JP2002371230A - 粉体塗料組成物 - Google Patents

粉体塗料組成物

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JP2002371230A
JP2002371230A JP2001179147A JP2001179147A JP2002371230A JP 2002371230 A JP2002371230 A JP 2002371230A JP 2001179147 A JP2001179147 A JP 2001179147A JP 2001179147 A JP2001179147 A JP 2001179147A JP 2002371230 A JP2002371230 A JP 2002371230A
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powder coating
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wax
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Yoshiaki Kato
善紀 加藤
Masatsune Shida
昌常 志田
Mitsuo Wakimoto
光男 脇本
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Kansai Paint Co Ltd
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Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発泡防止効果に優れた粉体塗膜が形成できる粉
体塗料を提供する。 【構成】 カルボン酸基含有ポリエステル樹脂(A)1
00重量部に対して、ヒドロキシアルキルアミド硬化剤
(B)を3〜20重量部、及び融点が50℃〜180℃
のワックス(C)を上記樹脂(A)+硬化剤(B)の合
計量100重量部に対し、0.1〜10重量部の範囲内
で混合し、エクストルーダによって溶融混練し、冷却
後、アトマイザーによって微粉砕し、150メッシュで
濾過して得られる発泡防止効果に優れた粉体塗膜が形成
できるポリエステル樹脂粉体塗料組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、素材の微小クラックや
穴に起因する塗膜の発泡を防止するのに優れた粉体塗料
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】粉体塗料はVOCの排出がな
く、使用効率が高いという環境対応および省資源に極め
て優れた塗料である。しかしながら、亜鉛メッキ鋼板な
どのメッキが施された鋼板を成形加工した素材には無数
の微小クラックが有り又、鋳造された鋳物には無数の微
小穴が有る。この様な被塗装物に粉体塗料を塗装する
と、その微小クラックや穴によって塗膜が発泡し平滑な
塗膜が得られないという問題があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は上記の欠
陥を解消し、素材の微小クラックや穴に起因する塗膜の
発泡を防止するのに優れた粉体塗料組成物に関する。
【0004】すなわち、本発明は、カルボン酸基含有ポ
リエステル樹脂(A)100重量部に対して、ヒドロキ
シアルキルアミド硬化剤(B)を3〜20重量部、及び
融点が50℃〜180℃のワックス(C)を上記樹脂
(A)+硬化剤(B)の合計量100重量部に対し、
0.1〜10重量部の範囲内で含有してなることを特徴
とする粉体塗料組成物に関する。
【0005】以下に、本発明の粉体塗料組成物について
詳細に説明する。本発明の粉体塗料組成物によって塗装
される被塗物は、例えば亜鉛、鉄、アルミニウム、マグ
ネシウム、鋼およびこれらの合金、亜鉛メッキ鋼板など
が挙げられ、これらは冷間圧延、熱間圧延、鋳型成形、
研削、酸洗浄などで処理されていても差し支えない。さ
らに具体的には、建築材料、電気製品、事務用機器、自
動車の車体、外板および部品などが挙げられる。本発明
においては、これらの金属材料は、りん酸塩またはクロ
ム酸塩などでその表面をあらかじめ化成処理しておくこ
とが好ましい。
【0006】本発明で使用するカルボン酸基含有ポリエ
ステル樹脂(A)は、硬化剤成分(B)と相補的に反応
する熱硬化型ポリエステル樹脂である。
【0007】該ポリエステル樹脂(A)は、数平均分子
量400〜20,000、特に1000〜10,000
の範囲のものが好ましい。また、該樹脂の軟化温度は3
0〜140℃、特に35〜100℃の範囲のものが好ま
しい。
【0008】カルボン酸基含有ポリエステル樹脂(A)
と反応しうる硬化剤(B)としてヒドロキシアルキルア
ミド硬化剤と組合わせて使用することが好ましい。
【0009】該カルボン酸基含有ポリエステル樹脂
(A)は、樹脂酸価で20〜200mgKOH/g、特
に25〜150mgKOH/gの範囲が好ましい。該カ
ルボン酸基含有ポリエステル系樹脂(A)としては、例
えば(無水)フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、
イソフタル酸ジメチル、テレフタル酸ジメチル、ヘキサ
ヒドロ(無水)フタル酸、テトラヒドロ(無水)フタル
酸等の芳香族又は脂環族ジカルボン酸と(ポリ)エチレ
ングリコール、(ポリ)プロピレングリコール、ブチレ
ングリコール、ブチレングリコール、ネオペンチルグリ
コール、1,6−ヘキサンジオール、ジメチルプロピオ
ン酸等の2価アルコール、必要に応じて安息香酸等のモ
ノカルボン酸、(無水)トリメリット酸等の3価以上の
カルボン酸、トリメチロールエタン、トリメチロールプ
ロパン、グリセリン、ペンタエリスリットール等の3価
以上のアルコールとを上記した酸価の範囲になるように
適宜反応させて得られる樹脂が挙げられる。
【0010】本発明で使用する硬化剤(B)は、上記ポ
リエステル樹脂(A)が有するカルボン酸基と反応して
硬化塗膜を形成することができるヒドロキシアルキルア
ミド硬化剤である。ヒドロキシアルキルアミド硬化剤と
しては、β−ヒドロキシエチルアジパミドであるXL−
552(商品名、エムス社製)が挙げられる。
【0011】該(B)成分は、樹脂(A)中のカルボン
酸基1個当たり該(B)成分中のヒドロキシ基が0.5
〜2個、好ましくは0.7〜1.5個の範囲の量で配合
される。配合割合が上記した範囲から外れるとそれぞれ
硬化性が低下する。
【0012】本発明に使用するワックス(C)は、常温
では固体であり加熱すれば比較的低粘度な液体となる密
蝋状物のことであり、合成ワックスまたは天然ワックス
を挙げることができる。合成ワックスとしては、例え
ば、ポリエチレンワックス、フィッシャー・トロプッシ
ュワックス、アミドワックス、水添ひまし油ワックスな
どがある。天然ワックスとしては、具体的には、植物
系、動物系または鉱物系のワックスを挙げることができ
る。上記天然ワックスとしては、例えば、カルナウバワ
ックス、蜜蝋、モンタンワックス、セレシン、パラフィ
ンワックスなどがある。
【0013】本発明に使用するワックス(C)の融点
は、50℃〜180℃である。50℃より低い場合は耐
ブロッキング性が低下し、180℃より高い場合は得ら
れる塗膜の平滑性や透明性が低下する。
【0014】本発明に使用するワックス(C)の使用量
としては、(A)成分+(B)成分の合計量100重量
部に対し、0.1〜10重量部であり、好ましくは0.
5〜7重量部である。上記使用量が0.1重量部より少
ない場合は素材の微小穴に起因する発泡を防止する効果
が充分でなく、また、10重量部より多い場合は、耐ブ
ロッキング性や塗膜外観が低下する。
【0015】本発明において、上記した成分以外に他の
樹脂(D)を使用しても良い。該樹脂(D)としては、
1分子中に2個以上のエポキシ基を有する樹脂であっ
て、それ自体既知のものが使用できる。具体的には、エ
ピクロルヒドリンなどのエピハロヒドリンと脂肪族ポリ
ヒドロキシ化合物(例えばグリコ−ルまたはグリセリン
など)とのグリシジルエ−テル類:エピクロルヒドリン
などのエピハロヒドリンと脂環族ポリヒドロキシ化合物
(例えば水添ビスフェノ−ルAなど)とのグリシジルエ
−テル類:エピクロルヒドリンなどのエピハロヒドリン
と芳香族ポリヒドロキシ化合物(例えばビスフェノ−ル
A、F、ノボラックフェノ−ル、クレゾ−ルフェノ−ル
など)とのグリシジルエ−テル類:エピクロルヒドリン
などのエピハロヒドリンと芳香族ポリカルボン酸化合物
(例えばフタル酸など)とのグリシジルエ−テル類:エ
ポキシ基含有アクリル樹脂:エポキシ化油:脂環式エポ
キシ樹脂:などがあげられる。このうち、エピクロルヒ
ドリンなどのエピハロヒドリンと芳香族ポリヒドロキシ
化合物とのグリシジルエ−テル類が特に好ましい。例え
ば、エポン1001、エポン1002、エポン100
4、エポン1007、(以上、シェル化学社製、商品
名)が挙げられる。
【0016】該(D)成分に関し、数平均分子量は30
0〜2000、エポキシ当量は150〜1100の範囲
がそれぞれ好ましい。この(D)成分を使用することに
よって塗膜の耐食性や付着性などが向上する。(D)成
分の配合割合は、樹脂(A)及び(B)の合計量100
重量部当たり、20重量部〜10重量部の範囲が好まし
い。
【0017】本発明において、上記(A)〜(C)成分
以外に必要に応じて有機着色顔料、無機着色顔料、充填
剤、硬化触媒、紫外線安定剤、紫外線吸収剤、流動性調
整剤、ハジキ防止剤等が配合できる。。
【0018】本発明の粉体塗料は、例えば、従来からの
方法、例えば、上記(A)〜(C)成分を配合しミキサ
−でドライブレンドした後、加熱溶融混練し、冷却、粗
粉砕、微粉砕、濾過により製造できる。
【0019】本発明の粉体塗料は、被塗物に粉体塗装
し、焼付け(例えば、約180℃の温度では約30分
間、約200℃では約15分間)によって硬化塗膜を形
成することができる。
【0020】静電粉体塗装は、それ自体公知の方法、例
えば、静電粉体塗装、摩擦帯電粉体塗装等で行うことが
好ましい。塗装膜厚は、特に制限されないが、約20μ
m〜200μm、特に約30μm〜150μmの範囲が
好適である。
【0021】本発明の組成物の粉体塗膜面に、着色塗料
またはクリヤ−塗料などの有機溶剤系上塗塗料を塗装し
ても良い。
【0022】
【発明の効果】1)本発明の粉体塗料組成物は素材表面
に存在する微小クラックや穴に起因する塗膜の発泡を防
止する効果がすぐれている。 2) 該粉体塗料組成物を塗装した被塗物の平滑性がす
ぐれている。
【0023】
【実施例】次に、本発明に関する実施例および比較例に
ついて説明する。部及び%はいずれも原則として重量で
ある。
【0024】実施例1 酸基含有ポリエステル樹脂(ファインディックM896
2(大日本インキ化学工業株式会社製、商品名、軟化温
度112℃、酸価35mgKOH/g))95部、ヒド
ロキシアルキルアミド硬化剤(XL−552(商品名、
エムス社製、β−ヒドロキシエチルアジパミド))5
部、セリダスト9615A(クラリアント社製変性ポリ
エチレンワックス、融点140℃、商品名)1部、JR
603(テイカ株式会社製、酸化チタン、商品名)40
部を混合し、エクストルーダによって溶融混練し、冷却
後、アトマイザーによって微粉砕し、150メッシュで
濾過して実施例1のポリエステル樹脂粉体塗料を製造し
た。
【0025】実施例2 セリダスト9615A(クラリアント社製変性ポリエチ
レンワックス、融点140℃、商品名)を4部使用する
以外は実施例1と同様にして実施例2の粉体塗料を製造
した。
【0026】実施例3 セリダスト9615A(クラリアント社製変性ポリエチ
レンワックス、融点140℃、商品名)を7部使用する
以外は実施例1と同様にして実施例3の粉体塗料を製造
した。
【0027】比較例1 実施例1において、セリダスト9615Aを使用しない
以外は実施例1と同様にして比較例1の粉体塗料を製造
した。
【0028】比較例2 実施例1において、セリダスト9615A(クラリアン
ト社製変性ポリエチレンワックス、融点140℃、商品
名)を12部使用する以外は実施例1と同様にして比較
例2の粉体塗料を製造した。
【0029】塗膜作成条件 上記した実施例及び比較例の粉体塗料を溶融亜鉛メッキ
鋼板(Z27:亜鉛目付量275g/m)にりん酸亜
鉛で化成処理を施した鋼板に硬化膜厚50μmになるよう
に静電粉体塗装し、180℃で30分間加熱して塗膜を
形成した。得られたそれぞれの焼付け塗板について種々
の試験を行なった。
【0030】実施例及び比較例の試験結果を表1に示
す。
【0031】
【表1】表1
【0032】試験方法 耐発泡性:塗膜の発泡状態を次の基準で評価した。○:
発泡なし、△:やや発泡あり、×:発泡あり 耐ブロッキング性:各粉体塗料組成物をそれぞれ100cc
のサンプル瓶に入れ、30℃で2ヶ月放置した後取り出
し、各塗料の凝集状態を目視にて次の基準で評価した。
○:凝集なし、△:凝集ややあるが容易に粉砕できる、
×:凝集がかなりあり容易に粉砕できない 塗膜外観:塗膜の仕上り外観をツヤ感、平滑感から次の
基準で評価した。○:良好、△:やや不良、×:不良。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J038 BA212 DD001 GA06 JB12 KA03 MA02 MA13

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルボン酸基含有ポリエステル樹脂
    (A)100重量部に対して、ヒドロキシアルキルアミ
    ド硬化剤(B)を3〜20重量部、及び融点が50℃〜
    180℃のワックス(C)を上記樹脂(A)+硬化剤
    (B)の合計量100重量部に対し、0.1〜10重量
    部の範囲内で含有してなることを特徴とする粉体塗料組
    成物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102827530A (zh) * 2012-09-12 2012-12-19 宁波市派特勒粉末涂料有限公司 一种纯聚酯粉末涂料

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CN102827530A (zh) * 2012-09-12 2012-12-19 宁波市派特勒粉末涂料有限公司 一种纯聚酯粉末涂料

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