量をドットサイズ別に算出した結
    果を用いて、前記着色材の消費量を算出する手段が含ま
    れることを特徴とする請求項1、2または3に記載の印
    刷コスト算出システム。
  5. 【請求項5】 前記印刷物の作成枚数を指定する作成枚
    数指定手段を更に備え、 前記印刷コスト算出手段には、前記作成枚数指定手段に
    より指定された作成枚数にしたがって前記印刷コストを
    算出する手段が含まれることを特徴とする請求項1ない
    し4のいずれかに記載の印刷コスト算出システム。
  6. 【請求項6】 前記印刷コスト算出手段には、前記印刷
    物1枚当たりの印刷コストを算出する手段と、前記作成
    枚数指定手段により指定された作成枚数分の合計印刷コ
    ストを算出する手段とが含まれることを特徴とする請求
    項5に記載の印刷コスト算出システム。
  7. 【請求項7】 前記印刷コスト算出手段には、前記着色
    材の消費量と当該消費量における着色材価格とを関連づ
    けた着色材価格テーブルを参照して前記印刷コストを算
    出する手段が含まれることを特徴とする請求項1ないし
    6のいずれかに記載の印刷コスト算出システム。
  8. 【請求項8】 前記印刷装置において複数色の着色材が
    用いられる場合、前記着色材消費量算出手段には、色別
    に前記着色材の消費量を算出する手段が含まれ、 前記印刷コスト算出手段には、前記着色材の消費量と当
    該消費量における色別の着色材価格とを関連づけた色別
    着色材価格テーブルを参照して前記印刷コストを算出す
    る手段が含まれることを特徴とする請求項1ないし7の
    いずれかに記載の印刷コスト算出システム。
  9. 【請求項9】 前記着色材価格は、変動可能に構成され
    ていることを特徴とする請求項7または8に記載の印刷
    コスト算出システム。
  10. 【請求項10】 前記情報受信手段は、前記情報を、任
    意の時点または常時受信可能であることを特徴とする請
    求項1ないし9のいずれかに記載の印刷コスト算出シス
    テム。
  11. 【請求項11】 前記ネットワークは、インターネット
    またはLANで構成されることを特徴とする請求項1な
    いし10のいずれかに記載の印刷コスト算出システム。
  12. 【請求項12】 前記着色材には、インクまたはトナー
    が含まれることを特徴とする請求項1ないし11のいず
    れかに記載の印刷コスト算出システム。
  13. 【請求項13】 前記印刷装置には、インクジェット方
    式または電子写真方式のプリンタが含まれることを特徴
    とする請求項1ないし12のいずれかに記載の印刷コス
    ト算出システム。
  14. 【請求項14】 前記着色材消費量算出手段には、前記
    印刷物の作成以外のために消費される着色材の量を付加
    して前記着色材の消費量を算出する手段が含まれること
    を特徴とする請求項1ないし13のいずれかに記載の印
    刷コスト算出システム。
  15. 【請求項15】 前記印刷物の作成以外のために消費さ
    れる着色材には、前記印刷装置のメンテナンスサービス
    作業によって消費される着色材が含まれることを特徴と
    する請求項14に記載の印刷コスト算出システム。
  16. 【請求項16】 前記印刷装置がインクジェット方式の
    プリンタである場合、前記印刷物の作成以外のために消
    費される着色材には、インクジェットヘッドからのイン
    クの吐出状態を良好に保つための自動クリーニングに消
    費される着色材が含まれることを特徴とする請求項14
    または15に記載の印刷コスト算出システム。
  17. 【請求項17】 前記印刷装置がインクジェット方式の
    プリンタである場合、前記印刷物の作成以外のために消
    費される着色材には、インクジェットヘッドから定期的
    にインクを吐出する定期フラッシングに消費される着色
    材が含まれることを特徴とする請求項14、15または
    16に記載の印刷コスト算出システム。
  18. 【請求項18】 離散的な数値データで表現されるデジ
    タル画像をデータ化したデジタル画像データを入力可能
    な印刷装置において、印刷物を作成するために消費する
    着色材の消費量を当該デジタル画像データに基づいて算
    出すると共に、当該着色材の消費量に関する情報を送信
    可能なユーザ端末と、 前記着色材の消費量に関する情報を、ネットワークを介
    して受信すると共に前記印刷物を作成するための印刷コ
    ストを算出可能なホスト端末と、により構成される印刷
    コスト算出システムであって、 前記ホスト端末は、前記ユーザ端末に対し、前記印刷コ
    ストに関する情報を送信することを特徴とする印刷コス
    ト算出システム。
  19. 【請求項19】 前記ホスト端末は、前記ユーザ端末よ
    り受信した着色材の消費量に関する情報に基づいて、前
    記印刷装置への着色材供給の発注処理を行うことを特徴
    とする請求項18に記載の印刷コスト算出システム。
JP2001211678A 2001-07-12 2001-07-12 印刷コスト算出システム Withdrawn JP2003025686A (ja)

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