JP2002368409A - 部品リワーク方法 - Google Patents

部品リワーク方法

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JP2002368409A
JP2002368409A JP2001172717A JP2001172717A JP2002368409A JP 2002368409 A JP2002368409 A JP 2002368409A JP 2001172717 A JP2001172717 A JP 2001172717A JP 2001172717 A JP2001172717 A JP 2001172717A JP 2002368409 A JP2002368409 A JP 2002368409A
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solder joint
solder
vibration
ultrasonic vibration
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JP2001172717A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Sakatsu
務 坂津
Takeshi Sano
武 佐野
Hiroshi Kobayashi
寛史 小林
Hideaki Okura
秀章 大倉
Satoshi Kuwazaki
聡 桑崎
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リワークされるはんだ接合部品以外の部品に
加熱の影響を与えることがない部品リワーク方法を提供
する。 【解決手段】 アレイ状に並んだはんだ接合部で基板と
接合された電装部品を前記基板から取り外す部品リワー
ク方法において、ガラス基板101とはんだ接合部品1
02とのはんだ接合部分に超音波振動vを加え、界面A
を破断させる加振工程を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電装部品をプリン
ト基板に実装する工程において、いったんプリント基板
とはんだ接合された電装部品を取り外す部品リワーク方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】電装部品をプリント基板に実装する工程
において、いったんプリント基板とはんだ接合された電
装部品を取り外す場合がある。実装工程において、電装
部品ははんだ接合部品といわれ、はんだ接合部品の取り
外しは、はんだ接合部品のリワークとも呼ばれている。
はんだ接合部品のリワークは、はんだによる接合部分を
局所的に加熱し、溶融させた後にはんだ接合部品を引き
上げてプリント基板上から除去している。なお、はんだ
接合部品として用いられる電装部品としては、BGA
(Ball Grid Array)、CSP(Chip Scale Packag
e)、モジュール基板がある。
【0003】BGAやCSPには、プリント基板との接
合部がエリアアレイ状に形成されるものがある。エリア
アレイ状に形成された接合部は、BGAやCSPのはん
だ接合部品の裏面に形成される。このため、例えば特開
平09−181404号公報に記載されているように、
はんだ接合部品をリワークする場合、プリント基板の裏
面、あるいは周辺部分からはんだ接合部を加熱し、プリ
ント基板を介してはんだ接合部分に伝導する熱を利用し
てはんだを溶融していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、プリント基
板を介してはんだ接合部を加熱した場合、はんだ接合部
の周辺部品、あるいはプリント基板の裏面までもが加熱
される。このため、リワークすべきはんだ接合部品の周
囲にある、溶融の必要がないはんだの再溶融が起る場合
がある。従来の技術では、BGAなどの周辺近く、ある
いは裏面に部品が配置されるレイアウトを避けることに
よって意図しないはんだの再溶融を防いでいた。このよ
うな従来技術は、レイアウトの自由度を低下させるとい
う欠点を持っていた。
【0005】また、今後、はんだ接合部品は、いっそう
微細化、高密度実装されることが考えられる。微細部品
の高密度設計や多重構造のモジュール実装などを考える
と、リワークすべきはんだ接合部品の周辺やプリント基
板裏面でのはんだ再溶融は、接続不良につながることが
懸念される。
【0006】また、また環境保全の観点で、今後はPb
フリーはんだが多く使用されると考えられる。Pbフリ
ーはんだは、一般的に融点が高く、リワークする際にも
他のはんだより高温での溶融することが必要となる。し
たがって、周辺やプリント基板裏面でのはんだ再溶融の
防止は、今後ますます重要な課題となるものといえる。
【0007】さらに、プリント基板のリサイクルを考え
ると、はんだ接合部品のリワーク時、リワークされるは
んだ接合部品の周囲に再利用される部品があり、この部
品が再加熱されることも起り得る。しかし、市場にて使
用されていた部品の再加熱は、部品を吸湿後に高温で加
熱することになるため、信頼性上望ましくない。
【0008】また、リワークされたはんだ接合部品を接
合していたはんだは、引き離されたときに電極の両側に
突起状に残る。このため、従来技術では、次のはんだ接
合部品を接合するために残ったはんだを除去する工程が
必要となるという欠点がある。図12は、電極の両側に
はんだが残ることを説明するための図であって、プリン
ト基板1201とBGA1202とをはんだSによって
接合した状態を示している。
【0009】BGAのリワークでは、BGA1202上
面をコレットとよばれる部材で吸着し、BGA1202
の周辺に熱風hを送ることによってはんだSを溶融する
(図12(a):加熱)。そして、上方(矢線uで示
す)に引き上げる(図12(b):引き上げ)。このと
き、はんだSは、プリント基板1301とBGA130
2との間に残り、突起状の残はんだS’となる。従来の
技術では、引き上げの後、はんだ除去工程によって残は
んだS’を除去している(図12(c):はんだ除
去)。はんだ除去の工程は、プリント基板1201とB
GA1202との接合部が微小になってくるほど高精度
に実行することが難しくなる。
【0010】また、はんだ接合部品1302とプリント
基板とをエリアアレイ状に接合する部品(エリア接合部
品)は、図13のように、はんだ接合部品1302側に
形成された電極1302aと、プリント基板1301側
に形成された電極1301aとを、はんだボールbで接
合する。各電極とはんだボールbの界面には、金属間化
合物1303が成長する。このため、熱応力によって金
属間化合物1303と各電極1301a、1302aと
の界面にクラックが発生するという欠点がある。
【0011】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、リワークされるはんだ接合部品以外の部品に加
熱の影響を与えることがない部品リワーク方法を提供す
ることを第1の目的とする。また、リワーク後にはんだ
を除去することが必要ない部品リワーク方法を提供する
ことを第2の目的とする。さらに、本発明は、リワーク
後にはんだ接合部品を実装しやすい部品リワーク方法を
提供することを第3の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決し、
目的を達成するため、請求項1に記載の発明にかかる部
品リワーク方法は、電装部品を基板に実装する製造工程
において、アレイ状に並んだはんだ接合部で基板と接合
された電装部品を前記基板から取り外す部品リワーク方
法であって、前記基板と前記電装部品とのはんだ接合部
に超音波振動を加え、前記はんだ接合部を破断させる加
振工程を含むことを特徴とする。
【0013】この請求項1に記載の発明によれば、はん
だ接合部で基板と接合された電装部品を基板から取り外
す際に基板と電装部品とのはんだ接合部に超音波振動を
加え、はんだ接合部を破断させることができる。
【0014】請求項2に記載の発明にかかる部品リワー
ク方法は、前記加振工程が、コレットによって吸着され
た前記電装部品に超音波振動を加えることによって前記
はんだ接合部に超音波振動を加えることを特徴とする。
【0015】この請求項2に記載の発明によれば、コレ
ットによって吸着された状態の電装部品に対して超音波
振動を加えることによってはんだ接合部に超音波振動を
加えることができる。
【0016】請求項3に記載の発明にかかる部品リワー
ク方法は、前記加振工程が、振動の方向が2方向以上の
超音波振動を加えることを特徴とする。
【0017】この請求項3に記載の発明によれば、加振
工程において、振動の方向が2方向以上の超音波振動を
加えることができる。
【0018】請求項4に記載の発明にかかる部品リワー
ク方法は、前記加振工程が、前記はんだ接合部が破断し
た後にも前記はんだ接合部に対して所定の時間超音波振
動を加えることを特徴とする。
【0019】この請求項4に記載の発明によれば、はん
だ接合部が破断した後にもはんだ接合部に対して所定の
時間超音波振動を加えることができる。
【0020】請求項5に記載の発明にかかる部品リワー
ク方法は、前記はんだ接合部が、前記基板に設けられた
基板側電極と前記電装部品側に設けられた部品側電極と
を接合するはんだボールでなり、前記部品側電極の面積
が、前記基板側電極よりも大きいことを特徴とする。
【0021】この請求項5に記載の発明によれば、電装
部品のリワーク後、はんだボールを部品側電極と共に基
板電極から除去することができる。
【0022】請求項6に記載の発明にかかる部品リワー
ク方法は、前記はんだ接合部が、前記基板に設けられた
基板側電極と前記電装部品側に設けられた部品側電極と
を接合するはんだボールでなり、前記基板側電極の面積
が、前記部品側電極よりも大きいことを特徴とする。
【0023】この請求項6に記載の発明によれば、電装
部品のリワーク後、はんだボールを基板電極側に残すこ
とができる。
【0024】請求項7に記載の発明にかかる部品リワー
ク方法は、前記加振工程が、縦方向の振動を生じる発振
子を前記電装部品に固定することによって前記はんだ接
合部に超音波振動を加えることを特徴とする。
【0025】この請求項7に記載の発明によれば、縦方
向の振動を生じる発振子を、電装部品に固定する装置と
して構成することができる。
【0026】請求項8に記載の発明にかかる部品リワー
ク方法は、前記加振工程が、縦方向の振動を生じる発振
子を前記電装部品と接触させることによって前記はんだ
接合部に超音波振動を加えることを特徴とする。
【0027】この請求項8に記載の発明によれば、縦方
向の振動を生じる発振子を電装部品と接触させることに
よってはんだ接合部に超音波振動を加えることができ
る。
【0028】請求項9に記載の発明にかかる部品リワー
ク方法は、前記加振工程において、前記発振子によって
前記電装部品に振動が伝えられる位置を移動させること
を特徴とする。
【0029】この請求項9に記載の発明によれば、電装
部品における任意の位置に発振子によって生じる振動を
伝えることができる。
【0030】請求項10に記載の発明にかかる部品リワ
ーク方法は、前記基板と前記電装部品とが複数のはんだ
接合部を介して接合され、前記加振工程は、破断される
前記はんだ接合部に応じて前記超音波振動の周波数を変
更することを特徴とする。
【0031】この請求項10に記載の発明によれば、超
音波振動の周波数を変更することによって破断されるは
んだ接合部を選択することができる。
【0032】請求項11に記載の発明にかかる部品リワ
ーク方法は、前記加振工程において、前記はんだ接合部
に超音波振動を加える発振回路の電圧−電流特性を検出
し、該電圧−電流特性に基づいて得られるインピーダン
スの変化によって前記はんだ接合部の破断のタイミング
を検知することを特徴とする。
【0033】この請求項11に記載の発明によれば、イ
ンピーダンスの変化によってはんだ接合部の破断のタイ
ミングを検知することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下に添付図面
を参照して、この発明にかかる部品リワーク方法の好適
な実施の形態を詳細に説明する。図1(a)〜(c)
は、本発明の実施の形態1の部品リワークを説明するた
めの図である。実施の形態1の部品リワーク方法は、例
えばBGAのはんだ接合部品102をプリント基板10
1に実装する製造工程において、はんだ接合部品102
をプリント基板101から取り外す部品リワーク方法を
説明するためのものである。
【0035】はんだ接合部品102は電極102aを有
し、プリント基板101は電極101aを有している。
電極102a、電極101aはアレイ状に並んでいて、
はんだ接合部品102は、電極102a、電極101a
および球形のはんだ(はんだボールb)でプリント基板
101と接合されている。実施の形態1の部品リワーク
方法では、プリント基板101とはんだ接合部品102
とのはんだ接合部に超音波振動vを加え、はんだ接合部
を破断させる工程を含んでいる。なお、はんだ接合部と
は、実施の形態1において、電極101aと電極102
aとを接合するはんだボールbと電極101a、電極1
02aとの界面(Aで示す)を含む部分(本発明の実施
の形態では電極およびはんだ部分)をいうものとする
(図1(a))。界面Aには、図1に示した金属間化合
物層103が生成されている。
【0036】すなわち、実施の形態1では、図1に示し
たように、はんだ接合部に超音波振動vを加えると、電
極101aまたは電極102aとはんだボールbとの界
面近傍より疲労破壊が発生し(図1(b))、クラック
が発生してやがて剥離する(図1(c))。なお、実施
の形態1では、超音波振動vを、振動の方向が2方向以
上の超音波振動とする。超音波振動vを振動の方向が2
方向以上の超音波振動とすることにより、クラックの入
り方が均等になり、はんだボールbが除かれた面の状態
が一様になる。
【0037】また、実施の形態1の部品リワーク方法
は、超音波振動をはんだ接合部分に加える際、はんだ接
合部が破断した後にもはんだ接合部品102に対して所
定の時間超音波振動を加える。図2は、はんだ接合部が
破断した後にも超音波振動を加え続けることを説明する
ための図である。
【0038】すなわち、実施の形態1の部品リワーク方
法は、はんだボールbの破断後も超音波振動vを加える
こtによって破断面が擦り合わされて研磨される。この
際、電極とはんだボールbとの間にある金属間化合物層
103が研磨されて除去される。このため、次にはんだ
接合部品を実装するためのはんだ溶融の際に電極101
aをはんだによって濡れ易くすることができる。
【0039】次に、実施の形態1の部品リワーク方法に
おける電極101aと102aとの関係をによって得ら
れる効果について説明する。図3は、プリント基板10
1側の電極101aの面積が、はんだ接合部品102側
の電極102aの面積よりも大きい状態を示している。
【0040】図3に示した構成は、電極102aの図中
に示した方向の長さd2を、電極101aの図中に示し
た方向の長さd1よりも大きく設定している(長さd1、
d2の方向と直交する方向の電極の長さは電極101
a、102a共に等しいものとする)。つまり、図3に
示した構成は、d2>d1と設定されている。このような
設定では、より面積の小さい電極101a側で疲労破壊
が発生し、はんだボールbがはんだ接合部品102の剥
離と同時に除去される。このため、図3に示した構成
は、リワーク後にプリント基板101上からはんだボー
ルbを除去する工程を省くことができる。
【0041】また、図4に示した構成は、電極101a
の図中に示した方向の長さd1を、電極102aの図中
に示した方向の長さd2よりも大きく設定している(長
さd1、d2の方向と直交する方向の電極の長さは電極1
01a、102a共に等しいものとする)。つまり、図
4に示した構成は、d1>d2と設定されている。このよ
うな設定では、より面積の小さい電極102a側で疲労
破壊が発生し、はんだボールbが電極101a上に残さ
れる。このため、図4に示した構成は、新たな部品の接
合に残されたはんだボールbを再度使用し、新たにプリ
ント基板101にはんだを供給する必要をなくすことが
できる。
【0042】図5は、図4に示した構成ではんだ接合部
品をリワークし、新たなはんだ接合部品を実装すること
を説明する図である。図5は、CSPなどのはんだ接合
部品502a〜502cが実装されたモジュール基板5
01(はんだ接合部品である)と、マザーボード503
とを示している。モジュール基板501とマザーボード
503とは、それぞれに設けられた電極(図示せず)を
はんだボールbで接合する。モジュール基板501の電
極はマザーボード503の電極よりも面積が小さく、超
音波振動を加えてリワークした場合、はんだボールb
が、すべてマザーボード503の側に残る。
【0043】このため、図5に示した構成は、モジュー
ル基板601を新規なモジュール基板に交換する場合、
はんだ印刷などによって新たにはんだを供給する必要が
ない。したがって、実施の形態1の図4および図5に示
した部品リワーク方法は、リワーク、新規部品の実装の
工程において、はんだ供給の工程を一工程減らし、部品
リワーク方法を簡易化することができる。
【0044】また、実施の形態1の部品リワーク方法
は、図6に示すように、はんだ接合部に超音波振動を加
える際、コレット601によってリワークすべきはんだ
接合部品102だけを吸着する。そして、吸着された状
態のはんだ接合部品102に対して超音波振動を加え
る。コレット601によってリワークすべきはんだ接合
部品102だけを吸着することにより、実施の形態1
は、リワークしたいはんだ接合部品の周辺にある部品に
対する超音波振動の影響を抑えることができる。
【0045】なお、図6に示した例では、加えられる超
音波振動を、振動方向が横方向(はんだ接合部品102
が実装されている実装面と平行な面に沿う方向)のもの
とする。
【0046】図7は、コレット601によってはんだ接
合部品を吸着することによって多重構造に構成された実
装基板のはんだ接合部品を選択的にリワークすることを
説明するための図である。図7に示したリワーク方法
は、リワークの対象となるはんだ接合部品502a裏面
の接合部Cは再溶融させずに、多重構造の一部分である
Bだけを選択してリワークできる。
【0047】また、リワーク完了のタイミングを検知す
るため、実施の形態1は、はんだ接合部に超音波振動を
加える発振回路の電圧−電流特性を検出する。発振回路
によって得られる電圧−電流特性は、接合の破断によっ
てインピーダンスが変化し、VI特性も変化する。その
変化を検知すれば、破断のタイミングを検出することが
できる。
【0048】以上述べた実施の形態1は、エリアアレイ
部品が接合部の熱応力により疲労破壊するという一般的
に知られている事実を利用し、超音波振動によって強制
的、かつ短時間に疲労破壊を起こして部品をリワークす
るものである。実施の形態1によれば、任意の部品を選
択的に、かつ熱をかけないでリワークできる。さらに、
はんだの残り状態を電極によってコントロールできるの
で、新規部品を接合するはんだの除去、あるいははんだ
印刷の工程を省略することができる。
【0049】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2について説明する。なお、実施の形態2中、実施の
形態1で説明した構成と同様の構成については同様の符
号を付し、説明を略すものとする。
【0050】実施の形態2の部品リワーク方法は、縦方
向の振動を生じる発振子をはんだ接合部品に固定するこ
とによってはんだ接合部に超音波振動を加えるものであ
る。図8は、実施の形態2の部品リワーク方法を説明す
るための図である。図示した構成は、はんだ接合部品と
なるモジュール802をプリント基板801と複数のは
んだボールbで接合している。モジュール802の端部
には発振子803が固定されている。発振子803は、
縦方向(図中矢線Dで示す)に振動し、振動をモジュー
ル802に伝えている。モジュール802に伝えられた
振動は、プリント基板801上を伝播する波としてはん
だボールbに到達し、はんだボールbとモジュール80
2、あるいはプリント基板801との界面に疲労破断を
おこす。
【0051】図9は、上記した構成の他の例を説明する
ための図である。図9に示した構成は、発振子803を
複数個取り付ける、あるいは発振子803によってモジ
ュール802に振動が伝えられる位置を移動させる。図
9に示した構成では、振動が伝えられる位置の移動を、
振動が伝えられる位置(ポイント)を走査することによ
って移動し、モジュール802リワーク後のはんだ接合
部の状態を均一にすることができる。
【0052】図10は、発振子によってはんだ接合部品
に振動を加える他の構成を説明するための図である。図
10に示した構成では、縦方向の振動を生じる発振子9
03をモジュール802と接触させることによってモジ
ュール802とはんだボールとの接合部(図示せず)に
超音波振動を加えている。図10に示した発振子903
は、モジュール802に押し当てられてはんだ接合部に
超音波振動を加える。固定されていない発振子903
は、モジュール802の任意のスペースFを使ってはん
だ接合部に超音波振動を加えることができる。なお、発
振子903は、専用の治具またはロボット、リワーク作
業の作業者のいずれによってモジュール802に押し当
てられるものでもよい。
【0053】(実施の形態3)次に、実施の形態3の部
品リワークシステムにつて説明する。なお、実施の形態
3の説明に用いた図中、実施の形態1、2で説明した構
成と同様の構成については同様の符号を付して説明を略
すものとする。
【0054】図11(a)、(b)は、実施の形態3の
部品リワーク方法を説明するための図である。図11に
示されたマザーボード1103とプリント基板1101
とは、はんだボールbによって接合されている。また、
プリント基板1101には、CSPなどのはんだ接合部
品1102a、1102b、1102cが実装されてい
る。はんだ接合部品1102aは、プリント基板110
1とはんだボールbで接合されており、また、コレット
601によって吸着されている。
【0055】構造体は、一般的に加えられた振動の周波
数によって異なる振動モードで振動することが知られて
いる。実施の形態3は、この性質を利用し、図11に示
したような基板と電装部品とが複数のはんだ接合部を介
して接合された構造体に対し、特定の周波数の超音波振
動を加えることによって、各接合部にそれぞれ加えられ
る振幅の大きさを制御するものである。
【0056】すなわち、図11(a)のように、コレッ
ト601を介して周波数f1の超音波振動v1を加えた場
合、はんだ接合部品1102aとプリント基板1101
とのはんだ接合部は振幅T1で振動する。また、プリン
ト基板1101とマザーボード1103とのはんだ接合
部は、振幅T2で振動する。
【0057】また、図11(b)のように、コレット6
01を介して周波数f2の超音波振動v2を加えた場合、
はんだ接合部品1102aとプリント基板1101との
はんだ接合部は振幅T3で振動する。また、プリント基
板1101とマザーボード1103とのはんだ接合部
は、振幅T4で振動する。つまり、超音波振動の周波数
により、プリント基板1101とマザーボード1103
とのはんだ接合部により大きな振幅を与える、あるい
は、CSPのようなはんだ接合部品1102aとプリン
ト基板1101とのはんだ接合部に、より大きな振幅を
与えることができる。
【0058】実施の形態3の部品リワーク方法は、上記
した構造体の性質を利用し、破断すべきはんだ接合部に
応じて超音波振動の周波数を変更して破断箇所を選択的
にコントロールするものである。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明は、基板を加熱することなく部品をリワークするこ
とができる。したがって請求項1に記載の発明は、リワ
ークされるはんだ接合部品以外の部品に加熱の影響を与
えることがない部品リワーク方法を提供することができ
るという効果を奏する。
【0060】請求項2に記載の発明は、リワークされる
電装部品の周辺および裏面への影響を抑え、所望の部品
のみをリワークすることができる部品リワーク方法を提
供することができるという効果を奏する。
【0061】請求項3に記載の発明は、振動によっては
んだの接合部にクラックが一方向にのみ入ることを避
け、電装部品がリワークされた後の面を均一な状態にす
ることができる。このため、リワーク後、新たに実装さ
れる電装部品と基板とを接合しやすい部品リワーク方法
を提供することができるという効果を奏する。
【0062】請求項4に記載の発明は、電装部品除去と
はんだの除去とが一連の作業によってなされるので、は
んだ除去工程が不要となる。このため、リワーク後には
んだ接合部品を実装しやすい部品リワーク方法を提供す
ることができるという効果を奏する。また、破断面の金
属間化合物層が研磨され、成長した金属間化合物層厚を
薄くし、リワーク後に実装された電装部品の接合性、信
頼性を高めることができる部品リワーク方法を提供する
ことができるという効果を奏する。
【0063】請求項5に記載の発明は、電装部品のリワ
ーク後にはんだボールが基板側の電極に残ることがな
く、はんだ除去工程が不要となる。このため、リワーク
後にはんだ接合部品を実装しやすい部品リワーク方法を
提供することができるという効果を奏する。
【0064】請求項6に記載の発明は、電装部品のリワ
ーク後にはんだボールが基板側の電極に残り、リワーク
後の再実装の際に改めてはんだ供給をする工程が不要と
なる。このため、リワーク後にはんだ接合部品を実装し
やすい部品リワーク方法を提供することができるという
効果を奏する。
【0065】請求項7に記載の発明は、縦振動の印加に
より電装部品のリワークが可能となるので、容易に装置
化できる部品リワーク方法を提供することができるとい
う効果を奏する。
【0066】請求項8に記載の発明は、電装部品上の任
意の場所で容易に超音波振動を加えることが可能とな
る。このため、柔軟、かつ容易に電装部品に超音波振動
を加えることができる部品リワーク方法を提供すること
ができるという効果を奏する。
【0067】請求項9に記載の発明は、電装部品と基板
との接合エリアが広い場合など、電装部品の一箇所に超
音波振動を加えてもすべての接合部が破断できない場合
にも電装部品と基板とをリワークすることができる部品
リワーク方法を提供することができるという効果を奏す
る。
【0068】請求項10に記載の発明は、超音波振動の
周波数を変更することによって所望の接合部分だけを選
択的に破断することができる部品リワーク方法を提供す
ることができるという効果を奏する。また、使用できる
周波数の範囲を広げることにより、汎用性の高い部品リ
ワーク方法を提供することができるという効果を奏す
る。
【0069】請求項11に記載の発明は、破断のタイミ
ングをインピーダンスの変化によって検知できるので、
部品リワーク方法における工程の短縮化、品質の安定化
を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の部品リワークを説明す
るための図である。
【図2】実施の形態1において、はんだ接合部が破断し
た後にも超音波振動を加え続けることを説明するための
図である。
【図3】プリント基板側の電極の面積が、はんだ接合部
品側の電極の面積よりも大きい状態を示した図である。
【図4】はんだ接合部品側の電極の面積が、プリント基
板側の電極の面積よりも大きい状態を示した図である。
【図5】図4に示した構成ではんだ接合部品をリワーク
し、新たなはんだ接合部品を実装することを説明する図
である。
【図6】コレットによってリワークすべきはんだ接合部
品を吸着した状態を示す図である。
【図7】多重構造に構成された実装基板のはんだ接合部
品を選択的にリワークすることを説明するための図であ
る。
【図8】実施の形態2の部品リワーク方法を説明するた
めの図である。
【図9】実施の形態2の部品リワーク方法の他の例を説
明するための図である。
【図10】実施の形態2の部品リワーク方法の他の例を
説明するための図である。
【図11】実施の形態3の部品リワーク方法を説明する
ための図である。
【図12】従来技術において、電極の両側にはんだが残
ることを説明するための図である。
【図13】従来の技術において発生するクラックを説明
するための図である。
【符号の説明】
101,801,1101,1201,1301 プリ
ント基板 101a,102a,1301a,1302a 電極 102,502a,1102a,1102b,1102
c はんだ接合部品 103,1303 金属間化合物層 501,601 モジュール基板 503,1103 マザーボード 601 コレット 802 モジュール 803,903 発振子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大倉 秀章 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 桑崎 聡 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 5E319 CD57

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電装部品を基板に実装する製造工程にお
    いて、アレイ状に並んだはんだ接合部で基板と接合され
    た電装部品を前記基板から取り外す部品リワーク方法で
    あって、 前記基板と前記電装部品とのはんだ接合部に超音波振動
    を加え、前記はんだ接合部を破断させる加振工程を含む
    ことを特徴とする部品リワーク方法。
  2. 【請求項2】 前記加振工程は、コレットによって吸着
    された前記電装部品に超音波振動を加えることによって
    前記はんだ接合部に超音波振動を加えることを特徴とす
    る請求項1に記載の部品リワーク方法。
  3. 【請求項3】 前記加振工程は、振動の方向が2方向以
    上の超音波振動を加えることを特徴とする請求項2に記
    載の部品リワーク方法。
  4. 【請求項4】 前記加振工程は、前記はんだ接合部が破
    断した後にも前記はんだ接合部に対して所定の時間超音
    波振動を加えることを特徴とする請求項2に記載の部品
    リワーク方法。
  5. 【請求項5】 前記はんだ接合部が、前記基板に設けら
    れた基板側電極と前記電装部品側に設けられた部品側電
    極とを接合するはんだボールでなり、前記部品側電極の
    面積が、前記基板側電極よりも大きいことを特徴とする
    請求項1に記載の部品リワーク方法。
  6. 【請求項6】 前記はんだ接合部が、前記基板に設けら
    れた基板側電極と前記電装部品側に設けられた部品側電
    極とを接合するはんだボールでなり、前記基板側電極の
    面積が、前記部品側電極よりも大きいことを特徴とする
    請求項1に記載の部品リワーク方法。
  7. 【請求項7】 前記加振工程は、縦方向の振動を生じる
    発振子を前記電装部品に固定することによって前記はん
    だ接合部に超音波振動を加えることを特徴とする請求項
    1に記載の部品リワーク方法。
  8. 【請求項8】 前記加振工程は、縦方向の振動を生じる
    発振子を前記電装部品と接触させることによって前記は
    んだ接合部に超音波振動を加えることを特徴とする請求
    項1に記載の部品リワーク方法。
  9. 【請求項9】 前記加振工程において、前記発振子によ
    って前記電装部品に振動が伝えられる位置を移動させる
    ことを特徴とする請求項7または8に記載の部品リワー
    ク方法。
  10. 【請求項10】 前記基板と前記電装部品とが複数のは
    んだ接合部を介して接合され、前記加振工程は、破断さ
    れる前記はんだ接合部に応じて前記超音波振動の周波数
    を変更することを特徴とする請求項1に記載の部品リワ
    ーク方法。
  11. 【請求項11】 前記加振工程において、前記はんだ接
    合部に超音波振動を加える発振回路の電圧−電流特性を
    検出し、該電圧−電流特性に基づいて得られるインピー
    ダンスの変化によって前記はんだ接合部の破断のタイミ
    ングを検知することを特徴とする請求項1に記載の部品
    リワーク方法。
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Cited By (2)

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WO2007077594A1 (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Fujitsu Limited はんだ除去装置、はんだ除去方法
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