JP2002361410A - リフローはんだ付け用冶具 - Google Patents

リフローはんだ付け用冶具

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JP2002361410A
JP2002361410A JP2001164931A JP2001164931A JP2002361410A JP 2002361410 A JP2002361410 A JP 2002361410A JP 2001164931 A JP2001164931 A JP 2001164931A JP 2001164931 A JP2001164931 A JP 2001164931A JP 2002361410 A JP2002361410 A JP 2002361410A
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jig
heat sink
component
reflow soldering
frame
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Hisanori Ogawa
尚紀 小川
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 リフローはんだ付け中は放熱板に対して部品
を位置決めし、リフローはんだ付け後の冷却に伴って放
熱板が収縮するときに、部品間の間隔が収縮して部品と
治具が干渉しないような冶具を実現し、もって、部品や
冶具の損傷を防止する。 【解決手段】 治具101は、1枚の放熱板150に少
なくとも2枚の板状部品140、140を、各板状部品
140、140間に間隔を開けてリフローはんだ付けす
るための冶具である。この治具101は、放熱板150
を収容して放熱板を一定の位置に位置決めする第1冶具
110、120と、各部品140、140を枠内に収容
して各部品140、140を一定の位置に位置決めする
枠状の第2冶具130を備えている。第1冶具110、
120と各第2冶具130、130を一定の位置に位置
決めし、その位置決めされた位置から、枠状の第2冶具
130、130が隔壁に向けて移動可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、放熱板に部品
(例えば絶縁基板や半導体装置等)をリフローはんだ付
けするときに用いる冶具に関する。特に、1枚の放熱板
に少なくとも2個の部品を、部品間に間隔を開けてリフ
ローはんだ付けするときに用いる冶具に関する。
【0002】
【従来の技術】 図9を参照して、1枚の放熱板50に
一対の部品40、40を部品40、40間に間隔Gを開
けてリフローはんだ付けするときに用いる従来の冶具1
1を説明する。図9は従来の冶具11の断面図であり、
図9(a)は冶具11に放熱板50と部品40、40を
室温でセットしたときの断面を示し、図9(b)は高温
ではんだ付けしているときの断面を示し、図9(c)は
室温にまで冷却されたときの断面を示している。図9の
冶具11は、上型10と下型20を備えている。上型1
0と下型20は放熱板50を収容する空間13を形成す
る放熱板収容部12、22と、放熱板収容空間13に連
通する一対の開口18、18を備えている。一対の開口
18、18は隔壁14で区画されている。各開口18は
各部品40が隙間なく挿入できる大きさを持ち、各開口
18内に各部品40を位置決めする。収容空間13に放
熱板50が収容され、各開口18に各部品40が収容さ
れると、放熱板50に対して各部品40が位置決めされ
る。放熱板50と各部品40の間には、はんだ箔60が
配置される。放熱板50は熱伝導性が良い銅やアルミで
形成されることが多い。上型10と下型20は、はんだ
が付着しにくく熱伝導性が良く加工性が良いカーボンで
形成されることが多い。このために、放熱板50の熱膨
張係数よりも冶具11の熱膨張係数は小さい。
【0003】上型10と下型20によって放熱板50と
部品40、40を位置決めした状態でリフロー炉に搬入
して加熱する。加熱すると、放熱板50は図9(b)に
示すように、冶具11に対して相対的に膨張する。相対
的に膨張した放熱板50は、相対的に膨張しない収容空
間13内で一定位置関係に位置決めされる。相対的に膨
張した放熱板50に対して部品40、40が一定の位置
に位置決めされ、はんだ箔60が溶融する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 冶具11をリフロー
炉から取り出すと、溶融したはんだが凝固して放熱板5
0に対して部品40、40がはんだ付けされる。はんだ
の凝固温度は室温に対して相当に高く、室温時のサイズ
に比して相当に膨張している放熱板50に対して部品4
0、40がはんだ付けされる。はんだ付けされた後に放
熱板50は室温にまで冷却され、放熱板50は収縮す
る。放熱板50が収縮すると、収縮前の放熱板50には
んだ付けされている部品40、40間の間隔は狭まり、
一対の部品40、40はそれぞれ隔壁14側に移動す
る。上型10の熱膨張係数は放熱板50の熱膨張係数よ
りも低く、隔壁14は、一対の部品40、40がそれぞ
れ隔壁14側に移動するのに応じて収縮することができ
ない。この結果、図9(c)に示すように、部品40、
40の端部が上型10の隔壁14にくい込み、部品4
0、40あるいは隔壁14が損傷してしまうという問題
があった。
【0005】本発明は、リフローはんだ付け中は放熱板
に対して部品を位置決めし、リフローはんだ付け後の冷
却に伴って放熱板が収縮するときに、部品間の間隔が収
縮して部品と治具が干渉しないような冶具を実現し、も
って、部品や冶具の損傷を防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用と効果】 本発
明の冶具は、1枚の放熱板に少なくとも2個の部品を、
部品間に間隔を開けてリフローはんだ付けするために用
いられるものである。本発明の1つの冶具は、放熱板を
収容して放熱板を一定の位置に位置決めする第1冶具
と、部品を収容して部品を一定の位置に位置決めする第
2冶具を備えている。第2冶具は部品毎に用意されてい
る。第1冶具と各第2冶具の間には、第1冶具と各第2
冶具を一定の位置に位置決めする機構と、第1冶具と各
第2冶具が相対移動することを許容する相対移動許容機
構が設けられている。相対移動許容機構は、第1冶具と
各第2冶具が位置決め機構で位置決めされている位置か
ら、はんだ付け温度(はんだ溶融温度よりもわずかに高
いことが多い)から室温にまで冷却されるまでの間に、
放熱板と第1冶具との間で生じる熱変形量の差以上の距
離だけ移動することを許容する。ここでいう「部品」
は、放熱板にはんだ付けされるものを総称し、例えば、
絶縁基板や、コンデンサやICや半導体チップやパワー
トランジスタや半導体整流素子等の部品や、あるいはプ
リント基板等が含まれる。
【0007】この冶具を用いると、第1冶具と各第2冶
具が位置決め機構によって一定の位置に位置決めされた
状態でリフローはんだ付けされるために、放熱板に対し
て各部品が一定の位置に位置決めされた状態ではんだ付
けできる。はんだ付け後に放熱板が冷却されて収縮する
場合には、相対移動許容機構によって第1冶具に対して
第2冶具が移動し、放熱板の収縮に起因する力が冶具や
部品にかかることを防止する。このため、この冶具を用
いると、リフローはんだ付け中は放熱板に対して部品を
位置決めし、リフローはんだ付け後の冷却時には部品と
冶具が干渉することを防止できる。従って、部品を正確
な位置にはんだ付けしながら、リフローはんだ付け後の
冷却時の収縮の問題に対処することができる。
【0008】本発明の1つの冶具は、放熱板を収容して
放熱板を一定の位置に位置決めする第1冶具と、部品を
枠内に収容して部品を一定の位置に位置決めする枠状の
第2冶具を備えている。第2冶具は部品毎に用意されて
いる。第1冶具には隔壁の両側にそれぞれが第2冶具を
受入れる開口が形成されている。各開口の隔壁に直交す
る方向の長さは枠状の第2冶具の長さよりも長い。その
隔壁と反対側の壁が枠状の第2冶具に当接することによ
って第1冶具と各第2冶具は一定の位置に位置決めされ
る。各開口の隔壁に直交する方向の長さは枠状の第2冶
具の長さよりも長いために、前記した位置決め位置か
ら、第2冶具は隔壁に向けて移動可能となっている。
【0009】この冶具によると、各部品は隔壁から遠ざ
けられた位置に位置決めされて放熱板にはんだ付けされ
る。このために、はんだ付け後に放熱板が冷却されて収
縮しても部品が隔壁を押圧することが防止されるので、
部品を正確な位置にはんだ付けしながら、リフローはん
だ付け後の冷却時の収縮の問題に対処することができ
る。
【0010】第1冶具と第2冶具が、放熱板のはんだ濡
れ性と熱膨張係数よりも低いはんだ濡れ性と熱膨張係数
を有する材質で形成されていることが好ましい。はんだ
濡れ性が低いと、放熱板と部品を接続するためのはんだ
が冶具にまで影響することを防止できる。
【0011】また、第1冶具と各第2冶具が、枠状の第
2冶具が隔壁と反対側の壁に当接して第1冶具と各第2
冶具が位置決めされた状態において、リフローはんだ付
け作業中に部品に加わる外力に抗して移動しない力で位
置決めしていることが好ましい。この場合、リフローは
んだ付け中は放熱板に対して部品を確実に位置決めし、
リフローはんだ付け後の冷却時には部品と冶具が干渉す
ることを防止できる。
【0012】あるいは、枠状の第2冶具の枠下面を内側
ほど低い傾斜面とし、第1冶具の開口の開口縁を内側ほ
ど低い傾斜面とすることが好ましい。この場合、リフロ
ーはんだ付け中は、傾斜面同士の関係から、部品は開口
の中心近傍に位置決めされ、リフローはんだ付け後の冷
却時には傾斜面同士が滑って部品型と第1冶具、あるい
は部品と第1治具同士で強圧し合うことがない。
【0013】本発明の他の1つの冶具は、放熱板を収容
して放熱板を一定の位置に位置決めする第1冶具と、各
部品を枠内に収容して各部品を一定の位置に位置決めす
る枠状の第2冶具を備えている。第2治具は部品毎に用
意されている。第1冶具は、放熱板の熱膨張係数とほぼ
同じ熱膨張係数を有する材料で形成され、隔壁の両側に
それぞれが第2冶具を受入れて第2冶具を位置決めする
開口が形成されている。一方、第2冶具は、はんだ濡れ
性が低い材料で形成されている。この冶具を用いると、
第1冶具は放熱板の熱膨張係数とほぼ同じ熱膨張係数を
有する材料で形成されていることから、放熱板が冷却さ
れて収縮するのにあわせて第1冶具も収縮し、部品と第
1冶具同士が強圧されるのを防止することができる。こ
のため、この冶具を用いると、リフローはんだ付け中は
放熱板に対して部品を位置決めし、リフローはんだ付け
後の冷却時には部品と冶具が干渉することを防止でき
る。従って、部品を正確な位置にはんだ付けしながら、
はんだ付け後の冷却時の収縮の問題に対処することがで
きる。また、はんだ濡れ性の低い材料で形成されている
枠状の第2冶具によって、はんだから第1冶具がガード
され、第1部材にはんだが付着することを防止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】 (第1実施例)図1から図5を
参照して、1枚の放熱板150に一対の部品140、1
40を部品140、140間に間隔を開けてリフローは
んだ付けするときに用いる第1実施例の冶具101を説
明する。図1は第1実施例の冶具101の断面図であ
り、図2は同治具101の平面図である。図1(a)と
図2(a)は冶具101に放熱板150と部品140、
140を室温でセットしたときの断面を示し、図1
(b)と図2(b)は高温ではんだ付けしているときの
断面を示し、図1(c)と図2(c)は室温にまで冷却
されたときの断面を示している。図3は上型の平面図、
図4は下型の平面図、図5は部品型の平面図を示す。図
1の治具101は、下型120と上型110と一対の部
品型130を備えている。なお、下型120と上型11
0が特許請求の範囲に記載の第1治具に相当し、部品型
130が第2治具に相当する。
【0015】下型120は、図1の断面図に示すよう
に、放熱板150を収容可能な空間113を形成するた
めに凹部状(但し底板の中央に孔部128が形成されて
いる)に形成された下型放熱板収容部122と、放熱板
載置部124と、ピン126と、孔部128を持つ。下
型120は、図3に示すように平面視すると長方形状に
形成されており、ピン126は、その長方形の四隅に設
けられている。
【0016】上型110は、図1の断面図に示すよう
に、放熱板150を収容可能な空間113を形成するた
めに逆凹部状(但し上板の中央に一対の開口118、1
18が形成されている)に形成された上型放熱板収容部
112と、放熱板150を収容可能な空間113に連通
する一対の開口118、118と、一対の開口118、
118を区切る隔壁114と、ピン挿入孔116(図4
参照)を持つ。各開口118の隔壁114に直交する方
向(図1の水平方向)の長さは、後述する部品型130
の枠部134の長さよりも長く形成されている。上型1
10は、図4に示すように平面視すると長方形状に形成
されており、ピン挿入孔116は、その長方形の四隅に
設けられている。
【0017】各部品型130は、上型110の各開口1
18毎に設けられ、部品140を収容可能な空間136
を形成する枠部134を持つ。枠部134の上端からは
フランジ部132が隔壁114に直交する方向(図1の
水平方向)に伸びている。フランジ部132の底面は、
上型110の放熱板収容部112の上面あるいは隔壁1
14の上面と接触する。部品型130は、図5に示すよ
うに平面視すると長方形の枠状に形成されている。部品
型130は、部品140とはんだ箔160(放熱板15
0)の接触面Aにおける隔壁114に接近する向き(図
示右向き)の摩擦力より、フランジ部132と上型11
0(放熱板収容部112あるいは隔壁114)の接触面
Bにおける隔壁114に離反する向き(図示左向き)の
摩擦力の方が大きくなるように、部品型130の重さや
フランジ部132の長さが設定されている。これにより
上型110と各部品型130は、枠部134が隔壁11
4と反対側の壁(放熱板収容部112)に当接して上型
110と各部品型130が位置決めされた状態におい
て、リフローはんだ付け作業中に部品140に加わる外
力に抗して移動しない力で位置決めされる。
【0018】上記した下型120と上型110と部品型
130は、はんだ濡れ性が低く、さらに熱伝導性、加工
性が良いカーボンで形成されている。放熱板150は熱
伝導性が良い銅で形成されている。カーボンは銅より熱
膨張係数の小さい材料である。
【0019】第1実施例の治具101の使用方法を説明
する。まず、図1(a)と図2(a)に示すように、室
温で下型120の放熱板載置部124に放熱板150の
端部を載置する。その後、長方形状の下型120の四隅
に設けられたピン126を長方形状の上型110の四隅
に設けられたピン挿入孔116にそれぞれ挿入する。こ
れにより、下型120に対し上型110が固定される。
この結果、放熱板150が放熱板収容部112、122
によって形成される空間113に収容される。なお、放
熱板収容空間113は、図1(a)に示すように、リフ
ローはんだ付けでの放熱板150の熱膨張を考慮して、
室温での放熱板150より隔壁114に直交する方向
(図示水平方向)に幅広に形成されている。その後、図
1(a)と図2(a)に示すように部品型130を隔壁
114と反対側の壁(放熱板収容部112)に当接する
位置にセットする。その後、部品型132の部品収容空
間136から放熱板150上にはんだ箔160を載置す
る。その後、はんだ箔160上であって部品収容空間1
36内に部品140をセットする。
【0020】この状態の治具101をリフロー炉(図示
省略)に搬入して加熱する。加熱すると、放熱板150
は図1(b)と図2(b)に示すように治具101に対
して相対的に膨張する。相対的に膨張した放熱板50
は、相対的に膨張しない収容空間113内で一定位置関
係に位置決めされる。相対的に膨張した放熱板150に
対して部品140、140が一定の位置に位置決めさ
れ、はんだ付けされる。はんだ箔160は、室温に比較
して高い温度で凝固する。上型110と各部品型130
は、リフローはんだ付け中に部品140に加わる外力に
抗して移動しない力で位置決めされているから、部品1
40は、隔壁114から離反した位置に位置決めされた
状態で放熱板150にリフローはんだ付けされる。この
ため、放熱板150上のはんだ付けすべき適切な位置に
部品142をはんだ付けすることができる。
【0021】その後、治具101をリフロー炉から出し
て室温で冷却する。すると、加熱によって隔壁114と
直交する方向(図示水平方向)に熱膨張していた放熱板
150や上型110等は縮む。放熱板150の収縮に伴
い、室温に比較して高い温度で既に放熱板150にはん
だ付けされていた各部品140も隔壁114側に移動す
る。ここで、上型110は放熱板150より低い熱膨張
係数である。具体的には、上型110を形成するカーボ
ンは線膨張率が0.0697×10−4/K(6.97
ppm/℃)であり、放熱板150を形成する銅は線膨
張率が0.162×10−4/K(17ppm/℃)で
ある。よって、放熱板150の方が上型110の隔壁1
14より大きく縮む。例えば、幅が200mmの放熱板
150を使用し、Pb:Sn=90:10(固相線温度
268℃)のはんだ160ではんだ付けすると、はんだ
160が凝固する温度から室温になるまでの間に放熱板
150の方が上型110の隔壁114より0.3mm以
上水平方向に大きく縮む。
【0022】この結果、放熱板150にはんだ付けされ
た部品140にも水平方向の隔壁114側に力が働く。
各部品型130は、リフローはんだ付け後の冷却による
放熱板150の収縮に伴い部品140に加わる力に対し
ては移動可能となっているから、部品型130は図1
(c)と図2(c)に示すように水平方向の隔壁114
側に移動するここで、開口118の隔壁114に直交す
る方向(図示水平方向)の長さは部品型130の枠部1
34の長さより長く形成されているから、部品型130
が水平方向の隔壁114側に移動しても、部品型130
の枠部134が隔壁114にくい込まない。このため、
部品140が隔壁114にくい込むこともない。また、
各部品型130は、リフローはんだ付け後の冷却による
放熱板150の収縮に伴い部品140に加わる力に対し
ては移動可能となっているから、放熱板150の収縮に
よって部品140あるいは放熱板150と凝固したはん
だ160との接着がとれてしまうこともない。
【0023】このように第1実施例の治具101による
と、上型110と各部品型130を一定の位置に位置決
めする機構と、その一定の位置から放熱板150と上型
110の間に室温とはんだ付け温度間で生じる熱変形量
以上移動することを許容する移動許容機構が簡単に実現
される。第1実施例の治具101によると、リフローは
んだ付け中は放熱板150に対して部品140を位置決
めし、リフローはんだ付け後の冷却時には部品140と
上型110が干渉することを防止できる。従って、部品
140を正確な位置にはんだ付けしながら、リフローは
んだ付け後の冷却時の収縮の問題に対処することができ
る。
【0024】(第2実施例)次に、図6を参照して、第
2実施例の冶具201を説明する。図6は第2実施例の
冶具201の断面図であり、第1実施例と同様に図6
(a)は室温でセットしたときの断面を示し、図6
(b)は高温ではんだ付けしているときの断面を示し、
図6(c)は室温にまで冷却されたときの断面を示す。
第2実施例の治具201は、部品型230と上型210
の形状の点で、図1等に示す第1実施例の治具101と
異なる。部品型230の枠部234は、上型210の隔
壁214および放熱板収容部212と接触する部位がテ
ーパ状に形成されている。同様に、上型210の隔壁2
14および放熱板収容部212の部品型230の枠部2
34と接触する部位も、テーパ状に形成されている。即
ち、部品型230の枠部234の枠下面234aは内側
ほど低い傾斜面とされ、上型210の開口縁212a、
214aは内側ほど低い傾斜面とされている。
【0025】第2実施例の治具201によると、リフロ
ーはんだ付け中は、傾斜面234aと傾斜面212a、
214a同士の関係から、部品240は開口218の中
心近傍に位置決めされる。また、リフローはんだ付け後
の冷却時には、傾斜面234aと傾斜面212a、21
4a同士が滑って部品型230と上型210の隔壁21
4、あるいは部品240と上型210の隔壁214同士
で強圧し合うことがない。このように、第2実施例の治
具201によっても、位置決め機構と移動許容機構が簡
単に実現される。
【0026】(第3実施例)次に、図7と図8を参照し
て、第3実施例の冶具301を説明する。図1は第3実
施例の冶具301の断面図であり、第1実施例と同様に
図7(a)と図8(a)は室温でセットしたときの断面
を示し、図7(b)と図8(b)は高温ではんだ付けし
ているときの断面を示し、図7(c)と図8(c)は室
温にまで冷却されたときの断面を示す。第3実施例の治
具301は、部品型330および上型310の形状と、
上型310と下型320を形成する材料の点で、図1等
に示す第1実施例の治具101と異なる。部品型330
の一部を構成する枠部334は、上型310の開口31
8に収容され、放熱板350に達する位置まで下方に伸
びている。上型310の開口318(図8参照)は、部
品型330の枠部334と同程度の幅を持つ。このた
め、部品型330の枠部334を開口318に収容する
と、部品型330はその位置に位置決めされる。上型3
10と下型320は、放熱板350と同じ材料である銅
で形成されている。部品型330は第1実施例と同様に
カーボンで形成されている。
【0027】図7(a)と図8(a)に示すように第3
実施例の治具301に放熱板350と部品340を室温
でセットし、リフロー炉で加熱する。すると、上型31
0と下型320は放熱板350は同じ材料(即ち、熱膨
張係数が同じ材料)である銅で形成されているから、図
7(b)と図8(b)に示すように同じ比率で水平方向
に熱膨張する。その後、室温で冷却すると、上型310
は放熱板350と同じ材料で形成されているため、図7
(c)と図8(c)に示すように上型310は放熱板3
50と同じ比率で縮む。よって、放熱板350にはんだ
付けされた部品340が水平方向に隔壁314側に移動
しても、部品340と上型310の隔壁314同士が強
圧されるのを防止できる。このため、この冶具301を
用いると、リフローはんだ付け中は放熱板350に対し
て部品340を位置決めし、リフローはんだ付け後の冷
却時には部品340と上型310が干渉することを防止
できる。従って、部品340を正確な位置にはんだ付け
しながら、はんだ付け後の冷却時の収縮の問題に対処す
ることができる。また、はんだ濡れ性の低い材料である
カーボンで形成された部品型330の枠部334は、上
型310の開口318に収容され、放熱板350に達す
る位置まで下方に伸びているため、部品型330の枠部
334によって上型310がガードされ、上型310に
はんだ360が付着することを防止できる。
【0028】以上、本発明の実施例のリフローはんだ付
け用治具について説明したが、本発明の適用範囲は上記
の実施例になんら限定されるものではない。すなわち、
本発明は、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を
施した形態で実施することができる。例えば、請求項1
に記載の位置決め機構と移動許容機構は、部品を隔壁か
ら離反する側に付勢する付勢部材(バネ、スプリング
等)によって構成してもよい。。また、部品と隔壁の間
に配置された弾性部材(ゴム等)によって構成してもよ
い。また、部品の上面を上方から把持するような機構に
よって構成してもよい。
【0029】また、上記各実施例では、上型には一対の
開口が形成され、各開口毎に部品型が設けられている
が、上型に形成される開口の数や部品型の数には制限は
ない。また、上記各実施例では、上型の一対の開口を区
切る隔壁は、上型の放熱板収容部と一体で形成されてい
るが、放熱板収容部と別体で構成してもよい。さらに、
上記各実施例では、放熱板は銅で形成されているが、銅
の他にも銅合金(例えば銅・タングステン合金等)、ア
ルミニウム、アルミニウム合金(例えば窒化アルミニウ
ム等)、錫メッキまたは錫−鉛メッキされたスチール等
で形成してもよい。これらの材料は、比較的安価であ
り、伝熱性に優れ、加工が容易であり、また、アルミニ
ウムを除けば、はんだ付けも容易である。
【0030】また、第3実施例では、放熱板を銅で形成
した場合には、上型と下型は、銅の他、銅の線膨張率
(0.162×10−4/K)とほぼ同じ線膨張率
(0.150×10−4/K〜0.170×10−4
K程度)の材料を用いることが好ましい。また、放熱板
をアルミニウムで形成した場合には、上型と下型は、ア
ルミニウムの他、アルミニウムの線膨張率(0.237
×10−4/K)とほぼ同じ線膨張率(0.230×1
−4/K〜0.250×10−4/K程度)の材料を
用いることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のリフローはんだ付け用治具の断面
図。
【図2】第1実施例のリフローはんだ付け用治具の平面
図。
【図3】上型の平面図。
【図4】下型の平面図。
【図5】部品型の平面図。
【図6】第2実施例のリフローはんだ付け用治具の断面
図。
【図7】第3実施例のリフローはんだ付け用治具の断面
図。
【図8】第3実施例のリフローはんだ付け用治具の平面
図。
【図9】従来の治具の断面図。
【符号の説明】
101、201、301:リフローはんだ付け用治具 110、210、310:上型 112、212、312:上型放熱板収容部 113、213、313:放熱板収容空間 114、214、314:隔壁 116、216、316:ピン挿入孔 118、218、318:開口 120、220、320:下型 122、222、322:下型放熱板収容部 124、224、324:放熱板載置部 126、226、326:ピン 128、228、328:孔部 130、230、330:部品型 132、232、332:フランジ部 134、234、334:枠部 136、236、336:部品収容空間 140、240、340:部品 150、250、350:放熱板 160、260、360:はんだ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1枚の放熱板に少なくとも2個の部品
    を、部品間に間隔を開けてリフローはんだ付けするため
    の冶具であり、 放熱板を収容して放熱板を一定の位置に位置決めする第
    1冶具と、 各部品を収容して各部品を一定の位置に位置決めする、
    部品毎に用意されている第2冶具を備え、 第1冶具と各第2冶具間には、第1冶具と各第2冶具を
    一定の位置に位置決めする機構と、その一定の位置から
    放熱板と第1冶具の間に室温とはんだ付け温度間で生じ
    る熱変形量以上移動することを許容する移動許容機構が
    設けられていることを特徴とするリフローはんだ付け用
    冶具。
  2. 【請求項2】 1枚の放熱板に少なくとも2枚の板状部
    品を、板状部品間に間隔を開けてリフローはんだ付けす
    るための冶具であり、 放熱板を収容して放熱板を一定の位置に位置決めする第
    1冶具と、 各部品を枠内に収容して各部品を一定の位置に位置決め
    する、部品毎に用意されている枠状の第2冶具を備え、 第1冶具には隔壁の両側にそれぞれが第2冶具を受入れ
    る開口が形成されており、その開口の隔壁に直交する方
    向の長さは枠状の第2冶具の長さよりも長く、 その隔壁と反対側の壁が枠状の第2冶具に当接して第1
    冶具と各第2冶具を一定の位置に位置決めし、 その位置決めされた位置から、枠状の第2冶具が隔壁に
    向けて移動可能であることを特徴とするリフローはんだ
    付け用冶具。
  3. 【請求項3】 第1冶具と第2冶具は、放熱板のはんだ
    濡れ性と熱膨張係数よりも低いはんだ濡れ性と熱膨張係
    数を有する材料で形成されていることを特徴とする請求
    項1または2に記載のリフローはんだ付け用冶具。
  4. 【請求項4】 第1冶具と各第2冶具は、枠状の第2冶
    具が隔壁と反対側の壁に当接して第1冶具と各第2冶具
    が位置決めされた状態において、リフローはんだ付け作
    業中に部品に加わる外力に抗して移動しない力で位置決
    めすることを特徴とする請求項2または3に記載のリフ
    ローはんだ付け用冶具。
  5. 【請求項5】 枠状の第2冶具の枠下面は内側ほど低い
    傾斜面とされ、第1冶具の開口の開口縁は内側ほど低い
    傾斜面とされていることを特徴とする請求項2または3
    に記載のリフローはんだ付け用冶具。
  6. 【請求項6】 1枚の放熱板に少なくとも2枚の板状部
    品を、板状部品間に間隔を開けてリフローはんだ付けす
    るための冶具であり、 放熱板を収容して放熱板を一定の位置に位置決めする第
    1冶具と、 各部品を枠内に収容して各部品を一定の位置に位置決め
    する、部品毎に用意されている枠状の第2冶具を備え、 第1冶具は、放熱板の熱膨張係数とほぼ同じ熱膨張係数
    を有する材料で形成され、隔壁の両側にそれぞれが第2
    冶具を受入れて第2冶具を位置決めする開口が形成され
    ており、 第2冶具は、はんだ濡れ性が低い材料で形成されている
    ことを特徴とするリフローはんだ付け用冶具。
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