JP2002361757A - タイヤの製造方法及びタイヤ - Google Patents
タイヤの製造方法及びタイヤInfo
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- JP2002361757A JP2002361757A JP2001172232A JP2001172232A JP2002361757A JP 2002361757 A JP2002361757 A JP 2002361757A JP 2001172232 A JP2001172232 A JP 2001172232A JP 2001172232 A JP2001172232 A JP 2001172232A JP 2002361757 A JP2002361757 A JP 2002361757A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29D—PRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
- B29D30/00—Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
- B29D30/06—Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
- B29D30/48—Bead-rings or bead-cores; Treatment thereof prior to building the tyre
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C15/00—Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap
- B60C15/06—Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead
- B60C15/0603—Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead characterised by features of the bead filler or apex
- B60C15/0607—Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead characterised by features of the bead filler or apex comprising several parts, e.g. made of different rubbers
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- B29D30/48—Bead-rings or bead-cores; Treatment thereof prior to building the tyre
- B29D2030/482—Applying fillers or apexes to bead cores
Abstract
(57)【要約】
【課題】 適正なサイズ等が異なるビードフィラーを、
例えば同種のエペックス付きビードコアを用いて簡便に
形成できるタイヤの製造方法等を提供することにある。 【解決手段】 この発明のタイヤ製造方法は、ビードコ
ア3の周りにカーカスプライ2を折り返す工程を有し、
カーカスプライ2上に、例えばエペックスゴム4付きビ
ードコア3をセットした後、該ビードコア3の周りにカ
ーカスプライ2を折り返し、その後、カーカスプライ2
の折返し部2aの外側に、硬質ゴムからなるリボン状スト
リップ5を巻回・積層して、前記エペックスゴム4とと
もに所望形状のビードフィラー7を形成することを特徴
とする。
例えば同種のエペックス付きビードコアを用いて簡便に
形成できるタイヤの製造方法等を提供することにある。 【解決手段】 この発明のタイヤ製造方法は、ビードコ
ア3の周りにカーカスプライ2を折り返す工程を有し、
カーカスプライ2上に、例えばエペックスゴム4付きビ
ードコア3をセットした後、該ビードコア3の周りにカ
ーカスプライ2を折り返し、その後、カーカスプライ2
の折返し部2aの外側に、硬質ゴムからなるリボン状スト
リップ5を巻回・積層して、前記エペックスゴム4とと
もに所望形状のビードフィラー7を形成することを特徴
とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ビードコア、特
にエペックスゴム付きビードコアの周りにカーカスプラ
イを折り返す工程を有するタイヤの製造方法及びその製
造方法を用いて製造されたタイヤに関するものである。
にエペックスゴム付きビードコアの周りにカーカスプラ
イを折り返す工程を有するタイヤの製造方法及びその製
造方法を用いて製造されたタイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】タイヤ、例えば空気入りタイヤの製造方
法は、図5(a)に示すように、成形ドラム101上にインナ
ーライナー(図示せず)及びカーカスプライ102を順次
貼り付け、成形ドラム101を拡径した後、成形ドラム101
の両側部に位置するカーカスプライ102の部分102aの上
に、ビードコア103とビードフィラー104をセットし、そ
の後、これらのビードコア103及びビードフィラー104の
周りにサイドブラダー(図示せず)を用いてカーカスプ
ライ102を折り返してグリーンケースを形成する工程を
有するのが一般的である。
法は、図5(a)に示すように、成形ドラム101上にインナ
ーライナー(図示せず)及びカーカスプライ102を順次
貼り付け、成形ドラム101を拡径した後、成形ドラム101
の両側部に位置するカーカスプライ102の部分102aの上
に、ビードコア103とビードフィラー104をセットし、そ
の後、これらのビードコア103及びビードフィラー104の
周りにサイドブラダー(図示せず)を用いてカーカスプ
ライ102を折り返してグリーンケースを形成する工程を
有するのが一般的である。
【0003】かかる空気入りタイヤの製造方法では、ビ
ードフィラー104は、通常、押出し成形によって所定形
状の一体成形品として製造される。
ードフィラー104は、通常、押出し成形によって所定形
状の一体成形品として製造される。
【0004】しかしながら、ビードフィラーはタイヤの
サイズや形状等ごとに適正なサイズや形状等が異なるた
め、異種タイヤを製造する場合には、種々のサイズや形
状等をした複数種類のビードフィラーを製造しなければ
ならず、これは、手間がかかるとともに、異種タイヤの
ビードフィラーには適用できないため、無駄が多い等の
問題がある。加えて、複数種類のビードフィラーを製造
するには、押出し成形機の口金も複数個準備しなければ
ならず、口金の製作費用がかかるという問題もある。
サイズや形状等ごとに適正なサイズや形状等が異なるた
め、異種タイヤを製造する場合には、種々のサイズや形
状等をした複数種類のビードフィラーを製造しなければ
ならず、これは、手間がかかるとともに、異種タイヤの
ビードフィラーには適用できないため、無駄が多い等の
問題がある。加えて、複数種類のビードフィラーを製造
するには、押出し成形機の口金も複数個準備しなければ
ならず、口金の製作費用がかかるという問題もある。
【0005】特に、成形ドラム上でビードコアとビード
フィラーを別々にセットする場合の作業性等を改善する
観点から、ビードフィラーとビードコアを一体化した、
いわゆるエペックスゴム付きビードコアを用いる場合も
あり、この場合には、同種のエペックス付きビードコア
を異種タイヤに使用することは現状では困難であり、上
記した問題が顕著となる。
フィラーを別々にセットする場合の作業性等を改善する
観点から、ビードフィラーとビードコアを一体化した、
いわゆるエペックスゴム付きビードコアを用いる場合も
あり、この場合には、同種のエペックス付きビードコア
を異種タイヤに使用することは現状では困難であり、上
記した問題が顕著となる。
【0006】よって、異なるサイズ等のビードフィラー
を有する異種タイヤにおいても、簡便な方法によってビ
ードフィラーを形成できるタイヤの製造方法、特に、同
種のエペックスゴム付きビードコアを異種タイヤにも適
用できるタイヤの製造方法を開発できれば上記問題を解
決できるため望ましい。
を有する異種タイヤにおいても、簡便な方法によってビ
ードフィラーを形成できるタイヤの製造方法、特に、同
種のエペックスゴム付きビードコアを異種タイヤにも適
用できるタイヤの製造方法を開発できれば上記問題を解
決できるため望ましい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、適
正なサイズや形状等が異なる種々のビードフィラーを、
簡便な方法によって形成できるタイヤの製造方法及びこ
の製造方法を用いて製造したタイヤを提供することにあ
る。
正なサイズや形状等が異なる種々のビードフィラーを、
簡便な方法によって形成できるタイヤの製造方法及びこ
の製造方法を用いて製造したタイヤを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明のタイヤの製造方法は、ビードコア、特に
エペックスゴム付きビードコアの周りにカーカスプライ
を折り返す工程を有するタイヤの製造方法であって、カ
ーカスプライ上に、前記ビードコアをセットした後、該
ビードコアの周りにカーカスプライを折り返し、その
後、カーカスプライの折返し部の外側に、硬質ゴムから
なるリボン状ストリップを巻回・積層して、好ましく
は、前記折返し部の内側に位置する前記エペックスゴム
とともに、所望形状のビードフィラーを形成したもので
ある。
め、この発明のタイヤの製造方法は、ビードコア、特に
エペックスゴム付きビードコアの周りにカーカスプライ
を折り返す工程を有するタイヤの製造方法であって、カ
ーカスプライ上に、前記ビードコアをセットした後、該
ビードコアの周りにカーカスプライを折り返し、その
後、カーカスプライの折返し部の外側に、硬質ゴムから
なるリボン状ストリップを巻回・積層して、好ましく
は、前記折返し部の内側に位置する前記エペックスゴム
とともに、所望形状のビードフィラーを形成したもので
ある。
【0009】尚、ここでいう「ビードフィラー」とは、
エペックス付きビードコアを用いる場合には、カーカス
プライの折返し部によって分割されているエペックスゴ
ムとリボン状ストリップの巻回・積層によって形成した
ゴム積層体の双方を併せたものを意味し、エペックスな
しのビードコアを用いる場合には、前記ゴム積層体のみ
を意味する。
エペックス付きビードコアを用いる場合には、カーカス
プライの折返し部によって分割されているエペックスゴ
ムとリボン状ストリップの巻回・積層によって形成した
ゴム積層体の双方を併せたものを意味し、エペックスな
しのビードコアを用いる場合には、前記ゴム積層体のみ
を意味する。
【0010】また、前記ストリップによって形成したビ
ードフィラー部分を構成するゴムボリュームは、前記エ
ペックスゴムのゴムボリュームよりも多いことが好まし
い。
ードフィラー部分を構成するゴムボリュームは、前記エ
ペックスゴムのゴムボリュームよりも多いことが好まし
い。
【0011】さらに、カーカスプライの本体部と折返し
部は、エペックスよりもタイヤ径方向外方で隣接するこ
とが好ましい。
部は、エペックスよりもタイヤ径方向外方で隣接するこ
とが好ましい。
【0012】尚、ここでいう「カーカスプライの本体
部」とは、対をなすビードコア間でトロイド状に延びる
カーカスプライの部分を意味し、また、「カーカスプラ
イの折返し部」とは、前記本体部から延びビードコアの
周りに折り返されカーカスプライの部分を意味する。
部」とは、対をなすビードコア間でトロイド状に延びる
カーカスプライの部分を意味し、また、「カーカスプラ
イの折返し部」とは、前記本体部から延びビードコアの
周りに折り返されカーカスプライの部分を意味する。
【0013】さらにまた、リボン状ストリップの巻回・
積層は、成形ドラム上で行うか、又は、シェーピング後
の内圧適用条件下で行うことが好ましい。
積層は、成形ドラム上で行うか、又は、シェーピング後
の内圧適用条件下で行うことが好ましい。
【0014】ビードフィラーのゴム硬さは、70〜95の範
囲であることがより好適である。尚、ゴム硬さは、JIS
K 6253-1993に従う、デュロメータ硬さ試験・タイプA
試験機を用いて、試験温度:25℃にて測定した。
囲であることがより好適である。尚、ゴム硬さは、JIS
K 6253-1993に従う、デュロメータ硬さ試験・タイプA
試験機を用いて、試験温度:25℃にて測定した。
【0015】また、この発明のタイヤは、上記製造方法
を用いることによって製造される。
を用いることによって製造される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態の一例
について図面を参照しながら詳細に説明する。図1(a)
は、この発明に従うタイヤの製造方法を構成する工程の
うち、グリーンケースの形成工程を説明するための図で
あり、また、図1(b)は、シェーピング後のグリーンタイ
ヤの主要部の状態を概略的に示したものである。
について図面を参照しながら詳細に説明する。図1(a)
は、この発明に従うタイヤの製造方法を構成する工程の
うち、グリーンケースの形成工程を説明するための図で
あり、また、図1(b)は、シェーピング後のグリーンタイ
ヤの主要部の状態を概略的に示したものである。
【0017】この発明のタイヤの製造方法は、まず、図
1(a)に示すように、成形ドラム1上にインナーライナー
(図示せず)を貼り付け、必要に応じてキャンバスチェ
ーファー(図示せず)等を貼り付けた後、カーカスプラ
イ2を貼り付け、その後、成形ドラム1を拡径し、エア
抜き等のため、カーカスプライ2上をステッチングロー
ル(図示せず)を移動させることによってプライステッ
チングを行う。
1(a)に示すように、成形ドラム1上にインナーライナー
(図示せず)を貼り付け、必要に応じてキャンバスチェ
ーファー(図示せず)等を貼り付けた後、カーカスプラ
イ2を貼り付け、その後、成形ドラム1を拡径し、エア
抜き等のため、カーカスプライ2上をステッチングロー
ル(図示せず)を移動させることによってプライステッ
チングを行う。
【0018】そして、この発明の構成上の主な特徴は、
種々のサイズや形状等を有するビードフィラーをリボン
状ストリップの巻回・積層によって簡便に形成すること
にあり、より具体的には、カーカスプライ2上に、ビー
ドコア3(図1(a)ではビードコア3にエペックスゴム4
を一体化した、いわゆるエペックスゴム付きビードコア
3)をセットした後、該ビードコア3の周りにカーカス
プライ2を折り返し、その後、カーカスプライ2の折返
し部2aの外側に、硬質ゴムからなるリボン状ストリップ
5を巻回・積層してゴム積層体6を形成し、このゴム積
層体6は、前記折返し部2aの内側に位置するエペックス
ゴム4とともに、所望形状のビードフィラー7を形成す
ることにある。
種々のサイズや形状等を有するビードフィラーをリボン
状ストリップの巻回・積層によって簡便に形成すること
にあり、より具体的には、カーカスプライ2上に、ビー
ドコア3(図1(a)ではビードコア3にエペックスゴム4
を一体化した、いわゆるエペックスゴム付きビードコア
3)をセットした後、該ビードコア3の周りにカーカス
プライ2を折り返し、その後、カーカスプライ2の折返
し部2aの外側に、硬質ゴムからなるリボン状ストリップ
5を巻回・積層してゴム積層体6を形成し、このゴム積
層体6は、前記折返し部2aの内側に位置するエペックス
ゴム4とともに、所望形状のビードフィラー7を形成す
ることにある。
【0019】この発明は、上記構成を採用することによ
って、任意のサイズや形状等のビードフィラーを、とり
わけ他の中間部材を用いることなく、簡便に形成するこ
とができる。また、この発明は、ビードコアとして、エ
ペックスゴム付きビードコアを用いる場合には、同種の
エペックスゴム付きビードコアを用いて異種タイヤのビ
ードフィラーを形成することができる。
って、任意のサイズや形状等のビードフィラーを、とり
わけ他の中間部材を用いることなく、簡便に形成するこ
とができる。また、この発明は、ビードコアとして、エ
ペックスゴム付きビードコアを用いる場合には、同種の
エペックスゴム付きビードコアを用いて異種タイヤのビ
ードフィラーを形成することができる。
【0020】ところで、ビードフィラーは、通常、硬質
ゴムで構成されているので、従来法のように押出し成形
によって一体成形品として製造された場合には、このビ
ードフィラーを成形ドラム上で貼り合わせても、成形ド
ラムの側端部に対応するビードフィラー部分が局部的に
大きく屈曲するため、ビードフィラー全体をカーカスプ
ライ表面に完全に密着させることは非常に難しい。
ゴムで構成されているので、従来法のように押出し成形
によって一体成形品として製造された場合には、このビ
ードフィラーを成形ドラム上で貼り合わせても、成形ド
ラムの側端部に対応するビードフィラー部分が局部的に
大きく屈曲するため、ビードフィラー全体をカーカスプ
ライ表面に完全に密着させることは非常に難しい。
【0021】これに対し、この発明では、ビードフィラ
ーの大部分を、リボン状ストリップで構成するため、屈
曲する部分に沿って容易に貼り合わせることができ、ビ
ードフィラー全体をカーカスプライ表面に完全に密着さ
せることができ、加えて、その後にシェーピングを行っ
た場合でも、図1(b)に示すように、ビードフィラー全体
をカーカスプライの表面に密着させたままの状態を維持
することができるため、ビードフィラーを適正形状で形
成することが可能になる。
ーの大部分を、リボン状ストリップで構成するため、屈
曲する部分に沿って容易に貼り合わせることができ、ビ
ードフィラー全体をカーカスプライ表面に完全に密着さ
せることができ、加えて、その後にシェーピングを行っ
た場合でも、図1(b)に示すように、ビードフィラー全体
をカーカスプライの表面に密着させたままの状態を維持
することができるため、ビードフィラーを適正形状で形
成することが可能になる。
【0022】また、図5(a)に示すように、折返しプライ
端がビードフィラーの上端位置よりもタイヤ径方向内側
にあるタイヤを、従来のタイヤ製造方法を用いて成形ド
ラム101上でグリーンケースを形成した後にシェーピン
グ(図5(b))を行うと、カーカスプライ102の折返し部1
02aがプライ本体部に十分に固定(圧着)されていない
ため、図5(b)の矢印Dの方向に前記折返し部102aが移
動する、いわゆるプライ抜けが発生する傾向にある。
端がビードフィラーの上端位置よりもタイヤ径方向内側
にあるタイヤを、従来のタイヤ製造方法を用いて成形ド
ラム101上でグリーンケースを形成した後にシェーピン
グ(図5(b))を行うと、カーカスプライ102の折返し部1
02aがプライ本体部に十分に固定(圧着)されていない
ため、図5(b)の矢印Dの方向に前記折返し部102aが移
動する、いわゆるプライ抜けが発生する傾向にある。
【0023】これに対し、この発明では、ビードフィラ
ー7の大部分をカーカスプライ2の折返し部2aの外側に
配置しているので、カーカスプライ2の折返し部2a
が、硬質ゴムからなるリボン状ストリップ5のゴム積層
体6とビードコア3又エペックスゴム4との間で強固に
挟持されるため、シェーピング時のプライ抜けを有効に
防止することができる。
ー7の大部分をカーカスプライ2の折返し部2aの外側に
配置しているので、カーカスプライ2の折返し部2a
が、硬質ゴムからなるリボン状ストリップ5のゴム積層
体6とビードコア3又エペックスゴム4との間で強固に
挟持されるため、シェーピング時のプライ抜けを有効に
防止することができる。
【0024】さらに、図6に示すように、押出し成形品
として製造されたビードフィラーの全体をカーカスプラ
イで包み込んだ従来のタイヤ構造だと、カーカスプライ
2の折返し時に内包したエアーが逃げにくく、ビード部
内にエアーが残留して、欠陥のある製品タイヤが製造さ
れやすいが、この発明では、ビードフィラー7の大部分
がカーカスプライ2の折返し部2aの外側にあり、かつリ
ボン状ストリップ5のゴム積層体6で形成されているの
で、カーカスプライ折返し時に内包したエアーを、ゴム
積層体6を構成する前記ストリップ5間から逃がすこと
が容易であり、その結果、ビード部内にエアーが残留し
にくくなる。
として製造されたビードフィラーの全体をカーカスプラ
イで包み込んだ従来のタイヤ構造だと、カーカスプライ
2の折返し時に内包したエアーが逃げにくく、ビード部
内にエアーが残留して、欠陥のある製品タイヤが製造さ
れやすいが、この発明では、ビードフィラー7の大部分
がカーカスプライ2の折返し部2aの外側にあり、かつリ
ボン状ストリップ5のゴム積層体6で形成されているの
で、カーカスプライ折返し時に内包したエアーを、ゴム
積層体6を構成する前記ストリップ5間から逃がすこと
が容易であり、その結果、ビード部内にエアーが残留し
にくくなる。
【0025】尚、ビードコアとしてエペックスゴム付き
ビードコアを用いる場合には、前記リボン状ストリップ
5によって形成したビードフィラー部分、すなわちゴム
積層体6を構成するゴムボリュームを、前記エペックス
ゴム4のゴムボリュームよりも多くすること、好適には
前記エペックスゴム4のゴムボリュームを、ビードフィ
ラー全体のゴムボリュームの5〜40%の範囲に設定する
ことがエペックスゴムのサイズ間共用を図る意味で好ま
しい。
ビードコアを用いる場合には、前記リボン状ストリップ
5によって形成したビードフィラー部分、すなわちゴム
積層体6を構成するゴムボリュームを、前記エペックス
ゴム4のゴムボリュームよりも多くすること、好適には
前記エペックスゴム4のゴムボリュームを、ビードフィ
ラー全体のゴムボリュームの5〜40%の範囲に設定する
ことがエペックスゴムのサイズ間共用を図る意味で好ま
しい。
【0026】また、カーカスプライ2の本体部2bと折返
し部2aを、図2に示すように、エペックスゴム4よりも
タイヤ径方向外方で隣接するように配置することが好ま
しく、これによって、プライ抜けを有効に防止できる。
し部2aを、図2に示すように、エペックスゴム4よりも
タイヤ径方向外方で隣接するように配置することが好ま
しく、これによって、プライ抜けを有効に防止できる。
【0027】さらに、リボン状ストリップ5の巻回・積
層は、図1(a)では成形ドラム1上で行う場合を示した
が、この場合だけには限定されず、例えば図4に示すよ
うに、シェーピング後の内圧Pの適用条件下で行っても
よく、この場合には、製品形状により近い状態でビード
フィラーの成型が可能となる点で有利となる。尚、前記
内圧Pは、50〜300kPaの範囲にすることが好ましい。
層は、図1(a)では成形ドラム1上で行う場合を示した
が、この場合だけには限定されず、例えば図4に示すよ
うに、シェーピング後の内圧Pの適用条件下で行っても
よく、この場合には、製品形状により近い状態でビード
フィラーの成型が可能となる点で有利となる。尚、前記
内圧Pは、50〜300kPaの範囲にすることが好ましい。
【0028】また、この発明では、リボン状ストリップ
5のゴム積層体6をカーカスプライ2の折返し部2aの外
側に配置する場合に限定したが、これは、図7に示すよ
うにカーカスプライ2を折り返す前にゴム積層体6をカ
ーカスプライ2の本体部2b上に形成した場合には、カー
カスプライの折返し部がプライ本体部に十分に固定(圧
着)することができずプライ抜けが発生しやすくなるな
ど不安定となるからであり、加えて、カーカスプライ2
の折返し部2aをビードフィラー7の分割部分であるゴム
積層体6とビードコア3又はエペックスゴム4との間で
挟持する作用も生じないからである。
5のゴム積層体6をカーカスプライ2の折返し部2aの外
側に配置する場合に限定したが、これは、図7に示すよ
うにカーカスプライ2を折り返す前にゴム積層体6をカ
ーカスプライ2の本体部2b上に形成した場合には、カー
カスプライの折返し部がプライ本体部に十分に固定(圧
着)することができずプライ抜けが発生しやすくなるな
ど不安定となるからであり、加えて、カーカスプライ2
の折返し部2aをビードフィラー7の分割部分であるゴム
積層体6とビードコア3又はエペックスゴム4との間で
挟持する作用も生じないからである。
【0029】加えて、ビードフィラー7のゴム硬さは、
70〜95であることが好ましい。
70〜95であることが好ましい。
【0030】図2及び図3は、この発明に従うタイヤの
製造方法を用いて製造された代表的なタイヤの幅方向半
断面を示したものであり、図2は、カーカスプライ2の
折返し端8がタイヤの最大幅に対応する位置付近に配置
されたときのものであり、図3は、ビードフィラー7の
分割位置9付近に配置されたときのものである。
製造方法を用いて製造された代表的なタイヤの幅方向半
断面を示したものであり、図2は、カーカスプライ2の
折返し端8がタイヤの最大幅に対応する位置付近に配置
されたときのものであり、図3は、ビードフィラー7の
分割位置9付近に配置されたときのものである。
【0031】上述したところは、この発明の実施形態の
一例を示したにすぎず、請求の範囲において種々の変更
を加えることができる。
一例を示したにすぎず、請求の範囲において種々の変更
を加えることができる。
【0032】
【発明の効果】この発明に従うタイヤの製造方法によれ
ば、リボン状ストリップを巻回・積層してビードフィラ
ーの大部分を形成することによって、適正なサイズや形
状等が異なるビードフィラーを容易に形成することがで
きる。
ば、リボン状ストリップを巻回・積層してビードフィラ
ーの大部分を形成することによって、適正なサイズや形
状等が異なるビードフィラーを容易に形成することがで
きる。
【0033】特に、ビードコアとしてエペックスゴム付
きビードコアを用いた場合には、同種のエペックス付き
ビードコアを用いて任意のサイズや形状等を有する異種
タイヤのビードフィラーを容易に形成することができ、
この結果、種々のサイズや形状等を有する複数のビード
フィラーを押出し成形によって製造したり、押出し成形
の際に用いられる口金を多数製作したりする必要がなく
なるので、手間やコストを低減することができる。
きビードコアを用いた場合には、同種のエペックス付き
ビードコアを用いて任意のサイズや形状等を有する異種
タイヤのビードフィラーを容易に形成することができ、
この結果、種々のサイズや形状等を有する複数のビード
フィラーを押出し成形によって製造したり、押出し成形
の際に用いられる口金を多数製作したりする必要がなく
なるので、手間やコストを低減することができる。
【0034】また、ビードフィラーをカーカスプライの
折返し部の内外に分割して配置して、前記折返し部をビ
ードフィラーの分割部分であるゴム積層体とビードコア
又はエペックスゴムとの間で強固に挟持することによ
り、その後に行われるシェーピング時に生じがちなカー
カスプライの抜け現象を有効に防止することができる。
折返し部の内外に分割して配置して、前記折返し部をビ
ードフィラーの分割部分であるゴム積層体とビードコア
又はエペックスゴムとの間で強固に挟持することによ
り、その後に行われるシェーピング時に生じがちなカー
カスプライの抜け現象を有効に防止することができる。
【図1】 (a)は、この発明に従うタイヤの製造方法の
主要工程を説明するための図であり、(b)は、シェーピ
ング後のカーカスプライとビードフィラーとの関係を説
明するための図である。
主要工程を説明するための図であり、(b)は、シェーピ
ング後のカーカスプライとビードフィラーとの関係を説
明するための図である。
【図2】 この発明に従うタイヤの幅方向半断面図であ
る。
る。
【図3】 この発明に従う他のタイヤの幅方向半断面図
である。
である。
【図4】 この発明に従う他のタイヤ製造方法を説明す
るための図である。
るための図である。
【図5】 従来のタイヤ製造方法の問題点を説明するた
めの図である。
めの図である。
【図6】 従来タイヤの幅方向半断面図である。
【図7】 カーカスプライの折返し前にリボン状ストリ
ップを巻回・積層したときの問題点を説明するための図
である。
ップを巻回・積層したときの問題点を説明するための図
である。
1 成形ドラム 2 カーカスプライ 3 ビードコア 4 エペックスゴム 5 リボン状ストリップ 6 ゴム積層体 7 ビードフィラー 8 カーカスプライの折返し端
Claims (8)
- 【請求項1】 ビードコアの周りにカーカスプライを折
り返す工程を有するタイヤの製造方法において、 カーカスプライ上に、前記ビードコアをセットした後、
該ビードコアの周りにカーカスプライを折り返し、その
後、カーカスプライの折返し部の外側に、硬質ゴムから
なるリボン状ストリップを巻回・積層して、所望形状の
ビードフィラーを形成することを特徴とするタイヤの製
造方法。 - 【請求項2】 前記ビードコアは、エペックスゴム付き
ビードコアであり、前記ビードフィラーの一部を前記エ
ペックスゴムで構成する請求項1に記載のタイヤの製造
方法。 - 【請求項3】 前記ストリップによって形成したビード
フィラー部分を構成するゴムボリュームは、前記エペッ
クスゴムのそれよりも多い請求項2に記載のタイヤの製
造方法。 - 【請求項4】 カーカスプライの本体部と折返し部は、
エペックスゴムの配設位置よりもタイヤ径方向外方で隣
接する請求項2又は3に記載のタイヤの製造方法。 - 【請求項5】 前記ストリップの巻回・積層は成形ドラ
ム上で行う請求項1〜4のいずれか1項に記載のタイヤ
の製造方法。 - 【請求項6】 前記ストリップの巻回・積層はシェーピ
ング後の内圧適用条件下で行う請求項1〜4のいずれか
1項に記載のタイヤの製造方法。 - 【請求項7】 ビードフィラーのゴム硬さは、70〜95の
範囲である請求項1〜6のいずれか1項に記載のタイヤ
の製造方法。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載のタ
イヤの製造方法を用いて製造したことを特徴とするタイ
ヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001172232A JP2002361757A (ja) | 2001-06-07 | 2001-06-07 | タイヤの製造方法及びタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001172232A JP2002361757A (ja) | 2001-06-07 | 2001-06-07 | タイヤの製造方法及びタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002361757A true JP2002361757A (ja) | 2002-12-18 |
Family
ID=19013887
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001172232A Pending JP2002361757A (ja) | 2001-06-07 | 2001-06-07 | タイヤの製造方法及びタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002361757A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006346999A (ja) * | 2005-06-16 | 2006-12-28 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤの製造方法および空気入りタイヤ |
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US10035315B2 (en) | 2014-02-28 | 2018-07-31 | Fuji Seiko Co., Ltd. | Bead-unit assembly device |
US10688745B2 (en) | 2014-03-24 | 2020-06-23 | Fuji Seiko Co., Ltd. | Winding method and winding device for bead filler for tire |
-
2001
- 2001-06-07 JP JP2001172232A patent/JP2002361757A/ja active Pending
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DE112014006509B4 (de) | 2014-03-24 | 2022-05-05 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Wickelverfahren für Wulstkernreiter für Reifen |
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