JP3004056B2 - 送受信機 - Google Patents
送受信機Info
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- JP3004056B2 JP3004056B2 JP2413429A JP41342990A JP3004056B2 JP 3004056 B2 JP3004056 B2 JP 3004056B2 JP 2413429 A JP2413429 A JP 2413429A JP 41342990 A JP41342990 A JP 41342990A JP 3004056 B2 JP3004056 B2 JP 3004056B2
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- Japan
- Prior art keywords
- pulse
- frequency
- output
- pll
- phase comparator
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- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はVHF又はUHF帯域の
無線機によってデータの低域伝送を行う移動体通信に最
適な利得を可変しうるPLLに関する。
無線機によってデータの低域伝送を行う移動体通信に最
適な利得を可変しうるPLLに関する。
【0002】
【従来の技術】移動体通信等においては音声やデータの
大量情報を効率的に伝送するために、チャンネルスペー
シングを益々狭帯域化する傾向にあって、例えばFM変
調されるスペクトラムが隣接チャンネルと干渉しない数
Hz程度の低域データに対してベースバンド波形を損な
わないように、(1)電圧制御発振器の制御電圧対発振
周波数の変化を小さくし、ループの利得を下げるか、
(2)このPLL変調器の基準発振周波数に対して更に
変調をかける等の対策を講じている。
大量情報を効率的に伝送するために、チャンネルスペー
シングを益々狭帯域化する傾向にあって、例えばFM変
調されるスペクトラムが隣接チャンネルと干渉しない数
Hz程度の低域データに対してベースバンド波形を損な
わないように、(1)電圧制御発振器の制御電圧対発振
周波数の変化を小さくし、ループの利得を下げるか、
(2)このPLL変調器の基準発振周波数に対して更に
変調をかける等の対策を講じている。
【0003】
【従来技術の課題】しかしながら上記(1)の方法は、
ループ利得を下げる対象が表面弾性波(SAW)素子を
採用したVCO(電圧制御発振器)であるとき、LC発
振器の経済的コストの10倍以上にはねあがり、経済的
に見て難点がある。上記(2)の方法によると、送受信
システムに到来電波に対する基準発振周波数による変調
つまりAFC(自動周波数制御)方式を採用している場
合、通常1個の基準発振源を受信時の局発信号源として
も使っていると、その局発周波数にも変調がかかって不
都合である。
ループ利得を下げる対象が表面弾性波(SAW)素子を
採用したVCO(電圧制御発振器)であるとき、LC発
振器の経済的コストの10倍以上にはねあがり、経済的
に見て難点がある。上記(2)の方法によると、送受信
システムに到来電波に対する基準発振周波数による変調
つまりAFC(自動周波数制御)方式を採用している場
合、通常1個の基準発振源を受信時の局発信号源として
も使っていると、その局発周波数にも変調がかかって不
都合である。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、上記従
来の技術的、経済的な問題点を払拭するため、在来のP
LL系を採用しつつ音声、データ等の低域伝送時に、過
渡的周波数変動期間中は定常の速応制御で対応し、周波
数の安定期に入ってからCPUの指令により位相比較器
の出力パルスを一部除去することにより遅いロックタイ
ムに自動的に切換えるものである。
来の技術的、経済的な問題点を払拭するため、在来のP
LL系を採用しつつ音声、データ等の低域伝送時に、過
渡的周波数変動期間中は定常の速応制御で対応し、周波
数の安定期に入ってからCPUの指令により位相比較器
の出力パルスを一部除去することにより遅いロックタイ
ムに自動的に切換えるものである。
【0005】
【実施例】以下図面により本発明の一実施例を詳説す
る。図1は本発明PLLの回路構成図で、1は高精度の
一定な周波数を発振する基準発振源を示し、分周器2に
より適宜の分周数Mに分割した後、位相比較器3へ分周
周波数fR が入力される。一方、電圧制御発振器5の発
振周波数を分周数Nの分周器4により分割した分周周波
数fP を上記位相比較器に加えて上記fRとの比較差信
号ψP1、ψR1を本発明の要部となるパルス欠除回路8に
加える。このパルス欠除回路は図2に示してある通り、
PLL系がロックアップし且つ送信開始信号としてCP
Uが指令する信号COMがない時、即ち過渡的周波数変
動期間中には上記パルス欠除回路の出力信号ψP2、ψR2
は、その入力信号ψP1、ψR1がそのまま次段のチャージ
ポンプ7へ伝送され、ローパスフィルタ6を経て上記電
圧制御発振器へと帰還ループが形成される。
る。図1は本発明PLLの回路構成図で、1は高精度の
一定な周波数を発振する基準発振源を示し、分周器2に
より適宜の分周数Mに分割した後、位相比較器3へ分周
周波数fR が入力される。一方、電圧制御発振器5の発
振周波数を分周数Nの分周器4により分割した分周周波
数fP を上記位相比較器に加えて上記fRとの比較差信
号ψP1、ψR1を本発明の要部となるパルス欠除回路8に
加える。このパルス欠除回路は図2に示してある通り、
PLL系がロックアップし且つ送信開始信号としてCP
Uが指令する信号COMがない時、即ち過渡的周波数変
動期間中には上記パルス欠除回路の出力信号ψP2、ψR2
は、その入力信号ψP1、ψR1がそのまま次段のチャージ
ポンプ7へ伝送され、ローパスフィルタ6を経て上記電
圧制御発振器へと帰還ループが形成される。
【0006】上記パルス欠除回路8は図2において、位
相比較器出力の内ψP1が入力されるORゲートg1 、ψ
R1とフリップフロップF.Fの出力とが入力されるAN
Dゲートg2 とからなり、フリップフロップにはクロッ
ク信号としてのPLLのロック検出信号LDとCPUが
周波数の安定時期を判定した時に出す指令COMの2つ
の入力端子を備えている。このパルス欠除回路は図3に
示すように基準発振源1の基準周波数fRと同期した周
期で例えば2回に1回の割合で間引くとすると、位相比
較器の比較出力パルスψP1、ψR1に対して夫々ψP2、ψ
R2のようなパルス波が現われる。
相比較器出力の内ψP1が入力されるORゲートg1 、ψ
R1とフリップフロップF.Fの出力とが入力されるAN
Dゲートg2 とからなり、フリップフロップにはクロッ
ク信号としてのPLLのロック検出信号LDとCPUが
周波数の安定時期を判定した時に出す指令COMの2つ
の入力端子を備えている。このパルス欠除回路は図3に
示すように基準発振源1の基準周波数fRと同期した周
期で例えば2回に1回の割合で間引くとすると、位相比
較器の比較出力パルスψP1、ψR1に対して夫々ψP2、ψ
R2のようなパルス波が現われる。
【0007】フリップフロップのLD信号入力により基
準周波数の2分の1の信号がゲートg1 、g2 に夫々加
えられるとともにCPU(図示せず)からのCOM信号
が入力されてはじめて図3のψP2、ψR2のように2回に
1回、パルスの欠落した状態に変わり、次段のチャージ
ポンプへと伝送される。ここに上記COM信号が入力さ
れない時、即ちPLLがロックアップしない周波数の過
渡変動中は位相比較器から基準周波数に同期したタイミ
ングで比較出力がそのままチャージポンプに送られ、定
常の速応作動する。
準周波数の2分の1の信号がゲートg1 、g2 に夫々加
えられるとともにCPU(図示せず)からのCOM信号
が入力されてはじめて図3のψP2、ψR2のように2回に
1回、パルスの欠落した状態に変わり、次段のチャージ
ポンプへと伝送される。ここに上記COM信号が入力さ
れない時、即ちPLLがロックアップしない周波数の過
渡変動中は位相比較器から基準周波数に同期したタイミ
ングで比較出力がそのままチャージポンプに送られ、定
常の速応作動する。
【0008】図4はパルス欠除回路が作動していない時
のPLL変調特性カーブを示し、図3のタイミングチャ
ートにおける比較器出力ψP1、ψR1がそのままチャージ
ポンプへ伝送されることを意味する。
のPLL変調特性カーブを示し、図3のタイミングチャ
ートにおける比較器出力ψP1、ψR1がそのままチャージ
ポンプへ伝送されることを意味する。
【0009】図5はパルス欠除回路が作動した時のPL
L変調特性カーブを示し、図3のタイミングチャートに
おける比較器出力が本実施例では2回に1回のパルス抜
きがおこなわれたψP2、ψR2のパルス波がチャージポン
プへ伝送される。
L変調特性カーブを示し、図3のタイミングチャートに
おける比較器出力が本実施例では2回に1回のパルス抜
きがおこなわれたψP2、ψR2のパルス波がチャージポン
プへ伝送される。
【0010】ここにチャージポンプは基準周波数に同期
した比較器出力パルスを直流電圧に変換する機能を有し
ており、前段のパルス欠除回路を作動指令するCPUが
COM端子に加える指令印加に時期は、PLLが過渡期
を経過して安定期に入るまでの時間を基準にし、例えば
アンロック中に電波妨害阻止のため送信停止状態にある
送信機の送信開始時期にあわせればよい。
した比較器出力パルスを直流電圧に変換する機能を有し
ており、前段のパルス欠除回路を作動指令するCPUが
COM端子に加える指令印加に時期は、PLLが過渡期
を経過して安定期に入るまでの時間を基準にし、例えば
アンロック中に電波妨害阻止のため送信停止状態にある
送信機の送信開始時期にあわせればよい。
【0011】
【発明の効果】本発明はチャンネルスペーシングの狭帯
域化に伴う低域でのデータ伝送において、ベースバンド
波形を損ねることなく経済的、且つ技術的に確実な周波
数位相同期制御する目的に叶い、基準発振源に同期する
位相比較器出力パルスを簡易な回路構成によりPLL系
の過渡的変動期と安定的定常期とに応じて、系に擾乱を
来すことなく基準周波数を実質的に低降したのと同等の
機能を発揮させることができる。なお従来既設の装置に
付設されたPLL系に対して、パルス欠除回路を付加す
るだけで、本発明を簡単に実施し、性能改善に資するこ
とができる。
域化に伴う低域でのデータ伝送において、ベースバンド
波形を損ねることなく経済的、且つ技術的に確実な周波
数位相同期制御する目的に叶い、基準発振源に同期する
位相比較器出力パルスを簡易な回路構成によりPLL系
の過渡的変動期と安定的定常期とに応じて、系に擾乱を
来すことなく基準周波数を実質的に低降したのと同等の
機能を発揮させることができる。なお従来既設の装置に
付設されたPLL系に対して、パルス欠除回路を付加す
るだけで、本発明を簡単に実施し、性能改善に資するこ
とができる。
【図1】本発明の利得可変PLLを説明するための回路
構成ブロック図である。
構成ブロック図である。
【図2】図1におけるパルス欠除回路の具体的回路結線
図である。
図である。
【図3】図1の各部パルス波のタイムチャート図であ
る。
る。
【図4】定常動作時のPLL変調特性グラフである。
【図5】比較器出力の間引作動時のPLL変調特性グラ
フである。
フである。
1 基準発振源 2、4 分周器 3 位相比較器 5 電圧制御発振器 6 ローパスフィルタ 7 チャージポンプ 8 パルス欠除回路 g1 ORゲート g2 ANDゲート F.F. フリップフロップ Q1 、Q2 トランジスタ ψP2、ψR2 比較器出力信号 LD ロック検出信号 COM CPUコマンド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03L 7/06 - 7/18 H03C 3/00 H04B 1/04
Claims (1)
- 【請求項1】1つの基準発振源からの周波数とVCOか
らの変調出力周波数とが位相比較器を通して出力される
比較信号パルスを、チャージポンプ及びローパスフィル
タを通して前記VCOと閉ループを形成したPLL変調
回路を備えた送受信機において、 低域のデータ伝送の開始信号に基づいて、前記PLL変
調回路がロックアップして周波数が過渡変動していると
きは前記位相比較器を通して出力される比較信号パルス
をそのまま出力し、前記PLL変調回路がロックして周
波数の変動が安定期に入ったときは前記位相比較器を通
して出力される比較信号パルスを間引いて出力するパル
ス欠除回路を備え、該パルス欠除回路を前記チャージポンプの前段に挿入し
た ことを特徴とする送受信機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2413429A JP3004056B2 (ja) | 1990-12-21 | 1990-12-21 | 送受信機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2413429A JP3004056B2 (ja) | 1990-12-21 | 1990-12-21 | 送受信機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04222119A JPH04222119A (ja) | 1992-08-12 |
JP3004056B2 true JP3004056B2 (ja) | 2000-01-31 |
Family
ID=18522065
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2413429A Expired - Fee Related JP3004056B2 (ja) | 1990-12-21 | 1990-12-21 | 送受信機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3004056B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7269217B2 (en) * | 2002-10-04 | 2007-09-11 | Intersil Americas Inc. | PWM controller with integrated PLL |
-
1990
- 1990-12-21 JP JP2413429A patent/JP3004056B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04222119A (ja) | 1992-08-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |