JP3612497B2 - 移動通信基地局装置のクロック同期システム及び方法 - Google Patents

移動通信基地局装置のクロック同期システム及び方法 Download PDF

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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は移動通信システムの基地局装置に使用されるクロック同期システムに関する。特に、本発明は、現用系から予備系への系切替時に発生する位相差を最小にするクロック同期システム及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は本発明の前提となる移動通信基地局装置のクロック同期システムの概略構成を示すブロック図である。なお、全図を通して同一の構成要素には同一の番号、符号を付して説明を行う。
本図に示すクロック同期システムで生成される同期クロックは、移動通信システムの基地局装置内で、他の機能部の各種クロックとして、例えば、別途構成されるPLL(フェーズロックループ)の基準クロックとして使用される。
【0003】
上記クロック同期システムは、特開平8−97750号公報にも開示されているように、冗長構成として2重化され、現用系、予備系の2系統のN系クロック生成回路510nとE系クロック生成回路510eが設けられ、N系クロック生成回路510nとE系クロック生成回路510e間の現用系から予備系への切替は、信頼性向上のため、現用系が故障した時に、又は強制的、定期的に行われる。
【0004】
N系クロック生成回路510n、E系クロック生成回路510eにはDPLL部(ディジタルフェーズロックループ部)52n、DPLL部(ディジタルフェーズロックループ部)52eがそれぞれ設けられ、DPLL部52n、DPLL部52eは同一周波数のサンプリングクロックをそれぞれ独立に有し、外部から基準クロック501を共通に入力し、基準クロック501に同期したDPLLクロックN、DPLLクロックEをそれぞれ形成する。
【0005】
なお、上記のサンプリングの周波数は大きくても100MHzである。
DPLL部52n、DPLL部52eの出力側にはにはBUF部(バッファ部)55n、BUF部(バッファ部)55eがそれぞれ接続され、BUF部55n、BUF部55eはDPLL部52n、DPLL部52eからDPLLクロックN、DPLLクロックEをそれぞれ入力しN系、E系のどちらか一方を同期クロック506として出力する。
【0006】
BUF部55nからBUF部55eに切替制御信号Nが出力され、BUF部55eからBUF部55nに切替制御信号Eが出力され、DPLL部52n、DPLL部52eからの出力の切替が制御される。
図9は図8のクロック同期システムの動作で位相誤差が最大となる例を説明するタイミングチャートである。
【0007】
DPLL部52n、DPLL部52eでは、本図(b)に示す基準クロック501に対して、本図(d)、(e)に示すDPLLクロックN、DPLLクロックEとの位相差をそれぞれ「0」にするように、調整が行われる。
しかし、この調整には、サンプリングクロックの±1クロックの誤差が生じる。
【0008】
前述のように、DPLL部52n、DPLL部52eは個別に本図(a)に示すサンプリングクロック601N、サンプリングクロック601Eをそれぞれ有するので、それぞれの調整で、本図(d)、(e)に示すように、基準クロック501に対して、Eクロックでは誤差aの進み、Nクロックでは誤差bの遅れが生じる。
【0009】
すなわち、DPLL部52nのNクロックに+1クロック、DPLL部52eのEクロックに−1クロックずれた最悪例が生じる場合がある。
なお、サンプリングクロックの周波数を100MHzとすると、1クロック幅が10n秒となり、上記の場合、2クロック幅分として最大20n秒の位相差が発生する。
【0010】
本図(c)に示すように、切替制御信号Nが「L(低)」、切替制御信号Eが「H(高)」の場合には、BUF部55nは同期クロック506を出力し、BUF部55eは同期クロック506の出力を停止し、逆に、切替制御信号Nが「H(高)」、切替制御信号Eが「L(低)」の場合には、BUF部55nは同期クロック506の出力を停止し、BUF部55nは同期クロック506を出力する。
【0011】
本図(f)に示すように、本図(c)の切替前後で、同期クロック506はDPLLクロックNからDPLLクロックEに変化する。
このため、同期クロック506の波形にはズレが生じ、切替直前の同期クロック506の周期をL61とし、切替直後の同期クロック506の周期をL62とすると、L61>L62となり、同期クロック506には、切替直前後でDPLL部52n、DPLL部52eの位相差調整の誤差に起因して誤差が生じるという問題があった。
【0012】
このように、現用系、予備系の切替直前後に同期クロック506に誤差が生じると、移動通信基地局装置における他の機能部のPLLが一瞬アンロックしてしまうという不具合が発生する。
【0013】
【発明が解決しょうとする課題】
したがって、本発明は上記問題点に鑑みて、基準クロックに対する位相同期にサンプリングクロックの誤差に起因して、現用系から予備系への切替時に生じる誤差を最小にすることが可能になる移動通信基地局装置のクロック同期システム及び方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記問題点を解決するために、同期クロックを2重化する移動通信基地局装置のクロック同期システムにおいて、サンプリングクロックを独自に有し基準クロックを共通に入力し基準クロックに位相同期する2つのディジタルフェーズロック部と、前記2つのディジタルフェーズロック部の双方から出力信号をそれぞれ入力し、前記2つのディジタルフェーズロック部の一方の出力信号をそれぞれ選択する2つの選択部と、前記2つの選択部で選択された出力信号を位相同期する2つのアナログフェーズロック部と、クロック切り替え時に前記2つのアナログフェーズロック部の出力をそれぞれ切り替えて前記同期クロックとして出力、同時に前記2つの選択部に対して前記2つのディジタルフェーズロック部の一方の出力信号の選択を他方の出力信号の選択に切り替えさせる2つのバッファ部とを備えることを特徴とする移動通信基地局装置のクロック同期システムを提供する。
【0015】
この手段により、クロック切り替え時に2つのアナログフェーズロック部の出力をそれぞれ切り替えて同期クロックとして出力し、同時に2つの選択部に対して2つのディジタルフェーズロック部の一方の出力信号の選択を他方の出力信号の選択に切り替えるようにしたので、クロックの切り替え時の過渡状態では、切り替え後、切り替え前のクロック状態を保持し、徐々に切り替えと後のクロックに位相同期することになる。このためディジタルフェーズロック部で基準クロックに対する位相同期を行う際にサンプリングクロックの誤差に起因して、現用系から予備系へ又はこの逆のクロック切替時に生じる誤差を最小にすることが可能になる。
好ましくは、前記2つのアナログフェーズロック部で形成される出力信号が任意の周期である。
【0016】
この手段により、移動通信基地局装置の各種クロック同期に対応可能になる。
好ましくは、前記2つのバッファ部は、現用系から予備系へ、又は予備系から現用系へのクロック切り替え時に、前記2つのアナログフェーズロック部の出力をそれぞれ切り替えて前記同期クロックとして出力し、同時に前記2つの選択部に対して前記2つのディジタルフェーズロック部の一方の出力信号の選択から他方の出力信号の選択に切り替えさせる
【0017】
この手段により、現用系が故障した時、又は強制的、定期的に、現用系から予備系への切替時に生じる誤差を最小にでき、信頼性がさらに向上する。
好ましくは、一方の前記ディジタルフェーズロック部から2つの前記選択部への接続距離が短い方に遅延部を設け、他方の前記ディジタルフェーズロック部から2つの前記選択部への接続距離が短い方に遅延部を設ける。
【0018】
この手段により、上記接続距離の相違により生じる遅延を補償し、切替前後の位相誤差をなくす。
【0020】
さらに、本発明は、同期クロックを2重化する移動通信基地局装置のクロック同期方法において、サンプリングクロックを独自に有し基準クロックを共通に入力し基準クロックに2つのディジタルフェーズロックで位相同期する工程と、前記2つのディジタルフェーズロック部の出力信号から一方の出力信号を選択する工程と、選択された一方の出力信号を共通に入力し2つのアナログフェーズロックで位相同期し、前記2つのアナログフェーズロックの出力信号から一方を同期信号として選択する工程と、クロック切り替え時に、前記2つのアナログフェーズロック部の一方の出力信号の選択を他方の出力信号の選択に切り替えて同期信号として、同時に前記2つのディジタルフェーズロック部の一方の出力信号の選択を他方の出力信号の選択に切り替えて前記2つのアナログフェーズロックの共通の入力とする工程とを備えることを特徴とする移動通信基地局装置のクロック同期方法を提供する。
【0021】
この手段により、上記発明と同様に、クロック切り替え時に2つのアナログフェーズロック部の出力をそれぞれ切り替えて同期クロックとして出力し、同時に2つの選択部に対して2つのディジタルフェーズロック部の一方の出力信号の選択を他方の出力信号の選択に切り替えるようにしたので、クロックの切り替え時の過渡状態では、切り替え後、切り替え前のクロック状態を保持し、徐々に切り替えと後のクロックに位相同期することになる。このためディジタルフェーズロック部で基準クロックに対する位相同期を行う際にサンプリングクロックの誤差に起因して、現用系から予備系へ又はこの逆のクロック切替時に生じる誤差を最小にすることが可能になる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る移動通信基地局装置のクロック同期システムの概略構成を示すブロック図である。
本図に示すように、図8と比較して、DPLL部52n、DPLL部52eとBUF部55n、BUF部55eの間にはSEL部(選択部)53n、SEL部(選択部)53Eがそれぞれ接続される。
【0023】
SEL部53nはDPLL部52nのDPLLクロックN、DPLL部52eのDPLLクロックEを入力し、いずれか一方を選択してSELクロックNを出力する。
SEL部53eはDPLL部52nのDPLLクロックN、DPLL部52eのDPLLクロックEを入力し、いずれか一方を選択してSELクロックEを出力する。
【0024】
SEL部53n、SEL部53eの出力側にはAPLL部(アナログフェーズロックループ)54n、APLL部(アナログフェーズロックループ)54eがそれぞれ接続される。
APLL部54nはSEL部53nからSELクロックNを入力しSELクロックNに位相同期したNクロックをBUF部55nに出力する。
【0025】
すなわち、SEL部53nの選択によりSELクロックNがDPLLクロックNからDPLLクロックEに切り替わった時の過渡状態では、SELクロックNは、切替直後、DPLLクロックN状態を保持し、徐々にDPLLクロックEに位相同期することになる。
逆に、SELクロックNがDPLLクロックEからDPLLクロックNに切り替わる過渡状態では、SELクロックNは、切替直後、DPLLクロックE状態を保持し、徐々にDPLLクロックNに位相同期することになる。
【0026】
APLL部54eはSEL部53eからSELクロックEを入力しSELクロックEに位相同期したEクロックをBUF部55eに出力する。
すなわち、SEL部53eの選択によりSELクロックEがDPLLクロックNからDPLLクロックEに切り替わった時の過渡状態では、SELクロックEは、切替直後、DPLLクロックN状態を保持し、徐々にDPLLクロックEに位相同期することになる。
【0027】
逆に、SELクロックEがDPLLクロックEからDPLLクロックNに切り替わる過渡状態では、SELクロックEは、切替直後、DPLLクロックE状態を保持し、徐々にDPLLクロックNに位相同期することになる。
APLL部54n、APLL部54eはアナログのフェーズロックループであるため、DPLL部52n、DPLL部52eと異なり、位相同期に対してはサンプリングクロックを必要とせず、従って、位相同期の調整時にサンプリングクロックの誤差に起因する誤差を発生しない。
【0028】
また、APLL部54n、APLL部54eのNクロック、Eクロックはそれぞれ同一の周期であるが、DPLL部52n、DPLL部52eのDPLLクロックN、DPLLクロックEの周期とは同一でなくてもよく、一般的には任意の周期である。
BUF部55n、BUF部55eは切替制御信号N、切替制御信号Eに基づいて同期クロック506の切替を行うと同時に切替前後でAPLL部54n、APLL部54eの双方の入力信号が同一になるように、SEL部53n、SEL部53eの選択を制御する。
【0029】
図2は切替制御信号N、切替制御信号Eに基づくSEL部53n、SEL部53eの選択制御を説明する図である。
本図に示すように、切替制御信号NがL状態で、切替制御信号EがH状態である場合、前述のように、BUF部55nは同期クロック506を出力し、BUF部55eは同期クロック506の出力を停止し、さらに、SEL部53n、SEL部53eに対して、DPLLクロックNをそれぞれ選択するように制御を行う。
【0030】
さらに、切替制御信号NがH状態で、切替制御信号EがL状態である場合、前述のように、BUF部55eは同期クロック506を出力し、BUF部55nは同期クロック506の出力を停止し、さらに、SEL部53n、SEL部53eに対して、DPLLクロックEをそれぞれ選択するように制御を行う。

【0031】
図3は図1のクロック同期システムの動作を説明するタイミングチャートである。
本図(a)に示すように、DPLL部52n、DPLL部52eにはサンプリングクロック601N、サンプリングクロック601Eがそれぞれ独立に用いられる。
【0032】
本図(b)に示すように、DPLL部52n、DPLL部52eには基準信号501が共通に入力する。
本図(c)に示すように、DPLL部52nの出力であるDPLLクロックNが基準クロック501に対して位相に誤差bの遅れが生じているとする。
本図(d)に示すように、DPLL部52eの出力であるDPLLクロックEが基準クロック501に対して位相に誤差aの進みが生じているとする。
【0033】
本図(e)に示すように、切替前にBUF部55nから同期クロック506が出力している場合には、SEL部53nのSELクロックNとしてDPLLクロックNが選択される(2a)。
本図(f)に示すように、切替前にBUF部55nから同期クロック506が出力している場合には、SEL部53eのSELクロックEとしてDPLLクロックNが選択される(2b)。
【0034】
本図(g)に示すように、切替制御信号Nが「L」から「H」に、同時に切替制御信号Eが「H」から「L」に切り替わると、SEL部53n、SEL部53eではDPLLクロックNの選択からDPLLクロックEの選択に切り替えられたSELクロックN、SELクロックEがAPLL部54n、APLL部54eの入力となる。
【0035】
さらに、上記の切り替わりで、同期クロック506の出力先がBUF部55nからBUF部55eに切り替わる。すなわち、BUF部55nが出力状態から停止状態になり、BUF部55eが停止状態から出力状態になる。
本図(h)、(i)に示すように、SELクロックNを位相同期したAPLL部54nのNクロック(2)、SELクロックEを位相同期したAPLL部54eのEクロック(2d)は、切替前後で、互いに位相が合っているために同一の波形を有し、従来と比較して位相に大きなズレが生じないようになった。
【0036】
本図(j)に示すように、切替前では、Nクロックが同期クロック506となり、切替後では、Eクロックが同期クロック506となる。
切替直前後で同期クロック506の周期L1は同一となる。
このように、DPLL部52n、DPLL部52eの後段にAPLL部54n、APLL部54eを備え、切替前は、APLL部54n、APLL部54eへの同一の入力信号に対して同期を取っているので、切替直後には入力信号であるDPLLクロックNとDPLLクロックEに位相誤差があっても、APLL部54n、APLL部54eの出力には位相のズレはなく、徐々にAPLL部54n、APLL部54eは位相誤差がある入力信号に同期していく。
【0037】
したがって、現用系の出力側におけるDPLL部の出力だけでなく、予備(待機)系の出力停止側におけるDPLL部の出力に対しても、APLL部で位相同期させるようにしているため、切替直前後では同期クロック506に大きな位相のずれがなくなり、DPLL部52n、DPLL部52eのサンプリングクロックの位相誤差が常にN系とE系の間で吸収されることになる。
【0038】
次に、N系クロック生成回路510nとE系クロック生成回路510eの間に距離(約20〜30cm)があるため、DPLL部52nからSEL部53nへの距離、DPLL部52nからSEL部53eへの距離が相違する。
同様に、DPLL部52eからSEL部53nへの距離、DPLL部52eからSEL部53eへの距離が相違する。
【0039】
図4は、DPLL部52nからSEL部53nへのDPLLクロックNに対して、DPLL部52nからSEL部53eへのDPLLクロックNの遅延に起因して、N系とE系の切り替え時に位相誤差が生じる例を説明するタイミングチャートである。
図3と比較して、上記距離の相違に起因して、本図(e)、(f)に示すように、DPLLクロックNの選択時にSELクロックNに対してSELクロックEには遅延aが生じる。図に示さないが、DPLLクロックEの選択時にSELクロックEに対してSELクロックNには遅延aが生じる。
【0040】
同様に、本図(h)、(i)に示すように、DPLLクロックNの選択時にNクロックに対してEクロックには遅延aが生じる。図に示さないが、DPLLクロックNの選択時にEクロックに対してNクロックには遅延aが生じる。
このため、本図(j)に示すように、切替直前後では、同期クロック506の周期がL1からL2に変化し、L2はL1よりも遅延aだけ長くなる。
【0041】
したがって、N系クロック生成回路510nとE系クロック生成回路510eの間の距離に起因して、切替直前後に位相誤差が生じるので、この位相誤差の発生を防止する必要がある。なお、この位相誤差は、従来技術で述べたサンプリングクロックに起因する位相誤差と比較すると非常に小さい。
図5は図1における第1の変形例の概略構成を示すブロック図である。本図に示すように、図1と比較して、DPLL部52nとSEL部53nの間に遅延部56nが設けられ、DPLL部52eとSEL部53eの間に遅延部56eが設けられる。
【0042】
遅延部56nは、DPLL部52nからSEL部53nへのDPLLクロックNに対して、DPLL部52nからSEL部53eへのDPLLクロックNの遅延を生成する。これにより、図4における遅延a防止することが可能になる。
同様に、遅延部56eは、DPLL部52eからSEL部53eへのDPLLクロックEに対して、DPLL部52eからSEL部53nへのDPLLクロックEの遅延を生成する。これにより、図4における遅延a防止することが可能になる。
【0043】
したがって、本発明によれば、N系クロック生成回路510nとE系クロック生成回路510eの間の距離に起因して切替直前後に生じる位相誤差の発生を防止することが可能になる。
図6は図1における第2の変形例の概略構成を示すブロック図である。本図に示すように、図1と比較して、N系クロック生成回路510nのDPLL部52n、E系クロック生成回路510eのDPLL部52eの出力側にはSEL部53が接続され、SEL53は外部からの切替制御信号に基づいてDPLL部52nのDPLLクロックN又はDPLL部52eのDPLLクロックEのいずれか一方を選択しクロックとして出力する。
【0044】
SEL53の出力側にはAPPL部54が接続され、APPL部54はSEL53により選択されたクロックを入力し、クロックを位相同期した同期クロック506を出力する。
このようにして、構成が簡単化でき、図1の構成と同様の作用効果が得られる。
【0045】
図7は図6の変形例の概略構成を示すブロック図である。本図に示すように、図6と比較して、APLLには分周回路54Aが設けられ、APLL54のVCOの出力クロックを基に、前記分周回路54Aはその分周比により、APLL54の出力である同期クロック506−1に加え、同期クロック506−2、…、同期クロック506−nを出力する。
【0046】
こようにして、移動通信基地局装置による種々の同期クロックの要求に対して、周期の異なるクロックを提供することが可能になる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、サンプリングクロックを独自に有し基準クロックを共通に入力し基準クロックに2つのディジタルフェーズロックで位相同期し、2つのディジタルフェーズロックの出力信号をそれぞれ入力し、同一の出力信号をそれぞれ選択し、それぞれ選択された出力信号を2つのアナログフェーズロックで位相同期し、2つのアナログフェーズロックの出力を切り替えて同期クロックとして出力させ、同時に同一の出力信号から他の同一の出力信号を選択させるようにしたので、ディジタルフェーズロック部で基準クロックに対する位相同期を行う際にサンプリングクロックの誤差に起因して、現用系から予備系への切替時に生じる誤差を最小にすることが可能になる。
【0048】
さらに、一方のディジタルフェーズロック部から2つの選択部への接続距離が短い方に遅延部を設け、他方のディジタルフェーズロック部から2つの選択部への接続距離が短い方に遅延部を設けるようにしたので、接続距離の相違により生じる遅延を補償し、切替前後の位相誤差をなくすことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る移動通信基地局装置のクロック同期システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】切替制御信号N、切替制御信号Eに基づくSEL部53n、SEL部53eの選択制御を説明する図である。
【図3】図1のクロック同期システムの動作を説明するタイミングチャートである。
【図4】DPLL部52nからSEL部53nへのDPLLクロックNに対して、DPLL部52nからSEL部53eへのDPLLクロックNの遅延に起因して、N系とE系の切り替え時に位相誤差が生じる例を説明するタイミングチャートである。
【図5】図1における変形例の概略構成を示すブロック図である。
【図6】図1における第2の変形例の概略構成を示すブロック図である。
【図7】図6の変形例の概略構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の前提となる移動通信基地局装置のクロック同期システムの概略構成を示すブロック図である。
【図9】図8のクロック同期システムの動作で位相誤差が最大となる例を説明するタイミングチャートである。
【符号の説明】
52n、52e…DPLL部
53n、53e、53…SEL部
54n、54e、54…APLL部
54A…分周回路
55n、55e…BUF部
56n、56e…遅延部
501…基準クロック
506…同期クロック
510n…N系クロック生成回路
510e…E系クロック生成回路

Claims (5)

  1. 同期クロックを2重化する移動通信基地局装置のクロック同期システムにおいて、
    サンプリングクロックを独自に有し基準クロックを共通に入力し基準クロックに位相同期する2つのディジタルフェーズロック部と、
    前記2つのディジタルフェーズロック部の双方から出力信号をそれぞれ入力し、前記2つのディジタルフェーズロック部の一方の出力信号をそれぞれ選択する2つの選択部と、
    前記2つの選択部で選択された出力信号を位相同期する2つのアナログフェーズロック部と、
    クロック切り替え時に前記2つのアナログフェーズロック部の出力をそれぞれ切り替えて前記同期クロックとして出力、同時に前記2つの選択部に対して前記2つのディジタルフェーズロック部の一方の出力信号の選択を他方の出力信号の選択に切り替えさせる2つのバッファ部とを備えることを特徴とする移動通信基地局装置のクロック同期システム。
  2. 前記2つのアナログフェーズロック部で形成される出力信号が任意の周期であることを特徴とする、請求項1に記載の移動通信基地局装置のクロック同期システム。
  3. 前記2つのバッファ部は、現用系から予備系へ、又は予備系から現用系へのクロック切り替え時に、前記2つのアナログフェーズロック部の出力をそれぞれ切り替えて前記同期クロックとして出力し、同時に前記2つの選択部に対して前記2つのディジタルフェーズロック部の一方の出力信号の選択から他方の出力信号の選択に切り替えさせることを特徴とする、請求項1に記載の移動通信基地局装置のクロック同期システム。
  4. 一方の前記ディジタルフェーズロック部から2つの前記選択部への接続距離が短い方に遅延部を設け、他方の前記ディジタルフェーズロック部から2つの前記選択部への接続距離が短い方に遅延部を設けることを特徴とする、請求項1に記載の移動通信基地局装置のクロック同期システム。
  5. 同期クロックを2重化する移動通信基地局装置のクロック同期方法において、
    サンプリングクロックを独自に有し基準クロックを共通に入力し基準クロックに2つのディジタルフェーズロックで位相同期する工程と、
    前記2つのディジタルフェーズロック部の出力信号から一方の出力信号を選択する工程と、
    選択された一方の出力信号を共通に入力し2つのアナログフェーズロックで位相同期し、前記2つのアナログフェーズロックの出力信号から一方を同期信号として選択する工程と、
    クロック切り替え時に、前記2つのアナログフェーズロック部の一方の出力信号の選択を他方の出力信号の選択に切り替えて同期信号として、同時に前記2つのディジタルフェーズロック部の一方の出力信号の選択を他方の出力信号の選択に切り替えて前記2つのアナログフェーズロックの共通の入力とする工程とを備えることを特徴とする移動通信基地局装置のクロック同期方法。
JP2001167379A 2001-06-01 2001-06-01 移動通信基地局装置のクロック同期システム及び方法 Expired - Fee Related JP3612497B2 (ja)

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