JP2002364411A - エンジンの排気浄化装置 - Google Patents

エンジンの排気浄化装置

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JP2002364411A JP2001171686A JP2001171686A JP2002364411A JP 2002364411 A JP2002364411 A JP 2002364411A JP 2001171686 A JP2001171686 A JP 2001171686A JP 2001171686 A JP2001171686 A JP 2001171686A JP 2002364411 A JP2002364411 A JP 2002364411A
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誠治 三好
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啓司 山田
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 触媒体に含有された貴金属の触媒性能が劣化
することに起因した排気ガスの浄化性能の悪化を適正に
解消する。 【解決手段】 少なくともエンジンの高負荷あるいは高
回転時に、酸素濃度制御手段40により、上記触媒体2
5に流入する排気ガス中の酸素濃度を基準値以上に制御
するように構成されたエンジンの排気浄化装置におい
て、上記触媒体25の状態を判定する状態判定手段42
を備え、この状態判定手段42によって上記貴金属の触
媒性能が劣化した状態にあると判定され、かつ触媒体2
5の温度が貴金属の性能改善に適した温度以上であると
判定された場合に、上記酸素濃度制御手段40により、
上記触媒体25に流入する排気ガス中の酸素濃度を所定
値以下に制御するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等に搭載さ
れて排気ガスを浄化するエンジンの排気浄化装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平11−190210
号公報に示されるように、排気ガス中の各成分間の酸化
還元化学論関係において、還元剤に対して酸化剤が多い
状態でNOxを化学吸着し、酸化剤に対して還元剤が同
量以上の状態で吸着したNOxを接触還元するNOx吸
着触媒を排気通路に配設し、排気ガス中の酸化剤が多い
状態をつくって吸着触媒上にNOxを化学吸着させ、次
に排気ガス中の還元剤が酸化剤と同量以上の状態を作
り、吸着触媒上に吸着したNOxを、還元剤と反応させ
ることによりN2に還元して無害化するエンジンの排気
ガス浄化装置において、上記NOx吸着触媒のNOx吸
着触媒にSOxからなる被毒物が付着することに起因し
てNOxの吸着性能が劣化したことが確認された場合
に、エンジンから排出される排気ガスを、理論空燃比も
しくは燃料過剰な状態とし、排気温度を所定以上に所定
期間以上に保持することにより、上記NOx吸着触媒に
付着したSOxを除去することが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにNOx吸
着材にSOxが付着することによるSOx被毒に起因し
てNOxの吸着性能が劣化したことが確認された場合
に、エンジンから排出される排気ガスを理論空燃比もし
くは燃料過剰な状態、つまり排気ガス中の酸素濃度を通
常時よりも減少させる酸素濃度制御を、所定温度領域で
所定時間に亘り実行して上記NOxの吸着性能を改善す
るようにした場合には、上記触媒体に含有された貴金属
に酸素が付着することに起因した触媒性能の劣化、つま
り貴金属の酸素被毒を同時に解消することができるとい
う利点がある。
【0004】しかし、燃費の向上を目的として、例えば
エンジンの高回転・高負荷領域を含むほとんどの運転領
域で、混合気の空燃比を高くするように構成された全域
リーンバーンエンジン等では、貴金属の酸素被毒に起因
した触媒性能の劣化が頻繁に発生するのに対し、NOx
吸着材のSOx被毒に起因したNOxの吸着性能の劣化
は、長期間の運転が行われた後に発生し、両者の発生頻
度は顕著に相違する。また、上記NOx吸着材に付着し
たSOxを除去するのに要する時間は、上記貴金属に付
着した酸素を除去するのに要する時間に比べて極端に長
い傾向がある。
【0005】このため、上記貴金属の酸素被毒に起因し
た触媒性能の劣化が発生する度に、燃焼噴射量を通常時
よりも増大させる等により排気ガス中の酸素濃度を所定
時間に亘って低下させる制御を頻繁に実行した場合に
は、上記リーンバーンエンジンにおける燃費の改善効果
が損なわれるという問題がある。
【0006】また、上記公報に示されるように、NOx
吸着材のSOx被毒に起因したNOxの吸着性能の劣化
が発生した場合にのみ、上記燃焼噴射量を通常時よりも
増大させる等により排気ガス中の酸素濃度を低下させる
ように構成した場合には、上記貴金属の酸素被毒に起因
したNOxの浄化性能の悪化を迅速に解消することがで
きないため、排気ガスの浄化性能が充分に得られないと
いう問題があった。
【0007】本発明は、このような事情に鑑み、触媒体
に含有された貴金属の触媒性能が劣化することに起因し
た排気ガスの浄化性能の悪化を適正に解消することがで
きるエンジンの排気浄化装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
貴金属を含有する触媒体が排気通路に配設されるととも
に、この触媒体に流入する排気ガス中の酸素濃度を運転
状態に応じて制御する酸素濃度制御手段を備え、少なく
ともエンジンの高負荷あるいは高回転時に、上記酸素濃
度制御手段により、上記触媒体に流入する排気ガス中の
酸素濃度を基準値以上に制御するように構成されたエン
ジンの排気浄化装置において、上記触媒体の状態を判定
する状態判定手段を備え、この状態判定手段によって上
記貴金属の触媒性能が劣化した状態にあると判定され、
かつ触媒体の温度が貴金属の性能改善に適した温度以上
であると判定された場合に、上記酸素濃度制御手段によ
り、上記触媒体に流入する排気ガス中の酸素濃度を所定
値以下に制御するように構成したものである。
【0009】上記構成によれば、少なくともエンジンの
高負荷あるいは高回転時に、上記触媒体に流入する排気
ガス中の酸素濃度を基準値以上とする制御が実行され、
上記触媒体に含有された貴金属が酸素被毒する等によ
り、その触媒性能が劣化したことが上記状態判定手段に
おいて確認された場合には、上記触媒体の温度が貴金属
の性能改善に適した温度以上となった時点で、上記触媒
体に流入する排気ガス中の酸素濃度を所定値以下とする
制御が酸素濃度制御手段によって実行されるため、上記
貴金属に付着した酸素が適正なタイミングで除去されて
排気ガスの浄化性能が改善されることになる。
【0010】請求項2に係る発明は、上記請求項1記載
のエンジンの排気ガス浄化装置において、上記触媒体
は、排気ガスの酸素過剰雰囲気でNOxを吸着するとと
もに、酸素濃度の低下に伴ってNOxを脱離するNOx
吸着材を含有し、上記酸素濃度制御手段は、NOx吸着
材がNOxの吸着および脱離を行う運転状態で、第1期
間に亘って上記酸素濃度を基準値以上とした後、この第
1時間よりも短い期間に設定された第2期間に亘って上
記酸素濃度を所定値以下とすることにより、上記NOx
吸着材からNOxを脱離させる制御を実行するように構
成されたものである。
【0011】上記構成によれば、NOx吸着材がNOx
の吸着および脱離を行う運転状態で、第1期間に亘って
上記触媒体の重量部における排気ガス中の酸素濃度が基
準値以上に制御されることにより、上記NOx吸着材に
所定量のNOxが吸着されるとともに、この第1時間よ
りも短い期間に設定された第2期間に亘って上記酸素濃
度が所定値以下に制御されることにより、上記NOx吸
着材から脱離したNOxが上記貴金属の触媒作用により
還元されて浄化されることになる。
【0012】請求項3に係る発明は、上記請求項2記載
のエンジンの排気ガス浄化装置において、上記状態判定
手段は、NOx吸着材からNOxが脱離される運転状態
にあり、かつ触媒体の温度が予め設定された判定基準温
度よりも低いときに、上記貴金属によるNOxの還元性
能に基づいて上記貴金属の触媒性能が劣化したか否かを
判定するものある。
【0013】上記構成によれば、触媒体の温度が比較的
低い場合に発生する上記貴金属の酸素被毒に起因した触
媒性能の低下が上記状態判定手段において正確に判定さ
れ、この判定結果に応じて上記貴金属に付着した酸素の
除去が適正なタイミングで行われることになる。
【0014】請求項4に係る発明は、上記請求項3記載
のエンジンの排気ガス浄化装置において、上記触媒体の
下流部における排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃
度検出手段を備え、上記状態判定手段は、上記酸素濃度
検出手段により検出された排気ガス中の酸素濃度に応じ
て上記貴金属の触媒性能が劣化したか否かを判定するも
のである。
【0015】上記構成によれば、上記状態判定手段にお
いて、上記貴金属が酸素被毒することに起因した触媒性
能の劣化が、触媒体の下流部における排気ガス中の酸素
濃度の検出値に基づいて正確に判定されることになる。
【0016】請求項5に係る発明は、上記請求項1記載
のエンジンの排気ガス浄化装置において、上記状態判定
手段は、エンジンの運転履歴に基づいて上記貴金属の触
媒性能が劣化したか否かを判定するものである。
【0017】上記構成によれば、触媒体に流入する排気
ガス中の酸素濃度を第1時間に亘り基準値以上とする制
御が、どの程度繰り返されたか等の運転履歴に基づき、
上記貴金属が酸素被毒することに起因して触媒性能が劣
化しているか否かが、上記状態判定手段において容易か
つ適正に判定されることになる。
【0018】請求項6に係る発明は、上記請求項1〜5
の何れかに記載のエンジンの排気ガス浄化装置におい
て、上記状態判定手段により貴金属の触媒性能が劣化し
た状態にあると判定された場合に、上記触媒体の温度を
上昇させる制御を実行する昇温制御手段を備えたもので
ある。
【0019】上記構成によれば、上記状態判定手段によ
り貴金属の触媒性能が劣化した状態にあると判定された
場合に、上記触媒体の温度を上昇させる制御が実行され
て上記貴金属が性能改善に適した温度となるため、上記
貴金属に付着した酸素を除去する制御が迅速に実行され
ることになる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態に係る
排気浄化装置を有する筒内噴射式のガソリンエンジンの
一例を示し、そのエンジン本体1には、複数の気筒2
と、各気筒2内において往復動可能に嵌挿されたピスト
ン3とが設けられ、このピストン3によって上記気筒2
の上部に燃焼室4が区画されている。この燃焼室4の上
部所定位置には、点火回路5に接続された点火プラグ6
が燃焼室4内に臨むように取り付けられている。
【0021】上記燃焼室4の周辺部には、この燃焼室4
内に燃料を直接噴射するインジェクタ7からなる燃料供
給手段が取り付けられている。このインジェクタ7に
は、図示を省略した高圧燃料ポンプ、プレッシャレギュ
レータ等を有する燃料供給回路が接続され、この燃料供
給回路によって燃料タンクからの燃料が適正な圧力に調
整されてインジェクタ7に供給されるように構成されて
いる。また、上記燃料供給回路には、燃料圧力を検出す
る燃圧センサ8が設けられている。
【0022】上記燃焼室4は、吸気弁9が設けられた吸
気ポートを介して吸気通路10に連通している。この吸
気通路10には、その上流側から順に、吸気を濾過する
エアクリーナ11と、吸入空気量を検出するエアフロー
センサ12と、吸気通路10を絞る電気式スロットル弁
13と、サージタンク14とが配設されている。上記電
気スロットル弁13は、図外のアクセルペダルに連動す
ることなく、モータ15により開閉駆動されるように構
成されている。さらに、上記電気スロットル弁13の設
置部には、その弁開度を検出するスロットル開度センサ
16が設けられ、上記サージタンク14の設置部には、
吸気圧を検出する吸気圧センサ17が設けられている。
【0023】上記サージタンク14よりも下流側の吸気
通路10は、気筒2毎に分岐する独立通路とされ、各独
立通路の下流端部が二つに分岐してそれぞれ吸気ポート
に連通するとともに、その一方にスワール弁18が設け
られている。このスワール弁18がアクチュエータ19
により駆動されて閉弁状態となると、吸気が他方の分岐
通路のみから燃焼室4内に供給されるため、この燃焼室
4内に強い吸気スワールが生成される。一方、スワール
弁18が開弁するのに応じて上記吸気スワールは弱めら
れることになる。また、上記スワール弁18の設置部に
は、その弁開度を検出するスワール弁開度センサ20が
設けられている。なお、上記スワール弁18に代え、タ
ンブル流を生成させるためのタンブル弁を吸気通路10
に設置した構造としてもよい。
【0024】上記燃焼室4には、排気弁21が設けられ
た排気ポートを介して排気通路22が接続され、この排
気通路22の上流端が気筒2毎に分岐している。また、
上記排気通路22には、排気ガス中の酸素濃度を検出す
る第1酸素濃度検出手段24と、排気ガスを浄化する触
媒体25と、その下流側における排気ガス中の酸素濃度
を検出する第2酸素濃度検出手段26とが配設されてい
る。
【0025】上記第1,第2酸素濃度検出手段24,2
6は、排気ガス中の酸素濃度に基づいて排気ガスの空燃
比を検出するものであり、その出力が理論空燃比を境に
してリーンとリッチとで、その出力が大きく反転(変
化)するλセンサからなっている。例えば、排気ガス中
の酸素濃度と還元剤濃度の割合に関するが、燃焼室4内
における平均空燃比を理論空燃比(A/F=14.7)
に設定して燃焼させた場合の排気ガス雰囲気に相当する
値の場合には、上記第1,第2酸素濃度検出手段24,
26の出力値が0.45Vとなり、排気ガス中の酸素濃
度が、上記理論空燃比の燃焼状態に相当する値よりもリ
ーンの場合、つまり酸素濃度が低いときには、出力値が
上記0.45Vよりも高くなることにより、理論空燃比
の近傍で優れた検出精度が得られるようになっている。
なお、上記λセンサに代え、排気ガス中の酸素濃度に応
じて出力値がリニアに変化するリニアO2センサを用い
てもよい。
【0026】また、上記触媒体25は、図2に示すよう
に、コージュライト製のハニカム構造体からなる担体2
5aと、この担体25aに形成された貫通孔の壁面に担
持されたNOx吸着材層25bと、その表面にコーティ
ングされる等により担持された触媒材層25cとにより
構成されている。
【0027】上記NOX吸着材層25bは、例えば活性
アルミナ等に、Rh成分からなる貴金属と、NOx吸着
材として機能を有するK等のアルカリ金属もしくはBa
等のアルカリ土類または希土類等とを担持させてなり、
上記NOx吸着材がNOxを化学吸着または化学結合に
より吸着するように構成されている。また、上記触媒材
層25cは、ゼオライト等からなる担持母材に、Pt成
分またはRa成分等からなる貴金属を担持させてなり、
この貴金属の触媒作用により上記NOx吸着材から脱離
したNOxおよび排気ガス中のNOxを還元して浄化す
るように構成されている。
【0028】なお、上記ゼオライト等からなる担持母材
にPt成分またはRa成分等からなる貴金属を担持させ
てなる触媒材と、活性アルミナ等にNOx吸着材として
機能を有するK等のアルカリ金属もしくはBa等のアル
カリ土類または希土類等とを担持させてなるNOx吸着
材とを一体に混合することにより、上記触媒体25を構
成してもよい。
【0029】上記排気通路22には、排気ガスの一部を
吸気系に還流させるEGR通路29の上流端が、上記第
1酸素濃度検出手段24の上流側部に接続され、上記E
GR通路29の下流端は、上記スロットル弁13と、サ
ージタンク14との間において吸気通路10に接続され
ている。また、上記EGR通路29には、開度が電気的
に調節可能に構成されたEGR弁30と、このEGR弁
30のリフト量を検出するリフトセンサ31とが配設さ
れ、上記EGR通路29及びEGR弁30等により排気
還流手段が構成されている。
【0030】また、上記排気通路22には、吸気の一部
を吸気通路10から上記触媒体25の上流位置に送り込
む二次エア供給通路32が接続され、この二次エア供給
通路32には、ECU(コントロールユニット)34か
ら出力される制御信号に応じて開閉制御される流量制御
弁33が設けられている。
【0031】上記エンジンの制御を行なうECU(コン
トロールユニット)34には、上記エアフローセンサ1
2、スロットル開度センサ16、吸気圧センサ17、ス
ワール制御弁開度センサ20、第1,第2酸素濃度検出
手段24,26及びEGR弁30のリフトセンサ31か
らの出力信号が入力されるとともに、エンジンの冷却水
温度を検出する水温センサ35、吸気温度を検出する吸
気温度センサ36、大気圧を検出する大気圧センサ3
7、エンジン回転数を検出する回転数センサ38及びア
クセルペダルの開度(アクセル操作量)を検出するアク
セル開度センサ39等から出力される検出信号が入力さ
れるようになっている。
【0032】上記ECU34には、エンジンの運転状態
に応じて上記インジェクタ7から噴射される燃料の噴射
量および噴射時期を調節する等により上記触媒体25に
流入する排気ガス中の酸素濃度を制御する酸素濃度制御
手段40と、上記点火プラグ6による混合気の点火時期
を制御する点火時期制御手段41と、上記触媒体25の
温度および浄化性能等を判定する状態判定手段42とが
設けられている。
【0033】上記酸素濃度制御手段40は、エンジンの
運転状態に応じてインジェクタ7から噴射される燃料の
噴射量を制御するように構成されている。具体的には、
通常の運転時に、エンジンの高負荷あるいは高回転時を
含む略全ての運転領域で、上記インジェクタ7から圧縮
行程の所定時期に燃料を一括して噴射させることによ
り、点火プラグ6の近傍に混合気を偏在させた状態で燃
焼させるとともに、燃焼室4内における混合気の平均空
燃比を、理論空燃比よりもリーン状態とする成層燃焼モ
ードの燃焼制御を実行するように構成されている。
【0034】また、酸素濃度制御手段40は、上記状態
判定手段42において触媒体25のNOx吸着材がNO
xの吸着および脱離を行う温度領域、例えば200℃〜
500℃の範囲内にあることが確認された場合に、上記
平均空燃比を理論空燃比よりもリーンに設定して上記触
媒体25に流入する排気ガス中の酸素濃度を所定値以上
にする制御を、エンジンの運転状態に対応して設定され
た第1時間に亘って実行した後、上記平均空燃比を理論
空燃比またはそれよりもややリッチにして上記触媒体2
5に流入する排気ガス中の酸素濃度を所定値以下にする
制御を、エンジンの運転状態に対応して設定された第2
時間に亘って実行するように構成されている。これによ
り、上記第1時間内においてNOx吸収材層25bに吸
着されたNOxが、上記第2時間内で脱離することにな
る。
【0035】そして、上記状態判定手段42において、
触媒体25によるNOxの浄化性能が劣化した状態にあ
ると判定された場合、つまり上記触媒材層25cの貴金
属が酸素被毒し、あるいは上記NOx吸着材層25bの
NOx吸着材がSOx被毒した状態にあることが確認さ
れた場合には、上記酸素濃度制御手段40により、燃焼
室4内における混合気の平均空燃比を理論空燃比または
それよりもややリッチに設定して上記貴金属の酸素被毒
およびNOx吸着材のSOx被毒を解消する制御が、そ
れぞれ所定の温度域で所定時間に亘り実行されるように
なっている。
【0036】すなわち、上記酸素濃度制御手段40は、
状態判定手段42において触媒体25によるNOxの浄
化性能が劣化した状態にあると判定された場合に、上記
触媒体25に流入する排気ガス中の酸素濃度と還元剤濃
度との割合に関する値を、エンジンの燃焼室4内におけ
る平均空燃比A/Fを14.7以下、好ましくは13.
5〜14.5の範囲内として燃焼させた場合の排気ガス
雰囲気に相当した値とする制御を実行するように構成さ
れている。
【0037】このようにして上記触媒体25に流入する
排気ガス中に含まれる酸素の濃度が、例えば0.3%以
下、好ましくは0.1%以下(略0%)に設定されるこ
とにより、上記触媒体25の触媒材層25cに含有され
た貴金属に付着した酸素が除去され、あるいは上記触媒
体25のNOx吸着材層25bのNOx吸着材に付着し
たSOxが除去されるようになっている。
【0038】上記点火時期制御手段41は、点火回路5
に制御信号を出力して点火時期を制御するものであり、
基本的には点火時期をMBTに制御するように構成され
ている。また、上記点火時期制御手段41は、上記状態
判定手段42において、触媒体25によるNOxの浄化
性能が劣化した状態にあると判定された場合に、点火時
期を上記MBTよりも所定量だけリタードさせることに
より、上記触媒体25の温度を上昇させる温度上昇手段
としての機能を有している。
【0039】上記状態判定手段42は、エンジンの始動
後に計測された時間経過および運転履歴等に基づいて触
媒体25の温度を推定し、この触媒温度の推定値に基づ
いて上記触媒体25のNOx吸着材がNOxの吸着およ
び脱離を行う温度領域にあるか否か判定し、この判定デ
ータを上記酸素濃度制御手段40に出力するように構成
されている。なお、上記排気通路22等に配設された温
度計の検出値に基づいて上記触媒体25の温度を推定
し、あるいは上記触媒体25の下流側に配設された第2
酸素濃度検出手段26の検出信号に応じて上記NOx吸
着材がNOxの吸着および脱離を行う温度領域にあるか
否か判定するようにしてもよい。
【0040】また、上記状態判定手段42は、第2酸素
濃度検出手段26により検出された触媒体25の下流部
における排気ガス中の酸素濃度に基づき、触媒体25の
貴金属が酸素被毒し、あるいは上記NOx吸着材がSO
x被毒する等により、上記貴金属の触媒性能またはNO
x吸着材のNOx吸着力が劣化した状態にあるか否かを
判定するように構成されている。
【0041】上記ECU34の状態判定手段42におい
て実行されるエンジンの運転状態の判定制御を、図3に
示すフローチャートに基づいて説明する。上記制御動作
がスタートすると、まず各センサによって検出されたデ
ータを入力した後(ステップS1)、燃焼室4内の平均
空燃比をリーン状態に制御する第1時間TLNOを、予め
設定されたマップから読み出して設定する(ステップS
2)。
【0042】上記マップは、エンジンが高負荷・高回転
の運転状態にある程、上記第1時間TLNOが短い値とな
るように、エンジン出力とエンジン回転数とをパラメー
タとして設定されている。すなわち、エンジンが高負荷
・高回転の運転状態にある場合には、NOxの排出量が
多くなって上記NOx吸着材に吸着されるNOxが飽和
量となる時間が短くなる傾向があるため、これに対応し
てエンジン出力が高く、かつエンジン回転数が高い程、
上記第1時間TLNOが短い値に設定されるようになって
いる。
【0043】次いで、上記第1時間TLNO内にあるか否
かを判定するタイマーの計測時間TL Nの値を1だけイン
クリメントした後(ステップS3)、上記計測時間TLN
が第1時間TLNO以上であるか否かを判定することによ
り(ステップS4)、上記タイマーがタイムアップした
か否かを確認する。
【0044】上記ステップS4でYESと判定されて上
記第1時間TLNOが経過したことが確認された場合に
は、上記NOx吸着材からNOxを放出させる運転状態
となったことを示すNOxパージフラグFNOを、1にセ
ットした後(ステップS5)、上記タイマーのカウント
値TLNを0にリセットする(ステップS6)。なお、ス
テップS5でNOと判定されて上記第1時間TLNOが経
過していないことが確認された場合には、上記NOxパ
ージフラグFNOを、0にリセットした後(ステップS
7)、リターンする。
【0045】次いで、上記状態判定手段42において実
行される触媒体25の浄化性能の判定制御を、図4およ
び図5に示すフローチャートに基づいて説明する。上記
制御動作がスタートすると、まず各センサによって検出
されたデータを入力した後(ステップS11)、エンジ
ン始動後に計測された時間経過および運転履歴または排
気通路22配設された温度計の検出値等に基づいて上記
触媒体25の温度TCA Tを推定する(ステップS1
2)。
【0046】その後、上記状態判定手段42において推
定された触媒体25の温度TCATが、200℃程度の下
限値TCATLから500℃程度の上限値TCATHまでの範囲
内にあるか否かを判定することにより(ステップS1
3)、上記NOx吸着材がNOxの吸着および脱離を行
う温度領域にあるか否かを確認する。このステップS1
3でNOと判定されてNOx吸着材がNOxの吸着およ
び脱離を行う温度領域にないことが確認された場合に
は、そのままリターンする。
【0047】上記ステップS13でYESと判定されて
NOx吸着材がNOxの吸着および脱離を行う温度領域
にあることが確認された場合には、上記NOxパージフ
ラグFNOが0から1にセットされた直後の運転状態にあ
るか否かを判定し(ステップS14)、YESと判定さ
れた場合には、上記触媒体25の浄化性能が劣化したか
否かを判定するためのタイマーのカウント値TDMを、1
だけインクリメントする(ステップS15)。
【0048】次いで、上記触媒体25の下流部に配設さ
れた上記第2酸素濃度検出手段26によって検出された
酸素濃度Oxが、予め設定された基準濃度Oxoよりも
小さいか否かを判定することにより(ステップS1
6)、上記排気ガス中の酸素濃度と還元剤濃度との割合
に関する値が、基準空燃比の排気ガス雰囲気よりもリッ
チ状態となったか否かを判別する。
【0049】上記ステップS16でNOと判定され、触
媒体25の下流部における排気ガス中の酸素濃度Ox
が、基準濃度Oxo以下のリーン状態にあることが確認
された場合には、そのままリターンして上記制御動作を
繰り返す。この場合、上記ステップS14でNOと判定
された後、上記カウント値TDMをカウントするタイマー
のカウント状態にあるか否かが判定される(ステップS
17)。
【0050】上記ステップS17でYESと判定されて
上記浄化性能が劣化したか否かを判定する制御状態にあ
ることが確認された場合には、上記ステップS15に移
行して上記カウント値TDMを1だけインクリメントした
後、上記ステップS16で上記触媒体25の下流部にお
ける排気ガス中の酸素濃度Oxが、基準濃度Oxo以下
のリッチ状態となったか否かを判別する。なお、上記ス
テップS17でNOと判定されて上記タイマーのカウン
ト状態にないこと、つまり上記浄化性能が劣化したか否
かを判定する制御状態にないことが確認された場合に
は、そのままリターンする。
【0051】そして、上記ステップS16でYESと判
定されて上記排気ガス中の酸素濃度Oxが、基準濃度O
xo以下のリッチ状態となったことが確認された時点
で、上記タイマーのカウント値TDMが、予め設定された
判定値TDMOよりも小さいか否かを判定することにより
(ステップS18)、上記触媒体25の浄化性能が劣化
した状態にあるか否かを判別する。
【0052】すなわち、図6(A)に示すように、上記
NOxパージフラグFNOが1にセットされた時点t1か
ら、燃焼室4内の平均空燃比をリーンに設定する制御状
態からリッチに設定する制御状態に移行すると、上記触
媒体25に流入する排気ガス中の酸素濃度が低下するこ
とにより、上記NOx吸着材に吸着されたNOxが脱離
するとともに、このNOxが還元されて酸素が放出され
る。このため、上記触媒体25の浄化性能が正常であれ
ば、図6(B)の実線で示すように、上記の時点t1か
ら上記排気ガス中の酸素濃度Oxが基準濃度Oxo以下
のリッチ状態となる時点t2までの時間Δtが所定値以
上となるため、この時間Δtに基づいて上記触媒体25
の浄化性能が劣化した状態にあるか否かを判別すること
ができる。
【0053】上記ステップS18でNOと判定され、上
記タイマーのカウント値TDMが予め設定された判定値T
DMOよりも大きいこと、つまり上記触媒体25によるN
Oxの浄化性能が正常であるために、上記NOxパージ
フラグFNOが0から1にセットされた時点t1から上記
排気ガス中の酸素濃度Oxが基準濃度Oxo以下のリッ
チ状態となる時点t2までの時間Δtが、所定値以上で
あることが確認された場合には、そのままリターンす
る。
【0054】これに対して上記ステップS18でYES
と判定され、触媒体25の浄化性能が劣化しているた
め、図6(B)の破線で示すように、上記時点t1から
上記排気ガス中の酸素濃度Oxが基準濃度Oxo以下の
リッチ状態となる時点t2′までの時間Δt′が、所定
値未満であることが確認された場合には、上記触媒温度
CATが、予め250℃程度に設定された判定基準温度
CAT1よりも低いか否かを判定することにより(ステッ
プS19)、上記浄化性能の劣化が、貴金属の酸素被毒
によるものか否かを判別する。
【0055】すなわち、上記触媒体24の浄化性能が正
常である場合には、図7の実線に示すように、上記触媒
度TCATが、200℃程度の下限値TCATL以上となって
NOxの脱離が開始した直後から、NOxの浄化率が上
昇するとともに、上記NOx吸着材に吸着されたNOx
の脱離が完了した時点でNOxの浄化率が低下し、この
時点では上記触媒温度TCATが所定値に上昇した状態に
ある。
【0056】これに対して、上記貴金属の酸素被毒が発
生した場合には、図7の破線aに示すように、上記NO
x吸着材からNOxの脱離が開始された時点から所定時
間が経過して上記触媒温度TCATがある程度上昇した時
点で、NOxの浄化率が上昇することになる。一方、上
記NOx吸着材がSOx被毒した場合には、NOx吸着
材に吸着されるNOx量が減少するため、図7の破線b
に示すように、上記NOx吸着材からのNOxの脱離が
正常時に比べて早期に完了し、上記触媒温度T CATの高
温領域でNOxの浄化率が低下する傾向がある。したが
って、上記NOxの浄化率の低下が、205℃程度の判
別基準温度TCAT1よりも低い低温領域で発生したか否か
を判別することにより、上記浄化率の低下が貴金属の酸
素被毒によるものか、NOx吸着材のSOx被毒による
ものかを判別することが可能である。
【0057】そして、上記ステップS19でYESと判
定されて貴金属の酸素被毒が発生したことが確認された
場合には、前回に貴金属の酸化被毒を改善する制御が実
行された時点から、所定時間が経過した状態にあるか否
かを判定する(ステップS20)。このステップS20
でYESと判定された場合、つまり前回に貴金属の酸化
被毒を改善する制御が実行された時点からの経過時間が
長く、上記浄化率の経過が貴金属の酸化被毒に起因する
可能性が高い場合には、この貴金属の酸素被毒を改善す
べき状態にあることを示すフラグFMを1にセットする
とともに(ステップS21)、上記タイマーのカウント
値TDMを、0にリセットした後(ステップS22)、リ
ターンする。
【0058】一方、上記ステップS19でNOと判定さ
れて上記触媒温度TCATが、予め250℃程度に設定さ
れた判定基準温度TCAT1よりも高い状態で、上記浄化性
能の劣化が発生したことが確認された場合、または上記
ステップS20でNOと判定されて前回に貴金属の酸素
被毒を改善する制御が実行された時点からあまり時間が
経過していないことが確認された場合には、上記NOx
吸着材のSOx被毒を改善すべき状態にあることを示す
フラグFSを1にセットした後(ステップS23)、上
記ステップS22に移行して上記タイマーのカウント値
DMを、0にリセットする。
【0059】上記制御が実行されることにより、NOx
吸着材がNOxの吸着および脱離を行う運転時に、上記
貴金属の酸素被毒またはNOx吸着材のSOx被毒に起
因した浄化性能の低下が発生したか否かが、上記状態判
定手段42において適正に判定されることになる。
【0060】次いで、上記酸素濃度制御手段40におい
て実行される酸素濃度制御を、図8および図9に示すフ
ローチャートに基づいて説明する。上記制御動作がスタ
ートすると、各センサによって検出されたデータを入力
した後(ステップS31)、エンジン始動後に計測され
た時間経過および運転履歴または排気通路22配設され
た温度計の検出値等に基づいて上記触媒体25の温度T
CATを推定する(ステップS32)。
【0061】次いで、上記NOxパージフラグFNOが1
にセットされているか否かを判定し(ステップS3
3)、YESと判定された場合には、上記NOx吸着材
に吸着されたNOxを脱離させるのに要する第2時間T
NOを、予め設定されたマップから読み出して設定する
(ステップS34)。
【0062】上記マップは、エンジンが高負荷・高回転
の運転状態にある程、上記第2時間TNOが短い値となる
ように、エンジン出力とエンジン回転数とをパラメータ
として設定されている。すなわち、エンジンが高負荷・
高回転の運転状態でNOxの排出量が多い場合には、こ
れに対応して上記第2時間TNOが短い値に設定されるよ
うになっている。
【0063】一方、上記ステップS33でNOと判定さ
れてNOxパージフラグFNOが0にリセットされている
ことが確認された場合には、上記NOx吸着材のSOx
被毒を改善すべき状態にあることを示すフラグFSが1
にセットされているか否かを判定し(ステップS3
5)、YESと判定された場合には、触媒温度T
CATが、上記SOx被毒の改善に適した温度TCAT2、例
えば500℃よりも高いか否かを判定する(ステップS
36)。このステップS36でYESと判定されて触媒
温度TCATがSOx被毒の改善に適した温度TCAT2より
も高いことが確認された場合には、例えば1分〜10分
程度に設定されたSOx被毒改善の実行時間Tsをセッ
トする(ステップS37)。
【0064】また、上記ステップS35でNOと判定さ
れてSOx被毒を改善すべき状態にあることを示すフラ
グFSが0にリセットされていることが確認された場合
には、貴金属の酸素被毒を改善すべき状態にあることを
示すフラグFMが1にセットされているか否かを判定し
(ステップS38)、YESと判定された場合には、触
媒温度TCATが、上記酸素被毒の改善に適した温度T
CAT3、例えば450℃よりも高いか否かを判定する(ス
テップS39)。このステップS39でYESと判定さ
れて触媒温度TCATが、酸素被毒の改善に適した温度T
CAT3よりも高いことが確認された場合には、例えば0.
5秒〜30秒程度に設定された酸素被毒の改善制御の実
行時間TMをセットする(ステップS40)。
【0065】次いで、上記酸素濃度制御手段40による
酸素濃度制御の実行時間を計測するタイマーのカウント
値TRを1だけインクリメントした後(ステップS4
1)、このカウント値TRが、上記第2時間TNOとなっ
たか否かを判定する(ステップS42)。このステップ
S42でYESと判定されて上記NOx吸着材に吸着さ
れたNOxを脱離させる制御の実行時間、つまり上記第
2時間TNOが経過したことが確認された場合には、上記
タイマーのカウント値TRを0にリセットした後(ステ
ップS43)、下記ステップS53に移行して燃焼室内
全体の平均空燃比を、理論空燃比よりもリーンに設定す
る通常のリーンバーン制御を実行する。
【0066】上記ステップS42でNOと判定されて上
記第2時間TNOが経過していないことが確認された場合
には、上記タイマーのカウント値TRが、上記SOx被
毒改善の実行時間TSとなったか否かを判定する(ステ
ップS44)。このステップS44でYESと判定され
て上記SOx被毒を改善する制御の実行時間TSが経過
したことが確認された場合には、上記SOx被毒を改善
すべき状態にあることを示すフラグFSを0にリセット
した後(ステップS45)、上記ステップS53に移行
する。
【0067】また、上記ステップS44でNOと判定さ
れて上記SOx被毒を改善する制御の実行時間TSが経
過していないことが確認された場合には、上記タイマー
のカウント値TRが、上記酸素被毒改善の実行時間TM
なったか否かを判定する(ステップS46)。このステ
ップS46でYESと判定されて上記酸素被毒を改善す
る制御の実行時間TMが経過したことが確認された場合
には、上記酸素被毒を改善すべき状態にあることを示す
フラグFMを0にリセットした後(ステップS47)、
上記ステップS53に移行する。
【0068】上記ステップS46でNOと判定されて上
記酸素被毒を改善する制御の実行時間TMが経過してい
ないことが確認された場合には、上記触媒体25に流入
する排気ガス中の酸素濃度を、1.0%以下、好ましく
は0.5%以下とする制御を実行するための燃料噴射量
Qλ、噴射時期Iλおよびスロットル弁開度Tvλを設
定する(ステップS48)。
【0069】そして、上記スロットル弁開度Tvλに対
応した制御信号を上記モータ15に出力することによ
り、電気式スロットル弁を駆動した後(ステップS4
9)、燃料の噴射時期となったか否かを判定し(ステッ
プS50)、YESと判定された時点で、上記最終噴射
量の燃料を燃料噴射弁7から噴射させる噴射制御を実行
することにより、(ステップS51)、燃焼室全体の平
均空燃比を理論空燃比またはそれよりもリッチ状態とす
る。
【0070】これに対して上記ステップS38でNOと
判定され、上記NOxパージフラグFNO、SOx被毒を
改善すべき状態にあることを示すフラグFSおよび酸素
被毒を改善すべき状態にあることを示すフラグFMが、
全て0にリセットされていることが確認された場合に
は、上記タイマーのカウント値TRを0にリセットする
(ステップS52)。そして、燃焼室内全体の平均空燃
比を、理論空燃比よりもリーンに設定する通常のリーン
バーン制御を実行するための燃料噴射量Qb、噴射時期
Ibおよびスロットル弁開度Tvbを、予め設定された
マップから読み出して設定した後(ステップS53)、
上記ステップS49に移行する。
【0071】上記燃料噴射量Qbおよびスロットル弁開
度Tvbは、それぞれエンジン負荷および回転数に基づ
いて設定され、エンジンの負荷が高く、かつ回転数が高
いほど、上記燃料噴射量およびスロットル弁開度が大き
な値に設定される。また、エンジン負荷および回転数が
極めて高い運転状態において、燃焼室4内の平均空燃比
が理論空燃比よりもリーンとなるように上記燃料噴射量
Qbおよびスロットル弁開度Tvbが設定されるととも
に、排気ガス温度が過度に上昇することによる触媒体2
5の溶損等を防止するため、吸入空気量を増大させて触
媒体25を冷却するようになっている。
【0072】上記制御が実行されることにより、通常の
運転時には、上記第1酸素濃度検出手段24の検出値に
応じ、排気ガス中の酸素濃度と還元剤濃度との割合に関
する値を、燃焼室全体の平均空燃比A/Fを理論空燃比
よりもリーンに設定して燃焼させた場合の排気ガス雰囲
気に相当する値とする空燃比制御が実行され、これによ
ってエンジン出力の低下が防止されるとともに、燃費が
向上することになる。
【0073】また、上記NOX吸着材層25bに吸着さ
れたNOxを脱離させる制御の実行時、貴金属の酸素被
毒を改善する制御の実行時またはNOx吸着材のSOx
被毒を改善する制御の実行時には、上記第1酸素濃度検
出手段24の検出値に基づき、排気ガス中の酸素濃度と
還元剤濃度との割合に関する値を、エンジンの燃焼室4
内における平均空燃比A/Fを14.7以下、好ましく
は13.5〜14.5のややリッチ状態として燃焼させ
た場合の排気ガス雰囲気に相当した値とする制御が、そ
れぞれ所定の温度領域で設定時間に亘って実行されるこ
とになる。
【0074】次に、上記点火時期制御手段41により実
行される点火時期制御を図10に示すフローチャートに
基づいて説明する。上記制御動作がスタートすると、ま
ず各センサによって検出されたデータを入力した後(ス
テップS61)、エンジンの運転状態に対応した基本点
火時期θbを、予め設定されたマップから読み出す等に
より設定する(ステップS62)。
【0075】その後、上記SOx被毒を改善すべき状態
にあることを示すフラグFSが1にセットされているか
否かを判定し(ステップS63)、NOと判定された場
合には上記酸素被毒を改善すべき状態にあることを示す
フラグFMが1にセットされているか否かを判定する
(ステップS64)。上記ステップS63,64の何れ
かにおいてYESと判定された場合には、上記点火時期
をリタード補正するためのリタード補正値θcを、図外
のマップから読み出してセットする(ステップS6
5)。
【0076】また、上記ステップS63,64において
それぞれNOと判定され、上記SOx被毒を改善すべき
状態にあることを示すフラグFSおよび上記酸素被毒を
改善すべき状態にあることを示すフラグFMが、それぞ
れ0にリセットされていることが確認された場合には、
上記リタード補正値θcを0にリセットする(ステップ
S66)。
【0077】次いで、上記基本点火時期θbと、リター
ド補正値θcとに基づいて最終点火時期θtを算出した
後(ステップS67)、点火時期となったか否かを判定
し(ステップS68)、YESと判定された時点で、点
火回路4に点火信号を出力する(ステップS69)。
【0078】上記制御が実行されることにより、上記S
Ox被毒を改善または上記酸素被毒を改善するために、
上記触媒体25に流入する排気ガス中の酸素濃度を所定
値以下とする制御を実行する際には、上記点火時期をリ
タードさせる制御が上記点火時期制御手段41からなる
昇温制御手段により実行され、排気通路22に導出され
る排気ガスの温度が高められることになる。
【0079】上記のように貴金属を含有する触媒体25
が排気通路22に配設されるとともに、この触媒体25
に流入する排気ガス中の酸素濃度を運転状態に応じて制
御する酸素濃度制御手段40を備え、少なくともエンジ
ンの高負荷あるいは高回転時に、上記酸素濃度制御手段
40により、上記触媒体25に流入する排気ガス中の酸
素濃度を基準値以上に制御するように構成されたエンジ
ンの排気浄化装置において、上記触媒体25の状態を判
定する状態判定手段42を備え、この状態判定手段42
によって上記貴金属の触媒性能が劣化した状態にあると
判定され、かつ触媒体25の温度が貴金属の性能改善に
適した温度以上であると判定された場合に、上記酸素濃
度制御手段40により、上記触媒体25に流入する排気
ガス中の酸素濃度を所定値以下に制御するように構成し
たため、上記触媒体25に含有された貴金属が酸素被毒
する等により、その触媒性能が劣化したことが上記状態
判定手段42において確認された場合に、上記貴金属に
付着した酸素を適正なタイミングで除去して排気ガスの
浄化性能を改善することができる。
【0080】すなわち、エンジンの高負荷・高回転領域
を含むほとんどの運転領域で、燃焼室4内の平均空空燃
比を理論空燃比よりも高くするように構成されたエンジ
ン、例えば全域リーンバーンエンジン等においては、貴
金属に酸素が付着することに起因した触媒性能の低下が
頻繁に発生する。例えば上記触媒体25の触媒材層25
bに含有されたRhからなる貴金属は、NOx等の還元
能力が優れているという利点を有する反面、酸素と結合
して触媒性能が低下し易い傾向がある。
【0081】そして、通常の運転状態では、上記貴金属
の酸素被毒を改善することができないが、上記貴金属の
酸素被毒が発生したことが確認され、かつ上記触媒体2
5の温度が貴金属の性能改善に適した温度以上となった
ことが確認された時点で、上記触媒体25に流入する排
気ガス中の酸素濃度を所定値以下とする制御を酸素濃度
制御手段40によって実行することにより、上記貴金属
に付着した酸素を短時間で除去することができる。した
がって、上記貴金属の酸素被毒を改善するための時間を
最小限して燃費が悪化するのを防止しつつ、上記貴金属
が酸素被毒することに起因した触媒性能の低下を迅速に
改善することにより、NOxを確実に還元して大気中に
放出されるNOx量を効果的に低減することができると
いう利点がある。
【0082】また、上記実施形態に示すように、排気ガ
スの酸素過剰雰囲気でNOxを吸着するとともに、酸素
濃度の低下に伴ってNOxを脱離するNOx吸着材を含
有する触媒体25を備えるとともに、NOx吸着材がN
Oxの吸着および脱離を行う運転状態で、第1期間に亘
って上記酸素濃度を基準値以上とした後、この第1時間
よりも短い期間に設定された第2期間に亘って上記酸素
濃度を所定値以下に制御することにより、上記NOx吸
着材からNOxを脱離させるように構成されたエンジン
では、このNOx吸着材から脱離した大量のNOxを上
記貴金属の触媒作用により還元して浄化することができ
ないと、上記脱離時にNOxが集中的に排出されるた
め、上記構成を採用することによる効果が顕著に得られ
るという利点がある。
【0083】さらに、上記実施形態では、NOx吸着材
からNOxが脱離される運転状態にあり、かつ触媒体の
温度が、予め250℃程度に設定された判定基準温度よ
りも低いと上記状態判定手段42において判定された場
合に、上記貴金属によるNOxの還元性能に基づいて上
記貴金属の触媒性能が劣化したか否かを判定するように
構成したため、触媒体25の温度が比較的低い場合に発
生する上記貴金属の酸素被毒に起因した触媒性能の低下
を、上記状態判定手段42において正確に判定すること
ができ、この判定結果に応じて上記貴金属に付着した酸
素の除去を適正なタイミングで実行することができる。
【0084】すなわち、上記NOx吸着材を含有する触
媒体25を備えたエンジンでは、NOx吸着材にSOx
が付着することに起因したSOx被毒が発生した場合に
おいても、上記触媒体25によるNOxの浄化性能が低
下することになるが、上記SOx被毒に起因した浄化性
能の低下は、通常450℃程度の高温領域で顕著に検出
されるため、上記浄化性能の低下が低温領域で発生した
か否かを確認することにより、貴金属の酸素被毒に起因
した触媒性能の低下を、上記状態判定手段42において
正確に判定することができる。
【0085】また、上記実施形態に示すように、触媒体
25の下流部における排気ガス中の酸素濃度を検出する
酸素濃度検出手段26を設け、この酸素濃度検出手段2
6により検出された排気ガス中の酸素濃度に応じて上記
貴金属の触媒性能が劣化したか否かを上記状態判定手段
42において判定するように構成した場合には、上記貴
金属が酸素被毒することに起因した触媒性能の劣化を、
上記酸素濃度検出手段26の検出値に基づいて正確に判
定できるという利点がある。
【0086】なお、上記実施形態に代え、エンジンの運
転履歴に基づき、例えば触媒体25に流入する排気ガス
中の酸素濃度を第1時間に亘り基準値以上とする制御
が、どの程度繰り返されたか等の運転履歴に基づき、上
記貴金属が酸素被毒することに起因して触媒性能が劣化
しているか否かを、上記状態判定手段42において判定
するように構成してもよく、この場合には、上記貴金属
の酸素被毒を状態判定手段42において容易かつ適正に
判定できるという利点がある。
【0087】また、上記実施形態に示すように、状態判
定手段42により貴金属の触媒性能が劣化した状態にあ
ると判定された場合に、上記触媒体25の温度を上昇さ
せる制御を、上記点火時期制御手段41からなる昇温制
御手段によって実行するように構成した場合には、上記
貴金属の酸素被毒を改善するのに適した温度に上記触媒
体25を早期に昇温させて上記酸素被毒の改善制御を実
行することができるため、上記貴金属の酸素被毒に起因
した浄化性能の低下状態が、長期間に亘って継続される
のを防止できるという利点がある。
【0088】なお、上記点火時期制御手段41からなる
昇温制御手段によって点火時期のリタード制御を実行す
ることにより、触媒体25の温度を上昇させるように構
成した上記実施形態に代え、図外のアイドル回転数制御
手段によるアイドル回転数制御の目標回転数を上昇さ
せ、あるいは上記二次エア供給通路32から触媒体25
の上流位置に送り込まれる吸気(二次エア)の供給量を
調節し、または上記電気式スロットル弁13の開度を調
節する等により、上記触媒体25の温度を上昇させるよ
うに構成してもよい。
【0089】また、上記酸素濃度制御手段40によって
燃焼室4内の空燃比制御を実行することにより、排気ガ
ス中の酸素濃度を制御するように構成された上記実施形
態に代え、電気式スロットル弁13の開度を調節するこ
とにより上記酸素濃度を制御し、あるいは膨張行程で燃
料の後噴射を行うように構成されたエンジンにおいて、
燃料の後噴射量や噴射時期を調節し、または二次エア供
給通路32から触媒体25の上流位置に送り込まれる吸
気(二次エア)の供給量を調節する等により、排気ガス
中の酸素濃度を制御するように構成してもよい。
【0090】さらに、上記実施形態では、火花点火式の
ガソリンエンジンについて本発明を適用した例について
説明したが、ディーゼルエンジンについても本発明を適
用可能である。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、貴金属
を含有する触媒体が排気通路に配設されるとともに、こ
の触媒体に流入する排気ガス中の酸素濃度を運転状態に
応じて制御する酸素濃度制御手段を備え、少なくともエ
ンジンの高負荷あるいは高回転時に、上記酸素濃度制御
手段により、上記触媒体に流入する排気ガス中の酸素濃
度を基準値以上に制御するように構成されたエンジンの
排気浄化装置において、上記触媒体の状態を判定する状
態判定手段を備え、この状態判定手段によって上記貴金
属の触媒性能が劣化した状態にあると判定され、かつ触
媒体の温度が貴金属の性能改善に適した温度以上である
と判定された場合に、上記酸素濃度制御手段により、上
記触媒体に流入する排気ガス中の酸素濃度を所定値以下
に制御するように構成したため、上記触媒体に含有され
た貴金属が酸素被毒する等により、その触媒性能が劣化
したことが上記状態判定手段において確認された場合
に、上記貴金属に付着した酸素を適正なタイミングで除
去して排気ガスの浄化性能を改善できるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエンジンの排気浄化装置の実施形
態を示す説明図である。
【図2】触媒体の具体的構成を示す説明図である。
【図3】エンジンの運転状態の判定制御を示すフローチ
ャートである。
【図4】触媒体の浄化性能の判定制御の前半部を示すフ
ローチャートである。
【図5】触媒体の浄化性能の判定制御の後半部を示すフ
ローチャートである。
【図6】触媒体の浄化性能の判定制御動作を示すタイム
チャートである。
【図7】触媒体の温度とNOxの浄化率の変化状態との
対応関係を示すグラフである。
【図8】酸素濃度の制御動作の前半部を示すフローチャ
ートである。
【図9】酸素濃度の制御動作の後半部を示すフローチャ
ートである。
【図10】点火時期制御の具体例を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
22 排気通路 25 触媒体 25b NOx吸着材層 25c 触媒材層 40 酸素濃度制御手段 41 点火時期制御手段(昇温制御手段) 42 状態判定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01N 3/18 F02D 41/02 305 3/20 41/14 310F F02D 41/02 301 43/00 301B 305 301E 41/14 310 45/00 312Z 43/00 301 360C B01D 53/36 102B 45/00 312 ZAB 360 102H 102E (72)発明者 山田 啓司 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 岡本 謙治 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 Fターム(参考) 3G084 AA03 AA04 BA09 BA13 BA17 BA24 DA10 FA10 FA29 FA33 3G091 AA02 AA11 AA13 AA17 AA24 AA28 AB09 BA11 BA14 BA33 CA22 CA26 CB02 CB05 DB10 DC01 EA01 EA07 EA16 EA18 EA30 FA09 FB03 FB12 FC01 GA06 GB02Y GB03Y GB05Y GB06Y HA02 HA36 HA37 3G301 HA01 HA04 HA06 HA13 HA15 JA25 JA33 LB04 MA01 MA11 ND13 NE13 NE15 PD02A PD02Z PD09Z PE01Z 4D048 AA06 AB07 BA03X BA11X BA14X BA15X BA18X BA30X BA31Y BA32Y BA33X BA34Y BA41X BD02 CD06 CD08 DA01 DA02 DA06 DA20 EA04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貴金属を含有する触媒体が排気通路に配
    設されるとともに、この触媒体に流入する排気ガス中の
    酸素濃度を運転状態に応じて制御する酸素濃度制御手段
    を備え、少なくともエンジンの高負荷あるいは高回転時
    に、上記酸素濃度制御手段により、上記触媒体に流入す
    る排気ガス中の酸素濃度を基準値以上に制御するように
    構成されたエンジンの排気浄化装置において、上記触媒
    体の状態を判定する状態判定手段を備え、この状態判定
    手段によって上記貴金属の触媒性能が劣化した状態にあ
    ると判定され、かつ触媒体の温度が貴金属の性能改善に
    適した温度以上であると判定された場合に、上記酸素濃
    度制御手段により、上記触媒体に流入する排気ガス中の
    酸素濃度を所定値以下に制御するように構成したことを
    特徴とするエンジンの排気浄化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエンジンの排気ガス浄化
    装置において、上記触媒体は、排気ガスの酸素過剰雰囲
    気でNOxを吸着するとともに、酸素濃度の低下に伴っ
    てNOxを脱離するNOx吸着材を含有し、上記酸素濃
    度制御手段は、NOx吸着材がNOxの吸着および脱離
    を行う運転状態で、第1期間に亘って上記酸素濃度を基
    準値以上とした後、この第1時間よりも短い期間に設定
    された第2期間に亘って上記酸素濃度を所定値以下とす
    ることにより、上記NOx吸着材からNOxを脱離させ
    る制御を実行するように構成されたことを特徴とするエ
    ンジンの排気浄化装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のエンジンの排気ガス浄化
    装置において、上記状態判定手段は、NOx吸着材から
    NOxが脱離する運転状態にあり、かつ触媒体の温度が
    予め設定された判定基準温度よりも低いときに、上記貴
    金属によるNOxの還元性能に基づいて上記貴金属の触
    媒性能が劣化したか否かを判定することを特徴とするエ
    ンジンの排気浄化装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のエンジンの排気ガス浄化
    装置において、上記触媒体の下流部における排気ガス中
    の酸素濃度を検出する酸素濃度検出手段を備え、上記状
    態判定手段は、上記酸素濃度検出手段により検出された
    排気ガス中の酸素濃度に応じて上記貴金属の触媒性能が
    劣化したか否かを判定することを特徴とするエンジンの
    排気浄化装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のエンジンの排気ガス浄化
    装置において、上記状態判定手段は、エンジンの運転履
    歴に基づいて上記貴金属の触媒性能が劣化したか否かを
    判定することを特徴とするエンジンの排気浄化装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れかに記載のエンジン
    の排気ガス浄化装置において、上記状態判定手段により
    貴金属の触媒性能が劣化した状態にあると判定された場
    合に、上記触媒体の温度を上昇させる制御を実行する昇
    温制御手段を備えたことを特徴とするエンジンの排気浄
    化装置。
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