JP2009066814A - 感熱記録材料 - Google Patents

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Abstract

【課題】感熱粘着材料の被着体へのカールによる貼り付き不良を防止し、且つ、粘着力の優れた感熱性粘着材料を得ることである。
【解決手段】支持体の表面に、ロイコ染料及び顕色剤を主成分とする感熱発色層、水溶性高分子樹脂を主成分とする保護層を順次積層し、前記支持体の裏面に、水溶性高分子材料を主成分とするバック層、および、加熱により粘着化しさらにその粘着力を持続する感熱粘着層を順に設けた感熱記録材料であって、前記保護層の水溶性高分子材料の乾燥付着量100重量部に対してバック層の水溶性高分子が50重量部以上、120重量部以下であることを特徴とする感熱記録材料。
【選択図】なし

Description

本発明は、常温では非粘着性であるが加熱により粘着性が発現し、しかも粘着性発現後も粘着性が持続する感熱粘着層が付与された感熱記録材料に関するものである。
近年、ラベル用粘着シートを、価格表示用ラベル、商品表示(バーコード)用ラベル、品質表示用ラベル、計量表示用ラベル、広告宣伝用ラベル(ステッカー)等のラベル用途として使用することが増加している。その記録方式もインクジェット記録方式、感熱記録方式、感圧記録方式等様々な方式がある。従来よりラベルの情報記録面とは反対面に、粘着剤層と剥離紙を積層した構成の一般的な粘着シートが、貼り合わせ時に剥離紙を剥がし加圧のみで簡便に貼り合わせることができるため広く使用されている。しかし、一般的な構成の粘着シートは、剥離紙を剥離して使用するが、剥離された剥離紙は回収されて再利用され難く、ほとんどの場合廃棄処分されている。また、いわゆる粘着剤層はタックをもっており、剥離紙を剥がした後の取り扱いが非常に難しく、被着体に不用意に貼り付けてしまったときに貼り直すために粘着シートを剥がそうとすると、粘着シートがカールしたりしわが入ったりし、最悪の場合にはシートが破れるという問題があった。近年では、常温では粘着性を示さず剥離紙を必要としない感熱性粘着シートが注目されている。
感熱性粘着剤は、固体可塑剤およびと熱可塑性樹脂を必須成分とし、これらに粘着付与剤等を混合したもので、これらの混合物を支持体上の印刷面の反対面に塗工することにより感熱性粘着材料が得られる。感熱性粘着材料の粘着層表面は、常温では全く粘着性を示さないが、加熱することにより粘着性が発現し、熱源を取り去った後でも暫くの間粘着性を維持するものであり、加熱によりまず固体可塑剤が融解し、熱可塑性樹脂と粘着付与剤を溶解することにより粘着性が発現すると考えられている。感熱性粘着材料は、前記の一般的な粘着材料のように剥離紙を使用しないため、省資源、環境問題の点から有利である。
このような利点を有する感熱性粘着材料であっても、従来のものには問題点を有するものもあった。それは感熱粘着層に含有する固体可塑剤は加熱時は溶融して熱可塑性樹脂と相溶しあい強い粘着力を出すが、経時で徐々に溶融した可塑剤が可逆作用により固体化(結晶化)しはじめて、加熱時は粘着力を持った層であるが、経時で粘着力が接着力に変化してくる。それに伴って、微量な外部ストレスにより容易に剥れてしまうという問題点が生じる。
外部ストレスは種々なものが挙げられるが、最も受け易いのが基材自身のカールである。
基材カールは二種類あり、フェイス面カールとバック面カールがある(図1参照)。
粘着力から接着力に変化した感熱粘着層は機械的なストレスに弱くなり、いずれのカールにおいても基材の力に負けてしまい被着体から剥れてしまうという問題点があった。特にポリオレフィン(ポリエチレン等)製の不織布製封筒やダンボールなどの表面が凸凹しているものや、繊維で毛羽立った被着体に対して顕著であり、更に低温・低湿環境下に晒されると、よりいっそう剥がれ易くなってしまう問題点が顕在化されている。
これらの課題に対して、特許文献1〜3ではバックコート層にアクリル系樹脂やポリエチレン樹脂を含有するバック層を設けることが提案されているが、このバック層に感熱粘着層を付与した場合、カールは改善されるものの、高温高湿環境保管時に感熱粘着層の固体可塑剤成分とバックコート層のアクリル樹脂やポリエチレン樹脂とが相溶(互いに溶け合う現象)することで、感熱粘着層が糊化してブロッキング現象を引き起こしてしまう。また、特許文献4〜6ではカール防止として水溶性高分子材料を設けることが提案されているが、表面に感熱記録層、保護層等が付与されている粘着ラベルに対してはカール改善レベルはいまだ不十分である。
特開2005−081626号公報 特開2006−082309号公報 特開平08−290660号公報 特開2002−351329号公報 特許第3215119号公報 特開2003−182226号公報
本発明の課題は、感熱粘着材料の被着体へのカールによる貼り付き不良を防止し、且つ、粘着力の優れた感熱性粘着材料を得ることである。
上記課題は以下の本発明によって解決される。
(1)「支持体の表面に、ロイコ染料及び顕色剤を主成分とする感熱発色層、水溶性高分子材料を主成分とする保護層を順次積層し、前記支持体の裏面に、水溶性高分子材料を主成分とするバック層、および、加熱により粘着化しさらにその粘着力を持続する感熱粘着層を順に設けた感熱記録材料であって、前記保護層の水溶性高分子材料の乾燥付着量100重量部に対してバック層の水溶性高分子が50重量部以上、120重量部以下であることを特徴とする感熱記録材料」、
(2)「前記バック層の乾燥付着量が、1.0〜3.5g/mであることを特徴とする前記第(1)項に記載の感熱記録材料」、
(3)「前記水溶性高分子材料が、ポリビニルアルコールであることを特徴とする前記第(1)項又は第(2)項に記載の感熱記録材料」、
(4)「前記ポリビニルアルコールが、ジアセトン変成ポリビニルアルコールからなることを特徴とする前記第(3)項に記載の感熱記録材料」、
(5)「前記バック層と感熱粘着層の間に、中空粒子を主成分とする感熱粘着アンダー層を設けたことを特徴とする前記第(1)項乃至第(4)項の何れかに記載の感熱記録材料」、
(6)「前記感熱粘着アンダー層の乾燥付着量が、3〜6g/mであることを特徴とする前記第(5)項に記載の感熱記録材料」、
(7)「感熱記録材料の感熱記録面もしくは感熱粘着層面に有色印刷されていることを特徴とする前記第(1)項乃至第(6)項の何れかに記載の感熱記録材料」、
(8)「感熱記録材料がロール形態に加工されていることを特徴とする前記第(1)項乃至第(7)項の何れかに記載の感熱記録材料」、
(9)「感熱記録材料のロール形態として、コアレス形態であることを特徴とする前記第(8)項に記載の感熱粘着材料」、
(10)「前記第(1)項乃至第(9)項の何れかに記載の感熱記録材料の表面および裏面が、サーマルヘッドにて印字および活性化されることを特徴とする感熱記録方法」。
本発明により、感熱粘着材料の被着体へのカールによる貼り付き不良を防止し、且つ、粘着力の優れた感熱性粘着材料を得ることができる。
以下、上記本発明について詳しく説明する。
[感熱粘着層]
本発明の感熱記録材料に用いる感熱粘着層の主成分は、熱可塑性樹脂と固体可塑剤から構成され、必要に応じて粘着付与剤を用いることができる。
感熱粘着層に使用される熱可塑性樹脂の種類としては、(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、酢酸ビニル−エチレン−塩化ビニル共重合体、酢酸ビニル−エチレン−アクリル酸エステル共重合体、酢酸ビニル−エチレン−スチレン共重合体、ポリブタジエン、ポリウレタン等の樹脂が挙げられる。これらのうち、接着性、耐候性の観点から、アクリル酸エステルをモノマー成分とする各種共重合体を使用するのが好ましい。これらは単独または複数を組み合わせて用いられる。
本発明の感熱粘着層に使用される固体可塑剤は、フタル酸ジシクロヘキシル(融点65℃)、フタル酸ジフェニル(融点73℃)、N−シクロへキシル−p−トルエンスルホンアミド(融点86℃)、安息香酸スクロース(融点98℃)、二安息香酸エチレングリコール(融点70℃)、三安息香酸トリメチロールエタン(融点73℃)、四安息香酸ペンタエリトリット(融点95℃)、八酢酸スクロース(融点89℃)、カテコールジベンゾエート(融点86℃)等、更には、トリエチレングリコールビス〔3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート〕(融点77℃)、1,6−ヘキサンジオールビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕(融点103℃)等のヒンダードフェノール系化合物、2−[5′−(1″,1″,3″,3″−テトラメチルブチル)−2′−ヒドロキシフェニル]ベンゾトリアゾール(融点103℃)、2−[3′,5′−ジ−(2″,2″−ジメチルプロピル)−2′−ヒドロキシフェニル]ベンゾトリアゾール(融点80℃)、2−(3′−t−ブチル−5′−メチル−2′−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール(融点138℃)、2−(3、5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール(融点155℃)、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール(融点130℃)、2−(3、5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール(融点80℃)等のトリアゾール系化合物等が挙げられる。これらの化合物のうち、加熱後の粘着性の持続時間が長く経時での接着安定性という点から、ヒンダードフェノール系化合物およびトリアゾール系化合物を使用するのが好ましく、活性層の溶融後のアモルファス化を維持させ更なる粘着性の持続時間を図るために複数を組み合わせて用いてもよい。これらの固体可塑剤および化合物は、ボールミル、サンドミル、ペイントシェイカー、ダイノミル、アトライター、ヘンチェルミキサー等の湿式もしくは乾式の粉砕機により微粒化され水分散液として用いられるが、従来公知の方法でマイクロカプセル化して使用することも可能である。固体可塑剤の粒径は10μm以下が好ましく、より好ましくは5μm以下であるが、実用上からは0.7〜2μmである。
本発明の感熱粘着層に使用される粘着付与剤の具体例としては、テルペン樹脂、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、クマロンインデン樹脂、スチレン系樹脂、フェノール樹脂、テルペンフェノール樹脂、ロジン誘導体樹脂等が用いられる。
本発明の感熱粘着層には、フィラー等も本発明の目的を妨げない範囲で添加可能であり、例えばアルミニウム、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、バリウム、チタン等の炭酸塩、酸化物、水酸化物、硫酸塩等、および天然シリカ、ゼオライト、カオリン、焼成カオリン等の粘度類を含む無機系顔料、澱粉、スチレン樹脂、ポリオレフィン樹脂、メラミン樹脂、アクリル樹脂、パラフィン、天然ワックス、合成ワックス等が使用可能である。
本発明に係わる感熱粘着層には、熱可塑性樹脂や固体可塑剤の他に固体可塑剤の過冷却性を促進させ低温環境下で高い粘着力を発現させる過冷却性促進剤を用いることができる。例として以下に列挙する。2−ベンジルオキシナフタレンなどのナフトール誘導体、メタターフェニル、アセチルビフェニル、p−ベンジルビフェニル、4−アリルオキシビフェニルなどのビフェニル誘導体、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、2,2’−ビス(4−メトキシフェノキシ)ジエチルエーテル、ビス(4−メトキシフェニル)エーテルなどのポリエーテル化合物。炭酸ジフェニル、シュウ酸ジベンジル、シュウ酸ジ(p−クロルベンジル)エステル、シュウ酸ジ(p−メチルベンジル)エステルなどの炭酸またはシュウ酸ジエステル誘導体などがあり、中でもシュウ酸ジベンジル誘導体やビフェニル誘導体が固体可塑剤の過冷却性を促進させる効果がある。
本発明に係わる感熱粘着層には、前記成分以外に必要に応じて硬膜剤、防腐剤、染料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、pH調節剤、消泡剤等の各種添加剤を添加することができる。
[感熱記録層(感熱発色層)]
本発明で用いられるロイコ染料は電子供与性を示す化合物であり、単独で又は2種以上混合して適用される。それ自体無色又は淡色の染料前駆体であり、特に限定されることなく従来公知のものを用いることができる。例えば、トリフェニルメタンフタリド系、トリアリルメタン系、フルオラン系、フェノチジアン系、チオフェルオラン系、キサンテン系、インドフタリル系、スピロピラン系、アザフタリド系、クロメノピラゾール系、メチン系、ローダミンアニリノラクタム系、ローダミンラクタム系、キナゾリン系、ジアザキサンテン系、ビスラクトン系等のロイコ化合物が好ましく用いられる。
このような化合物の具体例としては、以下に示すようなものが挙げられる。
6−[エチル(4−メチルフェニル)アミノ]−3−メチル−2−アニリノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(ジ−n−ブチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−n−プロピル−N−メチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−イソプロピル−N−メチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−イソブチル−N−メチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−n−アミル−N−メチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−s−ブチル−N−エチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−n−アミル−N−エチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−iso−アミル−N−エチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−メチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−(m−トリクロロメチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(m−トリフロロメチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(m−トリフロロメチルアニリノ)−3−メチル−6−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)フルオラン、2−(2,4−ジメチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(N−エチル−p−トルイジノ)−3−メチル−6−(N−エチルアニリノ)フルオラン、2−(N−メチル−p−トルイジノ)−3−メチル−6−(N−プロピル−p−トルイジノ)フルオラン、2−アニリノ−6−(N−n−ヘキシル−N−エチルアミノ)フルオラン、2−(o−クロルアニリノ)−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(o−ブロモアニリノ)−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(o−クロルアニリノ)−6−ジブチルアミノフルオラン、2−(o−フロロアニリノ)−6−ジブチルアミノフルオラン、2−(m−トリフルオロメチルアニリノ)−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(p−アセチルアニリノ)−6−(N−n−アミル−N−n−ブチルアミノ)フルオラン、2−ベンジルアミノ−6−(N−エチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−ベンジルアミノ−6−(N−メチル−2,4−ジメチルアニリノ)フルオラン、2−ベンジルアミノ−6−(N−エチル−2,4−ジメチルアニリノ)フルオラン、2−ジベンジルアミノ−6−(N−メチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−ジベンジルアミノ−6−(N−エチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−(ジ−p−メチルベンジルアミノ)−6−(N−エチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−(α−フェニルエチルアミノ)−6−(N−エチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−メチルアミノ−6−(N−メチルアニリノ)フルオラン、2−メチルアミノ−6−(N−エチルアニリノ)フルオラン、2−メチルアミノ−6−(N−プロピルアニリノ)フルオラン、2−エチルアミノ−6−(N−メチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−メチルアミノ−6−(N−メチル−2,4−ジメチルアニリノ)フルオラン、2−エチルアミノ−6−(N−メチル−2,4−ジメチルアニリノ)フルオラン、2−ジメチルアミノ−6−(N−メチルアニリノ)フルオラン、2−ジメチルアミノ−6−(N−エチルアニリノ)フルオラン、2−ジエチルアミノ−6−(N−メチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−ジエチルアミノ−6−(N−エチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−ジプロピルアミノ−6−(N−メチルアニリノ)フルオラン、2−ジプロピルアミノ−6−(N−エチルアニリノ)フルオラン、2−アミノ−6−(N−メチルアニリノ)フルオラン、2−アミノ−6−(N−エチルアニリノ)フルオラン、2−アミノ−6−(N−プロピルアニリノ)フルオラン、2−アミノ−6−(N−メチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−アミノ−6−(N−エチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−アミノ−6−(N−プロピル−p−トルイジノ)フルオラン、2−アミノ−6−(N−メチル−p−エチルアニリノ)フルオラン、2−アミノ−6−(N−エチル−p−エチルアニリノ)フルオラン、2−アミノ−6−(N−プロピル−p−エチルアニリノ)フルオラン、2−アミノ−6−(N−メチル−2,4−ジメチルアニリノ)フルオラン、2−アミノ−6−(N−エチル−2,4−ジメチルアニリノ)フルオラン、2−アミノ−6−(N−プロピル−2,4−ジメチルアニリノ)フルオラン、2−アミノ−6−(N−メチル−p−クロルアニリノ)フルオラン、2−アミノ−6−(N−エチル−p−クロルアニリノ)フルオラン、2−アミノ−6−(N−プロピル−p−クロルアニリノ)フルオラン、2,3−ジメチル−6−ジメチルアミノフルオラン、3−メチル−6−(N−エチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−クロル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−ブロモ−6−ジエチルアミノフルオラン、2−クロル−6−ジプロピルアミノフルオラン、3−クロル−6−シクロヘキシルアミノフルオラン、3−ブロモ−6−シクロヘキシルアミノフルオラン、2−クロル−6−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)フルオラン、2−クロル−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−クロル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(o−クロルアニリノ)−3−クロル−6−シクロヘキシルアミノフルオラン、2−(m−トリフロロメチルアニリノ)−3−クロル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(2,3−ジクロルアニリノ)−3−クロル−6−ジエチルアミノフルオラン、1,2−ベンゾ−6−ジエチルアミノフルオラン、1,2−ベンゾ−6−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)フルオラン、1,2−ベンゾ−6−ジブチルアミノフルオラン、1,2−ベンゾ−6−(N−エチル−N−シクロヘキシルアミノ)フルオラン、1,2−ベンゾ−6−(N−エチル−トルイジノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−2−エトキシプロピル−N−エチルアミノ)フルオラン、2−(p−クロルアニリノ)−6−(N−n−オクチルアミノ)フルオラン、2−(p−クロルアニリノ)−6−(N−n−パルチミルアミノ)フルオラン、2−(p−クロルアニリノ)−6−(ジ−n−オクチルアミノ)フルオラン、2−ベンゾイルアミノ−6−(N−エチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−(o−メトキシベンゾイルアミノ)−6−(N−エチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−ジベンジルアミノ−4−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−ジベンジルアミノ−4−メトキシ−6−(N−メチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−ジベンジルアミノ−4−メチル−6−(N−エチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−(α−フェニルエチルアミノ)−4−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(p−トルイジノ)−3−(t−ブチル)−6−(N−メチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−(o−メトキシカルボニルアニリノ)−6−ジエチルアミノフルオラン、2−アセチルアミノ−6−(N−メチル−p−トルイジノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−(m−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、4−メトキシ−6−(N−エチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−エトキシエチルアミノ−3−クロル−6−ジブチルアミノフルオラン、2−ジベンジルアミノ−4−クロル−6−(N−エチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−(α−フェニルエチルアミノ)−4−クロル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(N−ベンジル−p−トリフロロメチルアニリノ)−4−クロル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−ピロリジノフルオラン、2−アニリノ−3−クロル−6−ピロリジノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エチル−N−テトラヒドロフルフリルアミノ)フルオラン、2−メシジノ−4′,5′−ベンゾ−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(m−トリフロロメチルアニリノ)−3−メチル−6−ピロリジノフルオラン、2−(α−ナフチルアミノ)−3,4−ベンゾ−4′−ブロモ−6−(N−ベンジル−N−シクロヘキシルアミノ)フルオラン、2−ピペリジノ−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(N−n−プロピル−p−トリフロロメチルアニリノ)−6−モルフォリノフルオラン、2−(ジ−N−p−クロルフェニル−メチルアミノ)−6−ピロリジノフルオラン、2−(N−n−プロピル−m−トリフロロメチルアニリノ)−6−モルフォリノフルオラン、1,2−ベンゾ−6−(N−エチル−N−n−オクチルアミノ)フルオラン、1,2−ベンゾ−6−ジアリルアミノフルオラン、1,2−ベンゾ−6−(N−エトキシエチル−N−エチルアミノ)フルオラン、ベンゾロイコメチレンブルー、2−[3,6−ビス(ジエチルアミノ)]−6−(o−クロルアニリノ)キサンチル安息香酸ラクタム、2−[3,6−ビス(ジエチルアミノ)]−9−(o−クロルアニリノ)キサンチル安息香酸ラクタム、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジエチルアミノフタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−クロルフタリド、3,3−ビス(p−ジブチルアミノフェニル)フタリド、3−(2−メトキシ−4−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−ヒドロキシ−4,5−ジクロルフェニル)フタリド、3−(2−ヒドロキシ−4−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−メトキシ−5−クロルフェニル)フタリド、3−(2−ヒドロキシ−4−ジメトキシアミノフェニル)−3−(2−メトキシ−5−クロルフェニル)フタリド、3−(2−ヒドロキシ−4−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−メトキシ−5−ニトロフェニル)フタリド、3−(2−ヒドロキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−3−(2−メトキシ−5−メチルフェニル)フタリド、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレンスピロ(9,3′)−6′−ジメチルアミノフタリド、6′−クロロ−8′−メトキシ−ベンゾインドリノ−スピロピラン、6′−ブロモ−2′−メトキシ−ベンゾインドリノ−スピロピラン等である。
また、本発明で用いられる顕色剤としては、前記ロイコ染料に対して加熱時に反応し発色させる種々の電子受容性物質が適用され、その具体例を示すと、以下のようなフェノール性化合物、有機又は無機酸性化合物あるいはそれらのエステルや塩などが挙げられる。
没食子酸、サリチル酸、3−イソプロピルサリチル酸、3−シクロヘキシルサリチル酸、3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸、3,5−ジ−α−メチルベンジルサリチル酸、4,4′−イソプロピリデンジフェノール、1,1′−イソプロピリデンビス(2−クロロフェノール)、4,4′−イソプロピリデンビス(2,6−ジブロモフェノール)、4,4′−イソプロピリデンビス(2,6−ジクロロフェノール)、4,4′−イソプロピリデンビス(2−メチルフェノール)、4,4′−イソプロピリデンビス(2,6−ジメチルフェノール)、4,4′−イソプロピリデンビス(2−t−ブチルフェノール)、4,4′−s−ブチリデンジフェノール、4,4′−シクロヘキシリデンビスフェノール、4,4′−シクロヘキシリデンビス(2−メチルフェノール)、4−t−ブチルフェノール、4−フェニルフェノール、4−ヒドロキシジフェノキシド、α−ナフトール、β−ナフトール、3,5−キシレノール、チモール、メチル−4−ヒドロキシベンゾエート、4−ヒドロキシアセトフェノン、ノボラック型フェノール樹脂、2,2′−チオビス(4,6−ジクロロフェノール)、カテコール、レゾルシン、ヒドロキノン、ピロガロール、フロログリシン、フロログリシンカルボン酸、4−t−オクチルカテコール、2,2′−メチレンビス(4−クロロフェノール)、2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2′−ジヒドロキシジフェニル、p−ヒドロキシ安息香酸エチル、p−ヒドロキシ安息香酸プロピル、p−ヒドロキシ安息香酸ブチル、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸−p−クロロベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸−o−クロロベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸−p−メチルベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸−n−オクチル、安息香酸、サリチル酸亜鉛、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸亜鉛、4−ヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−クロロジフェニルスルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、2−ヒドロキシ−p−トルイル酸、3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸亜鉛、3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸スズ、酒石酸、シュウ酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、ステアリン酸、4−ヒドロキシフタル酸、ホウ酸、チオ尿素誘導体、4−ヒドロキシチオフェノール誘導体、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸エチル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸n−プロピル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸n−ブチル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸フェニル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ベンジル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸フェネチル、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)酢酸、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)酢酸n−プロピル、1,7−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3,5−ジオキサヘプタン、1,5−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3−オキサペンタン、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、4−ヒドロキシ−4′−メトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−エトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−プロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−ブトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−イソブトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−s−ブトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−t−ブトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−ベンジロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−フェノキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−(m−メチルベンジロキシ)ジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−(p−メチルベンジロキシ)ジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−(o−メチルベンジロキシ)ジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−(p−クロロベンジロキシ)ジフェニルスルホン。
また、本発明の感熱記録層(感熱発色層)においては、前記ロイコ染料及び顕色剤と共に、必要に応じて、この種の感熱記録材料に慣用される補助添加成分、例えば、水溶性高分子及び水性樹脂エマルジョン、フィラー、熱可融性物質、界面活性剤等を併用することができる。本発明における「主成分とする」とはこのような意味である。
このようなフィラーとしては、例えば、炭酸カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、タルク、表面処理されたカルシウムやシリカ等の無機系微粉末の他、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン/メタクリル酸共重合体、ポリスチレン樹脂等の有機系の微粉末を挙げることができる。
また、熱可融性物質としては、例えば、ステアリン酸、ベヘン酸等の脂肪酸類、ステアリン酸アミド、パルチミン酸アミド等の脂肪酸アミド類、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、パルミチン酸亜鉛、ベヘン酸亜鉛等の脂肪酸金属塩類、p−ベンジルビフェニル、m−ターフェニル、トリフェニルメタン、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル、β−ベンジルオキシナフタレン、β−ナフトエ酸フェニル、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニル、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸メチル、ジフェニルカーボネート、グレヤコールカーボネート、テレフタル酸ジベンジル、テレフタル酸ジメチル、1,4−ジメトキシナフタレン、1,4−ジエトキシナフタレン、1,4−ジベンジロキシナフタレン、1,2−ジフェノキシエタン、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ビス(4−メチルフェノキシ)エタン、1,4−ジフェノキシ−2−ブテン、1,2−ビス(4−メトキシフェニルチオ)エタン、ジベンゾイルメタン、1,4−ジフェニルチオブタン、1,4−ジフェニルチオ−2−ブテン、1,3−ビス(2−ビニルオキシエトキシ)ベンゼン、1,4−ビス(2−ビニルオキシエトキシ)ベンゼン、p−(2−ビニルオキシエトキシ)ビフェニル、p−アリールオキシビフェニル、p−プロパギルオキシビフェニル、ジベンゾイルオキシメタン、ジベンゾイルオキシプロパン、ジベンジルジスルフィド、1,1−ジフェニルエタノール、1,1−ジフェニルプロパノール、p−ベンジルオキシベンジルアルコール、1,3−フェノキシ−2−プロパノール、N−オクタデシルカルバモイル−p−メトキシカルボニルベンゼン、N−オクタデシルカルバモイルベンゼン、1,2−ビス(4−メトキシフェノキシ)プロパン、1,5−ビス(4−メトキシフェノキシ)−3−オキサペンタン、1,2−ビス(3,4−ジメチルフェニル)エタン、シュウ酸ジベンジル、シュウ酸ビス(4−メチルベンジル)エステル、シュウ酸ビス(4−クロロベンジル)エステル、4−アセトトルイジド等、その他の熱可融性有機化合物等で50〜200℃の程度の融点を持つものが挙げられる。
なお、本発明では、支持体と感熱記録層の間に、粘着剤の感熱記録層へのマイグレート防止、発色感度、平滑性、接着性の向上などの目的で、バインダー、フィラー、熱可融性物質などを含有するアンダーコート層を設けることができる。
また、フィラーとして中空粒子を用いることが望ましく、例えば熱可塑性樹脂を殻とし中空率30%以上(通常、33〜99%の範囲)で、重量平均粒子径0.4〜10μmのものが利用できる。なお、ここでいう中空率とは、中空部の空気容積と中空粒子の体積の比であり、(中空部空気容積/中空粒子の体積)×100%で表わされる。
アンダーコート層は、乾燥時の重量が2〜10g/mとなるように設けるが、好ましくは、中空率80%以上で重量平均粒子径0.8〜5μmの大きさの中空粒子を含有し、乾燥時の重量が2.5〜7g/mの範囲のものがよい。これにより、画像印字時の感度が高い感熱記録用粘着ラベルを提供できる。
中空粒子の含有量は、アンダーコート層組成全体の35〜80重量%が好ましい。中空率による比重変化で中空率の高いものほど含有重量比は小さくなるが、35重量%を下回ると感度効果が得難くなり、80重量%を超えると層結着性が損なわれる。
[保護層(オーバーコート層)]
また、本発明の感熱記録材料は、感熱記録層上にオーバーコート層を設けることにより、通常、ロール状で保管・使用される感熱記録用粘着ラベル中の発色性阻害要因が、剥離紙を突き抜けて感熱記録層に悪影響を及ぼすことを防止できる。オーバーコート層がないと十分なバリヤ性が得られず、使用環境によっては、発色性の低下を起こす原因となる。
オーバーコート層は、水溶性高分子材料例えば典型的にはポリビニルアルコール、を主成分とし、フィラー等のその他の添加剤を必要に応じて含有する。このうち、フィラーを含有することが極めて好ましい。
高分子材料としては、例えば公知の方法で製造され、ポリ酢酸ビニルの鹸化物以外に、他のビニルエステルと共重合しうる単量体を含有していても良く、かかる単量体としては、エチレン、プロピレン、イソブチレン等のオレフィン類、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸等の不飽和酸類、あるいはその塩、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル等のニトリル類、アクリルアミド、メタクリルアミド等のアミド類、エチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、メタアリルスルホン酸等のオレフィンスルホン酸あるいはその塩が挙げられる。
フィラーとしてはホスフェートファイバー、チタン酸カリウム、針状水酸化マグネシウム、ウィスカー、タルク、マイカ、ガラスフレーク、炭酸カルシウム、板状炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、板状水酸化アルミニウム、シリカ、クレー、カオリン、タルク、焼成クレー、ハイドロタルイサイト等の無機フィラーや、架橋ポリスチレン樹脂、尿素樹脂、シリコーン樹脂、架橋ポリメタクリル酸メチル樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂等の有機フィラーが挙げられる。
また、オーバーコート層の耐水性を向上させるため、耐水化剤を共に用いることが特に好ましく、その具体例としては、グリオキザール、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミド−エピクロルヒドリン樹脂等が挙げられる。
更に、オーバーコート層には上記の高分子材料、及び好ましく用いられるフィラーの他に、従来から用いられている補助添加成分、例えば、界面活性剤、熱可融性物質、滑剤、圧力発色防止剤などを併用することができる。本発明における「主成分とする」とはこのような意味である。この場合、熱可融性物質の具体例としては、前記感熱記録層の説明で例示したものと同様なものが挙げられる。
オーバーコート層の付着量は、1.0〜5.0g/mであることが望ましく、1.0g/m未満の場合、記録画像が食品に含まれる水及び酸性成分物質、包装に使用される有機高分子材料に含まれる可塑剤や油脂類等に対して保存安定性が悪くなり、5.0g/mを越えた場合、発色感度特性が悪くなってしまう。
[バック層]
本発明の感熱記録材料は、支持体の裏面と感熱粘着層との間にバック層を設けることが必須である。バック層が設けられていないと低湿環境下での感熱記録面の縮みによるカールに耐えることができず、貼り付け後に自然に浮き上がり、最悪の場合、ラベルが外れてしまうといった問題がある。また、十分なバリヤ性が得られないため、感熱粘着層を加工した後、長時間保管してから使用すると、感熱粘着剤層中の熱可塑性樹脂に含まれる発色阻害物質(例えば液状可塑剤など)が感熱記録層へ浸透し、発色阻害を引き起こす原因となることがある。感熱記録材料の表裏両面に設けられる塗工層に関し、表面の感熱発色層と裏面の感熱粘着層とは組成や熱的属性が著しく異なるのに拘わらず、オーバーコート層の水溶性高分子の付着量100部に対して50〜120部、最も好ましくは80〜110部の水溶性高分子材料のバック層を設けることにより、感熱記録用粘着ラベルのカールによる巻き付き防止と、優れた粘着力発現の双方を同時に達成できることが本発明において見い出された。感熱記録用粘着ラベルに適用した場合、低湿環境下で、感熱記録面の縮みによるカールが強いとプリンター内で搬送中に剥離紙から自然に浮き上がってしまい、搬送不良を引き起こしてしまうという現象を改善できる。感熱記録材料用ラベルを貼り付け後にカールによるラベル浮きが生じることもない。50部未満の場合、低湿環境下でのカールを抑えることができず、120部を超える場合、低湿環境下でのカールを抑えることはできるが、ラベル自信の腰が強くなり、プリンター搬送不良などの不具合が生じる不具合を引き起こす。
また、付着量は、1.0〜3.5g/mであることが好ましく、1.0g/m未満の場合は、低湿環境下でのカールを抑えることができず、3.5g/mを超える場合、ラベル自信の腰が強くなり、プリンター搬送不良などの不具合が生じる不具合を引き起こす。
バック層に用いられる水溶性高分子材料としては種々なものが使用することができ、その中でもポリビニルアルコールが、裏面からの可塑剤成分の浸入防止にも良好である。ポリビニルアルコールとしては、公知の方法で製造使用されるが、ジアセトン変性ポリビニルアルコールが最も好ましい。その他のビニルエステルと共重合しうる単量体を含有していても良く、かかる単量体としては、エチレン、プロピレン、イソブチレン等のオレフィン類、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸等の不飽和酸類、あるいはその塩、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル等のニトリル類、アクリルアミド、メタクリルアミド等のアミド類、エチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、メタアリルスルホン酸等のオレフィンスルホン酸あるいはその塩が挙げられる。
また、バック層のバリヤ性を強くするためにグリオキザール、ホウ酸、ミョウバン、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ジアルデヒドテンプン等の硬化剤を添加することもできる。
上記のような材料を主成分とするバック層塗布液中には、本発明の効果を阻害しない範囲で、必要に応じて各種助剤を添加することができる。本発明における「主成分とする」とはこのような意味である。
助剤としては、例えば、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ポリエチレンワックス、カルナバロウ、パラフィンワックス、エステルワックス等のワックス類、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、ラウリルアルコール硫酸エステルナトリウム塩、アルギン酸塩、脂肪酸金属塩などの分散剤、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系等の紫外線吸収剤、炭酸マグネシウム、カルサイト系軽質炭酸カルシウム、アラゴナイト系軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、二酸化チタン、二酸化ケイ素、硫酸バリウム、硫酸亜鉛、タルク、カオリン、クレー、焼成カオリン、アルカリ変性シリカ、微粒子状無水シリカ、コロイダルシリカ等の無機顔料、スチレン−マイクロボール、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、尿素・ホルマリン樹脂フィラー等の有機顔料を添加することができる。
[感熱粘着アンダー層]
バック層と感熱粘着層の間に感熱粘着アンダー層を設けることで、可塑剤成分の更なる浸入の防止機能を向上させ、カール防止機能を向上させるばかりでなく、感熱粘着層を粘着化(以後活性化という)させるための熱エネルギーを縮小化することができるというメリットがある。感熱粘着アンダーとしては熱可塑性樹脂と中空粒子より構成され、熱可塑性樹脂は(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、酢酸ビニル−エチレン−アクリル酸エステル共重合体等の樹脂が挙げられる。中空粒子としてはアクリル系ポリマーや塩化ビニリデン系ポリマーなどの高分子化合物などが利用されている。感熱粘着アンダーの乾燥付着量は3〜6g/mで設けることができる。3g/m未満になると可塑剤浸入防止機能、カール防止機能、活性化エネルギーの縮小化機能のいずれも不十分になる。また6g/mを超えるとラベル自信の腰が強くなり、プリンター搬送不良などの不具合が生じる不具合を引き起こす。
[支持体]
本発明に係わる支持体に好ましく用いられる原紙は、木材パルプと填料を主成分として構成される。木材パルプとしては、LBKP、NBKP等の化学パルプ、GP、PGW、RMP、TMP、CTMP、CMP、CGP等の機械パルプ、DIP等の古紙パルプ等のパルプを含み、必要に応じて従来公知の顔料やバインダー及びサイズ剤や定着剤、歩留まり向上剤、カチオン化剤、紙力増強剤等の各種添加剤を1種以上用いて混合し、長網抄紙機、円網抄紙機、ツインワイヤ抄紙機等の各種装置で支持体の製造が可能であり、酸性、中性、アルカリ性で抄造できる。また、該原紙は、金属ロールと合成樹脂ロールからなるカレンダー装置をオンマシン処理しても良い。その際、オフマシン処理しても良く、処理後に、更にマシンカレンダー、スーパーカレンダー等でカレンダー処理を施して平坦性をコントロールしても良い。
原紙に含まれる填料としては、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成シリカ、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウムのような白色無機顔料、スチレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエチレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂のような有機顔料等が挙げられる。原紙に含まれるサイズ剤としては、例えば、酸性抄紙用ロジンサイズ剤、中性抄紙用変性ロジンサイズ剤、AKD、ASA、カチオンポリマー型サイズ剤等を挙げることができる。本発明に係わる支持体としてはさらに、グラシン紙、アート紙、コーテッド紙、キャスト紙などの一般紙を用いることができ、填料、サイズ剤、紙力増強剤、染料等、通常抄紙で用いられる原材料を必要に応じて使用することが可能である。ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド等のプラスチックシート、およびこれらの合成繊維からなる合成紙や不織布、または合成樹脂を紙に片面、または両面にラミネートしたラミネート紙、金属箔、または金属箔と紙、蒸着紙、ホログラム処理を施した不透明シート、合成樹脂フィルムとの貼り合わせ品、マイカ紙、ガラスペーパー等も使用可能である。
[感熱記録材料の製造]
本発明の感熱記録材料の感熱発色層、中間層、保護層、感熱粘着層を設ける塗工方法として、通常紙塗工用に用いられているブレードコーター、グラビアコーター、グラビアオフセットコーター、バーコーター、ロールコーター、ナイフコーター、エアナイフコーター、コンマコーター、Uコンマコーター、AKKUコーター、スムージングコーター、マイクログラビアコーター、リバースロールコーター、4本あるいは5本ロールコーター、ディップコーター、落下カーテンコーター、スライドコーター、ダイコーター等、若しくはフレキソ、凸版、グラビア、オフセット等の各種印刷機を用いて支持体に塗工、印刷される。支持体に塗工若しくは印刷の際の乾燥条件は使用される固体可塑剤が融解しない温度範囲で乾燥されなければならない。乾燥の手段としては熱風乾燥の他に赤外線、マイクロ波、高周波による熱源を利用した乾燥方法が使用できる。
また本感熱記録材料の感熱粘着層の反対面(表面)には目的に応じたプレ印刷層も設けることもできるし、センシング手段としてのアイマーク印刷を表面もしくは感熱粘着層面に設けることもできる。双方の印刷はUV印刷、EB印刷、フレキソ印刷等一般的な印刷方法が挙げられる。
以下、本発明を実施例及び比較例によって更に詳しく説明するが、本発明は、これらの実施例により限定されるものではない。なお「部」及び「%」は何れも重量基準である。
<実施例1>
(1)染料分散液の調製A
3−ジブチルアミノ−6−メチル−N−7−アニリノフルオラン20部、PVAの10%水溶液20部、水60部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が0.5μmになるまで分散した。
(2)顕色剤分散液の調製B
4−イソプロポキシ−4′−ヒドロキシジフェニルスルホン20部、ジ−(p−メチルベンジル)オキサラート10部、炭酸カルシウム10部、PVAの10%水溶液30部、水30部からなる組成物をボールミルで平均粒子径が0.5μmになるまで分散した。
(3)感熱発色層塗工液の調製
A液20部、B液60部、カルボキシ変性PVA(固形分10%、KL−318、クラレ社製)30部、ジオクチルスルホコハク酸水溶液(固形分5%)1部からなる組成物を混合して感熱発色層塗工液を調製した。
(4)保護層分散液の調製C
水酸化アルミニウム(平均粒径0.6μm、昭和電工株式会社製、ハイジライトH−43M)20部、10%イタコン酸変性ポリビニルアルコール20部、水60部からなる組成物をサンドミルを用いて、24時間分散して、保護層分散液を調製した。
(5)保護層液の調製
C液75部、10%ジアセトン変性ポリビニルアルコール水溶液100部、10%N−アミノポリアクリルアミド(分子量10000,ヒドラジド化率50%)水溶液15部、水90部からなる組成物を混合して保護層液を調製した。
(6)バック液の調整
完全ケン化型ポリビニルアルコールの10%水溶液(クラレポバール社製PVA117)100部、カオリン(エンゲルハード製、ウルトラホワイト90)10部、10%ポリアミドエピクロルヒドリン4部、水90部からなる組成物を混合してバック液を調整した。
(7)感熱発色層および保護層の塗布
支持体(坪量約60g/mの上質紙)上に染料乾燥付着重量が約0.6g/mになるように感熱発色層塗工液を塗布乾燥し、感熱発色層を形成した。次いで、その上に乾燥付着重量が約2.4g/mになるように保護層塗工液を塗布乾燥して、次いで裏面側に乾燥重量が1.5g/mになるようにバック液を塗布乾燥した。次に保護層面の平滑度が5000秒になるようにキャレンダー処理を行なった。尚このときの保護層に含有する水溶性高分子材料としてジアセトン変性ポリビニルアルコールやイタコン酸変性ポリビニルアルコールが使用され、乾燥付着量として約1.0g/mである。またバック層のポリビニルアルコールは乾燥付着量として0.63g/mである。よって保護層水溶性高分子材料の乾燥重量100部に対するバック層水溶性材料の乾燥重量は63部であることが判った。
(8)固体可塑剤分散液の調整
2−(3′−t−ブチル−5′−メチル−2′−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾールを100部、メチルセルロース10%溶解液を50部、水200部を均一に混合してボールミルを用いて平均粒子径1.0μmになるまで分散した。
(9)感熱粘着液の調整
熱可塑性樹脂エマルジョンAP5570(アクリル酸2エチルヘキシル樹脂主成分、昭和高分子社製、固形分55%、ガラス転移点−65℃)を65部、粘着付与剤エマルジョンE100(テルペンフェノール主成分、荒川化学社製、固形分50%、軟化点145℃)を45部、固体可塑剤分散液(8)を350部、水85部の比率で十分に攪拌混合し、感熱粘着液の調整を作製した。
(10)感熱粘着液の塗布
上記(7)の感熱記録層の反対面に感熱粘着液(9)を乾燥付着量が15g/mになるように塗布、乾燥して本発明の感熱記録材料を得た。
<実施例2>
実施例1のバック液の完全ケン化型ポリビニルアルコール10%水溶液(クラレポバール社製PVA117)100部を200部にした以外は同様にして本発明の感熱記録材料を得た。なおそのときの保護層水溶性高分子材料の乾燥重量100部に対するバック層水溶性高分子材料の乾燥重量は88部である。
<実施例3>
実施例1のバック液の完全ケン化型ポリビニルアルコール10%水溶液(クラレポバール社製PVA117)100部を400部にした以外は同様にして本発明の感熱記録材料を得た。なおそのときの保護層水溶性高分子材料の乾燥重量100部に対するバック層水溶性高分子材料の乾燥重量は111部である。
<実施例4>
実施例2のバック液の乾燥付着量1.5g/mを0.9g/mにした以外は同様にして本発明の感熱記録材料を得た。なおそのときの保護層水溶性高分子材料の乾燥重量100部に対するバック層水溶性高分子材料の乾燥重量は53部である。
<実施例5>
実施例2のバック液の乾燥付着量1.5g/mを1.1g/mにした以外は同様にして本発明の感熱記録材料を得た。なおそのときの保護層水溶性高分子材料の乾燥重量100部に対するバック層水溶性高分子材料の乾燥重量は65部である。
<実施例6>
実施例2のバック液の乾燥付着量1.5g/mを2.0g/mにした以外は同様にして本発明の感熱記録材料を得た。なおそのときの保護層水溶性高分子材料の乾燥重量100部に対するバック層水溶性高分子材料の乾燥重量は118部である。
<実施例7>
実施例6のバック液の完全ケン化型ポリビニルアルコール10%水溶液(クラレポバール社製PVA117)200部を60部にした以外は同様にして本発明の感熱記録材料を得た。なおそのときの保護層水溶性高分子材料の乾燥重量100部に対するバック層水溶性高分子材料の乾燥重量は60部である。
<実施例8>
実施例7のバック液の乾燥付着量2.0g/mを3.4g/mにした以外は同様にして本発明の感熱記録材料を得た。なおそのときの保護層水溶性高分子材料の乾燥重量100部に対するバック層水溶性高分子材料の乾燥重量は102部である。
<実施例9>
実施例7のバック液の乾燥付着量2.0g/mを3.6g/mにした以外は同様にして本発明の感熱記録材料を得た。なおそのときの保護層水溶性高分子材料の乾燥重量100部に対するバック層水溶性高分子材料の乾燥重量は108部である。
<実施例10>
実施例2のバック液の完全ケン化型ポリビニルアルコール10%水溶液(クラレポバール社製PVA117)をN−(1,1−ジメチル−3−オキソブチル)−2−プロペンアミド−酢酸ビニル共重合体のケン化物10%水溶液(日本酢ビポバール社製D−700VH)にした以外は同様にして本発明の感熱記録材料を得た。なおそのときの保護層水溶性高分子材料の乾燥重量100部に対するバック層水溶性高分子材料の乾燥重量は88部である。
<実施例11>
(11)粘着アンダー液の作製
熱可塑性樹脂エマルジョンAP5570(昭和高分子社製、固形分55%、ガラス転移点−65℃)100部と中空粒子R300(松本油脂社製、中空率90%、固形分33%)を85部、水350部の比率で十分に攪拌混合し、粘着アンダー液を作製した。
実施例10のバック層と感熱粘着層の間に粘着アンダーを乾燥付着量2.7g/mになるように塗布乾燥した以外は同様にして本発明の感熱記録材料を得た。
<実施例12>
実施例11のアンダー層の乾燥重量2.7g/mを3.2g/mにした以外は同様にして本発明の感熱記録材料を得た。
<実施例13>
実施例11のアンダー層の乾燥重量2.7g/mを4.7g/mにした以外は同様にして本発明の感熱記録材料を得た。
<実施例14>
実施例11のアンダー層の乾燥重量2.7g/mを5.7g/mにした以外は同様にして本発明の感熱記録材料を得た。
<実施例15>
実施例11のアンダー層の乾燥重量2.7g/mを6.2g/mにした以外は同様にして本発明の感熱記録材料を得た。
<比較例1>
実施例1のバック層を塗布しない以外は同様にして本比較例の感熱記録材料を得た。
<比較例2>
実施例8のバック液の乾燥付着量3.4g/mを1.5g/mにした以外は同様にして本比較例の感熱記録材料を得た。なおそのときの保護層水溶性高分子材料の乾燥重量100部に対するバック層水溶性高分子材料の乾燥重量は45部である。
<比較例3>
実施例6のバック液の完全ケン化型ポリビニルアルコール10%水溶液(クラレポバール社製PVA117)200部を300部にした以外は同様にして本比較例の感熱記録材料を得た。なおそのときの保護層水溶性高分子材料の乾燥重量100部に対するバック層水溶性高分子材料の乾燥重量は136部である。
以上のようにして作製した各実施例及び比較例の感熱記録材料について、SUS板に対する粘着力、低温低湿環境における貼り付け後カール、プリンター搬送性、裏面可塑剤性に関する試験及び評価を以下のようにして行なった。
<SUS板に対する粘着力>
(1)活性化方法
本実施例および比較例で作製された感熱記録材料を幅4cm、長さ10cmの大きさにカットして、サーマルヘッド(TEC社製TH−0976SP)8dot/mm、抵抗500Ω、全ドット通電で、活性エネルギー26.0mJ/mm、印字スピード100mm/秒、直径1cmのシリコン系プラテンを圧力6kgf/lineの条件で、感熱粘着層面をサーマルヘッドに接触させて、活性化を22℃、65%Rhの環境下で実施した。
(2)粘着力測定
上記の方法で活性化された感熱記録ラベルの活性化面をSUS板に加圧2kgのゴムローラーで長手方向に貼り付けて、20分後に剥離角度180℃、剥離速度300mm/minの条件で剥離させる。その時の粘着力の平均抵抗値を数値で示した。なお単位はgf/40mmである。なお、本作業を22℃、65%Rhの環境下で実施した。
<低温低湿環境における貼り付け後カール>
上記(1)で活性化された感熱記録材料ラベルの活性化面をダンボール表面に加圧2kgのゴムローラーで長手方向に貼り付けて、−20℃30%Rh環境下、5℃30%Rh環境下にそれぞれ24時間放置させて、ラベルの貼り付け後のカール状態を観察した。なお、カールは図2のようにラベルの反り状態の高さを測定した。
<プリンター搬送性>
特開2003−316265号公報に記載の図1の印字、カット、活性の一連連続動作が可能なプリンタを用意し、幅4cmの帯状態に調整した実施例および比較例の感熱記録材料が、40℃90%Rh条件下で印字、カット、活性の各部分を紙詰りやジャムリなどをおこさずスムーズに搬送できるか確認を行なった。100枚連続発行を行ない、スムーズに発行できた枚数をカウントした。
<裏面可塑剤性>
各感熱記録材料を150℃のホットスタンプで1秒間接触して発色させた後に,塩ビラップを3枚重ね合わせて感熱層の反対側に張り合わせて、50℃dryの環境で5kg/100cmの荷重をかけて50h保管し、保管後の画像濃度をマクベス濃度計にて測定し、保管前と保管後の濃度変化率(%)を計算した。
以上の結果を表1に示す。
Figure 2009066814
以上の結果から、実施例1〜15の各感熱記録材料は、比較例1〜3に比べて、ダンボールへ貼り付け後にラベル浮きの発生、裏面可塑剤性、粘着力、プリンター搬送性の各品質に優れていることが認められる。
基材カールのフェイス面カールとバック面カールを説明する図である。 ラベルの反り状態の高さを示す図である。

Claims (10)

  1. 支持体の表面に、ロイコ染料及び顕色剤を主成分とする感熱発色層、水溶性高分子樹脂を主成分とする保護層を順次積層し、前記支持体の裏面に、水溶性高分子材料を主成分とするバック層、および、加熱により粘着化しさらにその粘着力を持続する感熱粘着層を順に設けた感熱記録材料であって、前記保護層の水溶性高分子材料の乾燥付着量100重量部に対してバック層の水溶性高分子が50重量部以上、120重量部以下であることを特徴とする感熱記録材料。
  2. 前記バック層の乾燥付着量が、1.0〜3.5g/mであることを特徴とする請求項1に記載の感熱記録材料。
  3. 前記水溶性高分子材料が、ポリビニルアルコールであることを特徴とする請求項1又は2に記載の感熱記録材料。
  4. 前記ポリビニルアルコールが、ジアセトン変成ポリビニルアルコールからなることを特徴とする請求項3に記載の感熱記録材料。
  5. 前記バック層と感熱粘着層の間に、中空粒子を主成分とする感熱粘着アンダー層を設けたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の感熱記録材料。
  6. 前記感熱粘着アンダー層の乾燥付着量が、3〜6g/mであることを特徴とする請求項5に記載の感熱記録材料。
  7. 感熱記録材料の感熱記録面もしくは感熱粘着層面に有色印刷されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の感熱記録材料。
  8. 感熱記録材料がロール形態に加工されていることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の感熱記録材料。
  9. 感熱記録材料のロール形態として、コアレス形態であることを特徴とする請求項8に記載の感熱粘着材料。
  10. 請求項1乃至9の何れかに記載の感熱記録材料の表面および裏面が、サーマルヘッドにて印字および活性化されることを特徴とする感熱記録方法。
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