JP2002362027A - 感熱記録ラベル - Google Patents
感熱記録ラベルInfo
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- JP2002362027A JP2002362027A JP2001171849A JP2001171849A JP2002362027A JP 2002362027 A JP2002362027 A JP 2002362027A JP 2001171849 A JP2001171849 A JP 2001171849A JP 2001171849 A JP2001171849 A JP 2001171849A JP 2002362027 A JP2002362027 A JP 2002362027A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 特にポリオレフィン製の曲面被着体に対する
エッジリフトが良好で、感度低下、白抜けの問題が発生
しない感熱記録ラベルを提供する。 【解決手段】 粘着剤層と感熱記録体が下記条件を同時
に満たしている感熱記録ラベル。 (イ)粘着剤層:AがポリスチレンでBがゴム中間ブロ
ックのABA型トリブロック共重合体及びAB型ジブロ
ック共重合体の混合物である熱可塑性ポリマーと、軟化
点80〜130℃の粘着付与剤を主成分とし、熱可塑性
ポリマー中のポリスチレンAの含有量が20〜40重量
%、AB型ジブロック共重合体の含有量が20〜85重
量%であり、かつ、粘着付与剤が熱可塑性ポリマー10
0重量部に対して100〜160重量部含有されてい
る。 (ロ)感熱記録体:感熱記録層中の呈色剤が、2,2′
−ビス[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フ
ェノキシ]ジエチルエーテル等の5種の化合物から選ば
れる1種以上である。
エッジリフトが良好で、感度低下、白抜けの問題が発生
しない感熱記録ラベルを提供する。 【解決手段】 粘着剤層と感熱記録体が下記条件を同時
に満たしている感熱記録ラベル。 (イ)粘着剤層:AがポリスチレンでBがゴム中間ブロ
ックのABA型トリブロック共重合体及びAB型ジブロ
ック共重合体の混合物である熱可塑性ポリマーと、軟化
点80〜130℃の粘着付与剤を主成分とし、熱可塑性
ポリマー中のポリスチレンAの含有量が20〜40重量
%、AB型ジブロック共重合体の含有量が20〜85重
量%であり、かつ、粘着付与剤が熱可塑性ポリマー10
0重量部に対して100〜160重量部含有されてい
る。 (ロ)感熱記録体:感熱記録層中の呈色剤が、2,2′
−ビス[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フ
ェノキシ]ジエチルエーテル等の5種の化合物から選ば
れる1種以上である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感熱記録ラベルに
関するものであり、詳しくは、ポリオレフィン製の曲面
被着体に対するエッジリフトが良好で、記録感度の低
下、印字の白抜けのない感熱記録ラベルに関するもので
ある。
関するものであり、詳しくは、ポリオレフィン製の曲面
被着体に対するエッジリフトが良好で、記録感度の低
下、印字の白抜けのない感熱記録ラベルに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】粘着ラベルは、商業用、事務用、家庭用
等非常に広範囲にわたってラベル、シール、ステッカ
ー、ワッペン等に加工して使用されている。粘着ラベル
の一般的な構成は、表面基材、粘着剤、剥離紙を積層し
て形成したものである。表面基材には、紙、フィルム、
金属フォイル等が用いられ、剥離紙には、グラシン紙の
ような高密度原紙、クレーコート紙、ポリエチレンラミ
ネート紙等にシリコーン化合物やフッ素化合物のような
剥離剤を塗工したものが用いられる。また、粘着剤とし
ては、ゴム系、アクリル系、ビニルエーテル系等のエマ
ルジョン型、溶剤型、ホットメルト型粘着剤等が使用さ
れている。中でも、アクリル系水分散型粘着剤が安全
面、品質面、コスト面から広範囲に使用されている。
等非常に広範囲にわたってラベル、シール、ステッカ
ー、ワッペン等に加工して使用されている。粘着ラベル
の一般的な構成は、表面基材、粘着剤、剥離紙を積層し
て形成したものである。表面基材には、紙、フィルム、
金属フォイル等が用いられ、剥離紙には、グラシン紙の
ような高密度原紙、クレーコート紙、ポリエチレンラミ
ネート紙等にシリコーン化合物やフッ素化合物のような
剥離剤を塗工したものが用いられる。また、粘着剤とし
ては、ゴム系、アクリル系、ビニルエーテル系等のエマ
ルジョン型、溶剤型、ホットメルト型粘着剤等が使用さ
れている。中でも、アクリル系水分散型粘着剤が安全
面、品質面、コスト面から広範囲に使用されている。
【0003】また、無色又は淡色の塩基性染料と有機又
は無機の呈色剤との呈色反応を利用し、熱により両化合
物を溶融接触させて記録像を得るようにした感熱記録体
はよく知られている。かかる感熱記録体は比較的安価で
あり、また記録機器がコンパクトで、その保守も容易な
ため、ファクシミリや各種計算器等の記録媒体としての
みならず、幅広い分野において使用されている。例え
ば、その利用分野のひとつとして、小売店等のPOS
(point ofsales)システム化の拡大に伴
い、感熱記録体とラベルが結合した感熱記録ラベルが商
品や商品の包装体に添付され、使用されるケースが増大
している。中でも、近年の環境問題のために、ポリオレ
フィン系プラスチック製品やポリオレフィンの包装体に
使用されることが多く、これらに対する接着性の良好な
ラベルが望まれている。
は無機の呈色剤との呈色反応を利用し、熱により両化合
物を溶融接触させて記録像を得るようにした感熱記録体
はよく知られている。かかる感熱記録体は比較的安価で
あり、また記録機器がコンパクトで、その保守も容易な
ため、ファクシミリや各種計算器等の記録媒体としての
みならず、幅広い分野において使用されている。例え
ば、その利用分野のひとつとして、小売店等のPOS
(point ofsales)システム化の拡大に伴
い、感熱記録体とラベルが結合した感熱記録ラベルが商
品や商品の包装体に添付され、使用されるケースが増大
している。中でも、近年の環境問題のために、ポリオレ
フィン系プラスチック製品やポリオレフィンの包装体に
使用されることが多く、これらに対する接着性の良好な
ラベルが望まれている。
【0004】また病院等では、患者名やバーコード等の
情報を印字した感熱記録ラベルを採血管等の試験管に貼
り付け管理する場合が多い。従来、この試験管にはガラ
ス管が多用されていたが、破損による検体の喪失や院内
感染を防ぐ目的、及び焼却時の有毒ガスを抑制するため
に、ポリオレフィン系プラスチック製の試験管を使用す
ることが多くなってきた。従来から使用されている感熱
記録ラベルでも、ガラス管に対しては十分な接着性を発
現するが、ポリオレフィン系プラスチックのような非極
性の被着体に対しては、十分な接着性が得られないもの
もあり、特に円筒状で外径が小さいポリオレフィン製被
着体に対しては、貼り付け後ラベルの端が浮いてくる等
の欠点があった。
情報を印字した感熱記録ラベルを採血管等の試験管に貼
り付け管理する場合が多い。従来、この試験管にはガラ
ス管が多用されていたが、破損による検体の喪失や院内
感染を防ぐ目的、及び焼却時の有毒ガスを抑制するため
に、ポリオレフィン系プラスチック製の試験管を使用す
ることが多くなってきた。従来から使用されている感熱
記録ラベルでも、ガラス管に対しては十分な接着性を発
現するが、ポリオレフィン系プラスチックのような非極
性の被着体に対しては、十分な接着性が得られないもの
もあり、特に円筒状で外径が小さいポリオレフィン製被
着体に対しては、貼り付け後ラベルの端が浮いてくる等
の欠点があった。
【0005】ポリオレフィン系プラスチック製品の中に
は、型を使う成形法を用いて作られるものが多く、成形
時にあらかじめ型から離れやすくするために離型剤を塗
布、もしくは内添する場合がある。離型剤としては、ワ
ックス、鉱油、脂肪酸及び脂肪酸エステル、金属石け
ん、シリコーン、ポリビニルアルコールなどがあり、い
ずれの場合にも、プラスチック製品の表面に離型剤が付
着していることが多い。このことが、さらにラベルを接
着しにくくしている原因となり、上記のような被着体に
対しても強接着性を示し、曲面に貼り付けてもラベルの
端が浮いてくる、いわゆるエッジリフトの発生等の欠点
がない粘着シートの開発が望まれていた。
は、型を使う成形法を用いて作られるものが多く、成形
時にあらかじめ型から離れやすくするために離型剤を塗
布、もしくは内添する場合がある。離型剤としては、ワ
ックス、鉱油、脂肪酸及び脂肪酸エステル、金属石け
ん、シリコーン、ポリビニルアルコールなどがあり、い
ずれの場合にも、プラスチック製品の表面に離型剤が付
着していることが多い。このことが、さらにラベルを接
着しにくくしている原因となり、上記のような被着体に
対しても強接着性を示し、曲面に貼り付けてもラベルの
端が浮いてくる、いわゆるエッジリフトの発生等の欠点
がない粘着シートの開発が望まれていた。
【0006】また、感熱記録ラベルは、一般に記録像の
保存安定性が劣り、これを改善するため、感熱記録層上
にフィルム形成能を有し、耐薬品性のある樹脂の水性エ
マルジョンを塗布する方法や、ポリビニルアルコール等
の水溶性高分子化合物を塗布する方法が提案されてい
る。また、感熱記録体の裏面には粘着剤層を設け、次に
剥離紙が積層されているが、通常、粘着剤にはゴム系、
アクリル系等が使用されており、特にアクリル系水分散
型が多く使用されている。そのため、ラベルとして使用
される以前に長期間保存している間にも、粘着剤層に含
まれる低分子量オリゴマー、界面活性剤等が感熱記録層
へマイグレートして記録感度を低下させ、極端な場合に
は、印字の白抜け等が発生するという問題があった。
保存安定性が劣り、これを改善するため、感熱記録層上
にフィルム形成能を有し、耐薬品性のある樹脂の水性エ
マルジョンを塗布する方法や、ポリビニルアルコール等
の水溶性高分子化合物を塗布する方法が提案されてい
る。また、感熱記録体の裏面には粘着剤層を設け、次に
剥離紙が積層されているが、通常、粘着剤にはゴム系、
アクリル系等が使用されており、特にアクリル系水分散
型が多く使用されている。そのため、ラベルとして使用
される以前に長期間保存している間にも、粘着剤層に含
まれる低分子量オリゴマー、界面活性剤等が感熱記録層
へマイグレートして記録感度を低下させ、極端な場合に
は、印字の白抜け等が発生するという問題があった。
【0007】上記のようなマイグレートを防止するた
め、水溶性高分子を主体としたバックコート層を設けた
感熱記録体が提案されているが、水溶性高分子が支持体
中にしみこみ、十分なバリヤー性が得られず、記録像の
保存性に劣るものであった。また、バックコート層の塗
布乾燥時に記録層の白色度が低下したり、製造工程の増
加に伴うコストの上昇等の問題を有していた。
め、水溶性高分子を主体としたバックコート層を設けた
感熱記録体が提案されているが、水溶性高分子が支持体
中にしみこみ、十分なバリヤー性が得られず、記録像の
保存性に劣るものであった。また、バックコート層の塗
布乾燥時に記録層の白色度が低下したり、製造工程の増
加に伴うコストの上昇等の問題を有していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ポリ
オレフィン系プラスチック製品や、ポリオレフィン系の
包装体に対する接着性が良好で、特にポリオレフィン製
曲面被着体に対するエッジリフトが良好な感熱記録ラベ
ルを得ることにある。また同時に、本発明の目的は、記
録感度の低下、印字の白抜けのない感熱記録ラベルを得
ることにある。
オレフィン系プラスチック製品や、ポリオレフィン系の
包装体に対する接着性が良好で、特にポリオレフィン製
曲面被着体に対するエッジリフトが良好な感熱記録ラベ
ルを得ることにある。また同時に、本発明の目的は、記
録感度の低下、印字の白抜けのない感熱記録ラベルを得
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は以下の発明を包
含する。 (1)感熱記録体、粘着剤層、剥離紙が順次積層されて
なる感熱記録ラベルにおいて、粘着剤層及び感熱記録体
が、下記条件を同時に満たすことを特徴とする感熱記録
ラベル。 (イ)前記粘着剤層を形成する粘着剤が、Aがポリスチ
レンでBがゴム中間ブロックのABA型トリブロック共
重合体及びAB型ジブロック共重合体の混合物である熱
可塑性ポリマーと、軟化点80〜130℃の粘着付与剤
を主成分とし、熱可塑性ポリマー中のポリスチレンAの
含有量が20〜40重量%、AB型ジブロック共重合体
の含有量が20〜85重量%であり、かつ、粘着付与剤
が熱可塑性ポリマー100重量部に対して100〜16
0重量部含有されている。 (ロ)前記感熱記録体を形成する感熱記録層中の呈色剤
が、2,2′−ビス[4−(4−ヒドロキシフェニルス
ルホニル)フェノキシ]ジエチルエーテル、4,4′−
ビス(p−トルエンスルホニルアミノカルボニルアミ
ノ)ジフェニルメタン、N−p−トリルスルホニル−
N′−フェニルウレア、4−ヒドロキシ−4′−イソプ
ロポキシジフェニルスルホン、ビス(3−アリル−4−
ヒドロキシフェニル)スルホンから選ばれる1種以上で
ある。 本発明はさらに以下の発明を包含する。
含する。 (1)感熱記録体、粘着剤層、剥離紙が順次積層されて
なる感熱記録ラベルにおいて、粘着剤層及び感熱記録体
が、下記条件を同時に満たすことを特徴とする感熱記録
ラベル。 (イ)前記粘着剤層を形成する粘着剤が、Aがポリスチ
レンでBがゴム中間ブロックのABA型トリブロック共
重合体及びAB型ジブロック共重合体の混合物である熱
可塑性ポリマーと、軟化点80〜130℃の粘着付与剤
を主成分とし、熱可塑性ポリマー中のポリスチレンAの
含有量が20〜40重量%、AB型ジブロック共重合体
の含有量が20〜85重量%であり、かつ、粘着付与剤
が熱可塑性ポリマー100重量部に対して100〜16
0重量部含有されている。 (ロ)前記感熱記録体を形成する感熱記録層中の呈色剤
が、2,2′−ビス[4−(4−ヒドロキシフェニルス
ルホニル)フェノキシ]ジエチルエーテル、4,4′−
ビス(p−トルエンスルホニルアミノカルボニルアミ
ノ)ジフェニルメタン、N−p−トリルスルホニル−
N′−フェニルウレア、4−ヒドロキシ−4′−イソプ
ロポキシジフェニルスルホン、ビス(3−アリル−4−
ヒドロキシフェニル)スルホンから選ばれる1種以上で
ある。 本発明はさらに以下の発明を包含する。
【0010】(2)前記粘着付与剤がテルペン系粘着付
与剤である(1)項に記載の感熱記録ラベル。 (3)前記粘着剤の主成分以外の成分は軟化剤及び/又
は老化防止剤である(1)項又は(2)項に記載の感熱
記録ラベル。
与剤である(1)項に記載の感熱記録ラベル。 (3)前記粘着剤の主成分以外の成分は軟化剤及び/又
は老化防止剤である(1)項又は(2)項に記載の感熱
記録ラベル。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の粘着剤は、ABA型トリ
ブロック共重合体及びAB型ジブロック共重合体の混合
物である熱可塑性ポリマーと、粘着付与剤を主成分とす
る。熱可塑性ポリマー中のABA型トリブロック共重合
体及びAB型ジブロック共重合体は、Aがポリスチレン
でBがゴム中間ブロックからなるブロック共重合体であ
り、具体的には、ポリスチレンAと、ポリブタジエン、
ポリイソプレン、エチレン/ブチレン共重合体、エチレ
ン/プロピレン共重合体等からなるゴム中間ブロックB
とのジブロック共重合体及びトリブロック共重合体の混
合物である。
ブロック共重合体及びAB型ジブロック共重合体の混合
物である熱可塑性ポリマーと、粘着付与剤を主成分とす
る。熱可塑性ポリマー中のABA型トリブロック共重合
体及びAB型ジブロック共重合体は、Aがポリスチレン
でBがゴム中間ブロックからなるブロック共重合体であ
り、具体的には、ポリスチレンAと、ポリブタジエン、
ポリイソプレン、エチレン/ブチレン共重合体、エチレ
ン/プロピレン共重合体等からなるゴム中間ブロックB
とのジブロック共重合体及びトリブロック共重合体の混
合物である。
【0012】熱可塑性ポリマー中のポリスチレンAの含
有量は15〜45重量%、好ましくは20〜40重量
%、さらに好ましくは25〜35重量%である。また、
熱可塑性ポリマー中のAB型ジブロック共重合体の含有
量は20〜85重量%、好ましくは40〜85重量%、
さらに好ましくは60〜85重量%である。また、熱可
塑性ポリマー中のABA型トリブロック共重合体の含有
量は15重〜80量%、好ましくは15〜60重量%、
さらに好ましくは15〜40重量%である。
有量は15〜45重量%、好ましくは20〜40重量
%、さらに好ましくは25〜35重量%である。また、
熱可塑性ポリマー中のAB型ジブロック共重合体の含有
量は20〜85重量%、好ましくは40〜85重量%、
さらに好ましくは60〜85重量%である。また、熱可
塑性ポリマー中のABA型トリブロック共重合体の含有
量は15重〜80量%、好ましくは15〜60重量%、
さらに好ましくは15〜40重量%である。
【0013】熱可塑性ポリマー中のポリスチレン含有量
が20重量%未満及びAB型ジブロック共重合体量が8
5重量%を越える場合には、凝集力が不足して、ポリオ
レフィン被着体に対して十分な接着力が得られず、特に
円筒状で外径が小さい被着体に貼る場合には、ラベルの
端で粘着剤の糸引きがみられ、貼り付け数日後にエッジ
リフトが発生する。ポリスチレン含有量が40重量%を
越える場合又はAB型ジブロック共重合体量が20重量
%未満の場合には、ポリオレフィン系プラスチックのよ
うな非極性の被着体に対しては接着が困難となり、貼り
付け数時間後にはエッジリフトが発生する。
が20重量%未満及びAB型ジブロック共重合体量が8
5重量%を越える場合には、凝集力が不足して、ポリオ
レフィン被着体に対して十分な接着力が得られず、特に
円筒状で外径が小さい被着体に貼る場合には、ラベルの
端で粘着剤の糸引きがみられ、貼り付け数日後にエッジ
リフトが発生する。ポリスチレン含有量が40重量%を
越える場合又はAB型ジブロック共重合体量が20重量
%未満の場合には、ポリオレフィン系プラスチックのよ
うな非極性の被着体に対しては接着が困難となり、貼り
付け数時間後にはエッジリフトが発生する。
【0014】前記ABA型トリブロック共重合体及びA
B型ジブロック共重合体の混合物である熱可塑性ポリマ
ーは公知の方法で合成可能であり、例えば、アルキルリ
チウムを開始剤としたリビング重合により、ポリスチレ
ンAと、ポリブタジエン、ポリイソプレン、エチレン/
ブチレン共重合体、エチレン/プロピレン共重合体等の
Bとをブロック共重合させてAB型ジブロック共重合体
を合成した後、該ジブロック共重合体2個をさらにカッ
プリングさせることによりABA型トリブロック共重合
体が合成される。該熱可塑性ポリマーにおけるポリスチ
レンAの含有率及びAB型ジブロック共重合体の含有率
は、材料となるモノマー量及びカップリング剤量等によ
り調整される。また、カップリング反応の温度や、カッ
プリング反応を停止させるためのアルコール添加の時期
等カップリング反応の条件を変えることによって調節す
ることも出来る。
B型ジブロック共重合体の混合物である熱可塑性ポリマ
ーは公知の方法で合成可能であり、例えば、アルキルリ
チウムを開始剤としたリビング重合により、ポリスチレ
ンAと、ポリブタジエン、ポリイソプレン、エチレン/
ブチレン共重合体、エチレン/プロピレン共重合体等の
Bとをブロック共重合させてAB型ジブロック共重合体
を合成した後、該ジブロック共重合体2個をさらにカッ
プリングさせることによりABA型トリブロック共重合
体が合成される。該熱可塑性ポリマーにおけるポリスチ
レンAの含有率及びAB型ジブロック共重合体の含有率
は、材料となるモノマー量及びカップリング剤量等によ
り調整される。また、カップリング反応の温度や、カッ
プリング反応を停止させるためのアルコール添加の時期
等カップリング反応の条件を変えることによって調節す
ることも出来る。
【0015】本発明で使用される粘着剤として熱可塑性
ポリマーを単独で用いると、粘着3物性(粘着力、凝集
力、タック)が発現しないため、熱可塑性ポリマーには
粘着付与剤を添加することが必要である。本発明の粘着
付与剤は、軟化点80〜130℃、好ましくは85〜1
25℃、さらに好ましくは90〜115℃の樹脂であ
る。
ポリマーを単独で用いると、粘着3物性(粘着力、凝集
力、タック)が発現しないため、熱可塑性ポリマーには
粘着付与剤を添加することが必要である。本発明の粘着
付与剤は、軟化点80〜130℃、好ましくは85〜1
25℃、さらに好ましくは90〜115℃の樹脂であ
る。
【0016】粘着付与剤としては、特に限定されるもの
ではないが、本発明に用いられるAB型ジブロック共重
合体及びABA型トリブロック共重合体と相溶性のよい
ものが好ましく、例えば、ロジンエステル系樹脂、芳香
族変性テルペン樹脂、水添テルペン樹脂、α―ピネン樹
脂、テルペンフェノール樹脂、共重合系(C5/C9)
石油樹脂、芳香族系(C9系)石油樹脂などが挙げられ
る。中でも、ポリオレフィン製被着体、特にポリオレフ
ィン製曲面被着体に対する接着性を向上させるため芳香
族変性テルペン樹脂が最も良好である。粘着付与剤は、
ベースポリマーであるABA型トリブロック共重合体及
びAB型ジブロック共重合体の混合物にくらべ分子量が
小さく、約数百〜数千のオリゴマーである。そのため粘
着剤に含有させた場合、長期間保存すると低分子量のた
め感熱記録層へマイグレートして記録感度の低下を起こ
してしまい、印字の白抜け等が発生するという問題があ
る。
ではないが、本発明に用いられるAB型ジブロック共重
合体及びABA型トリブロック共重合体と相溶性のよい
ものが好ましく、例えば、ロジンエステル系樹脂、芳香
族変性テルペン樹脂、水添テルペン樹脂、α―ピネン樹
脂、テルペンフェノール樹脂、共重合系(C5/C9)
石油樹脂、芳香族系(C9系)石油樹脂などが挙げられ
る。中でも、ポリオレフィン製被着体、特にポリオレフ
ィン製曲面被着体に対する接着性を向上させるため芳香
族変性テルペン樹脂が最も良好である。粘着付与剤は、
ベースポリマーであるABA型トリブロック共重合体及
びAB型ジブロック共重合体の混合物にくらべ分子量が
小さく、約数百〜数千のオリゴマーである。そのため粘
着剤に含有させた場合、長期間保存すると低分子量のた
め感熱記録層へマイグレートして記録感度の低下を起こ
してしまい、印字の白抜け等が発生するという問題があ
る。
【0017】しかしながら、粘着付与剤の軟化点が80
〜130℃であれば、常温で固形であり、低分子量であ
っても感熱記録層へのマイグレートは少なく、外径の小
さいポリオレフィン製円筒状被着体に対してもエッジリ
フトが発生しない。粘着付与剤の軟化点が80℃より低
いと、低分子量であり、さらに、常温で液状に近い形態
となる。そのため、感熱記録層中へマイグレートしやす
くなり、感熱記録層中の呈色剤が影響を受け、呈色剤の
種類によらず印字の白抜け等が発生する。軟化点が13
0℃を超える場合には、ポリオレフィン製被着体に対す
る接着性が低下し、特に外径の小さいポリオレフィン製
円筒状被着体には、貼り付け2時間後にはエッジリフト
が発生する。
〜130℃であれば、常温で固形であり、低分子量であ
っても感熱記録層へのマイグレートは少なく、外径の小
さいポリオレフィン製円筒状被着体に対してもエッジリ
フトが発生しない。粘着付与剤の軟化点が80℃より低
いと、低分子量であり、さらに、常温で液状に近い形態
となる。そのため、感熱記録層中へマイグレートしやす
くなり、感熱記録層中の呈色剤が影響を受け、呈色剤の
種類によらず印字の白抜け等が発生する。軟化点が13
0℃を超える場合には、ポリオレフィン製被着体に対す
る接着性が低下し、特に外径の小さいポリオレフィン製
円筒状被着体には、貼り付け2時間後にはエッジリフト
が発生する。
【0018】粘着付与剤の含有量は、熱可塑性ポリマー
100重量部に対して100〜160重量部、好ましく
は110〜150重量部、さらに好ましくは120〜1
40重量部である。粘着付与剤の含有量が100重量部
未満であるとポリオレフィン性被着体(ポリプロピレン
板、ポリエチレン板)に対する接着性が不足し、160
重量部を越えると粘着性が喪失し、感熱記録層中へのマ
イグレートも著しくなり、記録感度の低下、白抜け等が
発生する。本発明で使用される粘着剤には、発明の目的
を損なわない限り、老化防止剤、軟化剤等を添加するこ
とが可能である。粘着剤の塗布方法としては、例えばロ
ールコーター、ナイフコーター、バーコーター、スロッ
トダイコーター等が使用され、塗布量は乾燥重量で5〜
50g/m2程度の範囲で調節される。
100重量部に対して100〜160重量部、好ましく
は110〜150重量部、さらに好ましくは120〜1
40重量部である。粘着付与剤の含有量が100重量部
未満であるとポリオレフィン性被着体(ポリプロピレン
板、ポリエチレン板)に対する接着性が不足し、160
重量部を越えると粘着性が喪失し、感熱記録層中へのマ
イグレートも著しくなり、記録感度の低下、白抜け等が
発生する。本発明で使用される粘着剤には、発明の目的
を損なわない限り、老化防止剤、軟化剤等を添加するこ
とが可能である。粘着剤の塗布方法としては、例えばロ
ールコーター、ナイフコーター、バーコーター、スロッ
トダイコーター等が使用され、塗布量は乾燥重量で5〜
50g/m2程度の範囲で調節される。
【0019】本発明で使用される上記のような粘着剤
は、ポリオレフィン被着体に貼り付け後は、被着体から
の剥離時に基材破壊を伴う強固な接着性を示す。特に外
径の小さい(φ14mm)ポリオレフィン製試験管のよ
うなポリオレフィン製曲面被着体にも強固に接着し、貼
り付け後1週間経過してもラベルの端に浮き上がりが全
く見られない。
は、ポリオレフィン被着体に貼り付け後は、被着体から
の剥離時に基材破壊を伴う強固な接着性を示す。特に外
径の小さい(φ14mm)ポリオレフィン製試験管のよ
うなポリオレフィン製曲面被着体にも強固に接着し、貼
り付け後1週間経過してもラベルの端に浮き上がりが全
く見られない。
【0020】本発明の感熱記録ラベルは、その感熱記録
体における感熱記録層の記録感度の向上、白抜け防止の
ために、特定の呈色剤を使用することを特徴とする。感
熱記録体の粘着剤層に、前記のような軟化点が80〜1
30℃の粘着付与剤を使用すると、粘着付与剤の感熱記
録層へのマイグレートは低下し、感熱記録層の感度低
下、白抜け等を防止することができるが、なお完全では
なく、感熱記録層への若干のマイグレートは生起するこ
とから、感度低下、白抜け等が発生する。
体における感熱記録層の記録感度の向上、白抜け防止の
ために、特定の呈色剤を使用することを特徴とする。感
熱記録体の粘着剤層に、前記のような軟化点が80〜1
30℃の粘着付与剤を使用すると、粘着付与剤の感熱記
録層へのマイグレートは低下し、感熱記録層の感度低
下、白抜け等を防止することができるが、なお完全では
なく、感熱記録層への若干のマイグレートは生起するこ
とから、感度低下、白抜け等が発生する。
【0021】感熱記録体の感熱記録層中の呈色剤を、低
分子量オリゴマーに対して耐性のある2,2′−ビス
[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキ
シ]ジエチルエーテル、4,4′−ビス(p−トルエン
スルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタ
ン、N−p−トリルスルホニル−N′−フェニルウレ
ア、4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニル
スルホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホンから選ばれる少なくとも1種以上の呈色剤
とすることにより、上記の目的を達成することができ
る。
分子量オリゴマーに対して耐性のある2,2′−ビス
[4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキ
シ]ジエチルエーテル、4,4′−ビス(p−トルエン
スルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタ
ン、N−p−トリルスルホニル−N′−フェニルウレ
ア、4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニル
スルホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホンから選ばれる少なくとも1種以上の呈色剤
とすることにより、上記の目的を達成することができ
る。
【0022】上記感熱記録層を有する感熱記録体は、基
紙の上に塩基性染料と呈色剤とバインダーを主成分とす
る感熱記録層を設けることによって得ることができる。
基紙としては、針葉樹、広葉樹等の木材パルプ、ケナ
フ、竹、麻等の非木材パルプやポリエステル、ポリオレ
フィン等の合成パルプ、あるいは合成繊維、さらにはガ
ラス繊維、セラミック繊維等の無機質繊維等を原料とし
て得られるものが挙げられる。
紙の上に塩基性染料と呈色剤とバインダーを主成分とす
る感熱記録層を設けることによって得ることができる。
基紙としては、針葉樹、広葉樹等の木材パルプ、ケナ
フ、竹、麻等の非木材パルプやポリエステル、ポリオレ
フィン等の合成パルプ、あるいは合成繊維、さらにはガ
ラス繊維、セラミック繊維等の無機質繊維等を原料とし
て得られるものが挙げられる。
【0023】基紙中には、例えばタルク、カオリン、ク
レー、焼成カオリン、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウム、二酸化チタン、水酸化ア
ルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、
水酸化亜鉛、硫酸マグネシウム、珪酸カルシウム、ホワ
イトカーボン、アルミノ珪酸塩、シリカ、セリサイト、
ベントナイト、スメクタイト、ポリスチレン樹脂微粒
子、尿素ホルマリン樹脂微粒子、微小中空微粒子等公知
公用の鉱物質填料や有機合成填料を加えることができ
る。
レー、焼成カオリン、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウム、二酸化チタン、水酸化ア
ルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、
水酸化亜鉛、硫酸マグネシウム、珪酸カルシウム、ホワ
イトカーボン、アルミノ珪酸塩、シリカ、セリサイト、
ベントナイト、スメクタイト、ポリスチレン樹脂微粒
子、尿素ホルマリン樹脂微粒子、微小中空微粒子等公知
公用の鉱物質填料や有機合成填料を加えることができ
る。
【0024】また、本発明の効果を損なわない範囲で、
従来から使用されている各種のアニオン性、ノニオン
性、カチオン性あるいは両性の歩留まり向上剤、濾水性
向上剤、紙力向上剤や内添サイズ剤等の抄紙用内添助剤
が必要に応じて適宜選択して使用される。例えば、A
l、Fe、Sn、Zn等の多価金属化合物(硫酸バン
ド、塩化アルミニウム、アルミン酸ソーダ、塩基性塩化
アルミニウム、塩基性ポリ水酸化アルミニウム等の塩基
性アルミニウムや水に易分散性のアルミナゾル等の水溶
性アルミニウム化合物、あるいは硫酸第一鉄、塩化第二
鉄等)や各種サイズ剤(アルキルケテンダイマー系、ア
ルケニル無水コハク酸系、スチレン−アクリル系、高級
脂肪酸系、石油樹脂系サイズ剤やロジン系のサイズ剤
等)及び各種デンプン類、ポリアクリルアミド、尿素樹
脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポ
リアミド・ポリアミン樹脂、ポリエチレンイミン、ポリ
アミン、植物ガム、ポリビニルアルコール、ラテック
ス、ポリエチレンオキサイド、親水性架橋ポリマー粒子
分散物及びこれらの誘導体、あるいはコロイダルシリ
カ、ベントナイト等の各種化合物が例示できる。なお、
染料、蛍光増白剤、pH調整剤、消泡剤、ピッチコント
ロール剤、スライムコントロール剤等の抄紙用内添助剤
を必要に応じて適宜添加することもできる。
従来から使用されている各種のアニオン性、ノニオン
性、カチオン性あるいは両性の歩留まり向上剤、濾水性
向上剤、紙力向上剤や内添サイズ剤等の抄紙用内添助剤
が必要に応じて適宜選択して使用される。例えば、A
l、Fe、Sn、Zn等の多価金属化合物(硫酸バン
ド、塩化アルミニウム、アルミン酸ソーダ、塩基性塩化
アルミニウム、塩基性ポリ水酸化アルミニウム等の塩基
性アルミニウムや水に易分散性のアルミナゾル等の水溶
性アルミニウム化合物、あるいは硫酸第一鉄、塩化第二
鉄等)や各種サイズ剤(アルキルケテンダイマー系、ア
ルケニル無水コハク酸系、スチレン−アクリル系、高級
脂肪酸系、石油樹脂系サイズ剤やロジン系のサイズ剤
等)及び各種デンプン類、ポリアクリルアミド、尿素樹
脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポ
リアミド・ポリアミン樹脂、ポリエチレンイミン、ポリ
アミン、植物ガム、ポリビニルアルコール、ラテック
ス、ポリエチレンオキサイド、親水性架橋ポリマー粒子
分散物及びこれらの誘導体、あるいはコロイダルシリ
カ、ベントナイト等の各種化合物が例示できる。なお、
染料、蛍光増白剤、pH調整剤、消泡剤、ピッチコント
ロール剤、スライムコントロール剤等の抄紙用内添助剤
を必要に応じて適宜添加することもできる。
【0025】また、感熱記録体の基紙の抄紙方法につい
ても特に限定されず、例えば、抄紙pHが4.5付近で
ある酸性抄紙、炭酸カルシウム等のアルカリ性填料を主
成分として含み、抄紙pHが約6の弱酸性〜約9の弱ア
ルカリ性とする、いわゆる中性抄紙法等、全ての抄紙法
に適用することができ、抄紙機も長網抄紙機、ツインワ
イヤー抄紙機、丸網抄紙機、ヤンキー抄紙機等を適宜適
用できる。
ても特に限定されず、例えば、抄紙pHが4.5付近で
ある酸性抄紙、炭酸カルシウム等のアルカリ性填料を主
成分として含み、抄紙pHが約6の弱酸性〜約9の弱ア
ルカリ性とする、いわゆる中性抄紙法等、全ての抄紙法
に適用することができ、抄紙機も長網抄紙機、ツインワ
イヤー抄紙機、丸網抄紙機、ヤンキー抄紙機等を適宜適
用できる。
【0026】本発明において、感熱記録体の感熱記録層
に含有される塩基性染料としては各種公知のものが挙げ
られ、例えば、下記のものが挙げられる。3−ビス(p
−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタ
リド、3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニ
ル)−3−(4−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメ
チルアミノフタリド、3−ジエチルアミノ−7−ジベン
ジルアミノ−ベンゾ〔a〕フルオラン等の青発色性染
料、3−(N−エチル−N−p−トリル)アミノ−7−
N−メチルアニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−
7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジ
ベンジルアミノフルオラン等の緑発色性染料。
に含有される塩基性染料としては各種公知のものが挙げ
られ、例えば、下記のものが挙げられる。3−ビス(p
−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタ
リド、3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニ
ル)−3−(4−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメ
チルアミノフタリド、3−ジエチルアミノ−7−ジベン
ジルアミノ−ベンゾ〔a〕フルオラン等の青発色性染
料、3−(N−エチル−N−p−トリル)アミノ−7−
N−メチルアニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−
7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジ
ベンジルアミノフルオラン等の緑発色性染料。
【0027】3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオラ
ン−γ−アニリノラクタム、3−シクロヘキシルアミノ
−6−クロロフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メ
チル−7−ブロモフルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル
−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ク
ロロフルオラン、ローダミン(o−クロロアニリノ)ラ
クタム、ローダミン(p−クロロアニリノ)ラクタム、
3−ジエチルアミノ−7,8−ベンゾフルオラン、3−
(N−エチル−p−トルイジノ)−7−メチルフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6,8−ジメチルフルオラ
ン、3−(N−エチル−N−イソアミル)アミノ−ベン
ゾ〔a〕フルオラン、3,3’−ビス(1−n−ブチル
−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、2−
(4−ドデシルオキシ−3−メトキシスチリル)キノリ
ン等の赤発色性染料。
ン−γ−アニリノラクタム、3−シクロヘキシルアミノ
−6−クロロフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メ
チル−7−ブロモフルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル
−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ク
ロロフルオラン、ローダミン(o−クロロアニリノ)ラ
クタム、ローダミン(p−クロロアニリノ)ラクタム、
3−ジエチルアミノ−7,8−ベンゾフルオラン、3−
(N−エチル−p−トルイジノ)−7−メチルフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6,8−ジメチルフルオラ
ン、3−(N−エチル−N−イソアミル)アミノ−ベン
ゾ〔a〕フルオラン、3,3’−ビス(1−n−ブチル
−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、2−
(4−ドデシルオキシ−3−メトキシスチリル)キノリ
ン等の赤発色性染料。
【0028】3−(N−エチル−N−イソアミル)アミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−
メチル−N−シクロヘキシル)アミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ブチル)ア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ
(n−ペンチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロフェ
ニルアミノ)フルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ
−7−(o−クロロフェニルアミノ)フルオラン、3−
ジエチルアミノ−7−(o−フルオロフェニルアミノ)
フルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−7−(o−
フルオロフェニルアミノ)フルオラン、3−(N−エチ
ル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メ
チル−7−(p−トルイジノ)フルオラン、3−(N−
エチル−N−テトラヒドロフルフリルアミノ)−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−
6−クロロ−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチ
ル−N−n−プロピルアミノ)−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−ジメチルアミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチ
ル−7−m−トルイジノフルオラン、3−(N−n−ヘ
キシル−N−エチル)アミノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソブチル)ア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−6−メチル−7−p−エトキシアニリノフ
ルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノ
フルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、2,2−ビス{4−〔6’−(N−シク
ロヘキシル−N−メチルアミノ)−3’−メチルスピロ
〔フタリド−3,9’−キサンテン−2’−イルアミ
ノ〕フェニル}プロパン、3−ジエチルアミノ−7−
(3’−トリフルオロメチルフェニル)アミノフルオラ
ン等の黒発色性染料。
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−
メチル−N−シクロヘキシル)アミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ブチル)ア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ
(n−ペンチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロフェ
ニルアミノ)フルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ
−7−(o−クロロフェニルアミノ)フルオラン、3−
ジエチルアミノ−7−(o−フルオロフェニルアミノ)
フルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−7−(o−
フルオロフェニルアミノ)フルオラン、3−(N−エチ
ル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メ
チル−7−(p−トルイジノ)フルオラン、3−(N−
エチル−N−テトラヒドロフルフリルアミノ)−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−
6−クロロ−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチ
ル−N−n−プロピルアミノ)−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−ジメチルアミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチ
ル−7−m−トルイジノフルオラン、3−(N−n−ヘ
キシル−N−エチル)アミノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソブチル)ア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−6−メチル−7−p−エトキシアニリノフ
ルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノ
フルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、2,2−ビス{4−〔6’−(N−シク
ロヘキシル−N−メチルアミノ)−3’−メチルスピロ
〔フタリド−3,9’−キサンテン−2’−イルアミ
ノ〕フェニル}プロパン、3−ジエチルアミノ−7−
(3’−トリフルオロメチルフェニル)アミノフルオラ
ン等の黒発色性染料。
【0029】3,3−ビス〔1−(4−メトキシフェニ
ル)−1−(4−ジメチルアミノフェニル)エチレン−
2−イル〕−4,5,6,7−テトラクロロフタリド、
3,3−ビス〔1−(4−メトキシフェニル)−1−
(4−ピロリジノフェニル)エチレン−2−イル〕−
4,5,6,7−テトラクロロフタリド、3,3−ビス
〔1,1−ビス(4−ピロリジノフェニル)エチレン−
2−イル〕−4,5,6,7−テトラブロモフタリド、
3−p−(p−ジメチルアミノアニリノ)アニリノ−6
−メチル−7−クロロフルオラン、3−p−(p−クロ
ロアニリノ)アニリノ−6−メチル−7−クロロフルオ
ラン、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレン−9
−スピロ−3’−(6’−ジメチルアミノ)フタリド等
の近赤外領域に吸収波長を有する染料等である。勿論、
これらに限られるものではなく、また、必要に応じて二
種以上を併用することもできる。
ル)−1−(4−ジメチルアミノフェニル)エチレン−
2−イル〕−4,5,6,7−テトラクロロフタリド、
3,3−ビス〔1−(4−メトキシフェニル)−1−
(4−ピロリジノフェニル)エチレン−2−イル〕−
4,5,6,7−テトラクロロフタリド、3,3−ビス
〔1,1−ビス(4−ピロリジノフェニル)エチレン−
2−イル〕−4,5,6,7−テトラブロモフタリド、
3−p−(p−ジメチルアミノアニリノ)アニリノ−6
−メチル−7−クロロフルオラン、3−p−(p−クロ
ロアニリノ)アニリノ−6−メチル−7−クロロフルオ
ラン、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレン−9
−スピロ−3’−(6’−ジメチルアミノ)フタリド等
の近赤外領域に吸収波長を有する染料等である。勿論、
これらに限られるものではなく、また、必要に応じて二
種以上を併用することもできる。
【0030】塩基性染料と呈色剤との使用比率は、用い
る塩基性染料や呈色剤の種類に応じて適宜選択されるも
のであり、特に限定するものではないが、一般に、塩基
性染料1重量部に対して1〜50重量部、好ましくは2
〜10重量部程度の呈色剤が使用される。
る塩基性染料や呈色剤の種類に応じて適宜選択されるも
のであり、特に限定するものではないが、一般に、塩基
性染料1重量部に対して1〜50重量部、好ましくは2
〜10重量部程度の呈色剤が使用される。
【0031】これらの物質を含む感熱記録層用塗料は、
一般に水を分散媒体とし、ボールミル、アトライター、
サンドミルなどの攪拌・粉砕機により染料及び呈色剤を
一緒に又は別々に分散するなどして調製される。
一般に水を分散媒体とし、ボールミル、アトライター、
サンドミルなどの攪拌・粉砕機により染料及び呈色剤を
一緒に又は別々に分散するなどして調製される。
【0032】塗液中には、通常、バインダーとして、デ
ンプン類、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼイ
ン、アラビアガム、ポリビニルアルコール、カルボキシ
変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル基変性ポリ
ビニルアルコール、珪素変性ポリビニルアルコール、ジ
イソブチレン・無水マレイン酸共重合体塩、スチレン・
無水マレイン酸共重合体塩、エチレン・アクリル酸共重
合体塩、スチレン・アクリル酸共重合体塩、スチレン・
ブタジエン共重合体エマルジョン、尿素樹脂、メラミン
樹脂、アミド樹脂、ポリウレタン樹脂等の少なくとも一
種が、記録層の全固形分に対して5〜30重量%程度の
範囲で配合される。
ンプン類、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼイ
ン、アラビアガム、ポリビニルアルコール、カルボキシ
変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル基変性ポリ
ビニルアルコール、珪素変性ポリビニルアルコール、ジ
イソブチレン・無水マレイン酸共重合体塩、スチレン・
無水マレイン酸共重合体塩、エチレン・アクリル酸共重
合体塩、スチレン・アクリル酸共重合体塩、スチレン・
ブタジエン共重合体エマルジョン、尿素樹脂、メラミン
樹脂、アミド樹脂、ポリウレタン樹脂等の少なくとも一
種が、記録層の全固形分に対して5〜30重量%程度の
範囲で配合される。
【0033】また、塗液中には、必要に応じて各種の助
剤を添加することができ、例えば、ジオクチルスルホコ
ハク酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム、ラウリルアルコール硫酸エステルナトリウム、脂
肪酸金属塩等の分散剤、ステアリン酸亜鉛、ステアリン
酸カルシウム、ポリエチレンワックス、カルナバワック
ス、パラフィンワックス、エステルワックス等のワック
ス類、消泡剤、着色染料等が適宜添加される。
剤を添加することができ、例えば、ジオクチルスルホコ
ハク酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム、ラウリルアルコール硫酸エステルナトリウム、脂
肪酸金属塩等の分散剤、ステアリン酸亜鉛、ステアリン
酸カルシウム、ポリエチレンワックス、カルナバワック
ス、パラフィンワックス、エステルワックス等のワック
ス類、消泡剤、着色染料等が適宜添加される。
【0034】また、塗液中には各種顔料を併用すること
も可能であり、例えば、カオリン、クレー、炭酸カルシ
ウム、焼成クレー、焼成カオリン、酸化チタン、珪藻
土、微粒子状無水シリカ、活性白土等の無機顔料やスチ
レンマイクロボール、ナイロンパウダー、ポリエチレン
パウダー、尿素・ホルマリン樹脂フィラー、生デンプン
粒子等の有機顔料が挙げられる。
も可能であり、例えば、カオリン、クレー、炭酸カルシ
ウム、焼成クレー、焼成カオリン、酸化チタン、珪藻
土、微粒子状無水シリカ、活性白土等の無機顔料やスチ
レンマイクロボール、ナイロンパウダー、ポリエチレン
パウダー、尿素・ホルマリン樹脂フィラー、生デンプン
粒子等の有機顔料が挙げられる。
【0035】さらに、目的に応じて増感剤を併用するこ
ともできる。増感剤の具体例としては、例えば、ステア
リン酸アミド、メトキシカルボニル−N−ステアリン酸
ベンズアミド、N−ベンゾイルステアリン酸アミド、N
−エイコサン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミ
ド、ベヘン酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミ
ド、N−メチロールステアリン酸アミド、テレフタル酸
ジベンジル、テレフタル酸ジメチル、テレフタル酸ジオ
クチル、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル、1−ヒ
ドロキシ−2−ナフトエ酸フェニル、2−ナフチルベン
ジルエーテル、m−ターフェニル、シュウ酸ジベンジ
ル、シュウ酸−ジ−p−メチルベンジル、シュウ酸−ジ
−p−クロロベンジル、p−ベンジルビフェニル、p−
トリルビフェニルエーテル、ジ(p−メトキシフェノキ
シエチル)エーテル、1,2−ジ(3−メチルフェノキ
シ)エタン、1,2−ジ(4−メチルフェノキシ)エタ
ン、1,2−ジ(4−メトキシフェノキシ)エタン、
1,2−ジ(4−クロロフェノキシ)エタン、1,2−
ジフェノキシエタン、1−(4−メトキシフェノキシ)
−2−(3−メチルフェノキシ)エタン、p−メチルチ
オフェニルベンジルエーテル、1,4−ジ(フェニルチ
オ)ブタン、p−アセトトルイジド、p−アセトフェネ
チジド、N−アセトアセチル−p−トルイジン、ジ(β
−ビフェニルエトキシ)ベンゼン、p−ジ(ビニルオキ
シエトキシ)ベンゼン、1−イソプロピルフェニル−2
−フェニルエタン等が例示される。
ともできる。増感剤の具体例としては、例えば、ステア
リン酸アミド、メトキシカルボニル−N−ステアリン酸
ベンズアミド、N−ベンゾイルステアリン酸アミド、N
−エイコサン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミ
ド、ベヘン酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミ
ド、N−メチロールステアリン酸アミド、テレフタル酸
ジベンジル、テレフタル酸ジメチル、テレフタル酸ジオ
クチル、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル、1−ヒ
ドロキシ−2−ナフトエ酸フェニル、2−ナフチルベン
ジルエーテル、m−ターフェニル、シュウ酸ジベンジ
ル、シュウ酸−ジ−p−メチルベンジル、シュウ酸−ジ
−p−クロロベンジル、p−ベンジルビフェニル、p−
トリルビフェニルエーテル、ジ(p−メトキシフェノキ
シエチル)エーテル、1,2−ジ(3−メチルフェノキ
シ)エタン、1,2−ジ(4−メチルフェノキシ)エタ
ン、1,2−ジ(4−メトキシフェノキシ)エタン、
1,2−ジ(4−クロロフェノキシ)エタン、1,2−
ジフェノキシエタン、1−(4−メトキシフェノキシ)
−2−(3−メチルフェノキシ)エタン、p−メチルチ
オフェニルベンジルエーテル、1,4−ジ(フェニルチ
オ)ブタン、p−アセトトルイジド、p−アセトフェネ
チジド、N−アセトアセチル−p−トルイジン、ジ(β
−ビフェニルエトキシ)ベンゼン、p−ジ(ビニルオキ
シエトキシ)ベンゼン、1−イソプロピルフェニル−2
−フェニルエタン等が例示される。
【0036】本発明では、感熱記録層中に保存性改良剤
を添加することも可能である。かかる保存性改良剤とし
ては、例えば、次のものが挙げられる。2,2’−メチ
レンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノー
ル)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−tert
−ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス
(4,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4’−
チオビス(2−メチル−6−tert−ブチルフェノー
ル)、4,4’−ブチリデンビス(6−tert−ブチル−
m−クレゾール)、1−〔α−メチル−α−(4’−ヒ
ドロキシフェニル)エチル〕−4−〔α’,α’−ビス
(4”−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベンゼン、1,
1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シ
クロヘキシルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェ
ニル)ブタン、4,4’−チオビス(3−メチルフェノ
ール)、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’,5,5’
−テトラブロモジフェニルスルホン、4,4’−ジヒド
ロキシ−3,3’,5,5’−テトラメチルジフェニル
スルホン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジ
ブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロ
キシ−3,5−ジクロロフェニル)プロパン、2,2−
ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プ
ロパン等のヒンダードフェノール化合物、1,4−ジグ
リシジルオキシベンゼン、4,4’−ジグリシジルオキ
シジフェニルスルホン、4−ベンジルオキシ−4’−
(2−メチルグリシジルオキシ)ジフェニルスルホン、
テレフタル酸ジグリシジル、クレゾールノボラック型エ
ポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ビ
スフェノールA型エポキシ樹脂等のエポキシ化合物、
N,N’−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミ
ン、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチ
ルフェニル)ホスフェイトのナトリウム又は多価金属
塩、ビス(4−エチレンイミノカルボニルアミノフェニ
ル)メタン等が挙げられる。これらの増感剤及び保存性
改良剤の使用量は特に限定されないが、一般に、呈色剤
1重量部に対して4重量部以下程度の範囲で調節するの
が望ましい。
を添加することも可能である。かかる保存性改良剤とし
ては、例えば、次のものが挙げられる。2,2’−メチ
レンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノー
ル)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−tert
−ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス
(4,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4’−
チオビス(2−メチル−6−tert−ブチルフェノー
ル)、4,4’−ブチリデンビス(6−tert−ブチル−
m−クレゾール)、1−〔α−メチル−α−(4’−ヒ
ドロキシフェニル)エチル〕−4−〔α’,α’−ビス
(4”−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベンゼン、1,
1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シ
クロヘキシルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェ
ニル)ブタン、4,4’−チオビス(3−メチルフェノ
ール)、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’,5,5’
−テトラブロモジフェニルスルホン、4,4’−ジヒド
ロキシ−3,3’,5,5’−テトラメチルジフェニル
スルホン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジ
ブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロ
キシ−3,5−ジクロロフェニル)プロパン、2,2−
ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プ
ロパン等のヒンダードフェノール化合物、1,4−ジグ
リシジルオキシベンゼン、4,4’−ジグリシジルオキ
シジフェニルスルホン、4−ベンジルオキシ−4’−
(2−メチルグリシジルオキシ)ジフェニルスルホン、
テレフタル酸ジグリシジル、クレゾールノボラック型エ
ポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ビ
スフェノールA型エポキシ樹脂等のエポキシ化合物、
N,N’−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミ
ン、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチ
ルフェニル)ホスフェイトのナトリウム又は多価金属
塩、ビス(4−エチレンイミノカルボニルアミノフェニ
ル)メタン等が挙げられる。これらの増感剤及び保存性
改良剤の使用量は特に限定されないが、一般に、呈色剤
1重量部に対して4重量部以下程度の範囲で調節するの
が望ましい。
【0037】なお、感熱記録体の感熱記録層上に保護層
を設けると記録の保存性が一層改善されるため好まし
い。かかる感熱記録層上に形成される保護層には、成膜
性を有する水溶性高分子又は水分散性樹脂が使用され
る。水溶性高分子又は水分散性樹脂の具体例として、例
えばデンプン類、ヒドロキシエチルセルロース、メチル
セルロース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、
カゼイン、アラビアガム、完全ケン化ポリビニルアルコ
ール、部分ケン化ポリビニルアルコール、カルボキシ変
性ポリビニルアルコール、アセトアセチル基変性ポリビ
ニルアルコール、珪素変性ポリビニルアルコール、ジイ
ソブチレン・無水マレイン酸共重合体塩、スチレン・無
水マレイン酸共重合体塩、スチレン・アクリル酸共重合
体塩、エチレン・アクリル酸共重合体塩、尿素樹脂、メ
ラミン樹脂、アミド樹脂などの水溶性高分子、及びスチ
レン・ブタジエン系共重合体ラテックス、アクリル樹脂
系ラテックス、ポリエステルポリウレタンアイオノマ
ー、ポリエーテルポリウレタンアイオノマーなどの水分
散性樹脂などが挙げられる。
を設けると記録の保存性が一層改善されるため好まし
い。かかる感熱記録層上に形成される保護層には、成膜
性を有する水溶性高分子又は水分散性樹脂が使用され
る。水溶性高分子又は水分散性樹脂の具体例として、例
えばデンプン類、ヒドロキシエチルセルロース、メチル
セルロース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、
カゼイン、アラビアガム、完全ケン化ポリビニルアルコ
ール、部分ケン化ポリビニルアルコール、カルボキシ変
性ポリビニルアルコール、アセトアセチル基変性ポリビ
ニルアルコール、珪素変性ポリビニルアルコール、ジイ
ソブチレン・無水マレイン酸共重合体塩、スチレン・無
水マレイン酸共重合体塩、スチレン・アクリル酸共重合
体塩、エチレン・アクリル酸共重合体塩、尿素樹脂、メ
ラミン樹脂、アミド樹脂などの水溶性高分子、及びスチ
レン・ブタジエン系共重合体ラテックス、アクリル樹脂
系ラテックス、ポリエステルポリウレタンアイオノマ
ー、ポリエーテルポリウレタンアイオノマーなどの水分
散性樹脂などが挙げられる。
【0038】また、保護層中には顔料を添加することも
可能であり、例えば、カオリン、クレー、炭酸カルシウ
ム、焼成クレー、焼成カオリン、酸化チタン、珪藻土、
尿素・ホルマリン樹脂フィラーなどが挙げられる。その
使用量は、保護層に対して40〜90重量%である。
可能であり、例えば、カオリン、クレー、炭酸カルシウ
ム、焼成クレー、焼成カオリン、酸化チタン、珪藻土、
尿素・ホルマリン樹脂フィラーなどが挙げられる。その
使用量は、保護層に対して40〜90重量%である。
【0039】さらに、保護層中には、必要に応じて各種
の助剤を添加することができ、例えば、ジオクチルスル
ホコハク酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム、ラウリルアルコール硫酸エステルナトリウ
ム、脂肪酸金属塩等の分散剤、ステアリン酸亜鉛、ステ
アリン酸カルシウム、ポリエチレンワックス、カルナバ
ワックス、パラフィンワックス、エステルワックス等の
滑剤、消泡剤、着色染料等が適宜添加される。特に、保
護層中に滑剤及び耐水化剤とを併用することにより、さ
らに耐ブロッキング性が改良される。
の助剤を添加することができ、例えば、ジオクチルスル
ホコハク酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム、ラウリルアルコール硫酸エステルナトリウ
ム、脂肪酸金属塩等の分散剤、ステアリン酸亜鉛、ステ
アリン酸カルシウム、ポリエチレンワックス、カルナバ
ワックス、パラフィンワックス、エステルワックス等の
滑剤、消泡剤、着色染料等が適宜添加される。特に、保
護層中に滑剤及び耐水化剤とを併用することにより、さ
らに耐ブロッキング性が改良される。
【0040】感熱記録層及び保護層の形成方法について
は特に限定されず、例えば、エアーナイフコーティン
グ、バリバーブレードコーティング、ピュアーブレード
コーティング、ロッドブレードコーティング、ショート
ドウェルコーティング、カーテンコーティング、ダイコ
ーティング、グラビアコーティング等の適当な塗布方法
により記録層用塗液を支持体上に塗布・乾燥した後、さ
らに保護層用塗液を記録層上に塗布・乾燥する等の方法
で形成される。
は特に限定されず、例えば、エアーナイフコーティン
グ、バリバーブレードコーティング、ピュアーブレード
コーティング、ロッドブレードコーティング、ショート
ドウェルコーティング、カーテンコーティング、ダイコ
ーティング、グラビアコーティング等の適当な塗布方法
により記録層用塗液を支持体上に塗布・乾燥した後、さ
らに保護層用塗液を記録層上に塗布・乾燥する等の方法
で形成される。
【0041】剥離紙としては、グラシン紙の如き高密度
原紙、クレーコート紙、クラフト紙又は上質紙等の原紙
に目止め層を設けた基材、あるいはクラフト紙又は上質
紙等にポリエチレン等の合成樹脂をラミネートしたポリ
ラミ紙等に、溶剤型あるいは無溶剤型のシリコーン樹脂
やフッ素樹脂等からなる剥離剤を乾燥重量が0.05〜
3g/m2程度になるように塗布後、熱硬化や電子線あ
るいは紫外線硬化等によって剥離剤層を形成したものが
適宜使用される。
原紙、クレーコート紙、クラフト紙又は上質紙等の原紙
に目止め層を設けた基材、あるいはクラフト紙又は上質
紙等にポリエチレン等の合成樹脂をラミネートしたポリ
ラミ紙等に、溶剤型あるいは無溶剤型のシリコーン樹脂
やフッ素樹脂等からなる剥離剤を乾燥重量が0.05〜
3g/m2程度になるように塗布後、熱硬化や電子線あ
るいは紫外線硬化等によって剥離剤層を形成したものが
適宜使用される。
【0042】クラフト紙又は上質紙等の原紙に設ける目
止め層には、例えば、カゼイン、デキストリン、デンプ
ン、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、
エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリ
ビニルアルコール、スチレン−ブタジエン共重合体、エ
チレン−塩化ビニル共重合体、メチルメタクリレート−
ブタジエン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
(メタ)アクリル酸エステル共重合体の天然又は合成の
樹脂単独又は、カオリン、クレー、炭酸カルシウム、焼
成クレー、焼成カオリン、酸化チタン、シリカ等の無機
顔料やプラスチックピグメント等の有機顔料と併用した
目止め剤を用いる。
止め層には、例えば、カゼイン、デキストリン、デンプ
ン、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、
エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリ
ビニルアルコール、スチレン−ブタジエン共重合体、エ
チレン−塩化ビニル共重合体、メチルメタクリレート−
ブタジエン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
(メタ)アクリル酸エステル共重合体の天然又は合成の
樹脂単独又は、カオリン、クレー、炭酸カルシウム、焼
成クレー、焼成カオリン、酸化チタン、シリカ等の無機
顔料やプラスチックピグメント等の有機顔料と併用した
目止め剤を用いる。
【0043】なお、剥離剤を塗布する装置としては、特
に限定されるものではないが、例えば、バーコーター、
ダイレクトグラビアコーター、オフセットグラビアコー
ター、エアーナイフコーター、多段ロールコーター等が
適宜使用される。
に限定されるものではないが、例えば、バーコーター、
ダイレクトグラビアコーター、オフセットグラビアコー
ター、エアーナイフコーター、多段ロールコーター等が
適宜使用される。
【0044】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、もちろん、本発明はこれらに限定されるも
のではない。なお、例中の部、%は特に断らない限り
「重量部」、「重量%」を示す。
説明するが、もちろん、本発明はこれらに限定されるも
のではない。なお、例中の部、%は特に断らない限り
「重量部」、「重量%」を示す。
【0045】実施例1 「支持体の製造」NBKP(CSF550ml)25
部、LBKP(CSF560ml)75部を配合したパ
ルプスラリーに、カオリンを紙灰分が5.0%になるよ
うに添加し、さらにサイズ剤としてロジンサイズを絶乾
パルプに対して1.5%、硫酸バンド2.0%を添加し
た。このパルプスラリーを長網多筒式シリンダードライ
ヤー抄紙機で抄紙し、4段スーパーカレンダーで処理し
て米坪58g/m2の支持体を得た。
部、LBKP(CSF560ml)75部を配合したパ
ルプスラリーに、カオリンを紙灰分が5.0%になるよ
うに添加し、さらにサイズ剤としてロジンサイズを絶乾
パルプに対して1.5%、硫酸バンド2.0%を添加し
た。このパルプスラリーを長網多筒式シリンダードライ
ヤー抄紙機で抄紙し、4段スーパーカレンダーで処理し
て米坪58g/m2の支持体を得た。
【0046】「感熱記録体の製造」 A液調製 3−(N−エチル−N−イソアミル)アミノ−6−メチ
ル−7−フェニルアミノフルオラン10部、5%メチル
セルロース水溶液5部、及び水40部からなる組成物を
サンドミルで平均粒子径が3μmになるまで粉砕した。 B液調製 4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスル
ホン30部、5%メチルセルロース水溶液5部、及び水
80部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が3μ
mになるまで粉砕した。 C液調製 1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタン20部、5
%メチルセルロース水溶液5部、及び水55部からなる
組成物をサンドミルで平均粒子径が3μmになるまで粉
砕した。 D液調製 10%アセトアセチル基変成ポリビニルアルコール水溶
液200部、カオリン(商品名:UW−90、EMC社
製)100部、30%ステアリン酸亜鉛分散液30部、
及び水100部からなる組成物を混合攪拌し塗液とし
た。
ル−7−フェニルアミノフルオラン10部、5%メチル
セルロース水溶液5部、及び水40部からなる組成物を
サンドミルで平均粒子径が3μmになるまで粉砕した。 B液調製 4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスル
ホン30部、5%メチルセルロース水溶液5部、及び水
80部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が3μ
mになるまで粉砕した。 C液調製 1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタン20部、5
%メチルセルロース水溶液5部、及び水55部からなる
組成物をサンドミルで平均粒子径が3μmになるまで粉
砕した。 D液調製 10%アセトアセチル基変成ポリビニルアルコール水溶
液200部、カオリン(商品名:UW−90、EMC社
製)100部、30%ステアリン酸亜鉛分散液30部、
及び水100部からなる組成物を混合攪拌し塗液とし
た。
【0047】「感熱記録層の形成」支持体の製造で得ら
れた支持体表面に、A液55部、B液115部、C液8
0部、10%ポリビニルアルコール水溶液80部、及び
炭酸カルシウム35部を混合攪拌して得られた塗液を乾
燥後の塗布量が6g/m2となるように塗布乾燥して感
熱記録層を得た。この記録層上にD液を乾燥後の塗布量
が5g/m2となるように塗布乾燥した後、カレンダー
処理を行い感熱記録体を得た。
れた支持体表面に、A液55部、B液115部、C液8
0部、10%ポリビニルアルコール水溶液80部、及び
炭酸カルシウム35部を混合攪拌して得られた塗液を乾
燥後の塗布量が6g/m2となるように塗布乾燥して感
熱記録層を得た。この記録層上にD液を乾燥後の塗布量
が5g/m2となるように塗布乾燥した後、カレンダー
処理を行い感熱記録体を得た。
【0048】「粘着剤の製造」スチレン100gをベン
ゼン160gに溶解させ、50℃に加温し、次にセカン
ダリーブチルリチウム0.003モルを加え、スチレン
がすべて重合体に変換するまで、反応器中で約50℃の
下で反応させて反応混合物を得た。その後、その反応混
合物にブタジエン233gを加え、ブタジエン単量体が
完全に重合体に変換するまで重合を続けた。次に、カッ
プリング剤としてジビニルベンゼンを加え、50℃でカ
ップリング反応を行い、AB型ジブロック共重合体及び
ABA型トリブロック共重合体の混合物である熱可塑性
ポリマーを得た。この熱可塑性ポリマーは熱可塑性ポリ
マー中のポリスチレンAの含有量が30%、AB型ジブ
ロック共重合体の含有量が50%である。AB型ジブロ
ック共重合体及びABA型トリブロック共重合体の比率
は、カップリング反応の温度や、カップリング反応を停
止させるためのアルコール添加の時期等カップリング反
応の条件を変えることによって調節した。この熱可塑性
ポリマー100重量部、粘着付与剤として軟化点105
℃の芳香族変性テルペン樹脂[商品名:YSレジンTR
105、ヤスハラケミカル(株)製]120部、軟化剤
としてナフテン系プロセスオイル[商品名:シェルフレ
ックス371JY、シェルジャパン(株)製]15部、
老化防止剤として2,2’−メチレン−ビス(4−エチ
ル−6−tert−ブチルフェノール)[商品名:ノクラッ
クNS−5、大内新興化学工業(株)製]1.5部から
なる組成物をトルエンに溶解して粘着剤を得た。
ゼン160gに溶解させ、50℃に加温し、次にセカン
ダリーブチルリチウム0.003モルを加え、スチレン
がすべて重合体に変換するまで、反応器中で約50℃の
下で反応させて反応混合物を得た。その後、その反応混
合物にブタジエン233gを加え、ブタジエン単量体が
完全に重合体に変換するまで重合を続けた。次に、カッ
プリング剤としてジビニルベンゼンを加え、50℃でカ
ップリング反応を行い、AB型ジブロック共重合体及び
ABA型トリブロック共重合体の混合物である熱可塑性
ポリマーを得た。この熱可塑性ポリマーは熱可塑性ポリ
マー中のポリスチレンAの含有量が30%、AB型ジブ
ロック共重合体の含有量が50%である。AB型ジブロ
ック共重合体及びABA型トリブロック共重合体の比率
は、カップリング反応の温度や、カップリング反応を停
止させるためのアルコール添加の時期等カップリング反
応の条件を変えることによって調節した。この熱可塑性
ポリマー100重量部、粘着付与剤として軟化点105
℃の芳香族変性テルペン樹脂[商品名:YSレジンTR
105、ヤスハラケミカル(株)製]120部、軟化剤
としてナフテン系プロセスオイル[商品名:シェルフレ
ックス371JY、シェルジャパン(株)製]15部、
老化防止剤として2,2’−メチレン−ビス(4−エチ
ル−6−tert−ブチルフェノール)[商品名:ノクラッ
クNS−5、大内新興化学工業(株)製]1.5部から
なる組成物をトルエンに溶解して粘着剤を得た。
【0049】「感熱ラベルの製造」米坪90g/m2の
ポリラミ原紙[王子タック(株)]に、熱硬化型溶剤シ
リコーン系剥離剤[商品名:SD7220、東レ・ダウ
コーニング・シリコーン(株)製]を乾燥後の重量が
0.5g/m2となるように塗工・乾燥し剥離紙を得
た。ついでこの剥離紙のシリコーン塗工面に上記粘着剤
を乾燥重量で30g/m2となるように塗工し粘着剤層
を形成した。さらにこの粘着剤層面上に前記感熱記録体
を貼り合わせ、感熱記録ラベルを得た。
ポリラミ原紙[王子タック(株)]に、熱硬化型溶剤シ
リコーン系剥離剤[商品名:SD7220、東レ・ダウ
コーニング・シリコーン(株)製]を乾燥後の重量が
0.5g/m2となるように塗工・乾燥し剥離紙を得
た。ついでこの剥離紙のシリコーン塗工面に上記粘着剤
を乾燥重量で30g/m2となるように塗工し粘着剤層
を形成した。さらにこの粘着剤層面上に前記感熱記録体
を貼り合わせ、感熱記録ラベルを得た。
【0050】実施例2 実施例1の粘着剤の製造において、スチレン:ブタジエ
ンの割合を100:400とし、カップリング反応の条
件を変えることによって熱可塑性ポリマーのポリスチレ
ン含有量を20%、AB型ジブロック共重合体含有量を
60%に変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記
録ラベルを作製した。
ンの割合を100:400とし、カップリング反応の条
件を変えることによって熱可塑性ポリマーのポリスチレ
ン含有量を20%、AB型ジブロック共重合体含有量を
60%に変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記
録ラベルを作製した。
【0051】実施例3 実施例1の粘着剤の製造において、スチレン:ブタジエ
ンの割合を100:150とし、カップリング反応の条
件を変えることによって熱可塑性ポリマーのポリスチレ
ン含有量を40%、AB型ジブロック共重合体含有量を
55%とし、粘着付与剤を軟化点100℃のロジンエス
テル系樹脂[商品名:スーパーエステルA−100、荒
川化学工業(株)製]130部に変更した以外は、実施
例1と同様にして感熱記録ラベルを作製した。
ンの割合を100:150とし、カップリング反応の条
件を変えることによって熱可塑性ポリマーのポリスチレ
ン含有量を40%、AB型ジブロック共重合体含有量を
55%とし、粘着付与剤を軟化点100℃のロジンエス
テル系樹脂[商品名:スーパーエステルA−100、荒
川化学工業(株)製]130部に変更した以外は、実施
例1と同様にして感熱記録ラベルを作製した。
【0052】実施例4 実施例1の粘着剤の製造において、スチレン:ブタジエ
ンの割合を100:300とし、カップリング反応の条
件を変えることによって熱可塑性ポリマーのポリスチレ
ン含有量を25%、AB型ジブロック共重合体含有量を
20%に変更し、また感熱記録層のB液調整の際に、呈
色剤を4,4′−ビス(p−トルエンスルホニルアミノ
カルボニルアミノ)ジフェニルメタンに変更した以外
は、実施例1と同様にして感熱記録ラベルを作製した。
ンの割合を100:300とし、カップリング反応の条
件を変えることによって熱可塑性ポリマーのポリスチレ
ン含有量を25%、AB型ジブロック共重合体含有量を
20%に変更し、また感熱記録層のB液調整の際に、呈
色剤を4,4′−ビス(p−トルエンスルホニルアミノ
カルボニルアミノ)ジフェニルメタンに変更した以外
は、実施例1と同様にして感熱記録ラベルを作製した。
【0053】実施例5 実施例1の粘着剤の製造において、スチレン:ブタジエ
ンの割合を100:233とし、カップリング反応の条
件を変えることによって熱可塑性ポリマーのAB型ジブ
ロック共重合体含有量を85%に変更し、また感熱記録
層のB液調整の際に、呈色剤を4,4′−ビス(p−ト
ルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニル
メタンに変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記
録ラベルを作製した。
ンの割合を100:233とし、カップリング反応の条
件を変えることによって熱可塑性ポリマーのAB型ジブ
ロック共重合体含有量を85%に変更し、また感熱記録
層のB液調整の際に、呈色剤を4,4′−ビス(p−ト
ルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニル
メタンに変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記
録ラベルを作製した。
【0054】実施例6 実施例1の粘着剤の製造において、粘着付与剤を軟化点
80℃の芳香族変性テルペン系樹脂[商品名:YSポリ
スターT80、ヤスハラケミカル(株)製]150部に
変更し、また感熱記録層のB液調整の際に、呈色剤を
4,4′−ビス(p−トルエンスルホニルアミノカルボ
ニルアミノ)ジフェニルメタンに変更した以外は、実施
例1と同様にして感熱記録ラベルを作製した。
80℃の芳香族変性テルペン系樹脂[商品名:YSポリ
スターT80、ヤスハラケミカル(株)製]150部に
変更し、また感熱記録層のB液調整の際に、呈色剤を
4,4′−ビス(p−トルエンスルホニルアミノカルボ
ニルアミノ)ジフェニルメタンに変更した以外は、実施
例1と同様にして感熱記録ラベルを作製した。
【0055】実施例7 実施例1の粘着剤の製造において、粘着付与剤を軟化点
115℃のテルペンフェノール樹脂[商品名:YSポリ
スターT115、ヤスハラケミカル(株)製]100部
に変更し、また感熱記録層のB液調整の際に、呈色剤を
4,4′−ビス(p−トルエンスルホニルアミノカルボ
ニルアミノ)ジフェニルメタンに変更した以外は、実施
例1と同様にして感熱記録ラベルを作製した。
115℃のテルペンフェノール樹脂[商品名:YSポリ
スターT115、ヤスハラケミカル(株)製]100部
に変更し、また感熱記録層のB液調整の際に、呈色剤を
4,4′−ビス(p−トルエンスルホニルアミノカルボ
ニルアミノ)ジフェニルメタンに変更した以外は、実施
例1と同様にして感熱記録ラベルを作製した。
【0056】実施例8 実施例1の粘着剤の製造において、粘着付与剤を軟化点
130℃の芳香族変性テルペン系樹脂[商品名:YSポ
リスターT130、ヤスハラケミカル(株)製]110
部に変更し、また感熱記録層のB液調整の際に、呈色剤
を2,2′−ビス[4−(4−ヒドロキシフェニルスル
ホニル)フェノキシ]ジエチルエーテルに変更した以外
は、実施例1と同様にして感熱記録ラベルを作製した。
130℃の芳香族変性テルペン系樹脂[商品名:YSポ
リスターT130、ヤスハラケミカル(株)製]110
部に変更し、また感熱記録層のB液調整の際に、呈色剤
を2,2′−ビス[4−(4−ヒドロキシフェニルスル
ホニル)フェノキシ]ジエチルエーテルに変更した以外
は、実施例1と同様にして感熱記録ラベルを作製した。
【0057】実施例9 実施例1の粘着剤の製造において、スチレン:ブタジエ
ンの割合を100:233とし、カップリング反応の条
件を変えることによって熱可塑性ポリマーのポリスチレ
ン含有量を30%、AB型ジブロック共重合体含有量を
80%とし、粘着付与剤を軟化点100℃のロジンエス
テル系樹脂[商品名:スーパーエステルA−100、荒
川化学工業(株)製]160部に変更し、また感熱記録
層のB液調整の際に、呈色剤を2,2′−ビス[4−
(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ]ジ
エチルエーテルに変更した以外は、実施例1と同様にし
て感熱記録ラベルを作製した。
ンの割合を100:233とし、カップリング反応の条
件を変えることによって熱可塑性ポリマーのポリスチレ
ン含有量を30%、AB型ジブロック共重合体含有量を
80%とし、粘着付与剤を軟化点100℃のロジンエス
テル系樹脂[商品名:スーパーエステルA−100、荒
川化学工業(株)製]160部に変更し、また感熱記録
層のB液調整の際に、呈色剤を2,2′−ビス[4−
(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ]ジ
エチルエーテルに変更した以外は、実施例1と同様にし
て感熱記録ラベルを作製した。
【0058】比較例1 実施例1の粘着剤の製造において、スチレン:ブタジエ
ンの割合を100:900とし、カップリング反応の条
件を変えることによって熱可塑性ポリマーのポリスチレ
ン含有量10%、AB型ジブロック共重合体含有量を3
0%とし、熱可塑性ポリマー100部、粘着付与剤を軟
化点100℃のロジンエステル樹脂[商品名:スーパー
エステルA−100、荒川化学工業(株)製]145部
に変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録ラベ
ルを作製した。
ンの割合を100:900とし、カップリング反応の条
件を変えることによって熱可塑性ポリマーのポリスチレ
ン含有量10%、AB型ジブロック共重合体含有量を3
0%とし、熱可塑性ポリマー100部、粘着付与剤を軟
化点100℃のロジンエステル樹脂[商品名:スーパー
エステルA−100、荒川化学工業(株)製]145部
に変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録ラベ
ルを作製した。
【0059】比較例2 実施例1の粘着剤の製造において、スチレン:ブタジエ
ンの割合を100:100とし、カップリング反応の条
件を変えることによって熱可塑性ポリマーのポリスチレ
ン含有量を50%、AB型ジブロック共重合体含有量を
50%に変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記
録ラベルを作製した。
ンの割合を100:100とし、カップリング反応の条
件を変えることによって熱可塑性ポリマーのポリスチレ
ン含有量を50%、AB型ジブロック共重合体含有量を
50%に変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記
録ラベルを作製した。
【0060】比較例3 実施例1の粘着剤の製造において、スチレン:ブタジエ
ンの割合を100:233とし、カップリング反応の条
件を変えることによって熱可塑性ポリマーのポリスチレ
ン含有量30%、AB型ジブロック共重合体含有量を1
0%に変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録
ラベルを作製した。
ンの割合を100:233とし、カップリング反応の条
件を変えることによって熱可塑性ポリマーのポリスチレ
ン含有量30%、AB型ジブロック共重合体含有量を1
0%に変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録
ラベルを作製した。
【0061】比較例4 実施例1の粘着剤の製造において、スチレン:ブタジエ
ンの割合を100:233とし、カップリング反応の条
件を変えることによって熱可塑性ポリマーのポリスチレ
ン含有量を30%、AB型ジブロック共重合体含有量を
90%とし、また感熱記録層のB液調整の際に、呈色剤
を2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンに
変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録ラベル
を作製した。
ンの割合を100:233とし、カップリング反応の条
件を変えることによって熱可塑性ポリマーのポリスチレ
ン含有量を30%、AB型ジブロック共重合体含有量を
90%とし、また感熱記録層のB液調整の際に、呈色剤
を2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンに
変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録ラベル
を作製した。
【0062】比較例5 実施例1の粘着剤の製造において、粘着付与剤を軟化点
75℃のロジンエステル樹脂[商品名:スーパーエステ
ルA−75、荒川化学工業(株)製]115部に変更
し、また感熱記録層のB液調整の際に、呈色剤を2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンに変更した
以外は、実施例1と同様にして感熱記録ラベルを作製し
た。
75℃のロジンエステル樹脂[商品名:スーパーエステ
ルA−75、荒川化学工業(株)製]115部に変更
し、また感熱記録層のB液調整の際に、呈色剤を2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンに変更した
以外は、実施例1と同様にして感熱記録ラベルを作製し
た。
【0063】比較例6 実施例1の粘着剤の製造において、粘着付与剤の配合部
数を80部に変更し、また感熱記録層のB液調整の際
に、呈色剤を2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ンに変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録ラ
ベルを作製した。
数を80部に変更し、また感熱記録層のB液調整の際
に、呈色剤を2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ンに変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録ラ
ベルを作製した。
【0064】比較例7 実施例1の粘着剤の製造において、粘着付与剤を軟化点
145℃のテルペンフェノール樹脂[商品名:YSポリ
スターT145、ヤスハラケミカル(株)製]145部
に変更し、また感熱記録層のB液調整の際に、呈色剤を
2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンに変更した
以外は、実施例1と同様にして感熱記録ラベルを作製し
た。
145℃のテルペンフェノール樹脂[商品名:YSポリ
スターT145、ヤスハラケミカル(株)製]145部
に変更し、また感熱記録層のB液調整の際に、呈色剤を
2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンに変更した
以外は、実施例1と同様にして感熱記録ラベルを作製し
た。
【0065】比較例8 実施例1の粘着剤の製造において、スチレン:ブタジエ
ンの割合を100:233とし、カップリング反応の条
件を変えることによって熱可塑性ポリマーのポリスチレ
ン含有量を30%、AB型ジブロック共重合体含有量を
80%とし、粘着付与剤を軟化点125℃の変性テルペ
ン樹脂[商品名:YSレジンTO145、ヤスハラケミ
カル(株)製]180部に変更した以外は、実施例1と
同様にして感熱記録ラベルを作製した。
ンの割合を100:233とし、カップリング反応の条
件を変えることによって熱可塑性ポリマーのポリスチレ
ン含有量を30%、AB型ジブロック共重合体含有量を
80%とし、粘着付与剤を軟化点125℃の変性テルペ
ン樹脂[商品名:YSレジンTO145、ヤスハラケミ
カル(株)製]180部に変更した以外は、実施例1と
同様にして感熱記録ラベルを作製した。
【0066】比較例9 実施例1の感熱記録体の製造において、感熱記録層のB
液調整の際に、呈色剤を2,4’−ジヒドロキシジフェ
ニルスルホンに変更した以外は、実施例1と同様にして
感熱記録ラベルを作製した。
液調整の際に、呈色剤を2,4’−ジヒドロキシジフェ
ニルスルホンに変更した以外は、実施例1と同様にして
感熱記録ラベルを作製した。
【0067】上記実施例、及び比較例で得られた感熱記
録ラベルについて、下記の項目の評価を行った。各項目
の評価法は下記の通りである。結果を表1に示す。
録ラベルについて、下記の項目の評価を行った。各項目
の評価法は下記の通りである。結果を表1に示す。
【0068】「接着力」ポリプロピレン板、ポリエチレ
ン板を被着体に用いて、JIS Z 0237に準じて
インストロン型引張り試験機によって300mm/分の
引張速度で180゜の角度で剥離した際の荷重(gf/
25mm)を測定した。 「エッジリフト」(浮き上がり) ポリプロピレン製、外径14mmの試験管を被着体に、
25mm×35mmの大きさに打ち抜いたラベルを貼り
付け、22℃、65%RH雰囲気に放置して、2時間後
及び1週間後におけるラベルの端の浮き具合(mm)を
測定し、○△×で判定した。 ○:0〜0.5mm 問題なし △:0.5mm超〜2mm 実用上問題なし ×:2mm超 問題あり、使用不可能
ン板を被着体に用いて、JIS Z 0237に準じて
インストロン型引張り試験機によって300mm/分の
引張速度で180゜の角度で剥離した際の荷重(gf/
25mm)を測定した。 「エッジリフト」(浮き上がり) ポリプロピレン製、外径14mmの試験管を被着体に、
25mm×35mmの大きさに打ち抜いたラベルを貼り
付け、22℃、65%RH雰囲気に放置して、2時間後
及び1週間後におけるラベルの端の浮き具合(mm)を
測定し、○△×で判定した。 ○:0〜0.5mm 問題なし △:0.5mm超〜2mm 実用上問題なし ×:2mm超 問題あり、使用不可能
【0069】「発色性」(記録感度) 感熱評価機(TH−PMD、大倉電気社製)を用い、印
加エネルギー0.4mJ/dotにて感熱記録ラベルを
発色させ、得られた記録像の発色濃度をマクベス濃度計
(RD−914型、マクベス社製)でビジュアルモード
にて測定した。 「耐白抜け性」感熱記録ラベルを60℃で3週間処理し
た後、120℃の熱板に5秒間押圧(4kg/cm2)
して発色させた記録画像の白抜けを目視で判定した。記
録画質の評価基準は以下の通りとした。 ○:白抜けは全くみられない。 △:やや白抜けがみられるが、実用上問題ないレベルで
ある。 ×:白抜けが著しい。
加エネルギー0.4mJ/dotにて感熱記録ラベルを
発色させ、得られた記録像の発色濃度をマクベス濃度計
(RD−914型、マクベス社製)でビジュアルモード
にて測定した。 「耐白抜け性」感熱記録ラベルを60℃で3週間処理し
た後、120℃の熱板に5秒間押圧(4kg/cm2)
して発色させた記録画像の白抜けを目視で判定した。記
録画質の評価基準は以下の通りとした。 ○:白抜けは全くみられない。 △:やや白抜けがみられるが、実用上問題ないレベルで
ある。 ×:白抜けが著しい。
【0070】表1から明らかなように、実施例1〜9の
ような本発明の構成では、ポリオレフィン被着体に貼り
付け後、被着体からの剥離時に基材破壊を伴う強固な接
着性を示し、外径の小さい(φ14mm)ポリオレフィ
ン製試験管に対しては、貼り付け後1週間経過してもラ
ベルの端に浮き上がりが全く見られなかった。また、発
色性も1.10以上と良好で、白抜けも全くみられな
い。
ような本発明の構成では、ポリオレフィン被着体に貼り
付け後、被着体からの剥離時に基材破壊を伴う強固な接
着性を示し、外径の小さい(φ14mm)ポリオレフィ
ン製試験管に対しては、貼り付け後1週間経過してもラ
ベルの端に浮き上がりが全く見られなかった。また、発
色性も1.10以上と良好で、白抜けも全くみられな
い。
【0071】一方、比較例1ではスチレン・ブタジエン
ブロック共重合体のスチレン含有量が少ないために、比
較例4ではスチレン・ブタジエンブロック共重合体のA
B型ジブロック共重合体含有量が多いために凝集力不足
となり、ポリオレフィン被着体からの剥離時に凝集破壊
し、ポリオレフィン試験管に貼り付けた場合にエッジリ
フトが発生した。比較例2ではスチレン含有量が多いた
めに、比較例3ではスチレン・ブタジエンブロック共重
合体のAB型ジブロック共重合体含有量が少ないため
に、ポリオレフィン被着体に対する十分な接着力が得ら
れず、ポリオレフィン試験管に貼り付けた場合にエッジ
リフトが発生した。
ブロック共重合体のスチレン含有量が少ないために、比
較例4ではスチレン・ブタジエンブロック共重合体のA
B型ジブロック共重合体含有量が多いために凝集力不足
となり、ポリオレフィン被着体からの剥離時に凝集破壊
し、ポリオレフィン試験管に貼り付けた場合にエッジリ
フトが発生した。比較例2ではスチレン含有量が多いた
めに、比較例3ではスチレン・ブタジエンブロック共重
合体のAB型ジブロック共重合体含有量が少ないため
に、ポリオレフィン被着体に対する十分な接着力が得ら
れず、ポリオレフィン試験管に貼り付けた場合にエッジ
リフトが発生した。
【0072】比較例5では粘着付与剤の軟化点が低いた
めに、比較例8では粘着付与剤の配合部数が多すぎるた
めに凝集力不足となり、ポリオレフィン被着体からの剥
離時に凝集破壊し、ポリオレフィン試験管に貼り付けた
場合にエッジリフトが発生した。比較例6では粘着付与
剤の配合部数が少なすぎるために、比較例7では粘着付
与剤の軟化点が高いために、ポリオレフィン被着体に対
する十分な接着力が得られず、ポリオレフィン試験管に
貼り付けた場合にエッジリフトが発生した。また、比較
例1及び4から9までは、記録感度の低下、印字の白抜
けが見られた。
めに、比較例8では粘着付与剤の配合部数が多すぎるた
めに凝集力不足となり、ポリオレフィン被着体からの剥
離時に凝集破壊し、ポリオレフィン試験管に貼り付けた
場合にエッジリフトが発生した。比較例6では粘着付与
剤の配合部数が少なすぎるために、比較例7では粘着付
与剤の軟化点が高いために、ポリオレフィン被着体に対
する十分な接着力が得られず、ポリオレフィン試験管に
貼り付けた場合にエッジリフトが発生した。また、比較
例1及び4から9までは、記録感度の低下、印字の白抜
けが見られた。
【0073】
【表1】
【0074】
【発明の効果】本発明によればポリオレフィン製品、特
にポリオレフィン製の曲面被着体に対するエッジリフト
が良好で、感度低下、白抜けの問題が発生しない感熱記
録ラベルを得ることができる。
にポリオレフィン製の曲面被着体に対するエッジリフト
が良好で、感度低下、白抜けの問題が発生しない感熱記
録ラベルを得ることができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 2H026 AA07 BB02 BB24 4J004 AA05 AA07 AA08 AA10 AB01 CA02 CA04 CA08 CB02 CB03 CC03 CE01 DA04 DB03 EA06 FA01 4J040 DA121 DA141 DM011 DN072 HD16 JB09 KA35 LA06 MA03 MA04 MA05 MA08 MA10 MB02 NA11 PA23 PB15
Claims (1)
- 【請求項1】 感熱記録体、粘着剤層、剥離紙が順次積
層されてなる感熱記録ラベルにおいて、粘着剤層及び感
熱記録体が、下記条件を同時に満たすことを特徴とする
感熱記録ラベル。 (イ)前記粘着剤層を形成する粘着剤が、Aがポリスチ
レンでBがゴム中間ブロックのABA型トリブロック共
重合体及びAB型ジブロック共重合体の混合物である熱
可塑性ポリマーと、軟化点80〜130℃の粘着付与剤
を主成分とし、熱可塑性ポリマー中のポリスチレンAの
含有量が20〜40重量%、AB型ジブロック共重合体
の含有量が20〜85重量%であり、かつ、粘着付与剤
が熱可塑性ポリマー100重量部に対して100〜16
0重量部含有されている。 (ロ)前記感熱記録体を形成する感熱記録層中の呈色剤
が、2,2′−ビス[4−(4−ヒドロキシフェニルス
ルホニル)フェノキシ]ジエチルエーテル、4,4′−
ビス(p−トルエンスルホニルアミノカルボニルアミ
ノ)ジフェニルメタン、N−p−トリルスルホニル−
N′−フェニルウレア、4−ヒドロキシ−4′−イソプ
ロポキシジフェニルスルホン、ビス(3−アリル−4−
ヒドロキシフェニル)スルホンから選ばれる1種以上で
ある。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001171849A JP2002362027A (ja) | 2001-06-07 | 2001-06-07 | 感熱記録ラベル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001171849A JP2002362027A (ja) | 2001-06-07 | 2001-06-07 | 感熱記録ラベル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002362027A true JP2002362027A (ja) | 2002-12-18 |
Family
ID=19013552
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001171849A Withdrawn JP2002362027A (ja) | 2001-06-07 | 2001-06-07 | 感熱記録ラベル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002362027A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006143870A (ja) * | 2004-11-19 | 2006-06-08 | Dainippon Printing Co Ltd | ホットメルト型粘着剤組成物及びその製造方法並びに粘着シート |
JP2008023957A (ja) * | 2006-07-25 | 2008-02-07 | Ricoh Co Ltd | 感熱記録用粘着ラベル |
KR20170028939A (ko) | 2014-07-14 | 2017-03-14 | 오사카 시링구 인사츠 가부시키가이샤 | 감열 기록체 |
US9878567B2 (en) | 2013-11-15 | 2018-01-30 | Osaka Sealing Printing Co., Ltd. | Thermal recording sheet |
US9902131B2 (en) | 2013-07-26 | 2018-02-27 | Osaka Sealing Printing Co., Ltd. | Transparent adhesive sheet |
WO2021079868A1 (ja) | 2019-10-25 | 2021-04-29 | 東洋紡株式会社 | レーザー印字可能なフィルムおよびそれを用いた包装体 |
WO2021125135A1 (ja) | 2019-12-20 | 2021-06-24 | 東洋紡株式会社 | レーザー印字可能なフィルムおよびそれを用いた包装体 |
WO2021215348A1 (ja) | 2020-04-24 | 2021-10-28 | 東洋紡株式会社 | レーザー印字された表示材料およびそれを用いた包装体 |
WO2022080211A1 (ja) | 2020-10-12 | 2022-04-21 | 東洋紡株式会社 | レーザー印字された表示体および包装体 |
WO2022196397A1 (ja) | 2021-03-17 | 2022-09-22 | 東洋紡株式会社 | レーザー印字された積層表示体 |
KR20240118828A (ko) | 2022-03-10 | 2024-08-05 | 오사카 시링구 인사츠 가부시키가이샤 | 히트 실링 가능한 감열 필름 및 그 제조 방법 |
-
2001
- 2001-06-07 JP JP2001171849A patent/JP2002362027A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006143870A (ja) * | 2004-11-19 | 2006-06-08 | Dainippon Printing Co Ltd | ホットメルト型粘着剤組成物及びその製造方法並びに粘着シート |
JP2008023957A (ja) * | 2006-07-25 | 2008-02-07 | Ricoh Co Ltd | 感熱記録用粘着ラベル |
US9902131B2 (en) | 2013-07-26 | 2018-02-27 | Osaka Sealing Printing Co., Ltd. | Transparent adhesive sheet |
US9878567B2 (en) | 2013-11-15 | 2018-01-30 | Osaka Sealing Printing Co., Ltd. | Thermal recording sheet |
KR20170028939A (ko) | 2014-07-14 | 2017-03-14 | 오사카 시링구 인사츠 가부시키가이샤 | 감열 기록체 |
US10005306B2 (en) | 2014-07-14 | 2018-06-26 | Osaka Sealing Printing Co., Ltd. | Thermosensitive recording body |
WO2021079868A1 (ja) | 2019-10-25 | 2021-04-29 | 東洋紡株式会社 | レーザー印字可能なフィルムおよびそれを用いた包装体 |
US11919280B2 (en) | 2019-10-25 | 2024-03-05 | Toyobo Co., Ltd. | Laser-printable film and packaging in which same is used |
KR20220086602A (ko) | 2019-10-25 | 2022-06-23 | 도요보 가부시키가이샤 | 레이저 인자 가능한 필름 및 그것을 사용한 포장체 |
KR20220119075A (ko) | 2019-12-20 | 2022-08-26 | 도요보 가부시키가이샤 | 레이저 인자 가능한 필름 및 그것을 사용한 포장체 |
WO2021125135A1 (ja) | 2019-12-20 | 2021-06-24 | 東洋紡株式会社 | レーザー印字可能なフィルムおよびそれを用いた包装体 |
WO2021215348A1 (ja) | 2020-04-24 | 2021-10-28 | 東洋紡株式会社 | レーザー印字された表示材料およびそれを用いた包装体 |
KR20230004574A (ko) | 2020-04-24 | 2023-01-06 | 도요보 가부시키가이샤 | 레이저 인자된 표시재료 및 그것을 사용한 포장체 |
KR20230084475A (ko) | 2020-10-12 | 2023-06-13 | 도요보 가부시키가이샤 | 레이저 인자된 표시체 및 포장체 |
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