JP2002360719A - クリーンルーム用安全帯及び墜落防止用品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーンルーム内で使用する安全帯及び墜落
防止用品を提供する。 【解決手段】 安全帯のベルト内に導電性繊維を織込み
静電気を放電すると共に、ベルト表面とロープ表面を樹
脂コーティングし、ロープ両端部のリング，フックへの
取付部（サツマ編込部）に熱収縮チューブを嵌挿する。
また、安全帯及び墜落防止用品を透明樹脂袋で二重真空
包装にする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本願は、クリーンルーム内で
の作業に際して使用する墜落防止用安全帯やその周辺墜
落防止用品に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来は、クリーンルーム内での作業に使
用するものはなかった。なぜなら、クリーンルームを建
設するときには、通常使用する安全帯を使用するもので
あり、一旦クリーンルームを建設すれば内部で使用する
ことがなかったからである。しかし、最近電子機器製造
の設備ラインも変更を余儀なくされてきた。それも全て
のラインを止めることはできないため、製造ラインの側
で作業をしなければならなくなってきた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記、クリーンルーム
内では、埃をもっとも嫌うものであり、その埃対策が必
要となるものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】よって本願は、安全帯の
ベルト内には、導電繊維を織込み静電気を放電し、ベル
ト表面には、埃が繊維の隙間に入らないように、樹脂コ
ーティングを施し、ロープ表面も同じく樹脂コーティン
グを施し埃が付着しないようにしたものである。さら
に、商品を二重真空包装する。また、使用後は、拭き洗
いして再び二重真空包装して保管するものである。

【０００５】

【実施例】本願の実施例を詳記すると、導電性繊維を織
込んだ胴ベルト２の一端にバックル１を設け、該胴ベル
ト２にロープ結合用リング３を設け、該ロープ結合用リ
ング３にロープ４を介してフック５を取付けた構造の安
全帯において、胴ベルト２及びロープ４に樹脂コーティ
ング21，41を施し、該ロープ両端部において、リング３
およびフック５にサツマ編込により取付ける部分は、樹
脂コーティング41を剥離し、折り返し部分と、サツマ編
込部分に熱収縮チューブ42を嵌挿すると共に、安全帯全
体を透明樹脂袋11により二重真空包装するものである。

【０００６】周辺墜落防止用品は、巻取機６の上端部に
掛止用フック７を設け、該巻取機６に巻き取った細幅織
ベルト61の先端に、引出金具９と安全帯取付用フック８
の基端を取付けた墜落防止具と、その墜落防止具の引出
金具９に係止して安全帯取付用フック８を引き寄せる伸
縮式の引寄せ竿10とから成るもので、これも二重真空包
装とするものである。

【０００７】本願の安全帯及び墜落防止用品を使用する
方法は、先ず、作業者が防塵服に着替え、クリーンルー
ム手前で埃等を吸引する第１ゲートで一番目の袋を破っ
て入り、続いてクリーンルームに入った時に二番目の袋
を破って出し、安全帯を腰部に装着すると共に、墜落防
止用品も同じ様に袋を破って使用するものである。

【０００８】以上のように使用した後は、安全帯及び墜
落防止用品を拭き洗いし、再び二重真空包装し、保管す
る。そして再びクリーンルーム内で使用する要請があれ
ば、それを発送するものである。

【０００９】

【考案の効果】以上のように本願の安全帯および墜落防
止用品を使用することにより、クリーンルームへ持込む
際は、二重真空包装しているので、埃の侵入は完全に防
止できる。また、胴ベルト内には、導電性繊維を織込ん
でいるので静電気を放電し埃が付にくく、付いたとして
も表面が樹脂コーティングしているので、埃が繊維の隙
間に入らず、拭いたり洗ったりすることで簡単に取るこ
とができる。よって、クリーンルーム内での半導体不良
品の発生を防止することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本願クリーンルーム用安全帯の真空包装状態斜
視図。

【図２】本願クリーンルーム用安全帯の正面図。

【図３】本願クリーンルーム用安全帯のサツマ編込部の
拡大正面図。

【図４】本願墜落防止具の真空包装状態の正面図。

【図５】本願墜落防止具の取付け状態正面図。

【図６】本願墜落防止具の引寄せ竿の正面図。

【符号の説明】

１ バックル ２ 胴ベルト ３ ロープ結合用リング ４ ロープ ５ フック 21，41 樹脂コーティング 42 熱収縮チューブ ６ 巻取機 ７ 掛止用フック ８ 安全帯取付用フック ９ 引出金具 10 引寄せ竿 11 透明樹脂袋

フロントページの続き (72)発明者 丸岡 清文 兵庫県加東郡滝野町上滝野1573番地の２ 藤井電工株式会社内 Ｆターム(参考） 2E184 JA03 KA04 KA08 LA23 LA40

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 導電性繊維を織込んだ胴ベルトの一端に
   バックルを設け、該胴ベルトにロープ結合用リングを設
   け、該ロープ結合用リングにロープを介してフックを取
   付けた構造の安全帯において、胴ベルト及びロープに樹
   脂コーティングを施し、該ロープ両端部において、リン
   グおよびフックにサツマ編込により取付ける部分は、樹
   脂コーティングを剥離し、折り返し部分と、サツマ編込
   部分に熱収縮チューブを嵌挿すると共に、全体を二重真
   空包装としたことを特徴とするクリーンルーム用安全
   帯。
2. 【請求項２】 巻取機の上端部に掛止用フックを設け、
   該巻取機に巻き取った細幅織ベルトの先端に、引出金具
   と安全帯取付用フックの基端を取付けた墜落防止具と、
   その墜落防止具の引出金具に係止して安全帯取付用フッ
   クを引き寄せる引寄せ竿とから成る墜落防止用品におい
   て、それぞれ二重真空包装としたことを特徴とする墜落
   防止用品。