JP2002364316A - 電磁駆動バルブ装置 - Google Patents

電磁駆動バルブ装置

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JP2002364316A
JP2002364316A JP2001166959A JP2001166959A JP2002364316A JP 2002364316 A JP2002364316 A JP 2002364316A JP 2001166959 A JP2001166959 A JP 2001166959A JP 2001166959 A JP2001166959 A JP 2001166959A JP 2002364316 A JP2002364316 A JP 2002364316A
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JP
Japan
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armature
coil spring
fixed
side coil
valve
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JP2001166959A
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English (en)
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Joji Yamaguchi
錠二 山口
Akira Shibata
晃 柴田
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バルブ部材及びバルブ座の偏摩耗を発生する
ことなく、安定した電磁力を得ること。 【解決手段】 アーマチュア24が固定されたアーマチ
ュアシャフト23がステム21を伴ってバルブ部材20
を開閉駆動する際、開側コイルスプリング50は両端が
固定されており、その軸方向に垂直な回転方向の位置ず
れが常に、一定となる。このため、本電磁駆動吸気バル
ブ装置1は、アーマチュア24とコア30,37との間
で安定した電磁力を得ることができ、作動の安定性を図
ることができる。また、環状スプリング座25がステム
21に回転自在に嵌着されているため、ステム21を介
してバルブ部材20が回転自在であるため、バルブ部材
20及びバルブ座48の偏摩耗が防止される。また、開
側コイルスプリング50の軸方向に垂直な平面方向の力
(横力)の方向と閉側コイルスプリング51の横力方向
を逆にすることで、ステム21及び軸受部の摩擦力を低
減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイルが巻回され
たコアに対向するアーマチュアが固定されたアーマチュ
アシャフトを電磁力により駆動し、内燃機関の吸気ポー
トまたは排気ポートを開閉する電磁駆動バルブ装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電磁駆動バルブ装置に関連する先
行技術文献としては、特開2000−179733号公
報にて開示されたものが知られている。このものでは、
上下に配置されたスプリングの巻線方向を逆向きとし、
両端を固定することで、回転方向の力を打消す技術が示
されている。このものでは、アーマチュアシャフト及び
ステムからなるバルブ軸回りの運動が生じなくなること
で、無駄な電力消費を削減する技術が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のもの
では、バルブ部材が固定されたバルブシャフト側とスプ
リング座(バルブリテーナ)とが固定されており、この
スプリング座とハウジング部材としてのシリンダヘッド
とにバルブスプリングは両端が固定され配設されてい
る。このため、バルブ部材の回転が殆どなくなり、バル
ブ部材及びバルブ座(バルブシート)の偏摩耗が発生す
るという不具合があった。 そこで、この発明はかかる
不具合を解決するためになされたもので、バルブ部材及
びバルブ座の偏摩耗を発生することなく、安定した電磁
力を得ることが可能な電磁駆動バルブ装置の提供を課題
としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の電磁駆動バル
ブ装置によれば、アーマチュアが固定されたアーマチュ
アシャフトを付勢する開側コイルスプリングは、その両
端がアーマチュアシャフトに固定されたスプリング座と
ハウジング部材とに固定され、また、2つのコアがそれ
らコア面へのアーマチュアの吸着時に両者の外形形状が
略一致するよう組付角度をそれぞれ所定角度だけずらし
て、ハウジング部材に固定されており、アーマチュアシ
ャフトがバルブシャフトを伴ってバルブ部材を開閉駆動
する際、アーマチュアのコア面への吸着時における軸方
向に垂直な回転方向の位置ずれをなくすことができる。
このため、アーマチュアとコアとの間で安定した最大限
の電磁力を得ることができ、作動の安定性を図ることが
できる。また、環状スプリング座がバルブシャフトに回
転自在に嵌着され、かつ閉側コイルスプリングは環状ス
プリング座側の端が回転自在、ハウジング部材側の端が
固定されているため、バルブシャフト側への閉側コイル
スプリングの伸縮に伴う軸方向に垂直な平面方向の力
(閉側コイルスプリングの巻径中心を通る略法線方向の
力)の影響を抑えることができる。そして、バルブシャ
フトを介してバルブ部材が回転自在であるため、バルブ
部材及びバルブ座の偏摩耗が防止される。
【0005】請求項2の電磁駆動バルブ装置では、アー
マチュアシャフト及びバルブシャフトが、当接する両端
面に摩擦低減のための表面処理または別部材が挿入さ
れ、または当接する両端面のうち少なくとも一方が球面
球状に形成されており、アーマチュアシャフト及びバル
ブシャフトは互いに相手の回転方向の影響を殆ど受ける
ことがなく、作動の安定性が更に向上される。
【0006】請求項3の電磁駆動バルブ装置では、開側
コイルスプリング及び閉側コイルスプリングが両者の伸
縮に伴う軸方向に垂直な平面方向の力を打消し合う方向
にそれぞれ形成されており、開側コイルスプリングにて
付勢されているアーマチュアシャフトと閉側コイルスプ
リングにて付勢されているバルブシャフトとの開側方向
/閉側方向で伸縮に伴う軸方向に垂直な平面方向の力の
影響を抑えることができる。即ち、開側コイルスプリン
グ及び閉側コイルスプリングはそれらの伸縮に伴う軸方
向に垂直な平面方向の力を打消し合うよう横力方向が互
いに逆向きとなるよう形成されることで、アーマチュア
シャフトとその軸受及びバルブシャフトとそのガイド部
材との摩擦が最小限に抑えられ、無駄な電力消費が削減
される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。
【0008】〈実施例1〉図1は本発明の実施の形態の
第1実施例にかかる電磁駆動バルブ装置が適用された内
燃機関の吸気ポートを開閉する電磁駆動吸気バルブ装置
の全体構成を示す断面図である。
【0009】図1において、電磁駆動吸気バルブ装置1
は、シリンダヘッド2にボルト41,42により締結さ
れている。バルブ部材20は、開側コイルスプリング5
0及び閉側コイルスプリング51の付勢力により往復移
動され、燃焼室の吸気ポート3が開閉される。バルブ部
材20と一体に移動するアーマチュア24が、吸気ポー
ト3の全閉位置でコイル36が巻回されたコア30に吸
着され、吸気ポート3の全開位置でコイル38が巻回さ
れたコア37に吸着されることにより吸気ポート3の開
閉タイミングが制御される。
【0010】次に、電磁駆動吸気バルブ装置1を構成す
る各要素について、図1を参照して詳細に説明する。
【0011】図1において、バルブ部材20は、吸気ポ
ート3に設けられているバルブ座48に着座されること
により吸気ポート3を閉塞するよう形成されている。バ
ルブ部材20からステム21が延伸され、ステム21が
ステムガイド47の内壁面により往復移動自在に支持さ
れている。ステム21の上端部には、環状スプリング座
25がリテーナ及びコッタにより回転自在に嵌着されて
いる。
【0012】スプリング座46を介してシリンダヘッド
2に一端を支持された閉側コイルスプリング51によ
り、その他端が支持された環状スプリング座25が閉方
向(図1の上方向)に付勢されている。なお、閉側コイ
ルスプリング51と環状スプリング座25は、閉側コイ
ルスプリング51の伸縮方向に垂直な回転方向に回転自
在であり、閉側コイルスプリング51とスプリング座4
6、このスプリング座46とシリンダヘッド2は、閉側
コイルスプリング51の伸縮方向に垂直な回転方向に固
定されている。また、ステム21は摩擦低減部材22を
介してアーマチュアシャフト23に当接されている。
【0013】アーマチュアシャフト23は、ダンパベー
ス28に固定されている軸受53及びエンドボデー40
に固定されている軸受52により往復移動自在に支持さ
れている。アーマチュアシャフト23には、アーマチュ
ア24がレーザ溶接等により接合され固定されている。
アーマチュアシャフト23の上端にはスプリング座26
が圧入により固定されている。スプリング座45及びエ
ンドキャップ44を介してエンドボデー40に一端を支
持された開側コイルスプリング50によりスプリング座
26を介してアーマチュアシャフト23が開方向(図1
の下方向)に付勢されている。なお、スプリング座26
と開側コイルスプリング50、この開側コイルスプリン
グ50とスプリング座45、スプリング座45とエンド
キャップ44はそれぞれ開側コイルスプリング50の伸
縮方向に垂直な回転方向に固定されている。
【0014】つまり、閉側コイルスプリング51により
ステム21が閉方向に付勢され、開側コイルスプリング
50によりアーマチュアシャフト23が開方向に付勢さ
れているため、バルブ部材20、ステム21、アーマチ
ュアシャフト23及びアーマチュア24が、内部に相対
運動を持つ系として往復運動される。なお、コア30,
37の中央部には、アーマチュアシャフト23が収納さ
れる貫通孔30b,37bが形成されている。
【0015】ダンパベース28に設けられているダンパ
27によって、作動油の粘性抵抗によりアーマチュアシ
ャフト23に対してその減速方向に力が加えられ、アー
マチュア24とコア30のコア面30a及びコア37の
コア面37aとの衝突による衝撃が緩和され、また、バ
ルブ部材20とバルブ座48との衝突による衝撃が緩和
されることにより吸気ポート3の開閉に伴う衝突音が低
減される。
【0016】ダンパベース28、コアケース18,1
0、エンドボデー40は、シリンダヘッド2側からこの
順に組付けられ、ボルト41,42によりシリンダヘッ
ド2に固定されている。シリンダヘッド2とダンパベー
ス28との間には位置決めピン43が設けられている。
【0017】次に、上述の構成におけるアーマチュアシ
ャフト23に固定されたアーマチュア24と2つのコア
30,37のコア面30a,37aとの関係について、
図1及び図2を参照して説明する。ここで、図2は図1
のA−A線に沿う断面図であり、アーマチュア24は、
コア30,37のコア面30a,37aの角形形状に対
向して角形形状に形成されており、実線にてアーマチュ
ア24が中立位置にあるとき、破線にてアーマチュア2
4が開側のコア37のコア面37aへの吸着時の外形形
状を示す。なお、図2ではアーマチュア24の回転によ
る後述の所定角度分が誇張され示されている。
【0018】図1において、アーマチュア24が中立位
置から開側のコア37のコア面37aに吸着される際に
は、アーマチュア24が固定されたアーマチュアシャフ
ト23を開側に付勢する開側コイルスプリング50は、
その全長が伸びると共に、A−A方向から見て所定角度
だけ巻線方向の回転を伴うこととなる。
【0019】この所定角度が、図2のアーマチュア24
の実線による外形形状と破線による外形形状との相違に
て示されている。したがって、この所定角度分だけコア
37のコア面37aの外形形状が、アーマチュア24の
外形形状の吸着時の回転位置と略一致するよう組付角度
をずらして固定されている。ところで、アーマチュア2
4は中立位置付近でコア37のコア面37aからはみ出
すことになり、発生する電磁力が弱くなるが、この電磁
力は吸着直前の数百μmから急激に立上がる特性を有し
ており、アーマチュア24の中立位置付近でのはみ出し
による影響は僅かであり、消費電力への影響も殆どない
と言える。
【0020】一方、図示しないが、アーマチュア24が
中立位置から閉側のコア30のコア面30aに吸着され
る際には、アーマチュア24が固定されたアーマチュア
シャフト23を開側に付勢する開側コイルスプリング5
0は、その全長が縮むと共に、A−A方向から見て所定
角度だけ巻線方向と逆の回転を伴うこととなる。したが
って、この所定角度分だけコア30のコア面30aの外
形形状が、アーマチュア24の外形形状の吸着時の回転
位置と略一致するよう組付角度をずらして固定されてい
る。
【0021】このため、アーマチュアシャフト23に固
定されたアーマチュア24とコア30,37のコア面3
0a,37aとの吸着時における回転方向の位置ずれが
解消され、安定した最大限の電磁力を発生させることが
できる。
【0022】上述の電磁駆動吸気バルブ装置1で用いら
れている開側コイルスプリング50及び閉側コイルスプ
リング51の伸縮に伴う軸方向に垂直な平面方向の力に
ついて、図3を参照して説明する。ここで、図3(a)
は開側コイルスプリング50または閉側コイルスプリン
グ51を巻径方向から見た上面図、図3(b)は図3
(a)の正面図である。なお、本実施例における開側コ
イルスプリング50と閉側コイルスプリング51との巻
線方向は互いに逆向きに形成されている。
【0023】図3に示すように、開側コイルスプリング
50及び閉側コイルスプリング51等のコイルスプリン
グでは、一般に、伸縮に伴ってその巻径が細くなった
り、太くなったり変化する。このとき、開側コイルスプ
リング50及び閉側コイルスプリング51には、伸縮に
伴う軸方向の本来のスプリング力と異なり、伸縮に伴う
軸方向に垂直な平面方向の力(横力)が発生する。この
コイルスプリングの伸縮に伴う軸方向に垂直な平面方向
の力(横力)は、その巻径中心を通る略法線方向の力で
ある。また、横力方向はコイルスプリングの端部形状、
有効巻数、傾き等によって決まる。本実施例の電磁駆動
吸気バルブ装置1では、これら開側コイルスプリング5
0及び閉側コイルスプリング51の伸縮に伴う軸方向に
垂直な平面方向の力(横力)の影響を極力抑えるよう横
力方向が互いに逆向きとなるよう形成されている。
【0024】このように、本実施例の電磁駆動バルブ装
置としての電磁駆動吸気バルブ装置1は、コイル38,
36が巻回された開側及び閉側の2つのコア37,30
の中立位置で対向するアーマチュア24、このアーマチ
ュア24が固定されたアーマチュアシャフト23、コア
37,30及びアーマチュア24間で発生される電磁力
により駆動されるアーマチュアシャフト23に追従して
内燃機関の吸気ポート3を開閉するバルブ部材20が固
設されたバルブシャフトとしてのステム21、それらを
収容するハウジング部材としてのシリンダヘッド2、ダ
ンパベース28、コアケース18,10、エンドボデー
40を構成要素とするものであって、アーマチュアシャ
フト23には、これに固定されたスプリング座26とエ
ンドボデー40に固定されたスプリング座45との間で
両端を固定され、バルブ部材20を開方向に付勢する開
側コイルスプリング50が配設され、ステム21には、
これに回転自在に嵌着された環状スプリング座25とシ
リンダヘッド2に固定されたスプリング座46との間で
環状スプリング座25側の端を回転自在、スプリング座
46を介してシリンダヘッド2側の端を固定とされ、バ
ルブ部材20を閉方向に付勢する閉側コイルスプリング
51が配設され、2つのコア37,30は、それらコア
面37a,30aへのアーマチュア24の吸着時に両者
の外形形状がアーマチュアシャフト23の軸方向に垂直
な回転方向で略一致するよう組付角度をそれぞれ所定角
度だけずらし、シリンダヘッド2、ダンパベース28、
コアケース18,10、エンドボデー40に固定されて
いるものである。
【0025】つまり、アーマチュア24が固定されたア
ーマチュアシャフト23を付勢する開側コイルスプリン
グ50は、その両端がアーマチュアシャフト23に固定
されたスプリング座26とエンドボデー40に固定され
たスプリング座45とに固定され、2つのコア37,3
0がそれらコア面37a,30aへのアーマチュア24
の吸着時に両者の外形形状が略一致するよう組付角度を
それぞれ所定角度だけずらして、シリンダヘッド2、ダ
ンパベース28、コアケース18,10、エンドボデー
40に固定されており、アーマチュアシャフト23がス
テム21を伴ってバルブ部材20を開閉駆動する際、ア
ーマチュア24のコア面37a,30aへの吸着時にお
ける軸方向に垂直な回転方向の位置ずれをなくすことが
できる。このため、本電磁駆動吸気バルブ装置1は、ア
ーマチュア24とコア30,37との間で安定した最大
限の電磁力を得ることができ、作動の安定性を図ること
ができる。
【0026】更に、環状スプリング座25がステム21
に回転自在に嵌着され、かつ閉側コイルスプリング51
は環状スプリング座25側の端が回転自在、スプリング
座46を介してシリンダヘッド2側の端が固定されてい
るため、ステム21側への閉側コイルスプリング51の
伸縮に伴う軸方向に垂直な平面方向の力(横力)の影響
が抑えられ、ステム21からステムガイド47にかかる
力を小さくでき、ステム21を介してバルブ部材20が
回転自在とされるため、バルブ部材20及びバルブ座4
8の偏摩耗を防止することができる。
【0027】また、本実施例の電磁駆動吸気バルブ装置
1のアーマチュアシャフト23及びステム21は、当接
する両端面に摩擦低減のための別部材としての摩擦低減
部材22が挿入されているものである。したがって、摩
擦低減部材22によってアーマチュアシャフト23及び
ステム21は互いに相手の回転方向の影響を殆ど受ける
ことがなくなる。このため、本電磁駆動吸気バルブ装置
1は、作動の安定性を更に向上させることができる。
【0028】そして、本実施例の電磁駆動吸気バルブ装
置1の開側コイルスプリング50及び閉側コイルスプリ
ング51は、両者の伸縮に伴う軸方向に垂直な平面方向
の力を打消し合う方向にそれぞれ形成されているもので
ある。つまり、開側コイルスプリング50及び閉側コイ
ルスプリング51における両者の伸縮に伴う軸方向に垂
直な平面方向の力を打消すには、両者の横力方向が互い
に逆向きとなるよう形成すればよい。これにより、本電
磁駆動吸気バルブ装置1は、開側コイルスプリング50
にて付勢されているアーマチュアシャフト23と閉側コ
イルスプリング51にて付勢されているステム21との
開側方向/閉側方向で伸縮に伴う軸方向に垂直な平面方
向の力の影響を抑えることができる。即ち、開側コイル
スプリング50及び閉側コイルスプリング51はそれら
の伸縮に伴う軸方向に垂直な平面方向の力を打消し合う
よう横力方向が互いに逆向きとなるよう形成されること
で、アーマチュアシャフト23と軸受52,53及びス
テム21とステムガイド47の摩擦を最小限に抑えるこ
とができ、無駄な電力消費を削減することができる。
【0029】〈実施例2〉図4は本発明の実施の形態の
第2実施例にかかる電磁駆動バルブ装置が適用された内
燃機関の吸気ポートを開閉する電磁駆動吸気バルブ装置
の全体構成を示す断面図である。なお、図中、上述の実
施例と同様の構成または相当部分からなるものについて
は同一符号及び同一記号を付し、その詳細な説明を省略
する。
【0030】図4に示すように、本実施例の電磁駆動吸
気バルブ装置100では、バルブ部材20から延伸され
たステム21の上端部における閉側コイルスプリング5
1に関する構成は、上述の実施例と同様である。
【0031】一方、アーマチュア24は、アーマチュア
シャフト123のステム21側と反対の先端に固定され
ている。そして、アーマチュアシャフト123をアーマ
チュア24を介してコイル37側に付勢する開側コイル
スプリング50が、閉側コイルスプリング51に対向す
る形で共にシリンダヘッド2内に収容されている。
【0032】アーマチュアシャフト123の下端には、
ステム21側の環状スプリング座25と同様のリテーナ
及びコッタにより軸方向に固定されたスプリング座12
6が固定部材127により回転方向にも固定されてい
る。ここで、アーマチュアシャフト123側に軸を両側
から所定寸法ずつ削って所定幅とした二面幅部が形成さ
れ、固定部材127側にアーマチュアシャフト123の
二面幅部に対応する所定幅からなる二面穴部が穿設され
ており、両者が挿嵌されていることでアーマチュアシャ
フト123及び固定部材127の回転方向が固定されて
いる。
【0033】そして、スプリング座145を介してベー
ス部材128に一端を支持された開側コイルスプリング
50によりスプリング座126を介してアーマチュアシ
ャフト123が開方向(図4の下方向)に付勢されてい
る。なお、アーマチュアシャフト123と固定部材12
7、固定部材127とスプリング座126、スプリング
座126と開側コイルスプリング50、開側コイルスプ
リング50とスプリング座145、スプリング座145
とベース部材128はそれぞれ開側コイルスプリング5
0の伸縮方向に垂直な回転方向に固定されている。な
お、本実施例ではダンパ機構は省略されている。
【0034】上述の構成におけるアーマチュアシャフト
123に固定されたアーマチュア24と2つのコア3
0,37のコア面30a,37aとの吸着時の回転位置
の関係は、上述の図2に示す断面図と同様、組付角度を
ずらして固定されている。このため、アーマチュアシャ
フト123に固定されたアーマチュア24とコア30,
37のコア面30a,37aとの吸着時における回転方
向の位置ずれが解消され、安定した電磁力を発生させる
ことができる。
【0035】このように、本実施例の電磁駆動バルブ装
置としての電磁駆動吸気バルブ装置100は、コイル3
8,36が巻回された開側及び閉側の2つのコア37,
30の中立位置で対向するアーマチュア24、このアー
マチュア24が固定されたアーマチュアシャフト12
3、コア37,30及びアーマチュア24間で発生され
る電磁力により駆動されるアーマチュアシャフト123
に追従して内燃機関の吸気ポート3を開閉するバルブ部
材20が固設されたバルブシャフトとしてのステム2
1、それらを収容するハウジング部材としてのシリンダ
ヘッド2、ベース部材128、コアケース18,10、
エンドボデー140を構成要素とするものであって、ア
ーマチュアシャフト123には、これに固定された固定
部材127及びスプリング座126とベース部材128
に固定されたスプリング座145との間で両端を固定さ
れ、バルブ部材20を開方向に付勢する開側コイルスプ
リング50が配設され、ステム21には、これに回転自
在に嵌着された環状スプリング座25とシリンダヘッド
2に固定されたスプリング座46との間で環状スプリン
グ座25側の端を回転自在、スプリング座46を介して
シリンダヘッド2側の端を固定とされ、バルブ部材20
を閉方向に付勢する閉側コイルスプリング51が配設さ
れ、2つのコア37,30は、それらコア面37a,3
0aへのアーマチュア24の吸着時に両者の外形形状が
アーマチュアシャフト123の軸方向に垂直な回転方向
で略一致するよう組付角度をそれぞれ所定角度だけずら
し、シリンダヘッド2、ベース部材128、コアケース
18,10、エンドボデー140に固定されているもの
である。
【0036】つまり、アーマチュア24が固定されたア
ーマチュアシャフト123を付勢する開側コイルスプリ
ング50は、その両端がアーマチュアシャフト123に
固定された固定部材127及びスプリング座126とベ
ース部材128に固定されたスプリング座145とに固
定され、2つのコア37,30がそれらコア面37a,
30aへのアーマチュア24の吸着時に両者の外形形状
が略一致するよう組付角度をそれぞれ所定角度だけずら
して、シリンダヘッド2、ベース部材128、コアケー
ス18,10、エンドボデー140に固定されており、
アーマチュアシャフト123がステム21を伴ってバル
ブ部材20を開閉駆動する際、アーマチュア24のコア
面37a,30aへの吸着時における軸方向に垂直な回
転方向の位置ずれをなくすことができる。このため、本
電磁駆動吸気バルブ装置100は、アーマチュア24と
コア30,37との間で安定した最大限の電磁力を得る
ことができ、作動の安定性を図ることができる。
【0037】更に、環状スプリング座25がステム21
に回転自在に嵌着され、かつ閉側コイルスプリング51
は環状スプリング座25側の端が回転自在、スプリング
座46を介してシリンダヘッド2側の端が固定されてい
るため、ステム21側への閉側コイルスプリング51の
伸縮に伴う軸方向に垂直な平面方向の力(横力)の影響
が抑えられ、ステム21からステムガイド47にかかる
力を小さくでき、ステム21を介してバルブ部材20が
回転自在とされるため、バルブ部材20及びバルブ座4
8の偏摩耗を防止することができる。
【0038】また、本実施例の電磁駆動吸気バルブ装置
100の開側コイルスプリング50及び閉側コイルスプ
リング51は、両者の伸縮に伴う軸方向に垂直な平面方
向の力を打消し合う方向にそれぞれ形成されているもの
である。つまり、開側コイルスプリング50及び閉側コ
イルスプリング51における両者の伸縮に伴う軸方向に
垂直な平面方向の力を打消すには、両者の横力方向が互
いに逆向きとなるよう形成すればよい。これにより、本
電磁駆動吸気バルブ装置100は、開側コイルスプリン
グ50にて付勢されているアーマチュアシャフト123
と閉側コイルスプリング51にて付勢されているステム
21と開側方向/閉側方向で伸縮に伴う軸方向に垂直な
平面方向の力の影響を抑えることができる。即ち、開側
コイルスプリング50及び閉側コイルスプリング51は
それらの伸縮に伴う軸方向に垂直な平面方向の力を打消
し合うよう横力方向が互いに逆向きとなるよう形成され
ることで、アーマチュアシャフト123と軸受53及び
ステム21とステムガイド47の摩擦を最小限に抑える
ことができ、無駄な電力消費を削減することができる。
【0039】ところで、上記実施例では、電磁駆動バル
ブ装置の電磁駆動吸気バルブ装置への適用について述べ
たが、本発明を実施する場合には、これに限定されるも
のではなく、勿論、電磁駆動排気バルブ装置等に適用す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態の第1実施例にか
かる電磁駆動バルブ装置が適用された内燃機関の吸気ポ
ートを開閉する電磁駆動吸気バルブ装置の全体構成を示
す断面図である。
【図2】 図2は図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】 図3は本実施例の電磁駆動吸気バルブ装置で
用いられている開側コイルスプリング及び閉側コイルス
プリングの伸縮に伴う軸方向に垂直な平面方向の力を説
明する図である。
【図4】 図4は本発明の実施の形態の第2実施例にか
かる電磁駆動バルブ装置が適用された内燃機関の吸気ポ
ートを開閉する電磁駆動吸気バルブ装置の全体構成を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 電磁駆動吸気バルブ装置(電磁駆動バル
ブ装置) 2 シリンダヘッド 3 吸気ポート 10,18 コアケース(ハウジング部材) 20 バルブ部材 21 ステム(バルブシャフト) 22 摩擦低減部材 23 アーマチュアシャフト 24 アーマチュア 25 環状スプリング座 26 スプリング座 28 ダンパベース(ハウジング部材) 30,37 コア 30a,37a コア面 36,38 コイル 40 エンドボデー 50 開側コイルスプリング 51 閉側コイルスプリング
フロントページの続き Fターム(参考) 3G018 AB09 AB16 BA38 CA12 DA24 DA36 DA41 DA65 DA81 DA83 DA85 DA86 FA01 FA06 FA07 GA03 GA23 GA37 3H106 DA07 DA25 DB02 DB11 DB26 DB32 DC02 DC17 DD04 EE22 EE30 GA15 GB01 KK17

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルが巻回された開側及び閉側の2つ
    のコアの中立位置で対向するアーマチュア、このアーマ
    チュアが固定されたアーマチュアシャフト、前記コア及
    び前記アーマチュア間で発生される電磁力により駆動さ
    れる前記アーマチュアシャフトに追従して内燃機関の吸
    気ポートまたは排気ポートを開閉するバルブ部材が固設
    されたバルブシャフト、それらを収容するハウジング部
    材を構成要素とする電磁駆動バルブ装置であって、 前記アーマチュアシャフトには、これに固定されたスプ
    リング座と前記ハウジング部材との間で両端を固定さ
    れ、前記バルブ部材を開方向に付勢する開側コイルスプ
    リングが配設され、 前記バルブシャフトには、これに回転自在に嵌着された
    環状スプリング座と前記ハウジング部材との間で前記環
    状スプリング座側の端を回転自在、前記ハウジング部材
    側の端を固定とされ、前記バルブ部材を閉方向に付勢す
    る閉側コイルスプリングが配設され、 前記2つのコアは、それらコア面への前記アーマチュア
    の吸着時に両者の外形形状が前記アーマチュアシャフト
    の軸方向に垂直な回転方向で略一致するよう組付角度を
    それぞれ所定角度だけずらし、前記ハウジング部材に固
    定されていることを特徴とする電磁駆動バルブ装置。
  2. 【請求項2】 前記アーマチュアシャフト及び前記バル
    ブシャフトは、当接する両端面に摩擦低減のための表面
    処理または別部材が挿入され、または当接する両端面の
    うち少なくとも一方が球面形状に形成されていることを
    特徴とする請求項1に記載の電磁駆動バルブ装置。
  3. 【請求項3】 前記開側コイルスプリング及び前記閉側
    コイルスプリングは、両者の伸縮に伴う軸方向に垂直な
    平面方向の力を打消し合う方向にそれぞれ形成されてい
    ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電
    磁駆動バルブ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008528891A (ja) * 2005-01-27 2008-07-31 シャエフラー カーゲー 電磁油圧弁
CN110905879A (zh) * 2019-11-28 2020-03-24 燕山大学 一种流动助力型换向阀

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