JP3358485B2 - 希薄燃焼内燃エンジンの排気浄化装置 - Google Patents

希薄燃焼内燃エンジンの排気浄化装置

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JP3358485B2 JP07373197A JP7373197A JP3358485B2 JP 3358485 B2 JP3358485 B2 JP 3358485B2 JP 07373197 A JP07373197 A JP 07373197A JP 7373197 A JP7373197 A JP 7373197A JP 3358485 B2 JP3358485 B2 JP 3358485B2
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勝典 金子
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、希薄燃焼内燃エン
ジンの排気浄化装置に係り、特に浄化効率復活機能を備
えた装置に関する。
【0002】
【関連する背景技術】内燃エンジンが所定運転状態にあ
る時に空燃比を理論空燃比(14.7)よりも燃料希薄
側(リーン側)の目標値(例えば、22以上)に制御し
て、エンジンの燃費特性等を改善する空燃比制御方法が
知られている。このようなリーン空燃比制御方法におい
て、従来の三元触媒では排ガス中のNOx(窒素酸化
物)が充分に浄化できないという問題がある。
【0003】この問題を解決するために、酸素過剰状態
(酸化雰囲気)において排ガス中のNOxを硝酸塩X−
NO3として付着させ吸着し、吸着したNOxをCO(一
酸化炭素)過剰状態(還元雰囲気)でN2(窒素)に還
元させる特性(同時に炭酸塩X−CO3が生成される)
を有した排気浄化触媒、所謂NOx触媒を使用して、大
気へのNOx排出量を低減させることが知られている。
このNOx触媒では、上記のようにリーン空燃比制御時
にNOxを吸着させるのであるが、リーン燃焼運転を長
時間連続して行うと、触媒の吸着量には限度があるため
に、吸着が飽和量に達した時点で排ガス中のNOxが触
媒に吸着されずに大気に排出されることになる。そこ
で、NOx触媒の吸着量が飽和に達する前に、空燃比を
理論空燃比またはその近傍値に制御するリッチ空燃比運
転に定期的に切換え、還元雰囲気(リッチ状態)でNO
xの還元を行うような方法が、WO93/07363号
公報等により知られている。
【0004】しかしながら、NOx触媒に付着する物質
は、NOxに基づく硝酸塩X−NO3だけならよいが、実
際NOx触媒には、NOx以外の物質、例えば、燃料(ガ
ソリン)中に含まれるS(硫黄)からなるSOxの酸化
生成物、即ち硫酸塩X−SO4も付着する。このような
NOx以外の物質(浄化能力低下物質)は、本来NOxの
酸化生成物、即ち上記硝酸塩X−NO3が付着されるべ
きところに、硝酸塩X−NO3の替わりに付着すること
になるため、結果的にNOxの吸着能力を低減させるこ
とになる。
【0005】このようなNOx触媒に付着したNOxの酸
化生成物以外の浄化能力低下物質である硫酸塩X−SO
4は、NOxの場合よりも還元除去することが困難で、時
間の経過とともにその付着堆積量は増加する。そしてこ
の浄化能力低下物質の堆積を放置しておくと、硫酸塩X
−SO4は還元し難くなるとともにNOxの吸着能力は低
下する一方となり、NOx触媒がその機能を充分に果た
さなくなる虞がある。
【0006】そこで、NOx触媒が高温下であって且つ
酸素濃度低下雰囲気(リッチ空燃比状態)にある場合に
硫酸塩X−SO4が還元除去され得ることに着目し、こ
のような状況を適宜作り出すことによってNOx触媒を
再生させる技術が特開平6−88518号公報等に開示
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開平
6−88518号公報に開示されるように、NOx触媒
が高温下にあるときに空燃比をリッチ状態となるように
制御して酸素濃度低下雰囲気を形成させたとしても、そ
の空燃比がそれほどリッチでないような場合、例えば理
論空燃比程度の場合には、硫酸塩X−SO4は充分には
還元除去されないことが最近明らかになってきた。
【0008】そこで、NOxの還元除去とともに硫酸塩
X−SO4の除去も可能なように、定期的に空燃比を理
論空燃比よりも大きくリッチ化することが考えられる。
しかしながら、このように空燃比を大きくリッチ化する
ことはNOxの還元除去にとっては本来必要ではなく、
リッチ化するために燃料を定期的に大幅に増量すること
は却って燃費の悪化に繋がり好ましいことではない。ま
た、頻繁に大きくリッチ化することは内燃エンジンの運
転状態(トルク変動等)を悪化させる要因にもなる。
【0009】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたもので、その目的とするところは、NOx触
媒を用いた排気浄化装置において、NOx触媒に吸着し
たNOx及びNOx触媒に付着したNOx以外の浄化能力
低下物質を燃費の悪化や内燃エンジンの運転状態の悪化
なく還元除去しNOx触媒の機能を常に良好に維持可能
な排気浄化装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1の発明では、希薄燃焼可能な内燃エン
ジンの排気通路に設けられ、酸素過剰雰囲気でNOxを
吸着し酸素濃度低下雰囲気で前記吸着したNOxを放出
するNOx触媒と、前記NOx触媒に付着して該NOx触
媒のNOx吸収能力を低下させる硝酸塩からなる第1の
浄化能力低下物質及び硫酸塩からなる第2の浄化能力低
下物質の付着量をそれぞれ推定する付着量推定手段と、
前記各浄化能力低下物質を前記NOx触媒から脱離させ
るべく、前記付着量推定手段からの情報に基づき、前記
第1の浄化能力低下物質の脱離に対しては空燃比が理論
空燃比または理論空燃比近傍となるように設定する一
方、前記第2の浄化能力低下物質の脱離に対しては空燃
比がリッチとなるように設定するとともに、空燃比が前
記希薄燃焼時に周期的に前記各設定された値となるよう
制御する空燃比制御手段とを備えたことを特徴としてい
る。
【0011】従って、NOx触媒には、時間の経過とと
もに、希薄燃焼時に発生するNOxの酸化生成物である
硝酸塩X−NO3やガソリン中の硫黄SからなるSOxの
酸化生成物である硫酸塩X−SO4 がそれぞれ第1の
化能力低下物質及び第2の浄化能力低下物質として付着
するため、これらの第1及び第2の浄化能力低下物質を
そのまま放置するとNOx触媒のNOx吸収能力が低下す
ることになるが、NOx触媒に付着した第1の浄化能力
低下物質(硝酸塩X−NO 3 )の脱離に対しては当該第
1の浄化能力低下物質の付着量に応じて空燃比が理論空
燃比または理論空燃比近傍となるように設定され、第2
の浄化能力低下物質(硫酸塩X−SO 4 )に対しては当
該第2の浄化能力低下物質の付着量に応じて空燃比がリ
ッチとなるように設定され、空燃比がこれら各設定値に
周期的に空燃比制御されることで第1及び第2の浄化能
力低下物質が好適に還元除去され、NOx触媒の機能が
良好に回復することになる。
【0012】ここで図10を参照すると、NOx触媒に
付着したNOxの酸化生成物である硝酸塩X−NO3と硫
黄SからなるSOxの酸化生成物である硫酸塩X−SO4
の還元のメカニズムが例示されており、以下、図10に
基づき本発明に係る浄化能力低下物質の還元除去作用に
ついてより詳しく説明する。同図に示すように、希薄
(リーン)な空燃比での燃焼時においては、例えば白金
Pt、ロジウムRh等の触媒元素の存在のもとで、排ガ
ス中のSOx及びNOxとNOx触媒上に存在する炭酸塩
X−CO3(ここではバリウムBaを存在させてBaC
3としており、この炭酸塩BaCO3は常に容易に他の
塩に置換可能な状態で存在している)とが反応して二酸
化炭素CO2と硝酸塩X−NO3(ここでは上記同様にし
てBa(NO3)2と示す)及び硫酸塩X−SO4(ここで
は上記同様にしてBaSO4と示す)が生成され、これ
ら硝酸塩Ba(NO3)2第1の浄化能力低下物質)と硫
酸塩BaSO4第2の浄化能力低下物質)がNOx触媒
上に付着する。
【0013】そして、例えば硝酸塩Ba(NO3)2につい
ては、その付着量が所定量に達したと推定したときに空
燃比を理論空燃比または理論空燃比近傍のやや濃化(や
やリッチ)な空燃比(例えば、空燃比14付近)として
酸素O2の濃度を小さく、即ち還元雰囲気にすれば、白
金Ptにより先ず硝酸塩Ba(NO3)2が排ガス中の一酸
化炭素COと反応して上記炭酸塩BaCO3とNOとに
分解され、その後さらにロジウムRhによりこのNOが
一酸化炭素COと反応して窒素N2と二酸化炭素CO2
に良好に分解(無毒化)され大気中に放散される。
【0014】一方、例えば硫酸塩BaSO4について
は、やはりその付着量が所定量に達したと推定したとき
に空燃比をより濃化(よりリッチ)な空燃比(例えば、
燃比11付近)として酸素O2の濃度を小さくし還元
力を強めることで、白金Ptにより硫酸塩BaSO4
排ガス中の濃度の濃い多量の一酸化炭素COと反応して
上記炭酸塩BaCO3と二酸化硫黄SO2とに分解され、
故に、硫黄分がやはり無毒化されて大気中に放散され
る。これにより、第1の浄化能力低下物質である硝酸塩
Ba(NO 3 ) 2 、第2の浄化能力低下物質である硫酸塩B
aSO 4 ともに適宜タイミングよく良好に除去されるこ
とになり、NOx触媒はNOxを常に良好に吸着可能な状
態に回復され維持される。
【0015】また、ここでは、上記のような空燃比(や
やリッチ及びよりリッチ)の操作を希薄燃焼時に浄化能
力低下物質毎にそれぞれ周期的に行うようにしているの
で、必要に応じてタイミングよく空燃比がそれぞれ異な
る値にリッチ化制御されることになり、つまり頻繁且つ
不必要に空燃比がリッチ状態とされることがなく、故
に、燃料の増量頻度が無闇に多くなることが好適に防止
される。従って、本発明では、燃費の悪化が防止されて
省エネ化が図られながら、NOx触媒のNOx吸着機能が
好適に維持されることになる。
【0016】また、請求項2の発明では、前記付着量推
定手段は、前記希薄燃焼の継続時間に基づき前記第1の
浄化能力低下物質及び前記第2の浄化能力低下物質の付
着量をそれぞれ推定するものであって、前記空燃比制御
手段は、前記希薄燃焼が所定時間継続したとき、前記第
1の浄化能力低下物質の脱離に対しては空燃比が理論空
燃比または理論空燃比近傍となるように設定する一方、
前記第2の浄化能力低下物質の脱離に対しては空燃比が
リッチとなるように設定するとともに、空燃比が周期的
に前記各設定された値となるよう制御することを特徴と
している。
【0017】従って、NOx触媒には、時間の経過とと
もに、希薄燃焼時に発生するNOxの酸化生成物である
硝酸塩X−NO 3 やガソリン中の硫黄SからなるSOxの
酸化生成物である硫酸塩X−SO 4 がそれぞれ第1の浄
化能力低下物質及び第2の浄化能力低下物質として付着
することになるが、希薄燃焼が所定時間継続したことで
これらの浄化能力低下物質の各付着量が所定量に達した
とみなされ、このとき空燃比が硝酸塩X−NO 3 に対し
ては理論空燃比または理論空燃比近傍のやや濃化(やや
リッチ)な空燃比(例えば、空燃比14付近)に、また
例えば硫酸塩X−SO 4 に対してはより濃化(よりリッ
チ)な空燃比(例えば、空燃比11付近)に設定されて
空燃比がこれらの値に周期的に切換えられる。これによ
り、上記同様に第1及び第2の浄化能力低下物質が好適
に還元除去されNOx触媒の機能が良好に回復する。
【0018】また、請求項3の発明では、前記空燃比制
御手段は、前記第1の浄化能力低下物質の脱離に対して
は第1の周期で空燃比を制御する一方、前記第2の浄化
能力低下物質の脱離に対しては前記第1の周期よりも長
い第2の周期で空燃比を制御することを特徴としてい
る。つまり、通常、排ガス中にはNOxの方がSOxより
も多く存在している(現在の国内ガソリンでは硫黄S成
分30ppm程度)ために、第2の浄化能力低下物質であ
る硫酸塩BaSO4の付着堆積の進行度合の方が第1の
浄化能力低下物質である硝酸塩Ba(NO3)2の進行度合
よりも遅い傾向にあり、従って、第1の浄化能力低下物
質である硝酸塩Ba(NO3)2に対しては第1の周期で空
燃比を理論空燃比または理論空燃比近傍(例えば、空燃
比14付近)に切換えて高頻度で還元除去操作をし、一
方、第2の浄化能力低下物質である硫酸塩BaSO4
対しては、それほど頻繁に還元除去操作をする必要がな
いことから第1の周期よりも長い第2の周期で空燃比を
リッチ(例えば、空燃比11付近)に切換えることが可
能であって、故に第2の浄化能力低下物質である硫酸塩
BaSO4の還元除去の機会を必要且つ充分な程度に減
らすことが可能とされる。これにより、燃料を多く必要
とするリッチ状態の出現頻度を極力少なく抑えることが
可能とされ、燃費の悪化がより一層好適に防止されて省
エネ化が図られながらNOx触媒のNOx吸着能力が好適
に維持される。
【0019】また、請求項4の発明では、前記付着量推
定手段は、前記第1の浄化能力低下物質及び前記第2の
浄化能力低下物質の付着量を併せて同時に推定し、前記
空燃比制御手段は、前記付着量推定手段からの情報に基
づき、前記希薄燃焼時の同一時期に周期的に空燃比が連
続的或いは段階的にリッチとなるよう制御することを特
徴としている。従って、第1及び第2の浄化能力低下物
質を除去すべく空燃比を操作する時期を付着量に応じて
各浄化能力低下物質を除去するのに必要且つ充分な同一
時期に併合し、さらにこのときの空燃比を各浄化能力低
下物質を除去するのに必要且つ充分なよう周期的に且つ
連続的或いは段階的にリッチとすることで、制御の簡素
化が図られるとともに、燃料増量に伴う内燃エンジンの
運転状態の悪化が好適に防止される。さらに、一回の空
燃比切換えで増量される燃料が比較的無駄なく有効に還
元作用に利用されることにもなる。
【0020】
【0021】
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態として
の実施例を添付図面に基づいて説明する。先ず、実施例
1について説明する。図1は、本発明に係る排気浄化装
置を備えた希薄燃焼内燃エンジンを示す概略構成図であ
る。
【0023】同図において、符号1は自動車用エンジ
ン、例えば、V型6気筒ガソリンエンジン本体であり、
燃焼室を始め吸気系や点火系等がリーン燃焼可能に設計
されている。このV型6気筒ガソリンエンジン本体(以
下、単にエンジン本体と記す)1は、片方側(左側)バ
ンク1aと他方側(右側)バンク1bにそれぞれ気筒が
3気筒ずつ配設されている。左側バンク1aと右側バン
ク1bの各気筒毎に設けられた吸気ポート2a,2bに
は、燃料噴射弁3a,3bが取り付けられた吸気マニホ
ールド4を介し、エアクリーナ5、吸入空気量Afを検
出するエアフローセンサ6、スロットルバルブ7、アイ
ドルスピードコントロールバルブ8等を備えた吸気管9
が接続されている。
【0024】エアフローセンサ6としては、カルマン渦
式エアフローセンサ等が好適に使用される。アイドルス
ピードコントロールバルブ8は、アイドリング回転数を
制御するためのものであり、図示しないエアコンの作動
等によるエンジン負荷の変動に応じバルブ開度を調節し
て、吸入空気量を変化させ、アイドリング運転を安定さ
せる働きをするものである。また、このアイドルスピー
ドコントロールバルブ8は、後述する点火時期補正制御
ならびに空燃比補正制御時には開弁側に作動し、エンジ
ン出力の低下を補うように作用する。
【0025】また、各気筒の排気ポート10a,10b
には、排気マニホールド11a,11bを介して、空燃
比A/Fを検出するための空燃比センサ(リニアO2
ンサ等)12の取り付けられた排気管14が接続され、
この排気管14には、排気浄化触媒であるNOx触媒1
3を介して、図示しないマフラーが接続されている。N
Ox触媒13は、前述したように、酸化雰囲気において
炭酸塩X−CO3と排ガス中のNOx(窒素酸化物)を二
酸化炭素CO2と硝酸塩X−NO3(例えば、Ba(N
3)2)としてこの硝酸塩X−NO3を触媒表面に付着さ
せ、CO(一酸化炭素)の存在する還元雰囲気におい
て、その硝酸塩X−NO3を炭酸塩X−CO3に、さらに
はN2(窒素)と二酸化炭素CO2とに還元する機能を持
つものである。NOx触媒13としては、例えば、担持
層(例えば、Al23)及び耐熱性を有するPt(白
金)、Rh(ロジウム)とBa(バリウム)、K(カリ
ウム)、La(ランタン)、Ce(セリウム)等のアル
カリ金属、アルカリ土類、アルカリ希土類からなる触媒
が使用されている。
【0026】エンジン本体1には、吸気ポート2a,2
bから燃焼室15a,15bに供給された空気と燃料と
の混合ガスに着火するための点火プラグ16a,16b
が各気筒毎に配置されている。また、符号18は、カム
シャフトと連動するエンコーダからクランク角同期信号
θCRを検出するクランク角センサ、符号19はスロット
ルバルブ7の開度θTHを検出するスロットルセンサ、符
号20は冷却水温Twを検出する水温センサ、符号21
は大気圧Pa を検出する大気圧センサ、符号22は吸気
温度Taを検出する吸気温センサである。
【0027】尚、エンジン回転速度(エンジン回転数)
Neは、クランク角センサ18が検出するクランク角同
期信号θCRの発生時間間隔から演算される。車室内に
は、図示しない入出力装置、多数の制御プログラムを内
蔵した記憶装置(ROM、RAM等)、中央処理装置
(CPU)、計時手段として機能するタイマカウンタ等
を備えたECU(電子制御ユニット)23が設置されて
おり、エンジン本体1の空燃比制御、点火時期制御、吸
入空気量制御や後述する排気浄化装置のリフレッシュ制
御(リフレッシュ空燃比制御)等を行っている。ECU
23の入力側には、上述した各種センサ類や車両の走行
距離を車速パルスの積算値等によりカウントする距離メ
ータ25等が接続され、これらセンサ類からの検出情報
が入力される。一方、出力側には、上述の燃料噴射弁3
a,3bや点火ユニット24等が接続され、これらに向
けて各種センサ類からの入力情報に基づき演算された最
適値が出力されるようになっている。燃料噴射弁3a,
3bは、ECU23からの指令、例えばスロットルセン
サ出力情報(要求される吸入空気量)とエンジン回転数
情報に基づき、パルス状の電流(燃料噴射パルス)が供
給されて駆動するものであり、その電流のパルス幅、即
ち継続期間によって燃料噴射量が決定される。つまり、
要求される出力が低負荷であれば、リーン空燃比となる
よう燃料噴射量が決定され、高負荷であれば、理論空燃
比(ストイキオともいう)またはリッチ空燃比となるよ
うに燃料噴射量が決定される。また、点火ユニット24
は、ECU23からの指令により各気筒の点火プラグ1
6a,16bに高電圧を出力するものである。
【0028】次に、上述のように構成された本発明に係
る排気浄化装置の作用について説明する。図2および図
3に示すフローチャートを参照すると、ECU23が実
行するリフレッシュ制御(リフレッシュ空燃比制御)手
順、即ち、前述したようにしてNOx触媒13に付着す
るNOxの酸化生成物である硝酸塩X−NO3(第1の浄
化能力低下物質)やガソリン中の硫黄SからなるSOx
の酸化生成物である硫酸塩X−SO4(第2の浄化能力
低下物質)を還元除去する手順(空燃比制御手段)が示
されており、以下フローチャートに基づいて説明する。
【0029】図2のステップS10では、運転状態の読
込みを行う。つまり、ここでは上記各センサからの検出
情報を読込む。詳しくは、このステップS10において
は、各種検出情報に基づき、リフレッシュ制御を実施し
てよいか否かの条件判別を行う。そして、ステップS1
2ではエンジン1がリーン空燃比運転中であるか否かを
判別する。リーン空燃比運転中であるか否かは、例え
ば、ECU23が空燃比制御によって空燃比A/Fをリ
ーンに制御しているか否か、或いは空燃比センサ12か
らの情報に基づいて容易に判別することができる。
【0030】ステップS12の判別結果が偽(No)で
エンジン1がリーン空燃比運転中でない場合には、ステ
ップS18に進んでストイキオまたはリッチ運転(スト
イキオ/リッチ運転)を行う。一方、ステップS12の
判別結果が真(Yes)でリーン空燃比運転中と判定さ
れた場合には、次にステップS14に進む。ステップS
14では、リーン空燃比運転が開始されてから所定時間
Tsが経過したか否かを判別する(付着量推定手段)。
この所定時間Tsは、予め実験等により設定された値で
あり、エンジン1がいかなる運転状態であってもNOx
触媒13に付着する上記硝酸塩X−NO3や硫酸塩X−
SO4等の浄化能力低下物質が付着限界量を超えない程
度の時間に設定されている。
【0031】ステップS14の判別結果が偽でリーン空
燃比運転が開始されてから所定時間Ts経過していない
ような場合には、ステップS17に進んでリーン運転を
継続する。一方、ステップS14の判別結果が真で所定
時間Tsが経過したと判定される場合には、次にステッ
プS16に進んでリフレッシュ運転を行う。このリフレ
ッシュ運転は図3のリフレッシュ運転サブルーチンに基
づき実施される。
【0032】先ず、ステップS20では、NOx触媒1
3に吸着したNOxを脱離すべく、即ち付着した硝酸塩
X−NO3を脱離すべく、NOx脱離用の燃料噴射時間
(インジェクタ駆動時間/1サイクル)と実施期間t1
(サイクル数)とが設定される。つまり、ここではNO
x脱離を行うための燃料噴射量と触媒からのNOx脱離を
行う継続期間t1とを設定する。具体的には、空燃比A
/Fが予めNOx脱離に適した空燃比A/F、即ち理論
空燃比近傍の所定AF1(例えば、A/F=14)となる
よう設定されたマップから燃料噴射時間とその所定AF
1を継続する実施期間t1とを読込む。
【0033】次にステップS21において、NOx触媒
13に付着した硫酸塩X−SO4を脱離すべく、SOx脱
離用の燃料噴射時間(インジェクタ駆動時間/1サイク
ル)と実施期間t2(サイクル数)とが設定される。つ
まり、ここではSOx脱離を行うための燃料噴射量と触
媒からのSOx脱離を行うための継続期間t2とを設定す
る。具体的には、空燃比A/Fが予めSOx脱離に適し
た空燃比A/F、即ち比較的リッチな所定AF2(例え
ば、A/F=11)となるよう設定されたマップから燃
料噴射時間とその所定AF2を継続する実施期間t2とを
読込む。
【0034】そして、ステップS23では、ステップS
20で読込まれたNOx脱離用の燃料噴射時間及び実施
期間t1が優先され、読込まれたデータに基づいて燃料
噴射を開始する。ステップS24では、NOx脱離の実
施期間がマップより読込まれた実施期間t1を超えたか
否かが判定される。判別結果が偽(No)で実施期間が
実施期間t1を超えていない場合には、触媒上からNOx
が十分に脱離していないと判断でき、この場合には、所
定AF1でのリフレッシュ運転を継続する。一方、判別
結果が真(Yes)で実施期間が実施期間t1を超えた
と判定された場合には、触媒上からNOxが十分に脱離
したと判断でき、この場合には、ステップS25におい
て空燃比A/FをSOx脱離用の空燃比、即ち所定AF2
に変更する。
【0035】ステップS26では、SOx脱離の実施期
間がマップより読み込まれた実施期間t2を超えたか否
かが判定される。判別結果が偽(No)で実施期間が実
施期間t2を超えていない場合には、触媒上からSOxが
十分に脱離していないと判断でき、この場合には、所定
AF2でのリフレッシュ運転を継続する。一方、実施期
間が実施期間t2を超えた場合には、触媒上からSOxが
十分に脱離したと判断でき、次のステップS27におい
てリフレッシュ運転対応の噴射を終了し、ステップS2
8においてリフレッシュ運転を終了する。このとき、燃
料噴射はリフレッシュ運転終了時点での運転状態に相当
する通常の燃料噴射へ変更される。そして、ステップS
29において、リフレッシュ運転に対応するデータがリ
セットされ、次のリフレッシュ運転に備えられる。
【0036】ここで図4を参照すると、上記リフレッシ
ュ制御中の空燃比A/Fの時間変化が示されているが、
このように、当該実施例1の場合には、リフレッシュ運
転はリーン空燃比運転が所定時間Tsに達する毎に周期
的に実施され、また、NOx脱離用とSOx脱離用とのリ
フレッシュ運転時期が同時でありながら設定される空燃
比がそれぞれの脱離に最適なものとなっている。つま
り、NOxの脱離に関しては、空燃比A/Fが所定値A
F1(例えば、A/F=14)とされ且つ期間t1に亘っ
て実施され、SOxの脱離に関しては、その直後に、空
燃比A/Fが所定値AF2(例えば、A/F=11)と
され且つ期間t2に亘って実施される。
【0037】従って、同図から明らかなように、空燃比
A/Fは一回のリフレッシュ運転で2段階に切り換えら
れることになり、当該実施例1の場合にあっては、NO
xの脱離とSOxの脱離とを燃費の悪化を抑えて効率的に
実施しながら、NOx触媒13のNOx吸着機能を好適に
回復させ維持することができる。つまり、図4中には、
リフレッシュ運転の開始から終了まで空燃比A/Fを所
定値AF2(例えば、A/F=11)と一定にしてNOx
の脱離とSOxの脱離とを行った場合を破線で示してあ
るが、上記本発明のリフレッシュ制御を実施した場合に
は、図中斜線で示した分だけ燃料噴射量を節約すること
ができることになるのである。
【0038】なお、ここでは、空燃比A/Fをそれぞれ
所定値AF1(例えば、A/F=14)、所定値AF2
(例えば、A/F=11)のように段階的に切り換える
ようにしたが、空燃比A/Fを、例えば、所定値AF1
(例えば、A/F=14)から所定値AF2(例えば、
A/F=11)まで直線或いは曲線的に連続的に変化さ
せるようにすることも可能である(但し図示せず)。こ
の場合であっても、上述した所定AF2でリフレッシュ
運転した場合に比べて燃料噴射量を節約することがで
き、充分な効果を奏する。
【0039】また、本実施形態では、NOx及びSOx脱
離のための実施期間t1,t2をマップより読込むように
しているが、制御の簡素化を図るためにそれぞれ固定値
として実施期間を設定してもよい。また、上記図2中の
ステップS14のリーン空燃比運転の継続時間判別の代
わりに、リーン空燃比運転後の燃料噴射弁3a,3bの
駆動時間tmの積算値に基づいて硝酸塩X−NO3や硫酸
塩X−SO4等の浄化能力低下物質の付着量が限界に達
したと推定してリフレッシュ運転を行うようにすること
もできる(付着量推定手段)。この場合、実際に噴射し
た燃料量に応じてリフレッシュ運転を行うことができ、
つまりNOx触媒13に付着する硝酸塩X−NO3や硫酸
塩X−SO4等をより正確に推定してリフレッシュ運転
を実施することができる。
【0040】ところで、硝酸塩X−NO3や硫酸塩X−
SO4等の付着量の推定は上記に限られるものではな
く、例えば、上記距離メータ25からの車両の走行距離
積算情報に基づいて行うこともでき、さらには走行時
間、消費燃料積算量や吸入空気積算量、さらにはエンジ
ン本体1の運転時間等に基づいて行うこともできる。こ
の場合、消費燃料積算量については、燃料噴射弁3a,
3bに供給される電流のパルス幅によって求めるように
し、吸入空気積算量については、カルマン渦式のエアフ
ローセンサ6の渦パルス数の積算値を演算して求めるよ
うにする。また、運転時間については、例えばタイマに
よってエンジン本体1作動中の時間を計時するようにす
ればよい。
【0041】また、この制御は、リフレッシュ運転継続
中でも、加速等の要求により目標とする空燃比がストイ
キオまたはリッチに切換わった場合には、リフレッシュ
運転はリセットされ、要求された運転状態に適したスト
イキオ運転またはリッチ運転に切換わるように設定され
ている。次に実施例2について説明する。
【0042】ここでは、主として上記実施例1と異なる
点についてのみ説明する。図5乃至図8に示すフローチ
ャートを参照すると、実施例2においてECU23が実
行するリフレッシュ制御(リフレッシュ空燃比制御)手
順が示されており、以下これらのフローチャートに基づ
いて説明する。この実施例2は、NOxの脱離とSOxの
脱離とを別々に異なる周期で実施するというものであ
り、以下、先ず図5及び図7に基づいてNOx脱離用の
リフレッシュ制御について説明する。
【0043】図5のステップS40では、上記同様に運
転状態の読込みを行って条件判別を実施し、次のステッ
プS42では、やはり上記同様にエンジン1がリーン空
燃比運転中であるか否かを判別する。そして、ステップ
S42の判別結果が偽(No)でエンジン1がリーン空
燃比運転中でない場合には、ステップS48に進んで運
転状態に応じたストイキオまたはリッチ運転(ストイキ
オ/リッチ運転)を継続する。一方、ステップS42の
判別結果が真(Yes)でリーン空燃比運転中と判定さ
れた場合には、次にステップS44に進む。
【0044】ステップS44では、リーン空燃比運転が
開始されてから所定時間(第1の周期)T1が経過した
か否かを判別する(付着量推定手段)。この所定時間T
1は、予め実験等により設定された値であり、エンジン
1がいかなる運転状態であってもNOx触媒13に付着
する上記硝酸塩X−NO3が付着限界量を超えない程度
の時間に設定されている。
【0045】ステップS44の判別結果が偽でリーン空
燃比運転が開始されてから所定時間T1が経過していな
いような場合には、ステップS47に進んでリーン運転
を継続する。一方、ステップS44の判別結果が真で所
定時間T1が経過したと判定される場合には、次にステ
ップS46に進んでリフレッシュ運転を行う。このNO
x脱離用のリフレッシュ運転は図7のリフレッシュ運転
サブルーチンに基づき実施される。なお、この図7はス
テップS60、ステップS62及びステップS64から
成っているが、これらはそれぞれ上記図3のステップS
20、ステップS23及びステップS24(NOx脱離
部)に対応しているため説明を省略する。
【0046】次に図6及び図8に基づいてSOx脱離用
のリフレッシュ制御について説明する。図6のステップ
S50では、上記同様に運転状態の読込みを行って条件
判別を実施し、次のステップS52では、やはり上記同
様にエンジン1がリーン空燃比運転中であるか否かを判
別する。そして、ステップS52の判別結果が偽(N
o)でエンジン1がリーン空燃比運転中でない場合に
は、ステップS58に進んで運転状態に応じたストイキ
オまたはリッチ運転(ストイキオ/リッチ運転)を継続
する。一方、ステップS52の判別結果が真(Yes)
でリーン空燃比運転中と判定された場合には、次にステ
ップS54に進む。
【0047】ステップS54では、リーン空燃比運転が
開始されてから今度は所定時間(第2の周期)T2が経
過したか否かを判別する(付着量推定手段)。この所定
時間T2も、予め実験等により設定された値であり、エ
ンジン1がいかなる運転状態であってもNOx触媒13
に付着する上記硫酸塩X−SO4が付着限界量を超えな
い程度の時間に設定されている。なお、この所定時間T
2は上記NOx脱離用のリフレッシュ制御の場合の所定時
間T1よりも大きく設定されている(T2>T1)。
【0048】ステップS54の判別結果が偽でリーン空
燃比運転が開始されてから所定時間T2が経過していな
いような場合には、ステップS57に進んでリーン運転
を継続する。一方、ステップS54の判別結果が真で所
定時間T2が経過したと判定された場合には、次にステ
ップS56に進んでリフレッシュ運転を行う。このSO
x脱離用のリフレッシュ運転は図8のリフレッシュ運転
サブルーチンに基づき実施される。但し、この図8はス
テップS70、ステップS72及びステップS74から
成っているが、これらはそれぞれ上記図3のステップS
21、ステップS23及びステップS26(SOx脱離
部)に対応しているため説明を省略する。
【0049】ここで図9を参照すると、上記実施例2の
場合のリフレッシュ制御中の空燃比A/Fの時間変化が
示されているが、同図に示すように、実施例2の場合、
リフレッシュ運転のうちNOx脱離用のリーン空燃比運
転は所定時間T1に達する毎に周期的に実施され、一方
SOx脱離用のリーン空燃比運転は所定時間T2(T2>
T1)に達する毎に周期的に実施されることになる。つ
まり、NOxの脱離に関しては、周期(第1の周期)T1
で空燃比A/Fが所定値AF1(例えば、A/F=1
4)とされ且つ期間t1に亘って実施され、SOxの脱離
に関しては、周期(第2の周期)T2で空燃比A/Fが
所定値AF2(例えば、A/F=11)とされ且つ期間
t2に亘って実施される。
【0050】即ち、通常は、排ガス中にはNOxの方が
SOxよりも多く存在しており、硫酸塩X−SO4の付着
堆積の進行度合の方が硝酸塩X−NO3の進行度合より
も遅い傾向にあることから、SOxの脱離についてはN
Ox脱離の周期T1よりも長い周期T2(T2>T1)でリ
フレッシュ運転を実施できることになり、これにより、
燃料を多く必要とするSOx脱離用のリフレッシュ運転
の頻度を少量の燃料量で済むNOx脱離用リフレッシュ
運転の頻度よりも極力少なく抑えるようにして、さらに
好適に燃費の悪化を防止しながらNOx触媒のNOx吸着
機能を回復させ維持することができることになる。
【0051】なお、実施例2も実施例1と同様、リフレ
ッシュ運転継続中でも、加速等の要求により目標とする
空燃比がストイキオまたはリッチに切換わった場合に
は、リフレッシュ運転はリセットされ、要求された運転
状態に適したストイキオ運転またはリッチ運転に切換わ
るように設定されている。ところで、本実施形態では、
リフレッシュ運転がリセットされ、再度、リーン空燃比
が所定時間Ts継続した場合にリフレッシュ運転に入る
ように設定されているが、加速等の要求があったときに
は、空撚比が12〜14程度とリッチになることから、
リフレッシュ運転と同様な効果が得られることになる。
即ちNOx、SOxの脱離が行われることになる。従っ
て、この時の空燃比と継続時間とからNOxやSOxの脱
離量を推測し、この推測値を利用して付着量推定手段の
データ(上記実施形態では所定時間Ts)を補正するよう
にしても良い。
【0052】以上、説明したように、本発明の実施例1
及び実施例2によれば、NOx触媒に吸着するNOxの酸
化生成物である硝酸塩X−NO3(第1の浄化能力低下
物質)については空燃比A/Fが所定値AF1(例え
ば、A/F=14)とし、一方ガソリン中の硫黄Sから
なるSOxの酸化生成物である硫酸塩X−SO4(第2の
浄化能力低下物質)については空燃比A/Fを所定値A
F2(例えば、A/F=11)としてそれぞれ周期的に
タイミングよくリフレッシュ運転を実施し還元除去する
ようにしているので、リフレッシュ運転に使用される燃
料量を極力少なく抑えて燃費の悪化を防止しながら効率
よく硝酸塩X−NO3、硫酸塩X−SO4等の浄化能力低
下物質を還元除去でき、NOx触媒のNOx吸着能力を好
適に回復させ維持することができる。
【0053】なお、上記実施例1及び実施例2では、N
Ox触媒13のみを有する排気浄化装置について説明し
たが、NOx触媒13とともに三元触媒をNOx触媒13
の上流或いは下流に備えたものであっても本発明を好適
に適用することができる。また、リーン運転時にSO2
をSO4として吸着させる一方、ストイキオ(またはリ
ッチ)運転時に(排ガス中に酸素が存在しないことを前
提に)SO2として脱離するS(硫黄)トラップ型触媒
が近年開発されており、このSトラップ型触媒をNOx
触媒の上流に備えたものであっても本発明を好適に適用
することができる。つまり、上記Sトラップ型触媒をN
Ox触媒の上流に備えるようにすれば、SO2をNOx触
媒の被毒なく下流に流すことが可能である一方、現実に
は空燃比がストイキオまたはリッチであっても完全燃焼
することはなく、故に多少の酸素が排ガス中に残存して
Sトラップ型触媒から脱離したSO2が当該酸素と反応
して非常に反応し易い状態のSO3となりNOx触媒上で
貴金属類と反応し被毒物質(硫酸塩X−SO4)として
NOx触媒に付着することになるのであるが、本発明を
適用すれば、このような場合であっても、被毒物質(硫
酸塩X−SO4)を好適に還元除去できるのである。
【0054】即ち、本発明は、三元触媒等の他の触媒の
存在如何に拘わらずNOx触媒13を有する排気浄化装
置全てに良好に適用可能である。また、NOx触媒13
はその使用時間が長くなると劣化が進むため、上記実施
例1及び2中のリフレッシュ運転の実施周期(Ts,T
1,T2)を徐々に小さくするとより効果的である。
【0055】また、上記実施例1及び2では、エンジン
本体1は、V型6気筒エンジンとしたが、気筒数やエン
ジン形式(例えば、水平対向式等)による制限はなく、
いかなる気筒数のものでも、また、いかなるエンジン形
式(筒内噴射型内燃エンジン等)のものでも適用可能で
ある。
【0056】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の請
求項1の希薄燃焼内燃エンジンの排気浄化装置によれ
ば、NOx触媒には、時間の経過とともに、希薄燃焼時
に発生するNOxの酸化生成物である硝酸塩X−NO3
ガソリン中の硫黄SからなるSOxの酸化生成物である
硫酸塩X−SO4 がそれぞれ第1の浄化能力低下物質
び第2の浄化能力低下物質として付着するため、これら
第1及び第2の浄化能力低下物質をそのまま放置すると
NOx触媒のNOx吸収能力が低下することになるが、
1の浄化能力低下物質(硝酸塩X−NO 3 )について
は、その付着量に応じて空燃比を周期的に理論空燃比ま
たは理論空燃比近傍(例えば、空燃比14付近)とし、
一方第2の浄化能力低下物質(硫酸塩X−SO 4 )につ
いては、やはりその付着量に応じて空燃比を周期的にリ
ッチ(例えば、空燃比11付近)とすることにより、
繁に空燃比がリッチ状態とされることがないようにして
燃料の増量頻度が無闇に多くなることを防止し燃費の悪
化を好適に防止しながらにして、第1の浄化能力低下物
質(硝酸塩X−NO 3 )、第2の浄化能力低下物質(硫
酸塩X−SO 4 )をともに適宜タイミングよく良好に還
元除去することができ、NOx触媒のNOx吸着機能を
に良好な状態に回復させ維持することができる。
【0057】また、請求項2の希薄燃焼内燃エンジンの
排気浄化装置によれば、NOx触媒には、時間の経過と
ともに、希薄燃焼時に発生するNOxの酸化生成物であ
る硝酸塩X−NO 3 やガソリン中の硫黄Sの酸化生成物
である硫酸塩X−SO 4 がそれぞれ第1の浄化能力低下
物質及び第2の浄化能力低下物質として付着することに
なるが、希薄燃焼が所定時間継続したことで容易にして
これらの浄化能力低下物質の各付着量が所定量に達した
とみなすことができ、このとき空燃比を硝酸塩X−NO
3 に対しては理論空燃比または理論空燃比近傍のやや濃
化(ややリッチ)な空燃比(例えば、空燃比14付近)
に、また例えば硫酸塩X−SO 4 に対してはより濃化
(よりリッチ)な空燃比(例えば、空燃比11付近)
設定して空燃比をこれらの値に周期的に切換えることに
より、上記同様に第1及び第2の浄化能力低下物質を好
適に還元除去することができ、やはりNOx触媒の機能
を良好に回復させ維持することができる。
【0058】また、請求項3の希薄燃焼内燃エンジンの
排気浄化装置によれば、第1の浄化能力低下物質(硝
塩X−NO3)に対して第2の浄化能力低下物質(硫
塩X−SO4)の還元除去の機会を必要且つ充分な程度
に減らすことができ、燃料を多く必要とするリッチ状態
の出現頻度を極力少なく抑えて燃費の悪化を好適に防止
でき、省エネ化を図りながらNOx触媒のNOx吸着機能
を好適に維持することができる。
【0059】また、請求項4の希薄燃焼内燃エンジンの
排気浄化装置によれば、制御の簡素化を図ることができ
るとともに、燃料増量に伴う内燃エンジンの運転状態の
悪化を極力防止でき、さらに、一回の空燃比切換えで増
量される燃料を比較的無駄なく有効に還元作用に利用す
ることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例が適用される排気浄化装置を備
えた希薄燃焼内燃エンジンの概略構成図である。
【図2】図1の電子制御ユニット(ECU)が実行す
る、実施例1のリフレッシュ制御ルーチンのフローチャ
ートである。
【図3】リフレッシュ運転ルーチンのフローチャートで
ある。
【図4】実施例1のリフレッシュ制御の実施結果を示す
空燃比A/Fのタイムチャートである。
【図5】実施例2のNOx脱離用のリフレッシュ制御ル
ーチンのフローチャートである。
【図6】実施例2のSOx脱離用のリフレッシュ制御ル
ーチンのフローチャートである。
【図7】NOx脱離用のリフレッシュ運転ルーチンのフ
ローチャートである。
【図8】SOx脱離用のリフレッシュ運転ルーチンのフ
ローチャートである。
【図9】実施例2のリフレッシュ制御の実施結果を示す
空燃比A/Fのタイムチャートである。
【図10】NOx触媒に付着したNOxの酸化生成物であ
る硝酸塩X−NO3と硫黄SからなるSOxの酸化生成物
である硫酸塩X−SO4の還元のメカニズムを示す説明
図である。
【符号の説明】
1 エンジン本体 3a 燃料噴射弁 3b 燃料噴射弁 12 空燃比センサ 13 NOx触媒 16a 点火プラグ 16b 点火プラグ 23 電子制御ユニット(ECU)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F01N 3/24 F01N 3/28 301C ZAB F02D 41/14 310D 3/28 301 ZAB F02D 41/14 310 45/00 301G ZAB ZAB 45/00 301 B01D 53/34 ZAB ZAB 53/36 101B (56)参考文献 特開 平6−346768(JP,A) 特開 平9−32619(JP,A) 特開 平8−294618(JP,A) 特開 平6−229231(JP,A) 特開 平6−229230(JP,A) 特開 平8−260948(JP,A) 特開 平7−217474(JP,A) 特開 平7−259542(JP,A) 特開 平6−88518(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/00 - 45/00 F01N 3/20

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 希薄燃焼可能な内燃エンジンの排気通路
    に設けられ、酸素過剰雰囲気でNOxを吸着し酸素濃度
    低下雰囲気で前記吸着したNOxを放出するNOx触媒
    と、 前記NOx触媒に付着して該NOx触媒のNOx吸収能力
    を低下させる硝酸塩からなる第1の浄化能力低下物質及
    び硫酸塩からなる第2の浄化能力低下物質の付着量をそ
    れぞれ推定する付着量推定手段と、 前記各浄化能力低下物質を前記NOx触媒から脱離させ
    るべく、前記付着量推定手段からの情報に基づき、前記
    第1の浄化能力低下物質の脱離に対しては空燃比が理論
    空燃比または理論空燃比近傍となるように設定する一
    方、前記第2の浄化能力低下物質の脱離に対しては空燃
    比がリッチとなるように設定するとともに、空燃比が前
    記希薄燃焼時に周期的に前記各設定された値となるよう
    制御する空燃比制御手段と、 を備えたことを特徴とする希薄燃焼内燃エンジンの排気
    浄化装置。
  2. 【請求項2】 前記付着量推定手段は、前記希薄燃焼の
    継続時間に基づき前記第1の浄化能力低下物質及び前記
    第2の浄化能力低下物質の付着量をそれぞれ推定するも
    のであって、 前記空燃比制御手段は、前記希薄燃焼が所定時間継続し
    たとき、前記第1の浄化能力低下物質の脱離に対しては
    空燃比が理論空燃比または理論空燃比近傍となるように
    設定する一方、前記第2の浄化能力低下物質の脱離に対
    しては空燃比がリッチとなるように設定するとともに、
    空燃比が周期的に前記各設定された値となるよう制御す
    ることを特徴とする、請求項1記載の希薄燃焼内燃エン
    ジンの排気浄化装置。
  3. 【請求項3】 前記空燃比制御手段は、前記第1の浄化
    能力低下物質の脱離に対しては第1の周期で空燃比を制
    御する一方、前記第2の浄化能力低下物質の脱離に対し
    ては前記第1の周期よりも長い第2の周期で空燃比を制
    御することを特徴とする、請求項1または2記載の希薄
    燃焼内燃エンジンの排気浄化装置。
  4. 【請求項4】 前記付着量推定手段は、前記第1の浄化
    能力低下物質及び前記第2の浄化能力低下物質の付着量
    を併せて同時に推定し、 前記空燃比制御手段は、前記付着量推定手段からの情報
    に基づき、前記希薄燃焼時の同一時期に周期的に空燃比
    が連続的或いは段階的にリッチとなるよう制御すること
    を特徴とする、請求項1または2記載の希薄燃焼内燃エ
    ンジンの排気浄化装置。
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