JP2002363293A - 透明なポリカーボネート/ポリエチレンテレフタレート組成物及びその連続製造方法、ポリエステル系押出成形用樹脂組成物並びに非晶性成形物 - Google Patents
透明なポリカーボネート/ポリエチレンテレフタレート組成物及びその連続製造方法、ポリエステル系押出成形用樹脂組成物並びに非晶性成形物Info
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Abstract
れ、押出し成形等の用途も含めて様々な用途で用いるこ
とができるPC/PET組成物をエステル交換触媒を追
添しなくても効率よく廉価に製造することができる方
法、安定して押出成形を行うことができるポリエステル
系押出成形用樹脂組成物及び非晶性成形物を提供する。 【解決手段】 ポリカーボネート及びポリエチレンテレ
フタレートの合計が80重量%以上でポリカーボネート
5〜80重量%とポリエチレンテレフタレート20〜9
5重量%とを含むポリカーボネート/ポリエチレンテレ
フタレート組成物の製造方法であって、原料を320℃
以下の温度で溶融混練する第一工程及び溶融混練物を3
20〜380℃の温度で5秒〜10分間熱処理する第二
工程を含み、該ポリカーボネート/ポリエチレンテレフ
タレート組成物は、全光線透過率が80%以上である透
明なポリカーボネート/ポリエチレンテレフタレート組
成物の連続製造方法。
Description
ネート/ポリエチレンテレフタレート組成物及びその連
続製造方法に関する。
いう)とポリエチレンテレフタレート(以下、「PE
T」ともいう)とは、透明性を有し、基本性能に優れる
ことから、エンジニアリングプラスチックスとして、成
形材料や繊維、フィルム等の様々な用途に広く用いられ
ている。このような2種の重合体が混ざり合った組成物
であるPC/PET組成物は、PCの欠点である耐薬品
性を補うことができることから、工業的に有用である。
ところが、PCとPETの熱溶融条件が不十分である
と、PC/PET組成物が不透明となり、外観や衝撃強
度等の基本性能が充分でなくなり、有用性が低下すると
いう問題があった。このようなPC/PET組成物につ
いて、透明にすることができる技術が種々提案されてい
る。
ボネート樹脂とポリエチレンテレフタレート樹脂との混
合物にエステル交換触媒を配合して溶融混合すると透明
な熱可塑性樹脂組成物が得られることに関し、実施例に
おいて熱可塑性樹脂の通常の成形温度の範囲内である3
10℃で二軸押出機を用いて溶融混合することが開示さ
れている。しかしながら、ポリエチレンテレフタレート
樹脂には製造時に添加されたエステル交換触媒が残存し
ていることもあるが、この技術では、カーボネート樹脂
とポリエチレンテレフタレート樹脂とを溶融混合すると
きに更にエステル交換触媒を後添加(追添加)しなけれ
ばならないことから、このような操作を行わなくても透
明なPC/PET組成物を得ることができる製造方法を
研究する余地があった。
カーボネート樹脂99〜1重量部及びポリエステル樹脂
1〜99重量部に対して、エステル交換反応触媒やプロ
トン酸及び/又はその誘導体を含む樹脂組成物に関し、
実施例においてポリカーボネート樹脂を60〜90重量
部としてポリエステル樹脂よりも多く配合した樹脂組成
物が開示されている。しかしながら、この技術でもエス
テル交換反応触媒やプロトン酸及び/又はその誘導体を
後添加しなければならない。また、ポリエステル樹脂を
多く配合した方が廉価となることから、透明性を高めた
廉価なPC/PET組成物を研究する余地があった。
とPETとをエステル交換触媒を配合せずに透明なPC
/PET組成物を得ることに関し、実施例において熱可
塑性樹脂の通常の溶融混合温度の範囲内である280℃
で混合することが開示されている。しかしながら、この
技術では、PCとPETとの反応性が低いため、反応時
間が30〜60時間と長いことから、効率よく透明なP
C/PET組成物を得ることができなかった。
C/PET組成物は、その分子量が安定して押出し成形
等を行うことができる程度に高められることはなく、例
えば、平板、波板等のシート押出しや瓶類の吹込み成形
(ブロー成形)等に有用な材料とはならなかった。従っ
て、押出し成形等の用途も含めて様々な用途で用いるこ
とができる有用なPC/PET組成物を研究する余地が
あった。特に、PETリッチの組成物では、安定な透明
度合を有する組成物を得ることが困難な状況であった。
また、このような樹脂組成物を押出成形してなる成形物
の性能を高めるために靱性を強くして残留応力が発生し
ないように工夫する余地もあった。
年4月から「容器包装に係る分別収集及び再商品化の促
進等に関する法律」が施行されたため、PETボトル等
の膨大な量の回収PETをリサイクルする技術が切望さ
れている。また、回収PCを有効利用するために、回収
PCもリサイクルすることができる技術が望まれてい
る。従って、回収PETや回収PCを必須としてなる樹
脂組成物をシートやパイプ等の形状に成形することがで
きれば、PETやPCの粉砕物を効率よくリサイクルで
きることから、このような技術について研究する余地が
あった。
み、透明性が高くて耐薬品性等の基本性能が優れ、しか
も、押出し成形等の用途も含めて様々な用途で用いるこ
とができるPC/PET組成物をエステル交換触媒を追
添しなくても効率よく廉価に提供することを目的とす
る。また、安定して押出成形を行うことができるポリエ
ステル系押出成形用樹脂組成物、及び、該ポリエステル
系押出成形用樹脂組成物を押出成形してなり、靱性が強
く残留応力が発生しない非晶性成形物を提案することを
目的とする。更に、回収PETや回収PCを有効に再利
用することを目的とする。
C/PET組成物を検討するうち、通常の成形温度や溶
融混合温度を超えた温度、すなわち熱可塑性樹脂を溶融
混練する際に通常では実施しない温度領域である320
℃以上の特定範囲内で10分以内の短時間PCとPET
とを熱溶融反応させることにより、tanδの主ピーク
温度がPET固有の温度以上とPC固有の温度以下の中
間に単一で存在し、且つPET固有の融点が存在しない
PC/PET組成物が得られることを見いだした。この
ようなPC/PET組成物では、PCとPETとが反応
して共重合物が形成されているか、少なくともPCとP
ETとが完全相容している、すなわちPCとPETとの
複合化物が形成されていると考えられる。通常ではPE
Tが300℃以上の温度で分解することになるが、熱溶
融反応時に溶融混練物に対して圧力がかかっているため
に分解が抑制され、上記の条件であれば生成した組成物
の物性を阻害することはない。また、得られたPC/P
ET組成物は、PCよりも耐薬品性に優れるうえに、安
定して押出し成形等を行うことができるようにその分子
量が高められた材料とすることができることから、上記
課題をみごとに解決することができることを見いだし、
本発明に到達したものである。
樹脂組成物を検討するうち、PETとPCの特定量を必
須としてなる共重合物を含むことにより、基本性能の優
れた成形物を形成しうることにまず着目し、そして該共
重合物のメルト・フロー・レート(MFR)を低く特定
の範囲に設定することにより、すなわちMFRにより特
定される共重合物の粘度を特定の高い粘度範囲で設定す
ることにより、押出成形に適した樹脂組成物、すなわち
安定して押出成形を行うことができる樹脂組成物とする
ことができることを見いだした。また、PETとPCを
必須としてなる共重合物のメルト・フロー・レートを低
く特定の範囲に設定するには、多官能性化合物を使用し
て高分子量化することが好適であることや、PETやP
Cとしてリサイクル品を用いることにより、回収PET
や回収PCの有効利用を促進することができることも見
いだした。更に、このような樹脂組成物を押出成形する
と、非晶性成形物が得られることに着目した。成形物が
非晶性であれば、靱性が強く成形物に残留応力が発生し
ないことから、成形物を各種の用途に好適に用いること
が可能となる。このような非晶性成形物は、上記の樹脂
組成物を押出成形した後の冷却条件を徐冷条件としても
得られるが、必要に応じて強制冷却を併用しても得るこ
とができることを見いだし、本発明に到達したものであ
る。
ポリエチレンテレフタレートの合計が80重量%以上で
ポリカーボネート5〜80重量%とポリエチレンテレフ
タレート20〜95重量%とを含むポリカーボネート/
ポリエチレンテレフタレート組成物の製造方法であっ
て、原料を320℃以下の温度で溶融混練する第一工程
及び溶融混練物を320〜380℃の温度で5秒〜10
分間熱処理する第二工程を含み、上記ポリカーボネート
/ポリエチレンテレフタレート組成物は、全光線透過率
が80%以上である透明なポリカーボネート/ポリエチ
レンテレフタレート組成物の連続製造方法である。以下
に、本発明を詳述する。
製造方法は、PCとPETとの溶融混練物を得る第一工
程と、上記溶融混練物を熱処理する第二工程とをこの順
に含むことになる。すなわち上記第一工程と上記第二工
程とを必須とする。上記PCとしては特に限定されず、
例えば、二価フェノールとカーボネート先駆体とを反応
させることにより製造される芳香族ホモ・ポリカーボネ
ートやコ・ポリカーボネート等が挙げられる。また、分
岐ポリカーボネートを用いることもでき、例えば、多官
能性芳香族化合物を二価フェノール及びカーボネート先
駆体と反応させることにより得られる分岐した熱可塑性
分岐ポリカーボネート等が挙げられる。これらは単独で
用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
を適用することができ、例えば、二価フェノールと炭酸
ジエステルとを溶融状態でエステル交換反応させる方法
や、溶液中で二価フェノールとホスゲンとを反応させる
方法(特に界面法)等が挙げられる。具体的には、例え
ば、特開平2−175723号公報、特開平2−124
934号公報や、米国特許第4,001,184号明細
書、第4,238,569号明細書、第4,238,5
97号明細書、第4,474,999号明細書に記載さ
れている。
以上を用いることができ、特に限定されず、例えば、芳
香族ジヒドロキシ化合物を用いることが好適であり、下
記一般式(1);
素原子、ハロゲン原子(例えば塩素、臭素、フッ素、ヨ
ウ素)、又は、炭素数1〜8のアルキル基を表す。n及
びn′は、0〜4の整数を表す。Xは、単結合、炭素数
1〜8のアルキレン基、炭素数2〜8のアルキリデン
基、炭素数5〜15のシクロアルキレン基、炭素数5〜
15のシクロアルキリデン基、又は、−S−、−SO
−、−SO2−、−CO−、−O−結合を表す。〕で表
される化合物を用いることが好ましい。
ては、例えば、ビス(4ヒドロキシフェニル)メタン、
1,1ビス(4ヒドロキシフェニル)エタン、1,2ビ
ス(4ヒドロキシフェニル)エタン、ビス(4ヒドロキ
シフェニル)フェニルメタン、ビス(4ヒドロキシフェ
ニル)ジフェニルメタン、2,2ビス(4ヒドロキシフ
ェニル)プロパン、2,2ビス(4ヒドロキシフェニ
ル)ブタン、1,1ビス(4ヒドロキシフェニル)シク
ロヘキサン、ビス(3,5ジメチル−4ヒドロキシフェ
ニル)メタン、1,1ビス(3,5ジメチル−4ヒドロ
キシフェニル)エタン、1,2ビス(3,5ジメチル−
4ヒドロキシフェニル)エタン、2,2ビス(3,5ジ
メチル−4ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2ビス
(3,5ジメチル−4ヒドロキシフェニル)ブタン、ビ
ス(3,5ジメチル−4ヒドロキシフェニル)フェニル
メタン、ビス(3,5ジメチル−4ヒドロキシフェニ
ル)ジフェニルメタン、ビス(3,5ジクロロ−4ヒド
ロキシフェニル)メタン、2,2ビス(3,5ジクロロ
−4ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(3,5ジブ
ロモ−4ヒドロキシフェニル)メタン、2,2ビス
(3,5ジブロモ−4ヒドロキシフェニル)プロパン等
のジヒドロキシアリールアルカン類;ビス(4ヒドロキ
シフェニル)スルホン、ビス(3,5ジメチル−4ヒド
ロキシフェニル)スルホン、ビス(3,5ジブロモ−4
ヒドロキシフェニル)スルホン等のジヒドロキシアリー
ルスルホン類;ビス(4ヒドロキシフェニル)エーテ
ル、ビス(3,5ジメチル−4ヒドロキシフェニル)エ
ーテル、ビス(3,5ジブロモ−4ヒドロキシフェニ
ル)エーテル等のジヒドロキシアリールエーテル類;ビ
ス(4ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(3,5
ジメチル−4ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス
(3,5ジブロモ−4ヒドロキシフェニル)スルフィド
等のジヒドロキシアリールスルフィド類;4,4′ジヒ
ドロキシベンゾフェノン等のジヒドロキシアリールケト
ン類;ビス(4ヒドロキシフェニル)スルホキシド等の
スルホキシド類等が挙げられる。
−ヒドロキシフェニル)プロパンを用いることが好まし
い。上記芳香族ジヒドロキシ化合物としては、上記化合
物以外にも、下記一般式(2);
炭化数1〜10の炭化水素基若しくはそのハロゲン化合
物、又は、ハロゲン原子を表す。mは、0〜4の整数を
表す。)で表される化合物として、例えば、レゾルシ
ン、4−メチルレゾルシン、4−エチルレゾルシン、4
−プロピルレゾルシン、4−ブチルレゾルシン、4−t
−ブチルレゾルシン、3−フェニルレゾルシン、4−ク
ミルレゾルシン、2,4,5,6−テトラフルオロレゾ
ルシン、2,3,4,6−テトラブロムレゾルシン等の
置換レゾルシン;カテコール;ハイドロキノン、及び、
3−メチルハイドロキノン、3−エチルハイドロキノ
ン、3−プロピルハイドロキノン、3−ブチルハイドロ
キノン、3−t−ブチルハイドロキノン、3−フェニル
ハイドロキノン、3−クミルハイドロキノン、2,3,
5,6−テトラメチルハイドロキノン、2,5−ジ−t
−ブチルハイドロキノン、2,3,5,6−テトラフル
オロハイドロキノン、2,3,5,6−テトラブロムハ
イドロキノン等の置換ハイドロキノン等を用いることも
できる。
以上を用いることができ、特に限定されず、例えば、ジ
フェニルカーボネート、ジトリールカーボネート、ビス
(クロロフェニル)カーボネート、m−クレジルカーボ
ネート、ジナフチルカーボネート、ビス(ジフェニル)
カーボネート、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボ
ネート、ジブチルカーボネート、ジシクロヘキシルカー
ボネート等を用いることができる。これらの中でも、ジ
フェニルカーボネートを用いることが好ましい。
香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルと共に、必要
に応じて、1分子中に3個以上の官能基を有する多官能
性化合物の1種又は2種以上を使用することもでき、例
えば、フェノール性水酸基を3個有する化合物等が好適
に用いられる。このような化合物の好ましい具体例とし
ては、例えば、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフ
ェニル)エタン、2,2′,2″−トリス(4−ヒドロ
キシフェニル)ジイソプロピルベンゼン、α−メチル−
α,α′,α′−トリス(4−ヒドロキシフェニル)−
1,4−ジエチルベンゼン、α,α′,α″トリス(4
−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリイソプロピ
ルベンゼン、フロログリシン、4,6−ジメチル−2,
4,6−トリ(4−ヒドロキシフェニル)−ヘプタン−
2、1,3,5−トリ(4−ヒドロキシフェニル)ベン
ゼン、2,2−ビス−(4,4−(4,4′−ジヒドロ
キシフェニル)−シクロヘキシル)−プロパン等が挙げ
られる。これらの中でも、1,1,1−トリス(4−ヒ
ドロキシフェニル)エタン、α,α′,α″−トリス
(4−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリイソプ
ロピルベンゼン等を用いることがより好ましい。
限定されず、例えば、テレフタル酸やテレフタル酸ジメ
チルと、エチレングリコールやエチレンオキサイドとを
反応させて製造される、一般的にPET、強化PET、
ポリエステル等と呼ばれている材料や、酸やグリコール
等で変性された材料の1種又は2種以上を用いることが
できる。このようなPETの中でも、本発明の作用効果
を充分に発揮できることから、酸成分としてテレフタル
酸を80〜100重量%含有するPETを用いることが
好ましい。より好ましくは、酸成分としてテレフタル酸
を90〜100重量%含有するPETを用いることであ
る。
Tは、リサイクル品であることが好ましい。これによ
り、回収PCや回収PETのリサイクルの点から有効な
方法となり、また、製造コストを抑制することが可能と
なる。すなわち環境対策及び経済性の観点から有用な方
法となる。PCのリサイクル品としては、例えば、PC
シートのトリミングロスの粉砕物等が挙げられる。PE
Tのリサイクル品としては、例えば、PETボトル、P
ETフィルムの端部、各種PETパーツ、成形加工時に
生じるランナー等の工程廃材等を粉砕した回収PETフ
レーク等が挙げられる。また、リサイクル品の使用割合
としては特に限定されるものではないが、例えば、PC
又はPETをそれぞれ100重量%とすると、20重量
%以上とすることが好ましい。より好ましくは、30重
量%以上であり、更に好ましくは、40重量%以上であ
り、特に好ましくは、50重量%以上とすることであ
る。
ネート及びポリエチレンテレフタレートの合計が80重
量%以上でPC5〜80重量%とPET20〜95重量
%とを含む原料を320℃以下の温度で溶融混練して溶
融混練物を得ることになる。PCとPETとはドライブ
レンド等の方法により混合された後溶融混練されること
になるが、PCとPETとの重量割合が上記の比率を外
れると、PCとPETとを複合化することに由来する作
用効果が発現しないこととなる。また、PCが80重量
%を超えてPETが20重量%未満であると、アニール
したときPETが結晶化してPC/PET組成物の透明
性が充分ではなくなることとなる。好ましくは、PCが
10〜45重量%、PETが55〜90重量%である。
なお、上記の比率は、PCとPETとを含む原料を10
0重量%としたときの値である。
320℃を超えると、すなわちPCとPETとが溶融混
練して溶融混練物となる前に320℃を超える温度とな
ると、第二工程を経た後に得られるポリカーボネート/
ポリエチレンテレフタレート組成物の透明性や基本性能
が充分ではなくなることとなる。好ましくは、第一工程
における溶融混練の温度を260〜310℃とすること
である。また、第一工程における混練時間としては、例
えば、0.1〜0.5分とすることが好ましい。
とPET以外に20重量%迄の熱可塑性樹脂、例えば、
ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ
スチレン(PS)等を含有させてもよい。
とPET以外に、本発明の効果を発揮することになる限
り、種々の添加物を1種又は2種以上添加してもよい。
添加物としては特に限定されず、例えば、安定剤、難燃
剤、滑り改質剤等の他、酸化防止剤、耐熱剤、着色剤、
離型剤、繊維状強化剤等の強化剤等が挙げられる。
os168(商品名、チバ・スペシャリティー・ケミカ
ルズ社製)、Chelex L(商品名、坂井化学工業
社製)、3P2S(商品名、イハラケミカル工業社
製)、Mark 329K(商品名、旭電化工業社
製)、Mark P(商品名、旭電化工業社製)、We
ston618(商品名、三光化学社製)等の燐系安定
剤;BHT(商品名、武田薬品工業社製)、Ionox
100(商品名、シェルケミカル社製)、Age R
ite Superlite(商品名、Vander
bilt社製)、Santonox R(商品名、モン
サント社製)、Antioxidant ZKF(商品
名、バイエル社製)、Irganox 1076、Ir
ganox 1010(いずれも商品名、チバ・スペシ
ャリティー・ケミカルズ社製)、Hoechst VP
OSP1(商品名、へキスト社製)等のヒンダードフェ
ノール系安定剤;Cyasorb UV−5411(商
品名、A.C.C社製)、Cyasorb UV−53
1(商品名、A.C.C社製)、Tinuvin 32
6、Tinuvin 320、Tinuvin 120
(いずれも商品名、チバ・スペシャリティー・ケミカル
ズ社製)、Uvinul D49(商品名、GAF社
製)等のトリアゾール系安定剤;その他エポキシ系、チ
オール系、金属塩系等が挙げられる。
ゾルシノールポリホスフェート、ビスフェノールーAポ
リホスフェート(商品名、大八化学工業社製)等の燐酸
エステル系難燃剤;ブロム化BPA、ブロム化BPAボ
リカーボネート又は同オリゴマー等のハロゲン系難燃
剤;無機難燃剤等が挙げられる。また、難燃助剤とし
て、例えば、3酸化アンチモン、水酸化マグネシウム、
水酸化カルシウム等が挙げられる。
ルシウム、炭酸カルシウム、タルク、シリカ等の無機化
合物;架橋ポリエステル、架橋ポリアミド、架橋ポリメ
チルメタクリレート等を粒化した有機粒状化合物等が挙
げられる。
練物を320〜380℃の温度で5秒〜10分間熱処理
することになる。これにより、溶融混練物中のPCとP
ETとが高温で熱溶融反応によりアロイ化されて共重合
物が形成されるか、少なくともPCとPETとが完全相
溶して、透明なPC/PET組成物が生成することにな
る。熱処理の温度が320℃未満であると、PETがア
ニール後に結晶化してPC/PET組成物の透明性が充
分ではなくなり、380℃を超えると、PC/PET組
成物の基本性能が低下することとなる。好ましくは、3
40〜380℃であり、より好ましくは、340〜37
0℃である。また、熱処理の時間が5秒未満であると、
本発明の効果を得ることはできなくなり、10分を超え
ると、PC/PET組成物の基本性能が低下することと
なる。好ましくは15秒〜7分、より好ましくは、15
秒〜5分であり、より好ましくは、30秒〜3分であ
る。本発明における第二工程では、このように熱処理の
温度と時間とを適宜設定することになるが、熱処理の温
度を340℃以上とする場合、この温度条件であれば熱
処理時間を2分以内に短縮することができ、商業生産に
適することになる。
る際に、溶融混練物中に多官能性化合物が存在する状態
で行ってもよい。これにより、PC/PET組成物の分
子量(Mn)を更に高くすることができることに起因し
て、基本性能が向上すると共に、より安定して押出し成
形等を行うことができるPC/PET組成物を製造する
ことが可能となる。また、本発明では、エステル交換触
媒を使用しなくても透明性が高いPC/PET組成物を
製造することができることから、エステル交換触媒を後
添加しない形態が工業的な生産工程を考慮すると好まし
い形態である。
物としては、例えば、ジエポキシ化合物、ビス−オキサ
ゾリン化合物、ポリイソシアネート化合物、芳香族テト
ラカルボン酸の二無水物等の多価カルボン酸の二無水物
等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以
上を併用してもよい。これらの中でも、多価カルボン酸
の二無水物が好ましい。最も好ましくは、芳香族カルボ
ン酸の二無水物であるピロメリット酸二無水物である。
その他に有用な二無水物としては、例えば、3,3′,
4,4′−ジフェニルテトラカルボン酸、(ペリレン−
3,4,9,10)テトラカルボン酸、3,3′,4,
4′−ベンゾフェノンテトラカルボン酸、2,2−ビス
(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパン、ビス
(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル、ビス
(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホン、1,2,
3,4−シクロブタンテトラカルボン酸、2,3,4,
5−テトラカルボキシヒドロフラン等が挙げられる。ま
た、多官能性化合物の使用量としては、例えば、PCと
PETとの合計重量100重量部あたり、0.05〜2
重量部とすることが好ましい。
装置としては特に限定されず、例えば、ニーダー、一軸
又は二軸押出機、撹拌機能を有する縦型又は横型反応
層、ミキサー、ロール等の溶融混練能を有する機器であ
ればいずれも使用することができ、熱可塑性樹脂の成形
に使用される押出機内で達成されることが好ましい。押
出機としては一軸又は二軸押出機を使用することが好適
であり、特に、反応性を高めるには二軸押出機の方が好
ましい。また、少なくとも第二工程が二軸押出機で混練
しながら熱処理する工程であることが好ましい。二軸押
出機としては特に限定されず、二軸スクリュー押出機が
好ましく、例えば、ベント付き同方向かみ合い二軸スク
リュー押出機、ベント付き同方向非かみ合い二軸スクリ
ュー押出機、ベント付き異方向かみ合い二軸スクリュー
押出機、ベント付き異方向非かみ合い二軸スクリュー押
出機、無ベント式同方向かみ合い二軸スクリュー押出
機、無ベント式同方向非かみ合い二軸スクリュー押出
機、無ベント式異方向かみ合い二軸スクリュー押出機、
無ベント式異方向非かみ合い二軸スクリュー押出機等が
挙げられる。
は、PC/PET組成物の連続製造方法である。具体的
には、連続溶融混練方法によるPC/PET組成物の製
造方法である。更に上記連続溶融混練工程において好ま
しくは、上記の特定条件による第二工程の熱処理工程を
含む連続溶融混練方法を採用することが好ましい。本発
明の好ましい形態で、上記第二工程では、PCとPET
組成物の反応による複合化、共重合が起こっており、特
にPETリッチなPC/PET組成において良好な状態
で反応がおき、十分にIVが高いPC/PET組成物を
得ることができる。
第二工程が熱可塑性樹脂の成形に使用される押出機内で
連続して達成されることが好ましいが、この場合では、
例えば、押出機のシリンダーにおいて320℃以下の溶
融混練ゾーンを設けて第一工程を行い、次いで320〜
380℃の反応ゾーンを設け、該反応ゾーンに溶融混練
物が5秒〜10分間滞留するように設定して第二工程を
行うことができる。また、反応ゾーンの後のシリンダー
温度を260〜310℃とし、ダイ温度を260〜31
0℃と設定すると、本発明の作用効果を充分に発揮する
PC/PET組成物を工業的に効率よく製造することが
可能となる。このような形態は、本発明の好ましい実施
形態の一つである。具体的には第一工程と第二工程が連
続して含まれる押出機内でPC/PET組成物を製造す
ることが好ましい。なお、押出機のシリンダーにおける
溶融混練ゾーン及び反応ゾーンではベントを設けること
により水分を除去したり、一部のPCが分解することに
より発生する二酸化炭素ガス等を除去したりすることが
好ましい。得られた溶融反応物をシート用ダイに供給し
て、押出しシートを連続して得ることもできる。
光線透過率が80%以上である。すなわち本発明の連続
製造方法では、第一工程や第二工程の製造条件を上述し
たように設定し、アニール前の全光線透過率が80%以
上であるPC/PET組成物を得ることになる。80%
未満であると、透明性や耐薬品性等の基本性能が低下す
ることになる。より好ましくは、85%以上である。な
お、アニールとは、熱又は機械的な応力によって生じた
成形品の内部ひずみを除去するために、適当な温度に保
持した後に徐冷する処理のことであり、本明細書中で
は、成形品の使用可能温度を判定するための評価方法を
意味する。従って、アニール前とは、例えば、ペレット
形状にしたPC/PET組成物を射出成形又はシート成
形して成形品を得る場合には、該成形品をアニール(ア
ニーリング)する前を意味する。本発明では、PC/P
ET組成物からテストピースを成形し、日本電色社製ヘ
ーズ・メーター(商品名「NDH−200」)等を用い
て全光線透過率を測定することができる。なお、本明細
書中において、アニール(アニーリング)することは共
重合あるいは完全相溶化状態を特定するための要件であ
り、PC/PET組成物をアニール(アニーリング)し
て用いることが必須の要件であることを意味するもので
はない。
る組成物の極限粘度(IV)が0.5dl/g以上であ
ることが好ましい。このようなPC/PET組成物は、
耐薬品性等の基本性能がより向上していると共に、安定
した押出し成形を行うことが可能であることから、押出
し成形に用いる成形材料として有用である。0.5dl
/g未満であると、押出し成形時の溶融粘度が低すぎ
て、安定した押出し成形が困難となる。より好ましく
は、IVが0.6dl/g以上であり、IVの上限とし
ては、2.0dl/g以下とすることが好ましい。本発
明の連続製造方法では、PC及びPETの複合化物を高
分子量化することが可能であり、このようにIVが高く
特定された複合化物を含むPC/PET組成物を得るこ
とができる。この場合、IVが0.5dl/g以上であ
るPETを製造原料として用いることが好ましい。より
好ましくは、IVが0.6dl/g以上であるPETを
用いることであり、更に好ましくは0.65dl/g以
上であり、特に好ましくは0.7dl/g以上であり、
もっとも好ましくは0.72dl/g以上であるPET
を用いることである。なお、IVとは、溶液の比粘度と
溶媒濃度との比を零濃度に外挿したときの値であり、本
明細書中では、フェノール/テトラクロロエタン=60
/40(重量比)の溶媒を使用し、温度25℃で測定し
た値である。
0重量%以上でPC5〜80重量%とPET20〜95
重量%とを含む組成物から形成されてなるPC/PET
組成物であって、上記PC/PET組成物は、全光線透
過率が80%以上であり、140℃で1時間アニール後
の全光線透過率が75%以上であり、且つポリPC及び
PETから形成される組成物のtanδの主ピーク温度
がPET固有の温度以上とPC固有の温度以下の中間に
単一で存在する透明なPC/PET組成物でもある。こ
のようなPC/PET組成物は、廉価な工業材料とし
て、透明性が高くて耐薬品性等の基本性能が優れ、押出
し成形等の用途も含めて様々な用途で用いることが可能
であり、上述した本発明の連続製造方法により好適に製
造することができる有用な材料である。
は、テレフタル酸を80〜100重量%含有する酸成分
を必須として形成されてなることが好ましい。また、P
CとPETとの重量割合やこれらの好ましい形態、PC
/PET組成物における全光線透過率としては、上述し
たのと同様である。更に、製造原料として用いるPET
におけるIVの好ましい形態や、PC及びPETから形
成される組成物におけるIVの好ましい形態も上述した
のと同様である。
1時間アニール後の全光線透過率が75%以上である。
75%未満であると、透明性が高くて様々な用途で用い
ることができる材料ではなくなることとなる。好ましく
は、80%以上であり、より好ましくは、85%以上で
ある。また、PC/PET組成物を構成しているPC及
びPETの組成物のtanδの主ピーク温度は、PC固
有のtanδの主ピーク温度以上とPET固有のtan
δの主ピーク温度以下の間に単一で存在することにな
る。tanδを測定する方法としては、例えば、レオメ
トリック社製固体粘弾性測定装置(商品名「RSA−II
型」)を用い、三点曲げの測定方法にて、昇温速度2℃
/分で測定する方法等が好適である。
1〜3を用いて説明する。図1は、本発明におけるPC
及びPETから形成される組成物のtanδの主ピーク
温度を測定した一例であり、PET固有の温度である8
5℃以上とPC固有の温度である155℃以下の中間で
ある125℃付近に単一で主ピークが存在している。こ
のように、tanδの主ピーク温度が単一で存在すると
は、実質的にtanδの主ピークを示すと認められる温
度が一つであることを意味している。このように、本発
明のPC/PET組成物では、PC及びPETのそれぞ
れに由来するtanδの主ピーク温度が存在せず、それ
らの中間に新たに形成された主ピーク温度が単一で存在
することになる。従って、このようなPC及びPETの
組成物では、PCとPETとが反応して共重合物が形成
されているか、少なくともPCとPETとが完全相容し
ていると考えられる。一方、図2は、本発明のPC/P
ET組成物を構成しているPC及びPETの組成物では
ない、PC及びPETの混合物のtanδを測定した一
例である。この場合では、PETのピークが85℃付近
に存在し、PCのピークが155℃付近に存在してい
る。すなわちPC及びPETのそれぞれに由来するta
nδの主ピーク温度が存在している。また、図3は、P
Cのtanδを測定した一例であり、PCのピークが1
55℃付近に存在している。
0重量%以上でPC10〜45重量%とPET55〜9
0重量%とを含む組成物から形成されてなるPC/PE
T組成物であって、上記PC/PET組成物は、全光線
透過率が80%以上であり、且つポリPC及びPETか
ら形成される組成物の極限粘度が0.5dl/g以上で
ある透明なPC/PET組成物でもある。このようなP
C/PET組成物は、より廉価な工業材料として、透明
性が高くて耐薬品性等の基本性能が優れ、押出し成形等
の用途も含めて様々な用途で用いることが可能であり、
特に、安定した押出し成形を行うことが可能であること
から、押出し成形に用いる成形材料として好適であり、
上述した本発明の連続製造方法により好適に製造するこ
とができる有用な材料である。
PETの好ましい形態、PC/PET組成物における全
光線透過率としては、上述したのと同様である。また、
製造原料として用いるPETにおけるIVの好ましい形
態や、PC及びPETから形成される組成物におけるI
Vの好ましい形態も上述したのと同様である。
等の形状で成形材料や繊維、フィルム等の材料として、
様々な用途に広く用いることができる材料であるが、押
出し成形に用いる成形材料として用いる形態が本発明の
好ましい実施形態の一つである。本発明のPC/PET
組成物が適用される押出し成形としては、例えば、平
板、波板等のシート押出しや瓶類の吹込み成形(ブロー
成形)等が挙げられる。このような好ましい実施形態
は、PC及びPETの極限粘度が0.5dl/g以上で
あるPC/PET組成物に対して特に好適である。ま
た、本発明のPC/PET組成物は、極限粘度が0.5
dl/g以上となり、その結果組成物を用いて成形する
ときに組成物の溶融粘度が高くなり、そのために安定し
て押し出し成形ができるからである。本発明のPC/P
ET組成物は、本発明に記載したPC又はPETと任意
の割合で混合して使用できる。また、PCとPETとの
相溶化剤としても使用できる。
ート1〜99重量%とポリカーボネート99〜1重量%
とを必須としてなる共重合物を含むポリエステル系押出
成形用樹脂組成物であって、上記共重合物の265℃に
おけるメルト・フロー・レートは、0.1〜50g/1
0minであるポリエステル系押出成形用樹脂組成物で
もある。
成物におけるポリエチレンテレフタレート(PET)と
ポリカーボネート(PC)とを必須としてなる共重合物
は、PETとPCとが反応して形成されてなる共重合物
であるが、少なくともPETとPCとが完全相溶してい
る状態すなわちPETとPCとから形成されてなる複合
化物であってもよい。本発明では、PET1〜99重量
%とPC99〜1重量%とから形成されてなる共重合物
を含むことになる。このような共重合物は、本発明の作
用効果を発揮することになる限り、PETとPC以外の
構成要素が含まれていてもよい。PETとPCとの重量
割合の好ましい範囲としては、例えば、PET20〜9
5重量%、PC80〜5重量%とすることが好ましい。
より好ましくは、PET55〜90重量%、PC45〜
10重量%である。PETをPCよりも多く設定する
と、共重合物のメルト・フロー・レート(MFR)を低
くしやすくなるが、PETが多すぎると、ポリエステル
系押出成形用樹脂組成物から非晶性成形物を得ることが
困難となるおそれがある。なお、上記重量割合は、PC
とPETとの合計重量を100重量%としたときの値で
ある。
以外の構成要素としては、上述したのと同様のもの等が
挙げられ、1種又は2種以上を用いることができる。本
発明ではまた、上記PET及び/又は上記PCは、リサ
イクル品であることが好ましい。PC及びPETのリサ
イクル品としては、上述したのと同様のもの等が挙げら
れる。
してなる共重合物を製造する方法としては、例えば、
(1)PCとPETとの溶融混練物を得る第一工程と、
上記溶融混練物を熱処理する第二工程とをこの順に含む
方法や、(2)特開平5−171020号公報、特開平
9−183892号公報、特開平10−87973号公
報に記載されているような方法、すなわちPETとPC
とを溶融下にてエステル交換反応を行う方法等が挙げら
れる。
てなる共重合物の製造方法においては、溶融状態で多官
能性化合物により高分子量化することが好ましい。これ
により、共重合物のMFRの値を低く設定しやすくな
る。本発明で用いることができる多官能性化合物として
は、例えば、ジエポキシ化合物等のエポキシ化合物、ビ
ス−オキサゾリン化合物、ポリイソシアネート化合物、
芳香族テトラカルボン酸の二無水物等の多価の無水カル
ボン酸等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、
2種以上を併用してもよい。これらの中でも、多価の無
水カルボン酸、ポリイソシアネート、エポキシ化合物が
好ましい。すなわち、本発明におけるPETとPCとを
必須としてなる共重合物は、溶融状態で多価の無水カル
ボン酸、ポリイソシアネート及びエポキシ化合物からな
る群より選択される少なくとも一種の化合物により高分
子量化したものであることが好ましい。より好ましく
は、多価カルボン酸の二無水物であり、最も好ましく
は、芳香族カルボン酸の二無水物であるピロメリット酸
二無水物(以下、無水ピロメリット酸ともいう)であ
る。この場合、本発明におけるPETとPCとを必須と
してなる共重合物は、溶融状態で無水ピロメリット酸に
より高分子量化されたものとなる。このような共重合物
を用いることが本発明の最も好ましい形態の1つであ
る。
ば、3,3′,4,4′−ジフェニルテトラカルボン
酸、(ペリレン−3,4,9,10)テトラカルボン
酸、3,3′,4,4′−ベンゾフェノンテトラカルボ
ン酸、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)
プロパン、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エー
テル、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホ
ン、1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸、
2,3,4,5−テトラカルボキシヒドロフラン等が挙
げられる。多官能性化合物の使用量としては、例えば、
PCとPETとの合計重量100重量部あたり、0.0
5〜2重量部とすることが好ましい。
ピロメリット酸により高分子量化する場合、無水ピロメ
リット酸の反応温度としては、例えば、260〜330
℃が適用されることになる。好ましくは、290〜31
0℃である。このような無水ピロメリット酸の溶融反応
は、PETとPCとを必須とした共重合物(PET/P
C共重合物)のペレットと無水ピロメリット酸とのドラ
イブレンド物を所定の温度に再溶融させて反応させる方
法により達成することができる。また、無水ピロメリッ
ト酸を予めドライブレンドせず、溶融したPET/PC
共重合物に連続して供給して反応させる方法や、PET
とPCとを必須とした原料を溶融反応した後に、溶融し
た共重合物に連続して無水ピロメリット酸を供給して反
応させる方法により達成することもできる。例えば、上
記(1)の製造方法では、第二工程の熱処理工程に引き
続いて、溶融混練物中に無水ピロメリット酸を連続して
供給することにより達成することができる。
なる共重合物の265℃におけるメルト・フロー・レー
ト(MFR)は、0.1〜50g/10minである。
0.1g/10min未満であると、MFRにより特定
される共重合物の粘度が押出成形を行うには高すぎるこ
とから、ポリエステル系押出成形用樹脂組成物を押出成
形する際に、製造効率が低下することになり、50g/
10minを超えると、該粘度が低くなって、ロール間
にバンク(樹脂溜まり)が蓄積したり、ドローダウンが
発生したりして安定して押出成形を行うことができない
こととなる。好ましくは、0.2〜35g/10min
であり、より好ましくは、0.2〜20g/10min
である。なお、本発明における共重合物のMFRを上記
の範囲内とするには、例えば、上述したように共重合物
を高分子化することが好適である。
成物が適用される押出成形の方法としては特に限定され
ず、例えば、平板、波板等のシート形状に押出成形する
方法、パイプ形状に賦型して押出成形する方法等が挙げ
られる。このような方法により、本発明のポリエステル
系押出成形用樹脂組成物を用いて押出成形すると、非晶
性成形物を製造することができる。このように製造され
てなる非晶性成形物、すなわち上記ポリエステル系押出
成形用樹脂組成物を押出成形してなる非晶性成形物もま
た本発明の1つであり、非晶性であることから、靱性が
強く残留応力が発生しないため、成形材料や繊維、フィ
ルム等の様々な用途に好適に用いることができる。この
ような非晶性成形物を得る場合、上記ポリエステル系押
出成形用樹脂組成物を押出成形した後の冷却条件を徐冷
条件としても得られるが、必要に応じて強制冷却を併用
しても得ることができる。
明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるも
のではない。
に用いた装置や、PC/PET組成物の成形条件、評価
方法等を以下に示す。 (二軸押出機の反応条件)PC/PET組成物の製造に
用いた二軸押出機の各部の温度を表1に示す。 二軸押出機:プラスチック工学研究所社製、PLABO
R BT−30−S2/C−30L なお、表1中、「H」は、ヘッド部を意味する。
名) 温度条件:シリンダー;250℃、金型;75℃ 金型:三段プレート(1mm、2mm、3mm)
50−32 温度条件:シリンダー、アダプター、ギアポンプ 25
0℃ Tダイス 240℃ ロール温度 80、100、140℃ ラインスピード:0.7m/min 押出量:40kg/hr 成形板厚:3mm
型(商品名) 測定方法:三点曲げ 昇温速度:2℃/min
品名) (融点) DSC装置:MAC SCIENCE社製、DSC31
00(商品名) 昇温速度:5℃/min
性を以下の方法により評価した。125×12.5×
4.0mmの試験片を124mm間隔の治具に挟んで応
力を負荷し、少しわん曲させた状態で四塩化炭素を試験
片の表面に1cc滴下し、破壊状態を評価する。
PHH−200(商品名) 条件:140℃、30分間
定方法) オリフィス:1mmΦ×10mml 荷重:5kg 測定温度:265℃ なお、測定機器としては、テクノセブン社製メルトイン
デクサ(商品名)を用いることができる。
70重量%と、PET(よのペットボトルリサイクル社
製、商品名「クリアフレーク」、極限粘度:0.7dl
/g)30重量%とをドライブレンドし、この混合物を
5kg/hで二軸押出し機に供給し、C3〜C6を34
0℃に設定した反応ゾーンに5分間滞留させた後、ペレ
ット化した。得られた反応物のtanδのピークは単一
で125℃であった。また、得られた反応物の極限粘度
は0.66dl/gであった。ペレットの射出成形品の
アニール前後の全光線透過率はそれぞれ85%と83%
と透明であり、四塩化炭素を接触させてもPCのように
破断せず、亀裂が発生する程度であった。また、該組成
物をシート押し出しすることにより、外観が良好で透明
な成形品を得た。
ドし、この混合物を25kg/hで二軸押出し機に供給
し、C3〜C6を360℃に設定した反応ゾーンに1分
間滞留させた後、ペレット化した。得られた反応物のt
anδのピークは単一で124℃であった。また、得ら
れた反応物の極限粘度は0.64dl/gであった。ペ
レットの射出成形品のアニール前後の全光線透過率はそ
れぞれ89%と88%と透明であり、四塩化炭素を接触
させてもPCのように破断せず、亀裂が発生する程度で
あった。
ドし、この混合物を10kg/hで二軸押出し機に供給
し、C3〜C6を340℃に設定した反応ゾーンに2.
5分間滞留させた後、ペレット化した。得られた反応物
のtanδのピークは単一で109℃であった。また、
得られた反応物の極限粘度は0.65dl/gであっ
た。ペレットの射出成形品のアニール前後の全光線透過
率はそれぞれ89%と88%と透明であり、四塩化炭素
を接触させてもPCのように破断せず、亀裂が発生する
程度であった。
ドし、この混合物を10kg/hで二軸押出し機に供給
し、C3〜C6を360℃に設定した反応ゾーンに2.
5分間滞留させた後、ペレット化した。得られた反応物
のtanδのピークは単一で97℃であった。また、得
られた反応物の極限粘度は0.70dl/gであった。
ペレットの射出成形品のアニール前後の全光線透過率は
それぞれ85%と78%と透明であり、四塩化炭素を接
触させてもPCのように破断せず、亀裂が発生する程度
であった。
ドし、この混合物を10kg/hで二軸押出し機に供給
し、C3〜C6を360℃に設定した反応ゾーンに2.
5分間滞留させた後、ペレット化した。得られた反応物
のtanδのピークは単一で92℃であった。また、得
られた反応物の極限粘度は0.74dl/gであった。
ペレットの射出成形品の全光線透過率は82%と透明で
あり、四塩化炭素を接触させてもPCのように破断せ
ず、亀裂が発生する程度であった。
ドし、この混合物を2.5kg/hで二軸押出し機に供
給し、C3〜C6を280℃に設定した反応ゾーンに1
0分間滞留させた後、ペレット化した。得られた反応物
のtanδのピークは単一で82℃と156℃とにあ
り、PETとPC固有のピークがそのまま現れ、両者は
ほとんど反応しなかった。ペレットの射出成形品のアニ
ール後の全光線透過率は3%であり、系中のPETが結
晶化して不透明となった。
ドし、この混合物を5kg/hで二軸押出し機に供給
し、C3〜C6を340℃に設定した反応ゾーンに5分
間滞留させた後、ペレット化した。得られた反応物のt
anδのピークは単一で82℃と154℃とにあり、P
ETとPC固有のピークがそのまま現れ、両者はほとん
ど反応しなかった。ペレットの射出成形品のアニール後
の全光線透過率は15%であり、系中のPETが結晶化
して不透明となった。
なお、耐薬品性についての指標は、耐薬品性試験結果に
おいて、破断せず、亀裂が発生する程度が○、破断せ
ず、亀裂も発生しないが◎、亀裂が発生し破断したが×
とした。
0)60重量%とPC(住友ダウ社製、商品名「カリバ
ー302−4」)40重量%とをドライブレンドし、上
記の押出成形条件でシート押出しした。得られたシート
の外観は良好で、アニール前後の全光線透過率はそれぞ
れ84.9%、83.9%と透明な成形品であった。
63重量%とPET(よのペットボトルリサイクル社
製、商品名「クリアフレーク」)27重量%に、実施例
3で得られた共重合物(PC/PET=50/50)を
相溶化剤として10重量%ドライブレンドし、上記の押
出成形条件でシート押出しした。得られたシートの外観
は良好で、アニール前の全光線透過率は80.4%と透
明な成形品が得られた。
20重量%と、PET(よのペットボトルリサイクル社
製、商品名「クリアフレーク」、極限粘度:0.7dl
/g)80重量%とをドライブレンドし、この混合物を
25kg/hで二軸押出機に供給し、C3〜C6を36
0℃に設定した反応ゾーンに1分間滞留させた後、ペレ
ット化した。得られた反応物は、265℃でのメルト・
フロー・レート(MFR)が100g/10minであ
った。この反応物を共重合物1とした。
A)を0.2重量%ドライブレンドした混合物を二軸押
出機に供給し、300℃の温度で2分間反応させ、通常
の方法でペレットにした。得られた反応物のMFRは、
30g/10minであり、押出成形に適した組成物で
あった。この組成物を240℃の樹脂温度で重力方向に
押出し、100℃の3本ロールでシートに成形し空冷し
た。押出物はシート状に賦型するロールの間で過剰のバ
ンク(樹脂溜まり)を形成せずに安定して成形でき、得
られたシートは非晶性で、DSCの結晶融解ピークは存
在しなかった。
1にPMDAを0.4重量%ドライブレンドした混合物
を実施例8と同じ条件で反応させた。得られた反応物の
MFRは12g/10minであり、押出成形に適した
組成物であった。この組成物を実施例8と同じ条件でシ
ート押出ししたところ、バンクはより安定し、非晶性の
成形品が得られた。
ドし、この混合物を25kg/hで二軸押出機に供給
し、C3〜C6を360℃に設定した反応ゾーンに1分
間滞留させた後、ペレット化した。得られた反応物は、
MFRが150g/10minであった。この反応物を
共重合物2とした。
イブレンドした混合物を実施例8と同じ条件で反応させ
た。得られた反応物のMFRは20g/10minであ
り、押出成形に適した組成物であった。この組成物をロ
ール温度を150℃とした以外は実施例8と同じ条件で
シート押出しした。バンクは安定し、実施例8より徐冷
条件にもかかわらず非晶性の成形品が得られた。
1(100g/10min)を実施例8と同じ条件でシ
ート押出しした。押出物は、ドローダウンが著しく、ロ
ール間にバンクが蓄積して、安定してシート成形できな
かった。
エチレンテレフタレート組成物の連続製造方法により、
透明性が高くて耐薬品性等の基本性能が優れ、しかも、
押出し成形等の用途も含めて様々な用途で用いることが
できるPC/PET組成物をエステル交換触媒を追添し
なくても効率よく廉価に製造することが可能となる。ま
た、本発明のポリエステル系押出成形用樹脂組成物は、
上述のような構成よりなり、安定して押出成形を行うこ
とができ、しかも、回収PETや回収PCを有効に再利
用することができるうえに、靱性が強く残留応力が発生
しない非晶性成形物を製造することができるものであ
る。このようなポリエステル系押出成形用樹脂組成物を
押出成形してなる非晶性成形物は、成形材料や繊維、フ
ィルム等の様々な用途に好適に用いることができるもの
である。
C及びPETから形成される組成物のtanδを測定し
た一例である。
測定した一例である。
Claims (9)
- 【請求項1】 ポリカーボネート及びポリエチレンテレ
フタレートの合計が80重量%以上でポリカーボネート
5〜80重量%とポリエチレンテレフタレート20〜9
5重量%とを含むポリカーボネート/ポリエチレンテレ
フタレート組成物の製造方法であって、原料を320℃
以下の温度で溶融混練する第一工程及び溶融混練物を3
20〜380℃の温度で5秒〜10分間熱処理する第二
工程を含み、該ポリカーボネート/ポリエチレンテレフ
タレート組成物は、全光線透過率が80%以上であるこ
とを特徴とする透明なポリカーボネート/ポリエチレン
テレフタレート組成物の連続製造方法。 - 【請求項2】 前記ポリカーボネート/ポリエチレンテ
レフタレート組成物の連続製造方法は、少なくとも第二
工程が二軸押出機で混練しながら熱処理する工程である
ことを特徴とする請求項1記載の透明なポリカーボネー
ト/ポリエチレンテレフタレート組成物の連続製造方
法。 - 【請求項3】 前記ポリカーボネート及び/又は前記ポ
リエチレンテレフタレートは、リサイクル品であること
を特徴とする請求項1又は2記載の透明なポリカーボネ
ート/ポリエチレンテレフタレート組成物の連続製造方
法。 - 【請求項4】 ポリカーボネート及びポリエチレンテレ
フタレートの合計が80重量%以上でポリカーボネート
5〜80重量%とポリエチレンテレフタレート20〜9
5重量%とを含む組成物から形成されてなるポリカーボ
ネート/ポリエチレンテレフタレート組成物であって、
該ポリカーボネート/ポリエチレンテレフタレート組成
物は、全光線透過率が80%以上であり、140℃で1
時間アニール後の全光線透過率が75%以上であり、且
つポリカーボネート及びポリエチレンテレフタレートか
ら形成される組成物のtanδの主ピーク温度がポリエ
チレンテレフタレート固有の温度以上とポリカーボネー
ト固有の温度以下の中間に単一で存在することを特徴と
する透明なポリカーボネート/ポリエチレンテレフタレ
ート組成物。 - 【請求項5】 ポリカーボネート及びポリエチレンテレ
フタレートの合計が80重量%以上でポリカーボネート
10〜45重量%とポリエチレンテレフタレート55〜
90重量%とを含む組成物から形成されてなるポリカー
ボネート/ポリエチレンテレフタレート組成物であっ
て、該ポリカーボネート/ポリエチレンテレフタレート
組成物は、全光線透過率が80%以上であり、且つポリ
カーボネート及びポリエチレンテレフタレートから形成
される組成物の極限粘度が0.5dl/g以上であるこ
とを特徴とする透明なポリカーボネート/ポリエチレン
テレフタレート組成物。 - 【請求項6】 ポリエチレンテレフタレート1〜99重
量%とポリカーボネート99〜1重量%とを必須として
なる共重合物を含むポリエステル系押出成形用樹脂組成
物であって、該共重合物の265℃におけるメルト・フ
ロー・レートは、0.1〜50g/10minであるこ
とを特徴とするポリエステル系押出成形用樹脂組成物。 - 【請求項7】 前記ポリエチレンテレフタレート及び/
又は前記ポリカーボネートは、リサイクル品であること
を特徴とする請求項6記載のポリエステル系押出成形用
樹脂組成物。 - 【請求項8】 前記共重合物は、溶融状態で多価の無水
カルボン酸、ポリイソシアネート及びエポキシ化合物か
らなる群より選択される少なくとも一種の化合物により
高分子量化したものであることを特徴とする請求項6又
は7記載のポリエステル系押出成形用樹脂組成物。 - 【請求項9】 請求項6、7又は8記載のポリエステル
系押出成形用樹脂組成物を押出成形してなることを特徴
とする非晶性成形物。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004143256A (ja) * | 2002-10-23 | 2004-05-20 | Nippon Polyester Co Ltd | 溶融粘度を高めたポリエステル/ポリカーボネ−ト樹脂組成物の製造方法 |
JP2006522166A (ja) * | 2003-01-13 | 2006-09-28 | イーストマン ケミカル カンパニー | 押出吹込成形に有用なポリエステル−ポリカーボネートブレンド |
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2001
- 2001-06-06 JP JP2001171501A patent/JP3676699B2/ja not_active Expired - Fee Related
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