JP2002370175A - リング状部材の加工用砥石とそれを用いた加工形成方法、並びにリング状部材の加工用砥石の冷却媒体供給方法 - Google Patents

リング状部材の加工用砥石とそれを用いた加工形成方法、並びにリング状部材の加工用砥石の冷却媒体供給方法

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JP2002370175A JP2002016586A JP2002016586A JP2002370175A JP 2002370175 A JP2002370175 A JP 2002370175A JP 2002016586 A JP2002016586 A JP 2002016586A JP 2002016586 A JP2002016586 A JP 2002016586A JP 2002370175 A JP2002370175 A JP 2002370175A
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Yoshinori Shigeno
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工に要する時間を大幅に短縮でき、かつ、
摩耗量が少なく、耐用期間の長いリング状部材の加工用
砥石を提供する。また、上記砥石を用いてリング状部材
を効率的に製造できる加工形成方法、および効率的に冷
却媒体を供給することができるリング状部材の加工用砥
石の冷却媒体供給方法を提供する。 【解決手段】 上面に回転軸を有する円盤状台金部2
と、前記台金部の下面側に固着され円周状に配列した所
定厚さの研削刃を有する砥石部3とからなるリング状部
材の加工用砥石において、前記砥石部3が、同心2列に
配列した内周刃5と外周刃4からなり、前記外周刃と内
周刃には、夫々、周方向等間隔に複数の切欠き7が形成
されていることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リング状部材の加
工用砥石とそれを用いた加工形成方法、並びにリング状
部材の加工用砥石の冷却媒体供給方法に関し、より詳細
には、例えばシリコンもしくはアルミナ等のセラミック
ス製の板状部材からリング状部材を加工形成することが
できる加工砥石と該砥石を用いて効率的にリング状部材
を加工形成できる加工形成方法、並びに前記加工砥石に
研削水等の冷却媒体を供給する冷却媒体供給方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】シリコン製もしくはセラミックス製のリ
ング状部材は、耐熱性、耐食性の部品、部材等として各
種用途に広く使用され、切削、研削加工により作製され
る。従来、これらのリング状部材を研削加工により製作
するには、研削用砥石をある加工条件で、被加工物上の
内周と外周を夫々移動させることにより、板状部材から
リング状部材を形成するのが一般的であった。
【0003】例えば、半導体集積回路製造に用いられる
プラズマリアクターにおいてウエハを保持する目的で使
用されるフォーカスリングは、シリコン素材を研削加工
して製作されるリング状部材の代表的なものであるが、
リング状部材は、図10に示したような板状部材である
シリコン円盤部材(φ265.0mm、t4.2mm)
を用いて、図11(a)、(b)、(c)、(d)に示
した手順により製作していた。
【0004】即ち、先ず、直径5〜20mm程度の円柱
状砥石61(砥石粒度#170、メタルボンド)を用
い、この砥石を、支持体上に接着固定されたシリコン素
材円盤10(図10参照)に対して、所定進入ピッチで
回転させながら円状に移動させて、外周縁を所定厚さ切
り込む。そして、この操作を繰り返して外周側を抜き加
工する(図11(a))。続いて、このシリコン素材円
盤10(以下このような加工対象を単にワークと称する
ことがある)の所定内周側を同様の砥石61を用いて加
工し(図11(b))、しかる後、支持体との接着を外
し、余分な部分を取り除く(図11(c))、そして最
後に仕上げ研磨等の工程を経て製品として完成させる
(図11(d))。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記したよ
うに砥石の移動軌跡部分が抜かれて、リング状部材とし
て形成されるため、リング状部材を得るためには砥石を
内周と外周の両方を移動させなければならず、しかも内
周と外周の加工は同時には行えないため多大な加工時間
を要するという課題があった。
【0006】また、シリコンワークの深さ方向の切り込
みは砥石が始点から終点まで到達する(一周する)毎に
一回ずつ行われる。この切り込み量の総量がシリコン素
材円盤(ワーク)の厚さを超えた時に初めてその形に抜
かれることになる。よって、リング状部材の直径が大き
ければ大きいほど、またシリコン素材円盤(ワーク)が
厚ければ厚いほど加工に時間がかかるという課題があっ
た。因みに上記の通り製作されるフォーカスリング用リ
ング形状素材(外径261.0mm、内径195.4m
m、厚さ4.2mm)の場合には、一枚のリング状部材
の完成までに約3.5時間程度を必要としていた。
【0007】また、研削する量も多いので砥石の摩耗量
も必然的に多くなり、砥石寿命も短くなる等々の改善す
べき課題があった。特に、前記シリコン製フォーカスリ
ングの製造工程は大まかに分けて、リング形状加工(抜
き加工)、段付け加工、面出し加工、リング側面磨き加
工、段差部磨き加工、面取り加工の6工程あるが、その
うちリング形状加工(抜き加工)工程は全所要時間の約
4分の1強を占めるため、従来からこの工程の所要時間
短縮化が強く求められていた。
【0008】本発明は、リング状部材の形成加工に要す
る時間を大幅に短縮することができるリング状部材の加
工用砥石を提供することを目的としている。また、本発
明は摩耗量が少なく、耐用期間の長いリング状部材の加
工用砥石を提供することを目的としている。また、本発
明は、上記砥石を用いてリング状部材の加工を効率的に
行うことができるリング状部材の加工形成方法を提供す
ることを目的としている。更に、本発明は、リング状部
材の加工用砥石に効率的に冷却媒体を供給することがで
きる冷却媒体供給方法を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上面に
回転軸を有する円盤状台金部と、前記台金部の下面側に
固着され円周状に配列された所定厚さの研削刃を有する
砥石部とからなるリング状部材の加工用砥石において、
前記砥石部が、同心2列に配列した外周刃と内周刃の研
削刃からなり、前記外周刃と内周刃には、夫々、周方向
に等間隔に複数の切欠きが形成されていることを特徴と
するリング状部材の加工用砥石が提供される。
【0010】ここで、前記円盤状台金部が、回転軸を有
する第一の台金部と、前記第一の台金部に取り付けられ
た、前記内周刃が下面に設けられたリング形状の第二の
台金部と、前記第二の台金部に取り付けられた、前記外
周刃が下面に設けられたリング形状の第三の台金部とを
備えることが望ましい。
【0011】また、前記外周刃、内周刃の夫々に形成さ
れた切欠き個数が6乃至16個であり、切欠きの合計長
さが、夫々の刃の厚み中心線での全周長の40乃至60
%であることが望ましい。また、前記外周刃の内壁面と
前記内周刃の外壁面がいずれも垂直面であるとともに刃
の先端部厚さが付け根部厚さに比べて薄くなるように夫
々の対向側壁面がテーパ状に形成されていることが望ま
しい。更に、前記外周刃と内周刃の先端部厚さが付け根
部の厚さの40乃至60%であることが望ましい。
【0012】更にまた、前記円盤状台金部には、外周刃
及び内周刃より発生する熱を除去するための冷却媒体を
供給する冷却媒体供給用貫通孔が設けられていることが
望ましい。この冷却媒体供給用貫通孔は、内周刃の内側
に周方向に複数設けられ、かつ内周刃の外側であって外
周刃の内側に周方向に複数設けられていることが望まし
く。冷却媒体供給用貫通孔が、円盤状台金部の中心に対
向して径の長い長孔であることが望ましい。また、前記
円盤状台金部の上面を流れる該冷却媒体を受けて、冷却
媒体供給用貫通孔に冷却媒体を供給する冷却媒体受け板
が、円盤状台金部の上面に設けられていることが望まし
い。
【0013】特に、前記冷却媒体受け板がリング状に形
成されると共に、前記リング状の第一の冷却媒体受け板
が、内周刃の内側に設けられた冷却媒体供給用貫通孔の
外側であって、かつ該貫通孔に臨んで設けられ、前記リ
ング状の第二の冷却媒体受け板が、内周刃の外であって
外周刃の内側に設けられた冷却媒体供給用貫通孔の外側
に設けられていることが望ましい。
【0014】また、本発明によれば、前記いずれかに記
載されたリング状部材の加工用砥石を用いた、リング状
部材の加工形成方法において、前記砥石の研削刃を素材
の加工面上の所定位置に配置当接させ、続いて、前記研
削刃を回転させると共に加工始点から所定深さまで移動
させて切り込む工程と、前記切り込み終了後、前記砥石
を素材面との当接位置高さ以上まで上昇させると共に、
前記上昇途中において砥石先端に向けて冷却媒体供給用
貫通孔から冷却媒体を流すことにより研削屑を洗浄除去
する工程と、砥石を再度降下させて、前段階で切り込ん
だ位置より更に深い所定の深さまでの切り込みを行う工
程とを備え、総切り込み量が素材厚みを超えるまでその
工程を繰り返すことを特徴とするリング状部材の加工形
成方法が提供される。
【0015】また、本発明によれば、前記のいずれかに
記載されたリング状部材の加工用砥石の冷却媒体供給方
法において、前記円盤状台金部の上面中心部に冷却媒体
を供給し、前記円盤状台金部の回転によって、冷却媒体
を円盤状台金部の上面の中心部から外周部に拡散させ、
冷却媒体供給用貫通孔を介して冷却媒体を内周刃、外周
刃に供給することを特徴とするリング状部材の加工用砥
石の冷却媒体供給方法が提供される。
【0016】また、本発明によれば、前記のいずれかに
記載されたリング状部材の加工用砥石の冷却媒体供給方
法において、前記円盤状台金部の上面であって、前記リ
ング状に形成された第一の冷却媒体受け板の内側、およ
び前記リング状に形成された第二の冷却媒体受け板の内
側に冷却媒体を供給し、前記円盤状台金部の回転によっ
て、冷却媒体を円盤状台金部の上面の外周方向に拡散さ
せ、第一、二の冷却媒体受け板で冷却媒体を受けて、冷
却媒体供給用貫通孔を介して冷却媒体を内周刃、外周刃
に供給することを特徴とするリング状部材の加工用砥石
の冷却媒体供給方法が提供される。
【0017】本発明のリング状部材の加工用砥石は、従
来の砥石とは異なり、同心円状に配列した外周刃と内周
刃の2列の研削刃を備えると共に前記外周刃と内周刃に
は、夫々周方向等間隔に複数の切欠きが形成されている
ことが構成上の顕著な特徴である。これにより、リング
状部材の外周縁と内周縁を同時に切込むことができる。
【0018】上記のような2枚刃の砥石は研削時の加工
抵抗が非常に大きくなる可能性があるが、本発明にかか
る砥石では、砥石先端部分の周方向に等間隔に複数個の
切欠きを設け、該砥石先端部を、例えば、16分割等に
分割し、しかも、前記切欠きの幅を広く取ることにより
砥石先端部(外周刃、内周刃)と被研削物(ワーク)と
の接触面積を減少させ、研削時の加工抵抗が過大になる
ことを回避している。
【0019】前記砥石先端部、即ち、外周刃、内周刃部
分に形成される切欠き個数は6乃至16個が好ましく、
また、切欠きの合計長さが、夫々の刃の厚み中心線での
全周長の40乃至60%であることが好ましい。これら
の範囲は、特にシリコン製リング状部材を製造する上で
この材質特性上、より好ましいものである。また、台金
部が第一乃至第三の台金部に分割され、第二の台金部に
内周刃が、また第三の台金部に外周刃が形成されている
場合には、砥石の刃が破損した場合等、容易に交換する
ことができる。
【0020】また、上記外周刃、内周刃のワークとの接
触面積を更に減少させ、研削時の加工抵抗をより減少さ
せるため、垂直な外周刃内壁面と内周刃外壁面に対向し
た壁面の先端部近傍の壁面をテーパ形状に形成し、刃の
先端部厚さが付け根部厚さに比べて薄くなるように構成
している。刃厚を単に薄くすることによっても、確かに
加工抵抗は減少するが、地金と砥石との結合部分が薄く
なるため、工具としての強度が落ちる。かかる弊害を除
去するため壁面をテーパ形状に形成したものであり、特
に、前記外周刃と内周刃の先端部厚さが付け根部の厚さ
の40乃至60%になるようにテーパ部を形成すること
が好ましい。この構成は、特にシリコン製リング状部材
を製造する上でこの材質特性上、より好ましいものであ
る。
【0021】また、本発明の砥石の台金部には、外周刃
及び内周刃より発生する熱を除去するための冷却媒体を
供給する冷却媒供給用貫通孔が設けられることが好まし
い。この冷却媒体供給用貫通孔が内周刃の内側に周方向
に複数設けられ、かつ内周刃の外側であって外周刃の内
側に周方向に複数設けられている場合には、内周刃、外
周刃により効率的に冷却媒体を供給することができる。
また、冷却媒体供給用貫通孔が、円盤状台金部の中心に
対して径の長い長孔である場合には、円盤状台金部上面
を流れる冷却媒体を広く受けることができる。より好ま
しくは、前記円盤状台金部の上面を流れる冷却媒体を受
ける、冷却媒体受け板が、円盤状台金部の上面に設けら
れていることが好ましい。
【0022】この冷却媒体受け板は冷却媒体用貫通孔の
夫々に個別に設けても良いが、冷却媒体受け板をリング
状に形成することにより、同一周上に配置された複数の
冷却媒体用貫通孔に対して、一の冷却媒体受け板を設け
ても良い。即ち、前記リング状の第一の冷却媒体受け板
を内周刃の内側に設けられた冷却媒体供給用貫通孔の外
側であって、かつ該貫通孔に臨んで設け、また前記リン
グ状の第二の冷却媒体受け板が、内周刃の外であって外
周刃の内側に設けられた冷却媒体供給用貫通孔の外側に
設けるのが好ましい。冷却媒体受け板を冷却媒体用貫通
孔の夫々に個別に設ける場合に比べて、リング状の第一
の冷却媒体受け板は、短時間にしかも容易に取り付ける
ことができる。
【0023】更に、上記本発明にかかる加工形成方法と
しては、所定深さの切り込み終了後に、砥石を所定高さ
まで上昇させると共に、冷却媒体供給用貫通孔から冷却
媒体を流し、切削屑を洗浄除去することが好ましい。
【0024】また、本発明にかかるリング状部材の加工
用砥石の冷却媒体供給方法としては、前記円盤状台金部
の上面中心部に冷却媒体を供給し、前記円盤状台金部の
回転によって、冷却媒体を円盤状台金部の上面の中心部
から外周部に拡散させ、冷却媒体供給用貫通孔を介して
冷却媒体を内周刃、外周刃に供給する。そのため、冷却
媒体を供給するための構成が簡易になると共に、冷却媒
体を内周刃、外周刃に容易に供給することができる。
【0025】また、本発明にかかるリング状部材の加工
用砥石の冷却媒体供給方法としては、前記円盤状台金部
の上面であって、前記リング状に形成された第一の冷却
媒体受け板の内側、および前記リング状に形成された第
二の冷却媒体受け板の内側に冷却媒体を供給し、前記円
盤状台金部の回転によって、冷却媒体を円盤状台金部の
上面の外周方向に拡散させ、第一、二の冷却媒体受け板
で冷却媒体を受けて、冷却媒体供給用貫通孔を介して冷
却媒体を内周刃、外周刃に供給する。そのため、冷却媒
体を内周刃、外周刃のいずれにも、容易にしかも効率的
に供給することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかるリング状
部材の加工用砥石とそれを用いた加工方法について図面
に基づいて説明する。なお、図1は、本発明にかかるリ
ング状部材の加工用砥石の一実施形態を示した図であ
り、(a)は上面図を、(b)は底面図を、(c)は側
面図を夫々示している。また図2は、図1(b)でのA
−A線断面図であり、図3は、図1(c)におけるB部
分の部分拡大図である。更に図4は、図1に示した砥石
の外周刃、内周刃の厚み方向断面図である。図5は、本
発明にかかるリング状部材の加工形成方法を説明するた
めの動作概略図である。
【0027】図1(a)乃至(c)に示すように、本発
明の砥石1は、上面に回転軸6を有する円盤状台金部2
(上部)と、台金部2の下面に固着された砥石部3(下
部)とからなる。そして、図1(b)のA−A線断面で
ある図2に示すように、砥石部3は、前記台金部2の下
面側に間隔を隔てて同心円周状に配列固着された外周刃
4と内周刃5の2重の周状刃から構成されている。これ
ら外周刃4と内周刃5には、夫々周方向に等間隔で複数
個(図1の場合夫々10個)の切欠き7(スリット)が
形成されている。この切欠き7は、ワークとの接触面積
を減らし、研削時における加工抵抗を減少させ、かつ前
記台金部2の冷却媒体供給用貫通孔8から供給される冷
却媒体の流通を助けて研削により発生する摩擦熱を除去
し易くする。
【0028】前記切欠き7は、6乃至16個、特に好ま
しくは12乃至16個設けることが上記作用を有効に奏
する観点から好ましい。また、切欠き7の幅は、その合
計長さが、内、外周刃夫々の厚み中心線での全周長の4
0乃至60%であることが好ましい。例えば、外周刃の
内壁面での径が261mmの場合、切欠き16個、一個
の幅は25mm程度、内周刃の外壁面での径が195.
4mmの場合、切欠き16個、幅15mm程度に設定さ
れる。また、切欠き7の深さは、砥石の大きさ等にも依
存し、適宜設定されるが、上記程度(外周刃径261m
m)の大きさの砥石の場合、通常3乃至5mm程度に設
定される。
【0029】なお、図3に、砥石部3における外周刃4
と切欠き7の側面形状を拡大して示した。また2重刃の
砥石は、一般に、ワークとの接触面積が増し、研削時の
加工抵抗が大きくなる危険性があるが、本発明では前記
切欠き構造と後述する内外周刃の特定断面構造とにより
その弊害が除去されている。
【0030】外周刃4、内周刃5の配列位置はワークの
リング形状に対応して設定され、外周刃の内側径が、加
工すべきリングの外周径と一致するかまたは研磨代だけ
大きく、内周刃の外側径が、加工すべきリングの内周径
と一致するかまたは研磨代だけ小さく設定される。例え
ば、ワークがシリコンフォーカスリングで、加工寸法
が、内径196.4mm、外径260.0mmの場合、
内周刃の外側径はφ195.4mm、外周刃の内側径は
φ261.0mmに夫々設定される。なお、上記研磨代
は、後工程に必要とされる量にプラス0.1mm程度が
望ましい。
【0031】また内外周刃の厚み方向断面形状は、刃の
先端部厚さが、付け根部(砥石部と台金部との接合部)
厚さに比べて薄くなるように、例えば、図4に例示した
形状、即ち、外周刃4の場合は、内側面(内壁面)4a
が垂直で、対向側面(外壁面)4bにはテーパ(傾斜)
9が施され、また内周刃5では外側面(外壁面)5aが
垂直で対向側面(内壁面)5bにテーパ9が施された形
状に夫々形成されることが好ましい。
【0032】ワークと砥石の接触面積を小さくし、研削
時の加工抵抗を減少させるため単に刃厚を薄くすると、
台金部と砥石部との結合部分が小さくなるので工具とし
ての強度が落ちる。しかし、内外周刃を上記形状とする
ことにより砥石の耐久性及び研削性を損なうことなく研
削時の加工抵抗を減少させることができる。
【0033】前記内外周刃の先端部厚さは、付け根部の
厚さの40乃至60%であることが上記の観点から特に
望ましく、例えば、図4において、付け根部4d(5
d)が1.5mmの場合、先端部4c(5c)は0.8
mm程度に設定されることが好ましい。
【0034】また、前記したように円盤状台金部に、図
1(a)、(b)に示したように、内外周刃の先端研削
部より発生する熱を除去するための冷却媒体供給用貫通
孔8が設けられていることが好ましい。該冷却媒体供給
用貫通孔8の配設個数、台金盤面配置、孔径等は、夫々
の砥石のサイズ、種類、ワークの物性等を勘案して適宜
設定されるが、例えば、外径264.0mmのシリコン
フォーカスリング加工用砥石の場合、図1(a)、
(b)に示したように、外周刃と内周刃との間のリング
領域に孔径14mmの貫通孔が均等に6個配置され、内
周刃の内側領域に孔径17mmの貫通孔が回転軸6を中
心に均等6個配置される。
【0035】また、図1に示すように、前記冷却媒体供
給用貫通孔8は、内周刃5の内側に周方向に複数設けら
れ、かつ内周刃5の外側であって外周刃4の内側に周方
向に複数設けられている。このように内周刃5の内側に
周方向に複数設けられ、かつ内周刃5の外側であって外
周刃4の内側に周方向に複数設けられているため、内周
刃5、外周刃4により効率的に冷却媒体を供給すること
ができる。この冷却媒体は、円盤状台金部2の上面中心
部に、図示しない冷却媒体供給手段により滴下される。
滴下された冷却媒体は、円盤状台金部2からの遠心力に
より、円盤状台金部2の上面を中心部から外周部方向に
拡散しつつ流れ、前記冷却媒体供給用貫通孔8から流下
し、内周刃5、外周刃4に供給される。
【0036】また、従来の冷却媒体の供給は円盤状台金
部、回転軸の内部に流路を構成し、所定の位置から冷却
媒体を導出するように構成されている。この実施形態に
あっては、単に円盤状台金部上面に冷却媒体を滴下する
のみで、砥石に冷却媒体を供給することができるため、
円盤状台金部、回転軸の内部に流路を形成する必要もな
く、簡単な構成で、冷却媒体を供給することができる。
【0037】次に、本発明にかかる砥石を用いてリング
状部材を形成する加工方法を図5を参照して説明する。
先ず、砥石の研削刃を素材加工面(ワーク)上の所定位
置に配置当接させる(Z=0.0(砥石原点位置))。
次いで、研削刃を回転させながら、図5のに示すよう
に0.1mm切り込む。1回目の切り込み終了後、図6
の砥石切込み点1(Z=−0.1)から、図5に示す
ように前記砥石を最初の素材面当接位置高さ(Z=0.
0)を超える所定高さ(Z=+0.1)まで上昇させる
(図5の砥石上昇点、Z=+0.1)。このとき、冷却
媒体供給用貫通孔8から冷却媒体(洗浄液)を流し、研
削屑を除去する。
【0038】しかる後、再び砥石を図5のに示すよう
に砥石切込み点2(Z=−0.2)の位置まで降下させ
て、切り込みを行う。第2回目の切込み終了後、再び、
図5のに示すように砥石を前回の砥石上昇点まで上昇
させ(Z=+0.1)、同時に2回目の冷却媒体による
研削屑の洗浄を行う。
【0039】次いで、砥石を図5のに示すように砥石
切込み点3(Z=−0.3)まで降下させて3回目の切
り込みを行う。そして、再び砥石を図5のに示すよう
に冷却媒体による研削屑の洗浄を行いながら上昇させ、
この操作を、ワークが切抜かれるまで繰り返し実施す
る。
【0040】上記方法によれば、リング部材の内外周の
加工を一度に行えるため、従来の加工方法に比べて加工
に要する時間を大幅に短縮することができる。また砥石
の摩耗量が少なく、リング状部材の加工を効率的に行う
ことができる。また、冷却媒体による洗浄により、研削
粉による砥石の目詰まりを防止できると共に内外周刃に
冷却媒体を充分に供給でき、過熱を防止することができ
る。更に、砥石台金部から冷却媒体を供給できるように
供給孔が設けられているため、砥石自体が高速で回転し
ていても、内外周刃に充分に供給することができる。
【0041】次に、本発明にかかる他の実施形態につい
て図6乃至図8に基づいて説明する。なお、図6は、リ
ング状部材の加工用砥石を示す上面図であって、図7は
図6に示したI−I断面図である。また、図8は図6に
示したリング状部材の加工用砥石を示す底面図である。
また、前記した実施形態と同一、あるいは同等の部材は
同一の符号を符することにより、その詳細な説明は省略
する。この実施形態にあっては、冷却媒体供給用貫通孔
20が、円盤状台金部2の中心に対向して径の長い長孔
に形成されていること、円盤状台金部2の上面を流れる
冷却媒体を受ける冷却媒体受け板21(21A、21
B)が円盤状台金部2の上面に設けられていることに特
徴がある。
【0042】このように冷却媒体供給用貫通孔20が、
円盤状台金部2の中心に対して径の長い長孔に形成され
ているため、孔が円形の場合(図1に示した実施形態の
場合)に比べて冷却媒体供給手段22A、22Bからの
冷却媒体を広く受け止めることができる。また、前記円
盤状台金部2の上面を流れる冷却媒体を受けて、冷却媒
体供給用貫通孔20に冷却媒体を供給する冷却媒体受け
板21A,21Bが、円盤状台金部2の上面に設けられ
ているため、効率よく冷却媒体を冷却媒体供給用貫通孔
20に供給することができる。なお、前記冷却媒体供給
手段22Aは冷却媒体受け板21Aの内側上方に、また
冷却媒体供給手段22Bは冷却媒体供給手段22Aと冷
却媒体受け板21Bの間の上方に配置されている。
【0043】この冷却媒体受け板21は冷却媒体用貫通
孔20の夫々に個別に設けても良いが、冷却媒体受け板
21(21A,21B)をこの実施形態のように、リン
グ状に形成することにより、同一周上に配置された複数
の冷却媒体用貫通孔20に対して、一つの冷却媒体受け
板を設けても良い。即ち、前記リング状の第一の冷却媒
体受け板21Aが、内周刃5の内側に設けられた冷却媒
体供給用貫通孔20の外側であって、かつ該貫通孔20
に受け板21Aの底板21A1の一部が臨んで設けられ
ている。また、前記リング状の第二の冷却媒体受け板2
1Bが、内周刃5の外側であって外周刃4の内側に設け
られた冷却媒体供給用貫通孔20の外側に設けられてい
る。冷却媒体受け板21を冷却媒体用貫通孔20の夫々
に個別に設ける場合に比べて、リング状の第一の冷却媒
体受け板21A、21Bは、短時間にしかも容易に、ね
じ23によって円盤状台金部2の上面に取り付けること
ができる。
【0044】即ち、円盤状台金部2の回転によって生じ
る遠心力により、図7に矢印で示すように、冷却媒体は
円盤状台金部2の上面を外周部方向に拡散しつつ流れ、
冷却媒体受け板21(21A,21B)によって、冷却
媒体は受け止められる。その後、冷却媒体は、前記冷却
媒体供給用貫通孔20から流下し、内周刃、外周刃に供
給される。
【0045】次に、本発明にかかる他の実施形態につい
て図9に基づいて説明する。なお、図9は、リング状部
材の加工用砥石を示す図であって、左右対称なため左側
部分を示した断面図である。また前記した実施形態と同
一、あるいは同等の部材は同一の符号を符することによ
り、その詳細な説明は省略する。この実施形態にあって
は、前記円盤状台金部2が、回転軸6を有する第一の台
金部2aと、前記第一の台金部2aに取り付けられた、
前記内周刃5が下面に設けられたリング形状の第二の台
金部2bと、前記第二の台金部2bに取り付けられた、
前記外周刃4が下面に設けられたリング形状の第三の台
金部2cとから構成されている。また第二、第三の台金
部2b,2cはねじ24によって取り付けられている。
このように、円盤状台金部2が第一乃至第三の台金部2
a,2b,2cに分割され、第二の台金部2aに内周刃
5が、また第三の台金部2cに外周刃4が形成されてい
るため、内周刃、外周刃のいずれかの刃が破損した場合
等、容易に交換することができる。
【0046】
【実施例】加工用素材としてシリコン製円盤(外径32
0mm、厚さ4.2mm)を用意し、この素材円盤から
内周径200.0mm、外周径300.0mmのリング
部材を加工する際の所要時間を、従来型砥石を用いた従
来法と本発明にかかる砥石を用いた本発明の方法とで比
較した。
【0047】「比較例」(従来の加工方法) 図7に示した従来法の操作手順に準拠し、φ20mm、
粒度#170、メタルボンドのSDダイヤモンド砥石を
工具として用い、工具回転数7000rpm、一回の切
込み量0.1mm、送り速度400mm/minの条件
下に素材円盤の荒加工を実施した。続いて、上記と同様
の操作手順で、φ20mm、粒度#170、メタルボン
ドのSDダイヤモンド砥石を工具とし、回転数7000
rpm、一回の切込み量0.05mm、送り速度400
mm/minの条件に仕上加工を行った。上記荒加工に
要した時間は124min(約2.1時間)、仕上加工
に要した時間は86min(約1.4時間)で、加工完
了までに約210min(約3.5時間)を要した。
【0048】「実施例」(本発明の加工方法) 図1に示したのとほぼ同じ構造の本発明の砥石を用い、
図5に示した操作手順で、工具回転数1500rpm、
切込み0.1mm、送り速度1.0mm/minの条件
下に前記素材円盤30枚を連続して加工した。加工完了
までに要した時間は30枚の平均で、1枚当たり8mi
n(約0.13時間)であった。また、いずれの製品も
サイズ誤差がほとんどなく品質良好であった。本発明の
砥石を用いた加工方法では従来品砥石を用いた方法に比
べて加工時間が約1/26に短縮されることが認められ
た。
【0049】
【発明の効果】以上述べたとおり、本発明のリング状部
材の加工用砥石は、同心円状に配列した内外2周刃構造
を有するため、リング形状の内外周を同時に加工するこ
とができ、垂直方向切込み動作のみでリング状部材の形
状を、短時間に、精度良く形成することができる。
【0050】また、円盤状台金部が第一乃至第三の台金
部に分割され、第二の台金部に内周刃が、また第三の台
金部に外周刃が形成されている場合には、砥石の刃が破
損した場合等、容易に交換することができる。 また、
砥石下部に切欠きが設けられ、しかもほぼ等間隔に分割
され、その切欠き幅が広いことにより、被加工物と砥石
面との接触面積を減らして研削時の加工抵抗を減少させ
ることができる。更に、内外周刃の側面部分にテーパを
設けて被加工物との接触面積を縮小し、研削時の加工抵
抗を更に減少させているため、研削代や発熱が少なく砥
石の研削性や耐久性に優れる。また、冷却媒体を供給す
る冷却媒供給用貫通孔が設けられている場合には、効率
的に、しかも容易に、外周刃及び内周刃に冷却媒体を供
給することができる。
【0051】また、本発明の上記砥石を用いたリング状
部材の加工方法は、一回の切込み動作毎に砥石を所定高
さに引上げながら冷却媒体による洗浄を行うため、研削
粉が除去されると共に内外周刃先端部の過熱も防止され
るため、精度の良いリング状部材を加工形成することが
できる。
【0052】更に、本発明にかかるリング状部材の加工
用砥石の冷却媒体供給方法は、前記円盤状台金部の上面
中心部に冷却媒体を供給し、前記円盤状台金部の回転に
よって、冷却媒体を円盤状台金部の上面の中心部から外
周部に拡散させ、冷却媒体供給用貫通孔を介して冷却媒
体を内周刃、外周刃に供給するため、冷却媒体を供給す
るための構成が簡易になると共に、冷却媒体を内周刃、
外周刃に容易に供給することができる。
【0053】また、本発明にかかるリング状部材の加工
用砥石の冷却媒体供給方法は、前記円盤状台金部の上面
であって、前記リング状に形成された第一の冷却媒体受
け板の内側、および前記リング状に形成された第二の冷
却媒体受け板の内側に冷却媒体を供給し、前記円盤状台
金部の回転によって、冷却媒体を円盤状台金部の上面の
外周方向に拡散させ、第一、二の冷却媒体受け板で冷却
媒体を受けて、冷却媒体供給用貫通孔を介して冷却媒体
を内周刃、外周刃に供給するため、冷却媒体を内周刃、
外周刃に、容易にしかも効率的に供給することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリング状部材の加工用砥石の一実施形
態を示した図であって、(a)は上面図、(b)は底面
図、(c)は側面図である。
【図2】図1(b)でのA−A線断面図である。
【図3】図1(c)での、B部分の部分拡大図である。
【図4】一実施形態における砥石の外周刃、内周刃の厚
み方向の断面図である。
【図5】本発明にかかる加工形成方法の一実施形態を説
明するための概略図である。
【図6】図6は、リング状部材の加工用砥石を示す上面
図である。
【図7】図7は、図6のI−I断面図である。
【図8】図8は、図6の底面図である。
【図9】図9は、リング状部材の加工用砥石を示す図で
あって、左右対称なため左側部分を示した断面図であ
る。
【図10】フォーカスリング形成用シリコン素材の素材
(ワーク)の一例を示す図、(a)は平面図、(b)は
側面図である。
【図11】従来のリング状部材の加工用砥石及びそれを
利用した加工方法を説明するための概略図であって、
(a)〜(d)は各工程を示す。
【符号の説明】
1 砥石 2 台金部 3 砥石部 4 外周刃 4a 外周刃内壁面 4b 外周刃外壁面 4c 外周刃先端部 4d 外周刃付根部 5 内周刃 5a 内周刃外壁面 5b 内周刃内壁面 5c 内周刃先端部 5d 内周刃付根部 6 回転軸 7 切欠き 8 冷却媒体供給用貫通孔 9 テーパ部 10 シリコンワーク 11 リング状部材 20 冷却媒体供給用貫通孔 21 冷却媒体受け板 21A 冷却媒体受け板 21B 冷却媒体受け板 61 砥石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金丸 英一 神奈川県秦野市曽屋30番地 東芝セラミッ クス株式会社開発研究所内 Fターム(参考) 3C047 FF04 GG08 3C063 AA02 AB05 BA04 BB02 BC02 BG07 EE10 EE16 EE31 FF16

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に回転軸を有する円盤状台金部と、
    前記台金部の下面側に固着され円周状に配列された所定
    厚さの研削刃を有する砥石部とからなるリング状部材の
    加工用砥石において、 前記砥石部が、同心2列に配列した外周刃と内周刃の研
    削刃からなり、前記外周刃と内周刃には、夫々、周方向
    に等間隔に複数の切欠きが形成されていることを特徴と
    するリング状部材の加工用砥石。
  2. 【請求項2】 前記円盤状台金部が、 回転軸を有する第一の台金部と、 前記第一の台金部に取り付けられた、前記内周刃が下面
    に設けられたリング形状の第二の台金部と、 前記第二の台金部に取り付けられた、前記外周刃が下面
    に設けられたリング形状の第三の台金部とを備えること
    を特徴とするリング状部材の加工用砥石。
  3. 【請求項3】 前記外周刃、内周刃の夫々に形成された
    切欠きの個数が6乃至16個であり、切欠きの合計長さ
    が、夫々の刃の厚み中心線での全周長の40乃至60%
    であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    されたリング状部材の加工用砥石。
  4. 【請求項4】 前記外周刃の内壁面と前記内周刃の外壁
    面がいずれも垂直面であるとともに刃の先端部厚さが付
    け根部厚さに比べて薄くなるように夫々の対向側壁面が
    テーパ状に形成されていることを特徴とする請求項1乃
    至請求項3のいずれかに記載されたリング状部材の加工
    用砥石。
  5. 【請求項5】 前記外周刃と内周刃の先端部厚さが付け
    根部の厚さの40乃至60%であることを特徴とする請
    求項4記載に記載されたリング状部材の加工用砥石。
  6. 【請求項6】 前記円盤状台金部には、外周刃及び内周
    刃より発生する熱を除去するための冷却媒体を供給する
    冷却媒体供給用貫通孔が設けられていることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のリング状部
    材の加工用砥石。
  7. 【請求項7】 前記冷却媒体供給用貫通孔が、内周刃の
    内側に周方向に複数設けられ、かつ内周刃の外側であっ
    て外周刃の内側に周方向に複数設けられていることを特
    徴とする請求項6に記載されたリング状部材の加工用砥
    石。
  8. 【請求項8】 前記冷却媒体供給用貫通孔が、円盤状台
    金部の中心に対向して径の長い長孔であることを特徴と
    する請求項6または請求項7に記載のリング状部材の加
    工用砥石。
  9. 【請求項9】 前記円盤状台金部の上面を流れる冷却媒
    体を受けて、冷却媒体供給用貫通孔に該冷却媒体を供給
    する冷却媒体受け板が、円盤状台金部の上面に設けられ
    ていることを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれ
    かに記載されたリング状部材の加工用砥石。
  10. 【請求項10】 前記冷却媒体受け板がリング状に形成
    されると共に、 前記リング状の第一の冷却媒体受け板が、内周刃の内側
    に設けられた冷却媒体供給用貫通孔の外側であって、か
    つ該貫通孔に臨んで設けられ、 前記リング状の第二の冷却媒体受け板が、内周刃の外で
    あって外周刃の内側に設けられた冷却媒体供給用貫通孔
    の外側に設けられていることを特徴とする請求項9に記
    載されたリング状部材の加工用砥石。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至請求項10のいずれかに
    記載されたリング状部材の加工用砥石を用いた、リング
    状部材の加工形成方法において、 前記砥石の研削刃を素材の加工面上の所定位置に配置当
    接させ、続いて、前記研削刃を回転させると共に加工始
    点から所定深さまで移動させて切り込む工程と、前記切
    り込み終了後、前記砥石を素材面との当接高さ以上まで
    上昇させると共に、前記上昇途中において冷却媒体供給
    用貫通孔から冷却媒体を流すことにより研削屑を洗浄除
    去する工程と、砥石を再度降下させて、前段階で切り込
    んだ位置より更に深い所定の深さまでの切り込みを行う
    工程とを備え、 総切り込み量が素材厚みを超えるまでその工程を繰り返
    すことを特徴とするリング状部材の加工形成方法。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至請求項10のいずれかに
    記載されたリング状部材の加工用砥石の冷却媒体供給方
    法において、 前記円盤状台金部の上面中心部に冷却媒体を供給し、 前記円盤状台金部の回転によって、冷却媒体を円盤状台
    金部の上面の中心部から外周部に拡散させ、 冷却媒体供給用貫通孔を介して冷却媒体を内周刃、外周
    刃に供給することを特徴とするリング状部材の加工用砥
    石の冷却媒体供給方法。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至請求項10のいずれかに
    記載されたリング状部材の加工用砥石の冷却媒体供給方
    法において、 前記円盤状台金部の上面であって、 前記リング状に形成された第一の冷却媒体受け板の内
    側、および前記リング状に形成された第二の冷却媒体受
    け板の内側に冷却媒体を供給し、 前記円盤状台金部の回転によって、冷却媒体を円盤状台
    金部の上面の外周方向に拡散させ、 第一、二の冷却媒体受け板で冷却媒体を受けて、冷却媒
    体供給用貫通孔を介して冷却媒体を内周刃、外周刃に供
    給することを特徴とするリング状部材の加工用砥石の冷
    却媒体供給方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101721856B1 (ko) * 2015-12-16 2017-03-31 한전케이피에스 주식회사 유압밸브 보닛용 패킹 절단장치

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