JP2002354509A - Crt検査用補正装置 - Google Patents
Crt検査用補正装置Info
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- JP2002354509A JP2002354509A JP2001154871A JP2001154871A JP2002354509A JP 2002354509 A JP2002354509 A JP 2002354509A JP 2001154871 A JP2001154871 A JP 2001154871A JP 2001154871 A JP2001154871 A JP 2001154871A JP 2002354509 A JP2002354509 A JP 2002354509A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 CRTを検査するためのCRT駆動電源装置
のCRT検査用補正装置において、これまで補正しにく
かった平面ブラウン管など大きな歪みを容易に補正する
ことを目的とする。 【解決手段】 図1のメモリー1に予め台形波や歪み量
に合わせた補正信号データを格納しておく。アドレスカ
ウンタ2によって補正信号データを読み出し、その結
果、補正回路7よりアナログ補正信号が出力される。こ
の補正信号は、水平偏向発生回路11に対する電源電圧
を変調することで、偏向コイル12には補正信号で振幅
変調した偏向電流が発生する。この結果、平面ブラウン
管などの大きな左右糸巻き歪みを容易に補正することが
できる。
のCRT検査用補正装置において、これまで補正しにく
かった平面ブラウン管など大きな歪みを容易に補正する
ことを目的とする。 【解決手段】 図1のメモリー1に予め台形波や歪み量
に合わせた補正信号データを格納しておく。アドレスカ
ウンタ2によって補正信号データを読み出し、その結
果、補正回路7よりアナログ補正信号が出力される。こ
の補正信号は、水平偏向発生回路11に対する電源電圧
を変調することで、偏向コイル12には補正信号で振幅
変調した偏向電流が発生する。この結果、平面ブラウン
管などの大きな左右糸巻き歪みを容易に補正することが
できる。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、CRTを検査する
ためのCRT駆動電源装置において水平偏向の左右糸巻
き歪を補正するCRT検査用補正装置に関する。
ためのCRT駆動電源装置において水平偏向の左右糸巻
き歪を補正するCRT検査用補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、左右糸巻き歪補正回路は特開平9
-233357号公報に記載されたものが知られてい
る。
-233357号公報に記載されたものが知られてい
る。
【0003】図7は、従来の左右糸巻き歪補正回路の構
成を示す。水平偏向回路51は、水平駆動パルスが供給
される水平出力トランジスタ52と、この水平出力トラ
ンジスタ52のコレクタ-エミッタ間に並列に接続され
たダンパーダイオード53および共振コンデンサ54
と、水平出力トランジスタ52のコレクタ側の電流通路
に直列に接続されたチョークコイル55と、一方が水平
出力トランジスタ52のコレクタ側に接続され、他方が
歪補正回路59の電力増幅回路62の出力に接続された
直流阻止コンデンサ56と、さらに直流阻止コンデンサ
56に接続された水平偏向コイル57と、S字補正コン
デンサ58から構成されている。一方、歪補正回路59
は、左右糸巻き歪補正信号が入力されるレベル調整回路
60と、このレベル調整回路60の出力と水平偏向サイ
ズ調整信号を加算する加算回路61と、加算回路61の
出力を電力増幅する電力増幅回路62とから構成されて
いる。
成を示す。水平偏向回路51は、水平駆動パルスが供給
される水平出力トランジスタ52と、この水平出力トラ
ンジスタ52のコレクタ-エミッタ間に並列に接続され
たダンパーダイオード53および共振コンデンサ54
と、水平出力トランジスタ52のコレクタ側の電流通路
に直列に接続されたチョークコイル55と、一方が水平
出力トランジスタ52のコレクタ側に接続され、他方が
歪補正回路59の電力増幅回路62の出力に接続された
直流阻止コンデンサ56と、さらに直流阻止コンデンサ
56に接続された水平偏向コイル57と、S字補正コン
デンサ58から構成されている。一方、歪補正回路59
は、左右糸巻き歪補正信号が入力されるレベル調整回路
60と、このレベル調整回路60の出力と水平偏向サイ
ズ調整信号を加算する加算回路61と、加算回路61の
出力を電力増幅する電力増幅回路62とから構成されて
いる。
【0004】次に、水平偏向回路51と歪補正回路59
の動作について説明する。垂直周期のパラボラ波形を有
する左右糸巻き歪補正信号のレベルがレベル調整回路6
0により調整された後、加算回路61において直流の水
平偏向サイズ調整信号と加算される。したがって、加算
回路61の出力は、直流成分を含むパラボラ波信号とな
る。加算回路61の出力は、電力増幅回路62により増
幅されて水平偏向回路51に電源電圧として供給され
る。一方、水平偏向回路51においては、水平出力トラ
ンジスタ52が水平周期でオンとオフが切り替えられる
ので、水平偏向コイル57には水平周期を有する鋸歯状
波の水平偏向電流が流れる。このとき、水平偏向回路5
1に対する電源電圧は一定電圧ではなく、前述した補正
信号により振られているので、左右糸巻き歪が補正され
る。また、水平偏向サイズ調整信号の値を変えることに
より、画面の水平偏向サイズを調整することができる。
の動作について説明する。垂直周期のパラボラ波形を有
する左右糸巻き歪補正信号のレベルがレベル調整回路6
0により調整された後、加算回路61において直流の水
平偏向サイズ調整信号と加算される。したがって、加算
回路61の出力は、直流成分を含むパラボラ波信号とな
る。加算回路61の出力は、電力増幅回路62により増
幅されて水平偏向回路51に電源電圧として供給され
る。一方、水平偏向回路51においては、水平出力トラ
ンジスタ52が水平周期でオンとオフが切り替えられる
ので、水平偏向コイル57には水平周期を有する鋸歯状
波の水平偏向電流が流れる。このとき、水平偏向回路5
1に対する電源電圧は一定電圧ではなく、前述した補正
信号により振られているので、左右糸巻き歪が補正され
る。また、水平偏向サイズ調整信号の値を変えることに
より、画面の水平偏向サイズを調整することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の左右糸巻き歪補正回路においては、CRT管面の形
状が従来の球面から平面ブラウン管に変わりつつあるこ
とや、画面サイズが4:3だけではなく16:9などの大
型管によって歪み量が大きくなり、補正信号がサイン
波、サイン2乗波またはサイン4乗波だけでは補正しき
れないという問題を有していた。本発明は、上記従来の
問題を解決するもので、補正信号の種類、位相を任意に
変えることができる左右糸巻き歪補正回路を提供するこ
とを目的とする。
来の左右糸巻き歪補正回路においては、CRT管面の形
状が従来の球面から平面ブラウン管に変わりつつあるこ
とや、画面サイズが4:3だけではなく16:9などの大
型管によって歪み量が大きくなり、補正信号がサイン
波、サイン2乗波またはサイン4乗波だけでは補正しき
れないという問題を有していた。本発明は、上記従来の
問題を解決するもので、補正信号の種類、位相を任意に
変えることができる左右糸巻き歪補正回路を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、CRTを検査するCRT駆動電源装置のC
RT検査用補正装置において、水平偏向発生回路の偏向
コイルに流れる偏向電流に任意の補正信号を加えるため
の補正回路を備え、左右糸巻き歪を補正するCRT検査
用補正装置である。
するために、CRTを検査するCRT駆動電源装置のC
RT検査用補正装置において、水平偏向発生回路の偏向
コイルに流れる偏向電流に任意の補正信号を加えるため
の補正回路を備え、左右糸巻き歪を補正するCRT検査
用補正装置である。
【0007】この構成により、左右糸巻き歪みを補正す
ることができる。
ることができる。
【0008】また、本発明は、補正回路は、補正信号を
ディジタル化する手段と、ディジタル化した補正信号を
格納するメモリ、メモリから出力される補正信号データ
をアナログ信号に変換するD/Aコンバータと、アナロ
グ信号に含まれる不要な高周波成分を除去するローパス
フィルタとを有するCRT検査用補正装置である。
ディジタル化する手段と、ディジタル化した補正信号を
格納するメモリ、メモリから出力される補正信号データ
をアナログ信号に変換するD/Aコンバータと、アナロ
グ信号に含まれる不要な高周波成分を除去するローパス
フィルタとを有するCRT検査用補正装置である。
【0009】この構成により、補正信号データがディジ
タルデータであるため、格納されているデータの先頭ア
ドレスを変えることにより、水平偏向周期に対する位相
を微調整することで、より効果的に左右糸巻き歪みを補
正することができる。
タルデータであるため、格納されているデータの先頭ア
ドレスを変えることにより、水平偏向周期に対する位相
を微調整することで、より効果的に左右糸巻き歪みを補
正することができる。
【0010】さらに、本発明は、メモリには、台形波お
よび歪み量に対応した補正信号データを格納しているC
RT検査用補正装置である。
よび歪み量に対応した補正信号データを格納しているC
RT検査用補正装置である。
【0011】この構成により、どのような種類、サイズ
のCRTであっても大きな左右糸巻き歪みを補正でき
る。
のCRTであっても大きな左右糸巻き歪みを補正でき
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。
て、図面を用いて説明する。
【0013】本発明の第1の実施の形態のCRT検査用
補正装置の水平偏向回路のブロック図を図1に示す。図
1において、本発明のCRT検査用補正装置の水平偏向
回路は、左右糸巻き歪みを補正するための補正信号を発
生させる補正回路7と、この補正回路7から作られる補
正信号の振幅を増幅させる増幅度可変制御回路8と、偏
向電流を補正信号によって変調させるための振幅変調回
路9と、偏向コイル12に鋸歯状波の水平偏向電流を発
生させるための水平偏向発生回路11から構成される。
補正装置の水平偏向回路のブロック図を図1に示す。図
1において、本発明のCRT検査用補正装置の水平偏向
回路は、左右糸巻き歪みを補正するための補正信号を発
生させる補正回路7と、この補正回路7から作られる補
正信号の振幅を増幅させる増幅度可変制御回路8と、偏
向電流を補正信号によって変調させるための振幅変調回
路9と、偏向コイル12に鋸歯状波の水平偏向電流を発
生させるための水平偏向発生回路11から構成される。
【0014】補正回路7は、台形波および左右の糸巻き
歪の歪み量に合わせた補正信号データを格納するための
メモリ1と、メモリ1に格納されている数種類の補正信
号データのうち、所望するデータを順序よく読み出すア
ドレスカウンタ2と、アドレスカウンタ2の先頭アドレ
スを与えるデータセレクタ3と、メモリ1から出力され
る補正信号データをアナログ信号に変換するD/Aコン
バータ4と、LPF5、出力アンプ6とで構成される。
水平偏向回路11は、水平駆動パルスが供給される水平
出力トランジスタ13と、この水平出力トランジスタ1
3のエミッタ−コレクタ間に並列に接続された共振コン
デンサ14およびダンパーダイオード15と、水平出力
トランジスタ13のコレクタ側に直列に接続されたチョ
ークコイル16と、水平トランジスタ13のコレクタ側
に接続された直流阻止コンデンサ17と、水平偏向コイ
ル12とから構成される。
歪の歪み量に合わせた補正信号データを格納するための
メモリ1と、メモリ1に格納されている数種類の補正信
号データのうち、所望するデータを順序よく読み出すア
ドレスカウンタ2と、アドレスカウンタ2の先頭アドレ
スを与えるデータセレクタ3と、メモリ1から出力され
る補正信号データをアナログ信号に変換するD/Aコン
バータ4と、LPF5、出力アンプ6とで構成される。
水平偏向回路11は、水平駆動パルスが供給される水平
出力トランジスタ13と、この水平出力トランジスタ1
3のエミッタ−コレクタ間に並列に接続された共振コン
デンサ14およびダンパーダイオード15と、水平出力
トランジスタ13のコレクタ側に直列に接続されたチョ
ークコイル16と、水平トランジスタ13のコレクタ側
に接続された直流阻止コンデンサ17と、水平偏向コイ
ル12とから構成される。
【0015】次に、本発明の実施の形態の動作について
図1及び図2を用いて説明する。
図1及び図2を用いて説明する。
【0016】図1の補正回路7におけるメモリ1には、
例えば、図2に示すような4種類のディジタル化した補
正信号データ群が格納されている。また、補正回路7の
データセレクタ3は、ディジタル化した補正信号データ
の格納領域における先頭アドレスDn(=図2のA0、
A1、A2、A3のうちいずれか1つの値)を出力す
る。アドレスカウンタ2は、データセレクタ3の出力デ
ータを受け取り、その値からアドレスカウントを始め、
一定量増加したところで再び元に戻る。この動作を繰り
返すことでメモリ1から4種類のうちの1つの補正信号
データが継続して出力される。
例えば、図2に示すような4種類のディジタル化した補
正信号データ群が格納されている。また、補正回路7の
データセレクタ3は、ディジタル化した補正信号データ
の格納領域における先頭アドレスDn(=図2のA0、
A1、A2、A3のうちいずれか1つの値)を出力す
る。アドレスカウンタ2は、データセレクタ3の出力デ
ータを受け取り、その値からアドレスカウントを始め、
一定量増加したところで再び元に戻る。この動作を繰り
返すことでメモリ1から4種類のうちの1つの補正信号
データが継続して出力される。
【0017】D/Aコンバータ4は、この連続した補正
信号データをアナログ信号に変換する。変換されたアナ
ログ信号には不要な高周波成分が多く含まれているの
で、これをローパスフィルタ(LPF)5で除去した
後、出力アンプ6から最終のアナログ補正信号が出力さ
れる。補正回路7において作られた補正信号は、増幅度
可変制御回路8によって、振幅が調整された後、振幅変
調回路9の水平トランジスタ10のベースに入力され
る。水平トランジスタ10のベース電圧は、補正信号が
ベース電圧に入力されていることからパラボラ波形(補
正信号波形)の電圧となるため、水平トランジスタ10
のエミッタ出力には、パラボラ波形が増幅された形とな
って現れる。この波形は、水平偏向発生回路11の電源
電圧として偏向電流を補正するために供給される。
信号データをアナログ信号に変換する。変換されたアナ
ログ信号には不要な高周波成分が多く含まれているの
で、これをローパスフィルタ(LPF)5で除去した
後、出力アンプ6から最終のアナログ補正信号が出力さ
れる。補正回路7において作られた補正信号は、増幅度
可変制御回路8によって、振幅が調整された後、振幅変
調回路9の水平トランジスタ10のベースに入力され
る。水平トランジスタ10のベース電圧は、補正信号が
ベース電圧に入力されていることからパラボラ波形(補
正信号波形)の電圧となるため、水平トランジスタ10
のエミッタ出力には、パラボラ波形が増幅された形とな
って現れる。この波形は、水平偏向発生回路11の電源
電圧として偏向電流を補正するために供給される。
【0018】一方、水平偏向発生回路11において、水
平出力トランジスタ13のベースには水平周波数に同期
したデューティー比が約1:1の水平駆動パルスが入力
される。図3に示すように、水平駆動パルスがHiレベ
ルのとき水平出力トランジスタ13がONされ、電源電
圧から偏向コイル12に流れる電流は、直線的に増加す
る(図3のaの区間)。次に、水平駆動パルスがLoレ
ベルになると水平出力トランジスタ13はOFFされる
が、電流が急激に遮断されるので、偏向コイル12に逆
起電力が生じ、共振コンデンサ14と共振回路を構成し
て共振電流が流れる。この電流は、共振コンデンサ14
に充電が完了するまで流れ続ける(図3のbの区間)。
平出力トランジスタ13のベースには水平周波数に同期
したデューティー比が約1:1の水平駆動パルスが入力
される。図3に示すように、水平駆動パルスがHiレベ
ルのとき水平出力トランジスタ13がONされ、電源電
圧から偏向コイル12に流れる電流は、直線的に増加す
る(図3のaの区間)。次に、水平駆動パルスがLoレ
ベルになると水平出力トランジスタ13はOFFされる
が、電流が急激に遮断されるので、偏向コイル12に逆
起電力が生じ、共振コンデンサ14と共振回路を構成し
て共振電流が流れる。この電流は、共振コンデンサ14
に充電が完了するまで流れ続ける(図3のbの区間)。
【0019】また、共振コンデンサ14に蓄えられた充
電エネルギーは、偏向コイル12に逆向きの共振電流を
流す(図3のcの区間)。その後、電流は次第に増加
し、共振コンデンサ14の両端の電圧が零となると、再
び共振コンデンサ14を逆向きに充電する。しかし、こ
のときダンパーダイオード14があるため、充電を開始
するところでダンパーダイオード14はONし、偏向コ
イル12と共振コンデンサ14で構成された共振回路は
短絡され、共振が停止する。このとき、偏向コイル12
に流れる電流は直線的に減少する(図3のdの区間)。
この電流が零となる瞬間に、再び水平出力トランジスタ
13をONすれば、この動作を繰り返して偏向コイルに
鋸歯状波を発生することができる。
電エネルギーは、偏向コイル12に逆向きの共振電流を
流す(図3のcの区間)。その後、電流は次第に増加
し、共振コンデンサ14の両端の電圧が零となると、再
び共振コンデンサ14を逆向きに充電する。しかし、こ
のときダンパーダイオード14があるため、充電を開始
するところでダンパーダイオード14はONし、偏向コ
イル12と共振コンデンサ14で構成された共振回路は
短絡され、共振が停止する。このとき、偏向コイル12
に流れる電流は直線的に減少する(図3のdの区間)。
この電流が零となる瞬間に、再び水平出力トランジスタ
13をONすれば、この動作を繰り返して偏向コイルに
鋸歯状波を発生することができる。
【0020】ここで、偏向コイル12に流れる水平偏向
電流をI(A)、水平偏向発生回路11に供給される電
源電圧をV(V)とすると、V=L×(dI/dt)と
なる。ここで、Lは偏向コイル12のインダクタンス
(H)、tは水平偏向周期(s)である。したがって、
偏向コイル12のインダクタンスと水平偏向周波数が決
まれば、水平偏向電流Iは、電源電圧Vに比例して増加
することがわかる。つまり、偏向電流を補正するために
は電圧を変化させればよいということがわかる。
電流をI(A)、水平偏向発生回路11に供給される電
源電圧をV(V)とすると、V=L×(dI/dt)と
なる。ここで、Lは偏向コイル12のインダクタンス
(H)、tは水平偏向周期(s)である。したがって、
偏向コイル12のインダクタンスと水平偏向周波数が決
まれば、水平偏向電流Iは、電源電圧Vに比例して増加
することがわかる。つまり、偏向電流を補正するために
は電圧を変化させればよいということがわかる。
【0021】図4にCRT管面の形状の違いによる左右
糸巻き歪みの種類を示す。(a)は4:3サイズのCR
T、(b)は16:9サイズのCRT、(c)は平面の
CRTである。この違いは、CRTの偏向の中心点から
蛍光面までの距離が周辺に行くほど遠くなるが、平面ブ
ラウン管になると、より偏向の中心点から蛍光面までの
距離が遠くなるので、図4に示すような歪みの違いが発
生してしまう。
糸巻き歪みの種類を示す。(a)は4:3サイズのCR
T、(b)は16:9サイズのCRT、(c)は平面の
CRTである。この違いは、CRTの偏向の中心点から
蛍光面までの距離が周辺に行くほど遠くなるが、平面ブ
ラウン管になると、より偏向の中心点から蛍光面までの
距離が遠くなるので、図4に示すような歪みの違いが発
生してしまう。
【0022】したがって、前述したように、電源電圧を
補正信号のパラボラ波形によって変化させ、水平偏向電
流を変調させることによって、図4の左右糸巻き歪みを
補正することができる。
補正信号のパラボラ波形によって変化させ、水平偏向電
流を変調させることによって、図4の左右糸巻き歪みを
補正することができる。
【0023】図5は、補正信号(台形波)で変調された
水平偏向電流波形である。水平偏向電流の周期は水平偏
向周期Thであり、補正信号の周期は垂直偏向周期Tv
である。また、補正信号は垂直同期信号に同期してい
る。図5の水平偏向電流波形からも明らかなように、垂
直同期信号パルスに近いところが補正信号によって電流
のピーク値が低いため偏向の振れ幅が小さくなる。すな
わち、図4の歪みでいうと、CRTの周辺(CRTの左
右の上下端近辺)の部分となり、補正によって水平偏向
電流の振れ幅が小さくなるため補正されることがわか
る。また、図1の増幅度可変制御回路8によって、補正
信号の振幅が変えられるため、補正量を調整することが
できる。
水平偏向電流波形である。水平偏向電流の周期は水平偏
向周期Thであり、補正信号の周期は垂直偏向周期Tv
である。また、補正信号は垂直同期信号に同期してい
る。図5の水平偏向電流波形からも明らかなように、垂
直同期信号パルスに近いところが補正信号によって電流
のピーク値が低いため偏向の振れ幅が小さくなる。すな
わち、図4の歪みでいうと、CRTの周辺(CRTの左
右の上下端近辺)の部分となり、補正によって水平偏向
電流の振れ幅が小さくなるため補正されることがわか
る。また、図1の増幅度可変制御回路8によって、補正
信号の振幅が変えられるため、補正量を調整することが
できる。
【0024】このように、CRTを検査するCRT駆動
電源装置の補正回路において、図4に示すような左右糸
巻き歪を補正する場合、従来の補正信号では補正しにく
い(16:9サイズや平面ブラウン管などはサイン波や
サイン2乗波では補正しきれない)、という問題があっ
た。このため、本発明のCRT駆動電源装置のCRT検
査用補正装置は、図6に示すようなバスタブ波形および
台形波などの補正信号データを図1のメモリー1に格納
しておくことで、どんなCRTの左右糸巻き歪みでも補
正しやすくなった。
電源装置の補正回路において、図4に示すような左右糸
巻き歪を補正する場合、従来の補正信号では補正しにく
い(16:9サイズや平面ブラウン管などはサイン波や
サイン2乗波では補正しきれない)、という問題があっ
た。このため、本発明のCRT駆動電源装置のCRT検
査用補正装置は、図6に示すようなバスタブ波形および
台形波などの補正信号データを図1のメモリー1に格納
しておくことで、どんなCRTの左右糸巻き歪みでも補
正しやすくなった。
【0025】さらに、本発明によれば補正信号データが
ディジタルデータであるため、格納されているデータの
先頭アドレスを変えることにより、水平偏向周期に対す
る位相を微調整することで、より効果的に左右糸巻き歪
みを補正することができる。
ディジタルデータであるため、格納されているデータの
先頭アドレスを変えることにより、水平偏向周期に対す
る位相を微調整することで、より効果的に左右糸巻き歪
みを補正することができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、CRT
を検査するCRT駆動電源装置のCRT検査用補正装置
において、水平偏向発生回路の偏向コイルに流れる偏向
電流に任意の補正信号を加えるための補正回路を備える
ことにより、左右糸巻き歪みを補正することができると
いう優れた効果を有するCRT検査用補正装置を提供す
ることができる。
を検査するCRT駆動電源装置のCRT検査用補正装置
において、水平偏向発生回路の偏向コイルに流れる偏向
電流に任意の補正信号を加えるための補正回路を備える
ことにより、左右糸巻き歪みを補正することができると
いう優れた効果を有するCRT検査用補正装置を提供す
ることができる。
【図1】本発明の実施の形態の補正回路を備えた水平偏
向回路のブロック図。
向回路のブロック図。
【図2】図1のメモリに格納されている補正信号データ
の状態図。
の状態図。
【図3】図1の偏向コイルに発生する水平偏向電流の波
形図。
形図。
【図4】補正信号がない場合の左右糸巻き歪みを示した
図。
図。
【図5】本発明の実施の形態における電流波形図。
【図6】図1のメモリ1に格納される(a)バスタブ波
および(b)台形波の補正信号波形図。
および(b)台形波の補正信号波形図。
【図7】従来の左右糸巻き歪み補正回路を備えた水平偏
向回路のブロック図。
向回路のブロック図。
1 メモリ 2 アドレスカウンタ 3 データセレクタ 4 D/Aコンバータ 5 LPF 6 出力アンプ 7 補正回路 8 増幅度可変制御回路 9 振幅変調回路 10 水平トランジスタ 11 水平偏向回路 12 偏向コイル 13 水平出力トランジスタ 14 共振コンデンサ 15 ダンパーダイオード
Claims (3)
- 【請求項1】 CRTを検査するCRT駆動電源装置の
CRT検査用補正装置において、水平偏向発生回路の偏
向コイルに流れる偏向電流に任意の補正信号を加えるた
めの補正回路を備え、左右糸巻き歪みを補正することを
特徴とするCRT検査用補正装置。 - 【請求項2】 前記補正回路は、前記補正信号をディジ
タル化する手段と、前記ディジタル化した補正信号を格
納するメモリと、前記メモリから出力される補正信号デ
ータをアナログ信号に変換するD/Aコンバータと、前
記アナログ信号に含まれる不要な高周波成分を除去する
ローパスフィルタとを有することを特徴とする請求項1
記載のCRT検査用補正装置。 - 【請求項3】 前記メモリは、台形波および歪み量に対
応した補正信号データを格納していることを特徴とする
請求項1記載のCRT検査用補正装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001154871A JP2002354509A (ja) | 2001-05-24 | 2001-05-24 | Crt検査用補正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001154871A JP2002354509A (ja) | 2001-05-24 | 2001-05-24 | Crt検査用補正装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002354509A true JP2002354509A (ja) | 2002-12-06 |
Family
ID=18999145
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001154871A Pending JP2002354509A (ja) | 2001-05-24 | 2001-05-24 | Crt検査用補正装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002354509A (ja) |
-
2001
- 2001-05-24 JP JP2001154871A patent/JP2002354509A/ja active Pending
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Legal Events
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A977 | Report on retrieval |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A02 | Decision of refusal |
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