JP2002365981A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002365981A JP2001170606A JP2001170606A JP2002365981A JP 2002365981 A JP2002365981 A JP 2002365981A JP 2001170606 A JP2001170606 A JP 2001170606A JP 2001170606 A JP2001170606 A JP 2001170606A JP 2002365981 A JP2002365981 A JP 2002365981A
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健次 谷
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賢 坪岡
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正明 河上
Kazuya Masuda
和也 増田
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和徳 宮本
Kenichi Ueda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 緊急停止による不都合の生じない画像形成装
置を提供する。 【解決手段】 画像形成装置は、画像情報を印字する印
字部3と、印字される用紙Pを供給して搬送する給紙搬送
部4と、印字された用紙Pを排出する排紙部5とを備え、
画像情報を印字するためのプロセス速度が画像情報の解
像度によって複数段階に切り替えられ、動作を開始した
後に、異常によって動作を緊急停止する緊急停止シーケ
ンスを行う。解像度によって上記緊急停止シーケンスの
内容が異なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
等の乾式電子写真式画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の画像形成装置として、原稿読み
取り手段により読み取られた画像情報あるいはコンピュ
ータ等から送信される画像情報を印字する印字部と、印
字される用紙を供給して搬送する給紙搬送手段とを備え
たものが知られている。
【0003】画像形成装置では、印字要求がなされてか
ら印字終了までの間に、装置が異常を検出した場合ある
いはユーザーが緊急停止の操作をした場合に、緊急停止
シーケンスが実行されて、装置が緊急停止するようにな
っている。
【0004】印字要求がなされると、感光体を回転させ
るメインモータが回転を開始し、感光体の回転が安定状
態(定常状態)になった後に、印字が開始され、印字が
終了すると、メインモータが停止して、回転体が停止す
る。装置の異常は、このような印字動作のどの段階にお
いても生じうるが、従来は、装置の異常がどの段階で発
生しても、すぐに緊急停止シーケンスを実行して、装置
を緊急停止していた。
【0005】図9は、従来の画像形成装置における印字
動作時の感光体の回転速度と、異常が発生したときの緊
急停止処理について説明した図面である。
【0006】図9において、印字要求がなされると、時
点Aにおいて、メインモータが回転を開始して、感光体
が回転を開始し、回転速度が徐々に大きくなって、時点
Bにおいて、一定速度の安定状態となる。回転体が安定
状態になった後の時点Cにおいて、印字が開始され、時
点Dにおいて、印字が終了すると、メインモータが減速
されて、感光体の回転速度が徐々に小さくなり、時点E
において、停止する。F、GおよびHは装置に異常が発
生した時点を示しており、従来は、上記のように、印字
動作のどの時点で異常が発生しても、すぐに緊急停止処
理を実行して、装置を緊急停止していた。すなわち、感
光体が安定状態になる前の時点Fで異常が発生すると、
すぐに緊急停止シーケンスを実行し、時点F′で停止す
る。感光体が安定状態になった後、印字が開始される前
の時点Gで異常が発生すると、すぐに緊急停止シーケン
スを実行し、時点G′で停止する。印字が開始された後
の時点Hで異常が発生すると、すぐに緊急停止シーケン
スを実行し、時点H′で停止する。
【0007】画像形成装置において、近年、1台の装置
で、画像情報を互いに異なる複数段階の解像度で印字す
る機能の開発が進んでおり、このような機能を備えた画
像形成装置として、解像度によって感光体の回転速度等
のプロセス速度を変えるようにしたものが提案されてい
る。たとえば、高解像度と低解像度の2段階の印字が可
能な画像形成装置の場合、高解像度の方がプロセス速度
が低く設定されている。これは、高解像度の方が、印字
走査ライン数が多く、印字走査ライン数の増加によっ
て、光学系の照射時間、画像情報の読み取り、処理時間
が増大するためである。
【0008】そして、このような複数段階の解像度での
印字が可能な画像形成装置では、従来は、解像度が変わ
っても、同じ緊急停止シーケンスによって装置を緊急静
止していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の画像形成装置で
は、上記のように、回転体の回転速度が安定状態になる
前に異常が発生した場合でも、すぐに緊急停止シーケン
スを実行して装置を緊急停止させるので、キャリヤ上が
り(感光体への現像剤の付着)が発生するという問題が
ある。
【0010】また、解像度が変わっても、同じ緊急停止
シーケンスによって装置を緊急停止させるので、緊急停
止により、感光体の過帯電、レーザ光照射装置によるレ
ーザ光の過照射等による感光体の劣化を招くという問題
がある。さらに、現像装置の現像槽では、感光体の電位
を基に現像剤の付着を決定しているから、緊急停止時の
感光体の電位によって、トナーの付着、キャリヤの付着
が発生することがあり、これにより、現像剤の濃度が不
均一になり、装置の復帰後の現像剤濃度の調整が不可能
になることがある。
【0011】本発明の目的は、上記の問題を解決し、緊
急停止による不都合の生じない画像形成装置を提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段および発明の効果】本発明
による画像形成装置は、画像情報を印字する印字手段
と、印字される用紙を供給して搬送する給紙搬送手段
と、印字された用紙を排出する排紙手段とを備え、画像
情報を印字するためのプロセス速度が画像情報の解像度
によって複数段階に切り替えられ、動作を開始した後
に、異常によって動作を緊急停止する緊急停止シーケン
スを行う画像形成装置において、解像度によって上記緊
急停止シーケンスの内容が異なることを特徴とするもの
である。
【0013】本発明の画像形成装置によれば、解像度に
よって緊急停止シーケンスの内容が異なるので、解像度
に対して最適な緊急停止シーケンスを実行させることが
でき、したがって、緊急停止による上記のような不具合
の発生を防止することができる。
【0014】本発明の画像形成装置において、たとえ
ば、上記緊急停止シーケンスが、感光体の回転、感光体
の帯電、感光体への光照射および現像スリーブへの電圧
印加を含む。
【0015】上記の画像形成装置において、たとえば、
上記緊急停止シーケンスが、感光体の回転中に感光体へ
の光照射を行い、光照射中に現像バイアスのオフおよび
主帯電器のグリッド電圧の段階的なオフを行うものであ
る。
【0016】従来の緊急停止シーケンスでは、感光体の
回転停止、帯電の停止、光照射の停止および現像スリー
ブへの電圧印加停止が各々単独で動作していた。このた
め、緊急停止シーケンスのタイミングのずれで、感光体
の劣化、キャリヤ上がりを招来し、これが感光体の寿命
低下、現像剤の劣化の原因となっていた。
【0017】これに対し、上記のように、緊急停止シー
ケンスを感光体上のプロセス各部において、その配置位
置および感光体の回転速度に合わせることにより、上記
の不具合を解消でき、感光体、現像剤を含むサプライ品
の寿命向上および印字品質の安定化が可能となる。
【0018】本発明の画像形成装置において、たとえ
ば、印字要求によって感光体が回転を開始した後、感光
体の回転速度が安定するまでに緊急停止の要求を受けた
ときには、感光体の回転速度が安定状態となった後に、
上記緊急停止シーケンスを開始する。
【0019】これによれば、感光体の回転速度が安定状
態になる前に緊急停止シーケンスを実行することによる
キャリヤ上がり等の不具合の発生を防止することができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明を
乾式電子写真式画像形成装置の1つであるディジタル複
写機に適用した実施形態について説明する。
【0021】図1は複写機の全体構成を示す概略垂直断
面図、図2は同ブロック図である。以下の説明におい
て、図1の左右を左右とし、同図の紙面表側を前、同裏
側を後とする。また、記録用紙の通常の移動方向の後側
(給紙側)を上流、同前側(排紙側)を下流とする。
【0022】複写機の装置本体(1)には、原稿の画像を
読み取って画像情報を出力する原稿読み取り手段として
の原稿読み取り部(2)、画像情報を印字する印字手段と
しての印字部(画像形成部)(3)、印字される記録用紙
(P)を供給して搬送する給紙搬送手段としての給紙搬送
部(4)、印字された用紙(P)を排出する排紙手段としての
排紙部(5)およびこれら全体を制御する制御手段として
の制御部(34)等が設けられている。
【0023】装置本体(1)の左側部分の高さの中間部が
大きく取り除かれ、この部分が排紙部(5)となってい
る。
【0024】原稿読み取り部(2)は上面に透明なガラス
等からなる原稿台(6)を有し、この原稿台(6)の下方にス
キャナ光学系(7)が配されている。光学系(7)は、露光用
光源(8)、複数の反射鏡(9)(10)(11)、結像レンズ(12)お
よびCCD(光電変換素子)(13)を備えている。原稿台
(6)に載置される原稿に対して、光源(8)からの照射光に
より光走査が行われ、原稿からの反射光が反射鏡(9)(1
0)(11)およびレンズ(12)を介してCCD(13)に導かれ
る。CCD(13)によって読み取られた原稿画像データ
は、制御部(34)において画像処理が施され、印字部(3)
に送られる。
【0025】印字部(3)は、図示しないメインモータに
より図1の矢印方向に回転駆動されるドラム形状の感光
体(14)を備えており、感光体(14)の周囲に、その回転方
向に、感光体(14)を所定の電位に帯電させる主帯電器(1
5)、帯電された感光体(14)の表面にレーザ光を照射して
静電潜像を形成するレーザ光照射装置(16)、レーザ光に
よって露光された感光体(14)の表面の静電潜像をトナー
により現像する現像装置(17)、感光体(14)上のトナー像
を記録用紙に転写する転写チャージャ(18)、および感光
体(14)の表面の残留トナーを除去するクリーニング装置
(19)が順に配置されている。レーザ光照射装置(16)は、
前述のようにCCD(13)により読み取られて画像処理が
施された原稿画像データに基づいてレーザ光を感光体(1
4)の表面に照射し、静電潜像を形成する。
【0026】給紙搬送部(4)および排紙部(5)は、次のよ
うに構成されている。
【0027】装置本体(1)内の排紙部(5)の下方に記録用
紙(P)が収納された用紙カセット(20)が装着され、カセ
ット(20)の先端部に、用紙(P)を給紙するための呼び込
みローラ(21)および用紙さばき部(22)が配されている。
用紙さばき部(22)は、ローラと摩擦シート部材あるいは
逆転ローラ等よりなる。装置本体(1)の右側面下部に手
差しトレイ(23)が設けられ、その先端部に呼び込みロー
ラ(24)および用紙さばき部(25)が配されている。カセッ
ト(20)および手差しトレイ(23)の下流側に、用紙(P)の
通過を検知するためのレジスト前検知スイッチ(図示
略)、およびこのスイッチの信号に基づいて感光体(14)
上のトナー像と用紙(P)との位置合わせを行うレジスト
ローラ(26)が配置され、用紙(P)をレジストローラ(26)
に導く用紙搬送路(27)(28)が形成されている。印字部
(3)の下流側に、用紙(P)上のトナー像を定着させる1対
の定着ローラ(29)(30)、および用紙(P)が定着ローラ(2
9)(30)を通過したことを検知する定着紙検知スイッチ
(図示略)が配置されている。装置本体(1)の排紙部(5)
の右側上方に、用紙(P)を排紙部(5)に排出するための排
紙ローラ(31)、および排紙ローラ(31)の前で用紙(P)が
通過したことを検知する排紙検知スイッチ(図示略)が
配置されている。定着ローラ(29)(30)と排紙ローラ(31)
の間に、用紙(P)を導く用紙搬送路(32)が形成され、定
着ローラ(29)(30)の下流側とレジストローラ(26)の上流
側との間に、用紙(P)に両面印字を行う場合に使用する
用紙搬送路(副搬送路)(33)が形成されている。
【0028】上記の複写機において、片面印字の場合、
用紙(P)は、カセット(20)あるいは手差しトレイ(23)か
ら搬送路(27)(28)のいずれかを通して給紙され、レジス
トローラ(26)を通して印字部(3)に搬送される。カセッ
ト(20)と手差しトレイ(23)の選択は、たとえば、使用者
の設定等に基づいて行われる。用紙(P)は、印字部(3)に
おいてトナー像が転写された後、定着ローラ(29)(30)に
よってトナー像の定着が行われ、搬送路(32)および排紙
ローラ(31)を通って排紙部(5)に排出される。
【0029】両面印字の場合は、上記のように片面の印
字が終わった後、用紙(P)は副搬送路(33)を通ってレジ
ストローラ(26)の上流側に戻され、残りの片面に印字が
行われる。後は、片面印字の場合と同様にして、用紙
(P)は排紙部(5)に排出される。
【0030】上記の複写機では、互いに異なる複数段階
の解像度で、原稿の画像情報の読み取りおよび画像の印
字ができるようになっている。この例では、600dp
iと1200dpiの2段階の解像度で、読み取りおよ
び印字ができる。そして、解像度によってプロセス速度
が変えられ、1200dpiの場合のプロセス速度は、
600dpiの場合の1/2となっている。また、装置
が異常を検出した場合あるいはユーザーが緊急停止の操
作をした場合に、緊急停止シーケンスが実行されて、装
置が緊急停止するようになっているが、印字要求によっ
て感光体(14)が回転を開始した後、感光体(14)の回転速
度が安定状態になるまでに緊急停止の要求を受けたとき
には、感光体(14)の回転速度が安定状態となった後に、
上記緊急停止シーケンスを開始するようになっている。
さらに、600dpiの場合と1200dpiの場合と
で、緊急停止シーケンスの内容が異なっている。
【0031】図3は、制御部(34)の緊急停止シーケンス
に関する部分の機能を説明する図面である。
【0032】図3において、マシン制御部は、画質モー
ド選択手段から解像度等の画質モード情報を受け取っ
て、プロセスシーケンス選択手段に出力する。プロセス
シーケンス選択手段は、マシン制御部からの画質モード
情報に基づいて、シーケンスパターンを選択し、これを
マシン制御部に出力する。マシン制御部は、このシーケ
ンスパターンに基づいて、画像形成装置の各部を制御す
ることにより、印字動作を行わせる。プロセスシーケン
ス選択手段は、また、選択したシーケンスパターンの解
像度がいずれであるかのシーケンス情報をエラー停止シ
ーケンス(緊急停止シーケンス)選択手段に出力する。
エラー監視部は、常時、画像形成装置の状態を監視して
おり、異常を検知すると、エラー発生情報をマシン制御
部に出力する。マシン制御部は、エラー監視部からのエ
ラー発生情報を受けると、エラー情報をエラー停止シー
ケンス選択手段に出力する。エラー停止シーケンス選択
手段は、マシン制御部からのエラー情報と、プロセスシ
ーケンス選択手段からのシーケンス情報とに基づいて、
緊急停止シーケンスのシーケンスパターンを選択し、こ
れをマシン制御部に出力する。マシン制御部は、エラー
停止シーケンス選択手段からのシーケンスパターンに基
づいて、緊急停止シーケンスを実行し、駆動制御部に駆
動停止要求を出力して、装置を停止させる。
【0033】図8は、従来例を示す図9に相当する図面
であり、上記の複写機における印字動作時の感光体の回
転速度と、異常が発生したときの緊急停止処理について
説明した図面である。図8において、図9のものと対応
する部分には、同一の符号を付している。
【0034】上記の複写機の場合、感光体(14)の回転速
度が安定状態になった時点B以降の時点G、Hで異常が
発生したときには、従来と同様に、すぐに緊急停止シー
ケンスを実行して、時点G′、H′に緊急停止する。こ
れに対し、感光体(14)の回転速度が安定状態になる時点
Bよりも前の時点Fで異常が発生したときには、すぐに
は緊急停止シーケンスを開始せず、回転体(14)の回転速
度が安定状態になった時点Bで緊急停止シーケンスを開
始し、時点B′に緊急停止する。
【0035】図8の例では、感光体(14)の回転速度が安
定状態になった時点Bで緊急停止シーケンスを開始する
ようになっているが、感光体(14)の回転速度が安定状態
になった後、現像バイアス電圧がオンになった後に、緊
急停止シーケンスを開始するようにしてもよい。
【0036】図4に示すように、制御部(34)のMCU(3
5)は、主帯電器(15)のオン・オフ信号およびグリッド電
圧を供給するとともに、現像装置(17)の現像スリーブに
バイアス電圧(現像バイアス電圧)を供給している。図
5は、感光体(14)が回転を開始した後のメインモータす
なわち感光体(14)の回転速度、主帯電器(15)のオン・オ
フ信号およびグリッド電圧ならびに現像バイアス電圧の
変化を示している。
【0037】図5に示すように、感光体(14)は時点t11
において回転を開始し、時点t12において回転速度が安
定状態になる。この時点t12に、主帯電器(15)がオンに
なると同時に、グリッド電圧がオフの状態から中位の値
になり、その後、時点t13において、グリッド電圧が中
位の値から高位の値になる。さらに、その後、時点t14
において、現像バイアス電圧がオフ(非印加状態)から
オン(印加状態)になる。感光体(14)が回転を開始して
から現像バイアス電圧がオンになるまでの間に異常が発
生した場合、すぐに緊急停止シーケンスを実行すると、
キャリヤ上がりが発生する。このため、感光体(14)が回
転を開始した時点t11から現像バイアス電圧がオンにな
る時点t14までの間に異常が発生した場合は、すぐに緊
急停止シーケンスを実行せずに、時点t14以降の時点t
15に緊急停止シーケンスを開始して、装置を停止させる
ようになっている。
【0038】このため、図4に示すように、制御部(34)
のMCU(35)からの主帯電器(15)のオン・オフ信号、グ
リッド電圧および現像バイアス電圧がアンド回路(36)に
入力し、アンド回路(36)の出力信号が、緊急停止許可信
号としてMCU(35)に入力している。そして、MCU(3
5)は緊急停止許可信号がオフの間は、緊急停止シーケン
スを開始せず、緊急停止許可信号がオンになってから緊
急停止シーケンスを開始するようになっている。これに
より、上記のように、感光体(14)の回転速度が安定状態
になり、主帯電器(15)およびグリッド電圧が安定状態に
なり、かつ現像バイアス電圧が安定状態になった時点t
14以降に緊急停止シーケンスが開始される。
【0039】図6は、解像度が600dpiの場合の緊
急停止シーケンスの1例を示すタイムチャートである。
【0040】図6において、緊急停止シーケンスが開始
されると、まず、時点t21において、グリッド電圧が高
位の値から中位の値に変化し、時点t22において、レー
ザ光照射装置(16)による感光体(14)の照射が開始され、
時点t23において、現像バイアス電圧がオンからオフに
なり、時点t24において、主帯電器(15)がオンからオフ
になると同時に、グリッド電圧がオフになり、時点t25
において、レーザ光照射装置(16)によるレーザ光の照射
が終了すると同時に、感光体(14)が減速を開始し、時点
t26において、感光体(14)が停止する。
【0041】図7は、解像度が1200dpiの場合の
緊急停止シーケンスの1例を示すタイムチャートであ
る。
【0042】図7において、緊急停止シーケンスが開始
されると、まず、t31において、レーザ光照射装置(16)
による感光体(14)の照射が開始され、時点t32におい
て、現像バイアス電圧がオンからオフになり、時点t33
において、グリッド電圧が高位の値から中位の値に変化
し、時点t34において、主帯電器(15)がオフになると同
時に、グリッド電圧がオフになり、時点t35において、
レーザ光照射装置(16)によるレーザ光の照射が終了する
と同時に、感光体(14)が減速を開始し、時点t36におい
て、感光体(14)が停止する。
【0043】図6に示す600dpiの場合と図7に示
す1200dpiの場合とでは、感光体の回転速度が異
なり、600dpiの場合の回転速度は1200dpi
の場合の2倍である。したがって、2つの場合に同一の
緊急停止シーケンスを行ったのでは、感光体の停止時の
慣性によって回転体の停止位置が異なるため、上記のよ
うに、600dpiの場合と1200dpiの場合と
で、緊急停止シーケンスの内容が異なっている。たとえ
ば、現像バイアス電圧のオフのタイミングについていえ
ば、図6の600dpiの場合には、グリッド電圧を中
位の値にしてから現像バイアス電圧をオフにしている
が、図7の1200dpiの場合には、グリッド電圧が
高位の値である間に現像バイアス電圧をオフにしてい
る。600dpiの場合は、感光体の回転速度が速いた
め、グリッド電圧を中位の値にしてから現像バイアス電
圧をオフにしないと、画像との関係から白黒ギャップが
大きく、キャリヤ上がりを招来する。これに対し、12
00dpiの場合は、感光体の回転速度が遅いため、グ
リッド電圧が高位の値のときに現像バイアス電圧をオフ
にしても、現像スリーブが回転していれば、現像スリー
ブで現像剤を保持する力が、見かけ上、600dpiの
場合より大きく、画像上の白黒ギャップによるキャリヤ
上がりは防止可能である。
【0044】上記実施形態には、複写機を示したが、本
発明は、プリンタ等、複写機以外の乾式電子写真式画像
形成装置にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施形態を示す乾式電子写真
式複写機の概略構成図である。
【図2】図2は、複写機の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】図3は、制御部の機能を示す説明図である。
【図4】図4は、緊急停止シーケンスの開始を制御する
ための回路の1例を示す回路図である。
【図5】図5は、回転体が回転を開始した後の各部の信
号を示すタイムチャートである。
【図6】図6は、600dpiの場合の緊急停止シーケ
ンスの1例を示すタイムチャートである。
【図7】図7は、1200dpiの場合の緊急停止シー
ケンスの1例を示すタイムチャートである。
【図8】図8は、図1の複写機における印字動作時の感
光体の回転体の回転速度と異常が発生したときの緊急停
止処理を示す説明図である。
【図9】図9は、従来の画像形成装置における印字動作
時の感光体の回転体の回転速度と異常が発生したときの
緊急停止処理を示す説明図である。
【符号の説明】
(3) 印字部 (4) 給紙搬送部 (5) 排紙部 (14) 感光体 (15) 主帯電器 (16) レーザ光照射装置 (17) 現像装置 (34) 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河上 正明 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 増田 和也 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 宮本 和徳 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 植田 憲一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DA17 DA36 DB01 ED02 ED03 ED04 ED09 EE04 EE07 EF07 EF13 EK04 EK11 5C074 AA02 DD01 DD12 DD14 EE05 HH02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像情報を印字する印字手段と、印字され
    る用紙を供給して搬送する給紙搬送手段と、印字された
    用紙を排出する排紙手段とを備え、画像情報を印字する
    ためのプロセス速度が画像情報の解像度によって複数段
    階に切り替えられ、動作を開始した後に、異常によって
    動作を緊急停止する緊急停止シーケンスを行う画像形成
    装置において、 解像度によって上記緊急停止シーケンスの内容が異なる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】上記緊急停止シーケンスが、感光体の回
    転、感光体の帯電、感光体への光照射および現像スリー
    ブへの電圧印加を含むことを特徴とする請求項1の画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】上記緊急停止シーケンスが、感光体の回転
    中に感光体への光照射を行い、光照射中に現像バイアス
    のオフおよび主帯電器のグリッド電圧の段階的なオフを
    行うものであることを特徴とする請求項2の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】印字要求によって感光体が回転を開始した
    後、感光体の回転速度が安定するまでに緊急停止の要求
    を受けたときには、感光体の回転速度が安定状態となっ
    た後に、上記緊急停止シーケンスを開始することを特徴
    とする請求項1〜3のいずれか1項の画像形成装置。
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