JP2002368066A - 処理装置 - Google Patents

処理装置

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JP2002368066A
JP2002368066A JP2001170868A JP2001170868A JP2002368066A JP 2002368066 A JP2002368066 A JP 2002368066A JP 2001170868 A JP2001170868 A JP 2001170868A JP 2001170868 A JP2001170868 A JP 2001170868A JP 2002368066 A JP2002368066 A JP 2002368066A
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holding
substrate
wafer
weight
processing apparatus
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JP2001170868A
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Koichi Mori
浩一 森
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Tokyo Electron Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板を回転させていない状態および基板を低
速で回転させた状態において基板を確実に保持すること
ができる処理装置を提供する。 【解決手段】 処理装置の一実施形態である洗浄処理ユ
ニット(CLU)21aは、ウエハWを略水平に保持す
る保持部材25aが取り付けられた回転自在なスピンプ
レート26を具備する。保持部材25aは、支柱33
と、ウエハWを保持する保持部62bが形成された可動
ピン62と、重錘63bを有する重錘体63とを有す
る。可動ピン62は、保持部62bにウエハWが載置さ
れた際にウエハWの自重によってウエハWにウエハWを
保持する押圧力が加わるように回動する。また、スピン
プレート26を回転させた際には、重錘63bは遠心力
によって回転の外側へ移動して可動ピン62に当接し、
保持部62bがウエハWを保持する押圧力の大きさを増
大させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハやL
CD基板等の各種基板に対して液処理等の所定の処理を
施す処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、半導体デバイスの製造工程にお
いては、基板としての半導体ウエハ(ウエハ)を所定の
薬液や純水等の洗浄液によって洗浄し、ウエハからパー
ティクル、有機汚染物、金属不純物等のコンタミネーシ
ョン、エッチング処理後のポリマー等を除去するウエハ
洗浄装置が使用されている。このようなウエハ洗浄装置
としては、略水平に保持されたウエハを回転させて洗浄
処理を行う枚葉式のウエハ洗浄装置が知られている。
【0003】この枚葉式のウエハ洗浄装置においては、
最初に、ウエハを回転自在なスピンプレート上に載置し
て、ウエハを回転させながらウエハに所定の処理液を供
給し、このとき必要に応じてブラシ等をウエハの表面に
当接させて洗浄処理が行われる。次に、洗浄液を供給す
ることなくウエハを高速回転させることによってウエハ
に付着した洗浄液を振り切り、ウエハを乾燥させる。
【0004】洗浄処理中のウエハのスピンプレートへの
保持方法の1つとして、いわゆるバランサーと呼ばれる
保持治具を用いた保持方法が知られている。このバラン
サーは、スピンプレートの回転によって生ずる遠心力を
利用してウエハを保持する。例えば、バランサーは、ス
ピンプレートに載置したウエハの周縁部に当接する当接
部と、この当接部と連結された重り部とを有しており、
スピンプレートを回転させた際に、重り部が遠心力によ
って外側へ移動することによって、当接部はウエハの端
面に接してウエハの端面から内側へ向かう押圧力を加え
る。ウエハはこの押圧力によって保持される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たバランサーを用いた場合には、スピンプレートを回転
させていない状態では保持部はウエハへ押圧力を与え
ず、また、スピンプレートを低速で回転させた状態では
保持部からウエハに掛かる押圧力は小さいために処理中
にウエハの位置がスピンプレート上でずれてしまうこと
がある。この場合には、例えば、基板上に液膜を形成す
ることができず、均一な処理を行うことができなくなる
おそれがある。
【0006】また、基板処理のスループットを向上させ
るためにスピンプレートを急加速して回転または停止さ
せた場合には、バランサーによる基板を保持する押圧力
の大きさがこのようなスピンプレートの急激な回転数の
変化に追従できずに、基板の位置ずれが生ずるおそれが
ある。
【0007】処理中に基板の位置がずれた場合には、ス
ピンプレート上から基板を搬出する際に基板の形状を基
準としてスピンプレートを停止させると、基板を搬送す
るための搬送アームが基板を受け取るために基板に接近
した際に、搬送アームがバランサー等に衝突するおそれ
がある。また、バランサー等の位置を基準としてスピン
プレートを停止させると、搬送アームは基板を予め決め
られた状態で基板を保持することができない。この場合
において、例えば、基板の所定位置に基板に関する情報
がマーキングされており、このマーキングの情報を読み
取った後に基板を容器に収納する場合には、このマーキ
ングの情報を読み取ることができなくなるという問題を
生ずる。これに対して、基板の位置がずれないように、
スピンプレートの回転数を緩やかに変化させたのでは、
スループットを向上させることは困難である。
【0008】さらに、基板を保持治具(バランサーに限
らない)を用いて一定の場所で保持させた場合には、基
板において保持治具が常時当接していた部分には処理が
施されないため、基板全体にわたって均一な処理を行う
ことが困難となっている。
【0009】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であり、基板を回転させていない状態および基板を低速
で回転させた状態において基板を確実に保持することが
できる処理装置を提供することを目的とする。また、本
発明は、回転処理時の基板の位置ずれの発生を防止した
処理装置を提供することを目的とする。さらに、本発明
は、基板全体にわたって均一な処理を施すことができる
処理装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は第1発明として、基板に所定の処理を施す
処理装置であって、基板の周縁部の所定位置において基
板を略水平に保持する複数の保持部材を具備し、前記保
持部材は、ベース部と、基板を保持する保持部が形成さ
れ、前記ベース部の上方に前記ベース部に対して移動可
能に取り付けられたピン部材と、を有し、前記ピン部材
は前記保持部に基板が載置された際に前記基板の自重に
よって前記保持部から前記基板に対して前記基板の端面
から内側に向かう押圧力が加わるように移動することを
特徴とする処理装置、を提供する。
【0011】本発明は第2発明として、基板に所定の処
理を施す処理装置であって、基板の周縁部の所定位置に
おいて基板を略水平に保持する複数の保持部材と、前記
保持部材に保持された基板を回転させる回転手段と、を
具備し、前記保持部材は、ベース部と、基板を保持する
保持部が形成され、前記ベース部の上方に前記ベース部
に対して移動可能に取り付けられたピン部材と、前記ベ
ース部に対して移動可能に取り付けられた重錘と、を有
し、前記ピン部材は、前記保持部に基板が載置された際
に前記基板の自重によって前記保持部から前記基板に対
して前記基板の端面から内側に向かう押圧力を加えるよ
うに移動し、前記重錘は、前記基板を回転させた際に前
記重錘に掛かる遠心力によって回転の外側へ移動して、
前記押圧力を増大させるように前記ピン部材に力を加え
ることを特徴とする処理装置、を提供する。
【0012】本発明は第3発明として、基板に所定の処
理を施す処理装置であって、基板の周縁部の所定位置に
おいて基板を略水平に保持する複数の保持部材からなる
2組の保持手段と、前記保持手段の1組ごとに前記保持
部材の基板保持動作と基板解放動作を制御する動作制御
機構と、を具備し、前記保持部材は、ベース部と、基板
を保持する保持部が形成され、前記ベース部の上方に前
記ベース部に対して移動可能に取り付けられたピン部材
と、を有し、前記動作制御機構を駆動することによって
前記保持部が基板を保持する保持位置と基板から離隔す
る退避位置との間で移動可能であることを特徴とする処
理装置、を提供する。
【0013】本発明は第4発明として、基板に所定の処
理を施す処理装置であって、基板の周縁部の所定位置に
おいて基板を略水平に保持する複数の保持部材からなる
2組の保持手段と、前記保持手段の1組ごとに前記保持
部材の基板保持動作と基板解放動作を制御する動作制御
機構と、を具備し、前記保持部材は、ベース部と、基板
を保持する保持部が形成され、前記動作制御機構の駆動
によって前記保持部が基板を保持する保持位置と基板か
ら離隔する退避位置との間で移動することができるよう
に、前記ベース部の上方に前記ベース部に対して移動可
能に取り付けられたピン部材と、前記ベース部に対して
移動可能に取り付けられた重錘と、を有し、前記ピン部
材は、前記保持部に基板が載置された際に前記基板の自
重によって前記保持部から前記基板に対して前記基板の
端面から内側に向かう押圧力を加えるように移動し、前
記重錘は、前記基板を回転させた際に前記重錘に掛かる
遠心力によって回転の外側へ移動して、前記押圧力を増
大させるように前記ピン部材に力を加えることを特徴と
する処理装置、を提供する。
【0014】このような本発明の処理装置によれば、基
板を回転させない状態または基板を低速で回転させた状
態において、保持部材によって確実に基板を保持して基
板の位置ずれを防止することができる。本発明の処理装
置においては、基板の自重を利用して基板を保持するた
めに、保持部材の形状が簡単であり、また必要とする部
品点数を低減することができる。さらに、基板を高速回
転させた際には、保持部材に作用する遠心力によってよ
り強い力で基板を保持することができるために、基板の
急加速回転および急加速停止を可能とし、スループット
を向上させることができる。さらにまた、処理の途中で
使用する保持部材を切り替えることで、基板全体にわた
って均一な処理を施すことが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の処理装置の実施の
形態について図面を参照しながら説明する。本発明の処
理装置は、基板を略水平に保持して基板に所定の処理を
施す装置、例えば、洗浄処理装置や塗布膜形成装置、現
像処理装置等として用いることができるが、本実施の形
態においては、半導体ウエハ(ウエハ)の両面を同時に
洗浄処理する洗浄処理ユニットを備えた洗浄処理システ
ムについて説明する。
【0016】図1は洗浄処理システム1の概略構造を示
す平面図であり、図2はその側面図である。これら図1
および図2に示されるように、洗浄処理システム1は、
ウエハWに洗浄処理および洗浄処理後の熱的処理を施す
洗浄処理部3と、洗浄処理部3に対してウエハWを搬入
出する搬入出部2から構成されている。搬入出部2は、
複数枚、例えば25枚のウエハWが所定の間隔で略水平
に収容可能な容器(フープF)を載置するための載置台
11が設けられたイン・アウトポート4と、載置台11
に載置されたフープFと洗浄処理部3との間でウエハの
受け渡しを行うウエハ搬送装置(CRA)13が備えら
れたウエハ搬送部5と、から構成されている。
【0017】フープFにおいてウエハWはフープFの1
側面を通して搬入出され、この側面には開閉可能な蓋体
が設けられている。また、ウエハWを所定間隔で保持す
るための棚板が内壁に設けられており、ウエハWを収容
するスロット1〜スロット25が形成されている。ウエ
ハWは表面(半導体デバイスを形成する面をいうものと
する)が上面(ウエハWを水平に保持した場合に上側と
なっている面をいうものとする)となっている状態で各
スロットに1枚ずつ収容される。
【0018】イン・アウトポート4の載置台11上に
は、例えば、3個のフープFを水平面のY方向に並べて
所定位置に載置することができるようになっている。フ
ープFは蓋体が設けられた側面をイン・アウトポート4
とウエハ搬送部5との境界壁91側に向けて載置され
る。境界壁91においてフープFの載置場所に対応する
位置には窓部92が形成されており、窓部92のウエハ
搬送部5側には窓部92をシャッター等により開閉する
窓部開閉機構12が設けられている。
【0019】この窓部開閉機構12は、フープFに設け
られた蓋体もまた開閉することが可能であり、窓部92
の開閉と同時にフープFの蓋体をも開閉する。窓部開閉
機構12は、フープFが載置台の所定位置に載置されて
いないときには動作しないようにインターロックを設け
ることが好ましい。窓部92を開口してフープFのウエ
ハ搬入出口とウエハ搬送部5とを連通させると、ウエハ
搬送部5に配設されたウエハ搬送装置(CRA)13の
フープFへのアクセスが可能となり、ウエハWの搬送を
行うことが可能な状態となる。窓部92の上部には図示
しないウエハ検査装置が設けられており、フープF内に
収納されたウエハWの枚数と状態をスロット毎に検出す
ることができるようになっている。このようなウエハ検
査装置は、窓部開閉機構12に装着させることも可能で
ある。
【0020】ウエハ搬送部5に配設されたウエハ搬送装
置(CRA)13は、Y方向とZ方向に移動可能であ
り、かつ、X−Y平面内(θ方向)で回転自在に構成さ
れている。また、ウエハ搬送装置(CRA)13はウエ
ハWを把持する搬送アーム13aを有し、この搬送アー
ム13aはX方向にスライド自在となっている。こうし
て、ウエハ搬送装置(CRA)13は、載置台11に載
置された全てのフープFの任意の高さのスロットにアク
セスし、また、洗浄処理部3に配設された2台のウエハ
受渡ユニット(TRS)14a・14bにアクセスし
て、イン・アウトポート4側から洗浄処理部3側へ、逆
に洗浄処理部3側からイン・アウトポート4側へウエハ
Wを搬送することができるようになっている。
【0021】洗浄処理部3は、ウエハ搬送部5との間で
ウエハWの受け渡しを行うためにウエハWを一時的に載
置する2台のウエハ受渡ユニット(TRS)14a・1
4bと、ウエハWの表面と裏面を同時に洗浄処理する4
台の洗浄処理ユニット(CLU)21a〜21dと、洗
浄処理後のウエハWを加熱処理する3台のホットプレー
トユニット(HP)16a〜16cおよび加熱されたウ
エハWを冷却する冷却ユニット(COL)16dからな
る加熱/冷却部(HP/COL)16と、ウエハ受渡ユ
ニット(TRS)14a・14bおよび洗浄処理ユニッ
ト(CLU)21a〜21dならびに加熱/冷却部(H
P/COL)16の全てのユニットにアクセス可能に配
設され、これらの各ユニット間でウエハWの搬送を行う
主ウエハ搬送装置(PRA)15と、を有している。
【0022】洗浄処理部3には、洗浄処理システム1全
体を稼働させるための電源である電装ユニット(EB)
18と、洗浄処理システム1内に配設された各種ユニッ
トおよび洗浄処理システム1全体の動作・制御を行う機
械制御ユニット(MCB)19と、洗浄処理ユニット
(CLU)21a〜21dに送液する所定の洗浄液を貯
蔵する薬液貯蔵ユニット(CTB)17とが配設されて
いる。電装ユニット(EB)18は図示しない主電源と
接続される。洗浄処理部3の天井部には、ウエハWを取
り扱う各ユニットおよび主ウエハ搬送装置(PRA)1
5に、清浄な空気をダウンフローするためのフィルター
ファンユニット(FFU)20が配設されている。
【0023】薬液貯蔵ユニット(CTB)17と電装ユ
ニット(EB)18と機械制御ユニット(MCB)19
を洗浄処理部3の外側に設置することによって、または
外部に引き出すことによって、この面(Y方向側面)か
らウエハ受渡ユニット(TRS)14a・14bと主ウ
エハ搬送装置(PRA)15と加熱/冷却部(HP/C
OL)16のメンテナンスを容易に行うことが可能であ
る。
【0024】図3はウエハ受渡ユニット(TRS)14
a・14bと、ウエハ受渡ユニット(TRS)14a・
14bのX方向に隣接する主ウエハ搬送装置(PRA)
15および加熱/冷却部(HP/COL)16の概略配
置を示す断面図である。ウエハ受渡ユニット(TRS)
14a・14bは上下2段に積み重ねられて配置されて
おり、例えば、下段のウエハ受渡ユニット(TRS)1
4aは、イン・アウトポート4側から洗浄処理部3側へ
搬送するウエハWを載置するために用い、一方、上段の
ウエハ受渡ユニット(TRS)14bは、洗浄処理部3
側からイン・アウトポート4側へ搬送するウエハWを載
置するために用いることができる。
【0025】フィルターファンユニット(FFU)20
からのダウンフローの一部は、ウエハ受渡ユニット(T
RS)14a・14bを通ってウエハ搬送部5に向けて
流出する構造となっている。これにより、ウエハ搬送部
5から洗浄処理部3へのパーティクル等の侵入が防止さ
れ、洗浄処理部3の清浄度が保持されるようになってい
る。
【0026】主ウエハ搬送装置(PRA)15は、Z方
向に延在し、垂直壁51a・51bおよびこれらの間の
側面開口部51cを有する筒状支持体51と、その内側
に筒状支持体51に沿ってZ方向に昇降自在に設けられ
たウエハ搬送体52とを有している。筒状支持体51は
モータ53の回転駆動力によって回転可能となってお
り、それに伴ってウエハ搬送体52も一体的に回転され
るようになっている。
【0027】ウエハ搬送体52は、搬送基台54と、搬
送基台54に沿って前後に移動可能な3本の主ウエハ搬
送アーム55・56・57とを備えており、主ウエハ搬
送アーム55〜57は、筒状支持体51の側面開口部5
1cを通過可能な大きさを有している。これら主ウエハ
搬送アーム55〜57は、搬送基台54内に内蔵された
モータおよびベルト機構によりそれぞれ独立して進退移
動することが可能となっている。ウエハ搬送体52は、
モータ58によってベルト59を駆動させることにより
昇降するようになっている。なお、符号60は駆動プー
リー、61は従動プーリーである。
【0028】加熱/冷却部(HP/COL)16におい
ては、ウエハWの強制冷却を行う冷却ユニット(CO
L)16dが1台配設され、その上に強制加熱/自然冷
却を行うホットプレートユニット(HP)16a〜16
cが3台積み重ねられて配設されている。なお、ウエハ
受渡ユニット(TRS)14a・14bの上部の空間に
加熱/冷却部(HP/COL)16を設けることも可能
である。この場合には、図1に示される加熱/冷却部
(HP/COL)16の位置をその他のユーティリティ
空間として利用することができる。
【0029】洗浄処理ユニット(CLU)21a〜21
dは、上下2段で各段に2台ずつ配設されている。図1
に示されるように、洗浄処理ユニット(CLU)21a
・21cと洗浄処理ユニット(CLU)21b・21d
とは、その境界をなしている壁面93に対して対称な構
造を有しているが、洗浄処理ユニット(CLU)21a
〜21dを構成する各種の機構の動作に違いはない。そ
こで、洗浄処理ユニット(CLU)21aを例として、
その構造について詳細に以下に説明することとする。
【0030】図4は洗浄処理ユニット(CLU)21a
の概略構造を示す平面図、図5と図6はともに洗浄処理
ユニット(CLU)21a内に配設された処理カップ2
2とその内部の構造を示した概略断面図であり、図5は
ウエハWの洗浄処理時の状態を示し、また、図6はウエ
ハWの搬入出時の状態を示している。
【0031】洗浄処理ユニット(CLU)21aにおい
ては、主ウエハ搬送アーム55〜57が進入または退出
するための窓部94が境界壁93側に形成されており、
この窓部94は図示しないシャッターによって開閉可能
となっている。また、洗浄処理ユニット(CLU)21
aは、処理カップ22と、処理カップ22内に保持され
たウエハWの表面を覆うように配置および移動可能な蓋
体80と、を有している。
【0032】処理カップ22の内側には、ウエハWを略
水平に保持するスピンチャック23が設けられ、ステー
ジ24がスピンチャック23に保持されたウエハWの下
側に位置するように設けられている。スピンチャック2
3は、スピンプレート26と、スピンプレート26の周
縁の3箇所にそれぞれ等間隔に取り付けられた保持部材
25aおよび支持ピン25bと、図示しない回転機構に
よって回転自在である中空状の回転軸27とを有してい
る。
【0033】図7は保持部材25aの構造とその動作形
態を示す説明図である。保持部材25aは、スピンプレ
ート26に固定された2本の支柱33(紙面手前側に位
置する支柱については図示せず)と、支柱33間に架橋
された回転軸33aと、可動ピン62と、重錘体63と
を有している。可動ピン62の上部には底面64aと崖
壁面64bを有する断面略L字型の保持部62bが形成
され、また、可動ピン62には貫通孔62aが形成され
ている。
【0034】重錘体63は、下方に位置する重錘63b
と、可動ピン62の内側の側面に対向する壁面67およ
び壁面67と直交する壁面とを有する壁部材63cとを
有しており、壁面67と直交する壁面には貫通孔63a
が形成されている。回転軸33aは貫通孔62a・63
aを通り、可動ピン62と重錘体63は回転軸33aに
釣支されるとともに、回転軸33a回りに回転自在とな
っている。
【0035】支持ピン25bは、図5に示すように、柱
部材65の上部に断面略L字型の底面66aおよび崖壁
面66bを有する保持部65bが形成された構造を有す
る。柱部材65はスピンプレート26に固定されてい
る。後述するように、保持部材25aのみでもウエハを
支持し、かつ、保持することができる。支持ピン25b
はウエハWを補助的に支持する役割を果たす。
【0036】保持部材25aにウエハWが載置されてい
ない状態においては、図7(a)に示すように、可動ピ
ン62と重錘体63はともに回転軸33aに釣支されて
自重によってバランスを取った姿勢に保持される。可動
ピン62に形成された保持部62bの底面64aにウエ
ハWが当接するようにウエハWを載置すると、図7
(b)に示すように、ウエハWの自重によって底面64
aが下方へ押し付けられることで可動ピン62は所定角
度回転した姿勢となり、このときに崖壁面64bがウエ
ハWの端面に当接して、ウエハWの端面からウエハWの
内側(中央)へ向けて押圧力G1を加えた状態となる。
この押圧力G1がウエハWを保持する力となる。
【0037】このように、可動ピン62の保持部62b
にウエハWが載置された際には、ウエハWは、3箇所に
設けられた保持部材25aのそれぞれの崖壁面64bか
らウエハWの端面から中央へ向かう押圧力G1を受ける
ことで、可動ピン62に保持される。可動ピン62の姿
勢がこのように変化しても、重錘体63の姿勢は変化し
ない。
【0038】スピンプレート26が静止している図7
(b)の状態から、スピンプレート26を回転させる
と、重錘体63の下部に位置する重錘63bが遠心力を
受けて回転の外側へ向けて移動することで、重錘体63
は回転軸33aを回転中心として所定角度回転し、図7
(c)または図7(d)に示すように傾斜した姿勢へと
変化する。
【0039】スピンプレート26を回転させても、その
回転数が小さい場合には、図7(c)に示すように、壁
部材63cの壁面67は可動ピン62の内側の側面に当
接せず、重錘体63が可動ピン62に力を加えることは
ない。しかし、スピンプレート26の回転数を上げる
と、図7(d)に示すように、重錘63bに掛かる遠心
力が大きくなって重錘体63の傾きが大きくなり、壁部
材63cの壁面67が可動ピン62の下部に当接して、
可動ピン62に力G11を加えるようになる。
【0040】重錘体63が可動ピン62の下部に加える
力G11は回転の外側を向いている力であるが、可動ピ
ン62が回転軸33aを中心として回転自在であるため
に、この力G11は、保持部62bがウエハWを押圧す
る力となる。図7(d)に示した押圧力G2は図7
(b)・(c)に示した押圧力G1よりも大きく、押圧
力G2は、スピンプレート26を回転数を大きくするほ
ど大きくなる。
【0041】このように、スピンチャック23はスピン
チャック23を回転させない場合と低速で回転させる場
合においては、可動ピン62の姿勢変化によって所定の
押圧力でウエハWを保持することができるために、洗浄
処理中のウエハWの位置ずれの発生を防止することが可
能である。また、スピンプレート26の回転数を上げた
場合には、重錘体63に作用する遠心力によって可動ピ
ン62の保持部62bがウエハWを保持する押圧力が強
くなるために、スピンプレート26を高速回転させた場
合にウエハWがスピンプレート26から脱離する事故の
発生を防止することができる。さらに、ウエハWは可動
ピン62の保持部62bから常に所定の押圧力を受けて
いるために、スピンプレート26を急加速回転または急
停止させても、ウエハWが滑る等して位置がずれること
が防止される。
【0042】スピンプレート26の下方には、回転軸2
7を囲繞するように階段状のカバー28が設けられてお
り、このカバー28は台座29に固定されている。カバ
ー28の内周側には排気口31が形成されており、図示
しない排気ポンプ等によって処理カップ22内の空気を
吸引することで、スピンチャック23の回転によって発
生するパーティクル等がウエハWの上方へ舞い上がるの
を防止し、また、ウエハWから振り切られる洗浄液に起
因して発生するミスト等の処理カップ22外への拡散を
防止している。
【0043】ステージ24は、主に、ステージ本体部3
6と、ステージ本体部36の上面を覆うようにネジ34
によって取り付けられた円盤35と、ステージ本体部3
6を支持する枢軸37と、枢軸37の下方に取り付けら
れた図示しない昇降機構から構成されており、この昇降
機構を動作させることで、ステージ24を所定高さ上下
させることができるようになっている。
【0044】スピンチャック23と主ウエハ搬送アーム
55〜57との間でウエハWの受け渡しを行う際には、
図6に示すように、ステージ本体部36の下面に形成さ
れた円環状の突起部36aがスピンプレート26の上面
に当接し、また、スピンプレート26の上面に形成され
た円環状の突起部26aがステージ本体部36の下面に
当接する位置(退避位置)にステージ24を降下させた
状態とする。こうして、ウエハWと円盤35との間隙幅
を広くすることで、主ウエハ搬送アーム55〜57の進
入と退出が容易となる。
【0045】ステージ本体部36の上面側には円環状の
条溝38が形成されており、円盤35がこの条溝38を
覆うことで空間39が形成されている。また、ステージ
本体部36の下側中央部には円柱状の凹部が形成され
て、この凹部に嵌合するように円柱部材44が取り付け
られており、円柱部材44の下面は枢軸37の上面と接
合されている。円盤35とステージ本体部36と円柱部
材44のほぼ中央を貫通するように洗浄液供給孔41が
形成されており、円柱部材44に取り付けられた洗浄液
供給管45a〜45cから所定の洗浄液が洗浄液供給孔
41に供給され、円盤35の表面とウエハWとの間隙に
洗浄液が供給される。
【0046】洗浄液としては、例えば、アンモニア水
(NHOH)と過酸化水素水(H)と純水(D
IW)との混合物であって、主にパーティクル除去用と
して用いられる通称、SC−1と呼ばれる薬液や、フッ
化水素(HF)を所定量含む水溶液であって、主に酸化
膜除去に用いられる、通称、DHFと呼ばれる薬液、お
よび、純水(DIW)が用いられる。洗浄処理ユニット
(CLU)21aにおいては、洗浄液供給管45aから
SC−1が、洗浄液供給管45bから純水(DIW)
が、洗浄液供給管45cからDHFが、それぞれ供給さ
れる。洗浄液供給管45a〜45cには、それぞれにヒ
ータを取り付けて、送液する薬液を温調することができ
る構成とすることが好ましい。図6においては、洗浄液
供給管45a〜45cの細部の図示を省略している。
【0047】空間39において、円盤35の裏面にはヒ
ータ46が取り付けられており、このヒータ46によっ
て、円盤35とウエハWとの間隙に供給された洗浄液の
温度調節を行うことが可能となっている。ヒータ46へ
電力を供給するためのケーブル47は、空間39と枢軸
37の中空部とを連通するように形成された電気配線孔
42に通されている。
【0048】ステージ24においては、空間39と枢軸
37の中空部とを連通するようにガス供給孔43が形成
され、ガス供給孔43にはガス供給管48が取り付けら
れている。このガス供給孔43を利用して空間39に乾
燥した窒素ガス等の不活性ガスを供給することで、ネジ
34と円盤35との隙間等から、円盤35とステージ本
体部36とのシール部49を介して空間39へ洗浄液が
進入することを防止できるようになっている。
【0049】処理カップ22は、図示しない昇降機構に
よって昇降自在な内側カップ22aと、固定されたアン
ダーカップ22bとから構成されている。内側カップ2
2aは、ウエハWの洗浄処理時には図5に示す位置(上
段位置)に保持され、ウエハWから振り切られる洗浄液
が外部に飛散することを防止する。また、主ウエハ搬送
アーム55〜57とスピンチャック23との間でのウエ
ハWの受け渡しが行われる際には、図6に示した位置
(下段位置)に保持されて、主ウエハ搬送アーム55〜
57の進入および退出を可能とする。アンダーカップ2
2bの底部には、排気および洗浄液を排出するためのド
レイン32が設けられている。
【0050】前述したように、洗浄液としてSC−1、
DHF、純水(DIW)を用いる場合には、SC−1は
アンモニアを含むアルカリ性水溶液であり、一方のDH
Fはフッ化水素を含む酸性水溶液であることから、ドレ
イン32から洗浄液を回収する際には、少なくともSC
−1とDHFの化学反応を回避するために、排液経路を
切り替えて、これらを分別回収することができるように
することが好ましい。
【0051】蓋体80は、ウエハWの洗浄処理を行わな
い状態においては、図4に示すように、処理カップ22
の上方から離れた位置に退避した状態にある。蓋体80
は蓋体保持アーム82によって保持され、この蓋体保持
アーム82は、ガイド84と嵌合しているアーム保持部
材83と連結されている。アーム保持部材83は図示し
ない駆動機構によってガイド84に沿ってX方向にスラ
イド可能であり、さらに、図示しない昇降機構によって
蓋体80はZ方向に昇降可能である。
【0052】蓋体80の略中心部には、スピンチャック
23に保持されたウエハWの表面に所定の洗浄液を供給
するための洗浄液供給孔81が形成されいる。ウエハW
の洗浄処理時には、図5に示すように、蓋体80はウエ
ハWの表面と蓋体80の裏面との間隙が所定幅となるよ
うに位置決めされて保持される。この状態において、蓋
体80の略中心に設けられた洗浄液供給孔81から所定
の洗浄液をスピンチャック23に保持されたウエハWの
表面に供給する。
【0053】蓋体80の内部にヒータを内蔵させること
で、ウエハWに供給された薬液の温度調節を行うことが
可能である。また、洗浄液供給孔81へ温調された洗浄
液を供給することも好ましい。洗浄液を所定の温度に保
持することで、洗浄液の性能を引き出し、より高精度な
洗浄処理を行うことが可能となる。
【0054】次に、上述した洗浄処理システム1を用い
たウエハWの洗浄処理工程の一実施形態について以下に
説明する。ここで、ウエハ受渡ユニット(TRS)14
aは、イン・アウトポート4側から洗浄処理部3側へ搬
送するウエハWを載置するために用い、ウエハ受渡ユニ
ット(TRS)14bは、洗浄処理部3側からイン・ア
ウトポート4側へ搬送するウエハWを載置するために用
いるものとする。
【0055】最初に、表面が上面となっている状態で所
定枚数のウエハWが収容されているフープFを載置台1
1に載置する。次に、窓部開閉機構12によって窓部9
2およびフープFの蓋体が開口された状態において、フ
ープF内の所定のスロットにあるウエハWをウエハ搬送
装置(CRA)13を用いてフープFから搬出し、ウエ
ハ受渡ユニット(TRS)14aに搬送し、その場に載
置する。続いて、主ウエハ搬送装置(PRA)15がウ
エハ受渡ユニット(TRS)14aからウエハWを搬出
し、洗浄処理ユニット(CLU)21a〜21dのいず
れか、例えば、洗浄処理ユニット(CLU)21aに搬
入する。
【0056】洗浄処理ユニット(CLU)21aに搬入
されたウエハWは、保持部材25aと支持ピン25bに
よって支持され、保持部材25aにおいてはウエハWの
自重によって可動ピン62が所定角度傾斜してウエハW
を保持する。図5に示した状態となるように、蓋体80
とステージ24とを位置合わせして、最初に、洗浄液供
給孔41から円盤35とウエハWの間隙にSC−1を供
給して円盤35とウエハWとの間隙にSC−1の層を形
成し、また、洗浄液供給孔81から蓋体80とウエハW
との間隙にSC−1を供給して蓋体80とウエハWとの
間隙にSC−1の層を形成する。
【0057】SC−1の層が形成されたらSC−1の供
給を停止して、スピンチャック23を回転させることな
くウエハWの表裏面がSC−1に接した状態で所定時間
放置するか、または、ウエハWの上下に形成されたSC
−1の層の形態が崩れない限りにおいてスピンチャック
23を低速で回転させて所定時間放置する。スピンチャ
ック23を停止させた状態および低速で回転させた状態
のいずれの場合においても、ウエハWはウエハWの自重
による可動ピン62の姿勢変化によって可動ピン62に
保持されていることから、位置ずれを起こすことがな
い。こうしてSC−1の層を安定して形成し、均一な液
処理を行うことができる。
【0058】次に、円盤35とウエハWの間隙および蓋
体80とウエハWとの間隙に純水(DIW)を供給して
SC−1をそれぞれの間隙から流し出すとともに、ウエ
ハWの表裏面をリンス処理する。続いて、スピンチャッ
ク23を所定の回転数で回転させることにより、ウエハ
Wの表面から純水(DIW)を除去する。その後にDH
Fを円盤35とウエハWの間隙および蓋体80とウエハ
Wとの間隙に供給し、これらの間隙にDHFの層を形成
して所定時間保持する。
【0059】DHFによる所定時間の液処理が終了した
ら、円盤35とウエハWの間隙および蓋体80とウエハ
Wとの間隙に純水(DIW)を供給してDHFをそれぞ
れの間隙から流し出し、ウエハWを十分に純水(DI
W)でリンス処理する。このリンス処理が終了したら、
蓋体80を図4に示した位置へ退避させ、かつ、ステー
ジ24を図6に示した位置へ退避(降下)させて、スピ
ンチャック23を所定の回転数、例えば、約5000r
pmで回転させてウエハWから純水(DIW)を振り切
る。こうしてウエハWの表裏面の洗浄処理が終了する。
【0060】上述したSC−1による液処理後に行われ
るリンス処理の後と、DHFによる液処理後に行われる
リンス処理の後に、それぞれスピンチャック23を回転
させた際には、重錘体63が傾斜して可動ピン62に力
を加えることで可動ピン62の保持部62bがウエハW
を保持する押圧力が大きくなるために、ウエハWは一定
速度での回転時や加速時または減速時においても、位置
ずれを起こすことなく、確実に保持部62bに保持され
る。さらに、ウエハWは常に適切な押圧力で保持部62
bに保持されていることから、スピンチャック23の急
加速や急な減速を行うことが可能となり、スループット
を向上させることができる。
【0061】洗浄処理が終了したウエハWは、主ウエハ
搬送装置(PRA)15によって、ホットプレートユニ
ット(HP)16a〜16cのいずれかへ搬送され、そ
の場で加熱乾燥処理され、次いで冷却ユニット(CO
L)16dに搬送されて冷却処理される。冷却処理が終
了したウエハWは、主ウエハ搬送装置(PRA)15に
よって、冷却ユニット(COL)16dからウエハ受渡
ユニット(TRS)14bへ搬送され、その場に載置さ
れる。ウエハ受渡ユニット(TRS)14bに載置され
たウエハWは、ウエハ搬送装置(CRA)13によって
フープF内の所定のスロットに戻される。このような作
業をフープF内に収納された全てのウエハWについて行
い、全てのウエハWの処理が終了したら、フープFを載
置台11から次の処理を行う装置等へ搬送する。
【0062】上述した洗浄処理ユニット(CLU)21
a〜21dに用いられるスピンチャック23について
は、種々にその構成を変更することができる。図8はス
ピンチャックの別の実施形態を示す概略断面図である。
スピンチャック23aが先に図5等に示したスピンチャ
ック23と相違する点は、保持部材25aの構成要素で
ある重錘63bに永久磁石68がその磁極(S極/N
極)が所定の向きを向くように取り付けられ、また、カ
バー28に所定の磁極を発生させるリング状の電磁石6
9が取り付けられている点である。この永久磁石68と
電磁石69が、可動ピン62がウエハWを保持する押圧
力の大きさを調節する押圧力調節機構78として機能す
る。
【0063】図9は、押圧力調節機構78を動作させた
ときの保持部材25aの動作形態の一例を示す説明図で
ある。図9(a)は、図7(d)と同様に、スピンチャ
ック23を回転させて、重錘体63が可動ピン62に力
G11を加えている状態を示している。この状態から、
図9(b)に示すように、永久磁石68の電磁石69側
の磁極がS極の場合に、電磁石69の永久磁石68側が
N極となるように電磁石69を動作させると、永久磁石
68が電磁石69に引き付けられるように、永久磁石6
8に力B1が作用する。この力B1は、重錘体63が可
動ピン62に加える力G11の大きさを小さくする(力
G12)ために、可動ピン62がウエハWを保持する押
圧力G2の大きさが小さくなる(押圧力G3)。
【0064】このように永久磁石68に力B1を作用さ
せることで、例えば、スピンチャック23の高速回転に
よって重錘体63が可動ピン62に加える力が、必要以
上に大きくならないように適切な大きさに調節すること
が可能であり、これによって可動ピン62がウエハWを
保持する押圧力の大きさを調節することができる。永久
磁石68の電磁石69側の磁極がN極の場合には、電磁
石69の永久磁石68側の磁極をS極とすることによ
り、力B1を発生させることができる。
【0065】図10は、押圧力調節機構78を動作させ
たときの保持部材25aの動作形態の別の例を示す説明
図である。図10(a)は、図7(b)と同様に、スピ
ンチャック23を回転させていない状態で、可動ピン6
2がウエハWの自重によって姿勢を変えて、ウエハWを
押圧力G1によって保持した状態を示している。この状
態から、図10(b)に示すように、永久磁石68の電
磁石69側の磁極がS極の場合に、電磁石69の永久磁
石68側がS極となるように電磁石69を動作させる
と、永久磁石68は電磁石69から遠ざかるように、永
久磁石68に反発力B2が作用する。この反発力B2に
よって、重錘体63が傾斜して壁面67が可動ピン62
の下部に力G13を与えるようになる。この力G13に
よって可動ピン62がウエハWを保持する押圧力G1の
大きさが大きくなる(押圧力G4)。
【0066】このように永久磁石68に反発力B2を作
用させることで、スピンチャック23を回転させていな
い状態または低速回転させた状態において、可動ピン6
2がウエハWを保持する押圧力の大きさを大きくして、
より強固にウエハWを保持することが可能となる。永久
磁石68の電磁石69側の磁極がN極の場合には、電磁
石69の永久磁石68側の磁極をN極とすることによ
り、反発力B2を発生させることができる。電磁石69
の位置は、図8〜図10に示されるように永久磁石68
の内側(スピンチャック23の回転中心側)に限られ
ず、外側であってもよい。また、永久磁石68と電磁石
69の位置を互いに入れ替えてもよい。
【0067】上述したスピンチャック23・23aにお
いては、確実にウエハWを保持してウエハWの位置ずれ
を防止することができるが、ウエハWにおいて可動ピン
62に当接している裏面と端面の一部には洗浄液があた
り難いために、液処理が行われなくなる。このような液
処理が行われない部分をなくすために、意図的に、可動
ピン62がウエハWを保持する押圧力を弱めることでウ
エハWとスピンチャック23の回転数にずれを生じさせ
て、ウエハWと可動ピン62との当接部分をずらしたい
場合がある。
【0068】もちろん、例えば、ウエハWの所定位置に
そのウエハWに関する情報がマーキングされており、こ
のマーキングの情報を読み取った後にウエハWをフープ
Fに収納する場合には、液処理中にウエハWの位置がず
れることによってウエハWが所定の状態で搬送されなく
なり、このマーキングの情報が読み取れなくなるという
事態が生ずることは避けなければならない。しかし、こ
のような制約がない場合には、スピンチャック23aの
ように、可動ピン62がウエハWを保持する押圧力を調
節することができる押圧力調節機構78を設けること
で、ウエハWと可動ピン62との当接部分をずらして、
液処理が行われない部分をなくすこともできる。
【0069】図11はスピンチャックのさらに別の実施
形態を示す概略平面図であり、図12はその概略断面図
である。スピンチャック23bは、等間隔に配置された
3個の保持部材70aからなる1組の保持機構70と、
等間隔に配置された3個の保持部材71aからなる1組
の保持機構71とを有している。
【0070】保持部材70aは、スピンプレート26に
固定された2本の支柱72と、支柱72間に架橋された
回転軸72aと、貫通孔73aが形成された可動ピン7
3とを有している。可動ピン73の上部にはウエハWを
保持するための断面略L字型の保持部73bが形成さ
れ、可動ピン73の下部には重錘73cが取り付けられ
ている。回転軸72aは貫通孔73aを通り、可動ピン
73は回転軸72aに釣支されるとともに、回転軸72
a回りに回転自在となっている。重錘73cには、永久
磁石74が取り付けられており、カバー28には永久磁
石74へ所定の磁場を作用させるリング状の電磁石75
が取り付けられている。電磁石75は磁場制御装置77
によって動作制御され、外周側と内周側に所定の磁極を
発生させることができるようになっている。
【0071】同様に、保持部材71aは、スピンプレー
ト26に固定された2本の支柱72´と、支柱72´間
に架橋された回転軸72a´と、貫通孔73a´が形成
された可動ピン73´とを有している。可動ピン73´
の上部にはウエハWを保持するための断面略L字型の保
持部73b´が形成され、可動ピン73´の下部には重
錘73c´が取り付けられている。回転軸72a´は貫
通孔73a´を通り、可動ピン73´は回転軸72a´
に釣支されるとともに、回転軸72a´回りに回転自在
となっている。重錘73c´には、永久磁石74´が取
り付けられている。
【0072】図13は、保持部材70a・71aの動作
形態を示した説明図である。永久磁石74は内側(スピ
ンチャック23の中心側)がS極となっており、逆に、
永久磁石74´は内側がN極となっている。可動ピン7
3・73´は、電磁石75が動作していない状態では、
自重によって回転軸73aによって釣支された状態とな
っている(図13(a))。
【0073】例えば、ウエハWは、保持部材70a・7
1aのいずれかにのみ保持されるようにする。つまり、
図13(b)に示すように、例えば、磁場制御装置77
によって電磁石75の外周がS極となるように電磁石7
5を動作させると、保持部材70aについては、永久磁
石74には電磁石75に対して反発する力B3が作用す
る。こうして、可動ピン73は、重錘73cが電磁石7
5から離れて、反対に保持部73bはスピンプレート2
6の内側(中心側)へ移動するように所定角度だけ傾斜
した状態となる。保持部73bは図13(b)に示した
位置においてウエハWを受け取ることができる。
【0074】一方、保持部材71aについては、永久磁
石74´と電磁石75との間に互いに引き付ける力B4
が作用する。これにより、重錘73c´は電磁石75側
へ移動し、反対に保持部73b´はウエハWを保持する
ことができない外側の位置へと移動するように、所定角
度だけ傾斜する。保持部73b´は、図13(b)に示
した位置においては、ウエハWを受け取ることはできな
い。
【0075】ウエハWを可動ピン73の保持部73bに
当接するように載置すると、図13(c)に示すよう
に、ウエハWの自重によって可動ピン73が傾斜し、保
持部73bからウエハWに押圧力G6が加えられること
で保持部73bにウエハWが保持される。ウエハWが保
持部73bに保持されたら、さらに電磁石75による発
生磁場の大きさを大きくして、永久磁石74と電磁石7
5との間の互いに反発するより大きな力B5を発生させ
て、押圧力G6を大きくすることができる。電磁石75
による発生磁場の大きさを大きくすると、保持部材71
aについては、永久磁石74´が電磁石75に引き付け
られる力が大きくなるが(力B6)、永久磁石74´は
電磁石75に接触する以上には移動できない。
【0076】3本の可動ピン73に保持されたウエハW
の表裏面に所定の処理液を供給して洗浄処理を行ってい
る途中に、図13(d)に示すように、磁場制御装置7
7からの信号によって電磁石75の磁極の向きを反対に
する。これにより、保持部材70aについては、永久磁
石74と電磁石75との間に互いに引き付ける力B7が
作用して保持部73bは外側へ移動し、ウエハWを保持
しなくなる。逆に、保持部材71aについては、永久磁
石74´と電磁石75との間に互いに反発する力B8が
作用して保持部73b´は内側へ移動し、所定の押圧力
G7によってウエハWを保持する。
【0077】こうして、ウエハWは、保持機構70によ
って保持された状態から、保持機構71によって保持さ
れた状態へと移行する。洗浄処理の途中で、保持機構7
0・71の動作の切り替えを行うことで、ウエハWにお
いて洗浄液があたらない部分をなくすことができる。
【0078】ウエハWが保持機構70・71のいずれか
一方に保持された状態で、スピンチャック23bを回転
させることでウエハWに付着した洗浄液を振り切ること
ができる。このとき、ウエハWを保持している可動ピン
は重錘に作用する遠心力によってより強い押圧力でウエ
ハWを保持することができ、ウエハWの位置ずれの発生
を防止することができる。このとき、電磁石75が発生
する磁場の大きさを大きくすることで、ウエハWを保持
している保持部材の永久磁石についてはその永久磁石と
電磁石75との間に作用する反発力を大きくしてウエハ
Wを保持する押圧力を大きくし、一方、ウエハWを保持
していない保持部材の永久磁石についてはその永久磁石
と電磁石75との間に作用する互いに引き付け合う力を
大きくして重錘に作用する遠心力によって可動ピンが傾
かないように保持することもできる。
【0079】なお、図13(a)に示した状態におい
て、保持部材70a・71aの両方にウエハWを載置す
ることができるように、保持部材70a・71aをスピ
ンプレート26に取り付けて、一旦、保持部材70a・
71aの全てにウエハWを保持させ、その後に図13
(c)に示す状態となるように電磁石75を動作させる
ことも可能である。
【0080】以上、本発明の液処理装置および液処理方
法について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に
限定されるものではない。例えば、スピンチャック23
においては、主ウエハ搬送アーム55・56・57から
スピンチャック23にウエハWを受け渡す際に支持ピン
25bがなくとも、ウエハWを保持部材25aのみで受
け取ることが可能である。つまり、支持ピン25bは必
ずしも必要ではない。
【0081】また、保持部材25aにおいて、重錘63
bが軽い場合には、スピンプレート26を低速回転させ
た場合にも重錘体63は傾斜して可動ピン62に力を加
えて保持部62bがウエハWに加える押圧力を増大させ
ることができるが、一方で、スピンプレート26を高速
回転させた場合の押圧力を十分に増大させることができ
なくなるおそれがある。このため、例えば、重錘63b
を軽い重錘と重い重錘とに分割して配置し、スピンプレ
ート26の回転数が小さいときには軽い重錘が可動ピン
62に力を加え、スピンプレート26の回転数が大きく
なると重い重錘が軽い重錘とともに可動ピン62に力を
加える構造としてもよい。
【0082】図7を参照しながら、スピンチャック23
に押圧力調節機構78を取り付けた場合において、電磁
石69を動作させても重錘63bを電磁石69側へ移動
させることができない場合について説明したが、例え
ば、壁部材63cは可動ピン62の下部側面との間に所
定の隙間を形成しつつ可動ピン62の下部側面を囲み、
かつ、電磁石69を動作させることで重錘63bが電磁
石69側へ移動することができる構造とした場合には、
電磁石69を動作させて重錘63bが電磁石69側へ移
動するように重錘体63を傾斜させると、可動ピン62
も同じ方向に傾斜する。こうして可動ピン62の保持部
62bがウエハWを保持することができない外側の所定
位置へ移動させることができる。つまり、可動ピン62
に可動ピン73と同様の動作をさせることが可能とな
る。押圧力調節機構78としては、磁力を用いるもの以
外に、機械的に力を加えるものも使用することができ
る。
【0083】電磁石69・75は、電磁石69・75を
動作させる電流を供給することができることを前提とし
て、回転するスピンテーブル26に設けることも可能で
ある。この場合には、リング状の電磁石ではなく、保持
部材25a・70a・71aの配設位置に対応した位置
に個別に電磁石を配置することができる。
【0084】上記実施の形態においては、基板として半
導体ウエハを取り上げたが、基板は半導体ウエハに限定
されるものではなく、LCD基板やセラミック基板等で
あってもよい。本発明の処理装置は基板を基板の周縁に
おいて保持する処理装置全般に適用することができ、洗
浄処理装置のみならず、例えば、塗布膜形成装置や現像
処理装置等へも適用することができる。
【0085】
【発明の効果】上述の通り、本発明の処理装置によれ
ば、基板を回転させない状態または基板を低速で回転さ
せた状態において、確実に基板を保持することができる
ため、基板の位置ずれを防止して、均一な処理を行うこ
とができるという効果が得られる。また、本発明の処理
装置においては、基板の自重を利用して基板を保持する
ために保持部材の形状が簡単であり、また必要とする部
品数を低減することができるために、安価に作製するこ
とができる利点がある。
【0086】基板を高速回転させた際には、保持部材に
作用する遠心力によってより強い力で基板を保持するこ
とができるために、基板の急加速回転および急停止を可
能とし、スループットを向上させることができる。ま
た、意図的に基板を保持する力を弱めて基板の保持位置
を変えることで、常時、処理中に基板に当接している部
分をなくし、または、処理の途中で使用する保持部材を
切り替えることで、基板全体にわたって均一な処理を施
すことが可能となる。こうして、基板品質を高めること
ができるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である洗浄処理ユニットを
具備する洗浄処理システムの概略構造を示す平面図。
【図2】図1に示した洗浄処理システムの概略構造を示
す側面図。
【図3】図1に示した洗浄処理システムの概略断面図。
【図4】洗浄処理ユニットの概略構造を示す平面図。
【図5】洗浄処理ユニットにおけるウエハWの洗浄処理
時の状態を示す概略断面図。
【図6】洗浄処理ユニットにおけるウエハWの搬入出時
の状態を示す概略断面図。
【図7】図5に示したスピンチャックに用いられる保持
部材の構造とその動作形態を示す説明図。
【図8】スピンチャックの別の実施形態を示す概略断面
図。
【図9】図8に示す押圧力調節機構を動作させたときの
保持部材の動作形態の一例を示す説明図。
【図10】図8に示す押圧力調節機構を動作させたとき
の保持部材の動作形態の別の例を示す説明図。
【図11】スピンチャックのさらに別の実施形態を示す
概略平面図。
【図12】スピンチャックのさらに別の実施形態を示す
概略断面図。
【図13】図12に示したスピンチャックに用いられる
保持部材の動作形態を示した説明図。
【符号の説明】
1;洗浄処理システム 13;ウエハ搬送装置(CRA) 15;主ウエハ搬送装置(PRA) 21a〜21d;洗浄処理ユニット(CLU) 22;処理カップ 23;スピンチャック 24;ステージ 25a;保持部材 62;可動ピン 62b;保持部 63;重錘体 63b;重錘 68;永久磁石 69;電磁石 70・71;保持機構 70a・71a;保持部材 77;磁場制御装置 78;押圧力調節機構 F;フープ(収納容器) W;半導体ウエハ(基板)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/027 H01L 21/304 643A // H01L 21/304 643 21/30 572B Fターム(参考) 2H090 HC18 JB02 JB04 JC19 3B201 AA02 AA03 AB23 AB33 AB47 BB21 BB82 BB93 BB96 CC01 CC13 CD11 4F042 AA02 AA07 AA10 DF07 DF25 DF29 DF34 EB08 EB21 5F031 CA02 GA48 GA49 HA24 HA26 HA29 MA02 MA03 5F046 MA06 MA10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に所定の処理を施す処理装置であっ
    て、 基板の周縁部の所定位置において基板を略水平に保持す
    る複数の保持部材を具備し、 前記保持部材は、 ベース部と、 基板を保持する保持部が形成され、前記ベース部の上方
    に前記ベース部に対して移動可能に取り付けられたピン
    部材と、 を有し、 前記ピン部材は前記保持部に基板が載置された際に前記
    基板の自重によって前記保持部から前記基板に対して前
    記基板の端面から内側に向かう押圧力が加わるように移
    動することを特徴とする処理装置。
  2. 【請求項2】 基板に所定の処理を施す処理装置であっ
    て、 基板の周縁部の所定位置において基板を略水平に保持す
    る複数の保持部材と、 前記保持部材に保持された基板を回転させる回転手段
    と、 を具備し、 前記保持部材は、 ベース部と、 基板を保持する保持部が形成され、前記ベース部の上方
    に前記ベース部に対して移動可能に取り付けられたピン
    部材と、 前記ベース部に対して移動可能に取り付けられた重錘
    と、 を有し、 前記ピン部材は、前記保持部に基板が載置された際に前
    記基板の自重によって前記保持部から前記基板に対して
    前記基板の端面から内側に向かう押圧力を加えるように
    移動し、 前記重錘は、前記基板を回転させた際に前記重錘に掛か
    る遠心力によって回転の外側へ移動して、前記押圧力を
    増大させるように前記ピン部材に力を加えることを特徴
    とする処理装置。
  3. 【請求項3】 前記重錘が前記ピン部材に加える力を強
    制的に増減する押圧力調節機構をさらに具備することを
    特徴とする請求項2に記載の処理装置。
  4. 【請求項4】 前記押圧力調節機構は、 所定の磁場を発生させる電磁石と、 前記重錘に配置した永久磁石と、 を有し、 前記電磁石に発生させた磁場を前記永久磁石に作用させ
    て前記重錘を前記電磁石に対して引き付けまたは反発さ
    せることによって前記重錘が前記ピン部材に加える力を
    制御することを特徴とする請求項3に記載の処理装置。
  5. 【請求項5】 前記保持部は、崖壁面と底面とを有する
    断面略L字型の形状を有し、前記底面に基板が載置され
    た際に前記崖壁面が前記基板の端面に接触することで前
    記押圧力を前記基板に加えることを特徴とする請求項1
    から請求項4のいずれか1項に記載の処理装置。
  6. 【請求項6】 前記ピン部材は前記保持部の下方に回転
    中心を有し、前記保持部の底面に基板が載置された際に
    前記ピン部材が前記回転中心を中心として回動すること
    により前記崖壁面が前記基板の端面に当接することを特
    徴とする請求項5に記載の処理装置。
  7. 【請求項7】 前記基板を回転させて前記重錘が回転の
    外側へ移動した際に、前記重錘が前記ピン部材の回転中
    心よりも下の部分に当接して前記ピン部材に回動する力
    を加えることによって、前記保持部が前記基板へ加える
    押圧力の大きさを増大させることを特徴とする請求項6
    に記載の処理装置。
  8. 【請求項8】 基板に所定の処理を施す処理装置であっ
    て、 基板の周縁部の所定位置において基板を略水平に保持す
    る複数の保持部材からなる2組の保持手段と、 前記保持手段の1組ごとに前記保持部材の基板保持動作
    と基板解放動作を制御する動作制御機構と、 を具備し、 前記保持部材は、 ベース部と、 基板を保持する保持部が形成され、前記ベース部の上方
    に前記ベース部に対して移動可能に取り付けられたピン
    部材と、 を有し、 前記動作制御機構を駆動することによって前記保持部が
    基板を保持する保持位置と基板から離隔する退避位置と
    の間で移動可能であることを特徴とする処理装置。
  9. 【請求項9】 基板に所定の処理を施す処理装置であっ
    て、 基板の周縁部の所定位置において基板を略水平に保持す
    る複数の保持部材からなる2組の保持手段と、 前記保持手段の1組ごとに前記保持部材の基板保持動作
    と基板解放動作を制御する動作制御機構と、 を具備し、 前記保持部材は、 ベース部と、 基板を保持する保持部が形成され、前記動作制御機構の
    駆動によって前記保持部が基板を保持する保持位置と基
    板から離隔する退避位置との間で移動することができる
    ように、前記ベース部の上方に前記ベース部に対して移
    動可能に取り付けられたピン部材と、 前記ベース部に対して移動可能に取り付けられた重錘
    と、 を有し、 前記ピン部材は、前記保持部に基板が載置された際に前
    記基板の自重によって前記保持部から前記基板に対して
    前記基板の端面から内側に向かう押圧力を加えるように
    移動し、 前記重錘は、前記基板を回転させた際に前記重錘に掛か
    る遠心力によって回転の外側へ移動して、前記押圧力を
    増大させるように前記ピン部材に力を加えることを特徴
    とする処理装置。
  10. 【請求項10】 前記ピン部材または前記重錘は永久磁
    石を有し、また、前記動作制御機構は前記永久磁石を引
    き付けまたは反発させる所定の磁場を発生させる電磁石
    を有し、 前記電磁石を動作させて前記永久磁石の位置を移動させ
    ることによって前記保持部を前記保持位置と前記退避位
    置との間で移動させることを特徴とする請求項8または
    請求項9に記載の処理装置。
  11. 【請求項11】 前記電磁石によって発生する磁場の大
    きさを調節することによって、前記保持部が前記基板を
    保持する押圧力の大きさを調節可能であることを特徴と
    する請求項10に記載の処理装置。
  12. 【請求項12】 前記保持部材は前記保持部と前記永久
    磁石との間に回転中心を有し、 前記電磁石を動作させて前記永久磁石を前記回転中心回
    りに回動させることによって、前記保持位置と前記退避
    位置との間で前記保持部を前記回転中心回りに回動させ
    ることを特徴とする請求項10に記載の処理装置。
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