JP2002355706A - チャック開閉装置及びチャック - Google Patents

チャック開閉装置及びチャック

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JP2002355706A
JP2002355706A JP2001165728A JP2001165728A JP2002355706A JP 2002355706 A JP2002355706 A JP 2002355706A JP 2001165728 A JP2001165728 A JP 2001165728A JP 2001165728 A JP2001165728 A JP 2001165728A JP 2002355706 A JP2002355706 A JP 2002355706A
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tapered surface
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engaging
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JP2001165728A
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Shigeo Hasegawa
重雄 長谷川
Yoshinobu Kishi
慶喜 岸
Norio Taguchi
紀男 田口
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Citizen Watch Co Ltd
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Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャックの開閉によるワークの把持及び解除
を確実に行うことができる、簡単な構成のチャック開閉
装置及びチャックを提供する。 【解決手段】 チャック130を前方に押して主軸10
1の軸線C方向に移動させる押し矢160と、主軸10
に設けられ、チャック130が前方に移動したときに前
端側のテーパ面131と係合して開閉を行わせるテーパ
面111と、押し矢160の前端に設けられ、チャック
130の後端側のテーパ面132と係合するとともに、
チャック130を前方に押したときに後端側の把持部分
の開閉を行わせるテーパ面165と、押し矢160が後
退したときに、チャック130を強制的に後方に向けて
移動させる移動手段132,165とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械の主軸等
のワーク保持部材に設けられ、把持部分が縮径方向に撓
んでワークを把持するチャックの開閉装置及びチャック
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動旋盤等の工作機械の中に
は、ワークを保持するワーク保持部材である主軸の貫通
孔を通して長尺のワークを供給し、前記ワークを所定長
さづつ送りながら連続加工を行うものがある。そして、
前記主軸の一端に設けたチャックでワークを把持させて
主軸に保持させ、刃物台等に装着した工具で前記ワーク
の加工を行う。図8は、上記した工作機械の主軸の一端
に設けられたチャックの一例を示す断面図である。
【0003】主軸台等に回転自在に設けられた主軸50
1の貫通孔501a内には、ドローバ560が進退移動
自在に設けられている。このドローバ560の一端(図
の左側の端)には、ワークWを把持するためのチャック
(コレットチャック)530が螺着されている。また、
主軸貫通孔501aの一端開口縁には、テーパ面505
が形成されていて、このテーパ面505とチャック53
0の一端のテーパ面531とが係合するようになってい
る。長尺のワークWを主軸貫通孔501aの中に通し、
ドローバ560を他方(図面の右方)に移動させると、
チャック530が主軸貫通孔501a内に引き込まれ
て、主軸501の一端のテーパ面505とチャック53
0のテーパ面531とが係合・摺接し、チャック530
の一端部分を縮径させる。これによって、ワークWがチ
ャック530に把持される。
【0004】しかしながら、図8に示したようなチャッ
ク530は、ワークWを長手方向の一箇所でのみ把持す
る構成であるので、チャック530によって把持されて
いる把持位置を支点として加工中にワークWに芯振れが
起きやすく、高精度な加工を行うのは困難であるという
問題がある。そこで、ワークWの長手方向の複数箇所で
ワークWを把持することで、加工中におけるワークWの
芯振れの抑制を図ったチャックが提案されている。
【0005】図9は、一端と他端の二カ所でワークWを
把持するようにしたチャックの断面図である。主軸頭6
02に軸受603によって回転自在に支持された主軸6
01の貫通孔601a内に、チャック630と押し部材
660とが、主軸軸線Cと同方向に進退移動自在に挿入
されている。チャック630の一端(図の左端)と他端
(同右端)の外周面には、テーパ面631,632が形
成されている。主軸貫通孔601aの一端内周面には、
テーパ面631と係合するテーパ面605が形成されて
いて、押し部材660によってチャック630が押され
たときに、テーパ面605,631が係合・摺接して、
チャック630の一端が縮径するようになっている。ま
た、押し部材660の一端には、テーパ面632と係合
するテーパ面665が形成されていて、押し部材660
によってチャック630が押されたときに、テーパ面6
32,665が係合・摺接して、チャック630の他端
が縮径するようになっている。
【0006】ワークWの加工を行う際には、貫通孔60
1aを挿通させたワークWの一端を、主軸601から所
定長さ突出させる。そして、図示しない駆動装置を駆動
させて押し部材660を主軸601の一端に向けて移動
させ、チャック630を押す。これにより、チャック6
30の一端のテーパ面631と主軸601のテーパ面6
05とが係合して摺接し、かつ、チャック630の他端
のテーパ面632と押し部材660のテーパ面665と
が係合して摺接することで、チャック630の一端と他
端とが縮径させられる。ワークWは、チャック630の
一端と他端の二カ所で把持されるので、加工中における
ワークWの芯振れを効果的に抑制することができるもの
である。
【0007】しかしながら、図9に示したチャックにお
いても、次のような問題がある。すなわち、図9に示し
たチャックは、ワークWの加工終了後、押し部材660
が他方に移動したときに、チャック630自身が有する
弾性力によってワークWの把持を解除するようにしてい
るため、ワークWを把持したときにテーパ面631とテ
ーパ面605が楔状に食い付いた状態になって、テーパ
面631とテーパ面605がチャック自身の有する弾性
力を越えて強固に係合してしまい、ワークWの把持を解
除することができないという不具合が生じる可能性があ
り、ワークWの連続加工を行う上で大きな障害になって
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点にかんがみてなされたもので、縮径方向に撓んでワー
クを把持する把持部分を複数箇所に有するチャックにお
いて、チャックの開閉によるワークの把持及び解除を確
実に行うことができる、簡単な構成のチャック開閉装置
及びチャックを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、ワークを保持するワー
ク保持部材に設けられ、縮径方向に撓んでワークを把持
する把持部分を一側と他側の両方に有するチャックの開
閉を行うチャック開閉装置において、前記チャックを一
側に押して前記ワーク保持部材の軸線方向に移動させる
押し部材と、前記ワーク保持部材に設けられ、前記チャ
ックが一側に移動したときに一側の前記把持部分と係合
して開閉を行わせる一側係合部と、前記押し部材の一側
に設けられ、前記チャックの他側の前記把持部分と係合
するとともに、前記チャックを一側に押したときに前記
他側の把持部分の開閉を行わせる他側係合部と、前記押
し部材が他側に移動したときに、前記チャックを強制的
に他側に向けて移動させる移動手段とを有する構成とし
てある。
【0010】この構成によれば、押し部材が一側に移動
してチャックを押す。これにより、チャックの一側の把
持部分が一側係合部に係合して縮径し、ワークを把持す
る。同様に、押し部材に形成された他側係合部と押し部
材の他側の把持部分とが係合して前記他側の把持部分が
縮径し、ワークを把持する。ワークの加工終了後に押し
部材が他側に移動すると、移動手段によってチャックが
押し部材と同方向に移動して、一側係合部と一側の把持
部分との係合及び他側係合部と他側の把持部分との係合
が解除され、ワークの把持を解除する。
【0011】請求項2に記載の発明は、前記チャックに
当接して、前記チャックが所定以上他側へ移動しないよ
うに規制するストッパを設けた構成としてある。この構
成によれば、押し部材とともにチャックが移動すること
のできる距離をストッパの位置によって決定することが
できる。また、チャックがストッパに当接すると、チャ
ックの他側への移動が規制されるので、これにより、他
側係合部と他側の把持部分との係合の解除を確実に行う
ことができる。この場合、請求項3に記載するように、
前記ストッパを、前記軸線方向に位置調整自在に設けて
もよい。これにより、押し部材に連動したチャックの他
側への移動距離を調整することが可能になる。
【0012】請求項4に記載の発明は、前記移動手段
が、前記他側係合部に形成された所定傾斜角度のテーパ
面と、このテーパ面と係合する前記他側の把持部分に形
成されたテーパ面とから構成され、両前記テーパ面の楔
作用によって、前記押し部材が他側に移動する際に前記
チャックと前記押し部材との係合を維持するようにして
いる。この構成によれば、テーパ面とテーパ面とが楔作
用によって係合することで、押し部材の他側への移動に
よってチャックを他側に向けて引っ張ることができ、こ
れによって、一側係合部と一側の把持部分との係合を解
除することができる。
【0013】請求項5に記載の発明は、前記一側係合部
及び前記一側の把持部分にテーパ面を形成し、前記一側
係合部に形成されたテーパ面の傾斜角度と、前記一側の
把持部分に形成されたテーパ面の傾斜角度とを異なる角
度とした構成としてある。この構成によれば、一側係合
部と一側の把持部分との係合の解除がより容易になる。
【0014】請求項6に記載の発明は、前記一側の把持
部分及び前記他側の把持部分にテーパ面を形成し、前記
一端側の把持部分のテーパ面の傾斜角度を、前記他端側
の把持部分のテーパ面の傾斜角度よりも大きくした構成
としてある。この構成によれば、一側係合部と一側の把
持部分との係合の解除を行いやすくするとともに、他側
係合部と他側の把持部分については係合状態を維持し
て、押し部材の他側への移動によってチャックを引っ張
ることが可能になる。
【0015】請求項7に記載の発明は、前記移動手段
が、前記他側の把持部分のテーパ面及び前記他側係合部
の前記テーパ面のいずれか一方に形成された係合凸部
と、前記他側の把持部分のテーパ面及び前記他側係合部
の前記テーパ面のいずれか他方に形成された、前記係合
凸部と係合する係合凹部とを含む構成としてある。この
構成によれば、係合凸部と係合凹部が係合することで、
押し部材の他側への移動に連動してより確実にチャック
を他側に向けて移動させ、ワークの把持の解除を確実に
行うことができるようになる。
【0016】請求項8に記載の発明は、前記移動手段
が、前記チャックを復帰方向に常時付勢する付勢手段で
ある構成としてある。この構成によれば、ばね等の付勢
手段が前記チャックを常時他側に付勢することで、押し
部材が他側に移動したときに、チャックを復帰させるこ
とができる。この付勢手段による移動手段は、単独でも
よいが、請求項4〜7の他の移動手段と適宜に組合わせ
ることで、より確実にワークの把持の解除を行うように
することができるようになる。本発明は、ワークを保持
するワーク保持部材を有するものであればあらゆる分野
に適用が可能であるが、請求項9に記載するように、工
作機械に適用することでその効果が大きい。
【0017】本発明の目的は、請求項10〜17のチャ
ックによっても達成が可能である。請求項10に記載の
発明は、ワークを保持するワーク保持部材に設けられ、
縮径方向に撓んでワークを把持する把持部分を一側と他
側の両方に有し、進退移動自在な押し部材が一側に移動
することによって前記ワークを把持し、他側に移動する
ことによってワークの把持の解除が可能になるチャック
において、前記他側の把持部分にテーパ面を形成し、こ
のテーパ面の傾斜角度を、前記押し部材の一側に形成さ
れたテーパ面と楔作用によって係合できる角度として、
前記押し部材が他側に移動する際に、両前記テーパ面の
係合を維持できるように構成してある。
【0018】この構成によれば、ワークの加工終了後に
押し部材が他側に移動すると、テーパ面とテーパ面の楔
作用によって前記押し部材に食い付いた状態になってい
るチャックが前記押し部材とともに他側に移動し、ワー
クの把持を解除する。請求項11に記載の発明は、ワー
クを保持するワーク保持部材に設けられ、縮径方向に撓
んでワークを把持する把持部分を一側と他側の両方に有
し、進退移動自在な押し部材が一側に移動することによ
って前記ワークを把持し、他側に移動することによって
ワークの把持の解除が可能になるチャックにおいて、前
記ワーク保持部材に設けられた付勢手段と常時係合する
係合部を有し、前記押し部材が他側に移動したときに、
この係合部を介した前記付勢手段の付勢力によって他側
へ移動して、ワークの把持を解除するように構成してあ
る。この構成によれば、ワークの加工終了後に押し部材
が他側へ移動すると、付勢手段によってチャックが他側
へ押されて移動するので、これによってワークの把持を
解除することができる。
【0019】請求項12に記載の発明は、チャックが所
定以上他側へ移動しないように規制するストッパを前記
ワーク保持部材に設けた場合において、前記ストッパと
当接する当接部を設けた構成としてある。この構成によ
れば、ストッパによってチャックの移動距離を制限で
き、押し部材とチャックとの係合を確実に解除すること
ができる。
【0020】チャックは、請求項13に記載するよう
に、前記把持部分が、中空円筒状のチャック本体の一側
と他側に形成されているものとしてもよい。また、請求
項14に記載するように、前記チャック本体の円周に沿
って複数箇所にスリットを形成し、このスリットによっ
て分割された部分を前記把持部分としてもよい。
【0021】請求項15に記載の発明は、前記一側の把
持部分にテーパ面を形成し、このテーパ面の傾斜角度を
前記他側の把持部分のテーパ面の傾斜角度よりも大きく
形成した構成としてある。この構成によれば、ワークの
加工終了に、一側の把持部分によるワークの把持の解除
をしやすくすることができる。特に、請求項16に記載
するように、前記一側の把持部分にテーパ面を形成し、
このテーパ面の傾斜角度を、このテーパ面と係合する前
記ワーク保持部材のテーパ面の傾斜角度と異なる角度と
することで、両テーパ面の食い付きを生じにくくして、
チャックの一側の把持部分におけるワーク把持の解除を
さらにしやすくすることができる。
【0022】請求項17に記載の発明は、前記他側の把
持部分のテーパ面に、前記押し部材のテーパ面に形成さ
れた係合凸部又は係合凹部と係合する係合凹部又は係合
凸部を形成した構成としてある。この構成によれば、係
合凸部と係合凹部が係合することで、押し部材の他側へ
の移動に連動してより確実にチャックを他側に向けて移
動させ、ワークの把持の解除を確実に行うことができる
ようになる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態
を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の
説明でワークを保持するワーク保持部材は、旋盤等の工
作機械の主軸であるとして説明するが、本発明はこのよ
うな工作機械の主軸に限らず、チャックでワークを把持
して保持することのある、あらゆるワーク保持部材に適
用が可能である。
【0024】[第一の実施形態]図1は、本発明の第一
の実施形態にかかるチャック開閉装置及びチャックを備
えた工作機械の主軸前端部分の断面図、図2は、この実
施形態におけるチャックの斜視図、図3は、チャック開
閉装置及びチャックの主要部の拡大断面図で、チャック
がワークを把持したときのものを示している。なお、以
下の説明では、図1の左側を「前」、右側を「後」とし
て説明する。
【0025】[主軸構成の簡単な説明]まず、本発明の
チャック開閉装置及びチャックが設けられる工作機械の
主軸の主要部を、図1を参照しがら簡単に説明する。工
作機械の主軸頭102には、軸受103によって主軸1
01が回転自在に支持されている。主軸101には、主
軸軸線Cと同方向に主軸貫通孔101aが形成されてい
て、この主軸貫通孔101a内に押し部材である押し矢
160が設けられている。また、主軸101の前端には
キャップ110が螺着されていて、ワークWを把持する
チャック130がこのキャップ110内に設けられてい
る。
【0026】[チャック]チャック130は、図2に示
すように、ワークWが挿通できる貫通孔130aを有す
る円筒状に形成されている。チャック130の主構成要
素であるチャック本体は、前半分に形成された厚肉部分
135と後ろ半分に形成された薄肉部分136とから構
成されている。そして、チャック130の前端から厚肉
部分135を主軸軸線Cと同方向に縦断して薄肉部分1
36の途中部位に至るまで、スリット138が形成され
ている。
【0027】また、チャック130の後端から薄肉部分
136を縦断して厚肉部分135の途中部位に至るま
で、スリット139が形成されている。スリット13
8,139は、互いに円周方向に角度位置をずらして、
チャック130の円周を三等分する位置に形成されてい
る。このスリット138,139によって三分割された
部分が、縮径方向に撓んでワークWを把持する把持部分
を構成する。なお、スリット138,139の数は三つ
に限らず二つ又は四つ以上であってもよい。
【0028】チャック130の薄肉部分136と厚肉部
分135との間には肩部133が形成されていて、後述
する分離駒120がこの肩部133に係合するようにな
っている。また、チャック130の前端と後端の外周面
には、テーパ面131,132が形成されている。この
テーパ面131,132は、後述するように、押し矢1
60に形成されたテーパ面165及びキャップ110に
形成されたテーパ面111と係合することで、チャック
130の前端と後端を縮径方向に撓ませ、ワークWを把
持するようになっている。
【0029】[押し矢の構成]押し矢160は、長尺棒
状のワークWが挿通できる貫通孔160aを中心に有
し、主軸貫通孔101a内で主軸軸線Cと同方向に進退
移動できるようになっている。そして、図示しない駆動
装置の駆動によって前進し、チャック130を前方に押
して、ワークWを把持させる。押し矢160の長手方向
の途中部位には、外径が変化する外径変化部163が形
成されていて、キャップ110との間に設けられた戻し
ばね150の後端を受けるようになっている。すなわ
ち、押し矢160は戻しばね150によって常時後方に
付勢されていて、前記駆動装置の駆動が解除されたとき
に、この戻しばね150の付勢力によって押し矢160
が後方に押し戻されるようになっているわけである。
【0030】押し矢160の外周面には、主軸軸線Cと
同方向に溝161が一つ又は複数形成されていて主軸1
01の半径方向に挿入された回り止めピン162の頭部
がこの溝161に嵌合することで、押し矢160が主軸
貫通孔101a内で回転しないように規制している。押
し矢160の貫通孔160aの前端内周面には、チャッ
ク130のテーパ面132と係合するテーパ面165が
形成されていて、押し矢160がチャック130を押し
ながらテーパ面132とテーパ面165を摺接させるこ
とで、チャック130の後端を縮径方向に撓ませ、ワー
クWを把持させるようにしている。
【0031】[キャップ]キャップ110は、後端側か
ら、ねじ孔112,大径孔部110b,小径孔部110
aのように段階的に内径が減少する円筒状に形成されて
いる。そして、キャップ110の後端のねじ孔112
を、主軸101の外周面に形成されたねじ部107に螺
合させることで、キャップ110が主軸101に螺着さ
れる。なお、図示はしないが、キャップ110は止めね
じ等によって、回り止めが施されている。
【0032】チャック130は、キャップ110の小径
孔部110aに挿入されている。小径孔部110aの前
端内周面には、チャック130の前端側のテーパ面13
1と係合するテーパ面111が形成されている。そし
て、押し矢160がチャック130を押してチャック1
30を前進させることで、テーパ面131とテーパ面1
11が係合・摺接し、チャック130の前端が縮径方向
に撓んでワークWを把持する。
【0033】また、大径孔部110bには、リング状の
分離駒120が収容されている。この分離駒120は、
押し矢160の後退とともに後退してきたチャック13
0と係合することで、チャック130の後退を規制し、
ワークWの送りを行う際の待機位置の位置決めを行うと
ともに、押し矢160のテーパ面165とチャック13
0の後端側のテーパ面132との係合を強制的に解除す
るものである。
【0034】[各テーパ面の傾斜角度の関係]チャック
130の前後に形成されたテーパ面131,132の傾
斜角度は、ワークWの把持及びその解除を確実に行うこ
とができるように選択するのが好ましい。図3に示すよ
うに、この実施形態では、テーパ面131の傾斜角度α
とテーパ面132の傾斜角度βとの関係が、α>βとな
るように設定されている。さらに、前端側のテーパ面1
31の傾斜角度αが、テーパ面131とテーパ面111
との間でいわゆる食い付きが生じにくい角度、例えば、
α=30°程度に設定されている。また、後端側のテー
パ面132の傾斜角度βが、テーパ面132とテーパ面
165との間に食い付きが生じやすい角度、例えばβは
15°以下、好ましくは5°〜15°の範囲内に設定さ
れている。
【0035】また、図3に示すように、キャップ110
のテーパ面111の傾斜角度α′を、テーパ面131の
傾斜角度αよりも若干小さくするのがよい。このように
することで、テーパ面111とテーパ面131との間で
食い付きが生じる可能性をより小さくすることができ
る。さらに、テーパ面111とテーパ面131との間で
食い付きが生じた場合でも、比較的小さな力でテーパ面
111とテーパ面131の係合を解除させることができ
る。
【0036】なお、傾斜角度α′を傾斜角度αよりも若
干大きく形成してもよく、これによっても食い付きが生
じる可能性を小さくすることができるとともに、テーパ
面111とテーパ面131の係合を比較的小さな力で解
除させることが可能である。上記した傾斜角度α,
α′,βの値は、各テーパ面131,132,111,
165の表面仕上げの状態(摩擦係数の大きさに密接に
関連する)や、押し矢160がチャック130を押すと
きの押圧力等の条件に応じて、実験等により適宜の値を
選択するのがよい。
【0037】[分離駒]分離駒120は、リング状に形
成され、キャップ110の大径孔部110bに収容され
る。この分離駒120は、主軸101の前端と、キャッ
プ110の大径孔部110bの底部110cとの間に挟
まれることで、キャップ110内で位置決めされて固定
される。復帰ばね150によって分離駒120を大径孔
部110bの底部110cに押し付けて、位置決め固定
するようにしてもよい。分離駒120には、底部110
cから小径孔部110aの内周面に沿って前方に延びる
突起状の係合部122が形成されていて、この係合部1
22がチャック130の肩部133に当接することで、
チャック130の後退を規制する。
【0038】[作用の説明]次に、図3及び図4を参照
しながら、上記構成のチャック開閉装置及びチャックの
作用を説明する。ワークWをチャック130で把持する
際には、図示しない駆動装置が駆動して、戻しばね15
0の付勢力に抗して押し矢160が前進し、チャック1
30を前方に押す。これにより、チャック130が、分
離駒120の係合部122に当接している位置である待
機位置から前進するとともに、押し矢160の前端のテ
ーパ面165とチャック130の後端のテーパ面132
とが係合し、キャップ110のテーパ面111とチャッ
ク130の前端のテーパ面131とが係合する。そし
て、押し矢160がさらにチャック130を押すこと
で、チャック130の前端と後端とが縮径方向に撓み、
図3に示すように、ワークWをチャック130の前端と
後端の二つの位置で把持する。
【0039】この実施形態では、傾斜角度α,α′,β
を適切に選択しているので、ワークWの加工終了後に押
し矢160を後退させることで、チャック130が前記
待機位置まで後退し、ワークWの把持の解除を確実に行
う。つまり、テーパ面132とテーパ面165との間で
食い付きが生じ、テーパ面111とテーパ面131との
間で食い付きが生じないことで、戻しばね150の付勢
力による押し矢160の後退とともにチャック130が
後退して、ワークWの把持の解除を行うわけである。
【0040】図4(a)に示すように、押し矢160の
後退に連動したチャック130の後退によって、まず、
キャップ110のテーパ面111とチャック130の前
端のテーパ面131との係合が解除され、チャック13
0の前端側におけるワークWの把持が解除される。この
ときはまだ、後端側のテーパ面132と押し矢160の
テーパ面165とは互いに食い付いた状態であるので、
チャック130の後端側におけるワークWの把持は解除
されない。そのため、チャック130の後退とともにワ
ークWが後方に移動することになる。
【0041】チャック130の後端側におけるワークW
の把持の解除は、チャック130の肩部133が分離駒
120の係合部122に係合することによって行われ
る。チャックWの肩部133が分離駒120の係合部1
22に係合することで、チャック130の移動が規制さ
れ、図4(b)に示すように、押し矢160のテーパ面
165とチャック130の後端側のテーパ面132との
係合が解除される。
【0042】ワークWを把持した状態におけるチャック
130の肩部133と分離駒120の係合部122との
間のクリアランスの寸法sは、チャック130によるワ
ークWの把持の解除を確実に行うことができる範囲内
で、ワークWの後退量を最小にするものを選択するのが
好ましい。この実施形態で寸法sは、係合部122の長
さが異なる他の分離駒120に交換することで調整が可
能である。以上でチャック130によるワークWの把持
が完全に解除され、次の加工を行うためのワークWの送
りが可能になる。ワークWは、図示しないバーフィーダ
等の棒材の送り装置によって送られ、主軸101の前端
から所定長さ突出させた状態で再びチャック130によ
って把持される。
【0043】[第二の実施形態]次に、図5を参照しな
がら本発明の第二の実施形態について説明する。図5で
は、第一の実施形態と同一部位、同一部材には同一の符
号を付して、詳しい説明は省略する。上記したように、
図3の寸法sは、チャック130によるワークWの把持
の解除を確実に行うことができる範囲内で、ワークWの
後退量を最小にするものを選択するのが好ましい。この
第二の実施形態では、分離駒220の固定位置を、主軸
軸線Cと同方向に調整可能にして、肩部133と係合部
222の間のクリアランスの寸法sを適切な値に微調整
できるようにしている。
【0044】キャップ210の大径孔部210bの内周
面には凹ねじ213が形成され、リング状の分離駒22
0の外周面には、凹ねじ213と螺合できる凸ねじ22
3が形成されている。また、キャップ210の外周面か
ら大径孔部210bに向けて、キャップ210の径方向
にねじ孔215が形成され、このねじ孔215に分離駒
220の回転を規制するための止めねじ216が螺入さ
れている。そして、分離駒220を大径孔部210bに
螺入し、大径孔部210b内での螺合位置を調整して止
めめじ216を締め込むことで、係合部222とチャッ
ク130の肩部133との間のクリアランスの寸法sを
微調整することが可能になる。
【0045】[第三の実施形態]次に、図6を参照しな
がら本発明の第三の実施形態について説明する。図6で
は、第一の実施形態又は第二の実施形態と同一部位、同
一部材には同一の符号を付して、詳しい説明は省略す
る。この第三の実施形態では、付勢手段によってチャッ
クを後方に押すようにし、これによって、ワークWの把
持を解除するようにしている。
【0046】キャップ310の小径孔部310aと大径
孔部310bとの間には、付勢手段であるばねを収納す
る収納孔310dが形成されている。そして、このばね
収納孔310dに、皿ばね338が嵌装されている。一
方、チャック330の厚肉部335と薄肉部336との
間には、皿ばね338を受けるための係合部である鍔状
の受け部339が形成されている。したがって、皿ばね
338の付勢力は、この受け部339を介してチャック
330に伝えられ、チャック330を常時後方に付勢す
る。なお、皿ばね338を受けることができるのであれ
ば、受け部339は鍔状のものに限らず、突起状のもの
であってもよいし、ピン状のものであってもよい。
【0047】ワークWの加工終了後に、戻しばね150
の付勢力によって押し矢160が後退すると、チャック
330が皿ばね338の付勢力によって後方に移動す
る。そして、まず、テーパ面311,331の係合が解
除される。チャック330の肩部333が分離駒320
の係合部322に当接すると、チャック330の後退が
規制されて、テーパ面332,165の係合が解除され
る。これにより、ワークWの把持が完全に解除される。
【0048】なお、この第三の実施形態では、第一の実
施形態及び第二の実施形態と同様に、テーパ面332と
テーパ面165との間で食い付きが生じるようにして、
押し矢160の後退によってチャック330が後方に引
っ張られるようにしてもよい。このようにすることで、
より確実にワークWの把持の解除を行うことができるよ
うになる。また、皿ばね338の付勢力のみによってチ
ャック330を後方に付勢するように構成する場合は、
各テーパ面311,331,332,165の傾斜角度
α,β(図3参照)は同じとしてもよい。
【0049】[第四の実施形態]次に、図7を参照しな
がら本発明の第四の実施形態について説明する。図7
は、本発明の第四の実施形態にかかるチャック開閉装置
及びチャックにかかり、主要部の拡大断面図である。こ
の実施形態では、貫通孔430aを有するチャック43
0の後端側のテーパ面432の一部に、係合凸部434
が形成されている。そして、この係合凸部434と係合
する係合凹部466が、押し矢460のテーパ面465
に形成されている。係合凹部466は、テーパ面465
の斜面方向に溝状に形成されていて、図7(a)に示す
ように、チャック430がワークWを把持しているとき
には、係合凸部434が係合凹部466の内部に位置す
るようになっている。
【0050】通常は、上記の第一〜第三の実施形態と同
様に、テーパ面432,465の食い付きによって、押
し矢460の後退とともに、チャック430が後方に引
っ張られて移動する。この実施形態では、チャック43
0が押し矢460に引っ張られて移動を開始するより早
く、テーパ面432,465との間で滑りが生じても、
図7(b)に示すようにテーパ面432,465の途中
部位に設けられた係合凸部434と係合凹部466が係
合することで、押し矢460がチャック430を引っ張
ることができるようになっている。この実施形態によれ
ば、より確実にワークWの把持を解除することができる
という利点がある。なお、係合凸部434及び係合凹部
466は一つに限らず複数設けてもよい。
【0051】本発明の好適な実施形態について説明した
が、本発明はこの実施形態により何ら限定されるもので
はない。例えば、上記の説明では、キャップ110を主
軸101の前端に螺着し、このキャップ110内にチャ
ック130を挿入するものとして説明したが、チャック
の把持部分の開閉を行うテーパ面(一側係合部)を形成
することができるのであれば、主軸101内に直接チャ
ック130を挿入するように構成してもよい。
【0052】また、押し矢の後退は、戻しばね150に
よって行うものとして説明したが、駆動装置によって後
退を行わせることも勿論可能である。さらに、第一〜第
四の実施形態では、図3,図4及び図7に示すように、
ワークWを把持する際に、チャック130,430の前
端部分及び後端部分が主軸軸線Cに対して傾斜してワー
クWの外周面に当接するようになっているが、本発明の
チャックはこのような形態のものに限定されるものでは
なく、貫通孔130a,430aの内周面の全体がワー
クWに均等に当接してワークWを把持するものであって
もよい。
【0053】また、第一〜第四の実施形態では、図4及
び図7に示すように、ワークWの把持を解除した状態
で、チャック130,430の前端部分及び後端部分が
主軸軸線Cと平行になるようになっているが、本発明の
チャックはこのような形態のものに限定されるものでは
なく、ワークWの把持を解除した状態で、貫通孔130
a,430aの前端部分及び後端部分の内周面が、主軸
軸線Cに対して傾斜した状態になるチャックであっても
よい。
【0054】
【発明の効果】本発明のチャック開閉装置及びチャック
によれば、ワークの把持を複数箇所で行うことができる
チャックにおいて、ワークの加工終了後に確実にワーク
の把持を解除することができる。また、装置構成もきわ
めて簡単であり、かつ、既存の工作機械の主軸等に簡単
な改良を施すだけで実施が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態にかかるチャック開閉
装置及びチャックを備えた工作機械の主軸前端部分の断
面図である。
【図2】この実施形態のチャックの斜視図である。
【図3】ワークを把持した状態におけるチャック開閉装
置及びチャックの主要部の拡大図である。
【図4】第一の実施形態のチャック開閉装置及びチャッ
クの作用を説明する図である。
【図5】本発明の第二の実施形態にかかるチャック開閉
装置及びチャックを備えた工作機械の主軸前端部分の断
面図である。
【図6】本発明の第三の実施形態にかかるチャック開閉
装置及びチャックを備えた工作機械の主軸前端部分の断
面図である。
【図7】本発明の第四の実施形態にかかるチャック開閉
装置及びチャックにかかり、主要部の拡大断面図であ
る。
【図8】本発明の従来例にかかり、工作機械の主軸の一
端に設けられたチャックの一例を示す断面図である。
【図9】本発明の従来例にかかり、ワークをチャックの
一端側と他端側の複数位置で把持するようにしたチャッ
クの断面図である。
【符号の説明】
101 主軸(ワーク保持部材) 110 キャップ 111 テーパ面(一側係合部) 120 分離駒(ストッパ) 130 チャック 131 テーパ面 132 テーパ面 133 肩部 160 押し矢(押し部材) 165 テーパ面(他側係合部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田口 紀男 東京都西東京市田無町六丁目1番12号 シ チズン時計株式会社内 Fターム(参考) 3C032 BB12 JJ03

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを保持するワーク保持部材に設け
    られ、縮径方向に撓んでワークを把持する把持部分を一
    側と他側の両方に有するチャックの開閉を行うチャック
    開閉装置において、 前記チャックを一側に押して前記ワーク保持部材の軸線
    方向に移動させる押し部材と、 前記ワーク保持部材に設けられ、前記チャックが一側に
    移動したときに一側の前記把持部分と係合して開閉を行
    わせる一側係合部と、 前記押し部材の一側に設けられ、前記チャックの他側の
    前記把持部分と係合するとともに、前記チャックを一側
    に押したときに前記他側の把持部分の開閉を行わせる他
    側係合部と、 前記押し部材が他側に移動したときに、前記チャックを
    強制的に他側に向けて移動させる移動手段と、 を有することを特徴とするチャック開閉装置。
  2. 【請求項2】 前記チャックに当接して、前記チャック
    が所定以上他側へ移動しないように規制するストッパを
    設けたことを特徴とする請求項1に記載のチャック開閉
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ストッパを、前記軸線方向に位置調
    整自在に設けたことを特徴とする請求項1又2に記載の
    チャック開閉装置。
  4. 【請求項4】 前記移動手段が、前記他側係合部に形成
    された所定傾斜角度のテーパ面と、このテーパ面と係合
    する前記他側の把持部分に形成されたテーパ面とから構
    成され、両前記テーパ面の楔作用によって、前記押し部
    材が他側に移動する際に前記チャックと前記押し部材と
    の係合を維持することを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載のチャック開閉装置。
  5. 【請求項5】 前記一側係合部及び前記一側の把持部分
    にテーパ面を形成し、前記一側係合部に形成されたテー
    パ面の傾斜角度と、前記一側の把持部分に形成されたテ
    ーパ面の傾斜角度とを異なる角度としたことを特徴とす
    る請求項4に記載のチャック開閉装置
  6. 【請求項6】 前記一側の把持部分及び前記他側の把持
    部分にテーパ面を形成し、前記一端側の把持部分のテー
    パ面の傾斜角度を、前記他端側の把持部分のテーパ面の
    傾斜角度よりも大きくしたことを特徴とする請求項4又
    は5に記載のチャック開閉装置。
  7. 【請求項7】 前記移動手段が、前記他側の把持部分の
    テーパ面及び前記他側係合部の前記テーパ面のいずれか
    一方に形成された係合凸部と、前記他側の把持部分のテ
    ーパ面及び前記他側係合部の前記テーパ面のいずれか他
    方に形成された、前記係合凸部と係合する係合凹部とを
    含むことを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の
    チャック開閉装置。
  8. 【請求項8】 前記移動手段が、前記チャックを他側方
    向に常時付勢する付勢手段であることを特徴とする請求
    項1〜7のいずれかに記載のチャック開閉装置。
  9. 【請求項9】 前記ワーク保持部材が、工作機械の主軸
    であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載
    のチャック開閉装置。
  10. 【請求項10】 ワークを保持するワーク保持部材に設
    けられ、縮径方向に撓んでワークを把持する把持部分を
    一側と他側の両方に有し、進退移動自在な押し部材が一
    側に移動することによって前記ワークを把持し、他側に
    移動することによってワークの把持の解除が可能になる
    チャックにおいて、 前記他側の把持部分にテーパ面を形成し、このテーパ面
    の傾斜角度を、前記押し部材の一側に形成されたテーパ
    面と楔作用によって係合できる角度として、前記押し部
    材が他側に移動する際に、両前記テーパ面の係合を維持
    できるようにしたことを特徴とするチャック。
  11. 【請求項11】 ワークを保持するワーク保持部材に設
    けられ、縮径方向に撓んでワークを把持する把持部分を
    一側と他側の両方に有し、進退移動自在な押し部材が一
    側に移動することによって前記ワークを把持し、他側に
    移動することによってワークの把持の解除が可能になる
    チャックにおいて、 前記ワーク保持部材に設けられた付勢手段と常時係合す
    る係合部を有し、前記押し部材が他側に移動したとき
    に、この係合部を介した前記付勢手段の付勢力によって
    他側へ移動して、ワークの把持を解除することを特徴と
    するチャック。
  12. 【請求項12】 チャックが所定以上他側へ移動しない
    ように規制するストッパを前記ワーク保持部材に設けた
    場合において、前記ストッパと当接する当接部を設けた
    ことを特徴とする請求項10又は11に記載のチャッ
    ク。
  13. 【請求項13】 前記把持部分が、中空円筒状のチャッ
    ク本体の一側と他側に形成されていることを特徴とする
    請求項10〜12のいずれかに記載のチャック。
  14. 【請求項14】 前記チャック本体の円周に沿って複数
    箇所にスリットを形成し、このスリットによって分割さ
    れた部分を前記把持部分としたことを特徴とする請求項
    13に記載のチャック。
  15. 【請求項15】 前記一側の把持部分にテーパ面を形成
    し、このテーパ面の傾斜角度を前記他側の把持部分のテ
    ーパ面の傾斜角度よりも大きく形成したことを特徴とす
    る請求項10〜14のいずれかに記載のチャック。
  16. 【請求項16】 前記一側の把持部分にテーパ面を形成
    し、このテーパ面の傾斜角度を、このテーパ面と係合す
    る前記ワーク保持部材のテーパ面の傾斜角度と異なる角
    度としたことを特徴とする請求項10〜15のいずれか
    に記載のチャック。
  17. 【請求項17】 前記他側の把持部分のテーパ面に、前
    記押し部材のテーパ面に形成された係合凸部又は係合凹
    部と係合する係合凹部又は係合凸部を形成したことを特
    徴とする請求項10〜16のいずれかに記載のチャッ
    ク。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015500426A (ja) * 2011-12-09 2015-01-05 リミテッド ライアビリティ カンパニー ネフチェカムスク マシナリープラント メインライン電動オイルポンプ組立体、および、同組立体を組み立てるための方法
JP2015199151A (ja) * 2014-04-07 2015-11-12 シチズンホールディングス株式会社 コレットチャックの開閉装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015500426A (ja) * 2011-12-09 2015-01-05 リミテッド ライアビリティ カンパニー ネフチェカムスク マシナリープラント メインライン電動オイルポンプ組立体、および、同組立体を組み立てるための方法
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