JP2002361551A - 研磨装置 - Google Patents

研磨装置

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JP2002361551A
JP2002361551A JP2002094186A JP2002094186A JP2002361551A JP 2002361551 A JP2002361551 A JP 2002361551A JP 2002094186 A JP2002094186 A JP 2002094186A JP 2002094186 A JP2002094186 A JP 2002094186A JP 2002361551 A JP2002361551 A JP 2002361551A
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carrier
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Toru Nishikawa
徹 西川
Takeshi Inao
健 稲男
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 上下のホイール間の相対的な距離の変化を高
精度に検出でき、これによって、被研磨材を確実に所望
の厚み寸法になるまで研磨することができる研磨装置を
提供する。 【解決手段】 被研磨材wを押圧する上ホイール1と、
被研磨材wを支持する下ホイール2との相対的な変位を
検出する非接触式の変位検出手段10を有し、この変位
検出手段10は、上ホイール1に対してこれと一体的に
上下動するように接合される一方、変位検出手段10の
対向位置には変位検出基準位置を与える基準テーブル2
2が配置されるとともに、この基準テーブル22が下ホ
イール2と一体に連結されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、研磨装置に係り、
特には被研磨材の研磨量を精度良く測定するための技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】金属、セラミック、半導体材料などの被
研磨材の表面を研磨する研磨装置として、従来、たとえ
ば、図6に示す構成のものが知られている。
【0003】この研磨装置は、被研磨材wの上下両面を
同時に研磨できるようにしたものであって、被研磨材w
を押圧する上ホイール1と、被研磨材wを支持する下ホ
イール2とを有し、両者1,2が回転軸心を一致させて
配置されている。そして、上下のホイール1,2間に
は、被研磨材wを保持した状態で遊星回転されるキャリ
ア3が上下のホイール1,2の周方向に沿って複数配置
されている。
【0004】上ホイール1は、固定支持部材6に取り付
けたエアシリンダ7によって上下動されるもので、この
上ホイール1の上部中央にはエアシリンダ7の下端部に
設けられた球状の押圧ヘッド8を保持する略球面状の保
持部1aが形成されている。
【0005】そして、エアシリンダ7の押圧ヘッド8に
上下のホイール1,2の相対的な変位を検出するための
変位検出手段としての電気マイクロメータ10が取り付
けられている。この電気マイクロメータ10は、押圧ヘ
ッド8に固定された本体部10aに対して変位検出ロッ
ドとしてのプローブ10bが伸縮自在に設けられてな
る。
【0006】一方、下ホイール2は短尺円筒状をしたも
ので、この下ホイール2には略円筒状のホイール駆動用
ドライブシャフト12が同心に配置固定されている。そ
して、このホイール駆動用ドライブシャフト12は、ベ
アリング13で回転自在に支持されるとともに、その下
端部外周に形成された歯部12aにホイール駆動用モー
タ15に直結されたギヤ14が噛合されている。
【0007】また、ホイール駆動用ドライブシャフト1
2内にはキャリア3を自公転駆動するキャリア駆動用ド
ライブシャフト18がベアリング19を介して同心に配
置されている。このキャリア駆動用ドライブシャフト1
8は、その下端部外周に噛部18aが形成され、この噛
部18aにキャリア駆動用第1モータ21に直結された
ギヤ20が噛合されている。また、このキャリア駆動用
ドライブシャフト18の上部は拡径されて拡径部18b
が形成され、この拡径部18bの上面中央には、電気マ
イクロメータ10のプローブ10bが当接する基準テー
ブル22が一体に突設され、また、拡径部18bの上面
の外周縁に沿って各キャリア3の外周部に形成されたギ
ア状の凹凸部3aに係合するインナピン23が多数配列
されている。
【0008】また、下ホイール2およびこれに固定され
たホイール駆動用ドライブシャフト12の外方には、キ
ャリア3を自転駆動するアウタリング25がベアリング
26を介して同心に配置されている。このアウタリング
25は、その下端部外周に形成された歯部25aにキャ
リア駆動用第2モータ28に直結されたギヤ27が噛合
され、また、上面の内周縁に沿って各キャリア3の前記
凹凸部3aに係合するアウタピン29が多数配列されて
いる。
【0009】そして、上記の内外の各ピン23,29が
キャリア3に対して太陽歯車および内歯歯車の役目を果
たしており、また、キャリア駆動用の第1モータ21と
第2モータ28とは互いに同期回転されるようになって
いる。
【0010】従来の上記構成の研磨装置において、被研
磨材wを研磨する際には、下ホイール2の上に被研磨材
wを保持したキャリア3を配置してその外周の凹凸部3
aを各ピン23,29に係合させてから、エアシリンダ
7を作動して押圧ヘッド8で上ホイール1を押圧するこ
とで、上下のホイール1,2で被研磨材wを挟圧する。
【0011】この状態で、上下のホイール1,2と被研
磨材wとの間に砥粒液を介在させつつ、ホイール駆動用
モータ15を回転させるとともに、キャリア駆動用の第
1モータ21と第2モータ28とを同期回転させる。こ
れにより、ホイール駆動用ドライブシャフト12と下ホ
イール2とはホイール駆動用モータ15により、キャリ
ア駆動用ドライブシャフト18およびこれに固定された
インナピン23はキャリア駆動用第1モータ21によ
り、アウタリング25およびこれに固定されたアウタピ
ン29はキャリア駆動用第2モータ28によりそれぞれ
回転駆動される。
【0012】すると、被研磨材wを保持するキャリア3
は、その外周の凹凸部3aに係合するインナピン23と
アウタピン29とによって自転されるとともに、上下の
ホイール1,2の周方向に公転される。したがって、キ
ャリア3は被研磨材wとともに遊星運動を行いつつ、被
研磨材wの上下面が共に上下のホイール1,2との間の
相対的な速度差によって研磨される。
【0013】ここで、被研磨材wの上下面が研磨される
と、これに伴い、上ホイール1が変位して上下のホイー
ル1,2間の距離が次第に短くなる。すると、基準テー
ブル22に当接している電気式マイクロメータ10のプ
ローブ10bの伸縮量が変化するので、電気マイクロメ
ータ10の本体部10aからは、その変化に対応した検
出信号が出力される。そして、図外のコントローラは、
この電気式マイクロメータ10からの検出出力に基づい
て被研磨材wの厚さが予め設定した目標値に一致したか
否かを判断し、被研磨材wの厚さが目標値に一致した時
点で各モータ15,21,28を停止することにより、
被研磨材wが所定の厚み寸法に仕上げられる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の研磨
装置においては、基準テーブル22はキャリア駆動用ド
ライブシャフト18の頂部に固定されており、このキャ
リア駆動用ドライブシャフト18は、下ホイール2に対
してベアリング19を介して切り離されていて別体にな
っている。このため、ベアリング19やキャリア駆動用
ドライブシャフト18の軸方向のがた付きがあると、電
気式マイクロメータ10のプローブ10bの伸縮量の変
化が上下のホイール1,2間の距離の変化に正確に追従
せず、このため、被研磨材wの研磨量の検出誤差が生じ
ていた。
【0015】すなわち、被研磨材wの研磨量を正確に知
るには、上ホイール1の下面と下ホイール2の上面との
間の相対的な距離の変化を検出する必要がある。ところ
が、基準テーブル22が固定されたキャリア駆動用ドラ
イブシャフト18と下ホイール2とは別体であるので、
キャリア駆動用ドライブシャフト18がベアリング19
等のがたつきなどに起因して軸方向に沿って若干移動す
ると、これがプローブ10bの伸縮量の変化となって現
れる。その結果、プローブ10bの伸縮量の変化が上下
のホイール1,2間の距離の変化に正確に追従しなくな
り、その結果、変位量の検出誤差を招くことになる。
【0016】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたもので、上下のホイール間の相対的な距離の変化
を高精度に検出することができ、これによって、被研磨
材を確実に所望の厚み寸法になるまで研磨することがで
きる研磨装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、被研磨材を押圧する上ホイールと、被
研磨材を支持する下ホイールとを有し、上下のホイール
の内の少なくとも下ホイールと前記被研磨材との間の相
対的な速度差によって被研磨材を研磨する研磨装置にお
いて、次のようにしている。
【0018】すなわち、請求項1記載に係る発明では、
前記上ホイールと下ホイールとの相対的な変位を検出す
る変位検出手段を備え、この変位検出手段は、前記上ホ
イールに対してこれと一体的に上下動するように接合さ
れる一方、前記変位検出手段の対向位置には変位検出基
準位置を与える基準テーブルが配置されるとともに、こ
の基準テーブルが前記下ホイールと一体に連結されてい
ることを特徴としている。
【0019】これにより、基準テーブルは下ホイールと
一体的に連結されているので、基準テーブルは正確に変
位検出基準位置を与えることになる。したがって、上下
のホイール間の相対的な距離の変化を直接かつ高精度に
検出することができ、これによって、被研磨材を確実に
所望の厚み寸法になるまで研磨することが可能となる。
【0020】請求項2記載に係る発明では、請求項1記
載の構成において、前記下ホイールは円筒状をしたもの
で、この下ホイールには、略円筒状のホイール駆動用ド
ライブシャフトが同心に固定され、また、このホイール
駆動用ドライブシャフト内には前記被研磨材を保持する
キャリアを自公転駆動するキャリア駆動用ドライブシャ
フトが同心に配置され、このキャリア駆動用ドライブシ
ャフトにはこれを駆動する伝動シャフトが連結される一
方、前記下ホイールと基準テーブルとは前記キャリア駆
動用ドライブシャフトに形成された貫通孔を上下に通っ
て一体に連結されており、さらに、前記ホイール駆動用
ドライブシャフトの内周壁に前記伝動シャフトが回転自
在に取り付けられていることを特徴としている。
【0021】これにより、ホイール駆動用ドライブシャ
フトとキャリア駆動用ドライブシャフトをそれぞれ回転
させる場合において、基準テーブルと下ホイールとを連
結する部分とキャリア駆動用ドライブシャフトを駆動す
る伝動シャフトとの相対的な位置関係は変化しないの
で、互いに干渉することがない。このため、ホイール駆
動用ドライブシャフトとキャリア駆動用ドライブシャフ
トとはそれぞれ独立して円滑に回転することができる。
【0022】請求項3記載に係る発明では、請求項2記
載の構成において、前記伝動シャフトは、フレキシブル
シャフトで構成されていることを特徴としている。
【0023】これにより、簡単な構成によってキャリア
駆動用ドライブシャフトをモータで回転駆動することが
できる。
【0024】請求項4記載に係る発明では、請求項1な
いし請求項3のいずれか1項に記載の構成において、変
位検出手段は、前記基準テーブルに対して接触するプロ
ーブを備えた接触式のものであることを特徴としてい
る。
【0025】これにより、比較的簡単な構成でもって上
下のホイール間の相対的な変位量を検出することができ
る。
【0026】請求項5記載に係る発明では、請求項1な
いし請求項3のいずれか1項に記載の構成において、変
位検出手段は、前記基準テーブルに対して光を投受光す
る投受光部を備えた非接触式のものであることを特徴と
している。
【0027】これにより、振動等の誤差要因を取り除く
ことができ、上下のホイール間の相対的な変位量をさら
に一層精度良く検出することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳しく説明する。
【0029】実施の形態1. 図1,図2は本発明の実施
の形態1における研磨装置の断面図,斜視図であり、図
6に示した従来技術と対応する構成部分には同一の符号
を付す。
【0030】この実施の形態1の研磨装置は、被研磨材
wの上下両面を同時に研磨できるようにしたものであっ
て、被研磨材wを押圧する上ホイール1と、被研磨材w
を支持する下ホイール2とを有し、両者1,2が回転軸
心を一致させて配置されている。そして、上下のホイー
ル1,2間には、被研磨材wを保持した状態で遊星回転
されるキャリア3が上下のホイール1,2の周方向に沿
って複数配置されている。
【0031】上ホイール1は、固定支持部材6に取り付
けたエアシリンダ7によって上下動されるもので、この
上ホイール1の中央にはエアシリンダ7の下端部に設け
られ球状の押圧ヘッド8を保持する略球面状の保持部1
aが形成されている。
【0032】そして、エアシリンダ7の押圧ヘッド8に
上下のホイール1,2の相対的な変位を検出するための
接触式変位検出手段としての電気マイクロメータ10が
取り付けられている。この電気マイクロメータ10は、
押圧ヘッド8に固定された本体部10aに対して変位検
出ロッドとしてのプローブ10bが伸縮自在に設けられ
てなる。
【0033】一方、下ホイール2は短尺円筒状をしたも
ので、この下ホイール2には略円筒状のホイール駆動用
ドライブシャフト12が同心に配置固定されている。そ
して、このホイール駆動用ドライブシャフト12は、ベ
アリング13で回転自在に支持されるとともに、その下
端部外周に形成された歯部12aにホイール駆動用モー
タ15に直結されたギヤ14が噛合されている。
【0034】また、ホイール駆動用ドライブシャフト1
2内にはキャリア3を自公転駆動する略円筒状のキャリ
ア駆動用ドライブシャフト31がベアリング19を介し
て同心に配置されている。このキャリア駆動用ドライブ
シャフト31は、その中央に回転軸心方向に沿う貫通孔
31aが、また、下端部外周に歯部31bがそれぞれ形
成されている。そして、この歯部31bには、伝動シャ
フト33の上端に固定されたギヤ35が噛合され、ま
た、伝動シャフト33の下端に固定されたギヤ36に
は、キャリア駆動用第1モータ21に直結されたギヤ2
0が噛合されている。さらに、伝動シャフト33は、ホ
イール駆動用ドライブシャフト12の内周壁にベアリン
グ38を介して回転自在に取り付けられている。
【0035】さらにまた、キャリア駆動用ドライブシャ
フト31の上面には、その外周縁に沿って各キャリア3
の外周部に形成されたギア状の凹凸部3aに係合するイ
ンナピン23が多数配列されている。
【0036】上記の電気マイクロメータ10の対向位置
には変位検出基準を与える基準テーブル22が配置され
ており、この基準テーブル22の平坦な上面にプローブ
10bの先端が当接している。そして、この基準テーブ
ル22と下ホイール2とがU字形の連結アーム39によ
って互いに一体に結合されている。すなわち、この連結
アーム39は一端側がホイール駆動用ドライブシャフト
12の一部を上下に貫通して下ホイール2に結合され、
また、他端側はキャリア駆動用ドライブシャフト31の
下側からその貫通孔31aを該キャリア駆動用ドライブ
シャフト31と同軸をなすよう上方に貫通して基準テー
ブル22に結合されている。
【0037】また、下ホイール2およびこれに固定され
たホイール駆動用ドライブシャフト12の外方には、キ
ャリア3を自公転駆動するアウタリング25がベアリン
グ26を介して同心に配置されている。このアウタリン
グ25は、その下端部外周に形成された歯部25aにキ
ャリア駆動用第2モータ28に直結されたギヤ27が噛
合され、また、上面の内周縁に沿って各キャリア3の前
記凹凸部3aに係合するアウタピン29が多数配列され
ている。
【0038】そして、上記の内外の各ピン23,29が
キャリア3に対して太陽歯車および内歯歯車の役目を果
たしており、また、キャリア駆動用の第1モータ21と
第2モータ28とは互いに同期回転されるようになって
いる。
【0039】次に、上記構成を有する研磨装置を用いて
被研磨材wを研磨する場合の動作について説明する。
【0040】下ホイール2の上に被研磨材wを保持した
キャリア3を配置してその外周の凹凸部3aを各ピン2
3,29に係合させてから、エアシリンダ7を作動して
押圧ヘッド8で上ホイール1を押圧することで、上下の
ホイール1,2で被研磨材wを挟圧する。
【0041】この状態で、上下のホイール1,2と被研
磨材wとの間に砥粒液を介在させつつ、ホイール駆動用
モータ15を回転させるとともに、キャリア駆動用の第
1モータ21と第2モータ28とを同期回転させる。こ
れにより、ホイール駆動用ドライブシャフト12と下ホ
イール2とはホイール駆動用モータ15により回転駆動
される。また、キャリア駆動用ドライブシャフト31お
よびこれに固定されたインナピン23は、キャリア駆動
用第1モータ21の駆動力が伝動シャフト33を介して
伝動されることで回転駆動される。さらに、アウタリン
グ25およびこれに固定されたアウタピン29はキャリ
ア駆動用第2モータ28によりそれぞれ回転駆動され
る。
【0042】すると、被研磨材wを保持するキャリア3
は、その外周の凹凸部3aに係合するインナピン23と
アウタピン29とによって自転されるとともに、上下の
ホイール1,2の周方向に公転される。したがって、キ
ャリア3は被研磨材wとともに遊星運動を行いつつ、被
研磨材wの上下面が共に上下のホイール1,2との間の
相対的な速度差によって研磨される。
【0043】ここで、ホイール駆動用ドライブシャフト
12とキャリア駆動用ドライブシャフト31とをそれぞ
れ回転させる場合において、伝動シャフト33はホイー
ル駆動用ドライブシャフト12の内周壁にベアリング3
8を介して回転自在に取り付けられているので、基準テ
ーブル22と下ホイール2とを連結する連結アーム39
と伝動シャフト33との相対的な位置関係は変化しな
い。したがって、連結アーム39と伝動シャフト33と
が互いに干渉することはなく、ホイール駆動用ドライブ
シャフト12とキャリア駆動用ドライブシャフト31と
はそれぞれ独立して円滑に回転することができる。
【0044】上記のようにして、被研磨材wの上下面が
次第に研磨されると、これに伴い、上ホイール1が下方
に変位して上下のホイール1,2間の距離が次第に短く
なる。その場合、基準テーブル22は連結アーム39を
介して下ホイール2と一体に連結されているので、基準
テーブル22の上面と下ホイール2の上面との相対的な
位置関係は不変であり、かつ、この基準テーブル22の
上面に電気式マイクロメータ10のプローブ10bの先
端が当接しているので、上下のホイール1,2間の相対
的な変位は、直接にプローブ10bの伸縮量の変化とな
って現れる。したがって、従来問題になっていた下ホイ
ール2の上下の変位やキャリア駆動用ドライブシャフト
31を保持するベアリング19の振れなどの影響を受け
ることがない。
【0045】こうして、基準テーブル22に当接してい
る電気式マイクロメータ10のプローブ10bの伸縮量
が変化すると、これに応じて電気マイクロメータ10の
本体部10aからは、その変化に対応した検出信号が出
力される。そして、図外のコントローラは、この電気式
マイクロメータ10からの検出出力に基づいて被研磨材
wの厚さが予め設定した目標値に一致したか否かを判断
し、被研磨材wの厚さが目標値に一致した時点で各モー
タ15,21,28を停止することにより、被研磨材w
が所定の厚み寸法に仕上げられる。
【0046】このように、この実施の形態1において、
基準テーブル22は下ホイール2とが連結アーム39で
一体的に連結されているので、基準テーブル22は正確
に変位検出基準位置を与えることになる。したがって、
上下のホイール1,2間の相対的な距離の変化を直接か
つ高精度に検出することができ、これによって、被研磨
材wを確実に所望の厚み寸法になるまで研磨することが
可能となる。
【0047】実施の形態2. 図3は本発明の実施の形態
2における研磨装置の断面図であり、図1に示した実施
の形態1と対応する構成部分には同一の符号を付す。
【0048】上記の実施の形態1では、伝動シャフト3
3がギヤ20,36を介してキャリア駆動用第1モータ
21に連結されているが、この実施の形態2では、伝動
シャフトをフレキシブルシャフト34で構成している。
このため、実施の形態1のようなギヤ20,36が省略
され、その代わりに、フレキシブルシャフト34の両端
がベアリング38,40で回転自在に支持されている。
【0049】その他の構成は、実施の形態1の場合と基
本的に同じであるから、ここでは詳しい説明は省略す
る。
【0050】この実施の形態2では、フレキシブルシャ
フト34を使用することで、上記のように、実施の形態
1のようなギヤ20,36を省略することができるの
で、簡単な構成によってキャリア駆動用第1モータ21
の動力をキャリア駆動用ドライブシャフト31に伝える
ことが可能となる。
【0051】実施の形態3. 図4は本発明の実施の形態
3における研磨装置の断面図であり、図1に示した実施
の形態1と対応する構成部分には同一の符号を付す。
【0052】実施の形態1では、変位検出手段として接
触式の電気式マイクロメータ10を使用しているが、こ
の実施の形態3では、変位検出手段43として、発光素
子44aと受光素子44bとからなる投受光部44を有
する非接触式のものが使用されている。そして、この投
受光部44が押圧ヘッド8に固定されることで、投受光
部44が上ホイール1に対してこれと一体的に上下動す
るように接合されている。
【0053】その他の構成は、実施の形態1の場合と基
本的に同じであるから、ここでは詳しい説明は省略す
る。
【0054】実施の形態1で使用されている電気マイク
ロメータ10は接触式の変位検出手段であるため、ホイ
ール駆動用ドライブシャフト12の回転に伴うベアリン
グ13等の振れが直接プローブ10bに伝わったり、プ
ローブ10bと基準テーブル22との軸ずれ等に起因し
た検出誤差が生じる可能性がある。これに対して、この
実施の形態3では、投受光部44の発光素子44aから
の光を基準テーブル22の表面に投光し、その反射光を
受光素子44bで受光することにより上下のホイール
1,2間の相対的な変位を非接触で検出できるので、振
動等に起因する誤差要因を取り除くことができ、上下の
ホイール1,2間の相対的な変位量をさらに一層精度良
く検出することができる。
【0055】実施の形態4. 図5は本発明の実施の形態
4における研磨装置の断面図であり、図3に示した実施
の形態2と対応する構成部分には同一の符号を付す。
【0056】実施の形態2では、変位検出手段として接
触式の電気式マイクロメータ10を使用しているが、こ
の実施の形態4では、上記の実施の形態3の場合と同様
に、変位検出手段43として、発光素子44aと受光素
子44bとからなる投受光部44を有する非接触式のも
のが使用されている。
【0057】その他の構成は、実施の形態2の場合と基
本的に同じであるから、ここでは詳しい説明は省略す
る。
【0058】この実施の形態4においても、上下のホイ
ール1,2間の相対的な変位を非接触で検出できるの
で、振動等に起因する誤差要因を取り除くことができ、
上下のホイール1,2間の相対的な変位量をさらに一層
精度良く検出することができる。
【0059】なお、上記の各実施の形態1〜4におい
て、上下のホイール1,2とキャリア3の回転速度およ
び回転方向については特別な制約はなく、被研磨材wを
研磨できれば、その条件を任意に設定することができ
る。
【0060】また、上記の各実施の形態1〜4では、内
外のピン23,29によってキャリア3を回転駆動して
いるが、ピン23,29の代わりにキャリア駆動用ドラ
イブシャフト31の外周部およびアウタリング25の内
周部にそれぞれ歯部を設けて太陽歯車および内歯歯車を
構成し、これに合わせて、キャリア3を遊星歯車として
構成することもできる。
【0061】さらに、各実施の形態1〜4の研磨装置
は、被研磨材wの上下面を同時に研磨する構成である
が、本発明はこれに限らず、たとえば、キャリア駆動用
ドライブシャフト31やアウタリング25を省略して、
上ホイール1に被研磨材wを固定し、下ホイール2をホ
イール駆動用ドライブシャフト12で回転駆動すること
で、被研磨材wの下面のみを研磨する構成のものについ
ても適用することができる。さらには、上下のホイール
1,2は固定した状態で、キャリア駆動用ドライブシャ
フト31とアウタリング25とでキャリア3のみを回転
して被研磨材wを研磨する構成のものであってもよい。
【0062】要するに、上ホイール1で被研磨材wを押
圧した状態で、少なくとも下ホイール2と被研磨材wと
の間の相対的な速度差によって被研磨材wを研磨する構
成の研磨装置であれば、本発明を広く適用することが可
能である。
【0063】なお、実施の形態3,4の研磨装置では、
変位検出手段43において光を使用する非接触式のもの
を採用したが、本発明は光以外の渦電流や静電容量で変
位を検出してもよい。
【0064】渦電流や静電容量を用いて変位の検出を行
なった場合、光を使用したときよりも基準テーブルの表
面形状(粗さ)に起因する誤差が小さくなる。
【0065】また、基準テーブルが導電体(金属)で構
成される場合において、渦電流を使用すると、研磨粉や
研磨液などの非金属性の物質がセンサと基準テーブル問
に存在していても、変位検出信号の誤差は、光,静電容
量やその他のものを使用して変位検出を行ったときの誤
差より小さくなる。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果を奏する。
【0067】(1) 請求項1記載の発明における研磨
装置は、基準テーブルは下ホイールと一体的に連結され
ているので、基準テーブルは正確に変位検出基準位置を
与えることになる。したがって、上下のホイール間の相
対的な距離の変化を直接かつ高精度に検出することがで
き、これによって、被研磨材を確実に所望の厚み寸法に
なるまで研磨することが可能となる。
【0068】(2) 請求項2記載の発明における研磨
装置は、請求項1記載の発明の効果に加えて、ホイール
駆動用ドライブシャフトとキャリア駆動用ドライブシャ
フトをそれぞれ回転させる場合において、基準テーブル
と下ホイールとを連結する部分とキャリア駆動用ドライ
ブシャフトを駆動する伝動シャフトとの相対的な位置関
係が変化しないので、互いに干渉することがなく、ホイ
ール駆動用ドライブシャフトとキャリア駆動用ドライブ
シャフトとはそれぞれ独立して円滑に回転することがで
きる。
【0069】(3) 請求項3記載の発明における研磨
装置は、請求項2記載の効果に加えて、フレキシブルシ
ャフトを使用することで、一層簡単な構成によってキャ
リア駆動用ドライブシャフトをモータで回転駆動するこ
とができる。
【0070】(4) 請求項4記載の発明における研磨
装置は、変位検出手段が接触式のものであるので、比較
的簡単な構成でもって上下のホイール間の相対的な変位
量を検出することができる。
【0071】(5) 請求項5記載の発明における研磨
装置は、変位検出手段は非接触式のものであるので、振
動等の誤差要因を取り除くことができ、上下のホイール
間の相対的な変位量をさらに一層精度良く検出すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における研磨装置の断面
図である。
【図2】実施の形態1の研磨装置の斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態2における研磨装置の断面
図である。
【図4】本発明の実施の形態3における研磨装置の断面
図である。
【図5】本発明の実施の形態4における研磨装置の断面
図である。
【図6】従来の研磨装置の断面図である。
【符号の説明】
1 上ホイール 2 下ホイール 3 キャリア 10 電気式マイクロメータ(変位検出手段) 10a 本体部 10b プローブ 12 ホイール駆動用ドライブシャフト 22 基準テーブル 23 インナピン 25 アウタリング 29 アウタピン 31 キャリア駆動用ドライブシャフト 31a 貫通孔 33 伝動シャフト 39 連結アーム 43 変位検出手段 44 投受光部 44a 発光素子 44b 受光素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/304 622 H01L 21/304 622S Fターム(参考) 3C034 AA19 BB91 BB92 BB93 CA12 CA22 CB01 DD01 3C058 AA07 AA11 AA13 AA18 AC02 BC02 CB01 CB03 DA06 DA17

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被研磨材を押圧する上ホイールと、被研
    磨材を支持する下ホイールとを有し、上下のホイールの
    内の少なくとも下ホイールと前記被研磨材との間の相対
    的な速度差によって前記被研磨材を研磨する研磨装置に
    おいて、前記上ホイールと下ホイールとの相対的な変位
    を検出する変位検出手段を備え、この変位検出手段は、
    前記上ホイールに対してこれと一体的に上下動するよう
    に接合される一方、前記変位検出手段の対向位置には変
    位検出基準位置を与える基準テーブルが配置されるとと
    もに、この基準テーブルが前記下ホイールと一体に連結
    されていることを特徴とする研磨装置。
  2. 【請求項2】 前記下ホイールは円筒状をしたもので、
    この下ホイールには、略円筒状のホイール駆動用ドライ
    ブシャフトが同心に固定され、また、このホイール駆動
    用ドライブシャフト内には前記被研磨材を保持するキャ
    リアを自公転駆動するキャリア駆動用ドライブシャフト
    が同心に配置され、このキャリア駆動用ドライブシャフ
    トにはこれを駆動する伝動シャフトが連結される一方、
    前記下ホイールと基準テーブルとは前記キャリア駆動用
    ドライブシャフトに形成された貫通孔を上下に通って一
    体に連結されており、さらに、前記ホイール駆動用ドラ
    イブシャフトの内周壁に前記伝動シャフトが回転自在に
    取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の研
    磨装置。
  3. 【請求項3】 前記伝動シャフトは、フレキシブルシャ
    フトで構成されていることを特徴とする請求項2記載の
    研磨装置。
  4. 【請求項4】 前記変位検出手段は、前記基準テーブル
    に対して接触するプローブを備えた接触式のものである
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1
    項に記載の研磨装置。
  5. 【請求項5】 前記変位検出手段は、前記基準テーブル
    に対して光を投受光する投受光部を備えた非接触式のも
    のであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のい
    ずれか1項に記載の研磨装置。
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