JP2002362418A - 自動車の車体前部構造 - Google Patents

自動車の車体前部構造

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JP2002362418A
JP2002362418A JP2001169700A JP2001169700A JP2002362418A JP 2002362418 A JP2002362418 A JP 2002362418A JP 2001169700 A JP2001169700 A JP 2001169700A JP 2001169700 A JP2001169700 A JP 2001169700A JP 2002362418 A JP2002362418 A JP 2002362418A
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Japan
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stopper
joint
vehicle body
rear end
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JP2001169700A
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Masato Kobayashi
正人 小林
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リヤメンバと押出し成形したフロントメンバ
とを高い加工精度を要することなく接続でき、かつ、溶
接熱による強度低下部を生じることのないサイドメンバ
構造の提供を図る。 【解決手段】 フロントメンバ1Fとジョイント部材9
は押出し成形してあり、ジョイント部材9はリヤメンバ
1Rの前端壁6を貫通させて貫通部周囲を溶接して固定
するため高い加工精度が不要であり、ジョイント部材9
とフロントメンバ1Fとは嵌合して締結固定するが、何
れも押出し成形により高い嵌め合い精度が得られて2次
加工の必要がなく、該フロントメンバ1Fには溶接を施
さないため熱影響による強度低下部が生じることはな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車の車体前部構
造、とりわけ、フロントコンパートメントの車幅方向両
側部に配設された車体前後方向骨格部材であるサイドメ
ンバの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】フロントコンパートメントに配設された
従来のサイドメンバの構造としては、例えば米国特許第
5,393,095号明細書に示されているように、サ
イドメンバをダッシュパネルに固設されたリヤメンバ
と、該リヤメンバに接続されたフロントメンバとで構成
し、リヤメンバは前端の円筒状のソケット部を含めて一
体に鋳造成形する一方、フロントメンバは円筒状に押出
し成形し、該フロントメンバの後端部を前記ソケット部
内に嵌合して径方向からボルトにより締結固定すると共
に、ソケット部の端部周囲の継目部分を溶接して接続す
るようにしたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のように押出し成
形したフロントメンバの後端部を、鋳造成形したリヤメ
ンバのソケット部内に嵌合して径方向から締結固定する
構造のため、ソケット部をその内周面がフロントメンバ
の外周面に適合する一定断面とする必要があり、かつ、
これら両者を嵌合するためには高い嵌め合い精度が必要
なため、鋳造上、型抜き角を有するソケット部に後工程
で機械加工を施す必要があって加工工数が嵩み、コスト
的に不利になってしまうことは否めない。
【0004】また、フロントメンバの外周をソケット部
との継目部分で溶接するため、溶接時の熱影響によって
該フロントメンバの継目部分に強度低下を表し、前面衝
突時に該強度低下部分から折れ変形を誘発する可能性が
ある。
【0005】そこで、本発明はサイドメンバのリヤメン
バとフロントメンバとを高い加工精度を必要とすること
なく接続できてコスト的に有利に得られると共に、フロ
ントメンバに溶接熱による強度低下部を生じることがな
いサイドメンバを備えた自動車の車体前部構造を提供す
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にあって
は、フロントコンパートメントの車幅方向両側部に車体
前後方向に配設された閉断面のサイドメンバを、フロン
トコンパートメントと車室とを隔成するダッシュパネル
に固設したリヤメンバと、押出し成形されて後端部をリ
ヤメンバの前端部に結合したフロントメンバとで構成し
た自動車の車体前部構造において、前記リヤメンバを、
上下又は左右に分割したメンバ要素を接合して形成する
一方、フロントメンバの後端部内に嵌合可能なジョイン
ト部材を押出し成形し、該ジョイント部材を前記リヤメ
ンバの前端壁に貫通させて貫通部周囲を溶接して、ジョ
イント部材の前端部をリヤメンバから突出した状態で固
定すると共に、前記ジョイント部材にフロントメンバの
後端部を外嵌して、嵌合部分を径方向から締結して固定
したことを特徴としている。
【0007】請求項2の発明にあっては、請求項1に記
載のジョイント部材の内周面に、複数のリブを軸方向に
一体成形し、該リブを貫通してフロントメンバを締結す
るボルトが螺合するねじ孔を形成したことを特徴として
いる。
【0008】請求項3の発明にあっては、請求項1に記
載のジョイント部材の内周面に、フロントメンバを締結
するボルトが螺合するナットを抱持可能な各1対のリブ
壁からなる複数のナット抱持リブを軸方向に一体成形
し、該ナット抱持リブに前記ナットを軸方向から嵌合し
て配置したことを特徴としている。
【0009】請求項4の発明にあっては、請求項2,3
に記載のジョイント部材の内部に、フロントメンバを締
結する複数のボルトの締結部間に跨る連結リブを一体成
形したことを特徴としている。
【0010】請求項5の発明にあっては、請求項1〜4
に記載の自動車の車体前部構造であって、リヤメンバの
内周面に、ジョイント部材の後端部の径方向の動きを拘
束するストッパを突設したことを特徴としている。
【0011】請求項6の発明にあっては、請求項5に記
載のストッパを、後端部の突出高が大きな側面三角形状
に形成して、ジョイント部材の後端縁を該ストッパの傾
斜縁に係止したことを特徴としている。
【0012】請求項7の発明にあっては、請求項5に記
載のジョイント部材の外周面に複数の凹部を軸方向に形
成する一方、リヤメンバの内周面に設けたストッパを、
ジョイント部材の後端部で前記凹部に進入して凹底面に
当接し、かつ、側縁が該凹部の両側の側壁後縁に係合す
る先細のテーパブロック状に形成したことを特徴として
いる。
【0013】請求項8の発明にあっては、請求項7に記
載のストッパを、リヤメンバの2つのメンバ要素のそれ
ぞれに、これらメンバ要素を接合した際に相互に当接し
て一体となるように2分割して設けたことを特徴として
いる。
【0014】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ジョイ
ント部材を前後又は左右に分割したメンバ要素からなる
リヤメンバの前端壁を貫通させて該貫通部周囲を溶接し
てサブアッセンブリするため、これらジョイント部材と
リヤメンバとの接続部分に高い嵌め合い精度が必要とな
ることはなく、2つのメンバ要素の組付け時にそれらの
間にジョイント部材を挟み込んで溶接するか、あるい
は、2つのメンバ要素の組付け後に、前端壁を貫通させ
てジョイント部材を溶接すればよく、これらジョイント
部材とリヤメンバの加工工数を低減することができる。
【0015】また、通常フロントメンバは前面衝突時に
おけるフロントコンパートメントの潰れ領域に配設さ
れ、フロントメンバの後端部内に嵌合されるジョイント
部材は該前面衝突時のエネルギー吸収には影響しないた
め、該ジョイント部材は肉厚構造に又は高剛性構造に構
成することが可能であるから、溶接による熱影響を受け
るのを回避することができる。
【0016】一方、エネルギー吸収の主要構成材である
フロントメンバと、前記ジョイント部材とは、共に押出
し成形して相互に嵌合して径方向から締結固定して接続
するため、前記押出し成形によって容易に高い嵌め合い
精度が得られ、従って、両者の嵌合部分に2次加工を施
す必要がなく加工工数を低減することができる。
【0017】また、フロントメンバには溶接を施さない
ため熱影響による強度低下部が存在せず、従って、前面
衝突時には該フロントメンバを折れ変形を伴うことなく
適正に前後方向に潰れ変形させてエネルギー吸収効率を
高めることができる。
【0018】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の発明の効果に加えて、ジョイント部材の内周面には軸
方向に複数のリブが設けられているため、該ジョイント
部材の剛性が高められて曲げ荷重に対して高い抗力が得
られ、前面衝突時に高い圧潰反力を発生してフロントメ
ンバの軸圧潰特性を高めることができる。
【0019】しかも、該リブを形成した厚肉部分にねじ
孔を形成してボルト締結を可能とするため、ナットを不
要として部品点数を削減することができる。
【0020】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
の発明の効果に加えて、ジョイント部材の内周面には軸
方向に複数のナット抱持リブが設けられているため、該
ジョイント部材の剛性が高められて曲げ荷重に対して高
い抗力が得られ、前面衝突時に高い圧潰反力を発生して
フロントメンバの軸圧潰特性を高めることができる。
【0021】また、ナット抱持リブの一対のリブ壁間に
ナットを軸方向から嵌合して配置できるため、ナットの
配設に際して溶接作業を伴うことがなく、ナット配設工
数を低減することができる。
【0022】請求項4に記載の発明によれば、請求項
2,3の発明の効果に加えて、ジョイント部材の内部に
は複数のボルト締結部間に跨る連結リブを一体成形して
あるため、ジョイント部材の剛性をより一層高められる
と共に、リヤメンバとの溶接接続時における熱歪による
断面変形が確実に抑制され、フロントメンバとの嵌め合
い精度を確保することができる。
【0023】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
〜4の発明の効果に加えて、ジョイント部材はその後端
部がリヤメンバ内周面に突設したストッパによって径方
向の動きが拘束されているため、前面衝突時にフロント
メンバのジョイント部材とリヤメンバとの接続部を中心
とした上下方向又は左右方向の振れ動きを阻止して、該
フロントメンバの軸圧潰をより適正に行わせることがで
きる。
【0024】請求項6に記載の発明によれば、請求項5
の発明の効果に加えて、側面三角形状のストッパの傾斜
縁がジョイント部材の後端縁に係合するため、ジョイン
ト部材のリヤメンバへの組付け時における前後方向及び
上下,左右方向の位置決めを行えて接続作業を容易に行
えることは勿論、前面衝突時に万一リヤメンバとの溶接
部が剥離したとしても該ストッパによりジョイント部材
の後退移動を阻止して、衝突初期から適正な圧潰反力を
発生させることができる。
【0025】請求項7に記載の発明によれば、請求項5
の発明の効果に加えて、先細のテーパブロック状のスト
ッパがジョイント部材外周の凹部の後端部に進入して該
凹部の後端縁に係合するため、ジョイント部材のリヤメ
ンバへの組付け時における前後方向および上下,左右方
向の位置決めを行えて接続作業を容易に行えることは勿
論、前面衝突時に万一リヤメンバとの溶接部が剥離した
としても該ストッパによりジョイント部材の後退移動を
阻止して、衝突初期から適正な圧潰反力を発生させるこ
とができる。
【0026】請求項8に記載の発明によれば、請求項7
の発明の効果に加えて、前面衝突時にジョイント部材の
凹部後端縁を介して分割されたストッパに圧締方向に分
力が作用することにより、リヤメンバを構成する2つの
メンバ要素の接合部を保護できて、該接合部が剥離する
のを回避することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面と
共に詳述する。
【0028】図1〜6において、1はフロントコンパー
トメントF・Cの車幅方向両側部に配設した車体前後方
向骨格メンバである閉断面のサイドメンバを示す。
【0029】このサイドメンバ1は、フロントコンパー
トメントF・Cと車室Rとを隔成するダッシュパネル2
からフロアパネル3の下面に廻り込んで接合固定したリ
ヤメンバ1Rと、該リヤメンバ1Rに接続したフロント
メンバ1Fとに分割して構成してある。
【0030】リヤメンバ1Rの前端はフロントコンパー
トメントF・Cの車幅方向両側の剛性メンバであるスト
ラットタワー4の前端付近まで延出配置されている一
方、フロントメンバ1Fはフロントエンドからストラッ
トタワー4で前後方向圧潰がほぼ規制される潰れ領域S
に亘って配置されている。
【0031】前記リヤメンバ1Rは上下に分割してアル
ミ合金等の軽量金属材料をもって鋳造成形したメンバ要
素5A,5Bとを突き合わせて接合して構成してあり、
前端壁6には後述するジョイント部材が挿通する貫通孔
7を設けてある。
【0032】フロントメンバ1Fはアルミ合金等の軽量
金属材料をもって例えば8角形に押出し成形してあり、
その後端部には上半部の3面と下半部の3面とにそれぞ
れ対向的にボルト挿通孔8を形成してある。
【0033】9は前記フロントメンバ1Fの後端部内に
嵌合可能なように、アルミ合金等の軽量金属材料をもっ
て該フロントメンバ1Fの内径よりも僅かに小径の8角
形に押出し成形したジョイント部材を示す。
【0034】このジョイント部材9の内周面、具体的に
は8角形の各辺の内面にはリブ10を軸方向に形成して
あると共に、その前端部には前記フロントメンバ1Fの
ボルト挿通孔8に対応する位置に、前記リブ10を貫通
してボルト12が螺合するねじ孔11を形成してある。
【0035】このジョイント部材9はその後端部を前記
リヤメンバ1Rの前端壁6に貫通させて、貫通部周囲を
溶接して該リヤメンバ1Rにサブアッセンブリされる
が、該ジョイント部材9の組付け手順としては、前記上
下のメンバ要素5A,5Bの接合時に貫通孔7の周縁フ
ランジ7aの部分で上下方向から挟み込んで、該周縁フ
ランジ7aの端末部分で符号Wで示すように溶接する
か、あるいは、メンバ要素5A,5Bを接合して組付け
た後、前端壁6に形成される貫通孔7(メンバ要素5
A,5Bの組付けにより前端壁6、貫通孔7が形成され
る)にジョイント部材9の後端部を挿通して、周縁フラ
ンジ7aの部分で溶接Wして固設する。
【0036】そして、フロントメンバ1Fの後端部を、
前記リヤメンバ1Rの前端壁6から突出したジョイント
部材9の前端部に外嵌挿入し、ボルト挿通孔8とねじ孔
11とを整合させて、径方向外側からボルト12を挿入
して該ボルト12により締結固定する。
【0037】本実施形態では前記リヤメンバ1Rの内周
面に、ジョイント部材9の後端部の径方向の動きを拘束
するストッパ13を突設してある。
【0038】図3,4,6では前記ストッパ13を便宜
的にリヤメンバ1Rの上下壁内面にジョイント部材9の
上下面に当接するように突設した例を透視状態で示して
いるが、該リヤメンバ1Rの左右側壁内面にもストッパ
13を設けてもよいし、図示は省略したがこれらの他に
も、ジョイント部材9の後端縁に係止するようにストッ
パを突設してもよい。
【0039】以上の実施形態の構造によれば、ジョイン
ト部材9を上下に分割したメンバ要素5A,5Bからな
るリヤメンバ1Rの前端壁6を貫通させて該貫通部周囲
を溶接Wしてサブアッセンブリするため、これらジョイ
ント部材9とリヤメンバ1Rとの接続部分に高い嵌め合
い精度が必要となることはなく、前述のように2つのメ
ンバ要素5A,5Bの組付け時にそれらの間にジョイン
ト部材9を挟み込んで溶接Wするか、あるいは、2つの
メンバ要素5A,5Bの組付け後に、前端壁6を貫通さ
せてジョイント部材9を溶接Wすればよく、これらジョ
イント部材9とリヤメンバ1Rの加工工数を低減するこ
とができる。
【0040】また、フロントメンバ1Fは前面衝突時に
おけるフロントコンパートメントF・Cの潰れ領域Sに
配設され、フロントメンバ1Fの後端部内に嵌合される
ジョイント部材9は該前面衝突時のエネルギー吸収には
影響しないため、該ジョイント部材9は肉厚構造又は高
剛性構造に構成することが可能であるから、前記溶接W
による熱影響を受けるのを回避することができる。
【0041】一方、エネルギー吸収の主要構成材である
フロントメンバ1Fと、前記ジョイント部材9とは、共
に押出し成形して相互に嵌合して径方向からボルトによ
り締結固定して接続するため、前記押出し成形によって
容易に高い嵌め合い精度が得られ、従って、両者の嵌合
部分に2次加工を施す必要がなく加工工数を低減するこ
とができる。
【0042】また、フロントメンバ1Fには溶接を施さ
ないため熱影響による強度低下部が存在せず、従って、
前面衝突時には該フロントメンバ1Fを折れ変形を伴う
ことなく適正に前後方向に潰れ変形させてエネルギー吸
収効率を高めることができる。
【0043】ここで、特に本実施形態にあっては、ジョ
イント部材9はその内周面に軸方向に複数のリブ10を
一体成形して高剛性構造としてあるため、曲げ荷重に対
して高い抗力が得られて、前面衝突時には高い圧潰反力
を発生させてフロントメンバ1Fの軸圧潰特性を高める
ことができる。
【0044】しかも、このリブ10を形成した厚肉部分
にねじ孔11を形成してボルト12による締結を可能と
してあるため、ナットを不要として部品点数を削減する
ことができ、前記加工工数を低減できることと相俟って
コスト的に有利に得ることができる。
【0045】また、ジョイント部材9はその後端部がリ
ヤメンバ1Rの内周面に突設したストッパ13によって
径方向の動きが拘束されているため、前面衝突時にフロ
ントメンバ1Fのジョイント部材9とリヤメンバ1Rと
の接続部を中心とした上下方向又は左右方向(左右側壁
にストッパ13を設けた場合)の振れ動きを阻止して、
該フロントメンバ1Fの軸圧潰をより適正に行わせるこ
とができる。
【0046】図7〜9は本発明の第2実施形態を示すも
ので、本実施形態にあっては前記第一実施形態における
ストッパ13を、後端側の突出高が大きな側面三角形状
に形成して、ジョイント部材9の後端縁を該ストッパ1
3の傾斜縁13aに係止してある。
【0047】図7,8では前記第1実施形態と同様にス
トッパ13をリヤメンバ1Rの上下壁に設けた例を透視
状態で示しているが、該ストッパ13を左右側壁にも設
けてもよい。
【0048】一方、ジョイント部材9の内周面、例えば
上半部の3面と下半部の3面の各内面に、前記ボルト1
2が螺合する通常の六角ナット等の非円形ナット14を
抱持可能な各1対のリブ壁15aからなる複数のナット
抱持リブ15を軸方向に一体成形し、該ナット抱持リブ
15に前記ナット14を軸方向から嵌合して配置してあ
る。
【0049】また、前記ナット抱持リブ15の各対向す
るもの同志、例えば図9に示す例では2対の対向するナ
ット抱持リブ15同志に跨って連結リブ16を軸方向に
一体成形してある。
【0050】従って、この第2実施形態の構造によれば
前記第1実施形態の効果に加えて、側面三角形状のスト
ッパ13の傾斜縁13aがジョイント部材9の後端縁に
係合するため、ジョイント部材9のリヤメンバ1Rへの
組付け時における前後方向および上下,左右(左右側壁
にもストッパ13を設けた場合)方向の位置決めを行え
て接続作業を容易に行えることは勿論、前面衝突時に万
一リヤメンバ1Rとの溶接Wが剥離したとしてもストッ
パ13によりジョイント部材9の後退移動を阻止して、
衝突初期から適正な圧潰反力を発生させることができ
る。
【0051】また、ジョイント部材9の内周面には軸方
向に複数のナット抱持リブ15が設けられているため、
該ジョイント部材9の剛性が高められて曲げ荷重に対し
て高い抗力が得られ、前面衝突時に高い圧潰反力を発生
してフロントメンバ1Fの軸圧潰特性を高めることがで
きる。
【0052】しかも、ナット抱持リブ15の1対のリブ
壁15a間にナット14を軸方向から挿入嵌合すること
によって該ナット14を回り止めして配置できるため、
ナット14を用いる場合にこれを溶接して固定する必要
がなく、ナット配設工数を低減することができる。
【0053】しかも、前記ナット抱持リブ15の2対の
対向するもの同志に跨って連結リブ16を一体成形して
あるため、ジョイント部材9の剛性をより一層高められ
ると共に、リヤメンバ1Rとの溶接接続時における熱歪
による断面変形が確実に抑制され、フロントメンバ1F
との嵌め合い精度を確保することができる。
【0054】図10〜12は本発明の第3実施形態を示
すもので、本実施形態にあっては前記第1実施形態にお
けるジョイント部材9の外周面、例えば上下面に凹部1
7を軸方向に一体成形する一方、前記リヤメンバ1Rの
上下壁の内面に設けたストッパ13を、ジョイント部材
9の後端部で前記凹部17に進入して凹底面に当接し、
かつ、側縁が該凹部17の両側の側壁後縁に係合する例
えば三角形状の先細のテーパブロック状に形成してあ
る。
【0055】従って、この第3実施形態の構造によれ
ば、前記第1実施形態と同様の効果が得られる他、三角
形状の先細のテーパブロック状のストッパ13がジョイ
ント部材9の外周の凹部17の後端部に進入して該凹部
17の後端縁に係合するため、ジョイント部材9のリヤ
メンバ1Rへの組付け時における前後方向および上下,
左右方向の位置決めを行えて接続作業を容易に行えるこ
とは勿論、前面衝突時に万一リヤメンバ1Rとの溶接W
が剥離したとしても該ストッパ13によりジョイント部
材9の後退移動を阻止して、衝突初期から適正な圧潰反
力を発生させることができる。
【0056】図13は本発明の第4実施形態を示すもの
で、本実施形態にあっては前記第3実施形態における凹
部17をジョイント部材9の左右側面に形成する一方、
リヤメンバ1Rの左右側壁にメンバ要素5A,5Bに跨
ってストッパ13を上下2分割して設けてある。
【0057】この2分割されたストッパ13a,13b
は、メンバ要素5A,5Bを突合わせて溶接Wにより接
合した際に、分割面が当接して一体となって前記第3実
施形態と同様形状のストッパ13を構成する。
【0058】従って、この第4実施形態の構造によれば
前記第3実施形態と同様の効果が得られる他、前面衝突
時にジョイント部材9に軸力Fが作用し、これにより凹
部17の後端縁を介して、ストッパ13に圧締方向に分
力fが作用することにより、リヤメンバ1Rを構成す
る2つのメンバ要素5A,5Bの接合部としての溶接W
部分を保護できて、溶接Wが剥離するのを回避する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す平面図。
【図2】同実施形態の側面図。
【図3】同実施形態の要部を示す斜視図。
【図4】同実施形態の要部を分解して示す斜視図。
【図5】同実施形態におけるリヤメンバとフロントメン
バとの接続部を示す側面図。
【図6】図5のA−A線に沿う断面図。
【図7】本発明の第2実施形態を示す斜視図。
【図8】同実施形態におけるリヤメンバとフロントメン
バとの接続部を示す側面図。
【図9】図8のB−B線に沿う断面図。
【図10】本発明の第3実施形態を示す斜視図。
【図11】同実施形態におけるリヤメンバとフロントメ
ンバとの接続部を示す平面図。
【図12】図11のC−C線における断面図。
【図13】本発明の第4実施形態におけるリヤメンバと
フロントメンバとの接続部を示す側面図。
【符号の説明】
1 サイドメンバ 1R リヤメンバ 1F フロントメンバ 2 ダッシュパネル 5A,5B メンバ要素 6 前端壁 9 ジョイント部材 10 リブ 11 ねじ孔 12 ボルト 13 ストッパ 13a 傾斜縁 14 ナット 15 ナット抱持リブ 15a リブ壁 16 連結リブ 17 凹部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントコンパートメントの車幅方向両
    側部に車体前後方向に配設された閉断面のサイドメンバ
    を、フロントコンパートメントと車室とを隔成するダッ
    シュパネルに固設したリヤメンバと、押出し成形されて
    後端部をリヤメンバの前端部に結合したフロントメンバ
    とで構成した自動車の車体前部構造において、 前記リヤメンバを、上下又は左右に分割したメンバ要素
    を接合して形成する一方、 フロントメンバの後端部内に嵌合可能なジョイント部材
    を押出し成形し、該ジョイント部材を前記リヤメンバの
    前端壁に貫通させて貫通部周囲を溶接して、ジョイント
    部材の前端部をリヤメンバから突出した状態で固定する
    と共に、 前記ジョイント部材にフロントメンバの後端部を外嵌し
    て、嵌合部分を径方向から締結して固定したことを特徴
    とする自動車の車体前部構造。
  2. 【請求項2】 ジョイント部材の内周面に、複数のリブ
    を軸方向に一体成形し、該リブを貫通してフロントメン
    バを締結するボルトが螺合するねじ孔を形成したことを
    特徴とする請求項1に記載の自動車の車体前部構造。
  3. 【請求項3】 ジョイント部材の内周面に、フロントメ
    ンバを締結するボルトが螺合するナットを抱持可能な各
    1対のリブ壁からなる複数のナット抱持リブを軸方向に
    一体成形し、該ナット抱持リブに前記ナットを軸方向か
    ら嵌合して配置したことを特徴とする請求項1に記載の
    自動車の車体前部構造。
  4. 【請求項4】 ジョイント部材の内部に、フロントメン
    バを締結する複数のボルトの締結部間に跨る連結リブを
    一体成形したことを特徴とする請求項2,3に記載の自
    動車の車体前部構造。
  5. 【請求項5】 リヤメンバの内周面に、ジョイント部材
    の後端部の径方向の動きを拘束するストッパを突設した
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の自動車
    の車体前部構造。
  6. 【請求項6】 ストッパを、後端部の突出高が大きな側
    面三角形状に形成して、ジョイント部材の後端縁を該ス
    トッパの傾斜縁に係止したことを特徴とする請求項5に
    記載の自動車の車体前部構造。
  7. 【請求項7】 ジョイント部材の外周面に複数の凹部を
    軸方向に形成する一方、リヤメンバの内周面に設けたス
    トッパを、ジョイント部材の後端部で前記凹部に進入し
    て凹底面に当接し、かつ、側縁が該凹部の両側の側壁後
    縁に係合する先細のテーパブロック状に形成したことを
    特徴とする請求項5に記載の自動車の車体前部構造。
  8. 【請求項8】 ストッパを、リヤメンバの2つのメンバ
    要素のそれぞれに、これらメンバ要素を接合した際に相
    互に当接して一体となるように2分割して設けたことを
    特徴とする請求項7に記載の自動車の車体前部構造。
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