JP3690145B2 - バルブ駆動装置及び内燃機関 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁力を用いてバルブの開閉を行う電磁式バルブ駆動装置及びこれを用いた内燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の内燃機関は、吸気、圧縮、燃焼、排気の各行程を繰り返すことにより回転力を発生する。各行程において、吸気バルブ及び排気バルブ(以下ではバルブと記す)の開閉を行うことを目的として、現在主流のカムシャフト駆動によるバルブ駆動装置に代えて、電磁力を用いてバルブを駆動する電磁式バルブ駆動装置が提案されてきている。これらの機構は、バルブとともに運動する可動子と、可動子を吸引するための電磁石と、可動部を支持するばねとを構成要素としている。このような電磁式バルブ駆動装置を用いると、吸気バルブ及び排気バルブの開閉タイミングの変更が容易であるので、内燃機関の運転状態に応じて、理想的なタイミング設定が可能となり、出力特性や燃費特性の改善に寄与することができる。
【0003】
しかし、電磁式バルブ駆動装置では、電磁石が可動子を吸着する際に大きな衝撃音を発生する。内燃機関には静粛性が要求されるため、電磁式バルブ駆動装置を実用化するためには、衝撃音を低減する必要がある。
【0004】
衝撃音を低減する第一の従来技術として、特開平7−305612号公報に記載された装置が知られている。これは、電磁石または可動子の表面にオイルを供給することにより、可動子が電磁石に直接衝突することを防止し、衝撃音を低減しようとするものである。
【0005】
衝撃音を低減する第二の従来技術として、特表平4−502192号公報に記載された装置が知られている。これは、鉄心と可動子の間の空間に空気を密閉し、空気ばねの効果で衝撃音を低減しようとするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記第一の従来技術では、オイルの粘性による減衰効果を利用している。このため、オイルの温度が変化した場合には、その粘性が大きく変化し、安定した衝撃音低減効果を得ることが難しい。
【0007】
さらに上記第二の従来技術では、可動子の全可動領域において、空気ばね力が働いてしまい、可動子の運動を妨げる。このため、空気ばね力に相当する電磁力を余計に供給する必要があり、消費電力が増加する可能性がある。
【0008】
本発明の目的は、消費電力を増大させることなく、かつ、温度が変化した場合にも安定した特性で、電磁石が可動子を吸着する際の衝撃音を低減できるバルブ駆動装置を提供することにある。
また本発明の他の目的は、低コスト化、小型化及び燃費特性向上に有利な内燃機関を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のバルブ駆動装置は、内燃機関の吸気用または排気用のバルブとともに運動する可動子と、前記可動子に固着される可動軸と、前記バルブを開く際に、前記可動子を吸引するための開電磁石と、前記バルブを閉じる際に、前記可動子を吸引するための閉電磁石と、前記可動子と、前記可動軸とより構成される可動部を支持するばねとより構成されるバルブ駆動装置において、前記可動子の近傍に設けたカムと、前記可動子に設けたカムフォロアと、前記カムフォロアを前記カムに押し付けるための押し付け機構とを備え、前記カムフォロアが前記カムにならって運動することにより、前記可動部が、前記開電磁石または前記閉電磁石に吸引される際に、前記可動部の前記可動軸方向の直線運動を、前記可動軸回りの回転運動に変換するようにしたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1及び図2を用いて、バルブ駆動装置の基本構成及び基本動作について説明する。
【0011】
可動子1には可動軸2が固着される。可動子1の材料は、鉄などの磁性材料とする。
【0012】
可動子1の上下には、バルブを閉じるときに通電される閉電磁石3、バルブを開くときに通電される開電磁石4を設ける。開電磁石4は、開コイル5と、開鉄心6と、開エンドブロック7a、7bなどより構成される。閉電磁石3も同様に、図示しない閉コイルと、閉鉄心8と、閉エンドブロック9a、9bなどより構成される。開鉄心6及び閉鉄心8は鉄などの磁性材料とする。
【0013】
可動子1の左右には、サイドブロック10a、10bを設ける。
【0014】
可動軸2の軸方向下方には、バルブ11、下ばね12、下ばね受け13を設ける。下ばね受け13は、バルブ11に固定される。下ばね12は、図示しない内燃機関と下ばね受け13との間に、圧縮状態で保持される。
【0015】
可動軸2の軸方向上方には、上可動軸14、上ばね15、上ばね受け16を設ける。上ばね15を囲む位置に、第一ケース17、第二ケース18を設ける。上ばね受け16は、上可動軸14に固定される。上ばね15は、第二ケース18と上ばね受け16との間に、圧縮状態で保持される。
【0016】
通しボルト19a〜19dは、第一ケース17と、第二ケース18と、閉電磁石3と、サイドブロック10a、10bと、開電磁石4とを一体化し、これらを図示しない内燃機関に固定する。
【0017】
可動子1と、可動軸2と、バルブ11と、上可動軸14とは、軸方向に摺動可能な状態で、下ばね12及び上ばね15のばね力により支持される。閉電磁石3及び開電磁石4に電流を供給しない状態においては、上ばね15と下ばね12のばね力のつりあいにより、可動子1は、閉電磁石3と開電磁石4との間の空間の中央部付近に位置する。
【0018】
次に、バルブ駆動装置の基本動作について述べる。
【0019】
第一に、バルブ11が閉じた状態から開いた状態にするための動作を説明する。
【0020】
バルブ11が閉じている状態で、閉電磁石3に供給していた電流を切る。これにより可動子1と閉電磁石3との吸引力が消滅し、上ばね15と下ばね12とのばね力により、可動子1は、開電磁石4に向かって運動しはじめる。このとき、開電磁石4に電流を供給する。これにより、開電磁石4に近づいてくる可動子1は、開電磁石4に吸引され、バルブ1は開いた状態となる。
【0021】
次に、バルブ1が開いた状態から閉じた状態にするための動作を説明する。
【0022】
バルブ1が開いている状態で、開電磁石4に供給していた電流を切る。これにより可動子1と開電磁石4との吸引力がなくなり、上ばね15と下ばね12とのばね力により、可動子1は、閉電磁石3に向かって運動しはじめる。このとき、閉電磁石3に電流を供給する。これにより、閉電磁石3に近づいてくる可動子1は、閉電磁石3に吸引され、バルブ1は閉じた状態となる。
【0023】
このような動作を繰り返すことにより、バルブ1の開閉が繰り返され、内燃機関の運転が行われる。
【0024】
上記各動作において、可動子1が、開電磁石4または閉電磁石3に吸引されるときに、衝撃音が発生し、問題となっていた。
【0025】
次に、図1〜3を用いて本発明の一実施の形態について説明する。
【0026】
可動子1には、カムフォロア21a、21bを設ける。サイドブロック10aには、溝状のカム22aを設ける。サイドブロック10bにも、同様に図示しない溝状のカムを設ける。開電磁石4の吸引面には開突起部23a、23bを設ける。閉電磁石3の吸引面にも同様に閉突起部24を設ける。
【0027】
可動子1が、開電磁石4に吸引されるときの動作と、閉電磁石3に吸引されるときの動作とは同様であるから、前者のみについて説明する。
【0028】
図3は、カムフォロア21aとサイドブロック10aのみを取り出し、X軸の軸方向からみた図面である。カムフォロア21aは、カム22aにならって、矢印25のように運動する。このとき、潤滑油経路37を通して、カムフォロア21aとカム22aとの接触部に潤滑油を供給する。カム22aは開動作及び閉動作時のカムフォロア21aの案内面(又は案内溝)を一つの孔で形成する。この孔は可動軸2の軸方向に平行な直線部と外向きに凸な曲線部とをそれぞれ2つずつ有している。1つの直線部と1つの曲線部で開動作又は閉動作の一方を受け持つ。各動作の開始時は直線部に案内され、終盤では曲線部に案内される。曲線の曲率等を変化させることによって直線部を備えず、曲線部のみで開動作又は閉動作の案内部を形成してもよい。また、曲率の選び方によっては、一つの曲率で案内部を形成することも可能であろう。また、開動作と閉動作とで直線部と曲線部の割合や曲率、直線部の有無に変化を持たせることも可能であろう。
【0029】
図4は開電磁石4と可動子1のみを取り出し、Z軸の軸方向からみた図面である。可動子1が開電磁石4に吸引されるときには、開電磁石4が可動子1をZ軸の負の方向に吸引する電磁力とともに、開突起部23a、23bが可動子1を吸引する電磁力26a、26bを発生する。これにより、可動子1には、可動軸2回りの時計方向の回転力が作用することになる。この回転力は、図3においては、カムフォロア21aをカム22aに押し付ける力27となる。
【0030】
尚、サイドブロック10bに設けられる図示しないカムの形状は、カム22aの形状に対し、可動軸2の中心軸について対称な形状とする。よって、カムフォロア21bの運動は、カムフォロア21aの運動25に対し、可動軸2の中心軸について対称な運動をする。
【0031】
図1から図4に示した構成により、可動子1が開電磁石4に吸引されるときには、カムフォロアとカムとによって構成されるカム機構の働きにより、可動子1の可動軸2の軸方向の直線運動が、可動軸2の軸回りの回転運動に変換される。よって、可動子1が開電磁石4に吸引されるときの、可動軸2方向の速度が低減されるため、衝撃音を低減することができる。
【0032】
このとき、カムフォロア21a、21bをカムに押し付ける力が働くため、可動子1の速度低減が確実に行われる。また、オイルの粘性を利用しないため、温度が変化した場合でも、安定した速度低減効果、すなわち衝撃音低減効果が得られる。さらに、可動子1の運動を妨げる力は、可動子1が開電磁石4または閉電磁石3に吸引される直前にのみ働くため、消費電力を増大させることなく、衝撃音低減効果を得ることができる。さらに、カムフォロア21aとカム22aとの接触部には潤滑油が供給されるので、カムフォロア21aとカム22aとの接触部の摩耗を防ぐことができるため、安定した衝撃音低減効果が得られる。
【0033】
尚、開突起部23a、23bの位置は、図4に示す位置に限定するものではない。例えば図5に示す位置でもよいし、図6に示す位置でもよい。可動子1に回転力を与えられる位置であればどこでもよい。
【0034】
また、カム及びカムフォロアの形状は図1〜3に示した形状に限定するものではない。可動子1の直線運動を、回転運動に変換することができれば、如何なる形状としてもよい。
【0035】
また、潤滑油経路37の位置は、図3に示すものに限定するものではなく、カムフォロア21aとカム22aとの接触面に潤滑油が供給されれば、いかなる位置にあってもよい。
【0036】
図7を用いて本発明の他の実施の形態について説明する。図7は、カムフォロア21aとサイドブロック10aのみを取り出し、X軸の軸方向からみた図面である。カムフォロア21aは、鉄などの磁性材料とする。さらに、溝状のカム22aは、鉄などの磁性体からなるカム部材28に設ける。カム部材28はサイドブロック10a内に固定される。
【0037】
このような構成によれば、可動子1と同時に磁化されたカムフォロア21aは、磁性体からなるカム部材28に吸引されるようになる。よって、カムフォロア21aをカム22aに押し付ける力が働くため、可動子1の速度低減が確実に行われ、安定した衝撃音低減効果が得られる。
【0038】
なお、カムフォロア21bと、サイドブロック10bに設けられる図示しないカムについても、同様に磁性体化してもよい。
【0039】
また、カム部材28を設けることなく、サイドブロック10a自体を磁性体化してもよい。
【0040】
図8を用いて本発明の他の実施の形態について説明する。図8は、上ばね15、上ばね受け16、上可動軸14、可動子1、可動軸2のみを取り出した図面である。上ばね15の上端面と、図示しない第二ケースとは、相対的な回転運動を起こさないように、固定される。上ばね15の下端面と上ばね受け16とは、相対的な回転運動を起こさないように、固定される。上ばね受け16と、上可動軸14とは、相対的な回転運動を起こさないように、固定される。上可動軸14と、可動軸2とは、相対的な回転運動を起こさないように固定される。
【0041】
上ばね15はコイルばねであるから、伸縮にともなって、中心軸回りのねじり力を発生する。よって、上ばね15の上端面と下端面とは、相対的な回転運動を起こす。上記のような構成によれば、上ばね15の伸縮に伴なう前記の回転運動を、可動子1に伝達することができる。したがって、カムフォロア21a、21bをカムに押し付ける力が働くため、可動子1の速度低減が確実に行われ、衝撃音低減効果が得られる。
【0042】
なお、上可動軸14と可動軸2とは一体化することが望ましいが、両者間で、回転運動を伝達することができれば分割構造としてもよい。
【0043】
図9を用いて本発明の他の実施の形態について説明する。図9は、上ばね15、上ばね受け16、可動子1、可動軸2のみを取り出した図面である。上ばね15を可動子1の下方に配置する点が、図8と異なる。上ばね15の上端面と開電磁石4の底面とは、相対的な回転運動を起こさないように、固定される。上ばね15の下端面と上ばね受け16とは、相対的な回転運動を起こさないように、固定される。上ばね受け16と可動軸2とは、相対的な回転運動を起こさないように固定される。
【0044】
このような構成によっても、上ばね15の伸縮に伴う前記の回転運動を、可動子1に伝達することができる。したがって、カムフォロア21a、21bをカムに押し付ける力が働くため、可動子1の速度低減が確実に行われ、衝撃音低減効果が得られる。
【0045】
図10を用いて本発明の他の実施の形態について説明する。図10は可動子1とカムフォロア21a、21bのみを取り出した図面である。カムフォロア21a、21bの、それらの軸を含む平面での断面形状は、図10(a)に示すように、凸面状の曲面とする。このような形状とすることにより、カムフォロア21a、21bとカム22とは、凸面状の曲面上で接触することとなる。仮に、図10(b)に示すように、カムフォロア21a、21bが完全な円柱状であったとすると、カムフォロア21a、21bとカム22とは、エッジ部29a、29bで接触することとなり、接触部の面圧が非常に高くなる。図10(a)のような形状とすることにより、カムフォロア21a、21bとカム22との接触部の面圧は低く抑えられるため、接触部の摩耗を抑えることができ、安定した衝撃音低減効果が得られる。
【0046】
なお、カムフォロア21a、21bを完全な円柱状とし、カムのカムフォロア21a、21bとの接触面を凸面状の曲面としてもよい。
【0047】
図11を用いて本発明の他の実施の形態について説明する。図11はサイドブロック10a、カム22a、カムフォロア21a等のみを取り出した図面である。サイドブロック10a内に、カム支持体30を、Y軸方向に摺動可能な状態で支持する。カム支持体30に溝状のカム22aを設ける。カム支持体30は、ばね要素31a、31bと、減衰要素32a、32bとによって支持する。ばね要素31a、31bは、板ばねが好適であるが、コイルばね、ゴム、樹脂、防振金属などを用いてもよい。減衰要素32a、32bには、ダッシュポット、ゴム、樹脂、防振金属などを用いるとよい。
【0048】
このような構成によれば、カムフォロア21aが、カム22aに接触する際の騒音をも低減することができる。また、図11のような構成をとらなかった場合、可動子1の両側に設けられる二つのカム22の位置にずれがある場合には、カムフォロア21aとカムフォロア21bのうち、何れか一方のみしかカム22に接触しないことが起こる。しかし、図11のような構成をとれば、ばね要素31a、31bがたわむことにより、カム22の位置ずれを吸収するため、カムフォロア21a、21bの両方が、カム22に接触することができ、安定した衝撃音低減効果を得ることができる。
【0049】
なお、サイドブロック10aとサイドブロック10bとの両方について、図11の様な構成をとってもよいし、何れか一方について、図11のような構成をとってもよい。
【0050】
なお、ばね要素31aと31bとのうち何れか一つのみを設けてもよい。また、減衰要素32aと32bとのうち何れか一つのみを設けてもよい。さらに、ばね要素と減衰要素とのうちいずれか一方のみを設けてもよい。
【0051】
図12を用いて本発明の他の実施の形態について説明する。
【0052】
図12は、図1から図11で示したバルブ駆動装置を用いて内燃機関を構成した実施例である。
【0053】
内燃機関の吸気管33にはスロットルバルブ34及び燃料噴射弁35が設けられ、燃料と空気の混合気がシリンダ36に送り込まれる。シリンダ36には、ピストン37、点火プラグ38、バルブ駆動装置41、42が設けられ、混合気の吸入・圧縮・爆発が行われる。爆発後の排気は排気管39を通じて排出される。内燃機関の回転力は、発電機などの補機40へ伝達される。
【0054】
このような構成をとることにより、カムシャフトによるバルブ駆動機構をはじめとする機械的構成が簡素化されるとともに、カムシャフトでのエネルギ消費がなくなるため、低コスト化、小型化、燃費特性向上に有利な内燃機関を得ることができる。また、吸気バルブ及び排気バルブの開閉タイミングの変更が容易であるので、内燃機関の運転状態に応じた理想的なタイミング設定が可能となり、出力特性や燃費特性のよい内燃機関を得ることができる。同時に、バルブ駆動装置41、42は静粛であるから、運転音の小さい内燃機関を得ることができる。
【0055】
なお、バルブ駆動装置41、42を用いて空気流量を制御する場合には、スロットルバルブ34を設けなくともよい。
【0056】
また、燃料噴射弁35は吸気管33ではなく、シリンダ36に配設してもよい。
【0057】
【発明の効果】
本発明では、カムフォロアとカムとによって構成されるカム機構の働きにより、可動子の可動軸方向の直線運動が、可動軸の軸回りの回転運動に変換される。よって、可動子が電磁石に吸引されるときの、可動軸方向の速度が低減されるため、衝撃音を低減することができる。このとき、カムフォロアをカムに押し付ける力が働くため、可動子の速度低減が確実に行われる。また、オイルの粘性を利用しないため、温度が変化した場合でも、安定した速度低減効果、すなわち衝撃音低減効果が得られる。さらに、可動子の運動を妨げる力は、可動子が電磁石に吸引される直前にのみ働くため、消費電力を増大させることなく、衝撃音低減効果を得ることができる。これにより、低コスト化、小型化、燃費特性向上に有利な内燃機関を得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバルブ駆動装置の一実施の形態をあらわす分解斜視図である。
【図2】本発明のバルブ駆動装置の一実施の形態をあらわす断面図である。
【図3】本発明のバルブ駆動装置の一実施の形態をあらわす図面である。
【図4】本発明のバルブ駆動装置の一実施の形態をあらわす図面である。
【図5】本発明のバルブ駆動装置の他の実施の形態をあらわす図面である。
【図6】本発明のバルブ駆動装置の他の実施の形態をあらわす図面である。
【図7】本発明のバルブ駆動装置の他の実施の形態をあらわす図面である。
【図8】本発明のバルブ駆動装置の他の実施の形態をあらわす図面である。
【図9】本発明のバルブ駆動装置の他の実施の形態をあらわす図面である。
【図10】本発明のバルブ駆動装置の他の実施の形態をあらわす図面である。
【図11】本発明のバルブ駆動装置の他の実施の形態をあらわす図面である。
【図12】本発明の内燃機関の実施の形態をあらわす図面である。
【符号の説明】
1…可動子、2…可動軸、3…閉電磁石、4…開電磁石、5…開コイル、6…開鉄心、7…開エンドブロック、8…閉鉄心、9…閉エンドブロック、10…サイドブロック、11…バルブ、12…下ばね、13…下ばね受け、14…上可動軸、15…上ばね、16…上ばね受け、17…第一ケース、18…第二ケース、19…通しボルト、21…カムフォロア、22…カム、23…開突起部、24…閉突起部。
Claims (6)
- 内燃機関の吸気用または排気用のバルブとともに運動する可動子と、前記可動子に固着される可動軸と、前記バルブを開く際に、前記可動子を吸引するための開電磁石と、前記バルブを閉じる際に、前記可動子を吸引するための閉電磁石と、前記可動子と、前記可動軸とより構成される可動部を支持するばねとより構成されるバルブ駆動装置において、
前記可動子の近傍に設けたカムと、前記可動子に設けたカムフォロアと、前記カムフォロアを前記カムに押し付けるための押し付け機構とを備え、
前記カムフォロアが前記カムにならって運動することにより、前記可動部が、前記開電磁石または前記閉電磁石に吸引される際に、前記可動部の前記可動軸方向の直線運動を、前記可動軸回りの回転運動に変換することを特徴とするバルブ駆動装置。 - 請求項1に記載のバルブ駆動装置において、
前記押し付け機構は、前記開電磁石と前記閉電磁石とのうち何れか一方または両方の、前記可動子に対向する面に設けられる突起部であることを特徴とするバルブ駆動装置。 - 請求項1に記載のバルブ駆動装置において、
前記押し付け機構は、磁性材料からなる前記カムフォロアと、磁性材料からなる前記カムとにより構成されることを特徴とするバルブ駆動装置。 - 請求項1に記載のバルブ駆動装置において、
前記押し付け機構は、前記ばねが発生する、前記可動軸回りのねじり力を、前記可動部に伝達する機構であることを特徴とするバルブ駆動装置。 - 請求項1に記載のバルブ駆動装置において、
前記カムフォロアの形状は、略円柱状であり、前記略円柱の、中心軸と略平行な側面の、前記中心軸を含む平面についての断面形状は、凸面状の曲面であることを特徴とするバルブ駆動装置。 - 請求項1に記載のバルブ駆動装置において、
前記カムは、ばね要素と減衰要素とのうち何れか一方または両方により支持されることを特徴とするバルブ駆動装置。
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