JP2002368223A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
対する応答性を同一トランジスタ内で均一にし,静電破
壊耐性を向上させることの可能な半導体装置を提供す
る。 【解決手段】 半導体基板10S上に形成され,素子分
離領域によって定義されたN型拡散層10Nと,ソース
領域11Nとドレイン領域12N間に形成されたP型拡
散層11Pと,P型拡散層11Pを囲むように,ソース
領域とドレイン領域間に形成されたP型拡散層12P
と,P型拡散層12Pに隣接して形成されたP型拡散層
13Pと,ソース領域およびドレイン領域によって定義
されるとともに,P型拡散層12P上にP型拡散層11
Pを露出するように形成されたゲート電極10Gと,ゲ
ート電極,およびP型拡散層11PおよびP型拡散層1
3Pを覆うように配置され,これらそれぞれに電気的に
接続されたゲート電位供給メタル10Mとを有する。
Description
り,特に,トランジスタ素子の静電破壊防止保護回路を
有する半導体装置に関する。
OI(Silicon on Insulator)デ
バイスの開発が進んでいる。SOIデバイスにおいて
は,埋め込み酸化膜(BOX膜:Buried OXi
de膜)の上に薄いシリコン層(SOI層)があり,B
OX膜とフィールド膜(Field膜)により素子が完
全に分離されている。この完全素子分離により寄生容量
が低減し,また薄いSOI層によりボディ領域(Bod
y領域:NMOSトランジスタの場合P‐,PMOSト
ランジスタの場合N‐)が完全または部分的に空乏化
し,急峻なサブスレッショルド(Subthresho
ld)特性を得られることで,高速,低消費電力を実現
している。また完全素子分離構造で寄生バイボーラが形
成されないため,ラッチアップを誘発しないメリットも
ある。
として,キンク現象が知られている。キンクとは,ドレ
イン電圧が上昇した際にインパクトイオン化によるホー
ルがボディ領域に発生することでボディ電位が上昇し,
バイポーラ電流が大きくなり,ドレイン電流が増大する
現象であり,ボディ領域が浮いているSOIデバイス
(特に部分空乏型SOI)特有の現象である。この基板
浮遊効果の対策の一つとしてボディコンタクト(Bod
y Contact)というボディ電位を固定する方法
が一般に知られている。
型のNMOSトランジスタの例を図16に示す。ゲート
電極60Gは,ゲート上接続孔61Cを介して,ゲート
電位供給メタル60Mと接続されている。ゲート電極6
0G端部に活性領域を引き出し,その領域をソース・ド
レイン領域とは反対のP型拡散層60Pとし,活性領域
上接続孔60Cによりボディ電位供給メタル63Mと接
続している。未説明の符号61Mはソース電位供給メタ
ルを示し,符号62Mはドレインメタルを示す。ボディ
電位をソース電位または負の電位に固定することでキン
クを抑制することが可能である。
Threshold MOS)と称される,ゲートとボ
ディ領域を接続する構造(ボディコンタクト型)のMO
Sトランジスタも注目されている。図17にDTMOS
の例を示す。ゲート電極70Gは,ゲート上接続孔71
Cを介して,ゲート電位供給メタル70Mと接続されて
いる。そして,上述の図16に示したボディ電位供給メ
タル63Mに相当する部分と,ゲート電極70Gとを接
続している。ゲート電極70G端部に活性領域を引き出
し,その領域をソース・ドレイン領域とは反対のP型拡
散層70Pとしている。未説明の符号71Mはソース電
位供給メタルを示し,符号72Mはドレインメタルを示
す。ゲート電圧印加時に基板バイアス効果により,しき
い値電圧が低下し,低電源電圧で高駆動化が期待でき
る。
体装置の出力端子には,出力電流値を増幅するためにゲ
ート幅の大きな出力バッファと呼ばれる出力トランジス
タが配置される。静電気を中心とした外乱サージが侵入
する出力端子では,この出力トランジスタに,ゲートを
オフ状態すなわち,ゲートをソース電位に固定した保護
トランジスタを並列に接続し,必要な静電破壊耐性を確
保している。
ランジスタに用いた場合の静電気サージに対する振る舞
いを説明する。ドレインより静電気サージが印加される
と,ブレークダウンによりボディ領域内でホールが注入
されてボディ電位が上昇し,ボディ−ソース間が順方向
バイアスになるとバイポーラ動作でサージ電流をソース
に流すのだが,ブレークダウンと同時にゲート電位も上
昇することでボディ界面にチャネルができ,キャリアの
再結合によりベース電流が大きくなり,バイポーラ動作
を起こしやすくすることができる。
層がトランジスタの終端部にあるので,ボディ電位の固
定が片側に集中し,静電気サージが侵入した際の応答性
が同一アクティブに構成したトランジスタ間で異なり,
静電破壊耐性が低下することが想定される。特に,出力
トランジスタのゲート幅は大きいため,その効果が大き
くなるものと思われる。
問題点に鑑みてなされたものであり,本発明の目的は,
DTMOSを使用した出力トランジスタの静電気サージ
に対する応答性を同一トランジスタ内で均一にし,静電
破壊耐性を向上させることの可能な,新規かつ改良され
た半導体装置を提供することである。
め,本発明の第1の観点によれば,半導体基板(10
S)と,半導体基板上に形成され,素子分離領域によっ
て定義された第1導電型の活性化領域(10N)と,活
性化領域内に形成されたソース領域(11N)およびド
レイン領域(12N)と,ソース領域とドレイン領域間
に形成された第2導電型の第1の不純物領域(11P)
と,第1の不純物領域を囲むように,ソース領域とドレ
イン領域間に形成された第2導電型の第2の不純物領域
(12P)と,第2の不純物領域に隣接して形成された
第2導電型の第3の不純物領域(13P)と,ソース領
域およびドレイン領域によって定義されるとともに,第
2の不純物領域上に第1の不純物領域を露出するように
形成されたゲート電極(10G)と,ゲート電極,およ
び第1の不純物領域および第3の不純物領域を覆うよう
に配置され,ゲート電極,第1の不純物領域および第3
の不純物領域それぞれに電気的に接続された導電層(1
0M)とを有することを特徴とする半導体装置が提供さ
れる。
N)とドレイン領域(12N)間に形成された第1の不
純物領域(11P)と,第2の不純物領域(12P)に
隣接して形成された第3の不純物領域(13P)とをボ
ディ電位固定層にすることで,同一活性領域内のボディ
領域に均一にゲート電位を印加し,静電気サージに対す
る応答性を等しくして,静電破壊耐性を向上させること
ができる。
体基板(40S)と,半導体基板上に形成され,素子分
離領域によって定義された第1導電型の活性化領域(4
0N)およびその周囲に形成された第2導電型の第1の
不純物領域(40P)と,活性化領域内に形成されたソ
ース領域(41N)およびドレイン領域(42N)と,
ソース領域とドレイン領域間に形成された第2導電型の
第2の不純物領域(41P)と,ソース領域およびドレ
イン領域によって定義されるとともに,第2の不純物領
域上に形成されたゲート電極(40G)と,第1の不純
物領域およびゲート電極を覆うように配置され,第1の
不純物領域およびゲート電極それぞれに電気的に接続さ
れた導電層(40M)とを有することを特徴とする半導
体装置が提供される。
領域(41N)の周囲に第2導電型の第1の不純物領域
(40P)を設け,この第1の不純物領域(40P)を
ボディ電位固定層にすることで,同一活性領域内のボデ
ィ領域に均一にゲート電位を印加し,静電気サージに対
する応答性を等しくして,静電破壊耐性を向上させるこ
とができる。また上記本発明の第1の観点よりも均一に
ボディ電位を印加できる。
体基板(50S)と,半導体基板上に形成され,素子分
離領域によって定義された第1導電型の活性化領域(5
0N)と,活性化領域内に形成されたソース領域(51
N)およびドレイン領域(52N)と,ソース領域とド
レイン領域間に形成された第2導電型の不純物領域(5
2P)と,ソース領域およびドレイン領域によって定義
されるとともに,不純物領域上に形成されたゲート電極
(50G)と,ゲート電極を覆うように配置され,ゲー
ト電極および不純物領域それぞれに電気的に接続された
導電層(50M)とを有することを特徴とする半導体装
置が提供される。
G)と,ゲート電極下の不純物領域(52P)とを電気
的に接続するだけで,同一活性領域内のボディ領域に均
一にゲート電位を印加し,静電気サージに対する応答性
を等しくして,静電破壊耐性を向上させることができ
る。また,上記本発明の第1,第2の観点よりも素子面
積を小さくできる。
本発明にかかる半導体装置の好適な実施の形態について
詳細に説明する。なお,本明細書および図面において,
実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,
同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
の実施の形態にかかる半導体装置10の平面図である。
図2は図1のA−A’断面図であり,図3は図1のB−
B’断面図である。
図1,図2に示したように,シリコン基板10S上にB
OX膜10Bを介して,フィールド膜10Fにより分離
された領域にN型拡散層(第1導電型の活性化領域)1
0Nが形成されている。N型拡散層10N内には,図3
に示したように,ソース領域11Nおよびドレイン領域
12Nが形成されている。図3に示した符号11Mはソ
ース電位供給メタルであり,接続孔11Cを介してソー
ス領域11Nと電気的に接続されている。また,符号1
2Mはドレインメタルであり,接続孔12Cを介してド
レイン領域12Nと電気的に接続されている。
には,図3に示したように,高濃度のP型拡散層(第2
導電型の第1の不純物領域)11Pが形成されている。
このP型拡散層11Pを囲むように,ソース領域11N
とドレイン領域12N間に低濃度のP型拡散層(第2導
電型の第2の不純物領域)12Pが形成されている。さ
らに,図2に示したように,このP型拡散層12Pに隣
接して高濃度のP型拡散層(第2導電型の第3の不純物
領域)13Pが形成されている。
したように,P型拡散層11Pを露出するようにゲート
電極10Gが形成されている。さらに,ゲート電極10
G,P型拡散層11PおよびP型拡散層13Pを覆うよ
うにゲート電極10Gと同一方向に延在するゲート電位
供給メタル(導電層)10Mが形成されている。ゲート
電位供給メタル10Mと,ゲート電極10Gとは,図2
に示したように,フィールド膜10F上において接続孔
13Cを介して電気的に接続されている。また,ゲート
電位供給メタル10Mと,P型拡散層11PおよびP型
拡散層13Pとは,接続孔14Cを介して電気的に接続
されている。
説明する。ドレインメタル12Mから静電気サージが侵
入すると,ソース−ドレイン間ブレークダウンによりボ
ディ電位が上昇し,P型拡散層11P,13Pを介して
ゲート電位も上昇する。チャネル形成によるキャリアの
再結合によりベース電流が大きくなり,バイボーラ動作
が加速され,サージ電流をソースラインへ流す。
レイン領域12N間に形成されたP型拡散層11Pと,
P型拡散層12Pに隣接して形成されたP型拡散層13
Pとをボディ電位固定層にすることで,同一活性領域内
のボディ領域に均一にゲート電位を印加し,静電気サー
ジに対する応答性を等しくして,静電破壊耐性を向上さ
せることができる。また,本実施の形態では,従来型の
素子構造に必要な数だけ高濃度のP型拡散層11Pを設
け,ゲート電極10Gから露出させるようにすればよい
ので,従来型の半導体装置とほぼ同等の面積で素子を作
り込むことができる。
の実施の形態にかかる半導体装置20の平面図である。
図5は図4のA−A’断面図であり,図6は図4のB−
B’断面図である。
図4に示したように,シリコン基板20S上にBOX膜
20Bを介して,フィールド膜20Fにより分離された
領域にN型拡散層(第1導電型の活性化領域)20Nが
形成されている。N型拡散層20N内には,図6に示し
たように,ソース領域21Nおよびドレイン領域22N
が形成されている。図6に示した符号21Mはソース電
位供給メタルであり,接続孔21Cを介してソース領域
21Nと電気的に接続されている。また,符号22Mは
ドレインメタルであり,接続孔22Cを介してドレイン
領域22Nと電気的に接続されている。
には,図6に示したように,高濃度のP型拡散層(第2
導電型の第1の不純物領域)21Pが形成されている。
このP型拡散層21Pを囲むように,低濃度のP型拡散
層(第2導電型の第2の不純物領域)22Pと,ソース
領域21Nとドレイン領域22N間にフィールド膜(遮
断領域)21Fとが形成されている。さらに,図5に示
したように,P型拡散層22Pに隣接して高濃度のP型
拡散層(第2導電型の第3の不純物領域)23Pが形成
されている。
びドレイン領域22NとP型拡散層21との間にはそれ
ぞれ,フィールド膜21Fが配置されていることを特徴
としている。
したように,P型拡散層21Pを露出するようにゲート
電極20Gが形成されている。さらに,ゲート電極20
G,P型拡散層21PおよびP型拡散層23Pを覆うよ
うにゲート電極20Gと同一方向に延在するゲート電位
供給メタル(導電層)20Mが形成されている。ゲート
電位供給メタル20Mと,ゲート電極20Gとは,図5
に示したように,フィールド膜20F上において接続孔
23Cを介して電気的に接続されている。また,ゲート
電位供給メタル20Mと,P型拡散層21PおよびP型
拡散層23Pとは,接続孔24Cを介して電気的に接続
されている。
説明する。ドレインメタル22Mから静電気サ−ジが侵
入すると,ソース−ドレイン間ブレークダウンによりボ
ディ電位が上昇し,P型拡散層21P,23Pを介して
ゲート電位も上昇する。チャネル形成によるキャリアの
再結合によりベース電流が大きくなり,バイポーラ動作
が加速され,サージ電流をソースラインへ流す。
レイン領域22N間にフィールド膜21Fで分離して形
成されたP型拡散層21Pと,P型拡散層22Pに隣接
して形成されたP型拡散層23Pとをボディ電位固定層
にすることで,同一活性領域内のボディ領域に均一にゲ
ート電位を印加し,静電気サージに対する応答性を等し
くして,静電破壊耐性を向上させることができる。ま
た,本実施の形態では,寄生ダイオードが形成される第
1の実施の形態と比較して,ダイオード電流成分をなく
すことができる。また,第1の実施の形態と同等の面積
で素子を作り込むことができる。
の実施の形態にかかる半導体装置30の平面図である。
図8は図7のA−A’断面図であり,図9は図7のB−
B’断面図である。
図7,図8に示したように,シリコン基板30S上にB
OX膜30Bを介して,フィールド膜30Fにより分離
された領域にN型拡散層(第1導電型の活性化領域)3
0Nが形成されている。N型拡散層30N内には,ソー
ス領域31N,33Nおよびドレイン領域32N,34
Nが形成されている。図9に示した符号31Mはソース
電位供給メタルであり,接続孔31Cを介してソース領
域31N,33Nと電気的に接続されている。また,符
号32Mはドレインメタルであり,接続孔32Cを介し
てドレイン領域32N,34Nと電気的に接続されてい
る。
うに,フィールド膜30Fが,N型拡散領域層30Nの
ソース領域31N,33Nおよびドレイン領域32N,
34Nに対向する側面まで延在していることを特徴とし
ている。
領域32N,34Nに対向する側面まで延在したフィー
ルド膜30Fの間には,図9に示したように,高濃度の
P型拡散層(第2導電型の第1の不純物領域)31Pが
形成されている。そして,図8に示したように,P型拡
散層31Pを囲むように,低濃度のP型拡散層(第2導
電型の第2の不純物領域)32Pが形成されている。さ
らに,このP型拡散層12Pに隣接して高濃度のP型拡
散層(第2導電型の第3の不純物領域)33Pが形成さ
れている。
したように,P型拡散層31Pを露出するようにゲート
電極30Gが形成されている。さらに,ゲート電極30
G,P型拡散層31PおよびP型拡散層33Pを覆うよ
うにゲート電極30Gと同一方向に延在するゲート電位
供給メタル(導電層)30Mが形成されている。ゲート
電位供給メタル30Mと,ゲート電極30Gとは,図8
に示したように,フィールド膜30F上において接続孔
33Cを介して電気的に接続されている。また,ゲート
電位供給メタル30Mと,P型拡散層31PおよびP型
拡散層33Pとは,接続孔34Cを介して電気的に接続
されている。
説明する。ドレインメタル32Mから静電気サージが侵
入すると,ソース−ドレイン間ブレークダウンによりボ
ディ電位が上昇し,P型拡散層31P,33Pを介して
ゲート電位も上昇する。チャネル形成によるキャリアの
再結合によりベース電流が大きくなり,バイポーラ動作
が加速され,サージ電流をソースラインへ流す。
間に形成されたP型拡散層31Pと,P型拡散層32P
に隣接して形成されたP型拡散層33Pとをボディ電位
固定層にすることで,同一活性領域内のボディ領域に均
一にゲート電位を印加し,静電気サージに対する応答性
を等しくして,静電破壊耐性を向上させることができ
る。また本実施の形態では,第2の実施の形態よりも寄
生容量を小さくすることができる。
4の実施の形態にかかる半導体装置40の平面図であ
る。図11は図10のA−A’断面図であり,図12は
図10のB−B’断面図である。
図10,図11に示したように,シリコン基板40S上
にBOX膜40Bを介して,フィールド膜40Fにより
分離された領域にN型拡散層(第1導電型の活性化領
域)40Nおよびその周囲に高濃度のP型拡散層(第2
導電型の第1の不純物領域)40Pが形成されている。
N型拡散層40N内には,図12に示したように,ソー
ス領域41N,43Nおよびドレイン領域42N,44
Nが形成されている。図12に示した符号41Mはソー
ス電位供給メタルであり,図12に示したように,接続
孔41Cを介してソース領域41N,43Nと電気的に
接続されている。また,符号42Mはドレインメタルで
あり,図12に示したように,接続孔42Cを介してド
レイン領域42N,44Nと電気的に接続されている。
には,図12に示したように,低濃度のP型拡散層(第
2導電型の第2の不純物領域)41Pが形成されてい
る。同様に,ソース領域43Nとドレイン領域44N
間,ソース領域41Nとソース領域43N間,ドレイン
領域42Nとドレイン領域44N間にもP型拡散層41
Pが形成されている。さらに,ソース領域41N,43
N,ドレイン領域42N,44Nを囲むように,P型拡
散層41Pが形成されている。
に示したように,ゲート電極40Gが形成されている。
さらに,ゲート電極40G,P型拡散層40Pを覆うよ
うにゲート電位供給メタル(導電層)40Mが形成され
ている。ゲート電位供給メタル40Mと,ゲート電極4
0Gとは,図11に示したように,フィールド膜40F
上において接続孔43Cを介して電気的に接続されてい
る。また,ゲート電位供給メタル40Mと,P型拡散層
40Pとは,接続孔44Cを介して電気的に接続されて
いる。
説明する。ドレインメタル42Mから静電気サージが侵
入すると,ソース−ドレイン間ブレークダウンによりボ
ディ電位が上昇し,P型拡散層40Pを介してゲート電
位も上昇する。チャネル形成によるキャリアの再結合に
よりベース電流が大きくなり,バイボーラ動作が加速さ
れ,サージ電流をソースラインへ流す。
囲にP型拡散層40Pを設け,このP型拡散層40Pを
ボディ電位固定層にすることで,同一活性領域内のボデ
ィ領域に均一にゲート電位を印加し,静電気サージに対
する応答性を等しくして,静電破壊耐性を向上させるこ
とができる。また本実施の形態では,第1〜第3の実施
の形態よりも均一にボディ電位を印加できる。
5の実施の形態にかかる半導体装置50の平面図であ
る。図14は図13のA−A’断面図であり,図15は
図13のB−B’断面図である。
図13,図14に示したように,シリコン基板50S上
にBOX膜50Bを介して,フィールド膜50Fにより
分離された領域にN型拡散層(第1導電型の活性化領
域)50Nが形成されている。N型拡散層50N内に
は,図15に示したように,ソース領域51Nおよびド
レイン領域52Nが形成されている。図15に示した符
号51Mはソース電位供給メタルであり,接続孔51C
を介してソース領域51Nと電気的に接続されている。
また,符号52Mはドレインメタルであり,接続孔52
Cを介してドレイン領域52Nと電気的に接続されてい
る。
には,図15に示したように,低濃度のP型拡散層(第
2導電型の不純物領域)52Pが形成されている。
に示したように,ゲート電極50Gが形成されている。
さらに,ゲート電極50Gを覆うように,ゲート電極5
0Gと同一方向に延在するゲート電位供給メタル(導電
層)50Mが形成されている。ゲート電位供給メタル5
0Mとゲート電極50Gとは接続孔53Cを介して電気
的に接続され,ゲート電位供給メタル50MとP型拡散
層52Pとは,ゲート電極50Gを貫通するゲート−ボ
ディ接続孔54Cを介して電気的に接続されている。図
14ではゲート−ボディ接続孔54Cを5つ有する場合
の構成を示しているが,ゲート−ボディ接続孔54Cの
数はこれに限定されず任意である。
説明する。ドレインメタル52Mから静電気サージが侵
入すると,ソース−ドレイン間ブレークダウンによりボ
ディ電位が上昇し,ゲート−ボディ接続孔54Cを介し
てゲート電位も上昇する。チャネル形成によるキャリア
の再結合によりベース電流が大きくなり,バイボーラ動
作が加速され,サージ電流をソースラインへ流す。
ゲート−ボディ接続孔54Cを設置するだけで,同一活
性領域内のボディ領域に均一にゲート電位を印加し,静
電気サージに対する応答性を等しくして,静電破壊耐性
を向上させることができる。また本実施の形態では,第
1〜第4の実施の形態よりも均一にボディ電位を印加で
きる。また,素子面積も小さくできる。
かる半導体装置の好適な実施形態について説明したが,
本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば,特
許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において
各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかで
あり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属
するものと了解される。
スで製造される半導体装置について説明したが,本発明
はこれに限定されず,バルク(Bulk)プロセスで製
造される半導体装置にも適用可能である。
コン,ポリサイド,シリサイドのいずれをも採用するこ
とができる。
同一活性領域内のトランジスタのボディ領域に均一にゲ
ート電位を印加し,静電気サージに対する応答性を等し
くして静電破壊耐性を向上させることができる。また,
従来型のトランジスタ素子と同等の面積で素子を作り込
むことができる。また,上記実施の形態で示した応用例
の如く,ダイオード電流成分をなくすことや,寄生容量
を小さくすることや,均一にボディで電位を印加するこ
と,あるいは,素子面積を小さくすることも同時に実現
可能である。
である。
を示す説明図である。
である。
図である。
る。
る。
図である。
る。
る。
ジスタの平面図である。
場合)の平面図である。
域) 10S シリコン基板 11C ゲート上接続孔 11M ソース電位供給メタル 11P P型拡散層(第1の高濃度第2導電型の活性領
域) 12M ドレインメタル 12P 低濃度のP型拡散層
Claims (10)
- 【請求項1】 半導体基板と,前記半導体基板上に形成
され,素子分離領域によって定義された第1導電型の活
性化領域と,前記活性化領域内に形成されたソース領域
およびドレイン領域と,前記ソース領域と前記ドレイン
領域間に形成された第2導電型の第1の不純物領域と,
前記第1の不純物領域を囲むように,前記ソース領域と
前記ドレイン領域間に形成された第2導電型の第2の不
純物領域と,前記第2の不純物領域に隣接して形成され
た第2導電型の第3の不純物領域と,前記ソース領域お
よび前記ドレイン領域によって定義されるとともに,前
記第2の不純物領域上に前記第1の不純物領域を露出す
るように形成されたゲート電極と,前記ゲート電極,お
よび第1の不純物領域および前記第3の不純物領域を覆
うように配置され,前記前記ゲート電極,前記第1の不
純物領域および前記第3の不純物領域それぞれに電気的
に接続された導電層と,を有することを特徴とする,半
導体装置。 - 【請求項2】 前記第1の不純物領域および前記第3の
不純物領域の濃度は,前記第2の不純物領域の濃度より
高いことを特徴とする,請求項1に記載の半導体装置。 - 【請求項3】 前記導電層は,前記活性化領域内におい
て前記ゲート電極と同一方向に延在することを特徴とす
る,請求項1に記載の半導体装置。 - 【請求項4】 前記ゲート電極と前記導電層は,前記素
子分離領域上で電気的に接続されていることを特徴とす
る,請求項1に記載の半導体装置。 - 【請求項5】 前記ソース領域および前記ドレイン領域
と前記第1の不純物領域の間にはそれぞれ,遮断領域が
配置されていることを特徴とする,請求項1に記載の半
導体装置。 - 【請求項6】 前記素子分離領域は,前記第1の不純物
領域の前記ソース領域および前記ドレイン領域に対向す
る側面まで延在していることを特徴とする,請求項1に
記載の半導体装置。 - 【請求項7】 半導体基板と,前記半導体基板上に形成
され,素子分離領域によって定義された第1導電型の活
性化領域およびその周囲に形成された第2導電型の第1
の不純物領域と,前記活性化領域内に形成されたソース
領域およびドレイン領域と,前記ソース領域と前記ドレ
イン領域間に形成された第2導電型の第2の不純物領域
と,前記ソース領域および前記ドレイン領域によって定
義されるとともに,前記第2の不純物領域上に形成され
たゲート電極と,前記第1の不純物領域および前記ゲー
ト電極を覆うように配置され,前記第1の不純物領域お
よび前記ゲート電極それぞれに電気的に接続された導電
層と,を有することを特徴とする,半導体装置。 - 【請求項8】 前記ゲート電極と前記導電層は,前記素
子分離領域上で電気的に接続されていることを特徴とす
る,請求項7に記載の半導体装置。 - 【請求項9】 半導体基板と,前記半導体基板上に形成
され,素子分離領域によって定義された第1導電型の活
性化領域と,前記活性化領域内に形成されたソース領域
およびドレイン領域と,前記ソース領域と前記ドレイン
領域間に形成された第2導電型の不純物領域と,前記ソ
ース領域および前記ドレイン領域によって定義されると
ともに,前記不純物領域上に形成されたゲート電極と,
前記ゲート電極を覆うように配置され,前記前記ゲート
電極および前記不純物領域それぞれに電気的に接続され
た導電層と,を有することを特徴とする,半導体装置。 - 【請求項10】 前記ゲート電極と前記導電層は,前記
素子分離領域上で電気的に接続されていることを特徴と
する,請求項9に記載の半導体装置。
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