JP2019139353A - 間接材原価計算装置、間接材原価計算方法および間接材原価計算プログラム - Google Patents

間接材原価計算装置、間接材原価計算方法および間接材原価計算プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】製品の主原料、材料、部品として取り扱わない間接材の原価を効率良く正確に計算して、製品原価に組み込むことができるようにする。【解決手段】記憶部106には、間接材の棚卸振替の対象となる商品を登録する間接材商品マスタ106aと、製造される製品を構成する原材料および間接材の必要数を登録する製造構成マスタ106bとが格納され、制御部102には、製造する製品の実績数を入力して、製品毎の概算の原価金額を計算する概算原価計算部102bと、棚卸を行った実施棚卸数と帳簿在庫数との差を棚卸差異数として棚卸減耗費を求める棚卸処理部102cと、棚卸減耗費を間接材料費に振替える間接材振替部102dと、製造構成マスタの製品毎の間接材の概算使用量を配賦基準として間接材料費を各製品に配賦した配賦金額を各製品の原価に上乗せする原価計算処理部102eとを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、間接材原価計算装置、間接材原価計算方法および間接材原価計算プログラムに関する。
特許文献1では、構成要素別の標準原価計算については、構成情報DBから構成情報を1件ずつ読出して、その構成情報を標準稼働時間、標準段取り時間、投入材料、間接材料などの要素に分解した後、標準原価計算のための計算式を割当てて、各要素別の標準原価を計算し、構成情報DBに要素別の原価金額として格納する標準原価計算システムが開示されている。
特開2009−122987号公報
しかしながら、上記特許文献1では、トータルの間接材料費を会計上捉えることは可能であったが、製品毎の間接材の製造原価を計算するには経理処理や配賦処理が煩雑となるため、間接材の原価管理を正確に行うことができなかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、製品の主原料、材料、部品として取り扱わない間接材の原価を効率良く正確に計算して、製品原価に組み込むことのできる間接材原価計算装置、間接材原価計算方法および間接材原価計算プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る間接材原価計算装置は、記憶部と制御部とを備え、製品毎の間接材に掛かる原価を計算する間接材原価計算装置であって、前記記憶部には、前記間接材の棚卸振替の対象となる商品を登録する間接材商品マスタと、製造される製品を構成する原材料および間接材の必要数を登録する製造構成マスタと、が格納されており、前記制御部は、前記製造構成マスタの製品構成に基づいて製造する製品の実績数を入力して、製品毎の概算の原価金額を計算する概算原価計算手段と、棚卸を行うことで得られる実施棚卸数と帳簿在庫数との差を棚卸差異数として棚卸減耗費を求める棚卸処理手段と、前記間接材商品マスタにより間接材振替の対象が間接材にのみ発生している場合に、前記棚卸減耗費を間接材料費に振替える間接材振替手段と、前記製造構成マスタに登録されている製品毎の間接材の概算使用量を配賦基準として前記間接材料費を各製品に配賦し、該配賦した金額を各製品の原価に上乗せする原価計算処理手段と、を備えたこと、を特徴とする。
また、本発明に係る間接材原価計算装置は、前記間接材は、前記製品における主原料、材料、および、部品として取り扱わない、ねじ、接着剤、および、塗料などであること、を特徴とする。
また、本発明に係る間接材原価計算装置は、前記概算原価計算手段は、棚卸前であっても製品の製造実績数を入力することにより製品毎の原材料および間接材に掛かる暫定原価を計算すること、を特徴とする。
また、本発明に係る間接材原価計算装置は、前記間接材商品マスタおよび前記製造構成マスタを事前に登録するマスタ登録手段をさらに備えていること、を特徴とする。
また、本発明に係る間接材原価計算方法は、記憶部と制御部とを備え、製品毎の間接材に掛かる原価を計算する間接材原価計算装置で実行される間接材原価計算方法であって、前記記憶部には、前記間接材の棚卸振替の対象となる商品を登録する間接材商品マスタと、製造される製品を構成する原材料および間接材の必要数を登録する製造構成マスタと、が格納されており、前記制御部で実行される、前記製造構成マスタの製品構成に基づいて製造する製品の実績数を入力して、製品毎の概算の原価金額を計算する概算原価計算ステップと、棚卸を行うことで得られる実施棚卸数と帳簿在庫数との差を棚卸差異数として棚卸減耗費を求める棚卸処理ステップと、前記間接材商品マスタにより間接材振替の対象が間接材にのみ発生している場合に、前記棚卸減耗費を間接材料費に振替える間接材振替ステップと、前記製造構成マスタに登録されている製品毎の間接材の概算使用量を配賦基準として前記間接材料費を各製品に配賦し、該配賦した金額を各製品の原価に上乗せする原価計算処理ステップと、を含むこと、を特徴とする。
また、本発明に係る間接材原価計算プログラムは、記憶部と制御部とを備え、製品毎の間接材に掛かる原価を計算する間接材原価計算装置で実行させるための間接材原価計算プログラムであって、前記記憶部には、前記間接材の棚卸振替の対象となる商品を登録する間接材商品マスタと、製造される製品を構成する原材料および間接材の必要数を登録する製造構成マスタと、が格納されており、前記制御部で実行させるための、前記製造構成マスタの製品構成に基づいて製造する製品の実績数を入力して、製品毎の概算の原価金額を計算する概算原価計算ステップと、棚卸を行うことで得られる実施棚卸数と帳簿在庫数との差を棚卸差異数として棚卸減耗費を求める棚卸処理ステップと、前記間接材商品マスタにより間接材振替の対象が間接材にのみ発生している場合に、前記棚卸減耗費を間接材料費に振替える間接材振替ステップと、前記製造構成マスタに登録されている製品毎の間接材の概算使用量を配賦基準として前記間接材料費を各製品に配賦し、該配賦した金額を各製品の原価に上乗せする原価計算処理ステップと、を含むこと、を特徴とする。
本発明によれば、製品の主原料、材料、部品として取り扱わない間接材の原価を効率良く正確に計算して、製品原価に組み込むことができるという効果を奏する。
図1は、本実施形態に係る間接材原価計算装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、間接材商品マスタの一例を示す図である。 図3は、製造構成マスタの一例を示す図である。 図4は、製品Xに関する製造実績入力画面の一例を示す図である。 図5は、製品Yに関する製造実績入力画面の一例を示す図である。 図6は、棚卸処理を行って棚卸差異数を求める棚卸入力画面の一例を示す図である。 図7は、本実施形態に係る間接材原価計算装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図8は、本実施形態に係る間接材原価計算装置の処理イメージの一例を示す図である。 図9は、比較例における処理イメージの一例を示す図である。 図10は、棚卸差異に関する仕訳の一例を示す図である。 図11は、原材料において棚卸差異が発生した場合の勘定連絡図の一例を示す図である。 図12は、仕掛品で棚卸差異が発生した場合の勘定連絡図の一例を示す図である。 図13は、本実施形態に係る間接材原価計算装置の事前準備から前月および当月に到る流れの一例を示す処理フローである。 図14は、概算原価計算部における製造実績入力結果の一例を示す図である。 図15は、棚卸処理部において帳簿在庫数から実施棚卸数を引いた棚卸差異数を求める処理の一例を示す図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
[1.概要]
従来の間接材の原価計算において、業務システム上は間接材の棚卸差異数を棚卸減耗費として扱っており、経理では間接材料の棚卸減耗費は個別に間接材料費として会計上で振替を行っていた。そのため、合計の間接材料費を会計上捉えることは可能であったが、各製品における使用量を把握するための記録が無く、人為判断の配賦基準などを利用して製造原価を計算するか、あるいは、これらの経理処理や配賦処理が煩雑なことから、間接材の原価管理を行わずに、会計上も棚卸減耗費として単純に処理されていた。
そこで、本実施形態に係る間接材原価計算装置では、主原料、材料、部品として取り扱わない間接材(ねじ・接着剤・塗料など)の原価を効率良く正確性を高めて、製品原価に組み込むための仕組みを構築した。例えば、製造実績に間接材の概算使用料を登録しておくことによって、月中では暫定原価としての原価把握を可能としつつ、間接材の棚卸減耗費と総概算使用費との差異を、月間の総概算使用数と製品毎の概算使用数を配賦基準として原価配賦を行うことで、製造原価の正確性を高めた。間接材の概算使用量は設計部門や生産管理部門が指定した製造構成に持たせることを可能としたため、製造部門は製造実績として製品完成数を登録するだけで製品毎の概算使用量を把握することができるようになった。
[2.構成]
本実施形態に係る間接材原価計算装置の構成の一例について、図1〜図3を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る間接材原価計算装置の構成の一例を示すブロック図である。図2は、間接材商品マスタの一例を示す図である。図3は、製造構成マスタの一例を示す図である。
間接材原価計算装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、間接材原価計算装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
間接材原価計算装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。間接材原価計算装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線又は無線の通信回線を介して、間接材原価計算装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、間接材原価計算装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。ここで、記憶部106は、間接材商品マスタ106a、製造構成マスタ106b等を備えている。
間接材商品マスタ106aは、間接材の棚卸振替の対象となる商品を登録するマスタである。間接材商品マスタ106aは、例えば図2に示すように、“間接材j”の商品のところだけ間接材FLG(フラグ)が立っていることから、棚卸減耗費が発生している場合は間接材から発生していることを意味する。このため、棚卸減耗費をそのまま間接材料費に振替えることができる。また、仮に図2の例において、“原材料A”の商品のところに棚卸減耗費が発生していた場合は、間接FLGの設定内容によって当該棚卸減耗費が間接材棚卸振替の対象外となる。この間接材商品マスタ106aは、間接材原価計算処理を行う事前準備の段階において、マスタメンテ部102aから登録を行ってもよい。
製造構成マスタ106bは、製造される製品を構成する原材料および間接材の必要数を製品毎に登録するマスタである。製造構成マスタ106bは、例えば図3に示すように、“親品目”として製造構成の対象となる「製品X」や「製品Y」が登録され、それらの製品を構成する“子品目”として、「原材料A」、「原材料B」、「原材料C」、「間接材j」などが“SEQ”番号と共に登録され、さらに、各子品目が対象となる製品1台あたりどの位の数や量を必要とするかを事前に調べて“必要数”として登録される。これにより、ある製品をn台製造する場合は、この製造構成マスタ106bに基づいて、該当する“親品目”の製品が必要としている“子品目”の“必要数”をn倍し、さらに“子品目”毎の単価を掛けることで、棚卸前であっても製造構成マスタ106bを用いて当該製品の暫定原価を求めることができる。
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
制御部102は、間接材原価計算装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。ここで、制御部102は、機能概念的に、マスタ登録手段としてのマスタメンテ部102a、概算原価計算手段としての概算原価計算部102b、棚卸処理手段としての棚卸処理部102c、間接材振替手段としての間接材振替部102d、原価計算処理手段としての原価計算処理部102e等を備えている。
マスタメンテ部102aは、上記した間接材商品マスタ106aおよび製造構成マスタ106bを事前に登録する。間接材商品マスタ106aと製造構成マスタ106bは、既に登録済みのものを使って間接材の原価計算を行うこともできるが、間接材FLGの設定内容が変わったり、親品目を構成する子品目の内容や必要数が変わったり、原価が変動した場合は、オペレータが適宜マスタメンテ部102aを使って登録内容を変更することができる。
概算原価計算部102bは、製造構成マスタ106bの製品構成に基づいて製造する製品の実績数を入力することにより、製品毎の概算の原価金額を計算する。概算原価計算部102bによって算出される製品の原価金額は、あくまでも事前に登録された製造構成マスタ106bに基づくものであるが、棚卸前でも算出できることから、月中であっても暫定原価として原価把握が可能となる。また、後述する業務システム側では、製造実績登録時に「間接材j」の在庫が概算数量で引き落とされることから、帳簿在庫から既に引き落としがかかるため、棚卸減耗費もこれに伴って減少する。つまり、業務システム内では、棚卸処理が行われるまでの間、概算数量ベースで製造原価を確認することができる。
棚卸処理部102cは、棚卸処理を行うことにより得られる実施棚卸数と帳簿在庫数との差を棚卸差異数として棚卸減耗費を求める。棚卸減耗費は、様々な要因によって生じるが、ここでは原材料費や部品等として取り扱われないが、製造に必要なねじ、接着剤、塗料といったトータルの間接材料費として捉えられることから、棚卸差異数により求める。
間接材振替部102dは、間接材商品マスタ106aにより間接材振替の対象が間接材にのみ発生している場合に、棚卸減耗費を間接材料費に振替える。つまり、間接材振替の対象が間接材以外の原材料等から発生している場合は、全ての棚卸減耗費を間接材料費として振替えることはできない。
原価計算処理部102eは、製造構成マスタ106bに登録されている製品毎の間接材の概算使用量を配賦基準として、棚卸減耗費を振替えた間接材料費を各製品に配賦し、その配賦金額を各製品の概算原価に上乗せする。このように、本実施形態に係る間接材原価計算装置100は、第1段階として概算原価計算部102bによって製品毎の概算の原価金額を計算し、第2段階として棚卸で発生した棚卸減耗費が間接材から発生している場合に間接材料費として振替を行い、製造構成マスタ106bの間接材の必要数の割合に応じて間接材料費を配賦し、その配賦金額を各製品の概算原価計算結果に上乗せする。これにより、製品毎の間接材の製造原価を一層正確に計算することが可能となった。
[3.具体例]
本実施形態の具体例について、図4〜図15を参照して、本実施形態に係る間接材原価計算装置100の処理の一例について具体的に説明する。図4は、製品Xに関する製造実績入力画面の一例を示す図である。図5は、製品Yに関する製造実績入力画面の一例を示す図である。図6は、棚卸処理を行って棚卸差異数を求める棚卸入力画面の一例を示す図である。図7は、本実施形態に係る間接材原価計算装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。図8は、本実施形態に係る間接材原価計算装置の処理イメージの一例を示す図である。図9は、比較例における処理イメージの一例を示す図である。図10は、棚卸差異に関する仕訳の一例を示す図である。図11は、原材料において棚卸差異が発生した場合の勘定連絡図の一例を示す図である。図12は、仕掛品で棚卸差異が発生した場合の勘定連絡図の一例を示す図である。図13は、本実施形態に係る間接材原価計算装置の事前準備から前月および当月に到る流れの一例を示す処理フローである。図14は、概算原価計算部における製造実績入力結果の一例を示す図である。図15は、棚卸処理部において帳簿在庫数から実施棚卸数を引いた棚卸差異数を求める処理の一例を示す図である。
[処理の流れ]
本実施形態に係る間接材原価計算装置100の処理の流れの概要については、図7のフローチャートを用いて説明する。まず、マスタメンテ部102aは、図2に示す間接材商品マスタ106aと、図3に示す製造構成マスタ106bとに対し事前に登録処理、あるいは、登録内容に変更が生じた場合はメンテナンス処理を行う(ステップS1)。
続いて、概算原価計算部102bは、製造する製品の実績数が入力されると、製造構成マスタ106bに登録されている製品構成に基づいて、製品毎の概算の原価金額を計算する(ステップS2)。
また、棚卸処理部102cは、棚卸を行うことで得られる実施棚卸数と帳簿在庫数との差を棚卸差異数として棚卸減耗費を求める(ステップS3)。
さらに、間接材振替部102dは、間接材商品マスタ106aに基づいて間接材振替の対象が間接材にのみ発生している場合に、ステップS3で求めた棚卸減耗費を間接材料費に振替える(ステップS4)。仮に、間接材振替の対象が間接材以外の商品から発生している場合は、間接材以外の部分については間接材料費の振替対象外となる。
そして、原価計算処理部102eは、製造構成マスタ106bに登録されている製品毎の間接材の概算使用量を配賦基準として、振替を行った間接材料費を各製品に配賦し、その配賦金額を各製品の概算原価に上乗せすることで、間接材の原価を製品原価に組み込むことができる(ステップS5)。
このように、適切な配賦によって製品毎の製品原価計算を行うことで、会計まで仕訳を連携することができる(ステップS6)。
[マスタメンテ]
マスタメンテ部102aは、間接材商品マスタ106aに対して、間接材の棚卸振替の対象となる商品を事前に登録する。例えば、間接材棚卸振替の対象は、図2の間接材商品マスタ106aの間接材FLGが立っている商品が対象となる。ここでは、“間接材j”の商品のところに「1:間接材」のフラグが立っているため、棚卸減耗費が生じた場合は間接材料費として振替ることができる。また、“間接材j”以外に“製品(A〜C)”や“原材料(X,Y)”の商品のところに間接材FLGが立つように登録した場合は、生じた棚卸減耗費をそのまま間接材料費として振替ることができないため、間接材FLGの設定内容に応じて間接材料費の振替金額を調整する必要がある。
また、マスタメンテ部102aは、製造構成マスタ106bに対して、製造される製品を構成している原材料および間接材の必要数を事前に登録する。例えば、マスタメンテ部102aは、図3の製造構成マスタ106bに示すように、“親品目”である「製品X」を製造する際に必要とされる“子品目”の「原材料(A〜C)」や「間接材j」の必要数を予め調べて登録する。より具体的には、「製品X」を1台製造するにあたって、「原材料A」が3個、「原材料B」が5個、「間接材j」が1.275KG必要となるとし、「製品Y」を3台製造するにあたって、「原材料A」が1個、「原材料C」が2個、「間接材j」が0.425KG必要となると登録されている。
[概算原価計算]
概算原価計算部102bは、製造構成マスタ106bの製品構成に基づいて製造する製品の実績数を入力して、製品毎の概算の原価金額を計算する。例えば、オペレータは、図4に示すように、製造実績入力画面の“製品”の項目に「製品X(券売機)」を入力し、“製造数”に「10台」を入力する。すると、概算原価計算部102bは、製造構成マスタ106bを参照して、“子品目”の「原材料A(基盤)」、「原材料B(ケース)」、間接材j(塗料)」の“必要数”を10倍したものが“使用数”として製造実績入力画面に表示され、これに基づいて原価金額が計算される。これと同様に、オペレータは、図5に示すように、製造実績入力画面の“製品”の項目に「製品Y」を入力し、“製造数”に「30台」を入力する。すると、概算原価計算部102bは、製造構成マスタ106bを参照して、“子品目”の「原材料A(基盤)」、「原材料B(ケース)」、間接材j(塗料)」の“必要数”を10倍したものが“使用数”として製造実績入力画面に表示され、これに基づいて原価金額を計算することができる。つまり、「原材料A」の単価を「@60」、「原材料B」の単価を「@90」、「原材料C」の単価を「@80」、「間接材j」の単価を「@5」とすると、「製品X」の「原材料A」の原価は「¥1,800」、「原材料B」の原価は「¥4,500」、「間接材j」の概算原価は「¥64」となる。また、「製品Y」の「原材料A」の原価は「¥600」、「原材料C」の原価は「¥1,600」、「間接材j」の概算原価は「¥21」となる。
このように、製造実績の入力と入力された実績に基づく概算原価の計算は、図8に示すように、業務システムの受払データとして処理される。ここで計算される概算原価は、製造構成マスタ106bに登録された製品構成に基づいて計算されるため、あくまでも暫定原価であるが、根拠のある原価であり、棚卸を行う前の月中であっても、おおよその原価を把握することが可能になるという利点がある。
[比較例における原価計算]
これに対して、図9に示す比較例の場合は、業務システムにおいて製造実績を入力したとしても、実体は「間接材j」が使用されているはずであるが、どれだけ使用されているかはこの時点では不明である。そして、月末に棚卸処理をすることによって、初めて棚卸減耗費が発生していることがわかる。業務システムの棚卸により把握した棚卸減耗費は、会計システムに移行して連携、あるいは、手入力を行い、経理にて間接材料費へ振替仕訳入力が行われる。つまり、比較例では、経理において間接材料の棚卸減耗費を間接材料費として会計上で振替を行っていた。このように、棚卸減耗費を用いてトータルの間接材料費として会計上捉えることは可能であるが、その間接材料費がどの製品で利用されているか、また、どの位の量が使用されているかまでは把握することができなかった。そこで、比較例では、図9の原価システムに示すように、月間の製品の出来高数量(あるいは、出来高金額でも良い)を利用して配賦基準としたり、あるいは、生産管理部による人為判断を配賦基準としたりすることで、原価計算を行っていた。例えば、図9に示すように、総出来高数40台に対し「製品X」が10台、「製品Y」が30台であるので、出来高数量で配賦する場合は、「製品X」に1/4(¥25)、「製品Y」に3/4(¥75)が配賦される。
しかし、図9の「製品X」と「製品Y」を構成する原材料の内、「原材料A」に着目すると、両製品に使用されている原材料ということがわかる。出来高の数量は、「製品Y」の方が多いものの、両方で使用されている「原材料A」については「製品X」に投入される量が多い。また、配賦する間接材料費は、間接材料費を除く構成品原価金額の積算値から製品1個あたりの単価を算出した場合も、「製品X」の方が高額となるため、配賦する間接材料費は「製品X」の方が大きくあるべきとも考えられる。また、「原材料C」の方が「原材料B」よりも単価が安価とは言え、「原材料B」よりも大きいが故に、必要な間接材の量が多くなるという可能性もある。このように、間接材料費の配賦基準を出来高数量や出来高金額で捉えることは、必ずしも適切な配賦になるとは限らないことがわかる。
[棚卸処理]
棚卸処理部102cは、棚卸を行うと実施棚卸数が得られるが、この実施棚卸数と帳簿在庫数との差が棚卸差異数となり、棚卸減耗費を求めることができる。例えば、図6の棚卸入力画面に示すように、「棚卸日」を「2017/06/30」とし、棚卸対象となる「倉庫」を「○×工場」と入力すると、「棚卸差異数」の「−3KG」が計算されて表示される。つまり、この棚卸減耗費は、上記の概算原価計算部102bにより概算で登録された「間接材j」の金額に加算することで、間接材の実質使用金額と捉えることができる。すなわち、製造構成マスタ106bから概算で登録された製品Xの「間接材j」の「12.75KG」分の概算原価「¥64」と、製品Yの「間接材j」の「4.25KG」分の概算原価「¥21」に、「棚卸減耗費」の「3KG」分の原価「¥15」を加えた「20KG」分の原価「¥100」が間接材の実質使用金額となる。
[間接材振替]
間接材振替部102dは、間接材商品マスタ106aを参照して、間接材振替の対象が間接材にのみ発生している場合に、棚卸処理部102cで求めた棚卸減耗費を間接材料費に振替える。つまり、図2の間接材商品マスタ106aで“間接材FLG”の立つ“商品”が間接材棚卸振替の対象となる。このため、図2に示すように「間接材j」に棚卸減耗費が発生している場合は、この棚卸減耗費を間接材料費へ振替える。図8の処理イメージ図では、業務システムの棚卸処理により「棚卸減耗費」の「3KG」の原価「¥15」を計算し、間接材振替部102dは、原価システムにおいて「棚卸減耗費」から「間接材料費」への振替を行う。
[原価計算処理]
原価計算処理部102eは、製造構成マスタ106bに登録されている製品毎の間接材の概算使用量を配賦基準として生じた間接材料費を各製品に配賦し、その配賦金額を先に求めた製品毎の概算原価に上乗せする。つまり、間接材の配賦基準は、図8に示すように、「製品X」の概算使用量が「12.75(KG)」であり、「製品Y」の概算使用量は「4.25(KG)」となるので、総概算使用量が「17KG」となり、配賦係数は以下の(1)式で算出される。
配賦係数=製品毎の概算使用量/総概算使用量・・・(1)
この(1)式を使って、「製品X」と「製品Y」の配賦係数を求めると、
製品Xの配賦係数=12.75/17=0.75
製品Yの配賦係数=4.25/17=0.25
となる。
続いて、上記製品毎の配賦係数を用いて、振替を行った「間接材料費」の「¥15」を各製品に配賦する。配賦金額は、以下の(2)式で算出される。
配賦金額=間接材振替額×配賦係数・・・(2)
この(2)式を使って、「製品X」と「製品Y」の配賦金額を求めると、
製品Xの配賦金額=15×0.75=11.25≒¥11
製品Yの配賦金額=15×0.25=3.75≒¥4
となる。ここでは、配賦金額を整数で算出するため、端数処理誤差は、端数の配賦金額の大きい製品へ賦課するように処理したが、必ずしもこれに限定されない。
これにより、「製品X」の「間接材j」の概算使用金額「¥64」に上記配賦した間接材料費「¥11」を加えた「¥75」が「製品X」の間接材の原価となる。また、「製品Y」の「間接材j」の概算使用金額「¥21」に上記配賦した間接材料費「¥4」を加えた「¥25」が「製品Y」の間接材の原価となる。
[仕訳連携]
以上のような処理に基づき、業務システムにおいて行われた棚卸による棚卸仕訳を会計システムへ連携し、原価システムにおいて行われた間接材振替による間接材振替仕訳と製造原価計算による製造原価仕訳とを会計システムへ連携する。このように、本実施形態に係る間接材原価計算装置100は、一切の手入力を介在することなく、適切な原価計算を行うことができ、会計まで仕訳を連携することができる。
また、図10は、上記した棚卸差異や製造払出、製造受入に関する仕訳例の一例を示している。棚卸差異が生じた場合のテンプレート例としては、借方が「棚卸減耗費」で「¥100」となり、貸方が「原材料」で「¥100」となっている。これに対し、単純製造の場合は、棚卸振替によって、借方が「原材料」で「¥100」となり、貸方が「棚卸減耗費」で「¥100」となる。
さらに、製造払出の場合は、図10に示すように、製造実績振替明細として、貸方にのみ「原材料」で「¥100」が記載される。また、製造受入の場合は、製造実績振替明細として、借方にのみ「製品」で「¥100」が記載される。このような関連仕訳については、全て月次で会計システムと連携する。
[勘定連絡図]
図11に示す勘定連絡図は、原材料の時点で差異が発生した場合の例を示している。つまり、原材料の受入と払出との間に棚卸差(棚卸減耗費)が発生しており、仕掛品および製品の段階では、棚卸減耗損が差し引かれた状態で受入と払出が行われ、それが売上原価となっている。これに対し、棚卸差異を製造払出に振替えると、原材料の時点で棚卸差が発生した場合でも、受入の原価単価は変わらないが、仕掛品および製品の段階でも棚卸差が乗ってくるため原価単価が変わり、売上原価が変わる。
また、図12に示す勘定連絡図は、仕掛品の時点で差異が発生した場合の例を示している。つまり、原材料の受入と払出との間では棚卸差は発生しておらず、仕掛品の受入と払出との間で棚卸差(棚卸減耗費)が発生しており、製品の段階では、棚卸減耗損が差し引かれた状態で受入と払出が行われ、それが売上原価となっている。これに対し、棚卸差異を製造払出に振替えると、原材料の受入と払出との間では棚卸差が発生しないため、原価単価は変わらない。また、仕掛品の払出の段階で棚卸差が発生するが、受入の段階では原価単価は変わらない。ただ、製品の段階では、受入と払出に棚卸差が乗ってくるため原価単価が変わり、売上原価も変わる。
[全体の流れを示す処理フロー]
マスタ登録を行う事前準備段階から、仕訳連携に到るまでの一連の処理の流れについて図13を用いて説明する。まず、間接材原価計算装置100は、間接材料の原価計算処理を行う前に、制御部102のマスタメンテ部102aにより、記憶部106の間接材商品マスタ106aと製造構成マスタ106bを登録する事前準備を行う。特に、製造構成マスタ106bに登録する間接材の概算使用量は、設計部門や生産管理部門が指定した製造構成を持たせるようにする。このため、製造部門は、製造実績として製品完成数を登録するだけで、製品毎の間接材の概算使用量(概算使用費)が計算可能となり、棚卸前であっても製品毎の暫定原価を把握することができる。
マスタ登録を行った後、製造実績入力として製品完成数が入力されると、製造構成マスタ106bに基づいて、製品毎の間接材の概算使用量(概算使用費)を計算し、暫定原価を把握することができる。その後、月度内では、棚卸処理、間接材振替、原価計算処理の一連の処理を随時実行することにより、間接材の原価を効率良く正確に計算し、製品原価に組み込むことができる。そして、月次仮締処理を行う時点でも間接材振替と原価計算処理が行われ、最終的な月次締処理を行った後に、仕訳連携が行われる。
棚卸処理は、月度内で随時実行することが可能であり、その度に間接材の概算使用量(概算使用費)に対し、棚卸差異数を棚卸減耗費として間接材料費に振替える。そして、製造構成マスタ106bに登録されている製品毎の間接材の概算使用量を配賦基準として間接材料費を各製品に配賦し、その配賦金額を各製品の原価に上乗せすることで、間接材の原価を効率良く正確に計算して製品原価に組み込むことができる。
[計算処理概要]
製品原価の積上計算では、図14に示すように、製造実績を入力すると、原価計算処理部102eにより以下の計算が行われる。
製品Xの積上金額
=(30個×@60)+(50個×@90)+(12.75KG×@5)
=1,800+4,500+64(≒63.75)
=6,364
製品Yの積上金額
=(10個×@60)+(20個×@80)+(4.25KG×@5)
=600+1,600+21(≒21.25)
=2,221
このように、製品Xと製品Yの(子品目の数量×単価)を積上げることで、製品毎の原価金額を効率良く正確に計算することができる。
[棚卸処理]
棚卸処理において間接材jに対し、3KGの棚卸減耗費が発生した場合は、図15に示すように処理される。つまり、帳簿在庫数が500KGであるのに対し、棚卸しした実施棚卸数が497KGの場合は、棚卸差異数が−3KGとなるため、間接材の単価が@5とすると、棚卸差異金額は¥15=3×@5となる。このように算出された棚卸差異金額の¥15は、棚卸減耗費として間接材料費に振替えられ、配賦される。
[間接材振替]
間接材振替では、実際の製造払出数で棚卸差異金額を按分して各実績に振替える。つまり、製品Xと製品Yに対する配賦金額の計算は、以下のようになる。
製品Xの配賦金額=¥11(¥15×12.75÷17=11.25≒11)
製品Yの配賦金額=¥4(¥15×4.25÷17=3.75≒4)
そして、これらの配賦金額を製品毎の概算の原価金額に加算する。
製品Xの原価金額 ¥6,375=¥6,364+¥11
製品Yの原価金額 ¥2,225=¥2,221+¥4
さらに、製品毎の製造原価を計算すると、
製品Xの製造原価 @637.5=¥6,375÷10
製品Yの原価金額 @74.17=¥2,225÷30
となる。
上記したように、本実施形態に係る間接材原価計算装置100は、製品の主原料、材料、部品として取り扱わない間接材の原価を効率良く正確に計算して、製品毎の製品原価に組み込むことができる。
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、間接材原価計算装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、間接材原価計算装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて間接材原価計算装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部102を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、間接材原価計算装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto−Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu−ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、間接材原価計算装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、間接材原価計算装置100は、当該情報処理装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
さらに、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能付加に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
本発明は、製造業などにおいて適用可能であるが、特に、化学系の液体を扱う業界において原料の投入量が正確に判断し難い製造業などで有用である。
100 間接材原価計算装置
102 制御部
102a マスタメンテ部
102b 概算原価計算部
102c 棚卸処理部
102d 間接材振替部
102e 原価計算処理部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 間接材商品マスタ
106b 製造構成マスタ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置(キーボード)
114 出力装置(モニタ)
200 サーバ
300 ネットワーク

Claims (6)

  1. 記憶部と制御部とを備え、製品毎の間接材に掛かる原価を計算する間接材原価計算装置であって、
    前記記憶部には、
    前記間接材の棚卸振替の対象となる商品を登録する間接材商品マスタと、
    製造される製品を構成する原材料および間接材の必要数を登録する製造構成マスタと、
    が格納されており、
    前記制御部は、
    前記製造構成マスタの製品構成に基づいて製造する製品の実績数を入力して、製品毎の概算の原価金額を計算する概算原価計算手段と、
    棚卸を行うことで得られる実施棚卸数と帳簿在庫数との差を棚卸差異数として棚卸減耗費を求める棚卸処理手段と、
    前記間接材商品マスタにより間接材振替の対象が間接材にのみ発生している場合に、前記棚卸減耗費を間接材料費に振替える間接材振替手段と、
    前記製造構成マスタに登録されている製品毎の間接材の概算使用量を配賦基準として前記間接材料費を各製品に配賦し、該配賦した金額を各製品の原価に上乗せする原価計算処理手段と、
    を備えたこと、
    を特徴とする間接材原価計算装置。
  2. 前記間接材は、
    前記製品における主原料、材料、および、部品として取り扱わない、ねじ、接着剤、および、塗料などであること、
    を特徴とする請求項1に記載の間接材原価計算装置。
  3. 前記概算原価計算手段は、
    棚卸前であっても製品の製造実績数を入力することにより製品毎の原材料および間接材に掛かる暫定原価を計算すること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の間接材原価計算装置。
  4. 前記間接材商品マスタおよび前記製造構成マスタを事前に登録するマスタ登録手段をさらに備えていること、
    を特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の間接材原価計算装置。
  5. 記憶部と制御部とを備え、製品毎の間接材に掛かる原価を計算する間接材原価計算装置で実行される間接材原価計算方法であって、
    前記記憶部には、
    前記間接材の棚卸振替の対象となる商品を登録する間接材商品マスタと、
    製造される製品を構成する原材料および間接材の必要数を登録する製造構成マスタと、
    が格納されており、
    前記制御部で実行される、
    前記製造構成マスタの製品構成に基づいて製造する製品の実績数を入力して、製品毎の概算の原価金額を計算する概算原価計算ステップと、
    棚卸を行うことで得られる実施棚卸数と帳簿在庫数との差を棚卸差異数として棚卸減耗費を求める棚卸処理ステップと、
    前記間接材商品マスタにより間接材振替の対象が間接材にのみ発生している場合に、前記棚卸減耗費を間接材料費に振替える間接材振替ステップと、
    前記製造構成マスタに登録されている製品毎の間接材の概算使用量を配賦基準として前記間接材料費を各製品に配賦し、該配賦した金額を各製品の原価に上乗せする原価計算処理ステップと、
    を含むこと、
    を特徴とする間接材原価計算方法。
  6. 記憶部と制御部とを備え、製品毎の間接材に掛かる原価を計算する間接材原価計算装置で実行させるための間接材原価計算プログラムであって、
    前記記憶部には、
    前記間接材の棚卸振替の対象となる商品を登録する間接材商品マスタと、
    製造される製品を構成する原材料および間接材の必要数を登録する製造構成マスタと、
    が格納されており、
    前記制御部で実行させるための、
    前記製造構成マスタの製品構成に基づいて製造する製品の実績数を入力して、製品毎の概算の原価金額を計算する概算原価計算ステップと、
    棚卸を行うことで得られる実施棚卸数と帳簿在庫数との差を棚卸差異数として棚卸減耗費を求める棚卸処理ステップと、
    前記間接材商品マスタにより間接材振替の対象が間接材にのみ発生している場合に、前記棚卸減耗費を間接材料費に振替える間接材振替ステップと、
    前記製造構成マスタに登録されている製品毎の間接材の概算使用量を配賦基準として前記間接材料費を各製品に配賦し、該配賦した金額を各製品の原価に上乗せする原価計算処理ステップと、
    を含むこと、
    を特徴とする間接材原価計算プログラム。
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