JP2002357263A - プーリユニット - Google Patents

プーリユニット

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JP2002357263A
JP2002357263A JP2001167920A JP2001167920A JP2002357263A JP 2002357263 A JP2002357263 A JP 2002357263A JP 2001167920 A JP2001167920 A JP 2001167920A JP 2001167920 A JP2001167920 A JP 2001167920A JP 2002357263 A JP2002357263 A JP 2002357263A
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annular space
thin plate
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Hideki Fujiwara
英樹 藤原
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/723Shaft end sealing means, e.g. cup-shaped caps or covers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2361/00Apparatus or articles in engineering in general
    • F16C2361/63Gears with belts and pulleys

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Pulleys (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プーリの幅方向幅を短縮した構造でもって泥
水等の侵入を防止可能とし、全体としてプーリユニット
の幅方向寸法を短縮することができる。 【解決手段】 プーリ1と、プーリ1と互いに相対回転
可能にかつプーリ1の内側に同心状に配設した軸体2
と、プーリ1と軸体2との間の環状空間Sに介装した一
方向クラッチ3と、環状空間Sにおいて一方向クラッチ
3の側方に設けた転がり軸受5とからなり、環状空間S
に位置して転がり軸受5の軸方向外側を密封した環状シ
ール6と、環状シール6の軸方向外方において、プーリ
1と軸体2の一方に固定して、プーリ1と軸体2の両端
面間に渡って設けられ、少なくとも環状空間Sを閉蓋し
た薄板部材8とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動車な
どのエンジンのクランクシャフトからベルトを介して駆
動される補機、あるいはテンショナやアイドラなどに装
備されるプーリユニットに関する。補機としては、例え
ば自動車のエアコンディショナ用コンプレッサ、ウォー
タポンプ、オルタネータ、冷却ファンなどが挙げられ
る。
【0002】
【従来の技術】自動車エンジンに装着される各種の補機
は、エンジンのクランクシャフトによりベルトを介して
駆動されるようになっている。ここで、補機のうち、例
えばオルタネータの場合、エンジンのクランクシャフト
と同期回転するように連結していると、クランクシャフ
トの回転数が低下するとき、オルタネータの発電能力が
低下する。そこで、本願出願人は、オルタネータのプー
リ部分に一方向クラッチを内蔵し、クランクシャフトの
回転数が低下するときに、オルタネータのロータの回転
をその慣性力により継続させるようにして、発電効率を
高められるようにしたプーリユニットのいくつかを既に
出願している。
【0003】図7は、そのプーリユニットの一つを示
す。図7において、1は、プーリ、2は、ロータ軸、3
は、一方向クラッチ、4は、玉軸受、5は、ころ軸受、
6は、環状シール、7は、環状シールド板である。
【0004】なお、図中、右側はエンジン側の固定側で
あり、ロータ軸2の内周にその右側からクランクシャフ
トが挿入されるようになっており、左側はエンジンとは
反対側の自由端側である。
【0005】このプーリユニットは、プーリ1とロータ
軸2との回転差に応じて一方向クラッチ3を動力を伝達
するロック状態と動力伝達を遮断するフリー状態とに切
り替え、プーリ1とロータ軸2との間で動力を伝達させ
たり遮断させたりするようになっている。
【0006】そして、環状シールド板7は、プーリ1と
ロータ軸2との環状空間へ外側から泥水やその他が侵入
するのを防止して耐水性を高めるものであり、ロータ軸
2の外周に圧入されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の場合、環状シー
ルド板7は金属製等であり、ゴム製の環状シール6に比
べると厚肉であり、そのため、プーリ1の軸方向幅が長
くなり、また、プーリユニットもその方向に大型化して
しまうという問題があった。
【0008】また、実開平5―81555号公報などに
みられるように、自動車用エンジン、船舶用エンジンの
補機駆動ベルトテンショナやアイドラ等に使用されるプ
ーリユニットにおいて、プーリを支持する転がり軸受を
覆うキャップを設けたものが知られているが、充分なシ
ール性が得られない可能性があると共に、取り付け性の
問題も生じていた。
【0009】したがって、本発明は、プーリユニットに
おいて、薄板部材を設けるだけで前記した泥水や海水等
の侵入を防止可能とし、かつ、肉厚の薄い薄板部材を用
いることで、プーリの軸方向幅を短縮可能とし、同時に
プーリユニット全体の寸法を短縮可能とすることを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のプーリユニット
は、プーリと、前記プーリと互いに相対回転可能にかつ
前記プーリの内側に同心状に配設した軸体と、前記プー
リと前記軸体との間の環状空間に介装した一方向クラッ
チと、前記環状空間において前記一方向クラッチの側方
に設けた転がり軸受とからなり、前記環状空間に位置し
て前記転がり軸受の軸方向外側を密封した環状シール
と、前記環状シールの軸方向外方において、前記プーリ
と前記軸体の一方に固定して、前記プーリと前記軸体の
両端面間に渡って設けられ、少なくとも前記環状空間を
閉蓋した薄板部材とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0011】また、本発明のプーリユニットは、プーリ
と、前記プーリと互いに相対回転可能にかつ前記プーリ
の内側に同心状に配設した軸体と、前記プーリと前記軸
体との間の環状空間に介装した転がり軸受とからなり、
前記転がり軸受の軸方向外方において、前記プーリと前
記軸体の一方に固定して、前記プーリと前記軸体の両端
面間に渡って設けられ、少なくとも前記環状空間を閉蓋
した薄板部材とを備えたことを特徴とするものである。
【0012】例えば、薄板部材が、外周縁をプーリの外
周縁と略一致させ、軸体の端面全体を閉蓋する形状に形
成され、かつ、前記プーリの端面に固定する。
【0013】本発明によると、外側からの泥水の水等の
侵入防止を肉厚の薄い薄板部材で行うから、プーリと軸
体との対向間に従来のような環状シールド板を設ける必
要がなくなり、したがって、その分、プーリの軸方向幅
を短縮することができ、プーリユニット全体としての幅
方向寸法を短縮できる。
【0014】なお、上記において、軸体は、自動車の補
機の入力軸そのものや入力軸の一部を含む。入力軸に
は、要するに、プーリと同心状にその内径側に配設さ
れ、プーリと互いに相対回転する軸体であれば、中空構
造、一部中空構造、中実構造、2重軸構造などそのすべ
てを含む。
【0015】前記薄板部材が、前記プーリの端面に貼着
により固着されるようにすると、薄板部材の固着作業が
容易となって好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の詳細を図面に示す実施形
態に基づいて説明する。
【0017】図1ないし図3は、本発明の一実施形態に
かかり、図1は、プーリユニットの縦断面図、図2は、
図1の(2)−(2)線断面の矢視図、図3は、図1の
要部の拡大図である。
【0018】図例のプーリユニットAは、プーリ1、ロ
ータ軸2、一方向クラッチ3、玉軸受4、ころ軸受5、
シール6および薄板部材8を有している。
【0019】このプーリユニットAは、部品点数ならび
に製造コストを削減するために、一方向クラッチ3の内
・外輪、玉軸受4およびころ軸受5の各内・外輪を省略
し、これらの内輪についてプーリユニットAのロータ軸
2で兼用させて、外輪についてプーリ1で兼用させた構
成としている。
【0020】プーリ1は、例えば自動車エンジンのクラ
ンクシャフトによりベルト(Vリブド型)を介して回転駆
動されるもので、その外周にはVリブドベルトBが巻き
掛けられる波状溝が形成されている。
【0021】プーリ1の内径面において軸方向固定端側
の領域には、深溝玉軸受からなる玉軸受4の玉23が介
装される軌道溝が形成されている。
【0022】ロータ軸2は、中空の軸体として、プーリ
1内部に挿通されて、図示しないが自動車エンジンの補
機の入力軸(例えばオルタネータのロータ)に固定され
る。
【0023】ロータ軸2の外径面において軸方向中間領
域2aの円周数カ所には、一方向クラッチ3の平坦なカ
ム面10aが形成され、その軸方向両側領域2b,2c
には、玉軸受4およびころ軸受5の内輪軌道が確保され
ている。
【0024】ロータ軸2の中間領域2aは八角形に、両
側領域2b,2cは円形に形成されている。
【0025】ロータ軸2において玉軸受4の内輪軌道と
なる領域2bの外径寸法が、ころ軸受5の内輪軌道とす
る領域2cの外径寸法よりも大きく設定されているが、
これは、プーリ1とロータ軸2との間に、一方向クラッ
チ3や玉軸受4およびころ軸受5を固定側から順番に簡
単に組み込めるようにするためである。このロータ軸2
の領域2bには、深溝玉軸受からなる玉軸受4の玉23
が介装される軌道溝が形成されている。
【0026】また、ロータ軸2の外径面において小径に
設定した軸方向自由端側の領域2cには、周溝2dが設
けられており、この周溝2dに対してころ軸受5の保持
器34の内径面に設けられてある径方向内向きの輪状突
起34aが係入されることにより、当該保持器34が軸
方向に位置決めされるようになっている。
【0027】一方向クラッチ3は、プーリ1とロータ軸
2との対向環状空間Sの軸方向中央に介装されており、
その内輪軌道はロータ軸2の外径面で、その外輪軌道は
プーリ1の内径面で構成されている。
【0028】一方向クラッチ3は、合成樹脂製の円環状
の保持器12、転動体としての複数のころ13、弾性部
材として楕円形のコイルバネ14を備えている。
【0029】この場合、一方向クラッチ3の保持器12
は、プーリ1とロータ軸2の対向環状空間Sに配設され
て周方向ならびに軸方向に位置決めされた状態で外装さ
れており、ロータ軸2の外径面においてその円周方向数
カ所のカム面10aに対応する領域に径方向内外に貫通
するポケット12aが設けられている。このポケット1
2aそれぞれの周方向間には軸方向の柱部12bが存在
している。
【0030】一方向クラッチ3のころ13は、保持器1
2の各ポケット12aに1つずつ周方向転動範囲が規制
された状態で収納される。
【0031】一方向クラッチ3のコイルバネ14は、保
持器12の各柱部12bの内壁面に突設される突起12
cに対して装着されて、ころ13をカム面10aとプー
リ1の内径面とで形成するくさび状空間の狭い側(ロッ
ク側)へと押圧するものである。
【0032】一方向クラッチ3の保持器12の内径面
は、ロータ軸2の軸方向中間領域2aの八角形の外径面
形状に合致嵌合する形状に形成することにより、保持器
12をロータ軸2に対して周方向に回り止めさせてい
る。
【0033】また、一方向クラッチ3の保持器12は、
ロータ軸2における中間領域2aのカム面10aと大径
の領域2bとを連接するテーパ状段差部2eによって、
玉軸受4側への動きが封じられ、ロータ軸2に対して軸
方向位置決めされたころ軸受5の保持器34によってこ
ろ軸受5側への動きが封じられるようになっている。
【0034】玉軸受4ところ軸受5は、転がり軸受とし
て、プーリ1とロータ軸2との対向環状空間Sにおい
て、一方向クラッチ3の軸方向両側に1つずつ介装され
る。
【0035】玉軸受4は、その内輪軌道がロータ軸2の
軸方向一方領域2bにおける外径面で、その外輪軌道が
プーリ1の内径面で構成されていて、転動体としての複
数の玉23およびそれを保持する冠形保持器24からな
る一般的な深溝型玉軸受とされている。
【0036】ころ軸受5は、その内輪軌道がロータ軸2
の軸方向他方領域2cにおける外径面で、その外輪軌道
がプーリ1の内径面で構成されていて、転動体としての
複数のころ33およびそれを保持する保持器34からな
るケージアンドローラとされている。
【0037】前記環状空間Sにおいて、玉軸受4および
ころ軸受5の軸方向外側に環状シール6が装着されてい
る。環状シール6は、環状芯金の外周に被着した弾性体
の一端側をプーリ1の内径面に固着し、その他端側をシ
ールリップ6aとしてロータ軸2の外径面に当接した接
触形態のものである。
【0038】上記プーリユニットAの動作としては、要
するに、プーリ1とロータ軸2との回転速度差に応じ
て、一方向クラッチ3がロック状態またはフリー状態と
なり、プーリ1からロータ軸2へ動力を伝達したり、動
力伝達を遮断したりする。なお、一方向クラッチ3がフ
リー状態となったときは、ロータ軸2が自身の回転慣性
力により回転継続する。
【0039】図4を参照して説明するように、本実施の
形態は、自由端側の転がり軸受であるころ軸受5の外端
面を密封する一方の環状シール6と、この環状シール6
の外端面においてプーリ1の端面に密着状態で固着され
てプーリ1とロータ軸2との両端面間にわたって閉蓋し
た肉厚の薄い薄板部材8とを備えることを特徴としてい
る。
【0040】薄板部材8は、アルミシールからなり、プ
ーリ1の外径と等しいかまたは少なくともその内径より
大きな外径を有する円形形状のものであり、プーリ1に
固着する内面側外周縁に沿って接着剤等からなる粘着層
8aをプーリ1の端面に対して密着状態で貼着されて取
り付けられる。
【0041】このようにアルミシールからなる薄板部材
8は、従来の厚肉の金属製の環状シールド板に比べ安価
である。また、粘着層8aを一体に設けることにより、
簡単にプーリ1の端面に固着でき、製造性に優れる。な
お、薄板部材8に粘着層8aを形成せず、接着剤等を塗
布して固着してもよい。
【0042】この場合、プーリ1とロータ軸2との自由
端側端面は、径方向の面上にほぼ一致しており、これに
よって、薄板部材8は、平坦な密着面を有する形状とし
て、プーリ1とロータ軸2との両端面にまたがって容易
に密着状態で貼着されて、プーリ1とロータ軸2との端
面間を閉蓋できる。
【0043】したがって、本実施の形態では、従来のよ
うな厚肉の環状シールド板が無くても、プーリ1とロー
タ軸2との間を肉厚の薄い薄板部材8により閉蓋して、
その内部に泥水などの異物の侵入を防止できるようにな
る。
【0044】そして、薄板部材8は、従来の環状シール
ド板構造に代えて設けられており、そのため、プーリ1
とロータ軸2の自由端側は、環状シールド板の設定に必
要とされていた領域分が不要となるから、少なくともそ
の不要となった分だけ、プーリ1の軸方向寸法を短縮で
きる結果、寸法プーリユニット全体の幅方向寸法を短縮
できる。
【0045】以下、具体的な幅方向の短縮された幅方向
寸法の一例について説明する。
【0046】従来の場合、プーリ1の幅方向寸法は、3
3.9mm、また、プーリユニットの幅方向寸法は、4
0.3mmであった。
【0047】これに対して、本実施の形態では、環状シ
ールド板が不要となった分、プーリ1を軸方向に短縮で
きる。その短縮可能な幅方向寸法は、1.8mmであっ
た。
【0048】そして、薄板部材8は、0.4mmである
から、結局、プーリ1の幅方向寸法は、40.3mmか
ら38.9mmに短縮され、全体として、プーリユニッ
トAの幅方向寸法は、1.4mm短縮された。
【0049】なお、薄板部材8は、アルミシールに限る
ものではなく、硬質あるいは軟質を問わず樹脂で作るこ
とができるが、硬質製の樹脂の方が薄く作っても形状保
持の点などで好ましい。また、その樹脂としては、耐水
性に優れたものが好ましい。
【0050】また、薄板部材8は、金属製であってもよ
く、とりわけ軽量でかつ薄板に作りやすいものが好まし
い。さらに薄板部材8は、弾性を有する材料で作っても
構わない。
【0051】薄板部材8を構成する樹脂の例として、ポ
リプロピレン、ポリウレタン、ポリカーボネ―ト、ポリ
フェニレンオキカイド、ポリスルホン、ポリフェニレン
スルフィド、ポリアミド66、ポリアミド612、フェ
ノール、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエステ
ル、ポリアセタール(なお、これらのガラス繊維入りも
含む)等が挙げられる。
【0052】また、薄板部材8を構成する金属の例とし
て、SPCC、SECC、SUS、ばね鋼板(SK)等
が挙げられる。
【0053】さらに、薄板部材8を構成する弾性体の例
として、ウレタン、NBR等が挙げられる。
【0054】なお、前記実施形態では、薄板部材8がプ
ーリ1の端面に固定されるものであったが、図4に示す
ように、ロータ軸2の端面に固定されるものであっても
よい。この場合、薄板部材8とプーリ1の端面との間は
ラビリンスCとして作用し、泥水等の侵入を防止する。
【0055】また、本発明は、上述した実施形態で示さ
れる円形の薄板部材8の構造に限定されるものではな
く、プーリ1とロータ軸2との間の環状空間Sを密封す
ることができる構造であればよく、例えば図5で示すよ
うに、環状のものであっても構わない。この場合、薄板
部材8とロータ軸2の端面との間はラビリンスCとして
作用し、泥水等の侵入を防止する。
【0056】さらに、玉軸受4、ころ軸受5の内・外輪
をプーリ1ならびにロータ軸2上に一体形成したプーリ
ユニットに限るものではなく、さらに一方向クラッチ3
の両側に設ける転がり軸受も上記実施形態に限らず、各
種形態のプーリユニットに適用することができる。
【0057】本発明の他の実施形態を、図6に基づいて
説明する。
【0058】この実施形態は、自動車用エンジン、船舶
用エンジンの補機駆動ベルトテンショナやアイドラ等に
使用されるプーリユニットに関するものである。
【0059】図6において、40は軸体となるスリーブ
であり、ベース板41と共にボルト42にて取付台に固
定してある。スリーブ40の外周には、転がり軸受43
を介してテンションプーリ45が設けられており、テン
ションプーリ45にはタイミングベルト(図示せず)が
掛けられる。さらに、転がり軸受43の軸方向外方にお
いて、テンションプーリ45とスリーブ40の両端面間
に渡って、薄板部材46を設ける。薄板部材46は、テ
ンションプーリ45とスリーブ40の間の環状空間Sを
閉蓋して、テンションプーリ45の端面に貼着する。
【0060】なお、薄板部材46は、前記実施形態の薄
板部材8と同様、アルミシール等の各種材料にて形成さ
れている。また、環状空間Sのみを閉蓋する環状部材と
したり、あるいはスリーブ40の端面に貼着してもよ
い。
【0061】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、肉厚の
薄い薄板部材により泥酔等の侵入を防止できる構造であ
るから、厚肉の環状シールド板が不要となり、その環状
シールド板が不要となった分、プーリの軸方向幅を短縮
することが可能となり、結果、プーリユニット全体とし
ての幅方向幅を短縮できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のプーリユニットの縦断面
【図2】図1の(2)−(2)線断面の矢視図
【図3】図1の薄板部材周辺要部の拡大図
【図4】薄板部材の固定状態の変形例を示す拡大図
【図5】薄板部材の他の変形例を示す拡大図
【図6】本発明の他の実施形態のプーリユニットの縦断
面図
【図7】従来のプーリユニットの縦断面図
【符号の説明】
A プーリユニット B ベルト S環状空間 1 プーリ 2 ロータ軸(軸体) 3 一方向クラッチ 4 玉軸受 5 ころ軸受 6 シール 8,46 薄板部材 8a 粘着層 40 スリーブ(軸体) 43 転がり軸受 45 テンションプーリ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プーリと、前記プーリと互いに相対回転
    可能にかつ前記プーリの内側に同心状に配設した軸体
    と、前記プーリと前記軸体との間の環状空間に介装した
    一方向クラッチと、前記環状空間において前記一方向ク
    ラッチの側方に設けた転がり軸受とからなるプーリユニ
    ットであって、 前記環状空間に位置して前記転がり軸受の軸方向外側を
    密封した環状シールと、 前記環状シールの軸方向外方において、前記プーリと前
    記軸体の一方に固定して、前記プーリと前記軸体の両端
    面間に渡って設けられ、少なくとも前記環状空間を閉蓋
    した薄板部材とを備えたことを特徴とするプーリユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】 プーリと、前記プーリと互いに相対回転
    可能にかつ前記プーリの内側に同心状に配設した軸体
    と、前記プーリと前記軸体との間の環状空間に介装した
    転がり軸受とからなるプーリユニットであって、 前記転がり軸受の軸方向外方において、前記プーリと前
    記軸体の一方に固定して、前記プーリと前記軸体の両端
    面間に渡って設けられ、少なくとも前記環状空間を閉蓋
    した薄板部材とを備えたことを特徴とするプーリユニッ
    ト。
  3. 【請求項3】 薄板部材が、外周縁をプーリの外周縁と
    略一致させ、軸体の端面全体を閉蓋する形状に形成さ
    れ、かつ、前記プーリの端面に固定したことを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載のプーリユニット。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007051763A (ja) * 2005-07-19 2007-03-01 Nsk Ltd 軸受装置

Citations (2)

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