JP2002370360A - 記録ヘッド、その記録ヘッドを有するヘッドカートリッジ、その記録ヘッドを用いた記録装置、及び、記録ヘッド素子基板 - Google Patents

記録ヘッド、その記録ヘッドを有するヘッドカートリッジ、その記録ヘッドを用いた記録装置、及び、記録ヘッド素子基板

Info

Publication number
JP2002370360A
JP2002370360A JP2001182461A JP2001182461A JP2002370360A JP 2002370360 A JP2002370360 A JP 2002370360A JP 2001182461 A JP2001182461 A JP 2001182461A JP 2001182461 A JP2001182461 A JP 2001182461A JP 2002370360 A JP2002370360 A JP 2002370360A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording head
recording
delay amount
circuit
head according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001182461A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Hirayama
信之 平山
Tatsuo Furukawa
達生 古川
Yoshiyuki Imanaka
良行 今仲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001182461A priority Critical patent/JP2002370360A/ja
Priority to DE60202404T priority patent/DE60202404T2/de
Priority to EP02013081A priority patent/EP1266760B1/en
Priority to US10/170,723 priority patent/US6824237B2/en
Publication of JP2002370360A publication Critical patent/JP2002370360A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/015Ink jet characterised by the jet generation process
    • B41J2/04Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand
    • B41J2/045Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand by pressure, e.g. electromechanical transducers
    • B41J2/04501Control methods or devices therefor, e.g. driver circuits, control circuits
    • B41J2/04541Specific driving circuit
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/015Ink jet characterised by the jet generation process
    • B41J2/04Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand
    • B41J2/045Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand by pressure, e.g. electromechanical transducers
    • B41J2/04501Control methods or devices therefor, e.g. driver circuits, control circuits
    • B41J2/0455Details of switching sections of circuit, e.g. transistors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/015Ink jet characterised by the jet generation process
    • B41J2/04Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand
    • B41J2/045Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand by pressure, e.g. electromechanical transducers
    • B41J2/04501Control methods or devices therefor, e.g. driver circuits, control circuits
    • B41J2/0458Control methods or devices therefor, e.g. driver circuits, control circuits controlling heads based on heating elements forming bubbles

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Pulse Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源電圧を低下させた際に、製造する際のコ
ストを上昇させずに、出力における立ち上がりと立下り
の遅延量の差を縮小する。 【解決手段】 所定方向に配列された複数の記録素子と
該記録素子を駆動するための駆動回路とが同一の素子基
体上に設けられた記録ヘッドに設けられた、駆動回路に
入力される論理信号に対して、立ち上がりの閾値及び立
ち下がりの閾値を異ならせるヒステリシス特性を与える
シュミット回路において、立ち上がりで通過する経路に
インバータ105を加えて、論理信号の立ち上がりにお
ける遅延量と立ち下がりにおける遅延量とが略等しくな
るように調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録ヘッド、その
記録ヘッドを有するヘッドカートリッジ、その記録ヘッ
ドを用いた記録装置、及び、記録ヘッド素子基板に関
し、特に、所定方向に配列された複数の記録素子と該記
録素子を駆動するための駆動回路とが同一の素子基体上
に設けられた記録ヘッド、その記録ヘッドを有するヘッ
ドカートリッジ、その記録ヘッドを用いた記録装置、及
び、記録ヘッド素子基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばワードプロセッサ、パーソナルコ
ンピュータ、ファクシミリ等に於ける情報出力装置とし
て、所望される文字や画像等の情報を用紙やフィルム等
シート状の記録媒体に記録を行う記録装置において、用
紙等の記録媒体の送り方向と直角な方向に往復走査しな
がら記録を行なうシリアル記録方式が安価で小型化が容
易などの点から一般的に広く用いられている。
【0003】このような記録装置で使用される記録ヘッ
ドの構成について、熱エネルギーを利用して記録を行う
インクジェット方式に従う記録ヘッドを例に挙げて説明
する。このようなインクジェット記録ヘッドは記録素子
としてインク液滴を吐出する吐出口(ノズル)に連通す
る部位に発熱素子(ヒータ)を設け、発熱素子に電流を
印加して発熱させ、インクの発泡によりインク液滴を吐
出させて記録を行う。このような記録ヘッドは多数の吐
出口、発熱素子(ヒータ)を高密度に配置することが容
易であり、これにより高精細な記録画像を得ることがで
きる。
【0004】発熱素子としてヒータを用いたプリンタの
記録ヘッドの基板(ヒータボード)には、ヒータを駆動
するための10〜30Vの高電圧電源(VH)と、ヒー
タの駆動を制御するためのロジック回路の電源(5V)
の2系統の電源がプリンタ本体から供給されている。
【0005】ヒータ用の電源VHはロジック回路に供給
される信号と共に、本体とキャリッジを接続するフレキ
シブル基板の配線、キャリッジ上のヘッドとのコンタク
トパッド(接続端子)、記録ヘッド内のタブ配線を介し
てプリンタ本体からヒータボードに接続される。配線や
コンタクトパッドは抵抗、インダクタンス及びキャパシ
タンス等のインピーダンス成分をもつため、ヒータのオ
ン、オフによる電流変動が生じると、これらインピーダ
ンス成分によりヒータ電源VHの電圧が急峻に大きく変
動する。この電圧変動がフレキシブル基板の配線等を介
して、ロジック信号に重畳される。
【0006】このロジック信号に混入したノイズの影響
でヒータボードのロジック回路が誤動作するのを防止す
るために、ロジック回路の入力部には、ロジック信号の
高レベルと低レベルとを判定するための閾値電圧に対し
て、入力信号の立上り波形と立下り波形とでヒステリシ
ス特性をもたせるシュミット回路が設けられている。
【0007】図5は、一般的なインクジェット記録ヘッ
ドのヒータボードの回路構成を示すブロック図である。
プリンタ本体から、ヒータ駆動信号(HE)、ラッチ信
号(LT)、クロック信号(CLK)及びデータ信号
(DATA)がコンタクトパッド510からそれぞれ入
力される。クロック信号(CLK)に同期してシフトレ
ジスタ506に入力されたデータ信号(DATA)は、
ラッチ信号(LT)の入力されるタイミングでラッチ5
05に保持される。ラッチ505からの出力と、ヒータ
駆動信号(HE)との論理積がアンド回路504で演算
され、その出力に従って、バッファ503を介して駆動
素子502がオンしてヒータ501が駆動される。
【0008】このようなインクジェット記録ヘッドのヒ
ータボードの回路には、各信号のコンタクトパッド51
0とバッファ507との間にシュミット回路508がそ
れぞれ設けられている。このような回路で用いられるシ
ュミット回路としては、特開平08−039809号公
報に記載されているものがある。
【0009】以下、図1を参照して、電源電圧Vddが
5Vで、信号波形の立ち上がりおよび立下りの閾値電圧
をそれぞれ3.5Vと1.5Vに設定した場合のシュミ
ット回路の動作について説明する。
【0010】図1(A)において、100は閾値が3.
5V(すなわち、電源電圧Vddの70%)であるMO
Sインバータ、101は閾値が1.5V(すなわち、電
源電圧Vddの30%)であるMOSインバータ、10
2は閾値が2.5V(すなわち、電源電圧Vddの50
%)である通常のインバータ回路である。103及び1
04はそれぞれNAND回路である。
【0011】この回路の入出力特性は、図1(B)に示
す通り、破線110で示す信号が入力されると、NAN
D回路103及び104で構成されるフリップフロップ
は最初リセットされてその出力信号111はロウレベル
になっている。そして、その入力信号110が0.7V
ddを越えた時点でインバータ100の出力がロウレベ
ルになり、NAND回路103の出力がハイレベルとな
って出力信号111はハイレベルとなる。次に、この入
力信号110の電位が降下するときは、その電位が0.
3Vdd以下になった時点でインバータ101の出力が
反転してハイレベルになりNAND回路104の出力が
ハイレベルに反転し、これにより出力信号111がロウ
レベルになる。
【0012】次に、図1のMOSインバータ100及び
101の閾値を変える回路構成について図2を参照して
説明する。図2はMOSインバータのレイアウトを示す
図であり、ここで、L及びWは、MOS構造のFETゲ
ートの長さ及び幅をそれぞれ示している。また、120
はパッドより入力される入力信号線、121は出力信号
線を示している。
【0013】通常MOSインバータは、PMOS、NM
OS部のオン抵抗をほぼ同じ値として、閾値が中央の
0.5Vddとなるように構成されている。ここで図2
のゲートのL(長さ)及び/又はW(幅)を変えること
によりチャネルの抵抗値を増減できる。従って、図1
(A)のインバータ100については、オン抵抗(NM
OS)>オン抵抗(PMOS)とし、インバータ101
については、オン抵抗(NMOS)<オン抵抗(PMO
S)なるようにそれぞれLとWを設定する。これによ
り、図1(B)のヒステリシス特性に示すように、それ
ぞれの閾値が異なるインバータ回路を、通常のロジック
回路の製造プロセスで、同一のヒータボード上に形成す
ることができる。
【0014】次に、こうして構成された閾値の異なる2
つのインバータを用いて構成したヒステリシス特性を有
するシュミット回路の動作について、再度図1を参照し
て説明する。
【0015】図1の106は入力パッドであり、P1〜
P6は電圧或いはロジックの論理レベルを示すためのポ
イントである。入力パッド106から入力される信号の
電位が0Vから1.5Vに変化した場合、インバータ1
01は入力信号の閾値が1.5Vであるため、ポイント
P3の電位はハイレベルからロウレベルに変化し、ポイ
ントP4の電位もロウレベルからハイレベルに変化す
る。
【0016】更に、入力パッド106から入力される信
号の電位が1.5Vから3.5Vに変化した場合、イン
バータ100の入力閾値が3.5Vであるため、インバ
ータ100の出力が反転し、ポイントP2の電位がロウ
レベルとなる。これにより、NAND回路103の出力
(P5)の電位レベルが反転しハイレベルになる。こう
して、入力信号の電位が3.5Vになって初めて出力P
5がハイレベルになることがわかる。この状態から更に
入力パッドの電位が上昇して5Vとなっても出力信号の
レベルが維持される。
【0017】次に、入力パッド106から入力される信
号の電位が5Vから0Vに降下する場合は、入力閾値が
3.5Vのインバータ100が、ポイントP1の電位が
3.5Vとなった時に、インバータ101よりも先に反
転するが、この場合はポイントP6の電位がロウレベル
であるため、出力P5には影響されない。そして、入力
パッドの電位が1.5Vにまで降下したときにインバー
タ101が反転し、そのインバータ101の出力(ポイ
ントP3)がハイレベルとなり、ポイントP4の電位が
ロウレベルとなって出力P5がロウレベルに変わる。
【0018】このように、記録ヘッドのヒータボードの
入力信号にヒステリシス特性を持たせることにより、入
力信号がロウレベル(0V)時は3.5Vまで上昇する
まで出力が反転せず、かつ入力信号がハイレベル(3.
5V以上)の時は、その入力信号レベルが1.5V以下
に低下するまで、その出力が反転しないようなノイズマ
ージンを高めたヒステリシス特性を得ることができる。
【0019】ところで、従来プリンターのインターフェ
ースとしてパラレルインターフェースが一般的に用いら
れてきた。その場合、プリンター本体のロジック用の電
源として5Vを用いており、ヘッド内のインクジェット
記録ヘッド用基板においてもロジック電源としてその5
Vを用いていた。またプリンター内部回路のICにおいて
一部のICが5Vの電源を必要としていたこともロジック
電圧を5Vとして発展してきたインクジェット記録ヘッ
ド用基板の特長の背景である。
【0020】しかしながら、近年においてICの設計ルー
ルの微細化技術の向上と新しいインターフェースの採用
等も加わり、プリンター本体のロジック電源として5V
を用意することは、コスト面、サイズ面において不利な
状況となってきた。そこでプリンター本体のロジック電
源電圧の主流として最近は3.3Vを採用しようとする
動きがある。しかしながら、これまで実績のあるヘッド
用基板のロジック電源電圧を5Vから3.3Vに低下さ
せた場合にいくつかの課題が発生することが確認され
た。この課題について以下に図を用いて説明する。
【0021】その課題のひとつであるインクジェット記
録ヘッド内基板の画像データ転送能力の低下について説
明する。
【0022】図14は、インクジェット記録ヘッド用基
板内の構成例である。図中1003は、外部から信号を
受け取るパッドであり、このパッド1003は、ロジッ
ク電源電圧を受け取るVDD端子1006、ヒーター駆
動電源電圧を受け取るVH端子1008、グランドにつ
ながるGWDH端子1005、CSS端子1007等を
有している。また、画像データをシリアルで受け取りパ
ラレル出力するシフトレジスタ等のロジック回路100
2、ヒーターを駆動するためのドライバ1001、ヒー
ター1004等がひとつのシリコン基板上に構成されて
いる。
【0023】620ビットのヒーターが形成されている
場合について図15にさらに詳しく記載した。ここで
は、620ビットのヒーターを最大同時に40ビット駆
動し、これを16回繰り返すことで620ビット全ての
ヒーターを駆動する(1周期分)構成となっている。図
16にそのタイミングを記述した。ここで一定の高速記
録を行う場合に必要な駆動周波数15kHz(既存の製
品でも使用)で620ビットを全て駆動する時にどの程
度のスピードで画像データを送ることが必要かを説明す
る。
【0024】15kHzは66.67μSの周期とな
る。この時間内に40ビットの画像データ転送を16時
分割(ブロック)分行わなくてはならない。これを計算
すると画像データの転送速度は少なくとも12MHz以
上は必要となる。この速度は、一般的なCPU等から考
えると大きな値ではないが、インクジェット記録ヘッド
の場合、稼動するキャリッジと本体を長いフレキシブル
基板等でつないでいると友に、プリンターの小型化から
キャリッジを小型化しなくてはならないニーズもあり、
12MHzという数字は決して小さい値ではなかった。
【0025】このような状況のもと、ロジック電源電圧
を5Vから3.3Vに低下させた場合の転送能力の低下
について図17を用いて説明する。図17の(a)に
は、ロジック信号(電源)の電圧と画像データ転送可能
である最大のCLK周波数について記述した。
【0026】図にあるようにロジック信号(電源)電圧
の低下に伴い、CLK周波数が落ちていく傾向がある。
これは、画像データ転送を行うためのCLK等の入力回
路部、シフトレジスター部に用いているMOSトランジ
スタの駆動能力がCMOSのゲート電圧としてそのまま
利用されるロジック電源電圧の低下により同時に下がり
ことにより低下することによる。図によればゲート電圧
の低下により駆動能力(ドレイン電流Id)が低下する
ことがわかる。
【0027】さらにインクジェット記録ヘッド基板にお
いては、基板上においてヒーターを駆動することによ
り、温度面でもスピードを満足することが必要である。
これはインクをヒーターによって吐出するインクジェッ
ト記録ヘッド用基板に特徴的に求められる能力である。
図17の(b)に基板の温度とCLK最大周波数の関係
を示した。ここでは3.3V化した場合の能力の低下と
それだけでなく、温度が高くなるにつれてさらに能力が
低下する傾向があることを示している。
【0028】以上より、これまで5Vでは12MHzの
CLK周波数において問題がなかったが、3.3V化に
よって能力をアップしなければならないことがわかる。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】このような低電圧化に
よりシュミット回路において画像データの転送能力が低
下する要因について説明する。
【0030】電源の低電圧化によりロジック回路を構成
するMOSトランジスタを駆動するゲート電圧も低下す
る。図3は、MOSトランジスタのゲート電圧(Vg
s)をパラメータとした時の、ドレイン電流(Id)と
ドレイン−ソース間の電圧(Vds)との関係を示すグ
ラフである。このグラフからわかるように、ゲート電圧
が5Vから3.3Vに下がると、トランジスタの電流の
駆動能力は1/2以下になってしまう。
【0031】CMOSのインバータでMOSトランジス
タのゲートを駆動する場合、図4に示すように、等価的
に駆動するゲートの容量分の負荷がインバータの出力に
付加されるのと同等に見なされる。MOSのオン抵抗を
RMOS、等価的な負荷容量をCgateとすると、インバ
ータの入力が変化して出力が反転するまでの時定数は、
Cgate×RMOSとなる。負荷が変わらずに電源電圧が
低電圧化されると、RMOSが2倍以上になり、時定数
も2倍以上になる。
【0032】図1に示したシュミット回路では、シュミ
ット回路の入力から出力までに立ち上がり波形と立下り
波形で動作するインバータの段数が異なる。このため低
電圧化により各インバータの遅延時間が大きくなること
で、入力波形の立ち上がりと立下りに対するシュミット
回路の出力の遅延量の差が、従来の2倍以上となってし
まうことになる。
【0033】図1において立ち上がりの閾値電圧を決め
るインバータ100のPMOSとNMOSのオン抵抗比
は、閾値電圧を電源電圧の2分の1より大きな値に設定
するため、オン抵抗(NMOS)>オン抵抗(PMO
S)となるようにする。また立ち上がりの閾値電圧を決
めるインバータ101については、閾値電圧を電源電圧
の2分の1より小さな値に設定するため、オン抵抗(P
MOS)>オン抵抗(NMOS)となるように、MOS
トランジスタのゲートサイズ(W及び/又はL)がそれ
ぞれ設定される。
【0034】通常、同一のゲートサイズでNMOSとP
MOSのオン抵抗を比較すると、NMOSとPMOSの
電子の移動度の差から、オン抵抗(PMOS)>オン抵
抗(NMOS)となる。MOSトランジスタのオン抵抗
はゲートサイズ(W/L)に比例し、MOSトランジス
タのレイアウト面積もゲートサイズに依存する。従っ
て、インバータ100とインバータ101のレイアウト
に占める面積が同じである場合、インバータ100のP
MOSのオン抵抗とインバータ101のNMOSのオン
抵抗は、オン抵抗100(PMOS)>オン抵抗101
(NMOS)の関係となる。
【0035】ここで、インバータ100のPMOSとイ
ンバータ101のNMOSは、それぞれ入力波形の立ち
上がりと立下り時にオンするトランジスタである。イン
バータ100と101の負荷が同じである場合、各オン
抵抗値がそのままインバータでの遅延量に比例するた
め、入力波形に対して、立ち上がり遅延量>立下り遅延
量、となる。
【0036】電源電圧が5Vである時には各オン抵抗値
は十分小さいため、立ち上がりと立下りの遅延量の差も
小さく無視できるものであった。しかしながら、電源電
圧の低電圧化によりMOSトランジスタの駆動ゲート電
圧も下がり、オン抵抗値が増大し、結果として立ち上が
りと立下りでの遅延量の差が無視できないほど大きくな
ってしまう。
【0037】シュミット回路において立ち上がりと立下
りの波形で遅延量が異なると、以下の問題が生じる。
【0038】図6は、シュミット回路において信号の立
下りが立ち上がりに対して遅延する場合の信号波形を示
す図である。ここで、入力信号波形を実線で、シフトレ
ジスタの入力波形を点線で示している。入力波形におい
ては、実線で示される波形から明らかなように、CLK
の変化に対するDATAの変化するマージンである、セ
ットアップタイム及びホールドタイムが均等であるが、
シュミット回路を通過した波形では、点線で示される波
形から明らかなように、セットアップタイムまたはホー
ルドタイムが入力でのマージンに比べ減少している。
【0039】このように、シフトレジスタの入力でのセ
ットアップタイムまたはホールドタイムのマージンが少
なくなると、データの確実な取り込みが困難になり、誤
動作の要因となる。また、クロック周波数を上げて高速
でデータの取り込みを行うことが困難になる。
【0040】また、ヒータボードは消耗品である記録ヘ
ッドの一部であるので、多くのプリンタで共通に使用さ
れており、現在のレイアウトや回路構成はコスト及び製
造工程の面から検討されたものである。従って、電源電
圧を低電圧化したことにより新たな部品を追加する場合
には、製造工程を増やさないようにすると共に、全体の
バランスを崩さぬように慎重に検討する必要がある。
【0041】更に、近年はプリンタに対する記録速度の
向上と記録解像度の向上との要求は益々増大しており、
電源電圧を低電圧化した場合においても、データ転送を
更に高速化することが望まれている。
【0042】本発明は以上のような状況に鑑みてなされ
たものであり、電源電圧を低電圧化した場合において、
製造する際のコストを上昇させずに、シュミット回路の
での入力と出力との間で入力波形の立ち上がりと立下り
の遅延量の差を縮小し、データ転送の高速化に対応する
ことができる、記録ヘッド、その記録ヘッドを有するヘ
ッドカートリッジ、その記録ヘッドを用いた記録装置、
及び、記録ヘッド素子基板を提供することを目的とす
る。
【0043】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の一態様としての記録ヘッドは、複数の記録素
子と該記録素子を駆動するための駆動回路とが同一の素
子基体上に設けられた記録ヘッドであって、前記駆動回
路に入力される論理信号に対して、立ち上がりの閾値及
び立ち下がりの閾値を異ならせるヒステリシス特性を与
えるシュミット回路を有しており、前記立ち上がりの閾
値及び立ち下がりの閾値を異ならせる際に生じる前記論
理信号の立ち上がりにおける遅延量と立ち下がりにおけ
る遅延量とを揃えるよう調整する遅延量調整手段をを備
えている。
【0044】すなわち、本発明では、所定方向に配列さ
れた複数の記録素子と該記録素子を駆動するための駆動
回路とが同一の素子基体上に設けられた記録ヘッドにお
いて、駆動回路に入力される論理信号に対して、立ち上
がりの閾値及び立ち下がりの閾値を異ならせるヒステリ
シス特性を与えるシュミット回路を設け、シュミット回
路において、論理信号の立ち上がりにおける遅延量と立
ち下がりにおける遅延量とを調整する。
【0045】このようにすると、論理信号の立ち上がり
における遅延量と立ち下がりにおける遅延量とを略等し
くすることができるので、電源電圧を低下させた場合に
おいても記録ヘッドへのデータの転送速度を向上させる
ことが可能となる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
好適な実施形態について詳細に説明する。
【0047】なお、以下に説明する実施形態では、イン
クジェット記録方式を用いた記録装置としてプリンタを
例に挙げ説明する。
【0048】本明細書において、「記録」(「プリン
ト」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報
を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人
間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否
かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等
を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものと
する。
【0049】また、「記録媒体」とは、一般的な記録装
置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック
・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮
革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
【0050】さらに、「インク」(「液体」と言う場合
もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様
広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されるこ
とによって、画像、模様、パターン等の形成または記録
媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付
与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され
得る液体を表すものとする。
【0051】また、以下に用いる「素子基体」という語
は、シリコン半導体からなる単なる基体を指し示すもの
ではなく、各素子や配線などが設けられた基体を示すも
のである。
【0052】さらに、以下の説明で用いる「素子基体
上」という表現は、単に素子基体の上を指し示すだけで
なく、素子基体の表面、表面近傍の素子基体内部側をも
示すものである。また、本発明でいう「作りこみ(ビル
トイン(built-in))」とは、別体の各素子を単に基体上
に配置することを指し示している言葉ではなく、各素子
を半導体回路の製造工程などによって素子基体上に一体
的に形成、製造することを示すものである。
【0053】始めに、以下で説明する本発明の記録ヘッ
ドを用いる記録装置の代表的な全体構成および制御構成
について説明する。
【0054】<装置本体の概略説明>図11は、本発明
の記録ヘッドを用いる代表的な実施の形態であるインク
ジェットプリンタIJRAの構成の概要を示す外観斜視
図である。図11において、駆動モータ5013の正逆
回転に連動して駆動力伝達ギア5009〜5011を介
して回転するリードスクリュー5005の螺旋溝500
4に対して係合するキャリッジHCはピン(不図示)を
有し、ガイドレール5003に支持されて矢印a,b方
向を往復移動する。キャリッジHCには、記録ヘッドI
JHとインクタンクITとを内蔵した一体型インクジェ
ットカートリッジIJCが搭載されている。
【0055】5002は紙押え板であり、キャリッジH
Cの移動方向に亙って記録用紙Pをプラテン5000に
対して押圧する。5007,5008はフォトカプラ
で、キャリッジのレバー5006のこの域での存在を確
認して、モータ5013の回転方向切り換え等を行うた
めのホームポジション検知器である。
【0056】5016は記録ヘッドIJHの前面をキャ
ップするキャップ部材5022を支持する部材で、50
15はこのキャップ内を吸引する吸引器で、キャップ内
開口5023を介して記録ヘッドの吸引回復を行う。5
017はクリーニングブレードで、5019はこのブレ
ードを前後方向に移動可能にする部材であり、本体支持
板5018にこれらが支持されている。ブレードは、こ
の形態でなく周知のクリーニングブレードが本例に適用
できることは言うまでもない。
【0057】又、5021は、吸引回復の吸引を開始す
るためのレバーで、キャリッジと係合するカム5020
の移動に伴って移動し、駆動モータからの駆動力がクラ
ッチ切り換え等の公知の伝達機構で移動制御される。
【0058】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジがホームポジション側の領域に来
た時にリードスクリュー5005の作用によってそれら
の対応位置で所望の処理が行えるように構成されている
が、周知のタイミングで所望の動作を行うようにすれ
ば、本例にはいずれも適用できる。
【0059】<制御構成の説明>次に、上述した装置の
記録制御を実行するための制御構成について説明する。
【0060】図12はインクジェットプリンタIJRA
の制御回路の構成を示すブロック図である。制御回路を
示す同図において、1700は記録信号を入力するイン
ターフェース、1701はMPU、1702はMPU1
701が実行する制御プログラムを格納するROM、1
703は各種データ(上記記録信号やヘッドに供給され
る記録データ等)を保存しておくDRAMである。17
04は記録ヘッドIJHに対する記録データの供給制御
を行うゲートアレイ(G.A.)であり、インターフェ
ース1700、MPU1701、RAM1703間のデ
ータ転送制御も行う。1710は記録ヘッドIJHを搬
送するためのキャリアモータ、1709は記録紙搬送の
ための搬送モータである。1705は記録ヘッドを駆動
するヘッドドライバ、1706,1707はそれぞれ搬
送モータ1709、キャリアモータ1710を駆動する
ためのモータドライバである。
【0061】上記制御構成の動作を説明すると、インタ
ーフェース1700に記録信号が入るとゲートアレイ1
704とMPU1701との間で記録信号がプリント用
の記録データに変換される。そして、モータドライバ1
706、1707が駆動されると共に、ヘッドドライバ
1705に送られた記録データに従って記録ヘッドが駆
動され、記録が行われる。
【0062】ここでは、MPU1701が実行する制御
プログラムをROM1702に格納するものとしたが、
EEPROM等の消去/書き込みが可能な記憶媒体を更
に追加して、インクジェットプリンタIJRAと接続さ
れたホストコンピュータから制御プログラムを変更でき
るように構成することもできる。
【0063】なお、上述のように、インクタンクITと
記録ヘッドIJHとは一体的に形成されて交換可能なイ
ンクカートリッジIJCを構成しても良いが、これらイ
ンクタンクITと記録ヘッドIJHとを分離可能に構成
して、インクがなくなったときにインクタンクITだけ
を交換できるようにしても良い。
【0064】<インクカートリッジの説明>図13は、
インクタンクとヘッドとが分離可能なインクカートリッ
ジIJCの構成を示す外観斜視図である。インクカート
リッジIJCは、図13に示すように、境界線Kの位置
でインクタンクITと記録ヘッドIJHとが分離可能で
ある。インクカートリッジIJCにはこれがキャリッジ
HCに搭載されたときには、キャリッジHC側から供給
される電気信号を受け取るための電極(不図示)が設け
られており、この電気信号によって、前述のように記録
ヘッドIJHが駆動されてインクが吐出される。
【0065】なお、図13において、500はインク吐
出口列である。また、インクタンクITにはインクを保
持するために繊維質状もしくは多孔質状のインク吸収体
が設けられている。
【0066】<記録ヘッド>以下、上記の構成のインク
ジェットプリンタの記録ヘッドの実施形態について、基
板上(ヒータボード上)に設けられるシュミット回路を
中心とした回路構成について説明する。
【0067】なお、後述する基板の上には各記録素子に
対応してインク吐出口やこのインク吐出口に連通した流
路を形成する部材(不図示)が設けられており、これに
より記録ヘッドを構成している。
【0068】そして、この記録素子上に供給されるイン
クを記録素子の駆動によって加熱することで膜沸騰によ
る気泡を発生させインクを吐出口から吐出する構成とな
っている。
【0069】[第1の実施形態]本発明に係る記録ヘッ
ドの第1の実施形態について説明する。図7は本実施形
態の記録ヘッドのシュミット回路の構成を示す回路図で
ある。本実施形態のシュミット回路は、図1に示したシ
ュミット回路に立ち上がり信号と立下り信号の遅延差を
調整する手段として、インバータ100の出力に接続さ
れたインバータ105を設けたものである。
【0070】インバータ100、101、102の駆動
時のオン抵抗値を、それぞれR100、R101、R1
02とする。またインバータ102、105、アンドゲ
ート103、104の入力容量を、それぞれC102、
C105、C103、C104とする。MOSトランジ
スタが駆動する時の遅延量が、オン抵抗値とトランジス
タ出力に接続される容量値との積に比例すると想定する
と、立ち上がり信号と立下り信号の遅延量は以下のよう
になる。
【0071】立ち上がりの遅延量Trは、 Tr ∝ R100×(C103+C105) ...(1) となり、立ち上がりの遅延量Tfは、 Tr ∝ R101×C102+R102×C104 ...(2) となる。
【0072】ここで、Tr=TfとなるようにC105
について解くと、 R100×(C103+C105) =R101×C102+R102×C104 ...(3) となるから、 C105=(R101×C102+R102×C104) /R100−C103 ...(4) となる。
【0073】従って、インバータ105の入力容量C1
05を、式(4)を満たすように設定することで、シュ
ミット回路における立ち上がりと立下りでの遅延量に差
がなくなり、データ転送の高速化に対応することができ
る。
【0074】また、本実施形態のシュミット回路は、従
来の回路に使用しているものと同様の構成のインバータ
105を追加したものであるので、従来と同じ製造工程
でヒータボード上に作り込むことができるため、コスト
アップが最小に抑えられる。
【0075】[第2の実施形態]本発明に係る記録ヘッ
ドの第2の実施形態について説明する。なお、上記第1
の実施形態と同様の部分については説明を省略し、本実
施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
【0076】図8は本実施形態の記録ヘッドのシュミッ
ト回路の構成を示す回路図である。本実施形態のシュミ
ット回路は、図1に示したシュミット回路に立ち上がり
信号と立下り信号の遅延差を調整する手段として、イン
バータ100の出力に接続されたコンデンサ801を設
けたものである。
【0077】このコンデンサ801は、上記第1の実施
形態におけるインバータ105の入力容量C105に相
当するものである。従って、上記で説明した式(4)に
より、コンデンサ801の容量を設定することにより、
シュミット回路における立ち上がりと立下りでの遅延量
に差がなくなり、データ転送の高速化に対応することが
できる。
【0078】また、本実施形態のシュミット回路は、従
来の回路に、コンデンサ801を追加したものであるの
で、従来と同様の製造工程でヒータボード上に作り込む
ことができるため、コストアップが最小に抑えられる。
【0079】[第3の実施形態]本発明に係る記録ヘッ
ドの第3の実施形態について説明する。なお、上記第1
及び第2の実施形態と同様の部分については説明を省略
し、本実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
【0080】図9は本実施形態の記録ヘッドのシュミッ
ト回路の構成を示す回路図である。本実施形態のシュミ
ット回路は、図1に示したシュミット回路に立ち上がり
信号と立下り信号の遅延差を調整する手段として、イン
バータ100の出力に接続された抵抗901を設けたも
のである。
【0081】ここで、抵抗901の抵抗値をR901と
し、他の部品のオン抵抗値及び入力容量を第1の実施形
態と同様に想定すると、本実施形態のシュミット回路に
おける立ち上がりの遅延量Trは、 Tr ∝ (R100+R901)×C103 ...(5) となる。
【0082】立ち下がりでの遅延量は上記第1の実施形
態の式(2)と同様である。従って、式(5)及び
(2)からTr=TfとなるようにR901について解
くと、 R901=(R101×C102+R102×C104) /C103−R100 ...(6) となる。
【0083】従って、抵抗901の値R901を、式
(6)を満たすように設定することで、シュミット回路
における立ち上がりと立下りでの遅延量に差がなくな
り、データ転送の高速化に対応することができる。
【0084】また、本実施形態のシュミット回路は、従
来の回路に、抵抗901を追加したものであるので、従
来と同様の製造工程でヒータボード上に作り込むことが
できるため、コストアップが最小に抑えられる。
【0085】[第4の実施形態]本発明に係る記録ヘッ
ドの第4の実施形態について説明する。なお、上記第1
から第3の実施形態と同様の部分については説明を省略
し、本実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
【0086】図10は本実施形態の記録ヘッドのシュミ
ット回路の構成を示す回路図である。本実施形態のシュ
ミット回路は、図1に示したシュミット回路のインバー
タ100とインバータ101に代えて、駆動時のオン抵
抗値を調整したインバータ100'とインバータ101'
とを設けて、立ち上がり信号と立下り信号の遅延差を調
整するものである。
【0087】図10の回路において、インバータ10
0'の駆動時のオン抵抗値をR100'とし、インバータ
101の駆動時のオン抵抗値をR101'とすると、立
ち上がりの遅延量Trは、 Tr ∝ R100'×C103 ...(7) であり、立ち上がりの遅延量Tfは、 Tr ∝ R101'×C102+R102×C104...(8) となる。
【0088】従って、 R100'×C103=R101'×C102+R102×C104 ...(9) となるように、インバータ100'の駆動時のオン抵抗
値R100'と、インバータ101'の駆動時のオン抵抗
値R101'を設定すればよい。具体的には、インバー
タ100'とインバータ101'のMOSトランジスタサ
イズを設定する。
【0089】本実施形態によれば、インバータ100'
の駆動時のオン抵抗値R100'と、インバータ101'
の駆動時のオン抵抗値R101'を、式(9)を満たす
ように設定することで、シュミット回路における立ち上
がりと立下りでの遅延量に差がなくなり、データ転送の
高速化に対応することができる。
【0090】この場合、R100'とR101'との両方
の値を調整する必要はなく、いずれか一方の値を調整し
て式(9)を満たすようにしてもよい。
【0091】また、本実施形態のシュミット回路は、従
来の回路と実質的に同じ構成であるので、従来と同じ製
造工程でヒータボード上に作り込むことができるため、
同じコストで製造することができる。
【0092】[その他の実施形態]以上の実施形態は、
特にインクジェット記録方式の中でも、インク吐出を行
わせるために利用されるエネルギーとして熱エネルギー
を発生する手段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を
備え、前記熱エネルギーによりインクの状態変化を生起
させる方式を用いることにより記録の高密度化、高精細
化が達成できる。
【0093】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。
【0094】この気泡の成長、収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に
優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。
【0095】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0096】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書に記載された構成も本発明に含
まれるものである。加えて、複数の電気熱変換体に対し
て、共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構
成を開示する特開昭59−123670号公報や熱エネ
ルギーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構
成を開示する特開昭59−138461号公報に基づい
た構成としても良い。
【0097】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0098】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0099】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0100】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0101】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0102】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。
【0103】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、論
理信号の立ち上がりにおける遅延量と立ち下がりにおけ
る遅延量とを略等しくすることができるので、電源電圧
を低下させた場合においても記録ヘッドへのデータの転
送速度を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シュミット回路とその動作特性を説明するため
の図である。
【図2】MOSインバータのレイアウトを示す図であ
る。
【図3】MOSトランジスタのゲート電圧をパラメータ
とした時の、ドレイン電流とドレイン−ソース間の電圧
との関係を示すグラフである。
【図4】CMOSのインバータでMOSトランジスタの
ゲートを駆動する場合、インバータの出力に付加される
ゲートの容量分の負荷を示す図である。
【図5】一般的なインクジェット記録ヘッドのヒータボ
ードの回路構成を示すブロック図である。
【図6】シュミット回路において信号の立下りが立ち上
がりに対して遅延する場合の信号波形を示す図である。
【図7】第1の実施形態のシュミット回路の構成を示す
回路図である。
【図8】第2の実施形態のシュミット回路の構成を示す
回路図である。
【図9】第3の実施形態のシュミット回路の構成を示す
回路図である。
【図10】第4の実施形態のシュミット回路の構成を示
す回路図である。
【図11】本発明の記録ヘッドを使用する代表的な実施
形態であるプリンタの外観を示す図である。
【図12】図11のプリンタの制御構成を示すブロック
図である。
【図13】図11のプリンタのインクジェットカートリ
ッジを示す図である。
【図14】従来のインクジェット記録ヘッド用基板のレ
イアウトを示す図である。
【図15】インクジェット記録ヘッド用基板のブロック
図である。
【図16】インクジェット記録ヘッド用基板の駆動タイ
ミング例である。
【図17】ロジック電源電圧に対する画像転送可能最大
CLK周波数を示す図である。
【符号の説明】
100、101、102 インバータ 103、104 NAND回路 105 遅延差調整用インバータ 106 入力パッド 801 コンデンサ 901 抵抗 100'、101' ON抵抗値を調整したインバータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今仲 良行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C057 AF82 AG46 AG70 AK07 AR16 BA13 5J001 AA05 BB03 BB10 BB12 BB16 BB23 CC01 DD04

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録素子と該記録素子を駆動する
    ための駆動回路とが同一の素子基体上に設けられた記録
    ヘッドであって、 前記駆動回路に入力される論理信号に対して、立ち上が
    りの閾値及び立ち下がりの閾値を異ならせるヒステリシ
    ス特性を与えるシュミット回路を有しており、 前記立ち上がりの閾値及び立ち下がりの閾値を異ならせ
    る際に生じる前記論理信号の立ち上がりにおける遅延量
    と立ち下がりにおける遅延量とを揃えるよう調整する遅
    延量調整手段を備えていることを特徴とする記録ヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】 前記遅延量調整手段は、前記シュミット
    回路内に設けられていることを特徴とする請求項1に記
    載の記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記論理信号の立ち上がりと立ち下がり
    でデータを取り込むことを特徴とする請求項1から2の
    いずれか1項に記載の記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記論理信号は少なくともクロック信号
    とデータ信号であることを特徴とする請求項3に記載の
    記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記シュミット回路を、前記駆動回路に
    入力される論理信号それぞれに対して有することを特徴
    とする請求項2に記載の記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記シュミット回路は、前記論理信号が
    立ち上がりで通過する経路の素子数と立ち下がりで通過
    する経路の素子数とが異なっており、素子数の少ない経
    路に前記遅延量調整手段を備えていることを特徴とする
    請求項2に記載の記録ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記シュミット回路は、前記論理信号が
    立ち上がりで通過する経路に含まれるインバータの数よ
    りも立ち下がりで通過する経路に含まれるインバータの
    数が多く、前記立ち上がりで通過する経路に前記遅延量
    調整手段を備えていることを特徴とする請求項6に記載
    の記録ヘッド。
  8. 【請求項8】 前記遅延量調整手段がインバータである
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載
    の記録ヘッド。
  9. 【請求項9】 前記遅延量調整手段がコンデンサである
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載
    の記録ヘッド。
  10. 【請求項10】 前記遅延量調整手段が抵抗であること
    を特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の記
    録ヘッド。
  11. 【請求項11】 前記シュミット回路は、前記論理信号
    が立ち上がりで通過する経路に含まれるインバータの数
    よりも立ち下がりで通過する経路に含まれるインバータ
    の数が多く、いずれかの経路に含まれる少なくとも1つ
    のインバータのオン抵抗の値を調整して、前記論理信号
    の立ち上がりにおける遅延量と立ち下がりにおける遅延
    量とを調整することを特徴とする請求項6に記載の記録
    ヘッド。
  12. 【請求項12】 前記記録素子を用いてインクを吐出し
    記録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴
    とする請求項1から11のいずれか1項に記載の記録ヘ
    ッド。
  13. 【請求項13】 前記記録素子は、インクを吐出するた
    めに利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体で
    あることを特徴とする請求項12に記載の記録ヘッド。
  14. 【請求項14】 請求項1から13のいずれか1項に記
    載の記録ヘッドと、 前記記録ヘッドに供給するインクを貯留するインクタン
    クとを有することを特徴とするヘッドカートリッジ。
  15. 【請求項15】 請求項1から13のいずれか1項に記
    載の記録ヘッドを用いて記録を行なうことを特徴とする
    記録装置。
  16. 【請求項16】 複数の記録素子と該記録素子を駆動す
    るための駆動回路とが同一の素子基体上に設けられた記
    録ヘッド素子基板であって、 前記駆動回路に入力される論理信号に対して、立ち上が
    りの閾値及び立ち下がりの閾値を異ならせるヒステリシ
    ス特性を与えるシュミット回路を有しており、 前記シュミット回路内で生じる前記論理信号の立ち上が
    りにおける遅延量と立ち下がりにおける遅延量とを揃え
    るよう調整する遅延量調整手段が前記素子基体上に設け
    られていることを特徴とする記録ヘッド素子基板。
JP2001182461A 2001-06-15 2001-06-15 記録ヘッド、その記録ヘッドを有するヘッドカートリッジ、その記録ヘッドを用いた記録装置、及び、記録ヘッド素子基板 Withdrawn JP2002370360A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001182461A JP2002370360A (ja) 2001-06-15 2001-06-15 記録ヘッド、その記録ヘッドを有するヘッドカートリッジ、その記録ヘッドを用いた記録装置、及び、記録ヘッド素子基板
DE60202404T DE60202404T2 (de) 2001-06-15 2002-06-13 Druckkopf, Druckkopfkassette mit solchen Druckkopf, diesen Druckkopf verwendende Druckvorrichtung und Elementsubstrat für einen Druckkopf
EP02013081A EP1266760B1 (en) 2001-06-15 2002-06-13 Printhead, head cartridge having said printhead, printing apparatus using said printhead and printhead element substrate
US10/170,723 US6824237B2 (en) 2001-06-15 2002-06-14 Printhead, head cartridge having said printhead, printing apparatus using said printhead and printhead element substrate

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001182461A JP2002370360A (ja) 2001-06-15 2001-06-15 記録ヘッド、その記録ヘッドを有するヘッドカートリッジ、その記録ヘッドを用いた記録装置、及び、記録ヘッド素子基板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002370360A true JP2002370360A (ja) 2002-12-24

Family

ID=19022559

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001182461A Withdrawn JP2002370360A (ja) 2001-06-15 2001-06-15 記録ヘッド、その記録ヘッドを有するヘッドカートリッジ、その記録ヘッドを用いた記録装置、及び、記録ヘッド素子基板

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6824237B2 (ja)
EP (1) EP1266760B1 (ja)
JP (1) JP2002370360A (ja)
DE (1) DE60202404T2 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100476950B1 (ko) * 2002-12-06 2005-03-17 삼성전자주식회사 잉크젯 프린터의 헤드구동장치 및 그의 제어방법
US7344218B2 (en) * 2003-11-06 2008-03-18 Canon Kabushiki Kaisha Printhead driving method, printhead substrate, printhead, head cartridge and printing apparatus
TWI267446B (en) * 2003-11-06 2006-12-01 Canon Kk Printhead substrate, printhead using the substrate, head cartridge including the printhead, method of driving the printhead, and printing apparatus using the printhead
US7744195B2 (en) * 2005-10-11 2010-06-29 Silverbrook Research Pty Ltd Low loss electrode connection for inkjet printhead
US7712884B2 (en) 2005-10-11 2010-05-11 Silverbrook Research Pty Ltd High density thermal ink jet printhead
US7401910B2 (en) * 2005-10-11 2008-07-22 Silverbrook Research Pty Ltd Inkjet printhead with bubble trap
US7753496B2 (en) * 2005-10-11 2010-07-13 Silverbrook Research Pty Ltd Inkjet printhead with multiple chambers and multiple nozzles for each drive circuit
US7712876B2 (en) * 2005-10-11 2010-05-11 Silverbrook Research Pty Ltd Inkjet printhead with opposing actuator electrode polarities
JP4880994B2 (ja) * 2005-12-26 2012-02-22 キヤノン株式会社 記録ヘッドおよび記録装置
US7824014B2 (en) * 2006-12-05 2010-11-02 Canon Kabushiki Kaisha Head substrate, printhead, head cartridge, and printing apparatus
JP5184869B2 (ja) * 2006-12-05 2013-04-17 キヤノン株式会社 ヘッド基板、記録ヘッド、ヘッドカートリッジ、及び記録装置
JP5046855B2 (ja) * 2007-10-24 2012-10-10 キヤノン株式会社 素子基板、記録ヘッド、ヘッドカートリッジ及び記録装置
JP5180595B2 (ja) * 2008-01-09 2013-04-10 キヤノン株式会社 ヘッド基板、記録ヘッド、ヘッドカートリッジ、及び記録装置
JP5393596B2 (ja) 2010-05-31 2014-01-22 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
JP6296720B2 (ja) 2013-07-29 2018-03-20 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッド、液体吐出ヘッド用基板及び記録装置

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3725792A (en) * 1972-01-07 1973-04-03 Tektronix Inc Jitter-free trigger control circuit
CA1127227A (en) 1977-10-03 1982-07-06 Ichiro Endo Liquid jet recording process and apparatus therefor
US4330787A (en) 1978-10-31 1982-05-18 Canon Kabushiki Kaisha Liquid jet recording device
US4345262A (en) 1979-02-19 1982-08-17 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet recording method
US4463359A (en) 1979-04-02 1984-07-31 Canon Kabushiki Kaisha Droplet generating method and apparatus thereof
US4313124A (en) 1979-05-18 1982-01-26 Canon Kabushiki Kaisha Liquid jet recording process and liquid jet recording head
US4558333A (en) 1981-07-09 1985-12-10 Canon Kabushiki Kaisha Liquid jet recording head
JPS627216A (ja) * 1985-07-04 1987-01-14 Toshiba Corp シユミツトトリガ回路
JPH01144719A (ja) * 1987-11-30 1989-06-07 Toshiba Corp リトリガブル・マルチバイブレータ
JP3323597B2 (ja) * 1993-09-03 2002-09-09 キヤノン株式会社 インクジェットヘッド用基体、該基体を用いたインクジェットヘッドおよびインクジェットプリント装置
JPH0839809A (ja) 1994-07-29 1996-02-13 Canon Inc 記録ヘッド及び該記録ヘッドを用いた記録装置
JP3561012B2 (ja) * 1994-11-07 2004-09-02 株式会社ルネサステクノロジ 半導体集積回路装置
US5920221A (en) * 1997-07-14 1999-07-06 Vanguard International Semiconductor Corporation RC delay circuit for integrated circuits

Also Published As

Publication number Publication date
US20030001911A1 (en) 2003-01-02
DE60202404D1 (de) 2005-02-03
DE60202404T2 (de) 2005-12-15
US6824237B2 (en) 2004-11-30
EP1266760A2 (en) 2002-12-18
EP1266760B1 (en) 2004-12-29
EP1266760A3 (en) 2003-05-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4666818B2 (ja) 記録ヘッド、記録ヘッドカートリッジ及びその記録装置
US6471324B1 (en) Printhead with malfunction prevention function and printing apparatus using it
JP2002370360A (ja) 記録ヘッド、その記録ヘッドを有するヘッドカートリッジ、その記録ヘッドを用いた記録装置、及び、記録ヘッド素子基板
EP0811488B1 (en) Recording head and recording apparatus
EP1142715A1 (en) Printhead as well as printing apparatus comprising such printhead
US6712437B2 (en) Printhead board, printhead and printing apparatus
JP5081019B2 (ja) 記録ヘッド用の素子基板、記録ヘッド、ヘッドカートリッジ、及び記録装置
JPH0768761A (ja) インクジェットヘッド用基体、該基体を用いたインクジェットヘッドおよびインクジェットプリント装置
JP3327791B2 (ja) 記録ヘッド及びその記録ヘッドを用いた記録装置
JP2002374163A (ja) 記録ヘッド及びその記録ヘッドを用いた記録装置
JP3372768B2 (ja) 記録ヘッド及びその記録ヘッドを用いた記録装置
JP4035253B2 (ja) 記録ヘッド及びその記録ヘッドを用いた記録装置
JP2002355970A (ja) 記録装置
JP4208432B2 (ja) 記録ヘッド及び該記録ヘッドを用いた記録装置
JP4724272B2 (ja) 記録ヘッド及びその記録ヘッドを用いた記録装置
EP1116587A1 (en) Printing apparatus and printing method
JP2001246751A (ja) 記録ヘッド、該記録ヘッドを備えた記録装置および記録ヘッドの駆動方法
JP4208431B2 (ja) 記録ヘッド及び該記録ヘッドを用いた記録装置
JP4328475B2 (ja) 記録装置
JP4636737B2 (ja) 記録装置
JPH10166583A (ja) 記録ヘッド、その記録ヘッドカートリッジ、及び、その記録ヘッドを用いた記録装置
JP2002370362A (ja) 記録ヘッド、その記録ヘッドを有するヘッドカートリッジ、その記録ヘッドを用いた記録装置、及び、記録ヘッド素子基板
JP2002137398A (ja) インクジェット記録ヘッド及びその駆動方法、並びにインクジェット記録装置
JP2001171116A (ja) 記録ヘッドおよび該記録ヘッドを用いた記録装置
JP2002370358A (ja) 記録ヘッド及びその記録ヘッドを用いた記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080902