JP2002371985A - 自吸式渦巻ポンプ - Google Patents

自吸式渦巻ポンプ

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JP2002371985A
JP2002371985A JP2001183613A JP2001183613A JP2002371985A JP 2002371985 A JP2002371985 A JP 2002371985A JP 2001183613 A JP2001183613 A JP 2001183613A JP 2001183613 A JP2001183613 A JP 2001183613A JP 2002371985 A JP2002371985 A JP 2002371985A
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self
chamber
liquid separation
pump casing
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JP2001183613A
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Makoto Yoshino
眞 吉野
Yoji Sato
洋司 佐藤
Nobuhiro Shinomiya
伸浩 四宮
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Dengyosha Machine Works Ltd
DMW Corp
Original Assignee
Dengyosha Machine Works Ltd
DMW Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】運転開始時にはポンプケーシング10内の気液
交換が効率良く、速やかに揚水運転に移行でき、しかも
揚水運転中には吐出流が捻転せずに効率の良い自吸式渦
巻ポンプを提供する。 【解決手段】 ポンプケーシング10の羽根車室32か
ら吐出室34に至る流路に流路方向に沿って仕切壁36
を設けて吐き出す流体の一部が流入する導出室38を形
成する。ポンプケーシング10の外にサイクロンセパレ
ータ26を設ける。サイクロンセパレータ26の流入口
26aを連通管42を介して導出室38に連通し、分離
された気体が流出する流出口26bを連通管44を介し
て吐出短管18に連通し、分離された液体が流出する循
環口26cを連通管46を介して吸込室48a、48b
に連通する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運転開始時のポン
プケーシング内の気液交換が効率良く、速やかに揚水運
転に移行できるとともに、効率良く揚水運転ができるよ
うにした自吸式渦巻ポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自吸式渦巻ポンプとして、ポンプ
ケーシングと吸込曲管および揚水管内に液体を流入充満
させるための吸込タンクを付設したものがある。また、
特公昭38−15529号公報や特公昭50−2168
2号公報に示されるように、羽根車室から吐き出す流体
の一部を吐出流路内に旋回流となるように吐き出させ、
羽根車室内の気液混合水の一部をこの旋回流で気体と液
体に分離させ、分離させた液体を羽根車室内に戻すこと
で、羽根車室内の気体を液体に置換し、羽根車室内を液
体で迅速に充満させて、揚水運転を可能とするものがあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の吸込タンク
を付設するものにあっては、吸込タンクの容量としてポ
ンプケーシングと吸込曲管および揚水管の全容量より大
きなものが必要であり、設備が大型化し、広い設置スペ
ースが必要であった。また、特公昭38−15529号
公報や特公昭50−21682号公報に示される技術
は、揚水運転中にも吐出流路内に旋回流を生じさせ、吐
出流を捻転させる傾向にある。そして、吐出配管流路内
での吐出流の捻転は、抵抗損失を増加させる。このため
に、効率良い揚水装置や送水装置を実現できない、とい
う問題があった。
【0004】本発明は、上述のごとき従来技術の事情に
鑑みてなされたもので、運転開始時にはポンプケーシン
グ内の気液交換が効率良く、速やかに揚水運転に移行で
き、しかも揚水運転中には吐出流が捻転せずに効率の良
い自吸式渦巻ポンプを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の自吸式渦巻ポンプは、ポンプケーシングの
羽根車室から吐出室に至る流路に流路方向に沿って仕切
壁を設けて吐き出す流体の一部が流入する導出室を形成
し、前記ポンプケーシングの外に気液分離手段を設け、
前記気液分離手段の流入口を前記導出室に連通し、前記
気液分離手段の分離された気体が流出する流出口を前記
ポンプケーシングの吐出側に連通し、前記気液分離手段
の分離された液体が流出する循環口を前記ポンプケーシ
ングの吸込室に連通して構成されている。
【0006】そして、前記気液分離手段の流入口と前記
導出室とを連通する連通管に、連通遮断制御自在な開閉
弁を介装し、前記気液分離手段の循環口と前記吸込室と
を連通する連通管に、連通遮断制御自在な他の開閉弁を
介装して構成しても良い。
【0007】また、前記気液分離手段の循環口と前記吸
込室とを連通する連通管に、連通遮断制御自在な開閉弁
を介装し、前記気液分離手段の流出口と前記ポンプケー
シングの吐出側とを連通する連通管に、連通遮断制御自
在な他の開閉弁を介装して構成しても良い。
【0008】さらに、前記気液分離手段の流入口と前記
導出室とを連通する連通管に、連通遮断制御自在な開閉
弁を介装し、前記気液分離手段の流出口と前記ポンプケ
ーシングの吐出側とを連通する連通管に、連通遮断制御
自在な他の開閉弁を介装して構成しても良い。
【0009】また、本発明の自吸式渦巻ポンプは、ポン
プケーシングの羽根車室から吐出室に至る流路に流路方
向に沿って仕切壁を設けて吐き出す流体の一部が流入す
る導出室を形成し、前記ポンプケーシングの外に気液分
離手段を設け、前記気液分離手段の流入口を前記導出室
に連通し、前記気液分離手段の分離された気体が流出す
る流出口に流出管の一端を連通し、この流出管の他端を
前記ポンプケーシングおよびこれに接続される流路の外
部に連通し、前記流出管に連通遮断制御自在な開閉弁を
介装し、前記気液分離手段の分離された液体が流出する
循環口を前記ポンプケーシングの吸込室に連通して構成
されても良い。
【0010】そして、前記気液分離手段の流入口と前記
導出室とを連通する連通管および前記気液分離手段の循
環口と前記吸込室とを連通する連通管のいずれか一方ま
たは双方に、連通遮断制御自在な開閉弁を介装して構成
することもできる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施例を図1ないし
図3を参照して説明する。図1は、本発明の自吸式渦巻
ポンプの第1実施例の正面断面図である。図2は、図1
の一部切り欠き縦断面図である。図3は、本発明の自吸
式渦巻ポンプの第1実施例の配管図である。
【0012】まず、本発明の自吸式渦巻ポンプの第1実
施例の全体構造を図3を参照して説明する。図3に示す
ごとく、ポンプケーシング10の吸込側に、吸込曲管1
2および揚水管14を順次接続して、吸込水槽16に連
通される。揚水管14の下端は、吸込水槽16の水面下
に没入される。また、ポンプケーシング10の吐出側
に、吐出短管18と逆止弁20と主開閉弁22および吐
出管24が順次接続される。そして、ポンプケーシング
10の外に気液分離手段としてのサイクロンセパレータ
26が適宜に設けられる。
【0013】また、ポンプケーシング10内にあって
は、図2に示すごとく、ポンプケーシング10の渦巻状
の略中心には、図示しない駆動機に連結されたポンプ軸
28に羽根車30が固定されて矢印方向に駆動回転され
る。そして、羽根車30の周囲の羽根車室32から吐出
短管18に連通する吐出室34に至る流路に、流路を分
割するように、流路方向に沿って仕切壁36が設けら
れ、吐き出す流体の一部が流入する導出室38が形成さ
れる。
【0014】そして、図1および図2に示すごとく、こ
の導出室38の先端は閉塞され、先端部に設けた開口4
0に連通管42の一端が連通され他端がサイクロンセパ
レータ26の流入口26aに連通される。また、サイク
ロンセパレータ26で気液混合水から分離された気体が
流出する流出口26bに連通管44の一端が連通され他
端が吐出短管18に連通される。さらに、サイクロンセ
パレータ26で気液混合水から分離された液体が流出す
る循環口26cに連通管46の一端が連通され、2つに
分岐されてそれぞれポンプケーシング10の両側の吸込
室48a,48bに連通される。
【0015】かかる構成において、運転開始前にポンプ
ケーシング10内に水を充満させて、主開閉弁22を開
成し、図示しない駆動機を起動して羽根車30を駆動回
転させる。すると、羽根車30の回転にともない左右の
吸込室48a,48bの水が羽根車室32へ移動させら
れ、吸込室48a,48b内が負圧となり、揚水管14
の水位が上昇するとともに、揚水管14内の空気が吸込
室48a,48bに吸い込まれ、ポンプケーシング10
の羽根車室32内で水と空気が撹拌されて気液混合水と
なる。この気液混合水は、羽根車室32から吐出室34
に吐き出されるとともに、その一部が導出室38に吐き
出される。この導出室38に吐き出された気液混合水
は、開口40から連通管42を経てサイクロンセパレー
タ26内に流入口26aから流入する。そこで、気液混
合水は、サイクロンセパレータ26内で、遠心分離作用
により水と空気に分離され、水は循環口26cから連通
管46を経て吸込室48a,48bに再び吸引される。
また、分離された空気は、流出口26bと連通管44を
経て吐出短管18に移動される。
【0016】かかる作用により、羽根車室32内の気液
混合水の一部がサイクロンセパレータ26で水と空気に
分離され、空気が排除されて水のみが戻ることにより、
空気が排除された分だけ吸込室48a,48bは負圧が
生じ、さらに揚水管14の水位が上昇する。この自吸運
転を継続することで、ポンプケーシング10内の空気が
迅速に排出されて、揚水管14と吸込曲管12ならびに
羽根車室32が水で満水とされ、揚水管14内の水が吸
込室48a,48bに流入して、揚水運転が開始され
る。
【0017】このようにして揚水運転が開始されると、
サイクロンセパレータ26には、気液混合水に代えて、
空気の混入していない水が流入し、その一部が連通管を
介して吐出短管18に流入し、残りの一部は連通管46
を介して吸込室48a,48bに流入する。ここで、吐
出短管18にサイクロンセパレータ26から流入する水
の流速は、サイクロンセパレータ26の流入口26aに
流入する流速よりも大幅に低下しており、吐出短管18
内で吐出流に旋回を生じさせることはない。
【0018】次に、本発明の第2実施例を図4を参照し
て説明する。図4は、本発明の自吸式渦巻ポンプの第2
実施例の配管図である。図4において、図1ないし図3
に示すものと同じまたは均等な部材には同じ符号を付け
て重複する説明を省略する。
【0019】図4において、図3に示す第1実施例の配
管図と相違するところは、次の点にある。サイクロンセ
パレータ26の循環口26cとポンプケーシング10の
吸込室48a,48bを連通する連通管46に、連通遮
断制御自在な第1の開閉弁50,50が介装される。ま
た、サイクロンセパレータ26の流入口26aとポンプ
ケーシング10の導出室38の開口40を連通する連通
管42に連通遮断制御自在な第2の開閉弁52が介装さ
れる。なお、サイクロンセパレータ26の流出口26b
と吐出短管18を連通する連通管44には、開閉弁が介
装されていない。
【0020】かかる構成からなる本発明の自吸式渦巻ポ
ンプの第2実施例にあっては、運転開始前には、第1と
第2の開閉弁50,50,52をいずれも開成して、第
1実施例と同様に運転を開始する。そして、揚水運転の
状態に至ると、第1と第2の開閉弁50,50,52は
いずれも閉成される。この第1と第2の開閉弁50,5
0,52の閉成は、手動操作でなされても良いが、吐出
管24内などの吐出側の吐出流の圧力を適宜に検知し、
圧力が所定値以上となれば第1と第2の開閉弁50,5
0,52を自動的に閉成しても良い。
【0021】この揚水運転の状態で、第1と第2の開閉
弁50,50,52を閉成することで、サイクロンセパ
レータ26に導出室38から水が流入するようなことが
なく、導出室38からサイクロンセパレータ26を経て
吸込室48a,48bへの逆流が防止される。また、吐
出短管18へサイクロンセパレータ26からの流れもな
く、吐出短管18内の吐出流に悪影響が全くない。
【0022】さらに、本発明の第3実施例を図5を参照
して説明する。図5は、本発明の自吸式渦巻ポンプの第
3実施例の配管図である。図5において、図1ないし図
4に示すものと同じまたは均等な部材には同じ符号を付
けて重複する説明を省略する。
【0023】図5において、図3に示す第1実施例の配
管図と相違するところは、次の点にある。サイクロンセ
パレータ26の循環口26cとポンプケーシング10の
吸込室48a,48bを連通する連通管46に、連通遮
断制御自在な第1の開閉弁50,50が介装される。ま
た、サイクロンセパレータ26の流出口26bと吐出短
管18を連通する連通管44に、連通遮断制御自在な第
3の開閉弁54が介装される。なお、サイクロンセパレ
ータ26の流入口26aとポンプケーシング10の導出
室38の開口40を連通する連通管42には、開閉弁が
介装されていない。
【0024】かかる構成からなる本発明の自吸式渦巻ポ
ンプの第3実施例にあっては、第2実施例と同様に、運
転開始前に第1と第3の開閉弁50,50,54をいず
れも開成し、揚水運転の状態に至ると、第1と第3の開
閉弁50,50,54がいずれも閉成される。そこで、
サイクロンセパレータ26内に、導出室38から水が流
入してもその出口がすべて閉塞されており、サイクロン
セパレータ26はポンプケーシング10および吐出短管
18から実質的に切り離され、吐出短管18内の吐出流
に何ら悪影響を与えることがない。また、導出室38か
ら吸込室48a,48bへの戻りもなく、それだけ効率
も良いものとなる。
【0025】さらに、本発明の自吸式渦巻ポンプにあっ
ては、図4および図5に示す第2実施例および第3実施
例の構造に限られず、サイクロンセパレータ26の流入
口26aと導出室38の開口40とを連通する連通管4
2に、第2の開閉弁52を介装し、サイクロンセパレー
タ26の流出口26bと吐出短管18を連通する連通管
44に、第3の開閉弁54を介装しても良い。揚水運転
の状態で、第2と第3の開閉弁52,54を閉成すれ
ば、サイクロンセパレータ26はポンプケーシング10
および吐出短管18から実質的に切り離され、揚水運転
に何ら悪影響を与えることがない。そして、サイクロン
セパレータ26の流入口26aと流出口26bおよび循
環口26cに連通する連通管42,44,46のいずれ
にも連通遮断制御自在な開閉弁を介装させても良い。
【0026】また、本発明の第4実施例を図6を参照し
て説明する。図6は、本発明の自吸式渦巻ポンプの第4
実施例の配管図である。図6において、図1ないし図5
に示すものと同じまたは均等な部材には同じ符号を付け
て重複する説明を省略する。
【0027】図6において、図3に示す第1実施例の配
管図と相違するところは、次の点にある。サイクロンセ
パレータ26の流出口26bに、流出管60の一端が連
通され、この流出管60の他端が吸込水槽16の水面上
に開口して、大気と連通される。そして、流出管60
に、連通遮断制御自在な第4の開閉弁62が介装され
る。なお、サイクロンセパレータ26の流出口26bと
吐出短管18は連通されていない。
【0028】かかる構成からなる本発明の自吸式渦巻ポ
ンプの第4実施例にあっては、運転開始前に第4の開閉
弁62を開成し、揚水運転の状態に至ると、第4の開閉
弁62が閉成される。この第4実施例の構成を採用する
理由は、次のようなものである。本発明の自吸式渦巻ポ
ンプよりも図示しない吐出水槽が高い位置にあり、逆止
弁20に実揚程に応じた圧力が加わるような場合に、図
3に示す第1実施例の配管構造では、サイクロンセパレ
ータ26で分離されて流出口26bから連通管44を介
して吐出短管18に流出された空気が、逆止弁20を通
過できずにそこに溜まり、効率良く排出できない虞があ
る。そこで、図6のごとき配管構造とすることで、自吸
運転では第4の開閉弁62を開成すれば、サイクロンセ
パレータ26の流出口26bは大気圧が作用するだけで
あり、サイクロンセパレータ26で分離された空気が確
実に大気に排出でき、それだけ気液交換の効率が良くな
る。そして、湯水運転が開始されれば、第4の開閉弁6
2を閉成して、サイクロンセパレータ26に流入する水
が、流出管60を介してポンプケーシング10およびこ
れに接続される流路の外部に流出させるようなことがな
い。
【0029】この第4の実施例にあっては、流出管60
の他端が吸込水槽16の水面上に開口されるものに限ら
れず、ポンプケーシング10およびこれに接続される吐
出短管18や吐出管24や吸込曲管12および揚水管1
4などの流路の外部の大気中に開口されていても良い。
さらに、流出管60の他端が吸込水槽16の水面下に没
入されていても良い。また、サイクロンセパレータ26
の流入口26aと導出室38を連通する連通管42およ
び循環口26cと吸込室48a、48bを連通する連通
管46のいずれか一方または双方に、連通遮断制御自在
な開閉弁を介装させても良い。揚水運転中にはこの連通
管に介装した開放弁を閉成することで、サイクロンセパ
レータ26をポンプケーシング10から実質的に切り離
すことができる。
【0030】なお、上記実施例では両吸込渦巻ポンプの
例を示しているが、これに限れるものでなく、片吸込渦
巻ポンプに応用できることは勿論である。そして、気液
分離手段は、サイクロンセパレータ26に限られず気液
混合水(気液混合液)を気体と液体に適宜に分離できれ
ば、いかなる手段であっても良い。さらに、上記実施例
では液体として水を例としているが、いかなる液体を対
象とするものであっても良い。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明の自吸式渦巻
ポンプは構成されているので、以下のごとき格別な効果
を奏する。
【0032】請求項1記載の自吸式渦巻ポンプにあって
は、運転開始の際に、羽根車室内の気液混合水の一部が
気液分離手段で気体と液体に分離され、液体だけが吸込
室に戻されるとともに気体は吐出側へ排除されるので、
羽根車室と吸込曲管および揚水管内の気体が迅速に排除
され、羽根車室が液体で充満されて揚水運転への移行が
早い。また、揚水運転の状態にあっては、気液分離手段
から吐出側への流れは、比較的に緩やかであり、吐出側
の吐出流に旋回流を生じさせることがなく、吐出配管流
路で不要な損失を生じることがなく、効率が良い。
【0033】請求項2ないし請求項4および請求項6記
載のいずれの自吸式渦巻ポンプにあっても、請求項1と
同様に運転開始の際には、迅速に揚水運転に移行でき
る。しかも、揚水運転の状態では、気液分離手段に連通
する連通管に介装した開閉弁を閉成して、実質的に気液
分離手段をポンプケーシングから切り離すことで、何ら
吐出側の吐出流に悪影響がなく、より効率が良い。
【0034】請求項5記載の自吸式渦巻ポンプにあって
は、気液分離手段の流出口が連通遮断制御自在な開閉弁
を介してポンプケーシングおよびこれに接続される流路
の外部に連通しているので、自吸運転にあっては、開閉
弁を開成して、分離された気体を速やかに排出できる。
そして、揚水運転に至れば、開閉弁を閉成することで、
気液分離手段に流入する液体が流出口を経て外部に排出
されるようなことがない。そして、流通管の他端を大気
に連通させるならば、分離された気体を容易かつ確実に
大気に排出することができる。この請求項5記載の自吸
式渦巻ポンプは、吐出水槽が高い位置にあって、逆止弁
に実揚程に応じた圧力が作用して気液分離手段で分離し
た気体を吐出短管内に排出させても逆止弁を通過できな
いような場合に、特に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自吸式渦巻ポンプの第1実施例の正面
断面図である。
【図2】図1の一部切り欠き縦断面図である。
【図3】本発明の自吸式渦巻ポンプの第1実施例の配管
図である。
【図4】本発明の自吸式渦巻ポンプの第2実施例の配管
図である。
【図5】本発明の自吸式渦巻ポンプの第3実施例の配管
図である
【図6】本発明の自吸式渦巻ポンプの第4実施例の配管
図である。
【符号の説明】
10 ポンプケーシング 12 吸込曲管 14 揚水管 18 吐出短管 26 サイクロンセパレータ 26a 流入口 26b 流出口 26c 循環口 30 羽根車 32 羽根車室 34 吐出室 36 仕切壁 38 導出室 40 開口 42,44,46 連通管 48a,48b 吸込室 50 第1の開閉弁 52 第2の開閉弁 54 第3の開閉弁 60 流出管 62 第4の開閉弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 四宮 伸浩 静岡県三島市三好町3番27号 株式会社電 業社機械製作所三島事業所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプケーシングの羽根車室から吐出室
    に至る流路に流路方向に沿って仕切壁を設けて吐き出す
    流体の一部が流入する導出室を形成し、前記ポンプケー
    シングの外に気液分離手段を設け、前記気液分離手段の
    流入口を前記導出室に連通し、前記気液分離手段の分離
    された気体が流出する流出口を前記ポンプケーシングの
    吐出側に連通し、前記気液分離手段の分離された液体が
    流出する循環口を前記ポンプケーシングの吸込室に連通
    して構成したことを特徴とする自吸式渦巻ポンプ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自吸式渦巻ポンプにおい
    て、前記気液分離手段の流入口と前記導出室とを連通す
    る連通管に、連通遮断制御自在な開閉弁を介装し、前記
    気液分離手段の循環口と前記吸込室とを連通する連通管
    に、連通遮断制御自在な他の開閉弁を介装して構成した
    ことを特徴とする自吸式渦巻ポンプ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の自吸式渦巻ポンプにおい
    て、前記気液分離手段の循環口と前記吸込室とを連通す
    る連通管に、連通遮断制御自在な開閉弁を介装し、前記
    気液分離手段の流出口と前記ポンプケーシングの吐出側
    とを連通する連通管に、連通遮断制御自在な他の開閉弁
    を介装して構成したことを特徴とする自吸式渦巻ポン
    プ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の自吸式渦巻ポンプにおい
    て、前記気液分離手段の流入口と前記導出室とを連通す
    る連通管に、連通遮断制御自在な開閉弁を介装し、前記
    気液分離手段の流出口と前記ポンプケーシングの吐出側
    とを連通する連通管に、連通遮断制御自在な他の開閉弁
    を介装して構成したことを特徴とする自吸式渦巻ポン
    プ。
  5. 【請求項5】 ポンプケーシングの羽根車室から吐出室
    に至る流路に流路方向に沿って仕切壁を設けて吐き出す
    流体の一部が流入する導出室を形成し、前記ポンプケー
    シングの外に気液分離手段を設け、前記気液分離手段の
    流入口を前記導出室に連通し、前記気液分離手段の分離
    された気体が流出する流出口に流出管の一端を連通し、
    この流出管の他端を前記ポンプケーシングおよびこれに
    接続される流路の外部に連通し、前記流出管に連通遮断
    制御自在な開閉弁を介装し、前記気液分離手段の分離さ
    れた液体が流出する循環口を前記ポンプケーシングの吸
    込室に連通して構成したことを特徴とする自吸式渦巻ポ
    ンプ。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の自吸式渦巻ポンプにおい
    て、前記気液分離手段の流入口と前記導出室とを連通す
    る連通管および前記気液分離手段の循環口と前記吸込室
    とを連通する連通管のいずれか一方または双方に、連通
    遮断制御自在な開閉弁を介装して構成したことを特徴と
    する自吸式渦巻ポンプ。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6記載のいずれか1つの
    自吸式渦巻ポンプにおいて、前記気液分離手段をサイク
    ロンセパレータで構成したことを特徴とする自吸式渦巻
    ポンプ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006177240A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Dmw Corp 自吸式渦巻ポンプ装置
CN105673514A (zh) * 2016-02-22 2016-06-15 川源(中国)机械有限公司 一种自吸式离心泵
JPWO2014073054A1 (ja) * 2012-11-07 2016-09-08 日本オイルポンプ株式会社 ポンプ装置

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