JP2002361253A - 洗浄水、該洗浄水の製造方法及びその装置 - Google Patents

洗浄水、該洗浄水の製造方法及びその装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 市販の洗浄剤に対抗できる洗浄性能を備えた
アルカリ洗浄水と、その製造方法及び製造装置を提供す
る。 【解決手段】 電気分解によって電解槽1の陰極室2よ
り生成される電解アルカリ性水のアルカリ濃度を0.0
03mol/l〜0.02mol/lに、アルカリ比を
0.3〜0.05の範囲内に調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械・金属・エレ
クトロニクスをはじめとする洗浄分野全般、特に工業部
品洗浄及び食品加工工業に用いる洗浄水と、この洗浄水
を製造する方法と装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】機械・金属・エレクトロニクス分野で
は、それぞれの生産過程で様々な洗浄工程があるが、例
えば、フロンやエタンなどの有機塩素化合物(揮発性有
機化合物)は法規制により使用が禁止あるいは制限され
ており、短時間に高い清浄度が得られ、しかも生物や環
境に安全である代替洗浄剤の開発が求められてきた。
【0003】上記の有機塩素化合物に代って登場した炭
化水素洗浄剤も代替洗浄剤のひとつだが、引火性や作業
環境の面で問題をかかえている。また、近年、界面活性
剤を用いた水系洗浄も注目を集め、用途に合せた工業用
洗剤が市販され実用化が進んでいる。しかし、水系洗浄
は洗浄効果を上げる為に界面活性剤等の薬品を使用する
ため、この界面活性剤を洗い流すリンス工程が必要とな
り、大量のリンス水が必要となる。又、界面活性剤は有
機物であるため排水基準であるBOD.CODに該当
し、排水基準を満たす為には大規模な排水処理設備を必
要とする問題がある。
【0004】そこで、水を電気分解することによって生
成した生成水を洗浄水として用いることが考えられ、既
に、特開平7−73409号公報、特開平7−1661
97号公報、特開平9−137287号、及び、特開平
10−192860号公報等に見られるように幾つかの
出願も成されているが、しかし、これ等の出願に記載の
発明では、洗浄力の基準をpHやRP、表面張力といっ
た数値のみで洗浄力を判断しており、洗浄力と電気分解
における相関もあいまいであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】例えば、上記の特開平
10−192860号公報には、水のpHが8.0〜1
3.0以下、酸化還元電位が−100〜−1000m
v、残留塩素濃度が5ppm以下、表面張力が30〜7
0dyn/cmを範囲とし、塩類を0〜400ppm添
加して直流40〜80vで電気分解するという記述があ
る。
【0006】ところが、JIS K3362洗浄試験に
基づき本出願人独自の方法にて洗浄試験を各条件での電
解水に対して行ったところ、pHが11を超える強アル
カリであり、且つ、酸化還元電位が−800mvを超え
ている電解水においても、電解条件の違いによっては洗
浄力に大きな違いがあることが判った。(下記表1のデ
ータ参照) このことは、pHや酸化還元電位だけでは洗浄力を判断
する材料にならないことを意味している。
【表1】
【0007】また、pHがアルカリということは、水素
イオン濃度が低い=水酸化物イオン濃度が高いというこ
とであるが、水酸化物イオンを有する水酸化カルシウム
の様に洗浄剤として通常使用しない化合物も有り、全て
が洗浄に寄与している訳ではない。従ってpHがアルカ
リであるということによって洗浄力がある可能性を示す
ことは出来るが、断定することは出来ない。
【0008】また、酸化還元電位が低いということは還
元性があるということである。しかし還元性物質の中に
は洗浄力を持たないチオ硫酸Na等も含まれるため、還
元性があるからといって、必ずしも洗浄力があるとはい
えない。隔膜電解における陰極水は還元電位が極めて低
くなり、薬品等で処理した水との相違点としての判断は
可能であるが、洗浄力との相関については、2次3次的
な要素であり直接的な判断材料ではないと考えられる。
(上記表1のデータ参照)
【0009】また、残留塩素濃度5ppm以下という基
準については、塩素発生自体が陽極側のみの反応である
ことが周知の事実であることから、記述にあるように塩
類の添加量によるものではなく、陰極側での塩素反応
は、陽極側からの流出することが原因であると考えるこ
とが出来る。(下記表2のデータ参照) 要するに、塩素イオンは洗浄力を左右するものではな
く、錆の要因であって、少い方がよいだけである。
【表2】
【0010】更に上記の公報には、表面張力について
(30〜70dyn/cm)の記述があるが、低い表面
張力が洗浄効果を上げることは事実である。しかし幾つ
かの試験条件において、70dyn/cm以下の電解水
を生成することが出来なかった(神奈川県産業技術研究
所協力による)。一般的に無機物は表面張力が高く、有
機物は低いことが知られている。界面活性剤や溶剤は全
て有機物であり、電気分解において添加する塩類は全て
無機物である。無機物を電気分解して有機物を生成する
ことは常識では不可能であり、このことからも電気分解
において表面張力を大きく下げることは難しいものと考
えられる。(下記表3のデータ参照)
【表3】
【0011】以上述べたように、洗浄力には絶対数値が
なく、物理的な洗浄作用を加えれば純水、市水のみでも
洗浄効果を得ることができる。しかし実際は市販の洗浄
剤等と比較し運用を行う必要がある以上、一定以上の洗
浄効果を有する洗浄水と、その製造方法及び製造装置が
不可欠であるという結論に至った。
【0012】従って本発明の技術的課題は、市販の洗浄
剤に対抗できる洗浄性能を備えたアルカリ洗浄水と、そ
の製造方法及び製造装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために、本発明で講じた手段は以下の如くである。
【0014】(1) ナトリウム化合物またはカリウム
化合物を主成分とする電解質を水道水或は純水に添加
し、且つ、20〜500ms/mの電気伝導度になるよ
うに調整した原水を、陽陰両極間に隔膜が存在する有隔
膜電解槽に入れて電気分解することによって、陰極側よ
り生成される電解アルカリ性水であって、この電解アル
カリ性水のアルカリ濃度が0.003mol/l〜0.
02mol/l、アルカリ比が0.3〜0.05の範囲
内であること。(請求項1)
【0015】(2) ナトリウム化合物またはカリウム
化合物を主成分とする電解質を水道水或は純水に添加
し、且つ、20〜500ms/mの電気伝導度になるよ
うに調整した原水を、陽陰両極間に隔膜が存在する有隔
膜電解槽に入れて電気分解することによって、陰極側に
アルカリ洗浄水を生成する洗浄水製造方法であって、上
記電気分解に必要な電気量を1ml当り0.2〜1.2
クーロンの範囲とする一方、上記有隔膜電解槽の隔膜と
して、電気抵抗が0.01〜0.0001Ωcm2、平
均孔径が0.2〜3.5μmの範囲内のものを用いて電
気分解すること。(請求項2)
【0016】(3) ナトリウム化合物またはカリウム
化合物を主成分とする電解質を水道水或は純水に添加
し、且つ、20〜500ms/mの電気伝導度になるよ
うに調整した原水を、陽陰両極間に隔膜が存在する有隔
膜電解槽に入れて電気分解することによって、陰極側に
アルカリ洗浄水を生成する洗浄水の製造装置であって、
上記有隔膜電解槽の隔膜として、電気抵抗が0.01〜
0.0001Ωcm2、平均孔径が0.2〜3.5μm
の範囲内のものを使用すると共に、上記の有隔膜電解槽
には、陽極室と陰極室の間に生じる水圧差をなくすこと
ができる水圧調整手段を具備せしめること。(請求項
3)
【0017】(4) 陽極室と陰極室の間に生じる水圧
差をなくすための水圧調整手段を、両極室に通じる各入
水口と各出水口の断面積を全て同一と成し、且つ、両極
室の容積を同一に造ることによって構成すること。(請
求項4)
【0018】(5) 陽極室と陰極室の間に生じる水圧
差をなくすための水圧調整手段を、両極室に通じる各入
水口の断面積と、各出水口の断面積を各々同一に構成
し、且つ、これ等各入水口の断面積よりも各出水口の断
面積を少く構成すると共に、両極室の容積を同一に造る
ことによって構成すること。(請求項5)
【0019】(6) 断面積を同一に造った出水口の夫
々に、水量調整バルブまたは固定オリフィス、或は、電
動水量調整バルブから成る水量調節手段を設けること。
(請求項6)
【0020】(7) 断面積を同一に造った各入水口と
各出水口の夫々に流量センサを取付ける一方、各出水口
には流量センサによる流量検出に基づき作動して水量を
均一に調整する電動水量調節バルブを設けること。(請
求項7)
【0021】上記(1)で述べた請求項1に係る手段に
よれば、水道水、或は、純水にナトリウム化合物又はカ
リウム化合物を添加した原水を、有隔膜電解槽で電気分
解すると陰極室側に電解アルカリ性水が生成されるが、
この電解アルカリ性水がアルカリ濃度が高くアルカリ比
が低い場合、即ち、アルカリ濃度が0.003mol/
l〜0.02mol/lの範囲で、アルカリ比(全アル
カリ度と遊離アルカリ度の比)が0.3〜0.05の範
囲内である場合に、他に比べて洗浄率が高く、満足のい
く洗浄効果を発揮できる洗浄水を提供することができ、
加えて、上記原水の電気伝導度を20〜500ms/m
にした結果、アルカリ物質を安定状態で生成して、優れ
た洗浄力を備えた洗浄水を提供することができる。
【0022】上記(2)で述べた請求項2に係る製造方
法によれば、電気伝導度が20〜500ms/mの範囲
で、塩化ナトリウム水溶液を0.2〜1.2クーロンの
範囲で電気分解すると、水道水よりも腐食性が少くて人
体に対する影響が少く、使用上安全で、且つ、優れた洗
浄力を発揮することができる洗浄水を生成できると共
に、隔膜として電気抵抗が0.1〜0.0001Ωcm
2であり、平均孔径が0.2〜3.5μmの範囲内のも
のを用いて生成するため、陽極水が陰極室側に混入する
ことがなく、また、電気抵抗もあまり大きくすることな
く、洗浄水を安定した状態で生成することを可能にす
る。
【0023】上記(3)で述べた請求項3に係る製造装
置によれば、上記(2)で述べた製造方法と同様に、使
用上安全で優れた洗浄力を発揮することができる洗浄水
を、安定的に製造することができると共に、水圧調整手
段によって陰極室と陽極室の水圧差を無くすことができ
るため、陰極室と陽極室の混合を防止して、陰極室より
優れた洗浄力を備えた洗浄水(電解アルカリ性水)を生
成することを可能にする。
【0024】上記(4)で述べた請求項4に係る製造装
置によれば、水道水に直結される流水式電解槽におい
て、両極室の入水口断面積及び出水口断面積を同一とし
且つ電解槽内の容積を両極同一にすることにより、水道
圧力を有効に利用し両極に均等に圧力がかかるようにし
たため、水圧差を無くすことができ、両極からの水量を
均一にすることを可能にする。
【0025】上記(4)で述べた手段を前提として水道
圧力が低下した場合に、片極室のみに流入水量が偏る場
合が想定されるが、上記(5)で述べた請求項5に係る
製造装置によれば、両極室の入水口断面積より出水口断
面積を少く設計しているため、電解槽内圧が上昇して、
片極室のみへの偏った流入を防止することを可能にす
る。
【0026】上記(4)と(5)で述べた製造装置に於
いて、電解槽出口の出水部の高さが違う場合は、水頭圧
により電解槽内部の圧力が偏って出水水量に変化が生じ
ることになるが、この点、前記(6)で述べた請求項6
に係る製造装置によれば、電解槽の両極出水部にそれぞ
れ水量調節バルブ若しくは固定オリフィス、或は、電動
水量調節バルブから成る水量調節手段を設けることによ
り、圧力の偏りを手動または自動で補正して、両極の水
量を均一に調整することを可能にする。
【0027】前記(6)で述べた請求項6に係る製造装
置に加えて、前記(7)で述べた請求項7に係る製造装
置によれば、両極室に水量センサを設けて、圧力の偏り
を検知した後、両極出水部に設けた電動水量調節バルブ
によって、両極の水量を自動的に均一に調整することを
可能にする。また、流入する水量を水量センサ等で計測
し水量を均一にする為、上記電動水量調節バルブを運用
するという装置も同時に考えられる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に、上述した本発明に係る洗
浄水、該洗浄水の製造方法及びその装置の実施の形態を
説明することにするが、先ず、洗浄力の基準設定上必要
な「アルカリ濃度」と、「アルカリ比」と、「アルカリ
濃度とアルカリ比の組合せ」に付いて説明する。
【0029】アルカリ濃度に付いて 隔膜電解においてナトリウム化合物やカリウム化合物の
水溶液を電気分解した場合、陰極側には水酸化ナトリウ
ムや水酸化カリウムが生成されると言われている。アル
カリ濃度とは、陰極側に生成されていると仮定した場合
の水酸化ナトリウム濃度または水酸化カリウム濃度を言
う。アルカリ濃度は酸を用いて算出することができ、数
値はmol濃度で表す。
【0030】また、ナトリウム化合物またはカリウム化
合物を有隔膜で電気分解した場合、陰極側には水酸化ナ
トリウムまたは水酸化カリウムが生成されることが仮定
される。水酸化ナトリウムや水酸化カリウムに洗浄力が
あることは一般に良く知られており、発生すると仮定さ
れる濃度が高い程、洗浄力が大きいと言える。従って、
電解アルカリ性水において、水酸化ナトリウム濃度又は
水酸化カリウム濃度であるアルカリ濃度を測定すること
は有意義であり、この濃度を達成する為の電解条件を規
定することで、安定した洗浄力を保持することが出来
る。一方、pHがアルカリであることとアルカリ濃度が
高いということにある程度の相関はあるが、電気分解の
条件によっては、pHをアルカリにし、アルカリ濃度を
低くすることも可能である。従って、電解洗浄水におい
てはpHではなくアルカリ濃度を基準にすることが重要
である。
【0031】アルカリ比に付いて アルカリ比とは水溶液に含まれるアルカリ物質の中に、
洗浄力に寄与するアルカリがどの位含まれているかを判
断する指標として用いるものである。アルカリの中で特
に洗浄力に寄与するものを遊離アルカリ、洗浄に寄与し
ないものを全アルカリとした場合、当然遊離アルカリの
割合が多い水溶液の方が高い洗浄力を有すると言える。
アルカリ比はアルカリ濃度と違い、生成されていると仮
定する物質の特定を行っていない。従って、アルカリ濃
度のようにmol濃度として表すことが出来ない為、全
アルカリ度と遊離アルカリ度の比で表す。
【0032】更に、アルカリ比を測定する為には2段階
滴定を行う。遊離アルカリは第一中和点までに要した酸
の量とし、また全アルカリは第二中和点までに要した酸
の量とする。これ等全アルカリ度と遊離アルカリ度の比
をもってアルカリ比とする。
【0033】アルカリ濃度とアルカリ比の組合せに付い
上述した通り、pHが強アルカリであってもアルカリ濃
度が低い場合がある為、アルカリ濃度が基準内の濃度で
あることが先ず重要である。しかし、酸性物質の混入等
によって見かけ上アルカリ濃度が高くても実際の洗浄力
が低い例がある。これは、酸性物質の混入によって洗浄
力に寄与するアルカリ成分が失われている可能性が示唆
される。そこで洗浄力のあるアルカリ成分が全てのアル
カリ中にどの位含まれているかを判断する必要があり、
アルカリ比を測定することが重要である。
【0034】これ等2つの指標を満足するアルカリ水
と、どちらか一方が欠けているアルカリ水、双方共欠け
ているアルカリ水を、JIS K3362洗浄試験に基
づいた本出願人独自の方法で判断したところ、アルカリ
濃度、アルカリ比共に、ある数値を満たすアルカリ水の
みが洗浄力を有するという結果となった。(下記表4に
記載のデータ参照) 従って、電解したアルカリ水においては、pHや酸化還
元電位で洗浄力を規定するのではなくアルカリ濃度とア
ルカリ比が共に満足のいく数値であることが重要である
と言える。
【表4】
【0035】尚、洗浄力の判断は、JIS K3362
(1998)に記載されているリーナッツ形洗浄器と同
等の物を用い、牛脂・クロロホルム・オイルレッドによ
って作成したモデル汚れをガラス片に付着させ、前記洗
浄器にて試験を行った。本願出願人独自の方法として、
洗浄前のモデル汚れガラス片に付着している汚こうの量
αと、洗浄後のモデル汚れガラス片に付着しているβと
の差から、各洗浄力判定用水溶液の洗浄率Xを求める方
法を使用した。
【0036】次に、本発明に於ける電解条件と洗浄力に
付いて説明するが、その電気量と電気伝導度は以下の如
くである。
【0037】上述した洗浄力の基準設定で規定したアル
カリ濃度とアルカリ比を達成する為には、実験の結果、
有隔膜電解槽にて最低0.2クーロンの電気量を必要と
することが判った。電解には直流を用いるが、水に触れ
る電極板に印可することを考慮した場合人体に対する安
全上、電圧を高く設定することは危険であり一般には4
0Vを上限としている。又、同じ電気量を与える場合、
電圧が高いとW=VAの関係から消費電力が大きくな
り、消費電力によって価格の決まる電源がコスト上昇す
る弊害が考えられる。従って電圧は可能な限り下げるこ
とが重要であると言える。(上記表4のデータと、図7
に示した電気量とアルカリ濃度の関係を示した表図と、
図8に示した電気量とアルカリ比の関係を示した表図の
データ参照)
【0038】また、電圧をある数値に決定した場合、必
要な電気量を安定して得る為に関係する項目は、陽陰両
極間にある水溶液の電気伝導度と、陽陰両極の面積であ
る。電気伝導度が高くなる程、同じ電気量において電圧
を低く設定することが可能となり、電極面積が大きくな
る程、同じ電気量において電圧を低く設定することが可
能となる。しかし実際には電極板を無限に大きくするこ
とは不可能である。
【0039】電気伝導度を高くする為には、塩化ナトリ
ウムの添加量を多くする必要がある。塩化ナトリウム
は、電気分解において洗浄要素のアルカリ物質生成に必
要であるが同時に塩化物でもある為、腐食性を増す結果
となり洗浄水として好ましくない。結果、アルカリ物質
を安定して生成する為には、電気伝導度は最低20ms
/m必要であり、それ以下の場合で洗浄力を維持するに
必要な電気量を保つ為には、電圧を不必要に高く設定す
るか、電極面積を無駄に大きくする必要がある。
【0040】電気伝導度を高くすることは電圧を低く設
定でき、且つ、電極面積を少くすることが可能である
が、同時に残留する塩化物によって洗浄水の腐食が増加
する可能性がある。実験の結果20〜500ms/mの
範囲で、塩化ナトリウム水溶液を0.2クーロン以上で
電気分解した場合において、水道水より腐食性が少いこ
とが確認出来た。従って電気伝導度の上限は500ms
/mとすることが良いと考えられる。(以下の表5に記
載のデータ参照)
【表5】
【0041】尚、電気量の上限については、陽陰両極水
のpH及び陽極の塩素濃度から決定することが出来る。
前記の条件にて1.2クーロンの電気量を与えた場合、
陰極水のpHは12.5を超えて陽極水のpHは2以下
となる。又、陽極に発生する塩素濃度が100ppmを
超えることとなり人体に対する影響も大きい。従って電
気量の上限は1.2クーロンとすることが望ましいと考
える。
【0042】前記アルカリ比の部分で酸性物質が洗浄力
を下げる要因であると記載したが、有隔膜電解において
酸性物質とは通常、陽極水のことである。陽極水を陰極
に混入させない為には、隔膜孔径を可能な限り小さくす
る必要がある。しかし実際は隔膜孔径が小さいというこ
とは、電気抵抗が大きくなるという結果となり、前記の
電気伝導度が小さくなることと同じ結果となる。結果と
して、隔膜の電気抵抗が0.1〜0.0001Ωcm2
であり、平均孔径0.2〜3.5μmの範囲を使用する
ことが重要であるという結論に至った。
【0043】又、同じ要素として、陰極/陽極室に水圧
差があった場合、陰極と陽極室が混合することが考えら
れる。従って、両極に水圧差を持たせないことが重要で
あると考えることが出来る。水圧差を持たせない方法と
しては、両極から生成される水量を同一にするという方
法が一般的である。
【0044】次に、本発明に係る洗浄水の製造装置を図
面と共に説明すると、図1は本発明の装置の全体を説明
した構成図であって、図中、1は有隔膜電解槽(以下単
に電解槽と言う)で、1Tはその電解槽1の内部を陰極
室2と陽極室3の左右2室に仕切る隔膜で、この隔膜1
Tは電気抵抗が0.01〜0.0001Ωcm2、平均
孔径が0.2〜3.5μmに構成されている。
【0045】4は水道水又は純水に対して、ナトリウム
化合物やカリウム化合物等から成る電解質を添加した原
水を、上記の電解槽1に供給する給水パイプで、4Aと
4Bはこの給水パイプ4に通じる各陰極室2と陽極室3
の入水口(入水パイプ)を示す。
【0046】5は上記の電解質を収容した電解質タン
ク、5Aはこのタンク5とポンプ6の間を結ぶ連結パイ
プで、ポンプ6は制御プログラムを格納した制御基板1
5からの指令に従って、必要量の電解質を逆止弁7Aを
備えた添加パイプ7を通して上記の水道水、又は、純水
に添加することにより、電気伝導度が20〜500ms
/mになるように調整した原水を作って、上記電解槽1
に給水する仕組成っている。
【0047】また、8と9は上述した各陰極室2と陽極
室3の取出し側に接続した出水口(出水パイプ)で、こ
れ等各出水口8,9の経路途中には、前記の制御基板1
5によって制御可能に構成した流量センサ10,11
と、電動水量調節バルブ12,13が夫々設けられてい
る。
【0048】14は上記陰極室2と陽極室3の内部に設
けた各電極2′,3′用の電源基板で、この電源基板1
4は前述した制御基板15に制御されて、各電極2′,
3′に供給する電気量を1ml当り0.2〜1.2クー
ロンの範囲に調節する仕組に成っており、その結果、上
記電解槽1の陰極室2側からは、アルカリ濃度が0.0
003mol/l〜0.02mol/lで、アルカリ比
が0.3〜0.05の範囲内の電解アルカリ性水、即
ち、本発明に係る洗浄水が生成される仕組に成ってい
る。
【0049】次に、図2乃至図6は上記陰極室2と陽極
室3の間に生じる水圧差をなくすために設けた水圧調整
手段の構成を示したものであって、図2は前記請求項4
に記載されているように、両極室2に通じる各入水口4
A,4Bと、各出水口8,9の断面積を全て同じに構成
すると共に、両極室2,3の容積を同一に構成した水圧
調整手段を示したものである。
【0050】また、図3は前記請求項5に記載されてい
る水圧調整手段の構成、即ち、両極室2,3に通じる各
入水口4A,4Bの断面積と、出水口8,9の断面積を
夫々同一と成し、且つ、各入水口4A,4Bの断面積よ
りも各出水口8,9の断面積を少く構成し、更に、両極
室の容積を同一に造った水圧調整手段の構成を示したも
のである。
【0051】更に、図4には、前記請求項6に記載され
ている水圧調整手段の構成、即ち、上記図2と図3に示
した構成に於いて、各出水口8,9に水量調節バルブ1
6,17や、固定オリフィス(図示省略)のような手動
式の水量調節手段を設けた構成が示されており、また、
図5には上記手動式の水量調節バルブ16,17に代え
て、電動水量調節バルブ12,13を設けて、これ等各
バルブ12,13の作動を、上記両極室2,3の圧力を
検出する圧力センサ18,19からの圧力信号に従って
自動的に制御する仕組の水圧調整手段が示されている。
【0052】また、図6には、前記請求項7に記載され
ている水圧調整手段の構成、即ち、前記図4と図5に示
した構成の追加手段として、各入水口4A,4Bと、各
出水口8,9の夫々に流量センサ20,21及び10,
11を設けて、これ等各流量センサ20,21及び1
0,11による流量検出に基づいて、各出水口8,9に
設けた電動水量調節バルブ12,13を自動的に開閉制
御する仕組の水圧調整手段が示されている。
【0053】
【発明の効果】以上述べた次第で、本発明に係る洗浄
水、該洗浄水の製造方法及びその装置によれば、電解質
のいずれを問わず、アルカリ濃度とアルカリ比を所定の
範囲に設定すれば、市販の洗浄剤に対抗できる洗浄能力
を備え、且つ、比較的低コストで生成できるアルカリ洗
浄水を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る洗浄水の製造装置の全体を説明し
た構成図である。
【図2】請求項4に示した両極室間に生じる水圧差をな
くす水圧調整手段の構成を説明した構成図である。
【図3】請求項5に示した水圧調整手段の構成図であ
る。
【図4】請求項6に示した水圧調整手段の構成図であ
る。
【図5】請求項6に示した水圧調整手段の他の例を示し
た構成図である。
【図6】請求項7に示した水圧調整手段の構成図であ
る。
【図7】電気量とアルカリ濃度の関係を説明した表図で
ある。
【図8】電気量とアルカリ比の関係を説明した表図であ
る。
【符号の説明】
1 電解槽 1T 隔膜 2 陰極室 2′ 電極 3 陽極室 3′ 電極 4A,4B 入水口 5 電解質タンク 6 ポンプ 8,9 出水口 10,11,20,21 流量センサ 12,13 電動水量調節バルブ 14 電源基板 15 制御基板 16,17 水量調節バルブ(手動式) 18,19 圧力センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B201 AA46 BB03 BB89 BB91 4D061 DA03 DB08 EA04 EB12 EB17 EB19 EB37 EB39 ED12 ED13 GA02 GA06 GA21 GC02 GC11 GC12

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナトリウム化合物またはカリウム化合物
    を主成分とする電解質を水道水或は純水に添加し、且
    つ、20〜500ms/mの電気伝導度になるように調
    整した原水を、陽陰両極間に隔膜が存在する有隔膜電解
    槽に入れて電気分解することによって、陰極側より生成
    される電解アルカリ性水であって、 この電解アルカリ性水のアルカリ濃度が0.003mo
    l/l〜0.02mol/l、アルカリ比が0.3〜
    0.05の範囲内であることを特徴とする洗浄水。
  2. 【請求項2】 ナトリウム化合物またはカリウム化合物
    を主成分とする電解質を水道水或は純水に添加し、且
    つ、20〜500ms/mの電気伝導度になるように調
    整した原水を、陽陰両極間に隔膜が存在する有隔膜電解
    槽に入れて電気分解することによって、陰極側にアルカ
    リ洗浄水を生成する洗浄水製造方法であって、 上記電気分解に必要な電気量を1ml当り0.2〜1.
    2クーロンの範囲とする一方、上記有隔膜電解槽の隔膜
    として、電気抵抗が0.01〜0.0001Ωcm2、
    平均孔径が0.2〜3.5μmの範囲内のものを用いて
    電気分解することを特徴とする洗浄水の製造方法。
  3. 【請求項3】 ナトリウム化合物またはカリウム化合物
    を主成分とする電解質を水道水或は純水に添加し、且
    つ、20〜500ms/mの電気伝導度になるように調
    整した原水を、陽陰両極間に隔膜が存在する有隔膜電解
    槽に入れて電気分解することによって、陰極側にアルカ
    リ洗浄水を生成する洗浄水の製造装置であって、 上記有隔膜電解槽の隔膜として、電気抵抗が0.01〜
    0.0001Ωcm2、平均孔径が0.2〜3.5μm
    の範囲内のものを使用すると共に、上記の有隔膜電解槽
    には、陽極室と陰極室の間に生じる水圧差をなくすこと
    ができる水圧調整手段を具備せしめたことを特徴とする
    洗浄水の製造装置。
  4. 【請求項4】 陽極室と陰極室の間に生じる水圧差をな
    くすための水圧調整手段を、両極室に通じる各入水口と
    各出水口の断面積を全て同一と成し、且つ、両極室の容
    積を同一に造ることによって構成したことを特徴とする
    請求項3記載の洗浄水の製造装置。
  5. 【請求項5】 陽極室と陰極室の間に生じる水圧差をな
    くすための水圧調整手段を、両極室に通じる各入水口の
    断面積と、各出水口の断面積を各々同一に構成し、且
    つ、これ等各入水口の断面積よりも各出水口の断面積を
    少く構成すると共に、両極室の容積を同一に造ることに
    よって構成したことを特徴とする請求項3記載の洗浄水
    の製造装置。
  6. 【請求項6】 断面積を同一に造った出水口の夫々に、
    水量調整バルブまたは固定オリフィス、或は、電動水量
    調節バルブから成る水量調節手段を設けたことを特徴と
    する請求項3、4または5記載の洗浄水の製造装置。
  7. 【請求項7】 断面積を同一に造った各入水口と各出水
    口の夫々に流量センサを取付ける一方、各出水口には流
    量センサによる流量検出に基づき作動して水量を均一に
    調整する電動水量調節バルブを設けたことを特徴とする
    請求項3、4、5または6記載の洗浄水の製造装置。
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