JP2002353831A - Afcシステム - Google Patents

Afcシステム

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JP2002353831A
JP2002353831A JP2001162770A JP2001162770A JP2002353831A JP 2002353831 A JP2002353831 A JP 2002353831A JP 2001162770 A JP2001162770 A JP 2001162770A JP 2001162770 A JP2001162770 A JP 2001162770A JP 2002353831 A JP2002353831 A JP 2002353831A
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afc
voltage
temperature
circuit
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English (en)
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Katsutoshi Ishikura
勝利 石倉
Kaoru Okabe
薫 岡部
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 常に基準信号源制御電圧の初期値がAFCの
初期周波数引き込み可能範囲内になるように、さらには
初期周波数引き込み時の初期周波数誤差が可能な限り小
さくなるようにする。 【解決手段】 アンテナ11で信号を受信し、復調部1
2で復調を行う。復調信号が入力されたAFC回路13
で周波数誤差の推定を行い、その推定周波数に相当する
電圧値を平滑化して出力し、D/A変換器14でD/A
変換された出力値によりTCXO16の制御電圧が変更
される。TCXO16の基準周波数が変更されること
で、周波数誤差は小さくなる。CPU18はAFC電圧
の初期値の算出等を行い、算出された初期値はAFC電
圧記録回路17に記録しておく。抵抗分割/レベルシフ
ト回路15を利用することにより、抵抗分割比を変更す
ることでTCXO16の周波数感度も柔軟に変更するこ
とが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声、データ等を
送受信する携帯無線機等に用いて、局部周波数を信号の
搬送波周波数に追従させるAFCシステムに関するもの
である。
【0002】
【従来技術】携帯無線機で通信を行う場合、基地局より
受信される信号の搬送波周波数と携帯無線機内の局部周
波数は通常異なっている。そのため信号との同期がとれ
ず信号に歪みが生じる。このような問題を解決するため
に、信号の搬送波周波数と携帯無線機内の局部周波数と
の周波数誤差を推定し、局部周波数を信号の搬送波周波
数に追従させるAFC(自動周波数制御)システムを備
えている。
【0003】図7は、携帯無線機に用いられる一般的な
AFCシステムの例を示したブロック図である。図7の
携帯無線機において、51はアンテナ、52は復調部、
53はAFC回路、54はD/A変換器、55は基準信
号源であるTCXO(電圧制御温度補償水晶発振器)で
ある。この中でAFCシステム50は、AFC回路53
とD/A変換器54からなる。
【0004】次に図7のAFCシステムの動作について
述べる。アンテナ51で、基地局で送信される信号を受
信し、受信した信号内のパイロット信号等を復調器52
で復調を行う。復調された信号はAFC回路53に入力
され、周波数誤差の推定を行い、その推定周波数に相当
する電圧値をD/A変換器54に出力する。D/A変換
器54でD/A変換された出力値によりTCXO55の
制御電圧が変更される。これによりTCXO55の出力
周波数である基準周波数が変更されることで、局部周波
数が周波数誤差分だけ変化し、周波数誤差は小さくな
る。これを繰り返すことにより、局部周波数を信号の搬
送波周波数に追従させることが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】周波数誤差の要因とし
ては、主にTCXO55の初期調整誤差による偏差、温
度特性による偏差、経年変化による偏差、また、AFC
回路53の直流電源の温度特性による偏差など、様々な
ものが挙げられる。特に温度特性による偏差が大きく、
周波数安定度及び周波数精度が高いと考えられるTCX
O55についても温度特性が−30〜85℃の範囲で高
精度を得るには非常に困難である。
【0006】図8はTCXO55の温度特性例を示す図
である。上記の様々な要因が重なり、周波数誤差が大き
くなってしまった場合には、AFC回路53の初期周波
数引き込み可能範囲外に陥り引き込みが不可能になると
いう問題が生じる。また、初期周波数引き込み可能範囲
内にあったとしても、周波数誤差が大きい場合には周波
数の引き込みに時間がかかるという問題が生じる。ま
た、上記の様々な要因の内、TCXO55の温度特性に
よる偏差以外の偏差は、生産時に決まった値からほとん
ど変化はしないが、TCXO55の温度特性による偏差
については、環境温度が変化することにより大きく異な
ってくる。そのため、特にTCXO55の温度特性によ
る偏差が、上記のような問題を招く原因となっている。
【0007】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、常に基準信号源制御電圧の初期値がAFC
の初期周波数引き込み可能範囲内になるように、さらに
は初期周波数引き込み時の初期周波数誤差が可能な限り
小さくなるようなAFCシステムを提供することを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力信号の周
波数に対する基準信号源の発信周波数の誤差を検出して
基準信号源の発信周波数を入力信号の周波数に同期させ
る基準信号源の制御電圧を出力するAFC回路と、該A
FC回路が同期状態での基準信号源の制御電圧をAFC
電圧として記録するAFC電圧記録回路とを備え、電源
投入時に上記AFC電圧記録回路に記録された上記AF
C電圧を基準信号源制御電圧の初期値として上記AFC
回路を動作させることを特徴とするAFCシステムであ
る。
【0009】また、本発明のAFCシステムは、電源オ
フ時に、その直前の上記AFC回路の同期状態での制御
電圧を、上記AFC電圧記録回路に記録することを特徴
とする。
【0010】また、本発明のAFCシステムは、初回電
源投入時に、基準信号源制御電圧の初期値を適当な間隔
でスウィープさせることにより、基準信号源の発信周波
数が上記AFCの初期同期可能な範囲となるような基準
信号源制御電圧の初期値を探索し、このときの上記AF
C回路の同期状態での制御電圧を上記AFC電圧記録回
路に記録することを特徴とする。
【0011】また、本発明のAFCシステムは、基準信
号源近傍に温度センサを備え、さらに上記AFC電圧記
録回路が高温時AFC電圧記録部と低温時AFC電圧記
録部とを備え、電源投入時に上記温度センサから想定さ
れる温度がある基準温度よりも高い場合には、高温時A
FC電圧記録部に記録されたAFC電圧を基準信号源制
御電圧の初期値として上記AFC回路を動作させ、低い
場合には、低温時AFC電圧記録部に記録されたAFC
電圧を基準信号源制御電圧の初期値として上記AFC回
路を動作させることを特徴とする。
【0012】また、本発明のAFCシステムは、電源オ
フ時に、その直前の上記AFC回路の同期状態での制御
電圧を、上記温度センサから想定される温度がある基準
温度よりも高い場合には上記高温時AFC電圧記録部に
記録し、低い場合には上記低温時AFC電圧記録部に記
録することを特徴とする。
【0013】また、本発明のAFCシステムは、上記温
度センサから想定される温度区分を3段階以上とするこ
とを特徴とする。
【0014】本発明のAFCシステムは、上記温度セン
サから想定される温度がある基準温度よりも高い場合
に、上記高温時AFC電圧記録部にAFC電圧が記録さ
れていない時、もしくは、上記温度センサから想定され
る温度がある基準温度よりも低い場合に上記低温時AF
C電圧記録部にAFC電圧が記録されていない時に、基
準信号源制御電圧の初期値を適当な間隔でスウィープさ
せることにより、基準信号源の発振周波数が上記AFC
の初期同期可能な範囲となる基準信号源制御電圧の初期
値を探索し、このときの上記AFC回路の同期状態での
制御電圧を、上記温度センサから想定される温度がある
基準温度よりも高い場合には上記高温時AFC電圧記録
部に記録し、低い場合には上記低温時AFC電圧記録部
に記録することを特徴とする。
【0015】本発明のAFCシステムは、基準信号源制
御電圧の初期値として、上記AFC回路内部にあるルー
プフィルタの初期値により与えてもよいし、準信号源制
御電圧を抵抗分割することにより制御電圧をレベルシフ
ト可能にした抵抗分割/レベルシフト回路を備え、基準
信号源制御電圧の初期値として、上記抵抗分割/レベル
シフト回路の初期値により与えてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下は、本発明の実施の形態につ
いて、図面を参照しながら説明する。
【0017】<第1の実施形態>図1は携帯無線機に適
用した本発明のAFCシステムの第1の実施形態を示す
ブロック図である。ただし、AFC電圧の初期値は抵抗
分割/レベルシフト回路により与える構成としている。
【0018】図1において、11はアンテナ、12は復
調部、13はAFC回路、14,19はD/A変換器、
15は抵抗分割/レベルシフト回路、16はTCXO
(電圧制御温度補償水晶発振器)、17はAFC電圧記
録回路、18はCPUである。AFCシステム10は、
AFC回路13、D/A変換器14,19、抵抗分割/
レベルシフト回路15、AFC電圧記録回路17、CP
U18からなる。また、AFC回路13は、周波数誤差
検出器21及びループフィルタ22で構成されている。
さらに、抵抗分割/レベルシフト回路15は、抵抗2
3,24から構成されている。ここで、抵抗23の抵抗
値をRAFC、抵抗24の抵抗値をR0、D/A変換器14
の出力電圧値をVAFC、D/A変換器19の出力電圧値
をV0、TCXO16の入力電圧値をVTCXOとする。
【0019】次に図1のAFCシステムの動作について
述べる。アンテナ11で、基地局で送信される信号を受
信し、受信した信号内のパイロット信号等を復調部12
で復調を行う。復調された信号はAFC回路13に入力
され、AFC回路13内の周波数誤差検出器21で周波
数誤差の推定を行う。その推定周波数に相当する電圧値
をループフィルタ22で平滑化し、D/A変換器14に
出力される。D/A変換器14でD/A変換された出力
値によりTCXO16の制御電圧が変更される。これに
よりTCXO16の出力周波数である基準周波数が変更
されることで、局部周波数が周波数誤差分だけ変化し、
周波数誤差は小さくなる。これを繰り返すことにより、
局部周波数を信号の搬送波周波数に追従させる。
【0020】また、CPU18は、AFC電圧の初期値
の算出等を行い、算出された初期値はAFC電圧記録回
路17に記録しておく。抵抗分割/レベルシフト回路1
5は基準信号源制御電圧の初期値を与える回路であり、
その動作、すなわち、VAFC、V0、VTCXOの関係は、式
(1)のように表わされる。 VTCXO=VAFC×R0/(RAFC+R0) +V0×RAFC/(RAFC+R0) … (1)
【0021】図2は第1の実施形態に関する電源ON及
び電源OFF時のAFCシステム動作を示すフローチャ
ートである。以下、図2に示すフローチャートについて
詳細に説明する。電源投入後(S11)、CPU18
は、まずAFC電圧記録回路17にAFC電圧の初期値
が記録されているかどうかを確認する(S12)。生産
時等の初回電源投入時には、初期値は記録されていない
ので、AFC引き込み可能範囲内での初期値が分からな
い。そのため適当な初期値、例えばTCXO16の中心
制御電圧値の仕様値等を初期値として出力し(S1
5)、AFC回路13を動作させ(S16)、AFC回
路13が同期状態であるかどうかを確認する(S1
7)。同期状態でなければ、初期値を適当な間隔でスウ
ィープさせて出力し(S18)、AFC回路13を動作
させて同期状態になるかどうかを確認する。この動作を
同期状態になるまで繰り返す。
【0022】このような適当な初期値を決めるための概
念図を示したものが図3である。図3において、横軸は
AFC電圧値を表わしており、電圧値VはAFC同期状
態での電圧値、電圧値A、B、Cはスウィープさせる初
期値の値を示している。スウィープ間隔はAFC引き込
み可能範囲よりも若干小さい値としている。この電圧値
A、B、Cは、AFC電圧記録回路17に予め登録され
ていてもよいし、CPU18を動作させるプログラムに
組み込まれていてもよい。そして、CPU18は、この
電圧値の順でスウィープさせる制御信号を出力する。図
3には、初期値をA、B、Cの順でスウィープさせて、
初期値BのときにAFC回路13が同期状態になったも
のが示されており、そのときのAFC電圧値はVとな
る。こうして、AFC電圧の初期値がAFC電圧記録回
路17に記録されていない状態であっても、適切な初期
値を決定してAFC回路13が同期状態にすることがで
きる。
【0023】電源投入が2回目以降は、AFC電圧記録
回路17に初期値が記録されているため、その初期値を
出力し(S13)、AFC回路13を動作させることに
より(S14)、AFC回路が同期状態になる(S1
9)。
【0024】次に電源OFF時の動作であるが(S2
0)、まず同期状態での基準信号源制御電圧値からCP
U18により初期値を算出する(S21)。算出方法と
しては、ループフィルタ22の初期値をVLOOP(AFC
回路13を動作させた時のD/A変換器14の出力値V
AFCの初期値としては毎回VLOOPが出力される)、同期
状態での基準信号源制御電圧値(TCXO入力電圧値V
TCXO)をVCOHとすると、式(1)より、 VCOH=VLOOP×R0/(RAFC+R0) +V0×RAFC/(RAFC+R0) … (2) となる。
【0025】これをV0について解くと、 V0=VCOH×(RAFC+R0)/RAFC−VLOOP×R0/RAFC … (3) となり、この値V0が初期値となる。この算出された初
期値をAFC電圧記録回路17に記録する(S22)。
その後、電源をOFFする(S24)。
【0026】以上により、初回電源投入時は、AFC引
き込み時間が大きくなる可能性が、2回目以降は前回使
用時のAFC同期状態でのAFC電圧を初期値として利
用できるため、AFC引き込み時間が短縮される。ま
た、第1の実施形態のAFCシステムについては、抵抗
分割/レベルシフト回路15を装備しているが、これを
利用することにより、抵抗分割比を変更することでTC
XO16の周波数感度も柔軟に変更することが可能とな
る。また、第1の実施形態のAFCシステムは、AFC
電圧の初期値として抵抗分割/レベルシフト回路15に
より与えたが、次の第2の実施形態で述べるようにルー
プフィルタの初期値により与えても構わない。
【0027】<第2の実施形態>以下に、本発明の第2
の実施形態について説明する。発明が解決しようとする
課題の項でも述べたように、TCXOの温度特性による
偏差以外の偏差は、生産時に決まった値からほとんど変
化はしないが、TCXOの温度特性による偏差について
は、環境温度が変化することにより大きく異なってく
る。
【0028】このことにより、第1の実施形態のような
AFCシステムを使用した場合には、TCXO16の温
度特性による偏差以外の偏差は、前回電源投入時のAF
C同期状態での基準信号源制御電圧値を初期値としてい
るので、それに吸収されるが、TCXO16の温度特性
による偏差については、初期値で吸収することは不可能
である。このため、TCXO16の温度特性による偏差
に対してAFCの初期周波数引き込み可能範囲が大きい
場合には、第1の実施形態に示すようなAFCシステム
で十分であるが、TCXO16の温度特性による偏差に
対してAFCの初期周波数引き込み可能範囲が小さい場
合には、常にAFCの初期周波数引き込み可能範囲内に
基準信号源制御電圧値に収めることが困難になる。
【0029】例えば、TCXOの温度特性の偏差が図8
に示すように±1.8ppmの場合を仮定すると、図8
のTH℃のときに前回電源をオフし、TL℃のときに電源
をオンした場合には、最低±3.6ppmのAFCの初
期周波数引き込み可能範囲が必要となってくる。このた
め例えばAFCの初期引き込み可能範囲が±3ppmだ
と初期同期がとれなくなる場合が生じてくる。このよう
な問題を解決する実施形態が本発明の第2の実施形態で
ある。
【0030】図4は携帯無線機に適用した本発明のAF
Cシステムの第2の実施形態を示すブロック図である。
ただし、基準信号源制御電圧の初期値はAFC回路内の
ループフィルタの初期値により与える構成としている。
【0031】図2において、31はアンテナ、32は復
調部、33はAFC回路、34はD/A変換器、35は
基準信号源であるTCXO(電圧制御温度補償水晶発振
器)、36はAFC電圧記録回路、37はCPU、38
はA/D変換器、39は温度センサである。AFCシス
テム30は、AFC回路33、D/A変換器34、AF
C電圧記録回路36、CPU37、A/D変換器38、
温度センサ39からなる。また、AFC回路33は、周
波数誤差検出器41及びループフィルタ42で構成され
ている。さらに、AFC電圧記録回路36は、高温時A
FC電圧記録部43及び低温時AFC電圧記録部44か
ら構成される。
【0032】次に図4のAFCシステムの動作について
述べる。アンテナ31、復調器32、AFC回路33、
D/A変換器34、TCXO35の動作は、第1の実施
形態の場合と全く同じである。第1の実施形態との違い
は、さらに温度センサ39を設けたところと、それに伴
いAFC電圧記録回路36が高温時AFC電圧記録部4
3と低温時AFC電圧記録部44から構成されるところ
である。これらの動作については、TCXO35近辺に
配置される温度センサ39により検出される温度をA/
D変換器38によりA/D変換し、CPU37に出力す
る。CPU37はその温度を基準温度(例えば25℃)
と比較し、基準温度よりも高ければ、高温時AFC電圧
記録部43により入出力を行う。基準温度よりも低けれ
ば、低温時AFC電圧記録部44により入出力を行う。
【0033】TCXO35の温度特性による周波数偏差
に対して、AFC回路33の初期周波数引き込み可能範
囲が小さい場合でも、使用環境温度が基準温度よりも高
いか低いかで、基準信号源制御電圧の初期値を使い分け
ることにより、TCXO35の温度特性のばらつきも十
分カバーでき、AFC回路33の引き込み時間も短縮さ
れる。
【0034】図5及び図6は、第2の実施形態に関する
電源ON及び電源OFF時のAFCシステム動作時のフ
ローチャートである。以下、図5及び図6に示すフロー
チャートについて詳細に説明する。電源投入後(S3
1)、CPU37は、まず温度センサ39から出力され
る温度センサ値(T)と基準温度値(T0)を比較する
(S32)。TがT0よりも大きい場合は、高温時AF
C電圧記録回路43にAFC電圧の初期値が記録されて
いるかどうかを確認する(S33)。
【0035】生産時等の初回電源投入時や基準温度より
も高い状態で電源をオフしていないときには、高温時A
FC電圧記録回路43には初期値は記録されていないの
で、AFC引き込み可能範囲内での初期値が分からな
い。そのため、第1の実施形態のフローチャートである
図2のS15からS18と同様に、初期値を適当な間隔
でスウィープさせることで初期値を探索することによ
り、AFC回路33が同期状態へと導かれる(S36か
らS39)。高温時AFC電圧記録回路43にAFC電
圧の初期値が記録されているときは、その初期値を出力
し(S34)、AFC回路33を動作させることにより
(S35)、AFC回路が同期状態になる(S47)。
また、TがT0以下の場合には、低温時AFC電圧記録
回路44を参照することにより、TがT0よりも大きい
場合と同様の動作を行う(S40からS46)。
【0036】次に電源OFF時の動作であるが(S4
8)、まずTとT0の比較を行う(S49)。TがT0
よりも大きい場合には、AFC回路33が同期状態での
AFC電圧値を高温時AFC電圧記録回路43に記録す
る(S50)。TがT0以下の場合には、AFC回路3
3が同期状態でのAFC電圧値を低温時AFC電圧記録
回路44に記録する(S51)。その後、電源をOFF
する(S52)。
【0037】以上の方法により、AFCの初期周波数引
き込み可能範囲に対して、TCXO33の温度特性によ
る周波数偏差が大きい場合でも、使用環境温度が基準温
度よりも高いか低いかで、基準信号源制御電圧の初期値
を使い分けることにより、TCXO35の温度特性のば
らつきも十分カバーでき、AFC引き込み時間も短縮さ
れる。例えば上記の仮定、すなわちTCXO35の温度
特性の偏差が図8に示すように±1.8ppmと仮定す
ると、使用環境温度が基準温度よりも高いか低いかで場
合分けされるため、最低必要なAFCの初期周波数引き
込み可能範囲が1.8ppmとなり、それが±3ppm
もあれば十分ということになる。
【0038】また、第2の実施形態のAFC回路33に
ついては、AFC電圧の初期値としてループフィルタの
初期値により与えたが、第1の実施形態で述べたように
抵抗分割/レベルシフト回路により与えても構わない。
本実施形態では、温度区分を2段階としたが、3段階以
上としてさらに制御を細分化することも可能である。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、AFC回路が同期状態
のときの基準信号源制御電圧を初期値として、AFC回
路を動作させるため、AFC電圧の初期値を常にAFC
の初期周波数引き込み可能範囲内に抑えることが可能で
あり、周波数引き込み時間も短縮される。
【0040】また、本発明によれば、電源オフ時に、そ
の直前の上記AFC回路の同期状態での制御電圧を、上
記AFC電圧記録回路に記録するので、初回電源投入時
は、AFC引き込み時間が大きくなる可能性があるが、
2回目以降は前回使用時のAFC同期状態でのAFC電
圧を初期値として利用できるため、AFC引き込み時間
が短縮される。
【0041】本発明によれば、初回電源投入時に、基準
信号源制御電圧の初期値を適当な間隔でスウィープさせ
ることにより、基準信号源の発信周波数が上記AFCの
初期同期可能な範囲となるような基準信号源制御電圧の
初期値を探索し、このときの上記AFC回路の同期状態
での制御電圧を上記AFC電圧記録回路に記録するの
で、AFC電圧の初期値がAFC電圧記録回路に記録さ
れていない状態であっても、適切な初期値を決定してA
FC回路が同期状態にすることができる。
【0042】本発明によれば、基準信号源の温度特性に
よる周波数偏差に対して、AFC回路の初期周波数引き
込み可能範囲が小さい場合でも、使用環境温度が基準温
度よりも高いか低いかで、基準信号源制御電圧の初期値
を使い分けるので、基準信号源の温度特性のばらつきも
十分カバーでき、AFC引き込み時間も短縮される。
【0043】本発明によれば、電源オフ時に、その直前
の上記AFC回路の同期状態での制御電圧を、上記温度
センサから想定される温度がある基準温度よりも高い場
合には上記高温時AFC電圧記録部に記録し、低い場合
には上記低温時AFC電圧記録部に記録するので、初回
電源投入時は、AFC引き込み時間が大きくなる可能性
があるが、2回目以降は前回使用時のAFC同期状態で
のAFC電圧を初期値として利用できるため、AFC引
き込み時間が短縮される。
【0044】本発明によれば、温度センサから想定され
る温度区分を3段階以上とするので、さらに制御を細分
化してきめ細かい制御が可能となる。
【0045】本発明によれば、AFC電圧記録部にAF
C電圧が記録されていない時、基準信号源制御電圧の初
期値を適当な間隔でスウィープさせることにより、基準
信号源の発振周波数が上記AFCの初期同期可能な範囲
となる基準信号源制御電圧の初期値を探索し、AFC回
路の同期状態での制御電圧をAFC電圧記録部に記録す
ることにより、AFC電圧記録回路に記録されていない
状態であっても、適切な初期値を決定してAFC回路が
同期状態にすることができ、前回使用時のAFC同期状
態でのAFC電圧を初期値として利用できるため、次回
の使用時にはAFC引き込み時間が短縮される。
【0046】本発明によれば、AFC電圧の初期値とし
て、上記AFC回路内部にあるループフィルタの初期値
により与えたり、抵抗分割/レベルシフト回路の初期値
により与えることが可能であり、抵抗分割/レベルシフ
ト回路の初期値により与えた場合には、抵抗分割比を変
更することで基準信号源の周波数感度を柔軟に変更する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のAFC回路システムの第1の実施形態
を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態に関する電源ON及び電源OF
F時のAFCシステム動作時のフローチャートである。
【図3】本発明のAFC回路システムにおいて適当な初
期値を決めるための概念図である。
【図4】本発明のAFC回路システムの第2の実施形態
を示すブロック図である。
【図5】第2の実施形態に関する電源ON及び電源OF
F時のAFCシステム動作時のフローチャートである。
【図6】図5に続く第2の実施形態に関する電源ON及
び電源OFF時のAFCシステム動作時のフローチャー
トである。
【図7】従来のAFC回路システムを示すブロック図で
ある。
【図8】TCXOの温度特性例を示す図である。
【符号の説明】
11 アンテナ 12 復調部 13 AFC回路 14 D/A変換器 15 抵抗分割/レベルシフト回路 17 AFC電圧記録回路 19 D/A変換器 21 周波数誤差検出器 22 ループフィルタ 23,24 抵抗 31 アンテナ 32 復調部 33 AFC回路 34 D/A変換器 36 AFC電圧記録回路 38 A/D変換器 39 温度センサ 41 周波数誤差検出器 42 ループフィルタ 43 高温時AFC電圧記録回路 44 低音時AFC電圧記録部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J103 AA08 AA11 DA21 HE03 JA10 5J106 AA02 BB01 CC01 DD35 EE02 KK03 KK13 LL01 5K061 CC53 CD04 JJ05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号の周波数に対する基準信号源の
    発信周波数の誤差を検出して基準信号源の発信周波数を
    入力信号の周波数に同期させる基準信号源の制御電圧を
    出力するAFC回路と、該AFC回路が同期状態での基
    準信号源の制御電圧をAFC電圧として記録するAFC
    電圧記録回路とを備え、 電源投入時に上記AFC電圧記録回路に記録された上記
    AFC電圧を基準信号源制御電圧の初期値として上記A
    FC回路を動作させることを特徴とするAFCシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のAFCシステムにおい
    て、 電源オフ時に、その直前の上記AFC回路の同期状態で
    の制御電圧を、上記AFC電圧記録回路に記録すること
    を特徴とするAFCシステム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のAFCシステムに
    おいて、 初回電源投入時に、基準信号源制御電圧の初期値を適当
    な間隔でスウィープさせることにより、基準信号源の発
    信周波数が上記AFCの初期同期可能な範囲となるよう
    な基準信号源制御電圧の初期値を探索し、このときの上
    記AFC回路の同期状態での制御電圧を上記AFC電圧
    記録回路に記録することを特徴とするAFCシステム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のAFCシステムにおい
    て、 基準信号源近傍に温度センサを備え、さらに上記AFC
    電圧記録回路が高温時AFC電圧記録部と低温時AFC
    電圧記録部とを備え、 電源投入時に上記温度センサから想定される温度がある
    基準温度よりも高い場合には、高温時AFC電圧記録部
    に記録されたAFC電圧を基準信号源制御電圧の初期値
    として上記AFC回路を動作させ、低い場合には、低温
    時AFC電圧記録部に記録されたAFC電圧を基準信号
    源制御電圧の初期値として上記AFC回路を動作させる
    ことを特徴とするAFCシステム。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のAFCシステムにおい
    て、 電源オフ時に、その直前の上記AFC回路の同期状態で
    の制御電圧を、上記温度センサから想定される温度があ
    る基準温度よりも高い場合には上記高温時AFC電圧記
    録部に記録し、低い場合には上記低温時AFC電圧記録
    部に記録することを特徴とするAFCシステム。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のAFCシステムにおい
    て、 上記温度センサから想定される温度区分を3段階以上と
    することを特徴とするAFCシステム。
  7. 【請求項7】 請求項4又は5記載のAFCシステムに
    おいて、 上記温度センサから想定される温度がある基準温度より
    も高い場合に、上記高温時AFC電圧記録部にAFC電
    圧が記録されていない時、もしくは、上記温度センサか
    ら想定される温度がある基準温度よりも低い場合に上記
    低温時AFC電圧記録部にAFC電圧が記録されていな
    い時に、基準信号源制御電圧の初期値を適当な間隔でス
    ウィープさせることにより、基準信号源の発振周波数が
    上記AFCの初期同期可能な範囲となる基準信号源制御
    電圧の初期値を探索し、 このときの上記AFC回路の同期状態での制御電圧を、
    上記温度センサから想定される温度がある基準温度より
    も高い場合には上記高温時AFC電圧記録部に記録し、
    低い場合には上記低温時AFC電圧記録部に記録するこ
    とを特徴とするAFCシステム。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれかに記載のAF
    Cシステムにおいて、 基準信号源制御電圧の初期値として、上記AFC回路内
    部にあるループフィルタの初期値により与えることを特
    徴とするAFCシステム。
  9. 【請求項9】 請求項1から7のいずれかに記載のAF
    C回路システムにおいて、 基準信号源制御電圧を抵抗分割することにより制御電圧
    をレベルシフト可能にした抵抗分割/レベルシフト回路
    を備え、基準信号源制御電圧の初期値として、上記抵抗
    分割/レベルシフト回路の初期値により与えることを特
    徴とするAFCシステム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009514401A (ja) * 2005-10-27 2009-04-02 クゥアルコム・インコーポレイテッド 周波数獲得システム及び方法
JP2009302852A (ja) * 2008-06-12 2009-12-24 Sumitomo Electric Ind Ltd 光受信回路、光受信回路のタイミング設定方法および光受信装置

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