JP2002359552A - 移動通信基地局装置のクロック同期システム及び方法 - Google Patents

移動通信基地局装置のクロック同期システム及び方法

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JP2002359552A
JP2002359552A JP2001167379A JP2001167379A JP2002359552A JP 2002359552 A JP2002359552 A JP 2002359552A JP 2001167379 A JP2001167379 A JP 2001167379A JP 2001167379 A JP2001167379 A JP 2001167379A JP 2002359552 A JP2002359552 A JP 2002359552A
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基準クロックに対する位相同期を行う際にサ
ンプリングクロックの誤差に起因して、現用系から予備
系への切替時に生じる誤差を最小にする。 【解決手段】 同期クロックを2重化する移動通信基地
局装置のクロック同期システムに、サンプリングクロッ
クを独自に有し基準クロックを共通に入力し基準クロッ
クに位相同期する2つのディジタルフェーズロック部5
2n、52eと、2つのディジタルフェーズロック部の
出力信号をそれぞれ入力し、同一の出力信号をそれぞれ
選択する2つの選択部53n、53eと、2つの選択部
で選択された出力信号を位相同期する2つのアナログフ
ェーズロック部54n、54eと、2つのアナログフェ
ーズロック部の出力を切り替えて同期クロックとして出
力させ、同時に2つの選択部に対して同一の出力信号か
ら他の同一の出力信号を選択させるバッファ部55n、
55eとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は移動通信システムの基地
局装置に使用されるクロック同期システムに関する。特
に、本発明は、現用系から予備系への系切替時に発生す
る位相差を最小にするクロック同期システム及び方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】図8は本発明の前提となる移動通信基地
局装置のクロック同期システムの概略構成を示すブロッ
ク図である。なお、全図を通して同一の構成要素には同
一の番号、符号を付して説明を行う。本図に示すクロッ
ク同期システムで生成される同期クロックは、移動通信
システムの基地局装置内で、他の機能部の各種クロック
として、例えば、別途構成されるPLL(フェーズロッ
クループ)の基準クロックとして使用される。
【0003】上記クロック同期システムは、特開平8−
97750号公報にも開示されているように、冗長構成
として2重化され、現用系、予備系の2系統のN系クロ
ック生成回路510nとE系クロック生成回路510e
が設けられ、N系クロック生成回路510nとE系クロ
ック生成回路510e間の現用系から予備系への切替
は、信頼性向上のため、現用系が故障した時に、又は強
制的、定期的に行われる。
【0004】N系クロック生成回路510n、E系クロ
ック生成回路510eにはDPLL部(ディジタルフェ
ーズロックループ部)52n、DPLL部(ディジタル
フェーズロックループ部)52eがそれぞれ設けられ、
DPLL部52n、DPLL部52eは同一周波数のサ
ンプリングクロックをそれぞれ独立に有し、外部から基
準クロック501を共通に入力し、基準クロック501
に同期したDPLLクロックN、DPLLクロックEを
それぞれ形成する。
【0005】なお、上記のサンプリングの周波数は大き
くても100MHzである。DPLL部52n、DPL
L部52eの出力側にはにはBUF部(バッファ部)5
5n、BUF部(バッファ部)55eがそれぞれ接続さ
れ、BUF部55n、BUF部55eはDPLL部52
n、DPLL部52eからDPLLクロックN、DPL
LクロックEをそれぞれ入力しN系、E系のどちらか一
方を同期クロック506として出力する。
【0006】BUF部55nからBUF部55eに切替
制御信号Nが出力され、BUF部55eからBUF部5
5nに切替制御信号Eが出力され、DPLL部52n、
DPLL部52eからの出力の切替が制御される。図9
は図8のクロック同期システムの動作で位相誤差が最大
となる例を説明するタイミングチャートである。
【0007】DPLL部52n、DPLL部52eで
は、本図(b)に示す基準クロック501に対して、本
図(d)、(e)に示すDPLLクロックN、DPLL
クロックEとの位相差をそれぞれ「0」にするように、
調整が行われる。しかし、この調整には、サンプリング
クロックの±1クロックの誤差が生じる。
【0008】前述のように、DPLL部52n、DPL
L部52eは個別に本図(a)に示すサンプリングクロ
ック601N、サンプリングクロック601Eをそれぞ
れ有するので、それぞれの調整で、本図(d)、(e)
に示すように、基準クロック501に対して、Eクロッ
クでは誤差aの進み、Nクロックでは誤差bの遅れが生
じる。
【0009】すなわち、DPLL部52nのNクロック
に+1クロック、DPLL部52eのEクロックに−1
クロックずれた最悪例が生じる場合がある。なお、サン
プリングクロックの周波数を100MHzとすると、1
クロック幅が10n秒となり、上記の場合、2クロック
幅分として最大20n秒の位相差が発生する。
【0010】本図(c)に示すように、切替制御信号N
が「L(低)」、切替制御信号Eが「H(高)」の場合
には、BUF部55nは同期クロック506を出力し、
BUF部55eは同期クロック506の出力を停止し、
逆に、切替制御信号Nが「H(高)」、切替制御信号E
が「L(低)」の場合には、BUF部55nは同期クロ
ック506の出力を停止し、BUF部55nは同期クロ
ック506を出力する。
【0011】本図(f)に示すように、本図(c)の切
替前後で、同期クロック506はDPLLクロックNか
らDPLLクロックEに変化する。このため、同期クロ
ック506の波形にはズレが生じ、切替直前の同期クロ
ック506の周期をL61とし、切替直後の同期クロッ
ク506の周期をL62とすると、L61>L62とな
り、同期クロック506には、切替直前後でDPLL部
52n、DPLL部52eの位相差調整の誤差に起因し
て誤差が生じるという問題があった。
【0012】このように、現用系、予備系の切替直前後
に同期クロック506に誤差が生じると、移動通信基地
局装置における他の機能部のPLLが一瞬アンロックし
てしまうという不具合が発生する。
【0013】
【発明が解決しょうとする課題】したがって、本発明は
上記問題点に鑑みて、基準クロックに対する位相同期に
サンプリングクロックの誤差に起因して、現用系から予
備系への切替時に生じる誤差を最小にすることが可能に
なる移動通信基地局装置のクロック同期システム及び方
法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は前記問題点を解
決するために、同期クロックを2重化する移動通信基地
局装置のクロック同期システムにおいて、サンプリング
クロックを独自に有し基準クロックを共通に入力し基準
クロックに位相同期する2つのディジタルフェーズロッ
ク部と、前記2つのディジタルフェーズロック部の出力
信号をそれぞれ入力し、同一の前記出力信号をそれぞれ
選択する2つの選択部と、前記2つの選択部で選択され
た出力信号を位相同期する2つのアナログフェーズロッ
ク部と、前記2つのアナログフェーズロック部の出力を
切り替えて前記同期クロックとして出力させ、同時に前
記2つの選択部に対して同一の前記出力信号から他の同
一の前記出力信号を選択させるバッファ部とを備えるこ
とを特徴とする移動通信基地局装置のクロック同期シス
テムを提供する。
【0015】この手段により、ディジタルフェーズロッ
ク部で基準クロックに対する位相同期を行う際にサンプ
リングクロックの誤差に起因して、現用系から予備系へ
又はこの逆の切替時に生じる誤差を最小にすることが可
能になる。好ましくは、前記2つのアナログフェーズロ
ック部で形成される出力信号が任意の周期である。
【0016】この手段により、移動通信基地局装置の各
種クロック同期に対応可能になる。好ましくは、前記バ
ッファ部は、現用系から予備系へ、又は予備系から現用
系への切り替え時に、前記2つのアナログフェーズロッ
ク部の出力を切り替え、前記2つの選択部に対して同一
の前記出力信号から他の同一の前記出力信号を選択させ
る。
【0017】この手段により、現用系が故障した時、又
は強制的、定期的に、現用系から予備系への切替時に生
じる誤差を最小にでき、信頼性がさらに向上する。好ま
しくは、一方の前記ディジタルフェーズロック部から2
つの前記選択部への接続距離が短い方に遅延部を設け、
他方の前記ディジタルフェーズロック部から2つの前記
選択部への接続距離が短い方に遅延部を設ける。
【0018】この手段により、上記接続距離の相違によ
り生じる遅延を補償し、切替前後の位相誤差をなくす。
さらに、同期クロックを2重化する移動通信基地局装置
のクロック同期システムにおいて、サンプリングクロッ
クを独自に有し基準クロックを共通に入力し基準クロッ
クに位相同期する2つのディジタルフェーズロック部
と、前記2つのディジタルフェーズロック部の出力信号
をそれぞれ入力し、いずれか一方の前記出力信号を選択
する選択部と、前記選択部で選択された出力信号を位相
同期し前記同期クロックとして出力するアナログフェー
ズロック部とを備えることを特徴とする移動通信基地局
装置のクロック同期システムを提供する。
【0019】この手段により、現用系から予備系へ又は
この逆の切替時に生じる誤差を最小にする構成が簡単に
なる。好ましくは、前記アナログフェーズロック部には
分周回路が設けられ、前記分周回路は異なる周期の同期
クロックを出力する。この手段により、移動通信基地局
装置による種々の同期クロックの要求に対して、切替時
の誤差が小さく、周期の異なるクロックを提供すること
が可能になる。
【0020】さらに、同期クロックを2重化する移動通
信基地局装置のクロック同期方法において、サンプリン
グクロックを独自に有し基準クロックを共通に入力し基
準クロックに2つのディジタルフェーズロックで位相同
期する工程と、前記2つのディジタルフェーズロックの
出力信号をそれぞれ入力し、同一の前記出力信号をそれ
ぞれ選択する工程と、それぞれ選択された出力信号を2
つのアナログフェーズロックで位相同期する工程と、前
記2つのアナログフェーズロックの出力を切り替えて前
記同期クロックとして出力させ、同時に同一の前記出力
信号から他の同一の前記出力信号を選択させる工程とを
備えることを特徴とする移動通信基地局装置のクロック
同期方法を提供する。
【0021】この手段により、上記発明と同様に、ディ
ジタルフェーズロック部で基準クロックに対する位相同
期を行う際にサンプリングクロックの誤差に起因して、
現用系から予備系へ又はこの逆の切替時に生じる誤差を
最小にすることが可能になる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明に係る移動通
信基地局装置のクロック同期システムの概略構成を示す
ブロック図である。本図に示すように、図8と比較し
て、DPLL部52n、DPLL部52eとBUF部5
5n、BUF部55eの間にはSEL部(選択部)53
n、SEL部(選択部)53Eがそれぞれ接続される。
【0023】SEL部53nはDPLL部52nのDP
LLクロックN、DPLL部52eのDPLLクロック
Eを入力し、いずれか一方を選択してSELクロックN
を出力する。SEL部53eはDPLL部52nのDP
LLクロックN、DPLL部52eのDPLLクロック
Eを入力し、いずれか一方を選択してSELクロックE
を出力する。
【0024】SEL部53n、SEL部53eの出力側
にはAPLL部(アナログフェーズロックループ)54
n、APLL部(アナログフェーズロックループ)54
eがそれぞれ接続される。APLL部54nはSEL部
53nからSELクロックNを入力しSELクロックN
に位相同期したNクロックをBUF部55nに出力す
る。
【0025】すなわち、SEL部53nの選択によりS
ELクロックNがDPLLクロックNからDPLLクロ
ックEに切り替わった時の過渡状態では、SELクロッ
クNは、切替直後、DPLLクロックN状態を保持し、
徐々にDPLLクロックEに位相同期することになる。
逆に、SELクロックNがDPLLクロックEからDP
LLクロックNに切り替わる過渡状態では、SELクロ
ックNは、切替直後、DPLLクロックE状態を保持
し、徐々にDPLLクロックNに位相同期することにな
る。
【0026】APLL部54eはSEL部53eからS
ELクロックEを入力しSELクロックEに位相同期し
たEクロックをBUF部55eに出力する。すなわち、
SEL部53eの選択によりSELクロックEがDPL
LクロックNからDPLLクロックEに切り替わった時
の過渡状態では、SELクロックEは、切替直後、DP
LLクロックN状態を保持し、徐々にDPLLクロック
Eに位相同期することになる。
【0027】逆に、SELクロックEがDPLLクロッ
クEからDPLLクロックNに切り替わる過渡状態で
は、SELクロックEは、切替直後、DPLLクロック
E状態を保持し、徐々にDPLLクロックNに位相同期
することになる。APLL部54n、APLL部54e
はアナログのフェーズロックループであるため、DPL
L部52n、DPLL部52eと異なり、位相同期に対
してはサンプリングクロックを必要とせず、従って、位
相同期の調整時にサンプリングクロックの誤差に起因す
る誤差を発生しない。
【0028】また、APLL部54n、APLL部54
eのNクロック、Eクロックはそれぞれ同一の周期であ
るが、DPLL部52n、DPLL部52eのDPLL
クロックN、DPLLクロックEの周期とは同一でなく
てもよく、一般的には任意の周期である。BUF部55
n、BUF部55eは切替制御信号N、切替制御信号E
に基づいて同期クロック506の切替を行うと同時に切
替前後でAPLL部54n、APLL部54eの双方の
入力信号が同一になるように、SEL部53n、SEL
部53eの選択を制御する。
【0029】図2は切替制御信号N、切替制御信号Eに
基づくSEL部53n、SEL部53eの選択制御を説
明する図である。本図に示すように、切替制御信号Nが
L状態で、切替制御信号EがH状態である場合、前述の
ように、BUF部55nは同期クロック506を出力
し、BUF部55eは同期クロック506の出力を停止
し、さらに、SEL部53n、SEL部53eに対し
て、DPLLクロックNをそれぞれ選択するように制御
を行う。
【0030】さらに、切替制御信号NがH状態で、切替
制御信号EがL状態である場合、前述のように、BUF
部55eは同期クロック506を出力し、BUF部55
nは同期クロック506の出力を停止し、さらに、SE
L部53n、SEL部53eに対して、DPLLクロッ
クEをそれぞれ選択するように制御を行う。。
【0031】図3は図1のクロック同期システムの動作
を説明するタイミングチャートである。本図(a)に示
すように、DPLL部52n、DPLL部52eにはサ
ンプリングクロック601N、サンプリングクロック6
01Eがそれぞれ独立に用いられる。
【0032】本図(b)に示すように、DPLL部52
n、DPLL部52eには基準信号501が共通に入力
する。本図(c)に示すように、DPLL部52nの出
力であるDPLLクロックNが基準クロック501に対
して位相に誤差bの遅れが生じているとする。本図
(d)に示すように、DPLL部52eの出力であるD
PLLクロックEが基準クロック501に対して位相に
誤差aの進みが生じているとする。
【0033】本図(e)に示すように、切替前にBUF
部55nから同期クロック506が出力している場合に
は、SEL部53nのSELクロックNとしてDPLL
クロックNが選択される(2a)。本図(f)に示すよ
うに、切替前にBUF部55nから同期クロック506
が出力している場合には、SEL部53eのSELクロ
ックEとしてDPLLクロックNが選択される(2
b)。
【0034】本図(g)に示すように、切替制御信号N
が「L」から「H」に、同時に切替制御信号Eが「H」
から「L」に切り替わると、SEL部53n、SEL部
53eではDPLLクロックNの選択からDPLLクロ
ックEの選択に切り替えられたSELクロックN、SE
LクロックEがAPLL部54n、APLL部54eの
入力となる。
【0035】さらに、上記の切り替わりで、同期クロッ
ク506の出力先がBUF部55nからBUF部55e
に切り替わる。すなわち、BUF部55nが出力状態か
ら停止状態になり、BUF部55eが停止状態から出力
状態になる。本図(h)、(i)に示すように、SEL
クロックNを位相同期したAPLL部54nのNクロッ
ク(2C)、SELクロックEを位相同期したAPLL
部54eのEクロック(2d)は、切替前後で、互いに
位相が合っているために同一の波形を有し、従来と比較
して位相に大きなズレが生じないようになった。
【0036】本図(j)に示すように、切替前では、N
クロックが同期クロック506となり、切替後では、E
クロックが同期クロック506となる。切替直前後で同
期クロック506の周期L1は同一となる。このよう
に、DPLL部52n、DPLL部52eの後段にAP
LL部54n、APLL部54eを備え、切替前は、A
PLL部54n、APLL部54eへの同一の入力信号
に対して同期を取っているので、切替直後には入力信号
であるDPLLクロックNとDPLLクロックEに位相
誤差があっても、APLL部54n、APLL部54e
の出力には位相のズレはなく、徐々にAPLL部54
n、APLL部54eは位相誤差がある入力信号に同期
していく。
【0037】したがって、現用系の出力側におけるDP
LL部の出力だけでなく、予備(待機)系の出力停止側
におけるDPLL部の出力に対しても、APLL部で位
相同期させるようにしているため、切替直前後では同期
クロック506に大きな位相のずれがなくなり、DPL
L部52n、DPLL部52eのサンプリングクロック
の位相誤差が常にN系とE系の間で吸収されることにな
る。
【0038】次に、N系クロック生成回路510nとE
系クロック生成回路510eの間に距離(約20〜30
cm)があるため、DPLL部52nからSEL部53
nへの距離、DPLL部52nからSEL部53eへの
距離が相違する。同様に、DPLL部52eからSEL
部53nへの距離、DPLL部52eからSEL部53
eへの距離が相違する。
【0039】図4は、DPLL部52nからSEL部5
3nへのDPLLクロックNに対して、DPLL部52
nからSEL部53eへのDPLLクロックNの遅延に
起因して、N系とE系の切り替え時に位相誤差が生じる
例を説明するタイミングチャートである。図3と比較し
て、上記距離の相違に起因して、本図(e)、(f)に
示すように、DPLLクロックNの選択時にSELクロ
ックNに対してSELクロックEには遅延aが生じる。
図に示さないが、DPLLクロックEの選択時にSEL
クロックEに対してSELクロックNには遅延aが生じ
る。
【0040】同様に、本図(h)、(i)に示すよう
に、DPLLクロックNの選択時にNクロックに対して
Eクロックには遅延aが生じる。図に示さないが、DP
LLクロックNの選択時にEクロックに対してNクロッ
クには遅延aが生じる。このため、本図(j)に示すよ
うに、切替直前後では、同期クロック506の周期がL
1からL2に変化し、L2はL1よりも遅延aだけ長く
なる。
【0041】したがって、N系クロック生成回路510
nとE系クロック生成回路510eの間の距離に起因し
て、切替直前後に位相誤差が生じるので、この位相誤差
の発生を防止する必要がある。なお、この位相誤差は、
従来技術で述べたサンプリングクロックに起因する位相
誤差と比較すると非常に小さい。図5は図1における第
1の変形例の概略構成を示すブロック図である。本図に
示すように、図1と比較して、DPLL部52nとSE
L部53nの間に遅延部56nが設けられ、DPLL部
52eとSEL部53eの間に遅延部56eが設けられ
る。
【0042】遅延部56nは、DPLL部52nからS
EL部53nへのDPLLクロックNに対して、DPL
L部52nからSEL部53eへのDPLLクロックN
の遅延を生成する。これにより、図4における遅延a防
止することが可能になる。同様に、遅延部56eは、D
PLL部52eからSEL部53eへのDPLLクロッ
クEに対して、DPLL部52eからSEL部53nへ
のDPLLクロックEの遅延を生成する。これにより、
図4における遅延a防止することが可能になる。
【0043】したがって、本発明によれば、N系クロッ
ク生成回路510nとE系クロック生成回路510eの
間の距離に起因して切替直前後に生じる位相誤差の発生
を防止することが可能になる。図6は図1における第2
の変形例の概略構成を示すブロック図である。本図に示
すように、図1と比較して、N系クロック生成回路51
0nのDPLL部52n、E系クロック生成回路510
eのDPLL部52eの出力側にはSEL部53が接続
され、SEL53は外部からの切替制御信号に基づいて
DPLL部52nのDPLLクロックN又はDPLL部
52eのDPLLクロックEのいずれか一方を選択しク
ロックとして出力する。
【0044】SEL53の出力側にはAPPL部54が
接続され、APPL部54はSEL53により選択され
たクロックを入力し、クロックを位相同期した同期クロ
ック506を出力する。このようにして、構成が簡単化
でき、図1の構成と同様の作用効果が得られる。
【0045】図7は図6の変形例の概略構成を示すブロ
ック図である。本図に示すように、図6と比較して、A
PLLには分周回路54Aが設けられ、APLL54の
VCOの出力クロックを基に、前記分周回路54Aはそ
の分周比により、APLL54の出力である同期クロッ
ク506−1に加え、同期クロック506−2、…、同
期クロック506−nを出力する。
【0046】こようにして、移動通信基地局装置による
種々の同期クロックの要求に対して、周期の異なるクロ
ックを提供することが可能になる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
サンプリングクロックを独自に有し基準クロックを共通
に入力し基準クロックに2つのディジタルフェーズロッ
クで位相同期し、2つのディジタルフェーズロックの出
力信号をそれぞれ入力し、同一の出力信号をそれぞれ選
択し、それぞれ選択された出力信号を2つのアナログフ
ェーズロックで位相同期し、2つのアナログフェーズロ
ックの出力を切り替えて同期クロックとして出力させ、
同時に同一の出力信号から他の同一の出力信号を選択さ
せるようにしたので、ディジタルフェーズロック部で基
準クロックに対する位相同期を行う際にサンプリングク
ロックの誤差に起因して、現用系から予備系への切替時
に生じる誤差を最小にすることが可能になる。
【0048】さらに、一方のディジタルフェーズロック
部から2つの選択部への接続距離が短い方に遅延部を設
け、他方のディジタルフェーズロック部から2つの選択
部への接続距離が短い方に遅延部を設けるようにしたの
で、接続距離の相違により生じる遅延を補償し、切替前
後の位相誤差をなくすことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る移動通信基地局装置のクロック同
期システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】切替制御信号N、切替制御信号Eに基づくSE
L部53n、SEL部53eの選択制御を説明する図で
ある。
【図3】図1のクロック同期システムの動作を説明する
タイミングチャートである。
【図4】DPLL部52nからSEL部53nへのDP
LLクロックNに対して、DPLL部52nからSEL
部53eへのDPLLクロックNの遅延に起因して、N
系とE系の切り替え時に位相誤差が生じる例を説明する
タイミングチャートである。
【図5】図1における変形例の概略構成を示すブロック
図である。
【図6】図1における第2の変形例の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図7】図6の変形例の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図8】本発明の前提となる移動通信基地局装置のクロ
ック同期システムの概略構成を示すブロック図である。
【図9】図8のクロック同期システムの動作で位相誤差
が最大となる例を説明するタイミングチャートである。
【符号の説明】
52n、52e…DPLL部 53n、53e、53…SEL部 54n、54e、54…APLL部 54A…分周回路 55n、55e…BUF部 56n、56e…遅延部 501…基準クロック 506…同期クロック 510n…N系クロック生成回路 510e…E系クロック生成回路
フロントページの続き Fターム(参考) 5J106 AA04 CC20 CC30 DD09 FF09 GG19 HH10 KK11 5K014 AA01 CA02 FA01 FA10 FA11 5K021 AA06 CC19 DD02 FF03 GG02 5K047 AA05 BB01 GG09 GG45 KK18 MM36 MM47 MM48

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同期クロックを2重化する移動通信基地
    局装置のクロック同期システムにおいて、 サンプリングクロックを独自に有し基準クロックを共通
    に入力し基準クロックに位相同期する2つのディジタル
    フェーズロック部と、 前記2つのディジタルフェーズロック部の出力信号をそ
    れぞれ入力し、同一の前記出力信号をそれぞれ選択する
    2つの選択部と、 前記2つの選択部で選択された出力信号を位相同期する
    2つのアナログフェーズロック部と、 前記2つのアナログフェーズロック部の出力を切り替え
    て前記同期クロックとして出力させ、同時に前記2つの
    選択部に対して同一の前記出力信号から他の同一の前記
    出力信号を選択させるバッファ部とを備えることを特徴
    とする移動通信基地局装置のクロック同期システム。
  2. 【請求項2】 前記2つのアナログフェーズロック部で
    形成される出力信号が任意の周期であることを特徴とす
    る、請求項1に記載の移動通信基地局装置のクロック同
    期システム。
  3. 【請求項3】 前記バッファ部は、現用系から予備系
    へ、又は予備系から現用系への切り替え時に、前記2つ
    のアナログフェーズロック部の出力を切り替え、前記2
    つの選択部に対して同一の前記出力信号から他の同一の
    前記出力信号を選択させることを特徴とする、請求項1
    に記載の移動通信基地局装置のクロック同期システム。
  4. 【請求項4】 一方の前記ディジタルフェーズロック部
    から2つの前記選択部への接続距離が短い方に遅延部を
    設け、他方の前記ディジタルフェーズロック部から2つ
    の前記選択部への接続距離が短い方に遅延部を設けるこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の移動通信基地局装置
    のクロック同期システム。
  5. 【請求項5】 同期クロックを2重化する移動通信基地
    局装置のクロック同期システムにおいて、 サンプリングクロックを独自に有し基準クロックを共通
    に入力し基準クロックに位相同期する2つのディジタル
    フェーズロック部と、 前記2つのディジタルフェーズロック部の出力信号をそ
    れぞれ入力し、いずれか一方の前記出力信号を選択する
    選択部と、 前記選択部で選択された出力信号を位相同期し前記同期
    クロックを出力するアナログフェーズロック部とを備え
    ることを特徴とする移動通信基地局装置のクロック同期
    システム。
  6. 【請求項6】 前記アナログフェーズロック部には分周
    回路が設けられ、前記分周回路は異なる周期の同期クロ
    ックを出力することを特徴とする、請求項5に記載の移
    動通信基地局装置のクロック同期システム。
  7. 【請求項7】 同期クロックを2重化する移動通信基地
    局装置のクロック同期方法において、 サンプリングクロックを独自に有し基準クロックを共通
    に入力し基準クロックに2つのディジタルフェーズロッ
    クで位相同期する工程と、 前記2つのディジタルフェーズロックの出力信号をそれ
    ぞれ入力し、同一の前記出力信号をそれぞれ選択する工
    程と、 それぞれ選択された出力信号を2つのアナログフェーズ
    ロックで位相同期する工程と、 前記2つのアナログフェーズロックの出力を切り替えて
    前記同期クロックとして出力させ、同時に同一の前記出
    力信号から他の同一の前記出力信号を選択させる工程と
    を備えることを特徴とする移動通信基地局装置のクロッ
    ク同期方法。
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