JP2002362074A - ファイリング装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 糊や接着剤による貼り付けを行うことなく簡
単に製本することができ、又タイトルや事案名も簡単に
変更できるファイリング装置を提供する。 【解決手段】 ファイリング装置(10)の表表紙(11)及び
／又は裏表紙(12)の外面側には表表紙及び裏表紙よりも
所定寸法小さい四角形状の合成樹脂製の透明又は半透明
フィルム(21)の三周縁を貼り付け、製本用紙片(30)を差
し込むことのできるポケット部(20)を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はファイリング装置に
関し、特に糊や接着剤による貼り付けを行うことなく簡
単に製本することができ、又タイトル等の書誌的事項も
簡単に変更することのできるファイリング装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】書類や資料の整理にはファイリング装置
がよく利用されている。通常、このファイリング装置で
は表表紙、裏表紙及び背表紙から構成し、裏表紙又は背
表紙にパンチング穴を利用する方式あるいは挟み込み方
式等の種々の止め具を取付け、書類や資料を止め具に綴
じ込む構造が採用されることが多い。

【０００３】ところで、ファイリング装置は本来は書類
等をすぐ取り出せるように一時的に綴じ込んでおくもの
であるが、書類のタイトルや事案名等の書誌的事項を印
字又は記入したラベル（以下では説明の便宜上、製本用
紙片ともいう）を表表紙や背表紙等に糊や接着剤で貼り
付けることによって製本とし、書類等の保存に利用する
ことが行われている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、ラベルを糊等
で貼り付けた場合、タイトルや事案名等を変更しようと
すると、ナイフや指先を使ってラベルを剥がす必要があ
り、作業が煩雑であるばかりでなく、ラベルを剥がす時
にラベルの一部が破れて残ってしまい、その上から新し
いラベルを貼り付けるとラベルか盛り上がって平坦とは
ならず、見栄えがよくない。

【０００５】他方、ラベルの上ら新しいラベルを貼り付
けるようにすると、上下のラベルを正確に位置合わせす
るのが難しく、上側ラブるから下側ラベルの一部が露出
してしまい、やはり見栄えの点で好ましいものではなか
った。

【０００６】本発明はかかる問題点に鑑み、糊や接着剤
による貼り付けを行うことなく簡単に製本することがで
き、又タイトルや事案名も簡単に変更できるようにした
ファイリング装置を提供することを課題とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】そこで、本発明に係るフ
ァイリング装置は、製本用紙片を貼り付けることにより
綴じ込んだ書類を保存し得るようになしたファイリング
装置において、規格寸法の四角形状をなす表表紙と裏表
紙との間には書類を綴じ込むための止め具が設けられて
いる一方、上記表表紙及び／又は裏表紙の外面側には上
記表表紙及び裏表紙よりも所定寸法小さい四角形状の合
成樹脂製の透明又は半透明フィルムの三周縁が貼り付け
られることにより製本用紙片を差し込むことのできるポ
ケット部が形成されていることを特徴とする。

【０００８】本発明の特徴の１つは規格寸法のファイリ
ング装置の表表紙及び／又は裏表紙に規格寸法よりも少
し小さい寸法の相似状の透明又は半透明フィルムの例え
ば上縁又は一側縁を除く三周縁を貼り付けてポケット部
を形成するようにした点にある。これにより、タイトル
その他の必要な事項を記入した製本用紙片をポケット部
内に差し込むと、そのまま製本として保存することがで
きる。

【０００９】その結果、糊や接着剤を使ってラベルを貼
り付ける場合のような煩雑さはなく、非常に簡単にかつ
安価に製本することができ、書類群の背側を紙片で貼り
付けて表紙、裏表紙及び背表紙で装丁する一般的な製本
に比してそれほど遜色のない見栄えを確保できる。

【００１０】また、タイトル等を変更する場合には製本
用紙片をポケット部から抜き出して交換すればよく、見
栄えが損なわれることもない。

【００１１】ファイリング装置は少なくとも表表紙及び
裏表紙を含んでいればよいので、背表紙を有するタイプ
であってもよく、背表紙のないタイプであってもよい。

【００１２】表表紙及び／又は背表紙と透明又は半透明
フィルムとは接着剤や糊で貼り付けてもよいが、製造工
程の自動化を考慮すると、熱圧着によって貼り付けるの
が好ましい。そこで、表表紙及び裏表紙の少なくとも外
層部分に熱可塑性の合成樹脂材料の層を設ける一方、透
明又は半透明フィルムは熱可塑性の合成樹脂材料で製作
し、透明又は半透明フィルムの三周縁を表表紙及び又は
裏表紙の外面に熱圧着にて貼り付けるのがよい。

【００１３】この場合、表表紙及び裏表紙の全部を熱可
塑性の合成樹脂材料で製作してもよいが、製品のリサイ
クル性を考慮すると、可能な限り自然素材を使用するの
がよい。そこで、表表紙及び裏表紙は板紙の外側を熱可
塑性の合成樹脂製フィルムで覆って構成するのがよく、
板紙は表面に現れないので、再生紙を利用することがで
きる。

【００１４】フィルムの材料はファイリング装置の製造
に一般的に利用されている公知の合成樹脂材料を用いる
ことができる。

【００１５】ファイリング装置の見栄え上、ポケット部
を構成するフィルムは表表紙及び／又は背表紙にピッタ
リと密着しているのが好ましい。そこで、透明又は半透
明フィルムは少なくとも横方向に引っ張られた状態で表
表紙及び／又は裏表紙に貼り付けるのがよい。

【００１６】止め具の構造は特に限定されず、書類を挟
み込んで綴じるバインダー方式でもよいが、保存中に綴
じ込んだ書類が抜け落ちるおそれがあるので、パンチン
グ穴を利用して書類を綴じ込む方式の止め具が好まし
い。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、本発明を具体例に基づいて
詳細に説明する。図１ないし図３は本発明に係るファイ
リング装置の好ましい実施形態を示す。図において、フ
ァイリング装置１０は表表紙１１、裏表紙１２及び背表
紙１３から構成されている。

【００１８】この表表紙１１及び裏表紙１２は規格寸
法、例えばＡ４の大きさの四角形状をなし、背表紙１３
は高さが規格寸法、例えばＡ４の大きさの四角形状の高
さと等しく、幅が任意の大きさの四角形状をなしてい
る。

【００１９】また、表表紙１１、裏表紙１２及び背表紙
１３は上記の大きさの板紙の外側を熱可塑性の合成樹脂
フィルムで覆って接着して製作されている。

【００２０】他方、表表紙１１と裏表紙１２との間には
止め具１４が設けられ、該止め具１４は背表紙１３に鋲
１５・・・を用いて固定され、又止め具１４には保存中
に綴じ込んだ書類が抜け落ちないように、パンチング穴
を利用して書類を綴じ込む方式が採用されている。な
お、止め具１４自体は本発明とは直接関係せず、公知の
止め具が用いられているので、その詳細な説明は省略す
る。

【００２１】さらに、表表紙１１の外面には表表紙１１
よりも所定寸法だけ小さい、例えばＢ５の大きさの透明
フィルム２１の三縁、即ち両縁及び下縁が貼り付けられ
てポケット部２０が構成され、ポケット部２０には綴じ
込んだ書類のタイトル、事案名、年月日、担当者名等の
書誌的事項を印字し又は記入した製本用紙片３０が差し
込まれるようになっている。

【００２２】この透明フィルム２１は熱可塑性の合成樹
脂材料を用いて製作されており、その三縁は熱圧着によ
って表表紙１１に貼り付けられている。

【００２３】書類４０をファイリング装置１０に綴じる
場合、通常のように、書類４０の側縁にパンチング穴を
あけ、止め具１４を解放してピン１６、１６に書類４０
のパンチング穴を外挿した後、止め具１４を閉じると、
書類４０を綴じ込むことができる。

【００２４】綴じ込んだ書類４０を製本する場合、Ｂ５
の大きいの紙片３０に書類４０のタイトル、事案名、年
月日、担当者名等の書誌的事項を印字し又は記入した
後、ポケット部２０に製本用紙片３０を差し込むと、製
本とすることができる。

【００２５】従って、本例のファイリング装置１０では
糊や接着剤を使ってラベルを貼り付ける場合のような煩
雑さはなく、非常に簡単にかつ安価に製本にすることが
できる。

【００２６】また、製本の見栄えについても、書類群の
背側を紙片で貼り付けて表紙、裏表紙及び背表紙で装丁
する一般的な製本に比してそれほど遜色がなく、良好な
見栄えを確保できる。

【００２７】また、タイトル等を変更する場合には製本
用紙片３０をポケット部２０から抜き出して交換すれば
よく、非常に簡単であり、しかも見栄えが損なわれるこ
ともない。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係るファイリング装置の好ましい実
施形態を示す概略斜視図である。

【図２】 上記実施形態における内側の構造を示す図で
ある。

【図３】 上記実施形態における表表紙側の状態を示す
斜視図である。

【符号の説明】

１０ ファイリング装置 １１ 表表紙 １２ 裏表紙 １３ 背表紙 １４ 止め具 ２０ ポケット部 ２１ 透明フィルム ３０ 製本用紙片

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 製本用紙片を貼り付けることにより綴じ
   込んだ書類を保存し得るようになしたファイリング装置
   において、 規格寸法の四角形状をなす表表紙と裏表紙との間には書
   類を綴じ込むための止め具が設けられている一方、 上記表表紙及び／又は裏表紙の外面側には上記表表紙及
   び裏表紙よりも所定寸法小さい四角形状の合成樹脂製の
   透明又は半透明フィルムの三周縁が貼り付けられること
   により製本用紙片を差し込むことのできるポケット部が
   形成されていることを特徴とするファイリング装置。
2. 【請求項２】 上記表表紙及び裏表紙の少なくとも外層
   部分は熱可塑性の合成樹脂材料の層が設けられる一方、
   上記透明又は半透明フィルムが熱可塑性の合成樹脂材料
   で製作され、上記透明又は半透明フィルムの三周縁が上
   記表表紙及び又は裏表紙の外面に熱圧着にて貼り付けら
   れている請求項１記載のファイリング装置。
3. 【請求項３】 上記透明又は半透明フィルムが少なくと
   も横方向に引っ張られた状態で上記表表紙及び／又は裏
   表紙に貼り付けられている請求項１記載のファイリング
   装置。
4. 【請求項４】 上記表表紙及び裏表紙は板紙の外側を熱
   可塑性の合成樹脂製フィルムで覆って構成されている請
   求項２又は３記載のファイリング装置。
5. 【請求項５】 上記表表紙と裏表紙との間には背表紙が
   設けられている請求項１記載のファイリング装置。
6. 【請求項６】 上記止め具がパンチング穴を利用して書
   類を綴じ込むようになっている請求項１記載のファイリ
   ング装置。