JP2002363953A - 岩着コア材の撒き出し方法および装置 - Google Patents

岩着コア材の撒き出し方法および装置

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JP2002363953A
JP2002363953A JP2001169391A JP2001169391A JP2002363953A JP 2002363953 A JP2002363953 A JP 2002363953A JP 2001169391 A JP2001169391 A JP 2001169391A JP 2001169391 A JP2001169391 A JP 2001169391A JP 2002363953 A JP2002363953 A JP 2002363953A
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JP
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core material
rock
belt conveyor
rock core
hopper
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JP2001169391A
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Inventor
Masahiro Shoda
政弘 庄田
Masahito Numakunai
雅人 沼宮内
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Kumagai Gumi Co Ltd
Original Assignee
Kumagai Gumi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ロックフィルダムが築造される岩盤上への岩着
コア材の撒き出しに要する労力を軽減すること。 【解決手段】掘削された岩盤(10)上に岩着コア材
(12)を撒き出し、ロックフィルダムの底部およびそ
の側面部を形成するため、ベルトコンベヤ(28)を準
備し、岩着コア材をベルトコンベヤ上に供給し、ベルト
コンベヤの作動によりその端部から岩着コア材を岩盤上
へ放出する。岩着コア材の撒き出し機(22)は、ベル
トコンベヤ(28)と、岩着コア材を受け入れ、これを
ベルトコンベヤ上に定量供給するための装置(30)と
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、掘削された岩盤上
にロックフィルダムを築造するに際し、該ロックフィル
ダムの底部およびその側面部を形成するために用いられ
る岩着コア材の撒き出し方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】河床およびその両岸を掘削することによ
り露出させた岩盤上にロックフィルダムを築造する際、
その提体と岩盤との間の水密性を確保するため、粘性土
を水で溶いてなるクレイスラリーを岩盤の表面に塗布
し、その上に、粘性土の細粒を含む高粘性の材料(岩着
コア材)を撒き出し、これを転圧してなる層(岩着材層
およびその上の中間材層)を形成することが行われてい
る。
【0003】従来、岩着コア材の撒き出しは、人力と、
バックホーを備える土木作業用機械による機械力とを用
いて行われている。
【0004】しかし、人力による撒き出しには、クレイ
スラリーが塗布された領域(クレイスラリー塗布領域)
内までその領域外から岩着コア材を運搬し、さらにこれ
を平坦に均す作業を必要とし、これらの作業には非常な
重労働を伴う。
【0005】他方、土木作業用機械を用いた撒き出しに
あっては、クレイスラリー塗布領域に土木作業用機械を
進入させることに依って生じるクレイスラリー塗布面の
荒れを回避する観点から、クレイスラリー塗布領域の周
縁に土木作業用機械を止め、そのバックホーをもって岩
着コア材をクレイスラリー塗布領域の外部からその内部
へ供給していた。
【0006】これによれば、岩着コア材の大量供給が可
能である反面、クレイスラリー塗布面上に供給された岩
着コア材が塊状であるために人力による均し作業を必要
とし、また、岩着コア材の供給が前記クレイスラリー塗
布領域の周縁近傍に限られるため、クレイスラリー塗布
領域中央部への運搬はやはり人力に依らざるを得なかっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、ロックフィルダムが築造される岩盤上への岩着
コア材の撒き出しに要する労力を軽減することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、掘削された岩
盤上にロックフィルダムの底部およびその側面部を形成
するために用いられる岩着コア材の撒き出し方法に関
し、ベルトコンベヤを準備すること、岩着コア材を前記
ベルトコンベヤ上に供給すること、前記ベルトコンベヤ
の作動により該ベルトコンベヤの端部から前記岩着コア
材を前記岩盤上へ放出することを含む。
【0009】本発明は、また、掘削された岩盤上にロッ
クフィルダムの底部およびその側面部を形成するために
用いられる岩着コア材の撒き出し機に関し、ベルトコン
ベヤと、岩着コア材を受け入れ、該岩着コア材を前記ベ
ルトコンベヤ上に定量供給するための装置とを含む。
【0010】前記撒き出し機は、さらに、前記岩着コア
材を一時的に貯め、前記定量供給装置へ供給するための
ホッパーを含むものとすることができる。
【0011】本発明に係る他の撒き出し機は、ベルトコ
ンベヤと、含水比が未調整の岩着コア材と水とを受け入
れるためのホッパーと、該ホッパーに支持された、前記
水を前記ホッパー内に導くための複数の散水孔を有する
導管と、前記ホッパー内に回転可能に支持され、前記岩
着コア材と前記水とに撹拌作用を及ぼすための装置と、
前記水と撹拌された岩着コア材を受け入れ、該岩着コア
材を前記ベルトコンベヤ上に定量供給するための装置と
を含む。
【0012】前記撹拌装置は、前記ホッパーに回転可能
に支承された水平な回転軸と、該回転軸にその長手方向
へ互いに間隔をおいて取り付けられ前記回転軸から放射
方向へ伸びる複数組の複数のパドルとを含み、各組の複
数のパドルが前記回転軸の周りに互いに間隔をおいて配
置された複数の羽根を備え、各組の複数の羽根が前記放
射方向に関して互いに異なる位置にあり、また、前記回
転軸の長手方向に関して互いに隣接する2組のパドルの
羽根が互いに非対向位置にある。
【0013】含水比未調整の岩着コア材と水とを受け入
れるためのホッパーを備える前記撒き出し機について
は、前記定量供給装置下に配置された複数のロードセル
を含むものとすることができる。また、前記撒き出し機
は、ブームを備える土木作業用機械の前記ブームの先端
部に装置可能である。
【0014】
【発明の作用および効果】本発明によれば、ロックフィ
ルダムが築造される岩盤上(より詳細には、岩盤上のク
レイスラリー塗布領域)に向けて岩着コア材をベルトコ
ンベヤで放出することにより、前記岩着コア材を比較的
遠方に到達させ、かつ、比較的広範囲に撒き散らすこと
ができる。その結果、人力による岩着コア材の運搬およ
びその均し作業量を低減し、岩盤上への人力による岩着
コア材の撒き出しに要する労力および時間を著しく軽減
することができる。
【0015】この岩着コア材の撒き出しは、本発明に係
る撒き出し装置を用いて、前記岩着コア材を定量供給装
置からベルトコンベヤ上に定量供給し、該ベルトコンベ
ヤを作動させることにより行うことができる。前記定量
供給装置への岩着コア材の供給はこれを一時的に貯留す
るホッパーから行うことができる。
【0016】また、含水比が未調整である岩着コア材を
使用するときは、該岩着コア材を受け入れるためのホッ
パーに設けられた撹拌装置と、該ホッパーに支持された
水用導管とを備える撒き出し機を用いて、同様の撒き出
しを行うことができる。このとき、含水比未調整の岩着
コア材は、前記ホッパー内の撹拌装置の回転作動の下、
前記導管に設けられた散水用孔から供給される水と撹
拌、混合され、その含水比が調整される。含水比未調整
の岩着コア材の重量および水の重量は、これらがホッパ
ーに供給される前およびその後における前記ホッパー、
前記定量供給装置等の重量をロードセルで計測すること
により知ることができる。
【0017】前記撹拌装置の回転軸に取り付けられた複
数組の複数のパドルについて、これらを前記回転軸の軸
線方向に互いに間隔を置いて配置し、また、各組のパド
ルの複数の羽根を前記軸線の周りに互いに間隔を置いて
配置しかつ前記軸線方向に互いに隣接する2組のパドル
の羽根を非対向位置に配置することにより、前記ホッパ
ー中の岩着コア材をこれが塊にならないようにかつより
均一に撹拌することができ、これにより、含水比が調整
された良質の岩着コア材を得ることができる。
【0018】前記撒き出し機は、これを、土木作業用機
械のアタッチメントである例えばバックホーのバケット
を取り外したブームの先端に取り付けることができ、前
記ベルトコンベヤを作動させる間に前記ブームを水平方
向へ移動させることにより、比較的高い高さ位置からよ
り広範囲に岩着コア材を撒き出すことができ、また、岩
盤上における岩着コア材の堆積厚さをより均一にするこ
とができる。このことは、また、人力による均し作業を
より低減し、岩着コア材の撒き出しのための労力軽減に
寄与する。
【0019】
【発明の実施の形態】図1および図2を参照すると、ロ
ックフィルダムの築造のため、河川における河床および
その両岸を掘削することにより露出された岩盤10上
に、本発明に従って、粘性土の細粒を含む高粘性の材料
である岩着コア材12の撒き出しを行っている状態が示
されている。
【0020】岩盤10は、より詳細には、河床の掘削に
より生じた全体に平坦な水平面14と、河岸の掘削によ
り生じた全体に平坦な傾斜面16とを有する。
【0021】水平面14および傾斜面16には、岩着コ
ア材12の撒き出しに先立ち、粘性土を水で溶いてなる
クレイスラリー(図示せず)が塗布される。したがっ
て、実際には、岩着コア材12は前記クレイスラリーで
塗布された岩盤10上に撒き出される。
【0022】岩盤10上への岩着コア材12の撒き出し
は、これを水平面14について行った後、各傾斜面16
について行われる。岩着コア材12の撒き出しおよびそ
の締め固めにより、岩盤10上に、前記ロックフィルダ
ムの底部およびその側面部をなす岩着材層18および中
間材層20(図2参照)が順次に形成される。
【0023】前記クレイスラリーおよび岩着コア材12
は、いずれも、これらと岩盤10との間に水密性を付与
する。
【0024】岩着コア材12の撒き出しは、好ましくは
撒き出し機22を用いて、より好ましくは、土木作業用
機械24のブーム26の先端部に取り付けた撒き出し機
22を用いて行う。図示の土木作業用機械24は、本
来、バックホーのバケット(図示せず)をアタッチメン
トとするものであり、撒き出し機22は前記バケットを
取り外した後のブーム26の端部に取り付けられてい
る。
【0025】図3および図4に示すように、撒き出し機
22は、ベルトコンベヤ28と、該ベルトコンベヤ上に
岩着コア材12を定量供給するためのスクレーパコンベ
ヤからなるフィーダ30とを含む。
【0026】ベルトコンベヤ28は、供給を受けた岩着
コア材12を運搬し、端部から放出する。岩着コア材1
2の放出速度は、ベルトコンベヤ28のベルトの走行速
度を調整することにより変えることができる。フィーダ
30は、ベルトコンベヤ28より上方の高さ位置に配置
されている。定量供給装置はフィーダ30以外の他のも
のとすることができる。
【0027】フィーダ30は、フレームからなる架台3
2の頂部34に載置されかつ固定され、架台32の後部
から前部に(図3において左方部から右方部)に向けて
伸び、この方向へ岩着コア材12を運搬することができ
る。フィーダ30からベルトコンベヤ28への岩着コア
材12の供給はこれらの間に配置されたシュート36を
介して行われる。
【0028】シュート36は架台32の前部に支持さ
れ、フィーダ30から岩着コア材12を受け取るための
上部開口と、ベルトコンベヤ28のコンベヤベルト(以
下、単に「ベルト」という。)38の後部上に落下させ
るための後記下部開口96とを有する。
【0029】撒き出し機22は、架台32に設けられた
一対のブラケット40を介して、前記土木作業用機械の
ブーム26に取り付けることができる。ブーム26を操
作する間に撒き出し機22から岩着コア材12を放出す
ることにより、岩盤10の表面の広範囲にわたって、ま
た、ほぼ均一な厚さに、岩着コア材12を撒き散らすこ
とができる。
【0030】この撒き出し機22のベルトコンベヤ28
は架台32の前部に支持されている。ベルトコンベヤ2
8は、支持フレーム42と、ヘッドプーリ44および該
ヘッドプーリより上方の高さ位置にあってヘッドプーリ
44と平行に伸びるテールプーリ46と、両プーリ4
4,46に掛けられ上方から下方に向けて斜めに伸びる
ベルト38と、ベルト38の上方側の面に接しかつこれ
を下方側の面に向けて押圧する一対のベンドローラ48
とを含む。
【0031】ベルトコンベヤ28の支持フレーム42は
架台32に支持され該架台の頂底部34,50間を上下
方向へ伸びている。ベルトコンベヤ28のテールプーリ
46およびベンドローラ48は、軸受51および軸受5
2を介して支持フレーム42に回転可能に支承され、ま
た、ヘッドプーリ44は吊持手段54を介して支持フレ
ーム42に吊持され、テールプーリ46の周りに揺動可
能(矢印56参照)である。ヘッドプーリ44は、軸受
58を介して、吊持手段54の後記各アーム部材に回転
可能に支持されている。
【0032】支持フレーム42は、上下方向へ伸びかつ
互いに相対する一対の細長い板状部材60と、U字形を
呈する板状部材62であってその両上端部が両板状部材
60の下端部にそれぞれ固定されたU字形の板状部材6
2と、両板状部材60の下端部にそれぞれ固定されこれ
と直交して伸びる棒状部材64とからなる。
【0033】支持フレーム42の両板状部材60は、そ
の両上端部において、ほぼ長円形の平面形状を有するプ
レート66を介して相互に連結されている。
【0034】プレート66は、その中央部に設けられた
円形の孔68と、該孔の周縁を取り巻きかつ両板状部材
60とは反対の側に上方へ突出する筒状部70とを有す
る。また、U字形の板状部材62は、その底部の中央位
置に設けられ下方へ突出する軸部72を有する。筒状部
70と軸部72とは共通の軸線Lを有する。
【0035】プレート66から突出する筒状部70は、
架台32の頂部34の一部分を規定する互いに平行な2
対の棒状部材74,76が規定する矩形状の空間に受け
入れられかつこれらの棒状部材74,76に接してい
る。
【0036】また、U字形の板状部材62から突出する
軸部72は、架台32の底部50の一部分を規定する板
状体78に設けられた孔80に受け入れられ、U字形の
板状部材62はこの板状体78に載置されている。
【0037】このことから、ベルトコンベヤ28をその
フレーム42の軸線Lの周りに任意の角度だけ回転(矢
印82参照)させることができ、これにより、ベルトコ
ンベヤ28からの岩着コア材12の放出方向を変更する
ことができる。また、シュート36も、プレート66の
下面に固定され、その上部開口がプレートの孔68に連
通している。このことから、シュート36は、ベルトコ
ンベヤ28と共に軸線Lの周りに回転する。
【0038】回転可能としたことにより、例えば、ヘッ
ドプーリ44が架台32の前方(図3において右方)に
ある図示の状態と、これと反対すなわち架台32の後方
(同左方)にある状態とにおくことができる。ヘッドプ
ーリ44が架台32の前方に位置する前者の状態は、水
平面14上に形成された前記層上に前記土木作業用機械
を設置し、架台32を傾斜面16に沿ってその下部から
上部に向けて移動する間に岩着コア材12を放出する作
業に適する。
【0039】ベルトコンベヤ28は、フレーム42に支
持された油圧モータのようなモータ84を駆動源とし
て、モータ84の駆動軸とテールプーリ46とに掛けら
れたベルト86を介して作動され、これにより、ベルト
38を所望の速度で回転させることができる。
【0040】ヘッドプーリ44の吊持手段54は、ベル
ト38の両側方にあってヘッドプーリ44の回転軸の両
端部を両軸受58を介して回転可能に支承する一対のア
ーム部材88と、両アーム部材88を相互に連結するロ
ッド90であってベルト38を横切ってその下方を伸び
る連結ロッド90と、一方のアーム部材88に枢着され
た下端部およびフレーム42の横方向伸長部材である棒
状部材64を貫通して伸びかつナット92が螺合された
上端部を有する雄ねじ部材94とからなる。
【0041】この吊持手段54によれば、ナット92を
回して該ナットの雄ねじ部材94に対する螺合位置を変
更することにより、雄ねじ部材94の下端部とフレーム
の棒状部材64との間の距離を変更することができる。
これにより、連結ロッド90の周りにヘッドプーリ44
(したがって、また、岩着コア材12の放出端部である
ベルト38の端部)を揺動させることができる。その結
果、岩盤の平坦面14および傾斜面16に対する岩着コ
ア材12の放出角度を最適なものに調整することができ
る。
【0042】また、ベルト38はその後部すなわちテー
ルプーリ46の近傍において、ベルト38の上方の面が
該面の両側部において両ベンドローラ48の押圧力の下
で下方に湾曲している。
【0043】図示の例では、シュート36の下部開口9
6が両ベンドローラ48間にあることから、シュート3
6から落下した岩着コア材12はベルト38の前記湾曲
した面上に落下し、これに衝突する。この湾曲面は、岩
着コア材12が前記湾曲面からベルト38の前方側に移
動するように岩着コア材12の運動方向変換をなすと共
に、該方向変換に伴う岩着コア材12の移動速度の減殺
を小さいもの、すなわち、岩着コア材12の落下速度と
移動または回転中のベルト38上への移行速度との差を
小さいものとすることができ、これにより、特に、高速
回転中のベルト38上への岩着コア材12の着地および
その後の搬送をスムーズに行うことができる。
【0044】シュート36まで岩着コア材12を運ぶフ
ィーダすなわちスクレーパコンベヤ30は、互いに間隔
をおいて配置されかつ一対のブラケット98を介して架
台32に回転可能に支承された2対の鎖車100,10
2と、これらの鎖車100,102に掛けられた2条の
無端のチェーン104とを含む。鎖車100,102
は、ベルトコンベヤ28の両プーリ44,46およびベ
ンドローラ48と平行な回転軸線を有する。
【0045】互いに相対する一対の鎖車100同士およ
び一対の鎖車102同士は、両ブラケット98に支承さ
れた2つの軸106でそれぞれ連結されている。両軸1
06には、各対の鎖車の相互間隔よりわずかに小さい幅
寸法を有する細長いプレート108が掛け渡されてい
る。
【0046】両チェーン104には、これらの長手方向
に互いに間隔をおいて配置され両チェーン104に直交
する複数の細幅のプレート110が固定され、また、各
プレート上に該プレートの伸長方向へ伸びるスクレーパ
112が取り付けられている。図示の例では、各スクレ
ーパ112は、各対の鎖車の相互間隔の約半分の長さ寸
法を有し、プレート110の一端からその他端に向けて
伸びるスクレーパ112と、プレート110の他端から
一端に向けて伸びるスクレーパ112とが前記チェーン
の長手方向に関して交互に配置されている。
【0047】このスクレーパコンベヤ30によれば、一
方の鎖車を回転駆動することにより両チェーン104が
両鎖車100,102と共に回転し、両鎖車と共に複数
のスクレーパ112が移動する。このとき、プレート1
08上に岩着コア材12が供給されると、岩着コア材1
2は各スクレーパ112に押されながらプレート108
上をスクレーパ112の移動方向へ滑動する。その結
果、スクレーパコンベヤ30の前端部からシュート36
の上部開口に岩着コア材12が落下する。このときの落
下方向を定めるため、スクレーパコンベヤ30の前端部
からシュート36の上部開口へ岩着コア材12を案内す
るための一対の案内板114がそれぞれ両ブラケット9
8に取り付けられている。
【0048】図示の例では、各スクレーパ112と各チ
ェーン104との間に隙間があるため、各スクレーパ1
12により岩着コア材12がプレート108上を押しや
られるとき、過剰な岩着コア材12がこれらの隙間をす
り抜ける。このため、スクレーパコンベヤ30により岩
着コア材12が定量供給される。岩着コア材12の供給
量は、スクレーパコンベヤ30の運転速度、すなわちチ
ェーン104の移動速度(したがってスクレーパ112
の移動速度)を変えることにより調節することができ
る。
【0049】スクレーパコンベヤ30への岩着コア材1
2の供給のため、該コンベヤの上方にホッパー116が
配置されている。ホッパー116は、スクレーパコンベ
ヤ30を架台32上に支持する両ブラケット98に固定
され、支持されている。
【0050】図示のホッパー116は、スクレーパコン
ベヤ30の細長いプレート108とほぼ同じ幅寸法とプ
レート108よりわずかに短い長さ寸法とを有する矩形
の出口開口118を有する。
【0051】ホッパ116内には、正逆両方向に回転可
能であるローラ120が配置されている。ローラ120
は、スクレーパコンベヤの鎖車の回転軸106と平行に
伸び、該スクレーパコンベヤの前方の鎖車100よりも
後方にありかつこれよりも上方の高さ位置にある。
【0052】このローラ120は、円筒状の本体122
と、該本体の周面にその周方向に互いに間隔おいて配置
されかつ固定された複数のスクレーパ124とを有す
る。複数のスクレーパ124は、交互に、本体122の
両端の一方から他方へ向けて伸び、また、本体122の
長さの約半分の長さ寸法を有する。
【0053】スクレーパコンベヤ30を作動させ、岩着
コア材12を運搬する間、ローラ120を図3でみて時
計方向に回転させると、過剰な岩着コア材12がローラ
120のスクレーパ124に削り取られる。これによ
り、岩着コア材12の定量供給をより正確にすることが
できる。
【0054】ホッパ116には、さらに、ローラ120
に相対する矩形状の開口126と、該開口を開閉するた
めの矩形状の板材からなる扉128が設けられている。
扉128は、ローラ120と平行な軸線の周りに回転可
能に吊り下げられている。扉128は、ホッパ116内
に投入された岩着コア材12のこぼれ落ちを防止し、ま
た、スクレーパコンベヤ30に運搬される岩着コア材1
2の押圧力を受けて、搬送される岩着コア材12の量に
応じて、図3で見て反時計方向(矢印130の方向)
へ、所定角度を回転することができる。ホッパ116内
には、岩着コア材12をローラ120に向けて案内する
ための案内板132を設けることができる。
【0055】なお、図4において、符号134,136
は、それぞれ、スクレーパコンベヤ30の鎖車100の
回転軸106の軸端およびローラ120の回転軸の軸端
に固定されたスプロケット(図示せず)に掛けられたチ
ェーンを示す。これらのチェーン134,136は、鎖
車100およびローラ120をそれぞれを回転させるた
めの駆動源(図示せず)に接続される。
【0056】前記した例では、予め含水比が調整された
岩着コア材12が用いられているが、図6および図7に
示すように、ホッパー116内に水を導くための導管1
38と、撹拌装置140とを装置することにより、含水
比が未調整である岩着コア材の使用をも可能とすること
ができる。
【0057】導管138は例えばホースからなり、ホッ
パー116の開放上端部に支持され該上端部の内周面に
沿って伸びる部分142と、水供給源(図示せず)に接
続される部分144とからなる。ホースの一部142に
は複数の散水用孔146が設けられている。したがっ
て、ホースの他の一部144に水を供給すると、ホッパ
ー116内に各散水用孔146から水148が放出され
る。
【0058】他方、撹拌装置140は、ホッパー116
内に投入される含水比未調整の岩着コア材と水148と
に撹拌作用を及ぼし、これらを混合する。撹拌、混合さ
れ、これにより含水比が所定の値に整えられた岩着コア
材は、前記したと同様にして、ホッパー116から前記
定量供給装置へ供給される。
【0059】図示の撹拌装置140は回転軸150と、
複数組の複数のパドル152とを備える。
【0060】回転軸150はホッパー116の上下方向
におけるほぼ中央部にあって、ホッパー116に回転可
能に支持され該ホッパー内を水平に伸びている。回転軸
150はモータのような駆動手段(図示せず)を介して
その軸線の周りに回転駆動される。
【0061】各組のパドル152の数量は任意に定める
ことができるが、図示の例では3つであり、その組数は
3である。
【0062】3組のパドルは回転軸150の長手方向に
互いに等間隔をおいて配置されかつ回転軸150に取り
付けられている。また、各組の3つのパドル152は、
回転軸150の周りに互いに等間隔をおいて配置され回
転軸150からその放射方向へ伸びている。
【0063】各パドル152は、その先端部に、羽根1
54を有する。したがって、各組のパドルの羽根154
は、回転軸150の周りに互いに間隔をおいて配置され
ている。
【0064】また、各組の3つの羽根154は放射方向
に関して互いに異なる位置にあり、回転軸150から各
羽根154までの距離は任意に定めることができる。さ
らに、回転軸150の長手方向に関して互いに隣接する
2組のパドルの羽根154は互いに対向しない位置(非
対向位置)にある。
【0065】これによれば、回転軸150の放射方向に
関する各位置において前記岩着コア材に撹拌作用を及ぼ
すことができ、また、互いに隣接する2組のパドル15
2間の岩着コアに対しても撹拌作用を及ぼすことができ
る。このため、岩着コアが塊となってパドル152と共
回りをすることが回避され、前記岩着コア材と水との混
合状態を均一なものとし、これにより、前記岩着コア材
を所望の含水比のものに設定することができる。
【0066】図8に示すように、この含水比調整の際に
おける含水比未調整の岩着コア材の重量と加水量とを計
測するための計測手段として、例えば複数のロードセル
(ただし、そのうちの1つのみを示す。)156を用い
ることができる。
【0067】図示の例では、フィーダ30を支持する各
ブラケット98が2つの部分158,160、すなわち
架台の頂部34に固定された部分158と、該固定部分
に対してその案内作用のもとで上下に相対移動可能であ
る、軸106を支承する部分160とに分けられてお
り、ロードセル156は、支承部分160に固定された
他のブラケット162と、架台の頂部34との間に配置
されている。各ロードセル156は、ずれ止め部材(図
示せず)により、架台の頂部34上における水平方向移
動が阻止されている。
【0068】これによれば、ロードセル156により、
フィーダ30およびその上方にあるホッパ116その他
の重量を計測することができ、その計測値から前記含水
比未調整の岩着コア材の重量と加水量とを算出すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る岩着コア材の撒き出し機を用いて
岩盤の水平面上に岩着コア材を散布している状態を示す
説明図である。
【図2】本発明に係る岩着コア材の撒き出し機を用いて
岩盤の傾斜面上に岩着コア材を散布している状態を示す
説明図である。
【図3】本発明に係る撒き出し機の概略的な側面図であ
る。
【図4】図3に示す撒き出し機の概略的な正面図であ
る。
【図5】フレームを架台の前部上方から見た平面図であ
る。
【図6】撒き出し機における他の例のホッパーの概略的
な断面図である。
【図7】図6に示すホッパーの概略的な他の断面図であ
る。
【図8】定量供給装置およびこれを支持する架台とこれ
らの間に配置されたロードセルとを示す概略的な部分側
面図である。
【符号の説明】
10 岩盤 12 岩着コア材 14,16 岩盤の水平面および傾斜面 22 岩着コア材の撒き出し機 24,26 土木作業用機械およびそのブーム 28 ベルトコンベヤ 30 岩着コア材の定量供給装置(スクレーパコンベ
ヤ) 116 ホッパー 138 導管 140 撹拌装置 152 パドル 154 羽根 156 ロードセル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】掘削された岩盤上にロックフィルダムの底
    部およびその側面部を形成するために用いられる岩着コ
    ア材の撒き出し方法であって、ベルトコンベヤを準備す
    ること、岩着コア材を前記ベルトコンベヤ上に供給する
    こと、前記ベルトコンベヤの作動により該ベルトコンベ
    ヤの端部から前記岩着コア材を前記岩盤上へ放出するこ
    とを含む、岩着コア材の撒き出し方法。
  2. 【請求項2】掘削された岩盤上にロックフィルダムの底
    部およびその側面部を形成するために用いられる岩着コ
    ア材の撒き出し機であって、ベルトコンベヤと、岩着コ
    ア材を受け入れ、該岩着コア材を前記ベルトコンベヤ上
    に定量供給するための装置とを含む、岩着コア材の撒き
    出し機。
  3. 【請求項3】さらに、前記岩着コア材を一時的に貯め、
    前記定量供給装置へ供給するためのホッパーを含む、請
    求項2に記載の撒き出し機。
  4. 【請求項4】掘削された岩盤上にロックフィルダムの底
    部およびその側面部を形成するために用いられる岩着コ
    ア材の撒き出し機であって、ベルトコンベヤと、含水比
    が未調整の岩着コア材と水とを受け入れるためのホッパ
    ーと、該ホッパーに支持された、前記水を前記ホッパー
    内に導くための複数の散水孔を有する導管と、前記ホッ
    パー内に回転可能に支持され、前記岩着コア材と前記水
    とに撹拌作用を及ぼすための装置と、前記水と撹拌され
    た岩着コア材を受け入れ、該岩着コア材を前記ベルトコ
    ンベヤ上に定量供給するための装置とを含む、岩着コア
    材の撒き出し機。
  5. 【請求項5】前記撹拌装置は、前記ホッパーに回転可能
    に支承された水平な回転軸と、該回転軸にその長手方向
    へ互いに間隔をおいて取り付けられ前記回転軸から放射
    方向へ伸びる複数組の複数のパドルとを含み、各組の複
    数のパドルが前記回転軸の周りに互いに間隔をおいて配
    置された複数の羽根を備え、各組の複数の羽根が前記放
    射方向に関して互いに異なる位置にあり、また、前記回
    転軸の長手方向に関して互いに隣接する2組のパドルの
    羽根が互いに非対向位置にある、請求項4に記載の撒き
    出し機。
  6. 【請求項6】前記撒き出し機は、さらに、前記定量供給
    装置下に配置された複数のロードセルを含む、請求項4
    または5に記載の撒き出し機。
  7. 【請求項7】前記撒き出し機は、ブームを備える土木作
    業用機械の前記ブームの先端部に装置可能である、請求
    項2〜6のいずれかに記載の撒き出し機。
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