JP2002355954A - 印刷コスト算出方法、印刷コスト算出装置、プリンタドライバ、印刷装置および印刷システム - Google Patents

印刷コスト算出方法、印刷コスト算出装置、プリンタドライバ、印刷装置および印刷システム

Info

Publication number
JP2002355954A
JP2002355954A JP2001162281A JP2001162281A JP2002355954A JP 2002355954 A JP2002355954 A JP 2002355954A JP 2001162281 A JP2001162281 A JP 2001162281A JP 2001162281 A JP2001162281 A JP 2001162281A JP 2002355954 A JP2002355954 A JP 2002355954A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coloring material
calculating
printing
printing cost
consumption
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001162281A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiki Minowa
嘉樹 美濃羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2001162281A priority Critical patent/JP2002355954A/ja
Priority to US10/107,541 priority patent/US20020165833A1/en
Priority to EP02006649A priority patent/EP1248219A3/en
Priority to KR1020020018242A priority patent/KR20020079446A/ko
Priority to CN02130399A priority patent/CN1396537A/zh
Publication of JP2002355954A publication Critical patent/JP2002355954A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Record Information Processing For Printing (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタル印刷など、離散的な数値データで表
現されるデジタル画像に基づき、着色材を用いて印刷物
を作成する場合、実際に消費する着色材の消費量から印
刷コストを算出するため、正確且つ効率的に印刷コスト
を算出することができる印刷コスト算出方法、印刷コス
ト算出装置、プリンタドライバ、印刷装置および印刷シ
ステムを提供することを目的とする。 【解決手段】 デジタル画像に基づいて、印刷物を作成
するために消費する着色材の消費量を算出する着色材消
費量算出工程と、着色材消費量算出工程により算出され
た着色材の消費量から印刷コストを算出する印刷コスト
算出工程と、を備え、着色材消費量算出工程は、印刷物
に印刷されるドット数に基づいて、着色材の消費量を算
出するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、離散的な数値デー
タで表現されるデジタル画像に基づき、着色材を用いて
印刷物を作成する場合の印刷コストを算出する印刷コス
ト算出方法、印刷コスト算出装置、プリンタドライバ、
印刷装置および印刷システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷会社に印刷物の作成を依頼し
た場合、その印刷代金は、印刷物を作成するために必要
となるイニシャル費用は版下代や版代を基に計算されて
いた。例えば、印刷物が2色刷の場合には、2枚の版下
が必要となるため5万円の版下代、また、印刷物が3色
刷の場合には、3枚の版下が必要となるため7万円の版
下代が必要であった場合(ここでは、版下代や版代に基
材代やインク代等が含まれているものとする)、仮に作
成枚数が5000枚であるとすると、単純に印刷物1枚
当たりの印刷コストは、10〜14円となる。このよう
に、印刷物の色数が増えると必要となる版下数も増え、
印刷代金も増加する。一方、印刷物1枚当たりの印刷コ
ストは、作成枚数の増加に伴って減少することになる。
【0003】ところで、近年、版下を必要とせず、離散
的な数値データで表現されるデジタル画像に基づいて印
刷を行う、いわゆる「デジタル印刷」が広く普及してい
るが、実際には、ランニングコストが高いという理由
で、その利用分野は限定されている。このランニングコ
ストを左右するのは、主に必要となる着色材の消費量で
あるが、着色材の消費量は作成枚数に比例するため、少
数枚数の印刷であっても、多数枚数の印刷であっても、
1枚当たりの印刷コストに変化はない。したがって、こ
の「デジタル印刷」は、従来のように版下を用いる印刷
と比較して、少数枚数の印刷を行う場合にコスト的に有
利となる。そこで、具体的にどの程度の作成枚数内であ
れば、「デジタル印刷」の利用がコスト的に有利かを検
討することで、印刷方法の選定に役立てることができる
が、「デジタル印刷」は、画質(解像度)や印刷濃度に
応じてコストメリットが大きく変化するため、印刷コス
トを正確に判断することが困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題に
鑑み、デジタル印刷など、離散的な数値データで表現さ
れるデジタル画像に基づき、着色材を用いて印刷物を作
成する場合の正確な印刷コストを効率的に算出可能な印
刷コスト算出方法、印刷コスト算出装置、プリンタドラ
イバ、印刷装置および印刷システムを提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の印刷コスト算出
方法は、離散的な数値データにより表現されるデジタル
画像に基づき、着色材を用いて印刷物を作成する場合の
印刷コストを算出する印刷コスト算出方法であって、デ
ジタル画像に基づいて、印刷物を作成するために消費す
る着色材の消費量を算出する着色材消費量算出工程と、
着色材消費量算出工程により算出された着色材の消費量
から印刷コストを算出する印刷コスト算出工程と、を備
え、着色材消費量算出工程は、印刷物に印刷されるドッ
ト数に基づいて、着色材の消費量を算出することを特徴
とする。
【0006】また、本発明の印刷コスト算出装置は、離
散的な数値データにより表現されるデジタル画像に基づ
き、着色材を用いて印刷物を作成する場合の印刷コスト
を算出する印刷コスト算出装置であって、デジタル画像
に基づいて、印刷物を作成するために消費する着色材の
消費量を算出する着色材消費量算出手段と、着色材消費
量算出手段により算出された着色材の消費量から印刷コ
ストを算出する印刷コスト算出手段と、を備え、着色材
消費量算出手段は、印刷物に印刷されるドット数に基づ
いて、着色材の消費量を算出することを特徴とする。
【0007】この構成によれば、離散的な数値データに
より表現されるデジタル画像に基づいて、着色材を用い
て印刷物を作成する場合、印刷物を作成するために消費
する着色材の消費量から印刷コストを算出するため、正
確な印刷コストを把握することができる。すなわち、デ
ジタル画像に基づいて印刷する場合の印刷コストは、版
下などを用いないため、色数などに関係なく、実際に消
費する着色材の消費量によって変動するが、この実際に
消費する着色材の消費量から印刷コストを算出するた
め、正確且つ効率的に印刷コストを算出することができ
る。また、着色材の消費量を、印刷物に印刷されるドッ
ト(網点)数に基づいて算出することができるため、よ
り正確な印刷コストを算出することができる。
【0008】上記において、デジタル画像が加法混色に
より表現される場合、当該デジタル画像を減法混色によ
り表現される減法混色デジタル画像に変換する色変換工
程を更に備え、着色材消費量算出工程には、色変換工程
により色変換された減法混色デジタル画像に基づいて、
着色材の消費量を算出する工程が含まれることが好まし
い。
【0009】また、上記において、デジタル画像が加法
混色により表現される場合、当該デジタル画像を減法混
色により表現される減法混色デジタル画像に変換する色
変換手段を更に備え、着色材消費量算出手段には、色変
換手段により色変換された減法混色デジタル画像に基づ
いて、着色材の消費量を算出する手段が含まれることが
好ましい。
【0010】この構成によれば、デジタル画像が加法混
色(R、G、B等)により表現される場合、これを減法
混色(M、C、Y、K等)により表現される減法混色デ
ジタル画像へ変換する(色変換を行う)。すなわち、こ
の色変換により、実際に印刷物を作成する着色材の色
(M、C、Y、K等)で表現される減法混色デジタル画
像に基づいて、着色材の消費量を算出することができ
る。
【0011】これらの場合、着色材消費量算出工程に
は、着色材の消費量をドットサイズ別に算出した結果を
用いて、印刷物を作成するために消費する着色材の消費
量を算出する工程が含まれることが好ましい。
【0012】また、これらの場合、着色材消費量算出手
段には、着色材の消費量をドットサイズ別に算出した結
果を用いて、印刷物を作成するために消費する着色材の
消費量を算出する手段が含まれることが好ましい。
【0013】この構成によれば、単にドット数に基づい
て着色材の消費量を算出するだけではなく、これにドッ
トサイズを加味して算出することで、ドットサイズが一
定でない場合、より正確な印刷コストを算出することが
できる。
【0014】この場合、着色材消費量算出工程には、ド
ットサイズと当該ドットサイズ毎の着色材の消費量とを
関連づけた着色材消費量テーブルを参照して、印刷物を
作成するために消費する着色材の消費量を算出する工程
が含まれることが好ましい。
【0015】また、この場合、ドットサイズと当該ドッ
トサイズ毎の着色材の消費量とを関連づけた着色材消費
量テーブルを記憶する記憶手段を更に備え、着色材消費
量算出手段には、前記記憶手段に記憶された前記着色材
消費量テーブルを参照して、印刷物を作成するために消
費する着色材の消費量を算出する手段が含まれることが
好ましい。
【0016】この構成によれば、ドットサイズとドット
サイズ毎の着色材の消費量とを関連づけた着色材消費量
テーブルを参照して、印刷物を作成するために消費する
着色材の消費量を算出することができる。すなわち、複
雑な計算プログラムを用いることなく、着色材の消費量
を算出することができる。
【0017】これらの場合、印刷物の解像度を指定する
解像度指定工程を更に備え、着色材消費量算出工程に
は、解像度指定工程により指定された解像度に応じてド
ットサイズを決定する工程が含まれることが好ましい。
【0018】また、これらの場合、印刷物の解像度を指
定する解像度指定手段を更に備え、着色材消費量算出手
段には、解像度指定手段により指定された解像度に応じ
てドットサイズを決定する手段が含まれることが好まし
い。
【0019】この構成によれば、指定された解像度に応
じてドットサイズを決定するため、ユーザは、解像度を
変更(指定)した場合でも、その都度ドットサイズの変
更を指定する必要がない。
【0020】上記において、デジタル画像が複数色で表
現される場合、着色材消費量算出手段には、色別に着色
材の消費量を算出する手段が含まれ、印刷コスト算出手
段には、色別に算出した着色材の消費量から、印刷コス
トを算出する手段が含まれることが好ましい。
【0021】この構成によれば、デジタル画像が複数色
(カラー)で表現される場合、色(M、C、Y、K等)
別に着色材の消費量を算出することができる。すなわ
ち、印刷物がカラーの場合など2色以上で構成される場
合であって、色別に着色材の価格が異なる場合、より正
確な印刷コストを算出することができる。
【0022】これらの場合、印刷コスト算出工程には、
着色材の消費量と当該消費量における着色材価格とを関
連づけた着色材価格テーブルを参照して、印刷コストを
算出する工程が含まれることが好ましい。
【0023】また、これらの場合、着色材の消費量と当
該消費量における着色材価格とを関連づけた着色材価格
テーブルを記憶する記憶手段を更に備え、印刷コスト算
出手段には、記憶手段に記憶された着色材価格テーブル
を参照して、印刷コストを算出する手段が含まれること
が好ましい。
【0024】この構成によれば、着色材の消費量とその
消費量における着色材価格とを関連づけた着色材価格テ
ーブルを参照して、印刷コストを算出することができ
る。すなわち、複雑な計算プログラムを用いることな
く、印刷コストを算出することができる。
【0025】上記において、デジタル画像が複数色で表
現される場合、着色材消費量算出工程には、色別に着色
材の消費量を算出する工程が含まれ、印刷コスト算出工
程には、着色材の消費量と当該消費量における色別の着
色材価格とを関連づけた色別着色材価格テーブルを参照
して、印刷コストを算出する工程が含まれることが好ま
しい。
【0026】また、これらの場合、着色材の消費量と当
該消費量における色別の着色材価格とを関連づけた色別
着色材価格テーブルを記憶する記憶手段を更に備え、印
刷コスト算出手段には、記憶手段に記憶された色別着色
材価格テーブルを参照して、印刷コストを算出する手段
が含まれることが好ましい。
【0027】この構成によれば、デジタル画像が複数色
(カラー)で表現される場合、着色材の消費量とその消
費量における色別の着色材価格とを関連づけた着色材価
格テーブルを参照して、印刷コストを算出することがで
きる。すなわち、色別に着色材単価が異なる場合であっ
ても、複雑な計算プログラムを用いることなく、印刷コ
ストを算出することができる。
【0028】これらの場合、着色材価格は変動可能に構
成されていることが好ましい。
【0029】この構成によれば、着色材の種類が変わっ
たり、種々の条件によって着色材の価格(単価)が一定
とならない場合など、その変動に見合った印刷コストを
算出することができる。すなわち、より正確な印刷コス
トを算出することができる。
【0030】これらの場合、印刷物の作成枚数を指定す
る作成枚数指定工程を更に備え、印刷コスト算出工程に
は、作成枚数指定工程により指定された作成枚数に従っ
て印刷コストを算出する工程が含まれることが好まし
い。
【0031】この構成によれば、指定された作成枚数を
考慮して印刷コストを算出することができる。なお、こ
こでいう「指定された作成枚数に従って」とは、印刷枚
数に比例して消費する着色材の消費量は多くなることか
ら印刷コストもこれに比例するものとして、「1枚当た
りの印刷コストに作成枚数を乗じた結果に従って」とい
う意味の概念と、「1枚当たりの印刷コストに作成枚数
を乗じた結果から作成枚数の増加に伴う割引率を差し引
いた結果に従って」という概念のいずれをも含むもので
ある。
【0032】この場合、印刷コスト算出工程には、印刷
物1枚当たりのコストを算出する工程と、作成枚数指定
工程により指定された作成枚数分の合計コストを算出す
る工程とが含まれることが好ましい。
【0033】この構成によれば、印刷物1枚当たりのコ
スト(単価)と、指定された作成枚数分の合計コスト
(合計価格)とを算出することができる。
【0034】これらの場合、着色材には、インクまたは
トナーが含まれることが好ましい。
【0035】この構成によれば、着色材としてインクを
用いるインクジェット式プリンタや、着色材としてトナ
ーを用いるレーザ式プリンタなどを用いて印刷物を作成
する場合に、本発明の印刷コスト算出方法を適用するこ
とができる。
【0036】本発明のプリンタドライバは、上記のいず
れかに記載の各手段を備えたことを特徴とする。
【0037】この構成によれば、実際に消費する着色材
の消費量から正確且つ効率的に印刷コストを算出する機
能を有するプリンタドライバを提供することができる。
【0038】本発明の印刷装置は、上記のいずれかに記
載の各手段と、デジタル画像に基づき、着色材を用いて
印刷物を作成する印刷物作成手段と、を備えたことを特
徴とする。
【0039】この構成によれば、実際に消費する着色材
の消費量から正確且つ効率的に印刷コストを算出すると
共に、印刷物を作成することができる。
【0040】この場合、印刷物作成手段には、インクジ
ェット方式により印刷物を作成する手段が含まれること
が好ましい。
【0041】この構成によれば、インクジェット方式で
印刷物を作成する場合の印刷コストを正確且つ効率的に
算出することができる。
【0042】この場合、印刷物作成手段には、電子写真
方式により印刷物を作成する手段が含まれることが好ま
しい。
【0043】この構成によれば、電子写真方式で印刷物
を作成する場合の印刷コストを正確且つ効率的に算出す
ることができる。
【0044】本発明の印刷システムは、上記のいずれか
に記載の印刷装置と、デジタル画像を作成するデジタル
画像作成手段と、を備えたことを特徴とする。
【0045】この構成によれば、デジタル画像を作成す
ることができると共に、これに基づいて正確な印刷コス
トを算出することができる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
印刷コスト算出方法、印刷コスト算出装置、プリンタド
ライバ、印刷装置および印刷システムを適用した印刷物
発行システムについて、添付図面を参照しながら詳細に
説明する。
【0047】図1に示すように、この印刷物発行システ
ム1は、本システム1を運用・管理する印刷会社2と、
ネットワークNWと、ネットワークNWを介して印刷会
社2の運営するサーバSVと通信可能な複数(1つだけ
図示)の依頼者3(の通信手段端末:端末機16)とで
構成され、依頼者3からの印刷物5の注文に応じて印刷
会社2がその見積り(印刷コストの算出)を行うと共に
印刷装置4により作成した印刷物5の発行を行うもので
ある。印刷会社2は、サーバSVを運営しており、この
サーバSVは依頼者3から送信されたデジタル画像6や
印刷条件に関するデータを取得してこれを格納したり、
依頼者3からの依頼内容に基づいて作成した印刷物作成
例に関するデータなどを格納するデータベースDBを有
している。また、ネットワークNW上には、印刷会社2
のサーバSVにリンクされたホームページHPが存在し
ている。
【0048】依頼者3は、印刷物5の注文を、パーソナ
ルコンピュータ、携帯電話およびポケットボードなど、
種々の端末機16を用いて行う。依頼者3は、端末機1
6を用いてネットワークNWに接続し、所望するホーム
ページHP(印刷会社2が運営するサーバSVにリンク
されたホームページ)へアクセスし、端末機16のディ
スプレイ11に表示される画面にしたがって注文を行
う。端末機16の画面表示は図2ないし図7に示すとお
りであり、詳細な注文方法については後述する。なお、
ホームページHPへのアクセス方法は周知の種々の方法
によって行い得るため、ここでは説明を省略する。
【0049】なお、ネットワークNWは、インターネッ
トまたはLANにより構築した既存のネットワークを利
用することが好ましい。この構成によれば、新たなネッ
トワークを構築する必要がなくなる。また、インターネ
ット等の広域ネットワークを利用すれば、更なる広域展
開にも容易に対応可能となる。
【0050】一方、印刷会社2は、印刷物5作成する印
刷装置4を有すると共にサーバSVを運営し、サーバS
Vは、本システム1を運用・管理する上で必要となる種
々のデータが格納されたデータベースDBを有してい
る。データベースDBは、依頼者3から受信したデータ
を格納する受信内容格納データベースDB1と、依頼者
3に対して送信するデータを格納する送信内容格納デー
タベースDB3と、依頼者3に関する情報を格納する依
頼者情報データベースDB2とで構成されている。
【0051】受信内容格納データベースDB1には、依
頼者3から送信されたデジタル画像6や印刷条件に関す
るデータが格納されている。また、送信内容格納データ
ベースDB3には、依頼者3からの依頼内容に応じて作
成した複数の印刷物作成例とその見積り例に関するデー
タが格納されている。さらに、送信内容格納データベー
スDB3は、印刷装置4とリンクされており、依頼者3
より注文された印刷物作成例に基づいて印刷を行い、印
刷物5を作成する。
【0052】依頼者情報データベースDB2は依頼者3
に関する情報(依頼者3の名前や連絡先など:図3S1
9参照)が格納されている。ここに格納されたデータに
は、依頼者3毎にID番号が付されており、過去にホー
ムページHPにアクセスして印刷物5の見積り依頼を行
ったことのある依頼者3は、ID番号を指定(入力)す
ることでデータの呼出が可能となっている。したがっ
て、依頼者3は、注文の都度、名前や住所などの入力を
行う必要がなくなるため、注文操作が容易になる。さら
に、依頼者情報データベースDB2は、受信内容格納デ
ータベースDB1や送信内容格納データベースDB3と
リンクされている(関連づけられている)ため、印刷会
社2は誰がどの印刷物13の見積りを依頼したか、ま
た、発行した印刷物5の送付先は何処かなどをリアルタ
イムで確認することができる。このため、印刷会社2は
顧客管理や印刷物5の発行処理を効率的に行うことがで
きる。
【0053】ここで、本システム1の概要について説明
する。本システム1は、依頼者3からの印刷物5の注文
に応じて印刷会社2がその見積り(印刷コストの算出)
および印刷物5の発行を行うものであるが、以下、依頼
者3から図11に示すような加工食品に貼着するラベル
の発行依頼(注文)が為されたものとして説明する。な
お、依頼者3は、印刷物5(ラベル)の発行依頼ではな
く、見積りの確認だけを目的として本システム1を利用
することも可能であるが、ここでは、見積り依頼(仮注
文)の後、見積りの確認および発行依頼(本注文)を行
うものとして説明する。
【0054】図1は、本システム1の基本となる構成を
示すものである。同図に示すように、依頼者3は、端末
機16を用いて印刷会社2の運営するホームページHP
にアクセスし、印刷物5の見積り依頼を行うために、デ
ジタル画像6および印刷条件を端末機16に入力する。
印刷会社2は、ネットワークNWを介して依頼者3から
これらに関するデータを受け取り、受信内容格納データ
ベースDB1にデータを格納する()。印刷会社2
は、依頼者3からの見積もり依頼を受領した旨を伝える
と共に、本依頼に対する管理パスワード(見積もり確認
の際に必要となる開封パスワード)をネットワークNW
を介して報告する()。数日後(見積り依頼で印刷会
社2から指定された日数後)、依頼者3は、再度ホーム
ページHPにアクセスし、管理パスワードを入力して印
刷物作成例およびこれに対応する見積り例の確認依頼を
行う()。これに対し、印刷会社2は、印刷物作成例
および見積り例を提示する()。依頼者3は、提示さ
れた中に希望する印刷物作成例および見積り例が存在す
る場合には、本注文を行う()。印刷会社2は指定さ
れた納期までに、指定された印刷条件で印刷装置4で印
刷物(ラベル)5を作成すると共にこれを発行し、料金
を請求する()。なお、依頼者3は、()の工程で
提示された印刷物作成例および見積り例が希望に添わな
い場合は、再度ホームページHPにアクセスし、別条件
で見積りの依頼を行う。
【0055】ここで、上記()の工程において、印刷
会社2が依頼者3に対し、印刷物作成例およびこれに対
する見積り例を提示する処理について詳述する。これら
の印刷物作成例およびこれに対する見積り例は、依頼者
3から依頼された依頼内容(デジタル画像6および印刷
条件:図3S17およびS18参照)に基づいて作成す
るものである。したがって、依頼者3から指定される希
望コストや希望納期等に無理が生じる場合には、事実上
これらの内容を提示することは不可能であるが、ここで
はあくまでも印刷物5の発行が可能な範囲での依頼内容
であったものとして説明する。なお、依頼者3からの依
頼内容が、印刷物作成例およびこれに対する見積り例を
提示することが不可能な内容であった場合には、印刷会
社2からその旨依頼者3に報告されることが好ましい。
【0056】そこで、まず、印刷物作成例の提示につい
て説明する。印刷物作成例は、その印刷物5の濃度およ
びサイズを変化させた合計6タイプが提示される(図4
S24,図5S26およびS28,図6S30およびS
32,図7S34参照)。具体的には、依頼者3からの
依頼に合わせたサイズで3タイプが提示され、それぞ
れ、依頼者3からの希望コストに合わせた濃度のもの
(タイプ2:図5S26)、この濃度に対し色を濃くし
たもの(タイプ1:図4S24)、逆に色を薄くしたも
の(タイプ3:図5S28)である。さらに、依頼者3
から依頼されたサイズを適当なサイズに縮小(例では8
0%に縮小)したもので、依頼者3からの希望コストに
合わせた濃度のもの(タイプ4:図6S30)、この濃
度に対し色を薄くしたもの(タイプ5:図6S32)、
さらにコストを下げるため色を薄くしたもの(タイプ
6:図7S34)が提示される。
【0057】なお、提示する印刷物作成例はこれに限ら
ず、解像度や画質を変化させることで複数の印刷物作成
例を提示するようにしても良い。また、デザイナー等が
関与することによって、配色やデザインを変更すること
により、印刷物作成例を提示するようにしても良い。
【0058】次に、提示する印刷物作成例に対応する見
積り例を提示する場合の基準となる印刷コスト(印刷会
社2の利益分を含まない、単にインク消費に基づくラン
ニングコスト)の算出方法について説明する。この見積
り例の提示は、印刷物5の印刷を行う際に、印刷装置4
としてインクジェット式プリンタ(インクを細いノズル
からインク粒子として噴射させ、ノズルに対向して置か
れた被印刷体に画像を記録するタイプのプリンタ)を用
いる場合を例に挙げて説明する。なお、依頼者3から指
定された印刷方法(印刷装置4:電子写真式プリンタな
ど)により印刷を行うようにしてもよい。この構成によ
れば、依頼者3のニーズにあった印刷物5を出力するこ
とができる。
【0059】印刷会社2は、まず依頼者3から送信され
たデジタル画像6を取得し、所定のLUT(ルックアッ
プテーブル)に従って色変換を行う。具体的には、ディ
スプレイ上において、加法混色(R(レッド)、G(グ
リーン)、B(ブルー)等)で表現されるデジタル画像
6を、「加法混色」と「減法混色」の所定の相関関係に
基づいて、印刷装置4(インクジェットプリンタ)で印
刷(出力)可能な減法混色(M(マゼンタ)、C(シア
ン)、Y(イエロー)、K(ブラック)等)に変換す
る。なお、印刷装置4には、印刷インクとして、M(マ
ゼンタ)、C(シアン)、Y(イエロー)、LM(ライ
トマゼンタ)、LC(ライトシアン)K(ブラック)の
6色が用意されているため(図12参照)、ここではこ
れら6色に色変換を行う。なお、色変換の際に、カラー
出力アルゴリズムに従って、加法混色のRGB値を適宜
変更することが好ましい。この構成によれば、印刷時に
印刷装置4の特性に合わせた美しい印刷物を作成するこ
とができる。
【0060】次に、色変換を行ったデジタル画像(減法
混色デジタル画像)6を、種々の方法によりプリントデ
ータ化する。プリントデータ化の方法としては、ラスタ
ーデータ化、マイクロウィーブ化、ESC/P化などの
方法があるが、ここでは、ラスターデータ化を採用する
ものとする。
【0061】ところで、一般にレーザスキャン方式の普
通紙プリンタやイメージセッタというラスター型出力機
では、DTPシステムで作成した画像データをRIP
(Raster Image Processor)で
ビットマップに展開して出力するが、本発明でもこれと
同様に、RIPで処理することによりラスターデータ化
を行う。
【0062】なお、RIP以前にアプリケーションまた
はPostScriptプリンタドライバにより、減法
混色によって表現されるラスターデータ(分解データ)
を作成するようにしても良い。また、Windows
(登録商標)のGDIモードやPDFはJPEGのRG
Bデータであるが、PostScript3(いずれも
登録商標)対応のRIPを用いて、これらを直接RIP
で処理するようにしても良い。
【0063】このようにRIPで処理することにより、
プリントデータ化(ラスターデータ化)されたデータ
は、上記の6色に対して数値化が行われると共にドット
サイズが規定される。なお、解像度が変化した場合は、
当然ここで規定されるドットサイズも変化する(例え
ば、解像度720(dpi)の場合と解像度1,220
(dpi)の場合は後者の方が小さいドットサイズの割
合が高くなる)。そして、このプリントデータ化された
データに基づき、色別およびドットサイズ別にインク吐
出回数を算出する。さらに、このインク吐出回数から色
別にインク消費量を算出し、これにインク単価を乗じる
ことで印刷コストを算出する。
【0064】そこで、以下、図8および図9を参照し、
プリントデータ化されたデータから印刷コストを算出す
る過程について詳述する。図8(a)に示すように、ユ
ーザから指定された解像度に従い(ここでは、ユーザに
より画像種類が「イラストカラー」で指定されたものと
して、720(dpi)とする;詳細は後述する)、ラ
スタデータを作成する。ラスタデータは、ドットサイズ
別、色別に数値化されるが、同図はそのデータの一部を
分かりやすく表記したものである。なお、ここでは、ド
ットサイズは「s(スモール)」、「m(ミディア
ム)」、「l(ラージ)」の3種類に分類されるが、当
然、それ以上の種類に分類することも可能である。
【0065】続いて、上記のデータに基づき、同図
(b)に示すように、色別およびドットサイズ別にイン
ク吐出回数を算出する。この場合、解像度が720(d
pi)であるため、各色の最大吐出回数は、720×7
20=518,400(回)となる。従って、各色のド
ットサイズs、m、lの合計が、518,400(回)
以下となっている。例えば、M(マゼンタ)の場合は、
ドットサイズsが20,000(2.0×104
(回)、ドットサイズmが60,000(6.0×10
4)回、ドットサイズlが80,000(8.0×1
4)(回)であるから、合計160,000(16.
0×104)(回)のインク吐出回数となる。
【0066】次に、色別のインク消費量を算出する。イ
ンク消費量は、図10(a)に示す、ドットサイズとイ
ンク消費量とを関連づけた「インク消費量テーブル(着
色材消費量テーブル)」に従って算出する。図9(a)
に示すように、上記で算出したインク吐出回数に、ドッ
トサイズ別のインク消費量を乗じ、さらにその合計を出
すことで、色別のインク消費量を算出する。例えば、M
(マゼンタ)の場合は、ドットサイズsが(2.0×1
4)×5=10×104(pl)、ドットサイズmが
(6.0×104)×10=60×104(pl)、ドッ
トサイズlが(8.0×104)×20=160×104
(pl)であるから、合計230×104(pl)のイ
ンク使用量となる。
【0067】次に、印刷コストを算出する。インク消費
量は、図10(b)に示す、インク色とインク単価とを
関連づけた「インク単価テーブル」に従って算出する。
図9(b)に示すように、上記で算出したインク消費量
に、色別のインク単価を乗じ、さらにその合計を出すこ
とで、印刷コストを算出する。例えば、M(マゼンタ)
の場合の印刷コストは、(230×104(pl))×
50,000(円/l)=0.115(円)となる。
【0068】さらに、他のインク5色についても同様
に、印刷コストを算出し、これを加算することで、1画
像当たりの印刷コストを算出することができる。従っ
て、この場合は、図9(b)に示すように、1画像当た
りの印刷コストが、0.4455(円)となる。なお、
印刷コストの算出方法は上記の方法に限らず、デジタル
画像6に対しディザ処理を行うなどして色別且つ階調値
別にインク使用量を算出し、これらを全て加算して印刷
コストを算出するようにしても良い。
【0069】また、上記の例では、インク色とインク単
価とを関連づけた「インク単価テーブル」を使用し、こ
れにインク消費量を乗じることで、色別の印刷コストを
算出したが、インク消費量とその消費量における色別の
インク価格とを関連づけた「インク価格テーブル(着色
材価格テーブル)」を用いて(参照して)、印刷コスト
を算出するようにしても良い。この構成によれば、テー
ブルを参照するだけで、計算プログラムを用いることな
く印刷コストを算出することができる。
【0070】また、実際には、依頼者3から指定された
注文枚数や画像種類、または依頼者からの希望納期によ
って印刷コストが変化する。詳細については複雑な計算
式となるため説明を省略するが、注文枚数が多い場合に
は、その枚数に応じた割引率が考慮され、画像種類が
「写真」など、高解像度を必要とするものであれば、印
刷コストは高くなる。また、希望納期までの期間が、極
端に少ない場合には、その分の割増率が考慮される。な
お、上記の例では、印刷会社2の利益分は全く含まれて
おらず、単にランニングコストとして印刷コストを算出
した。すなわち、このシステムをユーザに対する見積も
り額として提示する場合には、これに印刷会社2の利益
分も含めることが好ましい(詳細については後述す
る)。
【0071】また、印刷装置4としてはピエゾ素子の変
形によってインクを吐出させる方式(ピエゾ方式)のイ
ンクジェットプリンタを用いることが好ましい。これに
よれば、電圧を加えると変形するピエゾ素子の原理を用
いるため、インク滴を正確に真っ直ぐに押し出すことが
できると共に、インクの1回あたりの吐出量を少なくす
ることができる。すなわち、1つ1つのドットを小さく
することができるため、高精度・高解像度の印刷が可能
となる。また、インクの1回あたりの吐出量を少なくす
ることで、一定時間内にインクを吐出できる回数(イン
クの周波数)を増やすことができる。従って、ヘッドの
移動速度を高速化することで、同じ解像度であれば高速
印字が可能となり、周波数を高めてヘッドの移動速度を
従来通りとすれば、ヘッド移動方向のDPI値を向上さ
せることができる。
【0072】ここで、本システム1を利用した印刷物5
の注文方法について、図2ないし図7に示すディスプレ
イ11の表示例を参照しながら詳細に説明する。はじめ
に、依頼者3は、端末機16を用いて印刷会社2の運営
するホームページHPにアクセスする。なお、端末機1
6としては、前述の通り、パーソナルコンピュータ、携
帯電話、ポケットボードなど種々があるが、ここではパ
ーソナルコンピュータであるものとする。ディスプレイ
11には、まず、トップページが表示され、「見積り依
頼&仮注文」か、「見積り確認&本注文」のいずれかを
選択することができる。ここでは、初めに「見積り依頼
&仮注文」を選択して見積りの依頼を行った後、「見積
り確認&本注文」を選択して、見積りの確認と本注文を
行うものとして説明する。
【0073】図2に示すように、依頼者3は、ディスプ
レイ11上にトップページが表示された状態において、
まず、「見積り依頼&仮注文」アイコンまたはその下に
表示される「YES」アイコンにポインタ(ディスプレ
イ11上の白抜き矢印で図示)を合わせ、クリックする
(S11, 以下、依頼者3によるアイコンの選択は、
同様の手順にて行われるため、選択操作についての説明
は省略する。また、操作は全て依頼者3により行われる
ため、「依頼者3は」の主語を適宜省略する)。
【0074】ディスプレイ11は「ラベルサイズ選択画
面」に遷移し、依頼者3により所望するラベルサイズの
種別が選択される(S12)。ラベルサイズは全て正方
形であり、その候補としては、「5cm角(図示では、
正方形を示す記号で表示、以下同様)」、「6cm
角」、「7cm角」、「8cm角」、「10cm角」、
「11cm角」、「12cm角」および「15cm角」
の8種類を表示し、ここでは「10cm角」が選択され
る。同図に示すように、選択が行われると、丸印アイコ
ンが白丸から黒丸に反転する。なお、ここで表示するラ
ベルサイズの候補は、正方形に限らず、長方形、菱形、
円形など他の図形を表示するようにしても良い。また、
ラベルサイズに対する画像部分(印刷画像部分)の大き
さを合わせて指定できるようにしても良い(例えば、ラ
ベルサイズが7cm×7cmのとき、画像サイズを5c
m×5cmとすると、上下左右にそれぞれ1cmずつの
空白ができることになる)。この構成によれば、より依
頼者3のニーズにあった印刷物(ラベル)5を作成する
ことができる。
【0075】ラベルサイズを選択すると、ディスプレイ
11は「注文枚数選択画面」に遷移する(S13)。な
お、ディスプレイ11の右上に表示する「次へ」アイコ
ンをクリックしても、次画面(「注文枚数選択画面」)
に遷移することができる。また、「戻る」アイコンをク
リックすると前画面へ戻ることができる。「注文枚数選
択画面」では、依頼者3が注文する印刷物5(以下、単
に「ラベル」という)の作成枚数が選択される。作成枚
数の候補としては、「100枚」、「200枚」、「3
00枚」、「500枚」、「1000枚」、「2000
枚」、「3000枚」および「5000枚」の8種類を
表示し、ここでは「5000枚」が選択される。なお、
依頼者3の注文したい枚数が、5000枚以上の場合
や、「1500枚」など、候補の中に存在しない枚数の
場合には、「指定枚数」として、所望する枚数が数値入
力される。
【0076】次に、ディスプレイ11は「ラベルシート
選択画面」に遷移し、依頼者3により所望するラベルシ
ートが選択される(S14)。ラベルシートの候補とし
ては、「標準一般シート」、「耐光シート」、「ファイ
ンカラーシート」および「特別注文」を表示し、特に標
記されないがこれらは全て無色透明の印刷媒体である。
ここで、「特別注文」とは、ここに表示されないラベル
シートを希望する場合に、その品名を指定することがで
きるものである。なお、ラベルシートの候補として更に
多くの選択肢を設けるようにしても良い。また、この場
合、パーソナルコンピュータに接続されたキーボード上
のカーソルキーを押下することにより、表示されていな
い選択肢をサイクリックに表示させることができるよう
にしても良い。さらに、選択可能なラベルシートが多数
存在する場合は、ラベルシート名毎にアイコンが表示さ
れるのではなく、ラベルシート名の頭文字で検索可能に
構成されてもよい。この構成によれば、素早く所望する
ラベルシート名を検索することができる。ここでは「標
準一般シート」が選択される。
【0077】次に、ディスプレイ11は「画像種類選択
画面」に遷移し、依頼者3により所望する画像種類が選
択される(S15)。画像種類の候補としては、「写真
白黒」、「写真カラー」、「イラスト白黒」および「イ
ラストカラー」を表示する。ここで選択した画像種類に
応じて、作成するラベルの基本となる解像度や濃度、並
びに印刷コストを算出する場合の1つのパラメータが決
定する。具体的には、「イラスト」が選択された場合の
解像度は720(dpi)、「写真」が選択された場合
の解像度は1,440(dpi)となる。また、「白
黒」より「カラー」を選択した場合の方が、印刷コスト
を算出する場合において、処理工程が多くなるため、印
刷コストが高くなる。ここでは「イラストカラー」が選
択されるものとする。
【0078】次に、図3に示すように、ディスプレイ1
1は「希望印刷コスト・納期入力画面」に遷移し、依頼
者3により希望する印刷コストおよび納期が入力される
(S16)。ここでは、印刷コストおよび納期のいずれ
も、数値入力によって行われる。但し、納期は、依頼者
3が本操作を行っている日から3日以内の日付は入力で
きないよう構成されている。また、ここで入力できるの
は印刷会社2からの「発送日」であり、依頼者3への
「配達到着日」を指定したい場合は、別欄の「備考」に
その旨が入力されることになる。また、「印刷コスト」
は、1枚当たりの印刷コストが入力されるが、シート基
材代(「標準一般シート」が選択された場合は5円)が
別途必要であるため、依頼者3はその分を考慮して(差
し引いた金額として)入力する。さらに、「備考」に
は、依頼者3が直接印刷会社2へ伝えたい内容がある場
合に入力される。ここでは、希望納期が「2001年2
月5日」、希望コストが「1.00円/枚」、また備考
欄には「受注の可否を早めにお知らせ下さい。」と入力
されたものとする。
【0079】次に、ディスプレイ11は「画像入力画
面」に遷移し、依頼者3により所望するデジタル画像6
が入力される(S17)。ここでは、図示しないが、依
頼者3の操作を容易にするため、画像の入力方法(貼り
付け方法)のガイダンスを画面上に表示し、依頼者3は
そのガイダンスにしたがって画像の入力を行う。なお、
ここで、画像の入力が困難な場合(サポートしていない
ソフトで作成された画像の場合など)は、後日、記録媒
体に格納して郵送、または、メールで送信可能に構成さ
れることが好ましい。
【0080】画像の入力が完了すると、ディスプレイ1
1は「仮注文確認画面」に遷移し(S18)、依頼者3
により指定、入力された種々の印刷条件を表示する。ま
た、ここでは「返信メール開封パスワード」が指定さ
れ、これを用いて、後日、見積り内容の確認が可能とな
る。依頼者3は、ここに表示した内容で仮注文(見積り
依頼)を行って良い場合は、「確認」アイコンを押下
し、内容を取り消す場合は「取消」アイコンを押下す
る。
【0081】ここで、依頼者3により「確認」アイコン
が押下されると、ディスプレイ11は「依頼者情報入力
画面」に遷移する(S19)。依頼者情報としては、
「会社名」、「注文者名」、「住所」、「電話番号」、
「E−mail」および「送付先住所」が入力されるよ
うになっており、このうち、「注文者名」、「住所」、
「電話番号」および「E−mail」は入力必須項目と
なっている(図示、※印で表示)。ここで、入力内容を
確認し、間違いがない場合は、依頼者3より「仮注文」
アイコンが押下され、仮注文が行われる。なお、過去に
注文を行ったことのある依頼者3は、ここで、自分の
「ID番号」を入力すると(ディスプレイ11の右上に
表示)、自動的に上記の内容が表示されるよう構成され
ている。したがって、この場合、依頼者3は異なる点箇
所のみを訂正した後、「仮注文」アイコンを押下すれば
よい。
【0082】すると、ディスプレイ11は「仮注文確認
画面」に遷移し、「受付日」、「受付番号」、「返信メ
ール開封パスワード」および「担当者名」を表示すると
共に、「仮注文ありがとうございました。3日以内に受
注の可否、見積りをご連絡いたします。」とのメッセー
ジを表示する(S20)。依頼者3は、この「仮注文確
認画面」の内容をメモするか、または画面のプリントア
ウトを行い、後日印刷会社2から送信される「返信メー
ル」を待つ。
【0083】次に、「見積り確認&本注文」の操作につ
いて説明する。本操作は、先の「見積り依頼&仮注文」
の後に行われるものであり、印刷会社2から送信される
「返信メール」を確認した上で行う。なお、「見積り依
頼&仮注文」の際に、依頼者3から備考欄に「受注の可
否を早めにお知らせ下さい」とのメッセージが記載され
たことから、「返信メール」に先立ち、受注の可否につ
いてのメール(例:受注は可能です。後日「返信メー
ル」を送信いたしますのでしばらくお待ち下さい。)が
送信されていることが好ましい。
【0084】「返信メール」には、図示しないが、「当
社ホームページで見積りを確認して下さい。アドレス
は、・・・」といった旨の内容が記載されており、ここ
に記載されるアドレスを入力すると、図4S21に示す
ように、印刷会社2のトップページにアクセスすること
ができる。なお、上記の「仮注文確認画面」(図3S2
0)で表示する「返信メール開封パスワード」は、ここ
でも(または、ここで初めて)提示されるようにしても
良い。この構成によれば、依頼者3がパスワードを忘れ
てしまったために、見積りを確認できないといった問題
を無くすことができる。
【0085】まず、印刷会社2のトップページにアクセ
スすると、ディスプレイ11上に図2S11と同様の画
面を表示し、今度は依頼者3により、「見積り確認&本
注文」のアイコン(またはその下の「YES」アイコ
ン)が押下される。すると、ディスプレイ11は「開封
パスワード入力画面」に遷移し(S22)、依頼者3に
より正しい開封パスワードを押下された後、「確認」ア
イコンが押下されると、次の「お見積り表示画面」に
遷移する(S23)。なお、ここで開封パスワードの入
力が間違っている場合には、「パスワードが間違ってい
ます。再度、入力し直して下さい。」といった旨の表示
が為される。
【0086】「お見積り表示画面」に遷移すると、
「ラベルサイズ」、「注文枚数」、「ラベルシート」、
「画像種類」、「納期」および「お見積り単価」など、
先の「見積り依頼&仮注文」で選択・入力した内容を基
に表示が為される。「納期」については、この場合、依
頼者3が指定した納期前の納品が可能であったため、日
付が2日前に変更されている。また、「お見積り単価」
としては、濃度やサイズの異なる6パターンに対する金
額を表示している。なお、この「お見積り単価」は、図
8および図9で前述した印刷コストの算出方法に従って
算出した印刷コスト(ランニングコスト)に、印刷会社
2の利益分を含めた金額である。ここで、依頼者3によ
り確認したいお見積り単価の番号を選択された後、「ラ
ベル確認画面」アイコンが押下されると、それぞれのラ
ベル例を表示する。
【0087】例えば、依頼者が「お見積り単価1.2
0円/枚」を選択した場合(S23)は、「お見積りラ
ベル例」(S24)を、「お見積り単価1.00円
/枚」を選択した場合(図5S25)は、「お見積りラ
ベル例」(S26)を、また、「お見積り単価0.
80円/枚」を選択した場合(S27)は、「お見積り
ラベル例」(S28)をといったように、「お見積り
単価」ないし「お見積り単価」は濃度を変化(低
下)させた例を表示する。ここに示すように、濃度を低
くすることで、見積り単価は減少する。また、「お見積
り単価1.00円/枚」を選択した場合(図6S2
9)は、「お見積りラベル例」(S30)を、「お見
積り単価0.80円/枚」を選択した場合(S31)
は、「お見積りラベル例」(S32)を、また、「お
見積り単価0.70円/枚」を選択した場合(図7S
33)は、「お見積りラベル例」(S34)をといっ
たように、「お見積り単価」ないし「お見積り単価
」はラベルの画像部分のサイズを80%に減少させる
と共に濃度を変化(低下)させた例を表示する。ここに
示すように、画像部分のサイズを減少させた場合には、
見積り単価は減少する。なお、各ラベル例の表示画面
は、依頼者3により適宜拡大可能に構成されることが好
ましい。この構成によれば、依頼者3は、より詳細にラ
ベル例を確認することができる。
【0088】ここで、依頼者3により所望する「お見積
りラベル例」の画面(ここでは「お見積りラベル例」
が選択されたものとする)で「発注」アイコンが押下さ
れると(S35)、ディスプレイ11は「本注文確認画
面」に遷移する(S36)。ここでは、「受付日」、
「受付番号」および「担当者名」を表示すると共に、
「本注文ありがとうございました。」といった旨のメッ
セージを表示する。この後、印刷会社2は、印刷装置4
により注文枚数分のラベルを作成し、「お見積り表示画
面」に記載された「納期」までに、依頼者3に対して
これを発送する。同時に、印刷会社2は、依頼者3に対
し、見積り単価(1.20円/枚)に注文枚数(5,0
00枚)を掛け合わせた金額にシート基材代(0.50
円/枚×5000枚)を加えた金額(6,250円(+
諸費税))を請求する。
【0089】以上の通り、本発明の印刷コスト算出方
法、印刷コスト算出装置、印刷装置および印刷システム
によれば、インクジェットプリンタなど、着色材を用い
て印刷を行う場合において、依頼者3から送信されたデ
ジタル画像6や印刷条件にしたがい、印刷物5を作成す
るために実際に消費する着色材の消費量に基づいて印刷
コストを算出するため、正確な印刷コストを算出するこ
とができる。また、着色材の消費量は、印刷物に印刷さ
れるドットサイズ別のドット(網点)数に基づいて算出
するため、より正確な印刷コストを算出することができ
る。さらに、着色材の消費量は、色別に算出することが
できるため、色別に着色材単価が異なる場合でも、実際
にかかるコストに見合った正確な印刷コストを算出する
ことができる。
【0090】なお、上記の例において、依頼者3は、
「見積り依頼&仮注文」の操作の後、印刷会社2からの
「返信メール」を待って「見積り確認&本注文」の操作
を行うものとしたが、「見積り依頼&仮注文」の操作の
後、即座に「見積り確認」ができるように構成しても良
い。すなわち、依頼者3から送信されたデジタル画像に
基づいて、自動的に印刷物作成例を数パターン作成し、
その見積り例を自動的に算出するように構成しても良
い。この構成によれば、依頼者3に対し迅速に見積りを
知らせることができると共に、印刷会社2の人手を介し
ないため、人件費を削減することができる。
【0091】また、この場合、印刷物5を作成するため
に必要となる着色材の価格は、種々の条件によって変動
することが考えられるため、着色材単価は、変動可能に
構成されることが好ましい。この構成によれば、着色材
の種類が変わるなど種々の条件によって変動する着色材
単価の変動に見合った印刷コストを算出することができ
るため、より正確な印刷コストを算出することができ
る。また、この場合、自動的に印刷物作成例を作成する
関係上、依頼者3が印刷条件として「印刷コスト」の指
定を行うことができないよう構成しても良い。この構成
によれば、前記の印刷物作成例の提示方法および印刷コ
スト算出方法に基づいて容易にこれらを提示することが
できる。なお、依頼者3が印刷条件として「印刷コス
ト」の指定を行うことができるよう構成する場合は、所
定の算出方法により算出した印刷コストが依頼者3の指
定した「印刷コスト」内に収まるか否かを判断し、算出
した印刷コストが依頼者3の指定した「印刷コスト」を
超える場合には、印刷濃度や解像度を下げて、印刷物作
成例および印刷コストを提示することが好ましい。
【0092】また、複数表示された印刷物作成例および
これに対応する見積り例の中に依頼者3の所望するもの
が存在しなかった場合には、改めて「見積り依頼&仮注
文」の操作(図2および図3参照)を行うのではなく、
再度、印刷条件を設定し直して(変更して)「見積り依
頼」を行うことができるよう構成しても良い。この構成
によれば、一度提示された見積もりの内容に基づいて変
更されるため、印刷会社2は、より依頼者3の希望に沿
った見積もりを行うことができる。また、依頼者3は、
依頼者情報を入力し直したり、デジタル画像を送信し直
したりする必要が無いため、煩雑な操作を必要とするこ
となく見積もり依頼を行うことができる。
【0093】また、この場合、図12に示すように、デ
ィスプレイ11が「詳細設定画面」に遷移し、依頼者3
が、二重四角部の数値変更を行なうことにより、印刷条
件の変更を行うことができるように構成しても良い。例
えば、各色それぞれの濃度を変えたい場合には、(a)
の値を変化させればよい。また、シート上における画像
部分の大きさを変えたい場合は、(b)の値を変化させ
ればよい。また、全体的な濃度を変えたい場合には、
(c)の値を変化させればよく、解像度を変えたい場合
は、(d)の値を変化させればよい。さらに、(a)の
値を変化させる代わりに、各色の割合を示す円グラフ
(e)において、境界線lの位置を変化させることによ
り、各色の割合を変化させるようにしても良い。
【0094】また、上記の例において、依頼者3に提示
される「見積もり例」とは、当然印刷会社2の利益分も
含まれたものであるが、印刷会社2の利益分を全く含ま
せず、単なるランニングコストとして「印刷コスト」を
提示するようにしても良い。また、この場合、図1に示
すように、依頼者3と印刷会社2とをネットワークを介
して接続した構成(印刷物発行システム)ではなく、図
13に示すように、デジタル画像を作成するための画像
作成装置7と、印刷コストの算出機能を備えた印刷装置
4とを単にインターフェースを介して接続した構成(印
刷システム)としてもよい。すなわち、図13における
画像作成装置7は図1においてデジタル画像等を送信す
る依頼者3に相当し、図13におけるインターフェース
が図1において依頼者3と印刷会社を接続するネットワ
ークNWに相当する。また、図13における印刷装置
は、図1において印刷コストの算出および印刷物5の作
成を行う印刷会社2(サーバSVおよび印刷装置4)に
相当する。この構成によれば、印刷会社2が、自社内に
おいて、単に印刷物5を作成するための消耗品に対する
コストを把握したい場合などに、簡単なネットワーク構
成で、本システム1を利用することができる。
【0095】なお、この場合、インターフェースとして
は、RS−232C、USB、IEEE1394、セン
トロニクスなどの有線通信の規格に従った通信が可能で
あるが、印刷装置4はこれらのインターフェース規格
(これらの規格に準拠したものも含む)に対応している
ことが好ましい。この構成によれば、シリアルデータ通
信(RS−232C、USB、IEEE1394等)に
も、パラレルデータ通信(セントロニクス等)にも対応
できる。なお、インターフェースとして、無線通信の利
用も可能であることは言うまでもない。
【0096】また、上記の例では、見積もり結果として
印刷物1枚当たりのコスト(単価)を提示するものとし
たが、依頼者3より指定された作成枚数分の合計コスト
(合計価格)を提示するようにしても良い。
【0097】また、印刷物5の解像度は、指定された画
像種類(写真またはイラスト)によって決定されるもの
としたが、依頼者3により印刷条件の1つとして解像度
を指定できるようにしても良い。この構成によれば、よ
り依頼者3のニーズにあった印刷物を作成することがで
きる。
【0098】また、画像種類として「写真」が指定され
た場合には、解像度を上げるだけでなく、画質を向上さ
せるようにしても良い。具体的には、M(マゼンタ)を
表現する場合に、Mの数分の1の濃度(通常は4分の
1)を持つLM(ライトマゼンタ)のインクを、同じ場
所に数回重ねて打ち込むことで、色のバリエーションを
増やすことができる。また、この場合、例えばインクの
吐出量を2分の1に減少させて、横方向の解像度を2倍
にすれば、より色表現の幅を広げることができる。さら
に、ドットサイズが小さくなることでよりドット(網
点)を目立たなくすることができる。
【0099】また、上記の例では、「ラベルシート」の
候補として表示される選択肢は、全て無色透明のもので
あるとしたが、色付き(カラー)のシートも選択可能に
構成しても良い。この場合、例えばY(イエロー)のシ
ート上に印刷を行う場合は、その濃度分のYインク量を
差し引いて印刷コストを算出することが好ましい。ま
た、この場合、デジタル画像が白で表現される部分につ
いては、W(ホワイトインク)を用いて印刷することが
好ましい。この構成によれば、色つきのシート(被印刷
媒体)上にも印刷が可能となり、印刷物のバリエーショ
ンを広げることができる。また、デジタル画像の構成カ
ラーによって、例えば、海に浮かぶ船の絵など、C(シ
アン)インクを多く用いるような画像を印刷する場合、
Cのシート上に印刷するなどすれば、低コストでの印刷
が可能となる。
【0100】また、上記の例では、プリントデータ化し
たデジタル画像に基づき、ドットサイズ別に算出したド
ット数から、インクの消費量を算出するものとしたが
(図8および図9参照)、例えば、インクジェットヘッ
ドからのインク吐出量(インク吐出回数)をカウントし
たり、インクジェットヘッドにインクを供給するカート
リッジの重量を計測するなど、他の方法により、インク
の消費量を求めるようにしても良い。
【0101】また、印刷物作成例の提示において、印刷
画像全体を80%の大きさに縮小したものを提示するも
のとしたが、印刷画像全体ではなく、イラスト部分(絵
柄または写真部分)I(図11参照)のみのサイズを縮
小または拡大させたものを提示するようにしても良い。
この構成によれば、イラスト部分が着色材の使用量に大
きく影響するような場合、この部分のサイズを変化させ
ることで、効率的に印刷コストを操作することができ
る。また、印刷条件の1つとして、依頼者3によりイラ
スト部分の大きさまたは割合を指定できるようにしても
良い。この構成によれば、より依頼者3のニーズにあっ
た印刷物を作成することができる。
【0102】また、上記の例では、印刷コスト算出方法
を適用した印刷物発行システム1として説明したが、本
発明の印刷コスト算出方法におけるアルゴリズムを、記
憶媒体(CD−ROMやMOなど)や、プリンタドライ
バソフトに格納して、これを利用しても良い。また、こ
れらのアルゴリズムを記憶媒体(ROMなど)に格納
し、これをパーソナルコンピュータ等に内蔵した印刷コ
スト算出装置としても応用可能である。
【0103】また、上記の例では、印刷装置4としてイ
ンクジェット式プリンタを例に挙げたが、これに用いる
インクは、染料インク、顔料インク、昇華インク、油性
インク、UVインク、水性導電性インクの他、ステルス
インクや有機ELなど、直接画像を形成しない特殊な着
色材(吐出物)でも良い。また、印刷装置4として、電
子写真式プリンタなどを使用する場合、これに用いるト
ナーは、粉体トナーや液体トナーなどでも良い。
【0104】なお、上述した実施例によらず、例えばシ
ステム構成や運用形態等あるいは印刷方法その他につい
て、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更も可能
である。
【0105】
【発明の効果】上述のように、本発明の印刷コスト算出
方法、印刷コスト算出装置、プリンタドライバ、印刷装
置および印刷システムによれば、デジタル印刷など、離
散的な数値データで表現されるデジタル画像に基づき、
着色材を用いて印刷物を作成する場合、実際に消費する
着色材の消費量から印刷コストを算出するため、正確且
つ効率的に印刷コストを算出することができる、などの
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷物発行システムのシステム構成図
である。
【図2】本発明の「見積り依頼&仮注文」の操作手順を
ディスプレイの表示と共に示す説明図である。
【図3】図2に続く、本発明の「見積り依頼&仮注文」
の操作手順をディスプレイの表示と共に示す説明図であ
る。
【図4】本発明の「見積り確認&本注文」の操作手順を
ディスプレイの表示と共に示す説明図である。
【図5】図4に続く、本発明の「見積り確認&本注文」
の操作手順をディスプレイの表示と共に示す説明図であ
る。
【図6】図5に続く、本発明の「見積り確認&本注文」
の操作手順をディスプレイの表示と共に示す説明図であ
る。
【図7】図6に続く、本発明の「見積り確認&本注文」
の操作手順をディスプレイの表示と共に示す説明図であ
る。
【図8】本発明の印刷コストの算出方法の一例を示す説
明図である。
【図9】図8に続く、本発明の印刷コストの算出方法の
一例を示す説明図である。
【図10】図8および図9で示す印刷コストの算出方法
の説明で参照するテーブルを示す図である。
【図11】本発明の印刷物発行システムで発行される印
刷物の一例を示す図である。
【図12】本発明の応用例におけるディスプレイの表示
を示す図である。
【図13】本発明の他の実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 印刷物発行システム 2 印刷会社 3 依頼者 4 印刷装置 5 印刷物 6 デジタル画像 7 画像作成装置 10 印刷システム 11 ディスプレイ 16 端末機 DB データベース DB1 受信内容格納データベース DB2 依頼者情報データベース DB3 送信内容格納データベース HP ホームページ NW ネットワーク SV サーバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/60 318 B41J 3/04 101Z Fターム(参考) 2C056 EB29 EB49 EC70 EC78 2C087 AA15 AB01 AB05 AC07 AC08 BA02 BA07 CB17 2H030 AA00 AD11 AD16 BB02 5B021 AA01 BB01 BB04 CC05 EE01 LG07

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 離散的な数値データにより表現されるデ
    ジタル画像に基づき、着色材を用いて印刷物を作成する
    場合の印刷コストを算出する印刷コスト算出方法であっ
    て、 前記デジタル画像に基づいて、前記印刷物を作成するた
    めに消費する前記着色材の消費量を算出する着色材消費
    量算出工程と、 前記着色材消費量算出工程により算出された前記着色材
    の消費量から前記印刷コストを算出する印刷コスト算出
    工程と、を備え、 前記着色材消費量算出工程は、前記印刷物に印刷される
    ドット数に基づいて、前記着色材の消費量を算出するこ
    とを特徴とする印刷コスト算出方法。
  2. 【請求項2】 前記デジタル画像が加法混色により表現
    される場合、当該デジタル画像を減法混色により表現さ
    れる減法混色デジタル画像に変換する色変換工程を更に
    備え、 前記着色材消費量算出工程には、前記色変換工程により
    色変換された前記減法混色デジタル画像に基づいて、前
    記着色材の消費量を算出する工程が含まれることを特徴
    とする請求項1に記載の印刷コスト算出方法。
  3. 【請求項3】 前記着色材消費量算出工程には、前記着
    色材の消費量をドットサイズ別に算出した結果を用い
    て、前記印刷物を作成するために消費する前記着色材の
    消費量を算出する工程が含まれることを特徴とする請求
    項1または2に記載の印刷コスト算出方法。
  4. 【請求項4】 前記着色材消費量算出工程には、前記ド
    ットサイズと当該ドットサイズ毎の着色材の消費量とを
    関連づけた着色材消費量テーブルを参照して、前記印刷
    物を作成するために消費する前記着色材の消費量を算出
    する工程が含まれることを特徴とする請求項3に記載の
    印刷コスト算出方法。
  5. 【請求項5】 前記印刷物の解像度を指定する解像度指
    定工程を更に備え、 前記着色材消費量算出工程には、前記解像度指定工程に
    より指定された解像度に応じて前記ドットサイズを決定
    する工程が含まれることを特徴とする請求項3または4
    に記載の印刷コスト算出方法。
  6. 【請求項6】 前記印刷コスト算出工程には、前記着色
    材の消費量と当該消費量における着色材価格とを関連づ
    けた着色材価格テーブルを参照して、前記印刷コストを
    算出する工程が含まれることを特徴とする請求項1ない
    し5のいずれかに記載の印刷コスト算出方法。
  7. 【請求項7】 前記デジタル画像が複数色で表現される
    場合、前記着色材消費量算出工程には、色別に前記着色
    材の消費量を算出する工程が含まれ、 前記印刷コスト算出工程には、前記着色材の消費量と当
    該消費量における色別の着色材価格とを関連づけた色別
    着色材価格テーブルを参照して、前記印刷コストを算出
    する工程が含まれることを特徴とする請求項1ないし5
    のいずれかに記載の印刷コスト算出方法。
  8. 【請求項8】 前記着色材価格は変動可能に構成されて
    いることを特徴とする請求項6または7に記載の印刷コ
    スト算出方法。
  9. 【請求項9】 前記印刷物の作成枚数を指定する作成枚
    数指定工程を更に備え、 前記印刷コスト算出工程には、前記作成枚数指定工程に
    より指定された作成枚数に従って前記印刷コストを算出
    する工程が含まれることを特徴とする請求項1ないし8
    のいずれかに記載の印刷コスト算出方法。
  10. 【請求項10】 前記印刷コスト算出工程には、前記印
    刷物1枚当たりのコストを算出する工程と、前記作成枚
    数指定工程により指定された作成枚数分の合計コストを
    算出する工程とが含まれることを特徴とする請求項9に
    記載の印刷コスト算出方法。
  11. 【請求項11】 前記着色材には、インクまたはトナー
    が含まれることを特徴とする請求項1ないし10のいず
    れかに記載の印刷コスト算出方法。
  12. 【請求項12】 離散的な数値データにより表現される
    デジタル画像に基づき、着色材を用いて印刷物を作成す
    る場合の印刷コストを算出する印刷コスト算出装置であ
    って、 前記デジタル画像に基づいて、前記印刷物を作成するた
    めに消費する前記着色材の消費量を算出する着色材消費
    量算出手段と、 前記着色材消費量算出手段により算出された前記着色材
    の消費量から前記印刷コストを算出する印刷コスト算出
    手段と、を備え、 前記着色材消費量算出手段は、前記印刷物に印刷される
    ドット数に基づいて、前記着色材の消費量を算出するこ
    とを特徴とする印刷コスト算出装置。
  13. 【請求項13】 前記デジタル画像が加法混色により表
    現される場合、当該デジタル画像を減法混色により表現
    される減法混色デジタル画像に変換する色変換手段を更
    に備え、 前記着色材消費量算出手段には、前記色変換手段により
    色変換された前記減法混色デジタル画像に基づいて、前
    記着色材の消費量を算出する手段が含まれることを特徴
    とする請求項12に記載の印刷コスト算出装置。
  14. 【請求項14】 前記着色材消費量算出手段には、前記
    着色材の消費量をドットサイズ別に算出した結果を用い
    て、前記印刷物を作成するために消費する前記着色材の
    消費量を算出する手段が含まれることを特徴とする請求
    項12または13に記載の印刷コスト算出装置。
  15. 【請求項15】 前記ドットサイズと当該ドットサイズ
    毎の着色材の消費量とを関連づけた着色材消費量テーブ
    ルを記憶する記憶手段を更に備え、 前記着色材消費量算出手段には、前記記憶手段に記憶さ
    れた前記着色材消費量テーブルを参照して、前記印刷物
    を作成するために消費する前記着色材の消費量を算出す
    る手段が含まれることを特徴とする請求項14に記載の
    印刷コスト算出装置。
  16. 【請求項16】 前記印刷物の解像度を指定する解像度
    指定手段を更に備え、 前記着色材消費量算出手段には、前記解像度指定手段に
    より指定された解像度に応じて前記ドットサイズを決定
    する手段が含まれることを特徴とする請求項14または
    15に記載の印刷コスト算出装置。
  17. 【請求項17】 前記デジタル画像が複数色で表現され
    る場合、前記着色材消費量算出手段には、色別に前記着
    色材の消費量を算出する手段が含まれ、 前記印刷コスト算出手段には、色別に算出した前記着色
    材の消費量から、前記印刷コストを算出する手段が含ま
    れることを特徴とする請求項12ないし16のいずれか
    に記載の印刷コスト算出装置。
  18. 【請求項18】 前記着色材の消費量と当該消費量にお
    ける着色材価格とを関連づけた着色材価格テーブルを記
    憶する記憶手段を更に備え、 前記印刷コスト算出手段には、前記記憶手段に記憶され
    た前記着色材価格テーブルを参照して、前記印刷コスト
    を算出する手段が含まれることを特徴とする請求項12
    ないし16のいずれかに記載の印刷コスト算出装置。
  19. 【請求項19】 前記着色材の消費量と当該消費量にお
    ける色別の着色材価格とを関連づけた色別着色材価格テ
    ーブルを記憶する記憶手段を更に備え、 前記印刷コスト算出手段には、前記記憶手段に記憶され
    た色別着色材価格テーブルを参照して、前記印刷コスト
    を算出する手段が含まれることを特徴とする請求項17
    に記載の印刷コスト算出装置。
  20. 【請求項20】 前記着色材価格は変動可能に構成され
    ていることを特徴とする請求項18または19に記載の
    印刷コスト算出装置。
  21. 【請求項21】 請求項12ないし20のいずれか1項
    に記載の各手段を備えたことを特徴とするプリンタドラ
    イバ。
  22. 【請求項22】 請求項12ないし20のいずれか1項
    に記載の各手段と、 前記デジタル画像に基づき、着色材を用いて印刷物を作
    成する印刷物作成手段と、を備えたことを特徴とする印
    刷装置。
  23. 【請求項23】 前記印刷物作成手段には、インクジェ
    ット方式により印刷物を作成する手段が含まれることを
    特徴とする請求項22に記載の印刷装置。
  24. 【請求項24】 前記印刷物作成手段には、電子写真方
    式により印刷物を作成する手段が含まれることを特徴と
    する請求項22に記載の印刷装置。
  25. 【請求項25】 請求項22、23または24に記載の
    印刷装置と、 前記デジタル画像を作成するデジタル画像作成手段と、
    を備えたことを特徴とする印刷システム。
JP2001162281A 2001-04-04 2001-05-30 印刷コスト算出方法、印刷コスト算出装置、プリンタドライバ、印刷装置および印刷システム Withdrawn JP2002355954A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001162281A JP2002355954A (ja) 2001-05-30 2001-05-30 印刷コスト算出方法、印刷コスト算出装置、プリンタドライバ、印刷装置および印刷システム
US10/107,541 US20020165833A1 (en) 2001-04-04 2002-03-26 Printing cost-calculating method and apparatus, printer driver, printing apparatus, printing system, printing cost-calculating system and printed matter-issuing system
EP02006649A EP1248219A3 (en) 2001-04-04 2002-03-26 Method and apparatus for calculating the cost of printing a digital image
KR1020020018242A KR20020079446A (ko) 2001-04-04 2002-04-03 인쇄 비용 산출 방법 및 장치, 프린터 드라이버, 인쇄장치, 인쇄 시스템, 인쇄 비용 산출 시스템 및 인쇄물발행 시스템
CN02130399A CN1396537A (zh) 2001-04-04 2002-04-04 印刷成本计算方法、装置及系统、打印机驱动器、印刷装置及系统及印刷物发行系统

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001162281A JP2002355954A (ja) 2001-05-30 2001-05-30 印刷コスト算出方法、印刷コスト算出装置、プリンタドライバ、印刷装置および印刷システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002355954A true JP2002355954A (ja) 2002-12-10

Family

ID=19005438

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001162281A Withdrawn JP2002355954A (ja) 2001-04-04 2001-05-30 印刷コスト算出方法、印刷コスト算出装置、プリンタドライバ、印刷装置および印刷システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002355954A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002373072A (ja) * 2001-06-14 2002-12-26 Seiko Epson Corp 印刷コスト算出システム
JP2009043255A (ja) * 2007-08-07 2009-02-26 Xerox Corp 計画、スケジュール作成及びシミュレーションの使用によるプリントショップのジョブ価格の最適化
JP2017211949A (ja) * 2016-05-27 2017-11-30 ブラザー工業株式会社 制御装置、および、コンピュータプログラム
JP2019139353A (ja) * 2018-02-07 2019-08-22 株式会社オービック 間接材原価計算装置、間接材原価計算方法および間接材原価計算プログラム
JP7408436B2 (ja) 2020-02-28 2024-01-05 株式会社Screenホールディングス 印刷方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002373072A (ja) * 2001-06-14 2002-12-26 Seiko Epson Corp 印刷コスト算出システム
JP2009043255A (ja) * 2007-08-07 2009-02-26 Xerox Corp 計画、スケジュール作成及びシミュレーションの使用によるプリントショップのジョブ価格の最適化
US9076110B2 (en) 2007-08-07 2015-07-07 Xerox Corporation Print-shop job price optimization via the use of planning, scheduling and simulation
JP2017211949A (ja) * 2016-05-27 2017-11-30 ブラザー工業株式会社 制御装置、および、コンピュータプログラム
JP2019139353A (ja) * 2018-02-07 2019-08-22 株式会社オービック 間接材原価計算装置、間接材原価計算方法および間接材原価計算プログラム
JP7008525B2 (ja) 2018-02-07 2022-01-25 株式会社オービック 間接材原価計算装置、間接材原価計算方法および間接材原価計算プログラム
JP7408436B2 (ja) 2020-02-28 2024-01-05 株式会社Screenホールディングス 印刷方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20020165833A1 (en) Printing cost-calculating method and apparatus, printer driver, printing apparatus, printing system, printing cost-calculating system and printed matter-issuing system
US6847377B2 (en) System, method and computer program converting pixels to luminance levels and assigning colors associated with luminance levels in printer or display output devices
US20020089686A1 (en) Logo data generating system, logo data generating method, and data storage medium
JP5439426B2 (ja) 処理条件選択装置、処理条件選択方法及びプログラム
US20060203277A1 (en) Accounting device, accounting method and accounting program
US20040105126A1 (en) Method of printing, program for realizing the same, recording medium, apparatus for printing, printer driver, merchandise sales data processing device, and point-of-sale system
JP5455434B2 (ja) 画像処理装置及び方法、及び記録媒体
US20110176157A1 (en) Print information managing apparatus, print information managing method, print information managing system, and recording medium with program recorded therein
JP2009230738A (ja) 印刷制御システム、印刷要求端末、印刷装置および印刷制御プログラム、並びに印刷制御方法
US10346111B2 (en) Print image processing device, print image processing system, and display method of print image selection screen
JP2022122166A (ja) 印刷制御装置、印刷制御方法およびプログラム
CN102033458A (zh) 图像处理设备、图像形成设备和图像处理方法
JP5658192B2 (ja) 印刷条件設定装置、印刷条件設定方法及びプログラム
JP3719058B2 (ja) 印刷制御装置
EP1223745B1 (en) System and method for processing image data, computer program for performing the method and data storage medium carrying the program
US7480070B2 (en) Spot color pattern system
JP2002355954A (ja) 印刷コスト算出方法、印刷コスト算出装置、プリンタドライバ、印刷装置および印刷システム
JP2002304281A (ja) 印刷コスト算出方法、印刷コスト算出装置、印刷装置および印刷システム
EP1906648A2 (en) Image forming system
JP2001117980A (ja) 選択内容印刷装置および方法
JP2002304549A (ja) 印刷コスト算出システムおよびこれを備えた印刷物発行システム
JP4144218B2 (ja) ロゴデータ作成装置、ロゴデータ作成方法及びその記録媒体
JP2003266891A (ja) 印刷制御装置、印刷制御方法、印刷制御プログラムおよび印刷制御プログラムを記録した媒体
JP2004148832A (ja) プリント・イメージング材料の使用量を推定する方法及びシステム、並びに、印刷装置
EP4113962A1 (en) Printing system, carrier means, and image forming apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050531

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20050706