JP2535490Y2 - 切削工具把持用チャック - Google Patents

切削工具把持用チャック

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JP2535490Y2
JP2535490Y2 JP230391U JP230391U JP2535490Y2 JP 2535490 Y2 JP2535490 Y2 JP 2535490Y2 JP 230391 U JP230391 U JP 230391U JP 230391 U JP230391 U JP 230391U JP 2535490 Y2 JP2535490 Y2 JP 2535490Y2
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JP
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chuck
ring member
diameter
holder
tap
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JP230391U
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勝男 竹内
正義 田中
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株式会社アルプスツール
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は切削工具把持用チャック
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、めねじ加工用の工具として、タ
ップが広く知られている。このタップはチャックによっ
て保持され、このチャックを加工装置本体に取付けて加
工作業がなされる。図7は従来提案されているチャック
の断面図である(特開平2−95503)。図中符号1
01は外部本体であり、この外部本体101の内部には
ソケット103が挿入されている。そして、外部本体1
01の中空部102の肩部105と、ソケット103の
肩部106との間にばね104が介在されている。ソケ
ット103の中空部にタップ(図示せず)が挿入され、
固定用ネジ108によって固定される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
な構成のチャックではソケットが外部本体と一体に取付
けられているために、工具の交換作業を加工装置からチ
ャックを取外して行なわなければならず、煩雑であると
いった問題点がある。また、外部本体(101)とソケ
ット(103)間にはばね(104)収納用の中空部
(102)を設けなければならず、ソケット(103)
の外径、ひいては工具の外径が制限され、汎用性に乏し
いといった問題点がある。
【0004】本考案は上述のような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、工具の交換作業を容易にするととも
に、外部本体を大きくすることなく把持する工具の径を
大きくすることが可能な切削工具把持用チャックを提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、切削工具を収
納、固定するホルダと、このホルダを挿入、固定するチ
ャック本体とを備えた切削工具把持用チャックにおい
て、上記ホルダは工具を固定する固定部材が設けられた
頭部と、この頭部に連続して形成され、上記チャック本
体の中空部内に保持される中間部と、この中間部に段部
を介して連続形成され中間部より小径の尾部とからな
り、上記段部の小径部側にスライドリング部材が上記尾
部上を摺動自在に設けられ、このスライドリング部材上
に上記中空部よりも大きな径を有する弾性リング部材が
保持され、上記尾部上には上記スライドリング部材を上
記段部側に付勢する付勢部材が設けられ、上記弾性リン
グ部材は、上記ホルダを上記チャック本体内に挿着する
場合に、挿入動作時に縮径し、挿入完了時に拡径すると
ともに、上記ホルダを上記チャック本体内から離脱する
場合に、引抜動作時に縮径するようになっていること;
スライドリング部材は傾斜外周面を有し、この傾斜外周
面上に弾性リング部材が係合し、この弾性リング部材は
ホルダ挿入時には上記傾斜外周面の小径側に移動するこ
とにより縮径し、挿入完了時には拡径することを特徴と
する。
【0006】
【作用】切削工具を収納、固定したホルダをチャック本
体に取付ける場合、ホルダをチャック本体に挿入し、弾
性リング部材の内径を傾斜外周面に沿って縮径させる。
そして、この弾性リング部材がチャック本体内を貫通す
ると、弾性リング部材の外径は拡径し、チャック本体の
端部に付勢部材によって付勢されることによって、上記
ホルダがチャック本体に固定される。
【0007】ホルダをチャック本体から取外す場合、付
勢部材の付勢力に抗する方向へホルダを引張り、さらに
引張ることにより、弾性リング部材の外径を縮径させ
る。弾性リング部材の内径を傾斜外周面に沿って変形さ
せる。そして、この弾性リング部材をチャック本体内に
入れる。さらに、ホルダを引張ることにより、ホルダを
チャック本体から取外すことができる。
【0008】
【実施例】以下、添付図面を参照して本考案の一実施例
について説明する。図1は本考案における切削工具把持
用チャックの正面図である。図中符号1はチャック本体
であり、このチャック本体1はチャック外筒部材2を備
えている。このチャック外筒部材2の内部にはチャック
内筒部材3がボール4を介して回動可能に設けられてい
る。また、チャック内筒部材3の中空部3aの両端部に
は面取りによってテーパ部3b,3bが形成されてい
る。さらに、この中空部3aはタップホルダ挿入時にこ
のタップホルダの回転を抑止するために平面部3cが形
成されている。
【0009】一方、図中符号5はタップホルダであり、
このタップホルダ5の一端部にはタップ挿入用孔5aが
穿設されている。また、このタップ挿入用孔5aとタッ
プホルダ5の外周との間に固定ピン6が設けられてい
る。この固定ピン6によってタップ挿入用孔5aに挿入
されたタップ7を固定する。タップホルダ5の他端部に
はストップリング8が設けられており、このストップリ
ング8にスプリング9の一端部が固定されている。この
スプリング9はタップホルダ5に巻装され、スプリング
9の他端部にはリングカラー10が設けられている。こ
のリングカラー10はタップホルダ5に摺動可能に設け
られている。タップホルダ5の外周適所には段部5bが
形成されており、この段部5bによって、上記リングカ
ラー10の図中左方向へのスプリング9の付勢力が抑止
されている。また、リングカラー10にはゴム製のリン
グ部材11が外周に巻装されている。さらに、タップホ
ルダ5の段部5bよりも図中左方に段部5cが形成され
ている。この段部5cはタップホルダ5がチャック本体
1へ挿入された際の位置決めをするためのものである。
そして、上記段部5bと段部5cとの間には、チャック
内筒部材3の内空部3aの平面部3cに整合可能な平坦
部5dが形成されている。
【0010】このように構成されたチャック本体1にタ
ップホルダ5を装着する際の作用について図2を参照し
て説明する。まず、タップホルダ5の先端部側からそれ
をチャック本体1の中空部3a内に挿入する。このと
き、ストップリング8、スプリング9およびリングカラ
ー10の外径は上記中空部5aの径よりも小さいため、
何ら障害なく挿入される。また、リング部材11がテー
パ部3bに当接する(図2(a))。さらに、タップホ
ルダ5の図中右方への挿入が進行すると、リング部材1
1の弾性によって、このリング部材11が縮径し、リン
グ部材11の縮径力が、リングカラー10のテーパに加
わると、リングカラー10の外径がテーパのために、ス
プリング9の付勢力に勝ってリングカラー10が右方向
に移動し、リング部材11の縮径が容易となり、中空部
3a内に挿入される(図2(b))。このとき、上記テ
ーパ部3bはリング部材1の縮径作用を促進している。
そして、上記リング部材11がチャック本体1の図中右
端部まで挿入されると、右端側のテーパ部3bに当接
し、拡径する(図2(c))。これにより、タップホル
ダ5がチャック本体1に固定される。図3はタップホル
ダ5がチャック本体1に装着された状態を示す一部断面
側面図である。
【0011】次にタップホルダ5をチャック本体1から
取外す際の作用について図4を参照して説明する。図4
(a)はタップホルダ5がチャック本体1に装着されて
いる際の状態図である。この状態で、タップホルダ5を
図中左方に引張ると、まずスプリング9の付勢力に抗し
て、タップホルダ5本体のみが移動する。このとき、リ
ング部材11はチャック本体1のテーパ部3bに引掛か
った状態にある(図4(b))。さらに、タップホルダ
5を図中左方に引張ると、リング部材11がテーパ部3
bにガイドされながら縮径し、リングカラー10の外径
テーパに沿って変形し、中空部3a内に進入する(図4
(c))。そして、タップホルダ5を図中左方に引張る
ことにより、チャック本体1から取外すことができる。
【0012】ところで、挿入時の力をf1 、引抜時の力
をf2 、タップ使用時の力をf3 とすると、f3 <f2
の関係にある。これは、タップ使用時にタップホルダが
抜け落ちるのを防止するためである。なお、この不等式
は安全のために3f3 <f2であることが望ましい。ま
た、f1 <f2 の関係にある。これは、通常時にタップ
ホルダが抜け落ちるのを防止するためである。なお、こ
の不等式は安全のため2f1 <f2 であることが望まし
い。なお、このf1 ,f2 ,f3 の具体例として、f1
=0.6kgf、f2 =1.4kgf、f3 =0.3k
gfに設定される。
【0013】また、図3に示すようにタップホルダ5を
装着して、被加工物(図示せず)にねじ切りする際の作
用について説明する。すなわち、チャック本体1をボー
ル盤(図示せず)に取付ける。そして、タップ7を装着
したタップホルダ5を回転させ、タップ7を被加工物に
当接させる。すると、タップ7がねじ切りしながら図3
中左方に螺進する。また、これと同時にチャック本体1
を装着したボール盤の部分も移動する。そして、所望の
長さがねじ切りされると、タップ7を逆回転させて、図
3中右方に螺進させる。これによって、被加工物にねじ
切りすることができる。ところで、このねじ切りの作動
中、タップ7自身が螺進するとともに、このタップ7を
装着したチャック本体1もボール盤の作用によって図中
左方に移動するが、この速度差はタップホルダ5がスプ
リング9の付勢力に抗してチャック本体1に対して移動
することによって吸収される。
【0014】図5は、上述実施例に示したタップ7の径
よりも小さい径を有するタップ7を装着した状態を示す
正面図である。このようにタップホルダ5を交換するだ
けで、種々のタップ7の装着を容易に行なうことができ
る。図6はチャック本体1の他の実施例を示したもので
ある。同一部材には同一符号を付し、詳細な説明は省略
する。本実施例は、チャック外筒部材2の内周部にボー
ル4を介して第一内筒部材21が回動可能に設けられて
いる。そして、この第一内筒部材21のテーパ面21a
に当接可能なテーパ面22aを備えた第二内筒部材22
が第一内筒部材21内に挿入されて設けられている。こ
こで、第一内筒部材の内周面に形成された突部21bは
第二内筒部材22の外周面に形成された溝部22bに軸
方向に移動可能に係合されている。
【0015】また、チャック本体1としては、上述の実
施例の他に現在汎用されている種々のタイプのものに応
用でき、タップホルダ5を他のタイプのチャック本体に
着脱自在に取付けることが可能である。
【0016】
【考案の効果】本考案は上述のように構成したことによ
り、工具の交換作業を容易に行なうことができる。ま
た、従来のチャックに比較してチャック本体の大きさに
対して大きな径の工具を保持することができる等の効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案における切削工具把持用チャックの一部
断面側面図である。
【図2】タップホルダをチャック本体に装着する際の作
用を説明する部分拡大断面図である。
【図3】本考案における切削工具把持用チャックの一部
断面側面図である。
【図4】タップホルダをチャック本体から取外す際の作
用を説明する部分拡大断面図である。
【図5】本考案における切削工具把持用チャックに小径
のタップを取付けた状態を示す一部断面側面図である。
【図6】本考案における切削工具把持用チャックの他の
実施例の一部断面側面図である。
【図7】従来提案されている切削工具把持用チャックの
一部断面側面図である。
【符号の説明】
1 チャック本体 5 タップホルダ(ホルダ) 5b 段部 7 タップ 9 スプリング(付勢部材) 10 リングカラー(リング部材) 11 リング部材(弾性リング部材)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切削工具を収納、固定するホルダと、こ
    のホルダを挿入、固定するチャック本体とを備えた切削
    工具把持用チャックにおいて、上記ホルダは工具を固定
    する固定部材が設けられた頭部と、この頭部に連続して
    形成され、上記チャック本体の中空部内に保持される中
    間部と、この中間部に段部を介して連続形成され中間部
    より小径の尾部とからなり、上記段部の小径部側にスラ
    イドリング部材が上記尾部上を摺動自在に設けられ、こ
    スライドリング部材上に上記中空部よりも大きな径を
    有する弾性リング部材が保持され、上記尾部上には上記
    スライドリング部材を上記段部側に付勢する付勢部材が
    設けられ、上記弾性リング部材は、上記ホルダを上記チ
    ャック本体内に挿着する場合に、挿入動作時に縮径し、
    挿入完了時に拡径するとともに、上記ホルダを上記チャ
    ック本体内から離脱する場合に、引抜動作時に縮径する
    ようになっていることを特徴とする切削工具把持用チャ
    ック。
  2. 【請求項2】 スライドリング部材は傾斜外周面を有
    し、この傾斜外周面上に弾性リング部材が係合し、この
    弾性リング部材はホルダ挿入時には上記傾斜外周面の
    径側に移動することにより縮径し、挿入完了時には拡径
    することを特徴とする請求項1記載の切削工具把持用チ
    ャック。
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JPH0498516U JPH0498516U (ja) 1992-08-26
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