JP2002372889A - 定着装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

定着装置及びこれを用いた画像形成装置

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JP2002372889A JP2001179176A JP2001179176A JP2002372889A JP 2002372889 A JP2002372889 A JP 2002372889A JP 2001179176 A JP2001179176 A JP 2001179176A JP 2001179176 A JP2001179176 A JP 2001179176A JP 2002372889 A JP2002372889 A JP 2002372889A
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 定着装置の部位において用紙のジャムが
発生した場合でも、ジャムが発生した用紙を容易に除去
することが可能な定着装置及びこれを用いた画像形成装
置を提供することを課題とする。 【解決手段】 加熱部材に加圧部材を圧接させ、前記加
熱部材と加圧部材の間に形成されるニップ部に、未定着
トナー像を担持した記録媒体を通過させることにより定
着を行なう定着装置において、前記加圧部材の両端部を
支持するとともに、当該加圧部材を加熱部材に圧接する
ように付勢される支持部材と、前記支持部材に対して互
いに異なった方向から作用し、当該支持部材をニップ圧
力を解除する方向に移動させる複数のニップ圧力解除部
材とを備えるように構成して課題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、電子写真方式、
静電記録方式、イオノグラフィー、磁気記録方式等の画
像形成方式を採用し、カラーや白黒の画像を形成する複
写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に用い
られる定着装置、及びこれを用いた画像形成装置に関
し、特に、定着装置の部位において用紙のジャムが発生
した場合でも、ジャムが発生した用紙を容易に除去する
ことが可能な定着装置及びこれを用いた画像形成装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記電子写真方式等の画像形成方
式を採用した複写機やプリンタ、あるいはファクシミリ
等の画像形成装置においては、フルカラー化や高画質化
などの画質面での要求は勿論のこと、装置の小型化、長
寿命化、高生産性、省電力化、ファーストプリントアウ
トタイム(電源投入後、1枚目のプリントが可能になる
までの時間)の短縮など、様々な要求を満たすことが求
められてきている。
【0003】本出願人は、かかる複写機やプリンタ等の
画像形成装置に求められるニーズに応えるべく、種々の
画像形成装置を提案してきており、例えば、特開平10
−78686号公報に開示されているように、装置の小
型化が可能であり、しかも複雑な画像の位置ずれ防止技
術を用いることなく、高画質のカラー画像を形成するこ
とが可能な画像形成装置について、既に提案している。
【0004】この特開平10−78686号公報に開示
された画像形成装置は、種々の実施の形態を含むもので
あるが、その実施の形態の1つとして、2つの感光体と
1つの中間転写体とからなる単位構成体と、他の2つの
感光体と1つの中間転写体とからなる単位構成体が備え
られており、2つの中間転写体は、さらにもう1つの中
間転写体に接するように構成したものが提案されてい
る。ここに示された4つの感光体は共通の接線を有して
おり、したがって、これらの4つの感光体の周囲に配置
された帯電装置、露光装置、現像装置、クリーニング装
置は、それぞれの感光体に対し同一位置に配置すること
ができ、各装置種類毎に装置の共通化が図られている。
【0005】この画像形成装置の場合、2つの感光体上
に形成された各色のトナー画像は、中間転写体に転写さ
れた後最終の中間転写体に転写され、他方の2つの感光
体上に形成された各トナー画像は他方の中間転写体に転
写された後最終の中間転写体に転写され、最終の中間転
写体に転写されたトナー画像は、搬送されてきた記録用
紙上に転写ロールにより一括して転写される。用紙上に
転写されたトナー画像は、定着装置によって記録用紙上
に定着される。上記中間転写体は、ドラム型であって剛
体からなるため、トナー画像どうしの位置ずれは生じに
くい。
【0006】ところで、この種の所謂タンデム型の画像
形成装置に使用される定着装置には、省電力化やファー
ストプリントアウトタイム(電源投入後、1枚目のプリ
ントが可能になるまでの時間)の短縮などの要求を満た
すことが求められる。
【0007】かかる要求に応える定着装置としては、内
部に加熱源を有する加熱ロールと、無端ベルト状に形成
された定着ベルトと、前記定着ベルトの両端部を回転自
在に支持するベルトガイド部材と、前記定着ベルトの内
部に配設されて当該定着ベルトを加熱ロールの表面に圧
接させる圧接部材とを備え、前記加熱ロールと定着ベル
トの間に形成されるニップ部に、未定着トナー像を担持
した記録媒体を通過させることにより、熱及び圧力によ
って定着処理を行なうように構成したものがある。
【0008】この定着装置は、加圧部材がロール状の部
材ではなく、無端ベルト状に形成された定着ベルトを、
圧接部材によって加熱ロールに圧接させることにより、
加圧部材が構成されているので、加圧部材の熱容量を小
さくすることができるとともに、加熱ロールの薄肉化が
可能となり、加熱ロールを所定の定着温度に加熱するた
めの電力を低減することや時間を短縮することができ、
省電力化やファーストプリントアウトタイム(電源投入
後、1枚目のプリントが可能になるまでの時間)の短縮
を実現することが可能となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の場合には、次のような問題点を有している。す
なわち、上記従来の定着装置を用いた画像形成装置の場
合には、装置の小型化を図るために、最終の中間転写体
と転写ロールのニップ部に近い位置に定着装置を配設す
る必要がある。また、記録用紙の両面に画像を形成可能
とする場合には、定着装置を通過した記録用紙を、再
度、表裏を反転して最終の中間転写体と転写ロールのニ
ップ部に搬送させる必要がある。
【0010】ところで、定着装置の近傍で記録用紙のジ
ャムが発生した場合には、定着装置の加熱ロールと加圧
部材とのニップを解除する必要があるとともに、最終の
中間転写体と転写ロールのニップ部に近い位置で、記録
用紙のジャムが発生した場合には、定着装置を移動させ
て、最終の中間転写体と転写ロールのニップ部を露出さ
せ、ジャムが発生した記録用紙の除去を可能とする必要
がある。
【0011】しかし、上記従来の定着装置には、通常の
動作位置でのみ、加熱ロールと加圧部材とのニップを解
除するニップ解除手段しか設けられていないため、最終
の中間転写体と転写ロールのニップ部を露出させるよう
に、定着装置を移動させると、定着装置のニップ解除手
段の操作が困難となり、操作性が悪いという問題点を有
していた。
【0012】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたものであり、その目的とす
るところは、定着装置の部位において用紙のジャムが発
生した場合でも、ジャムが発生した用紙を容易に除去す
ることが可能な定着装置及びこれを用いた画像形成装置
を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に記載された発明は、加熱部材に加圧部材
を圧接させ、前記加熱部材と加圧部材の間に形成される
ニップ部に、未定着トナー像を担持した記録媒体を通過
させることにより定着を行なう定着装置において、前記
加圧部材の両端部を支持するとともに、当該加圧部材を
加熱部材に圧接するように付勢される支持部材と、前記
支持部材に対して互いに異なった方向から作用し、当該
支持部材をニップ圧力を解除する方向に移動させる複数
のニップ圧力解除部材とを備えたことを特徴とする定着
装置である。
【0014】また、請求項2に記載された発明は、前記
支持部材が、加圧部材の両端部にそれぞれ設けられると
ともに、互いに異なった方向に突設された複数の腕部を
備え、前記支持部材の複数の腕部に対応して、互いに異
なった方向から作用する複数のニップ圧力解除部材を設
けたことを特徴とする請求項1に記載の定着装置であ
る。
【0015】さらに、請求項3に記載された発明は、複
数の像担持体上に形成された色の異なるトナー像を、1
つ又は複数の中間転写体を介して記録媒体上に転写した
後、加熱部材に加圧部材を圧接させ、前記加熱部材と加
圧部材の間に形成されるニップ部に、未定着トナー像を
担持した記録媒体を通過させて定着装置により定着を行
なうことで、画像を形成する画像形成装置において、前
記定着装置は、加圧部材の両端部を支持するとともに、
当該加圧部材を加熱部材に圧接するように付勢される支
持部材と、前記支持部材に対して互いに異なった方向か
ら作用し、当該支持部材をニップ圧力を解除する方向に
移動させる複数のニップ圧力解除部材とを備えたことを
特徴とする画像形成装置である。
【0016】また更に、請求項4に記載された発明は、
前記定着装置は、ニップ圧力解除時に、所定の動作位置
と異なる位置に移動可能となっていることを特徴とする
請求項3に記載の画像形成装置である。
【0017】さらに、請求項5に記載された発明は、前
記1つ又は複数の中間転写体のうち、最終の中間転写体
上から記録媒体上にトナー像を転写する転写ロールを備
え、前記定着装置を、所定の動作位置と異なる位置に移
動させる際に、前記転写ロールを最終の中間転写体から
離間可能に構成したことを特徴とする請求項4に記載の
画像形成装置である。
【0018】上記複数の像担持体としては、例えば、シ
アン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、及びブ
ラック(K)の各色のトナー像を形成するものが用いら
れるが、これらの色の順番や種類は、他のものであって
も勿論よい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。
【0020】図2はこの発明の実施の形態1に係る画像
形成装置としてのタンデム型のフルカラープリンタを示
すものである。
【0021】図2において、01はタンデム型のフルカラ
ープリンタの本体を示すものであり、このプリンタ本体
01の内部には、大別して、フルカラーの画像形成を行う
プリントヘッドデバイス(Print Head Device )02と、
このプリントヘッドデバイス02の像担持体としての4つ
の感光体ドラム11, 12, 13, 14に画像露光を施す露光装
置としてのROS(Raster Output Scanner )03と、上
記プリントヘッドデバイス02の各色の現像装置41, 42,
43, 44に対応する色のトナーを供給する4つのトナーボ
ックス04Y,04M,04C,04K と、上記プリントヘッドデバイ
ス02に記録媒体としての記録用紙Pを供給する給紙カセ
ット05と、上記プリントヘッドデバイス02からトナー像
が転写された記録用紙Pに対して、定着処理を施す定着
装置70と、この定着装置70によって片面に画像が定着さ
れた記録用紙Pを、表裏を反転した状態で、再度プリン
トヘッドデバイス02の転写部へと搬送する両面用搬送経
路07と、プリンタ本体01の外部から所望の記録用紙Pを
給紙する手差し給紙手段08と、プリンタの動作を制御す
るコントローラ09と、画像信号に対して画像処理を施す
画像処理回路や高圧電源回路等からなる電気回路10とが
設けられている。なお、図2中、Tは画像が形成された
記録用紙Pを排出する排出トイレを示すものであり、こ
の排出トイレT は、プリンタ本体01の上部に一体的に配
置されている。
【0022】上記プリンタ本体01の内部に配設される種
々の部材のうち、露光装置としてのROS03は、イエロ
ー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K)の各色に対応した画像データに基づいて点灯駆動
される4つの半導体レーザや、これら4つの半導体レー
ザから出射される4本のレーザ光を、偏向走査するため
のf−θレンズやポリゴンミラー、あるいは複数枚の反
射ミラーなどから構成されている。
【0023】図3はこの発明の実施の形態1に係る画像
形成装置としてのタンデム型フルカラープリンタのプリ
ントヘッドデバイスを示すものである。尚、図3中の矢
印は、各回転部材の回転方向を示している。
【0024】このプリントヘッドデバイス02は、図3に
示すように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(K)用の各感光体ドラム(像担持
体)11, 12, 13, 14を有する画像形成ユニット1, 2, 3,
4と、これら感光体ドラム11,12, 13, 14に接触する一
次帯電用の帯電ロール(接触型帯電装置)21, 22, 23,2
4と、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(K)の各色のレーザ光31, 32, 33,
34を照射するROS(露光装置)03(図2参照)と、上
記感光体ドラム11, 12, 13, 14上に形成された静電潜像
を、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、
ブラック(K)の各色のトナーで現像する現像装置41,
42, 43, 44と、上記4つの感光体ドラム11, 12, 13, 14
のうちの2つの感光体ドラム11, 12に接触する第1の一
次中間転写ドラム(中間転写体)51及び他の2つの感光
体ドラム13, 14に接触する第2の一次中間転写ドラム
(中間転写体)52と、上記第1、第2の一次中間転写ド
ラム51, 52に接触する二次中間転写ドラム(中間転写
体)53と、この二次中間転写ドラム53に接触する最終転
写ロール(転写部材)60とで、その主要部が構成されて
いる。
【0025】感光体ドラム11, 12, 13, 14は、共通の接
平面M を有するように一定の間隔をおいて配置されてい
る。また、第1の一次中間転写ドラム51及び第2の一次
中間転写ドラム52は、各回転軸が該感光体ドラム11, 1
2, 13, 14軸に対し平行かつ所定の対称面を境界とした
面対称の関係にあるように配置されている。さらに、二
次中間転写ドラム53は、該感光体ドラム11, 12, 13, 14
と回転軸が平行であるように配置されている。
【0026】各色毎の画像情報に応じた信号は、電気回
路10(図2参照)に配設された画像処理回路によりラス
タライジングされてROS03に入力される。このROS
03では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(K)の各色のレーザ光31, 32, 33,
34が変調され、対応する色の感光体ドラム11, 12, 13,
14に照射される。
【0027】上記各感光体ドラム11, 12, 13, 14の周囲
では、周知の電子写真方式による各色毎の画像形成プロ
セスが行なわれる。まず、上記感光体ドラム11, 12, 1
3, 14としては、例えば、直径20mmのOPC感光体
を用いた感光体ドラムが用いられ、これらの感光体ドラ
ム11, 12, 13, 14は、例えば、95mm/secの回転速
度で回転駆動される。上記感光体ドラム11, 12, 13, 14
の表面は、図3に示すように、接触型帯電装置としての
帯電ロール21, 22, 23, 24に、約-840VのDC電圧を印
加することによって、例えば約-300V程度に帯電され
る。なお、上記接触型の帯電装置としては、ロールタイ
プのもの、フィルムタイプのもの、ブラシタイプのもの
等が挙げられるが、どのタイプのものを用いても良い。
この実施の形態では、近年、電子写真装置で一般に使用
されている帯電ロールを採用している。また、感光体ド
ラム11, 12, 13, 14の表面を帯電させるために、この実
施の形態では、DCのみ印加の帯電方式をとっている
が、AC+DC印加の帯電方式を用いても良い。
【0028】その後、感光体ドラム11, 12, 13, 14の表
面には、露光装置としてのROS03によってイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K)の各色に対応したレーザ光31, 32, 33, 34が照射
され、各色毎の入力画像情報に応じた静電潜像が形成さ
れる。感光体ドラム11, 12, 13, 14は、ROS03で静電
潜像が書き込まれた際に、その画像露光部の表面電位は
-60 V以下程度にまで除電される。
【0029】また、上記感光体ドラム11, 12, 13, 14の
表面に形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シ
アン(C)、ブラック(K)の各色に対応した静電潜像
は、対応する色の現像装置41, 42, 43, 44によって現像
され、感光体ドラム11, 12,13, 14上にイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K)の各色のトナー像として可視化される。
【0030】この実施の形態では、現像装置41, 42, 4
3, 44として、磁気ブラシ接触型の二成分現像方式を採
用しているが、この発明の適用範囲はこの現像方式に限
定されるものではなく、非接触型の現像方式においても
この発明を充分に適用することができることは勿論であ
る。
【0031】現像装置41, 42, 43, 44には、それぞれ色
の異なったイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(K)色のトナーと、キャリアからな
る現像剤が充填されている。これらの現像装置41, 42,
43, 44には、図2に示すように、対応する色のトナーボ
ックス04Y,04M,04C,04K からトナーが補給されると、こ
の補給されたトナーは、オーガー404 で充分にキャリア
と攪拌されて摩擦帯電される。現像ロール401 の内部に
は、複数の磁極を所定の角度に配置したマグネットロー
ル(不図示)が固定した状態で配置されている。この現
像ロール401 に現像剤を搬送するパドル403 によって、
当該現像ロール401 の表面近傍に搬送された現像剤は、
現像剤量規制部材402 によって現像部に搬送される量が
規制される。この実施の形態では、上記現像剤の量は、
30〜50g/m2 であり、また、このとき現像ロール401
上に存在するトナーの帯電量は、概ね-20 〜35μC/g
程度である。
【0032】上記現像ロール401 上に供給されたトナー
は、マグネットロールの磁力によって、キャリアとトナ
ーで構成された磁気ブラシ状となっており、この磁気ブ
ラシが感光体ドラム11, 12, 13, 14と接触している。こ
の現像ロール401 にAC+DCの現像バイアス電圧を印加し
て、現像ロール401 上のトナーを感光体ドラム11, 12,
13, 14上に形成された静電潜像に現像することにより、
トナー像が形成される。この実施の形態では、例えば、
現像バイアス電圧のAC成分が4 kHz、1.5 kVppで、
DC成分が-230V程度に設定されている。
【0033】この実施の形態では、上記現像装置41, 4
2, 43, 44において、トナーとして略球形状のトナーで
ある所謂”球形トナー”であって、その平均粒径が3〜
10μm程度のものが使用され、例えば、ブラック色の
トナーの平均粒径は8μm、カラートナーの平均粒径は
7μmに設定される。
【0034】次に、上記各感光体ドラム11, 12, 13, 14
上に形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シア
ン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像は、第1の
一次中間転写ドラム51及び第2の一次中間転写ドラム52
上に、静電的に二次転写される。感光体ドラム11, 12上
に形成されたイエロー(Y)およびマゼンタ(M)色の
トナー像は、第1の一次中間転写ドラム51上に、感光体
ドラム13, 14上に形成されたシアン(C)、ブラック
(K)色のトナー像は、第2の一次中間転写ドラム52上
に、それぞれ転写される。従って、第1の一次中間転写
ドラム51上には、感光体ドラム11または12のどちらから
転写された単色像と、感光体ドラム11及び12の両方から
転写された2色のトナー像が重ね合わされた二重色像が
形成されることになる。また、第2の一次中間転写ドラ
ム52上にも、感光体ドラム13,14 から同様な単色像と二
重色像が形成される。
【0035】上記第1及び第2の一次中間転写ドラム5
1,52 上に感光体ドラム11,12,13,14からトナー像を静電
的に転写するために必要な表面電位は、+250〜500 V程
度である。この表面電位は、トナーの帯電状態や雰囲気
温度、湿度によって最適値に設定されることになる。こ
の雰囲気温度や湿度は、雰囲気温度や湿度によって抵抗
値が変化する特性を持った部材の抵抗値を検知すること
で簡易的に知ることが可能である。上述のように、トナ
ーの帯電量が-20 〜35μC/g の範囲内にあり、常温常
湿環境下にある場合には、第1及び第2の一次中間転写
ドラム51,52 の表面電位は、+380V程度が望ましい。
【0036】この実施の形態で用いる第1、第2の一次
中間転写ドラム51, 52は、例えば、外径が42mmに形成
され、抵抗値は108 Ω程度に設定される。第1、第2
の一次中間転写ドラム51, 52は、単層、あるいは複数層
からなる表面が可撓性、もしくは弾性を有する円筒状の
回転体であり、一般的にはFeやAl等からなる金属製
コアとしての金属パイプの上に、導電性シリコーンゴム
等で代表される低抵抗弾性ゴム層(R=102 〜103 Ω)
が、厚さ0.1 〜10mm程度に設けられている。更に、第
1、第2の中間転写ドラム51, 52の最表面は、代表的に
はフッ素樹脂微粒子を分散させたフッ素ゴムを厚さ3 〜
100 μmの高離型層(R=105 〜109 Ω)として形成
し、シランカップリング剤系の接着剤(プライマ)で接
着されている。ここで重要なのは、抵抗値と表面の離型
性であり、高離型層の抵抗値がR=10 5 〜109 Ω程度で
あり、高離型性を有する材料であれば、特に材料は限定
されない。
【0037】このように第1、第2の一次中間転写ドラ
ム51, 52上に形成された単色又は二重色のトナー像は、
二次中間転写ドラム53上に静電的に3次転写される。従
って、二次中間転写ドラム53上には、単色像からイエロ
ー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K)色の四重色像までの最終的なトナー像が形成され
ることになる。
【0038】この二次中間転写ドラム53上へ第1及び第
2の一次中間転写ドラム51,52 からトナー像を静電的に
転写するために必要な表面電位は、+600〜1200V程度で
ある。この表面電位は、感光体ドラム11, 12, 13, 14か
ら第1の一次中間転写ドラム51及び第2の一次中間転写
ドラム52へ転写するときと同様に、トナーの帯電状態や
雰囲気温度、湿度によって最適値に設定されることにな
る。また、転写に必要なのは、第1及び第2の一次中間
転写ドラム51,52 と二次中間転写ドラム53との間の電位
差であるので、第1及び第2の一次中間転写ドラム51,5
2 の表面電位に応じた値に設定することが必要である。
上述のように、トナーの帯電量が-20 〜35μC/g の範
囲内にあり、常温常湿環境下であって、第1及び第2の
一次中間転写ドラム51,52 の表面電位が+380V程度の場
合には、二次中間転写ドラム53の表面電位は、+880V程
度、つまり第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 と
二次中間転写ドラム53との間の電位差は、+500V程度に
設定することが望ましい。
【0039】この実施の形態で用いる二次中間転写ドラ
ム53は、例えば、外径が第1及び第2の一次中間転写ド
ラム51,52 と同じ42mmに形成され、抵抗値は1011Ω
程度に設定される。また、上記二次中間転写ドラム53も
第1、第2の一次中間転写ドラム51, 52と同様、単層、
あるいは複数層からなる表面が可撓性、もしくは弾性を
有する円筒状の回転体であり、一般的にはFeやAl等
からなる金属製コアとしての金属パイプの上に、導電性
シリコーンゴム等で代表される低抵抗弾性ゴム層(R=
102 〜103 Ω)が、厚さ0.1 〜10mm程度に設けられてい
る。更に、二次中間転写ドラム53の最表面は、代表的に
はフッ素樹脂微粒子を分散させたフッ素ゴムを厚さ3 〜
100 μmの高離型層として形成し、シランカップリング
剤系の接着剤(プライマ)で接着されている。ここで、
二次中間転写ドラム53の抵抗値は、第1及び第2の一次
中間転写ドラム51,52 よりも高く設定する必要がある。
そうしないと、二次中間転写ドラム53が第1及び第2の
一次中間転写ドラム51,52を帯電してしまい、第1及び
第2の一次中間転写ドラム51,52 の表面電位の制御が難
しくなる。このような条件を満たす材料であれば、特に
材料は限定されない。
【0040】次に、上記二次中間転写ドラム53上に形成
された単色像から四重色像までの最終的なトナー像は、
最終転写ロール60によって、用紙搬送路を通る用紙Pに
3次転写される。この用紙Pは、不図示の紙送り工程を
経て用紙搬送ロール90を通過し、二次中間転写ドラム53
と最終転写ロール60のニップ部に送り込まれる。この最
終転写工程の後、用紙上に形成された最終的なトナー像
は、定着装置70によって定着され、一連の画像形成プロ
セスが完了する。
【0041】また、この実施の形態では、図2に示すよ
うに、定着装置70が、ニップ圧力解除時に、所定の動作
位置と異なる位置、図示例では、図2中、右側方向の位
置に移動可能となっている。また、上記定着装置70を、
所定の動作位置と異なる位置に移動させる際に、転写ロ
ーラ60を最終の中間転写体53から離間可能に構成されて
いる。
【0042】ところで、この実施の形態に係る定着装置
は、加熱部材に加圧部材を圧接させ、前記加熱部材と加
圧部材の間に形成されるニップ部に、未定着トナー像を
担持した記録媒体を通過させることにより定着を行なう
ように構成されている。
【0043】さらに説明すると、この実施の形態に係る
定着装置は、内部に加熱源を有する加熱ロールと、無端
ベルト状に形成された定着ベルトと、前記定着ベルトの
両端部の内側に嵌合された状態に配設され、当該定着ベ
ルトの内面を回転自在にガイドするベルトガイド部材
と、前記定着ベルトの内部に配設されて当該定着ベルト
を加熱ロールの表面に圧接させる圧接部材と、前記定着
ベルトの内面にオイルを供給するオイル供給部材とを備
え、前記加熱ロールと定着ベルトの間に形成されるニッ
プ部に、未定着トナー像を担持した記録媒体を通過させ
ることにより定着を行なうように構成されている。
【0044】図4はこの実施の形態に係る定着装置の外
観をそれぞれ示す構成図、図5はこの実施の形態に係る
定着装置を示す断面図である。
【0045】この実施の形態に係る定着装置70は、図5
に示すように、内部に加熱源701 を有する加熱ロール70
2 と、無端ベルト状の定着ベルト703 と、前記定着ベル
ト703 が回転自在となるように当該定着ベルト703 の両
端を支持するベルトガイド部材704 と、前記定着ベルト
703 の内部に配設され、前記加熱ロール702 の表面に定
着ベルト703 を圧接させる圧接部材705 と、前記定着ベ
ルト703 の内面にオイルを供給するオイル供給部材とし
てのフェルト部材706 とを備えるように構成されてい
る。なお、図5中、750 は定着装置70の出口ロールを示
している。
【0046】上記加熱ロール702 は、鉄やステンレス等
からなる薄肉円筒状の芯金と、当該芯金の表面に被覆さ
れたシリコンゴム等からなる肉厚0.65mm程度の弾
性層と、当該弾性層の表面の被覆されたPFA等からな
る肉厚30μm程度の離型層とから構成されている。ま
た、上記加熱ロール702 の内部には、加熱源として60
0Wのハロゲンランプ701 が配設されている。
【0047】また、上記定着ベルト703 は、ポリイミド
等の合成樹脂によって、外径が30mm、肉厚が75μ
mの無端ベルト状に形成されており、必要に応じて、表
面にPFA等からなる離型層が設けられる。
【0048】さらに、上記ベルトガイド部材704 は、図
6に示すように、圧接部材705 に一体的に組み付けられ
るように構成されている。
【0049】この圧接部材705 は、図6及び図7に示す
ように、合成樹脂製のベルトハウジング707 と、当該ベ
ルトハウジング707 に嵌合状態に装着される断面略コ字
形状の金属製のベルトフレーム708 と、定着ベルト703
を加熱ロール702 に圧接させるためのニップヘッド部材
709 と、当該ニップヘッド部材709 に装着されるパッド
部材710 とから、主に構成されている。
【0050】また、上記ベルトガイド部材704 は、図6
及び図7に示すように、ベルトフレーム708 の両端部に
互いに平行に突設された嵌合部708aに嵌合された状態
で、ベルトハウジング707 の両端部に装着されるように
なっている。
【0051】このベルトガイド部材704 は、図8及び図
9に示すように、定着ベルト703 の両端部に挿入される
円筒状部711 と、当該円筒状部711 の反対側に設けら
れ、ベルトガイド部材704 を後述する加圧手段に取り付
けるための取付部712 と、これら円筒状部711 と取付部
712 との間に設けられた2つのフランジ部713 、714 と
から構成されている。上記ベルトガイド部材704 の円筒
状部711 は、その上端部711aが平坦に形成されており、
定着ベルト703 が加熱ロール702 に圧接した際に、定着
ベルト703 が撓んで所定幅のニップ部を形成することが
可能となっている。また、上記ベルトガイド部材704 の
内部には、断面略コ字形状に形成されたベルトフレーム
708 と、当該ベルトフレーム708 の両端部に互いに平行
に突設された嵌合部708aとに嵌合する断面略コ字形状の
凹溝715 が設けられている。さらに、上記ベルトガイド
部材704 には、図8及び図9に示すように、フランジ部
713とフランジ部71との間に、加圧部材としてのアーム7
17 と嵌合するための凹溝716 が設けられている。な
お、図8及び図9中、760 、761 はベルトガイド部材70
4 をベルトハウジング707 に取り付けるため突起をそれ
ぞれ示すものである。
【0052】また、上記ベルトガイド部材704 には、図
8(h)及び図9(h)に示すように、定着ベルト703
の端面が当接する部分の一部に、ベルト回転方向の上流
側から下流側に向けて定着ベルト703 の軸方向内側に向
けて傾斜したテーパー部770を設けるように構成されて
いる。このテーパー部770 は、定着ベルト703 の端面が
ベルトガイド部材704 に当接する際に、当該定着ベルト
703 を軸方向内側に向けて案内することにより、定着ベ
ルト703 が軸方向の外側に移動しようとするのを抑制
し、常に定着ベルト703 を安定した状態で回転させるこ
とが可能となっている。
【0053】また、上記オイル供給部材としてのフェル
ト部材706 は、例えば、ノーメックス(商品名)からな
り、当該フェルト部材706 には、粘度300csのアミ
ノSiオイル等からなるオイルが、2.0g程度含浸さ
れている。このフェルト部材706 は、図5及び図7に示
すように、ベルトフレーム708 の背面側に接着等の手段
によって固定した状態で取り付けられている。
【0054】さらに、上記圧接部材705 は、図10に示
すように、ベルトガイド部材704 を介して、アーム部材
717 に取り付けられており、このアーム部材717 は、コ
イルスプリング718 によって圧接部材705 を加熱ロール
702 に所定の圧力で圧接させるように構成されている。
なお、図7及び図10中、719 は定着ベルト 703と圧接
部材705 との間に介在される合成樹脂製のフィルム状の
シート部材を示しており、やはり、定着ベルト703 と圧
接部材705 との間の摩擦を低減するものであるが、必ず
しも設けなくとも良い。
【0055】ところで、この実施の形態では、加熱部材
に加圧部材を圧接させ、前記加熱部材と加圧部材の間に
形成されるニップ部に、未定着トナー像を担持した記録
媒体を通過させることにより定着を行なう定着装置にお
いて、前記加圧部材の両端部を支持するとともに、当該
加圧部材を加熱部材に圧接するように付勢される支持部
材と、前記支持部材に対して互いに異なった方向から作
用し、当該支持部材をニップ圧力を解除する方向に移動
させる複数のニップ圧力解除部材とを備えるように構成
されている。
【0056】また、上記支持部材は、加圧部材の両端部
にそれぞれ設けられるとともに、互いに異なった方向に
突設された複数の腕部を備え、前記支持部材の複数の腕
部に対応して、互いに異なった方向から作用する複数の
ニップ圧力解除部材を設けるように構成されている。
【0057】図1は定着装置の加圧部材のニップ部を示
す要部斜視図である。
【0058】上記圧接部材705 の両端部に設けられたベ
ルトガイド部材704 は、図1に示すように、支持部材と
してのアーム部材717 に固定されている。このアーム部
材717 は、図1及び図11に示すように、正面略コ字形
状に形成され、ベルトガイド部材に嵌合状態に取り付け
られる取付部720 と、当該取付部720 の一端部に設けら
れ、アーム部材717 を傾動自在に支持するための小孔か
らなる支点部721 と、当該支点部721 と反対側の端部に
設けられた付勢部722 とを備えるように構成されてい
る。上記アーム部材717 の付勢部722 には、定着装置70
の図示しないハウジングに立設されたロッド723 を挿通
する挿通孔724 が穿設されており、このロッド723 に
は、アーム部材717 を加熱ロール側に付勢するスプリン
グ718 が介装されている。さらに、上記アーム部材717
の付勢部722 には、取付部720 と同一方向に折曲された
後、更に取付部と直交するように外側に向けて折曲され
た第1の腕部725 と、当該付勢部722 の反対側の端部
に、取付部720 と反対方向に折曲された後、更に取付部
720 と直交するように内側に向けて折曲された第2の腕
部726 とが設けられており、これら第1及び第2の腕部
725 、726 は、アーム部材717 に対して、互いに異なっ
た方向に突設されている。
【0059】また、上記第1の腕部725 には、図1に示
すように、定着装置のハウジングに、垂直方向に沿って
回動自在に取り付けられた第1のニップ解除レバー727
が作用するようになっている。上記第1のニップ解除レ
バー727 は、加圧時に、アーム部材717 の腕部725 に当
接しているのみであるのに対し、ニップ解除時には、垂
直方向に起立した状態に回動させることにより、アーム
部材717 をニップ圧力を解除する方向Aに回動させるよ
うになっている。
【0060】さらに、上記第2の腕部726 には、定着装
置のハウジングに、水平方向に沿って回動自在に取り付
けられた第2のニップ解除レバー728 が作用するように
なっている。上記第2のニップ解除レバー728 は、加圧
時に、アーム部材717 の腕部726 に当接しているのみで
あるのに対し、ニップ解除時には、水平方向に略90度
回動させることにより、アーム部材717 をニップ圧力を
解除する方向Cに回動させるようになっている。
【0061】上記第1のニップ解除レバー727 は、図1
2に示すように構成されており、第2のニップ解除レバ
ー728 は、図13に示すように構成されている。
【0062】以上の構成において、この実施の形態に係
るカラープリンタに使用される定着装置では、次のよう
にして、定着装置の部位において用紙のジャムが発生し
た場合でも、ジャムが発生した用紙を容易に除去するこ
とが可能となっている。
【0063】すなわち、この実施の形態に係る定着装置
が用いられるカラープリンタでは、図2に示すように、
給紙トレイ05から記録用紙P が給紙され、プリントヘッ
ド02によって形成されたフルカラー又は白黒のトナー像
が、転写ロール60によって記録用紙P 上に転写された
後、当該記録用紙P は、定着装置70によって定着処理を
受け、片面画像形成の場合には、そのまま排出トレイT
上に排出される。また、記録用紙P の両面に画像を形成
する場合には、片面に画像が形成された記録用紙P を、
排出ロール730 、731 によってそのまま排出せずに、当
該排出ロール730、731 が記録用紙P の後端をニップし
ている間に、排出ロール730 、731 を逆転させ、両面用
の用紙搬送路07を介して、再度プリントヘッド02の転写
部へ搬送するようになっている。
【0064】その際、上記カラープリンタでは、図2に
示すように、給紙トレイ05から記録用紙P が給紙される
際、あるいは、プリントヘッド02と転写ロールの転写ニ
ップ部、さらに、定着装置70の内部及びその前後の位
置、また、両面用の用紙搬送路07等において、記録用紙
P の所謂ジャムと呼ばれる紙詰まりが発生する場合があ
る。
【0065】そこで、上記カラープリンタでは、記録用
紙P のジャムが発生すると、図14に示すように、プリ
ンタ本体01のカバー732 を開いて、両面用の用紙搬送路
07を露出させ、当該両面用の用紙搬送路07においてジャ
ムが発生した記録用紙P を除去したり、定着装置70の出
口部分においてジャムが発生した記録用紙P を除去する
ようになっている。その際、上記定着装置のニップを解
除する場合には、図1及び図14に示すように、第1の
ニップ解除レバー727 を手動で操作することにより、定
着装置70のニップが解除される。
【0066】また、上記カラープリンタでは、定着装置
70の下部や、プリントヘッド02と転写ロール60の転写ニ
ップ部等において、記録用紙P のジャムが発生すると、
図14に示すように、プリンタ本体01のカバー732 を開
いた後、更に定着装置70を転写ロール60とともにカバー
732 側に移動させ、プリントヘッド02と転写ロール60の
転写ニップ部を露出させ、当該転写ニップ部等において
ジャムが発生した記録用紙P を除去するようになってい
る。
【0067】その際、上記定着装置70を転写ロール60と
ともにカバー732 側に移動させると、定着装置70の上方
の一部がカバーによって覆われ、第1のニップ解除レバ
ー727 の操作が困難となる場合がある。
【0068】そこで、この状態で、定着装置のニップを
解除する場合には、図1及び図14に示すように、第2
のニップ解除レバー728 を手動で操作することにより、
定着装置70のニップが解除される。
【0069】このように、上記実施の形態では、図1に
示すように、定着装置70のアーム部材717 に対して互い
に異なった方向から作用し、当該アーム部材717 をニッ
プ圧力を解除する方向に移動させる片側2つの合計4つ
のニップ解除レバー727 、728 を備えるように構成され
ているので、定着装置70の部位において用紙P のジャム
が発生した場合でも、ジャムが発生した用紙P を容易に
除去することが可能となっている。
【0070】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
定着装置の部位において用紙のジャムが発生した場合で
も、ジャムが発生した用紙を容易に除去することが可能
な定着装置及びこれを用いた画像形成装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の実施の形態1に係る定着装
置の要部を示す斜視構成図である。
【図2】 図2はこの発明の実施の形態1に係る画像形
成装置としてのタンデム型フルカラープリンタを示す全
体構成図である。
【図3】 図3はこの発明の実施の形態1に係る画像形
成装置としてのタンデム型フルカラープリンタのプリン
トヘッドデバイスを示す構成図である。
【図4】 図4は定着装置を示す外観構成図である。
【図5】 図5はこの発明の実施の形態1に係る定着装
置を示す断面構成図である。
【図6】 図6は圧接部材を示す外観斜視図である。
【図7】 図7は圧接部材を示す分解斜視図である。
【図8】 図8はベルトガイド部材を示す構成図であ
る。
【図9】 図9はベルトガイド部材を示す構成図であ
る。
【図10】 図10はこの発明の実施の形態1に係る定
着装置を示す構成図である。
【図11】 図11は支持部材としてのアーム部材を示
す斜視図である。
【図12】 図12は第1のニップ解除レバーを示す構
成図である。
【図13】 図13は第2のニップ解除レバーを示す構
成図である。
【図14】 図14はジャムが発生した用紙を除去する
際の操作を示す斜視説明図である。
【符号の説明】
70:定着装置、701 :加熱源、702 :加熱ロール(加熱
部材)、703 :定着ベルト(加圧部材)、704 :ベルト
ガイド部材、 705:圧接部材(加圧部材)、717 :アー
ム部材(支持部材)、725 :第1の腕部、726 :第2の
腕部、727 :第1のニップ解除レバー、728 :第2のニ
ップ解除レバー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/16 103 G03G 15/16 103 (72)発明者 後藤 康孝 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社内 (72)発明者 福田 剛士 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社内 Fターム(参考) 2H030 AD04 BB42 BB46 BB53 2H033 AA37 BB34 BB35 CA22 CA39 2H072 AB20 CA01 EA11 EA16 JA02 JA08 2H200 FA12 GB22 GB25 GB30 JC02 PA14 3F049 AA04 CA32 CA33 DA12 DB04 LA02 LA05 LA07 LB03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱部材に加圧部材を圧接させ、前記加
    熱部材と加圧部材の間に形成されるニップ部に、未定着
    トナー像を担持した記録媒体を通過させることにより定
    着を行なう定着装置において、 前記加圧部材の両端部を支持するとともに、当該加圧部
    材を加熱部材に圧接するように付勢される支持部材と、
    前記支持部材に対して互いに異なった方向から作用し、
    当該支持部材をニップ圧力を解除する方向に移動させる
    複数のニップ圧力解除部材とを備えたことを特徴とする
    定着装置。
  2. 【請求項2】 前記支持部材は、加圧部材の両端部にそ
    れぞれ設けられるとともに、互いに異なった方向に突設
    された複数の腕部を備え、前記支持部材の複数の腕部に
    対応して、互いに異なった方向から作用する複数のニッ
    プ圧力解除部材を設けたことを特徴とする請求項1に記
    載の定着装置。
  3. 【請求項3】 複数の像担持体上に形成された色の異な
    るトナー像を、1つ又は複数の中間転写体を介して記録
    媒体上に転写した後、加熱部材に加圧部材を圧接させ、
    前記加熱部材と加圧部材の間に形成されるニップ部に、
    未定着トナー像を担持した記録媒体を通過させて定着装
    置により定着を行なうことで、画像を形成する画像形成
    装置において、 前記定着装置は、加圧部材の両端部を支持するととも
    に、当該加圧部材を加熱部材に圧接するように付勢され
    る支持部材と、前記支持部材に対して互いに異なった方
    向から作用し、当該支持部材をニップ圧力を解除する方
    向に移動させる複数のニップ圧力解除部材とを備えたこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記定着装置は、ニップ圧力解除時に、
    所定の動作位置と異なる位置に移動可能となっているこ
    とを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記1つ又は複数の中間転写体のうち、
    最終の中間転写体上から記録媒体上にトナー像を転写す
    る転写ロールを備え、前記定着装置を、所定の動作位置
    と異なる位置に移動させる際に、前記転写ロールを最終
    の中間転写体から離間可能に構成したことを特徴とする
    請求項4に記載の画像形成装置。
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