JP3812223B2 - エンジンの排気浄化装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はエンジンの排気浄化装置、特にエンジンをリーン(希薄混合気)運転させるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
空燃比が理論空燃比よりもリーンのときにNOxを吸収し、空燃比が理論空燃比や理論空燃比よりもリッチになると、触媒に吸収されているNOx(このNOxを以下単に「吸収NOx」という)を脱離するとともに、この脱離したNOxを未燃HCやCOを還元剤として用いて浄化する機能を有する触媒を排気通路に設けておき、吸NOx量が限界にきたと判断したら、ごく短時間だけ空燃比を理論空燃比(あるいは理論空燃比よりもリッチ側の空燃比)へとリッチ化する(このごく短時間だけの空燃比のリッチ化処理を以下「リッチスパイク処理」という)とともに、このリッチ化度合を、触媒温度や触媒への単位時間当たりの流入排気量に応じて設定するものがある(特開平6−10725号、同6−294319号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の従来装置は、リッチスパイク処理に際し、吸収NOx量の全てを脱離・還元させることを前提としてリッチ化度合を設定するものとなっている。このため、リーン空燃域でリッチスパイク処理が必要となったときのエンジン負荷に関係なく、吸収NOx量の全てを脱離・還元させるリッチスパイク処理を常に行うことになり、エンジンの燃費性能の改善の余地が残っている
【0004】
これについて説明すると、触媒の特性に、単位時間当たりの吸収NOx量を単位時間当たりに触媒に流入するNOx量で除した値で定義されるNOx吸収率がある。このNOx吸収率は、一般的に吸収NOx量が増えるに従い低下する。また、NOx吸収率が高く保たれていれば、吸収NOx量に関係なく触媒にNOxが吸収される。
【0005】
さて、発明者による実験によれば、吸収NOx量が増えるのに従いNOx吸収率が低下する傾向は、リーン空燃比域におけるエンジンの低負荷状態のほうが、高負荷状態より弱いことを新たに見い出した。これより結論されることは、リーン空燃比域における低負荷状態では吸収NOx量が多くても高いNOx吸収率が維持されるのであるから、リッチスパイク処理に際して吸収NOx量の全てを脱離・還元する必要がなく、その一部だけの脱離・還元を行うことによって、かえってリッチスパイク処理に用いる燃料量を減らすことができる、ということである。
【0006】
そこで本発明は、リーン空燃域でリッチスパイク処理が必要となったとき、低負荷状態であれば吸収NOx量の一部を脱離・還元するリッチスパイク処理を行うことにより、NOx吸収率の回復を図りつつもリッチスパイク処理に用いる燃料消費を最小限にとどめることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、図8に示すように、空燃比が理論空燃比よりもリーンのときにNOxを吸収し、空燃比が理論空燃比または理論空燃比よりもリッチになると、吸収NOxを脱離するとともに、この脱離したNOxを排気中の還元成分を用いて還元浄化する機能を有する触媒(NOx吸蔵型触媒)32を排気通路31に備える一方、リーン空燃域で吸収NOx量TNOXを演算する手段33と、この演算した吸収NOx量TNOXに基づいてリーン空燃域でリッチスパイク処理が必要となったかどうかを判定する手段34と、この判定結果よりリーン空燃域でリッチスパイク処理が必要となったとき、処理時間のあいだリッチ化度合で空燃比をリッチ化する(理論空燃比または理論空燃比よりリッチ側の空燃比にする)ことによりリッチスパイク処理を行う手段35と、リーン空燃比域で前記リッチスパイク処理が必要となったときのエンジン負荷(たとえば吸入空気量Qa)を検出する手段36と、この検出したエンジン負荷が低負荷状態のときに前記リッチスパイク処理により前記触媒32より脱離するNOx量が、前記吸収NOx量の全量に対して少なくかつ前記検出したエンジン負荷が高負荷状態のときよりも少なくなるように前記処理時間または前記リッチ化度合を減少補正する手段37とを備える。
【0008】
第2の発明では、第1の発明において前記リッチスパイク処理により前記触媒より脱離するNOx量が、前記吸収NOx量の全量に対して少なくかつ前記検出したエンジン負荷が高負荷状態のときよりも少なくなる割合を、リーン空燃比域における高負荷運転の平均NOx吸収率よりもリーン空燃比域における低負荷運転の平均NOx吸収率が高い分に応じて設定する
【0009】
第3の発明では、第1または第2の発明において前記リッチスパイク処理が必要となったときのエンジン負荷に代えて、前記リッチスパイク処理が必要となったときまでのエンジン負荷の履歴(たとえば吸入空気量の加重平均値QaH)を用いる。
【0010】
第4の発明では、第1または第2の発明においてリーン運転域で前記吸収NOx量TNOXが所定値NOXthに達したとき、前記リッチスパイク処理が必要となったと判定する。
【0011】
第5の発明では、第4の発明において1のリッチスパイク処理から次のリッチスパイク処理までの間の大気へのNOx排出量が一定基準以下となるように前記所定値NOXthを設定する。
【0012】
【発明の効果】
触媒では吸収NOx量が増えるのにしたがってNOx吸収率が低下するのであるが、この場合に、吸収NOx量の増加とNOx吸収率の低下とが常に一義的に対応するものでなく、吸収NOx量が多くてもリーン空燃比域におけるエンジン負荷が低いときにはエンジン負荷が高いときに比べて高いNOx吸収率が維持されることを実験で確認した(図5参照)。このため、リッチスパイク処理が必要となったときのエンジン負荷が低い状態では、吸収NOx量の一部を脱離するだけでも高いNOx吸収率を維持できる。第1、第2、第3、第4、第5の発明は、こうした点に着目し、リーン空燃比域で前記リッチスパイク処理が必要となったときのエンジン負荷が低負荷状態のときに、吸収NOx量の全てを常に脱離・還元するのではなく、リッチスパイク処理により触媒より脱離するNOx量が、吸収NOx量の全量に対して少なくかつ前記検出したエンジン負荷が高負荷状態のときよりも少なくなるように処理時間またはリッチ化度合を減少補正する構成したもので、これによって、リーン空燃比域でリッチスパイク処理が必要となったとき、触媒のNOx吸収率を回復させつつトータルの燃費をより向上させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1において、1はエンジン本体、2は吸気通路、3はDCモータ等からなるスロットルアクチュエータ3Aにより駆動されるスロットル装置、4はECU(エレクトロニックコントロールユニット)11からの噴射信号により運転条件に応じて所定の空燃比となるように燃料を噴射供給する燃料噴射弁、5は点火プラグである。なお、燃料噴射弁4は燃焼室内に臨んで設けられているが、このタイプに限られるものはでない。
【0014】
ECU11にはクランク角センサ12からの基準位置信号と単位角度信号、エアフローメータ13(エンジン負荷検出手段)からの吸入空気量信号、アクセルセンサ14からのアクセル開度信号、さらには水温センサ15からのエンジン冷却水温信号、トランスミッションのギア位置センサ(図示しない)からのギア位置信号、車速センサ(図示しない)からの車速信号等が入力し、これらに基づいて運転状態を判断しながら、負荷のそれほど大きくない所定の運転域においてはリーン空燃比による運転を行い、それ以外の運転域では空燃比を主に理論空燃比へと制御する。
【0015】
排気通路6にはNOx吸蔵型触媒7が設置される。このNOx吸蔵型触媒7は、流入排気の空燃比が理論空燃比よりもリーン側であるときに、流入排気中のNOxを吸収し、流入排気の空燃比が理論空燃比または理論空燃比よりもリッチ側になると、吸収NOxを脱離するとともに、この脱離されるNOxを、理論空燃比やリッチ側空燃比の雰囲気中のHC、CO等を還元剤として用いて還元浄化する機能を有するものである。たとえばアルミナをコーティングしたハニカム担体に、白金Pt、パラジウムPd、ロジウムRh等の貴金属を担持した触媒をベースに、バリウムBaで代表されるアルカリ土類、Csで代表されるアルカリ金属から選ばれた少なくとも1つの成分を担持して構成される。
【0016】
ところで、上記の吸収NOxは、折をみてリッチスパイク処理により脱離・還元浄化してやる必要がある。
【0017】
これを図2により説明すると、同図は、リーン空燃比域における高負荷運転(リーン▲1▼)が行われたあとに運転条件が変化し、リーン空燃比域における低負荷運転(リーン▲2▼の後半、リーン▲3▼)が行われる場合を示している。
【0018】
このとき、触媒7では吸収NOx量が増えるのに応じてNOx吸収率が低下し、NOxの取りこぼし量(触媒を通過してしまうNOx量)が増加する。したがって、リーン空燃比域における運転中のNOx排出量を一定基準以下に抑えるため、吸収NOx量が所定値に達した時点でリッチスパイク処理を行い、NOx吸収率を回復させなければならない。なお、判定基準となるこの所定値は、1のリッチスパイク処理から次のリッチスパイク処理までの間(=リーン運転中)のNOx排出量が一定基準以下となるように定められる。
【0019】
さて、NOx吸収率を、単位時間当たりの吸収NOx量を、単位時間当たりに触媒に流入するNOx量で除した値で定義すると、図5に示したように、リーン空燃比域における高負荷運転と低負荷運転とでは、吸収NOx量の増加に対するNOx吸収率の低下の幅が異なり、低負荷状態のほうが高負荷状態より小さいことを本発明者が実験により新たに見い出した。
【0020】
この新たな知見に基づけば、いま、リーン空燃比域におけるエンジンの負荷に関係なく、図2第3段目の一点鎖線で示したように、従来装置と同様のリッチスパイク処理により、リーン空燃比域での吸収NOx量が所定値に達したt1、t2のタイミングでリッチスパイク処理を開始し、吸収NOx量の全てを触媒より脱離・還元するまでリッチスパイク処理を継続したとき(リッチ▲1▼とリッチ▲2▼)、リーン空燃比域における低負荷運転(リーン▲3▼)のNOx吸収率(図2最上段の一点鎖線参照)の低下幅が、リーン空燃比域における高負荷運転(リーン▲1▼)のNOx吸収率(図2最上段の実線参照)の低下幅より小さくなるため、リーン空燃比域における低負荷運転の平均NOx吸収率(図2最上段の二点鎖線参照)がリーン空燃比域における高負荷運転の平均NOx吸収率(図2最上段の破線参照)よりも高くなる。言い換えると、リーン空燃比域における高負荷運転の平均NOx吸収率が適当なものであるとすれば、これよりもリーン空燃比域における低負荷運転の平均NOx吸収率のほうがずっと高いため、リーン空燃比域における低負荷運転状態では、吸収NOx量の一部を脱離させるだけでも、高いNOx吸収率を維持できることになる。このとき、吸収NOx量の一部を脱離・還元するためのリッチスパイク処理に必要な燃料増加量は、吸収NOx量の全てを脱離・還元するためのリッチスパイク処理に必要な燃料増加量よりも少なくなるので、吸収NOx量の一部を脱離・還元するためのリッチスパイク処理を行った方がトータルの燃費性能が良くなる。
【0021】
そこでECU11では、リーン空燃比域における低負荷状態で吸収NOx量が所定値に達したt2、t3のタイミングで、エンジン負荷が低負荷状態であれば、吸収NOx量の一部を脱離・還元するリッチスパイク処理(リッチ▲2▼′とリッチ▲3▼′)を行わせる(図2第3段目の実線参照)。
【0022】
ECU11で実行されるこのリッチスパイク処理の制御内容を、図3、図4のフローチャートにしたがって詳細に説明する。なお、図3、図4のルーチンは、一定時間毎(たとえば10ms毎)に実行する。
【0023】
図3においてステップ1では触媒温度Tcat、エンジン回転数Ne、吸入空気量Qaを読み込む。なお、触媒温度Tcatは触媒7に設けた温度センサ16(図1参照)の出力をA/D変換して求める。エンジン回転数Neはクランク角センサ12の基準位置信号(4気筒エンジンでは180°毎の信号)の発生間隔時間に基づいて演算する。
【0024】
ステップ2では現在の目標当量比(理論空燃比を目標空燃比で除算した値)TFBYAと1を比較する。ここで、目標当量比の単位は無名数で、目標空燃比を理論空燃比とするとき1となり、目標空燃比を理論空燃比よりもリーンとするとき1よりも小さな値に、この逆に目標空燃比を理論空燃比よりもリッチとするとき1よりも大きな値になる。目標当量比TFBYAは、簡単にはエンジン回転数Neと吸入空気量Qaをパラメータとするマップ値である(図7参照)。
【0025】
TFBYA<1のときはステップ3〜7に進む。
【0026】
ステップ3〜6はリーン空燃比域における吸収NOx量を演算し、この演算した吸収NOx量が所定値に達したかどうか(リッチスパイク処理が必要となったかどうか)を判定する部分である。まず、ステップ3で吸入空気量Qaの加重平均値QaHを、
【0027】
【数1】
QaH=k×QaHz+(1−k)×Qa
ただし、k:加重平均係数、
QaHz:QaHの前回値、
の式により演算する。
【0028】
ここで、加重平均値QaHは、エンジンの負荷履歴を表すもので、QaHが小さければ、それまでリーン空燃比域における低負荷運転が継続して行われていたことを示しており、今後もリーン空燃比域における低負荷運転が続く可能性が高いと考えることができる。
【0029】
なお、本ルーチンの演算毎に求めた吸入空気量Qaのデータを時系列で記憶しておき、統計処理を行って現在までのエンジンの負荷推移の傾向を求め、今後の負荷が平均的にどのような値になるかを予測するようにし、その予測値をQaHとして演算するようにしてもよい。また、簡易的には、最新のQaだけをQaHとして記憶しておくだけでもよい。
【0030】
ステップ4では現在の吸収NOx量TNOXを、
【0031】
【数2】
TNOX=TNOXz+ΔNOX
ただし、TNOXz:TNOXの前回値、
ΔNOX:演算間隔当たり(10ms当たり)のNOx吸収量、の式により演算する。つまり、本ルーチンの演算間隔当たりの吸収NOx量ΔNOXを、前回演算した吸収NOx量であるTNOXzに加算した値を今回の吸収NOx量TNOXとする。
【0032】
ここで、演算間隔当たりの吸収NOx量ΔNOXは、
【0033】
【数3】
ΔNOX=ΔNOXeo×(NOx吸収率)
の式により演算する。このうち、ΔNOXeoは本ルーチンの演算間隔当たりにエンジンが排気通路に排出するNOx量で、エンジンの運転条件(エンジン回転数Ne、吸入空気量Qa、目標当量比TFBYA等)から推定する。この推定方法は公知であるため詳述しない。
【0034】
一方、NOx吸収率は、単位時間当たりの吸収NOx量を、単位時間当たりに触媒に流入するNOx量除した値である。これは、吸収NOx量の前回値であるTNOXzとリーン空燃比域におけるエンジン負荷(たとえば吸入空気量Qa)から図5を内容とするマップを検索することにより演算する。図5のように、リーン空燃比域における高負荷運転よりもリーン運転域における低負荷運転のほうがNOx吸収率が高いのは、本発明者が実験により初めて見い出したものである。なお、同図には簡単のため高負荷運転のときと低中負荷運転のときの2つの値しかないように(つまり2値的に)示しているが、精度を上げるためには、負荷に応じて段階的に設定してやればよい。
【0035】
NOx吸収率は、触媒温度Tcatの影響も受けるので、さらに触媒温度Tcatをもパラメータとして演算させてもかまわない。このときのNOx吸収率の温度特性は、たとえば負荷を一定としたとき所定の触媒温度で最大となり、この触媒温度より低くても高くても低下する傾向の特性になる。
【0036】
図3のステップ5ではリッチスパイク処理が必要であるかどうかを判断するための判定基準(つまり所定値)NOXthを設定し、この判定基準NOXthと吸収NOx量TNOXとをステップ6において比較する。
【0037】
ここで、判定基準NOXthは触媒温度Tcatの影響を受けるので、触媒温度Tcatに応じて演算している。具体的には触媒温度Tcatが所定温度のとき最大となり、その所定温度より高温側でも低温側でも減っていく特性である。
【0038】
なお、判定基準NOXthの特性は触媒の種類によっても異なり、触媒温度の影響が無視できる程度であれば、NOXthを固定値としてよい。
【0039】
吸収NOx量TNOXが判定基準NOXthを超えるときは、リッチスパイク処理が必要であるため、ステップ7に進んでリッチスパイクフラグFnoxを立て(Fnox=1)、このフラグの値をECU11内のメモリにストアする。吸収NOx量TNOXが判定基準NOXth以下であるときは、前回までのフラグの値が保持される(つまりFnox=0)。なお、フラグFnoxはエンジン始動時にFnox=0に初期設定される。
【0040】
このようにして設定されるフラグFnoxは、後で図6により説明する燃料噴射パルス幅Tiの演算ルーチンで読み出されても使用される。このため、同ルーチンによれば、フラグFnoxの1へのセットにより、リッチスパイク処理が開始され、TFBYAが1以上となるので、図3のフローにおいては、フラグFnoxが1になった直後よりステップ2からステップ8以降に進むことになる。
【0041】
一方、TFBYA≧1のときはステップ2よりステップ8に進み、目標当量比TFBYAが1未満より1以上へと変化(つまりリーン空燃比域から理論空燃比域またはリッチ空燃比域へと変化)したかどうかまたはフラグFnoxが0から1に反転したかどうかみる。
【0042】
まず、目標当量比TFBYAが1未満より1以上へと変化したかどうかは、前回の目標当量比であるTFBYAzの値をみればわかる。前回の目標当量比であるTFBYAzが1未満であれば、リーン空燃比域から理論空燃比域またはリッチ空燃比域へと変化したので、ステップ9に進み、理論空燃比域(またはリッチ空燃比域)での運転が開始されてからの経過時間を計測するためカウンタをリセット(TIMER=0)する。
【0043】
フラグFnoxが0から1に反転したかどうかは、フラグFnoxの前回値をみればわかる。フラグFnoxの前回値が0であれば、今回演算時がフラグFnoxの0から1への反転時であるためこのときもステップ9に進み、フラグFnoxが反転してからの経過時間を計測するためカウンタをリセットする。
【0044】
ステップ10ではフラグFnoxの値をみる。フラグFnox=0であれば(つまり運転条件の変化によりリーン空燃比域から理論空燃比域またはリッチ空燃比域へと変化した場合)、ステップ15に進み、触媒に判定基準NOXth程度のNOxが吸収されている場合に、理論空燃比の運転でその吸収NOx量の全てを脱離・還元できる時間RTbaseをリッチスパイク処理時間RTとして設定し、今回の処理を終了する。
【0045】
これによって、運転条件がリーン空燃比域から理論空燃比域(またはリッチ空燃比域)に移行した場合に、RTbaseの時間が経過すれば吸収NOx量の全てが脱離・還元されることになる。
【0046】
これに対してフラグFnox=1であるときは、運転条件はリーン空燃比域にあっても強制的に空燃比をリッチ化して吸収NOx量の所定割合を脱離・還元するリッチスパイク処理を行うため、ステップ11〜14に進む。
【0047】
ステップ11〜14はこれから開始されるリッチスパイク処理に用いる制御値(リッチ化度合RICHとリッチスパイク処理時間RT)を演算する部分である。
【0048】
ここで、リッチ化度合RICHが大きいほど単位時間当たりに触媒より脱離されるNOx量が多くなり、処理時間RTが長くなるほどトータルのNOx脱離量が多くなる。
【0049】
なお、単位時間当たりに触媒に供給される還元成分(HC、CO)の量がリッチ化度合と排気流量(≒吸入空気流量Qa)の積に比例し、この単位時間当たりの還元成分供給量が、単位時間当たりのNOx脱離量よりも少なくなると、脱離されたNOxを十分に還元浄化することができなくなるので、リッチ化度合RICHは、ある値より小さくすることができない。よって、リッチ化度合RICHと処理時間RTのうちいずれか一方の制御値だけを変えてNOx脱離量を制御する場合は、処理時間RTのほうを可変制御するほうが望ましい。
【0050】
ステップ11では現在の吸入空気量Qaと現在の吸収NOx量TNOXとに応じて、リッチスパイク処理に用いる基本制御値R0、RT0を算出する。このうち、R0はリッチ化度合の基本制御値(単位は当量比相当の値)、RT0はリッチスパイク処理時間の基本制御値(単位は時間相当の値)である。より詳細にはR0は、現在の吸入空気量Qaの条件下で触媒に十分な還元成分を供給できる(単位時間当たりの還元成分供給量が単位時間当たりのNOx脱離量よりも多い)リッチ化度合の値(R0≧1)、またRT0はトータルのNOx脱離量が現在の吸収NOx量の全量以上となる時間である(RT0>0)。したがって、処理時間RT0のあいだリッチ化度合R0で空燃比をリッチ化するリッチスパイク処理を行えば、従来装置と同様に、吸収NOx量の全てが脱離・還元されることになる。
【0051】
なお、フラグFnoxが0から1になった直後の吸収NOx量TNOXは、ほぼ判定基準NOXthとなっているので、TNOXの代わりに判定基準NOXthを用いてもよい。また、判定基準NOXthを単一の固定値とする場合は、吸入空気量Qaのみから基本制御値R0、RT0を演算することになる。
【0052】
ステップ12ではリッチスパイク処理の開始直前までの吸入空気量の加重平均値QaHに応じて、吸収NOx量のうちのどの程度を脱離・還元させるのかを定める脱離割合Kを設定する。たとえば脱離割合K=50%は、吸収NOx量の半分を脱離・還元させることを表す。K=100%は、吸収NOx量の全てを脱離・還元させることに相当する。
【0053】
重平均値QaHが小さい(つまり今後もリーン空燃比域における低負荷運転が継続される可能性が高い)ときほどKの値を小さく設定し、これによって脱離するNOx量を少なくする代わりにリッチスパイク処理に用いる燃料増加量を抑制する。今後も低負荷運転が継続される状態であれば、吸収NOx量の全てを脱離・還元させなくても、十分なNOx吸収率を維持することができる。
【0054】
これに対して、重平均値QaHが大きい(つまり今後もリーン空燃比域における高負荷運転が継続される可能性が高い)場合は、吸収NOx量の全てを脱離・還元しておかないと、必要なNOx吸収率を確保できないので、Kを100%近くの値に設定する。
【0055】
なお、加重平均値QaHは、リーン空燃比域における今後(次にリッチスパイク処理を行うまで)の平均的なエンジン負荷状態に近いことが望ましいので、吸入空気量QaそのものをQaHとするよりはQaの加重平均値QaHとするほうがよく、現在までのデータを統計処理をして予測値を求められればなおよい。また、リーン空燃比域における負荷状態(排気流量の状態)と相関するパラメータであれば、スロットル開度や吸気管負圧、基本燃料噴射パルス幅Tp等やその加重平均値をQaやQaHの代わりに用いてもよい。
【0056】
ステップ13では上記の基本制御値R0、RT0に対する補正値R1、RT1を演算する。つまり、上記の基本制御値R0、RT0を減少補正(リッチ化度合を小さくするか、リッチスパイク処理時間を短くする)すれば、NOx脱離量が減少するので、脱離されるNOx量が吸収NOx量のK%になるような補正値R1、RT1(0<R1≦1、0<RT1≦1)を演算し、この補正値R1、RT1と上記の基本制御値R0、RT0を用い、ステップ14において
【0057】
【数4】
RICH=R0×R1
RT=RT0×RT1
の式により基本制御値R0、RT0を減少補正した値を、リッチスパイク処理に用いるリッチ化度合RICH、リッチスパイク処理時間RTとして計算し、今回の処理を終了する。ただし、補正値R1によりリッチ化度合の基本制御量R0を減少補正するといっても、減少補正後の値であるRICHが1以上の値となるようにKの値を設定していることはいうまでもない。
【0058】
このようにして演算されたRICHとRTはECU11内のメモリ(RAM)にストアされ、このうちRTは次に説明するリッチスパイク処理が終了したかどうかの判定とリッチスパイク処理の終了直後かどうかの判定(図4のステップ16、18)に、またRICHは後で説明する燃料噴射パルス幅Tiの演算ルーチンで読み出されて用いられる。
【0059】
その後も運転条件が理論空燃比域(またはリッチ空燃比域)にあれば、次回からは図3のステップ8より図4のステップ16に進むことになり、カウンタ値TIMERとメモリにストアされている処理時間RTを比較する。カウンタの開始当初はカウンタ値TIMERが処理時間RTより小さいので、図4のステップ17に進みカウンタ値TIMERをカウントアップして今回の処理を終了する。
【0060】
このカウンタ値TIMERのカウントアップの繰り返しによりやがて、TIMER≧RTになると、図4のステップ18に進み、カウンタ値の前回値であるTIMERzと処理時間RTを比較する。TIMERz<RTであれば、カウンタ値がRT以上となった直後であると判断し、図4のステップ19に進み、フラグFnoxの値をみる。これは図3のステップ10の趣旨と同じである。すなわち、Fnox=0のときはリーン空燃比域から理論空燃比域(またはリッチ空燃比域)に移ってからRTbase(=RT)の時間が経過したと判断し、このときは吸収NOx量の全てが脱離・還元されるので、ステップ22に進み、吸収NOx量TNOXをリセットする(TNOX=0)。
【0061】
これに対して、Fnox=1のときは、強制的に空燃比をリッチ化して吸収NOx量の所定割合を脱離・還元するリッチスパイク処理を開始してからRT0×RT1(=RT)の時間が経過したと判断し、このときはこのリッチスパイク処理を終了させるためステップ19よりステップ20に進み、フラグFnoxをリセット(Fnox=0)する。
【0062】
ステップ21では、今回のリッチスパイク処理で触媒から脱離された分のNOx量を、リッチスパイク開始直前の吸収NOx量であるTNOXzから減算して、現在触媒に残留している吸収NOx量TNOXを演算する。リッチスパイク処理開始直前の吸収NOx量であるTNOXzのK%を脱離させるリッチスパイク処理が行われたはずであるから、TNOXz×Kが今回触媒から脱離されたNOx量に相当する。
【0063】
図6のフローチャートは、燃料噴射弁4に与える燃料噴射パルス幅Tiを演算するためのもので、図3、図4のフローとは独立に一定時間毎(たとえば10ms毎)に実行する。
【0064】
ここで、図6においてステップ33、34以外は従来と同じである。ステップ31ではエンジン回転数Neと吸入空気量Qaを読み込み、これらからステップ32において基本燃料噴射パルス幅Tpを、Tp=(Qa/Ne)×k2(ただしk2は定数)の式により算出する。このTpはエンジン1回転当たりに必要となる燃料量を与えるもので、このTpにより理論空燃比の混合気が得られる。
【0065】
ステップ33では、メモリにストアされているフラグFnoxの値と1を比較し、Fnox=0のときにはリッチスパイク処理を行う必要がないためステップ35に進み、エンジン回転数Neと吸入空気量Qaから図7を内容とするマップを検索することにより、目標当量比TFBYAを演算する。詳細には、図7に示したように大きく3つに分けられた運転域毎に異なる値が入っている。同図において、TFBYA=1の領域が理論空燃比を目標空燃比とする運転域(理論空燃比域)、TFBYA<1の領域がリーン空燃比を目標空燃比とする運転域(リーン空燃比域)、またTFBYA>1の領域がリッチ空燃比を目標空燃比とする運転域(リッチ空燃比域)である。
【0066】
これに対してFnox=1のときは、強制的に空燃比をリッチ化して吸収NOx量の所定割合を脱離・還元するリッチスパイク処理を行うためステップ33よりステップ34に進み、メモリにストアされている上記のリッチ化度合RICHを目標当量比TFBYAとして設定する。このとき、目標当量比TFBYA(=RICH)は1以上の値となり、理論空燃比または理論空燃比よりもリッチ側の空燃比で運転される。
【0067】
最後にステップ36ではこのようにして得た目標当量比TFBYAと上記の基本燃料噴射パルス幅Tpを用いて
【0068】
【数5】
Ti=Tp×TFBYA×α×2+Ts
ただし、α:空燃比フィードバック補正係数、
Ts:燃料噴射弁の無効燃料噴射量、
の式によりシーケンシャル噴射時の燃料噴射パルス幅Tiを計算する。なお、TFBYA≠1のときにはαは1.0にクランプされる。
【0069】
このようにして算出されたTiはECU11内のメモリにストアされ、エンジンの回転に同期して実行される燃料噴射実行ルーチンで読み出されて使用される(シーケンシャル噴射では、エンジン1回転毎に1回、所定のタイミングで各気筒毎にTiの期間だけ燃料噴射弁4が開かれ、噴射が行われる)。
【0070】
ここで、本実施形態の作用を説明すると、本実施形態では、リーン空燃比域における低負荷運転状態で吸収NOx量が所定値に達したとき、そのときのエンジン負荷の履歴を表す吸入空気量の加重平均値QaHに応じて脱離割合Kが演算され、この脱離割合Kに基づいてリッチスパイク処理による脱離NOx量が吸収NOx量のK%になるような2つの減少補正値R1、RT1が演算され、これら補正値R1、RT1で対応する基本制御値R0、RT0が減少補正されて、リッチスパイク処理に用いるリッチ化度合RICH(=R0×R1)とリッチスパイク処理時間RT(=RT0×RT1)が計算され、これら制御値に基づいてリッチスパイク処理が行われる。
【0071】
これを図2でみると、吸収NOx量が所定値に達したときのエンジン負荷が低負荷状態であるt2(またはt3)のタイミングでは、従来装置と相違して脱離割合Kが100%よりも小さな値で演算されるため、吸収NOx量の全部ではなく、そのK%を脱離・還元するリッチスパイク処理(リッチ▲2▼′)が行われる。そして、このリッチスパイク処理後のリーン空燃比域における低負荷運転状態(リーン▲3▼′)での平均NOx吸収率(図2最上段の二点鎖線参照)は、従来装置と同様のリッチスパイク処理を行う場合より若干低下するものの、この値をリーン空燃比域における高負荷運転の平均NOx吸収率(図2最上段の破線参照)以上に維持することは容易である。しかも、吸収NOx量の一部の脱離・還元で済むため、リッチスパイク処理に用いる燃料量を大幅に低減できる。すなわち、リーン空燃比域で吸収NOx量が所定値に達したときのリッチスパイク処理に際して、触媒のNOx吸収率を回復させつつトータルの燃費をより向上させることができるのである。
【0072】
なお、吸収NOx量が所定値に達したときのエンジン負荷が高負荷状態であるt1のタイミングでは、脱離割合Kが100%にほぼ近い値で演算されるため、従来装置と同様に、吸収NOx量の全部を脱離・還元するリッチスパイク処理が行われる。
【0073】
実施形態では、演算間隔当たりにエンジンが排気通路に排出するNOx量ΔNOXeoとNOx吸収率の積を演算間隔当たりの吸収NOx量ΔNOXとして求め、これを演算間隔毎に積算することによって現在触媒に残存する吸収NOx量TNOXを求め、この吸収NOx量TNOXと判定基準(所定値)NOXthとの比較により、リッチスパイク処理が必要となったかどうかを判定する場合で説明したが、吸収NOx量TNOXの演算を簡略化することも可能である。たとえば
〈1〉リーン空燃比域におけるエンジン回転数の積算値SumNe、
〈2〉リーン空燃比域におけるスロットル開度の積算値SumTh、
〈3〉リーン空燃比域における吸入空気量の積算値SumQa、
のいずれかを吸収NOx量TNOXの代わりに演算するようにしてもよい。このときは、各積算値SumNe、SumTh、SumQaのいずれかの値がそれぞれについて設定される判定基準B1Ne、B1Th、B1Qaを超えた場合に、上記のリッチスパイクフラグFnoxを1とすればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の制御システム図である。
【図2】一実施形態の作用を説明するための波形図。
【図3】リッチスパイク処理を説明するためのフローチャート。
【図4】リッチスパイク処理を説明するためのフローチャート。
【図5】吸収NOx量とエンジン負荷に対するNOx吸収率の特性図。
【図6】燃料噴射パルス幅の演算を説明するためのフローチャート。
【図7】運転条件に応じた目標当量比の特性図。
【図8】第1の発明のクレーム対応図。
【符号の説明】
1 エンジン本体
4 燃料噴射弁
7 NOx吸蔵型触媒
13 エアフローメータ(エンジン負荷検出手段)
11 ECU
16 触媒温度センサ

Claims (5)

  1. 空燃比が理論空燃比よりもリーンのときにNOxを吸収し、空燃比が理論空燃比または理論空燃比よりもリッチになると、吸収NOxを脱離するとともに、この脱離したNOxを排気中の還元成分を用いて還元浄化する機能を有する触媒を排気通路に備える一方、
    リーン空燃域で吸収NOx量を演算する手段と、
    この演算した吸収NOx量に基づいてリーン空燃域でリッチスパイク処理が必要となったかどうかを判定する手段と、
    この判定結果よりリーン空燃域でリッチスパイク処理が必要となったとき、処理時間のあいだリッチ化度合で空燃比をリッチ化することによりリッチスパイク処理を行う手段と、
    リーン空燃比域で前記リッチスパイク処理が必要となったときのエンジン負荷を検出する手段と、
    この検出したエンジン負荷が低負荷状態のときに前記リッチスパイク処理により前記触媒より脱離するNOx量が、前記吸収NOx量の全量に対して少なくかつ前記検出したエンジン負荷が高負荷状態のときよりも少なくなるように前記処理時間または前記リッチ化度合を減少補正する手段と
    を備えることを特徴とするエンジンの排気浄化装置。
  2. 前記リッチスパイク処理により前記触媒より脱離するNOx量が、前記吸収NOx量の全量に対して少なくかつ前記検出したエンジン負荷が高負荷状態のときよりも少なくなる割合を、リーン空燃比域における高負荷運転の平均NOx吸収率よりもリーン空燃比域における低負荷運転の平均NOx吸収率が高い分に応じて設定することを特徴とする請求項1に記載のエンジンの排気浄化装置。
  3. 前記リッチスパイク処理が必要となったときのエンジン負荷に代えて、前記リッチスパイク処理が必要となったときまでのエンジン負荷の履歴を用いることを特徴とする請求項1または2に記載のエンジンの排気浄化装置。
  4. リーン運転域で前記吸収NOx量が所定値に達したとき、前記リッチスパイク処理が必要となったと判定することを特徴とする請求項1または2に記載のエンジンの排気浄化装置。
  5. 1のリッチスパイク処理から次のリッチスパイク処理までの間の大気へのNOx排出量が一定基準以下となるように前記所定値を設定することを特徴とする請求項4に記載のエンジンの排気浄化装置。
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